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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-216241(P2017-216241A)
(43)【公開日】2017年12月7日
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20171110BHJP
   H01R 13/11 20060101ALI20171110BHJP
【FI】
   H01R12/71
   H01R13/11 H
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-128876(P2017-128876)
(22)【出願日】2017年6月30日
(62)【分割の表示】特願2016-110125(P2016-110125)の分割
【原出願日】2016年6月1日
(71)【出願人】
【識別番号】390012977
【氏名又は名称】イリソ電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106220
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 正悟
(72)【発明者】
【氏名】木全 孝徳
【テーマコード(参考)】
5E123
【Fターム(参考)】
5E123AA01
5E123AB06
5E123AC11
5E123BA01
5E123BA07
5E123CB22
5E123CB31
5E123CB38
5E123CB45
5E123CB46
5E123CD01
5E123DA05
5E123DB11
5E123DB25
5E123DB33
5E123EA03
(57)【要約】
【課題】端子の加工が容易で製造精度が高く、部分めっきが容易に可能な低背のコネクタを提供すること。
【解決手段】ソケットコネクタ1のソケット端子2の接触部2dに、プラグ端子6bの嵌合方向に対する交差方向に沿って伸長する棒状であるとともに挿入間隙2g1を介して相互に対向位置に配置される第1の接触片部2eと第2の接触片部2fとを設けた。第1の接触片部2eと第2の接触片部2fは、基板から離間する方向に立ち上がる基端側脚部2e2、2f2と、基端側脚部2e2、2f2に繋がり交差方向に沿って伸長する棒状の第1の保持腕部2e1及び第2の保持腕部2f1とをそれぞれ有しており、第1の保持腕部2e1と第2の保持腕部2f1との間の挿入間隙2g1に挿入したプラグ端子6bを挟み込んで導通接触することができる。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に配置するハウジングと、
接続対象物との接触部を有しており、前記ハウジングに保持される端子とを備えるコネクタにおいて、
前記接触部は、前記接続対象物の嵌合方向に対する交差方向に沿って伸長する棒状であるとともに挿入間隙を介して相互に対向位置に配置される第1の接触片部と第2の接触片部とを有し、
前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、前記基板から離間する方向に立ち上がる脚部と、前記脚部に繋がり前記交差方向に沿って伸長する棒状の保持腕部とをそれぞれ有しており、前記保持腕部間に形成される前記挿入間隙に挿入した前記接続対象物を挟み込んで導通接触することを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記第1の接触片部の脚部と前記第2の接触片部の脚部とが繋がる基端側連結基部を有する請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記端子は、平板状の金属片にて形成されており、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、前記接続対象物と接触する前記金属片の表面が前記嵌合方向に沿って形成されている請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
【請求項4】
前記保持腕部は、棒片状の前記接続対象物の前記嵌合方向への挿入を受けて湾曲するように撓み変形する請求項1〜請求項3何れか1項記載のコネクタ。
【請求項5】
前記コネクタは複数の前記端子を有し、
前記ハウジングは、前記端子ごとに前記第1の接触片部と前記第2の接触片部を長手方向に亘って収容する長さを有する複数の端子保持溝を並列に配置して有している請求項1〜請求項4何れか1項記載のコネクタ。
【請求項6】
前記端子は、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部の一端側と他端側に前記端子保持溝に対する固定部を有する請求項5記載のコネクタ。
【請求項7】
前記コネクタは、前記基板に配置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングの内側に配置される可動ハウジングとを有し、
前記端子は、前記固定ハウジングに対して前記可動ハウジングを移動可能に支持する可動部をさらに有し、
