【解決手段】撮影制御部は、撮影空間において撮影を行うことで撮影画像を生成し、マスク画像生成部は、撮影画像に写る撮影空間の背面、側面、および床面のいずれかに対応する領域をマスクするマスク画像を生成し、合成用画像生成部は、マスク画像と所定のデザインを有するフレーム画像とを合成することで、撮影画像に写る撮影空間の背面、側面、および床面のいずれかに合成するための合成用画像を生成する。本技術は、例えば、写真シール作成装置に適用することができる。
前記合成用画像生成部は、前記交線が正常に検出されなかった場合、あらかじめ用意された前記マスク画像と、前記フレーム画像とを合成することで、前記合成用画像を生成する
請求項1乃至5のいずれかに記載の写真作成ゲーム機。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
<写真シール作成装置の外観構成>
図1および
図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
【0017】
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にするためにその画像をサーバに送信することで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、アミューズメント施設や店舗に設置される。写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
【0018】
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
【0019】
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。
【0020】
撮影ユニット11は、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
【0021】
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
【0022】
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置されるものとする。なお、事前選択部20は、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよいし、側面パネル41A,41Bの両方に設置されるようにしてもよい。
【0023】
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である。
【0024】
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
【0025】
なお、背面パネル51の撮影空間側の面には、例えば緑色のクロマキー用のシートが貼り付けられる。写真シール作成装置1は、クロマキー用のシートを背景として撮影することで、撮影処理や編集処理においてクロマキー合成を行う。これにより、利用者が所望する背景画像がシートの部分に合成される。
【0026】
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
【0027】
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。その天井の一部に、天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられている。これにより、天井ストロボユニット24は、撮影空間の照明としても機能する。
【0028】
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
【0029】
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
【0030】
編集ユニット12の正面側は、面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。面61は、床面に対して垂直で、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部65が設けられる。
【0031】
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cが、組み合わせられて構成される。3本のレール26A乃至26Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられる。平行に設けられるレール26Aとレール26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール26Aとレール26Bの他端は、レール26Cの両端にそれぞれ接合される。
【0032】
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
【0033】
また、後述するが、編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
【0034】
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
【0035】
まず、利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
【0036】
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。そして利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
【0037】
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
【0038】
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
【0039】
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。
【0040】
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、画像の印刷の終了を待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
【0041】
次に、各装置の構成について説明する。
【0042】
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
【0043】
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、撮影に関するコースの選択などを行わせる事前選択処理に用いられる画面が表示される。
【0044】
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。また、スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
【0045】
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
