特開2017-209158(P2017-209158A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-209158(P2017-209158A)
(43)【公開日】2017年11月30日
(54)【発明の名称】コマ玩具遊戯台
(51)【国際特許分類】
   A63H 1/00 20060101AFI20171102BHJP
   A63H 29/22 20060101ALI20171102BHJP
   A63H 31/00 20060101ALI20171102BHJP
【FI】
   A63H1/00 B
   A63H29/22 E
   A63H31/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-102525(P2016-102525)
(22)【出願日】2016年5月23日
(11)【特許番号】特許第6089134号(P6089134)
(45)【特許公報発行日】2017年3月1日
(71)【出願人】
【識別番号】000003584
【氏名又は名称】株式会社タカラトミー
(71)【出願人】
【識別番号】591056846
【氏名又は名称】株式会社東京ユニーク
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】進藤 幸弘
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150DA33
2C150DA39
2C150DD15
2C150EA04
2C150EB01
2C150EC03
2C150FA42
2C150FB43
(57)【要約】
【課題】コマ玩具の衝突可能性を高めることができるコマ玩具遊戯台を提供すること。
【解決手段】コマ玩具Aを回すための遊戯面2に配設された複数のターンテーブル30と、モータ41と、前記モータ41の動力を前記ターンテーブル30に伝達して当該ターンテーブル30を回転させる動力伝達機構40とが設けられている。
このコマ玩具遊戯台1によれば、複数のターンテーブル30によってコマ玩具Aが様々な方向へ軌道変更される。
その結果、コマ玩具Aの衝突可能性を高めることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放たれたコマ玩具が動き回るための遊戯面に配設された複数のターンテーブルと、モータと、前記モータの動力を前記ターンテーブルに伝達して当該ターンテーブルを回転させる動力伝達機構とが設けられていることを特徴とするコマ玩具遊戯台。
【請求項2】
前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径されたすり鉢状に形成されるとともに、前記遊戯面の中心を外した部位に前記ターンテーブルが配設されていることを特徴とする請求項1に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項3】
少なくとも1つの前記ターンテーブルの回転方向又は回転速度を変更するための手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項4】
互いに異なる方向に回転可能な前記ターンテーブルを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台
【請求項5】
前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径された環状傾斜面と、当該環状傾斜面の下端開口に嵌合し中心且つ下方に行くに従って縮径する円盤とによって構成され、当該円盤内に前記ターンテーブルが配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項6】
前記円盤は機枠の一端部に配設され、当該機枠内には、前記モータと、当該モータの駆動軸と、前記ターンテーブルの回転軸とを歯車列によって連係させた前記動力伝達機構が収容され、前記機枠の他端部に電源スイッチが配設されていることを特徴とする請求項5に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項7】
中央部に開口を有し、前記遊戯面を覆うようなカバーが配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項8】
前記カバーの周壁の一部が半径方向外方に膨出し、その膨出部と前記コマ玩具遊戯台の台座の周壁との間にコマ玩具を放出するための空間が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のコマ玩具遊戯台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コマ玩具を回して遊ぶためのコマ玩具遊戯台に関し、特に、複数のコマ玩具を衝突させて遊ぶためのコマ玩具遊戯台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コマ玩具を回して遊ぶためのコマ玩具遊戯台として、複数のコマ玩具を衝突させて遊ぶためのコマ玩具遊戯台が知られている。このようなコマ玩具遊戯台は、一般的に、すり鉢状の遊戯面を有しており、遊戯面に放たれた複数のコマ玩具が中央部へと移動するように形成されている。そして、中央部へと移動したコマ玩具同士を衝突させ、相手方のコマを倒したり、遊戯台から弾き飛ばしたりして勝負を決する。
【0003】
