【解決手段】帯状の剥離シートRLの一方の面に接着シートASが仮着された原反RSを繰り出す繰出手段20と、繰出手段20で繰り出された原反RSにおける剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段30と、剥離手段30で剥離された接着シートASを被着体WFに押圧して貼付する押圧手段40とを備え、接着シートASが剥離された剥離シートRLによって被着体WFの被着面WF1から塵埃DUを除去する塵埃除去手段50を備えている。
前記剥離シートへの塵埃の付着を促進させる付着媒体を当該剥離シートに付与する付着媒体付与手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート貼付装置。
前記塵埃除去手段は、前記剥離シートに付着した塵埃を当該剥離シートから除去する塵埃回収手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のシート貼付装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された従来の装置は、シート貼付装置とは別の位置に設けられるので、設備が大型化するという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、設備の大型化を防止することができるシート貼付装置および貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のシート貼付装置は、帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出手段と、前記繰出手段で繰り出された原反における剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段と、前記剥離手段で剥離された前記接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備え、前記接着シートが剥離された剥離シートによって前記被着体の被着面から塵埃を除去する塵埃除去手段を備えていることを特徴とする。
【0007】
この際、本発明のシート貼付装置では、前記塵埃除去手段は、前記接着シートが剥離された剥離シートを前記被着面に離間接近させる接離手段を備えていることを特徴とすることが好ましい。
また、本発明のシート貼付装置では、前記剥離シートへの塵埃の付着を促進させる付着媒体を当該剥離シートに付与する付着媒体付与手段を備えていることが好ましい。
さらに、本発明のシート貼付装置では、前記塵埃除去手段は、前記剥離シートに付着した塵埃を当該剥離シートから除去する塵埃回収手段を備えていることが好ましい。
【0008】
一方、本発明のシート貼付方法は、帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出工程と、前記繰出工程で繰り出された原反における剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離工程と、前記剥離工程で剥離された前記接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧工程とを有し、前記接着シートが剥離された剥離シートによって前記被着体の被着面から塵埃を除去する塵埃除去工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のような本発明によれば、接着シートが剥離された剥離シートによって被着体の被着面から塵埃を除去するので、シート貼付装置の別の位置に除塵装置を設ける必要がなく、設備の大型化を防止することができる。
【0010】
この際、接離手段を備えれば、剥離シートを被着面に近付けて確実に塵埃を除去することができる。
また、付着媒体付与手段を備えれば、効率よく塵埃を剥離シートに付着させて除去することができる。
さらに、塵埃回収手段を備えれば、剥離シートに付着した塵埃が当該剥離シートから剥がれて浮遊したり拡散したりして、雰囲気が汚染されることを防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な
図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な
図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
【0013】
図1において、シート貼付装置10は、帯状の剥離シートRLの一方の面に接着シートASが仮着された原反RSを繰り出す繰出手段20と、繰出手段20で繰り出された原反RSにおける剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板30と、剥離板30で剥離された接着シートASを被着体としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」ともいう)WFに押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ40と、接着シートASが剥離された剥離シートRLによってウエハWFの被着面WF1から塵埃DU(
図2参照)を除去する塵埃除去手段50と、剥離シートRLへの塵埃DUの付着を促進させる付着媒体を当該剥離シートRLに付与する付着媒体付与手段60とを備え、ウエハWFを支持して搬送する搬送手段70の上方に配置されている。なお、本実施形態の場合、剥離シートRLにおける接着シートASが仮着された一方の面が除塵面RL1となる。