前記可動部は、前記固定ハウジングから可動ハウジングに向かう一方向に沿って伸長しており、
前記第1の接触片部と前記第2の接触片部とは、前記可動ハウジングに配置され、前記可動部の前記可動ハウジング側の端部から前記基板の平面方向で前記一方向に沿って伸長するものである請求項1〜請求項6何れか1項記載のコネクタ。
【請求項8】
前記コネクタは、前記基板に配置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングの内側に配置される可動ハウジングとを有し、
前記端子は、前記固定ハウジングに対して前記可動ハウジングを移動可能に支持する可動部をさらに有し、
前記可動部は、前記固定ハウジングを形成する壁部を跨ぐ逆U字状に形成されている請求項1〜請求項6何れか1項記載のコネクタ。
【請求項9】
前記コネクタは、前記基板に配置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングの内側に配置される可動ハウジングとを有し、
前記端子は、前記固定ハウジングに対して前記可動ハウジングを移動可能に支持する可動部をさらに有し、
前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、前記基板から離間する高さ方向で、前記可動部よりも低く形成されている請求項1〜請求項6何れか1項記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に実装されて使用され、接続対象物と安定して導通接触する低背のコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特にスマートフォン等のモバイル機器では小型化・薄型化が進んでおり、こうした電気機器に使用されるコネクタにも低背化が求められている。そこで、ハウジングを小型化し、その内部に端子を折り曲げて収容したコネクタが使用されている(例として特許文献1)。この端子は接触部を接続対象物に押し付けるために、接触部を弾性的に支持する弾性片部を有する。また接続対象物との有効嵌合長を伸ばすために接続対象物の嵌合方向に沿って弾性片部を伸張させ、接触部を接続対象物の挿入口側の位置に配置している。これらによって、低背のコネクタでありながらも接続対象物との接続信頼性が高いコネクタとすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−221602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のコネクタでは、長い弾性片部を狭いハウジングの内部に収容するため、端子を複雑に折り曲げている。そのため、製造が困難であり製造上の精度に課題がある。さらにこのように端子が複雑に折り曲げた構造であることから、接触部のみに部分めっきすることが困難である。即ち、端子については導通性を向上させる等の観点から金めっきを施すようにしているが、端子全体を金めっきするとコスト高となるため、できるだけ特に導通性が求められる接点部に対して部分めっきをするのが好ましい。しかしながら、上記のコネクタの端子では、端子の高さ方向の中間位置に接点部が形成されており、部分めっきを行うスパージャ等の治具を接点部に近接させることができないことから、接点部の部分めっきが難しい。そのため、端子面に全面に渡ってめっきを施す必要があるため、めっきのコストが掛かり、低コスト化が困難であるという課題もある。
【0005】
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は、端子の部分めっきが容易に可能な低背のコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明は以下のように構成される。
【0007】
即ち本発明は、ハウジングと、接続対象物との接触部を有しており、前記ハウジングに保持される端子とを備えるコネクタについて、前記接触部は、前記接続対象物の嵌合方向に対する交差方向に沿って伸長する棒状であるとともに挿入間隙を介して相互に対向位置に配置される第1の接触片部と第2の接触片部と、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部の基端部同士を繋ぐ基端側連結基部を有しており、前記挿入間隙に挿入した前記接続対象物を挟み込んで導通接触することを特徴とするコネクタを提供する。
【0008】
本発明のコネクタは接続対象物の嵌合方向に対する交差方向に沿って伸長する棒状である第1の接触片部と第2の接触片部が、接続対象物を挟持した状態で導通接触する。よって、例えば前述した背景技術のコネクタのように各接触片部が上記嵌合方向に沿って伸長して設けられる場合と比較して、低背の端子とすることができる。また、本発明によれば2つの接触片部が接続対象物を挟み込んで導通接触するため、接続対象物とより確実に導通接触し続けることができる。特に本発明の第1の接触片部と第2の接触片部とが基端側連結基部で繋がれていることで、それらが異なる位置から独立して伸長する場合と比較して、接続対象物に対してより強い挟持力を発揮することができる。よって、端子が低背であり有効嵌合長が短い場合であっても接続信頼性の高いコネクタとすることができる。
