特開2017-213111(P2017-213111A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社クラウン宝飾の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-213111(P2017-213111A)
(43)【公開日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】宝飾用宝石
(51)【国際特許分類】
   A44C 17/02 20060101AFI20171110BHJP
【FI】
   A44C17/02
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-107989(P2016-107989)
(22)【出願日】2016年5月30日
(11)【特許番号】特許第6209246号(P6209246)
(45)【特許公報発行日】2017年10月4日
(71)【出願人】
【識別番号】500357415
【氏名又は名称】株式会社クラウン宝飾
(74)【代理人】
【識別番号】100080654
【弁理士】
【氏名又は名称】土橋 博司
(72)【発明者】
【氏名】風間 寛
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA21
3B114HH01
(57)【要約】
【課題】宝飾用宝石の装飾性と価値を高めることができる宝飾用宝石の提供を目的とする。
【解決手段】全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材と、該各宝石部材を収納保持する台座とを有し、
前記複数の宝石部材は全体として一つのデザインの宝石となるよう結合させた際に、互いの接触状態が解除されない所望の幅のガードルを備え、かつ該ガードル部分で結合されるようになっており、
また前記台座は前記各宝石部材を収納する保持部と、前記各宝石部材のガードルより下の部分に係合して固定する係合部とを備えており、
前記複数の宝石部材が前記台座の保持部に収納され、かつ前記各宝石部材のガードルより下の部分を係合部で固定されて、全体として一つのデザインの宝石が構成されたときに、前記複数の宝石部材の結合部分は互いの接触状態のみが見えるようにされていることを特徴とする宝飾用宝石。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材と、該各宝石部材を収納保持する台座とを有し、
前記複数の宝石部材は全体として一つのデザインの宝石となるよう結合させた際に、互いの接触状態が解除されない所望の幅のガードルを備え、かつ該ガードル部分で結合されるようになっており、
また前記台座は前記各宝石部材を収納する保持部と、前記各宝石部材のガードルより下の部分に係合して固定する係合部とを備えており、
前記複数の宝石部材が前記台座の保持部に収納され、かつ前記各宝石部材のガードルより下の部分を係合部で固定されて、全体として一つのデザインの宝石が構成されたときに、前記複数の宝石部材の結合部分は互いの接触状態のみが見えるようにされていることを特徴とする宝飾用宝石。
【請求項2】
前記複数の宝石部材によって構成される全体として一つのデザインの宝石の形状は、丸、花丸、ツユ、小判、ホシ、角、ハートを含むカットデザインからなることを特徴とする請求項1に記載の宝飾用宝石。
【請求項3】
前記台座の係合部は、前記保持部の適所に設けた爪からなることを特徴とする請求項1または2に記載の宝飾用宝石。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペンダントやブローチ、指輪、イヤリング、ブレスレット、ピアスイヤリングなどの装身具に関し、特に複数の宝石部材を組み合わせることによって全体として一つのデザインの宝石を構成する宝飾用宝石に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の宝石部材を組み合わせることによって全体として一つのデザインの宝石を構成する宝飾用宝石の従来例としては、以下のように例がある。
特開2007−37653号公報(特許文献1参照)の宝飾品は、宝飾品の製作に利用可能な複数石の取り付け方法の一様式であり、1個の主枠とそれを取り囲む数個の小枠とからなる台座によって構成される。台座の外周上には隣り合う小枠が接する位置で縦方向に伸びる支持片が形成される。脇石は各小枠に1石ずつはめ込まれ、主枠には1石の主石がはめ込まれるようになっている。
