【課題】設備機器からの排水が流入する第一流路と、他の設備機器からの排水が流入する第二流路を備えた排水トラップについて、装置の全高を押さえつつ、第一流路側からの排水等の逆流を防ぐ逆流防止機能を向上させた排水トラップの提供を課題とする。
【解決手段】排水トラップ1は、設備機器からの排水が流入する第一流路25と、他の設備機器からの排水が流入する第二流路26と、排水の一部を貯留する封水部6と、封水部6との組み合わせによって水封状態を形成する防臭筒10を有している。又、防臭筒10は内部に弁座15と弁体16から成る逆止め弁14が配置されている。
前記逆止め弁は、下流側からの排水等の逆流を防止するとともに、上流側からの排水の流入に伴い回動し、下流側へと排水を流入させるスイング式の弁体と、弁体が当接する弁座から成る逆止め弁であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水トラップ。
【背景技術】
【0002】
洗濯機や浴室の排水口には、排水口に流入した排水を排出する排水配管が取り付けられているが、当該排水配管を単に下水側へと繋ぐと、下流側からの臭気や害虫が屋内へと逆流してしまう。そこで、排水トラップと呼ばれる、トラップ機能を有する装置を設けることにより、当該問題を解決している。
排水トラップは内部に排水を貯留し、当該貯留された排水によって排水流路の一部を満水(水封)状態にすることで、下流側から屋内に臭気や害虫が侵入することを防ぐトラップ機能を形成する。尚、内部に貯留された排水は「封水」と呼ばれる。
ここで、上記排水トラップは、洗い場パン(設備機器)からの排水が流入する第一流路と、浴槽及び浴槽パン(他の設備機器)からの排水が流入する第二流路を備えているものが知られている。又、排水トラップは洗い場パンの下方に配置されるトラップ本体と、浴槽及び浴槽パンの下方に配置される排水エルボより構成される。
上記洗い場パンからの排水は、洗い場パン上に設けられた排水口より第一流路内に流入する。即ち、防臭筒、封水部を通じてトラップ本体に流入し、トラップ本体の側壁に形成された排出口より、更に下流側の排水配管へ排出される。一方、浴槽又は浴槽パンからの排水は、浴槽又は浴槽パン上に設けられた排水口より第二流路内に流入する。即ち、排水エルボ、枝管部を通じ、排水トラップ本体へと流入し、封水部を通じて上記排出口より、更に下流側の排水配管へ排出される。
【0003】
ここで、上記排水トラップにおいて、第二流路から排水された排水はトラップ本体内において第一流路と合流することから、第二流路に多量の排水が排出された場合、当該排水が第一流路を通り、洗い場パンの排水口より溢れ出てしまうことがある。そこで、特許文献1に記載の排水トラップにおいては排水流路内に逆止め弁を配置することにより、排水の逆流を防止している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載の排水トラップにおいては、弁体が防臭筒の下端と当接する構造であるため、防臭筒の下方に、逆止め弁が動作するための空間が必要となるため、装置が大型化してしまう。又、上記逆止め弁は弁体が常に排水流路を閉塞している構造ではないため、排水内に多量の泡が混入している場合等において、排水の逆流を防止するができない場合があった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑み、排水の逆流を防止するとともに、装置を小型化させた排水トラップの提供、及び逆流防止機能の向上を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明は、設備機器からの排水が流入する第一流路と、
他の設備機器からの排水が流入する第二流路と、
排水の一部を貯留する封水部と、
上記第一流路は、下端が封水部内に配置され、封水部との組み合わせによって水封状態を形成する防臭筒を有し、
前記防臭筒は、内部に逆止め弁を備えることを特徴とする排水トラップである。
【0008】
請求項2に記載の本発明は、上記逆止め弁は、防臭筒の下端よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の排水トラップである。
【0009】
請求項3に記載の本発明は、前記逆止め弁は、下流側からの排水等の逆流を防止するとともに、上流側からの排水の流入に伴い回動し、下流側へと排水を流入させるスイング式の弁体と、弁体が当接する弁座から成る逆止め弁であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水トラップである。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、前記排水トラップが、
逆止め弁の動作時における音鳴りを防ぐ、音鳴り防止機構を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の排水トラップである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1及び請求項2に記載の本発明によれば、防臭筒内が内部に逆止め弁を備えることにより、排水の逆流を防止するとともに、装置を小型化させることが可能となる。
