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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-206344(P2017-206344A)
(43)【公開日】2017年11月24日
(54)【発明の名称】テープ搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 35/07 20060101AFI20171027BHJP
【FI】
   B65H35/07 Z
   B65H35/07 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-98823(P2016-98823)
(22)【出願日】2016年5月17日
(71)【出願人】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】片山 和雄
(72)【発明者】
【氏名】西原 寛恭
【テーマコード(参考)】
3F062
【Fターム(参考)】
3F062AA12
3F062BA08
3F062BF12
3F062BF32
3F062BF40
(57)【要約】
【課題】テープ連続体の蛇行を抑制できるテープ搬送装置を提供すること。
【解決手段】テープカット設備が備えるテープ搬送装置は、剥離ローラ50を備える。剥離ローラ50は、シャフト51と、該シャフト51の軸方向に沿って等間隔おきに装着された複数の支持部材52と、を有する。支持部材52は、合成樹脂製及び円環状の第1ディスク部52aと、第1ディスク部52aの外周面に一体の円環状であり、かつ第1ディスク部52aより軟らかい合成樹脂製の第2ディスク部52bと、第2ディスク部52bの外周面よりも支持部材52の径方向に突出した形状であり、かつ支持部材52の周方向へ配列され、第2ディスク部52bより硬い合成樹脂製の支持突部52dと、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着面を有するテープ連続体を送り出す送出ローラと、
前記送出ローラによって送り出された前記テープ連続体を前記粘着面側から支持し、前記送出ローラから前記テープ連続体を剥離する剥離ローラと、
前記剥離ローラに向けて前記テープ連続体を押し付けるニップローラと、を含むテープ搬送装置において、
前記剥離ローラは、
シャフトと、該シャフトの軸方向に沿って等間隔おきに装着された複数の支持部材と、を有し、
前記支持部材は、
合成樹脂製及び円環状の第1ディスク部と、
前記第1ディスク部の外周面に一体の円環状であり、かつ前記第1ディスク部より軟らかい合成樹脂製の第2ディスク部と、
前記第2ディスク部の外周面よりも前記支持部材の径方向に突出した形状であり、かつ前記支持部材の周方向へ配列され、前記第2ディスク部より硬い合成樹脂製の支持突部と、
を備えることを特徴とするテープ搬送装置。
【請求項2】
前記第1ディスク部の内周面に前記シャフトの周面が圧接している請求項1に記載のテープ搬送装置。
【請求項3】
粘着面を有するテープ連続体を送り出す送出ローラと、
前記送出ローラによって送り出された前記テープ連続体を前記粘着面側から支持し、前記送出ローラから前記テープ連続体を剥離する剥離ローラと、
前記剥離ローラに向けて前記テープ連続体を押し付けるニップローラと、を含むテープ搬送装置において、
前記剥離ローラは、
合成樹脂製の軸本体と、該軸本体の軸方向に沿って等間隔おきに存在する複数の支持部材と、を有し、
前記支持部材は、前記軸本体に一体成形され、かつ前記軸本体より大径の合成樹脂製の拡径部と、
前記拡径部の外周面に装着され、前記拡径部より軟らかい合成樹脂製の円環状のディスク部と、
前記ディスク部の外周面よりも前記支持部材の径方向に突出した形状であり、かつ前記支持部材の周方向へ配列され、前記ディスク部より硬い合成樹脂製の支持突部と、
を備えることを特徴とするテープ搬送装置。
【請求項4】