【0009】
また、こうした構成とすることで端子を複雑に折り曲げた構造とすることなく接続対象物と安定して導通接触することができる。よって、製造が容易な端子とすることができる。また、第1の接触片部と第2の接触片部が棒状であって、それらは平行棒のように接続対象物の嵌合方向に対する交差方向に沿って伸長しており、端子の構造上、最も外側に位置して外部に露出している。したがって、前述した背景技術のコネクタのように端子の高さ方向の中間位置に接点部がある端子構造ではないため、第1の接触片部と第2の接触片部の特定箇所への部分金めっきも容易である。そのため、金めっきを端子面の全面に施す必要が無いため、端子の低コスト化が可能である。
【0010】
前記本発明の端子は、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部の先端部同士を繋ぐ先端側連結基部を有するものとすることができる。
【0011】
これにより、第1の接触片部と第2の接触片部とが際限なく大きく塑性変形してしまうといった事態を生じ難くすることができる。また同時に、より強い復元力を発揮することができるため、接続対象物をより強い力で保持することができる。
【0012】
前記本発明の前記第1の接触片部と前記第2の接触片部の対向縁部がロール面でなるものとすることができる。
【0013】
導電性の金属板を打ち抜いて設けた端子のせん断面や破断面は平滑ではなく表面に細かな凹凸がある場合がある。そのため、仮に端子がそうしたせん断面や破断面で接続対象物と導通接触するものとすると、端子が接続対象物と安定して導通接触できない場合がある。これに対して第1の接触片部と第2の接触片部とが、せん断加工を受けていない金属板の表面であるロール面で接続対象物と導通接触することで、接続対象物と端子の接続信頼性を高めることができる。
【0014】
前記本発明のハウジングが、基板に固定される固定ハウジングと、該固定ハウジングに対して変位可能に配置される可動ハウジングとを備えており、前記端子が、一端側が前記可動ハウジングに保持され、他端側が前記固定ハウジングに保持されており、前記可動ハウジングを前記固定ハウジングに対して弾性変位させる可動部を有するものとすることができる。
【0015】
このように、端子が可動部を有することで、振動や衝撃等を受けた場合であっても可動部が弾性変形することで位置ずれを吸収し、接触部を接続対象物に追従させて導通接触を維持することができる。よって、そうした可動部を有さない場合と比較して接続対象物との接続信頼性を高めることができる。こうした効果は例えばモバイル機器のように振動や衝撃を受けやすい環境で使用される場合に特に有効である。
【0016】
また本発明は、何れかの前記本発明のコネクタをソケットコネクタとし、該ソケットコネクタと嵌合接続するプラグコネクタについて、前記ソケットコネクタの前記第1の接触片部及び前記第2の接触片部と導通接触する棒片状でなるプラグ端子を備えており、該プラグ端子は、前記第1の接触片部と導通接触する一方面側に設けられ、前記第1の接触片部に抜去方向で係止する第1の係止部と、前記第2の接触片部と導通接触する他方面側に設けられ、前記第2の接触片部に抜去方向で係止する第2の係止部とを有することを特徴とするプラグコネクタを提供する。
【0017】
プラグ端子がこうした第1の係止部と第2の係止部を有することでソケットコネクタが低背で、ソケット端子とプラグ端子の有効嵌合長が短い場合であっても、プラグ端子が第1の接触片部及び第2の接触片部の導通接触を確実に維持することができる。また、プラグ端子の一方面に第1の係止部を有し、他方面に第2の係止部を有することで、第1の接触片部及び第2の接触片部によって、プラグ端子を両面側から挟み込んで係止することができる。よって、プラグ端子に対する各接触片部の変位を確実に抑制することができるため、接続信頼性を高めることができる。
【0018】
更に、上記目的を達成すべく、本発明は以下のようにも構成される。
【0019】
即ち本発明は、基板に配置するハウジングと、接続対象物との接触部を有しており、前記ハウジングに保持される端子とを備えるコネクタについて、前記接触部は、前記接続対象物の嵌合方向に対する交差方向に沿って伸長する棒状であるとともに挿入間隙を介して相互に対向位置に配置される第1の接触片部と第2の接触片部とを有し、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、前記基板から離間する方向に立ち上がる脚部と、前記脚部に繋がり前記交差方向に沿って伸長する棒状の保持腕部とをそれぞれ有しており、前記保持腕部間に形成される前記挿入間隙に挿入した前記接続対象物を挟み込んで導通接触することを特徴とするコネクタを提供する。
【0020】
前記本発明の端子は、前記第1の接触片部の脚部と前記第2の接触片部の脚部とが繋がる基端側連結基部を有するものとすることができる。
【0021】
前記本発明の前記端子は、平板状の金属片にて形成されており、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、前記接続対象物と接触する前記金属片の表面が前記嵌合方向に沿って形成されているものとすることができる。
【0022】
