【解決手段】フレキシブル・ディスプレイ装置1は、位置とサイズとが予め定められた第1画像表示領域4A及び第2画像表示領域4Bを備える。第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとの位置関係がテントモードに変化したと判定された場合に、第1画像表示領域4Aにはクロスボーダータスクバー5Aが表示される。クロスボーダータスクバー5Aは、第2画像表示領域4Bに表示されるオブジェクトをユーザが操作するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスである。クロスボーダータスクバー5Aは、第1画像表示領域4Aに表示されているオブジェクトがドラッグされるトンネルウィンドウを有する。トンネルウィンドウにドラッグされたオブジェクトは、第2画像表示領域4Bに表示される。
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェイスは、前記第2画像表示領域にプレゼンテーション用の画像を表示させるプレゼンテーションボタン、及び前記第1画像表示領域に表示されているオブジェクトと同じオブジェクトを前記第2画像表示領域に表示させるミラーボタンを有する請求項2に記載の情報処理装置。
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェイスは、前記第2画像表示領域に表示される動画をユーザが操作するための操作ボタンを有する請求項1に記載の情報処理装置。
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェイスは、予め定められたオブジェクトを前記第2画像表示領域に表示させるためのボタンを有する請求項1に記載の情報処理装置。
前記第2画像表示領域に表示される前記グラフィカル・ユーザ・インターフェイスは、前記第2画像表示領域に表示されているオブジェクトがドラッグされるドラッグ領域を有し、
前記ドラッグ領域にドラッグされたオブジェクトは、前記第1画像表示領域に表示される請求項7に記載の情報処理装置。
前記第2画像表示領域に表示される前記グラフィカル・ユーザ・インターフェイスは、前記第2画像表示領域に表示された画像に書き込みを行うためのボタンと、書き込みを行った画像を前記第1画像表示領域に表示させるボタンとを有する請求項7に記載の情報処理装置。
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェイスは、回転により前記第1画像表示領域と前記第2画像表示領域とが各々異なる方向を向く場合に、前記第1画像表示領域に表示される請求項11に記載の情報処理装置。
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェイスは、前記第1筐体と前記第2筐体とが分割された場合に、前記第1画像表示領域に表示される請求項13に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る情報処理装置及び画像表示方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る情報処理装置であるフレキシブル・ディスプレイ装置1の概略外観図である。
【0013】
フレキシブル・ディスプレイ装置1は、柔軟性を有する画像表示部4を備える。画像表示部4は一例としてタッチパネルとされている。
【0014】
フレキシブル・ディスプレイ装置1は、第1筐体2A及び第2筐体2Bを備えている。第1筐体2A及び第2筐体2Bは、一例として、略矩形とされる。
【0015】
フレキシブル・ディスプレイ装置1は、第1筐体2Aと第2筐体2Bとを回転可能に連結するヒンジ(連結部)3を備えている。回転軸Rに対する第1筐体2Aと第2筐体2Bとの角度を「θ」と規定する。ヒンジ3は、第1筐体2Aと第2筐体2Bとを回転軸Rを中心に360度回転可能に連結する。
【0016】
画像表示部4は、その中心線が回転軸Rに重なるように、第1筐体2Aと第2筐体2Bとに設けられる。第1筐体2Aと第2筐体2Bとを回転軸Rを中心に回転させると、柔軟性を有している画像表示部4は回転に追従して曲がる。
【0017】
フレキシブル・ディスプレイ装置1は、第1筐体2Aと第2筐体2Bとをヒンジ3によって回転させることにより各種モードにできる。
図1に示される状態は、θ=180°であり、画像表示部4を平面状としたタブレットモードである。
【0018】
