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特開2017-206566イオンチャネルモジュレーターとしての縮合複素環式化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-206566(P2017-206566A)
(43)【公開日】2017年11月24日
(54)【発明の名称】イオンチャネルモジュレーターとしての縮合複素環式化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 261/20 20060101AFI20171027BHJP
   A61K 31/423 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/4245 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/433 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20171027BHJP
   A61K 31/541 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 3/12 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 9/04 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 9/06 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 25/06 20060101ALI20171027BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20171027BHJP
   C07D 413/04 20060101ALI20171027BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20171027BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20171027BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20171027BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20171027BHJP
   C07D 498/04 20060101ALI20171027BHJP
【FI】
   C07D261/20CSP
   A61K31/423
   A61K31/4245
   A61K31/433
   A61K31/437
   A61K31/4439
   A61K31/4725
   A61K31/496
   A61K31/497
   A61K31/501
   A61K31/506
   A61K31/5377
   A61K31/541
   A61P3/10
   A61P3/12
   A61P9/00
   A61P9/10 101
   A61P9/10 103
   A61P9/04
   A61P9/06
   A61P9/10
   A61P9/12
   A61P11/00
   A61P25/00
   A61P25/04
   A61P25/06
   A61P25/08
   C07D413/04
   C07D413/12
   C07D413/14
   C07D417/12
   C07D471/04 108A
   C07D498/04 105
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】164
(21)【出願番号】特願2017-168437(P2017-168437)
(22)【出願日】2017年9月1日
(62)【分割の表示】特願2016-540649(P2016-540649)の分割
【原出願日】2014年12月3日
(31)【優先権主張番号】61/919,605
(32)【優先日】2013年12月20日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】500029420
【氏名又は名称】ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】マイケル グラウプ
(72)【発明者】
【氏名】ヤファン ル
(72)【発明者】
【氏名】ジェフ エー. ザブロッキ
【テーマコード(参考)】
4C056
4C063
4C065
4C072
4C086
【Fターム(参考)】
4C056AA01
4C056AB01
4C056AC01
4C056AD03
4C056AE03
4C056AF04
4C056FA11
4C056FB04
4C056FB10
4C056FC01
4C063AA01
4C063AA03
4C063BB01
4C063BB02
4C063BB07
4C063BB08
4C063BB09
4C063CC51
4C063CC52
4C063CC54
4C063CC58
4C063CC67
4C063CC72
4C063CC81
4C063DD02
4C063DD03
4C063DD04
4C063DD12
4C063DD15
4C063DD22
4C063DD25
4C063DD28
4C063DD29
4C063DD34
4C063DD41
4C063DD42
4C063DD51
4C063EE01
4C065AA03
4C065BB06
4C065CC01
4C065DD02
4C065EE02
4C065HH01
4C065JJ01
4C065KK04
4C065LL01
4C065PP16
4C065PP18
4C065QQ05
4C072AA01
4C072BB02
4C072CC02
4C072CC11
4C072EE02
4C072FF07
4C072GG07
4C072HH02
4C072HH07
4C072JJ03
4C072UU01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC68
4C086BC69
4C086BC71
4C086BC73
4C086BC85
4C086BC88
4C086CB05
4C086CB22
4C086GA02
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA10
4C086GA12
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA17
4C086MA22
4C086MA23
4C086MA31
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA43
4C086MA52
4C086MA56
4C086MA63
4C086MA66
4C086NA14
4C086ZA06
4C086ZA08
4C086ZA20
4C086ZA36
4C086ZA37
4C086ZA38
4C086ZA40
4C086ZA42
4C086ZA59
4C086ZC35
4C086ZC41
(57)【要約】
【課題】ナトリウムチャネル阻害剤である化合物、ならびに心血管疾患および糖尿病を含めた様々な病態の処置におけるこれらの使用を提供すること
【解決手段】
本開示は、ナトリウムチャネル阻害剤である化合物ならびに心血管疾患および糖尿病を含めた様々な病態の処置におけるこれらの使用に関する。特定の実施形態では化合物の構造は式Iによって示され、式中、X、Y、Z、R、R、R、pおよびqは、本明細書に記載の通りである。化合物の調製および使用のための方法ならびにこれらを含有する医薬組成物にも関する。一部の実施形態は、哺乳動物、特にヒトにおける遅延ナトリウムチャネル遮断剤による処置に適する疾患または状態の処置において式Iの化合物を使用する方法を提供する。
[この文献は図面を表示できません]

【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年12月20日に出願された米国仮特許出願第61/919,60
5号の利益を米国特許法§119(e)の下、主張する。この米国仮特許出願の全体が参
考として本明細書に援用される。
【0002】
分野
本開示は、新規の化合物、ならびに心血管疾患および糖尿病を含めた様々な疾患の処置
におけるこれらの使用に関する。本開示はまた、化合物の調製の方法、およびこのような
化合物を含む医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
遅延ナトリウム電流(INaL)は、心筋細胞およびニューロンの急速Na+電流の持
続性構成要素である。多くの一般の神経および心臓の状態は、異常な(INaL)の増強
と関連し、これは哺乳動物(特に、ヒト)における電気的機能障害および収縮機能障害の
両方の病態形成の一因となる。例えば、Pathophysiology and Ph
armacology of the Cardiac、「Late Sodium C
urrent」、Pharmacology and Therapeutics、11
9巻(2008年)326〜339頁を参照されたい。したがって、哺乳動物、特に、ヒ
トにおいて(INaL)を選択的に阻害する化合物は、このような病態の処置において有
用である。
哺乳動物、特に、ヒトにおいて(INaLを)選択的に阻害する新規化合物を提供する
ことが望ましい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Pathophysiology and Pharmacology of the Cardiac、「Late Sodium Current」、Pharmacology and Therapeutics、2008年、119巻、p.326−339
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
したがって、本開示の実施形態は、遅延ナトリウムチャネル遮断剤として機能する新規
の化合物を提供する。一実施形態では、本開示は、式Iの化合物
【化1】
[この文献は図面を表示できません]

またはその薬学的に許容される塩、立体異性体もしくは立体異性体の混合物を提供し、式
中、
Yは、−L−Rまたは環窒素原子を介して結合しているヘテロシクリルもしくはヘテロ
アリール環であり、各ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、C
〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、
〜Cアルコキシ、−OH、−NH、−COR、−CO、−NHSO
、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択される1〜3個の基で任
意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、
ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシは各々、1〜3個のC
〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまたは−OCFで任意
選択で置換されており、
Xは、CRまたはNであり、
Zは、CRまたはNであり、
Lは、−O−、−NR−、−NR(CHR−、−O(CHR、−O(C
HRC(O)−、−O(CHRC(O)O−、−O(CHRNH−、
−O(CHRC(O)NH−、−O(CHRNHC(O)O−または−O(
CHRNHS(O)−であり、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロシク
リルまたはヘテロアリールであり、各シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたは
ヘテロアリールは、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、
ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、−OH、−NH、−COR、−CO
、−NHSO、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択され
る1〜3個の基で任意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロア
ルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシは各
々、1〜3個のC〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまた
は−OCFで任意選択で置換されており、
各Rは、独立に、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたは−OCF
であり、
は、水素、ハロ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、C〜C
シクロアルキルまたはフェニルであり、シクロアルキルまたはフェニルは、1個または2
個のハロ原子で任意選択で置換されており、ただし、Rが水素であるとき、pは、1ま
たは2であり、
各Rは、独立に、C〜Cアルキル、ハロ、C〜Cアルコキシもしくは−OCF
であるか、またはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、
1〜3個の二重結合を任意選択で含有し、かつO、N、およびSからなる群から独立に選
択される1〜3個のヘテロ原子を任意選択で含有するC〜C環を形成し、この環は、
1〜3個のハロ、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロア
ルコキシで任意選択で置換されてよく、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキルまたは−COCHであり

各Rは、独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、−CN、−O
Hまたは−NHであり、
は、水素、C〜Cアルキル、アリールまたはアラルキルであり、
は、独立に、水素、C〜Cアルキル、ハロ、C〜Cアルコキシもしくは−O
CFであるか、またはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
て、1〜3個の二重結合を任意選択で含有し、かつO、N、およびSからなる群から独立
に選択される1〜3個のヘテロ原子を任意選択で含有するC〜C環を形成し、この環
は、1〜3個のハロ、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはC〜C
ロアルコキシで任意選択で置換されてよく、
は、水素、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたは−OCFであ
り、
各mは、独立に、2、3、4または5であり、
各nは、独立に、1、2、3、4または5であり、
pおよびqは、それぞれ独立に、0、1または2である。
【0006】
別の実施形態では、本開示は、式IAの化合物
【化2】
[この文献は図面を表示できません]

を提供する。
【0007】
さらに別の実施形態では、本開示は、式IBの化合物
【化3】
[この文献は図面を表示できません]

を提供する。
【0008】
さらに別の実施形態では、本開示は、式ICの化合物
【化4】
[この文献は図面を表示できません]

を提供する。
【0009】
さらに別の実施形態では、本開示は、式IDの化合物
【化5】
[この文献は図面を表示できません]

を提供する。
【0010】
一部の実施形態は、哺乳動物、特に、ヒトにおける遅延ナトリウムチャネル遮断剤によ
る処置に適する疾患または状態の処置において、全体を通して記載する式I、IA、IB
、ICもしくはID、またはさらなる式(複数可)の化合物を使用する方法を提供する。
このような疾患は、心血管疾患、例えば、心房性不整脈および心室性不整脈、心不全(う
っ血性心不全、拡張期心不全、収縮期心不全、急性心不全を含む)、プリンツメタル型(
異型)狭心症、安定および不安定狭心症、運動誘発性狭心症、うっ血性心疾患、虚血、再
発性虚血、再灌流傷害、心筋梗塞、急性冠動脈症候群、末梢動脈疾患ならびに間欠性跛行
を含む。このような疾患はまた、糖尿病および糖尿病と関連する状態、例えば、糖尿病性
末梢神経障害を含み得る。このような疾患はまた、疼痛、発作または麻痺をもたらす、筋
神経系に影響を与える状態を含み得る。このような疾患はまた、これらに限定されないが
、SCN5Aの遺伝子変異によって引き起こされるQT間隔の延長を低減させることを含
めた、QT延長症候群(すなわち、LQT1、LQT2、LQT3、LQT4またはLQ
T5)を含み得る。このような疾患はまた、肥大型心筋症を含み得る。したがって、本開
示の化合物およびこれらの薬学的に許容される塩、エステル、立体異性体、立体異性体の
混合物および/または互変異性体形態は、上記の疾患の処置のための医薬として潜在的に
有用であることが企図されている。
【0011】
ある特定の実施形態では、本開示は、治療有効量の本開示の化合物(例えば、全体を通
して記載する式Iまたはさらなる式の化合物)、および少なくとも1種の薬学的に許容さ
れる添加剤を含む医薬組成物を提供する。
【0012】
本開示の発明を、全体を通して記載する。さらに、本発明の特定の実施形態は、明細書
に開示されている通りである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明
1.定義および一般パラメーター
本明細書において使用される場合、下記の単語および語句は一般に、これらが使用され
る文脈がその他の場合を示す場合を除き、以下に記載するような意味を有することが意図
されている。
【0014】
用語「アルキル」は、1〜20個の炭素原子、または1〜15個の炭素原子、または1
〜10個の炭素原子、または1〜8個の炭素原子、または1〜6個の炭素原子、または1
〜4個の炭素原子を有するモノラジカルの分枝鎖状または非分枝鎖状飽和炭化水素鎖を指
す。この用語は、基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブ
チル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−ヘキシル、n−デシル、テトラデシルなどによっ
て例示される。
【0015】
用語「アルキレン」は、一部の実施形態では、1〜20個の炭素原子(例えば、1〜1
0個の炭素原子または1個、2個、3個、4個、5個もしくは6個の炭素原子)を有する
、分枝鎖状または非分枝鎖状飽和炭化水素鎖のジラジカルを指す。この用語は、基、例え
ば、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン異性体(例え
ば、−CHCHCH−および−CH(CH)CH−)などによって例示される
【0016】
用語「アラルキル」は、アルキレン基に共有結合的に連結されているアリール基を指し
、アリールおよびアルキレンは、本明細書に定義されている。「任意選択で置換されてい
るアラルキル」は、任意選択で置換されているアルキレン基に共有結合的に連結されてい
る、任意選択で置換されているアリール基を指す。このようなアラルキル基は、ベンジル
、フェニルエチル、3−(4−メトキシフェニル)プロピルなどによって例示される。
【0017】
用語「アラルキルオキシ」は、基−O−アラルキルを指す。「任意選択で置換されてい
るアラルキルオキシ」は、任意選択で置換されているアルキレン基に共有結合的に連結さ
れている、任意選択で置換されているアラルキル基を指す。このようなアラルキル基は、
ベンジルオキシ、フェニルエチルオキシなどによって例示される。
【0018】
用語「アルケニル」は、2〜20個の炭素原子(一部の実施形態では、2〜10個の炭
素原子、例えば、2〜6個の炭素原子)を有し、かつ1〜6個の炭素−炭素二重結合、例
えば、1個、2個または3個の炭素−炭素二重結合を有する、分枝鎖状または非分枝鎖状
不飽和炭化水素基のモノラジカルを指す。一部の実施形態では、アルケニル基は、エテニ
ル(またはビニル、すなわち、−CH=CH)、1−プロピレン(またはアリル、すな
わち、−CHCH=CH)、イソプロピレン(−C(CH)=CH)などを含む
【0019】
用語「アルケニレン」は、2〜20個の炭素原子(一部の実施形態では、2〜10個の
炭素原子、例えば、2〜6個の炭素原子)を有し、かつ1〜6個の炭素−炭素二重結合、
例えば、1個、2個または3個の炭素−炭素二重結合を有する、分枝鎖状または非分枝鎖
状不飽和炭化水素基のジラジカルを指す。
【0020】
用語「アルキニル」は、一部の実施形態では、2〜20個の炭素原子(一部の実施形態
では、2〜10個の炭素原子、例えば、2〜6個の炭素原子)を有し、かつ1〜6個の炭
素−炭素三重結合、例えば、1個、2個または3個の炭素−炭素三重結合を有する、不飽
和炭化水素のモノラジカルを指す。一部の実施形態では、アルキニル基は、エチニル(−
C≡CH)、プロパルギル(またはプロピニル、すなわち、−C≡CCH)などを含む
【0021】
用語「アルキニレン」は、一部の実施形態では、2〜20個の炭素原子(一部の実施形
態では、2〜10個の炭素原子、例えば、2〜6個の炭素原子)を有し、かつ1〜6個の
炭素−炭素三重結合、例えば、1個、2個または3個の炭素−炭素三重結合を有する、不
飽和炭化水素のジラジカルを指す。
【0022】
用語「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は、基−OHを指す。
【0023】
用語「アルコキシ」は、基R−O−を指し、Rは、アルキルまたは−Y−Zであり
、ここでYは、アルキレンであり、Zは、アルケニルまたはアルキニルであり、アル
キル、アルケニルおよびアルキニルは、本明細書に定義されている通りである。一部の実
施形態では、アルコキシ基は、アルキル−O−であり、例として、メトキシ、エトキシ、
n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブト
キシ、n−ペントキシ、n−ヘキシルオキシ、1,2−ジメチルブトキシなどを含む。
【0024】
用語「C1〜3ハロアルキル」は、1〜7個、または1〜6個、または1〜3個のハロ
ゲンに共有結合している1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を指し、アルキルおよび
ハロゲンは、本明細書において定義する。一部の実施形態では、C1〜3ハロアルキルは
、例として、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、2,2,2−ト
リフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2−フルオロエチル、3,3,3−トリ
フルオロプロピル、3,3−ジフルオロプロピル、3−フルオロプロピルを含む。
【0025】
用語「C1〜3ヒドロキシアルキル」は、ヒドロキシに共有結合している炭素原子を有
するアルキル基を指し、アルキルおよびヒドロキシは、本明細書において定義する。一部
の実施形態では、C1〜3ヒドロキシアルキルは、例として、2−ヒドロキシエチルを含
む。
【0026】
用語「C1〜3シアノアルキル」は、シアノに共有結合している炭素原子を有するアル
キル基を指し、アルキルおよびシアノは、本明細書において定義する。一部の実施形態で
は、C1〜3シアノアルキルは、例として、2−シアノエチルを含む。
【0027】
用語「C1〜3ハロアルコキシ」は、1〜7個、または1〜6個、または1〜3個のハ
ロゲンに共有結合している1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基を指し、アルキルお
よびハロゲンは、本明細書において定義する。一部の実施形態では、C1〜3ハロアルコ
キシは、例として、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシ、2
,2,2−トリフルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ
、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、3,3−ジフルオロプロポキシ、3−フルオロ
プロポキシを含む。
【0028】
用語「シクロアルキル」は、単環式環(single cyclic ring)また
は縮合多環(multiple condensed ring)を有する、3〜20個
の炭素原子、または3〜10個の炭素原子の環状アルキル基を指す。このようなシクロア
ルキル基は、例として、単環構造、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロオクチルなど、または多環構造、例えば、アダマンタニルおよびビシクロ[
2.2.1]ヘプタニル、もしくはアリール基が縮合している環状アルキル基、例えば、
インダニルなどを含むが、ただし、結合点は、環状アルキル基を介してである。
【0029】
用語「シクロアルケニル」は、単環式環または縮合多環を有し、かつ少なくとも1個の
二重結合、および一部の実施形態では、1〜2個の二重結合を有する、3〜20個の炭素
原子の環状アルキル基を指す。
【0030】
用語「シクロアルコキシ」は、基シクロアルキル−O−を指す。
【0031】
用語「シクロアルケニルオキシ」は、基シクロアルケニル−O−を指す。
【0032】
用語「アリール」は、単環(例えば、フェニル)または複数の環(例えば、ビフェニル
)または縮合(condensed)(縮合(fused))多環(例えば、ナフチル、
フルオレニルおよびアントリル)を有する6〜20個の炭素原子の芳香族炭素環基を指す
。一部の実施形態では、アリールは、フェニル、フルオレニル、ナフチル、アントリルな
どを含む。
【0033】
用語「アリールオキシ」は、基アリール−O−を指し、アリール基は、上で定義されて
いる通りである。
【0034】
用語「ヘテロシクリル」、「複素環」または「複素環式」は、環内に、1〜40個の炭
素原子、ならびに窒素、硫黄、リン、および/または酸素から選択される1〜10個のヘ
テロ原子、および1〜4個のヘテロ原子を有する、単環または縮合多環を有するモノラジ
カル飽和基を指す。一部の実施形態では、「ヘテロシクリル」、「複素環」または「複素
環式」基は、環内のヘテロ原子の一つを介して分子の残部に連結している。
【0035】
用語「ヘテロシクロキシ(heterocycloxy)」は、基−O−ヘテロシクリ
ルを指す。
【0036】
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも一つの環内に1〜15個の炭素原子、ならびに
酸素、窒素および硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、単一または複数の環
を含む基を指す。芳香族ヘテロアリールの例には、ピロール、チオフェン、ピリジン、キ
ノリン、プテリジンが含まれる。
【0037】
このようなヘテロアリール基は、単環(例えば、ピリジルもしくはフリル)または縮合
多環(例えば、インドリジニル、ベンゾチアゾールもしくはベンゾチエニル)を有するこ
とができる。窒素ヘテロシクリルおよびヘテロアリールの例には、これらに限定されない
が、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、インドリジン、イソインドール、インドール、インダゾール、プリン、キノリジン、
イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリジン、キノキサリン、キナゾリン、
シンノリン、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、
フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソオキサゾール、フェノキサジン、
フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリンなど、およびN−アルコキシ−窒素含有
ヘテロアリール化合物が含まれる。
【0038】
用語「ヘテロアリールオキシ」は、基ヘテロアリール−O−を指す。
【0039】
用語「アミノ」は、基−NHを指す。
【0040】
用語「置換アミノ」は、基−NRRを指し、各Rは、水素、アルキル、シクロアルキル
、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルからなる群から独立に選択されるが、
ただし、両方のR基が、水素であることも基−Y−Z(式中、Yは、任意選択で置
換されているアルキレンであり、Zは、アルケニル、シクロアルケニルまたはアルキニ
ルである)であることもない。定義によって別に限定される場合を除き、全ての置換基は
、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボ
ニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、シク
ロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および−S(O)(式
中、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、nは、0、1または2で
ある)から選択される1個、2個または3個の置換基で任意選択でさらに置換し得る。
【0041】
用語「アルキルアミン」は、R−NHを指し、Rは、アルキルである。
【0042】
用語「ジアルキルアミン」は、R−NHRを指し、各Rは、独立に、アルキルである。
【0043】
用語「トリアルキルアミン」は、NRを指し、各Rは、独立に、アルキルである。
【0044】
用語「シアノ」は、基−CNを指す。
【0045】
用語「アジド」は、基
【化6】
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を指す。
【0046】
用語「ケト」または「オキソ」は、基=Oを指す。
【0047】
用語「カルボキシ」は、基−C(O)−OHを指す。
【0048】
用語「エステル」または「カルボキシエステル」は、基−C(O)OR(ここでRは、
アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルである)を
指し、これは、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ
または−S(O)(式中、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであ
り、nは、0、1または2である)で任意選択でさらに置換されていてもよい。
【0049】
用語「アシル」は、基−C(O)Rを指し、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、
ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールである。定義によって別に限定される場
合を除き、全ての置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボキシ、カルボキ
シアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、
置換アミノ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、お
よび−S(O)(式中、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり
、nは、0、1または2である)からなる群から選択される1個、2個または3個の置換
基で任意選択でさらに置換し得る。
【0050】
用語「カルボキシアルキル」は、基−C(O)O−アルキルまたは−C(O)O−シク
ロアルキルを指し、ここでアルキルおよびシクロアルキルは、本明細書に定義されている
通りであり、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、ア
ミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シ
アノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および−S(O)
(式中、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、nは、0、1
または2である)で任意選択でさらに置換し得る。
【0051】
用語「アミノカルボニル」は、基−C(O)NRRを指し、ここで各Rは、独立に、水
素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルで
あるか、または両方のR基がつながって、複素環基(例えば、モルホリノ)を形成する。
定義によって別に限定される場合を除き、全ての置換基は、アルキル、アルケニル、アル
キニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ
、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、
アリール、ヘテロアリール、および−S(O)(式中、Rは、アルキル、アリー
ルまたはヘテロアリールであり、nは、0、1または2である)からなる群から選択され
る1個、2個または3個の置換基で任意選択でさらに置換し得る。
【0052】
用語「アシルオキシ」は、基−OC(O)−Rを指し、Rは、アルキル、シクロアルキ
ル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールである。定義によって別に限定され
る場合を除き、全ての置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボキシ、カル
ボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミ
ノ、置換アミノ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール
、および−S(O)(式中、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールで
あり、nは、0、1または2である)からなる群から選択される1個、2個または3個の
置換基で任意選択でさらに置換されていてもよい。
【0053】
用語「アシルアミノ」は、基−NRC(O)Rを指し、ここで各Rは、独立に、水素、
アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルである。定
義によって別に限定される場合を除き、全ての置換基は、アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、
ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ア
リール、ヘテロアリール、および−S(O)(式中、Rは、アルキル、アリール
またはヘテロアリールであり、nは、0、1または2である)からなる群から選択される
1個、2個または3個の置換基で任意選択でさらに置換し得る。
【0054】
用語「アルコキシカルボニルアミノ」は、基−N(R)C(O)ORを指し、Rは、
アルキルであり、Rは、水素またはアルキルである。定義によって別に限定される場合
を除き、各アルキルは、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシア
ルキル、アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換
アミノ、シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および
−S(O)(式中、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、n
は、0、1または2である)からなる群から選択される1個、2個または3個の置換基で
任意選択でさらに置換し得る。
【0055】
用語「アミノカルボニルアミノ」は、基−NRC(O)NRRを指し、ここでR
、水素またはアルキルであり、各Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘ
テロアリールまたはヘテロシクリルである。定義によって別に限定される場合を除き、全
ての置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボキシ、カルボキシアルキル、
アミノカルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、CF、アミノ、置換アミノ、
シアノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、および−S(O
(式中、Rは、アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、nは、0、
1または2である)からなる群から選択される1個、2個または3個の置換基で任意選択
でさらに置換し得る。
【0056】
用語「スルホキシド」は、基−S(O)Rを指し、Rは、アルキル、シクロアルキル、
ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールである。
【0057】
用語「ヒドロキシアミノ」は、基−NHOHを指す。
【0058】
用語「ハロゲン」または「ハロ」は、フルオロ、ブロモ、クロロおよびヨードを指す。
【0059】
「任意選択の」または「任意選択で」は、それに続いて記載される事象または状況が起
こっても、起こらなくてもよく、記載が、前記事象または状況が起こる実例およびこれが
起こらない実例を含むことを意味する。
【0060】
「被置換」基(“substituted” group)は、モノラジカル置換基が
、被置換基の単一の原子に結合している(例えば、分岐を形成する)実施形態を含み、ま
た置換基が、被置換基の2個の隣接する原子に結合し、それにより被置換基上に縮合環を
形成するジラジカル架橋基であってよい実施形態を含む。
【0061】
所与の基(部分)が第2の基に結合していると本明細書に記載されており、かつ結合の
部位が明示的でない場合、所与の基は、所与の基の任意の利用可能な部位において第2の
基の任意の利用可能な部位に結合し得る。例えば、「アルキル置換フェニル」は、結合部
位が明示的でない場合、アルキル基の任意の利用可能な部位がフェニル基の任意の利用可
能な部位に結合していてよい。これに関しては、「利用可能な部位」は、基の水素が置換
基で置き換えられてもよい、基の部位である。
【0062】
所与の式の化合物(例えば、式I、IA、IB、ICまたはIDも含む式Iの化合物)
は、本開示の化合物、ならびにこのような化合物の薬学的に許容される塩、薬学的に許容
されるエステル、異性体、互変異性体、溶媒和物、同位体、水和物、多形、およびプロド
ラッグを包含することが意図されている。さらに、本開示の化合物は、一つまたは複数の
不斉中心を有し得、ラセミ混合物として、または個々のエナンチオマーもしくはジアステ
レオ異性体として生成され得る。所与の式の任意の所与の化合物中に存在する立体異性体
の数は、存在する不斉中心の数によって決まる(可能な立体異性体は2個存在し、nは
、不斉中心の数である)。個々の立体異性体は、合成のある適切な段階において中間体の
ラセミもしくは非ラセミ混合物を分割することによって、または通常の手段によって化合
物を分解することによって得てもよい。個々の立体異性体(個々のエナンチオマーおよび
ジアステレオ異性体を含む)、ならびに立体異性体のラセミおよび非ラセミ混合物は、本
開示の範囲内に包含され、他に特に示さない限り、これらの全ては本明細書の構造によっ
て示されることが意図されている。
【0063】
「異性体」は、同じ分子式を有する異なる化合物である。異性体は、立体異性体、エナ
ンチオマーおよびジアステレオマーを含む。
【0064】
「立体異性体」は、原子が空間に配置される方法のみが異なる異性体である。
【0065】
「エナンチオマー」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である一対の立体異性
体である。一対のエナンチオマーの1:1混合物は「ラセミ」混合物である。適切な場合
、「(±)」という用語を使用して、ラセミ混合物を示す。
【0066】
「ジアステレオ異性体」は、少なくとも2個の不斉原子を有するが、互いに鏡像ではな
い立体異性体である。
【0067】
絶対立体化学配置は、Cahn Ingold Prelog RSシステムに従い特
定される。化合物が純粋なエナンチオマーである場合、各キラル炭素での立体化学は、R
またはSのいずれかで特定することができる。絶対配置が不明である分割化合物は、これ
らがナトリウムD線の波長において偏光面を回転させる方向(右旋性または左旋性)に応
じて、(+)または(−)と示される。
【0068】
化合物のいくつかは、互変異性異性体として存在する。互変異性体は、お互いと平衡状
態にある。例えば、アミド含有化合物は、イミド酸互変異性体と平衡状態で存在し得る。
どの互変異性体が示されているかに関わらず、そして互変異性体間の平衡状態の性質に関
わらず、化合物は、アミドおよびイミド酸互変異性体の両方を含むと当業者は理解する。
このように、アミド含有化合物は、これらのイミド酸互変異性体を含むと理解される。同
様に、イミド酸含有化合物は、これらのアミド互変異性体を含むと理解される。
【0069】
「治療有効量」という用語は、このような処置を必要とする、哺乳動物、特にヒトに投
与された場合、以下に定義されているような処置を実行するのに十分である量を指す。治
療有効量は、処置されている被験体および疾患状態、被験体の体重および年齢,疾患状態
の重症度、投与の様式などに応じて異なることになり、当業者により容易に決定すること
ができる。
【0070】
用語「多形」は、結晶化合物の異なる結晶構造を指す。異なる多形は、結晶充填の差異
(充填多形)または同じ分子の異なる配座異性体間の充填の差異(立体配座多形)に起因
し得る。
【0071】
用語「プロドラッグ」は、in vivoで、変換され、かつ/または分子の残部から
分離して、活性薬物、薬学的に許容されるその塩、またはその生物活性のある代謝物を提
供することができる化学基を含む式I、IA、IB、ICまたはIDの化合物を指す。
【0072】
式I、IA、IB、ICまたはIDの化合物を含めた本明細書において示す任意の式ま
たは構造はまた、化合物の標識されていない形態および同位体標識された形態を表すこと
が意図されている。同位体標識した化合物は、一つまたは複数の原子が、選択された原子
質量または質量数を有する原子で置き換えられていることを除いて、本明細書で与えられ
た式により示されている構造を有する。本開示の化合物に取り込むことができる同位体の
例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えば、以下に
限定されないが、H(重水素、D)、H(トリチウム)、11C、13C、14C、
15N、18F、31P、32P、35S、36Clおよび125Iが挙げられる。本開
示の様々な同位体標識した化合物、例えば、放射性同位元素、例えば、H、13Cおよ
14Cなどが取り込まれているもの。このような同位体標識した化合物は、薬物もしく
は基質組織分布アッセイまたは患者の放射性処置におけるものを含めた、代謝性研究、反
応動力学的研究、検出または画像化技術、例えば、ポジトロン放出断層撮影(PET)ま
たは単一光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)などにおいて有用であり得る。
【0073】
本開示は、炭素原子に結合している1〜n個(nは分子中の水素の数である)の水素が
重水素で置き換えられている、式I、IA、IB、IC、またはIDの化合物もまた含ん
だ。このような化合物は、代謝に対する、高められた耐性を示し、したがって、哺乳動物
、特にヒトに投与された場合、任意の式Iの化合物の半減期を長くするのに有用である。
例えば、Foster、「Deuterium Isotope Effects in
Studies of Drug Metabolism」、Trends Phar
macol. Sci.、5巻(12号):524〜527頁(1984年)を参照され
たい。このような化合物は、当技術分野で周知の手段、例えば、1個または複数の水素が
重水素で置き換えられている出発材料を用いることによって合成される。
【0074】
重水素標識したまたは置換した本開示の治療用化合物は、分布、代謝および排出(AD
ME)に関して改善されたDMPK(薬物代謝および薬物動態)特性を有することができ
る。より重い同位体、例えば、重水素などでの置換は、より大きな代謝安定性の結果とし
て生じるある特定の治療的利点、例えば、in vivoでの半減期の増加、必要投薬量
(dosage requirement)の減少および/または治療指数の改善などを
もたらすことができる。18F標識した化合物は、PETまたはSPECT研究に対して
有用であり得る。本開示の同位体標識した化合物およびそのプロドラッグは、一般に、同
位体標識していない試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識した試薬を用いることに
よって、以下に記載されているスキームまたは実施例および調製において開示された手順
を実行することにより調製することができる。この文脈における重水素は、式Iの化合物
の置換基とみなされることが理解される。
【0075】
このようなより重い同位体、特に、重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義し得
る。本開示の化合物において、特定の同位体として特に示されない任意の原子は、その原
子の任意の安定な同位体を表すことを意味する。特に明記しない限り、ある位置が「H」
または「水素」と特に示されているとき、その位置は、それの天然存在度の同位体組成で
水素を有すると理解される。したがって、本開示の化合物において、重水素(D)と特に
示される任意の原子は、重水素を表すことを意味する。
【0076】
用語「処置」または「処置する」は、
(i)疾患を予防すること、すなわち、疾患の臨床症状を発生させないこと;
(ii)疾患を阻害すること、すなわち、臨床症状の発生を抑止すること;および/また

