特開2017-213443(P2017-213443A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-213443(P2017-213443A)
(43)【公開日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20171110BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-176280(P2017-176280)
(22)【出願日】2017年9月14日
(62)【分割の表示】特願2015-185190(P2015-185190)の分割
【原出願日】2015年9月18日
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】特許業務法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市原 卓人
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 潤
(72)【発明者】
【氏名】藤原 海
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA15
2C333CA26
2C333CA58
2C333GA04
(57)【要約】
【課題】カウントアップ演出やカウントダウン演出の趣向性の低下を抑制することが可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】表示装置91に表示される数字を変化させていくことで、特定の時点(例えば、所定の演出が開始される時点)までをカウントダウンまたはカウントアップするカウント演出が実行可能な遊技機であって、前記カウント演出は、カウントが開始されたことを示す開始時点の数字と、前記特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字との間の一部の数字が表示されないものである遊技機1とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声出力装置および表示装置を備え、前記表示装置に表示される数字を変化させていくことで、特定の時点までをカウントダウンまたはカウントアップするカウント演出が実行可能な遊技機であって、
前記カウント演出は、カウントが開始されたことを示す開始時点の数字と、前記特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字との間の一部の数字が表示されないものであり、
前記カウント演出において、数字を読み上げる音声が前記音声出力装置から出力されないことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、特定の時点までをカウントダウン表示するカウントダウン演出を実行可能な遊技機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−077166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなカウントダウン演出、またはカウントアップ演出は、カウントによって演出が間延びしてしまうおそれがある。また、カウントを示す数字のみに注目してしまいがちであるため、その他の映像等への興味を惹きつけることが困難である。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、カウントアップ演出やカウントダウン演出の趣向性の低下を抑制することが可能な遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、音声出力装置および表示装置を備え、前記表示装置に表示される数字を変化させていくことで、特定の時点までをカウントダウンまたはカウントアップするカウント演出が実行可能な遊技機であって、前記カウント演出は、カウントが開始されたことを示す開始時点の数字と、前記特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字との間の一部の数字が表示されないものであり、前記カウント演出において、数字を読み上げる音声が前記音声出力装置から出力されないことを特徴とする。
【0007】
本発明にかかる遊技機によれば、カウントが開始されたことを示す開始時点の数字と、特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字との間の一部の数字が表示されないため、数字が表示され続けることによる演出の間延びが抑制される。また、少なくとも数字が表示されていない間は、他の演出要素に対する遊技者の興味を高めることが可能である。
また、数字が表示されていないにも拘わらず、数字を読み上げる音声が出力されると、遊技者が違和を感じてしまう可能性があるため、数字を読み上げる音声が出力されないようにするとよい。また、表示上の時間と実際の時間を異ならせる、表示されていない数字(カウント)分に相当する時間と実際の時間を異ならせる、といった演出とする場合には、音声によって当該時間のずれに気づいてしまうおそれがあるため、数字を読み上げる音声が出力されないようにするとよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カウントアップ演出やカウントダウン演出の趣向性の低下を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態にかかる遊技機の正面図である。