前記本発明の前記保持腕部は、棒片状の前記接続対象物の前記嵌合方向への挿入を受けて湾曲するように撓み変形するものとすることができる。
【0023】
前記本発明の前記コネクタは複数の前記端子を有し、前記ハウジングは、前記端子ごとに前記第1の接触片部と前記第2の接触片部を長手方向に亘って収容する長さを有する複数の端子保持溝を並列に配置して有しているものとすることができる。
【0024】
前記本発明の前記端子は、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部の一端側と他端側に前記端子保持溝に対する固定部を有するものとすることができる。
【0025】
前記本発明の前記コネクタは、前記基板に配置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングの内側に配置される可動ハウジングとを有し、前記端子は、前記固定ハウジングに対して前記可動ハウジングを移動可能に支持する可動部をさらに有し、前記可動部は、前記固定ハウジングから可動ハウジングに向かう一方向に沿って伸長しており、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部とは、前記可動ハウジングに配置され、前記可動部の前記可動ハウジング側の端部から前記基板の平面方向で前記一方向に沿って伸長するものとすることができる。
【0026】
前記本発明の前記コネクタは、前記基板に配置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングの内側に配置される可動ハウジングとを有し、前記端子は、前記固定ハウジングに対して前記可動ハウジングを移動可能に支持する可動部をさらに有し、前記可動部は、前記固定ハウジングを形成する壁部を跨ぐ逆U字状に形成されているものとすることができる。
【0027】
前記本発明の前記コネクタは、前記基板に配置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングの内側に配置される可動ハウジングとを有し、前記端子は、前記固定ハウジングに対して前記可動ハウジングを移動可能に支持する可動部をさらに有し、前記第1の接触片部と前記第2の接触片部は、前記基板から離間する高さ方向で、前記可動部よりも低く形成されているものとすることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、複雑な立体構造を有さず、部分めっきが容易に可能な低背のコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】一実施形態のソケットコネクタの正面、平面、右側面を示す斜視図。
図2図1のソケットコネクタの背面、底面、左側面を示す斜視図。
図3図1のソケットコネクタの正面図。
図4図1のソケットコネクタの平面図。
図5図1のソケットコネクタの底面図。
図6図1のソケットコネクタの右側面図。
図7図1のソケット端子の正面、平面、右側面を示す斜視図。
図8図1のソケット端子の背面、底面、左側面を示す斜視図。
図9図1のソケット端子の接触部の形成方法を示す説明図。
図10図1のソケットコネクタが嵌合するプラグコネクタを示す説明図。
図11図1のソケットコネクタと図10のプラグコネクタとが嵌合する前の状態を示す説明図。
図12図11のソケットコネクタとプラグコネクタとの嵌合状態を示す説明図
図13図7のソケット端子と図10のプラグ端子とが導通接触する前の状態を示す説明図。
図14図13のソケット端子とプラグ端子とが導通接触している状態を示す説明図。
図15図14のソケット端子の接触部とプラグ端子の接触片部とが導通接触している状態を示す説明図。
図16図15のプラグ端子の先端部がソケット端子の端子挿通部に挿入された状態を示す説明図であって、分図(a)は側面側模式図、分図(b)は矢示SA−SA線断面模式図。
図17図16のプラグ端子の係止部がソケット端子の接触部に係止している状態を示す説明図であって、分図(a)は側面側模式図、分図(b)は矢示SB−SB線断面模式図。
図18】ソケット端子に部分めっきを行う状態を模式的に示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明のコネクタの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0031】
本明細書、特許請求の範囲、図面では、ソケットコネクタ1が備える「端子」としてのソケット端子2の配列方向に沿う幅方向をX方向、ソケット端子2の第1の接触片部2eと第2の接触片部2fの伸長方向に沿う前後方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。また、高さ方向Zにおける平面側を「上側」とし、底面側を「下側」とする。こうした上下方向の特定は本発明のコネクタの実装方向、使用方向を限定するものではない。
【0032】
なお、ソケットコネクタ1について、背面図は正面図とは同一のものとして表されるため、記載を省略する。また、左側面図は右側面図と同一のものとして表されるため、記載を省略する。
【0033】
実施形態〔図1図18〕:
