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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-218035(P2017-218035A)
(43)【公開日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】作業車
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20171117BHJP
【FI】
   B60K20/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-114403(P2016-114403)
(22)【出願日】2016年6月8日
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】小田原 吉信
(72)【発明者】
【氏名】松井 淳
(72)【発明者】
【氏名】藤本 一隆
(72)【発明者】
【氏名】細川 剛志
【テーマコード(参考)】
3D040
【Fターム(参考)】
3D040AA01
3D040AA34
3D040AB04
3D040AC17
3D040AC21
3D040AC28
3D040AC29
3D040AC30
3D040AC66
(57)【要約】
【課題】変速レバーにより操作されるポテンショメータ及びアクチュエータにより、走行用の変速装置を操作する場合、ポテンショメータの耐久性の向上を図る。
【解決手段】変速レバー10が第1操作領域に操作されていると、操作部29aが被操作部39から離れており、変速レバー10が第2操作領域に操作されると、操作部29aが被操作部39に接当して操作部29aにより被操作部39が操作されて、被操作部39が操作されたことによるポテンショメータの操作信号により、アクチュエータが作動して第2変速装置が操作される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行用の第1変速装置及び第2変速装置と、人為的に操作される変速レバーと、前記変速レバーと前記第1変速装置とを連係する連係手段とが備えられて、
前記変速レバーが第1操作領域で操作されることにより、前記連係手段を介して前記第1変速装置が操作され、
前記第2変速装置を操作するアクチュエータと、前記アクチュエータを作動させる操作信号を出力するポテンショメータと、前記第1操作領域に隣接する第2操作領域とが備えられており、
前記変速レバーに操作部が備えられ、前記ポテンショメータの検出軸に被操作部が備えられて、
前記変速レバーが前記第1操作領域に操作されていると、前記操作部が前記被操作部から離れており、前記変速レバーが前記第2操作領域に操作されると、前記操作部が前記被操作部に接当して前記操作部により前記被操作部が操作されて、前記被操作部が操作されたことによる前記ポテンショメータの操作信号により、前記アクチュエータが作動して前記第2変速装置が操作される作業車。
【請求項2】
前記第1変速装置が中立状態に操作される前記第1操作領域の中立位置に、前記第2操作領域が接続されている請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記連係手段が前記変速レバーと前記第1変速装置とを機械的に連係する連係機構であり、前記変速レバーに固定された操作アームと前記連係機構とが接続されて、
前記変速レバーが前記第1操作領域で操作されることにより、前記操作アームにより前記連係機構が操作されて前記第1変速装置が操作され、
前記操作アームに前記操作部が備えられて、前記変速レバーが前記第2操作領域に操作されると、前記操作部が前記被操作部に接当して前記操作部により前記被操作部が操作される請求項1又は2に記載の作業車。
【請求項4】
前記操作アームが前記変速レバーから前記変速レバーと交差する方向に延出されて、
前記操作アームの延出端部と前記変速レバーとの間の位置に、前記被操作部及び前記ポテンショメータが備えられており、
前記変速レバーが前記第2操作領域に操作されると、前記操作部が前記被操作部に接当して前記操作部により前記被操作部が操作される請求項3に記載の作業車。
【請求項5】
前記連係機構がインナー及びアウターを備えたワイヤであり、
前記ワイヤのインナーが前記操作アームに接続され、前記ワイヤのアウターを支持する支持部が備えられて、
前記ポテンショメータが前記支持部に支持されている請求項3又は4に記載の作業車。
【請求項6】
