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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-215086(P2017-215086A)
(43)【公開日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/20 20060101AFI20171110BHJP
   F24F 13/32 20060101ALI20171110BHJP
   F24F 11/02 20060101ALI20171110BHJP
   F24F 13/14 20060101ALI20171110BHJP
【FI】
   F24F1/00 401C
   F24F1/00 426
   F24F11/02 102H
   F24F13/14 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-108511(P2016-108511)
(22)【出願日】2016年5月31日
(71)【出願人】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 昌和
【テーマコード(参考)】
3L051
3L081
3L260
【Fターム(参考)】
3L051BG06
3L081AA03
3L081AB03
3L081FA00
3L081FC02
3L260BA08
3L260FC14
(57)【要約】      (修正有)
【課題】風向を制御しつつドラフトを防止することができる天井埋め込み型とされた空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】空気調和機は、吹出し口形成される本体部と、吹出し口近傍に位置するルーバ16と、本体部に支持され、ルーバ16が風向を調整した空気を所定の方向へ案内するフラップ機構18とを備える。フラップ機構18の案内部22は、吹出し口を閉鎖する第1位置と、ルーバ16によって風向を調整された空気を受け止める第2位置とを移動可能である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸込み口から吸込んだ空気を吹出し口から吹出す天井埋め込み型とされた空気調和機であって、
前記吸込み口及び前記吹出し口が形成される本体部と、
前記本体部に支持され、前記吹出し口近傍に配置されて前記吹出し口から吹出された空気の風向を調整するルーバと、
前記本体部に支持され、前記ルーバが風向を調整した空気を所定の方向へ案内する案内部を有するフラップ機構と、を備え、
前記案内部は、前記ルーバの近傍で前記吹出し口を閉鎖する第1位置と、前記吹出し口の下方であって前記ルーバによって風向を調整された空気を受け止める第2位置とを移動可能である空気調和機。
【請求項2】
前記本体部は、前記吹出し口に接続され、前記吹出し口から吹出された空気の下流方向側へ天井に沿って延びるパネル部を有し、
前記案内部は、前記パネル部に沿うとともに、少なくとも前記下流方向の端部である下流端部が前記パネル部よりも下方となる第3位置に移動可能である請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記第3位置に位置する前記案内部の前記下流端部は、前記パネル部の前記下流方向の一端よりも前記下流方向側に位置する請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記ルーバは、前記本体部に支持されるルーバ支持端部と前記ルーバ支持端部の他端である自由端部とを有し、前記ルーバ支持端部を支点として前記自由端部が上下移動可能であって、
前記案内部は、前記吹出し口から吹出された空気の下流方向側の端部である下流端部と、前記下流端部の他端である上流端部とを有し、
前記第2位置に位置する前記案内部の前記上流端部は、前記自由端部が最も下方に位置したときの前記ルーバの下方向延長線よりも前記下流方向に対して反対方向である上流方向側に位置する請求項1から請求項3のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項5】
前記フラップ機構は、前記本体部に固定される回転駆動部と、
前記回転駆動部に支持される第1支持端部、及び該第1支持端部の他端である第1接続端部を有する第1アーム部と、
