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特開2017-212733入力されるユーザー移動度情報に基づく参照信号適用のための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-212733(P2017-212733A)
(43)【公開日】2017年11月30日
(54)【発明の名称】入力されるユーザー移動度情報に基づく参照信号適用のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/00 20090101AFI20171102BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20171102BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20171102BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20171102BHJP
【FI】
   H04W36/00 110
   H04W72/04 136
   H04W52/02
   H04W92/20
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-97842(P2017-97842)
(22)【出願日】2017年5月17日
(31)【優先権主張番号】15/161669
(32)【優先日】2016年5月23日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】315002955
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オーユー
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】プラサード アトゥル
(72)【発明者】
【氏名】ルンデン ヤリ
(72)【発明者】
【氏名】バンリ アンキット
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067FF03
5K067JJ39
(57)【要約】      (修正有)
【課題】5G用のリーンキャリアの設計について、共通参照信号のような、常時ON信号を適用しても、サービスフローやサービス種類による5Gセルの見つけやすさを最適化する方策を提供する。
【解決手段】ターゲット基地局によって、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求をユーザー機器にサービスを提供するソース基地局から受信する。この要求に応じて、前記移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断する。さらに、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に前記要求が受信されてもよい。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット基地局によって、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を、ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局から、受信することと、
前記要求に応じて、前記移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記受信は、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に前記要求を受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記要求の前記受信は、前記ソース基地局から参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を受信することをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記参照信号密度情報および/または前記参照信号周期情報を受信した後に、前記ターゲット基地局の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いことを示す通知を前記ターゲット基地局で受信することと、
前記ターゲット基地局の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を、前記ターゲット基地局で決定することと、
前記候補ビーム群を決定した後、参照信号密度情報を前記ソース基地局から受信することと、
をさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記参照信号密度および/または前記参照信号周期は、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、または前記ユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(Quality of Service:QoS)要件の少なくとも1つに依存する、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザー機器が動き始めたか、または前記ユーザー機器の信号品質が低下すると、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いと判断される、請求項2または5に記載の方法。
【請求項8】
信頼性の高いトラフィックのサービスフローのために、前記ターゲット基地局の前記候補ビーム群中の参照信号密度および/または参照信号周期を上げることをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
参照信号密度および/または参照信号周期を、移動状態のみに応じて、デフォルトサービスフローから変更することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
動きの遅いユーザー機器に対して参照信号密度および/または参照信号周期を下げ、
動きの速いユーザー機器に対して参照信号密度および/または参照信号周期を上げることをさらに含む、請求項4または9に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲット基地局から新たなユーザー機器にサービスを提供しようとしない場合、前記ソース基地局からの前記要求を拒否する不承認メッセージを送信し、前記ターゲット基地局がユーザー機器により検出されないようにすることをさらに含む、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含む装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、
移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を、ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局から受信させ、
前記要求に応じて、前記移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断させる、
ように構成される、装置。
【請求項13】
前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に前記要求が受信される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記要求は、前記ソース基地局からの参照信号密度情報および/または参照信号周期情報をさらに含む、請求項12または13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、前記参照信号密度情報および/または前記参照信号周期情報を受信した後に、当該装置の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定させるようにさらに構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、
前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いことを示す通知を受信させ、
当該装置の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定させ、
前記候補ビーム群を決定した後、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を前記ソース基地局から受信させる、