請求項3に記載の本発明によれば、スイング式の弁体を備えた逆止め弁を採用することにより、逆流防止機能を十分に発揮させつつ、上流側からの排水流量を確保することが可能となる。
請求項4に記載の本発明によれば、消音部材により、逆止め弁の動作に伴う騒音を低減することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の排水トラップ1を説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。
【0014】
以下に、本発明の第一実施形態について
図1乃至
図4を用いて説明する。
【0015】
図1に示すように、本実施形態に係る排水トラップ1は、浴室100に取り付けられている。浴室100は、使用者が体を洗う、洗い場の排水を受ける洗い場パン101と、浴槽102と、浴槽102が載置された浴槽パン103から構成されている。尚、以下に記載する第一実施形態においては、洗い場パン101を設備機器とし、浴槽102及び浴槽パン103を他の設備機器とする。
【0016】
排水トラップ1は
図1に示すように、洗い場パン101側に配置されるトラップ本体2、封水部6、フランジ部材7、防臭筒10、及び浴槽102と浴槽パン103側に配置される排水エルボ23より構成され、前記洗い場パン101からの排水を排出する第一流路25と、浴槽102又は浴槽パン103からの排水を排出する第二流路26を有している。
【0017】
図2に示すように、トラップ本体2は有底筒状であって、その上面及び側面に開口が形成された箱状であるとともに、その側面には、排出口3及び枝管部4が形成されている。又、トラップ本体2は内部に封水部6を備えている。
上記トラップ本体2の上面に形成された開口はその内周において雌螺子部が螺刻されており、パッキン及び洗い場パン101を介して後述するフランジ部材7と螺合されている。
排出口3はトラップ本体2内部に流入した排水を更に下流側の配管へと排出する開口であり、更に下流側の配管が接着されている。
枝管部4は上記排出口3と対向する側面に形成された開口であり、上流側に向けて筒状に延設されており、後述する排水エルボ23の端部が接着されている。従って、本実施形態においては、枝管部4を通じて第一流路25と第二流路26が連通さており、第二流路26からの排水は排水トラップ本体2内部に流入し、第一流路25と合流する構造となっている。
封水部6は内部に排水を貯留可能な空間であり、本実施形態においては、トラップ本体2底面より封水壁5が上方へ向けて立設されることで形成されている。ここで、上述の通り、トラップ本体2は枝管部4を通じて排水エルボ23と連通されている。従って、本発明の排水トラップ1は、排水エルボ23とトラップ本体2の一部に排水を貯留し、封水を形成することが可能であり、第一流路25と第二流路26が封水を共有している。
【0018】
フランジ部材7は円筒状であって、その上端に形成された外向きの鍔状部分と、当該鍔状部分より下方に延設された筒状部分より成る。筒状部分外周には雄螺子部が螺刻され、パッキン及び洗い場パン101を介して前記トラップ本体2と螺合されている。又、筒状部分内周には中程において内側に延出された内向きの段部8及び突起部9が形成されている。尚、鍔状部分の外周は洗い場パン101の取り付け孔よりも大径であるが、筒状部分外周は当該取り付け孔よりも小径に形成されており、当該鍔状部分の下面と、トラップ本体2の上面とで取り付け孔周縁が挟持されている。そして、前記段部8には後述する防臭筒10が載置されるとともに、突起部9に防臭筒10外周が係合されることによって保持されている。又、フランジ部材7はその上端が第一流路25の流入口(第一流入口27)として機能し、洗い場パン101上に生じた排水が流入する。
【0019】
防臭筒10は内部に排水流路を形成する円筒状の部材であって、縮径部11、屈曲部12、排出部13より構成されており、屈曲部12と排出部13の境界部分には逆止め弁14が設けられている。
縮径部11は防臭筒10の上端より、下流側に進むに連れて漸次一方の内壁に向けて縮径し、屈曲部12と連続する。尚、
図2に示すように、縮径部11の下端において、防臭筒10内の排水流路の脚断面積は約1/2となる。
屈曲部12は縮径部11下端から防臭筒10の底面にかけて形成された屈曲部分であり、流入した排水は屈曲部12においてその流れ方向が略水平方向となる。
排出部13は防臭筒10の下流側端部であり、排出部13において、屈曲部12より流入した排水はその流れ方向が略水平方向より略垂直方向となり、封水部6へと排出される。又、排出部13下端(防臭筒10下端)は前記封水部6の底面(トラップ本体2底面)から封水壁5上端までの間に配置されている。従って、防臭筒10は封水部6内に貯留された封水内に下端が配置されることにより、第一流路25の一部を満水(水封)状態にすることで、下流側から屋内に臭気や害虫が侵入することを防ぐトラップ機能を形成する。