【0003】
実開昭63−27120号公報(特許文献2参照)の台付き宝石は、宝石本体と、この宝石本体に固着してこれを支持する基台とからなる台付き宝石において、前記宝石本体の冠部外周稜線の下方の位置に連続的または断続的な切込みを設け、この切込みに前記基台の内向き突片を噛み込ませて基台や突片が冠部に隠れるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−37653号公報
【特許文献2】実開昭63−27120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら前記いずれの先行技術においても、ガードル部分を緊密に接触させた状態で保持することができないため、また中心となる宝石部分とその他の部分とが段差のある状態で連結されているため、複数の宝石部材を連結して全体として一つのデザインの宝石を作り上げるというところまでは至って居ないというのが実状であった。
本発明はこのような従来技術の課題を解決し、複数の宝石部材を連結して全体として一つのデザインの宝石を作り上げることを可能とすることで、宝飾用宝石の装飾性と価値を高めることができる宝飾用宝石を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこでこの発明の宝飾用宝石は、全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材と、該各宝石部材を収納保持する台座とを有し、
前記複数の宝石部材は全体として一つのデザインの宝石となるよう結合させた際に、互いの接触状態が解除されない所望の幅のガードルを備え、かつ該ガードル部分で結合されるようになっており、
また前記台座は前記各宝石部材を収納する保持部と、前記各宝石部材のガードルより下の部分に係合して固定する係合部とを備えており、
前記複数の宝石部材が前記台座の保持部に収納され、かつ前記各宝石部材のガードルより下の部分を係合部で固定されて、全体として一つのデザインの宝石が構成されたときに、前記複数の宝石部材の結合部分は互いの接触状態のみが見えるようにされていることを特徴とするものである。
【0007】
この発明の宝飾用宝石において、前記複数の宝石部材によって構成される全体として一つのデザインの宝石の形状は、丸、花丸、ツユ、小判、ホシ、角、ハートを含むカットデザインからなることをも特徴とするものである。
【0008】
この発明の宝飾用宝石において、前記台座の係合部は、前記保持部の適所に設けた爪からなることをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明の宝飾用宝石においては、前記複数の宝石部材結合させた際に、互いの接触状態が解除されない所望の幅のガードルを備えており、前記複数の宝石部材が台座の保持部に収納され、かつ前記各宝石部材のガードルより下の部分を係合部で固定されて、全体として一つのデザインの宝石が構成されるようにしたものであり、ガードル部分を緊密に接触させた状態で保持することができ、また中心となる宝石部分とその他の部分とが段差のない状態で連結することができるため、複数の宝石部材を連結して全体として一つのデザインの宝石を作り上げることができ、非常に付加価値の高い宝飾用宝石を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】(a)は本発明による宝飾用宝石の1実施例(丸)を示す概略正面図、(b)はその側面図である。
図2】全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材の分解斜視図である。
図3】前記複数の宝石部材を組み付けて全体として一つのデザインの宝石を構成した状態の斜視図である。
図4】前記複数の宝石部材を収納して保持する台座の斜視図である。
図5】前記台座に複数の宝石部材を組み付けようとする状態を示す斜視図である。
図6】組み付け状態を示す斜視図である。
図7】前記複数の宝石部材を分解した状態を示す概略断面図である。
図8】前記台座の概略断面図である。
図9】前記台座に収納した複数の宝石部材を爪止めした状態を示す概略断面図である。
図10】本発明による宝飾用宝石の他の実施例(丸)を示す概略正面図である。
図11】(a)は該実施例における複数の宝石部材を分解した状態を示す概略正面図、(b)はその平面図である。