ようにさらに構成される、請求項12から14のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記参照信号密度および/または前記参照信号周期は、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、または前記ユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(Quality of Service:QoS)要件の少なくとも1つに依存する、請求項14から16のいずれかに記載の装置。
【請求項18】
前記ユーザー機器が動き始めたか、または前記ユーザー機器の信号品質が低下すると、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いと判断する、請求項13または16に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、信頼性の高いトラフィックのサービスフローのために、当該装置の前記候補ビーム群における前記参照信号密度および/または前記参照信号周期を上げさせるようにさらに構成される、請求項15または16に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、参照信号密度および/または参照信号周期を、移動状態のみに応じて、デフォルトサービスフローから変更させるようにさらに構成される、請求項15または16に記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、
動きの遅いユーザー機器に対して参照信号密度および/または参照信号周期を下げさせ、
動きの速いユーザー機器に対して参照信号密度および/または参照信号周期を上げさせる、
ようにさらに構成される請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置から新たなユーザー機器にサービスを提供しようとしない場合、当該装置に少なくとも、前記ソース基地局からの前記要求を拒否する不承認メッセージを送信させ、前記ターゲット基地局がユーザー機器により検出されないようにするように構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項23】
ソース基地局によって、移動度測定のための参照信号が必要であることをターゲット基地局に通知すべきことを判断することと、
ユーザー機器にサービスを提供する前記ソース基地局から前記ターゲット基地局に、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を送信することと、
を含む方法。
【請求項24】
参照信号密度および/または参照信号周期が、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、または前記ユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(Quality of Service:QoS)要件の少なくとも1つにさらに応じたものである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記要求の前記送信は、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を前記ターゲット基地局に送信することをさらに含む、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い可能性があることを示す通知を前記ターゲット基地局へと送信することをさらに含む、請求項23から25のいずれかに記載の方法。
【請求項27】
前記送信は、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に前記要求を送信することをさらに含み、前記ユーザー機器が動き始めたか、または前記ユーザー機器の信号品質が低下すると、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いと判断する、請求項23から26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
前記ターゲット基地局が参照信号構成を変更しようとしない場合、前記要求を拒否する不承認メッセージを前記ターゲット基地局から受信することをさらに含む、請求項23から27のいずれかに記載の方法。
【請求項29】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含む装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、
移動度測定のための参照信号が必要であることをターゲット基地局に通知すべきことを判断させ、
移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を前記ターゲット基地局へと送信させるように構成され、
当該装置は、ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局を含む、
装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、前記移動度測定値を使用して参照信号周期および参照信号密度を設定させるようにさらに構成される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記参照信号密度および/または前記参照信号周期は、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、または前記ユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(Quality of Service:QoS)要件の少なくとも1つにさらに応じたものである、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、前記参照信号密度情報および/または前記参照信号周期情報を前記ターゲット基地局に送信させるようにさらに構成される、請求項30または31に記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い可能性があることを示す通知を前記ターゲット基地局へと送信させるようにさらに構成される、請求項29から32のいずれかに記載の装置。
【請求項34】
ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に前記要求が送信され、前記ユーザー機器が動き始めたか、または前記ユーザー機器の信号品質が低下すると、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いと判断する、請求項29から33のいずれかに記載の装置。
【請求項35】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、前記ターゲット基地局が参照信号構成を変更しようとしない場合、前記要求を拒否する不承認メッセージを前記ターゲット基地局から受信させるようにさらに構成される、請求項29から34のいずれかに記載の装置。
【請求項36】
請求項1から11または請求項23から28のいずれかに記載の方法を実行するための手段を備える装置。
【請求項37】
コンピュータによって実行されると、請求項1から11または請求項23から28のいずれかに記載の方法を実行させる指示をコードされたコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、概して無線または移動体通信ネットワークに関し、その例としては、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、ロングタームエボリューション(LTE)発展型(Evolved)UTRAN(E−UTRAN)、LTE−Advanced(LTE−A)、および/または5G無線アクセス技術が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態は、概してリーンキャリアの設計および移動状態の推定に関してもよい。
【関連技術の説明】
【0002】
ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)は、基地局、またはノードB、および例えば無線ネットワークコントローラ(RNC)を含む通信ネットワークに関連する。UTRANは、ユーザー機器(UE)とコアネットワークの間の接続性を可能にする。RNCは、1つ以上のノードBのための制御機能を提供する。RNCおよびその対応するノードBは、無線ネットワークサブシステム(RNS)と呼ばれている。E−UTRAN(強化(Enhanced)UTRAN)の場合には、RNCは存在せず、無線アクセス機能は1つの発展型ノードB(eノードBまたはeNB)または多数のeNBによって提供される。1つのUEの接続、例えば、多地点強調送信(Coordinated Multipoint Transmission:CoMP)およびデュアル接続性に対して、複数のeNBが関与する。