(iii)疾患を緩和すること、すなわち、臨床症状の退行を引き起こすこと
を目的に、遅延INa阻害によって軽減可能である疾患を有する哺乳動物(例えば、ヒト
)への本開示の化合物(複数可)の任意の投与を意味する。
【0077】
多くの場合において、本開示の化合物は、アミノおよび/もしくはカルボキシル基また
はそれと同様の基の存在によって、酸性および/または塩基性塩を形成することができる
【0078】
所与の化合物の「薬学的に許容される塩」という用語は、所与の化合物の生物学的有効
性および特性を保持し、かつ生物学的にもその他の点でも望ましくないことはない塩を指
す。薬学的に許容される塩基付加塩は、無機および有機の塩基から調製することができる
。無機塩基に由来する塩には、ほんの一例として、ナトリウム、カリウム、リチウム、ア
ンモニウム、カルシウムおよびマグネシウム塩が含まれる。有機塩基に由来する塩には、
これらに限定されないが、第一級、第二級および第三級アミン、例えば、アルキルアミン
、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、置換アルキルアミン、ジ(置換アルキル)ア
ミン、トリ(置換アルキル)アミン、アルケニルアミン、ジアルケニルアミン、トリアル
ケニルアミン、置換アルケニルアミン、ジ(置換アルケニル)アミン、トリ(置換アルケ
ニル)アミン、モノ、ジもしくはトリシクロアルキルアミン、モノ、ジもしくはトリアリ
ールアミンまたは混合アミンなどの塩が含まれる。適切なアミンの具体例には、ほんの一
例として、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリ(イソ−プロ
ピル)アミン、トリ(n−プロピル)アミン、エタノールアミン、2−ジメチルアミノエ
タノール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン、N−エチルピペリジンなどが含まれる
【0079】
薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸および有機酸から調製し得る。無機酸に由来す
る塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが含まれる。有機酸に由来する塩
には、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸
、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル
酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などが
含まれる。
【0080】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」または「薬学的に許容される
添加剤」は、ありとあらゆる溶媒、分散媒、コーティング、抗菌および抗真菌剤、等張お
よび吸収遅延剤などを含む。医薬活性物質に対するこのような媒体および剤の使用は当技
術分野で周知である。任意の従来の媒体または剤が活性成分と配合禁忌である場合を除い
て、治療用組成物におけるその使用が企図される。補助的活性成分もまた、組成物中に組
み込むことができる。
【0081】
「冠疾患」または「心血管疾患」は、例えば、心不全(うっ血性心不全、拡張期心不全
および収縮期心不全を含む)、急性心不全、虚血、再発性虚血、心筋梗塞、不整脈、狭心
症(運動誘発性狭心症、異型狭心症、安定狭心症、不安定狭心症を含む)、急性冠動脈症
候群、糖尿病ならびに間欠性跛行のいずれか一つまたは複数から生じる心血管系の疾患を
指す。
【0082】
「間欠性跛行」は、末梢動脈疾患と関連する疼痛を意味する。「末梢動脈疾患」または
PADは、閉塞性末梢血管疾患(PVD)の1タイプである。PADは、心臓および脳の
外側の動脈に影響を与える。PADの最も一般的な症状は、歩行、階段を登るまたは運動
するときの、尻、大腿部またはふくらはぎにおける有痛性けいれんである。疼痛は、間欠
性跛行と称される。症状である間欠性跛行を列挙するとき、それはPADおよびPVDの
両方を含むことが意図されている。
【0083】
不整脈は、任意の異常な心拍数を指す。徐脈は異常に遅い心拍数を指し、一方、頻拍は
異常に速い心拍数を指す。本明細書において使用する場合、不整脈の処置は、上室性頻拍
、例えば、心房細動、心房粗動、房室結節性リエントリー性頻拍、心房性頻拍、ならびに
特発性心室頻拍、心室細動、早期興奮症候群およびトルサード・ド・ポワント(TdP)
を含めた心室頻拍(VT)の処置を含むことが意図されている。
【0084】
「QT延長症候群」または「LQTS」は、イオンチャネルまたはイオンチャネルの活
性をモジュレートするタンパク質構造と称される、心臓細胞におけるタンパク質構造の機
能障害によって引き起こされる。これらのチャネルは、イオン、例えば、カリウム、ナト
リウムおよびカルシウム分子の流れを制御する。細胞に入り、細胞から出るこれらのイオ
ンの流れは、心臓の電気的活動を生じさせる。これらのチャネルにおける異常は、後天性
または遺伝性であり得る。後天性形態は通常、処方薬によって引き起こされるが、電気再
分極を制御しているイオンチャネルの一つを産生するか、または「コード」するいくつか
の遺伝子の一つにおいて変異が発生するとき、遺伝性形態が生じる。変異遺伝子は異常な
チャネルが形成されることをもたらし、これらの異常なチャネルは機能不全であり、心臓
における電気再分極はさらに時間がかかる。これは、心電図(ECG、EKG)上で延長
されたQT間隔によって顕在化する。
【0085】
「QT延長」または延長されたQT間隔は、心臓を多形性心室頻拍に対して脆弱なもの
とし、これの一つの種類はトルサード・ド・ポワントとして公知である速い異常な心律動
である。補正QT間隔(または「QTc」)は、60拍/分の心拍数について正規化した
QT間隔を表す。QTcを計算するためのいくつかの方法、例えば、Bazettの式(
QT=QT/√RR)、Fridericiaの式(QT=QT/√RR)、また
は回帰をベースとするアプローチ(QTLC=QT+0.154(1−RR)(式中、R
Rは、一つのQRS群の開始から次のQRS群の開始までの間隔である)が存在する。
【0086】
先天性LQTSは、15の遺伝子の少なくとも一つにおける変異によって引き起こされ
、三つの遺伝子における変異は、遺伝子型陽性症例の概ね70%を占める(LQT1〜L
QT3)。
【表A】
[この文献は図面を表示できません]

* KVLQT1の新たな変異のホモ接合性キャリアは、イェルベルランゲニールセン症
候群を有する。KVLQT1およびMinKは会合して、IKsチャネルを形成する。
【0087】
上記の表において一覧表示するLQT疾患およびイオンチャネルは、後天性LQTSに
ついて遺伝性LQTSと同じである。電気再分極を制御するイオンチャネルまたはイオン
チャネルモジュレーターの一つを産生または「コード」するいくつかの遺伝子の一つにお
いて変異が発生するとき、LQTSの遺伝性形態が起こる。LQT1〜LQT15として
特性決定される少なくとも15の異なる形態の遺伝性LQTSが存在する。これらは最初
にECGトレースの異なる形状によって特性決定され、それに続いて特定の遺伝子変異と
関連付けられてきた。LQT1形態は最も高頻度であり、遺伝子型を同定した患者の概ね
30〜35%を占める。LQT2はその次ぎで約25〜30%であり、SCN5A変異か
らのLQT3は、約5〜10%を占める。2つの変異を有する患者は全ての患者の1%未
満を占めているようであるが、より新規の遺伝子技術によってさらなる患者が研究される
につれ、これは変化し得る。
【0088】
「肥大型心筋症」は、心筋(心筋層)が異常に厚くなるか、または肥大化する疾患であ
る。この肥厚した心筋は、心臓が血液を送り出すことをより困難とし得る。肥大型心筋症
はまた、心臓の電気系に影響を与え得る。HCMは、500人のうち概ね1人に影響を与
える最も一般的の遺伝性心臓疾患である。これは、心臓サルコメアの重要な構成要素をコ
ードする遺伝子の常染色体優性変異によって引き起こされる。HCMは、観察される大き
さの肥大を生じさせることができる他の心臓または全身状態の非存在下での、不明な左心
室(LV)肥大(典型的には、≧15mmの厚さの心室壁)として臨床的に認識される。
典型的な症状は、息切れ、狭心症、動悸、疲労および失神を含む。患者の僅かな百分率に
おいて、突然の心臓死が最初の症状であり得る。HCMは、若年成人における突然の心臓
死の主要原因である。
【0089】
2.命名法
本開示の化合物の名称は、化合物を命名するためのACD/名称ソフトウェア(Adv
anced Chemistry Development,Inc.、Toronto
、Canada)を使用して提供する。他の化合物またはラジカルは、一般名または系統
名もしくは非系統名で命名し得る。本開示の化合物の命名および番号付けは、式Iの代表
的な化合物で例示され、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

これは、3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)
フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾールと命名される。
【0090】
3.化合物
したがって、本開示の典型的な実施形態は、遅延ナトリウムチャネル遮断剤として機能
する新規の化合物を提供する。一実施形態では、本開示は、式Iの化合物
【化8】
[この文献は図面を表示できません]

またはその薬学的に許容される塩、立体異性体もしくは立体異性体の混合物を提供し、式
中、
Yは、−L−Rまたは環窒素原子を介して結合しているヘテロシクリルもしくはヘテロ
アリール環であり、各ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、C
〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、
〜Cアルコキシ、−OH、−NH、−COR、−CO、−NHSO
、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択される1〜3個の基で任
意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、
ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシは各々、1〜3個のC
〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまたは−OCFで任意
選択で置換されており、
Xは、CRまたはNであり、
Zは、CRまたはNであり、
Lは、−O−、−NR−、−NR(CHR−、−O(CHR、−O(C
HRC(O)−、−O(CHRC(O)O−、−O(CHRNH−、
−O(CHRC(O)NH−、−O(CHRNHC(O)O−または−O(
CHRNHS(O)−であり、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロシク
リルまたはヘテロアリールであり、各シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたは
ヘテロアリールは、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、
ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、−OH、−NH、−COR、−CO
、−NHSO、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択され
る1〜3個の基で任意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロア
ルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシは各
々、1〜3個のC〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまた
は−OCFで任意選択で置換されており、
各Rは、独立に、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたは−OCF
であり、
は、水素、ハロ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、C〜C
シクロアルキルまたはフェニルであり、シクロアルキルまたはフェニルは、1個または2
個のハロ原子で任意選択で置換されており、ただし、Rが水素であるとき、pは、1ま
たは2であり、
各Rは、独立に、C〜Cアルキル、ハロ、C〜Cアルコキシもしくは−OCF
であるか、またはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、
1〜3個の二重結合を任意選択で含有し、かつO、N、およびSからなる群から独立に選
択される1〜3個のヘテロ原子を任意選択で含有するC〜C環を形成し、この環は、
1〜3個のハロ、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロア
ルコキシで任意選択で置換されてよく、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキルまたは−COCHであり

各Rは、独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、−CN、−O
Hまたは−NHであり、
は、水素、C〜Cアルキル、アリールまたはアラルキルであり、
は、独立に、水素、C〜Cアルキル、ハロ、C〜Cアルコキシもしくは−O
CFであるか、またはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
て、1〜3個の二重結合を任意選択で含有し、かつO、N、およびSからなる群から独立
に選択される1〜3個のヘテロ原子を任意選択で含有するC〜C環を形成し、この環
は、1〜3個のハロ、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはC〜C
ロアルコキシで任意選択で置換されてよく、
は、水素、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたは−OCFであ
り、
各mは、独立に、2、3、4または5であり、
各nは、独立に、1、2、3、4または5であり、
pおよびqは、それぞれ独立に、0、1または2である。
【0091】
別の実施形態では、本開示は、式IAの化合物
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

を提供する。
【0092】
さらに別の実施形態では、本開示は、式IBの化合物
【化10】
[この文献は図面を表示できません]

を提供する。
【0093】
さらに別の実施形態では、本開示は、式ICの化合物
【化11】
[この文献は図面を表示できません]

を提供する。
【0094】
さらに別の実施形態では、本開示は、式IDの化合物
【化12】
[この文献は図面を表示できません]

を提供する。
【0095】
一部の実施形態では、Yは、環窒素原子を介して結合しているヘテロシクリルまたはヘ
テロアリール環であり、各ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、C〜Cアルキル
、C〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキ
ソ、C〜Cアルコキシ、−OH、−NH、−COR、−CO、−NHSO
、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択される1〜3個の基
で任意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリー
ル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシは各々、1〜3個の
〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまたは−OCF
任意選択で置換されている。
【0096】
一部の実施形態では、Yは、環窒素原子を介して結合しているヘテロシクリルまたはヘ
テロアリール環であり、各ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、C〜Cアルキル
、アリール、およびオキソからなる群から独立に選択される1〜3個の基で任意選択で置
換されており、C〜Cアルキルは、1〜3個のハロまたは−OHで任意選択で置換さ
れている。
【0097】
一部の実施形態では、Yは、−L−Rである。
【0098】
一部の実施形態では、Lは、−O(CHR−である。
【0099】
一部の実施形態では、各Rは、独立に、水素またはC〜Cアルキルである。
【0100】
一部の実施形態では、Rは、水素である。
【0101】
一部の実施形態では、Rは、C〜Cアルキルである。
【0102】
一部の実施形態では、Rは、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル
またはヘテロアリールであり、各シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテ
ロアリールは、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、ヘテ
ロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、−OH、−NH、−COR、−CO
−NHSO、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択される1
〜3個の基で任意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキ
ル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシは各々、
1〜3個のC〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまたは−
OCFで任意選択で置換されている。
【0103】
一部の実施形態では、Rは、
【化13-1】
[この文献は図面を表示できません]

【化13-2】
[この文献は図面を表示できません]

【化13-3】
[この文献は図面を表示できません]

