特開2017-214028(P2017-214028A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-214028(P2017-214028A)
(43)【公開日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】車載装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20171110BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20171110BHJP
【FI】
   B60R11/02 C
   H05K5/02 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2016-110721(P2016-110721)
(22)【出願日】2016年6月2日
(71)【出願人】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】市川 貴史
(72)【発明者】
【氏名】金森 弘治
(72)【発明者】
【氏名】小林 倫紀
【テーマコード(参考)】
3D020
4E360
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BB01
3D020BC03
3D020BD07
4E360AB05
4E360EA03
4E360GA29
4E360GB04
(57)【要約】
【課題】耐水性を向上した、本体部の前面に配置された可動式のディスプレイを備えた「車載装置」を提供する。
【解決手段】可動式のディスプレイユニット3で覆われる本体部2の前面に、上下方向に幾筋にも並んだ線状突起部23を設ける。線状突起部23の各々は、前方に突出した線状の突起とし、前方より見た形状を左右方向中央が上に膨らんだ弧線形状とする。上部からディスプレイパネル31と筐体1の間を通って本体部2の前面に降りかかった水は、幾筋もの線状突起部23によって、幾度にも渡って受け止めれてられて左右下方に導かれた後に降下する。そして、これによって、スロット21や接続部22まで水が到達することが抑止される。また、最終的に、筐体1の下部に到達した水は筐体1の下部の排水孔11から排水される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、当該本体部の前面を覆う位置と当該本体部の前面の少なくとも一部を露出させる位置との間で移動可能な可動パネルとを備えた車載装置であって、
前記本体部の前面には、水濡からの保護の対象とする保護部が配置されていると共に、前記保護部の上方の位置において、複数の線状突起部が上下方向に並べて形成されており、
前記線状突起部の各々は、前記本体部の前面の左右方向に延びる線状の部分を、前方向に突出させる形状を有することを特徴とする車載装置。
【請求項2】
請求項1記載の車載装置であって、
前記複数の線状突起部の各々は、前方より見て上方に膨らんだ形状を備えていることを特徴とする車載装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の車載装置であって、
前記複数の線状突起部の各々は、前方斜め上方に突出した形状を備えていることを特徴とする車載装置。
【請求項4】
請求項1、2または3記載の車載装置であって、
前記複数の線状突起部は、より下方に位置する線状突起部ほど、より前方に突出していることを特徴とする車載装置。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載の車載装置であって、
前記可動パネルは、表示面を前方を向けて配置したディスプレイを備え、
前記保護部は、前記本体部と少なくとも前記ディスプレイとを電気的に接続するケーブルと、前記本体部との接続部であることを特徴とする車載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、本体部の前面に配置された可動式のディスプレイを備えた車載装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本体部の前面に配置された可動式のディスプレイを備えた車載装置とては、CDやHDDなどのメディアを装着/脱着するためのスロットを前面に設けた本体部と、可倒式のディスプレイを備えた車載装置が知られている(たとえば、特許文献1、2)。
【0003】
ここで、この車載装置において、ディスプレイはパネル状の形状を有しており、その姿勢を、表示面が略垂直となる姿勢と表示面が略水平となる姿勢との間で電動機構により変更することができるように設けられている。
【0004】
また、この車載装置において、ディスプレイを表示面が略垂直となる姿勢とした状態では本体部の前面はディスプレイによって覆われ、ディスプレイを表示面が略水平となる姿勢とした状態としたときのみ、本体部前面のメディアのスロットが露出するように、当該ディスプレイは配置されている。
【0005】
そして、このような構成によって、この車載装置は、通常は、ディスプレイの姿勢を表示面が略垂直となる姿勢としてユーザのディスプレイの視認性を確保しつつ、メディアの交換時には、ディスプレイの姿勢を表示面が略水平となる姿勢として、メディアのスロットを露出させることにより、ユーザがメディアのスロットにアクセスできるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006-092613号公報
【特許文献2】特開2003-257166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
さて、上述したような本体部の前面に配置された可動式のディスプレイを備えた車載装置を、所謂オープンカーなどの、屋根のない、または、屋根やその一部を開放できる自動車において用いる場合、雨が車載装置のディスプレイと本体部の間に進入し、車載装置の障害を引き起こすことがある。
【0008】
そこで、本発明は、本体部の前面に配置された可動式のディスプレイを備えた車載装置の耐水性を向上することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題達成のために、本発明は、本体部と、当該本体部の前面を覆う位置と当該本体部の前面の少なくとも一部を露出させる位置との間で移動可能な可動パネルとを備えた車載装置を提供する。ここで、前記本体部の前面に、水濡からの保護の対象とする保護部が配置されていると共に、前記保護部の上方の位置において、複数の線状突起部が上下方向に並べて形成されている。また、前記線状突起部の各々は、前記本体部の前面の左右方向に延びる線状の部分を、前方向に突出させる形状を有している。
【0010】
ここで、このような車載装置において、前記複数の線状突起部の各々を、前方より見て上方に膨らんだ形状を備えたものとすることも好ましい。
【0011】
また、以上の車載装置において、前記複数の線状突起部の各々を、前方斜め上方に突出した形状を備えているものとしてもよい。
