特開2017-213355(P2017-213355A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大建工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000003
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000004
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000005
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000006
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000007
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000008
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000009
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000010
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000011
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000012
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000013
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000014
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000015
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000016
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000017
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000018
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000019
  • 特開2017213355-収納体の壁面固定方法 図000020
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-213355(P2017-213355A)
(43)【公開日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】収納体の壁面固定方法
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/06 20060101AFI20171110BHJP
   A47B 55/00 20060101ALI20171110BHJP
   A47B 81/06 20060101ALN20171110BHJP
【FI】
   A47B96/06 C
   A47B55/00
   A47B96/06 P
   A47B81/06 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2017-62593(P2017-62593)
(22)【出願日】2017年3月28日
(11)【特許番号】特許第6190566号(P6190566)
(45)【特許公報発行日】2017年8月30日
(31)【優先権主張番号】特願2016-104812(P2016-104812)
(32)【優先日】2016年5月26日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000204985
【氏名又は名称】大建工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082429
【弁理士】
【氏名又は名称】森 義明
(74)【代理人】
【識別番号】100162754
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 真樹
(72)【発明者】
【氏名】谷口 雄祐
(72)【発明者】
【氏名】金子 快郎
(72)【発明者】
【氏名】繰野 文孝
【テーマコード(参考)】
3B067
【Fターム(参考)】
3B067BA01
3B067DA03
(57)【要約】
【課題】どのような材質の壁面に対しても収納体を設置することが出来る収納体の壁面固収納体の壁面固定方法である。
【解決手段】予め組み立てられた収納体10を壁面の施工位置に設置する固定方法で、複数の施工桟3を壁面本体2に接着する。次いで、予め縦勝ち、又は横勝ちで組み立てられた収納体10を壁面本体2に沿って配置する。収納体10の後端部分に設けた係止部18を施工桟3に係止する。L形金具20の一片20aと他片20bのそれぞれを複数の施工桟3と収納体10にビス止めし、複数の施工桟3を介して収納体10を壁面本体2に取り付ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の施工桟を壁面本体に接着し、
次いで、予め組み立てられた収納体を壁面本体に沿って配置し、
L形金具の一片と他片のそれぞれを複数の施工桟と収納体にビス止めし、
複数の施工桟を介して収納体を壁面本体に取り付けることを特徴とする収納体の壁面固定方法。
【請求項2】
部品で現場に納入された棚タイプの収納体の下部固定位置及び上部固定位置に合わせて下側の施工桟及び上側の施工桟を壁面本体に接着し、且つ、前記方立と棚板とを壁面本体に沿って下から組み立て、
組み立てられた収納体の固定位置と施工桟とにL形金具の一片と他片をそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟を介して収納体を壁面本体に取り付けることを特徴とする収納体の壁面固定方法。
【請求項3】
天板、底板、側板及び背板とで構成され、壁面本体に沿って床に立設されるように組み立てられる収納体の上部固定位置及び下部固定位置に合わせて上側の施工桟及び下側の施工桟をそれぞれ壁面本体に接着し、且つ上・下側の施工桟を両側から挟むと共に左右の側板の上端と下端とに天板及び底板をそれぞれ取り付けて内側に上・下側の施工桟を収納したボックス本体を壁面に沿わせて構成し、
続いて前記ボックス本体内に背板を挿入し、上・下側の施工桟の前面に配置して収納体を組み立て、
然る後、組み立てられた収納体の固定位置と施工桟とにL形金具の一片と他片とをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟を介して収納体を床置き状態で壁面本体に取り付けることを特徴とする収納体の壁面固定方法。
【請求項4】
天板、底板、側板及び背板とで構成され、壁面本体に吊設状態に組み立てられる収納体の上部固定位置及び下部固定位置に合わせて上側の施工桟及び下側の施工桟をそれぞれ壁面本体に接着し、
上側の施工桟に背板を取り付け、
上側の施工桟と背板とを両側から挟むように左右の側板を配置して上側の施工桟の側端面に左右の側板を取り付け、且つ左右の側板の上下に天板と底板とを配置して左右の側板の上端と天板、及び左右の側板の下端と底板を互いに接続して収納体を組み立て、