〔ソケットコネクタ〕
ソケットコネクタ1は、基板P1に実装されて使用され、基板P1の回路パターンと「接続対象物」としてのプラグコネクタ6とを導通接続する(図11,12)。このソケットコネクタ1は、図1図6で示すようにソケットハウジング3と、ソケットハウジング3に保持されるソケット端子2とを有する。
【0034】
〔ソケットハウジング〕
ソケットハウジング3は、絶縁性樹脂の成型体でなる固定ハウジング4と、可動ハウジング5とを有する。
【0035】
固定ハウジング4は枠状でなり、前壁部4aと、後壁部4bと、側壁部4cとを有する。
【0036】
前壁部4aと後壁部4bは、幅方向Xに沿う板片状でなり、ソケット端子2の固定部2bが固定される固定穴(図示略)が設けられている。
【0037】
側壁部4cは、前後方向Yに沿う板片状でなり、ソケットハウジング3において幅方向Xにおける両端側に1つずつ設けられる。各側壁部4cは、前壁部4aと後壁部4bの幅方向Xにおける端部同士をつなぐ。また、側壁部4cの下端には、下側に向けて開口する凹部4dが形成されている。側壁部4cの幅方向Xにおける両端側には、固定金具4c1が固定されており、各固定金具4c1は前後方向Yに沿って伸長する補強板4c2と、補強板4c2の前後方向Yにおける両端側に設けられて基板P1に実装される実装部4c3とを有する。補強板4c2が側壁部4cの前後方向Yに沿う全長に渡って設けられるため、ソケットハウジング3を小型・低背としても、プラグコネクタ6や基板P1から受ける負荷に耐えられるように補強することができる。
【0038】
可動ハウジング5は、略直方体状でなり、枠状でなる固定ハウジング4の内側に配置される。また、可動ハウジング5は、後述するソケット端子2によって固定ハウジング4に対して変位可能に保持される。こうした可動ハウジング5は、端子保持溝5aと、係止孔5bと、突出部5cとを有する。
【0039】
端子保持溝5aは、可動ハウジング5の幅方向Xに沿って複数並列に配置されている。この端子保持溝5aには、ソケット端子2の基端側固定部2hと先端側固定部2iとが1つずつ圧入されて固定されている。また、端子保持溝5aの底部には貫通孔5a1が形成されており、プラグコネクタ6との嵌合状態でプラグ端子6bの先端部6b5が挿入される(図15)。
【0040】
係止孔5bは、可動ハウジング5の幅方向Xにおける両端側に1つずつ設けられ、プラグコネクタ6のプラグハウジング6aに設けられる位置決め部6a1が挿入される。
【0041】
突出部5cは、可動ハウジング5の幅方向Xにおける両端側に設けられている。この突出部5cが、固定ハウジング4が有する凹部4dの内部に配置されることで、可動ハウジング5が固定ハウジング4に対して抜け止めされる。また、突出部5cが凹部4dの内側で変位することで、可動ハウジング5が固定ハウジング4に対して変位することができる。
【0042】
〔ソケット端子〕
ソケット端子2は、図7図9で示すように、導電性の金属板を折り曲げて形成されており、基板接続部2aと、固定部2bと、可動部2cと、「接触部」としてのソケット接触部2dとを有する。
【0043】
基板接続部2aは、ソケット端子2の一端側に設けられて、基板P1に実装される。
【0044】
固定部2bは、基板接続部2aに繋がって固定ハウジング4の前壁部4aと後壁部4bに設けられる固定穴(図示略)対して挿入されて保持される。
【0045】
可動部2cは、略逆U字状でなり、幅方向X及び前後方向Yに沿って弾性変形する。こうした可動部2cが後述するソケット接触部2dに直接繋がることで、振動や衝撃等が加えられた際に可動部2cが弾性変形して、ソケット接触部2dを直接的に効率よく弾性変位させることができる。これによりソケット接触部2dがプラグ端子6bの変位に追従することができるため、接続信頼性を高めることができる。
【0046】
ソケット接触部2dは、可動部2cに繋がって設けられ、基端側連結基部2jと、第1の接触片部2eと、第2の接触片部2fと、端子挿通部2gと、先端側連結基部2kと、基端側固定部2hと、先端側固定部2iとを有する。
【0047】
基端側連結基部2jは可動部2cに繋がり、第1の接触片部2eと第2の接触片部2fとが伸長する。
【0048】
第1の接触片部2eは、前後方向Yに沿って設けられる第1の保持腕部2e1と、第1の保持腕部2e1の基端側に設けられる基端側脚部2e2と先端側に設けられる先端側脚部2e3とを有する。第1の保持腕部2e1において第2の保持腕部2f1と対向する面に第1の接点部2e4が設けられている。基端側脚部2e2は可動部2cの先端から上側に向けて伸長する。また、先端側脚部2e3は第1の保持腕部2e1の先端から下側に向けて伸長する。よって、第1の保持腕部2e1は、基端側脚部2e2と先端側脚部2e3とによって支持されており、基板P1から離間した位置に保持される。
【0049】
第2の接触片部2fは第1の接触片部2eとは幅方向Xにおける対称形状でなり第1の接触片部2eに隣接して配置される。この第2の接触片部2fは前後方向Yに沿って設けられる第2の保持腕部2f1と、第2の保持腕部2f1の基端側に設けられる基端側脚部2f2と、先端側に設けられる先端側脚部2f3とを有する。第2の保持腕部2f1において第1の保持腕部2e1と対向する面に第2の接点部2f4が設けられている。基端側脚部2f2は可動部2cの先端から上側に向けて伸長する。また、先端側脚部2f3は第2の保持腕部2f1の先端から下側に向けて伸長する。よって、第2の保持腕部2f1は第1の保持腕部2e1と同様に基端側脚部2f2と先端側脚部2f3とによって支持されており、基板P1から離間した位置に保持される。
