【解決手段】 情報送信サーバーは、携帯端末を介して、使用者によって設定され、使用者の嗜好を、ユーザーIDごとに記録したユーザー情報テーブルと、施設の種類と、施設の位置情報と、施設に設置された集計用通信装置の識別情報を、施設IDごとに記録した施設情報テーブルと、配信用通信装置の位置情報を、配信装置IDごとに記録した配信用通信装置情報テーブルとを記録する。情報送信サーバーは、携帯端末が配信用通信装置と通信した時に、配信用通信装置の識別情報と、携帯端末にログインしている使用者のユーザーIDを含む第2情報を受信し、ユーザー情報テーブルと施設情報テーブルと配信用通信装置情報テーブルに基づいて、第2情報に含まれる識別情報に対応する配信用通信装置から一定距離の範囲内にあり、集計用通信装置を設置した施設に関する情報を、第2情報を送信した携帯端末に送信する。
携帯端末を介して、使用者によって設定され、前記使用者の性別と生年月日と出身地と嗜好と使用言語に関する情報のうち少なくとも1つを、前記使用者の識別情報であるユーザーIDごとに記録したユーザー情報テーブルと、
少なくとも、施設の種類と、前記施設の位置情報と、前記施設に設置された集計用通信装置の識別情報を、前記施設の識別情報である施設IDごとに記録した施設情報テーブルと、
配信用通信装置の位置情報を、前記配信用通信装置の識別情報である配信装置IDごとに記録した配信用通信装置情報テーブルとを記録する情報送信サーバーであって、
前記情報送信サーバーは、前記携帯端末が前記集計用通信装置と通信した時に、前記集計用通信装置の識別情報と、前記ユーザーIDであって前記携帯端末にログインしている使用者のものを含む第1情報を前記携帯端末から受信し、
前記情報送信サーバーは、前記第1情報と前記施設情報テーブルに基づいて、前記第1情報に含まれる前記ユーザーIDと、前記集計用通信装置の識別情報に対応する前記施設IDと、前記第1情報の受信時間情報とを通信記録テーブルに記録し、
前記情報送信サーバーは、前記携帯端末が前記配信用通信装置と通信した時に、前記配信用通信装置の識別情報と、前記ユーザーIDであって前記携帯端末にログインしている使用者のものを含む第2情報を前記携帯端末から受信し、
前記情報送信サーバーは、前記ユーザー情報テーブルと前記施設情報テーブルと前記配信用通信装置情報テーブルと前記通信記録テーブルに基づいて、前記第2情報に含まれる識別情報に対応する前記配信用通信装置から一定距離の範囲内にあって、前記集計用通信装置を設置した施設に関する情報を、前記第2情報を送信した携帯端末に送信することを特徴とする情報送信サーバー。
前記情報送信サーバーは、前記第1情報と前記施設情報テーブルに基づいて、前記集計用通信装置であって前記第1情報に含まれる識別情報に対応するものが設置された場所の気象情報である集計用通信装置気象情報を取得し、
前記情報送信サーバーは、前記集計用通信装置気象情報と前記第1情報と前記施設情報テーブルに基づいて、前記第1情報に含まれる前記ユーザーIDと、前記集計用通信装置の識別情報に対応する前記施設IDと、前記第1情報の受信時間情報と、前記集計用通信装置気象情報を前記通信記録テーブルに記録し、
前記情報送信サーバーは、前記第2情報と前記配信用通信装置情報テーブルに基づいて、前記配信用通信装置であって前記第2情報に含まれる識別情報に対応するものが設置された場所の気象情報である配信用通信装置気象情報を取得し、
前記情報送信サーバーは、前記ユーザー情報テーブルと前記施設情報テーブルと前記配信用通信装置情報テーブルと前記配信用通信装置気象情報と前記通信記録テーブルに基づいて、前記第2情報に含まれる識別情報に対応する前記配信用通信装置から前記一定距離の範囲内にあって、前記集計用通信装置を設置した施設に関する情報を、前記第2情報を送信した携帯端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報送信サーバー。
前記情報送信サーバーは、前記ユーザー情報テーブルと、前記施設情報テーブルと、前記配信用通信装置気象情報とに基づいて、前記通信記録テーブルの中から、前記第2情報を送信した前記携帯端末の使用者に関する情報と所定の抽出条件において重複する通信記録を抽出する抽出工程を行い、
前記情報送信サーバーは、前記抽出工程で抽出された通信記録の中から、多く抽出された施設種類を特定する特定工程を行い、
前記情報送信サーバーは、前記集計用通信装置を設置した施設で且つ前記第2情報に含まれる識別情報に対応する前記配信用通信装置から前記一定距離の範囲内にあって、前記特定工程で特定された施設種類に属するものに関する情報を、前記第2情報を送信した携帯端末に送信することを特徴とする請求項2に記載の情報送信サーバー。
