特開2017-216904(P2017-216904A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2017216904-オレゴマ 図000003
  • 特開2017216904-オレゴマ 図000004
  • 特開2017216904-オレゴマ 図000005
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-216904(P2017-216904A)
(43)【公開日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】オレゴマ
(51)【国際特許分類】
   A23D 9/00 20060101AFI20171117BHJP
【FI】
   A23D9/00
   A23D9/00 516
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2016-112305(P2016-112305)
(22)【出願日】2016年6月4日
(71)【出願人】
【識別番号】000211569
【氏名又は名称】中松 義郎
(74)【代理人】
【識別番号】100193035
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 信重
(72)【発明者】
【氏名】中松 義郎
【テーマコード(参考)】
4B026
【Fターム(参考)】
4B026DC05
4B026DG01
4B026DG03
4B026DG09
4B026DG11
4B026DH05
4B026DL05
4B026DL07
(57)【要約】
【課題】病気を防止又は治すに必要な成分をオリーブオイルより幅広く摂れる食用品を得ること。
【解決手段】オリーブオイル,エゴマオイル,ゴマ油,ココナッツオイル,クリルオイルを適切に配分する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オリーブオイルとエゴマオイルとゴマ油とココナッツオイルとクリルオイルとを
A:B:C:D:Eの比率で混合し、少なくともAとBは0にしないことを特徴とする食用オイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食用油に関する。
【背景技術】
【0002】
公知のオリーブオイルの栄養学的機能は限定されていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
公知のオリーブオイルはオリーブだけ又はそれに香りなどをつけたものだけで、栄養学的にはオリーブオイルの機能のみであった。本発明は、この狭い栄養学的機能のみを拡げ、オリーブオイルより幅広い栄養学的機能を持たせ且つ料理に使用できるもののみならずパン等食品につけて食べ得るようにするものを創製するにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、オリーブオイルにエゴマオイル,ゴマ油,ココナッツオイル,クリルオイル(オキアミ油)等、オリーブオイルに融合し、且つ栄養学的機能の幅をオリーブオイル単体よりも幅広くするものを混合させる。
【発明の効果】
【0005】
オリーブオイルより栄養学的機能の幅を拡げられ、これを摂取すればオリーブオイルより幅広い病気の改善、予防に役立ち、国民が健康になり国家の社会補償にも役立つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明製品オリーブオイル:エゴマオイル:ゴマ油を1:1:1とした場合の日本食品分析センターの分析試験成績
図2】本発明製品オリーブオイル:エゴマオイル:ゴマ油を6:2:2とした場合の日本食品分析センターの分析試験成績
図3】本発明製品オリーブオイル:エゴマオイル:ゴマ油を8:1:1とした場合の日本食品分析センターの分析試験成績
【発明を実施するための形態】
【0007】
オリーブオイルにエゴマオイル,ゴマ油,ココナッツオイル,クリルオイルを、
A:B:C:D:Eの比率で混合する。但し、A,Bは0以上とし、C,D,Eは0にする場合も本発明に含まれる。
【0008】
図1はオリーブオイル、エゴマオイル、ゴマ油の3つを1:1:1で混合した場合どのように性能が変化したかを一般財団法人日本食品分析センターで分析してもらった分析試験成績書である。ここで、酸化とはこの油脂の精製及び変質の指標となる数値の一つで、油脂の劣化を評価するものである。過酸化物価とは、油脂の変質の指標となる数値の一つで、酸化の程度とは、油脂の劣化を評価する数値のことである。リノール酸とは不飽和脂肪酸の一種でぜんそく、アトピー等の体質を作る原因物質のこと。CDM試験とは、油脂の酸化により発生した揮発性生成物を捕導し、その導電率を継続的に測定し、急激に変化する拙曲点までの時間を求める方法である。
【0009】
図2は上記の比率を変え、オリーブオイル,エゴマオイル,ゴマ油の比率を6:2:2にした場合の分析試験成績書である。図3はオリーブオイル,エゴマオイル,ゴマ油の比率を更に変え8:1:1にした場合の分析試験成績書である。これらの比率は分析結果の性質、特質や、各構成要素のコスト等必要な理由の条件を考えて決定する。
【0010】