【0050】
先端側連結基部2kは、前後方向Yにおける先端側に設けられ、第1の接触片部2eの先端側脚部2e3と第2の接触片部2fの先端側脚部2f3とを連結している。
【0051】
端子挿通部2gは、第1の保持腕部2e1と第2の保持腕部2f1とによって形成され、プラグコネクタ6が備えるプラグ端子6bの挿入間隙2g1を形成する。こうした挿入間隙2g1の幅方向Xに沿う長さは、プラグコネクタ6の非嵌合状態においてプラグ端子6bの幅方向Xにおける長さよりも短く形成されている。
【0052】
基端側固定部2hは、基端側連結基部2jに繋がって前後方向Yに沿って伸長する。先端側固定部2iは、先端側連結基部2kに繋がって前後方向Yに沿って伸長する。
【0053】
〔プラグコネクタ〕
プラグコネクタ6は、図10で示すようにプラグハウジング6aと、プラグ端子6bとを備える。
【0054】
〔プラグハウジング〕
プラグハウジング6aは、絶縁性樹脂の成型体でなる箱状である。プラグハウジング6aには、プラグ端子6bが幅方向Xに沿って並列に配置されており、こうしたプラグ端子6bの列が前後方向Yに沿って2列設けられている。また、プラグハウジング6aの幅方向Xにおける両端側には、ソケットコネクタ1との嵌合状態における下側(ソケットハウジング3側)に向けて突出する位置決め部6a1が1つずつ形成されている。また、プラグハウジング6aの幅方向Xにおける両端側には、基板P2に実装される固定金具6a2が固定されている。
【0055】
〔プラグ端子〕
プラグ端子6bは導電性の金属板を打ち抜いた金属片でなり、接触片部6b1と、ハウジング固定部6b2と、基板接続部6b6とを有する(図13,14)。
【0056】
接触片部6b1はX−Y平面に沿う断面が略矩形でなり、先端部6b5と、プラグ接触部6b3と、進入許容部6b9と、第1の係止部6b4と、第2の係止部6b8とを有する。
【0057】
先端部6b5は断面略矩形でなり、各角部が面取りされることでR面が設けられている。また、先端部6b5の下端部分には、面取りされることで、C面でなるガイド部6b7が形成されている。ガイド部6b7は先端部6b5の全ての面の下端に形成されているため、先端部6b5は先端に向けて先細りになっている。
【0058】
このガイド部6b7はソケットコネクタ1とプラグコネクタ6とが嵌合する際に最初にソケット端子2の端子挿通部2gに挿入される部分である。よって、こうしたガイド部6b7が形成されることで、ガイド部6b7が端子挿通部2gを少しずつ拡開し、先端部6b5が端子挿通部2gにスムーズに挿入される。また、先端部6b5の角部が面取りされてR面が設けられることで、端子挿通部2gへの挿入時において、そうした角部がソケット端子2の第1の接触片部2eや第2の接触片部2fに引っ掛かったり損傷を加えたりすることを抑制することができる。
【0059】
プラグ接触部6b3は、先端部6b5の上側に設けられる。また、プラグ接触部6b3は接触片部6b1の幅方向Xにおける両面側に1つずつ設けられている。第1の接触片部2eはそうした2つのプラグ接触部6b3のうち、接触片部6b1の一方面側に設けられるプラグ接触部6b3と導通接触する。また、第2の接触片部2fはそうした2つのプラグ接触部6b3のうち、接触片部6b1の他方面側に設けられるプラグ接触部6b3と導通接触する。なお、本実施形態のプラグ接触部6b3は、先端部6b5と面一で形成されている。
【0060】
進入許容部6b9は、プラグ接触部6b3に隣接して形成されている。進入許容部6b9は、プラグ端子6bを形成する金属の角部が面取りされたC面として形成されている。特に本実施形態では、接触片部6b1を形成する断面略矩形でなる金属片が有する4つの角部に、進入許容部6b9が1つずつ設けられる。これにより、この進入許容部6b9が形成される高さ位置での断面形状は略八角形となっている。
【0061】
第1の係止部6b4及び第2の係止部6b8は、高さ方向Zで先端部6b5と進入許容部6b9との間に形成されている。こうした第1の係止部6b4及び第2の係止部6b8は、先端部6b5と進入許容部6b9との断面形状や断面積の違いによって形成される段部でなる。これにより、第1の係止部6b4及び第2の係止部6b8は、進入許容部6b9の下端から一段外側に突出している。
【0062】
第1の係止部6b4は第1の接触片部2eが導通接触する、幅方向Xにおける一方面側のプラグ接触部6b3に隣接して形成される。具体的には、このプラグ接触部6b3を前後方向Yに沿って挟むように、2つ形成される。また、第2の係止部6b8は第2の接触片部2fが導通接触する、幅方向Xにおける他方面側のプラグ接触部6b3に隣接して形成される。具体的には、このプラグ接触部6b3を前後方向Yに沿って挟むように2つ形成される。ソケットコネクタ1とプラグコネクタ6の嵌合状態において、プラグ端子6bがソケット端子2から離間する方向に変位すると、ソケット端子2の第1の接触片部2eが第1の係止部6b4に係止し、第2の接触片部2fが第2の係止部6b8に係止することで、プラグ端子6bが抜け止めされる。
