特開2017-208972(P2017-208972A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱重工サーマルシステムズ株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2017208972-制御装置及び空気調和機 図000003
  • 特開2017208972-制御装置及び空気調和機 図000004
  • 特開2017208972-制御装置及び空気調和機 図000005
  • 特開2017208972-制御装置及び空気調和機 図000006
  • 特開2017208972-制御装置及び空気調和機 図000007
  • 特開2017208972-制御装置及び空気調和機 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-208972(P2017-208972A)
(43)【公開日】2017年11月24日
(54)【発明の名称】制御装置及び空気調和機
(51)【国際特許分類】
   H02P 5/46 20060101AFI20171027BHJP
   F24F 11/02 20060101ALI20171027BHJP
【FI】
   H02P5/46 E
   F24F11/02 103Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-101278(P2016-101278)
(22)【出願日】2016年5月20日
(71)【出願人】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】大野 賢三
(72)【発明者】
【氏名】角谷 敦之
【テーマコード(参考)】
3L260
5H572
【Fターム(参考)】
3L260BA49
3L260FC31
3L260FC34
5H572AA11
5H572BB03
5H572CC05
5H572DD02
5H572DD07
5H572EE04
5H572HA05
5H572HA20
5H572HB07
5H572HC07
5H572PP02
(57)【要約】
【課題】CPUに関するコスト削減および基板占有面積の縮小を実現すること。
【解決手段】制御装置は、交流電源11からの三相交流電圧を直流電圧に変換する整流回路12、21と、直流電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータM1に出力するインバータ13と、整流回路12、21の出力側にそれぞれ接続された平滑コンデンサ14、24と、整流回路21から出力される直流電圧からインバータ13の電源電圧を生成するインバータ用電源回路22aと、圧縮機モータM1の制御機能と補機の制御機能とを搭載したCPU23と、整流回路21から出力される直流電圧からCPU23の電源電圧を生成するCPU用電源回路22bと、直流正極母線A(+)と直流正極母線B(+)とを接続する正極配線C(+)に設けられた第1ダイオード26と、直流負極母線A(−)と直流負極母線B(−)とを接続する負極配線C(−)に設けられた第2ダイオード27とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三相四線式の交流電源に接続され、空気調和機の圧縮機モータおよび補機を制御する制御装置であって、
前記交流電源からの三相交流電圧を直流電圧に変換する第1整流回路と、
前記第1整流回路から出力された直流電圧を交流電圧に変換して前記圧縮機モータに出力するインバータと、
前記第1整流回路の出力側に接続された第1平滑コンデンサと、
前記三相交流電圧を直流電圧に変換する第2整流回路と、
前記第2整流回路から出力される直流電圧から前記インバータの電源電圧を生成するインバータ用電源回路と、
前記圧縮機モータの制御機能と前記補機の制御機能とを搭載したCPUと、
前記第2整流回路から出力される直流電圧から前記CPUの電源電圧を生成するCPU用電源回路と、
前記第2整流回路の出力側に接続された第2平滑コンデンサと、
前記第1整流回路と前記インバータとの間の第1正極母線と、前記第2整流回路と前記CPU用電源回路との間の第2正極母線とを接続する正極配線と、
前記正極配線に設けられた第1ダイオードと、
前記第1整流回路と前記インバータとの間の第1負極母線と、前記第2整流回路と前記CPU用電源回路との間の第2負極母線とを接続する負極配線と、
前記負極配線に設けられた第2ダイオードと
を備え、
前記第1ダイオードは、前記第1正極母線から前記第2正極母線に電流が流れる向きに接続され、
前記第2ダイオードは、前記第2負極母線から第1負極母線に電流が流れるように接続される制御装置。
【請求項2】
前記インバータ用電源回路と前記CPU用電源回路とが一体化されている請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記第2整流回路から出力される直流電圧から前記補機の電源電圧を生成する補機用電源回路を備え、