【0014】
繰出手段20は、原反RSを支持する支持ローラ21と、原反RSを案内するガイドローラ22と、駆動機器としての回動モータ23Aによって駆動され、ピンチローラ24との間に剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ23と、図示しない駆動機器によって駆動され、剥離シートRLに所定の張力を付与して当該剥離シートRLを回収する回収ローラ25とを備えている。
【0015】
塵埃除去手段50は、剥離板30と、接着シートASが剥離された剥離シートRLを被着面WF1に離間接近させる接離手段であって、その出力軸51Aで剥離板30を支持する駆動機器としての回動モータ51とを備えている。
【0016】
付着媒体付与手段60は、剥離板30の先端部30Aに設けられ、クーロン力で塵埃DUを引き付けるために、付着媒体としての電荷を剥離シートRLに付与する電荷付与装置61と、塵埃DUの電荷を測定する電荷測定器62と、塵埃DUの電位を測定する電位測定器63とを備えている。
【0017】
搬送手段70は、駆動機器としてのリニアモータ71のスライダ71Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によってウエハWFを支持可能な支持面72Aを有する支持テーブル72を備えている。
【0018】
以上のシート貼付装置10の動作を説明する。
先ず、
図1中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置10に対し、作業者が原反RSを同図に示すようにセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段20が回動モータ23Aを駆動し、原反RSを繰り出して
図1に示すように、先頭の接着シートASの先端が剥離板30の先端部30Aで剥離シートRLから所定長さ剥離されたことがカメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段に検知されると、回動モータ23Aの駆動を停止し、スタンバイ状態となる。
【0019】
そして、人手または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段によって、ウエハWFが支持面72A上に載置されると、搬送手段70が図示しない減圧手段を駆動し、ウエハWFを吸着保持した後、リニアモータ71を駆動し、支持テーブル72を左方へ移動させる。このとき、ウエハWFが電荷測定器62および電位測定器63の下方を通過すると、
図2(A)に示すように、電荷測定器62および電位測定器63がウエハWFの被着面WF1上に付着している塵埃DUの電荷および電位を測定する。次いで、ウエハWFの左端部が所定の位置に到達したことがカメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段に検知されると、繰出手段20が回動モータ23Aを駆動し、ウエハWFの左方への搬送速度と接着シートASの左方への繰出速度とが同じ速度となるように原反RSを繰り出す。
【0020】
そして、
図2(B)に示すように、接着シートASの左端部が押圧ローラ40によってウエハWFの左端部に押圧されて貼付されると、塵埃除去手段50が回動モータ51を駆動し、剥離板30の先端部30Aを下降させ、同図中二点鎖線で示すように、接着シートASが剥離された剥離シートRLを被着面WF1に所定の押圧力で接触させる。このとき、付着媒体付与手段60が電荷付与装置61を駆動し、電荷測定器62の測定結果を基にして、除塵面RL1が塵埃DUの電荷と逆の極性となるように、当該剥離シートRLに電荷を付与する。これは例えば、塵埃DUが正電荷を帯びていると電荷測定器62によって測定された場合、電荷付与装置61は、除塵面RL1が負電荷を帯びるように当該剥離シートRLに電荷を付与する一方、塵埃DUが負電荷を帯びていると電荷測定器62によって測定された場合、電荷付与装置61は、除塵面RL1が正電荷を帯びるように当該剥離シートRLに電荷を付与する。なお、電荷付与装置61が付与する電位は、電位測定器63の測定結果を基にして、極性が逆の同じ電位とするとよい。これにより、塵埃DUは、クーロン力によって除塵面RL1に引き付けられ、被着面WF1から除去されやすくなる。
【0021】
その後も支持テーブル72の左方への移動が続行されると、
図2(C)に示すように、被着面WF1上に付着していた塵埃DUは、剥離シートRLに付着して当該剥離シートRLと共に回収ローラ25方向に巻き取られ、塵埃DUが除去された被着面WF1に接着シートASが押圧ローラ40によって押圧されて貼付される。次いで、被着面WF1に接着シートAS全体が貼付され、次の接着シートASの先端が剥離板30の先端部30Aで剥離シートRLから所定長さ剥離されたことが図示しない検知手段に検知されると、繰出手段20が回動モータ23Aの駆動を停止し、再びスタンバイ状態となる。また、接着シートAS全体が貼付されたウエハWFが押圧ローラ40の左方所定位置に到達したことがカメラ等の撮像手段や光学センサ等の図示しない検知手段に検知されると、搬送手段70がリニアモータ71および図示しない減圧手段の駆動を停止する。その後、図示しない搬送手段が、接着シートASが貼付されたウエハWFを次の工程に搬送した後、各手段がそれぞれの駆動機器を駆動し、各部材を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0022】
