特開2017-213334(P2017-213334A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-213334(P2017-213334A)
(43)【公開日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】引き出しスライドレール
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/423 20170101AFI20171110BHJP
【FI】
   A47B88/04 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-192755(P2016-192755)
(22)【出願日】2016年9月30日
(31)【優先権主張番号】105117123
(32)【優先日】2016年5月31日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】梁 秀江
(72)【発明者】
【氏名】蘇 芳成
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B060
【Fターム(参考)】
3B060NF01
(57)【要約】
【課題】サポート構造の強度を強化できる引き出しスライドレールを提供する。
【解決手段】引き出しスライドレールは縦方向本体10及びベース20を有する。縦方向本体10は一対の第一サイド壁12を有し、縦方向本体10の前端部14の両側から延伸し、及び一対の第二サイド壁16は一対の第一サイド壁12に連接し、縦方向本体10の両側から延伸する。ベース20は縦方向本体10の前端部14に取り付けられ、第一サポートアーム22、第二サポートアーム24及び第三サポートアーム26を有する。第一サポートアーム22は縦方向本体10の一対の第一サイド壁12のうちの一つの底部32、36の一部分に接触する。第二サポートアーム24は縦方向本体10の一対の第二サイド壁16のうちの一つの底部32、36の一部分に接触し、第三サポートアーム26は縦方向本体10の一対の第二サイド壁16のうちの一つの壁面の一部分に接触する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向本体と、ベースとを備える引き出しスライドレールであって、
前記縦方向本体は、一対の第一サイド壁と一対の第二サイド壁とを有し、前記一対の第一サイド壁は、前記縦方向本体の前端部の両側から延伸し、前記一対の第二サイド壁は、前記一対の第一サイド壁に連接し、前記縦方向本体の両側から、縦方向本体の後端部まで延伸し、前記第一サイド壁は第一高度を有し、前記第二サイド壁は第二高度を有し、前記第二高度は前記第一高度より高く、
前記ベースは、前記縦方向本体の前端部に取り付けられ、第一サポートアーム、第二サポートアーム及び第三サポートアームを有し、前記第一サポートアームは第一面を有し、前記縦方向本体の一対の第一サイド壁のうちの一つの底部の一部分に接触し、前記第二サポートアームは、前記縦方向本体の一対の第二サイド壁のうちの一つの底部の一部分に接触し、前記第三サポートアームは、前記縦方向本体の前記一対の第二サイド壁のうちの一つの壁面の一部分に接触することを特徴とする引き出しスライドレール。
【請求項2】
前記ベースは、サポート部材を有し、
前記縦方向本体は、前記ベースのサポート部材の位置に対応した開孔を有し、
前記サポート部材は、前記開孔を通過し、前記縦方向本体に相対する貫通位置に調整されることを特徴とする請求項1に記載の引き出しスライドレール。
【請求項3】
前記サポート部材は、前記ベースから延伸し、
前記ベースは、第一ラックを有し、
前記サポート部材は、第二ラックを有し、前記第二ラックの一部分は、前記第一ラックに対して異なる平面に位置し、前記第一ラックと前記第二ラックとに可動可能に噛み合う調整部材により、前記サポート部材は、前記開孔を通過し、前記縦方向本体に相対する貫通位置に調整されることを特徴とする請求項2に記載の引き出しスライドレール。
【請求項4】
前記第一サポートアームは、前記縦方向本体の一対の第二サイド壁のうちの一つの端部に接触する第二面をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の引き出しスライドレール。
【請求項5】
前記ベースは、プラスチック材料により成形されることを特徴とする請求項1に記載の引き出しスライドレール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は引き出しスライドレールに関し、特にサポート構造の強度を向上させる引き出しスライドレールに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明人の前案である特許文献1が開示するように、ベース200は、レール部材110の前端に取り付けられる。
ベース200は、サポート部材300を有し、サポート部材300のレール部材110に対する高度を調整できる。
これにより、レール部材110上に取り付けられる引き出しと引き出しキャビネット体との間の施工間隙は調整される。
【0003】
前述の設計により、使用者は、引き出しと引き出しキャビネット体との間の施工間隙を調整することができる。
しかし、前述のベース200を、レール部材110に取り付ける際の堅固性と構造上の強度は、完璧ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第US8052234B2号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記先行技術には、ベースを、レール部材に取り付ける際の堅固性と構造上の強度が完璧ではないという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、サポート構造の強度を向上させることが可能な引き出しスライドレールに関する。
【0007】
本発明による引き出しスライドレールは、縦方向本体、ベースを有する。
一対の第一サイド壁は、該縦方向本体の前端部の両側から延伸し、及び一対の第二サイド壁は、該一対の第一サイド壁に連接し、該縦方向本体の両側から、該縦方向本体の後端部まで延伸する。
