(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-202815(P2017-202815A)
(43)【公開日】2017年11月16日
(54)【発明の名称】四輪自動車後進自動ブレーキ
(51)【国際特許分類】
B60T 7/12 20060101AFI20171020BHJP
【FI】
B60T7/12 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-105660(P2016-105660)
(22)【出願日】2016年5月10日
(71)【出願人】
【識別番号】516155676
【氏名又は名称】椋田 一政
(72)【発明者】
【氏名】椋田 一政
【テーマコード(参考)】
3D246
【Fターム(参考)】
3D246DA01
3D246GB27
3D246GC16
3D246HB13A
3D246JA12
3D246LA72Z
(57)【要約】
【課題】 公知及び、実用化されている四輪自動車の前方車両又は、前方障害物への衝突回避をする為に作動する自動ブレーキシステムを駐車時等の後進時に車両又は障害物への按触を回避する自動ブレーキシステムの新たな設置個所を提供する。
【解決手段】 自動ブレーキシステムを、車両後方部又は底部など、車両形状に適した前方以外の個所に設置すし、駐車時等の後進時に車両又は障害物への接触を回避する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公知及び実用化されている四輪自動車の前方車両又は、前方障害物への衝突回避自動ブレーキシステムを、車両底部及び後方に設置する事を特徴とする四輪自動車後進自動ブレーキシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既に公知及び、実用化されている四輪自動車の前方車両又は、前方障害物への衝突回避をする為に作動する自動ブレーキシステムを駐車時等の後進時に車両又は障害物への接触を回避する自動ブレーキシステムの設置個所に関するものである。
【背景技術】
【0002】
公知及び実用化されている四輪自動車の自動ブレーキシステムは、前進走行時に前方車両との間隔が急速に縮んだ場合に自動ブレーキが作動し、衝突回避又は、衝突した場合の衝撃軽減を行う為のシステムでる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
公知及び、実用化されている四輪自動車の自動ブレーキシステムは、前方車両又は、前方障害物に対しての衝突回避又は、衝撃軽減を行う為のシステムであり、駐車場等に駐車する際の車両後退時には、障害物接近センサーが働き、警告音は発生しても自動ブレーキが作動する事はなく、アクセルを踏み込み続けた場合には、その障害物と接触してしまう。
さらに、駐車スペースから退出する場合に、ドライブレンジを入れ間違え、誤って後退した場合、後進自動ブレーキが無い為に、車輪止めを乗り越えて自動車が建物に衝突してしまう。
又、運搬車両等のトラックが荷捌き場へ駐車する際には、車両後方に対しての自動ブレーキシステムが無い為に、バックモニターでの目視確認が必要とされているが、バックカメラが広角レンズを使用している製品が大半の為、距離感覚がつかみ難く、微低速で荷捌き場に接触して駐車しているのが現状である。
【0004】
公知及び、実用化されている四輪自動車の前方車両又は、前方障害物への衝突回避をする為に作動する自動ブレーキシステムを、駐車時等の後進時に車両又は障害物への接触を回避する為、車両後方部など、車両形状に適した前方以外の個所に設置する。
本発明は以上の構成により成る四輪自動車後進自動ブレーキである。
【0005】
車両前方以外の主に後方個所に公知及び実用化されている自動ブレーキシステムを設置する事により、後方の障害物に対しての接触を回避する事を可能にする。
自動ブレーキシステムの感知距離を短く設定する事により、運搬車両等のトラックを荷捌き場へ適正な距離で接触する事無く停車する事を可能にする。
距離センサーを車両底部後輪個所に設置し、感知距離を短く設定する事により、輪留めに接触した時点で自動ブレーキが働き、輪留めを乗り越える事を防ぐ事を可能にする。
距離センサーを車両底部前方に設置し、車高の低い車両がスロープ状の道路又は、歩道から平滑な道路に侵入する際に、車両底部または、前方バンパーと道路との接着を防止する事を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0007】
図1〜
図3は本発明の実施の形態に係り、
図1は普通四輪自動車の駐車時の様子、
図2は運搬車両等のトラックが荷捌き場へ停車する様子、
図3は車高の低い車両がスロープ状の道路又は、歩道から平滑な道路に侵入する様子である。
【0008】
図1の3に示すように、車両底部及び、最後部に自動ブレーキシステムのセンサーを設置し、車輪止め4及び建物等の障害物2に接触する事を防ぐ事が出来る。
【0009】
図2は、運搬車両等のトラックが荷捌き場に停車する際、荷捌き位置2にセンサー3が近付いた場合に自動ブレーキが働く事により、接触を防ぐ事が出来る。
【0010】
図3は、スロープ状の道路1に車高が極めて低い車両が通過する際、車両底部またはバンパーが道路に接触する前に自動ブレーキが働き、車両の破損を回避する事が出来る。
【0011】
以上、本発明の実施の形態及び、実施例を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、車両の用途に応じて自動ブレーキシステムのセンサー設置位置を車両後部ならびに、底部に限らず、天井面や側面等に応用する事を可能とし、使用用途や状況に応じて適宣選択されるものである。
【0012】
本発明は四輪自動車を製造・販売する工業ならびに産業分野で利用する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は普通四輪自動車の駐車時の様子、
図2は運搬車両等のトラックが荷捌き場へ停車する様子である。
【
図2】
図2は運搬車両等のトラックが荷捌き場へ停車する様子である。
【
図3】
図3は車高の低い車両がスロープ状の道路又は、歩道から平滑な道路に侵入する様子である。
【符号の説明】
【0014】
1 道路面
2 壁面障害物
3 自動ブレーキシステムのセンサー
4 車両の輪留め