【解決手段】 本発明は、製品Sの縁で曲げられて製品Sの表面S1と裏面S2に配置される1枚のタグラベル1であって、タグラベル1に延設され折り曲げられてタグラベル1と製品Sとの間へ配置される内側部3を備え、内側部3は、内側部3の表裏に貫通する小貫通部5を備え、タグラベル1は、内側部3と重なる部位を備え、当該重なる部位は、当該重なる部位の表裏に貫通する大貫通部4と、当該大貫通部4の周囲を取り囲む周辺部20とを備え、小貫通部5は、装着されたタグピンPの軸部P1の径より大きく且つタグピンPの鉤部が通り抜けることができない大きさを備え、大貫通部4は、装着されたタグピンPの鉤部が通り抜けることができる大きさを備えるものを提供する。
タオル等の柔軟な製品の表面と裏面の少なくとも一方に配置されるシートであり且つタグピンが前記製品と前記シートへ突き通された状態とされて前記製品へ取り付けられるものであって、前記タグピンは、前記製品と前記シートとを突き通す軸部と、前記軸部の両端へ設けられた鉤部とを備え、前記軸部の伸びる方向を縦方向として前記鉤部の夫々は前記軸部の両端部から横方向へ突出するタグラベルにおいて、
前記タグラベルに延設されたピン通し部を備え、前記ピン通し部は、前記ピン通し部の表裏に貫通する小貫通部を備え、
前記タグラベルは、前記ピン通し部と重なる部位を備え、当該重なる部位は、当該重なる部位の表裏に貫通する大貫通部と、前記大貫通部の周囲を取り囲む周辺部とを備え、
前記小貫通部は、タグピンの前記軸部を通すことができ且つ前記鉤部を通すことができない大きさを備え、
前記大貫通部は、タグピンの前記鉤部を通すことができる大きさを備えたものであるタグラベル。
前記小貫通部は、前記ピン通し部の表裏に貫通する貫通孔であり、前記小貫通部の径は、タグピンの前記軸部の径と同じか前記軸部の径より大きく前記鉤部の横幅よりも小さなものであり、
前記大貫通部は、前記重なる部位の表裏に貫通する貫通孔であり、前記大貫通部の径は、タグピンの前記鉤部の横幅と略同じ大きさであり、
前記タグラベルは、前記製品の縁にて折り曲げられ或いは湾曲することにて前記製品の表面へ配置される部位と前記製品の裏面へ配置される部位とを、夫々表部と裏部として備え、
前記ピン通し部は、前記タグラベルに延設されて折り曲げられ或いは湾曲することにて前記タグラベルへ重ねられるものであり、
前記表部と裏部の夫々に、前記ピン通し部が延設されたものであり、前記タグラベルにおいて少なくとも前記ピン通し部と重なる部位の一方に、前記大貫通部と前記周辺部とが備えられたことを特徴とする請求項1記載のタグラベル。
タオル等の柔軟な製品の表面と裏面の少なくとも一方にタグラベルを配置し、前記タグラベルに対しタグガンを用いて樹脂製のタグピンを突き通すものであって、前記タグピンには、前記の突き通しを行う軸部と、前記軸部の両端へ設けられた鉤部とを備えたものを採用し、前記軸部の伸びる方向を縦方向として前記鉤部の夫々は前記軸部の各端部から横方向へ突出するものとし、前記タグガンには、前記突き通しにおける突き通し方向について前記軸部先端部の鉤部を前記軸部に沿わせて前記軸部と略一直線となるよう強制的に曲げた状態に前記タグピンを収容する中空の針を備えたものを用い、前記針を前記製品と前記タグラベルの夫々へ突き通した後、前記タグピンを残して前記針を抜くことにて、軸部と略一直線とされていた前記鉤部を前記軸部に対して横方向へ伸びるよう復元させ、前記タグピンを前記製品及びタグラベルから脱落不能とするタグラベルの取り付け方法において、
前記タグラベルへ、ピン通し部を延設し、更に前記ピン通し部へ、前記ピン通し部部の表裏に貫通する小貫通部を設け、
前記タグラベルへ前記ピン通し部と重なる部位を設け、当該重なる部位へ、当該重なる部位の表裏に貫通する大貫通部と、前記大貫通部の周囲を取り囲む周辺部とを設けておき、
前記小貫通部は、タグピンの前記軸部を通すことができ且つ前記鉤部を通すことができない大きさとし、
前記大貫通部は、タグピンの前記鉤部を通すことができる大きさを備えたものとするタグラベルの取り付け方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
(基本構成)
本発明に係るタグラベルの取り付け構造は、
図1(A)へ示す通り、製品Sへ付されるタグラベル1と、タグラベル1を製品Sへ固定するタグピンPとを備える。
ここでは製品Sとしてタオルを例示し説明する。
タグラベル1は、
図1(B)へ破線で示す、商品名などの表示7を備える。当該表示7は印刷にてタグラベル1へ設けておくことができる。
周知のタグガンを用いて上記タグピンPを打ち付けることにより、製品Sへ上記タグラベル1を付すことができる。