である。
【0104】
一部の実施形態では、Rは、水素またはC〜Cアルキルである。一部の実施形態
では、Rは、C〜Cアルキルである。ある特定の実施形態では、Rが水素または
〜Cアルキルであるとき、Lは、−O−でも−NR−でもない。
【0105】
一部の実施形態では、Rは、フルオロ、メチルまたはメトキシである。
【0106】
一部の実施形態では、Rは、ハロゲン、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロア
ルコキシ、C〜Cシクロアルキルまたはフェニルであり、該シクロアルキルまたはフ
ェニルは、1個または2個のハロゲン原子で任意選択で置換されている。
【0107】
一部の実施形態では、Rは、水素、フルオロ、−CF、−OCF、−O−CH
−CFまたはシクロプロピルである。
【0108】
一部の実施形態では、Rは、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシまたは−OCF
である。
【0109】
一部の実施形態では、Xは、Nである。
【0110】
一部の実施形態では、Xは、CRである。
【0111】
一部の実施形態では、Rは、水素である。
【0112】
一部の実施形態では、Zは、Nである。
【0113】
一部の実施形態では、Zは、CRである。
【0114】
一部の実施形態では、Rは、水素である。
【0115】
一部の実施形態では、qは、0または1である。一部の実施形態では、qは、0である
。一部の実施形態では、qは、1である。
【0116】
一部の実施形態では、pは、0または1である。一部の実施形態では、pは、0である
。一部の実施形態では、pは、1である。
【0117】
一部の実施形態では、化合物は、
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリミジン−2
−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリミジン−2−
イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリミジン−2
−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((4−メチルピリミジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(ピリミジン−2−
イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリミジン−2−
イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)
ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−メトキシ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−メトキシ−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−6−メトキシ−3−(ピリミジン−2−イ
ルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−メトキシ−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−3−(ピリミジン−2−イ
ルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−メチル−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−フルオロ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−メチル−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリ
ミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−メチル−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(3−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(6−シクロプロピルピリジン−3−イル)−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ
)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(6−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)ピリジン−3−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−メトキシ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−メトキシ−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−メトキシ−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−メトキシ−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−メチル−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−メチル−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリ
ミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−3−(ピリ
ミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−メチル−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリ
ミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−フルオロ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−フルオロ−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
6−フルオロ−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−6−フル
オロ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール;
3−(オキセタン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1H−ピラゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ
)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
4−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾー
ル−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−2−オン;
3−((1−エチル−1H−イミダゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1−イソプロピル−1H−イミダゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4−(
トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((2,5−ジメチルオキサゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフル
オロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(オキサゾール−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
2−(1−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−3−イル)オキシ)メチル)シクロプロピル)アセトニトリル;
3−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−5−(4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
1−メチル−4−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イ
ソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−2−オン;
3−(2−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−5−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ)−5−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
1−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)エチル)ピロリジン−2−オン;
3−(2−メトキシエトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ
[d]イソオキサゾール;
(R)−5−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−2−オン;
(S)−5−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−2−オン;
3−(2−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)エトキシ)−5−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メトキシ)−5−
(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−(1H−イミダゾール−2−イル)エトキシ)−5−(4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((4−メトキシピリミジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロポキシ)−5−(4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エトキシ)−5−(4−
(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((4−モルホリノピリミジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロ
メトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
(S)−3−((1−メチルピロリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフル
オロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
(R)−3−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−3−イル)オキシ)ピロリジン−2−オン;
3−((5−メチルピラジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(ピリダジン−3−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)エチル)オキサゾリジン−2−オン;
3−(2−(3,5−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ
)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ)−5−(4−(
トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−モルホリノエトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベン
ゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−(3,5−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキ
シ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
1−(2−((7−フルオロ−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[
d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)エチル)ピロリジン−2−オン;
3−((4−メトキシピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(イソキノリン−3−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ)−7−フルオロ−
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
4−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)エチル)チオモルホリン 1,1−ジオキシド;
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−((4−(トリフルオロメチル)
ピリミジン−2−イル)メトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−メチル−3−((1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキ
シ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
1−(2−((7−メチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d
]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)エチル)ピロリジン−2−オン;
3−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ)−7−メチル−5
−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((4−メトキシピリミジン−2−イル)メトキシ)−7−メチル−5−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−メチル−3−(オキサゾール−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((3−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((3−フルオロピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((6−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
(3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール−3−イル)オキシ)メチル)オキセタン−3−イル)メタノール;
3−(1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フ
ェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4
−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−5
−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4−
(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
−3−イル)オキシ)アセトニトリル;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
7−フルオロ−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
7−メチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール;
7−メチル−3−((6−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
tert−ブチル(S)−2−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−カルボキシ
レート;
(S)−3−(ピロリジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)
フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
(S)−1−(2−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オ
ン;
1−(3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−3−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−イル)エタン−1−オン;
tert−ブチル(S)−3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシ
レート;
tert−ブチル(R)−3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシ
レート;
(S)−3−(モルホリン−3−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)
フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
(R)−3−(モルホリン−3−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)
フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
(S)−1−(3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)モルホリノ)エタン−1−オン;
(R)−1−(3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)モルホリノ)エタン−1−オン;
(R)−1−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−3−イル)オキシ)プロパン−2−アミン;
(S)−3−メチル−1−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[
d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)ブタン−2−アミン;
(R)−1−(1−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イ
ソオキサゾール−3−イル)オキシ)プロパン−2−イル)ピロリジン−2−オン;
(S)−1−(3−メチル−1−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)ブタン−2−イル)ピロリジン−2−
オン;
1−(ピロリジン−1−イル)−2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)エタン−1−オン;
N−イソプロピル−2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d
]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)アセトアミド;
N−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)エチル)ピリミジン−2−アミン;
3−(ピリミジン−2−イルオキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(ピリジン−2−イルオキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール;
N−(ピリミジン−2−イルメチル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン;
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
N−(シクロプロピルメチル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ
[d]イソオキサゾール−3−アミン;
N−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ
)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン;
3−モルホリノ−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール;
N−イソプロピル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−アミン;
3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
N,N−ジメチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−アミン;
(R)−5−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−イル)アミノ)メチル)ピロリジン−2−オン;
1−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)アミノ)エチル)ピロリジン−2−オン;
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−(4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン;
3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(4−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(4−(tert−ブチル)−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロ
メトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(4−(トリフルオロメチル)−
1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
(1−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
−3−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)メタノール;
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−ア
ミン;
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)イソオキサゾロ[5,4−c]ピリジン;
N−((4−メトキシピリミジン−2−イル)メチル)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン;
N,N−ジエチル−2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d
]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)アセトアミド;
3−(ピラジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((3−メチルピラジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−(1−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エトキシ)−5−
(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メトキシ)−5
−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
7−フルオロ−3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキ
シ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール;
N−(オキサゾール−2−イルメチル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン;および
tert−ブチル2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)オキシ)アセテート;
またはその薬学的に許容される塩、立体異性体もしくは立体異性体の混合物からなる群か
ら選択される。
【0118】
4.さらなる実施形態
一部の実施形態では、本開示によって提供される化合物は、これらに限定されないが、
心血管疾患、例えば、心房細動を含めた心房性および心室性不整脈、プリンツメタル型(
異型)狭心症、安定狭心症、不安定狭心症、心臓、腎臓、肝臓および脳における虚血およ
び再灌流傷害、運動誘発性狭心症、肺高血圧症、拡張期および収縮期心不全を含めたうっ
血性心疾患、ならびに心筋梗塞を含めた、遅延ナトリウムチャネル遮断剤の投与に反応す
ることが公知である状態または疾患の処置において有効である。一部の実施形態では、遅
延ナトリウムチャネル遮断剤として機能する本開示によって提供される化合物は、筋神経
系に影響を与え、疼痛、そう痒、発作、もしくは麻痺をもたらす疾患の処置において、ま
たは糖尿病もしくはインスリン感受性の低減、および糖尿病と関連する病態、例えば、糖
尿病性末梢神経障害の処置において使用され得る。
【0119】
本開示の特定の化合物はまた、ニューロンのナトリウムチャネル、すなわち、Na
.1、1.2、1.3、1.7、および/または1.8のモジュレートにおいて十分な活
性を有し得、かつ、適切な薬物動態特性を有し得、その結果、本開示の特定の化合物は、
中枢神経系および/または末梢神経系に関して活性であり得る。結果的に、本開示のいく
つかの化合物はまた、神経障害性起源のてんかんまたは疼痛またはそう痒または頭痛の処
置において有用であり得る。
【0120】
一実施形態では、本開示は、哺乳動物、特に、ヒトにおいて遅延ナトリウム電流を低減
させることができる剤での処置によって軽減可能である病態を処置する方法であって、そ
れを必要としている哺乳動物、特に、ヒトに、治療有効用量の式I、IA、IB、ICも
しくはIDまたは他の式の化合物あるいは本明細書において開示されている化合物を投与
することを含む方法を提供する。別の実施形態では、病態は、心房性および心室性不整脈
、心不全(うっ血性心不全、拡張期心不全、収縮期心不全、急性心不全を含む)、プリン
ツメタル型(異型)狭心症、安定狭心症および不安定狭心症、運動誘発性狭心症、うっ血
性心疾患、虚血、再発性虚血、再灌流傷害、心筋梗塞、急性冠動脈症候群、末梢動脈疾患
、肺高血圧症、ならびに間欠性跛行の一つまたは複数から選択される心血管疾患である。
【0121】
別の実施形態では、病態は、糖尿病または糖尿病性末梢神経障害である。さらなる実施
形態では、病態は、神経因性疼痛、てんかん、頭痛、発作、または麻痺の一つまたは複数
をもたらす。
【0122】
一実施形態では、本開示は、それを必要としている哺乳動物に、治療有効用量の式I、
IA、IB、ICもしくはIDまたは他の式の化合物あるいは本明細書において開示され
ている化合物を投与することを含む、哺乳動物、特に、ヒトにおいて糖尿病を処置する方
法を提供する。真性糖尿病は、高血糖;脂質、炭水化物およびタンパク質の代謝の変化;
ならびに血管疾患からの合併症の危険性の増加によって特徴付けられる疾患である。糖尿
病は、加齢および肥満の両方と関連するので、増えつつある公衆衛生問題である。
【0123】
2つの主要なタイプの真性糖尿病が存在する。1)インスリン依存性糖尿病(IDDM
)としてもまた公知のI型、および2)インスリン非依存性または非インスリン依存性糖
尿病(NIDDM)としてもまた公知のII型。両方のタイプの真性糖尿病は、不十分な
量の循環インスリンおよび/またはインスリンに対する末梢組織の反応の減少によるもの
である。
【0124】
I型糖尿病は、体の細胞を「ロック解除」してグルコースが細胞に入り、細胞に補給さ
れることを可能とするホルモンであるインスリンを、体が産生できないことに起因する。
I型糖尿病の合併症は、心疾患および脳卒中;網膜症(眼疾患);腎臓疾患(ネフロパシ
ー);神経障害(神経損傷);ならびに良好な皮膚、足および口腔の健康の維持を含む。
【0125】
II型糖尿病は、体が十分なインスリンを産生することができないことか、または体が
天然に産生するインスリンを細胞が使用することができないことに起因する。体がインス
リンを最適に使用することができない状態は、インスリン抵抗性と称される。II型糖尿
病は高血圧を伴うことが多く、これは心疾患の一因となり得る。II型真性糖尿病を有す
る患者において、ストレス、感染、および薬物(例えば、コルチコステロイド)はまた、
血糖値の激しい上昇をもたらし得る。脱水を伴って、II型糖尿病を有する患者における
重度の血糖上昇は、血液重量オスモル濃度(高浸透圧状態)の増加をもたらすことができ
る。この状態は、昏睡をもたらし得る。
【0126】
ラノラジン(INaLの選択的阻害剤であるRANEXA(登録商標))は、糖尿病マ
ウスにおいて、β細胞の保存を引き起こし、グルコース依存性の様式でインスリン分泌を
増強する抗糖尿病剤であり得ることが示唆されてきた(Y. Ningら、J Phar
macol Exp Ther.、2011年、337巻(1号)、50〜8頁を参照さ
れたい)。したがって、式I、IA、IB、ICもしくはIDまたは他の式の化合物ある
いは本明細書において開示されている化合物は、糖尿病の処置のための抗糖尿病剤として
使用することができることが企図されている。
【0127】
5.医薬組成物および投与
本開示によって提供される化合物は通常、医薬組成物の形態で投与される。したがって
、本開示は、活性成分として、記載されている化合物の1種もしくは複数種、またはその
薬学的に許容される塩もしくはエステル、および1種または複数種の薬学的に許容される
添加剤、不活性な固体賦形剤および充填剤を含めた担体、無菌水溶液および様々な有機溶
媒を含めた賦形剤、浸透増強剤、可溶化剤ならびにアジュバントを含有する医薬組成物を
提供する。医薬組成物は、単独でまたは他の治療剤と組み合わせて投与され得る。このよ
うな組成物は、製薬技術において周知の様式で調製される(例えば、Remington
’s Pharmaceutical Sciences、Mace Publishi
ng Co.、Philadelphia、PA、第17版(1985年);およびMo
dern Pharmaceutics、Marcel Dekker, Inc.、第
3版(G.S. BankerおよびC.T. Rhodes編を参照されたい)。
【0128】
医薬組成物は、直腸、口腔内頬側、鼻腔内および経皮経路、動脈内注射による、静脈内
、腹腔内、非経口、筋肉内、皮下、経口、局所的、吸入剤として、または含浸もしくはコ
ーティングした装置、例えば、ステント、または動脈に挿入する円柱状ポリマーなどを介
することを含めて、例えば、参考として援用される特許および特許出願に記載されている
ような、同様の有用性を有する剤の受け入れられている投与モードのいずれかによって単
回用量または複数回用量のいずれかで投与され得る。
【0129】
投与のための一つのモードは、非経口、特に注射によるものである。本開示の新規の組
成物を注射による投与のために組み込むことができる形態として、水性懸濁物、またはゴ
マ油、コーン油、綿実油、またはピーナッツ油との油性懸濁物もしくは乳剤、ならびにエ
リキシル剤、マンニトール、デキストロース、または無菌水溶液、および同様の医薬ビヒ
クルが挙げられる。食塩水中の水溶液もまた慣例的に、注射のために使用されるが、本開
示の文脈においてあまり好ましくない。エタノール、グリセロール、プロピレングリコー
ル、液体ポリエチレングリコールなど(および適切なこれらの混合物)、シクロデキスト
リン誘導体、および植物油もまた用いることができる。適切な流動性は、例えば、レシチ
ンなどのコーティングの使用により、分散物の場合、必要とされる粒径の維持により、お
よび界面活性剤の使用により維持することができる。微生物による作用の予防は、様々な
抗菌および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、
チメロサールなどによりもたらすことができる。
【0130】
無菌注射用液剤は、必要とされる量の本開示による化合物を、適当な溶媒中に、要求に
応じて上に列挙された様々な他の成分と共に組み込み、これに続いて濾過滅菌することに
よって調製される。一般に、分散物は、様々な滅菌された活性成分を、基本的分散媒およ
び上に列挙されたものからの必要とされる他の成分を含有する無菌ビヒクル中に組み込む
ことにより調製される。無菌注射用液剤の調製のための無菌粉末の場合、調製の好ましい
方法は、活性成分プラス事前に滅菌濾過したその溶液からの任意のさらなる所望の成分の
粉末を生じさせる真空乾燥および凍結乾燥技術である。好ましくは,非経口投与に対して
、治療有効量、例えば、0.1〜700mgの本明細書に記載の化合物を含有する無菌注
射用液剤が調製される。しかし、実際に投与される化合物の量は通常、処置される状態、
選択された投与経路、投与される実際の化合物およびその相対的活性、個々の患者の年齢
、体重、および応答、患者の症状の重症度などを含めた、関連する状況を考慮して医師に
より決定されることを理解されたい。
【0131】
経口投与は、本開示に従う化合物の投与に対する別の経路である。投与は、カプセル剤
または腸溶コーティングされた錠剤などを介してもよい。少なくとも1種の本明細書に記
載の化合物を含む医薬組成物を作製する上で、活性成分は通常、添加剤で希釈し、そして
/またはカプセル、サシェ、ペーパーまたは他の容器の形態であってもよいこのような担
体内に封入される。添加剤が賦形剤としての機能を果たす場合、添加剤は、活性成分のた
めのビヒクル、担体または媒体として作用する固体、半固体、または液体材料(上記のと
おり)の形態であり得る。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ剤、サシ
ェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、エアゾール剤(固体
としてまたは液体媒体中)、例えば、10重量%までの活性化合物を含有する軟膏剤、軟
質および硬質ゼラチンカプセル、無菌注射用液剤、ならびに無菌のパッケージングされた
散剤の形態であり得る。
【0132】
適切な添加剤のいくつかの例として、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソル
ビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、
トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリド
ン、セルロース、滅菌水、シロップ剤、およびメチルセルロースが挙げられる。製剤は、
滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および鉱油など;湿潤剤;乳化剤
および懸濁化剤;保存剤、例えば、ヒドロキシ安息香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸
プロピルなど;甘味剤;ならびに香味剤をさらに含むことができる。
【0133】
本開示の組成物は、当技術分野で公知の手順を用いることによって、患者への投与後、
活性成分の急速、持続または遅延放出を提供するように製剤化することができる。経口投
与のための制御放出薬物送達系は、ポリマーコーティングしたレザバーまたは薬物−ポリ
マーマトリックス製剤を含有する、浸透圧ポンプシステムおよび溶解システムを含む。制
御放出系の例は、米国特許第3,845,770号;同第4,326,525号;同第4
,902,514号;および同第5,616,345号に与えられている。本開示の方法
で使用するための別の製剤は、経皮的な送達装置(パッチ)を用いる。このような経皮パ
ッチを使用して、本開示の化合物の制御された量での連続または非連続注入を提供するこ
とができる。医薬品の送達のための経皮パッチの構成および使用は当技術分野で周知であ
る。例えば、米国特許第5,023,252号、同第4,992,445号および同第5
,001,139号を参照されたい。このようなパッチは、医薬品の連続的、拍動性、ま
たはオンデマンド送達用に構築されてよい。
【0134】
組成物は、好ましくは単位剤形で製剤化する。「単位剤形」という用語は、各単位が、
所望の治療効果を生み出すよう計算された既定の量の活性材料を、適切な医薬添加剤と一
緒に含有する、ヒト被験体および他の哺乳動物に対する単位投薬量として適切な物理的に
別個の単位(例えば、錠剤、カプセル剤、アンプル)を指す。化合物は一般に医薬有効量
で投与される。好ましくは、経口投与のために、各投与量単位は、1mg〜2g、または
代わりに、100mg〜500mgの本明細書に記載されている化合物、および非経口投
与のために、好ましくは、0.1mg〜700mg、または代わりに、0.1mg〜10
0mgの本明細書に記載されている化合物を含有する。しかし、本明細書中に記載されて
いるような投薬量単位のいずれに対しても、実際に投与される化合物の量は通常、処置さ
れる状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物およびその相対的活性、個々の
患者の年齢、体重、および応答、患者の症状の重症度などを含めた、関連する状況を考慮
して医師により決定されることを理解されたい。
【0135】
錠剤などの固体組成物を調製するために、主要な活性成分を薬学的添加剤と混合するこ
とによって、本開示の化合物の均質な混合物を含有する固体製剤前組成物を形成する。こ
れらの製剤前組成物を均質と呼ぶ場合、これは、組成物が、錠剤、丸剤およびカプセル剤
などの同等に有効な単位剤形へと容易に細分化され得るように、活性成分は組成物全体に
わたり均等に分散していることを意味する。
【0136】
本開示の錠剤または丸剤は、コーティングされるかまたはその他の方法で配合されるこ
とで、持続性作用の利点をもたらす剤形を提供する、または胃の酸条件から保護すること
ができる。例えば、錠剤または丸剤は、内側の投薬構成要素および外側の投薬構成要素を
含むことができ、後者は、前者を覆う外被の形態である。二つの構成要素は、胃の中での
崩壊に抵抗し、かつ内側の構成要素がそのままの状態で十二指腸中へと入るか、または放
出を遅延させることを可能にする役割を果たす、腸溶層により分離することができる。こ
のような腸溶層またはコーティングに対して様々な材料、例えば、いくつかのポリマー酸
およびポリマー酸と、シェラック、セチルアルコール、および酢酸セルロースなどの材料
との混合物を含む材料を使用することができる。
【0137】
吸入または吹送のための組成物は、薬学的に許容される水性もしくは有機溶媒、または
これらの混合物中の液剤および懸濁剤、ならびに散剤を含む。液体または固体組成物は、
上に記載されているような適切な薬学的に許容される添加剤を含有してもよい。好ましく
は、組成物は、局所的または全身的効果のために、経口または経鼻呼吸経路で投与される
。好ましくは薬学的に許容される溶媒中の組成物は、不活性ガスを使用することによって
霧状にすることができる。霧状の液剤は霧状化装置から直接吸入することができるか、ま
たは霧状化装置は、フェイスマスクテント、もしくは間欠的陽圧呼吸機器に装着すること
ができる。溶液、懸濁物、または粉末組成物は、適当な様式で製剤を送達する装置から、
好ましくは経口または経鼻で投与され得る。
【0138】
併用療法
本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤の投与によって処置される患者は、他の治療剤
による処置から利益を得る疾患または状態を示すことが多い。これらの疾患または状態は
、心血管系の性質のものであり得るか、または肺障害、代謝性障害、胃腸障害などと関連
し得る。さらに、本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤の投与によって処置される一部
の冠血管患者は、抗生物質、鎮痛剤、ならびに/または抗うつ薬および抗不安剤である治
療剤での処置から利益を得ることができる状態を示す。
【0139】
心血管作動剤併用療法
本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤と他の治療剤との組合せ処置から利益を得るこ
とができる心血管が関連する疾患または状態には、限定されないが、安定狭心症、不安定
狭心症(UA)、運動誘発性狭心症、異型狭心症を含めた狭心症、不整脈、間欠性跛行、
非STE心筋梗塞(NSTEMI)を含めた心筋梗塞、肺動脈高血圧症を含めた肺高血圧
症、うっ血性(または慢性)心不全および拡張期心不全および保たれた駆出分画(拡張機
能障害)を伴う心不全、急性心不全を含めた心不全、または再発性虚血が含まれる。
【0140】
心血管が関連する疾患または状態を処置するのに適した治療剤には、抗狭心症剤、心不
全剤、抗血栓剤、抗不整脈剤、降圧剤、および脂質低下剤が含まれる。
【0141】
本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤と心血管が関連する状態を処置するのに適した
治療剤との共投与は、患者が現在受けている標準治療(the standard of
care therapy)における増強を可能とする。一部の実施形態では、本開示
の遅延ナトリウムチャネル遮断剤は、ラノラジン(RANEXA(登録商標))と共投与
される。
【0142】
抗狭心症剤
抗狭心症剤は、ベータ遮断剤、カルシウムチャネル遮断剤、およびニトレートを含む。
ベータ遮断剤は、その作業負荷を低減させることによって心臓が酸素を必要とすることを
低減させ、心拍数低下およびより激しくない心収縮をもたらす。ベータ遮断剤の例には、
アセブトロール(Sectral(登録商標))、アテノロール(Tenormin(登
録商標))、ベタキソロール(Kerlone(登録商標))、ビソプロロール/ヒドロ
クロロチアジド(Ziac(登録商標))、ビソプロロール(Zebeta(登録商標)
)、カルテオロール(Cartrol(登録商標))、エスモロール(Breviblo
c(登録商標))、ラベタロール(Normodyne(登録商標)、Trandate
(登録商標))、メトプロロール(Lopressor(登録商標)、Toprol(登
録商標)XL)、ナドロール(Corgard(登録商標))、プロプラノロール(In
deral(登録商標))、ソタロール(Betapace(登録商標))、およびチモ
ロール(Blocadren(登録商標))が含まれる。
【0143】
ニトレートは動脈および静脈を拡張し、それによって、冠血流を増加させ、血圧を減少
させる。ニトレートの例には、ニトログリセリン、ニトレートパッチ、硝酸イソソルビド
、およびイソソルビド−5−モノニトレートが含まれる。
【0144】
カルシウムチャネル遮断剤は、心臓および血管の細胞中へのカルシウムの正常な流れを
防止し、血管の弛緩をもたらし、それによって、心臓への血液および酸素の供給を増加さ
せる。カルシウムチャネル遮断剤の例には、アムロジピン(Norvasc(登録商標)
、Lotrel(登録商標))、ベプリジル(Vascor(登録商標))、ジルチアゼ
ム(Cardizem(登録商標)、Tiazac(登録商標))、フェロジピン(Pl
endil(登録商標))、ニフェジピン(Adalat(登録商標)、Procard
ia(登録商標))、ニモジピン(Nimotop(登録商標))、ニソルジピン(Su
lar(登録商標))、ベラパミル(Calan(登録商標)、Isoptin(登録商
標)、Verelan(登録商標))、およびニカルジピンが含まれる。
【0145】
心不全剤
心不全を処置するのに使用される剤には、利尿剤、ACE阻害剤、血管拡張剤、および
強心配糖体が含まれる。利尿剤は組織および循環における過剰な体液を除去し、それによ
って心不全の症状の多くを緩和する。利尿剤の例には、ヒドロクロロチアジド、メトラゾ
ン(Zaroxolyn(登録商標))、フロセミド(Lasix(登録商標))、ブメ
タニド(Bumex(登録商標))、スピロノラクトン(Aldactone(登録商標
))、およびエプレレノン(Inspra(登録商標))が含まれる。
【0146】
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤は、血管を拡張させ、血流への抵抗性を減
少させることによって、心臓に対する作業負荷を低減させる。ACE阻害剤の例には、ベ
ナゼプリル(Lotensin(登録商標))、カプトプリル(Capoten(登録商
標))、エナラプリル(Vasotec(登録商標))、ホシノプリル(Monopri
l(登録商標))、リシノプリル(Prinivil(登録商標)、Zestril(登
録商標))、モエキシプリル(Univasc(登録商標))、ペリンドプリル(Ace
on(登録商標))、キナプリル(Accupril(登録商標))、ラミプリル(Al
tace(登録商標))、およびトランドラプリル(Mavik(登録商標))が含まれ
る。
【0147】
血管拡張剤は、血管を弛緩および拡張させることによって血管への圧力を低減させる。
血管拡張剤の例には、ヒドララジン、ジアゾキシド、プラゾシン、クロニジン、およびメ
チルドパが含まれる。ACE阻害剤、ニトレート、カリウムチャネル活性化剤、および、
血管拡張剤としても作用するカルシウムチャネル遮断剤が挙げられる。
【0148】
強心配糖体は、心臓の収縮力を増大させる化合物である。これらの化合物は、心臓のポ
ンピング能力を強化し、不規則な心拍活動を改善する。強心配糖体の例には、ジギタリス
、ジゴキシン、およびジギトキシンが含まれる。
【0149】
抗血栓剤
抗血栓薬は、血液の凝固能力を阻害する。三つの主要なタイプの抗血栓薬−血小板阻害
剤、抗凝血剤、および血栓溶解剤が存在する。
【0150】
血小板阻害剤は血小板の凝固活性を阻害し、それによって動脈における凝固を低減させ
る。血小板阻害剤の例には、アセチルサリチル酸(アスピリン)、チクロピジン、クロピ
ドグレル(Plavix(登録商標))、プラスグレル(Effient(登録商標))
、ジピリダモール、シロスタゾール、ペルサンチン(persantine)、スルフィ
ンピラゾン、ジピリダモール、インドメタシン、および糖タンパク質IIb/IIIa阻
害剤、例えば、アブシキシマブ、チロフィバン、およびエプチフィバチド(Integr
elin(登録商標))が含まれる。ベータ遮断剤およびカルシウムチャネル遮断剤はま
た、血小板阻害効果を有する。
【0151】
抗凝血剤は、血餅が大きくなることを予防し、新たな血餅の形成を予防する。抗凝血剤
の例には、ビバリルジン(Angiomax(登録商標))、ワルファリン(Couma
din(登録商標))、未分画ヘパリン、低分子量ヘパリン、ダナパロイド、レピルジン
、およびアルガトロバンが含まれる。
【0152】
血栓溶解剤は、存在する血餅を分解するように作用する。血栓溶解剤の例には、ストレ
プトキナーゼ、ウロキナーゼ、およびテネクテプラーゼ(TNK)、および組織プラスミ
ノーゲンアクチベーター(t−PA)が含まれる。
【0153】
抗不整脈剤
抗不整脈剤を使用して、心拍数および心律動の障害を処置する。抗不整脈剤の例には、
アミオダロン、ドロネダロン、キニジン、プロカインアミド、リドカイン、およびプロパ
フェノンが含まれる。強心配糖体およびベータ遮断剤はまた、抗不整脈剤として使用され
る。
【0154】
アミオダロンおよびドロネダロンの組合せは、特に興味深いものである(これらの全体
が本明細書中に組み込まれている、米国特許出願公開第2010/0056536号およ
び米国特許出願公開第2011/0183990号を参照されたい)。
【0155】
降圧剤
降圧剤を使用して、血圧が正常より一貫して高い状態である高血圧症を処置する。高血
圧症は、うっ血性心不全、アテローム性動脈硬化、および血餅形成を含めた心血管疾患の
多くの態様と関連する。降圧剤の例には、アルファ−1−アドレナリン作動性アンタゴニ
スト、例えば、プラゾシン(Minipress(登録商標))、メシル酸ドキサゾシン
(Cardura(登録商標))、プラゾシン塩酸塩(Minipress(登録商標)
)、プラゾシン、ポリチアジド(Minizide(登録商標))、および塩酸テラゾシ
ン(Hytrin(登録商標));ベータ−アドレナリン作動性アンタゴニスト、例えば
、プロプラノロール(Inderal(登録商標))、ナドロール(Corgard(登
録商標))、チモロール(Blocadren(登録商標))、メトプロロール(Lop
ressor(登録商標))、およびピンドロール(Visken(登録商標));中枢
性アルファ−アドレナリン受容体アゴニスト、例えば、塩酸クロニジン(Catapre
s(登録商標))、塩酸クロニジンおよびクロルタリドン(Clorpres(登録商標
)、Combipres(登録商標))、酢酸グアナベンズ(Wytensin(登録商
標))、塩酸グアンファシン(Tenex(登録商標))、メチルドパ(Aldomet
(登録商標))、メチルドパおよびクロロチアジド(Aldoclor(登録商標))、
メチルドパおよびヒドロクロロチアジド(Aldoril(登録商標));合わせたアル
ファ/ベータ−アドレナリン作動性アンタゴニスト、例えば、ラベタロール(Normo
dyne(登録商標)、Trandate(登録商標))、カルベジロール(Coreg
(登録商標));アドレナリン作動性ニューロン遮断剤、例えば、グアネチジン(Ism
elin(登録商標))、レセルピン(Serpasil(登録商標));中枢神経系作
用降圧薬、例えば、クロニジン(Catapres(登録商標))、メチルドパ(Ald
omet(登録商標))、グアナベンズ(Wytensin(登録商標));抗アンジオ
テンシンII剤;ACE阻害剤、例えば、ペリンドプリル(Aceon(登録商標))カ
プトプリル(Capoten(登録商標))、エナラプリル(Vasotec(登録商標
))、リシノプリル(Prinivil(登録商標)、Zestril(登録商標));
アンジオテンシン−II受容体アンタゴニスト、例えば、カンデサルタン(Atacan
d(登録商標))、エプロサルタン(Teveten(登録商標))、イルベサルタン(
Avapro(登録商標))、ロサルタン(Cozaar(登録商標))、テルミサルタ
ン(Micardis(登録商標))、バルサルタン(Diovan(登録商標));カ
ルシウムチャネル遮断剤、例えば、ベラパミル(Calan(登録商標)、Isopti
n(登録商標))、ジルチアゼム(Cardizem(登録商標))、ニフェジピン(A
dalat(登録商標)、Procardia(登録商標));利尿剤;直接血管拡張剤
、例えば、ニトロプルシド(Nipride(登録商標))、ジアゾキシド(Hyper
stat(登録商標)IV)、ヒドララジン(Apresoline(登録商標))、ミ
ノキシジル(Loniten(登録商標))、ベラパミル;ならびにカリウムチャネル活
性化剤、例えば、アプリカリム、ビマカリム、クロマカリム、エマカリム、ニコランジル
、およびピナシジルが含まれる。
【0156】
脂質低下剤
脂質低下剤を使用して、血液中に存在するコレステロールまたは脂肪糖(fatty
sugars)の量を低下させる。脂質低下剤の例には、ベザフィブラート(Bezal
ip(登録商標))、シプロフィブラート(Modalim(登録商標))、およびスタ
チン、例えば、アトルバスタチン(Lipitor(登録商標))、フルバスタチン(L
escol(登録商標))、ロバスタチン(Mevacor(登録商標)、Altoco
r(登録商標))、メバスタチン、ピタバスタチン(Livalo(登録商標)、Pit
ava(登録商標))プラバスタチン(Lipostat(登録商標))、ロスバスタチ
ン(Crestor(登録商標))、およびシンバスタチン(Zocor(登録商標))
が含まれる。
【0157】
本開示において、急性冠疾患事象を示す患者は、二次的な医学的状態、例えば、代謝性
障害、肺障害、末梢血管障害、または胃腸障害の一つまたは複数を患うことが多い。この
ような患者は、患者に本明細書に記載されている化合物(例えば、式I、IA、IB、I
CまたはID)を少なくとも1種の治療剤と組み合わせて投与することを含む、併用療法
の処置から利益を得てもよい。
【0158】
肺障害の併用療法
肺障害は、肺に関連する任意の疾患または状態を指す。肺障害の例には、限定されない
が、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、および気腫が含まれる。
【0159】
肺障害を処置するために使用される治療剤の例には、ベータ2アゴニストおよび抗コリ
ン作用薬を含めた気管支拡張剤、コルチコステロイド、ならびに電解質補充物が含まれる
。肺障害を処置するために使用される治療剤の具体例には、エピネフリン、テルブタリン
(Brethaire(登録商標)、Bricanyl(登録商標))、アルブテロール
(Proventil(登録商標))、サルメテロール(Serevent(登録商標)
、Serevent Diskus(登録商標))、テオフィリン、臭化イプラトロピウ
ム(Atrovent(登録商標))、チオトロピウム(Spiriva(登録商標))
、メチルプレドニゾロン(Solu−Medrol(登録商標)、Medrol(登録商
標))、マグネシウム、およびカリウムが含まれる。
【0160】
代謝性障害の併用療法
代謝性障害の例には、限定されないが、I型およびII型糖尿病を含めた糖尿病、代謝
症候群、異脂肪血症、肥満症、グルコース不耐性、高血圧症、血清コレステロールの上昇
、ならびにトリグリセリドの上昇が含まれる。
【0161】
代謝性障害を処置するために使用される治療剤の例には、上記の「心血管作動剤併用療
法」セクションにおいて記載されているような降圧剤および脂質低下剤が含まれる。代謝
性障害を処置するために使用されるさらなる治療剤には、インスリン、スルホニル尿素、
ビグアニド、アルファ−グルコシダーゼ阻害剤、およびインクレチン模倣物が含まれる。
【0162】
末梢血管障害の併用療法
末梢血管障害は、例えば、アテローム性動脈硬化の結果として内臓、腕、および脚に血
液を供給する動脈が完全または部分的にブロックされるときに発生する状態である末梢動
脈疾患(PAD)を含めた、心臓および脳の外側に位置する血管(動脈および静脈)に関
連する障害である。
【0163】
胃腸障害の併用療法
胃腸障害は、胃腸管と関連する疾患および状態を指す。胃腸障害の例には、胃食道逆流
性疾患(GERD)、炎症性腸疾患(IBD)、胃腸炎、胃炎および消化性潰瘍疾患、な
らびに膵炎が含まれる。
【0164】
胃腸障害を処置するために使用される治療剤の例には、プロトンポンプ阻害剤、例えば
、パントプラゾール(Protonix(登録商標))、ランソプラゾール(Preva
cid(登録商標))、エソメプラゾール(Nexium(登録商標))、オメプラゾー
ル(Prilosec(登録商標))、ラベプラゾール;H2遮断剤、例えば、シメチジ
ン(Tagamet(登録商標))、ラニチジン(Zantac(登録商標))、ファモ
チジン(Pepcid(登録商標))、ニザチジン(Axid(登録商標));プロスタ
グランジン、例えば、ミソプロストール(Cytotec(登録商標));スクラルファ
ート;および制酸剤が含まれる。
【0165】
抗生物質、鎮痛剤、抗うつ薬および抗不安剤の併用療法
急性冠疾患事象を示す患者は、本明細書に開示されている化合物(例えば、式I、IA
、IB、ICまたはID)と組み合わせた、抗生物質、鎮痛剤、抗うつ剤および抗不安剤
である治療剤(複数可)の投与から利益を得る状態を示し得る。
【0166】
抗生物質
抗生物質は、細菌および真菌の両方を含めた微生物を死滅させるか、または増殖を停止
させる治療剤である。抗生作用物質の例には、ペニシリン(アモキシシリン)、セファロ
スポリン、例えば、セファゾリン、セフロキシム、セファドロキシル(Duricef(
登録商標))、セファレキシン(Keflex(登録商標))、セフラジン(Velos
ef(登録商標))、セファクロル(Ceclor(登録商標))、セフロキシムアキセ
チル(cefuroxime axtel)(Ceftin(登録商標))、セフプロジ
ル(Cefzil(登録商標))、ロラカルベフ(Lorabid(登録商標))、セフ
ィキシム(Suprax(登録商標))、セフポドキシムプロキセチル(Vantin(
登録商標))、セフチブテン(Cedax(登録商標))、セフジニル(Omnicef
(登録商標))、セフトリアキソン(Rocephin(登録商標))、カルバペネム、
およびモノバクタムを含めたβ−ラクタム抗生物質;テトラサイクリン、例えば、テトラ
サイクリン;マクロライド系抗生物質、例えば、エリスロマイシン;アミノグリコシド、
例えば、ゲンタマイシン、トブラマイシン、アミカシン;キノロン、例えば、シプロフロ
キサシン;環状ペプチド、例えば、バンコマイシン、ストレプトグラミン、ポリミキシン
;リンコサミド、例えば、クリンダマイシン;オキサゾリジノン(oxazolidin
oes)、例えば、リネゾリド;ならびにサルファ系抗生物質、例えば、スルフイソキサ
ゾールが含まれる。
【0167】
鎮痛剤
鎮痛剤は、疼痛を緩和するために使用される治療剤である。鎮痛剤の例には、オピエー
トおよびモルヒネ様作用薬、例えば、フェンタニルおよびモルヒネ;パラセタモール;N
SAID、およびCOX−2阻害剤が含まれる。Na1.7および1.8ナトリウムチ
ャネルの阻害によって神経因性疼痛を処置する本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤の
能力を考慮すれば、鎮痛剤との組合せが特に想定される。米国特許出願公開第20090
203707号を参照されたい。
【0168】
抗うつ剤および抗不安剤
抗うつおよび抗不安剤は、不安障害、うつを処置するために使用されるこれらの剤、な
らびに鎮静剤およびトランキライザー(tranquillers)として使用されるも
のを含む。抗うつ剤および抗不安剤の例には、ベンゾジアゼピン、例えば、ジアゼパム、
ロラゼパム、およびミダゾラム;エンゾジアゼピン(enzodiazepines);
バルビツレート;グルテチミド;抱水クロラール;メプロバメート;セルトラリン(Zo
loft(登録商標)、Lustral(登録商標)、Apo−Sertral(登録商
標)、Asentra(登録商標)、Gladem(登録商標)、Serlift(登録
商標)、Stimuloton(登録商標));エスシタロプラム(Lexapro(登
録商標)、Cipralex(登録商標));フルオキセチン(Prozac(登録商標
)、Sarafem(登録商標)、Fluctin(登録商標)、Fontex(登録商
標)、Prodep(登録商標)、Fludep(登録商標)、Lovan(登録商標)
);ベンラファキシン(Effexor(登録商標)XR、Efexor(登録商標))
;シタロプラム(Celexa(登録商標)、Cipramil(登録商標)、Talo
hexane(登録商標));パロキセチン(Paxil(登録商標)、Seroxat
(登録商標)、Aropax(登録商標));トラゾドン(Desyrel(登録商標)
);アミトリプチリン(Elavil(登録商標));ならびにブプロピオン(Well
butrin(登録商標)、Zyban(登録商標))が含まれる。
【0169】
したがって、本開示の一態様は、本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤、および少な
くとも1種の治療剤を含む組成物を提供する。代替の実施形態では、組成物は、本開示の
遅延ナトリウムチャネル遮断剤、および少なくとも2種の治療剤を含む。さらなる代替の
実施形態では、組成物は、本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤および少なくとも3種
の治療剤、本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤および少なくとも4種の治療剤、また
は本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤および少なくとも5種の治療剤を含む。
【0170】
併用療法の方法は、本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤を含有する単一の製剤およ
び治療剤(複数可)の共投与、本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤および治療剤(複
数可)を含む一つより多くの製剤の本質的に同時期の投与、ならびに本開示の遅延ナトリ
ウムチャネル遮断剤および治療剤(複数可)の任意の順序での連続した投与を包含し、好
ましくは、本開示の遅延ナトリウムチャネル遮断剤および治療剤(複数可)が、これらの
治療効果を同時に発揮する期間が存在する。
6.実施例の化合物の合成
【0171】
本開示の化合物は、本明細書で開示されている方法、ならびに本明細書の開示および当
技術分野で周知の方法を考慮すれば明らかであるその所定の修正を使用して調製すること
ができる。本明細書での教示に加えて、従来および周知の合成法を使用することができる
。本明細書に記載の典型的な化合物、例えば、式I、IA、IB、ICもしくはIDまた
は他の式のうちの一つまたはそれより多くによって記載される構造を有する化合物、ある
いは本明細書に記載の化合物の合成は、以下の実施例に記載されているように達成するこ
とができる。入手可能であれば、試薬を、例えば、Sigma Aldrichまたは他
の化学薬品供給業者から商業的に購入することができる。
【0172】
一般合成
本開示による化合物の典型的な実施形態は、以下に記載されている一般反応スキームを
使用して合成することができる。本明細書の記載を考慮すると、出発材料を同様の構造を
有する他の材料で置き換えることで、それに対応して異なる生成物をもたらすように一般
スキームを変更することができることは明らかである。以下の合成の記載は、対応する生
成物を得るために出発材料がどのように変わり得るかについての多くの例を提供するため
のものです。置換基が定義されている所望の生成物を考慮すると、必要な出発材料は一般
に検査により決定することができる。出発材料は通常商業源から得るか、または公開され
た方法を使用して合成される。本開示の実施形態である化合物を合成するために、合成す
る化合物の構造の検査により、各置換基の同一性を提供する。本明細書の実施例を考慮す
れば、最終生成物の同一性によって、単純な検査プロセスにより必要な出発材料の同一性
が一般に明らかとなる。
【0173】
合成反応パラメーター
本開示の化合物は、例えば、以下の一般的方法および手順を使用して、容易に入手でき
る出発材料から調製することができる。典型的なまたは好ましいプロセス条件(すなわち
、反応の温度、時間、反応物質のモル比、溶媒、圧力など)が与えられた場合、特に述べ
られていない限り、他のプロセス条件もまた使用することができることを認識されたい。
最適な反応条件は、使用される特定の反応物質または溶媒と共に変わる得るが、このよう
な条件は、所定の最適化手順により当業者が決定できる。
【0174】
さらに、当業者には明らかなように、ある特定の官能基が所望しない反応を受けるのを
阻止するために従来の保護基が必要であり得る。様々な官能基に対する適切な保護基、な
らびに特定の官能基を保護および脱保護するための適切な条件は当技術分野で周知である
。例えば、多くの保護基は、T. W. GreeneおよびG. M. Wuts(1
999年)Protecting Groups in Organic Synthe
sis、第3版、Wiley、New York、およびその中に引用された参考文献に
記載されている。
【0175】
さらに、本開示の化合物は一つまたはそれより多くのキラル中心を含有し得る。したが
って、所望する場合、このような化合物は、純粋な立体異性体として、すなわち、個々の
エナンチオマーもしくはジアステレオマーとしてまたは立体異性体が富化された混合物と
して、調製または単離することができる。全てのこのような立体異性体(および富化混合
物)は、他に指摘されていない限り、本開示の範囲内に含まれる。純粋な立体異性体(ま
たは富化混合物)は、例えば、当技術分野で周知の光学活性な出発材料または立体選択的
試薬を使用して調製することができる。代わりに、このような化合物のラセミ混合物は、
例えば、キラルカラムクロマトグラフィー、キラル分割剤などを使用して分離することが
できる。
【0176】
以下の反応のための出発材料は一般に公知の化合物であるか、または公知の手順または
明らかなその修飾により調製することができる。例えば、出発材料の多くは、商業的供給
業者、例えば、Aldrich Chemical Co.(Milwaukee、Wi
sconsin、USA)、Bachem(Torrance, California
, USA)、Emka−ChemceまたはSigma(St. Louis, Mi
ssouri, USA)などから入手可能である。その他は、標準的な参考書、例えば
、Fieser and Fieser’s Reagents for Organi
c Synthesis、1〜15巻(John Wiley, and Sons、1
991年)、Rodd’s Chemistry of Carbon Compoun
ds、1〜5巻および補遺(Elsevier Science Publishers
、1989年)organic Reactions、1〜40巻(John Wile
y, and Sons、1991年)、March’s Advanced Orga
nic Chemistry、(John Wiley, and Sons、第5版、
2001年)、およびLarock’s Comprehensive Organic
Transformations(VCH Publishers Inc.、198
9年)などに記載されている手順または明らかなその修飾により調製することができる。
【0177】
「溶媒」、「不活性な有機溶媒」または「不活性溶媒」という用語は、これらと共に記
載されている反応の条件下で不活性な溶媒を指す(例えば、ベンゼン、トルエン、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン(「THF」)、ジメチルホルムアミド(「DMF」)、
クロロホルム、塩化メチレン(またはジクロロメタン)、ジエチルエーテル、メタノール
、ピリジンなどを含む)。逆の指定がない限り、本開示の反応に使用されている溶媒は不
活性有機溶媒であり、反応は不活性ガス下、好ましくは窒素下で行われる。
【0178】
「q.s.」という用語は、述べられている機能を達成する、例えば、溶液を所望の容
量(すなわち、100%)にするのに十分な量を加えることを意味する。
【0179】
式Iの化合物の合成
式I(式IA、IB、ICまたはIDを含む)の化合物は、最初にベンゾイソオキサゾ
ールコアを提供し、次いで、適切なカップリング条件(例えば、鈴木カップリング、光延
反応、アルキル化など)を使用して所望の置換基を結合させることによって調製し得る。
例示的なプロセスは、式Iの化合物の合成のためのスキーム1および2において下記で示
す。
【0180】
スキーム1は、式Iの化合物の調製を示し、Lは、ベンゾイソオキサゾールコアに結
合した−O−基を含み、LGは、脱離基(例えば、ハロ)であり、アルキル、X、Z、R
、R、R、R、pおよびqは、本明細書に定義されている通りである。
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
スキーム1において、標準的エステル化条件によって対応する安息香酸1−6から得る
ことができる、適切に置換されている5−ブロモ−2−ヒドロキシベンゾエート1−2を
、パラジウム触媒の存在下で、適切に置換されているアリールボロン酸またはアリールボ
ロン酸エステルとカップリングし、ビアリールエステル1−3を得る。エステルを、ヒド
ロキシルアミンと共に加熱することによってヒドロキサム酸1−4に変換する。ヒドロキ
シベンゾイソオキサゾール1−5は、カルボニルジイミダゾールとの環化によって得られ
る。化合物1−1を得るための1−5のアルキル化は、塩基、例えば、炭酸セシウムもし
くは炭酸カリウムの存在下でDMF中にて適切なハロゲン化物との反応によって、または
代わりに、アゾジカルボキシレート試薬(DIAD、DEADなど)およびトリフェニル
ホスフィンの存在下で光延条件下でのアルコールとの反応によって達成される。
【0182】
代わりに、安息香酸1−6は、標準条件を使用してヒドロキサム酸1−7に変換され、
それに続いてヒドロキシベンゾイソオキサゾール1−8へ環化される。アルキル化された
生成物1−9は、塩基、例えば、炭酸セシウムもしくは炭酸カリウムの存在下でDMF中
での適切なハロゲン化アルキルとの反応によって、または代わりにアゾジカルボキシレー
ト試薬(DIAD、DEADなど)およびトリフェニルホスフィンの存在下で光延条件下
でのアルコールとの反応によって得られる。次いで、ブロモベンゾイソオキサゾール1−
9は、パラジウム触媒の存在下、標準的鈴木カップリング条件下で、適切に置換されてい
るアリールボロン酸またはアリールボロン酸エステルとカップリングすることによって化
合物1−1に変換される。上記のスキームにおける中間体のそれぞれは、それに続くステ
ップの前に単離および/または精製するか、あるいは単離せずに次のステップにおいて使
用し得る。
【0183】
スキーム2および3は、式Iの化合物の調製を示し、Lは、ベンゾイソオキサゾール
コアに結合した−NH−基を含むか、またはYは、複素環式(hetercyclic)
もしくはヘテロアリール環である。スキーム2および3において、LGは、脱離基(例え
ば、ハロ)であり、Z、X、R、R、R、R、pおよびqは、本明細書に定義さ
れている通りである。
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
スキーム2において、クロロベンゾイソオキサゾール2−1は、パラジウム触媒の存在
下、標準的鈴木カップリング条件下で、適切に置換されているアリールボロン酸またはア
リールボロン酸エステルとカップリングすることによって化合物2−2に変換される。化
合物2−2は、単離および/または精製するか、あるいは単離せずに次のステップにおい
て使用し得る。化合物2−3および2−4を得るための2−2のアミノ化は、塩基、例え
ば、ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンの存在下で適切なアミンとの反応
によって達成される。反応は、マイクロ波反応器の使用によって促進し得る。
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
スキーム3において、アミノベンゾイソオキサゾール3−1は、パラジウム触媒の存在
下、標準的鈴木カップリング条件下で、適切に置換されているアリールボロン酸またはア
リールボロン酸エステルとカップリングすることによって化合物3−2に変換される。化
合物3−2は、単離および/または精製するか、あるいは単離せずに次のステップにおい
て使用し得る。3−3を得るための3−2のアルキル化は、典型的には乾燥剤の使用、そ
れに続く、還元剤、例えば、水素化ホウ素ナトリウムの添加による標準的還元的アミノ化
条件下での、適切なカルボニル含有化合物との反応によって達成される。
【0186】
任意の置換基の付加は、いくつかの異性体生成物の生成をもたらし得、これらのいずれ
かまたは全ては従来の技術を使用して単離および精製し得ることをまた認識されたい。
【実施例】
【0187】
以下の実施例は、本開示の好ましい実施形態を実証するために含まれている。以下に続
く実施例に開示されている技術は、本開示の実施において十分に機能することが発明者に
より発見された技術を代表しており、したがって、その実施に対して好ましいモードを構
成すると考えることができることは当業者により認識されるべきである。しかし、当業者
であれば、本開示に照らして、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、開示され
た特定の実施形態において多くの変更を行うことができ、類似のまたは同様の結果を依然
として得ることができることを認識すべきである。
略語および頭字語のリスト
【表B-1】
[この文献は図面を表示できません]