以上のような実施形態によれば、接着シートASが剥離された剥離シートRLによってウエハWFの被着面WF1から塵埃DUを除去するので、シート貼付装置10の別の位置に除塵装置を別途設ける必要がなく、設備の大型化を防止することができる。
【0023】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、繰出手段は、帯状の剥離シートの一方の面に接着シートが仮着された原反を繰り出すことが可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段および工程も同様でありその説明は省略する)。
【0024】
繰出手段20は、剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に複数の閉ループ状の切込が形成されることで、その内側が接着シートASとされた原反を繰り出してもよいし、帯状の接着シート基材が剥離シートRLに仮着された原反が採用された場合、切断手段により、接着シート基材を所定形状に切断してその内側を接着シートASとしてもよいし、接着シートASを剥離シートRLから剥離する際、原反RSに所定の張力が付与されるように回動モータ23Aのトルク制御を行ってもよいし、支持ローラ21やガイドローラ22等の各ローラの代わりに板状部材やシャフト部材等で原反RSや剥離シートRLを支持したり案内したりしてもよいし、駆動ローラ23とピンチローラ24とで剥離シートRLを挟み込むことなく原反RSに繰出力を付与する構成でもよいし、原反RSを巻回することなく例えばファンフォールド折りにして支持してもよいし、剥離シートRLを巻回することなく例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだりして回収してもよい。
【0025】
押圧手段は、押圧ローラ40をウエハWFに離間接近させる押圧手段接離手段としての駆動機器を設け、ウエハWFにストレスがかかったり損傷したりすることを防止するようにしてもよく、このような押圧手段接離手段としては、駆動機器以外に手動で押圧ローラ40を移動させるものでもよい。
【0026】
塵埃除去手段50は、
図1中二点鎖線で示すように、粘着ローラや別の接着シート等の転着手段や、減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段等によって、剥離シートRLに付着した塵埃DUを当該剥離シートRLから除去する塵埃回収手段52を備えていてもよい。
接離手段は、
図3(A)に示すように、駆動機器としての直動モータ53Aの出力軸53Bに支持されたブラケット53Cに回転可能に支持されたローラ53を採用し、当該ローラ53で剥離シートRLを被着面WF1に離間接近させてもよいし、このようなローラ53に代えてシャフト部材を採用してもよいし、
図3(B)に示すように、剥離板30の内部に形成された通気口30Bに空気やガス等の気体を吹き付ける加圧ポンプやタービン等の気体吹付手段54を採用し、吹き付けた気体で剥離シートRLを被着面WF1に離間接近させてもよいし、例えば、
図3(A)や
図3(B)に示すような装置において、接着シートASが剥離された位置から、ローラ53や気体で被着面WF1に剥離シートRLを離間接近させる位置までの間で、当該剥離シートRLを半回転捻じ曲げるようにしておき、当該剥離シートRLにおける接着シートASが仮着された面の反対側の面である他方の面を除塵面としてもよいし、剥離板30の先端部30Aに駆動機器を設け、剥離板30全体を移動させることなく、剥離板30の先端部30Aのみを被着面WF1に離間接近させてもよく、接離手段が剥離シートRLを被着面WF1に接触させる所定の押圧力を、例えば、ウエハWFが破損しない程度としたり、被着面WF1に傷が入らない程度としたり、ウエハWFおよび剥離シートRLの少なくとも一方の特性、特質、性質、材質、組成、構成、形状、寸法および重量や、雰囲気の条件や、その他の要因等を考慮して作業者が任意に決定してもよいし、剥離シートRLを被着面WF1に接触させてもよいし、接触させなくてもよいし、当該接離手段がなくてもよく、このように接離手段がない場合、除塵面RL1が被着面WF1に当接するように予め設定しておいたり、除塵面RL1と被着面WF1との間に除去したい塵埃DUの大きさ以下の僅かな隙間があくように予め設定しておいたり、付着媒体の力で塵埃DUを浮上させることができる範囲で除塵面RL1と被着面WF1との間に隙間があくように予め設定しておいたりしておき、剥離シートRLとウエハWFとを相対移動させて被着面WF1から塵埃DUを除去するように構成してもよい。
【0027】
付着媒体付与手段60は、塵埃DUに正電荷または負電荷を帯びさせる塵埃用電荷付与装置を設け、塵埃DUが電荷を帯びていても帯びていなくても、当該塵埃DUに正電荷または負電荷を付与し、電荷付与装置61が前記実施形態と同様に、除塵面RL1が塵埃DUの電荷と逆の極性となるように、当該剥離シートRLに電荷を付与するように構成したり、除塵面RL1が電荷を帯びていても帯びていなくても、当該除塵面RL1に正電荷または負電荷を付与し、塵埃用電荷付与装置が当該除塵面RL1の電荷と逆の極性となるように、塵埃DUに電荷を付与するように構成したりしてもよく、電荷を付与する順番は、塵埃DUと除塵面RL1とのどちらが先でもよいし同時でもよい。また、電荷測定器62および電位測定器63の少なくとも一方は、なくてもよいし、それらを一体のもので構成してもよい。
