(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-210269(P2017-210269A)
(43)【公開日】2017年11月30日
(54)【発明の名称】開放型収納容器
(51)【国際特許分類】
B65D 83/08 20060101AFI20171102BHJP
A47K 10/42 20060101ALI20171102BHJP
A47K 10/20 20060101ALI20171102BHJP
【FI】
B65D83/08 G
B65D83/08 A
A47K10/42 B
A47K10/20 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-105595(P2016-105595)
(22)【出願日】2016年5月26日
(71)【出願人】
【識別番号】000183462
【氏名又は名称】日本製紙クレシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(74)【代理人】
【識別番号】100204755
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 浩司
(74)【代理人】
【識別番号】100186679
【弁理士】
【氏名又は名称】矢田 歩
(74)【代理人】
【識別番号】100189186
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 敏弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196645
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 陽子
(72)【発明者】
【氏名】丸谷 和雄
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014LA09
3E014MC07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】両手を使わなくても、使い捨てグローブ、ペーパータオル、ティッシュペーパー等を引き出せる収納容器を提供すること。
【解決手段】開口部を有し、硬質材料からなる上壁プレート21と、硬質材料からなる底壁プレート22と、上壁プレート21及び底壁プレート22の4箇所の端部を連結する、硬質材料からなるシャフト3と、を有する開放型収納容器であって、上壁プレート21及び底壁プレート22は、略長方形の形状を有し、上壁プレート21及び底壁プレート22の少なくとも1つの長辺に係止される一対のシャフト3の係止部位の間隔が180mm以上250mm以下であり、上壁プレート21及び前記底壁プレート22の少なくとも1つの短辺に係止される一対のシャフトの係止部位の間隔が110mm以上160mm以下であり、前記シャフトとして、長さ10mm以上100mm以下の複数のシャフトを選択可能である、開放型収納容器。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有し、硬質材料からなる上壁プレートと、硬質材料からなり、前記上壁プレートと平行に保持される底壁プレートと、上壁プレート及び底壁プレートの4箇所の端部を連結する、硬質材料からなるシャフトと、を有する開放型収納容器であって、
前記上壁プレート及び前記底壁プレートは、長辺と短辺を有する略長方形の形状を有し、
前記上壁プレート及び前記底壁プレートの少なくとも1つの長辺に係止される一対のシャフトの係止部位の間隔が180mm以上250mm以下であり、
前記上壁プレート及び前記底壁プレートの少なくとも1つの短辺に係止される一対のシャフトの係止部位の間隔が110mm以上160mm以下であり、
前記シャフトとして、長さ10mm以上100mm以下の複数のシャフトを選択可能である、開放型収納容器。
【請求項2】
前記上壁プレート及び前記底壁プレートを構成する硬質材料が、硬質プラスチックであり、
前記シャフトを構成する硬質材料が、金属である、請求項1に記載の開放型収納容器。
【請求項3】
前記底壁プレートの少なくとも1つの長辺又は短辺に係止される一対のシャフトに、さらに、底壁プレートから上壁プレートと反対側に延びる脚部を装着可能である、請求項1又は2に記載の開放型収納容器。
【請求項4】
前記上壁プレート及び前記底壁プレートが、透明プラスチック材料から構成される、請求項1から3のいずれかに記載の開放型収納容器。
【請求項5】
前記上壁プレートが、開口部を覆う蓋部を有する、請求項1から4のいずれかに記載の開放型収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器に収納された使い捨てグローブ、並びに包装容器に収納された又は包装容器に収納されていない、ペーパータオル、ティッシュペーパー等を収納可能な収納容器に関する
【背景技術】
【0002】
介護の現場、食品加工や食品販売の現場においては、衛生面を考慮して、使い捨てのグローブが用いられることがある。また、ホテルや飲食店の洗面所等においては、使い捨てのペーパータオルが設置される場合もある。そのほか、各家庭や、飲食店の店内等には、ティッシュペーパーが設けられることも多い。これらの、使い捨てグローブ、ペーパータオル、ティッシュペーパー等(以下、「包装内容物」ともいう)は、通常、軟質プラスチック製の包装容器や、上面に開口部を有するカートン等に収納されており、収納容器の開口部から、1枚1枚を取り出し可能となっている。