前記抽出工程で抽出された通信記録における所定数以上を占める施設種類、若しくは所定割合以上を占める施設種類が、前記特定工程で特定されることを特徴とする請求項3に記載の情報送信サーバー。
前記情報送信サーバーが前記第2情報を受信した時から第1時間以内に、前記第2情報を送信した携帯端末が、前記第1情報を送信していた場合には、前記情報送信サーバーは、前記携帯端末が送信した前記第1情報に含まれる識別情報に対応する前記集計用通信装置が設置された前記施設の種類を示す第1施設種類と予め設定された施設種類を示す第2施設種類とで一致した施設種類を示す第3施設種類に関する情報と、前記ユーザー情報テーブルと前記施設情報テーブルと前記配信用通信装置情報テーブルと前記通信記録テーブルに基づいて、前記第2情報に含まれる識別情報に対応する前記配信用通信装置から前記一定距離の範囲内にあって、前記集計用通信装置を設置した前記施設のうち、前記特定工程で特定された施設種類から前記第3施設種類を除外した施設種類に属するものに関する情報を、前記第2情報を送信した携帯端末に送信することを特徴とする請求項3に記載の情報送信サーバー。
前記情報送信サーバーが前記第2情報を受信した時から第1時間以内に、前記第2情報を送信した携帯端末が、前記第1情報を送信していた場合には、前記情報送信サーバーは、前記携帯端末が送信した前記第1情報に含まれる識別情報に対応する前記集計用通信装置が設置された前記施設の種類を示す第1施設種類と予め設定された施設種類を示す第2施設種類とで一致した施設種類を示す第3施設種類に関する情報と、前記ユーザー情報テーブルと前記施設情報テーブルと前記配信用通信装置情報テーブルと前記通信記録テーブルに基づいて、前記第2情報に含まれる識別情報に対応する前記配信用通信装置から前記一定距離の範囲内にあって、前記集計用通信装置を設置した前記施設に関する情報を、前記第2情報を送信した携帯端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報送信サーバー。
前記情報送信サーバーは、前記第2情報に含まれる識別情報に対応する前記配信用通信装置から前記一定距離の範囲内にあって、前記集計用通信装置を設置した前記施設のうち前記第3施設種類に属さないものに関する情報を、前記第2情報を送信した携帯端末に送信することを特徴とする請求項7に記載の情報送信サーバー。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。本実施形態における情報送信システム1は、情報送信サーバー30、複数の携帯端末A、複数の集計用通信装置C、配信用通信装置Dを備える(
図1参照)。
【0019】
集計用通信装置Cのそれぞれは、近距離無線通信の無線通信手段を有し、店舗(カフェ、レストラン、服飾店など)、観光施設など、情報送信サーバー30が携帯端末Aに送信する情報(広告など)に対応する施設FAに配置される。
【0020】
配信用通信装置Dのそれぞれは、近距離無線通信の無線通信手段を有し、集計用通信装置Cが設置された施設FAから一定距離d(例えば、1km)の範囲内など、情報送信サーバー30が配信用通信装置Dの近くにある携帯端末Aに対して情報を受信させるのに適切と思われる場所に設置される。
【0021】
ここでいう近距離無線通信の無線通信手段は、当該無線通信手段をオン状態にしている間、外部に自身の識別情報を発信するもので、IEEE802.15.1(Bluetooth(登録商標))や、IEEE802.11(無線LAN)など、が考えられる。
【0022】
図1は、8つの施設FA(第1施設FA
1〜第8施設FA
8)のそれぞれに集計用通信装置C(第1集計用通信装置C
1〜第8集計用通信装置C
8)が設けられ、当該8つの施設FAの近くに3台の配信用通信装置D(第1配信用通信装置D
1〜第3配信用通信装置D
3)が設けられ、8台の集計用通信装置や3台の配信用通信装置Dの周囲に5台の携帯端末A(第1携帯端末A
1〜第5携帯端末A
5を所持する使用者:不図示)が位置している情報送信システム1の例を示す。
【0023】
また、第1施設FA
1〜第3施設FA
3(第1集計用通信装置C
1〜第3集計用通信装置C
3)は、第1配信用通信装置D
1から一定距離dの範囲内にあり、第3施設FA
3〜第5施設FA
5(第3集計用通信装置C
3〜第5集計用通信装置C
5)は、第2配信用通信装置D
2から一定距離dの範囲内にあり、第6施設FA
6〜第8施設FA
8(第6集計用通信装置C