図2に示される状態は、180°<θ<360°であり、回転により第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとが各々異なる方向を向くテントモードである。
【0019】
フレキシブル・ディスプレイ装置1のモードは、タブレットモードやテントモードの他に、クローズモード、クラムシェルモード、ベーシックモード、ブックモード等がある。クローズモードは、θ=0°とされて画像表示部4が内側を向いて折りたたまれた状態である。クラムシェルモードは、0°<θ<180°とされた状態である。ベーシックモードは、θ=360°とされて画像表示部4が外側を向いて折りたたまれた状態である。ブックモードは、0°<θ<180°で、回転軸Rが水平面に対して略鉛直方向を向いた状態である。
【0020】
フレキシブル・ディスプレイ装置1がテントモードとされると、画像表示部4は、回転軸Rを分割線として第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとに仮想的に分割される。なお、テントモードでは、第2画像表示領域4Bに表示される画像が正しく閲覧できるように、第2画像表示領域4Bは画像を表示する向きが第1画像表示領域4Aとは上下逆向きになる。
第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとは、位置及びサイズが予め定められているが、上記のように回転軸Rを分割線としなくてもよい。また、第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとは、サイズが異なってもよい。さらに、フレキシブル・ディスプレイ装置1が、回転軸Rを有さず、自由に曲げることが可能である場合、第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとは、位置及びサイズは予め定められていない。
【0021】
テントモードは、プレゼンテーションを行う場合に用いられる。例えば、第1画像表示領域4Aがユーザである発表者側を向き、第2画像表示領域4Bが閲覧者側を向くように配置される。発表者は、閲覧者側を向いた第2画像表示領域4Bに画像等のオブジェクトを表示させてプレゼンテーションを行う。しかしながら、第1画像表示領域4A側の発表者は、閲覧者側の第2画像表示領域4Bの表示状態を視認し難い。このため、発表者の想定しているオブジェクトが第2画像表示領域4Bに表示されているかを確認し難い。
【0022】
そこで、本実施形態に係るフレキシブル・ディスプレイ装置1は、テントモードとされると、第1画像表示領域4Aにクロスボーダータスクバー5Aを表示する。クロスボーダータスクバーは、第2画像表示領域4Bに表示されるオブジェクトをユーザが操作するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスであり、詳細は後述する。
【0023】
図3は、フレキシブル・ディスプレイ装置1の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【0024】
フレキシブル・ディスプレイ装置1は、制御部10、メモリ11、記録部12、通信部13、グラフィクスアダプタ16、入力コントローラ17、ホール素子19、第1加速度センサ20、及び第2加速度センサ21を備えている。
【0025】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、フレキシブル・ディスプレイ装置1の動作を統括的に制御して各種の機能(モード)を実現する。具体的には、制御部10は、記録部12に記録されているデータやメモリ11に展開したデータを必要に応じて参照しつつ、記録部12に記録されているプログラムに含まれる命令を実行して、タッチパネルである画像表示部4、通信部13を制御することによって各種機能を実現する。なお、制御部10が実行するプログラムや参照するデータは、通信部13による無線通信でサーバ装置からダウンロードすることとしてもよい。
【0026】
メモリ11は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部10によって実行されるプログラム、制御部10が参照するデータ、制御部10の演算結果等が一時的に記録されるワークエリアとして使用される。
【0027】