前記補機用電源回路は、前記インバータ用電源回路および前記CPU用電源回路と一体化されている請求項1または請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
三相四線式の交流電源に接続され、空気調和機の圧縮機モータおよび補機を制御する制御装置であって、
前記交流電源の三相のうちのいずれか一相と中性点とに接続され、交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、
前記整流回路の出力側に接続された平滑コンデンサと、
前記整流回路から出力される直流電圧から前記補機の電源電圧を生成する補機用電源回路と、
前記圧縮機モータの制御機能と、前記補機の制御機能とを搭載したCPUと、
前記整流回路から出力される直流電圧から前記CPUの電源電圧を生成するCPU用電源回路と
を備える制御装置。
【請求項5】
前記補機用電源回路と前記CPU用電源回路とが一体化されている請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の制御装置を備える空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に係り、特に、圧縮機モータ及び補機を制御する制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
中性点を接地した3相4線式の交流電源を用いる空気調和機の制御装置として図6に示される回路が提案されている。図6に示す制御装置は、圧縮機モータM1を駆動する主回路51と、ファンモータM2を駆動する補機回路52とを備えている。
主回路51は、三相交流電圧を整流する整流回路61と、整流回路61から出力される直流電圧を交流電圧に変換し、圧縮機モータM1に供給するインバータ62と、インバータ62を制御するためのCPU63を備えている。整流回路61とインバータ62との間の出力ラインには、絶縁型のインバータ用スイッチング電源回路64が接続されている。インバータ用スイッチング電源回路64は、整流回路61から出力される直流電圧からインバータ62の電源電圧を生成してインバータ62に供給するとともに、CPU63に適した電源電圧を生成し、CPU63に出力する。
【0003】
補機回路52は、三相のうちの一相L1と中性点Nとに接続され、交流電圧を直流電圧に変換してファンモータM2に供給する整流回路71と、ファンモータM2を制御するためのCPU72とを備えている。整流回路71の出力ラインには、絶縁型のファンモータ用スイッチング電源回路73が接続されている。ファンモータ用電源回路73は、整流回路71から出力される直流電圧からファンモータM2の電源電圧を生成してファンモータM2に供給するとともに、CPU72に適した電源電圧を生成し、CPU72に出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−319293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図6に示した制御装置では、インバータ制御用のCPU63と、ファンモータ制御用のCPU72とが設けられている。このため、コストが高く、基板占有面積も増大するという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、CPUに関するコスト削減および基板占有面積の縮小を実現することのできる制御装置および空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様は、三相四線式の交流電源に接続され、空気調和機の圧縮機モータおよび補機を制御する制御装置であって、前記交流電源からの三相交流電圧を直流電圧に変換する第1整流回路と、前記第1整流回路から出力された直流電圧を交流電圧に変換して前記圧縮機モータに出力するインバータと、前記第1整流回路の出力側に接続された第1平滑コンデンサと、前記三相交流電圧を直流電圧に変換する第2整流回路と、前記第2整流回路から出力される直流電圧から前記インバータの電源電圧を生成するインバータ用電源回路と、前記圧縮機モータの制御機能と前記補機の制御機能とを搭載したCPUと、前記第2整流回路から出力される直流電圧から前記CPUの電源電圧を生成するCPU用電源回路と、前記第2整流回路の出力側に接続された第2平滑コンデンサと、前記第1整流回路と前記インバータとの間の第1正極母線と前記第2整流回路と前記CPU用電源回路との間の第2正極母線とを接続する正極配線と、前記正極配線に設けられた第1ダイオードと、前記第1整流回路と前記インバータとの間の第1負極母線と前記第2整流回路と前記CPU用電源回路との間の第2負極母線とを接続する負極配線と、前記負極配線に設けられた第2ダイオードとを備え、前記第1ダイオードは、前記第1正極母線から前記第2正極母線に電流が流れる向きに接続され、前記第2ダイオードは、前記第2負極母線から第1負極母線に電流が流れるように接続される制御装置である。