然る後、組み立てられた収納体の固定位置と上・下側の施工桟とにL形金具の一片と他片とをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟を介して収納体を壁面本体に吊設状態に取り付けることを特徴とする収納体の壁面固定方法。
【請求項5】
方立と棚板を順次組み立てる棚タイプの収納体の下部固定位置に合わせて下側の施工桟を壁面本体に接着し、
次いで、前記方立と棚板とを壁面本体に沿って下から組み立てて、組み立て途中の収納体の上側の固定位置に合わせて上側の施工桟を壁面本体に接着し、
続いて、残る方立及び棚板、或いは残る棚板を組み上げて収納体を組み立て、
然る後、組み立てられた収納体の固定位置と施工桟にL形金具をそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟を介して収納体を壁面本体に取り付けることを特徴とする請求項2に記載の棚タイプの収納体の壁面固定方法。
【請求項6】
方立と棚板を順次組み立てる棚タイプの収納体の下部固定位置に合わせて下側の施工桟を壁面本体に接着し、
次いで、前記方立と棚板とを壁面本体に沿って下から組み立てて、組み立て途中の収納体の下側の固定位置と下側の施工桟とをL形金具にてビス止めし、
続いて、残る方立及び棚板を組み立てて、組み立て途中の収納体の上の固定位置Paに合わせて上側の施工桟を壁面本体に接着し、
然る後、残る棚板を組み上げて収納体を組み立て、
組み立てられた収納体の上の固定位置と上側の施工桟にL形金具をそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟を介して収納体を壁面本体に取り付けることを特徴とする請求項2に記載の収納体の壁面固定方法。
【請求項7】
収納体の背面に突出した棚板の背面突出部分、又は天板の背面突出部分、或いは天板及び底板の背面突出部分を上・下側の施工桟に対する係止部としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の収納体の壁面固定方法。
【請求項8】
上・下側の施工桟間に補強桟を設け、補強桟を上・下側の施工桟に接続したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の収納体の壁面固定方法。
【請求項9】
ビスを用いて柱に施工桟を固定した際の固定力を少なくとも発揮できる接着面積で施工桟を壁面本体に接着剤を用いて接着することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の収納体の壁面固定方法。
【請求項10】
ビスの足の長さは、施工桟の板厚より短いことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の収納体の壁面固定方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に沿って配置される多段収納棚や収納ユニットのような収納体を設置される壁面に安定して固定支持する収納体の壁面固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
既成の本棚や収納ユニットのような収納体を壁面に沿って設けられた設置スペースに設置する場合、既製の収納体であれば設置スペースのサイズに対して収納体のサイズがミスマッチとなる事がしばしば発生し、壁面と収納体の背面に隙間が発生するなど設置スペースにすっきりと設置することができないという事があった。
【0003】
これに対して、壁面に収納体を直接設置することにより、壁面のスペースを活用することができるし、上記ミスマッチも解消されてすっきりと設置できる。この場合、収納体を取り付けるには壁紙の上から壁面に水平方向に下地桟をビニル系接着剤で仮止めし、壁面の表面材を介して躯体の間柱に合わせてビスを捻じ込んで下地桟をビス固定し、続いて下地桟に合わせて設けた収納体の壁側端縁部の切欠を嵌め込み、最後に収納体の背板からビスを下地桟に捻じ込んで固定するという事がなされていた。即ち、下地桟の壁面への固定は間柱のような下地材の存在が前提として行われている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−128006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、壁面にはビス施工が不可能な鉄筋コンクリート(RC)壁のようなものがあり、このような場合には収納体を壁面に添わせて設置することができないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の主たる課題は、どのような材質の壁面に対しても収納体を設置することが出来、換言すれば、設置場所や壁面本体の材料を選ばず、しかも壁面にビス孔をあける必要がなく、簡易に施工できる収納体の壁面固定方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1に、壁の素地である壁面本体2に複数の施工桟3(3a・3b)を設置し、予め組み立てた収納体10(棚タイプ10a、床設置タイプ10b、フロートタイプ10c)を該施工桟3(3a・3b)に固定する場合、第2に、前記壁面本体2に施工桟3(3a・3b)を複数枚設置し、続いて現地に部品として持ち込まれた収納体10(棚タイプ10a、床設置タイプ10b、フロートタイプ10c)を設置位置で直接組み立て、これを施工桟3(3a・3b)で固定する場合とがある。また、棚タイプ収納体10aの第2の組み立て方法の別法として下側の施工桟3bを固定し、続いて、棚タイプ収納体10aを途中まで組み立て、その途中で上側の施工桟3aを固定し、然る後、棚タイプの収納体10aを組み上げ、最後に施工桟3a・3bに固定するという場合がある。
【0008】
請求項1に記載した発明は、上記のように予め組み立てられた収納体10を第1の壁面固定方法(図1図2図6図7図12図13)で設置する場合で、
複数の施工桟3を壁面本体2に接着し、
次いで、予め組み立てられた収納体10を壁面本体2に沿って配置し、
L形金具20の一片20aと他片20bのそれぞれを複数の施工桟3と収納体10にビス止めし、
複数の施工桟3を介して収納体10を壁面本体2に取り付けることを特徴とする。
【0009】
本発明において壁面本体2とは、施工桟3(3a・3b)の施工部位にクロスのような表面化粧材5が貼着されていない状態を言い、仮に、クロスのような表面化粧材5が貼り付けられている場合には、少なくとも施工桟3(3a・3b)の施工(接着)部位の表面化粧材5を取り除き、コンクリート或いは石膏ボードのような壁の素面を剥き出しにした部分をいう。表面化粧材5の剥離面積は、基本的には施工桟3(3a・3b)の大きさである。
【0010】
また、収納体10とは、日常生活に於いて使用される様々な備品を収納する収納家具で、例えば、方立11・13・15を介して複数の棚板12・14・16を多段に設けた多段棚状の収納体10aや、板43・53の上下に天板41・51と底板42・52を取り付けた箱状の収納体10b・10cなどが考えられる。
【0011】
上記の場合、収納体10は予め組み立てられた棚タイプのもの、床置き設置型のもの、或いはフロートタイプのものなど、様々なタイプのものが対象となる。