以下各部の構成について詳しく説明する。
【0010】
(タグピンP)
上記タグピンPには、
図4へ示す周知の樹脂製タグピンを採用するのが好ましい。この例ではタグピンPには、樹脂製タグピンPとして柔軟なプラスチックにて形成されたものを採用する。
具体的には、
図1(A)へ示す通り、タグピンPは、一般にフィラメントと呼ばれる軸部P1と、軸部P1の両端の夫々に設けられた鉤部P2,P3とを備える。軸部P1の伸びる方向を縦方向として鉤部P2,P3の夫々は、軸部P1の両端から横方向へ突出する棒状の部分である。
この例では、両鉤部P2,P3は互いに同じ横幅Wを備える。但し、一方の鉤部が他方の鉤部よりも横幅Wの大きなものとして実施することもできる。
【0011】
図1(A)へ示す樹脂勢タグピンPを打つのに適したタグガンとして、特許第2564240号公報(特許文献7)や実用新案登録第3080680号公報(特許文献8)の
図6〜9、同
図12及び
図13へ示すものを例示できる。但し、上記両公報へ示されたタグガン以外の周知のタグガンを用いてタグピンPを打つのを制限するものではない。
【0012】
図示は省略するが、上記タグガンの備える中空の針の内部に樹脂製のタグピンPが順次収容される。通常一体に成形された複数のタグピンPが上記タグガンへ充填され、タグガンの引き金を引くことにて、タグピンPは1本づつ他のタグピンPから分離して打ち出される。
詳しくは、上記針はその長手方向と交差する断面において、C字形を呈するものであり、打ち出そうとする1本のタグピンPの軸部P1が、当該針の呈する上記C字の内側へ当該針の長手方向に沿って収容される。収容において打ち出し方向の先端側に位置する軸部P1の端部即ち軸部P1の先端部の鉤部P3が樹脂の柔軟性にて強制的に当該軸部P1へ沿う状態にされ軸部P1と共に当該針内へ収容される。当該針をタグラベル1諸共製品Sへ突き通しタグガンの引き金を引くことにて、針内へタグガンの備える押圧棒即ちピストン部材を上記針内にて当該針の基端側から針の先端側へ向けて押し込み、タグピンPを当該針の先端側から押し出す。押し出しの際、軸部P1の基端部の鉤部P2は、軸部P1へ沿わされることなく上記針の呈する上記C字の切欠部分から突き出てそのままタグラベル1や製品Sに突き通されることなく針から解放される。軸部P1先端部の上記鉤部P3は、上記針先から出て元の状態に復元し、軸部P1が突き通された製品S及びタグラベル1から後戻りできなくなる。このようにして、タグピンPが製品S及びタグラベル1へ固定され、タグラベル1が製品Sへ取り付けられる。
【0013】
尚、上記タグピンPの打ち出しにおいて、例えば実用新案登録第3080680号(特許文献8)の
図13へ示す通り、先ず軸部P1の上記先端部の鉤部P3を上記針内へ収容して棒状の当該鉤部P3長手方向を上記針の長手方向に沿うように配置すると共に上記C字の切欠部から軸部P1と他方の鉤部P2とを針の外へ出した状態とし、上記ピストン部材を引き金の操作にて上記針の基端側から先端側へ向け針内を移動させ軸部P1側を強制的に針内の上記鉤部P3へ沿せることにより、当該鉤部P3を上記の通り軸部P1へ沿わせた状態とすることができる。即ち、樹脂の柔軟性にて強制的に軸部P1の先端部の鉤部P3を当該軸部P1へ沿わせるというのは相対的に変形させて沿わせるものであり、軸部P1側を変形させて強制的に上記先端部の鉤部P3へ沿わせるものとしてもよく、また上記先端部の鉤部P3を変形させて強制的に軸部P1へ沿わせるものとしてもよく、前記何れの場合も含むのである。上記針内でのタグピンPの上記変形の仕方については、利用するタグガンにより異なるものであってよい。
【0014】
(タグラベル1)
上記のタグラベル1は、紙、柔軟なプラスチックシート、又は布を主材とするシートである。タグラベル1は、
図1(B)へ示す通り1枚のシートである。但し1つのタグラベル1を複数枚のシートにて構成してもよい。この例では、タグラベル1は複数の折り目を備えた1枚の紙片である。
図1(B)へ示す通り、タグラベル1は、表部11と、表部12から第1折り目m1を挟んで延設された裏部12とを備える。表部11と必要に応じ裏部12の夫々に上記表示7が印刷されている。即ち表部11と裏部12とが商品等の表示を行うタグラベル1の主要部即ちタグラベル本体を構成する。
この例では、平面視略矩形の表部11の一辺即ち短辺の一つを上記第1折り目m1として当該第1折り目m1を挟んで表部11へ上記裏部12が延設されており、
図1(B)へ示す通り、裏部12も平面視略矩形を呈する。表部11と裏部12とは左右の幅(左右横幅t1,t2)が同じである。
【0015】