図2】カウントダウン演出において表示される数字と表示されない数字を一覧にして示した図である。
図3】カウントダウン演出の一例を示した図である。
図4】第一具体例を説明するための図である。
図5】第二具体例を説明するための図である。
図6】第三具体例を説明するための図である。
図7】第四具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明にかかる遊技機1の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
【0011】
遊技領域902には、始動入賞口904、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。表示装置91は、遊技盤90の後方に設けられており、表示装置91の表示領域911は遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、図3図6図7では、表示領域911を大まかに記載するが、その形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
【0012】
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
【0013】
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
【0014】
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
【0015】
大当たりの抽選(当否判定)は、図示されない制御基板(本実施形態では主制御基板)に設けられた当否判定手段が始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として実行する(このような始動入賞口が複数設けられていてもよい)。具体的には、始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。大当たりに当選した場合には大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、大入賞口906が頻繁に開放状態となり、遊技者が多くの遊技球(いわゆる出玉)を獲得することができるものであって、公知の遊技機と同様であるため詳細な説明を省略する。獲得できる遊技球の期待値が異なる複数種の大当たり遊技が設定されていてもよい。
【0016】
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される図柄である識別図柄(図示せず)の組み合わせによって当否判定結果を遊技者に報知する。大当たりに当選している場合には識別図柄は最終的に所定の組み合わせ(例えば、同じ識別図柄30の三つ揃い)で停止する。はずれである場合には識別図柄は最終的にそれ以外(大当たりとなる組み合わせ以外)の組み合わせで停止する。
【0017】
本実施形態にかかる遊技機1は、表示装置91を用いた演出として、カウントダウン演出(カウント演出)が実行可能である。カウントダウン演出は、図示されない演出用の制御基板(本実施形態では、主制御基板と通信可能なサブ制御基板)によって制御される。
【0018】
一般的なカウントダウン演出は、特定の時点に到達するまで、数字をカウントダウンさせつつ表示していくものである。例えば、10から開始されるカウントダウン演出であれば、カウントダウンが開始されたことを示す開始時点の数字である「10」から、特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字である「1」(もしくは「0」)までの数字を順に一つずつ表示領域に表示させていく。なお、カウントダウンにおける最後の数字は通常「1」または「0」である。以下で詳細を説明する本実施形態のカウントダウン演出は、最後の数字が「1」であるものであるが、最後の数字を「0」に設定してもよい。また、特殊なカウントダウン演出(カウントダウンが途中で打ち切られるような演出)が発生する場合には、それ以外の数字(開始時点の数字よりも少ない数字)を最後の数字としてもよい。
【0019】
本実施形態におけるカウントダウン演出は、カウントが開始されたことを示す開始時点の数字「10」と、特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字「1」との間の一部の数字を表示しないものである。さらに具体的には、本実施形態におけるカウントダウン演出では、開始時点の数字である「10」を含む一または複数の連続する数字から構成される開始表示数字群と、最後の数字である「1」を含む一または複数の連続する数字から構成される最終表示数字群と、開始表示数字群と最終表示数字群との間の一または複数の連続する数字から構成される中間表示数字群と、が表示され、それ以外の数字が表示されないように設定されている。つまり、開始表示数字群と中間表示数字群との間の一または複数の連続する数字と、中間表示数字群と最終表示数字群との間の一または複数の連続する数字が表示されないように設定されている。なお、数字「群」と称しているが、当該群に含まれる数字は一つであってもよい。また、各数字群の間の数字である表示されない数字も一つであってもよい。