6〜第8集計用通信装置C
8)は、第3配信用通信装置D
3から一定距離dの範囲内にあるとして説明する。
【0024】
ただし、携帯端末A、集計用通信装置C、配信用通信装置Dの台数は、一例でありこれらの台数に限られるものではない。
また、以下で示すテーブルは、
図1で図示しないものを含めて、携帯端末A、集計用通信装置C、配信用通信装置Dが数十台以上設けられた例を示す。
【0025】
情報送信サーバー30は、携帯端末A(第1携帯端末A
1〜第5携帯端末A
5)や他の端末とネットワークを介して通信する通信部31と、第1テーブルT1などを記録し後述する情報送信プログラムがインストールされた記録部33と、通信部31や記録部33を制御する制御部35を有する。
【0026】
記録部33は、使用者に関する情報を作成するために使用されるユーザー情報項目テーブル群TXを記録する。
【0027】
具体的には、記録部33は、ユーザー情報項目テーブル群TXとして、使用者の性別を選択するために使用される第1テーブルT1(性別テーブル、
図2参照)、使用者の出身地を選択するために使用される第2テーブルT2(出身地テーブル、
図3参照)、使用者の使用言語を選択するために使用される第3テーブルT3(使用言語テーブル、
図4参照)、使用者の職業のメインカテゴリーを選択するために使用される第4テーブルT4(職業メインカテゴリーテーブル、
図5参照)、使用者の職業のサブカテゴリーを選択するために使用される第5テーブルT5(職業サブカテゴリーテーブル、
図6参照)、使用者の趣味を選択するために使用される第6テーブルT6(趣味テーブル、
図7参照)、使用者の好きな色を選択するために使用される第7テーブルT7(色テーブル、
図8参照)、使用者の好きな季節を選択するために使用される第8テーブルT8(季節テーブル、
図9参照)、使用者の好きな天気を選択するために使用される第9テーブルT9(天気テーブル、
図10参照)、使用者の好きな時間帯を選択するために使用される第10テーブルT10(時間帯テーブル、
図11参照)、使用者の好きなファッションを選択するために使用される第11テーブルT11(ファッションテーブル、
図12参照)、使用者の好きなブランドを選択するために使用される第12テーブルT12(ブランドテーブル、
図13参照)、使用者の好きな食べ物を選択するために使用される第13テーブルT13(食べ物テーブル、
図14参照)を記録する。
【0028】
第1テーブルT1〜第13テーブルT13は、情報送信サーバー30と通信可能な端末B(テーブル設定用端末)を介して設定される。
【0029】
また、第2情報(配信用通信装置関連通信情報)i2を情報送信サーバー30に送信した携帯端末Aに対して、情報送信サーバー30が送信する情報(広告など)を特定するために使用される情報送信テーブル群TYを記録する。
【0030】
具体的には、記録部33は、情報送信テーブル群TYとして、使用者ごとの嗜好などを記録したユーザー情報テーブルTU(
図15参照)、集計用通信装置Cが設置された施設FAの情報を記録した施設情報テーブルTS(
図16参照)、配信用通信装置Dが設置された場所を記録した配信用通信装置情報テーブルTD(
図17参照)、使用者が集計用通信装置と近距離無線通信を行った情報を記録した通信記録テーブルTT(行動統計テーブル、
図18参照)、配信用通信装置Dと通信した携帯端末Aに送信する情報を記録した情報コンテンツテーブルTA(
図19参照)、通信記録テーブルTTの中から特定の通信記録を抽出するための抽出条件を記録した抽出条件テーブルTE(
図20参照)、施設情報テーブルTSにおける施設種類(施設メインカテゴリー、施設サブカテゴリー)のコード設定に使用されるカテゴリーテーブルTC(
図21参照)を記録する。
【0031】
ユーザー情報テーブルTUは、使用者に関する情報として、性別と生年月日と出身地と使用言語と嗜好に関する情報のうち少なくとも1つを使用者ごとに(使用者の識別情報であるユーザーIDごとに)記録したものである。
【0032】
施設情報テーブルTSは、集計用通信装置Cが設置された施設FAに関する情報として、少なくとも、施設種類(メインカテゴリー、サブカテゴリー)と、位置情報(緯度経度情報)と、設置した集計用通信装置Cの識別情報(通信装置識別子)を、施設FAごとに(施設FAの識別情報である施設IDごとに)記録したものである。
【0033】
配信用通信装置情報テーブルTDは、配信用通信装置Dに関する情報として、少なくとも、位置情報(緯度経度情報)と、配信用通信装置Dの識別情報(通信装置識別子)を、配信用通信装置Dごとに(配信装置IDごとに)記録したものである。