また、以上の車載装置において、前記複数の線状突起部を、より下方に位置する線状突起部ほど、より前方に突出しているものとすることも好ましい。
また、以上のような車載装置は、前記可動パネルを、表示面を前方を向けて配置したディスプレイを備えたものとし、前記保護部を、前記本体部と少なくとも前記ディスプレイとを電気的に接続するケーブルと、前記本体部との接続部としてもよい。
【0012】
以上のような車載装置によれば、降雨時に、上部から可動パネルと本体部との間の隙間から本体部の前面に降りかかった水は、線状突起部によって、幾度にも渡って受け止めれてられて左右に導かれた上で降下する。そして、これによって、保護部まで水が到達することが抑止されるので、車載装置の耐水性を向上することができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、本体部の前面に配置された可動式のディスプレイを備えた車載装置の耐水性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る車載装置の構成を示す図である。。
図2】本発明の実施形態に係る車載装置の配置を示すブロック図である
図3】本発明の実施形態に係る車載装置の耐水構造を示すである。
図4】本発明の実施形態に係る車載装置の他の構成例を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る車載装置の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1aに、本実施形態に係る車載装置の構成を示す。
ここで、図1a1は車載装置の前面を、図1a2は車載装置の側面を、図a3は図1a1の切断線A-Aによる断面を示している。
図示するように、車載装置は、筐体1に本体部2とディスプレイユニット3とを収容した構造を備えており、筐体1と本体部2とは、フラットケーブル4で接続されている。
また、筐体1には揺動機構が内蔵されており、揺動機構によって図1a1-b1-c1の前面図、図1a2-b2-c2の側面図に示すように、ディスプレイユニット3を、図1a1、a2に示す正立した姿勢で本体部2の前面を覆う閉位置から、図1c1、c2に示す略水平に傾いた姿勢で本体部2の前方に位置し、本体部2の前面を露出させる開位置との間で移動することができる。なお、図1b2の符号5は、ディスプレイユニット3の下部を前後に移動するリンクであり、揺動機構の一部を構成する部材である。
【0016】
ここで、ディスプレイユニット3には、閉位置において表示面が前方を向くように配置されたディスプレイパネル31と、閉位置において前面となる面に配置されたキー32が配置されている。
【0017】
また、本体部2には、ナビゲーションシステムやAVシステムなどの機能を提供する電子装置が格納されており、本体部2は、フラットケーブル4を介してディスプレイパネル31の表示を制御すると共に、フラットケーブル4を介してキー32の操作入力を受け付ける。
【0018】
また、ディスプレイユニット3が開位置となったときに露出する本体部2の前面には、CDやDVDなどの記録ディスクやメモリカードのスロット21などが設けられており、ユーザは、記録ディスクやメモリカードの脱着を行うときに、ディスプレイユニット3を開位置に移動して、記録ディスクやメモリカードの脱着を行う。
【0019】
ここで、このような車載装置は、たとえば、図2aに示すように、自動車のダッシュパネル内に配置された形態で、自動車に搭載される。
そして、車載装置が搭載された自動車が、オープンカーなどの、屋根のない、または、屋根やその一部を開放できる自動車である場合、降雨時には、図2bに矢印で示すように、ディスプレイパネル31上部のディスプレイパネル31と本体部2の間の隙間を通って本体部2の前面に水が進入することがある。
【0020】
次に、図3aに、ディスプレイユニット3を取り外した状態で本体部2の前面を示すように、本体部2の前面の下部の左右方向中央の位置にはフラットケーブル4と本体部2との接続部22が設けられている。ここで、この接続部22の耐水性は弱く、接続部22への漏水、水濡は、特に、車載装置の故障の原因となる。
【0021】
また、図3a、図3bの断面図及び図3cの部分拡大図に示すように、本体部2の前面には、上下方向に幾筋にも並んだ線状突起部23が、本体部2の前面と一体に形成されている。
線状突起部23の各々は、左右方向に延びる線状の前方向に突出した突起であり、前方より見て左右方向中央が上に膨らんだ弧線形状を備えている。
また、線状突起部23は、接続部22やスロット21の上方に複数の線状突起部23が配置されるように設けられている。
また、図3bの断面図に示すように、筐体1の下部には、排水用の排水孔11が設けられている。
以上、車載装置の構成について説明した。
このような車載装置の構成によれば、降雨時に、図2bに示すように自動車のダッシュパネルに収容、配置した状態で、ディスプレイパネル31上部のディスプレイパネル31と本体部2との間の隙間を通って本体部2の前面に進入した水は、図3dに示すように、幾筋もの線状突起部23によって、幾度にも渡って受け止めれてられて左右に導かれ、その後、下方に降下する。そして、これによって、スロット21や接続部22まで水が到達することが抑止される。
【0022】
また、最終的に、筐体1の下部に到達した水は筐体1の下部の排水孔11から排水される。
以上、本発明の実施形態について説明した。
このように、本端部2の前面に幾筋もの線状突起部23を設けた本実施形態によれば、パッキンその他の特段の防水部材を備えることなく、本体部2の前面の接続部22などの耐水性の弱い部位への水濡を防止することができる。
ところで、以上の実施形態における本体部2の前面の線状突起部23の各々は、図4aの断面図、図4bの部分拡大図に示すように、前方斜め上方に突出した形状とするようにしてもよい。
【0023】
このようにすることにより、線状突起部23の前側から水が垂れるのを防止して、確実に左右方向に水の流れを誘導することができる。
または、以上の実施形態における本体部2の前面の線状突起部23の各々は、図5aの断面図、図5bの部分拡大図に示すように、下方の線状突起部23ほど前方により突き出した形状とするようにしてもよい。
【0024】
このようにすることにより、線状突起部23の前側から垂れて落下した水が、そのまま接続部22などに降りかかってしまうことを抑止することができるようになる。
なお、以上の実施形態では、本体部2の前面2を覆う可動式のディスプレイユニット3を備えた車載装置について説明したが、これは、ディスプレイユニット3を本体部2の前面2を覆う可動式の任意のパネル体に置き換えて適用するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0025】
1…筐体、2…本体部、3…ディスプレイユニット、4…フラットケーブル、11…排水孔、21…スロット、22…接続部、23…線状突起部、31…ディスプレイパネル、32…キー。
図1
図2
図3
図4
図5