図12】該実施例における複数の宝石部材を分解した状態を示す概略斜視図である。
図13】前記複数の宝石部材を組み付けて全体として一つのデザインの宝石を構成した状態の斜視図である。
図14】前記複数の宝石部材を分解した状態を示す概略断面図である。
図15】前記台座に複数の宝石部材を収納しようとする状態を示す概略断面図である。
図16】前記台座に収納した複数の宝石部材を爪止めした状態を示す概略断面図である。
図17】(a)はさらに別の実施例(ホシ)における複数の宝石部材のそれぞれを示す平面図、(b)はその側面図、(c)は複数の宝石部材を分解した状態を示す概略平面図、(d)は組み付け状態を示す概略平面図である。
図18】ペンダントとして組み上げた状態の正面図である。
図19】(a)はさらに別の実施例(角)における複数の宝石部材を分解した状態を示す概略平面図、(b)は複数の宝石部材を組み付け状態を示す概略平面図、(c)は台座に組み付け状態を示す概略平面図である。
図20】(a)はさらに別の実施例(小判)における複数の宝石部材を分解した状態を示す概略平面図、(b)は複数の宝石部材を組み付け状態を示す概略平面図、(c)は台座に組み付け状態を示す概略平面図である。
図21】(a)はさらに別の実施例(ツユ)における複数の宝石部材を分解した状態を示す概略平面図、(b)は複数の宝石部材を組み付け状態を示す概略平面図、(c)は台座に組み付け状態を示す概略平面図である。
図22】(a)はさらに別の実施例(ハート形)における複数の宝石部材を分解した状態を示す概略平面図、(b)は複数の宝石部材を組み付け状態を示す概略平面図、(c)は台座に組み付け状態を示す概略平面図である。
図23】(a)はさらに別の実施例(十字)における複数の宝石部材を分解した状態を示す概略斜視図、(b)は複数の宝石部材を組み付け状態を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明による宝飾用宝石の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1から図9は本発明による宝飾用宝石の第1実施例(丸)の形態を示したものである。
これらの図に示すように、第1実施例では、全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材11,12、該複数の宝石部材11,12を収納して保持する台座21から構成される宝飾用宝石である。この台座21は主に金または銀等の貴金属で形成される。
【0012】
前記全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材は、図では中心に位置するテーブル部宝石部材11と、その周囲に配置されるクラウン部宝石部材12とで構成されている。そして、前記クラウン部宝石部材12は、8角形のテーブル部宝石部材11の各辺ごとに分割された8個のパーツを有している。
そして前記テーブル部宝石部材11およびクラウン部宝石部材12はそれぞれそのガードル部分13が通常の厚さよりも格段に大きな寸法に形成されており、全体として一つのデザインの宝石となるよう結合させた際に、互いの接触状態が解除されない程度の幅とすることが望ましい。もちろん、いわゆるガードルよりも上に位置するクラウン部をも含めた幅としてもよい。
【0013】
次に台座21は、内外2重の筒状部21a,21bを有するとともに、該筒状部21a,21b間を8つに分割する仕切り21cが設けられている。前記テーブル部宝石部材11は内側の筒状部(保持部)21a内に収納保持され、前記クラウン部宝石部材12はこの各仕切り21c間の各部屋21d(保持部)に収納保持される。
図において22は、前記台座21の外側の筒状部21bの外側面から上方に突き出すように設けた押え部であり、図では爪止めからなる押え部22を採用したが、その他彫り止め、伏せ込みを含む宝石の適宜固定手段が採用できることはいうまでもない。
なお前記押え部22は、下向きに延長して前記台座21の外側の筒状部21bと底板部23とを連結させてもよい。
また図において24は、複数の宝石部材11,12の各ガードル部分ないしその下部に設けた係合溝、25は前記台座21の内側の筒状部21aの内外の上部に設けた抜け止め用の突条である。
【0014】