【0063】
ハウジング固定部6b2は断面略コ字状でなり、ソケットハウジング3に対して固定される。また、ハウジング固定部6b2の前後方向Yにおける一端側には、基板P2に実装される基板接続部6b6が形成されている。
【0064】
基板接続部6b6は、ハウジング固定部6b2に繋がり、前後方向Yに沿って伸長する長片部でなる。基板接続部6b6が基板P2に実装されることで、基板P2に設けられる回路パターン(図示略)とプラグ端子6bとが導通接続する。
【0065】
〔ソケット端子の製造方法の説明〕
ソケット端子2の製造方法について説明する。ソケット端子2は導電性の金属板を打ち抜いて設けた金属片に曲げ加工を行うことで形成されている。特にソケット接触部2dは、図9の一点鎖線で示すように、第1の接触片部2eと第2の接触片部2fが、基端側固定部2h及び先端側固定部2iと同じ高さ位置に設けられている平板状の金属片から、折り起こすようにして設けられる。そのため、第1の接触片部2eの第1の接点部2e4と第2の接触片部2fの第2の接点部2f4は、上記金属片の破断面ではなく、ロール面に設けられる。金属板を打ち抜くことで生じるせん断面や破断面には細かい凹凸が形成される場合がある。よって、こうしたせん断面や破断面でプラグ端子6bの接触片部6b1と導通接触することとすると、接続信頼性が低下するおそれがある。そこで、本実施形態ではそうしたせん断加工を施していない平滑なロール面に第1の接点部2e4と第2の接点部2f4とを形成することで、ソケット端子2とプラグ端子6bとがより安定して導通接続することができる。
【0066】
また、ソケット接触部2dが前後方向Yに沿って伸長する棒状でなる第1の接触片部2eと第2の接触片部2fとを有するシンプルな構成となっている。そのため寸法安定性が高く製造上の精度が高いソケット端子2とすることができる。さらに、第1の接触片部2eと第2の接触片部は、ソケット端子2の高さ方向Zに伸長するのではなく、平面方向(前後方向Y)に平行棒のように伸長して形成されており、ソケット端子2の構造上、最も外側に位置して外部に露出しており、第1の接点部2e4、第2の接点部2f4も外部に露出している。そのため、図18で示すように、部分めっきを行うスパージャP3のめっき液吐出口P4を容易に接点部2e4,2f4に近接させることができることから、接点部2e4,2f4に対してめっき液Wを吐出して行う部分金めっきを容易かつ精度よく行うことが可能である。よって、ソケット端子2の全体に渡って金めっきを施す必要が無いため、ソケット端子2の製造コストを低下することができる。
【0067】
〔使用方法の説明〕
まずソケットコネクタ1を基板P1に実装する。その後、図11図12で示すようにプラグハウジング6aが有する位置決め部6a1を可動ハウジング5の係止孔5bに挿入する。こうすることで、プラグ端子6bの接触片部6b1がソケット端子2の端子挿通部2gに位置決めされる。続けて接触片部6b1を端子挿通部2gに挿入してソケットコネクタ1とプラグコネクタ6を嵌合する。
【0068】
プラグ端子6bの接触片部6b1の幅方向Xに沿う長さは、ソケット端子2の挿入間隙2g1の幅方向Xに沿う長さよりも短いため、プラグ端子6bの接触片部6b1のガイド部6b7がソケット端子2の第1の接触片部2eと第2の接触片部2fを幅方向Xにおける外側に向けて押圧して撓ませて、挿入間隙2g1を広げながら、先端部6b5が端子挿通部2gに挿入される。先端部6b5を形成する金属片の角部が上述のように面取りされているため、各接触片部2e,2fに引っ掛かることなくスムーズに端子挿通部2gに挿入することができる(図13図15では、ソケット端子2とプラグ端子6bのみを抜き出して嵌合方法を示す)。
【0069】
その後、さらにプラグ端子6bの端子挿通部2gへの挿入作業を続けることで、プラグ端子6bの先端部6b5及び係止部6b4,6b8が挿入間隙2g1を通過する。上述の通り、先端部6b5が進入許容部6b9よりも一段外側に設けられることで係止部6b4,6b8が形成されている。よって、進入許容部6b9が第1の接触片部2eと第2の接触片部2fに到達した際に、各接触片部2e,2fは復元力によって進入許容部6b9の側に弾性変形する(図16図17参照)。これにより、各接点部2e4,2f4がプラグ接触部6b3と接触する。その際、作業者の手元でクリック感を得ることができるため、ソケットコネクタ1とプラグコネクタ6の嵌合作業が完了したことを手元の感覚で確認することができる。そしてこの嵌合状態では、図17(b)で示すように、各接点部2e4,2f4がプラグ接触部6b3の押圧を受けて湾曲するように撓み変形した状態となる。この撓み変形により、接点部2e4,2f4をプラグ接触部6b3と確実に導通接触させることができる。
【0070】
この嵌合状態において、先端部6b5はソケットハウジング3の可動ハウジング5が有する端子保持溝5aの貫通孔5a1に収容される。これにより、端子保持溝5aよりも上側に先端部6b5が配置される場合と比較して、接触片部6b1を可動ハウジング5に対してより深い位置まで挿入することができる。よって、ソケットコネクタ1とプラグコネクタ6の嵌合構造1Aをより低背にすることができる。