前記支持部材の周方向に隣り合う前記支持突部同士は周方向に非連結であり、互いに独立している請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のテープ搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープ搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。二次電池は、電極組立体をケース内に備える。電極組立体は、例えば両面に活物質層を備える矩形状の正極電極と負極電極がセパレータを間に挟んだ状態で積層された構造を有する。電極組立体にはテープが貼り付けられ、テープによって電極組立体の積層状態が保持されている。
【0003】
一般に、テープは少なくとも片面に粘着面を有する。貼り付けられる前のテープにおいて、粘着面には剥離フィルムが貼り付けられている。また、テープは、テープカット設備によって長尺状のテープ連続体から切断されて製造される。また、テープカット設備は、テープ連続体を搬送する搬送装置を筐体に内蔵する(例えば特許文献1)。
【0004】
テープカット設備を用いてテープ連続体からテープを製造する一例としては、テープ連続体が搬送されていく途中で剥離フィルムが剥離され、その後、切断装置によって所定の寸法に切断され、テープが製造される。
【0005】
ところで、テープカット設備の搬送装置は、一般に、剥離フィルムの剥離されたテープ連続体を送り出す送出ローラと、テープ連続体の送出方向における送出ローラの下流に配置された剥離ローラと、剥離ローラに対してテープ連続体を押し付けるニップローラと、を備える。剥離ローラは、剥離フィルムが剥離されたテープ連続体を引っ張り、テープ連続体を送出ローラから剥離させながら搬送する。
【0006】
このような剥離ローラの一例としては、金属製のシャフトの軸方向に沿って複数の支持部材を等間隔おきに配列した構成が挙げられる。各支持部材の外周面には、複数の突起が周方向に配列されている。そして、ニップローラによってテープ連続体が剥離ローラに押し付けられた状態で、突起により、粘着面に対する支持部材の接触面積を抑えつつ、テープ連続体を引っ張りながら搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011−201999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、剥離ローラにおいて、支持部材が偏心していたり、シャフトの中心軸線に沿う方向へ支持部材が傾いたりしている場合がある。この場合、ニップローラによってテープ連続体が剥離ローラに押し付けられた位置では、支持部材からテープ連続体に作用する面圧が変わったり、偏心した支持部材はテープに当たらなかったりしてしまう。その結果、各支持部材によってテープ連続体に作用する面圧にバラツキが生じ、テープ連続体を蛇行させてしまう。
【0009】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、テープ連続体の蛇行を抑制できるテープ搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記問題点を解決するためのテープ搬送装置は、粘着面を有するテープ連続体を送り出す送出ローラと、前記送出ローラによって送り出された前記テープ連続体を前記粘着面側から支持し、前記送出ローラから前記テープ連続体を剥離する剥離ローラと、前記剥離ローラに向けて前記テープ連続体を押し付けるニップローラと、を含むテープ搬送装置において、前記剥離ローラは、シャフトと、該シャフトの軸方向に沿って等間隔おきに装着された複数の支持部材と、を有し、前記支持部材は、合成樹脂製及び円環状の第1ディスク部と、前記第1ディスク部の外周面に一体の円環状であり、かつ前記第1ディスク部より軟らかい合成樹脂製の第2ディスク部と、前記第2ディスク部の外周面よりも前記支持部材の径方向に突出した形状であり、かつ前記支持部材の周方向へ配列され、前記第2ディスク部より硬い合成樹脂製の支持突部と、を備えることを要旨とする。
【0011】
これによれば、第1ディスク部は、支持部材の径方向における第2ディスク部の内側にある部分である。この第1ディスク部は、第2ディスク部より硬い合成樹脂製であることから、シャフトに対する支持部材の装着により、支持部材の内周側が変形することを抑制できる。よって、装着時の変形を原因とした支持部材の偏心や傾きを抑制でき、各支持部材によってテープ連続体に作用する面圧のバラツキを抑制できる。