前記第1及び第2操作領域を備えたレバーガイドが備えられている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の作業車。
【請求項7】
前記レバーガイドにおいて、前記第1操作領域の前後方向の長さよりも、前記第2操作領域の前後方向の長さが短いものに設定されて、
前記第1操作領域の横側部に前記第2操作領域が接続されている請求項6に記載の作業車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行用の第1及び第2変速装置を備えた作業車において、第1及び第2変速装置の操作系の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
作業車の一例であるトラクタでは、特許文献1に開示されているような構成を備えたものがある。
特許文献1では、走行用として、第1変速装置(特許文献1の図3及び図9(イ)の主変速機構11及び前進用変速機構15)、及び第2変速装置(特許文献1の図3及び図9(イ)の副変速機構16)が備えられている。
第1及び第2変速装置を操作するアクチュエータ(特許文献1の図4の24,25,30,32)が備えられ、人為的に操作される変速レバー(特許文献1の図7及び図8の44)が備えられている。
【0003】
特許文献1では、変速レバーの支持軸(特許文献1の図7及び図8の51)に、ポテンショメータ(特許文献1の図7及び図8の45)が接続されており、変速レバーの操作位置がポテンショメータにより検出されている。
これにより、変速レバーの操作位置に対応した操作信号がポテンショメータから出力され、ポテンショメータの操作信号に基づいてアクチュエータが作動して、第1及び第2変速装置が変速レバーの操作位置(ポテンショメータの操作信号)に対応する変速位置に操作される。
【0004】
この場合、特許文献1では、変速レバーに対して、第1操作領域(特許文献1の図6及び図9(イ)の1速〜8速位置)、及び第2操作領域(特許文献1の図6及び図9(イ)の9速〜12速位置)が設定されている。
これにより、変速レバーが第1操作領域に操作されると、ポテンショメータの操作信号及びアクチュエータにより、第2変速装置が低速位置に操作され、変速レバーが第2操作領域に操作されると、ポテンショメータの操作信号及びアクチュエータにより、第2変速装置が高速位置に操作される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4101040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
走行用の第1及び第2変速装置を備えた作業車において、変速レバーにより操作されるポテンショメータ、及びポテンショメータの操作信号により作動するアクチュエータによって、第2変速装置を操作するように構成する場合、特許文献1では、変速レバーにポテンショメータが常時接続された状態となっている。
【0007】
これにより、運転者により変速レバーが第1操作領域の各操作位置に操作される際の変速レバーの振動や、変速レバーが第1操作領域(第2操作領域)に操作された状態で走行した際の変速レバーの振動が、変速レバーからポテンショメータに常時伝達される状態となっているので、ポテンショメータの耐久性の向上という面で改善の余地がある。
【0008】
本発明は、走行用の第1及び第2変速装置を備えた作業車において、変速レバーにより操作されるポテンショメータ、及びポテンショメータの操作信号により作動するアクチュエータにより、第2変速装置を操作するように構成する場合、ポテンショメータの耐久性の向上を図ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(構成)
本発明の特徴は、作業車において次のように構成することにある。
走行用の第1変速装置及び第2変速装置と、人為的に操作される変速レバーと、前記変速レバーと前記第1変速装置とを連係する連係手段とが備えられて、
前記変速レバーが第1操作領域で操作されることにより、前記連係手段を介して前記第1変速装置が操作され、
前記第2変速装置を操作するアクチュエータと、前記アクチュエータを作動させる操作信号を出力するポテンショメータと、前記第1操作領域に隣接する第2操作領域とが備えられており、
前記変速レバーに操作部が備えられ、前記ポテンショメータの検出軸に被操作部が備えられて、
前記変速レバーが前記第1操作領域に操作されていると、前記操作部が前記被操作部から離れており、前記変速レバーが前記第2操作領域に操作されると、前記操作部が前記被操作部に接当して前記操作部により前記被操作部が操作されて、前記被操作部が操作されたことによる前記ポテンショメータの操作信号により、前記アクチュエータが作動して前記第2変速装置が操作される。