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)またはE−UTRANは、効率およびサービスの改善、低コスト、および新しく使用可能になる周波数帯の使用によるUMTSの改善に関連する。特に、LTEは、例えば、キャリアごとに少なくとも75メガビット/秒(Mbps)のアップリンクピーク率と、キャリアごとに少なくとも300Mbpsのダウンリンクピーク率とを提供する3GPP標準である。LTEは、20MHzから下へ1.4MHzまでのスケーラブルキャリア帯域幅をサポートし、周波数分割複信(Frequency Division Duplexing:FDD)および時分割複信(Time Division Duplexing:TDD)の両方ともをサポートする。
【0004】
上記したように、LTEはまた、ネットワークのスペクトル効率を改善することができ、これによって、キャリアが所与の帯域幅を介してより多くのデータおよび音声サービスを提供できる。したがって、LTEは、大容量音声サポートに加えて高速データおよびメディアトランスポートの必要を満たすように設計される。LTEの利点としては、例えば、高い処理能力、短い待ち時間、同じプラットフォームでのFDDおよびTDDサポート、エンドユーザーエクスペリエンスの改善、および低い動作コストにつながる簡単なアーキテクチャが挙げられる。
【0005】
3GPP LTE(例えば、LTE Rel−10、LTE Rel−11、LTE Rel−12、LTE Rel−13)のある特定のリリースは、本願明細書では便宜上、単にLTE−Aシステムと称される、国際移動体通信高度(International Mobile Telecommunications Advanced:IMT−A)システムを対象にしている。
【0006】
LTE−Aは、3GPP LTE無線アクセス技術を拡張して、最適化するために行われる。LTE−Aの目的は、コスト削減とともにより高いデータ転送速度およびより短い待ち時間によって著しく強化されたサービスを提供することである。LTE−Aは、下位互換性を保つとともに、IMT−Aの国際通信連合無線(ITU−R)要件を満たすより最適化された無線システムである。LTE Rel−10に導入されているLTE−Aの主要な特徴の1つは、2つ以上のLTEキャリアを集約することによりデータ転送速度を向上させるキャリア集約である。
【0007】
第5世代無線システム(5G)とは、新世代の無線システムおよびネットワークアーキテクチャである。5Gにより、現行のLTEシステムを超えるビットレートとサービスエリアの実現が期待されている。5Gは、LTEと比して100倍のビットレートが実現可能であるとも試算されている。さらに、5Gは、ネットワーク拡張性を拡大し、数十万もの接続に対応可能となることが期待されている。5Gの信号技術は、よりサービスエリアを広げ、スペクトルおよびシグナリング効率を向上するように改良されていくと予測される。
【摘要】
【0008】
一実施形態は方法に関し、前記方法は、ターゲット基地局によって、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を、ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局から、受信することを含んでもよい。前記方法は、前記要求に応じて、前記移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断することをさらに含んでもよい。
【0009】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含んでもよい装置に関する。前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を、ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局から受信させるように構成されてもよい。前記要求に応じて、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、前記移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断させるようにさらに構成されてもよい。
【0010】
別の実施形態は装置に関し、前記装置は、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を、ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局から、受信するための受信手段を含んでもよい。前記装置は、前記要求に応じて、前記移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断するための判断手段をさらに含んでもよい。
【0011】
別の実施形態は方法に関し、前記方法は、ソース基地局によって、移動度測定のための参照信号が必要であることをターゲット基地局に通知すべきことを判断することを含んでもよい。前記方法は、ユーザー機器にサービスを提供する前記ソース基地局からターゲット基地局に、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を送信することをさらに含んでもよい。
【0012】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含んでもよい装置に関する。前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、当該装置に少なくとも、移動度測定のための参照信号が必要であることをターゲット基地局に通知すべきことを判断させ、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を前記ターゲット基地局へと送信させるように構成されてもよい。一実施形態では、前記装置は、ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局を含む。
【0013】
別の実施形態は装置に関し、前記装置は、移動度測定のための参照信号が必要であることをターゲット基地局に通知すべきことを判断するための判断手段を含んでもよい。前記装置は、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求をターゲット基地局に送信するための送信手段をさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明を正しく理解するため、添付の図面を参照されたい。
【0015】
図1】5Gを引き合いに、LTE/4Gからいかに省電力を実現しうるかを示す図である。
【0016】
図2】UEに対して、ターゲット5G−NBからの対応する指向性のビームが使用されており、それとは異なる使用可能な候補ビームがターゲット5G−NBに存在する状況を示すシステム図である。
【0017】
図3】一実施形態に係る、UEと、多数の候補ビームを有するソース5G−NBおよびターゲット5G−NBとを含むシステムを例示的に示す図である。
【0018】
図4】実施形態に係る参照信号調整の例示的シグナリング図である。
【0019】
図5a】一実施形態に係る装置の例を示す。
【0020】
図5b】別の実施形態に係る装置の例を示す。
【0021】
図6a】一実施形態に係る方法のフローチャートの例を示す。
【0022】
図6b】別の実施形態に係る方法のフローチャートの例を示す。
【0023】
図6c】別の実施形態に係る方法のフローチャートの例を示す。
【0024】
図7a】送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)ごとに参照信号が送信される場合を示す。
【0025】
図7b】送信時間間隔(TTI)ごとに参照信号が送信されない場合を示す。
【0026】
図8a】ブロックエラー率(Block Error Rate:BLER)と信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio:SNR)についての性能比較の例を示す。
【0027】
図8b】処理能力と信号対雑音比(SNR)についての性能比較の例を示す。
【詳細説明】
【0028】
本発明の構成要素は、本願明細書に概して説明され、図示されるように、多種多様な異なる構成で配置して、設計することができると容易に理解される。このように、添付の図面に示すように、入力されるユーザー移動度情報に基づく参照信号適用のためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品の実施形態についての以下の詳細な説明は、本発明の範囲を限定することを目的とせず、単に本発明のいくつかの選択された実施形態を表すのみである。
【0029】