前記第1接続端部に対して回転自由に接続された第2接続端部、及び該第2接続端部の他端であって前記案内部を支持する第2支持部を有する第2アーム部と、
を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項6】
前記第1アーム部は、前記案内部が前記第2位置に位置するときに、鉛直下方向に延びるように位置している請求項5に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井埋め込み型の空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
室内の天井に埋め込まれて設置される天井埋め込み型の空気調和機には、室内の空気を吸込む吸込み口と、吸込み口から吸込んだ空気を吹出す吹出し口とが下方向に開口するように形成されているものがある。このような空気調和機には、吹出し口から吹出した空気が下方にいる人に直接当たること(いわゆるドラフト)を防止する機能や、天井の汚れ(いわゆるスマッジング)を抑制する機能を備えているものがある。
【0003】
ドラフトを防止する機能を備えるものとして、例えば特許文献1のような、吹出口に設けられた風向制御用ルーバを、運転開始時に大きく下降させることで、ドラフトを防止し、且つ天井面のスマッジングを抑制する空気調和機がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−32062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の空気調和機では、吹出口から大きく下降させたルーバのみによって風向を制御しているので、吹出口からルーバまでの間の風向は制御できなかった。したがって、吹出口から吹出された空気をルーバが確実に受け止められず、ドラフトを十分に防止できない可能性があった。
また、特許文献1に記載の空気調和機では、化粧パネルの表面が吹出口から連続的に天井まで延びているので、吹出口から吹出された空気の一部が化粧パネルの表面に沿って天井まで達してしまい、天井面のスマッジングを十分に抑制できない可能性があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、風向を制御しつつドラフトを防止することができる天井埋め込み型とされた空気調和機を提供することを目的とする。
また、風向を制御しつつ天井のスマッジングを抑制することができる天井埋め込み型とされた空気調和機を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の空気調和機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一態様に係る空気調和機は、吸込み口から吸込んだ空気を吹出し口から吹出す天井埋め込み型とされた空気調和機であって、前記吸込み口及び前記吹出し口が形成される本体部と、前記本体部に支持され、前記吹出し口近傍に配置されて前記吹出し口から吹出された空気の風向を調整するルーバと、前記本体部に支持され、前記ルーバが風向を調整した空気を所定の方向へ案内する案内部を有するフラップ機構と、を備え、前記案内部は、前記ルーバの近傍で前記吹出し口を閉鎖する第1位置と、前記吹出し口の下方であって前記ルーバによって風向を調整された空気を受け止める第2位置とを移動可能である。
【0008】
上記構成では、フラップ機構の案内部がルーバの近傍の位置である第1位置と吹出し口の下方に位置する第2位置とを移動可能である。したがって、案内部はルーバの近傍からルーバの風を受け止めやすい第2位置に容易に短距離で移動することができる。よって、ルーバからの空気を案内部が好適に受け止め、ドラフトを防止することができる。
【0009】
また、上記構成では、吹出し口近傍にルーバが設けられ、吹出し口から吹出された空気の風向をルーバによって調整できるので、吹出された空気を所望の方向に送ることができる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る空気調和機は、前記本体部は、前記吹出し口に接続され、前記吹出し口から吹出された空気の下流方向へ天井に沿って延びるパネル部を有し、前記案内部は、前記パネル部に沿うとともに、少なくとも前記下流方向の端部である下流端部が前記パネル部よりも下方となる第3位置に移動可能であってもよい。