しかしながら、遊戯面を単にすり鉢状とした場合、コマ玩具が回転に伴って中央部へと移動するだけなので、コマ玩具の動きが単調となってしまう。そこで、コマ玩具の動きの軌道を変化させるための工夫を凝らしたコマ玩具が提供されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
特許文献1に開示されたコマ玩具遊戯台は、下方に行くに従って縮径する(径が小さくなる)環状縁部と、当該環状縁部の下端に画成される開口部に配設されるターンテーブルとによって遊戯面が形成されるとともに、ターンテーブルの上面の一部に凹部が形成されたものである。このコマ玩具遊戯台によれば、遊戯面上に放たれたコマ玩具は、環状縁部の傾斜によってターンテーブルに誘導され、回転するターンテーブルの遠心力により動きの軌道が変化させられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5802367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、1つのターンテーブルを設けるだけでは、ターンテーブルの上に乗ったコマ玩具の動きは大体同じで単調となるため、コマ玩具の衝突可能性を高めるには十分でない。
そこで、コマ玩具に複雑な動きをさせ、コマ玩具の衝突可能性がさらに高くなるコマ玩具遊戯台の出現が望まれていた。
本発明は、コマ玩具の衝突可能性が高いコマ玩具遊戯台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1のコマ玩具遊戯台は、放たれたコマ玩具が動き回るための遊戯面に配設された複数のターンテーブルと、モータと、前記モータの動力を前記ターンテーブルに伝達して当該ターンテーブルを回転させる動力伝達機構とが設けられていることを特徴とする。モータの電源はコマ玩具遊戯台自体が持っていてもよいし、外部電源であってもよい。
【0008】
請求項2のコマ玩具遊戯台は、請求項1に記載のコマ玩具遊戯台であって、前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径されたすり鉢状に形成されるとともに、前記遊戯面の中心を外した部位に前記ターンテーブルが配設されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3のコマ玩具遊戯台は、請求項1又は請求項2に記載のコマ玩具遊戯台であって、少なくとも1つの前記ターンテーブルの回転方向又は回転速度を変更するための手段が設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項4のコマ玩具遊戯台は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台であって、互いに異なる方向に回転可能な前記ターンテーブルを含むことを特徴とする。
【0011】
請求項5のコマ玩具遊戯台は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台であって、前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径された環状傾斜面と、当該環状傾斜面の下端開口に嵌合し中心且つ下方に行くに従って縮径する円盤とによって構成され、当該円盤内にターンテーブルが配設されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6のコマ玩具遊戯台は、請求項5に記載のコマ玩具遊戯台であって、前記円盤は機枠の一端部に配設され、当該機枠内には、前記モータと、当該モータの駆動軸と、前記ターンテーブルの回転軸とを歯車列によって連係させた前記動力伝達機構が収容され、前記機枠の他端部に電源スイッチが配設されていることを特徴とする。
【0013】
請求項7のコマ玩具遊戯台は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台であって、中央部に開口を有し、前記遊戯面を覆うようなカバーが配設されていることを特徴とする。
【0014】
請求項8のコマ玩具遊戯台は、請求項7に記載のコマ玩具遊戯台であって、前記カバーの周壁の一部が半径方向外方に膨出し、その膨出部と前記コマ玩具遊戯台の台座の周壁との間にコマ玩具を放出するための空間が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明のコマ玩具遊戯台によれば、複数のターンテーブルによってコマ玩具が軌道変更されるので、コマ玩具の衝突可能性を高めることができる。
【0016】
請求項2のコマ玩具遊戯台によれば、すり鉢状の遊戯面の上のコマ玩具は中央側に寄る途中でターンテーブルに捕捉されるので、コマ玩具に複雑な動きをさせることができる。
【0017】
請求項3のコマ玩具遊戯台によれば、ターンテーブルの回転方向を変化せることによってより複雑な動きをコマ玩具にさせることができる。
【0018】
請求項4のコマ玩具遊戯台によれば、互いに異なる方向に回転するターンテーブルを含むので、その分、互いに異なる方向に回転するコマ玩具の優劣が解消され、公平なバトルを楽しむことができる。
【0019】
請求項5のコマ玩具遊戯台によれば、円盤にターンテーブルが配設されており、円盤とターンテーブルとを一体的に取り扱うことができるので、組み付け作業が容易になる。
【0020】
請求項6のコマ玩具遊戯台によれば、モータ、動力伝達機構及び電源スイッチを機枠に纏めたので、さらに、組み付け作業が容易になる。
【0021】
請求項7のコマ玩具遊戯台によれば、カバーによってコマ玩具の飛出し方向等が規制されることになる。
【0022】