本願明細書の全体にわたって記載されている本発明の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態にいかなる適切な方法でも組み込むことができる。例えば、本願明細書の全体にわたる、「特定の実施形態」、「いくつかの実施形態」、または他の類似の表現の使用は、実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造、または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含むことができるという事実を指す。このように、本願明細書の全体にわたる、「特定の実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「他の実施形態において」、または他の類似の表現は、必ずしもすべてが実施形態の同じグループを指すわけではなく、記載されている特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態にいかなる適切な方法でも組み込むことができる。
【0030】
加えて、必要に応じて、後述する個別の機能は、異なる順序で、さらに/あるいは相互に並行して実行してもよい。さらに、必要に応じて、記載されている機能の1つ以上は、任意であってもよく、組み合わせてもよい。このように、以下の説明は、単に本発明の原理、教示、および実施形態を示すだけであると考えるべきであり、また、それに限定されない。
【0031】
第5世代(5G)ネットワークの核となる設計パラダイムの1つとして、最適な常時ON(Always ON)シグナリングによるリーンキャリアの設計が挙げられる。これは、現在5Gネットワークに対して設定されている、高水準の省エネルギー目標を達成するために不可欠である。参照信号を完全に制御可能な設計を実現し、ブロードキャストシグナリングによって参照信号の位置をUEに示し、それをUEが測定できるようにすることが目標である。このように参照信号の形態を適用することにより、省エネルギーモードに遷移しようとする5GノードB(5G−NB)について一定の周期で参照信号を送信しなければならないという大きな限定的要素からの解放と、より長い不連続送信(Discontinuous Transmission:DTX)期間の実現に寄与する。5G−NBに接続されたすべてのUEが不動で、LTE/4Gに対して1000倍のデータレートが求められる最先端モバイルブロードバンドサービスフローを利用している場合、ネットワークはセル固有参照信号、同期信号等の送信も省略できる。これにより、貴重な無線資源が節約でき、スペクトル効率およびシステム性能を向上できる。図1は、基地送受信局(Base Transceiver Station:BTS)電力モデルに基づく、5Gを引き合いに、LTE/4Gからいかに省電力を実現しうるかを示す。スリープモードをより長く取ることが可能になることで(セル固有の参照信号(Cell-Specific Reference Signal:CRS)を一定の周期で送信する必要がないため)、図1に示すような高度な省電力性が実現される。
【0032】
参照信号を柔軟に利用する形態の、省電力用以外の主な利用法の1つとして、5G−NBが、ネットワークオペレータにより想定される利用方法に合わせて、無線アクセスネットワーク(RAN)における送信を調整可能となることが挙げられる。例えば、移動しないユーザーに対して、ネットワークが高処理能力/最先端モバイルブロードバンド利用のために最適化されていれば、参照信号量を最小限に抑えることでデータ通信のスペクトル効率を上げて、すべての無線資源が最適に利用されるようにしてもよい。信頼性を追求するような場合、パケットロス等の可能性を最小限にするため、UEにより精確なチャネル条件測定が実現できるように、参照信号量を最適化することができる。図2は、UEに対して、ターゲット5G−NBからの対応する指向性のビームが使用されており、それとは異なる使用可能な候補ビームがターゲット5G−NBに存在する状況を示す。図2に示すように、5G−NBは候補ビームを、ビームIDとセルID(LTEにおける物理的セルID(PCI)に類似)からなるUEからの測定レポートにより認識している。
【0033】
5G用のリーンキャリアの設計について、どのような方式で実現可能か、業界では共通認識が得られているが、その要素として移動性については、今のところ特に注目されていない。共通参照信号のような、常時ON信号の適用は、サービスフローやサービス種類によっては、5Gセルの見つけやすさに大きく影響しうる。例えば、参照信号の間隔が長すぎると、アイドリングおよび接続モードのUEにとって、セルを発見するのは困難となるだろう。一方、間隔が短すぎると、理想的な資源利用が実現できず、省電力の機会が限定されてしまう。現状、特にビーム固有の変動要素を考慮しながら、リーンキャリア設計を実現しつつ、このような移動性を最適化するという問題に対する具体的方策が存在しない。
【0034】
本発明の実施形態は、ソースセルでのUE用のビーム候補群に対して、ハンドオーバーが近いことに基づく参照信号(Reference Signal:RS)の適用に対してリーンキャリアの設計を用いる方法に関する。一実施形態では、さらに移動状態情報またはその他UEの速度情報を利用して参照信号周期を設定できる。例えば、これはソースセルで使用中ビーム(またはビーム候補群)に対して実行でき、ターゲットセルで使用可能なビーム(またはビーム候補群)において当該情報を設定してもよい。なお、参照信号周期は、送信時間間隔における参照信号送信の周波数を表す。
【0035】
特定の実施形態はさらに、参照信号密度判定基準を、既存のベアラに基づき定義することを含む。例えば、信頼性の高いトラフィックのサービスフローのために、一実施形態においては、ターゲット5G−NBのビーム(候補群)での参照信号密度を上げてもよい。これにより、ハンドオーバー失敗の可能性を低減できる。これは、移動性について考慮した上で行うことができる。さらに、一実施形態では、例えばベストエフォートのトラフィックを提供するデフォルトサービスフローに対する移動状態のみに応じて密度を最適化してもよい。ここで、密度は動きが遅いUEに対しては下げ、動きの速いUEに対しては上げてもよい。ロードバランスの最適化のために、ターゲット5G−NBが新たなユーザーの追加を認めようとしない場合、一実施形態では、ターゲット5G−NBが近傍のUEに検出されないように、ソース5G−NBからのRS変調要求を拒否してもよい。なお、参照信号密度は、送信時間間隔(TTI)における参照信号量を示す。これにより、5G−NBはTTI内で異なる参照信号パターンを持つことができる。
【0036】
図3は、一実施形態に係る、UEと、多数の候補ビームを有するソース5G−NBおよびターゲット5G−NBとを含むシステムを例示的に示す図である。図3の例では、UEに対して、5G−NBからのビーム2が使用されており、その候補ビーム群は、5G−NBについてはビーム1、3であり、5G−NBについてはビーム1、2、3である。候補ビーム群は、使用中のビームで生じる無線リンク障害からの回復に不可欠である。当該障害は、5Gで想定される、より高い周波数帯で生じる可能性が高い。ここで、高速で各種5G−NB間のトラフィックをまとめて、再ルーティング可能な層が5G−NBの上位に存在するものとする。これは、待ち時間を短く抑え、信頼性を高めながら、リンク層の不確実性を解決するために必要である。
【0037】
図4は、実施形態に係る参照信号調整の例示的シグナリング図である。図4は、初期発見および候補ビーム群の構築用の参照信号調整に採用可能なシグナリングの態様候補を示す。図4の態様1は事前対策型スキームであり、RS密度および/または周期情報が、5G−NBから5G−NBへ、新たに定義された情報要素を使用して5GのX2*シグナリングにより送信される。5G−NBは、RS密度および/または周期情報を受信した後、それに応じてRSを設定するため、効率的な発見が可能となる。
【0038】
図4にさらに示すように、態様2は反応型スキームであり、ソース5G−NBがターゲットNBに潜在的ハンドオーバー(HO)について通知し、その後、5G−NBは、UEの測定のための高密度RSを設定する。ターゲットNBが検出され、候補ビームが決定されると、ソースNBは候補ビーム群における送信を最適化するためにRS密度情報を交換する。ここで、密度はUEの速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性等の数多くの要素に依存する。
【0039】
一実施形態では、RS密度は、UEが受信するサービスフローについてのサービスの質(Quality of Service:QoS)要件にも依存しうる。UEのサービスフローが、高信頼性、少パケットロス要件を伴う場合、ソース5G−NBはターゲット5G−NBに、チャネル品質を高精度で推定するために、高密度RSを設定するように要求する。例えば、UEがベストエフォートのトラフィックによるデフォルトサービスフローのみを使用可能な場合、UEの移動状態または速度にかかわらず、ターゲットNBビームのスペクトル効率を最大限上げるために、RS密度設定を最適化してもよい。
【0040】
さらなる実施形態では、ターゲット5G−NBを発見する必要がある場合のみ高密度または周期的RSを設定することで、ターゲット5G−NBの見つけやすさを最適化する方法を利用してもよい。ターゲット5G−NBが既に容量を使い切っている場合、または5G−NBが提供しようとする移動度への対応性に応じて、ターゲット5G−NBはソース5G−NBからのRS変調要求を拒否するか、ソース5G−NBに容量状況またはRS変調要求の拒否について通知して、RS変調要求のターゲット5G−NBへの送信そのものを止めてもよい。