記録部12は、例えば不揮発性メモリであり、制御部10での処理に利用されるプログラムやデータを保存する。記録部12に記録されるプログラムには、フレキシブル・ディスプレイ装置1の基本的な機能を実現するOS(Operation System)、デバイスをハードウェア制御するためのデバイス・ドライバ、WEBブラウジング機能を実現するための機能を提供するブラウザプログラム等が含まれる。
【0028】
通信部13は、ネットワークを介して他の情報処理装置との通信を制御する。
【0029】
タッチパネルである画像表示部4は、有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイ7A及びタッチセンサ7Bを備える。
【0030】
有機ELディスプレイ7Aは、入力されるビデオ信号を画像として表示する。
【0031】
タッチセンサ7Bは、例えば、静電容量方式のタッチセンサであり、有機ELディスプレイ7Aに対するユーザのタッチ位置を検出して、入力コントローラ17に出力する。タッチセンサ7Bは、有機ELディスプレイ7Aの画面に表示される各種メニュー、アイコン、ボタン、及びキーボード等の画面オブジェクトを選択して入力操作を行ったり、テキストの入力操作や、スクロールやスワイプ等の画面操作を行うためのものである。
【0032】
グラフィクスアダプタ16は、制御部10の制御に従って、表示情報をビデオ信号に変換し、変換したビデオ信号を有機ELディスプレイ7Aに出力する。
【0033】
入力コントローラ17は、プロセッサが記録部12等に格納されたプログラムを実行することにより各種処理を行い、タッチセンサ7Bの動作を制御する。
【0034】
ホール素子19は、双極性のホール素子であり、第1筐体2Aの内部に配置されている。ホール素子19が配置される位置は、第2筐体2Bの内部に配置されるマグネット(不図示)が配置される位置に対応する。より詳細には、フレキシブル・ディスプレイ装置1のクローズモード及びベーシックモードにおいて、ホール素子19とマグネットが対向するように、ホール素子19及びマグネットが配置される。
【0035】
ホール素子19は、第2筐体2Bの内部に配置されているマグネットから発生する磁界を検出して、磁界の検出結果を制御部10に出力する。
【0036】
第1加速度センサ20は、第1筐体2Aに対して、長手方向に平行なX
1方向、短手方向に平行なY
1方向、X
1及びY
1方向に垂直なZ
1方向の加速度を検出する。検出されたX
1Y
1Z
1方向の加速度値Ax
1(t),Ay
1(t),Az
1(t)は、制御部10に出力される。
【0037】
第2加速度センサ21は、第2筐体2Bに対して、長手方向に平行なX
2方向、短手方向に平行なY
2方向、X
2及びY
2方向に垂直なZ
2方向の加速度を検出する。検出されたX
2Y
2Z
2方向の加速度値Ax
2(t),Ay
2(t),Az
2(t)は、制御部10に出力される。
【0038】
図4は、画面表示操作機能に関する機能ブロック図である。
【0039】
画面表示操作機能は、クロスボーダータスクバー5Aを第1画像表示領域4Aに表示させ、第2画像表示領域4Bに表示されるオブジェクトを第1画像表示領域4A側のユーザが操作可能とする機能である。
【0040】
制御部10は、モード判定部25及び画像表示制御部26を備える。
【0041】
モード判定部25は、フレキシブル・ディスプレイ装置1の現在のモードを判定する。すなわち、モード判定部25は、第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとの位置関係を判定する。モード判定部25は、第1加速度センサ20から出力された加速度値Ax
1(t),Ay
1(t),Az
1(t)に基づいて、第1筐体2Aの向きを検出する。モード判定部25は、第2加速度センサ21から出力された加速度値Ax
2(t),Ay
2(t),Az
2(t)に基づいて、第2筐体2Bの向きを検出する。そして、モード判定部25は、検出した第1筐体2A及び第2筐体2Bの向きに基づいて、タブレットモード、テントモード、ブックモード、及びクラムシェルモードを判定する。
【0042】
また、モード判定部25は、ホール素子19の磁界の検出結果に基づいて、ベーシックモード及びクローズモードを判別する。
【0043】
このように、第1加速度センサ20、第2加速度センサ21、及びホール素子19は、第1筐体2Aと第2筐体2Bの向き、換言すると、第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bの向きを検出する検出部である。
【0044】