【表B-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0188】
(実施例1)
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化17】
[この文献は図面を表示できません]

ステップ1:メチル5−ブロモサリチレート(5g、21.6mmol)を、90mL
の1,4−ジオキサンおよび10mLの水に溶解させた。10mLの50%ヒドロキシル
アミン水溶液を加え、混合物を周囲温度にて24時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し
た後、水を加えた。形成した沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、5−ブロモ−N,
2−ジヒドロキシベンズアミド(4.12g、17.76mmol)をオフホワイトの固
体として得た。
【0189】
ステップ2:5−ブロモ−N,2−ジヒドロキシベンズアミド(4.12g、17.7
6mmol)を、100mLのTHFに懸濁させた。カルボニルジイミダゾール(5.7
6g、35.5mmol)を加え、混合物を3時間加熱還流させた。溶媒を真空下で蒸発
させ、100mLの水を加え、溶液を、急速に撹拌しながら1NのHClでpH1に酸性
化した。形成した沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、5−ブロモベンゾ[d]イソ
オキサゾール−3−オール(3.71g、17.3mmol)をオフホワイトの固体とし
て得た。
【0190】
ステップ3:5−ブロモベンゾ[d]イソオキサゾール−3−オール(200mg、0
.93mmol)、2−(クロロメチル)ピリミジン塩酸塩(200mg、1.21mm
ol)および炭酸セシウム(1g)を、10mLのDMF中で合わせ、周囲温度にて2日
間撹拌した。反応混合物を60mLの酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、
真空下で蒸発させた。ヘキサン中の0〜100%酢酸エチルによる12gのシリカゲル上
のフラッシュクロマトグラフィー精製によって、O−アルキル化された生成物である5−
ブロモ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール(120
mg、0.39mmol)を得た。
【0191】
ステップ4:5−ブロモ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール(120mg、0.39mmol)、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
ボロン酸(120mg、0.58mmol)、炭酸カリウム(500mg)、および[1
,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(25
mg、0.034mmol)を、6mLのDMF中で合わせた。3mLの水を加え、混合
物を80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を60mLの酢酸エチルで希釈し、水および
ブラインで洗浄し、真空下で蒸発させた。ヘキサン中の0〜60%酢酸エチルによる12
gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー精製によって、3−(ピリミジン−2
−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール(94mg、0.24mmol)を得た。
【0192】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.83 (d, J =
4.9 Hz, 2H), 8.07 - 8.01 (m, 1H), 7.97
(dd, J = 8.8, 1.8 Hz, 1H), 7.91 - 7.83 (
m, 2H), 7.72 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.51 -
7.40 (m, 3H), 5.67 (s, 2H). MS: 388 (MH
).
【0193】
下記の化合物を、適当なボロン酸で置き換えて、上記の手順を使用して合成した。
【0194】
(実施例2)
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリミジン−2
−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化18】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.98−7.93(m, 1H), 7.84(dt, J=8.8
, 1.7Hz, 1H), 7.80−7.71(m, 2H), 7.58−7.5
0(m, 1H), 7.47(t, J=4.9Hz, 1H), 7.39−7.3
1(m, 1H), 5.67(s, 2H). MS: 406(MH).
【0195】
(実施例3)
5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリミジン−2−
イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化19】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.75−7.71(m, 1H), 7.69(d, 1H), 7
.64(dd, J=8.7, 1.7Hz, 1H), 7.47(t, J=4.9
Hz, 1H), 7.38(d, J=8.4Hz, 1H), 7.36−7.31
(m, 1H), 7.29−7.22(m, 1H), 5.66(s, 2H),
2.25(s, 3H). MS: 402(MH).
【0196】
(実施例4)
5−(2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリミジン−2
−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化20】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.84−7.79(m, 1H), 7.74(dd, J=8.8
, 1.7Hz, 1H), 7.66(d, J=8.8Hz, 1H), 7.52
−7.43(m, 2H), 7.16−7.11(m, 1H), 7.07−6.9
8(m, 1H), 5.66(s, 2H), 3.81(s, 3H). MS:
418(MH).
【0197】
(実施例5)
3−((4−メチルピリミジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化21】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.65(d, J=5.1H
z, 1H), 8.05(dd, J=1.9, 0.8Hz, 1H), 7.97
(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.92−7.83(m, 2H)
, 7.73(dd, J=8.8, 0.7Hz, 1H), 7.44(d, J=
7.6Hz, 2H), 7.35(d, J=5.1Hz, 1H), 5.60(s
, 2H), 2.46(s, 3H). MS: 402(MH).
【0198】
(実施例6)
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(ピリミジン−2−
イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化22】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 8.01(t, J=1.4Hz, 1H), 7.91−7.84(
m, 2H), 7.82(dd, J=10.8, 1.7Hz, 1H), 7.7
7(d, J=8.9Hz, 1H), 7.68(dd, J=8.2, 1.7Hz
, 1H), 7.47(t, J=4.9Hz, 1H), 5.67(s, 2H)
. m/z: 390(MH+)
【0199】
(実施例7)
5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリミジン−2−
イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化23】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 8.04(d, J=1.7Hz, 1H), 7.97(dd, J
=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.81(d, J=2.3Hz, 1H),
7.71(d, J=8.8Hz, 1H), 7.68(dd, J=8.5, 2.
5Hz, 1H), 7.48(t, J=4.9Hz, 1H), 7.37(dt,
J=8.5, 1.6Hz, 1H), 5.66(s, 2H), 2.34(s,
3H). m/z: 402(MH+).
【0200】
(実施例8)
5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール
【化24】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 8.13(d, J=1.7Hz, 1H), 8.02(dd, J
=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.92−7.85(m, 1H), 7.73
(d, J=8.8Hz, 1H), 7.67−7.64(m, 2H), 7.48
(t, J=4.9Hz, 1H), 5.67(s, 2H). m/z: 356
(MH+)
【0201】
(実施例9)
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)
ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化25】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.85(d, J=4.9H
z, 2H), 8.15(d, J=1.7Hz, 1H), 8.05(dd, J
=8.8, 1.8Hz, 1H), 8.01(d, J=8.1Hz, 2H),
7.83(d, J=8.2Hz, 2H), 7.78(d, J=8.8Hz, 1
H), 7.50(t, J=4.9Hz, 1H), 5.70(s, 2H). m
/z: 372(MH+)
【0202】
(実施例10)
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化26】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 8.10(d, J=1.7Hz, 1H), 8.01(dd, J
=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.81(ddd, J=7.9, 1.9,
1.0Hz, 1H), 7.78−7.75(m, 1H), 7.73(d, J=
8.8Hz, 1H), 7.60(t, J=8.0Hz, 1H), 7.48(t
, J=4.9Hz, 1H), 7.40−7.33(m, 1H), 5.67(s
, 2H). m/z: 388(MH+)
【0203】
(実施例11)
6−メトキシ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化27】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.75(d, J=4.9H
z, 2H), 7.56−7.48(m, 2H), 7.42(t, J=4.9H
z, 1H), 7.39−7.32(m, 3H), 7.24(s, 1H), 5
.27(s, 2H), 3.77(s, 3H). m/z: 418(MH+).
【0204】
(実施例12)
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−メトキシ−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化28】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.75(d, J=4.9H
z, 2H), 7.69(dd, J=9.9, 1.7Hz, 1H), 7.62
−7.57(m, 1H), 7.52(t, J=7.6Hz, 1H), 7.42
(t, J=4.9Hz, 1H), 7.39(s, 1H), 7.21(s, 1
H), 5.25(s, 2H), 3.76(s, 3H). m/z: 420(M
H+).
【0205】
(実施例13)
5−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−6−メトキシ−3−(ピリミジン−2−イ
ルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化29】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.75(d, J=4.9H
z, 2H), 7.57(t, J=8.2Hz, 1H), 7.46(dd, J
=11.0, 2.0Hz, 1H), 7.42(t, J=4.9Hz, 1H),
7.35(s, 1H), 7.32−7.26(m, 2H), 5.28(s,
2H), 3.78(s, 3H). m/z: 386(MH+)
【0206】
(実施例14)
6−メトキシ−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化30】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.84(d, J=4.9H
z, 2H), 7.50(t, J=4.9Hz, 1H), 7.48(d, J=
2.1Hz, 1H), 7.44−7.40(m, 2H), 7.37(dd, J
=8.5, 1.5Hz, 1H), 7.31(s, 1H), 5.36(s, 2
H), 3.85(s, 3H), 2.35(s, 3H). m/z: 432(M
H+)
【0207】
(実施例15)
5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−3−(ピリミジン−2−イ
ルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化31】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.75(d, J=4.9H
z, 2H), 7.61−7.56(m, 1H), 7.44−7.39(m, 3
H), 7.34(s, 1H), 7.27(s, 1H), 5.28(s, 2H
), 3.77(s, 3H). m/z: 386(MH+).
【0208】
(実施例16)
7−メチル−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化32】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.88−7.83(m, 3H), 7.81(t, J=1.4H
z, 1H), 7.47(t, J=4.9Hz, 1H), 7.44(d, J=
8.5Hz, 2H), 5.66(s, 2H), 2.49(s, 3H). m/
z: 402(MH+).
【0209】
(実施例17)
7−フルオロ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化33】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 8.01(dd, J=12.2, 1.5Hz, 1H), 7.9
7−7.89(m, 3H), 7.54−7.40(m, 3H), 5.69(s,
2H). m/z: 406(MH+).
【0210】
(実施例18)
7−メチル−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリ
ミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化34】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.93(d, J=1.8Hz, 1H), 7.90−7.82(
m, 2H), 7.67−7.63(m, 2H), 7.48(t, J=4.9H
z, 1H), 5.66(s, 2H), 2.49(s, 3H), 2.48(s
, 3H). m/z: 416(MH+).
【0211】
(実施例19)
7−メチル−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(3−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化35】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=5.0H
z, 2H), 7.93−7.89(m, 1H), 7.86(dd, J=1.8
, 1.0Hz, 1H), 7.83−7.78(m, 1H), 7.75(s,
1H), 7.59(t, J=8.0Hz, 1H), 7.48(t, J=4.9
Hz, 1H), 7.40−7.32(m, 1H), 5.66(s, 2H),
2.50(s, 3H). m/z: 402(MH+).
【0212】
(実施例20)
5−(6−シクロプロピルピリジン−3−イル)−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ
)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化36】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 8.76(dd, J=2.5, 0.8Hz, 1H), 8.05
(dd, J=1.9, 0.7Hz, 1H), 8.01(dd, J=8.2,
2.5Hz, 1H), 7.97(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H),
7.72(dd, J=8.8, 0.7Hz, 1H), 7.48(t, J=4.
9Hz, 1H), 7.37(dd, J=8.2, 0.8Hz, 1H), 5.
67(s, 2H), 2.14(tt, J=7.7, 5.2Hz, 1H), 1
.00−0.93(m, 4H). m/z: 345(MH+).
【0213】
(実施例21)
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(6−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)ピリジン−3−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化37】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 8.58(dd, J=2.6, 0.8Hz, 1H), 8.21
(dd, J=8.6, 2.6Hz, 1H), 8.07(dd, J=1.8,
0.8Hz, 1H), 7.98(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H),
7.73(dd, J=8.8, 0.7Hz, 1H), 7.48(t, J=4.
9Hz, 1H), 7.08(dd, J=8.6, 0.7Hz, 1H), 5.
67(s, 2H), 5.04(q, J=9.1Hz, 2H). m/z: 4
03(MH+).
【0214】
(実施例22)
7−メトキシ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化38】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.94−7.85(m, 2H), 7.55(d, J=1.4H
z, 1H), 7.51−7.40(m, 4H), 5.66(s, 2H), 4
.04(s, 3H). m/z: 418(MH+).
【0215】
(実施例23)
7−メトキシ−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化39】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 7.83(d, J=2.3Hz, 1H), 7.71(dd, J
=8.5, 2.4Hz, 1H), 7.55(d, J=1.4Hz, 1H),
7.51−7.45(m, 2H), 7.37(dt, J=8.5, 1.5Hz,
1H), 5.65(s, 2H), 4.04(s, 3H), 2.35(s,
3H). m/z: 432(MH+).
【0216】
(実施例24)
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−7−メトキシ−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化40】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.89(t, J=7.9Hz, 1H), 7.86−7.79(
m, 1H), 7.72−7.66(m, 1H), 7.52(t, J=1.5H
z, 1H), 7.47(t, J=4.9Hz, 1H), 7.42(t, J=
1.3Hz, 1H), 5.66(s, 2H), 4.01(s, 3H). m/
z: 420(MH+).
【0217】
(実施例25)
7−メトキシ−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化41】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.81(d, J=4.9H
z, 2H), 7.47(t, J=4.9Hz, 1H), 7.40(d, J=
8.4Hz, 1H), 7.36−7.31(m, 1H), 7.28−7.23(
m, 1H), 7.22(d, J=1.3Hz, 1H), 7.18(d, J=
1.3Hz, 1H), 5.64(s, 2H), 3.96(s, 3H), 2.
28(s, 3H). m/z: 432(MH+).
【0218】
(実施例26)
6−メチル−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化42】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.81(d, J=4.9H
z, 2H), 7.61−7.58(m, 1H), 7.56(s, 1H), 7
.54−7.49(m, 2H), 7.49−7.40(m, 3H), 5.63(
s, 2H), 2.31(s, 3H). m/z: 402(MH+)
【0219】
(実施例27)
6−メチル−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリ
ミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化43】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.81(d, J=4.9H
z, 2H), 7.62−7.57(m, 1H), 7.55(s, 1H), 7
.47(t, J=4.9Hz, 1H), 7.43(d, J=2.0Hz, 1H
), 7.37(dd, J=8.3, 1.5Hz, 1H), 7.33(dd,
J=8.4, 2.1Hz, 1H), 5.63(s, 2H), 2.32(s,
6H). m/z: 416(MH+)
【0220】
(実施例28)
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−3−(ピリ
ミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化44】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.81(d, J=4.9H
z, 2H), 7.82(dd, J=9.8, 1.4Hz, 1H), 7.73
−7.60(m, 4H), 7.46(t, J=4.9Hz, 1H), 5.64
(s, 2H), 2.23(s, 3H). m/z: 404(MH+)
【0221】
(実施例29)
6−メチル−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピリ
ミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化45】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.81(d, J=4.9H
z, 2H), 7.63−7.58(m, 1H), 7.49−7.43(m, 2
H), 7.35(s, 1H), 7.24(s, 2H), 5.62(s, 2H
), 2.08(s, 3H), 2.02(s, 3H). m/z: 416(MH
+)
【0222】
(実施例30)
5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化46】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 8.07−8.02(m, 1H), 7.96(dd, J=8.8
, 1.8Hz, 1H), 7.87(d, J=1.7Hz, 1H), 7.72
(d, J=8.8Hz, 1H), 7.59(dd, J=8.4, 1.8Hz,
1H), 7.52−7.45(m, 2H), 5.67(s, 2H). m/
z: 384(MH+)
【0223】
(実施例31)
6−フルオロ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化47】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.95(d, J=7.4Hz, 1H), 7.80(d, J=
10.5Hz, 1H), 7.76−7.69(m, 2H), 7.52−7.44
(m, 3H), 5.65(s, 2H). m/z: 406(MH+)
【0224】
(実施例32)
6−フルオロ−5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化48】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.83(d, J=4.9H
z, 2H), 7.94(d, J=7.3Hz, 1H), 7.79(d, J=
10.4Hz, 1H), 7.64(s, 1H), 7.53(dt, J=8.6
, 2.1Hz, 1H), 7.48(t, J=4.9Hz, 1H), 7.41
(dd, J=8.4, 1.7Hz, 1H), 5.65(s, 2H), 2.3
3(s, 3H). m/z: 420(MH+)
(実施例33)
6−フルオロ−5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化49】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 8.02(d, J=6.9Hz, 1H), 7.89−7.83(
m, 2H), 7.81(t, J=7.6Hz, 1H), 7.75−7.70(
m, 1H), 7.48(t, J=4.9Hz, 1H), 5.66(s, 2H
). m/z: 408(MH+)
【0225】
(実施例34)
6−フルオロ−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(ピ
リミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化50】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.79(s, 1H), 7.77(d, J=3.6Hz, 1H
), 7.47(t, J=4.9Hz, 1H), 7.39(d, J=8.4Hz
, 1H), 7.38−7.35(m, 1H), 7.31−7.24(m, 1H
), 5.64(s, 2H), 2.16(s, 3H). m/z: 420(M
H+)
【0226】
(実施例35)
5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−6−フル
オロ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化51】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.82(d, J=4.9H
z, 2H), 7.93(d, J=7.4Hz, 1H), 7.79(d, J=
10.4Hz, 1H), 7.69(t, J=1.5Hz, 1H), 7.52(
d, J=8.4Hz, 1H), 7.48(t, J=4.9Hz, 1H), 7
.42(dt, J=8.4, 1.7Hz, 1H), 5.65(s, 2H).
m/z: 402(MH+)
【0227】
(実施例36)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール
【化52】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 7.76−7.70(m, 2
H), 7.66(dd, J=8.7, 1.8Hz, 1H), 7.37(d,
J=8.4Hz, 1H), 7.35−7.32(m, 1H), 7.28−7.2
1(m, 1H), 5.70(s, 2H), 2.30−2.25(m, 1H),
2.23(s, 3H), 1.19−1.11(m, 2H), 1.04−0.9
6(m, 2H). m/z: 432(MH+)
【0228】
(実施例37)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化53】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.12(dd, J=1.8
, 0.8Hz, 1H), 8.06(dd, J=8.9, 1.9Hz, 1H)
, 8.01−7.95(m, 2H), 7.84−7.77(m, 3H), 5.
72(s, 2H), 2.28(tt, J=8.4, 4.9Hz, 1H), 1
.20−1.12(m, 2H), 1.05−0.97(m, 2H). m/z:
402(MH+)
【0229】
(実施例38)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール
【化54】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 7.99(dt, J=1.9
, 1.0Hz, 1H), 7.90(dt, J=8.8, 1.7Hz, 1H)
, 7.87−7.77(m, 3H), 7.71−7.63(m, 1H), 5.
71(s, 2H), 2.27(tt, J=8.4, 4.9Hz, 1H), 1
.18−1.11(m, 2H), 1.04−0.97(m, 2H). m/z:
420(MH+)
【0230】
(実施例39)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール
【化55】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 7.80−7.74(m, 2
H), 7.69(dd, J=8.7, 0.9Hz, 1H), 7.46(d,
J=8.4Hz, 1H), 7.14−7.10(m, 1H), 7.04−6.9
8(m, 1H), 5.69(s, 2H), 3.80(s, 3H), 2.26
(tt, J=8.4, 4.9Hz, 1H), 1.18−1.11(m, 2H)
, 1.04−0.97(m, 2H). m/z: 448(MH+)
【0231】
(実施例40)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(3−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール
【化56】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.04(dd, J=1.9
, 0.8Hz, 1H), 8.00(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H)
, 7.82−7.79(m, 1H), 7.76(dd, J=8.8, 0.8H
z, 1H), 7.71−7.64(m, 1H), 7.37(dd, J=8.5
, 1.7Hz, 1H), 5.71(s, 2H), 2.34(s, 3H),
2.28(tt, J=8.4, 4.9Hz, 1H), 1.19−1.12(m,
2H), 1.05−0.98(m, 2H). m/z: 432(MH+)
【0232】
(実施例41)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール
【化57】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 7.96−7.91(m, 1
H), 7.86(dt, J=8.8, 1.7Hz, 1H), 7.79(dd,
J=8.7, 0.8Hz, 1H), 7.75(t, J=8.8Hz, 1H)
, 7.56−7.50(m, 1H), 7.38−7.31(m, 1H), 5.
71(s, 2H), 2.27(tt, J=8.4, 4.9Hz, 1H), 1
.18−1.11(m, 2H), 1.04−0.98(m, 2H). m/z:
436(MH+)
【0233】
(実施例42)
3−(オキセタン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化58】
[この文献は図面を表示できません]