収納体10に設けられた壁面本体2への上記固定位置(以下、この位置をPa・Pbで示す。)とは、収納体10を施工桟3(3a・3b)に固定する位置で、ここではL形金具20の他片20bの取り付け位置である。
上記固定位置Pa・Pbは、収納体10のどの部分でも良いが、施工桟3に対する収納体10の取り付け位置がしっかりと固定できる位置が好ましい。固定位置Pa・Pbは、図の実施例では上下2箇所であるがこれに限られず、3以上とすることも可能である。
【0012】
請求項2に記載した発明は、部品で現場に納入された棚タイプの収納体10aの壁面固定方法で(図3〜5)、
部品で現場に納入された棚タイプの収納体10aの下部固定位置Pb及び上部固定位置Paに合わせて下側の施工桟3b及び上側の施工桟3aを壁面本体2に接着し、且つ、前記方立11・13・15と棚板12・14・16とを壁面本体2に沿って下から組み立て、
組み立てられた収納体10aの固定位置Pa・Pbと施工桟3a・3bとにL形金具20の一片20aと他片20bをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟3a・3bを介して収納体10aを壁面本体2に取り付けることを特徴とする。
【0013】
上記の固定方法において、収納体10aの組み立てと、上・下側の施工桟3a・3bの壁面本体2との接着はどちらが先でもよい。ここでは現場で組み立てられた収納体10aが壁面本体2に接着された施工桟3a・3bに取り付けられる場合である。
【0014】
請求項3に記載した発明は、部品で現場に納入された床置きタイプの収納体10bの壁面固定方法(図8図11)で、
天板41、底板42、側板43及び背板44とで構成され、壁面本体2に沿って床1に立設されるように組み立てられる収納体10bの上部固定位置Pa及び下部固定位置Pbに合わせて上側の施工桟3a及び下側の施工桟3bをそれぞれ壁面本体2に接着し、且つ上・下側の施工桟3a・3bを両側から挟むと共に左右の側板43の上端と下端とに天板41及び底板42をそれぞれ取り付けて内側に上・下側の施工桟3a・3bを収納したボックス本体45を壁面に沿わせて構成し、
続いて前記ボックス本体45内に背板44を挿入し、上・下側の施工桟3a・3bの前面に配置して収納体10bを組み立て、
然る後、組み立てられた収納体10bの固定位置Pa・Pbと施工桟3a・3bとにL形金具20の一片20aと他片20bとをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟3a・3bを介して収納体10bを床置き状態で壁面本体2に取り付けることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載した発明は、部品で導入されたフロートタイプの収納体10cの壁面固定方法(図14〜17)で、
天板51、底板52、側板53及び背板54とで構成され、壁面本体2に吊設状態に組み立てられる収納体10cの上部固定位置Pa及び下部固定位置Pbに合わせて上側の施工桟3a及び下側の施工桟3bをそれぞれ壁面本体2に接着し、
上側の施工桟3aに背板54を取り付け、
上側の施工桟3aと背板54とを両側から挟むように左右の側板53を配置して上側の施工桟3aの側端面に左右の側板53を取り付け、且つ左右の側板53の上下に天板51と底板52とを配置して左右の側板53の上端と天板51、及び左右の側板53の下端と底板52を互いに接続して収納体10cを組み立て、
然る後、組み立てられた収納体10aの固定位置Pa・Pbと上・下側の施工桟3a・3bとにL形金具20の一片20aと他片20bとをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟3a・3bを介して収納体10cを壁面本体2に吊設状態に取り付けることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の棚タイプの収納体10aの壁面固定方法の別法(下側の施工桟3bを先に、上側の施工桟3aを後で接着する場合)で、
方立11・13・15と棚板12・14・16を順次組み立てる棚タイプの収納体10aの下部固定位置Pbに合わせて下側の施工桟3bを壁面本体2に接着し、
次いで、前記方立11・13と棚板12・14とを壁面本体2に沿って下から組み立てて、組み立て途中の収納体10aの上側の固定位置Paに合わせて上側の施工桟3aを壁面本体2に接着し、
続いて、残る方立15及び棚板16、或いは残る棚板16を組み上げて収納体10aを組み立て、
然る後、組み立てられた収納体10aの固定位置Pa・Pbと施工桟3a・3bにL形金具20をそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟3a・3bを介して収納体10aを壁面本体2に取り付けることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の棚タイプの収納体10aの壁面固定方法の更なる別法(下の棚板12を下側の施工桟3bに先にL形金具20で固定し、その後、組み上げてから、或いは組み立て途中で上の棚板16を上側の施工桟3aにL形金具20で固定する場合)で、
方立11・13・15と棚板12・14・16を順次組み立てる棚タイプの収納体10aの下部固定位置Pbに合わせて下側の施工桟3bを壁面本体2に接着し、
次いで、前記方立11と棚板12とを壁面本体2に沿って下から組み立てて、組み立て途中の収納体10aの下側の固定位置Pbと下側の施工桟3bとをL形金具20にてビス止めし、
続いて、残る方立13・15及び棚板14を組み立てて、組み立て途中の収納体10aの上の固定位置Paに合わせて上側の施工桟3aを壁面本体2に接着し、
然る後、残る棚板16を組み上げて収納体10aを組み立て、
組み立てられた収納体10aの上の固定位置Paと上側の施工桟3aにL形金具20をそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟3a・3bを介して収納体10aを壁面本体2に取り付けることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の収納体10の壁面固定方法であって、
収納体10の背面に突出した棚板12・16の背面突出部分、又は天板51の背面突出部分、或いは天板51及び底板52の背面突出部分を上・下側の施工桟3a・3bに対する係止部18としたことを特徴とする。
【0019】
この場合、収納体10の荷重は、主として係止部18と、これが係止する施工桟3(3a・3b)が受け持ち、L形金具20への負荷が軽減される。
【0020】
請求項8に記載した発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の収納体10の壁面固定方法において、
上・下側の施工桟3a・3b間に補強桟3cを設け、補強桟3cを上・下側の施工桟3a・3bに接続したことを特徴とする。
これにより補強桟3cを介して上・下側の施工桟3a・3bが一体化される。
【0021】
請求項9に記載した発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の収納体10の壁面固定方法において、ビス30を用いて柱に施工桟3(3a・3b)を固定した際の固定力を少なくとも発揮できる接着面積で施工桟3(3a・3b)を壁面本体2に接着剤を用いて接着することを特徴とする。
接着剤としては例えば変性シリコン系の接着剤その他後述する相当品が用いられる。
【0022】