【0046】
正面パネル42の中央よりやや上側には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81は、カメラ91およびタッチパネルモニタ92から構成される。
【0047】
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
【0048】
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ92には、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
【0049】
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボユニット82が設置される。上ストロボユニット82は、利用者の正面上方から、利用者の顔および上半身に光を照射する。
【0050】
カメラユニット81の下方には、利用者の下半身および足元に光を照射する足元ストロボユニット83が設けられる。
【0051】
上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、蛍光灯とストロボ発光可能な照明機器とにより構成される。上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、撮影空間を明るくして、利用者の操作性や安全性を確保するために、撮影空間内を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングでストロボ発光し、被写体となる利用者に光を照射する。
【0052】
足元ストロボユニット83と側面パネル41Aとの間には、箱状部84が設けられる。また、足元ストロボユニット83と側面パネル41Bとの間には、箱状部85が設けられる。箱状部84,85の上面は、写真シール作成装置1の設置面と略水平な面をなし、撮影作業を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。
【0053】
なお、図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、スピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
【0054】
<背景部の構成>
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
【0055】
背面パネル51の上方には、背面上ストロボ101が設置される。背面上ストロボ101は、背面上方から利用者に光を照射する。
【0056】
図中、背面パネル51の左方には、背面左ストロボ102が設置される。背面左ストロボ102は、背面右方から利用者を照射する。図中、背面パネル51の右方には、背面右ストロボ103が設置される。背面右ストロボ103は、背面左方から利用者を照射する。
【0057】
また、背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、クロマキーシート121が貼り付けられる。クロマキーシート121の色は、例えば緑色とされる。
【0058】
なお、図示はしないが、側面パネル52A,52Bの撮影空間A1側の面や、その床面にも、クロマキーシート121と同様に、クロマキーシートが貼り付けられる。
【0059】
<編集ユニットの構成>
図7は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
【0060】
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
【0061】
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットがディスプレイを露出するように設けられることによって構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
【0062】
図8は、編集ユニット12の左側面の構成例を示す図である。
【0063】
編集ユニット12の左側面の下側にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
【0064】
<写真シール作成装置の内部構成>
図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。
図9において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
【0065】
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などにより構成される。制御部201は、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、事前選択部208、撮影部209、編集部210A,210B、および印刷部211の各構成も接続される。
【0066】
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部202は、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
【0067】
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部203は、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば、利用者に選択された撮影画像や編集画像を、例えば写真シール作成装置1の製造メーカが管理するサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、その携帯端末にダウンロードされたりする。
【0068】
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
【0069】
ROM206は、制御部201において実行されるプログラムやデータを記憶する。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
【0070】
事前選択部208は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部208は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部221から構成される。
【0071】
タッチパネルモニタ71は、制御部201による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、各種の設定が行われる。
【0072】
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号を制御部201に出力する。
【0073】
撮影部209は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部209は、照明装置231、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ232から構成される。