【0008】
上記態様によれば、インバータ制御と補機制御とを共通のCPUで実現するので、コストの削減を図ることが可能となる。また、第1正極母線と第2正極母線とが正極配線で接続され、第1負極母線と第2負極母線とが負極配線で接続されているので、インバータ等の駆動中に交流電源からの電力供給が遮断された場合に、第1平滑コンデンサ及び第2平滑に蓄えられていた電荷をインバータ用電源回路やCPU用電源回路によって速やかに放電することが可能となる。さらに、第1平滑コンデンサ及び第2平滑コンデンサの電荷が完全に放電されるまでは、第2平滑コンデンサの両端電圧がCPU用電源回路に供給され続けることとなるので、CPUの電源電圧を維持することができる。これにより、予期せぬ事象によって交流電源が突然遮断された場合でも、CPUによる運転終了処理を実行させることが可能となる。
【0009】
上記制御装置において、前記インバータ用電源回路と前記CPU用電源回路とが一体化されていてもよい。
このようにすることで、部品点数を削減することが可能となる。
【0010】
上記制御装置は、前記第2整流回路から出力される直流電圧から前記補機の電源電圧を生成する補機用電源回路を更に備え、前記補機用電源回路は前記インバータ用電源回路および前記CPU用電源回路と一体化されていてもよい。
別体として設けられていた補機用電源回路についても、インバータ用電源回路およびCPU用電源回路と一体化することにより、部品点数をさらに削減することが可能となる。
【0011】
本発明の第2態様は、三相四線式の交流電源に接続され、空気調和機の圧縮機モータおよび補機を制御する制御装置であって、前記交流電源の三相のうちのいずれか一相と中性点とに接続され、交流電圧を直流電圧に変換する整流回路と、前記整流回路の出力側に接続された平滑コンデンサと、前記整流回路から出力される直流電圧から前記補機の電源電圧を生成する補機用電源回路と、前記圧縮機モータの制御機能と前記補機の制御機能とを搭載したCPUと、前記整流回路から出力される直流電圧から前記CPUの電源電圧を生成するCPU用電源回路とを備える制御装置である。
【0012】
上記態様によれば、インバータ制御と補機制御とを共通のCPUで実現するので、コストの削減を図ることが可能となる。また、整流回路の出力側に補機用電源回路が設けられているので、補機の駆動中に交流電源からの電力供給が遮断された場合に、平滑コンデンサに蓄えられていた電荷を補機用電源回路や補機によって速やかに放電することが可能となる。さらに、平滑コンデンサの電荷が完全に放電されるまでは、平滑コンデンサの両端電圧が補機用電源回路に供給され続けることとなるので、CPUの電源電圧を維持することができる。これにより、予期せぬ事象によって交流電源が突然遮断された場合でも、CPUによる運転終了処理を実行させることが可能となる。
【0013】
上記制御装置において、前記補機用電源回路と前記CPU用電源回路とが一体化されていてもよい。
このようにすることで、部品点数を削減することが可能となる。
【0014】
本発明の第3態様は、上記制御装置を備える空気調和機である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、CPUに関するコスト削減および基板占有面積の縮小を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施形態に係る空気調和機の概略構成を示した図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る制御装置の概略構成を示した図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るスイッチの制御シーケンスの一例を示した図である。
図4】本発明の第2実施形態に係る制御装置の概略構成を示した図である。
図5】本発明の第3実施形態に係る制御装置の概略構成を示した図である。
図6】従来の制御装置の概略構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔第1実施形態〕
以下に、本発明の第1実施形態に係る制御装置および該制御装置を備える空気調和機について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る空気調和機の概略構成を示した図である。図1に示すように、空気調和機1は、室外機1aと、室外機1aと共通の冷媒配管により接続される室内機1bとを備える。図1では、便宜上、1台の室外機1aに、1台の室内機1bが接続されている構成を例示しているが、室外機1aの設置台数及び室内機1bの接続台数については限定されない。
【0018】