そして、モード判定部25は、第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとの位置関係が予め定められた位置関係を示すモードに変化したことを判定する。なお、予め定められた位置関係とは、一例として、テントモードである。
【0045】
画像表示制御部26は、モード判定部25によってテントモードに変化したと判定された場合、グラフィクスアダプタ16を介して、第1画像表示領域4Aにクロスボーダータスクバー5Aを表示させる。モード判定部25によってテントモードが他のモードに変わったと判定された場合、画像表示制御部26は、第1画像表示領域4Aに表示されているクロスボーダータスクバー5Aを消す。
【0046】
そして、画像表示制御部26は、クロスボーダータスクバー5Aに対するユーザの操作に応じて、グラフィクスアダプタ16を介して、第2画像表示領域4Bにオブジェクトを表示させる。オブジェクトとは、静止画、動画、音声データ、フォルダ、その他各種ファイル等、ユーザの操作対象となるデータであり、コンテンツともいう。
【0047】
図5は、クロスボーダータスクバー5Aを示す図である。
【0048】
クロスボーダータスクバー5Aは、
図2にも示されるように、一例として、第1画像表示領域4Aの上辺に沿って表示される。しかし、クロスボーダータスクバー5Aは、第1画像表示領域4Aの下辺、左辺、又は右辺に沿って表示されてもよい。また、クロスボーダータスクバー5Aは、ユーザによって任意の位置に移動可能とされてもよい。
【0049】
第1画像表示領域4Aは、クロスボーダータスクバー5Aが表示されると、
図2に示すように、第2画像表示領域4Bの表示状態を表示するポップアップ・ウィンドウ43が表示される。
【0050】
クロスボーダータスクバー5Aは、トンネルウィンドウ30A、画面モード切替ボタン31、及びコントロールボタン32を備える。
【0051】
トンネルウィンドウ30Aは、第1画像表示領域4Aに表示されているオブジェクトがユーザによってドラッグされるドラッグ領域である。トンネルウィンドウ30Aにドラッグされるオブジェクトは、静止画又は動画を示すアイコンや、データが格納されているフォルダである。
【0052】
トンネルウィンドウ30Aにドラッグされたオブジェクトは、第2画像表示領域4Bに表示される。具体的には、ドラッグされたオブジェクトが静止画や動画である場合、この静止画や動画が第2画像表示領域4Bに表示される。ドラッグされたオブジェクトがフォルダである場合、このフォルダに格納されているデータと共に第2画像表示領域4Bにフォルダがコピーされて表示される。第2画像表示領域4Bに表示されたフォルダに格納されているデータは、第2画像表示領域4B側のユーザが自由に開くことができる。
【0053】
また、第1画像表示領域4Aにおいてトンネルウィンドウ30Aにドラッグ後のオブジェクトは、ドラッグ前の元の位置に戻る。
【0054】
トンネルウィンドウ30Aの形状は、一例として台形とされているが、これに限らず、ユーザが直感的に第2画像表示領域4Bへオブジェクトを出力可能と感じる形状であればよい。トンネルウィンドウ30Aの形状は、例えば、第2画像表示領域4Bの方向に向かって幅が狭くなる形状であり、三角形や矢印形等、他の形状とされてもよい。
【0055】
画面モード切替ボタン31は、第2画像表示領域4Bの画面モードをユーザによって切り替えるボタンである。画面モード切替ボタン31には、プレゼンテーションボタン31A、ミラーボタン31B、広告ボタン31C、及びオフボタン31Dが含まれる。
【0056】
プレゼンテーションボタン31Aは、第2画像表示領域4Bにプレゼンテーション用の画像を表示させるボタンである。プレゼンテーションボタン31Aが押された場合の画面モードをプレゼンテーションモードという。
【0057】
例えば、プレゼンテーションモードの場合に、プレゼンテーションソフトウェアを起動すると、プレゼンテーションに用いる画像(以下「プレゼンテーション画像」という。)のみが第2画像表示領域4Bに表示される。一方、第1画像表示領域4Aには、第2画像表示領域4Bに表示させるプレゼンテーション画像と共に、発表者であるユーザが必要とする他の画像も表示される。
【0058】
プレゼンテーションモードの場合に、トンネルウィンドウ30Aに静止画をドラッグすると、第2画像表示領域4Bには、ドラッグされた静止画が表示される。プレゼンテーションモードの場合に、トンネルウィンドウ30Aに動画をドラッグすると、第2画像表示領域4Bには、ドラッグされた動画が再生される。また、プレゼンテーションモードの場合に、トンネルウィンドウ30Aに複数の静止画が格納されたフォルダをドラッグすると、第2画像表示領域4Bには、ドラッグされたフォルダに格納された静止画がスライドショウによって表示される。なお、トンネルウィンドウ30Aにドラッグされた画像は、第2画像表示領域4Bにポップアップ・ウィンドウで表示されてもよい。