オリーブオイルは多くの植物オイルが抽出される過程で加熱されるのに対し、粗加熱で抽出され熱が加わる料理でも使用できる。また、バターやラードなど冷えて固まるオイルであるが、オリーブオイルはオレイン酸を多く含み、酸化されにくく固まりにくく熱に強い。オリーブオイルはがん改善、コレステロールを下げる、動脈硬化、心筋梗塞の予防、食欲の調整,美顔効果,便秘排除などの効果がある。
【0011】
エゴマオイルは、αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)を多く含み、αリノレン酸は人体に入ると、EPA,DPA,DKAに変換される。エゴマオイルは、EPAの血液サラサラ効果やDHAの頭の動きがよくなる等の効果のみならず、エゴマオイル自身の効果、肌をきれいにする,肝機能を上げる,がんや高血圧の予防,認知症・アルツハイマー予防,動脈変化予防,アンチエイジング,コレステロール減少,脳 卒中予防,心疾患予防,うつ病予防など少なくとも11の効能と効果が認められており、これらはオリーブオイルにないので、機能の幅を本発明により拡げることができる。従ってエゴマを混入することによりオリーブオイルより11の効能を拡げることができる。
【0012】
ゴマ油は、坑炎症作用,坑酸化作用,降圧作用,抗菌作用,坑糖尿病作用,坑うつ作用,DNA保護作用,坑がん作用,保温作用,アンチエイジング作用,坑日焼け作用,皮膚形成作用,坑リウマチ作用,坑コレステロール作用,デトックス作用,瘢痕作用,体を温める作用など16の効能や効果があり、オリーブオイルにない効果を有する。従ってエゴマとゴマ油を混入することにより27の効能を拡げることができる。
【0013】
ココナッツオイルは、体脂肪を分解してケトン体を作り、ダイエットに有効な機能を有し,便秘を改善する機能,善玉コレステロールを作って不要物を回収する機能,過剰な内臓脂肪の蓄積を抑える機能,心臓血管系のリスクを下げる機能,動脈硬化予防機能,免疫力を高める機能,美白機能・坑炎症作用,甲状腺機能の低下を改善する機能,アトピー沈静化作用,活性酸素を抑えて生活習慣病を抑える機能,認知症・アルツハイマーの予防・改善機能等少なくとも11の機能を有する。
【0014】
クリルオイルはオキアミから抽出するものであり、クリルオイルには、EPAやDHA等のオメガ3必須脂肪酸やアスタキサンチン,リン脂質などの栄養が豊富に含まれており、美容と健康,アンチエイジングに効果がある。
以上、説明したように、オリーブオイル,エゴマオイル,ゴマ油,ココナッツオイル,クリルオイルは健康に有益な成分を豊富に含んでいるものであり、これら成分を所定の割合で含有させることにより、オリーブオイルの機能の幅を大幅に拡げることができ、人の病気を防ぐ又は病気を改善する等に寄与することができる。
【0015】
本発明では、 オリーブオイル,エゴマオイル,ゴマ油,ココナッツオイル,クリルオイルの混合比率をそれぞれA:B:C:D:Eとし、これらを混ぜたものを一つとして用いる。上記の5つをコストや効果を勘案して比率を決めるのであるが、これら5つを全て使用しなければならないものではなく、必要なものをセレクトして混合する。
【0016】
オリーブオイルとエゴマオイルは特に必須の要素であるので、本発明においては、オリーブオイルとエゴマオイルの二つは基本的構成要素として0としない。次の選択肢としてオリーブオイルとエゴマオイルにゴマ油を加えることが望ましく、この三つの要素を含んだ本発明の分析結果を図1図2図3で示したように、実験の結果6:2:2が最もコストパフォーマンスが良かった。図1はオリーブオイルとエゴマオイルとゴマ油の混合比率が1:1:1の場合を、図2はオリーブオイルとエゴマオイルとゴマ油の混合比率が6:2:2の場合を、図3はオリーブオイルとエゴマオイルとゴマ油の混合比率が8:1:1の場合をそれぞれ示している。本発明は料理に使用するほか、パンにつけたり、野菜サラダ等のドレッシングとして用いたりして利用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明によれば、人体の病気を防ぎ、病気を治したり、ダイエットに必要なオリーブオイル,エゴマオイル,ゴマ油,ココナッツオイル,クリルオイルを任意に選択して、これらがそれぞれ単体で持つ機能より非常に幅を拡げることができるので、適用する病気の幅が非常に拡がり、産業上の生産性が上がり国家や企業の社会補償予算も削減でき、産業上の利用可能性極めて大である。



図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2016年9月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
エゴマオイルは、αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)を多く含み、αリノレン酸は人体に入ると、EPA,DPA,DKAに変換される。エゴマオイルは、EPAの血液サラサラ効果やDHAの頭の動きがよくなる等の効果のみならず、エゴマオイル自身の効果、肌をきれいにする,肝機能を上げる,がんや高血圧の予防,認知症・アルツハイマー予防,動脈変化予防,アンチエイジング,コレステロール減少,脳卒中予防,心疾患予防,うつ病予防など少なくとも11の効能と効果が認められており、これらはオリーブオイルにないので、機能の幅を本発明により拡げることができる。従ってエゴマを混入することによりオリーブオイルより11の効能を拡げることができる。
エゴマオイルはオメガ3系のαリノレン酸であるがαリノレン酸にはアマニ油もある。従って特許請求の範囲でエゴマオイルと記してあるのはアマニ油の場合も含むものである。