室外機1aは、例えば、冷媒を圧縮して送出する圧縮機2、冷媒の循環方向を切り換える四方弁3、冷媒と外気との間で熱交換を行う室外熱交換器4、室外ファン5、冷媒の機液分離等を目的として圧縮機2の吸入側配管に設けられたアキュムレータ6等を備えている。室内機1bは、室内熱交換器7、室内ファン8、及び電子膨張弁9等を備えている。
【0019】
図2は、本実施形態に係る制御装置の概略回路構成を示した図である。制御装置は、例えば、空気調和機1の室外機1aが備える圧縮機2の圧縮機モータM1および室外ファン5のファンモータM2を制御する制御装置であり、三相四線式の交流電源11から電力供給を受ける構成とされている。
【0020】
制御装置は、主回路10と、制御用回路20と、補機回路30とを主な構成として備えている。主回路10は、交流電源11の三相交流電圧を直流電圧に変換する整流回路(第1整流回路)12と、整流回路12から出力された直流電圧を交流電圧に変換して圧縮機モータM1に供給するインバータ13と、整流回路12の出力ラインにインバータ13と並列に接続された平滑コンデンサ14とを主な構成として備えている。具体的には、平滑コンデンサ14は、直流正極母線(第1正極母線)A(+)と直流負極母線(第1負極母線)A(−)との間に接続されている。
【0021】
制御用回路20は、交流電源11の三相交流電圧を直流電圧に変換する整流回路(第2整流回路)21、整流回路21から出力された直流電圧から電源電圧を生成するインバータ用スイッチング電源回路22、CPU23、及び整流回路21の出力ラインにインバータ用スイッチング電源回路22と並列に接続された平滑コンデンサ24を主な構成として備えている。具体的には、平滑コンデンサ24は、直流正極母線(第2正極母線)B(+)と直流負極母線(第2負極母線)B(−)との間に接続されている。
【0022】
インバータ用スイッチング電源回路22は、インバータ13の電源電圧(例えば、15V)を生成するためのインバータ用電源回路22aと、CPU23の電源電圧(例えば、5V)を生成するためのCPU用電源回路22bとを備えている。インバータ用スイッチング電源回路22は、非絶縁型でも絶縁型でもよい。また、インバータ用スイッチング電源回路22に代えて、レギュレータや分圧抵抗等を用いることも可能である。
また、本実施形態では、インバータ用電源回路22aと、CPU用電源回路22bとを一体化させたインバータ用スイッチング電源回路22としているが、インバータ用電源回路22aと、CPU用電源回路22bとを別体型として個々に設けてもよい。このように、制御装置は、整流回路21から出力される直流電圧からインバータ13の電源電圧及びCPU23の電源電圧を生成する構成を備えていればよく、その具体的な構成については限定されない。
インバータ用電源回路22aの出力は、インバータ13に供給され、CPU用電源回路22bの出力は、CPU23に供給される。CPU23は、圧縮機モータM1の制御プログラム、ファンモータM2の制御プログラム、スイッチのオンオフ制御プログラム等を搭載している。
【0023】
直流正極母線A(+)と、直流正極母線B(+)とは、正極配線C(+)で接続されている。この正極配線C(+)には、抵抗25及び第1ダイオード26が直列に接続されている。同様に、直流負極母線A(−)と直流負極母線B(−)とは、負極配線C(−)で接続されている。この負極配線C(−)には、第2ダイオード27が接続されている。第1ダイオード26は、直流正極母線A(+)から直流正極母線B(+)に電流が流れる向きに接続され、第2ダイオード27は、直流負極母線B(−)から直流負極母線A(−)に電流が流れるように接続されている。
更に、制御用回路20のグランドGND1は、主回路10のグランドGND1と共通化されている。
【0024】
補機回路30は、交流電源11の三相のうちのいずれか一相L1と中性点Nとに接続され、交流電圧を直流電圧に変換し、ファンモータM2に出力する整流回路31、及び整流回路31から出力された直流電圧からファンモータM2の電源電圧を生成する補機用スイッチング電源回路32とを備えている。
補機用スイッチング電源回路32は、非絶縁型でも絶縁型でもよい。また、補機用スイッチング電源回路32に代えて、レギュレータ等を用いることも可能である。
補機回路30のグランドGND2として、主回路10及び制御用回路20とは異なるグランドが用いられる。これは、主回路10等が三相交流電圧を入力電圧としているのに対し、補機回路30はL1相と中性点Nからの交流電圧を入力電圧としており、入力電圧が異なるからである。
【0025】
主回路10において、交流電源11と整流回路12との間には、突入電流抑制用のリレーSW1及び定常時用のリレーSW2が設けられている。また、インバータ用スイッチング電源回路22のインバータ用電源回路22aとインバータ13とをつなぐ電源ラインには、リレーSW3が設けられている。交流電源11の一相L1と整流回路31とを接続する電源ラインにはリレーSW5が設けられている。
【0026】
次に、本実施形態に係る制御装置の制御シーケンスについて図3を参照して説明する。上記各リレーSW1〜3、5の開閉制御は、CPU23がスイッチのオンオフ制御プログラムを実行することによって実現される。