請求項8のコマ玩具遊戯台によれば、跳ね飛ばされたコマ玩具は、膨出部の壁によって台座の周辺に案内されるので、コマ玩具の飛散が確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係るコマ玩具遊戯台の一実施形態を示した斜視図である。
図2】本実施形態のコマ玩具遊戯台の分解斜視図である。
図3】本実施形態のコマ玩具遊戯台におけるターンテーブルの動力伝達機構を示した概念図である。
図4図1に示したコマ玩具遊戯台の概念的な縦断面図である。
図5】円盤の平面図である。
図6】本実施形態のコマ玩具遊戯台におけるターンテーブルの動力伝達機構の変形例を示した概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係るコマ玩具遊戯台を図面に示した実施形態に基づいて説明する。
【0025】
図1は、コマ玩具遊戯台の一実施形態を示した斜視図、図2は、図1のコマ玩具遊戯台を分解して示した斜視図である。
実施形態のコマ玩具遊戯台1は、遊戯面2の周縁部を形成する台座10と、遊戯面2の中央部2bを形成する円盤20と、円盤20内に当該円盤20の上面と略面一に設置される2つのターンテーブル30と、この2つのターンテーブル30の動力伝達機構40(図3参照)を収容する機枠50と、台座10の上部を覆うカバー60とを備えている。
【0026】
台座10は、図2に示すように、略円筒状を成し、上端部に中心且つ下方に行くに従って縮径する環状傾斜面(遊戯面)2aを有している。台座10の周壁11の3か所には、半径方向外方に向かって突出し、カバー60の下端を保持するための支持台部12が形成されている。また、台座10の周壁11には、支持台部12間に、機枠50の一部を収容する突出部13が形成されている。さらに、台座10には、周壁11の一部が上方に突出する位置決め壁14が形成されている。
【0027】
上記円盤20は、機枠50の端部に固定して設けられている。この円盤20の上面は、中心且つ下方に行くに従って縮径する湾曲面によって形成されている。そして、この円盤20は台座10の環状斜面2aの円形下端に嵌合される。上記ターンテーブル30は、この円盤20の直径方向の2か所に配設されている。この場合のターンテーブル30の上面は特に限定はされないが平面となっている。
【0028】
機枠50には、図3に示すように、モータ41と、当該モータ41の動力を伝達しターンテーブル30を回転させるための歯車列42と、モータ41の電源スイッチ43が設置され、モータ41とスイッチ43との間には電池収容部44が形成されている。歯車列42は動力伝達機構40の一部を構成している。モータ41は正逆回転可能なモータであり、電源スイッチ43はモータ41の回転方向切り替えスイッチも兼用している。すなわち、中立位置が電源オフ、その位置から一方向に移動させるとモータ41は一方向に回転し、その位置から他方向に移動させるとモータ41は他方向に回転する。
なお、モータ41は正逆回転可能なモータとしないで、ターンテーブル30の数だけ設けてもよいし、また、3つ以上のターンテーブル30がある場合にはその一部に正逆転可能なモータを使用してもよい。また、モータ41は回転方向に代えて又は回転方向に加えて回転速度が変更できるものであってもよい。
【0029】
動力伝達機構40には、一方のターンテーブル30の軸30aを中心に回転可能に支持されたレバー45が配設されている。このレバー45の一端には、ターンテーブル30の歯車42aに常時噛合する移動中間歯車42bと、当該移動中間歯車42bに常時噛合する補助歯車42cとが設置されている。そして、レバー45を一方(実線の方向)に回転させたときには、移動中間歯車42bがモータ側中間歯車42dに噛合し、且つ補助歯車42cがモータ側中間歯車42dから離れる。一方、レバー45を他方(2点鎖線の方向)に回転させたときには、移動中間歯車42bがモータ側中間歯車42dから離れ、且つ補助歯車42cがモータ側中間歯車42dに噛合する。
したがって、レバー45を操作することによって、2つのターンテーブル30を同方向に回転させたり、反対方向に回転させたりすることができる。なお、実施形態では、一方のターンテーブル30に反転機構を配設しているが、他のターンテーブル30にも反転機構を配設することもできる。
なお、ターンテーブル30の回転方向はコマ玩具Aの回転に大きな影響を与える。コマ玩具Aの回転方向は上面視で時計方向又は回転方向の双方がある。この場合、例えば、ターンテーブル30の回転方向とコマ玩具Aの回転方向が異なると、コマ玩具Aの回転が増速され、ターンテーブル30の回転方向とコマ玩具Aの回転方向が同じであると、コマ玩具Aの回転が減速される。換言すれば、ターンテーブル30の回転方向が2つとも同じ場合には、一の方向の回転をするコマ玩具には有利となり、他の方向の回転をするコマ玩具には不利となり、公平なバトルができない。そのため、互いに回転方向の異なるコマ玩具Aをバトルさせるときには、2つのターンテーブル30の場合には互いに逆方向にターンテーブル30を回転させることが好ましい。
【0030】
ここで、上記実施形態の円盤20は、図4に示すように、遊戯面2bが中心下方に行くに従って縮径された湾曲面によって形成されている。したがって、ターンテーブル30は遊戯面2bに倣って傾斜されることから、ターンテーブル30の回転軸30aが傾斜することとなり、歯車列42の歯車42bに対してターンテーブル30の歯車42aが傾斜した状態で噛合することになる。しかし、この場合の両歯車42a,42bの傾斜は僅かなので、図4におけるB部を拡大して示したように、両歯車42a,42bの一方を傾斜させて互いに噛合させることになる。
【0031】
このように構成された機枠50は次のようにして台座10に設置される。