【0010】
(作用及び発明の効果)
本発明によれば、変速レバーが第1操作領域で操作されていると、連係手段を介して第1変速装置が操作される。
この場合、変速レバーの操作部はポテンショメータの被操作部から離れており、ポテンショメータの検出軸は操作されず、第2変速装置は操作されないのであり、変速レバーの操作部がポテンショメータの被操作部から離れていることにより、変速レバーの振動がポテンショメータに伝達されることはない。
【0011】
本発明によれば、変速レバーが第1操作領域から第2操作領域に操作されると、変速レバーの操作部がポテンショメータの被操作部に接当して、変速レバーの操作部によりポテンショメータの被操作部が操作される。これによって、ポテンショメータの被操作部が操作されたことによるポテンショメータの操作信号により、アクチュエータが作動して第2変速装置が操作される。
【0012】
この場合、変速レバーが第2操作領域から第1操作領域に操作されると、変速レバーの操作部がポテンショメータの被操作部から離れるので、変速レバーの振動がポテンショメータに伝達される状態は、変速レバーが第2操作領域に操作されている間である(変速レバーの操作部がポテンショメータの被操作部に接当している間である)。
【0013】
以上のように、本発明によると、変速レバーの振動がポテンショメータに伝達される状態を、変速レバーが第2操作領域に操作されている間(変速レバーの操作部がポテンショメータの被操作部に接当している間)の短い時間とすることができるので、変速レバーの振動が変速レバーからポテンショメータに常時伝達されるという状態を避けることができて、ポテンショメータの耐久性の向上を図ることができる。
【0014】
(構成)
本発明において、
前記第1変速装置が中立状態に操作される前記第1操作領域の中立位置に、前記第2操作領域が接続されていると好適である。
【0015】
(作用及び発明の効果)
本発明によると、変速レバーが第1操作領域から第2操作領域に操作される際、第1変速装置が中立状態に操作された安定した状態で(第1操作領域の中立位置)、変速レバーが第1操作領域から第2操作領域に無理なく操作されるようになる。
【0016】
(構成)
本発明において、
前記連係手段が前記変速レバーと前記第1変速装置とを機械的に連係する連係機構であり、前記変速レバーに固定された操作アームと前記連係機構とが接続されて、
前記変速レバーが前記第1操作領域で操作されることにより、前記操作アームにより前記連係機構が操作されて前記第1変速装置が操作され、
前記操作アームに前記操作部が備えられて、前記変速レバーが前記第2操作領域に操作されると、前記操作部が前記被操作部に接当して前記操作部により前記被操作部が操作されると好適である。
【0017】
(作用及び発明の効果)
変速レバーと第1変速装置とを機械的に連係する場合、変速レバーに操作アームを固定し、変速レバーの操作アームと連係機構(連係手段)とを接続して、変速レバーの操作アームにより連係機構(連係手段)が操作されて第1変速装置が操作されるように構成することがある。
【0018】
本発明によると、変速レバーにおいて既存の構成といって良い操作アームを有効に利用して、変速レバーの操作アームに操作部を備えることにより、部品点数の削減、及び構造の簡素化の面で有利なものとなる。
【0019】
(構成)
本発明において、
前記操作アームが前記変速レバーから前記変速レバーと交差する方向に延出されて、
前記操作アームの延出端部と前記変速レバーとの間の位置に、前記被操作部及び前記ポテンショメータが備えられており、
前記変速レバーが前記第2操作領域に操作されると、前記操作部が前記被操作部に接当して前記操作部により前記被操作部が操作されると好適である。
【0020】
(作用及び発明の効果)
前述のように、変速レバーに操作アームを固定し、変速レバーの操作アームと連係機構(連係手段)とを接続して、変速レバーと第1変速装置とを機械的に連係する場合、本発明によると、操作アームが変速レバーから変速レバーと交差する方向に延出されており、変速レバーの操作アームの延出端部と変速レバーとの間の位置に、ポテンショメータの被操作部及びポテンショメータが配置された状態となる。
【0021】
本発明によると、変速レバーにおいて既存の構成といって良い操作アームを有効に利用して、変速レバーの操作アームの延出端部と変速レバーとの間の位置に、ポテンショメータの被操作部及びポテンショメータをコンパクトに配置することができて、ポテンショメータの付近のコンパクト化、及び構造の簡素化の面で有利なものとなる。