【0041】
一実施形態によると、提示された方法において、アイドルモードのUE移動度処理の影響を、以下の事項により限定的にできる。すなわち、a)アイドルモードの移動度に対して使用される5G−NB群を設定して、参照信号強調を避けること、b)特にミリメートル波(mmW)セルのような5G−NBは、電波到達範囲が限定されているため、4GのようなレガシーRATによりアイドルモードの移動度が処理されると仮定すること、c)アイドルモードのUEによる測定の、高密度セル固有参照信号(CRS)設定の限定された物理資源を利用することである。
【0042】
図5aは、一実施形態に係る装置10の例を示す。一実施形態では、装置10は、通信ネットワークにおける、または当該ネットワークで利用されるノード、ホスト、またはサーバーであってもよい。例えば、装置10は、基地局、ノードB、またはeNBのような無線アクセスネットワーク用のネットワークノードまたはアクセスノードであってもよく、あるいは5G無線アクセス技術のアクセスノードであってもよい。例えば、一実施形態では、装置10は上述の図4に示すターゲット基地局5G−NBであってもよい。当業者であれば、装置10が図5aに図示しない構成要素や特徴を有してもよいことが理解されよう。
【0043】
図5aに示すように、装置10は、情報処理、および指示または動作実行用のプロセッサ22を有してもよい。プロセッサ22は、任意の種類の汎用または専用プロセッサであってもよい。図5aでは単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態ではマルチプロセッサが利用されてもよい。実際のプロセッサ22の例としては、1つ以上の汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array:FPGA)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit:ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサが挙げられる。
【0044】
プロセッサ22は、装置10の動作に関する機能を実行してもよい。当該機能の例としては、アンテナゲイン/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する各ビットの符号化および復号化、情報のフォーマッティング、通信資源の管理に関する処理を含む装置10全体の制御が挙げられる。
【0045】
装置10は、プロセッサ22に接続可能な(内部または外部)メモリ14を含むか、当該メモリ14に接続されてもよい。メモリ14は、情報やプロセッサ22により実行可能な指示を記憶する。メモリ14は、ローカルアプリケーション環境に適した任意の種類の1つ以上のメモリであってもよく、半導体型メモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学的メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、着脱式メモリのような任意の適した揮発性または不揮発性データ記憶技術で実現されてもよい。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気または光学的ディスクのような静的記憶装置の任意の組合せや、その他任意の種類の非一時的マシンまたはコンピュータ可読媒体であってもよい。メモリ14に記憶される指示は、プロセッサ22によって実行されると、装置10に本明細書に記載のタスクを実行させるプログラム指示またはコンピュータプログラムコードを含んでもよい。
【0046】
いくつかの実施形態において、装置10はさらに、装置10に対して信号および/またはデータを送受信するための1つ以上のアンテナ25を含むか、当該アンテナ25に接続されてもよい。装置10はさらに、情報を送受信するように構成された送受信機28を含むか、当該送受信機28に接続されてもよい。例えば、送受信機28は、情報をアンテナ25による送信用のキャリア波形に変調し、アンテナ25から受信した情報を、装置10の他の要素によるさらなる処理のために復調するように構成されてもよい。他の実施形態において、送受信機28は、信号やデータを直接送受信可能であってもよい。
【0047】
一実施形態では、メモリ14は、プロセッサ22により実行されることで機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶してもよい。このモジュールの例としては、装置10のOS機能を提供するOSが挙げられる。メモリは、装置10に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムのような1つ以上の機能モジュールも記憶してもよい。装置10の構成要素は、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せで実現されてもよい。
【0048】
例えば、一実施形態では、装置10は基地局、ノードB、またはeNBのようなネットワークノードまたはアクセスノードであってもよく、あるいは5Gのアクセスノードであってもよい。例えば、一実施形態では、装置10はターゲット基地局またはeNBであってもよい。一実施形態によると、装置10はメモリ14およびプロセッサ22により制御されて、本明細書に記載の実施形態に関連した機能を実行するものであってもよい。例えば、一実施形態では、装置10はメモリ14およびプロセッサ22により制御されて、移動度測定のための参照信号(複数可)を送信開始するための要求を受信するようにしてもよい。この要求は、UEにサービスを提供するソース基地局から、当該UEのハンドオーバーが近い場合に受信されてもよい。例えば、一実施形態では、UEが動き始めたか、またはUEの信号品質が低下すると、当該UEのハンドオーバーが近いと判断する。
【0049】
一実施形態によると、参照信号周期および/または密度を設定するために、移動度測定が使用されてもよい。一実施形態では、装置10はさらにメモリ14およびプロセッサ22に制御されて、ソース基地局から参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を受信してもよい。本実施形態では、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を受信した装置10は、さらにメモリ14およびプロセッサ22に制御されて、装置10の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定してもよい。一実施形態によると、装置10はさらにメモリ14およびプロセッサ22に制御されて、移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断し、送信すると判断した場合には参照信号を送信してもよい。
【0050】
一実施形態によると、装置10はメモリ14およびプロセッサ22に制御されて、ハンドオーバーが近いことを示す通知を受信し、装置10の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定し、候補ビーム群を決定した後、ソース基地局から参照信号密度情報を受信してもよい。
【0051】
一実施形態では、参照信号密度および/または参照信号周期は、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、またはユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(QoS)要件の少なくとも1つに応じたものであってもよい。
【0052】
特定の実施形態によると、装置10はメモリ14およびプロセッサ22により制御されて、信頼性の高いトラフィックのサービスフローのために、装置の候補ビーム群中の参照信号密度を上げてもよい。一実施形態では、装置10はメモリ14およびプロセッサ22に制御されて、移動状態のみに応じて、デフォルトサービスフローから参照信号密度を変更してもよい。例えば、装置10は、動きの遅いユーザー機器に対して参照信号密度および/または参照信号周期を下げ、動きの速いユーザー機器に対して参照信号密度および/または参照信号周期を上げるように制御されてもよい。一実施形態では、装置10から新たなユーザー機器にサービスを提供しようとしない場合、装置10はメモリ14およびプロセッサ22に制御されて、ソース基地局からの要求を拒否し、ターゲット基地局がユーザー機器により検出されないようにしてもよい。
【0053】
図5bは、別の実施形態に係る装置20の例を示す。一実施形態では、装置20は、通信ネットワークにおける、または当該ネットワークで利用されるノード、ホスト、またはサーバーであってもよい。例えば、装置20は、基地局、ノードB、またはeNBのような無線アクセスネットワーク用のネットワークノードまたはアクセスノードであってもよく、あるいは5G無線アクセス技術のアクセスノードであってもよい。例えば、一実施形態では、装置20は上述の図4に示すソース基地局5G−NBであってもよい。当業者であれば、装置20が図5bに図示しない構成要素や特徴を有してもよいことが理解されよう。