【0012】
第2ディスク部は、第1ディスク部より軟らかい合成樹脂製である。このため、例えば、ニップローラがテープ連続体を介して支持部材に片当たりしても、第2ディスク部の変形によって吸収できる。このため、テープ連続体に作用する面圧のバラツキを抑制できる。
【0013】
加えて、支持突部は、第2ディスク部より硬い合成樹脂製である。このため、ニップローラによりテープ連続体が支持部材に押し付けられたとき、支持突部は押し潰される方向へ変形しにくく、粘着面に対する支持突部の接触面積が広がることが抑制でき、支持突部を粘着面に張り付きにくくできる。
【0014】
よって、テープ連続体に作用する面圧のバラツキを抑え、テープ連続体の蛇行を抑制できる。
また、テープ搬送装置について、前記第1ディスク部の内周面に前記シャフトの周面が圧接している。
【0015】
これによれば、第1ディスク部は第2ディスク部よりも硬い合成樹脂製である。このため、ニップローラにより、テープ連続体が剥離ローラに押し付けられ、支持突部及び第2ディスク部を介して第1ディスク部が力を受けたとき、その力を第1ディスク部及びシャフトにより受け止め、支持部材が変形することを抑制できる。また、支持突部及び第2ディスク部を介して第1ディスク部が力を受けたとき、シャフトと第1ディスク部との間に隙間が空いたり、シャフトと第1ディスク部の組付け位置がずれたりすることが抑制できる。
【0016】
上記問題点を解決するためのテープ搬送装置は、粘着面を有するテープ連続体を送り出す送出ローラと、前記送出ローラによって送り出された前記テープ連続体を前記粘着面側から支持し、前記送出ローラから前記テープ連続体を剥離する剥離ローラと、前記剥離ローラに向けて前記テープ連続体を押し付けるニップローラと、を含むテープ搬送装置において、前記剥離ローラは、合成樹脂製の軸本体と、該軸本体の軸方向に沿って等間隔おきに存在する複数の支持部材と、を有し、前記支持部材は、前記軸本体に一体成形され、かつ前記軸本体より大径の合成樹脂製の拡径部と、前記拡径部の外周面に装着され、前記拡径部より軟らかい合成樹脂製の円環状のディスク部と、前記ディスク部の外周面よりも前記支持部材の径方向に突出した形状であり、かつ前記支持部材の周方向へ配列され、前記ディスク部より硬い合成樹脂製の支持突部と、を備えることを要旨とする。
【0017】
これによれば、拡径部は、支持部材の径方向におけるディスク部の内側にある部分である。拡径部は、ディスク部より硬い合成樹脂製であり、軸本体に一体成形されていることから、支持部材の内周側が変形することを抑制できる。よって、支持部材の偏心や傾きを抑制でき、複数の支持部材によってテープ連続体に作用する面圧のバラツキを抑制できる。
【0018】
ディスク部は、拡径部より軟らかい合成樹脂製である。このため、例えば、ニップローラがテープ連続体を介して支持部材に片当たりしても、ディスク部の変形によって吸収できる。このため、テープ連続体に作用する面圧のバラツキを抑制できる。
【0019】
加えて、支持突部は、ディスク部より硬い合成樹脂製である。このため、ニップローラによりテープ連続体が支持部材に押し付けられたとき、支持突部は押し潰される方向へ変形しにくく、粘着面に対する支持突部の接触面積が広がることが抑制でき、支持突部を粘着面に張り付きにくくできる。
【0020】
よって、テープ連続体に作用する面圧のバラツキを抑え、テープ連続体の蛇行を抑制できる。
また、テープ搬送装置について、前記支持部材の周方向に隣り合う前記支持突部同士は周方向に非連結であり、互いに独立しているのが好ましい。
【0021】
これによれば、ニップローラによってテープ連続体が剥離ローラに押し付けられた状態で、各支持突部はテープ連続体からの力を受ける。このとき、支持突部は独立して力を受け止め、その力を軟らかい合成樹脂製のディスク部で吸収できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、テープ連続体の蛇行を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】二次電池を示す分解斜視図。
図2】テープカット設備を模式的に示す図。
図3】剥離ローラを示す斜視図。
図4】剥離ローラを示す断面図。