【0022】
(構成)
本発明において、
前記連係機構がインナー及びアウターを備えたワイヤであり、
前記ワイヤのインナーが前記操作アームに接続され、前記ワイヤのアウターを支持する支持部が備えられて、
前記ポテンショメータが前記支持部に支持されていると好適である。
【0023】
(作用及び発明の効果)
前述のように、変速レバーに操作アームを固定し、変速レバーの操作アームと連係機構(連係手段)とを接続して、変速レバーと第1変速装置とを機械的に連係する場合、連係機構(連係手段)として、インナー及びアウターを備えたワイヤを使用することがある。
【0024】
本発明によると、ワイヤのインナーが変速レバーの操作アームに接続され、ワイヤのアウターを支持する支持部が備えられており、ワイヤのアウターに対して必要な構造といって良い支持部を有効に利用して、ポテンショメータを支持部に支持させることにより、部品点数の削減、及び構造の簡素化の面で有利なものとなる。
【0025】
(構成)
本発明において、
前記第1及び第2操作領域を備えたレバーガイドが備えられていると好適である。
【0026】
(作用及び発明の効果)
本発明によると、一つのレバーガイドに第1及び第2操作領域が備えられるので、部品点数の削減及び構造の簡素化の面で有利なものとなる。
【0027】
(構成)
本発明において、
前記レバーガイドにおいて、前記第1操作領域の前後方向の長さよりも、前記第2操作領域の前後方向の長さが短いものに設定されて、
前記第1操作領域の横側部に前記第2操作領域が接続されていると好適である。
【0028】
(作用及び発明の効果)
本発明によると、例えば第1変速装置の変速範囲(変速段数)が比較的大きく(比較的多く)、第2変速装置の変速範囲(変速段数)が比較的小さい場合(比較的少ない場合)に、レバーガイドにおいて、例えば第1操作領域の前後方向の長さが比較的長く、第2操作領域の前後方向の長さが比較的短いものになることがある。
【0029】
本発明によると、前述のような状態に無理なく適合することができるのであり、レバーガイドにおいて第1及び第2操作領域をコンパクトに配置して、全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】トラクタの全体側面図である。
図2】変速レバーと第1変速装置の操作軸との連係状態を示す斜視図である。
図3】第1変速装置の操作軸の付近の側面図である。
図4】第1変速装置の操作軸の付近の平面図である。
図5】変速レバーの付近の斜視図である。
図6】変速レバーの付近の背面図である。
図7】変速レバーの付近の側面図である。
図8】変速レバーの付近の平面図である。
図9】レバーガイドの平面図である。
図10】レバーガイド及びカバーの付近の斜視図である。
図11】レバーガイド及びカバーの縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体の作業走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
【0032】
[1]
トラクタの全体の構成について説明する。
図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体に、運転部3が備えられて、機体の前部にエンジン4が支持され、機体の後部にミッションケース5が支持されて、作業車の一例であるトラクタが構成されている。
【0033】
図1に示すように、エンジン4の動力が伝動軸(図示せず)を介して、ミッションケース5に内装された前後進切換装置6、走行用の第1変速装置7、走行用の第2変速装置8及び走行用の第3変速装置9に伝達され、第3変速装置9の動力が前輪1及び後輪2に伝達される。第1変速装置7は1速状態、2速状態、3速状態、4速状態及び中立状態の4段に操作自在に構成されており、第2及び第3変速装置8,9は低速状態及び高速状態の2段に操作自在に構成されている。
【0034】
図1に示すように、前後進切換装置6は、人為的に操作される前後進レバー(図示せず)により、機械的(直接的)に前進状態及び後進状態に操作される。
第1変速装置7は、人為的に操作される変速レバー10の操作によって機械的(直接的)に1速状態、2速状態、3速状態及び4速状態に操作される。
【0035】
図1に示すように、第2変速装置8を高速及び低速位置に操作するアクチュエータ11(電動シリンダや油圧シリンダ等)が備えられており、変速レバー10の操作に基づいてアクチュエータ11が作動して、第2変速装置8が低速状態及び高速状態に操作される。