【0074】
照明装置231は、撮影空間A1内の各ストロボユニットであり、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。
【0075】
カメラ91は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)を制御部201に出力する。
【0076】
編集部210Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部210Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ241から構成される。編集部210Bは、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部210Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部210A,210Bを特に区別しない場合には、単に、編集部210という。
【0077】
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
【0078】
印刷部211は、印刷待ち空間A3にいる利用者に、印刷済みのシール紙である写真シールを出力する印刷処理を実現する。印刷部211は、プリンタ251を含むように構成される。プリンタ251にはシール紙ユニット252が装着される。
【0079】
プリンタ251は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、内蔵するヘッド261によって、画像をシール紙ユニット252に収納されているロール紙263に印刷する。また、プリンタ251は、画像を印刷したロール紙263を出力口に向けて送り、内蔵するカッター262によって所定のカット位置でカットして、シール紙排出口161に排出する。
【0080】
<制御部の構成>
図10は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。
図10に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0081】
制御部201は、事前選択処理部301、撮影処理部302、編集処理部303、および印刷処理部304から構成される。
【0082】
事前選択処理部301は、事前選択部208の各部を制御することで、事前選択処理を実行する。撮影処理部302は、撮影部209の各部を制御することで、撮影処理を実行する。編集処理部303は、編集部210の各部を制御することで、編集処理を実行する。印刷処理部304は、印刷部211のプリンタ251を制御することで、印刷処理を実行する。
【0083】
<写真シール作成装置の動作>
ここで、
図11のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。
【0084】
ステップS1において、事前選択処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される起動信号に基づいて判定し、硬貨が投入されたと判定するまで待機する。
【0085】
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、処理はステップS2に進む。ステップS2において、事前選択処理部301は、事前選択部208を制御することで、事前選択処理を行う。具体的には、事前選択処理部301は、例えば、撮影空間において行われる撮影処理に関するコースや、撮影画像の背景となる背景画像などの選択を利用者に行わせることで、各種の設定を行う。
【0086】
ステップS3において、撮影処理部302は、撮影部209を制御することで、撮影処理を行う。具体的には、撮影処理部302は、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を生成する。
【0087】
ステップS4において、編集処理部303は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部210を制御することで、編集処理を行う。具体的には、編集処理部303は、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせることで、編集が施された編集画像を生成する。
【0088】
ステップS5において、印刷処理部304は、プリンタ251を制御することで、印刷処理を行う(開始する)。具体的には、印刷処理部304は、所定のレイアウトで配置された撮影画像や編集画像をプリンタ251に出力してシール紙(ロール紙263)に印刷する。
【0089】
印刷が終了すると、ステップS6において、プリンタ251は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口161に排出し、処理を終了させる。
【0090】
ところで、近年、利用者の全身とともに、撮影空間の背面および床面が少なくとも写る(撮影範囲に含まれる)全身画像の床面の部分のみに、種々のデザインを有する背景画像(以下、床面画像という)を合成するようにした写真シール機が登場している。
【0091】
しかしながら、このような写真シール機においては、カメラの組み付け時のばらつきなどにより、床面画像が、実際の床面の部分からずれて合成される可能性があった。この場合、実際の交線と床面画像の輪郭線とで、交線が二重に見えるなどして、得られる画像の仕上がりは不自然なものとなってしまうおそれがあった。
【0092】
そこで、以下においては、全身画像の床面の部分に床面画像を合成するようにした場合であっても、より自然な仕上がりの画像を提供する写真シール作成装置の構成について説明する。
【0093】
<本実施の形態の写真シール作成装置の機能構成例>
図12を参照して、本実施の形態の写真シール作成装置1の機能構成例について説明する。
【0094】
本実施の形態の写真シール作成装置1は、全身画像の床面の部分に床面画像を合成するようにした場合であっても、より自然な仕上がりの画像を提供することができる。
【0095】
図12に示される写真シール作成装置1は、カメラ91、撮影制御部311、処理領域抽出部312、色成分抽出部313、フィルタ処理部314、2値化処理部315、交線検出部316、マスク画像生成部317、床面画像生成部318、合成部319、および出力制御部320を備えている。撮影制御部311から床面画像生成部318までは、撮影処理部302の一部として構成され、合成部319は、編集処理部303の一部として構成される。また、出力制御部320は、編集処理部303または印刷処理部304の一部として構成される。
【0096】
撮影制御部311は、カメラ91を制御し、撮影空間A1において撮影を行うことで撮影画像を生成する。
【0097】
処理領域抽出部312は、撮影制御部311により生成された撮影画像から、あらかじめ決められた所定の領域(処理領域)を抽出する。
【0098】