図5】ディスク部材を示す正面図。
図6】剥離ローラとニップローラを示す側面図。
図7】テープ搬送装置によってテープ連続体を搬送する状態を示す拡大図。
図8】別例の剥離ローラを示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、テープ搬送装置を具体化した一実施形態を図1図7にしたがって説明する。
まず、テープが貼り付けられる電極組立体及び電極組立体を備える二次電池について説明する。
【0025】
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10はリチウムイオン二次電池である。二次電池10は、金属製のケース11を備える。ケース11は、有底直方体状の容器12と、容器12の開口部12aを塞ぐ蓋13とを備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体14及び電解液(図示略)を備える。
【0026】
電極組立体14は、矩形シート状の複数の正極電極21と、矩形シート状の複数の負極電極24と、矩形シート状の複数のセパレータ27とを備える。正極電極21は、一辺21aの一部から突出した形状の正極タブ22を備える。負極電極24は、一辺24aの一部から突出した形状の負極タブ25を備える。正極電極21と、負極電極24と、セパレータ27とは、正極タブ22が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極タブ22と重ならない位置にて負極タブ25が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。
【0027】
電極組立体14は、積層方向の両端に偏平面14aを備える。また、電極組立体14は、偏平面14aを取り囲む四つの面のうち、その一つの面にタブ側端面14bを備える。さらに、電極組立体14は底面14cを備える。底面14cは電極組立体14を挟んでタブ側端面14bの反対側に位置している。加えて、電極組立体14は、残りの二つの面に側面14dを備える。二つの側面14dは、電極組立体14において、底面14cに繋がる面のうち偏平面14aを除く面である。
【0028】
各正極タブ22及び各負極タブ25は、タブ側端面14bから突出した形状である。全ての正極タブ22は互いに溶接されている。各正極タブ22には正極導電部材23aが接続されている。正極導電部材23aには、電極組立体14から電気を取り出すための正極端子23bが接続されている。
【0029】
同様に、全ての負極タブ25は互いに溶接されている。各負極タブ25には負極導電部材25aが接続されている。負極導電部材25aには、電極組立体14から電気を取り出すための負極端子25bが接続されている。正極端子23b及び負極端子25bは蓋13を貫通してケース11外に突出している。正極端子23b及び負極端子25bは絶縁リング13bによって蓋13から絶縁されている。
【0030】
電極組立体14にはテープ26が貼着されている。テープ26は、長方形状である。各テープ26は、長手方向の両端部が電極組立体14の両偏平面14aに貼着されている。各テープ26は、タブ側端面14b、底面14c又は側面14dの一部を覆っている。テープ26は、正極電極21と、負極電極24と、セパレータ27とを、相互に位置決めした状態に電極組立体14を保持している。
【0031】
次に、テープカット設備35について説明する。
図2に示すように、テープカット設備35は、筐体41を備える。テープカット設備35は、筐体41にテープ排出口41aを備える。テープカット設備35は、テープロール39の捲回中心部を支持する支持軸42を筐体41内に備える。テープロール39は、支持軸42によって回転可能に筐体41に支持されている。
【0032】
テープロール39は、長尺帯状のテープ連続体38をロール状に巻いた形状である。テープ連続体38は、片面に粘着面38aを備えるとともに、粘着面38aを覆う剥離フィルム38bを備える。テープ連続体38は、粘着面38a及び剥離フィルム38bが外側に向くように巻かれている。
【0033】
テープカット設備35は、ガイドローラ43を筐体41内に備える。ガイドローラ43は、テープロール39から引き出されたテープ連続体38をテープ排出口41aに向かうようにガイドする。