表部11の裏部12と反対側の辺には、第2折り目m2を挟んで外側部2(以下必要に応じて第1外側部21と呼ぶ。)が延設されている。この例では、
図1(B)へ示す通り、第1外側部21は平面視略矩形を呈するものであり、第1外側部21は表部11よりも左右の幅(左右横幅t4)が小さい。この例では、第1外側部21は表部11より前後の幅(前後縦幅t6)も小さい。但し第1外側部21を、表部11よりも左右横幅t4が大きいか同じものとして実施してもよい。また同様に第1外側部21を、表部11よりも前後縦幅t6が大きいか同じものとして実施してもよい。
表部11と裏部12夫々の形状は上記矩形に限定するものではなく、他の形状を採用して実施できる。
【0016】
第1外側部21には、第1外側部21の表裏に貫通する貫通孔が大貫通部4として設けられている。詳しくは、第1外側部21は、上記大貫通部4と大貫通部4を取り囲む周辺部20とにて構成されており、周辺部20が、空間である大貫通部4の輪郭を規定する縁を備える。この例では大貫通部4は平面視円形の輪郭を備える。
大貫通部4の径は、タグピンPの横棒である鉤部P2,P3の上記横幅W即ち軸部P1と直交する方向の長さと略同じである。この略同じにすることについては、完全に同一とする他、後述する周辺部20の機能を損なわない範囲で鉤部P2,P3の横幅Wより若干大きいものとすることを含む。
この例では、
図1(A)へ示す通り、大貫通部4の径は、鉤部P2,P3の横幅Wより若干大きい。
【0017】
第1外側部21には第2折り目m2と反対側の辺に第4折り目m4を挟んでピン通し部として内側部3(以下必要に応じて第1内側部31と呼ぶ。)が延設されている。
図1(B)へ示す通り、第1内側部31は、平面視略矩形を呈する。この例では、第1内側部31は上記第1外側部21とほぼ同じ大きさである。
第1内側部31には、第1内側部31の表裏に貫通する貫通孔が小貫通部5として形成されている。詳しくは、第1内側部31は、上記小貫通部5と小貫通部5を取り囲む副周辺部30とにて構成されており、副周辺部30が、空間である小貫通部5の輪郭を規定する縁を備える。この例では小貫通部5は平面視円形の輪郭を備える。
小貫通部5の径は、タグピンPの軸部P1の径と略同じである。略同じにすることについては、上記大貫通部4の鉤部P2,P3に対する大きさと同様である。
この他小貫通部5の径は、上記略同じの範囲を超えて軸部P1の径よりも比較的大きなものとすることができる。但し、小貫通部5の上記径は、タグピンPの横棒である鉤部P2,P3の上記横幅Wよりも小さいものとする。この例では
図1(A)へ示す通り小貫通部5の径は、上記軸部P1の径と略同じであり、軸部P1の径より若干大きい程度である。
【0018】
裏部12の表部11と反対側の辺にも、第3折り目m3を挟んで外側部2(以下必要に応じて第2外側部22と呼ぶ。)が延設されている。この例では、
図1(B)へ示す通り、第2外側部22は平面視略矩形を呈するものであり、第2外側部22は裏部12よりも左右の幅(左右横幅t4)が小さい。この例では、第2外側部22は裏部12より前後の幅(前後縦幅t6)も小さい。但し第2外側部22を、裏部12よりも左右横幅t4が大きいか同じものとして実施してもよい。また同様に第2外側部22を、裏部12よりも前後縦幅t6が大きいか同じものとして実施してもよい。
【0019】
第2外側部22には、上記第1外側部21と同様、第2外側部22の表裏に貫通する貫通孔が大貫通部4として設けられている。詳しくは、第2外側部22も、上記大貫通部4と大貫通部4を取り囲む周辺部20とにて構成されており、周辺部20が、空間である大貫通部4の輪郭を規定する縁を備える。この例では第2外側部22の大貫通部4も平面視円形の輪郭を備える。
第2外側部22が備える大貫通部4の径も、タグピンPの鉤部P2,P3の横幅Wと略同じである。
この例では、
図1(A)へ示す通り、第2外側部22の大貫通部4の径も、鉤部P2,P3の横幅Wより若干大きい。
但し、両外側部21,22の大貫通部4は、タグピンPの先端部の鉤部P2を通すことができる大きさであれば、大貫通部4の径がタグピンPの基端部の鉤部P3の横幅Wより幾分小さいものであってもよい。大貫通部4の径は、タグピンPの基端部の鉤部P3幾分小さいものであっても樹脂製タグピンPの柔軟性により上記鉤部P3の若干の変形で大貫通部4を通り抜けることができる範囲の大きさのものであればよいのである。上記通り抜け後の鉤部P3の端部(左右両端)は外側部2(第1外側部21)の周辺部20に覆われ、タグピンPの他への引っ掛かりは極めて生じ難い。
【0020】
第2外側部22にも第3折り目m3と反対側の辺に第5折り目m5を挟んでピン通し部として内側部3(以下必要に応じて第2内側部32と呼ぶ。)が延設されている。