請求項10に記載した発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の収納体10の壁面固定方法において、ビス30の足30aの長さは、施工桟3(3a・3b)の板厚より短いことを特徴とする。
これによりL形金具20の一片20aを施工桟3(3a・3b)に取り付ける時、ビス30の足30aが施工桟3の内側に収まり、壁面本体2を傷つけることがない。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、壁面本体にビス孔をあけることなくしかも広狭を問わずどのような壁面本体に対しても収納体を強固に設置することが出来る。
また、第1の方法の場合、予め組み立てた重い収納体を取扱うことになるので、現場作業時間は短縮されるものの作業者に負担が掛りやすいが、第2の場合には、逆に現場作業時間は長くなるものの収納体を部品で取り扱うので、作業者への負担は小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の収納体の第1実施例の正面図である。
図2図1の側面図である。
図3】第1実施例に於ける施工桟の取り付け状態の斜視図である。
図4】第1実施例に於ける最下段の方立の取り付け状態の斜視図である。
図5図1の斜視図である。
図6】本発明の収納体の第2実施例の枠体取り付け前の斜視図である。
図7】本発明の収納体の第2実施例の斜視図である。
図8】第2実施例に於ける施工桟の取り付け状態の正面図である。
図9図8の縦断面図である。
図10】本発明の収納体の第2実施例の正面図である。
図11図10の断面図である。
図12】本発明の収納体の第3実施例の枠体取り付け前の斜視図である。
図13】本発明の収納体の第3実施例の斜視図である。
図14】第3実施例に於ける施工桟の取り付け状態の正面図である。
図15図14の縦断面図である。
図16】本発明の収納体の第3実施例の正面図である。
図17図16の断面図である。
図18】本発明の収納体の第4実施例の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。図1、2は収納体10が多段収納棚の例(第1実施例)である。以下、第1実施例では多段収納棚に符号10aを付して説明する。図の実施例の多段収納棚10aは3段で、方立11・13・15と棚板12・14・16とで構成されている。勿論、3段以上でもよいし、3段以下でもよい。
【0026】
図の実施例の棚板12・14・16は同じ長さに形成されているが、勿論、異なる長さ(図示していないが、例えば、中段の棚板14を短くして左右2枚とし、左右2枚の中段の棚板14を一対2組の方立13で支持し、最上側の棚板16と最下側の棚板12との間で多段収納棚10aの中央に広いスペースを取り、テレビモニター収納空間とする。)に形成し、様々な高さの設置物を設置できるようにしてもよい。
【0027】
また、方立11・13・15は、同じ段のものは同じ高さに形成されている。図の実施例の各段の方立11・13・15は、同じ形状に形成されているが、前後幅の異なるものや、形状の異なるものなど適宜選択することができる。
【0028】
L形金具20は金属片(例えば、鉄や真鍮)をL形に屈曲したもの、或いは硬質樹脂の成形品で、それぞれの片20a・20bにビス孔が穿設されている。
【0029】
施工桟3は厚手の板材で、例えば、12〜18mm厚の合板、パーティクルボード、オリエンテッドストランドボード(OSB)、中密度繊維板(MDF)などが用いられる。図の実施例では棚板12・14・15と同じ長さに形成されている。勿論、施工現場の状況に合わせて棚板12・14・15より短い長さに形成してもよい。
【0030】
接着剤は、ビスなしで施工桟3を壁面本体2に固着できるような接着力の強力なもので、本発明においては、変性シリコン系の接着剤が用いられる。勿論、接着剤はこれに限られず、例えば、ウレタン系、エポキシ系、或いは、アクリル系の接着剤の使用も可能であるが、必要な養生時間を考えると、変性シリコン系の接着剤が最適である。なお、施工桟3の壁面本体2への固着は、接着剤のみで行うようにしてもよいし、両面テープや面ファスナーといった固着手段を使用するようにしてもよい。
【0031】
また、本発明が適用される壁面本体2はコンクリート或いは石膏ボードのような壁の素面が剥き出しになっている部分を言い、仮に表面化粧材5が貼り付けられている場合には少なくとも施工桟3の施工部位の表面化粧材5を取り除いた素面ということになる。図面では、表面化粧材5の取り除き部分を明確に表すため、施工桟3より大きく取り除いたように記載されているが、外観を考慮して実際は表面化粧材5と同じ形状に取り除かれる。
【0032】
次に、第1実施例(棚収納タイプ)の第1の施工方法について、図1〜5を参照しつつ説明する。本実施例では、施工桟3は上下2枚を使用する。下側の施工桟を3bとし、上側の施工桟を3aとする。第1の施工方法では、上記のように上・下側の施工桟3a・3bを先に施工(接着)場所に接着し、その後、予め組み上げられた収納体10aを取り付けることになるが、当該部位に表面化粧材5が貼られている場合には、接着前にこれを剥離しておくことになる(図3参照)。
【0033】
収納体10aを構成する棚板は、本実施例では上中下3枚の棚板12・14・16で、最上段(天井に一番近い)の棚板16の下面と、上側の施工桟3aの上面とが接するようにして上側の施工桟3aの取り付け位置を決定し、最下段(一番床より)の棚板12の下面と下側の施工桟3bの上面とが接するようにして下側の施工桟3aの取り付け位置を決定する(図4参照)。即ち、最下段の棚板12の下面が、収納体10に設けられた壁面への固定位置Pbである。
【0034】
換言すれば、下側の施工桟3bの上面の位置は最下段(一番床より)の方立11の高さに等しく、上側の施工桟3aの上面の位置は、上中下3段の方立11・13・15の高さと、最下側の棚板12、中間の棚板14の板厚の和に等しい位置になる。
【0035】
施工桟3a・3bの取り付け位置に表面化粧材(クロス)5が張られている場合には、上記固定位置Pa・Pbに対応する床1からの位置を採寸し、この位置Xa・Xbを基準に、その下側で施工桟3a・3bの接着面(上下幅×左右長さ)の分だけ表面化粧材5を剥離して、壁面本体2(例えば、コンクリートや石膏ボード)を露出させる(図では、前述のように剥離の状態を理解しやすくするために施工桟3a・3bより大きく剥離しているように描いているが、実際は施工桟3a・3bの設置面に一致するように剥離する。この点は他の実施例においても同じである。)。
【0036】
施工桟3a・3bの取り付けには強力な接着剤である変性シリコン系の接着剤を施工桟3a・3bの裏面(接着面)に塗布し、上記所定位置に接着後、1時間以上養生させる。
【0037】
前記接着剤による施工桟3a・3bの固定強度は、ビスを柱に固定した場合のビス抜き強度(約3,000N/本)と同等更にはそれ以上の強度を確保することが要求される。例えば、変性シリコン系接着剤を用いて施工桟3a・3bを壁面本体2に固定する場合、上記同様の強度を確保するためには約200cm2の接着面積が必要とされる。なお、必要とされる施工桟の接着面積は、使用する接着剤の接着強度に応じて適宜設定される。
【0038】
施工桟3a・3bの壁面本体2への取り付け作業と平行して棚収納タイプの収納体10aの組み立てが行われる。以下、組み立ての一例を示す。
【0039】