【0034】
テープカット設備35は、剥離部材45を筐体41内に備える。剥離部材45は、テープ連続体38を挟んでガイドローラ43に対向した位置に配置されている。剥離部材45は、剥離フィルム38bを粘着面38aから剥離し、粘着面38aを露出させる。
【0035】
テープカット設備35は、粘着面38aの露出したテープ連続体38をテープ排出口41aに向けて搬送するテープ搬送装置34を筐体41内に備える。テープ搬送装置34は、後に詳述する。
【0036】
テープカット設備35は、筐体41の外に隣接する支持台36を備える。支持台36には、テープ排出口41aから排出されたテープ連続体38の先端部が支持される。なお、支持台36の上面は、テープ連続体38が容易に剥がれるように、フッ素コートなどで表面処理されていてもよい。
【0037】
テープカット設備35は、切断装置60を筐体41内に備える。切断装置60は、固定刃61と、可動刃62と、駆動装置63と、を含む。固定刃61は、筐体41内におけるテープ排出口41aの上部付近に配置されている。固定刃61は、下方に刃を向けて配置されている。
【0038】
可動刃62は、固定刃61の下方に配置されている。駆動装置63は、モータ63aを備える。また、駆動装置63は、モータ63aと可動刃62とを連結する変換機構64を備える。変換機構64は、例えばボールねじであり、モータ63aの回転運動を可動刃62の直線運動に変換する。
【0039】
可動刃62は、変換機構64によって上下方向にスライド可能である。可動刃62は、上下方向へのスライドにより、固定刃61に対し接離可能である。モータ63aは、正逆双方向へ回転可能である。モータ63aが正転すると可動刃62は上方へ移動し、固定刃61に向けて移動する。モータ63aが逆転すると可動刃62は下方へ移動し、固定刃61から離れる。
【0040】
次に、テープ搬送装置34について詳細に説明する。テープ搬送装置34は、送出ローラ44と、剥離ローラ50と、ニップローラ55とを含む。送出ローラ44は、ガイドローラ43によってガイドされたテープ連続体38をテープ排出口41aに送り込む。
【0041】
剥離ローラ50は、テープ連続体38の送出方向における送出ローラ44の下流側に配置されている。剥離ローラ50は、粘着面38aの露出したテープ連続体38を、送出ローラ44から剥離させつつ、送出方向に搬送する。
【0042】
図3又は図4に示すように、剥離ローラ50は、金属製のシャフト51を備える。シャフト51は、円柱状の軸本体51aと、シャフト51の軸方向の一端に位置する大径部51bと、を備える。大径部51bは、軸本体51aより大径である。シャフト51の中心軸線Lの延びる方向をシャフト51の軸方向とする。剥離ローラ50は、軸本体51aに装着された複数の支持部材52を備える。
【0043】
図5に示すように、各支持部材52は、内周部に円環状の第1ディスク部52aを備える。支持部材52は、第1ディスク部52aの外周に一体の円環状の第2ディスク部52bを備える。第2ディスク部52bの外周面は、ギヤの如く凹凸形状である。
【0044】
図5の拡大図に示すように、第2ディスク部52bは、凹凸形状に基づき、外周面に複数の凸部52cを備え、支持部材52は各凸部52cに一体の支持突部52dを備える。各凸部52cの先端面は平坦面である。複数の凸部52cは、第2ディスク部52bの周方向に等間隔おきに配列されている。
【0045】
支持部材52は、各凸部52cに一体の支持突部52dを備える。支持突部52dは、剥離ローラ50を軸方向に見た正面視が山形状である。また、支持突部52dは、第2ディスク部52bの外周面よりも支持部材52の径方向に突出した形状であり、径方向に沿って先端に向かうに従い尖る形状である。各支持突部52dの先端は、第2ディスク部52bの厚み方向全体に亘って直線状に延びる形状である。
【0046】
支持部材52において、第1ディスク部52aは、第2ディスク部52bより硬い合成樹脂製であり、支持突部52dは、第2ディスク部52bより硬い合成樹脂製である。第1ディスク部52aと支持突部52dは同じ硬さであり、第2ディスク部52bより硬い。
【0047】