【0054】
図5bに示すように、装置20は、情報処理、および指示または動作実行用のプロセッサ32を有してもよい。プロセッサ32は、任意の種類の汎用または専用プロセッサであってもよい。図5bでは単一のプロセッサ32が示されているが、他の実施形態ではマルチプロセッサが利用されてもよい。実際のプロセッサ32の例としては、1つ以上の汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサが挙げられる。
【0055】
プロセッサ32は、装置20の動作に関する機能を実行してもよい。当該機能の例としては、アンテナゲイン/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する各ビットの符号化および復号化、情報のフォーマッティング、通信資源の管理に関する処理を含む装置20全体の制御が挙げられるが、これらに限定されない。
【0056】
装置20は、プロセッサ32に接続可能な(内部または外部)メモリ34を含むか、当該メモリ34に接続されてもよい。メモリ34は、情報やプロセッサ32により実行可能な指示を記憶する。メモリ34は、ローカルアプリケーション環境に適した任意の種類の1つ以上のメモリであってもよく、半導体型メモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光学的メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、着脱式メモリのような任意の適した揮発性または不揮発性データ記憶技術で実現されてもよい。例えば、メモリ34は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、磁気または光学的ディスクのような静的記憶装置の任意の組合せや、その他任意の種類の非一時的マシンまたはコンピュータ可読媒体であってもよい。メモリ34に記憶される指示は、プロセッサ32によって実行されると、装置20に本明細書に記載のタスクを実行させるプログラム指示またはコンピュータプログラムコードを含んでもよい。
【0057】
いくつかの実施形態において、装置20はさらに、装置20に対して信号および/またはデータを送受信するための1つ以上のアンテナ35を含むか、当該アンテナ35に接続されてもよい。装置20はさらに、情報を送受信するように構成された送受信機38を含んでもよい。例えば、送受信機38は、情報をアンテナ35による送信用のキャリア波形に変調し、アンテナ35から受信した情報を、装置20の他の要素によるさらなる処理のために復調するように構成されてもよい。他の実施形態において、送受信機38は、信号やデータを直接送受信可能であってもよい。
【0058】
一実施形態では、メモリ34は、プロセッサ32により実行されることで機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶してもよい。このモジュールの例としては、装置20のOS機能を提供するOSが挙げられる。メモリは、装置20に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムのような1つ以上の機能モジュールも記憶してもよい。装置20の構成要素は、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せで実現されてもよい。
【0059】
上述のように一実施形態によると、装置20は、例えば、基地局、ノードB、またはeNBのようなネットワークノードまたはアクセスノードであってもよく、あるいは5Gのアクセスノードであってもよい。一実施形態では、装置10は、例えば、ソース基地局またはeNBであってもよい。本実施形態では、装置20はメモリ34およびプロセッサ32により制御されて、本明細書に記載の実施形態に関連した機能を実行するものであってもよい。一実施形態では、装置20はメモリ34およびプロセッサ32により制御されて、移動度測定のための参照信号が必要であることをターゲット基地局に通知すべきことを判断し、さらに移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求をターゲット基地局に送信してもよい。一実施形態では、装置20はメモリ34およびプロセッサ32により制御されて、例えばUE移動または信号品質を推定することで、UEのハンドオーバーが近いことを判断することで、送信前に要求を送信する必要があるかを判断する。
【0060】
一実施形態によると、参照信号周期および/または密度を設定するために、移動度測定が使用されてもよい。一実施形態によると、装置20はメモリ34およびプロセッサ32により制御されて、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報をターゲット基地局に送信してもよい。一実施形態では、ターゲット基地局に送信された移動度測定のための参照信号の送信開始要求は、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報をさらに含んでもよい。参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を受信したターゲット基地局は、当該ターゲット基地局の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定してもよい。
【0061】
別の実施形態では、装置20はメモリ34およびプロセッサ32により制御されて、UEのハンドオーバーが近いことを示す通知をターゲット基地局に送信する。その後、ターゲット基地局は、当該ターゲット基地局の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定してもよい。候補ビーム群が決定された後、装置20はメモリ34およびプロセッサ32により制御されて、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報をターゲット基地局に送信する。一実施形態では、ユーザー機器が動き始めたか、またはユーザー機器の信号品質が低下すると、このユーザー機器のハンドオーバーが近いと判断してもよい。
【0062】
特定の実施形態によると、参照信号密度および/または参照信号周期は、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、またはユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(QoS)要件の少なくとも1つに応じたものであってもよい。一実施形態では、信頼性の高いトラフィックのサービスフローのために、ターゲット基地局の候補ビーム群中の参照信号密度および/または参照信号周期を上げてもよい。別の実施形態では、移動状態のみに応じて、デフォルトサービスフローから参照信号密度および/または参照信号周期を変更してもよい。例えば、動きの遅いユーザー機器に対して参照信号密度および/または参照信号周期を下げ、動きの速いユーザー機器に対して参照信号密度および/または参照信号周期を上げてもよい。
【0063】
図6aは、一実施形態に係る方法のフローチャートの例を示す。特定の実施形態において、図6aに示す方法は、例えばターゲット基地局のような基地局またはeNBにより実行されてもよい。例えば、図6aに示すように、この方法は600において、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を受信することを含んでもよい。この要求は、UEにサービスを提供するソース基地局から、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に受信されてもよい。前記方法はさらに、610において、ソース基地局から参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を受信することを含んでもよい。例えば、一実施形態では、移動度測定のための参照信号の送信開始要求は、さらに参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を含んでもよい。前記方法は、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報受信後、620において、ターゲット基地局の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定することを含んでもよい。一実施形態では、前記方法はさらに、前記要求の受信に応じて、移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断し、送信すると判断した場合には移動度測定のための参照信号を送信することを含んでもよい。
【0064】