【0059】
ミラーボタン31Bは、第1画像表示領域4Aに表示されている画像と同じ画像を第2画像表示領域4Bに表示させるボタンである。ミラーボタン31Bが押された場合の画面モードをミラーモードという。
例えば、ミラーモードの場合、トンネルウィンドウ30Aにフォルダをドラッグすると、第2画像表示領域4Bにドラッグされたフォルダがコピーされ、表示される。第2画像表示領域4B側のユーザは、第2画像表示領域4Bに表示されたフォルダに格納されているデータを自由に閲覧できる。
【0060】
このように、画像表示制御部26は、プレゼンテーションボタン31A又はミラーボタン31Bを押すことで変化する画面モードに応じて、トンネルウィンドウ30Aにドラッグされたオブジェクトの第2画像表示領域4Bでの表示状態を異ならせる。
【0061】
広告ボタン31Cは、予め定められたオブジェクトを第2画像表示領域4Bに表示させる。広告ボタン31Cが押された場合の画面モードを広告表示モードという。この予め定められたオブジェクトとは、例えば、企業広告を表した静止画や動画等である。
【0062】
オフボタン31Dは、第2画像表示領域4Bに対する操作を停止させるボタンである。オフボタン31Dが押された場合の画面モードをオフモードという。オフボタン31Dが押されると、例えば、第2画像表示領域4Bには何も表示されない、又は予め定められた画像が表示される。
【0063】
オフボタン31Dが押されても、その後、トンネルウィンドウ30Aにオブジェクトがドラッグされたり、プレゼンテーションボタン31Aやミラーボタン31Bが押されることで、モードが切り替わり、各種オブジェクトが第2画像表示領域4Bに表示される。
【0064】
コントロールボタン32は、第2画像表示領域4Bに表示させている動画や音声データ等のオブジェクトの再生、停止、早送り、及び早戻し等のボタンが含まれる。
【0065】
以上説明したように、本実施形態に係るフレキシブル・ディスプレイ装置1は、画像を表示する第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bを備える。第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとの位置関係がテントモードに変化したと判定された場合に、第1画像表示領域4Aにはクロスボーダータスクバー5Aが表示される。
【0066】
従って、フレキシブル・ディスプレイ装置1は、ユーザが視認し難い表示領域に表示されるオブジェクトを容易に操作できる。
【0067】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
【0068】
なお、本実施形態に係るフレキシブル・ディスプレイ装置1の構成は、
図1〜4に示す第1実施形態に係るフレキシブル・ディスプレイ装置1の構成と同様であるので説明を省略する。
【0069】
本実施形態では、第1画像表示領域4Aにクロスボーダータスクバー5Aが表示されると共に、第2画像表示領域4Bにクロスボーダータスクバー5Bが表示される。これにより、フレキシブル・ディスプレイ装置1は、クロスボーダータスクバー5A,5Bを用いた第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bに対する双方向操作が可能となる。
【0070】
図6,7は、第2画像表示領域4Bに表示されるクロスボーダータスクバー5Bを用いた双方向操作の例を示す模式図である。
図6,7において、第1画像表示領域4Aは発表者側であり、第2画像表示領域4Bは閲覧者側である。
【0071】
クロスボーダータスクバー5Bは、トンネルウィンドウ30B、ミラーボタン31E、及びペンボタン33を有する。このように、クロスボーダータスクバー5Bは、一例として、クロスボーダータスクバー5Aに比べて機能が制限されている。
【0072】
ペンボタン33は、第2画像表示領域4Bに表示された画像に書き込みを行うためのボタンである。ユーザがペンボタン33を押し、その後、指等の指示体により第2画像表示領域4Bにタッチすることで、ユーザは表示されている画像に書き込みを行える。
【0073】
ミラーボタン31Eは、書き込みを行った画像を第1画像表示領域4Aに表示させるボタンである。