すなわち、台座10の中央部分の大きな孔の上方から先ず機枠50の棒状部分を遊戯面2の周縁部2aの下側に潜り込ませる。続いて、円盤20を環状斜面2aの円形下端に上方から嵌め込み、円盤20の外周部の一部を台座10に形成した棚16に載せ、スイッチ43を台座10の突出部13の孔13aから露出させる。このようにして、機枠50は台座10に設置される。
【0032】
次に、カバー60について説明する。
カバー60は、内側が見通せるように透明合成樹脂によって形成されている。このカバー60は、台座10の周壁11の外面に接する周壁61を有している。カバー60の上部は、台座10の遊戯面2aの周縁上方を覆う環状の天井壁62が中心方向に張出している。カバー60の周壁61の一部には、周方向外方に突出する膨出部63と、台座10の位置決め壁14を覆う膨出部64とが形成されている。また、周壁61の下端には、半径方向外方に張出すフランジ65が形成されており、フランジ65には台座10の支持台部12の締結部12aへ嵌合する連結手段66が形成されている。
【0033】
以上のように構成されたコマ玩具遊戯台1では、スイッチ43を操作することによってモータ41が駆動され、歯車列42を介してそれぞれのターンテーブル30が回転される。なお、モータ41は正逆回転可能なモータであり、モータ41の回転方向に応じてターンテーブル30の回転方向を変えることができる。
【0034】
この状態で、複数のコマ玩具Aを遊戯面2上に放つと、コマ玩具Aは、傾斜する遊戯面2aによって円盤20の遊戯面2bに誘導される。そして、遊戯面2b上のコマ玩具Aがターンテーブル30上に移動すると、コマ玩具Aは、ターンテーブル30と遊戯面2bとの境界に沿ってターンテーブル30の周りで公転される。
すなわち、上述したように、円盤20の遊戯面2bを湾曲させターンテーブル30の上面を平面とした場合には、図5に示すように、ターンテーブ30と円盤20との間(C部)の一部に段差が生じることになる。その結果、ターンテーブル30上のコマ玩具Aは、段差に沿って公転移動し、遠心力によって段差が無い箇所に至った所で、又は、遠心力の高まりによって段差を乗り越えてターンテーブル30の外部に放出されることになる。
その結果、コマ玩具Aの軌道が変化し、他のコマ玩具Aとの衝突の可能性が高まることになる。
【0035】
このようにして放出されたコマ玩具A同士が衝突する。それによって一方のコマ玩具Aが弾き飛ばされるが、そのコマ玩具Aは、カバー60の膨出部63によって案内されて台座10の周囲に落下するため飛び散ることはない。
【0036】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その発明の要旨を変更しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、ターンテーブル30を円盤20に2つ配設しているが、3つ以上配設することもできる。
【0037】
また、上記実施形態では、ターンテーブル30を円盤20に配設しているが、円盤20を台座10と一体に形成し、その遊戯面2にターンテーブル30を配設することもできる。
【0038】
また、上記実施形態では、歯車列42を構成する歯車の軸を上下方向に延在するように構成したが、歯車42aに対して歯車42bの傾斜が大きい場合には、図6に示すように、歯車列42を構成する歯車の軸を横方向に延在するようにし、歯車42a,42bを傘歯車によって噛合させればよい。すなわち、ターンテーブル30の回転軸30aの歯車42aとその歯車に噛合する中間歯車42bとを傘歯車等にして回転軸30aの方向を変更させる。このようにすれば、回転軸30aが傾斜していても簡単に中間歯車42bと歯車42aとを噛合させることができる。
【0039】
また、上記実施形態では、モータ41の動力を歯車機構を介してターンテーブル30に伝達したが、ベルト伝動機構等を介してターンテーブル30に伝達するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 コマ玩具遊戯台
2 遊戯面
2a 環状傾斜面(遊戯面)
2b 中央部(遊戯面)
20 円盤
30 ターンテーブル
30a 回転軸
40 動力伝達機構
41 モータ
50 機枠
A コマ玩具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2016年9月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項6のコマ玩具遊戯台は、請求項5に記載のコマ玩具遊戯台であって、前記円盤は機枠の一端部に配設され、当該機枠内には、前記モータと、当該モータの駆動軸と前記ターンテーブルの回転軸とを歯車列によって連係させた前記動力伝達機構とが収容され、前記機枠の他端部に電源スイッチが配設されていることを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放たれたコマ玩具が動き回るための遊戯面に配設された複数のターンテーブルと、モータと、前記モータの動力を前記ターンテーブルに伝達して当該ターンテーブルを回転させる動力伝達機構とが設けられていることを特徴とするコマ玩具遊戯台。
【請求項2】
前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径されたすり鉢状に形成されるとともに、前記遊戯面の中心を外した部位に前記ターンテーブルが配設されていることを特徴とする請求項1に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項3】
少なくとも1つの前記ターンテーブルの回転方向又は回転速度を変更するための手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項4】