図6bは、別の実施形態に係る方法のフローチャートの例を示す。特定の実施形態において、図6bに示す方法は、例えばターゲット基地局のような基地局またはeNBにより実行されてもよい。図6bに示すように、この方法は630において、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を受信することを含んでもよい。この要求は、UEにサービスを提供するソース基地局から、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に受信されてもよい。前記方法はさらに、640において、UEのハンドオーバーが近いことを示す通知を受信することを含んでもよい。前記方法はさらに、650において、ターゲット基地局の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定することを含んでもよい。前記方法は、候補ビーム群を決定した後、660において、ソース基地局から参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を受信することを含んでもよい。一実施形態では、前記方法はさらに、要求の受信に応じて、移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断し、送信すると判断した場合に移動度測定のための参照信号を送信することを含んでもよい。
【0065】
図6cは、別の実施形態に係る方法のフローチャートの例を示す。特定の実施形態において、図6cに示す方法は、例えばソース基地局のような基地局またはeNBにより実行されてもよい。図6cに示すように、この方法は、670において、移動度測定のための参照信号が必要であることをターゲット基地局に通知すべきことを判断し、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求をターゲット基地局に送信することを含んでもよい。この要求はUEのハンドオーバーが近い場合に送信されてもよい。一実施形態では、前記方法は例えば、UEの移動や信号品質の推定に基づき、UEのハンドオーバーが近いと判断することで、要求を送信する前に送信の必要があるかを判断してもよい。
【0066】
一実施形態では、前記方法はさらに、675において、受信した移動度測定値を使用して参照信号周期および参照信号密度を設定することを含んでもよい。一実施形態によると、前記方法は680において、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報をターゲット基地局に送信することを含んでもよい。参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を受信した後、ターゲット基地局は、当該ターゲット基地局の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定してもよい。
【0067】
別の実施形態では、前記方法は、UEのハンドオーバーが近いことを示す通知をターゲット基地局に送信することを含んでもよい。その後、ターゲット基地局は、当該ターゲット基地局の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定してもよい。前記方法は、候補ビーム群が決定された後、参照信号密度情報をターゲット基地局に送信することを含んでもよい。一実施形態では、ユーザー機器が動き始めたか、またはユーザー機器の信号品質が低下すると、このユーザー機器のハンドオーバーが近いと判断してもよい。
【0068】
特定の実施形態によると、参照信号密度および/または参照信号周期は、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、またはユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(QoS)要件の少なくとも1つに応じたものであってもよい。一実施形態では、信頼性の高いトラフィックのサービスフローのために、ターゲット基地局の候補ビーム群中の参照信号密度を上げてもよい。別の実施形態では、参照信号密度は、移動状態のみに応じて、デフォルトサービスフローから参照信号密度を変更してもよい。例えば、動きの遅いユーザー機器に対して参照信号密度を下げ、動きの速いユーザー機器に対して参照信号密度を上げてもよい。
【0069】
例示的実施形態では、基地局等の装置は、上述の実施形態を実施するための手段と、その任意の組合せを含んでもよい。
【0070】
なお、本発明の特定の実施形態は、集中型無線アクセスネットワーク(Centralized Radio Access Network:C−RAN)環境でも実現できる。そのような実施形態では、本明細書に記載のシグナリングはクラウドサーバー内の2つの仮想マシンまたは基地局群間で実現されうる。
【0071】
4G/LTE−Aリンク層のシミュレーションを使用して、本発明の実施形態のRS最適化が移動性に及ぼす影響を推定するための試作を行った。図7aは、送信時間間隔(TTI)ごとに参照信号が送信される場合を示し、図7bは、送信時間間隔(TTI)ごとに参照信号が送信されない場合を示す。ここでのTTIは、UE固有参照信号の2つの直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)シンボルとされる。図7aは、各TTIで参照信号を送信する場合を示し、図7bは、基準状況に比べてオーバーヘッドを半分にした、TTI2つごとに参照信号を送信する場合を示す。
【0072】
図8aは、ブロックエラー率(BLER)と信号対雑音比(SNR)についての性能比較の例を示す。図8bは、処理能力と信号対雑音比(SNR)についての性能比較の例を示す。図8aおよび図8bでは、チャネル3GPP拡張歩行者A(EPA)モデル(時速3キロメートル)について、変調および符号化方法(Modulation and Coding Scheme:MCS)の四位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying:QPSK)1/3が使用されている。図8aおよび8bのいずれの場合でも、BLERがほぼ同一であることは明らかである。これは、周期を上げても、チャネル推定は極めて安定しており、BLER性能がほぼ同じになるであろうことを示している。周期2ではオーバーヘッドが少ないため、BLERを略同じに保ったまま、処理能力性能の向上を図ることができる。これら例示的状況により、参照信号の送信間隔を広くすると、特に5Gに関連する低速シナリオにおいて、エネルギー効率と処理能力性能の向上に資するものであることは明白である。
【0073】
したがって、本発明の実施形態によって、いくつかの利点や技術的な改善がもたらされる。例えば、本発明の実施形態を用いることで、処理能力が改善されロードバランスの最適化が達成され、通信ネットワークおよびそのノードの機能を向上させることができる。
【0074】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法、プロセス、またはフローチャートのいずれかの機能は、ソフトウェアおよび/またはコンピュータプログラムコード、またはメモリまたはその他のコンピュータ可読または有形の媒体に記憶された前記コードの一部によって実現され、プロセッサによって実行されてもよい。いくつかの実施形態において、前記装置は、算術演算として構成された、少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニット、または実体に含まれても結び付けられてもよく、もしくはプログラムまたはその一部(追加または更新ソフトウェアルーチン等)として、少なくとも1つの演算プロセッサに実行されてもよい。ソフトウェアルーチン、アプレット、およびマクロを含む、プログラム製品またはコンピュータプログラムとも呼ばれるプログラムは、任意の装置可読データ記憶媒体に記憶されてもよく、この例としては、特定のタスクを実行するためのプログラム指示が挙げられる。コンピュータプログラム製品は、当該プログラムが実行されると、実施形態を実現するように構成された1つ以上のコンピュータ実行可能要素を含んでもよい。1つ以上のコンピュータ実行可能要素は、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはその一部であってもよい。実施形態の機能を実現するために必要な変更や構成は、追加または更新ソフトウェアルーチンにより実現されうるルーチンとして実施されてもよい。ソフトウェアルーチンは、前記装置にダウンロードされてもよい。
【0075】
ソフトウェア、コンピュータプログラムコード、またはその一部は、ソースコード、オブジェクトコード、またはそれらの中間のような形態であってもよく、プログラム実行可能な任意の実体またはデバイスとしての何らかの種類のキャリア、配信媒体、またはコンピュータ可読媒体に保存されてもよい。例えば、当該キャリアは、記録媒体、コンピュータメモリ、ROM、光電および/または電気的キャリア信号、遠距離通信信号、ソフトウェア配信パッケージであってもよい。必要な処理能力によっては、コンピュータプログラムは、単一の電子的デジタルコンピュータで実行されてもよく、複数のコンピュータに配信されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一時的媒体であってもよい。