【0003】
包装容器に収納された包装内容物の使用者は、通常、包装容器の開口部から突出した状態で保持されている包装内容物を、指先で摘んで1枚1枚引き出して使用するものの、包装内容物自体の重量が軽量である上、包装容器についても軟質プラスチックや紙製カートン等から構成されるものであるため、自重では内容物を引き出そうとする力に抗うことができない場合もあり、その場合、包装内容物を摘んだ者が、もう一方の手で包装容器を押さえた状態で、包装内容物を引き出す動作を行っている。
【0004】
また、上述のとおり、上記の包装内容物を収納する包装容器は、軟質プラスチック材料や紙製カートン等から構成されているため、開封時に破断しやすく、また、包装容器の設置場所によっては、外表面が水や汚れなどにより汚染されやすいという性質を持つ。このように包装容器の一部が破断し、汚染されることは、外観上好ましくなく、特に、包装内容物が食品販売の現場、ホテルや飲食店等に設置される場合には、営業上好ましくない印象を顧客に与えるおそれもある。
【0005】
以上のように、上記の包装内容物を清浄に維持し、且つ簡便に取り出し可能とするために、ディスペンサーと呼ばれる収納容器が用いられることがある。例えば、特許文献1には、ペーパータオル束を内部に収納するケース本体と、このケース本体に設けられたペーパータオルを引き出すための取り出口と、前記ケース本体を卓上型とする台座部と、を有する卓上型ペーパータオル用ディスペンサーにおいて、ケース本体の前面部分を構成する前板部を前傾に傾斜させ、ケース本体内部の載置面を背面側から前面側に向って下り傾斜させ、かつ、取り出口を前板部に幅方向に沿って細長に設け、その取り出口の両端側から中央側に向うように一対の突起部を前記ケース本体内の前板部側に設けたことを特徴とする卓上型ペーパータオル用ディスペンサーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−135772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の卓上ペーパータオル用ディスペンサーは、もっぱら、ペーパータオルのみを収納するものであり、使い捨てグローブやティッシュペーパー等の収納のために用いられるものではない。よって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、様々な高さの包装容器に収納された、又は包装容器に収納されていない、使い捨てグローブ、ペーパータオル、ティッシュペーパー等を収納可能に調節できる収納容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、上壁プレート、底壁プレート、及び4本のシャフトとを有する開放型収納容器であって、上壁プレート及び底壁プレートの少なくとも1つの長辺に係止される一対のシャフトが所定間隔離間し、4本のシャフトとして、所定の長さの複数のシャフトを選択可能とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
【0009】
(1)本発明の第1の態様は、開口部を有し、硬質材料からなる上壁プレートと、硬質材料からなり、前記上壁プレートと平行に保持される底壁プレートと、上壁プレート及び底壁プレートの4箇所の端部を連結する、硬質材料からなるシャフトと、を有する開放型収納容器であって、前記上壁プレート及び前記底壁プレートは、長辺と短辺を有する略長方形の形状を有し、前記上壁プレート及び前記底壁プレートの少なくとも1つの長辺に係止される一対のシャフトの係止部位の間隔が180mm以上250mm以下であり、前記上壁プレート及び前記底壁プレートの少なくとも1つの短辺に係止される一対のシャフトの係止部位の間隔が110mm以上160mm以下であり、前記シャフトとして、長さ10mm以上100mm以下の複数のシャフトを選択可能である、開放型収納容器である。
【0010】
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の開放型収納容器であって、前記上壁プレート及び前記底壁プレートを構成する硬質材料が、硬質プラスチックであり、前記シャフトを構成する硬質材料が、金属であることを特徴とするものである。
【0011】
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の開放型収納容器であって、前記底壁プレートの少なくとも1つの長辺又は短辺に係止される一対のシャフトに、さらに、底壁プレートから上壁プレートと反対側に伸びる脚部を装着可能であることを特徴とするものである。
【0012】
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の開放型収納容器であって、前記上壁プレート及び前記底壁プレートが、透明プラスチック材料から構成されることを特徴とするものである。
【0013】