図1(B)へ示す通り、第2内側部32は、平面視略矩形を呈する。この例では、第2内側部32は上記第2外側部22とほぼ同じ大きさである。
第2内側部32にも、第2内側部32の表裏に貫通する貫通孔が小貫通部5として形成されている。詳しくは、第2内側部32も、上記小貫通部5と小貫通部5を取り囲む副周辺部30とにて構成されており、副周辺部30が、空間である小貫通部5の輪郭を規定する縁を備える。この例では第2内側部32の小貫通部5も平面視円形の輪郭を備える。
第2内側部32の小貫通部5の径も、タグピンPの軸部P1の径と略同じである。
この他第2内側部32の小貫通部5の径も、上記略同じの範囲を超えて軸部P1の径よりも比較的大きなものとすることができる。但し、第2内側部32の小貫通部5の上記径も、タグピンPの鉤部P2,P3の横幅Wよりも小さいものとする。この例では
図1(A)へ示す通り第2内側部32の小貫通部5の径も、上記軸部P1の径と略同じであり、軸部P1の径より若干大きい程度である。
尚、両内側部31,32の小貫通部4は、タグピンPの前記軸部P1を通すことができる大きさを備えるものであればよく、当初軸部P1の径より小さいものであってもタグピンPの突き通しによって広がり、その結果当該軸部P1の径より大きくなるものとして実施できる。
図1(B)へ示す通り、この例では、表部11と裏部12の夫々は、左右横幅t1,t2を6cmとし前後縦幅t3を3cmとする。外側部2(第1外側部21及び第2外側部22)と内側部3(第1内側部31及び第2内側部32)は、左右横幅t4,t5を1.4cmとし、前後縦幅t6を2.4cmとする。また各大貫通部4の径を7.5mmとし、各小貫通部5の径を2mmとする。
また、この例では、表部11は表示7の形状に合わせて長辺から突出する突出部8を備え、当該突出部の突出幅t7は0.7cmである。但し、表示7の形状により突出部8を設けずに実施することもできる。
尚、上記各部の寸法は、単なる例示であり、製品の寸法、タグピンPの寸法、タグガンの針の寸法、更にはタグラベル1の強度、表示7の形状・配置など種々の条件によって、適宜変更可能である。
【0021】
(タグラベル1の製品Sへの取り付け)
図1(B)へ示すタグラベル1について、
図1(A)へ示す通り、製品Sの縁S0に第1折り目m1を沿わせ当該第1折り目m1にてタグラベル1を山折りにし、表部11を製品Sの表面S1へ配置し、裏部12を製品Sの裏面S2へ配置する。当該配置にて表部11と裏部12との間に製品Sを挟む。
図1(B)において製品Sの上面を製品Sの表面S1とし製品Sの下面を製品Sの裏面S2として、以下説明する。
第1折り目m1にてタグラベル1を上記の通り山折りにするに先立ち、上記第2折り目m2、第3折り目m3、第4折り目m4及び第5折り目m5についてもタグラベル1を山折りにしておく。尚
図1(B)の一点鎖線が山折りとされる上記各折り目を示している。
【0022】
上記において表部11と第1外側部21とを、第2折り目m2を尾根として上方へ凸となるように山折りとする。第1内側部31については第4折り目m4にて折り返し第1外側部21の裏面(
図1(A)において下)へ重なるように配置する。即ち、返し部として第1内側部31を第4折り目m4で折り返すことにて製品Sの表面S1と第1外側部21との間に当該第1内側部31を配置する。
また上記において裏部12と第2外側部22とを、第3折り目m3を尾根として下方へ凸となるように山折りとする。第2内側部32については第5折り目m5にて折り返し第2外側部22の裏面(
図1(A)において上)へ重なるように配置する。即ち、返し部として第2内側部32を第5折り目m5で折り返すことにて製品Sの裏面S2と第2外側部22との間に当該第2内側部32を配置する。
この例では、返し部として折り返された両内側部3が、小貫通部5を備えたピン通し部としてタグピンPの軸部P1を通す部位を提供するのである。
【0023】
タグラベル1の上記各部の折り込みによって、製品Sの表面側において第1内側部31の小貫通部5は第1外側部21の大貫通部4へ重ねられ、製品Sの裏面側において第2内側部32の小貫通部5は第2外側部22の大貫通部4へ重ねられ、製品Sを挟んで第1内側部31の小貫通部5が第2内側部32の小貫通部5と対応する位置に配置される。
平面視において大貫通部4と小貫通部5とは同心となるように配置される。但し、タグピンPを適切に通すことができれば、大貫通部4の中心は小貫通部5の中心と一致するものに限らず、若干位置を異にするものであってもよい。
【0024】