本実施形態では、支持部材52を3Dプリンタによって製造している。また、支持部材52を合成樹脂としてのABS樹脂で製造している。第1ディスク部52a及び支持突部52dと、第2ディスク部52bとで、ABS樹脂の添加物を変えて硬さを異ならせている。
【0048】
本実施形態では、合成樹脂としてABS樹脂に具体化したが、硬さを異ならせることができれば、ABS樹脂以外の合成樹脂で支持部材52を製造してもよい。また、合成樹脂は、ゴムも含み、支持部材52の第1ディスク部52a及び支持突部52dを硬く、第2ディスク部52bを軟らかくできれば、支持部材52をゴム製としてもよい。
【0049】
図3又は図4に示すように、各支持部材52は、第1ディスク部52aの内側にシャフト51を嵌挿してシャフト51に装着されている。第1ディスク部52aの内周面は、軸本体51aの周面に圧接している。
【0050】
第1ディスク部52aの硬度は、シャフト51の硬度に近い。第1ディスク部52aとシャフト51の圧接による第1ディスク部52aの変形量は僅かであり、圧接に伴う支持部材52の寸法変化が僅かである。支持部材52は軸本体51aの軸方向への移動、及び支持部材52の厚み方向への傾きが規制されている。
【0051】
剥離ローラ50は、複数のスペーサ53を備える。スペーサ53は、金属製であり、円筒状である。スペーサ53の外径は、支持部材52の外径より小さい。なお、支持部材52の外径は、支持突部52dの先端における径である。スペーサ53は、シャフト51の軸方向における支持部材52同士の間に介在し、支持部材52同士の間隔を維持する。シャフト51の軸方向に沿うスペーサ53の寸法を幅W1とする(図5参照)。
【0052】
剥離ローラ50は、シャフト51の軸方向他端に固着されたストッパ54を備える。ストッパ54は、金属製の円筒状である。ストッパ54の外径は、大径部51bの直径と同じである。ストッパ54は、支持部材52及びスペーサ53を大径部51bに向けて押圧している。ストッパ54は、シャフト51の軸方向に沿う支持部材52及びスペーサ53の移動を規制する。
【0053】
図2又は図6に示すように、ニップローラ55は、円柱状の回転軸55aと、回転軸55aに一体の複数のニップ部55bと、を備える。ニップ部55bは、回転軸55aの中心軸線の延びる軸方向へ等間隔おきに存在する。ニップ部55bは、回転軸55aより大径である。回転軸55aの軸方向に沿うニップ部55bの寸法を幅W2とする。ニップ部55bの幅W2は、スペーサ53の幅W1より若干狭い。また、ニップ部55bの幅W2は、シャフト51の軸方向に隣り合う支持部材52同士の間隔より狭い。隣り合う支持部材52同士の間にニップ部55bが位置し、各支持部材52は、回転軸55aに対向している。
【0054】
次に、テープカット設備35によるテープの製造方法を説明する。
図2に示すように、テープロール39からテープ連続体38がテープ排出口41aに向けて送り出される。送り出されたテープ連続体38に対し、剥離部材45が摺接し、剥離フィルム38bを粘着面38aから剥離し、粘着面38aを露出させる。粘着面38aの露出したテープ連続体38は、テープ搬送装置34の送出ローラ44により、テープ排出口41aに向けて送り出される。
【0055】
図7に示すように、送出ローラ44によって送り出されたテープ連続体38は、ニップローラ55のニップ部55bにより剥離ローラ50に向けて押し付けられる。剥離ローラ50において、各支持部材52の支持突部52dの先端がテープ連続体38に線接触に近い状態でテープ連続体38を粘着面38a側から支持しながらテープ連続体38を引っ張り、テープ連続体38を送出ローラ44から剥離させつつ、テープ排出口41aに向けて送り出す。送り出されたテープ連続体38の先端部は、テープ排出口41aから筐体41の外に排出される。
【0056】
テープ連続体38の先端部は、支持台36に支持される。支持台36に支持されたテープ連続体38の先端部は、図示しない保持装置によって支持台36に保持され、テープ連続体38の移動が規制される。
【0057】
次に、切断装置60のモータ63aが駆動され、可動刃62が固定刃61に向けて移動する。そして、可動刃62が固定刃61に到達すると、テープ連続体38が切断され、個片のテープ26が製造される。その後、図示しないが、テープ26が搬送先へと搬送される。
【0058】
