特開2017-203559(P2017-203559A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-203559(P2017-203559A)
(43)【公開日】2017年11月16日
(54)【発明の名称】空調ダクト装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/02 20060101AFI20171020BHJP
【FI】
   F24F13/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-93706(P2016-93706)
(22)【出願日】2016年5月9日
(71)【出願人】
【識別番号】591029921
【氏名又は名称】フジモリ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(72)【発明者】
【氏名】久野木 淳一郎
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 究
(72)【発明者】
【氏名】村田 孝友
(72)【発明者】
【氏名】陳 群
【テーマコード(参考)】
3L080
【Fターム(参考)】
3L080AB04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】空調ダクト装置の角形ダクト部材どうしを簡単に連結でき、施工現場での作業を軽減でき、しかもダクト部材の周囲に配置スペースを広く確保する必要のない連結手段を提供する。
【解決手段】隣接する2つの角形ダクト部材10どうしを連結手段2にて連結する。連結手段2は、一対の連結受け部材20と、連結部材30を有している。連結受け部材20は、角形ダクト部材10の対向端部12の各辺12eに設けられる。連結部材30の一対の嵌合部31が、対応する連結受け部材20の連結受部21にスライド嵌合される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに連なる複数の角形ダクト部材と、
隣接する2つの角形ダクト部材どうしを連結する連結手段と、を備え、
前記連結手段が、
前記2つの角形ダクト部材の対向端部どうしの互いに平行に対向する辺に沿って延びるように設けられた一対の連結受け部材と、
前記一対の連結受け部材どうし間に介在された連結部材と、を含み、
前記連結部材が、一対をなす嵌合部を有して、前記連結受け部材と平行に延び、
前記一対の嵌合部の各々が、対応する連結受け部材に前記延び方向へスライド可能に嵌合されていることを特徴とする空調ダクト装置。
【請求項2】
前記連結部材が、前記一対の嵌合部どうしを連ねる連結ウエブを有して、断面が概略H字状であることを特徴とする請求項1に記載の空調ダクト装置。
【請求項3】
前記連結受け部材が、前記延び方向へ延びる嵌合溝と、前記嵌合溝における連結相手の角形ダクト部材を向く側に被さるとともに互いに対峙する一対の係止突片部と、これら係止突片部どうしの間に形成された連通スリットとを有し、
前記嵌合溝に前記嵌合部が収容され、前記連通スリットに前記連結ウエブが通されていることを特徴とする請求項2に記載の空調ダクト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の空調ダクト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に空調ダクト装置は、複数のダクト部材を一列に連ねることによって構成されている。各ダクト部材には、フランジが設けられている。隣接する2つのダクト部材のフランジどうしが、ビス止めや溶接等によって接合されている。
特許文献1では、角形ダクト部材からフランジを無くし、代わりに、角形ダクト部材とは別体の継手板を用いて、隣接する角形ダクト部材どうしを連結している。継手板は、断面が概略Ω形状に形成され、かつ角形ダクト部材の周方向に沿って一直線に延びている。この継手板が、隣接する角形ダクト部材の外面どうし間に跨って配置され、かつ各角形ダクト部材にビス止めや溶接によって連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2961369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一対のダクト部材のフランジどうしをビス止めや溶接によって連結する構造は、ダクト部材の周囲にフランジの配置スペースが必要なだけでなく、ビス止めや溶接作業を空調ダクト装置の施工現場で行う必要がある。
特許文献1においても、継手板を角形ダクト部材に接合するためのビス止めや溶接作業を施工現場で行う必要がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、空調ダクト装置の角形ダクト部材どうしを簡単に連結でき、施工現場での作業を軽減でき、しかもダクト部材の周囲に配置スペースを広く確保する必要のない連結手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題点を解決するために、本発明に係る空調ダクト装置は、