【0020】
逆止め弁14は上記防臭筒10の内部であって、弁座15及び弁体16より成り、屈曲部12と排出部13の間に配置され、下流側からの排水や臭気、害虫等の逆流を防止する逆流防止機能を有する。
弁座15は防臭筒10の流路中に形成された弁体16の当接部分であり、防臭筒10の中心に配置されている。又、弁座15は垂直方向に対して数度傾斜しており、弁体16が当接することで、防臭筒10内部の排水流路を閉塞している。
弁体16は略長方形の板状部17と、板状部17の上端に形成された軸部19から構成され、上流側からの排水の流入に伴い回動し、下流側はと排水を流入させるスイング式の逆止め弁14であり、水よりも比重の高い硬質の樹脂材より成る。板状部17は第一流路を閉塞する機能を有する板体であって、板状部17側面において凸部18が突設されている。又、板状部17は周囲に消音部材20が嵌着されており、上記凸部18に消音部材20の凹部21が係合されている。軸部19は弁体16の上端において、側面方向に延設された筒状の軸であり、防臭筒10内において回動自在に保持されている。
ここで、上記弁座15は断面視垂直方向に延設されており、弁体16は弁座15に対して略水平方向より当接している。尚、弁座15について「断面視略垂直」と記載しているが、上述の通り、弁座15は傾斜面となっている。従って、「弁体16は弁座15に対して略水平方向より当接している」と記載しているが、実際には弁体16は数度傾斜した状態で弁座15と当接しており、弁体16は第一流入口27から排水が流入していない状態において、自重により弁座15と当接し、第一流路25を閉塞している。
【0021】
消音部材20はゴムやシリコン等の軟質材又は弾性材より成り、板状部17の周囲に嵌着されている。又、消音部材20は弁体16の板状部17の周囲に嵌着されており、内面に形成された凹部21が上記凸部18と係合することによって抜脱が防止されている。尚、消音部材20が嵌着された状態において、
図3(a)に示すように、板状部17の表面(弁座15と当接する側)全体が消音部材20によって被覆されており、
図3(b)に示すように、上辺を除く板状部17の裏面の三辺の外縁が消音部材20によって被覆されている。
ここで、上記弁体16は板状部17の表面全体が消音部材20によって被覆されていることから、弁体16と弁座15との当接箇所には消音部材20が配置されている。又、板状部17の裏面の三辺の外縁が消音部材20によって被覆されていることから、弁体16が回動した際における、弁体16と防臭筒10の内周面との当接箇所にも消音部材20が配置されている。即ち、本発明において、弁体16は、弁座15と防臭筒10と当接する際、常に消音部材20を介して当接する。
【0022】
第一目皿22は防臭筒10の上方に配置され、第一流入口27に取り付けられた円形であって、洗い場パン101上に生じた排水中の毛髪等を捕集する網目状の捕集部を有している。
【0023】
排水エルボ23は側面視略L字状の配管であって、上流側において浴槽102及び浴槽パン103からの排水が流入する第二流入口28が開口しており、当該第二流入口28には第二目皿24が取り付けられている。又、排水エルボ23は下流側端部において上記トラップ本体2の枝管部4と連結しており、第二流入口28から流入した排水を、枝管部4を通じてトラップ本体2内へと排出する。
【0024】
第二目皿24は中央において浴槽102の排水口から連続する配管が中央に接続されているとともに、当該開口の周囲において、浴槽パン103からの排水が流入する切り欠きが形成されている。尚、第二目皿24はその裏面(下面)においてフロート式の逆止め弁が配置されており、下流側からの排水が浴槽パン103側へと逆流することを防ぐことができる。
【0025】
上記排水トラップ1は、洗い場パン101からの排水が流れる第一流路25と、浴槽102及び浴槽パン103からの排水が流れる第二流路26を有している。以下において、上記第一流路25及び第二流路を流れる排水の流れを説明する。
【0026】
まず、
図4に示すように、洗い場パン101上に排水が生じた場合、当該排水は第一目皿22を通過して、第一流入口27より防臭筒10内の縮径部11を通り、屈曲部12へと流入する。この時、流入した排水は屈曲部12によって流れる方向が約90度屈曲され、略水平方向の流れとなる。そして、当該略水平方向に流れる排水は、弁座15に取り付けられた弁体16に当接する。この時、弁体16には弁座15から離間する方向に水圧が加わるため、弁体16は軸部19を軸として回動し、第一流路25を開放状態にする。この時、水勢によって回動した弁体16は、板状部17の底辺が防臭筒10の内壁(排出部13内壁)と当接することがあるが、上述のように、板状部17の裏面の三辺の外縁は消音部材20によって被覆されているため、弁体16と防臭筒10が衝突した際の騒音は消音部材20によって低減される。
【0027】