【0074】
図6は、トンネルウィンドウ30Aを介して第1画像表示領域4Aから第2画像表示領域4Bにフォルダ40がドラッグされ、フォルダ40が開かれた状態を示している。フォルダ40には、複数のオブジェクトが格納されている。より具体的には、クロスボーダータスクバー5Aのミラーボタン31Bを押してミラーモードとし、トンネルウィンドウ30Aにフォルダ40をドラッグすると、第2画像表示領域4Bにフォルダ40が表示される。
【0075】
第2画像表示領域4B側のユーザは、フォルダ40に格納されているオブジェクト41をトンネルウィンドウ30Bへドラッグする。これにより、第1画像表示領域4Aには、オブジェクト41の内容が表示される。
図6の例では、フォルダ40には複数の静止画が格納されており、フォルダ40がトンネルウィンドウ30Bにドラッグされると、第1画像表示領域4Aには、複数の静止画がスライドショウにより表示される、
【0076】
図7は、ペンボタン33を用いて、第2画像表示領域4Bに表示されている画像に書き込みを行う場合を示している。
図7の例では、クロスボーダータスクバー5Aのプレゼンテーションボタン31Aが押され、第2画像表示領域4Bはプレゼンテーション画像42が表示されている。
【0077】
閲覧者であるユーザは、ペンボタン33を押して例えば“ABCD・・・”とのように、第2画像表示領域4Bに表示されたプレゼンテーション画像42に書き込みを行う。その後、ミラーボタン31Eをユーザが押すことによって、第1画像表示領域4Aのポップアップ・ウィンドウ43に書き込みが行われたプレゼンテーション画像42が表示される。
【0078】
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
【0079】
図8は、本実施形態に係る情報処理装置であるタブレット型端末50の構成を示す。なお、
図8における
図1と同一の構成部分については
図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0080】
タブレット型端末50は、第1筐体2Aと第2筐体2B各々が画像表示部4を備える。第1筐体2Aに備えられる画像表示部4が第1画像表示領域4Aとされ、第2筐体2Bに備えられる画像表示部4が第2画像表示領域4Bとされる。
【0081】
タブレット型端末50は、テントモードと判定された場合にクロスボーダータスクバー5Aが第1画像表示領域4Aに表示される。テントモードと判定された場合に、クロスボーダータスクバー5Bが第2画像表示領域4Bに表示されてもよい。
【0082】
また、タブレット型端末50は、第1筐体2Aと第2筐体2Bとが分割可能とされてもよい。分割された第1筐体2Aと第2筐体2Bとは、無線又は有線によりデータの送受信が可能とされている。
【0083】
クロスボーダータスクバー5Aは、第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bとの予め定められた位置関係として、第1筐体2Aと第2筐体2Bとが分割された場合に、第1画像表示領域4Aに表示される。また、第1筐体2Aと第2筐体2Bとが分割された場合に、クロスボーダータスクバー5Bが第2画像表示領域4Bに表示されてもよい。
【0084】
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【0085】
例えば、上記各実施形態では、クロスボーダータスクバー5Aに、トンネルウィンドウ30A、画面モード切替ボタン31、及びコントロールボタン32を備える形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。クロスボーダータスクバー5Aに上記ボタンとは異なる機能を有するボタンを備えてもよいし、上記ボタンの一部を備えるとしてもよい。
【0086】
また、上記第1,第2実施形態では、テントモードの場合に、画像表示制御部26がクロスボーダータスクバー5Aを第1画像表示領域4Aに表示させる形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、画像表示制御部26は、テントモードでなくても、ベーシックモード等、他のモードの場合に、ユーザの操作に応じてクロスボーダータスクバー5Aを第1画像表示領域4Aに表示してもよい。クロスボーダータスクバー5Aを表示させる操作がユーザによって行われると、これに応じて画像表示部4が第1画像表示領域4Aと第2画像表示領域4Bに仮想的に分割される。