ステップ1:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.38mL、0.70mmo
l)を、5−ブロモベンゾ[d]イソオキサゾール−3−オール(100mg、0.47
mmol)、トリフェニルホスフィン(184mg、0.70mmol)、およびオキセ
タン−2−イルメタノール(62mg、0.70mmol)のTHF溶液に撹拌しながら
加えた。反応混合物を周囲温度にて一晩撹拌した。揮発性物質を真空下で蒸発させ、残渣
を12gのシリカゲル上でヘキサン中の0〜100%酢酸エチルによって精製し、5−ブ
ロモ−3−(オキセタン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール(114m
g、0.40mmol)を得た。
【0234】
ステップ2:5−ブロモ−3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール(114mg、0.40mmol)、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
ボロン酸(100mg、0.49mmol)、炭酸カリウム(500mg)、および[1
,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(25
mg、0.034mmol)を、3mLのDMF中で合わせた。1.5mLの水を加え、
混合物を60℃にて30分間撹拌した。反応混合物を60mLの酢酸エチルで希釈し、水
およびブラインで洗浄し、真空下で蒸発させた。ヘキサン中の0〜60%酢酸エチルによ
る12gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー精製によって、表題化合物(1
15mg、0.31mmol)を得た。
【0235】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.04 - 7.99
(m, 1H), 7.97 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H),
7.91 - 7.82 (m, 2H), 7.73 (d, J = 8.8 H
z, 1H), 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 5.16 -
5.06 (m, 1H), 4.65 - 4.49 (m, 4H), 2.81
- 2.68 (m, 1H), 2.68 - 2.56 (m, 1H). MS:
366 (MH).
【0236】
(実施例43)
3−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化59】
[この文献は図面を表示できません]

ステップ1:メチル5−ブロモサリチレート(5g、21.6mmol)、4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニルボロン酸(4.43g、21.6mmol)、炭酸カリウム
(10g)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラ
ジウム(II)(800mg、1.09mmol)を、10mLのDMF中で合わせた。
5mLの水を加え、混合物を50℃にて60分間撹拌した。反応混合物を300mLの酢
酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、真空下で蒸発させた。ヘキサン中の0〜
100%酢酸エチルによる120gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー精製
によって、メチル4−ヒドロキシ−4’−(トリフルオロメトキシ)−[1,1’−ビフ
ェニル]−3−カルボキシレート(5.7g、18.3mmol)を得た。
【0237】
ステップ2:4−ヒドロキシ−4’−(トリフルオロメトキシ)−[1,1’−ビフェ
ニル]−3−カルボキシレート(5.7g、18.3mmol)の1,4−ジオキサン(
10mL)溶液を、10mLの50%KOH水溶液および10mLの50%ヒドロキシル
アミン水溶液の混合物に10分にわたり加えた。反応混合物を周囲温度にて4時間撹拌し
た。濃HClで酸性化した後、形成した沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。
【0238】
ステップ3:ステップ2からの沈殿物を、50mLのTHFに溶解させた。カルボニル
ジイミダゾール(6.23g、38.4mmol)を加え、10分間撹拌した。12mL
のトリエチルアミンを加え、混合物を2時間加熱還流させた。冷却した後、揮発性物質を
真空下で除去した。残渣に50mLの水を加え、1NのHClでpHをpH1に調節した
。形成した沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、5−(4−(トリフルオロメトキシ
)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−オール(4.5g、15.2mmol
)を黄褐色の固体として得た。
【0239】
ステップ4:トルエン中のジイソプロピルアゾジカルボキシレート40%溶液(0.2
7mL、0.51mmol)を、5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ
[d]イソオキサゾール−3−オール(100mg、0.34mmol)、樹脂上のトリ
フェニルホスフィン(3mmol/g)(330mg、1mmol)、および1−メチル
イミダゾール−4−イルメタノール(60mg、0.51mmol)のTHF溶液に撹拌
しながら加えた。反応混合物を周囲温度にて一晩撹拌した。揮発性物質を真空下で蒸発さ
せ、残渣を12gのシリカゲル上でジクロロメタン中の0〜20%メタノールにより精製
し、表題化合物(40mg、0.103mmol)を黄色がかった油状物として得た。
【0240】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.07 - 7.97
(m, 2H), 7.89 - 7.81 (m, 2H), 7.54 (d, J
= 8.7 Hz, 1H), 7.50 - 7.41 (m, 3H), 7.1
2 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.03 (s, 2H), 3.5
9 (s, 3H). MS: 390 (MH).
【0241】
下記の化合物を、同じ手順を使用するが、ステップ4において適当なアルコールを代わ
りに用いて合成した。
【0242】
(実施例44)
3−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化60】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.30(s, 1H), 8
.01−7.91(m, 2H), 7.90−7.79(m, 2H), 7.79−
7.71(m, 1H), 7.46−7.39(m, 2H), 5.54(s, 2
H), 4.06(s, 3H). MS: 391(MH).
【0243】
(実施例45)
3−((1H−ピラゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ
)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化61】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 12.93(s, 1H),
8.00−7.92(m, 3H), 7.90−7.81(m, 2H), 7.76
−7.66(m, 2H), 7.46−7.38(m, 2H), 5.39(s,
2H). MS: 376(MH).
【0244】
(実施例46)
4−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾー
ル−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−2−オン
【化62】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.01−7.93(m, 2
H), 7.90−7.81(m, 2H), 7.73(dd, J=8.6, 0.
9Hz, 1H), 7.61(s, 1H), 7.49−7.41(m, 2H),
4.47−4.39(m, 2H), 3.44(t, J=9.5, 8.4Hz,
1H), 3.17(dd, J=9.9, 5.7Hz, 1H), 3.06−2
.90(m, 1H), 2.35(dd, J=16.7, 9.0Hz, 1H),
2.14(dd, J=16.7, 6.9Hz, 1H). MS: 393(MH
).
【0245】
(実施例47)
3−((1−エチル−1H−イミダゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化63】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.02−7.94(m, 2
H), 7.90−7.81(m, 2H), 7.76(d, J=9.3Hz, 1
H), 7.46−7.39(m, 2H), 7.33(d, J=1.1Hz, 1
H), 6.95(d, J=1.1Hz, 1H), 5.52(s, 2H), 4
.10(q, J=7.3Hz, 2H), 1.35(t, J=7.2Hz, 3H
). MS: 404(MH).
【0246】
(実施例48)
3−((1−イソプロピル−1H−イミダゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4−(
トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化64】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.03−7.93(m, 2
H), 7.89−7.80(m, 2H), 7.80−7.72(m, 1H),
7.46−7.39(m, 3H), 7.00−6.94(m, 1H), 5.54
(s, 2H), 4.60(p, J=6.5Hz, 1H), 1.40(d, J
=6.6Hz, 6H). MS: 418(MH).
【0247】
(実施例49)
3−((1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化65】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.01−7.61(m, 5
H), 7.49−7.39(m, 3H), 7.15(s, 1H), 5.52(
s, 2H), 4.08(q, J=7.3Hz, 2H), 1.37(t, J=
7.3Hz, 3H). MS: 404(MH).
【0248】
(実施例50)
3−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化66】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.01(dd, J=1.8
, 0.8Hz, 1H), 7.97(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H)
, 7.90−7.81(m, 2H), 7.74(dd, J=8.8, 0.8H
z, 1H), 7.71(d, J=1.0Hz, 1H), 7.49−7.39(
m, 2H), 7.14(d, J=1.0Hz, 1H), 5.52(s, 2H
), 3.71(s, 3H). MS: 390(MH).
【0249】
(実施例51)
3−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化67】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.55(dt, J=6.8
, 1.1Hz, 1H), 8.15(s, 1H), 8.00−7.93(m,
2H), 7.89−7.81(m, 2H), 7.74(dd, J=8.6, 1
.0Hz, 1H), 7.54(dt, J=9.2, 1.1Hz, 1H), 7
.42(dd, J=8.5, 1.4Hz, 2H), 7.26(ddd, J=8
.9, 6.7, 1.2Hz, 1H), 6.90(td, J=6.8, 1.1
Hz, 1H), 5.58(s, 2H). MS: 426(MH).
【0250】
(実施例52)
3−((2,5−ジメチルオキサゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフル
オロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化68】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.00−7.92(m, 2
H), 7.90−7.82(m, 2H), 7.72(d, J=9.3Hz, 1
H), 7.42(dd, J=8.8, 1.3Hz, 2H), 5.29(s,
2H), 2.37(s, 3H), 2.34(s, 3H). MS: 405(M
).
【0251】
(実施例53)
3−(オキサゾール−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化69】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.23(d, J=0.8H
z, 1H), 8.05−8.01(m, 1H), 7.99(dd, J=8.8
, 1.9Hz, 1H), 7.91−7.83(m, 2H), 7.76(d,
J=8.8Hz, 1H), 7.43(dd, J=8.8, 1.2Hz, 2H)
, 7.32(d, J=0.8Hz, 1H), 5.62(s, 2H). MS:
377(MH).
【0252】
(実施例54)
2−(1−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−3−イル)オキシ)メチル)シクロプロピル)アセトニトリル
【化70】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.05−8.00(m, 1
H), 7.97(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.89−7.8
1(m, 2H), 7.73(d, J=8.7Hz, 1H), 7.51−7.4
2(m, 2H), 4.35(s, 2H), 2.87(s, 2H), 0.87
−0.79(m, 2H), 0.75−0.68(m, 2H). MS: 389(
MH).
【0253】
(実施例55)
3−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−5−(4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化71】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.00(dd, J=1.8
, 0.8Hz, 1H), 7.96(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H)
, 7.89−7.80(m, 2H), 7.78−7.69(m, 2H), 7.
50−7.42(m, 2H), 7.31(t, J=1.2Hz, 1H), 6.
88(t, J=1.0Hz, 1H), 4.67(t, J=4.9Hz, 2H)
, 4.48(t, J=4.9Hz, 2H). MS: 390(MH).
【0254】
(実施例56)
1−メチル−4−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イ
ソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−2−オン
【化72】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.00−7.93(m, 2
H), 7.90−7.79(m, 2H), 7.77−7.69(m, 1H),
7.49−7.41(m, 2H), 4.47−4.37(m, 2H), 3.54
(dd, J=10.0, 8.1Hz, 1H), 3.31−3.24(m, 1H
), 2.92(hept, J=6.7Hz, 1H), 2.72(s, 3H),
2.48−2.40(m, 1H), 2.23(dd, J=16.8, 6.6H
z, 1H). MS: 407(MH).
【0255】
(実施例57)
3−(2−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−5−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化73】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.95(dd, J=8.8
, 1.9Hz, 1H), 7.93−7.87(m, 1H), 7.87−7.7
9(m, 2H), 7.73(dd, J=8.6, 0.9Hz, 1H), 7.
46(dd, J=8.4, 1.3Hz, 2H), 7.19(d, J=1.3H
z, 1H), 6.71(d, J=1.3Hz, 1H), 4.67(t, J=
4.9Hz, 2H), 4.39(t, J=5.0Hz, 2H), 2.33(s
, 3H). MS: 404(MH).
【0256】
(実施例58)
3−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ)−5−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化74】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.66(s, 1H), 7
.99(s, 1H), 7.95(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H),
7.93−7.88(m, 1H), 7.89−7.79(m, 2H), 7.72
(dd, J=8.8, 0.8Hz, 1H), 7.49−7.40(m, 2H)
, 4.82−4.69(m, 4H). MS: 391(MH).
【0257】
(実施例59)
1−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)エチル)ピロリジン−2−オン
【化75】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.96(dd, J=8.8
, 1.9Hz, 1H), 7.93−7.89(m, 1H), 7.89−7.8
0(m, 2H), 7.73(dd, J=8.7, 0.8Hz, 1H), 7.
50−7.42(m, 2H), 4.54(t, J=5.3Hz, 2H), 3.
67(t, J=5.3Hz, 2H), 3.49(t, J=7.0Hz, 2H)
, 2.19(dd, J=8.6, 7.5Hz, 2H), 1.91(tt, J
=7.8, 6.7Hz, 2H). MS: 407(MH).
【0258】
(実施例60)
3−(2−メトキシエトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ
[d]イソオキサゾール
【化76】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.00−7.90(m, 2
H), 7.91−7.82(m, 2H), 7.76−7.69(m, 1H),
7.48−7.39(m, 2H), 4.58−4.51(m, 2H), 3.80
−3.73(m, 2H), 3.33(s, 3H). MS: 354(MH).
【0259】
(実施例61)
(R)−5−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−2−オン
【化77】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.03−7.93(m, 3
H), 7.89−7.80(m, 2H), 7.73(d, J=8.7Hz, 1
H), 7.50−7.43(m, 2H), 4.44(dd, J=10.3, 4
.3Hz, 1H), 4.29(dd, J=10.3, 6.5Hz, 1H),
4.08−3.97(m, 1H), 2.39−2.08(m, 3H), 1.96
−1.84(m, 1H). MS: 393(MH).
【0260】
(実施例62)
(S)−5−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−2−オン
【化78】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.03−7.93(m, 3
H), 7.89−7.80(m, 2H), 7.73(dd, J=8.8, 0.
8Hz, 1H), 7.51−7.43(m, 2H), 4.44(dd, J=1
0.3, 4.3Hz, 1H), 4.29(dd, J=10.3, 6.6Hz,
1H), 4.08−3.97(m, 1H), 2.39−2.08(m, 3H)
, 1.96−1.84(m, 1H). MS: 393(MH).
【0261】
(実施例63)
3−(2−(4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)エトキシ)−5−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化79】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.66(s, 2H), 8
.09−8.04(m, 1H), 7.96(dd, J=8.8, 1.9Hz,
1H), 7.89−7.81(m, 2H), 7.72(dd, J=8.8, 0
.7Hz, 1H), 7.50−7.43(m, 2H), 4.70(t, J=4
.8Hz, 2H), 4.57(t, J=4.8Hz, 2H). MS: 391
(MH).
【0262】
(実施例64)
3−((1−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化80】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.96(dd, J=8.8
, 1.9Hz, 1H), 7.93−7.88(m, 1H), 7.88−7.8
1(m, 2H), 7.71(dd, J=8.8, 0.8Hz, 1H), 7.
59−7.35(m, 8H), 7.16(d, J=1.3Hz, 1H), 5.
42(s, 2H). MS: 452(MH).
【0263】
(実施例65)
3−((1−(ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)メトキシ)−5−
(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化81】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.86(s, 1H), 8
.47(ddd, J=4.9, 1.8, 0.9Hz, 1H), 8.06−7.
89(m, 5H), 7.90−7.79(m, 2H), 7.74(d, J=8
.8Hz, 1H), 7.47−7.39(m, 2H), 7.37(ddd, J
=7.2, 4.9, 1.1Hz, 1H), 5.50(s, 2H). MS:
453(MH).
【0264】
(実施例66)
3−(2−(1H−イミダゾール−2−イル)エトキシ)−5−(4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化82】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 11.85(s, 1H),
7.99−7.89(m, 2H), 7.90−7.80(m, 2H), 7.76
−7.69(m, 1H), 7.48−7.41(m, 2H), 6.90(s,
2H), 4.72(t, J=6.7Hz, 2H), 3.22(t, J=6.6
Hz, 2H). MS: 390(MH).
【0265】
(実施例67)
3−((4−メトキシピリミジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化83】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.50(d, J=5.8H
z, 1H), 8.09−8.03(m, 1H), 7.98(dd, J=8.8
, 1.9Hz, 1H), 7.92−7.83(m, 2H), 7.73(dd,
J=8.7, 0.8Hz, 1H), 7.48−7.41(m, 2H), 6.
88(d, J=5.8Hz, 1H), 5.57(s, 2H), 3.83(s,
3H). MS: 418(MH).
【0266】
(実施例68)
3−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)プロポキシ)−5−(4−(トリフルオロメ
トキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化84】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.94(dd, J=8.8
, 1.9Hz, 1H), 7.91−7.85(m, 2H), 7.85−7.7
8(m, 2H), 7.72(d, J=8.8Hz, 1H), 7.48−7.4
1(m, 3H), 6.22(t, J=2.1Hz, 1H), 5.01−4.8
8(m, 1H), 4.74−4.61(m, 2H), 1.55(d, J=6.
9Hz, 3H). MS: 404(MH).
【0267】
(実施例69)
3−(2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エトキシ)−5−(4−
(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化85】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.95(dd, J=8.8
, 1.8Hz, 1H), 7.90−7.78(m, 3H), 7.73(d,
J=8.8Hz, 1H), 7.45(dd, J=8.5, 1.3Hz, 2H)
, 5.77(s, 1H), 4.71(t, J=5.2Hz, 2H), 4.4
3(t, J=5.2Hz, 2H), 2.23(s, 3H), 2.04(s,
3H). MS: 418(MH).
【0268】
(実施例70)
3−((4−モルホリノピリミジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロ
メトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化86】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.19(d, J=6.2H
z, 1H), 8.04(dd, J=1.9, 0.8Hz, 1H), 7.97
(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.91−7.83(m, 2H)
, 7.72(dd, J=8.8, 0.7Hz, 1H), 7.49−7.38(
m, 2H), 6.74(d, J=6.2Hz, 1H), 5.41(s, 2H
), 3.59−3.47(m, 8H). MS: 473(MH).
【0269】
(実施例71)
(S)−3−((1−メチルピロリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフル
オロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化87】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 10.90(s, 1H),
8.12(d, J=1.8Hz, 1H), 7.99(dd, J=8.8, 1.
9Hz, 1H), 7.90−7.81(m, 2H), 7.76(d, J=8.
9Hz, 1H), 7.51−7.43(m, 2H), 4.86−4.71(m,
2H), 3.95−3.77(m, 1H), 3.73−3.55(m, 1H)
, 3.17−3.06(m, 1H), 2.97(s, 3H), 2.88−2.
74(m, 1H), 2.37−1.69(m, 3H). MS: 393(MH
).
【0270】
(実施例72)
(R)−3−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−3−イル)オキシ)ピロリジン−2−オン
【化88】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.25(s, 1H), 7
.99(dt, J=4.8, 2.3Hz, 2H), 7.93−7.82(m,
2H), 7.76(d, J=9.2Hz, 1H), 7.45(dd, J=8.
6, 1.2Hz, 2H), 5.40(t, J=7.9Hz, 1H), 3.3
9−3.20(m, 2H), 2.78−2.66(m, 1H), 2.26−2.
11(m, 1H). MS: 379(MH).
【0271】
(実施例73)
3−((5−メチルピラジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化89】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.80(s, 1H), 8
.58(s, 1H), 8.09−8.03(m, 1H), 7.97(dd, J
=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.90−7.82(m, 2H), 7.73
(d, J=8.8Hz, 1H), 7.47−7.39(m, 2H), 5.58
(s, 2H), 2.51(s, 3H). MS: 402(MH).
【0272】
(実施例74)
3−(ピリダジン−3−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化90】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 9.25(dd, J=5.0
, 1.5Hz, 1H), 8.09(d, J=1.8Hz, 1H), 7.99
(dt, J=8.5, 1.9Hz, 2H), 7.91−7.82(m, 2H)
, 7.83−7.72(m, 2H), 7.44(d, J=8.3Hz, 2H)
, 5.79(s, 2H). MS: 388(MH).
【0273】
(実施例75)
3−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)エチル)オキサゾリジン−2−オン
【化91】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.96(dd, J=8.8
, 1.9Hz, 1H), 7.94−7.90(m, 1H), 7.89−7.8
0(m, 2H), 7.74(d, J=8.8Hz, 1H), 7.46(d,
J=8.3Hz, 2H), 4.58(t, J=5.1Hz, 2H), 4.25
(dd, J=8.9, 7.0Hz, 2H), 3.75−3.63(m, 4H)
. MS: 409(MH).
【0274】
(実施例76)
3−(2−(3,5−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ
)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化92】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.95(dd, J=8.8
, 1.9Hz, 1H), 7.86(dd, J=1.8, 0.8Hz, 1H)
, 7.85−7.78(m, 2H), 7.73(dd, J=8.8, 0.8H
z, 1H), 7.45(dd, J=8.5, 1.1Hz, 2H), 4.73
(t, J=5.0Hz, 2H), 4.53(t, J=5.0Hz, 2H),
2.37(s, 3H), 2.13(s, 3H). MS: 419(MH).
【0275】
(実施例77)
3−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキシ)−5−(4−(
トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化93】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.70(s, 1H), 7
.98(s, 1H), 7.95(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H),
7.89(dd, J=1.9, 0.8Hz, 1H), 7.86−7.78(m,
2H), 7.72(dd, J=8.8, 0.8Hz, 1H), 7.48−7
.41(m, 2H), 5.15−5.02(m, 1H), 4.78−4.61(
m, 2H), 1.59(d, J=6.9Hz, 3H). MS: 405(MH
).
【0276】
(実施例78)
3−(2−モルホリノエトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベン
ゾ[d]イソオキサゾール
【化94】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.99−7.92(m, 2
H), 7.90−7.81(m, 2H), 7.72(d, J=9.3Hz, 1
H), 7.45(d, J=8.3Hz, 2H), 4.54(t, J=5.5H
z, 2H), 3.59−3.52(m, 4H), 2.81(t, J=5.5H
z, 2H), 2.53−2.48(m, 4H). MS: 409(MH).
【0277】
(実施例79)
3−(2−(3,5−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロポキ
シ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化95】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.95(dd, J=8.8
, 1.8Hz, 1H), 7.86−7.78(m, 3H), 7.73(d,
J=8.8Hz, 1H), 7.45(d, J=8.4Hz, 2H), 5.00
−4.87(m, 1H), 4.65(dd, J=10.6, 4.3Hz, 1H
), 4.58(dd, J=10.5, 9.1Hz, 1H), 2.36(s,
3H), 2.14(s, 3H), 1.47(d, J=6.7Hz, 3H).
MS: 433(MH).
【0278】
(実施例80)
1−(2−((7−フルオロ−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[
d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)エチル)ピロリジン−2−オン
【化96】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.98(dd, J=12.
2, 1.5Hz, 1H), 7.93−7.82(m, 2H), 7.79(d,
J=1.5Hz, 1H), 7.46(d, J=8.3Hz, 2H), 4.5
5(t, J=5.2Hz, 2H), 3.67(t, J=5.2Hz, 2H),
3.48(t, J=7.0Hz, 2H), 2.19(t, J=8.0Hz,
2H), 1.90(p, J=7.6Hz, 2H). MS: 425(MH).
【0279】
(実施例81)
3−((4−メトキシピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化97】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.41(d, J=5.7H
z, 1H), 8.12−8.06(m, 1H), 7.98(dd, J=8.8
, 1.8Hz, 1H), 7.92−7.83(m, 2H), 7.74(d,
J=8.8Hz, 1H), 7.44(d, J=8.3Hz, 2H), 7.23
(d, J=2.5Hz, 1H), 6.98(dd, J=5.8, 2.5Hz,
1H), 5.49(s, 2H), 3.84(s, 3H). MS: 417(
MH).
【0280】
(実施例82)
3−(イソキノリン−3−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化98】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 9.36(s, 1H), 8
.16(d, J=8.1Hz, 1H), 8.12(s, 1H), 8.09(d
, J=1.8Hz, 1H), 8.02(d, J=8.2Hz, 1H), 7.
98(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.91−7.84(m, 2
H), 7.81(ddd, J=8.2, 6.9, 1.3Hz, 1H), 7.
75(d, J=8.8Hz, 1H), 7.71(ddd, J=8.0, 7.0
, 1.1Hz, 1H), 7.44(d, J=8.3Hz, 2H), 5.71
(s, 2H). MS: 437(MH).
【0281】
(実施例83)
3−((1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化99】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.18−7.94(m, 3
H), 7.92−7.81(m, 2H), 7.76(s, 1H), 7.57(
d, J=8.7Hz, 1H), 7.45(d, J=8.4Hz, 2H), 5
.31(s, 2H). MS: 377(MH).
【0282】
(実施例84)
3−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ)−7−フルオロ−
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化100】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.66(s, 1H), 8
.03−7.93(m, 2H), 7.93−7.83(m, 2H), 7.81(
d, J=1.5Hz, 1H), 7.46(d, J=8.3Hz, 2H), 4
.79(t, J=4.9Hz, 2H), 4.72(t, J=4.9Hz, 2H
). MS: 409(MH).
【0283】
(実施例85)
4−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)エチル)チオモルホリン 1,1−ジオキシド
【化101】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 7.96(d, J=7.9H
z, 2H), 7.88−7.81(m, 2H), 7.73(d, J=9.6H
z, 1H), 7.45(d, J=8.3Hz, 2H), 4.54(t, J=
5.4Hz, 2H), 3.11−2.79(m, 10H). S: 457(M
).
【0284】
(実施例86)
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−((4−(トリフルオロメチル)
ピリミジン−2−イル)メトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化102】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 9.22(d, J=5.1H
z, 1H), 8.10−8.04(m, 1H), 8.02(d, J=5.1H
z, 1H), 8.00−7.92(m, 1H), 7.91−7.84(m, 2
H), 7.73(d, J=8.8Hz, 1H), 7.49−7.41(m, 2
H), 5.81(s, 2H). MS: 456(MH).
【0285】
(実施例87)
7−メチル−3−((1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキ
シ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化103】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.29(s, 1H), 7
.86−7.81(m, 2H), 7.80(dd, J=2.0, 1.1Hz,
1H), 7.78−7.74(m, 1H), 7.45−7.37(m, 2H),
5.53(s, 2H), 4.06(s, 3H), 2.51(s, 3H).
m/z: 405(MH+)
【0286】
(実施例88)
1−(2−((7−メチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d
]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)エチル)ピロリジン−2−オン
【化104】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 7.85−7.79(m, 2
H), 7.78(d, J=1.7Hz, 1H), 7.71(d, J=1.6H
z, 1H), 7.43(d, J=8.3Hz, 2H), 4.51(t, J=
5.3Hz, 2H), 3.65(t, J=5.3Hz, 2H), 3.46(t
, J=7.0Hz, 2H), 2.49(s, 3H), 2.18(t, J=8
.1Hz, 2H), 1.89(p, J=7.6Hz, 2H). m/z: 42
1(MH+)
【0287】
(実施例89)
3−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ)−7−メチル−5
−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化105】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.65(s, 1H), 7
.98(s, 1H), 7.84−7.80(m, 2H), 7.79(t, J=
1.5Hz, 1H), 7.72(d, J=1.7Hz, 1H), 7.44(d
t, J=8.2, 1.2Hz, 2H), 4.83−4.65(m, 4H),
2.50(s, 3H). m/z: 405(MH+)
【0288】
(実施例90)
3−((4−メトキシピリミジン−2−イル)メトキシ)−7−メチル−5−(4−(ト
リフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化106】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.50(d, J=5.8H
z, 1H), 7.90−7.83(m, 3H), 7.81(dd, J=1.7
, 1.0Hz, 1H), 7.48−7.40(m, 2H), 6.88(d,
J=5.8Hz, 1H), 5.56(s, 2H), 3.84(s, 3H),
2.50(s, 3H). m/z: 432(MH+)
【0289】
(実施例91)
7−メチル−3−(オキサゾール−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化107】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.22(d, J=0.9H
z, 1H), 7.89−7.80(m, 4H), 7.47−7.39(m, 2
H), 7.32(d, J=0.9Hz, 1H), 5.61(s, 2H), 2
.51(s, 3H).
m/z: 391(MH+)
【0290】
(実施例92)
3−((3−メチルオキセタン−3−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化108】
[この文献は図面を表示できません]