色成分抽出部313は、処理領域抽出部312により抽出された処理領域において、所定の色成分の領域(画素)を抽出する。
【0099】
フィルタ処理部314は、色成分抽出部313により所定の色成分の領域が抽出された画像に対して、微分フィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、エッジ画像を生成する。
【0100】
2値化処理部315は、フィルタ処理部314により生成されたエッジ画像に対して、2値化処理を施す。
【0101】
交線検出部316は、2値化処理部315により2値化処理が施された画像(2値化画像)から、撮影画像において、撮影空間の側面と床面とが交わる交線を検出する。
【0102】
マスク画像生成部317は、交線検出部316により検出された交線に基づいて、撮影画像に写る撮影空間の床面に対応する領域をマスクするマスク画像を生成する。
【0103】
床面画像生成部318は、マスク画像生成部317により生成されたマスク画像と、所定のデザインを有するフレーム画像とを合成することで、撮影画像に写る撮影空間の床面に合成するための合成用画像(床面画像)を生成する。
【0104】
合成部319は、利用者が写る撮影画像に写る撮影空間の床面の部分に、床面画像生成部318により生成された床面画像を合成する。
【0105】
出力制御部320は、編集部210のタブレット内蔵モニタ131などの所定のモニタの表示を制御する表示制御部として機能したり、印刷部211のプリンタ251による印刷を制御する印刷制御部として機能する。
【0106】
<床面画像生成処理>
次に、
図13のフローチャートを参照して、床面画像生成処理について説明する。
図13の床面画像生成処理は、写真シール作成装置1の起動時に実行される。
【0107】
ステップS11において、撮影制御部311は、カメラ91を制御することで、
図14の上段左に示されるような撮影画像401を生成する。撮影画像401には、
図14に示されるように、利用者は写らず、撮影空間の背面411、側面412A,412B、および床面413だけが写っている。なお、撮影空間の背面411、側面412A,412B、および床面413は、
図6の背景部22を構成する背面パネル51、側面パネル52A,52B、およびその床面に対応し、各面には、例えば緑色のクロマキーシートが貼り付けられているものとする。
【0108】
図13の床面画像生成処理は、写真シール作成装置1の起動時に実行されるため、撮影画像401には、利用者は写らない。そこで、
図13の床面画像生成処理が、事前選択処理部301によって、硬貨が投入されたと判定されたときに実行されるようにした場合でも、撮影画像401に、利用者が写らないようにすることができる。
【0109】
上述した写真シール作成ゲームの撮影処理においては、複数回の撮影として、アップ撮影と全身撮影とが行われる。
【0110】
アップ撮影は、被写体の顔および上半身を撮影範囲とした撮影である。アップ撮影により、撮影画像として、被写体の顔および上半身が写るアップ画像が得られる。一方、全身撮影は、被写体の全身を撮影範囲とした撮影である。全身撮影により、撮影画像として、被写体の全身が写る全身画像が得られる。
【0111】
アップ撮影と全身撮影とでは、カメラ91の前傾角度や焦点距離、原画像のトリミング範囲などの設定が異なる。ステップS11においては、全身撮影と同じ設定での撮影が行われることで、全身画像と同じ撮影範囲(画角)の撮影画像が生成される。
【0112】
ステップS12において、処理領域抽出部312は、
図14の上段中央に示されるように、撮影画像401から、あらかじめ決められた処理領域PRを抽出する。
【0113】
処理領域PRは、撮影画像において、撮影空間の背面411、側面412A,412B、および床面413それぞれが交わる交線を含む領域(撮影画像の下の方の領域)に設定される。これにより、撮影画像全体に後述する処理を施す場合と比較して、処理にかかる時間を短縮することができる。
【0114】
ステップS13において、色成分抽出部313は、処理領域抽出部312により抽出された処理領域PRにおいて、クロマキー処理を実行することで、緑色成分の領域(画素)を抽出し、
図14上段右に示される抽出画像431を生成する。
【0115】
図14の例では、処理領域PR内の全ての領域が抽出されて、抽出画像431となる。なお、クロマキー処理におけるキー色は、緑色以外の色であってもよく、キー色を白色にすることで、処理領域PR内から白色成分の領域が抽出されるようになる。
【0116】
ステップS14において、フィルタ処理部314は、抽出画像431に対して、x方向(水平方向)微分フィルタによりエッジを検出することで、
図14下段左に示されるエッジ画像441を生成する。
【0117】
x方向微分フィルタとしては、例えば、
図15に示されるPrewittフィルタF11,F12が用いられるものとする。PrewittフィルタF11,F12を用いることにより、注目画素を中心とした上下左右25個の画素の画素値に対して、それぞれに対応する係数を乗算することで、エッジ画像441における注目画素の画素値が求められる。
【0118】
なお、この例では、PrewittフィルタF11により求められるx方向正方向についてのエッジ画像と、PrewittフィルタF12により求められるx方向負方向についてのエッジ画像とが加算されることで、エッジ画像441が生成されるものとする。
【0119】
また、x方向微分フィルタとして、
図16に示されるような、注目画素を中心とした上下左右9個の画素に対しての演算が行われるPrewittフィルタF21,F22が用いられるようにしてもよいし、Sobelフィルタなどの他の微分フィルタが用いられるようにしてもよい。
【0120】
図14に示されるように、エッジ画像441は、撮影空間の背面411と側面412A,412Bそれぞれとが交わる交線、および、側面412A,412Bそれぞれと床面413とが交わる交線を示す画像となる。
【0121】
図13のフローチャートに戻り、ステップS15において、2値化処理部315は、エッジ画像441に対して2値化処理を施すことで、
図14下段右に示される2値化画像442を生成する。
【0122】
ステップS16において、交線検出部316は、2値化画像442から、撮影空間の側面412A,412Bそれぞれと床面413との交線を検出する。
【0123】
具体的には、
図17左に示されるように、交線検出部316は、2値化画像442の左端の画素列の画素について、図中、2本の実線矢印で示される所定の角度範囲(具体的には、水平右方向を0度としたときの右上45度乃至65度の範囲)で、連続する白画素を探索する。交線検出部316は、このような探索を、2値化画像442の左端の画素列における全ての画素について行うことで、撮影空間の側面412Bと床面413との交線を検出する。
【0124】
さらに、交線検出部316は、2値化画像442の右端の画素列の画素についても、上述と同様の探索を行うことで、撮影空間の側面412Aと床面413との交線を検出する。
【0125】