まず、最下側の左右一対の方立11を所定間隔で床1上に立設し(図4参照)、その上に最下側の棚板12を載置して接着固定する。次いで中段の方立13を最下側の棚板12の上に立設して接着固定する。中段の方立13の数と間隔は収納する物によって決められ、本実施例では4枚の方立13が用いられる。中段の方立13が立設されると、中段の棚板14が方立13の上に載置され接着にて固定される。
【0040】
中段の棚板14の取り付けが終了すると、最上側の方立15が中段の棚板14の上に立設され接着固定される。前述同様、最上側の方立15の数と間隔は収納する物によって決められ、本実施例では3枚の方立15が用いられる。
【0041】
最上側の方立15が立設されると、最後に最上側の棚板16が方立15の上に載置され接着にて固定され、棚収納タイプの収納体10aの組み立てが完了する(図5参照)。
【0042】
本実施例では、方立11・13・15の奥行き幅は、棚板12・14・16の奥行き幅より短く、図2から分かるように棚板12・14・16の後端は、方立11・13・15の後端より施工桟3a・3bの板厚分を超えて後方(壁側)に突出するように組み立てられる。
【0043】
次に、組み立てが完了した棚収納タイプの収納体10aを壁面の前に設置する。収納体10aの背面は前述のように方立11・13・15が前にせり出し、施工桟3a・3bと干渉しないようになっているので、棚板12・14・16の後端を壁面に接して設置させ、施工桟3a・3bに対応する棚板12・16の後端部分を施工桟3a・3bの上面に係止させる。従って、この場合は、棚板12・16の後端部分が係止部18となる。
【0044】
収納体10aの壁面前設置が終了すると、L形金具20にて収納体10aを施工桟3a・3bにビス止めする。即ち、L形金具20の一片20aをビス30にて施工桟3a・3bにそれぞれ固定し、L形金具20の他片20bである水平片を最下側の棚板12、及び最上側の棚板16の下面(固定位置Pa・Pb)にビス止めする。前記ビス30の足30aは施工桟3a・3bの板厚や棚板12・16の板厚より短く、施工桟3a・3bの背面、棚板12・16の上面に突き抜けない。これによりビス固定でも壁面本体2が損傷を受けない。
【0045】
収納体10aが小さい場合には、L形金具20は最少の左右一対で足り、収納体10aが大きく、棚板12が長くなればこれに比例して増加される。本実施例では上下各4個のL形金具20が用いられている。通常、L形金具20の設置間隔は600mm以下とされる。
【0046】
次に、第2実施例であるボックス収納床置きタイプの収納体10b(図6、7参照)の第1の施工方法について説明する。収納体10bは、天板41、底板42、左右一対の側板43及び背板44とで構成されている。天板41、底板42、左右一対の側板43を横勝ち(天板41と底板42との間に側板43が挟まれた状態で取り付けた枠組み)、又は縦勝ち(側板43の上・下端の間に天板41と底板42とが挟まれた状態で取り付けた枠組み)に組み立ててボックス本体45が形成されている。そして、これらで箱状に構成されたボックス本体45の背面全面を背板44でカバーするようになっている。
【0047】
背板44は、ボックス本体45内に収納できる大きさで、施工桟3の厚み分だけ、或いは厚み分を越えて前方に設置されている。従って、図7に示すように壁面本体2に装着された施工桟3a・3bはボックス本体45内に隠れる。
【0048】
施工桟3は第1実施例と同じで、上・下側の施工桟3a・3bで構成されている。施工桟3a・3bの長さは左右一対の側板43間の長さに等しく、厚みは前述のようにボックス本体45の背面突出代に等しい。図の実施例ではボックス本体45が大きいので、上・下側の施工桟3a・3bの間に縦向きの補強桟3cが設置され、補強桟3cの端部が上・下側の施工桟3a・3bに接着され一体となっている。ボックス本体45が小さい場合には必ずしも必要ではない。この場合、底板42は下側の施工桟3bの上に来て係止しないが、天板41は上側の施工桟3aに係止するので、天板41の後端部分が係止部18となる。
【0049】
第2実施例の第1の施工方法について説明する。まず、上・下側の施工桟3a・3bと補強桟3cを第1実施例と同様に床1から採寸して(表面化粧材5が貼られている場合には、当該部分を剥離して、即ち、下側の施工桟3bについては位置Xbより上の部分を、上側の施工桟3aについては位置Xaより下の部分を必要部分だけ剥離して)壁面本体2に第1実施例の接着剤にて接着する。
【0050】
補強桟3cはボックス本体45が小さい場合には不要だが、ボックス本体45がある程度大きくなると背板44を補強するために必要になる。
【0051】
図の実施例では、上・下側の施工桟3a・3bの中央に縦方向に補強桟3cが配置されている。補強桟3cは、上・下側の施工桟3a・3bの施工後に上・下側の施工桟3a・3bの間に配置され、補強桟3cの上下端面が上・下側の施工桟3a・3bにそれぞれ接着されるが、壁面本体2には接着されない。なお、補強桟3cは図の実施例では中央に1本であるが、勿論、これに限られず、複数本の補強桟3cを設けることも可能である。
【0052】
上側の施工桟3aの取付位置は、ボックス本体45の壁面前の設置位置において、その上面がボックス本体45の天板41の下面に接触して係止し、且つ、その両側面がボックス本体45の側板43の内側に入るような位置に接着される。
【0053】
下側の施工桟3bは、その下面がボックス本体45の底板42の上面に接触し、且つ、その両側面がボックス本体45の側板43の内側に入るような位置に接着される。然る後、前述のように補強桟3cが上・下側の施工桟3a・3b間の中央に嵌まり込むように接着される。
【0054】
次に、ボックス本体45が壁面の前に設置され、L形金具20の一片20aが背板44を介して上・下側の施工桟3a・3bに実施例1と同様にビス止めされる。上側の施工桟3aにビス止めされたL形金具20の他の片20b(水平片)は、天板41の下面にビス30にて取り付けられ、下側の施工桟3bにビス止めされたL形金具20の他の片20bは、底板42の上面にビス30にて取り付けられる。これにより、ボックス本体45が壁面本体2に取り付けられる。
【0055】
ここで、上記のようにボックス本体45の天板41の後端部分の下面が上側の施工桟3aの上面に接触して係止されるので、この部分が係止部18となる。そして、既に述べたように、天板41の下面が壁面への固定位置Paとなり、この天板41の下面(固定位置Pa)に対応する壁面の位置が床1から採寸される対応位置Xaとなる。
これに対してボックス本体45の底板42の後端部分は、上記のように下側の施工桟3bに係止しないので係止部18とはならないが、該底板42の上面は、下側の施工桟3bの取付基準となるので、前記上面がボックス本体45の固定位置Pbとなり、これに対応する壁面の位置が床1から採寸される対応位置Xbとなる。
【0056】
次に、第3実施例であるボックス収納フロートタイプの収納体10c(図12〜13)について説明する。収納体10cの構成例は、第2実施例と同様で、天板51、底板52、左右一対の側板53、及び背板54とで構成されている。天板51、底板52、及び左右一対の側板53が縦勝ちまたは横勝ちで枠状に組まれ、ボックス本体55を形成する。そして、背板54はボックス本体55の内側に収納され、その背面全面をカバーするように取り付けられている。
【0057】
背板54は、上側の施工桟3aの厚み分(或いは厚み分を超える分)だけボックス本体55の内部にて前方に設置されている。従って、図13に示すように壁面本体2に装着された上側の施工桟3aはボックス本体55内に隠れる。