5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−
オール(100mg、0.34mmol)、3−ブロモメチル−3−メチルオキセタン(
150mg、0.91mmol)および炭酸セシウム(300mg)を、5mLのDMF
中で合わせ、HPLCがベンゾイソオキサゾール出発材料の完全な消失を示すまで周囲温
度にて撹拌した。反応混合物を60mLの酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄
し、真空下で蒸発させた。ヘキサン中の0〜60%酢酸エチルによる12gのシリカゲル
上のフラッシュクロマトグラフィー精製によって、表題化合物(80mg、0.21mm
ol)を得た。
【0291】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.02 - 7.93
(m, 2H), 7.91 - 7.82 (m, 2H), 7.73 (dd,
J = 8.7, 0.8 Hz, 1H), 7.48 - 7.41 (m, 2H
), 4.57 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 4.53 (s, 2H
), 4.33 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 1.42 (s, 3H
). MS: 380 (MH).
【0292】
下記の化合物を、同じ手順を使用するが、適当なハロゲン化物を置換して合成した。
【0293】
(実施例93)
3−((3−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化109】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.44−8.37(m, 1
H), 8.03−7.93(m, 2H), 7.90−7.81(m, 2H),
7.74(dt, J=8.8, 0.7Hz, 1H), 7.72−7.66(m,
1H), 7.46−7.38(m, 2H), 7.34(dd, J=7.7,
4.8Hz, 1H), 5.59(s, 2H), 2.42(s, 3H). MS
: 401(MH).
【0294】
(実施例94)
3−((3−フルオロピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化110】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.47(dt, J=4.7
, 1.5Hz, 1H), 8.03−7.94(m, 2H), 7.91−7.7
8(m, 3H), 7.78−7.71(m, 1H), 7.56(dt, J=8
.7, 4.5Hz, 1H), 7.48−7.38(m, 2H), 5.64(d
, J=1.9Hz, 2H). MS: 405(MH).
【0295】
(実施例95)
3−((6−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化111】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.07(dd, J=1.9
, 0.7Hz, 1H), 7.97(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H)
, 7.91−7.83(m, 2H), 7.79−7.68(m, 2H), 7.
49−7.40(m, 3H), 7.24(d, J=7.7Hz, 1H), 5.
50(s, 2H), 2.48(s, 3H). MS: 401(MH).
【0296】
(実施例96)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化112】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.05(dd, J=1.9
, 0.7Hz, 1H), 8.00(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H)
, 7.92−7.83(m, 2H), 7.77(dd, J=8.8, 0.7H
z, 1H), 7.48−7.40(m, 2H), 5.71(s, 2H), 2
.28(tt, J=8.4, 4.9Hz, 1H), 1.25−1.09(m,
2H), 1.08−0.97(m, 2H). MS: 418(MH).
【0297】
(実施例97)
(3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール−3−イル)オキシ)メチル)オキセタン−3−イル)メタノール
【化113】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.02−7.93(m, 2
H), 7.90−7.82(m, 2H), 7.77−7.70(m, 1H),
7.45(d, J=8.3Hz, 2H), 5.06(t, J=5.4Hz, 1
H), 4.61(s, 2H), 4.52(d, J=6.0Hz, 2H), 4
.41(d, J=6.0Hz, 2H), 3.78(d, J=5.4Hz, 2H
). MS: 396(MH).
【0298】
(実施例98)
3−(1−(ピリジン−2−イル)エトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フ
ェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化114】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.56(ddd, J=4.
9, 1.8, 0.9Hz, 1H), 8.08−8.02(m, 1H), 7.
96(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.91−7.85(m, 2
H), 7.81(td, J=7.7, 1.8Hz, 1H), 7.70(d,
J=8.8Hz, 1H), 7.59(dt, J=8.0, 1.1Hz, 1H)
, 7.49−7.38(m, 2H), 7.33(ddd, J=7.6, 4.8
, 1.1Hz, 1H), 5.96(q, J=6.5Hz, 1H), 1.75
(d, J=6.5Hz, 3H). MS: 401(MH).
【0299】
(実施例99)
3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4
−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化115】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.06−8.02(m, 1
H), 8.00(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.91−7.8
2(m, 2H), 7.77(d, J=8.8Hz, 1H), 7.48−7.4
0(m, 2H), 5.75(s, 2H), 2.53(s, 3H). MS:
392(MH).
【0300】
(実施例100)
3−((5−イソプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−5
−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化116】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.07−8.02(m, 1
H), 8.00(dd, J=8.8, 1.4Hz, 1H), 7.91−7.8
2(m, 2H), 7.77(d, J=8.8Hz, 1H), 7.48−7.4
0(m, 2H), 5.75(s, 2H), 3.22(hept, J=7.0H
z, 1H), 1.30(d, J=7.0,Hz, 6H). MS: 420(M
).
【0301】
(実施例101)
3−((5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メトキシ)−5−(4−
(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化117】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.04−7.96(m, 2
H), 7.91−7.82(m, 2H), 7.77(dd, J=8.7, 0.
9Hz, 1H), 7.48−7.40(m, 2H), 5.91(s, 2H),
2.74(s, 3H). MS: 408(MH).
【0302】
(実施例102)
3−((3−メチルイソオキサゾール−5−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオ
ロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化118】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.02(d, J=1.8H
z, 1H), 7.99(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.91
−7.82(m, 2H), 7.76(d, J=8.8Hz, 1H), 7.43
(dd, J=8.5, 1.3Hz, 2H), 6.63(s, 1H), 5.6
2(s, 2H), 2.25(s, 3H). MS: 391(MH).
【0303】
(実施例103)
2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
−3−イル)オキシ)アセトニトリル
【化119】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.06(d, J=1.7H
z, 1H), 8.02(dd, J=8.8, 1.9Hz, 1H), 7.92
−7.83(m, 2H), 7.80(d, J=8.8Hz, 1H), 7.49
−7.42(m, 2H), 5.50(s, 2H). MS: 335(MH).
【0304】
(実施例104)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
7−フルオロ−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール
【化120】
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H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.03(dd, J=12.
3, 1.5Hz, 1H), 7.95−7.87(m, 3H), 7.45(d,
J=8.3Hz, 2H), 5.73(s, 2H), 2.28(tt, J=8
.7, 4.9Hz, 1H), 1.20−1.09(m, 2H), 1.08−0
.97(m, 2H). MS: 436(MH).
【0305】
(実施例105)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−
7−メチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール
【化121】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 7.90−7.80(m, 4
H), 7.47−7.39(m, 2H), 5.70(s, 2H), 2.51(
s, 3H), 2.34−2.21(m, 1H), 1.19−1.11(m, 2
H), 1.04−0.98(m, 2H).
m/z: 432(MH+)
【0306】
(実施例106)
7−メチル−3−((6−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化122】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 7.90−7.83(m, 3
H), 7.82(d, J=1.5Hz, 1H), 7.74(t, J=7.7H
z, 1H), 7.48−7.40(m, 3H), 7.24(d, J=7.7H
z, 1H), 5.49(s, 2H), 2.51(s, 3H), 2.48(s
, 3H). m/z: 415(MH+)
【0307】
(実施例107)
tert−ブチル(S)−2−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−カルボキシ
レート
【化123】
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トルエン中のジイソプロピルアゾジカルボキシレート40%溶液(0.27mL、0.
51mmol)を、5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−オール(100mg、0.34mmol)、樹脂上のトリフェニルホス
フィン(3mmol/g)(330mg、1mmol)、および1−メチルイミダゾール
−4−イルメタノール(60mg、0.51mmol)のTHF溶液に撹拌しながら加え
た。反応混合物を周囲温度にて一晩撹拌した。揮発性物質を真空下で蒸発させ、残渣を1
2gのシリカゲル上でヘキサン中の0〜60%酢酸エチルによって精製し、表題化合物(
104mg、0.22mmol)を得た。
【0308】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.00 - 7.92
(m, 2H), 7.89 - 7.81 (m, 2H), 7.72 (d, J
= 9.3 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.3 Hz, 2H)
, 4.51 - 4.40 (m, 2H), 4.20 - 4.11 (m, 1H
), 3.34 - 3.25 (m, 2H), 2.09 - 1.93 (m, 3
H), 1.86 - 1.78 (m, 1H), 1.35 (s, 9H). M
S: 479 (MH).
【0309】
(実施例108)
(S)−3−(ピロリジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)
フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化124】
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実施例107(95mg、0.20mmol)を、1,4ジオキサン中4NのHCl溶
液2mLに溶解させ、周囲温度にて2時間撹拌した。ジエチルエーテル(Diethyl
ether ether)を加え、形成された沈殿物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄
し、乾燥させ、表題化合物(76mg、0.18mmol)をHCl塩として得た。
【0310】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 9.69 (br, 1H
), 9.35 (br, 1H), 8.06 - 8.02 (m, 1H), 7
.99 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H), 7.88 - 7.
80 (m, 2H), 7.76 (dd, J = 8.8, 0.8 Hz, 1
H), 7.48 (dd, J = 8.1, 1.6 Hz, 2H), 4.71
(dd, J = 11.2, 3.8 Hz, 1H), 4.61 (dd, J
= 11.2, 7.8 Hz, 1H), 4.10 - 3.98 (m, 1H
), 3.32 - 3.16 (m, 2H), 2.21 - 1.75 (m, 4
H). MS: 379 (MH).
【0311】
(実施例109)
(S)−1−(2−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−イル)エタン−1−オ

【化125】
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実施例108(65mg、0.16mmol)を、2mLの無水ピリジンに溶解させた
。無水酢酸(0.1mL)を加え、混合物を周囲温度にて1時間撹拌した。揮発性物質を
真空下で蒸発させ、残渣を12gのシリカゲル上でヘキサン中の0〜60%酢酸エチルに
よって精製し、表題化合物(54mg、0.13mmol)を得た。H NMR (4
00 MHz, DMSO−d) δ 8.01 - 7.91 (m, 2H),
7.90 - 7.81 (m, 2H), 7.78 - 7.69 (m, 1H),
7.46 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.54 - 4.30 (
m, 3H), 3.59 - 3.38 (m, 2H), 2.14 - 1.83
(m, 7H). MS: 421 (MH).
【0312】
下記の化合物を、同じ経路を使用して合成した。
【0313】
(実施例110)
1−(3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−3−イル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−イル)エタン−1−オン
【化126】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.01−7.93(m, 2
H), 7.90−7.81(m, 2H), 7.77−7.70(m, 1H),
7.49−7.41(m, 2H), 4.60(d, J=6.8Hz, 2H),
4.25(t, J=8.5Hz, 1H), 4.06−3.92(m, 2H),
3.72(dd, J=9.6, 5.5Hz, 1H), 3.19−3.07(m,
1H), 1.74(s, 3H). MS: 407(MH).
【0314】
(実施例111)
tert−ブチル(S)−3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシ
レート
【化127】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.02−7.86(m, 2
H), 7.84−7.77(m, 2H), 7.73(d, J=8.8Hz, 1
H), 7.44(d, J=8.3Hz, 2H), 4.76−4.33(m, 3
H), 3.98−2.96(m, 6H), 1.20(s, 9H). MS: 4
95(MH).
【0315】
(実施例112)
tert−ブチル(R)−3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)モルホリン−4−カルボキシ
レート
【化128】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.00−7.88(m, 2
H), 7.84−7.77(m, 2H), 7.74(d, J=8.8Hz, 1
H), 7.45(d, J=8.3Hz, 2H), 4.75−4.32(m, 3
H), 3.97−3.02(m, 6H), 1.20(s, 9H). MS: 4
95(MH).
【0316】
(実施例113)
(S)−3−(モルホリン−3−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)
フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化129】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 9.86(br, 2H),
8.20(d, J=1.8Hz, 1H), 7.99(dd, J=8.8, 1.
9Hz, 1H), 7.89−7.80(m, 2H), 7.75(d, J=8.
9Hz, 1H), 7.48(d, J=8.3Hz, 2H), 4.72−4.5
7(m, 2H), 4.09(dd, J=12.1, 3.0Hz, 1H), 3
.93(dt, J=12.4, 3.1Hz, 1H), 3.87 :−3.70(
m, 3H), 3.46−3.26(m, 1H), 3.22−3.11(m, 1
H). MS: 395(MH).
【0317】
(実施例114)
(R)−3−(モルホリン−3−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)
フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化130】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 9.79(s, 2H), 8
.18(d, J=1.8Hz, 1H), 8.00(dd, J=8.8, 1.9
Hz, 1H), 7.89−7.80(m, 2H), 7.76(d, J=8.8
Hz, 1H), 7.48(d, J=8.3Hz, 2H), 4.71−4.56
(m, 2H), 4.09(dd, J=12.2, 3.1Hz, 1H), 3.
98−3.70(m, 4H), 3.41−3.27(m, 1H), 3.23−3
.11(m, 1H). MS: 395(MH).
【0318】
(実施例115)
(S)−1−(3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)モルホリノ)エタン−1−オン
【化131】
[この文献は図面を表示できません]

NMRにおけるアミド異性体の混合物。H NMR(400MHz, DMSO−d
) δ 8.00−7.79(m, 4H), 7.78−7.69(m, 1H),
7.49−7.42(m, 2H), 4.85−4.26(m, 3H), 4.1
5−3.75(m, 3H), 3.64−2.85(m, 3H), [2.10(s
), 1.98(s) 3H]. MS: 437(MH).
【0319】
(実施例116)
(R)−1−(3−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)オキシ)メチル)モルホリノ)エタン−1−オン
【化132】
[この文献は図面を表示できません]

NMRにおけるアミド異性体の混合物。H NMR(400MHz, DMSO−d
) δ 8.00−7.79(m, 4H), 7.78−7.69(m, 1H),
7.49−7.42(m, 2H), 4.85−4.27(m, 3H), 4.1
5−3.77(m, 3H), 3.64−2.84(m, 3H), [2.10(s
), 1.98(s) 3H]. MS: 437(MH).
【0320】
(実施例117)
(R)−1−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−3−イル)オキシ)プロパン−2−アミン
【化133】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.32(br, 3H),
8.11(d, J=1.8Hz, 1H), 7.99(dd, J=8.9, 1.
9Hz, 1H), 7.87−7.78(m, 2H), 7.75(d, J=8.
8Hz, 1H), 7.51−7.44(m, 2H), 4.57(dd, J=1
0.8, 3.8Hz, 1H), 4.43(dd, J=10.8, 7.0Hz,
1H), 3.79−3.72(m, 1H), 1.33(d, J=6.6Hz,
3H). MS: 353(MH).
【0321】
(実施例118)
(S)−3−メチル−1−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[
d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)ブタン−2−アミン
【化134】
[この文献は図面を表示できません]

H NMR(400MHz, DMSO−d) δ 8.37(br, 3H),
8.16−8.10(m, 1H), 7.99(dd, J=8.8, 1.9Hz,
1H), 7.87−7.79(m, 2H), 7.76(d, J=8.8Hz,
1H), 7.49(d, J=8.3Hz, 2H), 4.66(dd, J=1
1.2, 3.4Hz, 1H), 4.53(dd, J=11.2, 6.7Hz,
1H), 3.51−3.42(m, 1H), 2.14(h, J=6.9Hz,
1H), 1.05(d, J=6.8Hz, 3H), 1.02(d, J=6.
8Hz, 3H). MS: 381(MH).
【0322】
(実施例119)
(R)−1−(1−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イ
ソオキサゾール−3−イル)オキシ)プロパン−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化135】
[この文献は図面を表示できません]

実施例117(23mg、0.059mmol)を、2mLのTHFに溶解させた。ト
リエチルアミン(0.041mL、0.29mmol)、次いで、4−クロロブチリルク
ロリド(11mg、0.077mmol)を加えた。混合物を周囲温度にて1時間撹拌し
、次いで、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、蒸発させた。残渣を、5m
LのTHFに溶解させた。油中のNaH60%(50mg)を加え、反応混合物を周囲温
度にて一晩撹拌した。反応物を5mLの水でクエンチし、酢酸エチルで希釈し、水および
ブラインで洗浄し、蒸発させ、12gのシリカゲル上でヘキサン中の0〜100%酢酸エ
チルによって精製し、表題化合物(25mg、0.048mmol)を得た。
【0323】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 7.95 (dd, J
= 8.8, 1.8 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 1.7 Hz,
1H), 7.89 - 7.80 (m, 2H), 7.73 (d, J =
8.8 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4
.56 - 4.39 (m, 3H), 3.46 - 3.34 (m, 2H),
2.22 - 2.13 (m, 2H), 1.94 - 1.77 (m, 2H),
1.21 (d, J = 6.4 Hz, 3H). MS: 421 (MH
【0324】
下記の化合物を、同じ手順を使用して合成した。
【0325】
(実施例120)
(S)−1−(3−メチル−1−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)ブタン−2−イル)ピロリジン−2−
オン
【化136】
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H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 7.95 (dd, J
= 8.8, 1.9 Hz, 1H), 7.91 - 7.86 (m, 1H),
7.86 - 7.79 (m, 2H), 7.73 (d, J = 8.8 H
z, 1H), 7.49 - 7.42 (m, 2H), 4.65 - 4.52
(m, 2H), 4.05 (ddd, J = 10.4, 7.3, 4.3 H
z, 1H), 3.45 - 3.31 (m, 2H), 2.28 - 2.12
(m, 2H), 2.11 - 1.97 (m, 1H), 1.96 - 1.81
(m, 2H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.82
(d, J = 6.7 Hz, 3H). MS: 449 (MH).
【0326】
(実施例121)
1−(ピロリジン−1−イル)−2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)エタン−1−オン
【化137】
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ステップ1:5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−オール(500mg、1.69mmol)、tert−ブチル2−ブロモア
セテート(500mg、2.56mmol)および炭酸セシウム(1.65g)を、5m
LのDMF中で合わせ、周囲温度にて1時間撹拌した。反応混合物を80mLの酢酸エチ
ルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、真空下で蒸発させた。ヘキサン中の0〜100
%酢酸エチルによる12gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー精製によって
、tert−ブチル2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d
]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)アセテート(285mg、0.70mmol)
を得た。
【0327】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.04 - 8.01
(m, 1H), 7.98 (dd, J = 8.8, 1.8 Hz, 1H),
7.90 - 7.83 (m, 2H), 7.75 (d, J = 8.8 H
z, 1H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.00 (
s, 2H), 1.42 (s, 9H). MS: 410 (MH).
【0328】
ステップ2:tert−ブチル2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)アセテート(285mg、0.7
0mmol)を、5mLのジクロロメタンに溶解させた。2mLのトリフルオロ酢酸を加
え、混合物を周囲温度にて3時間撹拌した。揮発性物質を真空下で蒸発させ、残渣を酢酸
エチル/ヘキサンから結晶化し、2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)酢酸(160mg、0.453m
mol)を得た。
【0329】
ステップ3:2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イ
ソオキサゾール−3−イル)オキシ)酢酸(50mg、0.142mmol)を、3mL
のDMFに溶解させた。ピロリジン(30mg、0.425mmol)を加え、それに続
いてHATU(81mg、0.212mmol)を加えた。混合物を周囲温度にて一晩撹
拌し、次いで、60mLの酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、蒸発させた
。生成物を12gのシリカゲル上でヘキサン中の0〜100%酢酸エチルによって精製し
、それに続くアセトニトリル/水からの再結晶によって、表題化合物(30mg、0.0
73mmol)を得た。
【0330】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.05 - 8.00
(m, 1H), 7.97 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H),
7.91 - 7.83 (m, 2H), 7.74 (d, J = 8.8 H
z, 1H), 7.45 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 5.12 (
s, 2H), 3.45 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.33 (
t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.91 (p, J = 6.8 Hz,
2H), 1.78 (p, J = 6.9 Hz, 2H). MS: 407
(MH).
【0331】
下記の化合物を、同じ手順を使用して合成した。
【0332】
(実施例122)
N−イソプロピル−2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d
]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)アセトアミド
【化138】
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H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.09 - 8.02
(m, 2H), 7.97 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H),
7.90 - 7.81 (m, 2H), 7.73 (d, J = 8.8 H
z, 1H), 7.50 - 7.43 (m, 2H), 4.83 (s, 2H
), 3.99 - 3.86 (m, 1H), 1.08 (d, J = 6.6
Hz, 6H). MS: 395 (MH).
【0333】
(実施例123)
N−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)エチル)ピリミジン−2−アミン
【化139】
[この文献は図面を表示できません]

2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾー
ル−3−イル)オキシ)エタンアミン塩酸塩(57mg、0.152mmol)および2
−(メチルスルホニル)ピリミジン(96mg、0.608mmol)を、マイクロ波バ
イアルにおいて2mLのエタノールに溶解させた。トリエチルアミン(0.1mL)を加
え、混合物をマイクロ波装置で120℃にて1時間加熱した。全ての揮発性物質を真空下
で除去し、残渣を12gのシリカゲル上でヘキサン中の0〜100%酢酸エチルによって
精製し、表題化合物(40mg、0.096mmol)を得た。MS:417(MH
【0334】
(実施例124)
3−(ピリミジン−2−イルオキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化140】
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化合物A(0.100g、0.34mmol)およびB(0.268g、1.69mm
ol)を、0.2〜5mLのマイクロ波チューブに加えた。DMF(3mL)を加えた。
混合物を撹拌し、マイクロ波を当てて30分間120℃にし、次いで、濾過した。濾液を
HPLCによって精製した。HPLCからの画分を合わせ、KCO(0.5g)を加
え、EtOAcで抽出した。有機溶液を濃縮した。生成した材料を、短いシリカゲルカラ
ムを通してEtOAc中の1%MeOHによって濾過し、表題化合物(6.4mg、5%
)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.74 (d
, J = 4.8 Hz, 2H), 8.03 (dd, J = 9.0, 1.
8 Hz, 1H), 7.95 - 7.88 (m, 2H), 7.83 - 7.
75 (m, 2H), 7.45 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 7.
44 - 7.39 (m, 2H). m/z: 374 (MH+)
【0335】
(実施例125)
3−(ピリジン−2−イルオキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベ
ンゾ[d]イソオキサゾール
【化141】
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化合物A(0.133g、0.45mmol)およびB(0.05g、0.45mmo
l)を混合し、200℃にて一晩加熱した。混合物をHPLCによって精製し、画分を合
わせ、KCO(0.5g)を加え、EtOAcで抽出し、濃縮し、次いで、分取TL
C(20%DCM/ヘキサン中Rf=0.14)によって精製し、表題化合物(4.3m
g、3%)を得た。
【0336】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.68 - 8.61
(m, 1H), 8.26 (dd, J = 1.5, 0.8 Hz, 1H),
8.12 - 8.03 (m, 2H), 7.80 - 7.71 (m, 2H)
, 7.59 - 7.51 (m, 2H), 7.50 - 7.41 (m, 3H
). m/z: 373 (MH+).
【0337】
(実施例126)
N−(ピリミジン−2−イルメチル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン
【化142】
[この文献は図面を表示できません]