【0034】
情報コンテンツテーブルTAは、情報送信サーバー30から携帯端末Aに送信する情報に含まれるコンテンツ(メッセージ、当該情報に対応する施設FAに関連するURLなど)を、施設FAごとに(施設IDごとに)記録したものである。
情報コンテンツテーブルTAのコンテンツに含まれるメッセージやURLは、現地の言語(本実施形態では、日本語)だけでなく、他の言語のものも用意されるのが望ましい。
この場合には、ユーザー情報テーブルTUにおける使用言語に対応して、情報送信サーバー30から携帯端末Aに送信するメッセージなどの言語を使用者が所望するものに合わせることも可能になる。
【0035】
施設情報テーブルTS、配信用通信装置情報テーブルTD、情報コンテンツテーブルTA、抽出条件テーブルTE、カテゴリーテーブルTCは、情報送信サーバー30と通信可能な端末Bを介して設定される。
【0036】
ユーザー情報テーブルTUは、携帯端末Aのいずれかを介して設定された第3情報i3が、情報送信サーバー30に送信されることによって、更新される。
通信記録テーブルTTは、携帯端末Aが集計用通信装置Cのいずれかと通信し、携帯端末Aから情報送信サーバー30に第1情報(集計用通信装置関連通信情報)i1が送信されることによって、更新される。
【0037】
携帯端末Aのそれぞれには、情報受信制御プログラムがインストールされていて、当該情報受信制御プログラムの実行時には、集計用通信装置Cや配信用通信装置Dと近距離無線通信を行い、通信時に当該通信装置の識別情報(識別子)を取得する。取得した通信装置の識別情報は、情報送信サーバー30に送信される。
【0038】
携帯端末Aが、集計用通信装置Cのいずれかと通信し、通信した集計用通信装置Cの識別情報を取得した時、当該携帯端末Aは、第1情報i1(当該携帯端末Aの識別情報と、当該携帯端末Aで情報受信制御プログラムにログインされているユーザーの識別情報(ユーザーID)と、通信した集計用通信装置Cの識別情報)を、集計用通信装置Cを介さずに、ネットワークを介して、情報送信サーバー30に送信する。
【0039】
例えば、ユーザーID:1の使用者がログインした第1携帯端末A
1が、第2集計用通信装置C
2と通信した場合には、第1携帯端末A
1は、第1情報i1として、第1携帯端末A
1の識別情報と、ユーザーID:1と、第2集計用通信装置C
2の識別情報(通信装置識別子):c31epsを情報送信サーバー30に送信する。
【0040】
携帯端末Aが、配信用通信装置Dのいずれかと通信し、通信した配信用通信装置Dの識別情報を取得した時、当該携帯端末Aは、第2情報i2(当該携帯端末Aの識別情報と、当該携帯端末Aで情報受信制御プログラムにログインされているユーザーの識別情報(ユーザーID)と、通信した配信用通信装置Dの識別情報)を、配信用通信装置Dを介さずに、ネットワークを介して、情報送信サーバー30に送信する。
【0041】
例えば、ユーザーID:4の使用者がログインした第5携帯端末A
5が、第3配信用通信装置D
3と通信した場合には、第5携帯端末A
5は、第2情報i2として、第5携帯端末A
5の識別情報と、ユーザーID:4と、第3配信用通信装置D
3の識別情報(通信装置識別子):d332qaを情報送信サーバー30に送信する。
【0042】
また、携帯端末Aの使用者は、携帯端末Aにインストールされた情報受信制御プログラムを介して、ユーザー情報項目テーブル群TXで設定された選択項目に基づいて、当該使用者に関する情報(生年月日、出身地、使用言語、職業、嗜好(趣味、好きな色、好きな季節、好きな天気、好きな時間帯、好きなファッション、好きなブランド、好きな食べ物など))を入力し、第3情報i3(当該携帯端末Aの識別情報と、使用者のユーザーIDと、当該使用者に関する情報)を、集計用通信装置Cや配信用通信装置Dを介さずに、ネットワークを介して、情報送信サーバー30に送信する。
ただし、当該使用者に関する情報は、個人を特定出来る情報(使用者の氏名、住所など)は含まない。
【0043】
情報送信サーバー30が、携帯端末Aから情報の送信を受けた時、情報送信サーバー30は、情報の種別(第1情報i1、第2情報i2、第3情報i3)を判別する(
図22のステップS11、S14参照)。
【0044】
情報送信サーバー30が携帯端末Aから第1情報i1を受信した場合には、情報送信サーバー30は、第1情報i1と施設情報テーブルTSに基づいて、第1情報i1に含まれる集計用通信装置Cが設置された場所の天気や気温などの気象情報(集計用通信装置気象情報)を取得する(