前記第1実施例の宝飾用宝石の組み付けに際しては、まず前記テーブル部宝石部材11およびクラウン部宝石部材12を図2および図7の分解状態から、図3および図5の組み付け状態とする。前記テーブル部宝石部材11およびクラウン部宝石部材12は各ガードル部分をそれぞれ付き合わせ、各ガードル部分ないしその下部に設けた係合溝24に前記台座21の内側の筒状部21aの内外の上部に設けた抜け止め用の突条25を係合することにより連結固定することができる。
【0015】
このように組み付けた状態で、図5および図8に示すように、前記テーブル部宝石部材11は内側の筒状部(保持部)21a内に、前記クラウン部宝石部材12は前記各仕切り21c間の各部屋21d(保持部)にそれぞれ収納される。
もちろん、前記テーブル部宝石部材11およびクラウン部宝石部材12を分解状態のままで各保持部に収納してもよい。
その上で、図6および図9に示すように、前記台座21の外側の筒状部21bの外側面から上方に突き出すように設けた爪止めからなる押え部22をクラウン部宝石部材12の上からかしめて各宝石部材を抜け止めする。
【0016】
本実施例の宝飾用宝石は、図1および図2に示すように、丸環26およびバチカン27を介してチェーン等を挿通し、ペンダントとして好適に使用することができる。
したがって、前記複数の宝石部材11,12を連結して全体としてゴージャスな一つのデザインの宝石を作り上げることができるようになり、非常に付加価値の高い宝飾用宝石を提供することができる。
【0017】
図10から図16は本発明による宝飾用宝石の第2実施例(丸)の形態を示したものである。
第2実施例では、全体として一つのデザインの宝石(丸)を構成するほぼ同形の複数の宝石部材31、該複数の宝石部材31を収納して保持する筒状本体の内側を十字に4分割した台座41から構成される宝飾用宝石である。この台座41も主に金または銀等の貴金属で形成される。
【0018】
前記全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材31は、4分の1円弧状で構成されている。したがって該宝石部材31は、ほぼ同形に分割された4個のパーツで構成されている。
そして前記各宝石部材31はそれぞれそのガードル部分32が、さらに上に位置するクラウン部をも含めた幅に形成されており、全体として一つのデザインの宝石(丸)となるよう結合させた際に、互いの接触状態が間違いなく解除されない幅となっている。
なお、図において33は前記各宝石部材31のガードル部分32ないしその下部に設けた係合溝、34は台座41の適所に設けた抜け止め用の突条である。
【0019】
前記第2実施例の宝飾用宝石の組み付けに際しては、まず前記各宝石部材31を図11(a),(b)、図12および図14の分解状態から、図15の組み付け状態とする。このように組み付けた状態で、図15および図16に示すように、前記宝石部材31は縦および横に4分割した台座41の保持部41a内にそれぞれ収納される。
もちろん、前記各宝石部材31を分解状態のままで各保持部41aに収納してもよい。
その上で、前記各宝石部材31のガードル部分32ないしその下部に設けた係合溝33に、前記台座41の適所に設けた抜け止め用の突条34をはめ込み、図16に示すように、前記台座41の外側面から上方に突き出すように設けた爪止めからなる押え部42を各宝石部材31のクラウン部の上からかしめて各宝石部材を抜け止めする。なお、図10はその完成状態を示すものである。
【0020】
図17ないし図22は、全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材の種々のパターンを示すものである。もちろんこれらの例においても各宝石部材のガードル部分ないしその下部に係合溝を設け、台座の適所には抜け止め用の突条を設けることが望ましい。
図17(a)ないし(d)は星型を構成する宝石部材を、図18はペンダントとして組み上げた状態を、図19(a),(b),(c)は角型を構成する宝石部材を、図20(a),(b),(c)は小判型を構成する宝石部材を、図21(a),(b),(c)はツユ型を構成する宝石部材を、図22(a),(b),(c)はハート形を構成する宝石部材を、図23(a)は十字の宝石部材およびそのための台座を、(b)はそれらを組み付けた状態を示すものである。
【産業上の利用可能性】
【0021】
上記各実施例においては、宝飾用宝石を利用する装身具としてペンダントについて説明したが、ペンダント以外に、ブローチ、指輪、イヤリング、ブレスレット、ピアスイヤリングその他の装身具にも好適に適用できることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0022】