第3変速装置9は、人為的に操作される別の変速レバー(図示せず)により、機械的(直接的)に低速状態及び高速状態に操作される。
【0036】
[2]
次に、変速レバー10の支持構造について説明する。
図1に示すように、運転部3を覆うキャビン13が備えられている。運転席12の前側に、前輪1を操向操作する操縦ハンドル14が備えられ、運転席12の右側に操縦部15が備えられており、操縦部15の前部に変速レバー10が備えられている。
【0037】
図5図8に示すように、操縦部15において固定された支持フレーム16に、正面視でL字状の支持ブラケット17が連結されており、支持フレーム16と支持ブラケット17との間において、ボス部材18が左右方向の横軸芯P1周りに回転自在に支持されている。
【0038】
図5図8に示すように、ボス部材19が、ボス部材18と直交する前後向きの状態でボス部材18の下面に連結されている。側面視で門型の支持部材20が備えられて、支持部材20がボス部材18の外側を覆うように配置されており、支持部材20の下部が前後方向の横軸芯P2周りに揺動自在にボス部材19に支持されている。
【0039】
図5図8に示すように、支持部材20の上部に変速レバー10が連結されている。これにより、変速レバー10は、横軸芯P1周りに前後方向に操作自在であり、横軸芯P2周りに左右方向に操作自在である。
【0040】
図2に示すように、支持フレーム16の前部に支持フレーム21が連結されており、支持フレーム21の左右方向の横軸芯P3周りに、エンジン4のアクセルを操作するアクセルレバー22が揺動自在に支持されている。
【0041】
[3]
次に、変速レバー10と第1変速装置7との連係(接続)に関する構造について説明する。
図2,3,4に示すように、第1変速装置7を1速状態及び2速状態に操作する第1シフター(図示せず)、及び第1変速装置7を3速状態及び4速状態に操作する第2シフター(図示せず)が、ミッションケース5の内部に備えられている。
【0042】
図2,3,4に示すように、第1及び第2シフターを操作する操作軸23が、ミッションケース5の上部に横向きに回転自在に備えられている。操作軸24がミッションケース5の上部に上下向きに回転自在に備えられており、操作軸24によって、操作軸23により第1シフターを操作する状態(図4の第1位置F11参照)と、操作軸23により第2シフターを操作する状態(図4の第2位置F22参照)とに切り換えることができる。
【0043】
図5図8に示すように、ボス部材19に、アーム19aが連結されている。図2,3,4に示すように、ミッションケース5の上側において固定されたブラケット25に、連係軸26(連係手段に相当)(連係機構に相当)が横向きに回転自在に支持されており、連係軸26に連結されたアーム26aと、ボス部材19のアーム19aとに亘って、連係ロッド27(連係手段に相当)(連係機構に相当)が接続されている。連係軸26に連結されたアーム26bと、操作軸23に連結されたアーム23aとに亘って、連係ロッド28(連係手段に相当)(連係機構に相当)が接続されている。
【0044】
図2,5,6に示すように、操作アーム29が、支持部材20に連結(固定)されて(操作アーム29が支持部材20を介して変速レバー10に連結(固定)された状態に相当)、横側に延出されており(変速レバー10から変速レバー10と交差する方向に延出される状態に相当)、変速レバー10と操作アーム29とに亘って、補強部材30が連結されている。
【0045】
図2及び図5図8に示すように、ブラケット17の下面に、L字状のブラケット31(支持部に相当)が連結されており、ブラケット17の横面とブラケット31の上面とに亘って補強部材34が連結されている。
図2,3,4に示すように、ミッションケース5の上部にブラケット32が連結されており、操作軸24にアーム24aが連結されている。
【0046】
図2,5,6に示すように、ワイヤ33(連係手段に相当)(連係機構に相当)が備えられている。ワイヤ33のインナー33aの一方の端部が操作アーム29のピン29a(操作部に相当)に接続されており、ワイヤ33のアウター33bの一方の端部がブラケット31に接続(支持)されている。
【0047】
図2,3,4に示すように、ワイヤ33のインナー33aの他方の端部が操作軸24のアーム24aに接続されており、ワイヤ33のアウター33bの他方の端部がブラケット32に接続(支持)されている。
【0048】