【0011】
上記構成では、フラップ機構の案内部がパネル部に沿っているので、案内部が第3位置に位置する場合、吹出し口から吹出された空気の一部は案内部の下面に沿って流れる。このとき、少なくとも案内部の下流端部はパネル部よりも下方となっているので、案内部の下面に沿って流れる空気は天井側へ流れにくい。したがって、天井近傍での空気の対流を抑制することができ、天井のスマッジングを抑制することができる。
【0012】
また、本発明の一態様に係る空気調和機は、前記第3位置に位置する前記案内部の前記下流端部は、前記パネル部の前記下流方向の一端よりも前記下流方向側に位置してもよい。
【0013】
上記構成では、第3位置に位置する案内部の下流端部は、パネル部の下流方向の一端よりも下流方向側に位置している。よって、フラップ機構の案内部が第3位置に位置する場合、案内部の下面に沿って流れる空気は、より天井側へ流れにくくなる。これにより、パネル部の表面に沿って空気が流れることを防止することができる。したがって、天井近傍での空気の対流を確実に抑制することができ、天井のスマッジングを抑制することができる。
【0014】
また、本発明の一態様に係る空気調和機は、前記ルーバは、前記本体部に支持されるルーバ支持端部と前記ルーバ支持端部の他端である自由端部とを有し、前記ルーバ支持端部を支点として前記自由端部が上下移動可能であって、前記案内部は、前記吹出し口から吹出された空気の下流方向側の端部である下流端部と、前記下流端部の他端である上流端部とを有し、前記第2位置に位置する前記案内部の前記上流端部は、前記自由端部が最も下方に位置したときの前記ルーバの下方向延長線よりも前記下流方向に対して反対方向である上流方向側に位置してもよい。
【0015】
上記構成では、第2位置に位置する案内部の上流端部は、自由端部が最も下方に位置したときのルーバの下方向延長線よりも上流方向側に位置する。よって、案内部が第2位置に位置する場合、ルーバの表面を沿って流れる空気は、案内部の上流端部よりも上流方向側から下方に流れることなく、案内部によって確実に受け止められる。したがって、空気調和機運転時のドラフトを確実に防止することができる。
【0016】
また、本発明の一態様に係る空気調和機は、前記フラップ機構は、前記本体部に固定される回転駆動部と、前記回転駆動部に支持される第1支持端部、及び該第1支持端部の他端である第1接続端部を有する第1アーム部と、前記第1接続端部に対して回転自由に接続された第2接続端部、及び該第2接続端部の他端であって前記案内部を支持する第2支持部を有する第2アーム部と、を備えていてもよい。
【0017】
上記構成で、フラップ機構の案内部を移動させる場合、まず、回転駆動部が駆動し、第1支持端部を中心に第1アーム部を回転移動させる。第1アーム部が回転移動すると、第1アーム部に対して回転自由に接続された第2アーム部が移動し、これにより、第2アーム部に固定されている案内部が移動する。したがって、上記構成では、案内部の移動を1つの回転駆動部で行うことができるので、複数の駆動部を用いる場合に比べて、フラップ機構を簡素かつ安価なものにすることができる。
【0018】
また、本発明の一態様に係る空気調和機は、前記第1アーム部は、前記案内部が前記第2位置に位置するときに、鉛直下方向に延びるように位置していてもよい。
【0019】
上記構成では、回転駆動部に支持される第1アーム部が鉛直下方向、すなわち重力方向に延びるように位置しているときに、案内部が第2位置に位置する。よって、回転駆動部が駆動していなくても、案内部を第2位置に位置させることができる。したがって、案内部を第2位置に位置させる構成を安価に実現できる。また、回転駆動部が故障等して、駆動できない状態であっても、自重により垂れ下げて案内部を第2位置に位置させることができ、ドラフトを防止することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、風向を制御しつつドラフトを防止することができる。
また、風向を制御しつつ天井のスマッジングを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る空気調和機の全体斜視図であって、一部を破断した状態で示している。
図2図1の空気調和機の要部の側面模式図であって、案内部が第1位置に位置している状態を示している。