図22のステップS12参照)。
【0045】
例えば、第1携帯端末A
1を保持する使用者(ユーザーID:1)が、第2施設FA
2に入り、第2施設FA
2に対応する第2集計用通信装置C
2の近く来た場合には、第1携帯端末A
1は、第2集計用通信装置C
2と通信し、第1携帯端末A
1の識別情報とユーザーID:1と第2集計用通信装置C
2の識別情報(通信装置識別子:c31eps)を含む第1情報i1を情報送信サーバー30に送信する。
第1携帯端末A
1から、第1携帯端末A
1の識別情報とユーザーID:1と第2集計用通信装置C
2の識別情報を含む第1情報i1を受信した後、情報送信サーバー30は、第2集計用通信装置C
2が設置された場所(第2施設FA
2の近く)の気象情報を取得する。
【0046】
気象情報の取得は、場所ごとの気象情報を提供する気象情報サーバーEにアクセスする形態が考えられる。
また、集計用通信装置Cの近くに、気象に関する情報(温度、湿度、降水量、積雪量、風向き、風速、視程(大気の見通し)、カメラ画像(計測器が設置された周囲の画像))を所定の時刻に取得する計測器(温度計、湿度計、降水量計、積雪計、風速計、視程計、カメラなど)を設け、情報送信サーバー30が、当該計測器から送られてくる気象に関する情報に基づいて、気象情報を取得する形態であってもよい。
【0047】
気象情報取得後、情報送信サーバー30は、気象情報(集計用通信装置気象情報)と第1情報i1と施設情報テーブルTSに基づいて、通信記録テーブル(行動統計テーブル)TTを更新する(
図22のステップS13参照)。
【0048】
通信記録テーブルTTでは、集計用通信装置Cから識別情報を取得した携帯端末Aの使用者のユーザーIDと、当該集計用通信装置Cに対応する施設FAの識別情報(施設ID)と、情報送信サーバー30が第1情報i1を受信した日時(受信時間情報)と、気象情報(天気に対応する天気コード、気温)が記録される。
【0049】
図18の通信記録テーブルTTの1行目は、ユーザーID:147の使用者の携帯端末Aが、施設ID:43に対応する集計用通信装置Cの識別情報を取得し、情報送信サーバー30が第1情報i1を2015年4月2日7時00分に受信し、施設ID:43に対応する集計用通信装置Cの近くの天気が晴れ(天気コード:1)で気温が13.1度であったことを示している。
【0050】
情報送信サーバー30が携帯端末Aから第2情報i2を受信した場合には、情報送信サーバー30は、第2情報i2とユーザー情報テーブルTUと施設情報テーブルTSと配信用通信装置情報テーブルTDと配信用通信装置気象情報と通信記録テーブルTTと所定の抽出条件(抽出条件テーブルTE、
図20参照)に基づいて、情報送信を行う(
図22のステップS14〜S19参照)。
【0051】
ここでは、第2情報i2を送信した第1携帯端末A
1が、識別番号(ユーザーID:1(性別が男(性別コード:0)、年齢が33歳(生年月日と現時点(2016年)との差異から算出)、出身地が大分県(出身地コード:44)、使用言語が日本語(言語コード:1)、趣味が音楽鑑賞(趣味コード:224)とスノーボードやスキーをすること(趣味コード:181)とサッカーをすること(趣味コード:71)である)の使用者によって使用されていて、第1携帯端末A
1が第1配信用通信装置D
1と通信し、その後に第2情報i2を情報送信サーバー30に送信した例を説明する。
【0052】
情報送信として、情報送信サーバー30は、第2情報i2と配信用通信装置情報テーブルTDに基づいて、第2情報i2に含まれる配信用通信装置Dが設置された場所の天気や気温などの気象情報(配信用通信装置気象情報)を取得する(
図22のステップS15参照)。
【0053】
例えば、第1携帯端末A
1を保持する使用者(ユーザーID:1)が、第1配信用通信装置D
1の近く来た場合には、第1携帯端末A
1は、第1配信用通信装置D
1と通信し、第1携帯端末A
1の識別情報とユーザーID:1と第1配信用通信装置D
1の識別情報(通信装置識別子:d134qi)を含む第2情報i2を情報送信サーバー30に送信する。
第1携帯端末A
1から、第1携帯端末A
1の識別情報とユーザーID:1と第1配信用通信装置D
1の識別情報を含む第2情報i2を受信した後、情報送信サーバー30は、第1配信用通信装置D
1が設置された場所の気象情報を取得する。
気象情報の取得は、集計用通信装置Cが設置された場所の気象情報の取得と同じである。
ここでは、取得した気象情報として、天気が「晴れ(天気コード:1)」であったとして説明する。
【0054】
また、情報送信サーバー30は、ユーザー情報テーブルTU(