【0071】
上述の通り、第1の接触片部2eの基端側脚部2e2と第2の接触片部2fの基端側脚部2f2とが基端側連結基部2jで連結し、第1の接触片部2eの先端側脚部2e3と第2の接触片部2fの先端側脚部2f3とが先端側連結基部2kで連結している。こうして第1の接触片部2eと第2の接触片部2fとが先端側と基端側で互いに連結していることで、端子挿通部2gにプラグ端子6bの接触片部6b1が挿入されて、第1の保持腕部2e1と第2の保持腕部2f1が接触片部6b1から離れる方向に向けて弾性変形しても、それらが際限なく弾性変形して塑性変形するといった事態が生じにくい。また、こうした構成とすることで、この第1の接触片部2eと第2の接触片部2fとが挿入間隙2g1を狭める方向に向かう強い復元力を発揮させることができる。こうした復元力によりプラグ端子6bの接触片部6b1を強い力で挟み込んで保持することができる。
【0072】
上述の通り、ソケット端子2の端子挿通部2gに挿入された接触片部6b1が高さ方向Zに沿って変位しようとすると、係止部6b4,6b8が第1の接触片部2eと第2の接触片部2fに引っかかることで抜け止めされる。こうすることで、有効嵌合長が短い場合であってもソケット端子2のソケット接触部2dとプラグプラグ接触部6b3とが離間することなく、導通接触し続けやすくすることができる。また本実施形態のソケットコネクタ1はソケット端子2を複数備えるため、全てのソケット端子2の係止部6b4,6b8が各接触片部2e,2fに対して抜け止めされることで、プラグコネクタ6はソケットコネクタ1に対してより強固に抜け止めされる。
【0073】
本実施形態のソケットコネクタ1は第1の接触片部2eと第2の接触片部2fによってプラグ端子6bの接触片部6b1を挟持するように導通接触する。よって、ソケット接触部2d自体に複雑なり立体構造を設けることなくソケット接触部2dを形成することができる。これにより、製造上の精度が高く、部分めっきのしやすいソケット端子2とすることができる。また、また、全体として低背のソケットコネクタ1とすることができる。
【0074】
変形例:
前記本実施形態のソケットコネクタ1が、ソケット端子2が可動部2cを有しており、ソケットハウジング3が固定ハウジング4と可動ハウジング5とを備える、いわゆるフローティングコネクタである例を示した。これに対して、プラグコネクタ6の大きな振動や衝撃に対応する必要が無い場合には、ソケット端子2が可動部2cを有さず、ソケットハウジング3が可動ハウジング5を有さないソケットコネクタとすることもできる。
【0075】
前記本実施形態のソケット端子2が、第1の接触片部2eと第2の接触片部2fが基端側で基端側連結基部2jによって連結され、先端側で先端側連結基部2kによって連結される例を示した。これに対して、例えば第1の接触片部2eと第2の接触片部2fとが先端側で連結していないソケット端子2とすることもできる。この場合には、X−Y平面に沿う断面がより大きなプラグ端子6bの接触片部6b1とも導通接触可能なソケット端子2とすることもできる。
【0076】
前記実施形態のソケット端子2が有する可動部2cが、X方向及びY方向に沿って弾性変形する例を示した。これに対して可動部2cがZ方向にも弾性変形するものとしても良い。また、プラグ端子6bの接触片部6b1を高さ方向Zで第1の保持腕部2e1と第2の保持腕部2f1よりも長くすることで、接触片部6b1が各保持腕部2e1,2f1に対してZ方向で変位することができるようにしても良い。
【0077】
前記本実施形態のプラグ端子6bが、接触片部6b1を形成する断面矩形でなる金属片の角部を面取りされて形成されたC面でなる進入許容部6b9を有する例を示した。これに対して、面取りされて形成されたR面でなる進入許容部とすることもできる。
【符号の説明】
【0078】
1 ソケットコネクタ
1A 嵌合構造
2 ソケット端子
2a 基板接続部
2b 固定部
2c 可動部
2d ソケット接触部
2e 第1の接触片部
2e1 第1の保持腕部
2e2 基端側脚部
2e3 先端側脚部
2e4 第1の接点部
2f 第2の接触片部
2f1 第2の保持腕部
2f2 基端側脚部
2f3 先端側脚部
2f4 第2の接点部
2g 端子挿通部
2g1 挿入間隙
2h 基端側固定部
2i 先端側固定部
2j 基端側連結基部
2k 先端側連結基部
3 ソケットハウジング
4 固定ハウジング
4a 前壁部
4b 後壁部
4c 側壁部
4c1 固定金具
4c2 補強板
4c3 実装部
4d 凹部
5 可動ハウジング
5a 端子保持溝
5a1 貫通孔
5b 係止孔
5c 突出部
6 プラグコネクタ
6a プラグハウジング
6a1 位置決め部
6a2 固定金具
6b プラグ端子
6b1 接触片部
6b2 ハウジング固定部
6b3 プラグ接触部
6b4 第1の係止部
6b5 先端部
6b6 基板接続部
6b7 ガイド部
6b8 第2の係止部
6b9 進入許容部
P1 基板
P2 基板
P3 スパージャ
P4 めっき液吐出口
W めっき液
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18