A(3.13g、13.5mmol)、B(2.77g、13.5mmol)、Pd(
dppf)Cl(1.00g、1.35mmol)、炭酸カリウム(5.58g、40
.4mmol)を混合した。トルエン(30mL)、2−イソプロパノール(15mL)
、水(20mL)を加えた。生成した混合物をN保護下で120℃にて15分間撹拌し
、反応が完了した。生成した混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラム(ヘキサン中の2%EtOAcでR=0.1
6)で精製し、標的生成物C(2.44g、58%)を得た。
【0338】
0.2〜0.5mlのマイクロ波チューブに、C(0.050g、0.159mmol
)、D(0.25g、2.0mmol)およびDBU(0.12g)を加えた。混合物を
、160Cにて1.5時間マイクロ波にかけた。沈殿物が形成されるまで撹拌しながら水
を加え、濾過し、水で洗浄した。生成した沈殿物を、EtOAc中の0.5%MeOHを
用いる分取TLC、次いで、HPLCによって精製した。HPLCからの画分を合わせ、
CO(0.5g)を加え、EtOAcで抽出した。抽出からの有機溶液を濃縮した
。生成した材料を、短いシリカゲルカラムを通してEtOAc中の1%MeOHによって
濾過し、表題化合物(5.8mg、9.4%)を得た。1H NMR (400 MHz
, DMSO−d6) δ 8.78 (dd, J = 4.9, 0.9 Hz,
2H), 8.36 - 8.31 (m, 1H), 7.89 - 7.83 (m,
1H), 7.83 - 7.76 (m, 2H), 7.70 (t, J =
6.2 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7
.52 - 7.45 (m, 2H), 7.40 (t, J = 4.9 Hz,
1H), 4.68 (d, J = 6.1 Hz, 2H). m/z: 387
(MH+)
【0339】
下記の化合物を、同じ手順を使用して合成した。
【0340】
(実施例127)
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化143】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.25−8.08(m, 1
H), 7.92−7.79(m, 3H), 7.66(d, J=8.7Hz, 1
H), 7.45(d, J=8.4Hz, 2H), 3.54−3.45(m, 4
H), 2.53−2.47(m, 4H), 2.23(s, 3H). m/z:
378(MH+)
【0341】
(実施例128)
N−(シクロプロピルメチル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ
[d]イソオキサゾール−3−アミン
【化144】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.04−7.94(m, 1
H), 7.58(dd, J=8.7, 1.9Hz, 1H), 7.56−7.4
9(m, 2H), 7.27(d, J=8.7Hz, 1H), 7.25−7.1
8(m, 2H), 6.82(t, J=5.5Hz, 1H), 2.86(t,
J=6.2Hz, 2H), 1.01−0.82(m, 1H), 0.32−0.1
9(m, 2H), 0.08−−0.01(m, 2H). m/z: 349(MH
+)
【0342】
(実施例129)
N−((6−メチルピリジン−2−イル)メチル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ
)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン
【化145】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.27(dd, J=1.9
, 0.8Hz, 1H), 7.85(dd, J=8.7, 1.9Hz, 1H)
, 7.81−7.75(m, 2H), 7.71−7.59(m, 2H), 7.
55(dd, J=8.7, 0.7Hz, 1H), 7.52−7.43(m, 2
H), 7.23(d, J=7.8Hz, 1H), 7.13(d, J=7.6H
z, 1H), 4.51(d, J=6.0Hz, 2H), 2.46(s, 3H
). m/z: 400(MH+)
【0343】
(実施例130)
3−モルホリノ−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール
【化146】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.23−8.17(m, 1
H), 7.91−7.80(m, 3H), 7.68(d, J=8.8Hz, 1
H), 7.51−7.40(m, 2H), 3.85−3.72(m, 4H),
3.57−3.43(m, 4H). m/z: 365(MH+).
【0344】
(実施例131)
N−イソプロピル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−アミン
【化147】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.21(dd, J=1.9
, 0.8Hz, 1H), 7.83(dd, J=8.7, 1.9Hz, 1H)
, 7.80−7.75(m, 2H), 7.52(dd, J=8.7, 0.8H
z, 1H), 7.50−7.44(m, 2H), 6.80(d, J=7.1H
z, 1H), 3.86−3.62(m, 1H), 1.25(d, J=6.4H
z, 6H). m/z: 337(MH+).
【0345】
(実施例132)
3−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化148】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.73(t, J=1.1H
z, 1H), 8.41(dd, J=1.7, 0.8Hz, 1H), 8.11
(dd, J=8.9, 1.8Hz, 1H), 8.08(t, J=1.4Hz,
1H), 8.01−7.93(m, 3H), 7.54−7.46(m, 2H)
, 7.30(dd, J=1.5, 0.8Hz, 1H). m/z: 346(M
H+).
【0346】
(実施例133)
N,N−ジメチル−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−アミン
【化149】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.14(dd, J=1.8
, 0.8Hz, 1H), 7.89−7.80(m, 3H), 7.62(dd,
J=8.7, 0.8Hz, 1H), 7.49−7.40(m, 2H), 3.
16(s, 6H). m/z: 323(MH+).
【0347】
(実施例134)
(R)−5−(((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオ
キサゾール−3−イル)アミノ)メチル)ピロリジン−2−オン
【化150】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.21−8.14(m, 1
H), 7.85(dd, J=8.7, 1.9Hz, 1H), 7.81−7.7
4(m, 2H), 7.71(s, 1H), 7.55(d, J=8.7Hz,
1H), 7.52−7.44(m, 2H), 7.07(t, J=5.9Hz,
1H), 3.86(p, J=6.0Hz, 1H), 3.40−3.21(m,
2H), 2.28−2.03(m, 3H), 1.89−1.72(m, 1H).
m/z: 392(MH+).
【0348】
(実施例135)
1−(2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)アミノ)エチル)ピロリジン−2−オン
【化151】
[この文献は図面を表示できません]

1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.12(dd, J=1.9
, 0.8Hz, 1H), 7.84(dd, J=8.7, 1.9Hz, 1H)
, 7.79−7.72(m, 2H), 7.55(d, J=8.7Hz, 1H)
, 7.51−7.45(m, 2H), 7.11(t, J=5.6Hz, 1H)
, 3.51−3.35(m, 6H), 2.17(t, J=8.1Hz, 2H)
, 1.89(tt, J=7.8, 6.6Hz, 2H). m/z: 406(M
H+).
【0349】
(実施例136)
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化152】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 9.59(s, 1H), 8
.57(s, 1H), 8.42(dd, J=1.8, 0.8Hz, 1H),
8.13(dd, J=8.9, 1.9Hz, 1H), 8.01(dd, J=8
.9, 0.8Hz, 1H), 7.92−7.84(m, 2H), 7.55−7
.45(m, 2H). m/z: 347(MH+).
【0350】
(実施例137)
N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル)−5−(4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン
【化153】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.48(s, 1H), 8
.10(dd, J=1.9, 0.8Hz, 1H), 7.98(s, 1H),
7.85(dd, J=8.7, 1.9Hz, 1H), 7.79−7.71(m,
2H), 7.57(d, J=8.7Hz, 1H), 7.51−7.43(m,
2H), 7.22(t, J=5.8Hz, 1H), 4.47(t, J=5.
8Hz, 2H), 3.70(q, J=5.9Hz, 2H). m/z: 390
(MH+).
【0351】
(実施例138)
3−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化154】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.15−8.08(m, 2
H), 8.03−7.97(m, 1H), 7.95(d, J=1.6Hz, 1
H), 7.94−7.89(m, 2H), 7.51−7.44(m, 2H),
7.13(d, J=1.6Hz, 1H), 2.53(s, 3H). m/z:
360(MH+).
【0352】
(実施例139)
3−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化155】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.61(d, J=1.4H
z, 1H), 8.43−8.38(m, 1H), 8.09(dd, J=8.9
, 1.7Hz, 1H), 7.99−7.92(m, 3H), 7.77(t,
J=1.3Hz, 1H), 7.53−7.47(m, 2H), 2.23(d,
J=1.1Hz, 3H). m/z: 360(MH+).
【0353】
(実施例140)
3−(4−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化156】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.71(d, J=1.6H
z, 1H), 8.43(dd, J=1.7, 0.8Hz, 1H), 8.25
(d, J=1.6Hz, 1H), 8.12(dd, J=8.9, 1.7Hz,
1H), 8.02−7.94(m, 3H), 7.54−7.45(m, 2H)
. m/z: 380(MH+).
【0354】
(実施例141)
3−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−(4−(トリフ
ルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化157】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 9.43(s, 1H), 8
.40(dd, J=1.9, 0.8Hz, 1H), 8.10(dd, J=8.
9, 1.8Hz, 1H), 7.99(d, J=8.9, 1H), 7.89−
7.85(m, 2H), 7.56−7.44(m, 2H), 2.47(s, 3
H). m/z: 361(MH+).
【0355】
(実施例142)
3−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化158】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.78(d, J=1.3H
z, 1H), 8.55(d, J=1.3Hz, 1H), 8.51(dd, J
=1.8, 0.8Hz, 1H), 8.12(dd, J=8.9, 1.7Hz,
1H), 8.03−7.94(m, 5H), 7.56−7.48(m, 2H)
, 7.43(dd, J=8.4, 7.1Hz, 2H), 7.34−7.25(
m, 1H). m/z: 422(MH+).
【0356】
(実施例143)
3−(4−(tert−ブチル)−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリ
フルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化159】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.63(d, J=1.3H
z, 1H), 8.43−8.39(m, 1H), 8.08(dd, J=8.9
, 1.7Hz, 1H), 8.00−7.92(m, 3H), 7.61(d,
J=1.4Hz, 1H), 7.52−7.46(m, 2H), 1.30(s,
9H). m/z: 402(MH+).
【0357】
(実施例144)
3−(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(4−(トリフルオロ
メトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化160】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.11(dd, J=8.8
, 1.8Hz, 1H), 8.05(dd, J=1.8, 0.8Hz, 1H)
, 8.01(dd, J=8.8, 0.8Hz, 1H), 7.94−7.89(
m, 2H), 7.87(d, J=1.5Hz, 1H), 7.51−7.44(
m, 2H), 7.15(d, J=1.5Hz, 1H), 3.37(p, J=
6.8Hz, 1H), 1.23(d, J=6.8Hz, 6H). m/z: 3
88(MH+).
【0358】
(実施例145)
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−3−(4−(トリフルオロメチル)−
1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化161】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.87(dd, J=1.4
, 0.8Hz, 1H), 8.79−8.74(m, 1H), 8.45(dd,
J=1.7, 0.8Hz, 1H), 8.13(dd, J=8.9, 1.7H
z, 1H), 8.01(dd, J=8.9, 0.8Hz, 1H), 7.99
−7.93(m, 2H), 7.55−7.47(m, 2H). m/z: 414
(MH+).
(実施例146)
(1−(5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
−3−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)メタノール
【化162】
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1H NMR(400MHz, DMSO−d6) δ 8.67(d, J=1.4H
z, 1H), 8.40(dd, J=1.7, 0.8Hz, 1H), 8.10
(dd, J=8.9, 1.7Hz, 1H), 8.01−7.93(m, 3H)
, 7.84(q, J=1.0Hz, 1H), 7.53−7.45(m, 2H)
, 5.10(t, J=5.7Hz, 1H), 4.48(dd, J=5.7,
1.0Hz, 2H). m/z: 376(MH+).
【0359】
(実施例147)
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−ア
ミン
【化163】
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A(0.575g、2.70mmol)、B(0.834g、4.05mmol)、P
d(dppf)Cl(0.200g、0.27mmol)、炭酸カリウム(0.746
g、5.40mmol)を混合した。トルエン(4mL)、2−イソプロパノール(2m
L)、水(4mL)を加えた。次いで、バイアルをしっかりキャップし、100℃にて3
.6時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥
させ、濃縮し、シリカゲルカラム(20%EtOAc/ヘキサン中Rf=0.13)によ
って精製し、表題化合物(0.523g、66%)を得た。
【0360】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.17 - 8.12
(m, 1H), 7.83 (dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 1H),
7.80 - 7.74 (m, 2H), 7.56 - 7.50 (m, 1H)
, 7.50 - 7.44 (m, 2H), 6.45 (s, 2H). m/z
: 295 (MH+).
【0361】
(実施例148)
3−(ピリミジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)イソオキサゾロ[5,4−c]ピリジン
【化164】
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実施例148は、適当な出発材料を使用して実施例1と同様の合成手順を使用して調製
した。
【0362】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 9.19 (d, J =
1.1 Hz, 1H), 8.84 (d, J = 4.9 Hz, 2H),
8.48 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.35 - 8.26 (m
, 2H), 7.53 - 7.43 (m, 3H), 5.73 (s, 2H)
. MS: 389 (MH).
【0363】
(実施例149)
N−((4−メトキシピリミジン−2−イル)メチル)−5−(4−(トリフルオロメト
キシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン
【化165】
[この文献は図面を表示できません]

実施例147(0.1g、0.34mmol)、C(0.047g、0.34mmol
)をMeOH(2mL)中で混合し、2滴のHOAcを加えた。懸濁物を室温にて2〜3
日間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.180g、2.35mmol)を加
えた。生成した混合物を室温にて一晩撹拌し、NaHCO水溶液でクエンチし、EtO
Acで抽出し、ブラインで洗浄し、濃縮し、HPLCで精製した。TFA塩形態の生成し
た生成物を、KCO/EtOAc抽出で脱塩し、表題化合物(0.0357g、25
%)を得た。
【0364】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.46 (d, J =
5.8 Hz, 1H), 8.35 - 8.31 (m, 1H), 7.85
(dd, J = 8.7, 1.9 Hz, 1H), 7.83 - 7.75 (
m, 2H), 7.59 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 7.54 (
d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.52 - 7.45 (m, 2H),
6.82 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 4.58 (d, J =
6.2 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H). m/z: 417 (MH+
).
【0365】
(実施例150)
N,N−ジエチル−2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d
]イソオキサゾール−3−イル)オキシ)アセトアミド
【化166】
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実施例150は、適当な出発材料を使用して実施例121と同様の合成手順を使用して
調製した。
【0366】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.03 - 7.93
(m, 2H), 7.90 - 7.82 (m, 2H), 7.73 (d, J
= 8.7 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.2 Hz, 2H)
, 5.21 (s, 2H), 3.36 - 3.29 (m, 4H), 1.1
7 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.03 (t, J = 7.0
Hz, 3H). MS: 409 (MH).
【0367】
(実施例151)
3−(ピラジン−2−イルメトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)
ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化167】
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実施例151を、適当な出発材料を使用して実施例43と同様の合成手順を使用して調
製した。
【0368】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.97 (d, J =
1.4 Hz, 1H), 8.73 - 8.65 (m, 2H), 8.11
(d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.99 (dd, J = 8.9,
1.9 Hz, 1H), 7.92 - 7.83 (m, 2H), 7.75 (
d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.48 - 7.41 (m, 2H),
5.65 (s, 2H). MS: 388 (MH).
【0369】
(実施例152)
3−((3−メチルピラジン−2−イル)メトキシ)−5−(4−(トリフルオロメトキ
シ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化168】
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実施例152を、適当な出発材料を使用して実施例43と同様の合成手順を使用して調
製した。
【0370】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.54 (d, J =
2.5 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 2.6 Hz, 1H),
8.02 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.97 (dd, J =
9.0, 1.9 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.5 Hz, 2
H), 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.43 (d, J
= 8.2 Hz, 2H), 5.67 (s, 2H), 2.64 (s, 3
H). MS: 402 (MH).
【0371】
(実施例153)
3−(1−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エトキシ)−5−
(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化169】
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実施例153を、適当な出発材料を使用して実施例43と同様の合成手順を使用して調
製した。
【0372】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.03 - 7.95
(m, 2H), 7.92 - 7.83 (m, 2H), 7.76 (d, J
= 8.6 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.3 Hz, 2H)
, 6.25 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 2.51 (s, 3H)
, 1.85 (d, J = 6.6 Hz, 3H). MS: 406 (MH
).
【0373】
(実施例154)
3−((5−シクロプロピル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メトキシ)−5
−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化170】
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実施例154を、適当な出発材料を使用して実施例92と同様の合成手順を使用して調
製した。
【0374】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.04 - 7.95
(m, 2H), 7.90 - 7.82 (m, 2H), 7.77 (d, J
= 8.7 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.8 Hz, 2H)
, 5.88 (s, 2H), 2.55 (tt, J = 8.3, 4.8 H
z, 1H), 1.28 - 1.15 (m, 2H), 1.07 - 0.98
(m, 2H). MS: 434 (MH).
【0375】
(実施例155)
7−フルオロ−3−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキ
シ)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール
【化171】
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実施例155を、適当な出発材料を使用して実施例92と同様の合成手順を使用して調
製した。
【0376】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.03 (dd, J
= 12.3, 1.5 Hz, 1H), 7.95 - 7.87 (m, 3H)
, 7.48 - 7.41 (m, 2H), 5.78 (s, 2H), 2.5
4 (s, 3H). MS: 410 (MH).
【0377】
(実施例156)
N−(オキサゾール−2−イルメチル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル
)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−アミン
【化172】
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実施例156を、適当な出発材料を使用して実施例149と同様の合成手順を使用して
調製した。
【0378】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.22 (dd, J
= 1.9, 0.8 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 0.9 Hz,
1H), 7.86 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H), 7.
82 - 7.73 (m, 3H), 7.57 (d, J = 8.7 Hz,
1H), 7.52 - 7.44 (m, 2H), 7.17 (d, J = 0
.9 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 6.0 Hz, 2H). m/
z: 376 (MH).
【0379】
(実施例157)
tert−ブチル2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)オキシ)アセテート
【化173】
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5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−
オール(500mg、1.69mmol)、tert−ブチル2−ブロモアセテート(5
00mg、2.56mmol)および炭酸セシウム(1.65g)を、5mLのDMF中
で合わせ、周囲温度にて1時間撹拌した。反応混合物を80mLの酢酸エチルで希釈し、
水およびブラインで洗浄し、真空下で蒸発させた。ヘキサン中の0〜100%酢酸エチル
による12gのシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー精製によって、tert−
ブチル2−((5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ベンゾ[d]イソオキサ
ゾール−3−イル)オキシ)アセテート(285mg、0.70mmol)を得た。
【0380】
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 8.04 - 8.01
(m, 1H), 7.98 (dd, J = 8.8, 1.8 Hz, 1H),
7.90 - 7.83 (m, 2H), 7.75 (d, J = 8.8 H
z, 1H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.00 (
s, 2H), 1.42 (s, 9H). MS: 410 (MH).
【0381】
(実施例158)
下記の成分を含有する硬質ゼラチンカプセル剤を調製する。

成分 (mg/カプセル)
活性成分 30.0
デンプン 305.0
ステアリン酸マグネシウム 5.0
【0382】
上記の成分を混合し、硬質ゼラチンカプセル中に充填する。
【0383】
(実施例159)
錠剤処方は、下記の成分を使用して調製する。

成分 (mg/錠剤)
活性成分 25.0
微結晶性セルロース 200.0
コロイド状二酸化ケイ素 10.0
ステアリン酸 5.0
【0384】
構成要素をブレンドし、圧縮し、錠剤を形成する。
【0385】
(実施例160)
下記の構成要素を含有する乾燥粉末吸入製剤を調製する。
成分 重量%
活性成分 5
ラクトース 95
【0386】
活性成分をラクトースと混合し、混合物を乾燥粉末吸入用具に加える。
【0387】
(実施例161)
それぞれが30mgの活性成分を含有する錠剤を、下記のように調製する。

成分 (mg/錠剤)
活性成分 30.0mg
デンプン 45.0mg
微結晶性セルロース 35.0mg
ポリビニルピロリドン
(滅菌水中の10%溶液として) 4.0mg
カルボキシメチルデンプンナトリウム 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
タルク 1.0mg
合計 120mg
【0388】
活性成分、デンプンおよびセルロースは、20番メッシュU.S.篩を通して、徹底的
に混合する。ポリビニルピロリドンの溶液を生成した粉末と混合し、次いで、これを16
メッシュU.S.篩に通す。このように生成された顆粒剤を、50℃〜60℃にて乾燥さ
せ、16メッシュU.S.篩に通す。次いで、30番メッシュU.S.篩に従前に通して
おいたカルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウムおよびタルクを
顆粒剤に加え、これを混合した後、錠剤成形機で圧縮し、それぞれが120mgの重量で
ある錠剤を生じさせる。
【0389】
(実施例162)
それぞれが25mgの活性成分を含有する坐剤を、下記のように作製する。
成分 量
活性成分 25mg
飽和脂肪酸グリセリド 2,000mgまで
【0390】
活性成分を60番メッシュU.S.篩に通し、必要とされる最小の熱を使用して従前に
溶融させておいた飽和脂肪酸グリセリドに懸濁する。次いで、混合物を2.0gの公称容
量の坐剤型中に注ぎ、冷却させる。
【0391】
(実施例163)
それぞれが5.0mL用量毎に50mgの活性成分を含有する懸濁剤を、下記のように
作製する。
成分 量
活性成分 50.0mg
キサンタンガム 4.0mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム(11%)
微結晶性セルロース(89%) 50.0mg
スクロース 1.75g
安息香酸ナトリウム 10.0mg
香味料および着色料 q.v.
精製水 5.0mLまで
【0392】
活性成分、スクロースおよびキサンタンガムをブレンドし、10番メッシュU.S.篩
に通し、次いで、従前に作製しておいた微結晶性セルロースおよびカルボキシメチルセル
ロースナトリウムの水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、香味料および着色料を、い
くらかの水で希釈し、撹拌しながら加える。次いで、必要とされる容量を生じさせるのに
十分な水を加える。
【0393】
(実施例164)
皮下製剤は、下記のように調製し得る。
成分 量
活性成分 5.0mg
トウモロコシ油 1.0mL
【0394】
(実施例165)
下記の組成を有する注射用調製物を調製する。
成分 量
活性成分 2.0mg/mL
マンニトール、USP 50mg/mL
グルコン酸、USP q.s.(pH5〜6)
水(蒸留、無菌) 1.0mLまでq.s.
窒素ガス、NF q.s.
【0395】
(実施例166)
下記の組成を有する局所調製物を調製する。
成分 グラム
活性成分 0.2〜10
Span60 2.0
Tween60 2.0
鉱油 5.0
ペトロラタム 0.10
メチルパラベン 0.15
プロピルパラベン 0.05
BHA(ブチルヒドロキシアニソール) 0.01
水 100までq.s.
【0396】
水以外の上記の成分の全ては、合わせ、撹拌しながら60℃に加熱する。次いで、60
℃の十分な量の水を激しく撹拌しながら加え、成分を乳化し、次いで、水を100gまで
q.s.加える。
【0397】
(実施例167)
持続放出組成物
成分 重量範囲%
活性成分 50〜95
微結晶性セルロース(充填剤) 1〜35
メタクリル酸コポリマー 1〜35
水酸化ナトリウム 0.1〜1.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5〜5.0
ステアリン酸マグネシウム 0.5〜5.0
【0398】
本開示の持続放出製剤は、下記のように調製する。化合物およびpH依存性結合剤およ
び任意の任意選択の添加剤を良好に混合(乾燥ブレンド)する。次いで、乾燥ブレンドし
た混合物を、強塩基の水溶液の存在下で顆粒化し、これをブレンドした粉末中に噴霧する
。顆粒を乾燥させ、スクリーニングし、任意選択の滑沢剤(例えば、タルクまたはステア
リン酸マグネシウム)と混合し、錠剤に圧縮する。強塩基の好ましい水溶液は、アルカリ
金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、好ましくは水酸化ナト
リウムの水溶液(25%までの水混和性溶媒、例えば、低級アルコールを任意選択で含有
する)である。
【0399】
得られた錠剤は、同定目的および味をマスキングする目的で、ならびに嚥下の容易さを
改善するために、任意選択の皮膜形成剤でコーティングし得る。皮膜形成剤は典型的には
、錠剤重量の2%〜4%の範囲の量で存在する。適切な皮膜形成剤は当技術分野で周知で
あり、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン性メタクリレートコポリマー(メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル/メタクリル酸メチル−ブチルコポリマー−Eudra
git(登録商標)E−Roehm.Pharma)などを含む。これらの皮膜形成剤は
、着色剤、可塑剤および他の補助的成分を任意選択で含有し得る。
【0400】
圧縮錠剤は好ましくは、8Kpの圧縮を耐えるのに十分な硬度を有する。錠剤サイズは
、主として、錠剤中の化合物の量によって決まる。錠剤は、約5mg〜約1gの化合物を
含む。ある特定の実施形態では、錠剤は、約5mg、約10mg、約25mg、約50m
g、約100mg、約150mg、約200mg、約250mg、約300mg、約35
0mg、約400mg、約450mg、約500mg、約600mg、または約750m
gの化合物を含む。
【0401】
溶解速度に影響を与えるために、化合物含有粉末が湿式混合される時間は制御される。
好ましくは、粉末混合の総時間、すなわち、粉末が水酸化ナトリウム溶液に曝露される時
間は、1〜10分、好ましくは、2〜5分の範囲である。顆粒化に続いて、粒子をグラニ
ュレーターから取り出し、乾燥のために流動床乾燥機中に約60℃にて入れる。
【0402】
(実施例168)
活性試験を、本明細書に記載されている方法および当技術分野で周知の方法を使用して
、下記の実施例において行う。
【0403】
心臓のナトリウム電流スクリーニングアッセイ:
心臓の遅延ナトリウム電流(遅延INa)およびピークナトリウム電流(ピークINa
)アッセイを、全細胞パッチクランプ技術を使用して自動化されている電気生理学プラッ
トフォームであるQPatch 16XまたはQPatch HT(Sophion B
ioscience、Copenhagen、Denmark)で行い、細胞膜を通る電
流を測定する。アッセイは、Millipore(Billerica、MA)から購入
した野性型ヒト心臓のナトリウムチャネル、hNa1.5を異種発現しているHEK2
93(ヒト胎児腎)細胞系を使用する。ベータサブユニットは、Naチャネルアルファサ
ブユニットと共に同時発現していなかった。細胞を標準的な組織培養手順で維持し、安定
的なチャネル発現を、培養培地中の400μg/mLのGeneticinで維持する。
実験を23〜25℃にて行う。
【0404】
遅延INaおよびピークINaアッセイの両方のために、直列抵抗補正を100%に設
定し、直列抵抗および全細胞補正を自動的に行う。電流を25kHzにてデジタル化し、
5kHzにてローパスフィルタ処理し、Sophion Bioscience Ora
cle database(Sophion Bioscience、Copenhag
en、Denmark)に貯蔵する。QPatchアッセイソフトウェアを使用して分析
を行い、データをExcel2010(Microsoft、Seattle、WA、U
.S.A.)にコンパイルする。
【0405】
化合物ストックを、バイアルにおいてジメチルスルホキシド(DMSO)中10mMま
でGilead Sample Bankによって通常通り作製する。場合によって、化
合物がDMSO中で可溶性でないとき、これらは100%エタノール中で作製される。ス
トックを必要に応じて超音波処理する。遅延INaをスクリーニングするための細胞外溶
液は、140mMのNaCl、4mMのKCl、1.8mMのCaCl、1mMのMg
Cl、10mMのHEPESおよび10mMのデキストロースから構成され、NaOH
を使用してpHを7.35に調節する。細胞内溶液は、105mMのCsF、20mMの
CsCl、10NaF、2mMのEGTA、10mMのHEPESおよび10mMのデキ
ストロースを含有し、CsOHでpHを7.35に調節する。MicroLab Nim
bus(Hamilton Robotics、Reno、NV)を使用して、ガラス製
バイアルにおいて化合物を細胞外溶液で0.3〜3μMに希釈し、ガラスウェルプレート
に移し、その後、細胞へのロボットによる添加を行う。ベースライン電流を測定するため
に、遅延INaおよびピークINaアッセイのための各実験の終わりにおいて使用した0
mMのNa細胞外溶液(0Na−ECF)は、140のコリン−Cl;4mMのKCl、
1.8mMのCaCl;1mMのMgCl;10mMのHEPESおよび10mMの
デキストロースを含有し、CsOHでpHを7.35に調節した。
【0406】
遅延INaスクリーニングアッセイ:
遅延INaアッセイのために、−120mVの保持電位から−20mVへと細胞膜を2
50ミリ秒(ms)間脱分極することによって、10秒毎にナトリウムチャネルを活性化
する(0.1Hz)。
【0407】
化合物を試験し、遅延ナトリウム電流のブロックにおいてこれらの活性を決定した。遅
延INaは、細胞外溶液に10μMのテフルトリン(ピレスロイド)を加えることによっ
て生じさせた。スクリーニングの目的で、遅延INaは、−20mVへの電圧ステップの
間の240ms〜265msの平均電流と定義される。全細胞記録コンフィギュレーショ
ンを確立した後、Na電流の遅延構成要素が安定的な値に達するように、遅延INaアク
チベーターを、各ウェルに15分間にわたり4回加える。次いで、遅延INaアクチベー
ターの存在下で、5分にわたる3回の添加を伴って、(典型的には0.3または1μMで
)化合物を加えた。第3の化合物添加への曝露の終わりに測定を行い、0Na−ECFの
2回の添加の後、全てのNaを細胞外溶液から除去したときの電流レベルに、値を正規
化した。
【0408】
結果を遅延INaのブロックパーセントとして報告し、遅延INaについてのランダウ
ン補正を組み込むことによって結果を分析した。
【0409】
ピークINaスクリーニングアッセイ:
Na1.5ピークINaに対するこれらの効果について化合物を評価した。式Iの化
合物は、ピークINaのかなりのブロックを回避することが企図されている。本明細書に
おいて使用される細胞におけるピークINaは非常に大きいことがあるため、記録におい
て人為性を導入して、Naをコリンで等張置換することによって浴中のNaの濃度を
40mMに低減させることができる(下記を参照されたい)。
【0410】
ピークINaの持続性ブロック(TB)は、0.1Hzの低刺激周波数にて、−100
mVの保持電位から−20mVへの電圧ステップを使用して測定した。ピークINaの使
用依存性ブロック(UDB)は、−100mVの保持電位からパルストレインのパルス数
50(−20mV、20ms、50パルス、3Hz)の間に測定した。
【0411】
本開示の化合物による心臓のピークINaのブロックは典型的には、0.1から3Hz
への刺激の周波数の増加と共に増加する(正常な心臓においてまたは頻拍の間に遭遇する
周波数)。
【0412】
ピークINaをスクリーニングするための細胞外溶液は、40mMのNaCl、100
mMのコリン−Cl、4mMのKCl、1.8mMのCaCl、1mMのMgCl
10mMのHEPESおよび10mMのデキストロースから構成され、NaOHを使用し
てpHを7.35に調節する。ピークINaアッセイのために使用する細胞内溶液は、遅
延INaアッセイについて概要を述べたものと同じである(上記を参照されたい)。
【0413】
全細胞記録コンフィギュレーションを確立した後、記録をモニターすることができ、記
録が安定化した程度を評価することができるように、チャネルを刺激し、低周波数(0.
1Hz)で開口した。
【0414】
次いで、試験化合物を1または3μMで加え、60秒の間隔で2回加えた。第2の化合
物添加の後、200秒の待機期間をおいて、平衡化させた。TBおよびUDBについての
電圧プロトコールは、化合物の非存在下および存在下で行い、化合物非含有条件に関して
TBおよびUDBを計算する。TBおよびUDBの両方を、ピークINaについてのラン
ダウン補正を組み込むことによって分析した。
【0415】
化合物を、上記のアッセイ法を使用して試験した。表1において提供するデータ(阻害
率(パーセント)で)は、遅延INaおよびピークINaアッセイにおいて列挙した化合
物を1μMおよび0.3μMの濃度で試験することによって得た(ならびに必要に応じて
他の濃度)。
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]