図15参照)と、施設情報テーブルTS(
図16参照)と、第2情報i2に含まれる配信用通信装置Dが設置された場所の気象情報(配信用通信装置気象情報)とに基づいて、通信記録テーブルTT(
図18参照)の中から、第2情報i2を送信した携帯端末Aの使用者に関する情報と当該所定の抽出条件において重複する通信記録を抽出する(抽出工程、
図22のステップS16参照))。
【0055】
所定の抽出条件は、予め、端末Bを介して、抽出条件テーブルTEに設定されたものが用いられる。
ここでは、抽出条件テーブルTEのパターン1:「性別が同じ」、「年齢が近い(年齢差が5歳以内)」、「天気が同じ」を所定の抽出条件とするが、他の抽出条件(例えば、抽出条件テーブルTEのパターン2:「出身地が同じ」、「趣味が同じ」を所定の抽出条件とする形態であってもよい。
【0056】
抽出条件テーブルTEの中から、所定の抽出条件として用いるパターンは、総ての送信対象の情報について、同じもの(例えば、パターン1)が用いられる形態であってもよいし、情報ごとに設定される形態であってもよい(例えば、コンテンツID:1はパターン1、コンテンツID:2はパターン2など)。
【0057】
図23は、抽出条件テーブルTEにおけるパターン1を所定の抽出条件として抽出工程を行った例で、
図18の通信記録テーブルTTの中で、第2情報i2を送信した第1携帯端末A
1の使用者(ユーザーID:1)と性別が同じ(性別コード:0)で、当該使用者の年齢33歳に対して年齢差が5歳以内(28歳〜38歳)で、天気が晴れ(天気コード:1)である通信記録を抽出工程の結果として、太字で且つ斜体字で表している。
【0058】
図24は、抽出条件テーブルTEにおけるパターン2を所定の抽出条件として抽出工程を行った例で、
図18の通信記録テーブルTTの中で、第2情報i2を送信した第1携帯端末A
1の使用者(ユーザーID:1)と出身地が同じ(出身地コード:44)で、当該使用者と少なくとも趣味の一つが同じ(趣味コード:71、181、224)である通信記録を抽出工程の結果として、太字で且つ斜体字で表している。
【0059】
情報送信サーバー30は、抽出工程で抽出された通信記録の中から、多く抽出された施設種類(メインカテゴリー、サブカテゴリー)を特定する(特定工程、
図22のステップS17参照)。
【0060】
例えば、抽出工程で抽出された通信記録における所定数以上を占める施設種類、若しくは所定割合以上を占める施設種類が特定される。
ここでは、外食産業(メインカテゴリーコード:3)のカフェ(サブカテゴリーコード:4)が、特定工程で特定されたもの(抽出した通信記録における所定数以上を占める施設種類)として説明する。
ただし、特定工程で特定される施設種類は複数であってもよい。
【0061】
情報送信サーバー30は、施設情報テーブルTS(
図16参照)の施設種類や位置情報と、配信用通信装置情報テーブルTD(
図17参照)の位置情報と、情報コンテンツテーブルTA(
図19参照)とに基づいて、特定工程で特定された施設種類に属する施設FAであって、第2情報i2に含まれる配信用通信装置Dから一定距離dの範囲内(例えば、半径1km以内)にあり、且つ情報送信対象のコンテンツ(メッセージなど)が情報コンテンツテーブルTAに記録されているものがあるかを判断し、ある場合には、当該第2情報i2を送信した携帯端末A(当該第2情報i2を送信した携帯端末AにログインしていたユーザーID)に対して、該当する施設FAに関する情報(メッセージなど)を送信する(
図22のステップS18、S19参照)。
当該施設FAに関する情報の送信は、集計用通信装置Cや配信用通信装置Dを介さずに、ネットワークを介して行われる。
【0062】
メッセージの送信は、プッシュ通知で、携帯端末Aにインストールされた情報受信制御プログラムを介して行われるのが望ましいが、携帯端末Aの電話番号に対応するSMS、メールアドレスに対応する電子メールを介して行われる形態であってもよい。この場合には、ユーザー情報テーブルTUに、電話番号やメールアドレスが記録される。
【0063】
メッセージには、施設FAに関する簡易な文字情報と、関連するURLに対応するハイパーリンクが含まれ、当該メッセージが送られた携帯端末上で、当該ハイパーリンクがクリックされると、当該施設FAに関するホームページが表示される。
【0064】
例えば、第1配信用通信装置D
1の識別情報を含む第2情報i2を送信した第1携帯端末A
1に対して、第1配信用通信装置D
1の近くにあり、情報送信対象のコンテンツ(メッセージなど)が情報コンテンツテーブルTAに記録されている第3施設FA