なお、図示はしないが、撮影空間の側面412Bと床面413との交線を検出する際、2値化画像442の中央の画素列の画素について、水平左方向を0度としたときの左下45度乃至65度の角度範囲で、連続する白画素が探索されるようにしてもよい。同様に、撮影空間の側面412Aと床面413との交線を検出する際には、2値化画像442の中央の画素列の画素について、水平右方向を0度としたときの右下45度乃至65度の角度範囲で、連続する白画素が探索されるようにする。
【0126】
ステップS17において、マスク画像生成部317は、上述のようにして、撮影空間の側面412A,412Bそれぞれと床面413との交線が正常に検出されたか否かが判定する。なお、交線が正常に検出されたか否かの判定の基準については後述する。
【0127】
ステップS17において、撮影空間の側面412A,412Bそれぞれと床面413との交線が正常に検出されたと判定されると、処理はステップS18に進む。
【0128】
ステップS18において、マスク画像生成部317は、交線検出部316により検出された交線に基づいて、撮影空間の床面413に対応する領域をマスクするマスク画像を生成する。
【0129】
具体的には、まず、マスク画像生成部317は、
図17中央に示されるように、2値化画像442において、撮影空間の側面412Bと床面413との交線L1の上端部P1と、撮影空間の側面412Aと床面413との交線L2の上端部P2を検出する。
【0130】
次に、マスク画像生成部317は、
図17右に示されるように、交線L1,L2、および上端部P1と上端部P1とを結ぶ線分で囲まれる領域Wを白画素に置き換えることで、部分マスク画像443を生成する。
【0131】
そして、マスク画像生成部317は、
図18左に示される、部分マスク画像443を、撮影画像401において設定された処理領域PRに配置した床面マスク画像451を生成する。
【0132】
なお、上述した処理において、交線L1の上端部P1と、交線L2の上端部P2とを検出するのではなく、ステップS14において、y方向(垂直方向)微分フィルタによりエッジを検出することで、背面411と床面413との交線を検出し、交線L1,L2、および背面411と床面413との交線で囲まれる領域を白画素に置き換えるようにしてもよい。
【0133】
また、カメラ91の配置などにより、背面411、側面412A,412B、および床面413それぞれの色(見え方)が異なる場合、各面の色を示す値(色値)から各面の領域を特定し、特定された面同士の交線に基づいて、床面マスク画像451(部分マスク画像443)が生成されるようにしてもよい。
【0134】
図13のフローチャートに戻り、ステップS19において、床面画像生成部318は、マスク画像生成部317により生成されたマスク画像と、所定のデザインを有するフレーム画像とを合成することで、床面画像を生成する。
【0135】
具体的には、床面画像生成部318は、
図18左に示される床面マスク画像451に対して、撮影処理により得られる撮影画像に対して行われる回転・補正処理と同じ処理を施すことで、
図18中央上に示される床面マスク画像452を生成する。
【0136】
そして、床面画像生成部318は、床面マスク画像452と、
図18中央下に示されるフレーム画像461とを合成することで、
図18右に示される床面画像471を生成する。フレーム画像461は、その下部の領域に、所定の色や絵柄が施された画像である。
【0137】
なお、フレーム画像461において、所定の色や絵柄が施される領域(デザイン領域という)は、床面マスク画像452の領域Wより大きいものとする。これにより、撮影画像の床面全体にデザイン領域と同じ色や絵柄を施す床面画像471が生成されるようになる。一方、デザイン領域が、床面マスク画像452の領域Wより小さい場合には、撮影画像の床面において、色や絵柄が施されない領域ができてしまう。そこで、このような場合、画素補間などにより、フレーム画像461におけるデザイン領域を拡大することで、撮影画像の床面全体にデザイン領域と同じ色や絵柄を施す床面画像471が生成されるようにする。
【0138】
このようにして生成された床面画像471は、編集処理において、撮影画像(全身画像)の編集に用いられる合成用画像として提供される。
【0139】
以上のように、全身画像の床面の部分に床面画像を合成する構成において、写真シール作成装置1の起動時に、床面マスク画像を生成するようにしたので、カメラの組み付け時のばらつきなどによらず、実際の床面の部分からずれることのない床面画像を生成することができ、結果として、より自然な仕上がりの画像を提供することが可能となる。
【0140】
一方、ステップS17において、撮影空間の側面412A,412Bそれぞれと床面413との交線が正常に検出されなかったと判定された場合、処理はステップS20に進む。
【0141】
例えば、
図17中央に示される2値化画像442において、交線L1の上端部P1と、交線L2の上端部P2とを結んだ線分の傾きの角度が、水平方向に対して±5度以上ある場合、交線が正常に検出されなかったと判定される。
【0142】
また、交線L1の上端部P1、または、交線L2の上端部P2のy方向(垂直方向)の位置が、2値化画像442(処理領域PR)のy方向の長さの半分より下側にある場合、交線が正常に検出されなかったと判定される。
【0143】
さらに、交線L1の上端部P1と、交線L2の上端部P2とを結んだ線分の長さが、2値化画像442(処理領域PR)のx方向の長さ(幅)の80%より短い場合、交線が正常に検出されなかったと判定されるようにしてもよい。
【0144】
さらにまた、2値化画像442(処理領域PR)において検出された白画素の数が、2値化画像442の全画素数の5%以上であった場合、人物が撮影されている可能性があるとして、交線が正常に検出されなかったと判定されるようにしてもよい。
【0145】
ステップS20において、マスク画像生成部317は、あらかじめ用意された(記憶されている)床面マスク画像とフレーム画像とを合成することで、床面画像を生成する。これにより、交線の検出に失敗した場合であっても、編集処理における合成用画像として、床面画像を提供することができる。
【0146】
なお、以上においては、処理領域PRは、撮影画像において、撮影空間の背面411、側面412A,412B、および床面413の交線を含む領域に設定されるものとした。
【0147】
しかしながら、上述した例では、側面412A,412Bそれぞれと床面413との交線が検出できればよい。そこで、
図19左に示されるように、処理領域として、側面412Bと床面413との交線を含む処理領域PR1と、側面412Aと床面413との交線を含む処理領域PR2とが設定されるようにしてもよい。
【0148】
また、カメラ91に撮影される撮影空間は左右対称であることから、
図19右に示されるように、処理領域として、側面412Bと床面413との交線を含む処理領域PR1のみが設定されるようにしてもよい。この場合、交線の検出結果を反転させることで、部分マスク画像443を生成するようにする。
【0149】
このように、処理領域を小さくすることで、処理にかかる時間をより短縮することができる。
【0150】
<床面画像合成処理>
さて、上述した床面画像生成処理によって生成された床面画像は、編集処理において、編集対象となる撮影画像に合成される合成用画像として提供される。