【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
表1において示したアッセイ結果は、試験した化合物が、例えば、遅延ナトリウム電流
を阻害(または低減)することによって、遅延ナトリウム電流のモジュレーターとしての
活性を示したことを確証する。
【0417】
一部の実施形態では、式Iの化合物の効果は遅延ナトリウム電流に対して特異的であり
、一つもしくは複数の他のイオンチャネルに関して、ほとんどまたは全く活性を示さない
。このように、一部の実施形態では、遅延ナトリウム電流を低減させる活性を有する化合
物はまた、ピークナトリウム電流に関して、ほとんどまたは全く活性を示さない。
【0418】
(実施例169)
CNS Na1.1ナトリウムチャネルの使用依存性阻害
ヒトNa1.1cDNAの発現
Milliporeから得た野性型(WT)hNa1.1(SCN1A、NCBI#
AB09354)を安定的に発現しているHEK−293細胞(カタログ番号CYL30
09)を、INaを記録するために使用した。細胞を標準的な組織培養手順で維持し、安
定的なチャネル発現を培養培地中の400ug/mLのG418で維持する。他に断らな
い限り、全ての試薬は、Sigma−Aldrich(St Louis、MO、U.S
.A.)から購入する。
【0419】
電気生理学
Na1.2の使用依存性ブロック(UDB)を測定するアッセイは、全細胞パッチク
ランプ技術を使用して、自動化した電気生理学プラットフォームであるQPatch16
XまたはQPatch HT(Sophion Bioscience、Copenha
gen、Denmark)で行い、細胞膜を通る電流を測定する。直列抵抗補正を100
%に設定し、直列抵抗および全細胞補正を自動的に行う。電流をSophion Bio
science Oracle database(Sophion Bioscien
ce、Copenhagen、Denmark)に保存する。分析はQPatchアッセ
イソフトウェアを使用して行い、データをExcel2010(Microsoft、S
eattle、WA、U.S.A.)にコンパイルする。
【0420】
内部(ピペット)溶液は、(mMで)105のCsF、10のNaF、20のCsCl
、2のEGTA、10のHEPES、10のデキストロースからなり、7.35のpHお
よび300mOsmol/kgの容量オスモル濃度である。外部(浴)溶液は、(mMで
)145のNaCl、4のKCl、1.8のCaCl、1のMgCl、10のデキス
トロース、10のHEPESを含有し、7.35のpHおよび310mOsmol/kg
の容量オスモル濃度である。実験は23〜25℃にて行う。
【0421】
化合物ストックは、バイアルにおいてジメチルスルホキシド(DMSO)中10mMま
でGilead Sample Bankによって通常通り作製する。場合によって、化
合物がDMSOに可溶性でないとき、これらは100%エタノール中で作製する。必要に
応じて、ストックを超音波処理する。MicroLab Nimbus(Hamilto
n Robotics、Reno、NV)を使用して、ガラス製バイアルにおいて化合物
を細胞外溶液で0.3〜3μMに希釈し、ガラスウェルプレートに移し、その後、細胞へ
のロボットによる添加を行う。
【0422】
電流を測定する前に、全細胞コンフィギュレーションを確立させた後、細胞を10分間
安定化させる。試験化合物を、60秒間隔で2回加える。第2の化合物添加の後、200
秒の待機期間をおいて、平衡化させた。オンラインP/4手順を使用することによってリ
ーク電流を減算し、全ての電流を5kHzにてローパスベッセルフィルタ処理し、525
kHzにてデジタル化する。
【0423】
Na1.2ピーク電流の使用依存性ブロックを、−120mVの保持電位から電圧パ
ルストレインのパルス数20(0mV、20ms、20パルス、25Hz)の間に測定す
る。電流を、各周波数トレインにおける最初のパルスに応じて記録したピーク電流に正規
化する。化合物の非存在下および存在下でUDBについての電圧プロトコールを行い、化
合物非含有条件に関して阻害百分率を計算した。結果を平均阻害百分率として提示し、デ
ータ分析はQPatchアッセイソフトウェア4.0、およびExcel2002(Mi
crosoft、Seattle、WA、U.S.A.)を使用して行う。
【0424】
(実施例170)
CNS Na1.2ナトリウムチャネルの使用依存性阻害
ヒトNa1.2cDNAの発現
野性型(WT)hNaV1.2(SCN2A NCBI#NM_021007.2、S
CN1B NCBI#NM_001037.4、SCN2B NCBI#NM_0045
88.2)を安定的に発現しているHEK−293細胞を使用して、INaを記録した。
細胞を標準的な組織培養手順で維持し、安定的なチャネル発現を培養培地中の800ug
/mLのG418および3ug/mLのピューロマイシンで維持する。他に断らない限り
、全ての試薬は、Sigma−Aldrich(St Louis、MO、U.S.A.
)から購入する。
【0425】
電気生理学
Na1.2の使用依存性ブロック(UDB)を測定するアッセイは、全細胞パッチク
ランプ技術を使用して、自動化した電気生理学プラットフォームであるQPatch16
XまたはQPatch HT(Sophion Bioscience、Copenha
gen、Denmark)で行い、細胞膜を通る電流を測定する。直列抵抗補正を100
%に設定し、直列抵抗および全細胞補正を自動的に行う。電流をSophion Bio
science Oracle database(Sophion Bioscien
ce、Copenhagen、Denmark)に保存する。分析はQPatchアッセ
イソフトウェアを使用して行い、データをExcel2010(Microsoft、S
eattle、WA、U.S.A.)にコンパイルする。
【0426】
内部(ピペット)溶液は、(mMで)105のCsF、10のNaF、20のCsCl
、2のEGTA、10のHEPES、10のデキストロースからなり、7.35のpHお
よび300mOsmol/kgの容量オスモル濃度である。外部(浴)溶液は、(mMで
)145のNaCl、4のKCl、1.8のCaCl、1のMgCl、10のデキス
トロース、10のHEPESを含有し、7.35のpHおよび310mOsmol/kg
の容量オスモル濃度である。実験は23〜25℃にて行う。
【0427】
化合物ストックは、バイアルにおいてジメチルスルホキシド(DMSO)中10mMま
でGilead Sample Bankによって通常通り作製する。場合によって、化
合物がDMSOに可溶性でないとき、これらは100%エタノール中で作製する。必要に
応じて、ストックを超音波処理する。MicroLab Nimbus(Hamilto
n Robotics、Reno、NV)を使用して、ガラス製バイアルにおいて化合物
を細胞外溶液で0.3〜3μMに希釈し、ガラスウェルプレートに移し、その後、細胞へ
のロボット利用の添加を行う。
【0428】
電流を測定する前に、全細胞コンフィギュレーションを確立させた後、細胞を10分間
安定化させる。試験化合物を、60秒間隔で2回加える。第2の化合物添加の後、200
秒の待機期間をおいて、平衡化させた。オンラインP/4手順を使用することによってリ
ーク電流を減算し、全ての電流を5kHzにてローパスベッセルフィルタ処理し、525
kHzにてデジタル化する。
【0429】
結果は、平均阻害百分率として提示する。
【0430】
Na1.2ピーク電流の使用依存性ブロックを、−120mVの保持電位から電圧パ
ルストレインのパルス数20(0mV、20ms、20パルス、25Hz)の間に測定す
る。
【0431】
電流を、各周波数トレインにおける最初のパルスに応じて記録したピーク電流に正規化
する。化合物の非存在下および存在下でUDBについての電圧プロトコールを行い、化合
物非含有条件に関して阻害百分率を計算した。
【0432】
データ分析は、QPatchアッセイソフトウェア4.0およびExcel2002(
Microsoft、Seattle、WA、U.S.A.)を使用して行う。
【0433】
上記の方法を使用して、本開示の化合物が、脳アイソフォームNa1.1およびNa
1.2のピーク電流を阻害することなく心臓の遅延INa電流を阻害することについて
選択的であることを実証し得る。本開示の化合物は、Na1.1およびNa1.2の
非常に高い周波数発射を阻害しても、てんかん患者で観察される変異Na1.1および
Na1.2の電圧依存性ブロックを実証してもよい。試料化合物についてのデータを、
上記表1において示す。
【0434】
(実施例171)
Na1.3ナトリウムチャネルの電圧依存性阻害
ヒトNa1.3cDNAの発現
野性型(WT)hNa1.3(SCN3A NCBI#NP_001075、SCN
1B NCBI#NM_001037.4、SCN2B NCBI#NM_004588
.2)を安定的に発現しているHEK−293細胞を使用して、INaを記録した。細胞
を標準的な組織培養手順で維持し、安定的なチャネル発現を培養培地中の800ug/m
LのG418および3ug/mLのピューロマイシンで維持する。他に断らない限り、全
ての試薬は、Sigma−Aldrich(St Louis、MO、U.S.A.)か
ら購入する。
【0435】
電気生理学
Na1.3の電圧依存性ブロック(VDB)を測定するアッセイは、全細胞パッチク
ランプ技術を使用して、自動化した電気生理学プラットフォームであるQPatch16
XまたはQPatch HT(Sophion Bioscience、Copenha
gen、Denmark)で行い、細胞膜を通る電流を測定する。直列抵抗補正を100
%に設定し、直列抵抗および全細胞補正を自動的に行う。電流をSophion Bio
science Oracle database(Sophion Bioscien
ce、Copenhagen、Denmark)に保存する。分析はQPatchアッセ
イソフトウェアを使用して行い、データをExcel2010(Microsoft、S
eattle、WA、U.S.A.)にコンパイルする。
【0436】
内部(ピペット)溶液は、(mMで)105のCsF、10のNaF、20のCsCl
、2のEGTA、10のHEPES、10のデキストロースからなり、7.35のpHお
よび300mOsmol/kgの容量オスモル濃度である。外部(浴)溶液は、(mMで
)80のNaCl、60のコリン−Cl、4のKCl、1.8のCaCl、1のMgC
、10のデキストロース、10のHEPESを含有し、7.35のpHおよび310
mOsmol/kgの容量オスモル濃度である。実験は23〜25℃にて行う。
【0437】
化合物ストックは、バイアルにおいてジメチルスルホキシド(DMSO)中10mMま
でGilead Sample Bankによって通常通り作製する。場合によって、化
合物がDMSOに可溶性でないとき、これらは100%エタノール中で作製する。必要に
応じて、ストックを超音波処理する。MicroLab Nimbus(Hamilto
n Robotics、Reno、NV)を使用して、ガラス製バイアルにおいて化合物
を細胞外溶液で1μMに希釈し、ガラスウェルプレートに移し、その後、細胞へのロボッ
ト利用の添加を行う。
【0438】
電流を測定する前に、全細胞コンフィギュレーションを確立させた後、細胞を10分間
安定化させる。試験化合物を120秒の間隔で3回加え、平衡化させる。P/4手順を使
用して電流をリーク減算処理し、5kHzにてローパスベッセルフィルタ処理し、25k
Hzにてデジタル化した。結果を、平均阻害百分率として提示する。
【0439】
Na1.3ピーク電流の電圧依存性ブロックは、電圧ステップの事前調整ステップ(
10秒間の−55mV、それに続く10ms間の−120mV)に続いて、0mV(20
ms)への電圧ステップの間に測定した。保持電位は−120mVであったが、この電圧
プロトコールはNa1.3の最大半量不活性化を誘発する。VDBについての電圧プロ
トコールを、化合物の非存在下および存在下で45秒毎に行い、化合物非含有条件に関し
て阻害百分率を計算した。
【0440】
Na1.7ナトリウムチャネルの電圧依存性阻害
ヒトNa1.7cDNAの発現
野性型(WT)hNa1.7を安定的に発現しているHEK−293細胞は、Sco
ttish Biomedical(Glasgow、Scotland、United
Kingdom)から得た。細胞を標準的組織培養手順で維持し、安定的なチャネル発
現を培養培地中の500ug/mLのG418で維持する。他に断らない限り、全ての試
薬は、Sigma−Aldrich(St Louis、MO、U.S.A.)から購入
する。
【0441】
電気生理学
Na1.7の電圧依存性ブロック(VDB)を測定するアッセイは、全細胞パッチク
ランプ技術を使用して、自動化した電気生理学プラットフォームであるQPatch16
XまたはQPatch HT(Sophion Bioscience、Copenha
gen、Denmark)で行い、細胞膜を通る電流を測定する。直列抵抗補正を100
%に設定し、直列抵抗および全細胞補正を自動的に行う。電流をSophion Bio
science Oracle database(Sophion Bioscien
ce、Copenhagen、Denmark)に保存する。分析はQPatchアッセ
イソフトウェアを使用して行い、データをExcel2010(Microsoft、S
eattle、WA、U.S.A.)にコンパイルする。
【0442】
内部(ピペット)溶液は、(mMで)105のCsF、10のNaF、20のCsCl
、2のEGTA、10のHEPES、10のデキストロースからなり、7.35のpHお
よび300mOsmol/kgの容量オスモル濃度である。外部(浴)溶液は、(mMで
)140のNaCl、4のKCl、1.8のCaCl、1のMgCl、10のデキス
トロース、10のHEPESを含有し、7.35のpHおよび310mOsmol/kg
の容量オスモル濃度である。実験は23〜25℃にて行う。
【0443】
化合物ストックは、バイアルにおいてジメチルスルホキシド(DMSO)中10mMま
でGilead Sample Bankによって通常通り作製する。場合によって、化
合物がDMSOに可溶性でないとき、これらは100%エタノール中で作製する。必要に
応じて、ストックを超音波処理する。MicroLab Nimbus(Hamilto
n Robotics、Reno、NV)を使用して、ガラス製バイアルにおいて化合物
を細胞外溶液で1μMに希釈し、ガラスウェルプレートに移し、その後、細胞へのロボッ
ト利用の添加を行う。
【0444】
電流を測定する前に、全細胞コンフィギュレーションを確立させた後、細胞を10分間
安定化させる。試験化合物を120秒の間隔で3回加え、平衡化させる。P/4手順を使
用して電流をリーク減算処理し、5kHzにてローパスベッセルフィルタ処理し、25k
Hzにてデジタル化した。結果を、平均阻害百分率として提示する。
【0445】
Na1.7ピーク電流の電圧依存性ブロックは、電圧ステップの事前調整ステップ(
10秒間の−60mV、それに続く10ms間の−120mV)に続いて、0mV(20
ms)への電圧ステップの間に測定した。保持電位は−120mVであったが、この電圧
プロトコールはNa1.7の最大半量不活性化を誘発する。VDBについての電圧プロ
トコールを、化合物の非存在下および存在下で45秒毎に行い、化合物非含有条件に関し
て阻害百分率を計算した。
【0446】
上記の方法を使用して、本開示の選択した化合物がまたNa1.3およびNa1.
7の電圧依存性ブロックを示すことを実証し得る。この活性は、化合物の潜在的な抗糖尿
病効果と相関すると考えられる。VDBプロトコールは、ピークINaの最大半量不活性
化を生じさせ、また膵島細胞(ベータ、アルファおよびデルタ細胞)の静止膜電位を模倣
する。例示的な化合物についてのデータを、下記表2において示す。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
(実施例172)
麻酔したウサギにおける虚血によって誘発されるSTセグメント上昇
この研究を行って、in vivoでのウサギモデルにおける本開示の化合物の抗虚血
効果を決定した。
【0448】
方法:
雌性ニュージーランドウサギ(3.0〜4.0kg)は、Western Orego
n Rabbitryから購入した。動物を12時間の明暗サイクルで収容し、標準的な
飼料および水を与えた。米国学術研究会議によって公表されたGuide for th
e Care and Use of Laboratory AnimalsおよびI
nstitutional Animal Care Committee of Gi
lead Sciences,Inc.により承認された実験プロトコールによって全て
の実験を行った。
【0449】
ウサギをケタミン(35mg/kg)およびキシラジン(5mg/kg)の筋肉内注射
(im)で麻酔した。気管切開を行い、気管に気管内チューブを挿管した。動物は、圧力
制御動物用人工呼吸器(Kent Scientific Corp.、Torring
ton、CT)を使用して、40ストローク/分の呼吸数および10mmHOのピーク
吸気圧力で酸素を補充した室内空気で人工呼吸し、これを血液ガスおよびpHを生理的範
囲内に維持するために調節した(iSTAT臨床分析器、Heska Corp.;Wa
ukesha、WI)。血圧(BP)の測定のために、左大腿動脈にカニューレを挿入し
た。血液試料をまた大腿動脈から採取した。薬物/ビヒクル投与のために、右外頸静脈に
カニューレを挿入した。体表面心電図(ECG)の記録のために針電極を肢の皮下に挿入
した。
【0450】
心臓を第4肋間腔における切開によって曝露させた(第4および/または第5肋骨を明
瞭な手術視野のために切断した)。胸部を開き、4つの開創器を使用して心膜クレードル
を形成させた。その中に6−0Proleneポリプロピレン糸を有する5cmのPE−
10チューブでできているスネアから構成される冠動脈オクルーダーを、左前下行動脈(
LAD)の周りにその起点において緩く置いた。濾紙の小さなパッチに付着させたtef
lon(登録商標)コーティングした銀線で作製した2つの単極電極を、左心室の虚血お
よび正常領域の表面上に付着させ、心外膜心電図を記録した。
【0451】
参照電極を首の開いた切開部に置いた。動物の体温を直腸温度計によってモニターし、
手術台の表面温度を調節することによって37〜40℃にて維持した。LADを結紮する
ことによって局所虚血(15分)を誘発し、それに続いて結紮を開放することによって1
5分間再灌流させた。実験の終わりに心臓を摘出し、LADを再結紮した。食塩水中1%
のエバンスブルーで心臓を灌流することによって虚血領域を可視化し、総心室重量の百分
率として計算した。10%未満または25%より大きい虚血領域を有するウサギは、分析
から除外した。動物を、ビヒクルおよび試験化合物群に無作為に割り付けた。試験化合物
を、15%NMP、10%Solutolおよび75%脱イオン水(dHO)に溶解さ
せた。試験化合物を、静脈への注入として1μMの血漿濃度に達することを標的とした速
度で与えた。30分の化合物投与の後、心臓を15分の虚血、それに続く15分の再灌流
に供した。
【0452】
結果:
表3のデータは、本開示の特定の化合物が虚血によって誘発される心筋の電気的機能障
害を予防し得ることを示唆する。
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式Iの化合物
【化174】
[この文献は図面を表示できません]

またはその薬学的に許容される塩、立体異性体もしくは立体異性体の混合物であって、式
中、
Yは、−L−Rまたは環窒素原子を介して結合しているヘテロシクリルもしくはヘテロ
アリール環であり、各ヘテロシクリルまたはヘテロアリールは、C〜Cアルキル、C
〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、
〜Cアルコキシ、−OH、−NH、−COR、−CO、−NHSO
、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択される1〜3個の基で任
意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、
ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシは各々、1〜3個のC
〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまたは−OCFで任意
選択で置換されており、
Xは、CRまたはNであり、
Zは、CRまたはNであり、
Lは、−O−、−NR−、−NR(CHR−、−O(CHR、−O(C
HRC(O)−、−O(CHRC(O)O−、−O(CHRNH−、
−O(CHRC(O)NH−、−O(CHRNHC(O)O−または−O(
CHRNHS(O)−であり、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロシク
リルまたはヘテロアリールであり、各シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたは
ヘテロアリールは、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、
ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、−OH、−NH、−COR、−CO
、−NHSO、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択され
る1〜3個の基で任意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロア
ルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシは各
々、1〜3個のC〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまた
は−OCFで任意選択で置換されており、
各Rは、独立に、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたは−OCF
であり、
は、水素、ハロ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、C〜C
シクロアルキルまたはフェニルであり、前記シクロアルキルまたはフェニルは、1個また
は2個のハロ原子で任意選択で置換されており、ただし、Rが水素であるとき、pは、
1または2であり、
各Rは、独立に、C〜Cアルキル、ハロ、C〜Cアルコキシもしくは−OCF
であるか、またはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、
1〜3個の二重結合を任意選択で含有し、かつO、N、およびSからなる群から独立に選
択される1〜3個のヘテロ原子を任意選択で含有するC〜C環を形成し、この環は、
1〜3個のハロ、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cハロア
ルコキシで任意選択で置換されてよく、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキルまたは−COCHであり

各Rは、独立に、水素、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、−CN、−O
Hまたは−NHであり、
は、水素、C〜Cアルキル、アリールまたはアラルキルであり、
は、独立に、水素、C〜Cアルキル、ハロ、C〜Cアルコキシもしくは−O
CFであるか、またはRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
て、1〜3個の二重結合を任意選択で含有し、かつO、N、およびSからなる群から独立
に選択される1〜3個のヘテロ原子を任意選択で含有するC〜C環を形成し、この環
は、1〜3個のハロ、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはC〜C
ロアルコキシで任意選択で置換されてよく、
は、水素、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたは−OCFであ
り、
各nは、独立に、2、3、4または5であり、
各nは、独立に、1、2、3、4または5であり、
pおよびqは、それぞれ独立に、0、1または2である、
化合物、またはその薬学的に許容される塩、立体異性体もしくは立体異性体の混合物。
(項2)
Yが、環窒素原子を介して結合しているヘテロシクリルまたはヘテロアリール環であり
、各ヘテロシクリルまたはヘテロアリールが、C〜Cアルキル、C〜Cシクロア
ルキル、ハロ、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、C〜Cアルコ
キシ、−OH、−NH、−COR、−CO、−NHSO、−NHCO
、および−CNからなる群から独立に選択される1〜3個の基で任意選択で置換され
ており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、
ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシが各々、1〜3個のC〜Cアルコキシ
、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまたは−OCFで任意選択で置換されて
いる、上記項1に記載の化合物。
(項3)
Yが、環窒素原子を介して結合しているヘテロシクリルまたはヘテロアリール環であり
、各ヘテロシクリルまたはヘテロアリールが、C〜Cアルキル、アリール、およびオ
キソからなる群から独立に選択される1〜3個の基で任意選択で置換されており、前記C
〜Cアルキルが、1〜3個のハロまたは−OHで任意選択で置換されている、上記項
1に記載の化合物。
(項4)
Yが、−L−Rである、上記項1に記載の化合物。
(項5)
Lが、−O(CHR−である、上記項4に記載の化合物。
(項6)
各Rが、独立に、水素またはC〜Cアルキルである、上記項4に記載の化合物。
(項7)
が、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル
またはヘテロアリールであり、各シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテ
ロアリールが、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロ、アリール、ヘテ
ロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、−OH、−NH、−COR、−CO
−NHSO、−NHCO、および−CNからなる群から独立に選択される1
〜3個の基で任意選択で置換されており、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキ
ル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびC〜Cアルコキシが各々、
1〜3個のC〜Cアルコキシ、ハロ、−CF、−CN、−OH、−NHまたは−
OCFで任意選択で置換されている、上記項1に記載の化合物。
(項8)
が、
【化175-1】
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【化175-2】
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【化175-3】
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である、上記項1に記載の化合物。
(項9)
が、C〜Cアルキルである、上記項1に記載の化合物。
(項10)
が、フルオロ、メチルまたはメトキシである、上記項1に記載の化合物。
(項11)
が、水素、フルオロ、−CF、−OCF、−O−CH−CFまたはシクロ
プロピルである、上記項1に記載の化合物。
(項12)
が、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシまたは−OCFである、上記項9に記
載の化合物。
(項13)
Xが、Nである、上記項1に記載の化合物。
(項14)
Xが、CRである、上記項1に記載の化合物。
(項15)
が、水素である、上記項1に記載の化合物。
(項16)
Zが、Nである、上記項1に記載の化合物。
(項17)
Zが、CRである、上記項1に記載の化合物。
(項18)
が、水素である、上記項1に記載の化合物。
(項19)
qが、0または1である、上記項1に記載の化合物。
(項20)
pが、0または1である、上記項1に記載の化合物。
(項21)
式Iの化合物が、式IAの化合物
【化176】
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である、上記項1に記載の化合物。
(項22)
式Iの化合物が、式IBの化合物
【化177】
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である、上記項1に記載の化合物。
(項23)
式Iの化合物が、式ICの化合物
【化178】
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である、上記項1に記載の化合物。
(項24)
【化179-1】
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【化179-2】
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【化179-3】
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【化179-4】
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【化179-5】
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【化179-6】
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【化179-7】
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【化179-8】
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【化179-9】
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【化179-10】
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【化179-11】
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【化179-12】
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【化179-13】
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【化179-14】
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【化179-15】
[この文献は図面を表示できません]

【化179-16】
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【化179-17】
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【化179-18】
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【化179-19】
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【化179-20】
[この文献は図面を表示できません]

【化179-21】
[この文献は図面を表示できません]

【化179-22】
[この文献は図面を表示できません]

【化179-23】
[この文献は図面を表示できません]

【化179-24】
[この文献は図面を表示できません]

【化179-25】
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【化179-26】
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【化179-27】
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からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩、立体異性体もしく
は立体異性体の混合物。
(項25)
【化180】
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からなる群から選択される化合物。
(項26)
薬学的に許容される添加剤および治療有効量の上記項1から25のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
(項27)
ヒトにおいて遅延ナトリウム電流を低減させることができる剤での処置によって軽減可能である病態を処置する方法であって、それを必要としているヒトに、治療有効用量の請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
(項28)
前記病態が、心房性不整脈、心室性不整脈、心不全(うっ血性心不全、拡張期心不全、収縮期心不全、急性心不全を含む)、プリンツメタル型(異型)狭心症、安定狭心症、不安定狭心症、運動誘発性狭心症、うっ血性心疾患、虚血、再発性虚血、再灌流傷害、心筋梗塞、急性冠動脈症候群、末梢動脈疾患、肺高血圧症、QT延長症候群、肥大型心筋症および間欠性跛行の一つまたは複数から選択される心血管疾患である、上記項27に記載の方法。
(項29)
前記病態が、糖尿病または糖尿病性末梢神経障害である、上記項27に記載の方法。
(項30)
前記病態が、神経因性疼痛、てんかん、片頭痛、発作または麻痺の一つまたは複数をもたらす、上記項27に記載の方法。
(項31)
治療における、上記項1から25のいずれか一項に記載の化合物の使用。
(項32)
心房性不整脈、心室性不整脈、心不全(うっ血性心不全、拡張期心不全、収縮期心不全、急性心不全を含む)、プリンツメタル型(異型)狭心症、安定狭心症、不安定狭心症、運動誘発性狭心症、うっ血性心疾患、虚血、再発性虚血、再灌流傷害、心筋梗塞、急性冠動脈症候群、末梢動脈疾患、肺高血圧症、QT延長症候群、肥大型心筋症および間欠性跛行から選択される一つまたは複数の疾患を処置するための医薬の製造における、上記項1から25のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【外国語明細書】
2017206566000001.pdf