付着媒体付与手段60は、電荷付与装置61や塵埃用電荷付与装置として電圧印可式、自己放電式等のコロナ放電タイプや、X線方式、α線方式、紫外線方式等の電離放射線タイプのもの等何でもよいし、前記実施形態で示した付番61のものを電荷測定器として除塵面RL1の電荷を測定し、付番62のものを塵埃用電荷付与装置として被着面WF1上に付着している塵埃DUが除塵面RL1の電荷と逆の極性となるように、当該塵埃DUに電荷を付与するように構成してもよいし、電荷付与装置61や塵埃用電荷付与装置が剥離シートRLや塵埃DUに付与する電位は、電位測定器63が測定した電位に対して極性が逆の同じ電位としてもよいし、極性が逆の異なる電位としてもよいし、電荷付与装置61を剥離板30の外部に設けたり、電荷付与装置61を剥離板30の内部と外部との両方に設けたりしてもよいし、例えば、剥離シートRLが紙や多孔質材等の通気性のある部材で構成されている場合、剥離シートRLを介して塵埃DUを当該剥離シートRLに吸い付けて付着させる塵埃吸引手段を剥離板30等に設けてもよく、この場合、付着媒体は吸引される空気となる。
付着媒体付与手段60が付与する付着媒体は、接着剤、粘着剤、溶剤、水分、油分、液体等であってもよく、例えば、溶剤、水分、油分または液体を付着させた剥離シートRLを雑巾のように被着面WF1に擦り付けて塵埃DUを除去してもよく、除塵面RL1に接着剤、粘着剤、溶剤、水分、油分または液体等を塗布したり積層させたりしてもよいし、塵埃DUが汚れや着色等の場合、付着媒体を溶剤、水分、油分または液体とすると効率的に当該塵埃DUを除去することができるし、付着媒体として剥離シートRLに無数の小さな穴や凹凸を形成したり、除塵面RL1を荒らして粗面としたりすることで、穴や凹凸の凹部や粗面に塵埃DUを入り込ませたり、凸部や粗面に塵埃DUを引っ掛けたりして当該塵埃DUを除去するようにしてもよい。
【0028】
搬送手段70は、ウエハWFを移動させずにまたは移動させつつ、シート貼付装置10を移動させてウエハWFに接着シートASを貼付してもよいし、他の装置でウエハWFを移動させる場合は、なくてもよい。
【0029】
シート貼付装置10は、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、ウエハWFの下面や側面等に接着シートASを貼付してもよいし、剥離シートRLが移動したり、当該剥離シートRLから接着シートASが剥離されたりすることで自然に帯電した電荷や、剥離シートRLや塵埃DUに付着した水分等で当該塵埃DUを除塵面RL1に付着させて除去できれば、付着媒体付与手段60を採用しなくてもよいし、このように付着媒体付与手段60を採用しない場合、例えば、除塵面RL1を被着面WF1に当接させたり、除塵面RL1と被着面WF1との間に除去したい塵埃DUの大きさ以下の僅かな隙間をあけたりしておき、剥離シートRLとウエハWFとを相対移動させて被着面WF1上から塵埃DUをかき落とす(押し出す)ように構成してもよいし、接着シートASや、当該接着シートASの外周に位置していた不要シートUSが剥離された後に除塵面RL1上に残留した残留接着剤で塵埃DUを除塵面RL1に付着させて除去してもよく、このような不要シートUSは、支持ローラ21に支持される前(ロール状になる前)の段階で、剥離シートRL上から剥離されていてもよいし、
図1中二点鎖線で示すように、駆動機器としての回動モータ26Aによって駆動される巻取ローラ26を設け、ガイドローラ22の位置で折り返して巻き取ってもよい。
【0030】
本発明における接着シートASおよび被着体の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層とで構成されたもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、接着剤層の間に中間層を有するもの等、1層または2層以上のものであってよい。また、被着体としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASを機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の被着体に貼付することができる。
【0031】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
前記実施形態において、ローラが採用されている場合、各ローラを回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、各ローラの表面をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、各ローラを弾性変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用したり、大気やガス等のエアの吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧手段や押圧部材の押圧部をゴムや樹脂等の弾性変形が可能な部材で構成してもよいし、弾性変形しない部材で構成してもよいし、剥離手段や剥離部材が採用されている場合は、板状部材、丸棒、ローラ等で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤、粘着剤、磁力、ベルヌーイ吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断刃が採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等の切断部材を採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断部材を移動させて切断するようにしたりしてもよい。