以上の構造により、変速レバー10と第1変速装置7とが連係ロッド27及びワイヤ33等により機械的に連係されており、後述する[6]に記載のように、変速レバー10の操作によって、連係ロッド27及びワイヤ33等により第1変速装置7が操作される。
【0049】
[4]
次に、変速レバー10と第2変速装置8との連係(接続)に関する構造について説明する。
図5図8に示すように、チャンネル状に折り曲げられた支持部材35が、ブラケット17の横面に連結されている。支持部材35に2個の縦壁部35a,35bが互いに対向するように備えられており、支持部材35の縦壁部35aにポテンショメータ36が連結されている。
【0050】
図5図8に示すように、支持部材35の縦壁部35bにボス部材37が連結されており、操作軸38(被操作部に相当)がボス部材37の前後方向の横軸芯P4周りに回転自在に支持されている。操作軸38の端部に溝部が形成されて、ポテンショメータ36の検出軸36aの端部が操作軸38の溝部に挿入されており、ポテンショメータ36の検出軸36aと操作軸38とが、横軸芯P4周りに一体で回転するように接続された状態となっている。
【0051】
図5図8に示すように、平面視でL字状の操作アーム39(被操作部に相当)が、操作軸38に連結されており、操作アーム39の端部39aが操作アーム29の下側に位置している。操作アーム29のピン29aが、変速レバー10に向けて延出されて、操作アーム39の端部39aの上側に位置しており、操作アーム29のピン29aが側面視で横軸芯P1と同じ位置に配置されている。
【0052】
図6及び図8に示すように、正面視(背面視)及び平面視で、操作アーム29の延出端部(ワイヤ33のインナー33aが接続された部分)と変速レバー10との間に、ポテンショメータ36、ボス部材37、操作軸38及び操作アーム39が配置されている。
【0053】
図5図8に示すように、ポテンショメータ36の内部に備えられたバネ(図示せず)により、ポテンショメータ36の検出軸36aが、図6において時計方向(操作アーム39の端部39bが下側に移動する側)に付勢されている。支持部材35にストッパーとしてのセットボルト40が取り付けられている。
【0054】
これにより、後述する[7]に記載のように、操作アーム29のピン29aが操作アーム39の端部39aから上側に離れた位置A1に位置している状態において、操作アーム39の端部39bがセットボルト40に接当することにより(当たることにより)、ポテンショメータ36の検出軸36a及び操作アーム39は位置A2に位置する。
この場合、セットボルト40を回転操作して、セットボルト40の位置を上下に微調節することにより、位置A2を上下に微調節することができる。
【0055】
以上の構造により、変速レバー10と第2変速装置8とがポテンショメータ36等を介して電気的に連係されており、後述する[7]に記載のように、変速レバー10の操作によって、ポテンショメータ36の検出軸36aが操作され、アクチュエータ11により第2変速装置8が操作される。
【0056】
[5]
次に、変速レバー10に備えられたレバーガイド43について説明する。
図2,9,10に示すように、操縦部15の前部に、合成樹脂製のレバーガイド43が備えられている。レバーガイド43に、第1操作領域41及び第2操作領域42が開口部として備えられており、第1及び第2操作領域41,42に変速レバー10が配置されている。レバーガイド43に、アクセル操作領域44が開口部として備えられており、アクセル操作領域44にアクセルレバー22が配置されている。
【0057】
図9に示すように、第1操作領域41は平面視で長方形状に構成されており、第1中立位置N1(中立位置に相当)、第2中立位置N2(中立位置に相当)、1速位置F1、2速位置F2、3速位置F3及び4速位置F4が備えられている。第1操作領域41の第1中立位置N1の左の横側部に、第2操作領域42が接続されている(第2操作領域42が第1操作領域41に隣接する状態に相当)。
【0058】
この場合、図9に示すように、第1操作領域41の前後方向の長さL1よりも、第2操作領域42の前後方向の長さL2が短いものに設定され、且つ、第1操作領域41の左右方向の長さL3(横幅)よりも、第2操作領域42の左右方向の長さL4(横幅)が短いものに設定されており、平面視で第2操作領域42が、第1操作領域41(第1中立位置N1)から左の横側に小さく突出するような状態となっている。
【0059】
図9,10,11に示すように、レバーガイド43の下面において、第1操作領域41の前側及び後側の部分に、縦壁状の複数の案内部43aが備えられており、案内部43aの下辺部が側面視で円弧状に形成されている。側面視で半円状の合成樹脂製のカバー45が備えられ、カバー45がレバーガイド43の案内部43aに下側から当て付けられており、カバー45を下側から支持する支持部材46がレバーガイド43に備えられている。