【0020】
図2に示すように、本実施形態では、開始表示数字群として「10」「9」が、中間表示数字群として「5」と「4」が、最終表示数字群として「1」が設定される。裏を返せば、開始表示数字群と中間表示数字群との間の数字である「8」「7」「6」、中間表示数字群と最終表示数字群との間の数字である「3」「2」が表示されない。
【0021】
このように設定されたカウントダウン演出の一連の流れは図3に示す通りである。カウントダウン演出は、ある当否判定結果を報知する一連の演出の少なくとも一部として実行される。例えば、識別図柄が変動を開始してから、所定時間経過した時点から開始される。まず、本実施形態では、識別図柄等が表示されていた表示領域が突然ブラックアウトする(黒一色とする)。つまり、表示装置の電源が落とされたかのような表示がなされる(図3(a)参照)。その後、演出画像(数字が表示される場合には数字の背景となる画像。本実施形態では動画である。図3のみ、このような演出画像を併せて表示する)とともにカウントダウンの表示がなされる。
【0022】
すなわち、まず「10」「9」(開始表示数字群)の数字が連続的に表示される(図3(b)(c)参照)。その後、所定時間が経過するまでは数字が表示されない(図3(d)参照)。つまり、通常のカウントダウンであれば表示されるはずの「8」「7」「6」の分、数字が表示されない。この間も、カウントダウン演出の開始から表示されていた演出画像は表示され続ける。つまり、この間は、数字が表示されずに所定の演出画像が表示された状態にある。
【0023】
「9」の数字が表示されてから所定時間経過後、「5」「4」(中間表示数字群)の数字が連続的に表示される(図3(e)(f)参照)。そして、さらにその後、所定時間が経過するまでは数字が表示されない(図3(g)参照)。つまり、通常のカウントダウンであれば表示されるはずの「3」「2」の分、数字が表示されない。この間も、カウントダウン演出の開始から表示されていた演出画像は表示され続ける。つまり、この間は、数字が表示されずに所定の演出画像が表示された状態にある。
【0024】
「4」の数字が表示されてから所定時間経過後、「1」(最終表示数字群)の数字が表示される(図3(h)参照)。そして、特定の時点に到達したことが示される。本実施形態における特定の時点は、操作演出の開始時点である(図3(i)参照)。操作演出は、遊技者が操作可能な操作手段70(図1参照。本実施形態では押しボタン)の操作を促す演出である。本実施形態では、「ボタンを押せ」といった操作手段70の操作を促す文字や、操作手段70を模した画像が表示される。当該操作演出を経て、対象の当否判定結果が報知される。なお、特定の時点に到達したときに発生する(開始される)事象はこのような操作演出に限られず、遊技に関するものであればどのようなものであってもよい。例えば、特定の時点に到達したときに、遊技機1が備える可動体が動き出す、といった構成としてもよい。
【0025】
このように、本実施形態にかかる遊技機1(カウントダウン演出)によれば、カウントが開始されたことを示す開始時点の数字と、特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字との間の一部の数字が表示されないため、数字が表示され続けることによる演出の間延びが抑制される。また、少なくとも数字が表示されていない間は、他の演出要素(本実施形態では、例えば演出画像)に対する遊技者の興味を高めることが可能である。
【0026】
また、本実施形態では、開始表示数字群と最終表示数字群との間の数字群である中間表示数字群が表示されるように設定されているため、途中で数字が表示されないこと(数字が表示されない時間が長くなってしまうこと)によるカウントダウンの効果が低くなる(カウントが進むにつれて高まる期待感の盛り上がり等に欠ける演出となる)のを抑制することが可能である。
【0027】
以下、上記実施形態におけるカウントダウン演出を変形、改良等した具体例について説明する。なお、以下で説明する各例のうちの一つのみを適用した構成としてもよいし、複数の例を組み合わせて適用した構成としてもよい。
【0028】
・第一具体例
上記実施形態では、一つの中間表示数字群のみが設定されていることを説明したが、複数の中間表示数字群が設定された構成としてもよい。例えば、図4に示すように、開始表示数字群として「10」が、第一の中間表示数字群として「8」「7」が、第二の中間表示数字群として「4」と「3」が、最終表示数字群として「0」が設定された構成とする。この場合、開始表示数字群と第一の中間表示数字群(開始表示数字群に最も近い中間表示数字群)の間の数字である「9」と、第一の中間表示数字群と第二の中間表示数字群の間の数字である「6」「5」と、第二の中間表示数字群(最終表示数字群に最も近い中間表示数字群)と最終表示数字群の間の数字である「2」「1」が表示されないこととなる。つまり、複数の中間表示数字群同士の間の数字も表示されないこととなる。
【0029】
このように、複数の中間表示数字群が設定された構成とすれば、連続する「数字が表示されない時間」を短くすることができる(「数字が表示されない時間」を細かくすることができる)ため、途中で数字が表示されないことによるカウントダウンの効果が低くなるのを抑制する効果に優れる。
【0030】
・第二具体例