【0027】
(状態1)
ブレーカオフ時には、全てのリレーSW1〜3、5はオフ状態(開状態)とされている。
【0028】
(状態2)
ブレーカオフからブレーカオンに変わると、三相交流電圧が整流回路21によって直流電圧に変換される。インバータ用スイッチング電源回路22では、インバータ用電源回路22aによってインバータ13の電源電圧が生成され、CPU用電源回路22bによってCPU23の電源電圧が生成される。これにより、CPU23には電源電圧が供給され、スタンバイ状態となる。なお、この時点において、リレーSW3はオフ状態にあるので、インバータ13には電源電圧が入力されない。
【0029】
(状態3)
リモコン等が操作されることにより、空気調和機の運転指令が入力されると、リレーSW3がオン状態(閉状態)とされることにより、インバータ13にインバータ電源電圧が供給され、インバータ13もスタンバイ状態となる。
【0030】
(状態4)
続いて、リレーSW1及びリレーSW5がオン状態とされる。これにより、主回路10において、三相交流電圧が整流回路12によって直流電圧に変換され、インバータ13に供給される。また、CPU23がインバータ制御用プログラムおよび補機用制御プログラムを実行することにより、インバータ用制御信号および補機用制御信号がそれ生成される。インバータ用制御信号はインバータ13に供給される。これにより、インバータ用制御信号に基づくインバータ13のスイッチング動作が開始され、直流電圧が三相交流電圧に変換されて、圧縮機モータM1に供給される。一方、補機回路30では、リレーSW5がオン状態とされることにより、交流電圧が整流回路31に供給され、整流回路31から直流電圧がファンモータM2及び補機用スイッチング電源回路32に供給される。補機用スイッチング電源回路32では、直流電圧からファンモータM2の電源電圧が生成され、ファンモータM2に供給される。また、ファンモータM2には、CPU23において生成された補機用制御信号がフォトカプラ35を介して入力される。これにより、補機用制御信号に基づくファンモータM2の制御が行われる。
【0031】
(状態5)
次に、リレーSW1がオン状態とされてから所定時間(例えば、数秒)が経過することにより平滑コンデンサ14の充電が完了し、平滑コンデンサ14の両端電圧が一定値で安定すると、リレーSW2がオン状態とされる。
【0032】
上記状態2〜5において、交流電源からの電力供給が切断されると、交流電源11から主回路10、制御用回路20、及び補機回路30への電源供給が遮断される。このとき、主回路10の直流正極母線A(+)と制御用回路20の直流正極母線B(+)とは正極配線C(+)で接続され、直流負極母線A(−)と直流負極母線B(−)とは負極配線C(−)で接続されているので、直流正極母線B(+)の電位と直流正極母線A(+)の電位とを一致させることができるとともに、平滑コンデンサ14、24に蓄電されていた電荷を抵抗25及びインバータ用スイッチング電源回路22によって消費させることができる。これにより、平滑コンデンサ14、24の電荷を速やかに放電させることが可能となる。更に、平滑コンデンサ14、24の電荷が完全に放電されるまでは、平滑コンデンサ24の両端電圧がインバータ用スイッチング電源回路22に供給され続けることとなる。したがって、電源が切断された後においてもCPU23の電源電圧を多少維持することができ、リレーSW1〜3、5をオフ状態に制御することができる。
【0033】
また、補機回路30において、平滑コンデンサ33に蓄電されていた電荷は補機用スイッチング電源回路32及びファンモータM2によって消費されるので、平滑コンデンサ33の電荷を速やかに放電させることが可能となる。
【0034】
以上、説明したように、本実施形態に係る制御装置及び制御装置を備える空気調和機によれば、インバータ制御と補機制御とを共通のCPU23で実現することができる。これにより、コストの低減を図ることが可能となる。
更に、直流正極母線A(+)と直流正極母線B(+)とが正極配線C(+)で接続され、直流負極母線A(−)と直流負極母線B(−)とが負極配線C(−)で接続されているので、交流電源11からの電力供給が遮断された場合に、平滑コンデンサ14、24に蓄えられていた電荷を抵抗25及びインバータ用スイッチング電源回路22によって速やかに放電することが可能となる。更に、平滑コンデンサ14、24の電荷が完全に放電されるまでは、平滑コンデンサ24の両端電圧がインバータ用スイッチング電源回路22に供給され続けることとなるので、CPU23の電源電圧を維持することができる。これにより、CPU23は、電源遮断時の制御シーケンスに従ってリレーSW1〜3、5をオフ状態とすることができる。
【0035】
また、ブレーカオフの状態において、強風などの影響により室外ファン5(図1参照)が空回りした場合、逆起電力が発生し、補機回路30の平滑コンデンサ33が充電されることがある。しかしながらこの場合においても、電荷はファンモータM2及び補機用スイッチング電源回路32によって消費されることとなるので、長時間に渡って、平滑コンデンサ33に電荷が蓄えられている状態を回避することができる。