上記のタグラベル1の製品Sへの配置後、タグピンPを充填した前述のタグガンで、第1外側部21の大貫通部4又は第2外側部22の大貫通部4から第1内側部31の小貫通部5と製品Sと第2内側部32の小貫通部5とへタグガンの上記針を突き通す。そしてタグガンの引き金の操作により前述の通りタグピンPの先端側を押し出す。押し出し後、タグピンPを残して上記針を抜くことにて、軸部P1と略一直線とされていた軸部P1先端部の鉤部P3を軸部P1との交差方向へ伸びるよう復元させ、タグピンPを製品S及びタグラベル1から脱落不能とすることができる。タグピンPを脱落不能とすることで、タグラベル1の製品Sへの取り付けが完了する。
尚上記小貫通部5の夫々は、各内側部3へ当初より設けるものに限らず、タグガンの上記針を突き通すことによって各内側部3へ形成されるものとしても実施できる。
上記にて打ちつけられたタグピンPの両鉤部P2,P3のうちの一方(この例では鉤部P2)は第1内側部31の副周辺部30を製品Sとの間に挟み、他の一方(この例では鉤部P3)は第2内側部32の副周辺部30を製品Sとの間に挟む。
【0025】
タグガンの針は、第1外側部21の大貫通部4側から第2外側部22の大貫通部4側へ向けて突き通すものとしてもよく、逆に第2外側部22の大貫通部4側から第1外側部21の大貫通部4側へ向けて突き通すものとしてもよい。
図1(A)へ示す例では、通常、製品Sの上面側に配置される第1外側部21の大貫通部4側から第2外側部22の大貫通部4側に向けてタグガンの針を突き通す。製品Sの上方から下方に向けてタグガンを使用するほうが、その逆の場合よりも作業は行い易いからである。但し、適切にタグピンPを打ち込むことができれば、製品Sの下方から上方へ向けてタグピンPを打ち込むものとしもよく、また、製品Sを立てた状態にして横方向にタグピンPを打ち込むものとしてもよい。
【0026】
上記の通り製品Sの上方から打ち込むことにより取り付けられたタグピンPについては、
図1(A)へ示す通り、軸部P1の先端部の鉤部P3が第2内側部32の副周辺部30の下面と当接し、軸部P1の基端部の鉤部P2が第1内側部31の副周辺部30の上面と当接する。前述の通り第1内側部31と第2内側部32と共に製品Sが両鉤部P2,P3に挟まれるのである。
上記各折り目にて折られたタグラベル1の復元力により、第1外側部21は第1内側部31から離れて上方へ浮き上がり、第2外側部22は第2内側部32から離れて下方へ浮き上がる。
【0027】
上記第1外側部21の上記浮き上がりにより、
図1(A)へ示す通り取り付けられたタグピンPの上記基端部の鉤部P2に対し、第1外側部21の大貫通部4を取り囲む周辺部20は上方に位置して、相対的に当該基端部の鉤部P2を第1外側部21の大貫通部4より下方に後退させた状態とする。このため、
図1(A)の製品Sの上方側に他の製品が重ねられたり接触したりしても、浮き上がった第1外側部21の周辺部20の存在にて上記基端部の鉤部P2が当該他の製品に引っ掛かり難い。
同様に上記第2外側部22の上記浮き上がりにより、
図1(A)へ示す通り取り付けられたタグピンPの上記先端部の鉤部P3に対し、第2外側部22の大貫通部4を取り囲む周辺部20は下方に位置して、相対的に当該先端部の鉤部P3を第2外側部22の大貫通部4より上方に後退させた状態とする。このため、
図1(A)の製品Sの下方側に他の製品が重ねられたり接触したりしても、浮き上がった第2外側部22の周辺部20の存在にて上記先端部の鉤部P3が下方側の当該他の製品に引っ掛かり難い。
即ち、各周辺部20が、上記両鉤部P2,P3の他との接触を妨害して、上記引っ掛かりの発生を抑止する。
【0028】
但し、大量の製品の積み重ねなどにより、各タグラベル1の上記復元力が働かず、各外側部2が各内側部3と当接した状態となっていても、鉤部P2,P3の夫々は少なくとも各大貫通部4の中にあり周辺部20に取り囲まれているので、当該周辺部20の無い状況に比べて依然、他への引っ掛かりは生じ難い。
【0029】
(変更例)
第1及び第2外側部21,22、第1及び第2内側部31,32の夫々は、上記
図1(B)へ示す矩形以外の形状を備えるものとしても実施できる。
図1(A)(B)へ示す例では、小貫通部5と大貫通部4の夫々は、貫通孔としたが、表裏に貫通するものであれば孔即ち穴に限定するものではなく、切欠部であってもよい。例えば、小貫通部5と大貫通部4の夫々は、特許第5346133号公報(特許文献3)の
図1〜
図5へ示すピン挿入用切込みを備えた取付孔としてもよい。但し、製品SにタグピンPを突き通すためには、タグガンを用いる必要があり、小貫通部5や大貫通部4を、切欠部としたり上記ピン挿入用切込を備える孔とするよりも、図示した貫通孔とするのが好ましい。