上記実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)第1ディスク部52aは、第2ディスク部52bより硬い合成樹脂製であるため、第1ディスク部52aにシャフト51を嵌挿しても第1ディスク部52aが変形することを抑制でき、第1ディスク部52aの変形に伴う支持部材52の偏心や傾きを抑制できる。その結果、ニップローラ55によってテープ連続体38が剥離ローラ50に押し付けられた状態で、テープ連続体38を複数の支持部材52で同様に支持でき、テープ連続体38に作用する面圧がばらついたり、支持部材52にテープ連続体38が当たらなかったりすることを抑制できる。よって、複数の支持部材52によってテープ連続体38に作用する面圧のバラツキを抑制できる。その結果、テープ搬送装置34を通過する際、テープ連続体38が蛇行することを抑制できる。
【0059】
(2)剥離ローラ50の支持部材52は、第2ディスク部52bを備え、第2ディスク部52bは、第1ディスク部52a及び支持突部52dより軟らかい合成樹脂製である。第2ディスク部52bは、テープ連続体38がニップローラ55によって支持部材52に押し付けられたとき変形可能である。このため、万一、ニップローラ55のニップ部55bが一つだけ飛び出ていた場合、その飛び出たニップ部55bはテープ連続体38に対し片当たりになるが、片当たりしたときの変位を第2ディスク部52bで吸収できる。よって、片当たりを原因としたテープ連続体38の蛇行を抑制できる。
【0060】
(3)剥離ローラ50の支持部材52は、支持突部52dを備え、支持突部52dは、第2ディスク部52bより硬い合成樹脂製である。このため、ニップローラ55によりテープ連続体38が支持部材52に押し付けられたとき、支持突部52dは押し潰される方向へ変形しにくい。よって、テープ連続体38に対し、支持突部52dが線接触した状態を維持でき、粘着面38aは支持突部52dが張り付きにくい状態を維持できる。
【0061】
(4)複数の支持突部52dは互いに繋がらず、独立して第2ディスク部52bの外周面に存在する。このため、支持部材52に対しテープ連続体38が押し付けられたときの力は支持突部52d毎に独立して第2ディスク部52bに吸収される。例えば、全ての支持突部52dが繋がっている場合は、支持部材52に対しテープ連続体38が押し付けられ、複数の支持突部52dが同時に第2ディスク部52bに向けて押し込まれると、複数の支持突部52dが独立している場合と比べて、支持突部52dと第2ディスク部52bの接触面積が大きくなる。その結果、第2ディスク部52bの応力が低下し、第2ディスク部52bが変形しにくくなって、好ましくない。よって、複数の支持突部52dは互いに繋がらず、独立していることで、支持部材52に対しテープ連続体38が押し付けられたときの力は第2ディスク部52bで好適に吸収できる。
【0062】
(5)支持部材52の第1ディスク部52aは硬い合成樹脂であり、第1ディスク部52aは金属製の軸本体51aの周面に直接圧接している。第1ディスク部52aとシャフト51が直に接していることで、支持突部52d及び第2ディスク部52bを介して第1ディスク部52aが力を受けたとき、シャフト51と第1ディスク部52aとの間に隙間が空いたり、シャフト51と第1ディスク部52aの組付け位置がずれたりすることがない。
【0063】
(6)支持部材52は3Dプリンタで製造される。支持部材52は、硬い合成樹脂製の第1ディスク部52a及び支持突部52dと、軟らかい合成樹脂製の第2ディスク部52bとを一体に備える。3Dプリンタであれば、硬さの異なる第1ディスク部52aと第2ディスク部52b、及び支持突部52dとを互いに接着せずに一体成型でき、支持部材52を安価に製造できる。また、接着剤を使用した場合のような、接着剤の劣化に伴う接合面の剥離がない。
【0064】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
図8に示すように、剥離ローラ50において、シャフト51を支持突部52dと同じ硬い合成樹脂製とする。
【0065】