互いに異なる方向に回転可能な前記ターンテーブルを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台
【請求項5】
前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径された環状傾斜面と、当該環状傾斜面の下端開口に嵌合し中心且つ下方に行くに従って縮径する円盤とによって構成され、当該円盤内に前記ターンテーブルが配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項6】
前記円盤は機枠の一端部に配設され、当該機枠内には、前記モータと、当該モータの駆動軸と前記ターンテーブルの回転軸とを歯車列によって連係させた前記動力伝達機構とが収容され、前記機枠の他端部に電源スイッチが配設されていることを特徴とする請求項5に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項7】
中央部に開口を有し、前記遊戯面を覆うようなカバーが配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項8】
前記カバーの周壁の一部が半径方向外方に膨出し、その膨出部と前記コマ玩具遊戯台の台座の周壁との間にコマ玩具を放出するための空間が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のコマ玩具遊戯台。
【手続補正書】
【提出日】2016年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
請求項1のコマ玩具遊戯台は、放たれたコマ玩具が動き回るための遊戯面に配設された複数のターンテーブルと、モータと、前記モータの動力を前記ターンテーブルに伝達して当該ターンテーブルを回転させる動力伝達機構とが設けられ、
前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径されたすり鉢状に形成されるとともに、前記遊戯面の中心を外した部位に前記ターンテーブルが配設され、
前記ターンテーブルは上面が前記遊戯面に倣うように傾斜して配設され、前記ターンテーブルの回転軸は前記上面の傾斜に対応して当該回転軸が前記遊戯面の中心側に向けて倒れる方向に傾斜していることを特徴とする。モータの電源はコマ玩具遊戯台自体が持っていてもよいし、外部電源であってもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項2のコマ玩具遊戯台は、請求項1に記載のコマ玩具遊戯台であって、前記ターンテーブルの上面は平面であることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
また、本発明のコマ玩具遊戯台によれば、すり鉢状の遊戯面の上のコマ玩具は中央側に寄る途中でターンテーブルに捕捉されるので、コマ玩具に複雑な動きをさせることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放たれたコマ玩具が動き回るための遊戯面に配設された複数のターンテーブルと、モータと、前記モータの動力を前記ターンテーブルに伝達して当該ターンテーブルを回転させる動力伝達機構とが設けられ、
前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径されたすり鉢状に形成されるとともに、前記遊戯面の中心を外した部位に前記ターンテーブルが配設され、
前記ターンテーブルは上面が前記遊戯面に倣うように傾斜して配設され、前記ターンテーブルの回転軸は前記上面の傾斜に対応して当該回転軸が前記遊戯面の中心側に向けて倒れる方向に傾斜していることを特徴とするコマ玩具遊戯台。
【請求項2】
前記ターンテーブルの上面は平面であることを特徴とする請求項1に記載のコマ玩具遊戯台
【請求項3】
少なくとも1つの前記ターンテーブルの回転方向又は回転速度を変更するための手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項4】
互いに異なる方向に回転可能な前記ターンテーブルを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項5】
前記遊戯面は、中心且つ下方に行くに従って縮径された環状傾斜面と、当該環状傾斜面の下端開口に嵌合し中心且つ下方に行くに従って縮径する円盤とによって構成され、当該円盤内に前記ターンテーブルが配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項6】
前記円盤は機枠の一端部に配設され、当該機枠内には、前記モータと、当該モータの駆動軸と前記ターンテーブルの回転軸とを歯車列によって連係させた前記動力伝達機構とが収容され、前記機枠の他端部に電源スイッチが配設されていることを特徴とする請求項5に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項7】
中央部に開口を有し、前記遊戯面を覆うようなカバーが配設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコマ玩具遊戯台。
【請求項8】
前記カバーの周壁の一部が半径方向外方に膨出し、その膨出部と前記コマ玩具遊戯台の台座の周壁との間にコマ玩具を放出するための空間が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のコマ玩具遊戯台。