図3図1の空気調和機の要部の側面模式図であって、案内部が第2位置に位置している状態を示している。
図4図1の空気調和機の要部の側面模式図であって、案内部が第3位置に位置している状態を示している。
図5図1の空気調和機の要部の模式図であって、ルーバの自由端部が最も下方に位置している状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本実施形態に係る空気調和機1を斜め下方から見た斜視図が示されている。なお、図1ではフラップ機構18(例えば図2参照)を省略して図示している。本実施形態に係る空気調和機1は、室内の天井30に埋め込まれるように設置される天井埋め込み型空気調和機であって、図1に示されているように、本体部2を備えている。本体部2は、ユニット本体3とユニット本体3の下部に設けられるパネル本体4とを備え、パネル本体4には吹出し口15が4つ設けられている。
【0023】
ユニット本体3は、天井30内に設置される四方体形の下方が開口された箱体であり、内部の中心部位に設置されたターボファン5と、その周りを囲むように配置された四角形状に曲げ成形されている熱交換器6と、熱交換器6の下部に配置されたドレンパン7と、ドレンパン7の周囲壁とユニット本体3の内周面との間に形成された吹出し風路8と、ターボファン5の吸込み側に配置されたベルマウス9等を備えた構成とされている。なお、この空気調和機1は、室外機(図示省略)に対して液管およびガス管からなる2本の冷媒配管10および電気配線11を介して接続されることになる。
【0024】
ユニット本体3の下面を覆うように設置され、天井パネル、化粧パネルとも称されるパネル本体4は、略正方形状をなすパネルでとされている。パネル本体4には、中央部位に室内の空気を吸込むための開口である吸込み口12が設けられており、その吸込み口12には、吸込みグリル13が設置されている。吸込みグリル13は、グリル内面側にエアフィルタ(図示省略)が設置されている。このエアフィルタを交換あるいは清掃するため、パネル本体4に対して、エアフィルタを室内の床面近くまで降下されるように、ワイヤ14、昇降モータ(図示省略)等が昇降自在に設置されている。なお、エアフィルタを自動清掃するため、エアフィルタ自動清掃機構を組み込んだ構成としてもよい。
【0025】
また、パネル本体4には、室内空気の吸込み口12の周りを取り囲むように、パネル本体4の四辺に対応して4方向にそれぞれ吹出し口15が設けられている。各吹出し口15は、吸込み口12から吸込んだ空気であって熱交換器6で冷却または加熱された空気が空調風として室内に吹出されるようになっている。
【0026】
また、パネル本体4は、パネル部17を有している。パネル部17は、吹出し口15に接続されて吹出し口15の外端から外側方向へ天井30(図2参照)に沿って延びている。パネル部17は、上面が天井30に接していて、下面は下流方向へ行くにしたがって、パネル部17の厚さを減少させるように湾曲している。
【0027】
4方向の吹出し口15近傍にそれぞれ1つずつルーバ16が設けられている。4つのルーバ16の構造は同一であるので、以下、1つのルーバ16について説明する。ルーバ16は、吹出し口15から吹出された空気の吹出し方向(風向)を調整する。ルーバ16の一端には、ルーバ用モータ(図示省略)に支持されるルーバ支持端部16aが設けられ、ルーバ16の他端には、ルーバ支持端部16aの自由端部16bが設けられている。ルーバ16は、ルーバ用モータを介してパネル本体4に回転自在に支持されていて、所定の角度だけルーバ支持端部16aを中心に自由端部16bが回転するように移動可能となっている。なお、4つのルーバ16は、それぞれ個別独立に移動可能である。
【0028】
また、4方向の吹出し口15近傍には、それぞれ1つずつフラップ機構18が設けられている。4つのフラップ機構18の構造は同一であるため、以下、1つのフラップ機構18について説明する。フラップ機構18は、図2図4に示されていますように、パネル本体4に固定されるモータ(回転駆動部)19と、モータ19に支持される第1アーム部20と、第1アーム部20に接続される第2アーム部21と、第2アーム部21に支持される案内部22とを有する。フラップ機構18の案内部22は、ルーバ16の近傍で吹出し口を閉鎖する第1位置(図2)と、吹出し口の下方であってルーバ16によって風向を調整された空気を受け止める第2位置(図3)と、パネル部17に沿うように外方に延びる第3位置(図4)とを移動可能である。