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載の開放型収納容器であって、前記上壁プレートが、開口部を覆う蓋部を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の開放型収納容器は、上壁プレートと、底壁プレートと、4本のシャフトと、を有し、上壁プレート及び底壁プレートの少なくとも1つの長辺に係止される一対のシャフトの係止部位の間隔が180mm以上250mm以下に調整されている。ここで、使い捨てグローブ、ペーパータオル、ティッシュペーパーの、短辺の寸法は、製品ごとにそれぞれ異なるものの、長辺の寸法は、おおむね、210mm以上270mm以下の範囲内に収まるので、本発明の開放型収納容器を用いることにより、包装容器に収納された使い捨てグローブや、包装容器に収納された/包装容器に収納されていないペーパータオル、ティッシュペーパーを、長辺に係止されたシャフトで十分に支持することができる。また、上壁プレート及び底壁プレートを連結する4本のシャフトとして、所定の範囲の長さの複数のシャフトを選択可能であるので、高さの異なる包装容器を収納する場合においても、シャフトを交換することにより、上壁と底壁とで、十分に安定に包装容器を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の開放型収納容器の斜視図を示す図面である。
【
図2】本発明の別の態様の開放型収納容器の斜視図を示す図面である。
【
図3】本発明の別の態様の開放型収納容器の正面図を示す図面である。
【
図4】本発明の別の態様の開放型収納容器の右側面図を示す図面である。
【
図5】本発明の別の態様の開放型収納容器の左側面図を示す図面である。
【
図6】本発明の別の態様の開放型収納容器の背面図を示す図面である。
【
図7】本発明の別の態様の開放型収納容器の平面図を示す図面である。
【
図8】本発明の別の態様の開放型収納容器の底面図を示す図面である。
【
図9】本発明の開放型収納容器の使用状態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。本明細書の説明において、開放型収納容器1の長辺24とは、開放型収納容器1の各辺のうち、上壁プレート21及び底壁プレート22の長辺24に相当する辺を指し、開放型収納容器1の短辺25とは、開放型収納容器1の各辺のうち、上壁プレート21及び底壁プレート22の短辺25に相当する辺を指す。したがって、本明細書において、上壁プレート21及び底壁プレート22の長辺24に平行な方向を長手方向と称することがあり、この長手方向を図中Yで示す。また、本明細書において、上壁プレート21及び底壁プレート22の短辺25に平行な方向を短手方向と称することがあり、この短手方向を図中Xで示す。そして、長手方向及び短手方向に、共に垂直な方向を、高さ方向と称し、図中Zで示す。
【0017】
<開放型収納容器>
図1は、本発明の開放型収納容器1の斜視図を示す図面であり、
図9は、本発明の開放型収納容器1の使用状態を示す図面である。本発明の開放型収納容器1(使い捨てグローブ、ペーパータオル、ティッシュペーパー等用のディスペンサー)は、開口部211を有し、硬質材料からなる上壁プレート21と、上壁プレート21と平行に保持される底壁プレート22と、上壁プレート21及び底壁プレート22の4箇所の端部を連結する、硬質材料からなるシャフト3とを有し、上壁プレート21及び底壁プレート22が4本の等尺のシャフト3により連結されて構成されている。
【0018】
[上壁プレート及び底壁プレート]
上述のとおり、上壁プレート21は、包装内容物を取り出す開口部211を有し、硬質材料からなるものであり、底壁プレート22は、上壁プレート21と同様に、硬質材料からなり、上壁プレート21と平行に保持されるものである。上壁プレート21及び底壁プレート22は、共に、略長方形の形状を有している。上壁プレート21と底壁プレート22とは、好ましくは、相互に対応する4隅の所定位置に係止部位23が設けられており、ここに後述する4本のシャフト3が係止されて、4本のシャフト3が互いに平行に保持された状態で、上壁プレート21と底壁プレート22とを平行に(各シャフト3の係止位置で等間隔に)連結可能となっている。したがって、本発明においては、上壁プレート21と、底壁プレート22とは、開口部211を除いて、合同であることが好ましく、4隅の所定位置に設けられる係止部位23についても、上壁プレート21と底壁プレート22とで、同じ位置に設けられていることが好ましい。
【0019】
上壁プレート21及び底壁プレート22は、長手方向の寸法が210mm以上270mm以下であることが好ましく、短手方向の寸法が130mm以上170mm以下であることが好ましい。また、上壁プレート21及び底壁プレート22の高さ方向の寸法は、2mm以上5mm以下であることが好ましい。上壁プレート21及び底壁プレート22の寸法を、上記の範囲内にすることにより、本発明の開放型収納容器1の重量を好適なものとして、開放型収納容器1から包装内容物を取り出すときに、反対側の手で開放型収納容器1を押さえなくても、簡便に包装内容物を取り出すことができるとともに、材料費が嵩みコスト高になりすぎることもない。
【0020】
本発明の開放型収納容器1においては、上壁プレート21及び底壁プレート22の少なくとも1つの長辺24に係止される一対のシャフト3の係止部位23の間隔が180mm以上250mm以下であり、200mm以上230mm以下であることが好ましい。ここで、使い捨てグローブの包装容器や、ペーパータオル、ティッシュペーパー、及びそれらの包装容器の、短辺25の寸法は、製品ごとにそれぞれ異なるものの、長辺24の寸法は、おおむね、210mm以上270mm以下の範囲内に収まるので、長辺24に係止される一対のシャフト3の係止部位23の間隔を上記の範囲内のものとすることにより、包装容器に収納された使い捨てグローブや、包装容器に収納された/包装容器に収納されていないペーパータオル、ティッシュペーパーを、長辺24に係止されたシャフト3で十分に支持することができる。