【0076】
他の実施形態において、上述の機能は、ハードウェア、例えば特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のハードウェアおよびソフトウェアの任意の組合せの使用によって実行されてもよい。さらに別の実施形態では、上述の機能は、インターネットまたはその他のネットワークからダウンロードされた電磁信号によって搬送可能な信号や無形手段として実現されてもよい。
【0077】
一実施形態によると、ノード、デバイス、または対応する要素等の装置を、コンピュータまたは単一チップのコンピュータ要素等のマイクロプロセッサとして、あるいは算術演算のために使用される記憶容量を提供するためのメモリと、前記算術演算を実行するための演算プロセッサと、を少なくとも含むチップセットとして、構成されてもよい。
【0078】
上述の本発明は、処理の順序を変えて、および/または開示されるものとは異なる構成のハードウェア要素によって実施することが可能であることが当業者には理解されよう。したがって、好ましい実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明の範囲を逸脱することなく、特定の変更態様、変形、および代替の構造が考えうるであろうことが当業者には理解されよう。したがって、本発明の境界および範囲を決定するには、添付の特許請求の範囲を参照しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図6c
図7a
図7b
図8a
図8b
【手続補正書】
【提出日】2017年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置によって実行される方法であって、
移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を、ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局から、受信することと、
前記要求に応じて、前記移動度測定のための参照信号を送信するか否かを判断することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に前記要求受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記要求、前記ソース基地局から参照信号密度情報および/または参照信号周期情報を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記参照信号密度情報および/または前記参照信号周期情報を受信した後に、前記装置の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群を決定することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いことを示す通知を受信することと、
前記装置の効率的な発見を可能とするように候補ビーム群決定することと、
前記候補ビーム群を決定した後、参照信号密度情報を前記ソース基地局から受信することと、
をさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記参照信号密度および/または前記参照信号周期は、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、または前記ユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(Quality of Service:QoS)要件の少なくとも1つに依存する、請求項3または4に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザー機器が動き始めたか、または前記ユーザー機器の信号品質が低下すると、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いと判断される、請求項2または5に記載の方法。
【請求項8】
信頼性の高いトラフィックのサービスフローのために前記候補ビーム群中の参照信号密度および/または参照信号周期を上げることをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記候補ビーム群中の参照信号密度および/または参照信号周期を、移動状態のみに応じて、デフォルトサービスフローから変更することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
動きの遅いユーザー機器に対して前記候補ビーム群中の参照信号密度および/または参照信号周期を下げ、
動きの速いユーザー機器に対して前記候補ビーム群中の参照信号密度および/または参照信号周期を上げることをさらに含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記装置から新たなユーザー機器にサービスを提供しようとしない場合、前記ソース基地局からの前記要求を拒否する不承認メッセージを送信し、前記ターゲット基地局がユーザー機器により検出されないようにすることをさらに含む、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記装置はターゲット基地局である、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
処理手段及び記憶手段を備える装置であって、前記記憶手段はプログラム命令を格納し、前記プログラム命令は、前記処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から12の何れかに記載の方法を遂行させるように構成される、装置。
【請求項14】
ユーザー機器にサービスを提供するソース基地局によって実行される方法であって
移動度測定のための参照信号が必要であることをターゲット基地局に通知すべきことを判断することと、
前記ターゲット基地局に、移動度測定のための参照信号を送信開始するための要求を送信することと、
を含む方法。
【請求項15】
前記ターゲット基地局から受信した移動度測定値を使用して参照信号周期および参照信号密度を設定することを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記要求、参照信号密度情報および/または参照信号周期情報含む、請求項14記載の方法。
【請求項17】
前記参照信号密度および/または前記参照信号周期は、ユーザー機器の速度、チャネル条件、見通し外接続の可能性、または前記ユーザー機器が受けるサービスフローのサービスの質(Quality of Service:QoS)要件の少なくとも1つに依存する、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い可能性があることを示す通知を前記ターゲット基地局へと送信することをさらに含む、請求項14から17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記要求は、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近い場合に送信される請求項14から18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザー機器が動き始めたか、または前記ユーザー機器の信号品質が低下すると、前記ユーザー機器のハンドオーバーが近いと判断することを含む、請求項14から19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
前記ターゲット基地局が参照信号構成を変更しようとしない場合、前記要求を拒否する不承認メッセージを前記ターゲット基地局から受信することをさらに含む、請求項14から20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
処理手段及び記憶手段を備える装置であって、前記記憶手段はプログラム命令を格納し、前記プログラム命令は、前記処理手段に実行されると、前記装置に、請求項14から21の何れかに記載の方法を遂行させるように構成される、装置。
【請求項23】
装置の処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から12の何れかに記載の方法を遂行させるように構成されるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム。
【請求項24】
装置の処理手段に実行されると、前記装置に、請求項14から21の何れかに記載の方法を遂行させるように構成されるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム。
【外国語明細書】
2017212733000001.pdf