【0029】
第1アーム部20の一端には、モータ19に回転自在に支持される第1支持端部20aが設けられ、第1アーム部20の他端には、第2アーム部21と接続される第1接続端部20bが設けられている。第1アーム部20は、第1支持端部20aから第1接続端部20bまで直線状に延びている。第2アーム部21の一端には、第1アーム部20に対して回転自由に接続される第2接続端部21aが設けられ、第2アーム部21の他端には、案内部22を支持する第2支持端部21bが設けられている。第2アーム部21は、第2接続端部21aから第2支持端部21bまで直線状に延びている。案内部22は、板状であって、ルーバ16によって風向を調整された空気を所定の方向へ案内する。第1接続端部20bと第2接続端部21aとの接続部分には、アクチュエータ等は搭載されておらず、第1アーム部20が回転移動しても、第2アーム部21は、重力によって略鉛直方向に延びる状態を維持する構成となっている。
【0030】
上述したルーバ用モータ及びモータ19は、サーボモータとされており、図示しない制御部によって駆動される。制御部は、ルーバ用モータ及びモータ19の回転角度を得てその角度を所定のシーケンスに従って制御する。制御部は、例えば、CPU(Central rocessing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。
【0031】
次に、本実施形態のルーバ16及びフラップ機構18の動作について図2図5を用いて説明する。なお、図3図5に示されている二点鎖線は、運転停止時のルーバ16の位置である。
【0032】
図2は、空気調和機1が運転を停止している状態を示している。空気調和機1が運転を停止している状態では、図2に示されているように、モータ19が同図において時計回り方向に駆動力を発揮した状態で第1アーム部20を内側下方向に延びるように支持し、案内部22が吹出し口15を閉鎖する位置である第1位置に位置している。この時、ルーバ16は、案内部22の上方に位置していて、自由端部16bが案内部22の上面近傍に位置している。
【0033】
空気調和機1の運転が開始され、案内部22を第1位置から第2位置へ移動させる場合には、モータ19は駆動力を徐々に減少させる。モータ19の駆動力が徐々に減少すると、重力によって第1アーム部20は同図において反時計回りに回転し、内側下方向に延びた状態から第1支持端部20aを中心に第1接続端部20bが下方に移動するように回転移動し、モータ19の駆動力がなくなると第1アーム部20は鉛直方向に延びた状態となり、第2アーム部21を介して第1アーム部20に支持される案内部22が第2位置に位置する(図3参照)。案内部22の移動が完了すると、ルーバ用モータが駆動し、ルーバ16がルーバ支持端部16aを中心に自由端部16bが下方に向うように回転し、所定の位置まで移動する。第2位置に位置する案内部22の内端(同図において左端)は、ルーバ16の自由端部16bが最も下方に位置したときのルーバ16の下方向延長線L1よりも内側に位置している(図5参照)。なお、ルーバ16の移動は、案内部22の移動完了後でなくてもよく、案内部22の移動と同時に行われてもよい。また、案内部22は第2位置から第1位置にも移動可能である。その場合、フラップ機構18は、上述した第1位置から第2位置への移動と逆の動作を行う。
【0034】
案内部22を第2位置から第3位置へ移動させる場合には、モータ19が駆動を開始する。モータ19は、鉛直方向に延びた状態の第1アーム部20を同図において反時計回りに回転させ、水平外側方向に延びた状態へと回転移動させる。第1アーム部20が回転移動すると、第1アーム部20に接続されている第2アーム部21も移動し、第2アーム部21に支持されている案内部22が第3位置に移動する(図4参照)。第3位置に位置する案内部22の外端は、パネル部17の外端から鉛直下方向に延ばした線L2よりも外側に位置する。なお、案内部22は第3位置から第2位置にも移動可能である。その場合、フラップ機構18は、上述した第2位置から第3位置への移動と逆の動作を行う。
【0035】
次に、本実施形態の吹出し口15から吹出された空気の流れについて説明する。