【0036】
〔第2実施形態〕
以下に、本発明の第2実施形態に係る制御装置および該制御装置を備える空気調和機について、図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付し説明を省略し、異なる点について主に説明する。
【0037】
図4は、本発明の第2実施形態に係る制御装置の概略回路構成を示した図である。本実施形態に係る制御装置は、補機用スイッチング電源回路がインバータ用スイッチング電源回路と一体化されている点が第1実施形態に係る制御装置と異なる。すなわち、インバータ用スイッチング電源回路22´が、インバータ用電源回路22a、CPU用電源回路22b、及び補機用電源回路22cを備えている。補機用電源回路22cとファンモータM2とを接続する出力ラインには、リレーSW4が設けられている。また、補機用電源回路22cのグランドGND2は、補機回路30aのグランドGND2と共通化されている。また、補機回路30aについては、平滑コンデンサ33と並列に抵抗34が接続されている。この抵抗34は、平滑コンデンサ33の電荷を放電させるために設けられた放電用抵抗である。
【0038】
本実施形態に係る制御装置によれば、三相交流電圧が整流回路21によって直流電圧に変換され、インバータ用スイッチング電源回路22´に出力される。インバータ用スイッチング電源回路22´の補機用電源回路22cでは、この直流電源からファンモータM2の電源電圧が生成される。ファンモータM2の電源電圧は、リレーSW4がオン状態にあるときに、ファンモータM2に供給される。リレーSW4は、CPU23によって制御される。具体的には、CPU23は、ファンモータM2を駆動させる期間に限ってリレーSW4をオン状態とする。これにより、ファンモータM2が駆動していない期間における電源供給を遮断することができ、消費電力を低減させることが可能となる。
また、補機回路30aにおいて、平滑コンデンサ33と並列に抵抗34が接続されているので、電源遮断時や逆起電力発生時において、平滑コンデンサ33に蓄えられた電荷を速やかに放電させることが可能となる。
【0039】
〔第3実施形態〕
以下に、本発明の第3実施形態に係る制御装置および該制御装置を備える空気調和機について、図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付し説明を省略し、異なる点について主に説明する。
【0040】
図5は、本発明の第3実施形態に係る制御装置の概略回路構成を示した図である。本実施形態に係る制御装置は、CPU用電源回路が補機用スイッチング電源回路と一体化されている点、インバータ用スイッチング電源回路が直流正極母線A(+)及び直流負極母線A(−)に接続されている点において、第1実施形態に係る制御装置と異なる。
【0041】
図5に示すように、補機用スイッチング電源回路32´は、CPU用電源回路32a、及び補機用電源回路32bを備えている。これにより、いずれか一相L1と中性点Nからの交流電圧が整流回路31によって直流電圧に変換され、補機用スイッチング電源回路32´において、この直流電圧からCPU23の電源電圧と、ファンモータM2の電源電圧が生成される。CPU23の電源電圧はCPU23に供給され、ファンモータM2の電源電圧はファンモータM2に供給される。
【0042】
CPU23のGND2は、補機回路30bのグランドGND2と共通化されている。したがって、CPU23から出力されるインバータ用制御信号は、フォトカプラ43を介してインバータ13に出力される。その一方で、CPU23とファンモータM2とは共通のグランドGND2とされていることから、ファンモータM2の制御信号はフォトカプラを介さずにそのまま入力される。
【0043】
本実施形態に係る制御装置によれば、第1及び第2実施形態に係る制御装置に対して、整流回路21及び平滑コンデンサ24を省略することができる。これにより、更なる部品点数の削減および基板占有面積の縮小を図ることができる。
【符号の説明】
【0044】
1 空気調和機
2 圧縮機
5 室外ファン
10 主回路
11 交流電源
12,31 整流回路
13 インバータ
14、24、33 平滑コンデンサ
20 制御用回路
21 整流回路
22、22´ インバータ用スイッチング電源回路
22a インバータ用電源回路
22b、32a CPU用電源回路
22c、32b 補機用電源回路
23 CPU
26 第1ダイオード
27 第2ダイオード
30、30a、30b 補機回路
32、32´:補機用スイッチング電源回路
A(+)、B(+) 直流正極母線
A(−)、B(−) 直流負極母線
C(+):正極配線
C(−):負極配線
M1 圧縮機モータ
M2 ファンモータ
N 中性点
SW1〜5 リレー
図1
図2
図3
図4
図5
図6