そして、弁体16を回動させた排水は略水平方向より排出部13へと流入し、再び略垂直方向へと流れが屈曲され、防臭筒10下端より封水部6内へと排出される。その後、排水は防臭筒10の外側を通り、封水壁5を乗り越えて排出口3より下流側の配管へと排出される。第一流路25への排水が終了すると、弁体16は自重によって回動し、弁座15に当接して第一流路25を再び閉塞する。尚、上述の通り、板状部17の表面は消音部材20によって被覆されているため弁体16と弁座15が衝突した際の騒音は消音部材20によって低減される。
【0028】
次に、
図5に示すように、浴槽102及び浴槽パン103上に排水が生じた場合、当該排水は第二目皿24を通過して、第二流入口28より排水エルボ23内へと流入する。排水エルボ23内に流入した排水は、枝管部4を通じてトラップ本体2内に流入し、封水壁5を乗り越えて排出口3より排出される。
【0029】
ここで、浴槽102より多量の排水が生じた場合等において、枝管部4(第二流路26)よりトラップ本体2へと流入する排水の一部は防臭筒10下端より逆流しようとする。しかし、第一流路25は逆止め弁14によって閉塞されており、当該逆流しようとする排水は弁体16を弁座15側に向けて付勢することから、逆止め弁14は第一流路25を閉塞した状態を維持し、排水が逆流することはない。
【0030】
第一流路25又は第二流路26からの排水が終了した際、トラップ本体2内部に流入した排水の一部はトラップ本体2と枝管部4と排水エルボ23の一部、即ち封水部6に貯留される。この時、防臭筒10内部の一部と、防臭筒10及び外周の排水流路が排水によって満水(水封)状態となり、第一流路25にトラップ機能が形成される。同様に、トラップ本体2、枝管部4及び排水エルボ23の排水流路が排水によって満水(水封)状態となり、第二流路26にトラップ機能が形成される。
【0031】
尚、排水トラップ1内に大量の排水が流れた場合や、排水トラップ1の下流側の配管に大量の排水が流れた場合等において、排水トラップ1内の排水流路が負圧となることがある。この時、逆止め弁14の上流側と下流側に気圧差が生じることによって弁体16が回動し、開閉を繰り返すと共に弁体16が弁座15及び防臭筒10の内壁(排出部13の内壁)に衝突する。しかし、上述の通り、本発明においては弁体16と弁座15の当接箇所、及び弁体16と防臭筒10の内壁との当接箇所には音鳴り防止機構として消音部材20が配置されている。従って、弁体16は消音部材20を介して弁座15及び防臭筒10の内壁と衝突するため、当該消音部材20によって衝突時の騒音が低減される。
【0032】
上記本発明においては、防臭筒10内部に逆止め弁14が配置されていることにより、排水トラップ1の全高を抑えることが可能となる。又、逆止め弁14は弁座15が断面視垂直方向に延設されており、且つ弁体16が弁座15に対して略水平方向より当接している。従って、逆止め弁14部分における流路面積を大きく確保することが可能となるため、好適な排水流量を維持することができる。
【0033】
本発明の排水トラップは以上であるが、本発明は上記第一実施形態の形状に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を行っても良いものである。例えば、上記第一実施形態では洗い場パン101を設備機器とし、浴槽102及び浴槽パン103を他の設備機器としていたが、浴槽102を設備機器とし、浴槽パン103を他の設備機器としても良い。その他にも、所謂ダブルシンクと呼ばれる2つのシンクを有する流し台において、一方のシンクを設備機器とし、他方のシンクを他の設備機器としても良く、又、洗面台を設備機器とし、オーバーフロー配管をその他の設備機器に採用しても良い。
又、上記第一実施形態においては、ゴムやシリコンから成る消音部材20を弁体16に嵌着させることにより逆止め弁14作動時の騒音を低減していたが、消音部材20の素材は上記材質に限られるものではなく、発泡樹脂等、同様の効果を奏する材質を採用しても良い。更に、逆止め弁14作動時の騒音を低減するに当たり、消音部材20を弁体16に嵌着する以外に、バネや重りを用いて弁体16を弁座15に向けて付勢しても良く、又、弁体16に通気部を開口することにより、逆止め弁14の上流側と下流側の気圧差を解消することによって騒音を低減しても良い。
又、逆止め弁14の弁体16は、上流側からの排水の流入に伴い回動し、下流側はと排水を流入させるスイング式の逆止め弁14であったが、フロート式逆止め弁等の逆止め弁を採用しても良い。
又、第二流路26について、上記実施形態ではトラップ本体2の側面方向に枝管部4を設け、この枝管部4を介して逆止め弁14の下流側に第二流入口28からの排水を流入するように構成していたが、本発明は上記実施形態に限定されるものでは無い。即ち、
図6に示すその他の実施形態のように、第二流入口28となる管体を第一流入口27の上方から防臭筒10内の逆止め弁14下流側に挿入するように構成しても構わない。このように、必要に応じて配管レイアウトは自在に変更することができる。