案内部22が図3のように第2位置に位置する場合、吸込み口12から吸込まれた空気は、図3に矢印に示すように、吹出し口15近傍でルーバ16によって風向を調整される。ルーバ16によって風向を調整された空気は、ルーバ16の下方に位置する案内部22の上面に受け止められ、案内部22の延びる方向へ案内される。案内部22が第3位置に位置する場合、図4に矢印で示すように、吹出し口15から吹出された空気の一部は、吹出し口15の外端からパネル部17の下面の一部に沿うように流れた後、案内部22の下面に沿って流れる。
【0036】
以上説明した本実施形態の空気調和機1が奏する作用及び効果について説明する。
上記構成では、吹出し口15近傍にルーバ16が設けられ、吹出し口15から吹出された空気の風向をルーバ16によって調整できるので、吹出された空気を所望の方向に送ることができる。
また、上記構成では、フラップ機構18の案内部22がルーバ16の近傍の位置である第1位置と吹出し口15の下方に位置する第2位置とを移動可能である。したがって、案内部22はルーバ16の近傍からルーバ16の風を受け止めやすい第2位置に容易に短距離で移動することができる。よって、ルーバ16からの空気を案内部22が好適に受け止め、ドラフトを防止することができる。
【0037】
上記構成では、案内部22が第3位置に位置する場合(図4参照)、吹出し口15から吹出された空気の一部は案内部22の下面に沿って流れる。このとき、案内部22はパネル部17よりも下方に位置しているので、案内部22の下面に沿って流れる空気は天井30側へ流れにくい。したがって、天井30近傍での空気の対流を抑制することができ、天井30のスマッジングを抑制することができる。
【0038】
上記構成では、第3位置に位置する案内部22の外端部は、パネル部17の外側方向の一端よりも外側に位置している。よって、フラップ機構18の案内部22が第3位置に位置する場合、案内部22の下面に沿って流れる空気は、より天井30側へ流れにくくなる。これにより、パネル部17の表面に沿って空気が流れることを防止することができる。したがって、天井30近傍での空気の対流を確実に抑制することができ、天井30のスマッジングを抑制することができる。
【0039】
上記構成では、第2位置に位置する案内部22の内側端部は、図5に示したように、自由端部16bが最も下方に位置したときのルーバ16の下方向延長線L1よりも内側に位置する。よって、案内部22が第2位置に位置する場合、ルーバ16の表面を沿って流れる空気は、案内部22の内側端部よりも内側から下方に流れることなく、案内部22によって確実に受け止められる。したがって、空気調和機運転時のドラフトを確実に防止することができる。
【0040】
上記構成で、フラップ機構18の案内部22を移動させる場合、まず、モータ19が駆動し、第1支持端部20aを中心に第1アーム部20を回転移動させる。第1アーム部20が回転移動すると、第1アーム部20に対して回転自由に接続された第2アーム部21が移動し、これにより、第2アーム部21に固定されている案内部22が移動する。したがって、上記構成では、案内部22の移動を1つのモータ19で行うことができるので、複数のモータを用いる場合に比べて、フラップ機構18を簡素かつ安価なものにすることができる。
【0041】
上記構成では、モータ19に支持される第1アーム部20が鉛直下方向、すなわち重力方向に延びるように位置しているときに、案内部22が第2位置に位置する。したがって、モータ19が駆動していなくても、案内部22を第2位置に位置させることができる。したがって、案内部22を第2位置に位置させる構成を安価に実現できる。また、モータ19が故障等して、駆動できない状態であっても、自重により垂れ下げて案内部22を第2位置に位置させることができ、ドラフトを防止することができる。
【0042】
なお、本実施形態では第1アーム部20を駆動させる構成としてモータ19を用いたが、第1アーム部20を駆動させる構成はこれに限定されない。モータ19以外のアクチュエータであってもよいし、手動で駆動できるものであってもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 空気調和機
2 本体部
12 吸込み口
15 吹出し口
16 ルーバ
16a ルーバ支持端部
16b ルーバ自由端部
17 パネル部
18 フラップ機構
19 モータ(回転駆動部)
20 第1アーム部
20a 第1支持端部
20b 第1接続端部
21 第2アーム部
21a 第2接続端部
21b 第2支持端部
22 案内部
30 天井
図1
図2
図3
図4
図5