【0151】
そこで、
図20のフローチャートを参照して、編集対象となる撮影画像に、床面画像を合成する床面画像合成処理について説明する。
図20の処理は、編集処理において編集画面が表示されると開始される。
【0152】
ステップS31において、編集処理部303は、編集画面において、編集対象として選択されている撮影画像が全身画像であるか否かを判定する。ステップS31の処理は、編集対象として選択されている撮影画像が全身画像であると判定されるまで繰り返される。
【0153】
ステップS31において、編集対象として選択されている撮影画像が全身画像であると判定された場合、処理はステップS32に進む。
【0154】
ステップS32において、編集処理部303は、編集画面において、編集ツールとして床面画像を表示することで、全身画像に床面画像を合成可能とする。
【0155】
ステップS33において、編集処理部303は、編集画面に表示されている編集ツールの中から、床面画像が選択されたか否かを判定する。ステップS33の処理は、床面画像が選択されたと判定されるまで繰り返される。
【0156】
ステップS33において、床面画像が選択されたと判定された場合、処理はステップS34に進む。
【0157】
ステップS34において、合成部319は、選択された床面画像を、編集対象となる全身画像に合成する。
【0158】
このようにして、合成部319により床面画像が合成された全身画像は、表示制御部として機能する出力制御部320により、タブレット内蔵モニタ131に表示されたり、印刷制御部として機能する出力制御部320により、シール紙に印刷される。
【0159】
以上の処理によれば、全身画像に、実際の床面の部分からずれることのない床面画像を合成することができるので、より自然な仕上がりの全身画像を提供することが可能となる。
【0160】
以上においては、全身画像の床面の部分に床面画像を合成する構成について説明してきたが、本技術は、検出される交線を変えたり、生成されるマスク画像でマスクされる領域を変えることで、全身画像の背面の部分に合成するための背面画像や、側面の部分に合成するための側面画像を生成し、全身画像の背面や側面の部分に合成する構成にも適用することができる。
【0161】
すなわち、交線検出部316は、撮影画像において、撮影空間の背面、側面、および床面の少なくともいずれか2面が交わる交線を検出し、マスク画像生成部317は、検出された交線に基づいて、撮影画像に写る撮影空間の背面、側面、および床面のいずれかに対応する領域をマスクするマスク画像を生成する。そして、床面画像生成部318は、生成されたマスク画像とフレーム画像とを合成することで、撮影画像に写る撮影空間の背面、側面、および床面のいずれかに合成するための合成用画像を生成する。
【0162】
<事前選択空間の利用状況による進行管理>
写真シール機においては、ゲーム全体の進行を円滑にするために、各空間で行われる作業に制限時間が設けられている。
【0163】
さらに、写真シール機の中には、撮影空間の利用状況に応じて、編集空間で行われる編集作業の内容(編集処理の処理シーケンス)を変更するようにしたものがある。なお、ここでいう処理シーケンスは、処理の順序はもちろん、個々の処理の内容を含むものとする。
【0164】
しかしながら、事前選択空間を有する写真シール機において、事前選択空間の利用状況に応じて、撮影空間で行われる撮影作業の内容(撮影処理の処理シーケンス)を変更する写真シール機は存在しなかった。
【0165】
そこで、以下においては、事前選択空間の利用状況に応じて、撮影処理の処理シーケンスを変更する写真シール作成装置1の構成について説明する。
【0166】
<制御部の他の構成>
図21は、事前選択空間の利用状況に応じて、撮影処理の処理シーケンスを変更する写真シール作成装置1における制御部201の機能構成例を示すブロック図である。
【0167】
図21の制御部201には、
図10の制御部201と同様の各構成に加え、進行管理部501が設けられる。
【0168】
進行管理部501は、事後選択処理部301、撮影処理部302、編集処理部303、印刷処理部304それぞれの処理状況に基づいて、写真シール作成ゲーム全体の進行を制御する。
【0169】
<進行管理処理の例>
次に、
図22のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1の進行管理処理について説明する。なお、
図22の処理は、上述した写真シール作成ゲーム処理と並行して実行され、撮影空間において撮影処理が実行されると開始される。
【0170】
ステップS51において、進行管理部501は、撮影処理において3回目の撮影が行われているか否かを判定する。
【0171】
本実施の形態の撮影処理においては、合計6回の撮影が行われ、ステップS51においては、6回のうちの3回目の撮影が行われるか否かが判定される。
【0172】
ステップS51の処理は、3回目の撮影が行われるまで繰り返され、3回目の撮影が行われると、処理はステップS52に進む。
【0173】
ステップS52において、進行管理部501は、事前選択処理が実行されているか否かを判定する。事前選択処理においては、硬貨の投入の検出を始め、利用者の人数に応じて行われるゲームの種類を決定する人数コース、撮影空間で行われる撮影の種類を決定する撮影コース、撮影の際に利用者がとるポーズの見本となるポーズ画像、撮影により得られる撮影画像の背景となる背景画像、撮影空間において出力されるBGMなどの選択が行われる。これ以外にも、写真シール作成ゲームに関する他の項目の選択や、その他の操作が行われるようにしてもよい。
【0174】
すなわち、ステップS52においては、事前選択空間A0にいる利用者に対して、硬貨の投入の検出や、上述した選択操作などが行われているか否かが判定される。
【0175】
ステップS52において、事前選択処理が実行されていると判定されると、処理はステップS53に進む。
【0176】
ステップS53において、進行管理部501は、撮影処理の処理シーケンスを変更する。具体的には、進行管理部501は、撮影処理の処理内容を少なくし、撮影処理にかかる時間を短縮させる。
【0177】
一方、ステップS52において、事前選択処理が実行されていないと判定されると、処理はそのまま終了する。
【0178】
以上の処理によれば、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合には、撮影空間にいる利用者をより早く編集空間に移動させることができる。結果として、写真シール作成装置1における利用者の回転率を向上し、収益を高めることができる。
【0179】
また、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいない場合には、撮影空間にいる利用者に、通常通りのゲームをプレイさせることができる。すなわち、写真シール作成装置1の稼働率が低い場合には、利用者に余裕をもってゲームを楽しんでもらうことができる。
【0180】
<撮影処理のシーケンスの変更例>
ここで、上述したステップS53における撮影処理の処理シーケンスの変更例について説明する。