該第一サイド壁は、第一高度を有し、該第二サイド壁は、第二高度を有し、第二高度は、第一高度より高い。
該ベースは、該縦方向本体の前端部に取り付けられ、該ベースは、第一サポートアーム、第二サポートアーム及び第三サポートアームを有する。該ベースの第一サポートアームは、第一面を有し、該縦方向本体の一対の第一サイド壁のうちの一つの底部の一部分に接触し、該ベースの第二サポートアームは、該縦方向本体の一対の第二サイド壁のうちの一つの底部の一部分に接触し、該ベースの第三サポートアームは、該縦方向本体の該一対の第二サイド壁のうちの一つの壁面の一部分に接触する。
【0008】
好ましくは、該ベースは、サポート部材を有し、該縦方向本体は、開孔を有し、該ベースのサポート部材の位置に対応する。
該サポート部材は、該開孔を通過し、該縦方向本体に相対する貫通位置に調整される。
【0009】
好ましくは、該サポート部材は、該ベースから延伸し、該ベースは、第一ラックを有し、該サポート部材は、第二ラックを有し、該第二ラックの一部分は、該第一ラックに対して異なる平面に位置する。
該第一ラック及び該第二ラックと可動可能に噛み合う調整部材により、該サポート部材は、開孔を通過し、該縦方向本体に相対する貫通位置に調整される。
【0010】
好ましくは、該ベースの第一サポートアームは、第二面をさらに有し、該縦方向本体の一対の第二サイド壁のうちの一つの端部に接触する。
【0011】
好ましくは、該ベースは、プラスチック材料により成形される。
【0012】
本発明の引き出しスライドレールは、サポート構造の強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態の引き出しスライドレールの分解模式図である。
図2】本発明の一実施形態の引き出しスライドレールの組合せ外観模式図である。
図3】本発明の一実施形態の引き出しスライドレールの別種の視角による組合せ外観模式図である。
図4】本発明の一実施形態の引き出しスライドレールを引き出しシステムに取り付けた模式図で、サポート部材が第一位置にあることを示す。
図5】本発明の一実施形態の引き出しスライドレールを引き出しシステムに取り付けた模式図で、サポート部材が第二位置に調整されることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(一実施形態)
図1図3に示す通り、本発明の一実施形態の引き出しスライドレールは、縦方向本体10を有する。
【0015】
一対の縦方向の第一サイド壁12は縦方向本体10の前端部14の両側から延伸し、及び一対の縦方向の第二サイド壁16は、一対の第一サイド壁12に連接し、縦方向本体10の両側から、縦方向本体10の後端部18まで延伸する。
第一サイド壁12は、第一高度h1を有し、第二サイド壁16は、第二高度h2を有する。第二高度は、第一高度h1より高い。
【0016】
本発明の一実施形態の引き出しスライドレールは、ベース20をさらに有し、ベース20は縦方向本体10の前端部14に取り付けられる。
ベース20は、第一サポートアーム22、第二サポートアーム24及び第三サポートアーム26を有する。
ベース20の第一サポートアーム22は、第一面28及び第二面30を有する。
【0017】
ベース20を、縦方向本体10に取り付けると、ベース20の第一サポートアーム22の第一面28は、縦方向本体10の一対の第一サイド壁12のうちの一つの底部32の一部分に接触する。
ベース20の第一サポートアーム22の第二面30は、縦方向本体10の一対の第二サイド壁16のうちの一つの端部34に接触する。
ベース20の第二サポートアーム24は、縦方向本体10の一対の第二サイド壁16のうちの一つの底部36の一部分に接触する。
ベース20の第三サポートアーム26は、縦方向本体10の一対の第二サイド壁16のうちの一つの壁面の内側面38の一部分に接触する。
【0018】
一実施形態では、ベース20は、サポート部材40を有し、縦方向本体10は、開孔42を有する。開孔42は、ベース20のサポート部材40の位置に対応する。
サポート部材40は、開孔42を通過し、縦方向本体10に相対する貫通位置に調整される。
【0019】
一実施形態では、サポート部材40は、ベース20から延伸し、ベース20は、第一ラック44を有する。
サポート部材40は、第二ラック46を有し、第二ラック46の一部分は、第一ラック44に対して異なる平面に位置する。
例えば、第二ラック46の一部分は、第一ラック44に対して斜面を呈する。さらに、調整部材48は、第一ラック44と第二ラック46とに可動可能に噛み合う。
【0020】
応用においては、引き出しスライドレールは引き出しシステムに取り付けられる。
図4及び図5に示す通り、引き出しシステムは、引き出し50、固定レール52、及びキャビネット体54を有する。
引き出しスライドレールの縦方向本体10は、固定レール52に対して、キャビネット体54内から引き出され、或いはキャビネット体54内に押入れられて収納される。
上述の配置により、サポート部材40は、調整部材48を通して、縦方向本体10に対する貫通位置を調整され、これにより引き出し50とキャビネット体54との間の施工間隙も調整される。
【0021】
一実施形態では、ベース20は、プラスチック材料により成形される。
上述の説明のように、ベース20は縦方向本体10に堅固に取り付けられ、サポート構造の強度を向上させることができる。
【0022】
前述した本発明の実施形態は本発明を限定するものではなく、本発明により保護される範囲は特許請求の範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0023】
10 縦方向本体、
12 第一サイド壁、
14 前端部、
16 第二サイド壁、
18 後端部、
20 ベース、
22 第一サポートアーム、
24 第二サポートアーム、
26 第三サポートアーム、
28 第一面、
30 第二面、
32 底部、
34 端部、
36 底部、
38 内側面、
40 サポート部材、
42 開孔、
44 第一ラック、
46 第二ラック、
48 調整部材、
50 引き出し、
52 固定レール、
54 キャビネット体、
h1 第一高度、
h2 第二高度。
図1
図2
図3
図4
図5