互いに連なる複数の角形ダクト部材と、
隣接する2つの角形ダクト部材どうしを連結する連結手段と、を備え、
前記連結手段が、
前記2つの角形ダクト部材の対向端部どうしの互いに平行に対向する辺に沿って延びるように設けられた一対の連結受け部材と、
前記一対の連結受け部材どうし間に介在された連結部材と、を含み、
前記連結部材が、一対をなす嵌合部を有して、前記連結受け部材と平行に延び、
前記一対の嵌合部の各々が、対応する連結受け部材に前記延び方向へスライド可能に嵌合されていることを特徴とする。
【0006】
この連結手段によれば、連結部材の一対の嵌合部を、対応する角形ダクト部材の連結受け部材にスライド嵌合させることによって、一対の角形ダクト部材どうしを簡単に連結することができる。連結受け部材は角形ダクト部材に予め取付けておくことができ、空調ダクト装置の施工現場での作業を軽減できる。また、連結手段は、角形ダクト部材の外周からあまり突出させる必要がなく、角形ダクト部材の周囲に連結手段を配置するためのスペースを広く確保する必要がない。
【0007】
前記連結部材が、前記一対の嵌合部どうしを連ねる連結ウエブを有して、断面が概略H字状であることが好ましい。
前記連結受け部材が、前記延び方向へ延びる嵌合溝と、前記嵌合溝における連結相手の角形ダクト部材を向く側に被さるとともに互いに対峙する一対の係止突片部と、これら係止突片部どうしの間に形成された連通スリットとを有し、
前記嵌合溝に前記嵌合部が収容され、前記連通スリットに前記連結ウエブが通されていることが好ましい。
嵌合溝に収容された嵌合部が係止突片部に係止されることで、嵌合溝から外れるのを阻止される。これによって、一対の角形ダクト部材どうしを確実に連結できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、空調ダクト装置の角形ダクト部材どうしを簡単に連結でき、施工現場での作業を軽減できる。しかも、角形ダクト部材の周囲に連結手段のための配置スペースを広く確保する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1(a)は、本発明の一実施形態を示し、建物の空調ダクト装置の隣接する2つの角形ダクト部材を連結手段にて連結した状態で示す斜視図である。図1(b)は、更に前記連結手段の外周にアルミ粘着テープを巻き付けた状態の斜視図である。
図2図2は、前記空調ダクト装置の2つの角形ダクト部材の連結部分の平面図である。
図3図3は、前記2つの角形ダクト部材及び連結手段の分解斜視図である。
図4図4(a)は、前記2つの角形ダクト部材を連結前に対向させた状態で示す平面図である。図4(b)は、前記2つの角形ダクト部材を、連結受け部材を介して突き当てた状態で示す平面図である。
図5図5は、図4(a)のV−V線に沿う、前記角形ダクト部材の対向端部の正面図である。
図6図6(a)は、図4(a)のVIa−VIa線に沿う、前記角形ダクト部材の断面図である。図6(b)は、図4(b)のVIb−VIabに沿う断面図である。
図7図7は、前記連結手段の連結部材を連結受け部材にスライド嵌合させる状態を示す斜視図である。
図8図8(a)は、図2のVIIIa−VIIIa線に沿う、前記連結部分の断面図である。図8(b)は、図2のVIIIb−VIIIb線に沿う、前記連結部分の断面図である。
図9図9は、図8(b)のIX−IX線に沿う、前記連結部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、建物の空調ダクト装置1を示したものである。図1(a)に示すように、空調ダクト装置1は、複数(図では2つだけ図示)の角形ダクト部材10と、連結受け部材20を備えている。複数の角形ダクト部材10が、一列に連なっている。
【0011】
図1(a)及び図6に示すように、角形ダクト部材10は、ダクト本体11を含む。ダクト本体11は、グラスウールや発泡樹脂にて構成されている。ダクト本体11は、四角形の筒形状になっている。図6に示すように、ダクト本体11の外面は、外側金属層15によって覆われている。ダクト本体11の内面は、内側金属層16によって覆われている。金属層15,16は、アルミ箔にて構成されている。金属層15,16によって、角形ダクト部材10の不燃性が確保されている。
【0012】
図1(a)及び図2に示すように、隣接する2つの角形ダクト部材10,10の間に連結手段2が設けられている。連結手段2によって、これら角形ダクト部材10,10どうしが連ねられている。図1(b)に示すように、更に連結手段2の周りにアルミ粘着テープ3が巻き付けられている。アルミ粘着テープ3は、連結手段2の全周に被さるとともに角形ダクト部材10,10間に跨っている。
【0013】
図3に示すように、連結手段2は、8つの連結受け部材20と、4つの連結部材30と、4つのコーナーカバー部材40を備えている。図4及び図5に示すように、各角形ダクト部材10の対向端部12に4つの連結受け部材20が設けられている。これら連結受け部材20は、対向端部12の4つの辺12eにそれぞれ取り付けられている。
【0014】