上記実施形態では、中間表示数字群が設定されていることを説明したが、このような中間表示数字群は設定されていなくてもよい。つまり、開始時点の数字を含む一または複数の連続する数字(開始表示数字群)と、最後の数字を含む一または複数の連続する数字(最終表示数字群)との間の全ての数字が表示されないようにしてもよい。
【0031】
例えば、図5に示すように、「5」から「1」までのカウントダウンを行う演出において、開始表示数字群として「5」を、最終表示数字群として「2」「1」を設定し、両数字群の間の数字である「4」「3」が表示されないようにしてもよい。
【0032】
上述したように、連続する「数字が表示されない時間」が長くなると、カウントダウンの効果が低くなってしまうため、本例は、開始時点の数字から最後の数字までが比較的短いカウントダウン演出に好適であるといえる。
【0033】
・第三具体例
開始時点の数字から最後の数字に至るまでの表示上の時間(カウントダウンの形式的な時間)は、実際の時間とは異なっていてもよい。通常のカウントダウン演出、例えば通常の「10」から「1」までのカウントダウン演出であれば、開始時点の数字「10」が表示されてから最後の数字「1」が表示されるまでの時間は「単位時間(一つのカウントに対応する時間のことをいい、その長さは適宜設定することができる)×9」である。単位時間を1秒に設定すれば、9秒である。つまり、数字が一つ減ることが、現実の1秒の経過に対応するのが通常である。
【0034】
これに対し本例では、数字が一つ減ることと、1秒経過することを対応させない。例えば、トータルの演出時間を短くしたいのであれば、図6に示すように、一秒未満の時間の経過(例えば、0.8秒の経過)毎に、数字を一つ減らすような表示(開始表示数字群、中間表示数字群、最終表示数字群に含まれる数字の表示)を行う。また、毎カウントごとに時間を短くするのではなく、一部のカウントにおいて時間を短くさせてもよい。このように設定したとしても、途中、数字が表示されない状態が存在するのであるから、カウントが早い、カウントがばらついている、といったことを遊技者に気づかれにくい。つまり、少なくとも一部のカウントを単純に早めてしまうと遊技者が違和を感じてしまうおそれがあるが、本例ではそのようなおそれを低減しつつ、トータルの演出時間を短くする(もしくは長くする)ことができるという点において有効である。
【0035】
・第四具体例(第三具体例を発展させた例)
表示されない数字があることを利用し、カウントダウンの形式的な時間と、実際の時間(トータルの演出時間)を異ならせてもよい。例えば、図7に示すように、「9」が表示された後、「8」「7」「6」が表示されず、「5」が表示されるカウントダウン演出であるとする。この場合、単位時間を1秒とすれば、数字が表示されない間の時間は3秒に設定するのが通常である。これに対し、本例では、当該数字が表示されない時間を3秒よりも短く、または長くする。トータルの演出時間を短くしたいのであれば、数字が表示されていない間に経過する実際の時間を例えば2.2秒とする。なお、数字が表示される時間はそのままの長さに設定するとよい。
【0036】
このように実際の時間を短くしたとしても、その間は数字が表示されていないのであるから、遊技者が違和を感じるおそれが低い(上記第三変形例よりも低い)。つまり、本例は、数字が表示されない期間があることを巧みに利用し、その間の実際の時間をカウント数とは関係なく増減させることで、トータルの演出時間を調整することができるという点において優れる。
【0037】
・第五具体例
従来のカウントダウン演出では、数字が表示されるとともに、その数字を読み上げる音声が出力されることがある。本実施形態にかかる遊技機1は、音声出力装置であるスピーカ80(図1参照)を備え、各種演出において音声が出力されるものであるが、本例におけるカウントダウン演出においては、数字を読み上げる音声が出力されない。数字が表示されていないにも拘わらず、数字を読み上げる音声が出力されると、遊技者が違和を感じてしまう可能性があるためである。
【0038】
また、上記第三具体例や第四具体例のように、表示上の時間と実際の時間を異ならせる、表示されていない数字(カウント)分に相当する時間と実際の時間を異ならせる、といった演出とする場合には、音声が読み上げられることによって当該時間のずれに気づいてしまうおそれがあるため、上記第三具体例や第四具体例のような構成とする場合には、特に、数字を読み上げる音声が出力されないようにするとよい。
【0039】
以上、本発明の実施形態(およびその変形例)について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態(およびその変形例)に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【0040】
上記実施形態にかかる遊技機1はいわゆるぱちんこ遊技機であるが、各種演出が実行される表示装置を備えたスロットマシン等、他の遊技機に同様の技術思想を適用することも可能である。
【0041】
上記実施形態にかかる遊技機1は、時間が経過するにつれて数字が減少していく「カウントダウン」演出を実行可能なものであることを説明したが、時間が経過するにつれて数字が増加していく「カウントアップ」演出についても同様の技術思想が適用可能である。例えば、カウントアップの最後の数字が「10」であるカウントアップ演出であれば、「0」や「1」を開始時点の数字として、「10」を最後の数字として設定し、その間の数字の少なくとも一部の数字が表示されないような演出とする。「1」を開始表示数字群と、「3」「4」を第一の中間表示数字群と、「6」「7」を第二の中間表示数字群と、「9」「10」を最終表示数字群とすれば、「2」「5」「8」が表示されないカウントアップ演出となる。