3(施設ID:3、外食産業(メインカテゴリーコード:3)、カフェ(サブカテゴリーコード:4))に関する情報(コンテンツID:31)として、文字情報:一杯いかがですか?、URL:http:www.hij.jjに対応するハイパーリンクを含むメッセージが送信される。
【0065】
これにより、配信用通信装置Dの近くに居る使用者の携帯端末Aに対して当該使用者の行動傾向に合わせた情報を提供することが可能になる。
特に、使用者の行動傾向には、使用者本人の属性や嗜好だけでなく、当該使用者の属性や嗜好に近い他人の行動傾向(例:使用者と同性で同年代の人は、晴れの日にカフェに行く傾向が強いなど)も含まれるため、使用者本人が気づいていない(ユーザー情報テーブルTUに設定されていない)嗜好なども含めた行動傾向に基づいて、使用者の属性や嗜好と関連性が高い情報(使用者が興味を示す可能性が高い情報)を提供することが可能になる。
【0066】
メッセージは、現地の言語(本実施形態では、日本語)で表記されたものが使用される形態であってもよいし、他の言語のメッセージが用意された場合には、ユーザー情報テーブルTUで設定された使用言語で、メッセージの送信が行われる形態であってもよい。
【0067】
情報送信サーバー30が携帯端末Aから第3情報i3を受信した場合には、情報送信サーバー30は、第3情報i3に基づいて、記録部33のユーザー情報テーブルTUを更新する(
図22のステップS14、S20参照)。
【0068】
本実施形態では、情報送信サーバー30は、ユーザー情報テーブルTUと施設情報テーブルTSと配信用通信装置情報テーブルTDと配信用通信装置気象情報と通信記録テーブルTTとに基づいて、第2情報i2に含まれる識別情報に対応する配信用通信装置Dから一定距離dの範囲内にあって、集計用通信装置Cを設置した施設FAに関する情報を、第2情報i2を送信した携帯端末Aに送信する形態を説明した。
【0069】
すなわち、情報送信において、抽出工程や特定工程を行って、通信記録テーブルTTの中から、第2情報i2を送信した携帯端末Aにログインしている使用者の属性や嗜好と似通った他の使用者の行動特性(似通った他人が行く傾向が強い施設)を特定し、当該特定した行動特性に対応する施設FAであって、第2情報i2を送信した携帯端末Aにログインしている使用者に近いものに関する情報を送信する形態を説明したが、情報送信はこれに限るものではない。
【0070】
例えば、情報送信サーバー30は、ユーザー情報テーブルTUと施設情報テーブルTSと配信用通信装置情報テーブルTDに基づいて、第2情報i2に含まれる識別情報に対応する配信用通信装置Dから一定距離dの範囲内にあって、集計用通信装置Cを設置した施設FAに関する情報を、第2情報i2を送信した携帯端末Aに送信する形態であってもよい。
【0071】
具体的には、抽出工程や特定工程に代えて、情報送信サーバー30が、ユーザー情報テーブルTU(
図15参照)における、第2情報i2を送信した携帯端末Aにログインしている使用者に関するものから、特定の項目(趣味、好きなファッションなど)に対応する施設FAを、施設情報テーブルTS(
図16参照)から抽出し、当該抽出した施設FAであって、第2情報i2を送信した携帯端末の使用者に近いものに関する情報を送信する形態が考えられる。
【0072】
例えば、第2情報i2を送信した第1携帯端末A
1が、識別番号(ユーザーID:1(性別が男(性別コード:0)、年齢が33歳(生年月日と現時点(2016年)との差異から算出)、出身地が大分県(出身地コード:44)、使用言語が日本語(言語コード:1)、趣味が音楽鑑賞(趣味コード:224)とスノーボードやスキーをすること(趣味コード:181)とサッカーをすること(趣味コード:71)である)の使用者によって使用されていて、特定の項目が「趣味」と設定されている場合には、情報送信サーバー30は、特定の項目に対応する施設FAとして、施設情報テーブルTSにおける項目のいずれか(施設メインカテゴリー、施設サブカテゴリー、関連する趣味など)に、音楽鑑賞(趣味コード:224)とスノーボードやスキーをすること(趣味コード:181)とサッカーをすること(趣味コード:71)の少なくとも1つが含まれている施設FAを抽出し、当該抽出した施設FAであって、第2情報i2を送信した第1携帯端末A
1に近いものに関する情報を送信する。
【0073】
この場合に、趣味コードが完全に一致するものだけでなく、上位概念や下位概念を考慮して、ユーザー情報テーブルTUで設定された趣味(例えば、音楽鑑賞)と関連する別の趣味(例えば、楽器演奏)に対応した趣味コードが含まれる施設FAも抽出される形態であってもよい。