【0181】
(1)撮影回数の変更
撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合、撮影回数を減らすようにする。例えば、6回行われる撮影のうちの6回目の撮影が行われないようにする。これにより、撮影処理全体にかかる時間を15秒程短縮することができる。
【0182】
また、近年、撮影処理において、決められた回数の撮影が終了した後、撮り直しのための撮影を行う写真シール機がある。このような写真シール機においては、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合、撮り直しのための撮影を行わないようにしてもよい。
【0183】
(2)画面表示
撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合、撮影処理における3回目以降の撮影それぞれにおいて、ライブビュー画像の表示時間を短縮させるようにする。また通常、別個の画面上で行われる、直前に行われた撮影についての撮影結果の表示と、これから行われる撮影についてのライブビュー画像の表示とを、1つの画面上で同時に行うようにしてもよい。さらに、直前に行われた撮影についての撮影結果の表示と、これから行われる撮影についてのポーズのサンプル画像の表示とを、1つの画面上で同時に行うようにしてもよい。
【0184】
(3)撮影範囲
従来、1回のゲームにおいて、複数回の撮影として、主に利用者の顔および上半身を撮影範囲として撮影するアップ撮影と、利用者の全身を撮影範囲として撮影する全身撮影とを行う写真シール機がある。通常、アップ撮影から全身撮影に切り替わる場合、利用者に立ち位置を移動させるための誘導画面が表示され、利用者はその誘導画面に従って移動する。すなわち、1回のゲームでアップ撮影と全身撮影とを行う写真シール機においては、アップ撮影から全身撮影に切り替わる時間を考慮した時間設定がなされている。
【0185】
そこで、3回目以降の撮影でアップ撮影から全身撮影に切り替わる写真シール作成ゲームの中で、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合、アップ撮影から全身撮影に切り替わらないようにする。
【0186】
また、例えば3回目の撮影終了後、4回目以降の撮影をアップ撮影とするか、または全身撮影とするかを選択可能な写真シール作成ゲームの中で、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合には、4回目以降の撮影として全身撮影を選択できないようにしてもよい。
【0187】
さらに、全身撮影として、利用者の全身を利用者の正面から撮影する「正面全身撮影」と、利用者の全身を利用者の斜め上から撮影する「上から全身撮影」とを選択可能な写真シール作成ゲームを提供する写真シール機がある。このように、撮影範囲として、アップ撮影、正面全身撮影、および上から全身撮影の3種類の撮影範囲で撮影が行われる写真シール作成ゲームの中で、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合には、3種類よりも少ない種類の撮影範囲で撮影が行われるようにしてもよい。
【0188】
(4)レタッチ撮影
撮影処理において、通常の撮影が行われる前に、レタッチ撮影を行うようにした写真シール機がある。
【0189】
レタッチ撮影は、利用者それぞれの顔を識別し、さらに利用者の顔の各パーツ(目、口など)を認識するために行われる撮影である。レタッチ撮影により得られた撮影画像(レタッチ用画像)は、編集処理において編集対象とされたり、印刷処理においてシール紙に印刷されることはなく、顔の各パーツの認識のためだけに利用される。
【0190】
そこで、レタッチ撮影が行われる写真シール作成ゲームの中で、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合、レタッチ用画像を、編集処理において編集対象としたり、印刷処理においてシール紙に印刷するようにするとともに、撮影回数を1回減らすようにする。これにより、利用者に提供される画像の枚数を変えることなく、撮影処理にかかる時間を短縮することができる。
【0191】
(5)特別撮影
撮影処理において、特に、通常の撮影が行われた後に、特別撮影を行うようにした写真シール機がある。
【0192】
特別撮影には、例えば、利用者が所有する携帯端末に送信するためだけの携帯専用画像を得るための携帯専用撮影や、通常の撮影により得られた撮影画像が合成されたコラージュ画像を得るためのコラージュ撮影などが含まれる。携帯専用撮影としては、所定時間の動画像の撮影が行われたり、静止画像がパラパラ漫画のように連続して表示されるようにするための複数回の撮影が行われるようにしてもよい。
【0193】
このような特別撮影が行われる写真シール作成ゲームの中で、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合、特別撮影が行われないようにする。また、特別撮影として、所定時間の動画像の撮影が行われる場合には、動画像の撮影時間を短縮するようにしてもよい。
【0194】
(6)その他
上述した例においては、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいる場合に、撮影処理の処理内容を少なくし、撮影処理にかかる時間を短縮させるものとした。
【0195】
そこで、逆に、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいない場合には、撮影処理の処理内容を多くし、撮影処理にかかる時間を延長するようにしてもよい。このような処理は、例えば、平日の午前中などの、利用者の少ない時間帯に行われるようにする。
【0196】
例えば、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいない場合には、決められた回数の撮影が終了した後、撮り直しのための撮影を行うようにしてもよい。
【0197】
また、通常の撮影が行われた後に、特別撮影を行うようにした写真シール機においては、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいない場合には、決められた回数の撮影が終了した後、2回の特別撮影が行われるようにしてもよい。
【0198】
このようにして、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいない場合に、撮影処理の処理内容を多くし、撮影処理にかかる時間を延長することで、利用者により長い時間ゲームを楽しんでもらうことができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0199】
なお、上述した例では、撮影処理において3回目の撮影が行われている時点で、事前選択空間に他の利用者がいるか否かが判定されるものとしたが、判定のタイミングは3回目の撮影に限られないものとする。
【0200】
また、以上においては、事前選択空間の利用状況に応じて、撮影処理の処理シーケンスを変更する例について説明したが、事前選択空間および撮影空間の利用状況に応じて、編集処理の処理シーケンスが変更されるようにしてもよい。