図1(B)へ示す通り、小貫通部5と大貫通部4の夫々は、平面視円形とした。小貫通部5と大貫通部4の夫々は、真円とする他、楕円や楕円以外の長円としても実施できる。この他小貫通部5と大貫通部4の夫々は、半円その他の扇形や、三角形、四角形或いは五角形以上の多角形としても実施できる。また、小貫通部5と大貫通部4の輪郭は、多角形と円弧その他の曲線との組み合わせてとしてもよい。更に貫通部4と大貫通部4とは大きさのみならず形状も互いに異なるものとしても実施できる。
【0030】
また
図1(A)(B)へ示す例では、第1外側部21は第2折り目m2を介してタグラベル1の表部11へ延設されるものとし、第2外側部22は第3折り目m3を介してタグラベル1の裏部12へ延設されるものとした。この他第2折り目m2を設けずに、第1外側部21を表部11へ延設するものとしてもよい。また、第3折り目m3を設けずに第2外側部22を裏部12へ延設するものとしてもよい。
図1(C)へ示す例は、上記第2折り目m2及び第3折り目m3の双方を設けずに実施したものである。この
図1(C)へ示す場合も、第1折り目m1、第4折り目m4及び第5折り目m5での折り込みから復元しようとするタグラベル1の弾力性にて、第1外側部21が第1内側部31から浮き上がり、第2外側部22が第2内側部32から浮き上がる。
図1(C)へ示す例について、特に言及しなかった事項については、
図1(A)(B)へ示す例と同様である。
【0031】
また、第2折り目m2や第3折り目m3を設ける場合も設けない場合も、
図1(C)において点線で示すように、各内側部31,32の外側部21,22に対する折り目と反対側の辺から別途の折り目を介して拡張部33,34を延設しておくことにより、各外側部21,22の上記浮き上がりを当該拡張部33,34にてサポートするものとしても実施できる。詳しくは、各内側部31,32に対し上記別途の折り目にて拡張部33,34を谷折りにし拡張部33,34の各先端を表部11の下面及び裏部12の上面と当接させることにより、拡張部33,34にて表部11と裏部12とを支持可能とする。即ち拡張部33,34にて両外側部21,22を内側部31,32の夫々から浮き上がった状態を維持できるものとするのである。
また、
図2(A)へ示す通り、上記第1折り目m1を設ける代わりに、第1上折り目m11と第1下折り目m12の2つの折り目と両折り目m11,m12間に挟まれた側面部13とを、タグラベル1の表部11と裏部12との間へ介するものとしてもよい。
更に第1折り目m1に代えて設ける折り目を
図2(A)へ示す第1上折り目m11と第1下折り目m12の2つの折り目に限定するものではなく、3つ以上の折り目を介して2つ以上の側面部を設けるものとしても実施できる。
また、
図2(A)へ示す例では、
図1(A)の第4折り目m4に代え第4外折り目m41と第4内折り目m42の2つの折り目を介して第1外側部21から第1内側部31が延設されている。また、
図2(A)へ示す例では、
図1(A)の第5折り目m5に代え第5外折り目m51と第5内折り目m52の2つの折り目を介して第2外側部22から第2内側部32が延設されている。
図2(A)へ示す例について、特に言及しなかった事項については、
図1(A)(B)と同様であり、更に
図1(C)へ示す例と同様の変更が可能である。
【0032】
タグラベル1は、内側部3を表部11側と裏部12側の夫々に1つづつ備える他、例えば隣り合う複数の内側部3を備え、複数の内側部3が蛇腹状に上記表部11側又は裏部12と製品Sとの間に折込まれるものとすることができる。前記内側部3の夫々へ小貫通部5を形成しておけばよい。
また、
図1(A)〜(C)及び
図2(A)の各例では、一対の内側部3即ち第1内側部31と第2内側部32に対し1本のタグピンPを打つものとした。この他上記一対の内側部3に対して複数のタグピンPを打つものとしても実施できるし、複数対の内側部3を設けて内側部3の各対に1本又は複数のタグピンPを打つものとしても実施できる。タグピンPの数に応じて小貫通部5や大貫通部4も設けておけばよい。
【0033】
更に、
図2(B)へ示す通り、タグガンの針を通す側の大貫通部4のみ設けて即ち上記基端部の鉤部P2と対応する大貫通部4のみ設けて、上記先端部の鉤部P3と対応する外側部2には大貫通部4を設けずに実施することもできる。
図2(B)へ示すように形成する場合、上記先端部の鉤部P3については当該鉤部P3も含め内側部3でさえ外部へ露出しない状態となり他へ引っ掛る可能性は皆無である。
この
図2(B)へ示す例についても、特に言及しない事項は、
図1(A)(B)の例と同様であり、更に
図1(C)や
図2(A)へ示す例と同様の変更を行うことができる。
【0034】