連結受け部材20は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の樹脂を押出成形することによって構成され、対応する辺12eに沿って直線状に延びている。連結受け部材20は、フレーム29と、連結受部21と、爪係止部24を有している。フレーム29は、フレーム主部29aと、外側フレーム板29bと、内側フレーム板29cを有し、概略コ字状の断面をなして、直線状に延びている。図6(a)に示すように、フレーム主部29aが、角形ダクト部材10の端面に添えられて接着されている。外側フレーム板29bは、角形ダクト部材10の外側面に添えられて接着されている。内側フレーム板29cは、角形ダクト部材10の内側面に添えられて接着されている。接着剤としては、エポキシ系接着剤等を用いることができる。
【0015】
図6(a)に示すように、フレーム主部29aに連結受部21及び爪係止部24が一体形成されている。すなわち、フレーム主部29aには、大小2つの溝21a,24aが並んで形成されている。大きい方の嵌合溝21aを画成する長方形断面の角筒形の部分が、連結受部21を構成している。小さい方の爪係止溝24aを画成する正方形断面の角筒形の部分が、爪係止部24を構成している。
【0016】
連結受部21における連結相手の角形ダクト部材10を向く側(図6(a)において左側)には、一対の係止突片部21b,21bが対峙するように設けられている。各係止突片部21bが、嵌合溝21aにおける連結相手側(図6(a)において左側)に被さっている。一対の係止突片部21b,21bどうしの間に連通スリット21cが形成されている。嵌合溝21aが、連通スリット21cを介して開口されている。図3及び図6に示すように、連結受部21ひいてはその構成要素21a,21b,21cは、連結受け部材20の延び方向(図6において紙面直交方向)の全長にわたって延びている。嵌合溝21a及び連通スリット21cの両端部は、連結受け部材20の延び方向の両端面に達して開口されている。
【0017】
図6(a)に示すように、爪係止部24は、連結受部21よりも角形ダクト部材10の外面寄り(図6(a)において上側)に配置されている。爪係止部24における連結相手側(同図において左側)かつ外面寄り(同図において上側)の隅部には、爪係止スリット24cが形成されている。嵌合溝21aが、爪係止スリット24cを介して開口されている。図3及び図6に示すように、爪係止部24ひいてはその構成要素24a,24cは、連結受け部材20の延び方向(図6において紙面直交方向)の全長にわたって延びている。爪係止溝24a及び爪係止スリット24cの両端部は、連結受け部材20の延び方向の両端面に達して開口されている。
【0018】
図4(a)及び同図(b)に示すように、隣接する2つの角形ダクト部材10,10の対向端部12,12における互いに平行に対向する辺12e,12eの連結受け部材20,20どうしが、互いに向き合わされて当接されている。図6(b)に示すように、これら連結受け部材20,20の連通スリット21c,21cどうしが連なっている。更に、嵌合溝21a,21aどうしが、連通スリット21c,21cを介して連なっている。また、爪係止スリット24c,24cどうしが連なり、更に、爪係止溝24a,24aどうしが、爪係止スリット24c,24cを介して連なっている。
【0019】
図2及び図8に示すように、前記対向する2つの連結受け部材20,20どうしの間に連結部材30が介在されている。連結部材30は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の樹脂を押出成形することによって構成されている。
図3及び図8(a)に示すように、連結部材30は、一対の嵌合部31,31と、連結ウエブ32とを有し、断面が概略H字状になっている。この連結部材30ひいてはその構成要素31,32が、対応する連結受け部材20と平行に直線状に延びている。一対の嵌合部31,31は、互いに平行に対峙している。これら嵌合部31,31の間に連結ウエブ32が設けられている。連結ウエブ32を介して嵌合部31,31どうしが一体に連なっている。嵌合部31,31と連結ウエブ32とによって、一対の係止凹部30aが形成されている。
【0020】
図8(a)に示すように、前記対向する連結受け部材20,20どうしが、連結部材30によって接合されている。連結部材30における一方の嵌合部31が、一方の連結受け部材20の嵌合溝21aに収容され、他方の嵌合部31が他方の連結受け部材20の嵌合溝21aに収容されている。かつ、連結ウエブ32が、連通スリット21c,21cに収容されている。更に、係止突片部21bが、係止凹部30aに収容されている。各嵌合部31が、係止突片部21bに係止されている。これによって、2つの連結受け部材20,20ひいては角形ダクト部材10,10どうしが互いに離間方向へ相対移動されるのが阻止されている。
【0021】