【0201】
<進行管理処理の他の例>
そこで、
図23のフローチャートを参照して、写真シール作成装置1の進行管理処理の他の例について説明する。なお、
図23の処理もまた、上述した写真シール作成ゲーム処理と並行して実行され、編集空間において編集処理が実行されると開始される。
【0202】
ステップS71において、進行管理部501は、編集処理の残り時間が所定時間になったか否かを判定する。
【0203】
ステップS71の処理は、残り時間が所定時間になるまで繰り返され、残り時間が所定時間になると、処理はステップS72に進む。
【0204】
ステップS72において、進行管理部501は、事前選択処理および撮影処理が実行されているか否かを判定する。
【0205】
すなわち、ステップS72においては、事前選択空間A0にいる利用者に対して、硬貨の投入の検出や、上述した選択操作などが行われているか否かとともに、撮影空間A1にいる利用者によって撮影作業か行われているか否かが判定される。
【0206】
ステップS72において、事前選択処理および撮影処理が実行されていると判定されると、処理はステップS73に進む。
【0207】
ステップS73において、進行管理部501は、編集処理の処理シーケンスを変更する。具体的には、進行管理部501は、編集処理の処理内容を少なくし、編集処理にかかる時間を短縮させる。
【0208】
具体的には、編集処理において表示される編集画面において提供される編集に関する機能が制限されるようにする。
【0209】
例えば、編集処理において表示される編集画面には、撮影画像のうちのいずれか1枚を利用して、携帯端末の待受画像とされたり、メールやブログなどに添付される画像である携帯おまけを作成するための携帯おまけボタンが設けられる。
【0210】
そこで、ステップS73においては、携帯おまけボタンを選択できないようにし、編集処理の処理内容を少なくなるようにする。
【0211】
一方、ステップS72において、事前選択処理および撮影処理が実行されていないと判定されると、処理はそのまま終了する。
【0212】
以上の処理によれば、編集処理の残り時間が所定時間になった時点で、事前選択空間および撮影空間に他の利用者がいる場合には、編集空間にいる利用者をより早く印刷待ち空間に移動させることができる。結果として、写真シール作成装置1における利用者の回転率を向上し、収益を高めることができる。
【0213】
以上においては、編集処理の残り時間が所定時間になった時点で、事前選択空間および撮影空間に他の利用者がいる場合に、編集に関する機能として、携帯おまけの作成が制限されるものとしたが、編集に関する他の機能が制限されるようにしてもよい。
【0214】
例えば、通常、編集画面において、編集ツールを利用者に選択させるための編集パレットは、編集ツールのカテゴリ(ペン、スタンプなど)毎のタブにより表示される。そこで、編集処理の残り時間が所定時間になった時点で、事前選択空間および撮影空間に他の利用者がいる場合には、編集パレットのタブの数を減らすようにしてもよい。
【0215】
さらに、編集画面において、編集対象として選択可能な撮影画像の枚数を減らすようにしたり、編集に関する機能として、編集対象となる撮影画像に対して、所定の編集を1回の操作で行う一発落書きの機能のみ有効にすることで、編集処理にかかる時間を短縮させるようにしてもよい。
【0216】
また、逆に、編集処理の残り時間が所定時間になった時点で、事前選択空間および撮影空間に他の利用者がいない場合には、編集処理の処理内容を多くし、編集処理にかかる時間を延長するようにしてもよい。
【0217】
例えば、編集画面において、携帯おまけの作成を2回行えるようにしたり、編集パレットのタブの数を増やしたりする。これにより、利用者により長い時間ゲームを楽しんでもらうことができ、利用者の満足度を向上させることができる。
【0218】
<変形例>
編集処理が終了すると、利用者は、編集空間A2−1または編集空間A2−2から印刷待ち空間A3へと移動し、シール紙排出口161に写真シールが排出されるのを待つ。このとき、利用者にとって、写真シールが排出されるのをただ待つのは手持ち無沙汰である。特に、上述したように、編集処理にかかる時間が短縮された場合には、その待ち時間は長くなる。
【0219】
そこで、シール紙排出口161が設けられる編集ユニット12の左側面に、タブレット内蔵モニタを設けるようにし、編集処理で行われる選択操作や入力操作を行わせるようにしてもよい。
【0220】
具体的には、編集処理において行われる携帯端末に送信する画像の選択や、送信先となる携帯端末のメールアドレスの入力を、印刷待ち空間A3に移動してきた利用者に行わせるようにする。
【0221】
これにより、利用者は、写真シールが排出されるまでの待ち時間を、手持ち無沙汰に感じることなく過ごすことができるとともに、上述したように、編集処理にかかる時間が短縮された場合に、上述した選択操作や入力操作を完了できなかった利用者に対して、再度、選択操作や入力操作の機会を与えることができる。
【0222】
上述した実施の形態では、写真シール作成装置1は、得られた撮影画像や編集画像をシール紙に印刷するとともに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供する構成を採るものとした。これに限らず、撮影画像や編集画像をシール紙に印刷せずに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供するのみの構成を採ることも可能である。また逆に、撮影画像や編集画像をサーバに送信せずに、シール紙に印刷するのみの構成を採ることも可能である。
【0223】
すなわち、本技術は、撮影画像や編集画像がシール紙に印刷された写真シールを作成する写真シール作成装置に限らず、単に、撮影画像や編集画像を作成するゲームを提供する写真作成ゲーム機に適用することができる。
【0224】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0225】
この記録媒体は、例えば、
図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0226】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0227】
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではない。例えば、所定のサイズの紙やフィルム、プリペイドカードやIC(Integrated Circuit)カードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、画像を印刷するようにしてもよい。この場合、1または複数の撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が、これらの印刷媒体に印刷されるようにしてもよい。
【0228】
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。