上記
図1(A)〜(C)及び
図2(A)(B)の各例では、直接表部11から第1外側部21が延設されて次いで第1外側部21から第1内側部31が延設されるものとした。また直接裏部12から第2外側部22が延設されて次いで第2外側部22から第2内側部32が延設されるものとした。
この他、直接表部11から第1内側部31が延設されて次いで第1内側部31から第1外側部21が延設されるものとしてもよく、同様に直接裏部12から第2内側部32が延設されて次いで第2内側部32から第2外側部22が延設されるものとしてもよい。即ち、第1外側部21は第1内側部31を介して間接的に表部11に延設されたものとしてもよく、また、第2外側部22についても第2内側部32を介して間接的に裏部12へ延設されたものとしてもよい。
【0035】
上記の通り表部11及び裏部12に対して内側部3を介して外側部2を延設する場合、前述の第4折り目m4や第5折り目m5は
図1(A)と逆に折り返す即ち谷折りにされる。そして図示は省略するが、折り返した外側部2の先端に当該先端の他の部分よりも突出する舌片を延設しておき、当該舌片を差し込み可能な切れ込みを表部11及び裏部12に設けて当該切れ込みへ上記舌片を差し込んで留めるものとすればよい。上記舌片を差し込んだ切れ込みに対して接着テープを貼るなどして固定をより確実にすることもできる。上記の通り表部11及び裏部12に対して内側部3を介して外側部2を延設する場合、ピン通し部である内側部3は返し部ではなく、外側部2が返し部として折り返される。
【0036】
表部11及び裏部12に対して内側部3を介して外側部2を延設する場合、上記の舌片や切れ込みを設けて折り返された外側部2を留めるのではなく、
図2(C)へ示す通り、更に外側部2の先端へ別途折り目を介し副内側部6を設けておくものとし、当該副内側部6を内側部3へ重ねるものとすることができる。ピン通し部として上記副内側部6にも内側部3と同様小貫通部5を設け更に小貫通部5を取り囲む副周辺部60を設けるものとすればよい。
この
図2(C)の例において、第1内側部31の上面に配置される副内側部6を第1副内側部61とし、第2内側部32の下面に配置される副内側部6を第2副内側部62とする。
図2(C)へ示す例についても、特に言及しなかった事項については、
図1(A)(B)の例と同様であり、更に
図1(C)や
図2(A)(B)の例と同様の変更を行うことができる。また、副内側部6は、第1内側部31と第2内側部32のうち、何れか一方にのみ延設するものとし、他の一方は、
図1(A)〜(C)や
図2(A)(B)の何れかと同様の構成を採るものとしてもよい。
【0037】
尚、
図2(C)の例では、
図1(A)(B)へ示す第1折り目m1に代えて湾曲部分として湾曲部m10が設けられている。
図1(A)〜(C)及び
図2(A)(B)へ示す各例においても、
図2(C)へ示すように表部11と裏部12との間を湾曲部m10として実施することもできる。また、第1折り目m1に限らず、第2〜第5折り目m2〜m5やその他の折り目について、その一部或いは全てを折り目に代え湾曲部として実施できる。このように折り目として折ることに代えて湾曲部とする場合、タグラベル1自身へ予め湾曲するよう型を付けておく他、タグラベル1を単に撓めた状態として製品から外せばほぼ完全に元どおり平らになるものとしてもよい。特に製品Sの表裏間の厚みが比較的大きい場合、湾曲部m10として上記の通り単に撓めてタグピンPで固定し湾曲状態を維持するものとするのが適する。尚タグラベル1に用いられる一般的な紙片では、単に撓めるだけでも湾曲するように概ね型が付く。また湾曲部m10に置き換えた第1折り目m1以外の、上記他の折り目の夫々についても、単に撓ませたものとすることができる。外側部2を内側部3から若干浮き上がらせることができれば、上記何れの形態の湾曲部を採用してもよいのである。また、当該浮き上がりが可能であれば、上記の折り目や湾曲部以外に、表部11と裏部12とを別々のシートとし両シートを接着テープや糊づけにて結合するものとしてもよい。
但し、上記の各例において、周辺部20の厚みにてタグピンPの鉤部の他への引っ掛かりを抑止するものとし、外側部2を内側部3から浮き上がらせないものとしてもよい。
【0038】
図3(A)へ示す通り、樹脂製のタグピンPの一端が扁平でパイルのループに引っ掛からない大きさの頭部を鉤部P2として備え、当該タグピンPの他の一端が
図1(A)へ示すタグピンPと同様の棒状の鉤部P3を備えるものとしても実施できる。
特にこの場合において
図3(A)へ示す通り、上記の内側部3を表部11又は裏部12の何れか一方にのみ設けるものとしても実施できる。この