図1(a)及び図3に示すように、隣接する角形ダクト部材10,10どうし間における4つの隅部には、コーナーカバー部材40が設けられている。コーナーカバー部材40は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の樹脂を射出成形することによって構成されている。図9に示すように、コーナーカバー部材40は、一対のカバー部41,41と、一対の係止爪44とを有している。各カバー部41は板状に形成されている。一対のカバー部41,41どうしが直角に連なっている。コーナーカバー部材40は、角形ダクト部材10の長手方向から見てL字形状になっている。図2に示すように、角形ダクト部材10の長手方向(同図において左右方向)に沿う、コーナーカバー部材40の長さは、2つの連結受け部材20の同方向の寸法を合わせた大きさになっている。
【0022】
図3に示すように、各カバー部41の長手方向の中央部の内側面に係止爪44が設けられている。係止爪44は、対応するカバー部41の長手側縁よりも突出されている。
【0023】
図1及び図9に示すように、コーナーカバー部材40によって、隣接する角形ダクト部材10,10どうし間の隅部の隙間1b(図7)が塞がれている。図9に示すように、各係止爪44が、対応する連結受け部材20の爪係止溝24aに嵌め込まれている。図8(b)に示すように、係止爪44は、爪係止スリット24cを跨いで両側の爪係止溝24aに嵌め込まれている。
【0024】
<角形ダクト部材10の連結方法>
空調ダクト装置1における隣接する2つの角形ダクト部材10,10どうしは、次のようにして連結されている。
図5に示すように、各角形ダクト部材10の対向端部12の4つの辺12eにそれぞれ連結受け部材20を取り付けておく。
次に、図4(a)に示すように、2つの角形ダクト部材10,10どうしを対向させるとともに、図4(b)及び図6(b)に示すように、互いの対向端部12,12の連結受け部材20,20どうしを突き当てる。
続いて、図4(b)及び図7に示すように、連結部材30を、対応する連結受け部材20,20の延長線上に沿うように配置するとともに、連結受け部材20へ向けて真っ直ぐ直線移動させる。これによって、連結部材30を、連結受け部材20,20の端面から連結受部21,21にスライド嵌合させる。すなわち、図8に示すように、一対の嵌合部31をそれぞれ対応する嵌合溝21aに挿入し、かつ連結ウエブ32を連通スリット21cに挿入する。このとき、角形ダクト部材10の周りには、連結部材30を連結受け部材20の延長線上に配置し得る線状のスペースがあればよい。
4つの連結部材30を、それぞれ対応する連結受け部材20,20にスライド嵌合させる。これによって、角形ダクト部材10,10どうしが離間不能に連結される。
次に、角形ダクト部材10,10どうし間の4つの隅部にそれぞれコーナーカバー部材40を被せ、各係止爪44を、対応する連結受け部材20,20の爪係止部24,24に挿し入れて係止させる。これによって、隅部の隙間1bを覆うことができる。
次に、図1(b)に示すように、角形ダクト部材10,10間に跨るようにして、連結手段2の周りにアルミ粘着テープ3を貼り付ける。
【0025】
このようにして、空調ダクト装置1の角形ダクト部材10,10どうしを簡単に連結することができる。
前述したように、連結受け部材20を角形ダクト部材10に予め取付けておくことで、空調ダクト装置1の施工現場での作業を軽減できる。空調ダクト装置1の施工現場でのビス止めや溶接作業は不要であり、ビス止め工具や溶接装置を空調ダクト装置1の施工現場に搬入、設置する必要がない。
連結手段2のうち、外側フレーム板29b及びカバー部41だけが角形ダクト部材10の外周に出ており、しかも外側フレーム板29b及びカバー部41は薄板状に形成できるから、角形ダクト部材10の周囲に連結手段2のためのスペースを広く確保する必要がない。
【0026】
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、連結受け部材20の断面は、四角形に限られず、六角形等の他の多角形断面であってもよい。
連結手段2の各要素20,30,40の材質は、樹脂に限られず、金属等であってもよい。
連結受け部材20と角形ダクト部材10との接合手段は、接着剤に限られず、ビスや溶接等であってもよい。
連結受部21が、外側フレーム板29bに設けられていてもよい。
連結受け部材20と角形ダクト部材10との接合作業は、空調ダクト装置1の配管施工現場で行ってもよい。
本発明は、角形ダクト部材10どうしを一列に連結する場合だけでなく、幹ダクトから枝ダクトへの分岐部にも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、例えば建物の空調設備に適用できる。
【符号の説明】
【0028】
1 空調ダクト装置
1b 隅部の隙間
2 連結手段
3 アルミ粘着テープ
10 角形ダクト部材
11 ダクト本体
12 対向端面 ⇒対向端部
12e 端縁部 ⇒辺
15 外側金属層
16 内側金属層
20 連結受け部材
29 フレーム
29a フレーム主部
29b 外側フレーム板
29c 内側フレーム板
21 連結受部
21a 嵌合溝
21b 係止突片部
21c 連通スリット
24 爪係止部
24a 爪係止溝
24c 爪係止スリット
30 連結部材
31 嵌合部
32 連結ウエブ
30a 係止凹部
40 コーナーカバー部材
41 カバー部
44 係止爪
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9