【0042】
上記実施形態にかかる遊技機1は、カウントダウン(カウントアップ)を示す数字が、メインの表示装置に表示されることを説明したが、メインの表示装置とは異なる別の表示装置に表示されるものであってもよい。つまり、カウントダウン(カウントアップ)を示す数字が表示される表示装置はどのようなものであってもよい。
【0043】
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
手段1にかかる遊技機は、表示装置に表示される数字を変化させていくことで、特定の時点までをカウントダウンまたはカウントアップするカウント演出が実行可能な遊技機であって、前記カウント演出は、カウントが開始されたことを示す開始時点の数字と、前記特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字との間の一部の数字が表示されないものであることを特徴とする。
手段1にかかる遊技機によれば、カウントが開始されたことを示す開始時点の数字と、特定の時点に至る直前であることを示す最後の数字との間の一部の数字が表示されないため、数字が表示され続けることによる演出の間延びが抑制される。また、少なくとも数字が表示されていない間は、他の演出要素に対する遊技者の興味を高めることが可能である。
手段2にかかる遊技機は、手段1に記載の遊技機において、前記カウント演出は、前記開始時点の数字を含む一または複数の連続する数字から構成される開始表示数字群と、前記最後の数字を含む一または複数の連続する数字から構成される最終表示数字群と、前記開始表示数字群と前記最終表示数字群との間の一または複数の連続する数字から構成される中間表示数字群と、が表示され、 前記開始表示数字群と前記中間表示数字群との間の一または複数の連続する数字と、前記中間表示数字群と前記最終表示数字群との間の一または複数の連続する数字と、が表示されないものとすることを特徴とする。
手段3にかかる遊技機は、手段1に記載の遊技機において、前記カウント演出は、前記開始時点の数字を含む一または複数の連続する数字から構成される開始表示数字群と、前記最後の数字を含む一または複数の連続する数字から構成される最終表示数字群と、前記開始表示数字群と前記最終表示数字群との間の一または複数の連続する数字から構成される複数の中間表示数字群と、が表示され、前記開始表示数字群と当該開始表示数字群に最も近い前記中間表示数字群との間の一または複数の連続する数字と、前記最終表示数字群に最も近い前記中間表示数字群と前記最終表示数字群との間の一または複数の連続する数字と、複数の前記中間表示数字群同士の間の一または複数の連続する数字と、が表示されないものとすることを特徴とする。
手段2、3にかかる遊技機のように、開始表示数字群と最終表示数字群との間の数字群である中間表示数字群が表示されるようにすることで、途中で数字が表示されないことによるカウントダウンまたはカウントアップの効果が低くなる(カウントが進むにつれて高まる期待感の盛り上がり等に欠ける演出となる)のを抑制することが可能である。
手段4にかかる遊技機は、手段1から手段3のいずれかに記載の遊技機において、前記開始時点の数字から前記最後の数字に至るまでの表示上の時間は、実際の時間とは異なるものであることを特徴とする。
手段4にかかる遊技機の場合、一部の数字が表示されないのであるから、表示上の時間と実際の時間を異ならせたとしても遊技者はそれに気づきにくい。したがって、例えば、表示上の時間(カウント分の時間)よりも実際の時間を短くすることによって演出の間延びを抑制しつつ、カウントによる演出効果の低減を抑制する、といった演出態様とすることが可能である。
手段5にかかる遊技機は、手段1から手段4のいずれかに記載の遊技機において、所定数のカウント分の数字が表示されない場合において、当該カウント分に相当する時間は実際の時間と異なるものであることを特徴とする。
手段5にかかる遊技機のように、数字が表示されていない間は、当該表示されていない数字(カウント)分に相当する時間と実際の時間を異ならせても、遊技者はそれに気づきにくい。
手段6にかかる遊技機は、手段1から手段5のいずれかに記載の遊技機において、音声出力装置を備えた遊技機であって、前記カウント演出において、数字を読み上げる音声が前記音声出力装置から出力されないようにすることを特徴とする。
数字が表示されていないにも拘わらず、数字を読み上げる音声が出力されると、遊技者が違和を感じてしまう可能性があるため、手段6にかかる遊技機のように数字を読み上げる音声が出力されないようにするとよい。また、表示上の時間と実際の時間を異ならせる、表示されていない数字(カウント)分に相当する時間と実際の時間を異ならせる、といった演出とする場合には、音声によって当該時間のずれに気づいてしまうおそれがあるため、手段6にかかる遊技機のように数字を読み上げる音声が出力されないようにするとよい。
【符号の説明】
【0044】
1 遊技機
80 スピーカ(音声出力装置)
91 表示装置
911 表示領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7