【0074】
特定の項目は、端末Bを介して予め設定され、情報送信サーバー30の記録部33に記録される。
特定の項目として用いられるものは、総ての送信対象の情報について、同じもの(例えば、趣味)が用いられる形態であってもよいし、情報ごとに設定される形態であってもよい(例えば、コンテンツID:1は趣味、コンテンツID:2は年齢と性別など)。
【0075】
また、本実施形態では、情報送信サーバー30が、施設情報テーブルTSと配信用通信装置情報テーブルTDと情報コンテンツテーブルTAとに基づいて、特定工程で特定された総ての施設種類に属する施設について、第2情報i2に含まれる配信用通信装置Dから一定距離dの範囲内にあり、且つ情報送信対象のコンテンツ(メッセージなど)が情報コンテンツテーブルTAに記録されているものがあるかを判断し、ある場合には、当該第2情報i2を送信した携帯端末A(当該第2情報i2を送信した携帯端末AにログインしていたユーザーID)に対して、該当する施設に関する情報(メッセージなど)を送信する形態を説明した。
【0076】
ただし、情報送信サーバー30は、施設情報テーブルTSと、配信用通信装置情報テーブルTDと、情報コンテンツテーブルTAとに基づいて、特定工程で特定された施設種類のうち一定条件下に該当する施設種類を除いたものに属する施設について、第2情報i2に含まれる配信用通信装置Dから一定距離dの範囲内にあり、且つ情報送信対象のコンテンツ(メッセージなど)が情報コンテンツテーブルTAに記録されているものがあるかを判断し、ある場合には、当該第2情報i2を送信した携帯端末A(当該第2情報i2を送信した携帯端末AにログインしていたユーザーID)に対して、該当する施設に関する情報(メッセージなど)を送信する形態であってもよい
【0077】
すなわち、情報送信サーバー30が第2情報i2を受信した時から第1時間(例えば、3時間)以内に、第2情報i2を送信した携帯端末Aが、第1情報i1を送信していた場合には、情報送信サーバー30は、携帯端末Aが送信した第1情報i1に含まれる識別情報に対応する集計用通信装置Cが設置された施設FAの施設種類(第1施設種類)と予め設定された施設種類(第2種類)とで一致した施設種類(第3施設種類)に関する情報と、ユーザー情報テーブルTUと施設情報テーブルTSと配信用通信装置情報テーブルTDと通信記録テーブルTTに基づいて、施設FAに関する情報を、第2情報i2を送信した携帯端末Aに送信する。
第3施設種類が、前述の一定条件下に該当する施設種類となる。
【0078】
さらに具体的には、情報送信サーバー30は、第2情報i2に含まれる識別情報に対応する配信用通信装置Dから一定距離dの範囲内にあって、集計用通信装置Cを設置した施設FAであって、特定工程で特定された施設種類から第3施設種類を除外したものに属する施設FAに関する情報を、第2情報i2を送信した携帯端末Aに送信する。
【0079】
例えば、予め情報送信サーバー30の記録部33には、予め設定された施設種類(第2施設種類)として、外食産業(メインカテゴリーコード:3)が記録され、且つ、情報送信サーバー30が第2情報i2を受信した時から第1時間以内に、第2情報i2を送信した携帯端末Aが、施設種類:外食産業(メインカテゴリーコード:3)に属する施設FAと、施設種類:アパレル(メインカテゴリーコード:4)に属する施設FAを訪れて、これらの施設FAに対応する集積用通信装置Cの識別情報を含む第1情報i1を情報送信サーバー30に送信していたとする(第1施設種類;外食産業とアパレル)。
【0080】
この場合には、第1施設種類と第2施設種類とで一致した施設種類:外食産業が第3施設種類となり、特定工程で特定された施設種類に属する施設FAであっても、施設種類が外食産業に属するものについては、施設FAに関する情報の送信対象から除外される。
すなわち、情報送信サーバー30は、特定工程で特定された施設種類であって且つ施設種類が外食産業でないもので、第2情報i2に含まれる識別情報に対応する配信用通信装置Dから一定距離dの範囲内にあるもの(例えば、施設種類:アパレルに属する施設FA)に関する情報を、第2情報i2を送信した携帯端末Aに送信する。
【0081】
これにより、食事を取ってから数時間しか経っていない時に再度別の食事を促すメッセージを送信するケースのように、何度も施設FAに関するメッセージが送信されることが好ましく無いケースを除外して、配信用通信装置Dの近くに居る使用者の携帯端末Aに対して当該使用者の行動傾向に合わせた情報を提供することが可能になる。