【0058】
施工桟3は第2実施例と同じで、上・下側の施工桟3a・3bで構成されている。上側の施工桟3aの長さは左右一対の側板53の内側に入る長さで、厚みは、前述のようにボックス本体55の背面突出代に等しい。これに対して下側の施工桟3bは、厚みは同じであるが、ボックス本体55の横幅に等しい。
【0059】
図の実施例ではボックス本体55が大きいので、第2実施例と同様、上・下側の施工桟3a・3bの間に縦向きの補強桟3cが設置されている。ボックス本体55が小さい場合には補強桟3cは必ずしも必要ではない。
【0060】
第3実施例の第1の施工方法について説明する。上・下側の施工桟3a・3b(表面化粧材5が貼られている場合には、これを当該部分だけ剥離、即ち、上・下側の施工桟3a・3bの施工基準位置Xa・Xbの下側の部分を上記剥離面積だけ剥離する。)と、補強桟3cとを実施例2と同様に壁面本体2に前記接着剤にて接着する。補強桟3cは必要に応じて第2実施例と同様に設けられる。
【0061】
上側の施工桟3aの取付位置は、ボックス本体55の壁面前の設置位置において、その上面がボックス本体55の天板51の後端部分の下面である係止部18に接触して係止し、且つ、その両側面がボックス本体55の側板53の内側に入るような位置に接着される。
【0062】
下側の施工桟3bは、その上面がボックス本体55の底板52の後端部分の下面である係止部18に接触して係止し、下からボックス本体55を支える位置に接着される。然る後、前述のように補強桟3cが接着される。
【0063】
続いて、ボックス本体55が壁面前面にてボックス本体55の底板52の係止部18が下側の施工桟3bに乗るように配置され、同時に天板51の後端部分の下面である係止部18に上側の施工桟3aに乗るように配置され、上側のL形金具20の一片20aが背板54を介して上側の施工桟3aにビス止めされ、続いて水平方向を向いた他の片20bを天板51の下面にビス止めする。
【0064】
次に(或いは上側のL形金具20に先駆けて)、下のL形金具20の一片20aを下側の施工桟3bにビス止めし、続いて水平方向を向いた他の片20bを底板52の下面にビス止めする。これにより、ボックス本体55が壁面本体2に取り付けられる。
【0065】
上記の実施例において、第1番目に施工桟3を壁面本体2に接着し、第2番目に収納体10を施工位置と異なる場所で組み立て(1番と2番を逆にしてもよい。)、組み立てた収納体10を施工場所に移動させ、最後にL形金具20で収納体10を施工桟3に取り付けることになる。L形金具20にて収納体10を施工桟3に取り付けるに当たって、L形金具20を収納体10に先に付けるか、施工桟3に先に付けるかは施工現場の判断によるもので、いずれが先でもよい。
【0066】
次に、本発明の第2の施工方法について説明する。この場合は、上・下側の施工桟3a・3bを壁面本体2に接着する点は第1の施工方法と同じであるが、収納体10が部品で現場に納入され、施工位置で順次組み立てられる。
以下、第1実施例(棚収納タイプ)の第2の施工方法について、図1〜5を参照しつつ説明する。本実施例も、施工桟3は上下2枚を使用する。上・下側の施工桟3a・3bは先に施工(接着)場所に接着される。
【0067】
次に、施工位置の床1上にて棚収納タイプの収納体10aが現場施工によって組み立てられる。組立手順は第1実施例と同じで、最下側の左右一対の方立11を所定間隔で床1上に立設し、その上に最下側の棚板12を載置して接着固定し、次いで中段に移り、最後に最上側の棚板16が方立15の上に載置され接着にて固定されて組み立てが完了する。そして、棚板12・16の後端部分である係止部18が施工桟3a・3bの上面に係止する点、収納体10aの壁面前組立設置終了後のL形金具20による固定も同じである。
【0068】
次に、第2実施例であるボックス収納床置きタイプの収納体10b(図8〜11参照)の第2の施工方法について説明する。収納体10bの構成は第2実施例と同じで、部品で現場に搬入されている。上・下側の施工桟3a・3bの接着施工後、設置場所において直接、収納体10bの組み立てを行う。必要に応じて補強桟3cが取り付けられる。続いて収納体10bの組み立てが施工位置において行われる。以下、収納体10bの組み立て手順を説明する。
【0069】
まず、側板43を上・下側の施工桟3a・3bを両側から挟むように配置して上・下側の施工桟3a・3bの端部に取り付け、底板42を床1と下側の施工桟3b間に挿入し、且つ天板41を側板43の上端に取り付ける。側板43、天板41および底板42との関係は、縦勝ちに組み立てる場合には、左右の側板45の間に天板41および底板42が挟まれるように取り付けられ、横勝ちの場合には、左右の側板43が天板41と底板42の間に挟まれるように取り付けられる。
このようにしてボックス本体45が施工位置で形成されると、ボックス本体45の内側に上・下側の施工桟3a・3bが収納された状態で組み立てられ、上側の施工桟3aの上面に天板41の後端部分である係止部18が係止する。
【0070】
然る後、背板44がボックス本体45に挿入され、上・下側の施工桟3a・3b(及び補強桟3c)に取り付けられる。最後にL形金具20の一片20aが背板44を介して上・下側の施工桟3a・3bに取り付けられ,他片20bが天板41及び底板42にそれぞれ取り付けられて設置場所における組み立てが完了する。
【0071】
次に、第3実施例であるボックス収納フロートタイプの収納体10c(図14〜17)の第2の施工方法について説明する。この場合も同じで部品で施工現場に運び込み、施工位置で収納体10cを組み上げる。上・下側の施工桟3a・3bを壁面本体2に前記接着剤にて接着する。補強桟3cは必要に応じて設けられる。補強桟3cを設ける場合、補強桟3cの下端と下側の施工桟3bとの間には底板52を挿入することができる隙間が設けられる。
【0072】
続いて、上側の施工桟3a及び背板54を両側から挟むように左右一対の側板55を取り付け、次に底板52を前記隙間に差し込み、側板53および背板54の下端に取り付ける。そして(或いはこれに先立って)、天板51を側板53の上端に取り付け、その後端部分である係止部18を上側の施工桟3aの上面に係止する。側板53、天板51及び底板52との枠組みの関係については、床置きタイプと同様、縦勝ち又は横勝ちに組み立てられる。
【0073】
そして上側のL形金具20の一片20aが背板54を介して上側の施工桟3aにビス止めされ、続いて水平方向を向いた他の片20bを天板51の下面にビス止する。下のL形金具20の一片20aを下側の施工桟3bにビス止めし、続いて水平方向を向いた他の片20bを底板52の下面にビス止めする。これにより、ボックス本体55が壁面本体2に取り付けられる。
なお、以上の組み立てにおいて、側板43(53)、天板41(51)、及び底板42(52)並びに背板44(54)の組み立て手順は上記例に限られず、順序を変えて組み立てることは可能である。
【0074】
最後に、棚タイプ収納体10aの第2の組み立て方法の別法について説明する。
表面化粧材5が存在する場合には、まず、下側の施工桟3bの施工位置に一致する部分の表面化粧材5を剥離する。即ち、下側の施工桟3bの上面が最下側の方立11の高さに一致する位置Xbより下の部分で剥離が行われ、その接着面の大きさ(上下幅×左右長さ)に表面化粧材5を剥離する。剥離が終了すると、当該位置に下側の施工桟3bを接着し、所定時間、養生する。