11 テーブル部宝石部材
12 クラウン部宝石部材
13 ガードル部分
21 台座
21a,21b 筒状部
21c 仕切り
21d 部屋
22 押え部
23 底板部
24 係合溝
25 抜け止め用の突条
26 丸環
27 バチカン
31 宝石部材
32 ガードル部分
33 係合溝
34 抜け止め用の突条
41 台座
41a 保持部
42 押え部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2017年3月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石(ダイヤモンドを除く)部材と、該各宝石部材を収納保持する台座とを有し、
前記複数の宝石部材は全体として一つのデザインの宝石となるよう結合させた際に、互いの接触状態が解除されない所望の幅のガードルを備え、
かつ該ガードル部分で結合されるようになっており、
また前記台座は前記各宝石部材を収納する保持部と、
前記各宝石部材のガードルより下の部分に係合して固定する係合部とを備えており、
前記複数の宝石部材が前記台座の保持部に収納され、かつ前記各宝石部材のガードルより下の部分を係合部で固定されて、全体として一つのデザインの宝石が構成されたときに、
前記複数の宝石部材の結合部分は互いの接触状態のみが見えるようにされていることを特徴とする宝飾用宝石。
【請求項2】
前記複数の宝石(ダイヤモンドを除く)部材によって構成される全体として一つのデザインの宝石の形状は、丸、花丸、ツユ、小判、ホシ、角、ハートを含むカットデザインからなることを特徴とする請求項1に記載の宝飾用宝石。
【請求項3】
前記台座の係合部は、前記保持部の適所に設けた爪からなることを特徴とする請求項1または2に記載の宝飾用宝石。
【手続補正書】
【提出日】2017年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材と、該各宝石部材を収納保持する台座とを有し、
前記複数の宝石部材は全体として一つのデザインの宝石となるよう段差もしくは溝なしに結合させた際に、互いの接触状態が解除されない所定の幅のガードルを備え、
かつ該ガードル部分で結合されるようになっており、
また前記台座は前記各宝石部材を収納する保持部と、
前記各宝石部材のガードルより下の部分に係合して固定する係合部とを備えており、
前記複数の宝石部材が前記台座の保持部に収納され、かつ前記各宝石部材のガードルより下の部分を係合部で固定されて、全体として一つのデザインの宝石が構成されたときに、
前記複数の宝石部材の結合部分は互いの接触状態のみが線状に見えるようにされていることを特徴とする宝飾用宝石。
【請求項2】
前記複数の宝石部材によって構成される全体として一つのデザインの宝石の形状は、丸、花丸、ツユ、小判、ホシ、角、ハートを含むカットデザインからなることを特徴とする請求項1に記載の宝飾用宝石。
【請求項3】
前記台座の係合部は、前記保持部の適所に設けた爪からなることを特徴とする請求項1または2に記載の宝飾用宝石。
【手続補正書】
【提出日】2017年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全体として一つのデザインの宝石を構成する複数の宝石部材と、該各宝石部材を収納保持する台座とを有し、
前記複数の宝石部材は全体として一つのデザインの宝石となるように、隣り合う宝石部材の正面側の面が、結合部分において段差なく、かつ、同一平面上に位置するように結合されると共に、
結合させた際に互いの接触状態が解除されない所定の幅のガードルを備え、かつ該ガードル部分で結合されるようになっており、
また前記台座は前記各宝石部材を収納する保持部と、
前記各宝石部材のガードルより下の部分に係合して固定する係合部とを備えており、
前記複数の宝石部材が前記台座の保持部に収納され、かつ前記各宝石部材のガードルより下の部分を係合部で固定されて、全体として一つのデザインの宝石が構成されたときに、
前記複数の宝石部材の結合部分は互いの接触状態のみが線状に見えるようにされていることを特徴とする宝飾用宝石。
【請求項2】
前記複数の宝石部材によって構成される全体として一つのデザインの宝石の形状は、丸、花丸、ツユ、小判、ホシ、角、ハートを含むカットデザインからなることを特徴とする請求項1に記載の宝飾用宝石。
【請求項3】
前記台座の係合部は、前記保持部の適所に設けた爪からなることを特徴とする請求項1または2に記載の宝飾用宝石。