図3(A)のタグピンPを打つタグガンとして、前述の特許文献7,8のタグガン以外に特許第2913372号へ示すものを例示できる。
【0039】
また、上記の通りタグピンPの一方の鉤部P2を扁平としパイルのループに引っ掛かり難いものとする場合、
図3(B)へ示す通り、タグラベル1は製品Sの表面S1側と裏面S2側の何れか一方にのみ配置するものとしても実施できる。
図3(B)へ示す例では、タグラベル1は、表部11のみ備え裏部12を備えない。そして、平面視において表部11の対向する一対の辺の夫々に折り目を介して外側部2及び内側部3の夫々が延設されて、各内側部3へ1本づつ合計2本のタグピンPが通されている。但し、
図3(A)(B)へ示す例において、外側部2や内側部3の配置、また打ち込むタグピンPの数は、上記に限らず必要に応じて変更可能である。
上記扁平な鉤部P2を備えるタグピンPは、上記扁平な鉤部P2をタグガンの針の基端側に配置して打ち出されるので、実際にはタグラベル1を製品Sに対し
図3(A)(B)へ示すものと上下逆に配置するのが好ましい。
図3(A)(B)では製品Sの下方から上方へタグガンを向けてタグピンPを打ち込むことになるからである。
図示は省略するが、タグラベル1へ、上記扁平な鈎部P2と対応する周辺部や大貫通部4を設けて当該鈎部P2と他との接触を抑制するものとしてもよい。上記扁平な鉤部P2に対応する大貫通部4を設ける場合、特に
図1(C)と同様の拡張部33,34を設けて上記大貫通部4や周辺部を備える外側部2をサポートし、当該鉤部P2における軸部P1長手方向に沿った幅即ち鉤部P2の縦幅に対応する、上記浮き上がりの幅を確保することができる。
【0040】
図3(A)(B)へ示す例では、扁平な鉤部が軸部P1の基端部の鉤部P2となるようにタグガンを向ける即ち
図3(A)(B)に示す状態では製品Sの裏面S2側からタグガンを向けることになるので、大貫通部4を全く設けずに実施することもできるが、消費者がタグピンPを外す際に、鋏みなどで軸部P1の上記鉤部P3付近を切断するほうが取り外しが行い易く、鋏みを挿入するために大貫通部4を設けておくのが望ましい。
図3(A)(B)のように大貫通部4を設けておいても、流通時周辺部20にて鉤部P3が他へ引っ掛かるのを抑止することが可能だからである。
図3(A)(B)へ示す例においても、特に言及しない事項については、
図1(A)(B)に示す例と同様であり、更に
図1(C)や
図2(A)〜(C)へ示す例と同様の変更を行うことができる。
【0041】
また、製品Sが傷み易い素材でない場合は、製品S側を折り曲げてタグピンPの打ち込み、打ち込み後折り曲げていた製品Sを伸ばすことによって
図3(C)へ示すように軸部P1を曲げ、タグピンPの両鉤部P2,P3を製品Sの表裏について同じ側に配置することもできる。この場合
図3(C)へ示す通り、1本のタグピンPの両鉤部P2,P3と対応する2つの大貫通部4を設けるものとしてもよいが、軸部P1基端部の鉤部P2と対応する大貫通部4のみ設けるものとしても実施できる。
図3(C)へ示す例についても特に言及しなかった事項については、
図1(A)(B)へ示す例と同様であり、更に
図1(C)や
図2(A)〜(C)、
図3(A)(B)へ示す例と同様の変更を行うことができる。
【0042】
上述してきた各実施の形態において、タグピンPとして樹脂製タグピンを例示した。この他、軸部P1と軸部P1の両端側に鉤部P2,P3を備え、タグラベル1及び製品Sへ突き通す際、前記軸部P1先端部の鉤部P3を軸部P1へ沿わせることができれば、タグピンPには樹脂製以外のタグピンを採用して実施することができる。例えば製品Sが比較的目の粗い編み物やレースである場合、紙製のタグピンを用いて実施することも可能である。
また、タグピンPは、上記タグガンを用いて打つものに限定せず、指先や他の取り付け用具を用いて、軸部P1をタグラベル1及び製品Sへ通した後、軸部P1へ沿っていた鉤部P3を指で軸部P1と交差する方向へ戻す或いは当該交差する方向へ曲げるものとして実施しても良いのである。
更に、
図1(B)へ示す例では、各外側部2は表部11及び裏部12の第1折り目m1と対向する辺から延設したが、この他、当該対抗する辺以外の辺から延設しても実施できる。タグラベル1において、表部11や裏部12、更に表部11や裏部12から延設された各部分は、多角形や楕円、双曲線など幾何学的なものや規則性を有する輪郭を持つものとして実施できる他、不規則な形状を備えるものとしても実施できる。
図1(B)へ示す突出部8を表部11や裏部12の縁へ設ける他、タグラベル1のデザイン、印刷されるキャラクタやロゴなどに合わせて、後退する部分を備えるものとしてもよい。