【0075】
続いて、壁面前方で最下側の左右一対の方立11を所定間隔で床1上に立設し、その上に最下側の棚板12を載置して接着固定する。最下側の棚板12の後端部分である係止部18が下側の施工桟3bの上面に乗る。
【0076】
次いで中段の方立13を最下側の棚板12の上に立設して接着固定し、その上に中段の棚板14が載置され接着にて固定される。中段の棚板14の取り付けが終了すると、中段の棚板14の上面から最上側の方立15の高さに一致する位置に上側の施工桟3aの上面が一致するようにして上側の施工桟3aの大きさ(上下幅×左右長さ)に表面化粧材5を剥離する。
【0077】
上記剥離が終了すると、下側の施工桟3bと同様に上側の施工桟3aを剥離部分に接着し、所定時間、養生する。最後に、最上側の方立15を中段の棚板14の上に立設し、これらを接着固定する。
【0078】
最上側の方立15が立設されると、最上側の棚板16を方立15の上に載置すると共に係止部18である最上側の棚板16の壁側端部を上側の施工桟3aの上面に乗せ、接着にて固定する。そして、最後にL形金具20にて最下側の棚板12(或いは下側の固定位置Pb)と最上側の棚板16(或いは上側の固定位置Pa)を施工桟3a・3bにビス止めする。
なお、最下側(或いは下側)の棚板12の取り付けが終了した時点で、先に最下側の棚板12(或いは下側の固定位置Pb)と下側の施工桟3bとをL形金具20にてビス止めして連結することは可能である。
この組み立て方法の場合、最上側の棚板16の設置段階で上側の施工桟3aの接着位置を現合にて決めるので、採寸に間違いがなく上記組み立て方法に比べて正確かつ簡単に施工することが出来る。
【0079】
図18に示す第4実施例は、両側に第2実施例のボックス床置きタイプの収納体10bを設置し、中央に第2実施例のフロートタイプの収納体10cを設置する場合で、それぞれ上・下側の施工桟3a・3bを接着し、必要に応じて上・下側の施工桟3a・3bに補強桟3cを接着する。続いて、これと平行して前述のように組み立てられた(或いは部品で現場に持ち込まれた)収納体10b・10cを壁面前の設置場所にて現場に最適の順序で順次設置し、L形金具20で上・下側の施工桟3a・3bにビス止めする。勿論、収納体10の組み合わせは、上記実施例に限られず、第1〜3実施例を好みに合わせて自在に組み合わせることが出来る。
【符号の説明】
【0080】
1:床、2:壁面本体、3:施工桟、3a:上側の施工桟、3b:下側の施工桟、3c:補強桟、5:表面化粧材、10:収納体、10a:多段収納棚、10b:床置きタイプのボックス型収納体、10c:フロートタイプのボックス型収納体、11:最下側の方立、12:最下側の棚板、13:中段の方立、14:中段の棚板、15:最上側の方立、16:最上側の棚板、18:係止部、20:L形金具、20a:L形金具の一片、20b:L形金具の他片、30:ビス、30a:ビスの足、41:天板、42:底板、43:側板、44:背板、45:ボックス本体、51:天板、52:底板、53:側板、54:背板、55:ボックス本体、Pa・Pb:収納体に設けられた壁面への固定位置、Xa・Xb:固定位置Pa・Pbに対応する位置。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2017年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品で現場に納入され、方立と棚板を順次組み立てる棚タイプの収納体の壁面固定方法において、
収納体の下部固定位置に合わせて下側の施工桟を壁面本体に接着し、
次いで、前記方立と棚板とを壁面本体に沿って下から組み立てて、組み立て途中の収納体の下側の固定位置と下側の施工桟とをL形金具にてビス止めし、
続いて、残る方立及び棚板を組み立てて、組み立て途中の収納体の上の固定位置に合わせて上側の施工桟を壁面本体に接着し、
然る後、残る棚板を組み上げて収納体を組み立て、
組み立てられた収納体の上の固定位置と上側の施工桟にL形金具をそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟を介して収納体を壁面本体に取り付けることを特徴とする収納体の壁面固定方法
【請求項2】
天板、底板、側板及び背板とで構成され、壁面本体に沿って床に立設されるように組み立てられる収納体の上部固定位置及び下部固定位置に合わせて上側の施工桟及び下側の施工桟をそれぞれ壁面本体に接着し、且つ上・下側の施工桟を両側から挟むと共に左右の側板の上端と下端とに天板及び底板をそれぞれ取り付けて内側に上・下側の施工桟を収納したボックス本体を壁面に沿わせて構成し、
続いて前記ボックス本体内に背板を挿入し、上・下側の施工桟の前面に配置して収納体を組み立て、
然る後、組み立てられた収納体の固定位置と施工桟とにL形金具の一片と他片とをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟を介して収納体を床置き状態で壁面本体に取り付けることを特徴とする収納体の壁面固定方法。
【請求項3】
天板、底板、側板及び背板とで構成され、壁面本体に吊設状態に組み立てられる収納体の上部固定位置及び下部固定位置に合わせて上側の施工桟及び下側の施工桟をそれぞれ壁面本体に接着し、
上側の施工桟に背板を取り付け、
上側の施工桟と背板とを両側から挟むように左右の側板を配置して上側の施工桟の側端面に左右の側板を取り付け、且つ左右の側板の上下に天板と底板とを配置して左右の側板の上端と天板、及び左右の側板の下端と底板を互いに接続して収納体を組み立て、
然る後、組み立てられた収納体の固定位置と上・下側の施工桟とにL形金具の一片と他片とをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟を介して収納体を壁面本体に吊設状態に取り付けることを特徴とする収納体の壁面固定方法。
【請求項4】
収納体の背面に突出した棚板の背面突出部分、又は天板の背面突出部分、或いは天板及び底板の背面突出部分を上・下側の施工桟に対する係止部としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の収納体の壁面固定方法。
【請求項5】
上・下側の施工桟間に補強桟を設け、補強桟を上・下側の施工桟に接続したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の収納体の壁面固定方法。
【請求項6】
ビスを用いて柱に施工桟を固定した際の固定力を少なくとも発揮できる接着面積で施工桟を壁面本体に接着剤を用いて接着することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の収納体の壁面固定方法。
【請求項7】
ビスの足の長さは、施工桟の板厚より短いことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の収納体の壁面固定方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項1に記載の発明は(下側の棚板12を下側の施工桟3bに先にL形金具20で固定し、その後、組み上げてから、或いは組み立て途中で上の棚板16を上側の施工桟3aにL形金具20で固定する場合(図1図2及び図5))で、
部品で現場に納入され、方立11・13・15と棚板12・14・16を順次組み立てる棚タイプの収納体10aの壁面固定方法において、