剥離ローラ50は、シャフト51に一体の支持部材57を備える。支持部材57は、軸本体51aより大径の拡径部51cと、拡径部51cの外周面に装着され、拡径部51cより軟らかい合成樹脂製の円環状のディスク部57aと、ディスク部57aの外周面に一体の支持突部57cとを備える。拡径部51cは、軸本体51aに一体成形され、拡径部51cと軸本体51aは同じ合成樹脂製である。
【0066】
また、拡径部51cは、軸本体51aより大径であり、軸方向に等間隔おきに存在する。また、拡径部51cの直径は、実施形態の支持部材52における第1ディスク部52aの外径と同じであるが、第1ディスク部52aの外径と同じでなくてもよい。
【0067】
ディスク部57aの外径は、実施形態の支持部材52における第2ディスク部52bの外径と同じであるが、第2ディスク部52bの外径と同じでなくてもよい。実施形態と同様に、ディスク部57aの外周面は、ギヤの如く凹凸形状であり、ディスク部57aは外周面に凸部57bを備える。各凸部57bに支持突部57cが一体成形されている。支持突部57cは、実施形態と同じ形状である。
【0068】
これによれば、拡径部51cは、支持部材57の径方向におけるディスク部57aの内側にある部分である。拡径部51cは、ディスク部57aより硬い合成樹脂製であり、軸本体51aに一体成形されていることから、支持部材57の内周側が変形することを抑制できる。よって、支持部材57の偏心や傾きを抑制でき、複数の支持部材57からテープ連続体38に作用する面圧のバラツキを抑制できる。
【0069】
ディスク部57aは、拡径部51cより軟らかい合成樹脂製である。このため、例えば、ニップローラ55がテープ連続体38を介して支持部材57に片当たりしても、ディスク部57aの変形によって吸収できる。このため、テープ連続体38に作用する面圧のバラツキを抑制できる。
【0070】
加えて、支持突部57cは、ディスク部57aより硬い合成樹脂製である。このため、ニップローラ55によりテープ連続体38が支持部材57に押し付けられたとき、支持突部57cは押し潰される方向へ変形しにくく、粘着面38aに対する支持突部57cの接触面積が広がることが抑制でき、支持突部57cを粘着面に張り付きにくくできる。
【0071】
よって、支持部材57を備えた剥離ローラ50により、テープ連続体38の支持状態のバラツキを抑え、テープ連続体38の蛇行を抑制できる。
○ 支持突部52d,57cは、支持部材52,57の周方向に隣り合う支持突部52d,57c同士で繋がっていてもよい。
【0072】
○ 支持突部52d,57cは、各凸部52c,57bの先端に一体化されていたが、第2ディスク部52b及びディスク部57aの外周面を凹凸形状にせず、円周面状とし、その円周面から支持突部52d,57cが突出していてもよい。
【0073】
○ 支持突部52dについて、第2ディスク部52bより硬ければ、第1ディスク部52aと同じ硬さでなくてもよい。
○ 実施形態において、シャフト51は金属製でなくてもよい。この場合、シャフト51は、第1ディスク部52aと同等以上の硬さであればよく、具体的には、シャフト51は、第1ディスク部52aと同じ硬さのABS樹脂や、フッ素樹脂、炭素繊維複合材でもよい。
【0074】
○ テープ26を貼り付ける対象を、電極組立体14以外としてもよい。
○ テープ連続体38は両面に粘着面38aを有する構成でもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、ニッケル水素化物電池といった他の二次電池であってもよい。要するに、正極活物質と負極活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
【0075】
○ 電気二重層キャパシタ等の蓄電装置に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記支持部材は3Dプリンタによって製造されているテープ搬送装置。
【符号の説明】
【0076】
34…テープ搬送装置、38…テープ連続体、38a…粘着面、44…送出ローラ、50…剥離ローラ、51…シャフト、51a…軸本体、51c…拡径部、52,57…支持部材、52a…第1ディスク部、52b…第2ディスク部、52d…支持突部、55…ニップローラ、57a…ディスク部、57c…支持突部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8