【0021】
本発明の開放型収納容器1においては、上壁プレート21及び底壁プレート22の少なくとも1つの短辺25に係止される一対のシャフト3の係止部位23の間隔が110mm以上160mm以下であり、120mm以上150mm以下であることが好ましい。短辺25に係止される一対のシャフト3の係止部位23の間隔を上記の範囲内のものとすることにより、包装容器に収納された使い捨てグローブや、包装容器に収納された/包装容器に収納されていないペーパータオル、ティッシュペーパーを、開放型収納容器1の短辺25方向ら容器内部に挿入することができ、開放型収納容器1への包装内容物の装填を効率的に行うことができる。
【0022】
なお、本発明の開放型収納容器1においては、上壁プレート21及び底壁プレート22の少なくとも1つの短辺25に係止される一対のシャフト3の係止部位23は、短手方向に移動可能であってもよい。この場合、例えば、短辺25に係止される一対のシャフト3のうち、一方のシャフト3についてのみ、その係止部位23を短手方向に延びるスリットとして形成してもよく、このようなスリットを、開放型収納容器1の長手方向中心線を中心として左右対称に設けてもよい。このようにすることにより、開放型収納容器1に収納される包装内容物の、開放型収納容器1へのフィット性を向上させることができる。
【0023】
上壁プレート21及び底壁プレート22を構成する硬質材料としては、例えば、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の硬質プラスチック材料、並びに鉄板、銅板、ステンレス板、アルミニウム板等の金属材料を挙げることができる。上壁プレート21及び底壁プレート22としては、これらの中でも特に硬質プラスチック材料を用いることが好ましく、硬質の透明プラスチック材料を用いることが好ましい。透明の硬質プラスチック材料を用いることにより、包装内容物が外部の衝撃から適切に保護されるとともに、包装内容物の残量を一目で確認することができる。
【0024】
本発明においては、上壁プレート21が、必要に応じて、開口部211を覆う蓋部を有していてもよい。蓋部を有することにより、開放型収納容器1に収容された包装内容物が、汚染されることを効果的に防止することができる。
【0025】
[シャフト]
本発明の開放型収納容器1は、上壁プレート21及び底壁プレート22の4箇所の端部を硬質材料からなるシャフト3で連結したものである。このシャフトとしては、上壁プレート21及び底壁プレート22が平行に保持される範囲内で、10mm以上100mm以下の長さを有する複数セットのシャフト3を適宜選択して用いることができる。複数セットのシャフト3を選択可能なものとすることにより、開放型収納容器1が収容する包装内容物に応じて、開放型収納容器1の高さ方向の寸法を変更し、包装内容物の開放型収納容器1へのフィット性を向上させることができる。
【0026】
本発明で使用するシャフト3は、中空のものであってもよいし、中空のものでなくてもよいが、材料コストを低減する観点から、中空のものを用いることが好ましい。また、シャフト3の両端部には、螺合部が設けられていることが好ましく、この螺合部と螺合する固定ピンによって、上壁プレート21及び底壁プレート22を挟み込んで固定できることが好ましい。
【0027】
シャフト3を構成する硬質材料としては、例えば、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の硬質プラスチック材料、並びに鉄、銅、ステンレス、アルミニウム板等の金属材料を挙げることができる。これらの中でも、シャフト3を構成する構成材料として、金属を選択することが好ましく、特にステンレスが好ましい。
【0028】
図2は、本発明の別の態様の開放型収納容器1の斜視図を示す図面であり、
図3から
図8は、本発明の別の態様の開放型収納容器1の正面図、右側面図、左側面図、背面図、平面図、及び底面図をそれぞれ示す図面である。本発明においては、底壁プレート22の少なくとも1つの長辺24又は短辺25に係止される一対のシャフト3に、さらに、底壁プレート22から上壁プレート21と反対側に延びる、一対のシャフト3と平行な脚部4を装着可能としてもよい。この場合、シャフト3における上述の螺合部に螺合する固定ピンに変えて、脚部4の端部を螺合可能なものとし、脚部4とシャフト3で底壁プレート22を挟み込んで固定すればよい。このような構成を採用することにより、本発明の開放型収納容器1が設置面に対して斜めに保持され、使用者が開放型収納容器1に充填された包装内容物を容易に取り出すことができるようになる。
【実施例】
【0029】
以下に、本発明の開放型収納容器に収納されうる使い捨てグローブ、ペーパータオル、ティッシュペーパーの寸法を示す。
【表1】
【0030】
表1に示すように、本発明の開放型収納容器は、長辺に係止される一対のシャフトで使い捨てグローブ、ペーパータオル、ティッシュペーパーの全ての製品を保持しつつ、包装内容物を収納することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 開放型収納容器
21 上壁プレート
211 開口部
22 底壁プレート
23 係止部位
24 長辺
25 短辺
3 シャフト
4 脚部