収納体10aの下部固定位置Pbに合わせて下側の施工桟3bを壁面本体2に接着し、
次いで、前記方立11と棚板12とを壁面本体2に沿って下から組み立てて、組み立て途中の収納体10aの下側の固定位置Pbと下側の施工桟3bとをL形金具20にてビス止めし、
続いて、残る方立13・15及び棚板14を組み立てて、組み立て途中の収納体10aの上の固定位置Paに合わせて上側の施工桟3aを壁面本体2に接着し、
然る後、残る棚板16を組み上げて収納体10aを組み立て、
組み立てられた収納体10aの上の固定位置Paと上側の施工桟3aにL形金具20をそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟3a・3bを介して収納体10aを壁面本体2に取り付けることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項2に記載した発明は、部品で現場に納入された床置きタイプの収納体10bの壁面固定方法(図8図11)で、
天板41、底板42、側板43及び背板44とで構成され、壁面本体2に沿って床1に立設されるように組み立てられる収納体10bの上部固定位置Pa及び下部固定位置Pbに合わせて上側の施工桟3a及び下側の施工桟3bをそれぞれ壁面本体2に接着し、且つ上・下側の施工桟3a・3bを両側から挟むと共に左右の側板43の上端と下端とに天板41及び底板42をそれぞれ取り付けて内側に上・下側の施工桟3a・3bを収納したボックス本体45を壁面に沿わせて構成し、
続いて前記ボックス本体45内に背板44を挿入し、上・下側の施工桟3a・3bの前面に配置して収納体10bを組み立て、
然る後、組み立てられた収納体10bの固定位置Pa・Pbと施工桟3a・3bとにL形金具20の一片20aと他片20bとをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟3a・3bを介して収納体10bを床置き状態で壁面本体2に取り付けることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項3に記載した発明は、部品で導入されたフロートタイプの収納体10cの壁面固定方法(図14〜17)で、
天板51、底板52、側板53及び背板54とで構成され、壁面本体2に吊設状態に組み立てられる収納体10cの上部固定位置Pa及び下部固定位置Pbに合わせて上側の施工桟3a及び下側の施工桟3bをそれぞれ壁面本体2に接着し、
上側の施工桟3aに背板54を取り付け、
上側の施工桟3aと背板54とを両側から挟むように左右の側板53を配置して上側の施工桟3aの側端面に左右の側板53を取り付け、且つ左右の側板53の上下に天板51と底板52とを配置して左右の側板53の上端と天板51、及び左右の側板53の下端と底板52を互いに接続して収納体10cを組み立て、
然る後、組み立てられた収納体10aの固定位置Pa・Pbと上・下側の施工桟3a・3bとにL形金具20の一片20aと他片20bとをそれぞれビス止めし、
上・下側の施工桟3a・3bを介して収納体10cを壁面本体2に吊設状態に取り付けることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
本発明において壁面本体2とは、施工桟3(3a・3b)の施工部位にクロスのような表面化粧材5が貼着されていない状態を言い、仮に、クロスのような表面化粧材5が貼り付けられている場合には、少なくとも施工桟3(3a・3b)の施工(接着)部位の表面化粧材5を取り除き、コンクリート或いは石膏ボードのような壁の素面を剥き出しにした部分をいう。表面化粧材5の剥離面積は、基本的には施工桟3(3a・3b)の大きさである。
また、収納体10とは、日常生活に於いて使用される様々な備品を収納する収納家具で、例えば、方立11・13・15を介して複数の棚板12・14・16を多段に設けた多段棚状の収納体10aや、板43・53の上下に天板41・51と底板42・52を取り付けた箱状の収納体10b・10cなどが考えられる。
上記の場合、収納体10は棚タイプのもの、床置き設置型のもの、或いはフロートタイプのものなど、様々なタイプのものが対象となる。
収納体10に設けられた壁面本体2への上記固定位置(以下、この位置をPa・Pbで示す。)とは、収納体10を施工桟3(3a・3b)に固定する位置で、ここではL形金具20の他片20bの取り付け位置である。
上記固定位置Pa・Pbは、収納体10のどの部分でも良いが、施工桟3に対する収納体10の取り付け位置がしっかりと固定できる位置が好ましい。固定位置Pa・Pbは、図の実施例では上下2箇所であるがこれに限られず、3以上とすることも可能である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の収納体10の壁面固定方法であって、
収納体10の背面に突出した棚板12・16の背面突出部分、又は天板51の背面突出部分、或いは天板51及び底板52の背面突出部分を上・下側の施工桟3a・3bに対する係止部18としたことを特徴とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の収納体10の壁面固定方法において、
上・下側の施工桟3a・3b間に補強桟3cを設け、補強桟3cを上・下側の施工桟3a・3bに接続したことを特徴とする。
これにより補強桟3cを介して上・下側の施工桟3a・3bが一体化される。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の収納体10の壁面固定方法において、ビス30を用いて柱に施工桟3(3a・3b)を固定した際の固定力を少なくとも発揮できる接着面積で施工桟3(3a・3b)を壁面本体2に接着剤を用いて接着することを特徴とする。
接着剤としては例えば変性シリコン系の接着剤その他後述する相当品が用いられる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
請求項7記載した発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の収納体10の壁面固定方法において、ビス30の足30aの長さは、施工桟3(3a・3b)の板厚より短いことを特徴とする。
これによりL形金具20の一片20aを施工桟3(3a・3b)に取り付ける時、ビス30の足30aが施工桟3の内側に収まり、壁面本体2を傷つけることがない。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
図1】本発明の収納体の第1実施例の正面図である。
図2図1の側面図である。
図3施工桟の取り付け状態の斜視図である。
図4最下段の方立の取り付け状態の斜視図である。
図5図1の斜視図である。
図6】本発明の収納体の第2実施例の枠体取り付け前の斜視図である。
図7】本発明の収納体の第2実施例の斜視図である。
図8】第2実施例に於ける施工桟の取り付け状態の正面図である。
図9図8の縦断面図である。
図10】本発明の収納体の第2実施例の正面図である。
図11図10の断面図である。
図12】本発明の収納体の第3実施例の枠体取り付け前の斜視図である。
図13】本発明の収納体の第3実施例の斜視図である。
図14】第3実施例に於ける施工桟の取り付け状態の正面図である。
図15図14の縦断面図である。
図16】本発明の収納体の第3実施例の正面図である。
図17図16の断面図である。
図18】本発明の収納体の第4実施例の正面図である。