【0060】
図9,10,11に示すように、第1操作領域41の第1及び第2中立位置N1,N2と第2操作領域42とに亘る開口部45aが、カバー45に左右方向に沿って備えられており、変速レバー10がカバー45の開口部45aを通って上側に延出されている。
【0061】
これにより、図9,10,11に示すように、第1及び第2操作領域41,42がカバー45により塞がれている(カバー45の開口部45aの部分を除く)。カバー45の開口部45aに沿って、変速レバー10を第1操作領域41の第1及び第2中立位置N1,N2、第2操作領域42に操作することができる。
【0062】
図9,10,11に示すように、変速レバー10を第1操作領域41の第1中立位置N1(第2中立位置N2)から1速及び2速位置F1、F2(3速及び4速位置F3,F4)に操作すると、変速レバー10に追従するように、カバー45がレバーガイド43の案内部43a及び支持部材46の間に沿って前側及び後側に移動する。
【0063】
[6]
次に、変速レバー10の操作による第1変速装置7の操作について説明する。
図2及び図6図9に示す状態は、変速レバー10を第1操作領域41の第1中立位置N1に操作した状態である。この状態において図3及び図4に示すように、操作軸23(アーム23a)が中立位置Nに操作されて、第1変速装置7が中立状態となっており、操作軸24(アーム24a)が第1位置F11(操作軸23により第1シフターを操作する状態)に操作されている。
【0064】
図3及び図4に示すように、ミッションケース5の内部に備えられたバネ(図示せず)により、操作軸24(アーム24a)が第1位置F11に付勢されている。これにより、ワイヤ33のインナー33aが操作軸24(アーム24a)側に引き操作される状態となって、図9に示す第1操作領域41の第1及び第2中立位置N1,N2において、変速レバー10が第1操作領域41の第1中立位置N1に付勢された状態となる。
【0065】
この場合、図4及び図9に示すように、操作軸24(アーム24a)は第1位置F11を越えて第2位置F22の反対側に移動しない構造となっているので、ミッションケース5の内部に備えられた前述のバネの付勢力により、変速レバー10が第1操作領域41の第1中立位置N1から第2操作領域42に操作されることはなく、変速レバー10は第1操作領域41の第1中立位置N1で止まる。
【0066】
図2,3,4,9に示すように、変速レバー10を第1操作領域41の第1中立位置N1に操作した状態(操作軸24(アーム24a)が第1位置F11に操作された状態)において、変速レバー10を第1操作領域41の第1中立位置N1から第1操作領域41の1速位置F1(2速位置F2)に操作すると、ボス部材19のアーム19aにより連係ロッド27が上側(下側)に操作され、連係軸26(アーム26a,26b)により連係ロッド28が下側(上側)に操作されて、操作軸23(アーム23a)が1,3速位置F13(2,4速位置F24)に操作される。
これによって、操作軸23により第1シフターが操作されて、第1変速装置7が1速状態(2速状態)に操作される。
【0067】
図2,3,4,9に示すように、変速レバー10を第1操作領域41の第1中立位置N1から第2中立位置N2に操作すると、操作アーム29が上側に操作され、操作アーム29によりワイヤ33のインナー33aが変速レバー10側に引き操作されて、操作軸24(アーム24a)が第2位置F22(操作軸23により第2シフターを操作する状態)に操作される。
この場合、変速レバー10を第1操作領域41の第2中立位置N2に操作しても、前述と同様に、操作軸23(アーム23a)は中立位置Nに操作されており、第1変速装置7は中立状態となっている。
【0068】
図2,3,4,9に示すように、変速レバー10を第1操作領域41の第2中立位置N2に操作した状態(操作軸24(アーム24a)が第2位置F22に操作された状態)において、変速レバー10を第1操作領域41の第2中立位置N2から第1操作領域41の3速位置F3(4速位置F4)に操作すると、ボス部材19のアーム19aにより連係ロッド27が上側(下側)に操作され、連係軸26(アーム26a,26b)により連係ロッド28が下側(上側)に操作されて、操作軸23(アーム23a)が1,2速位置F13(2,4速位置F24)に操作される。
これによって、操作軸23により第2シフターが操作されて、第1変速装置7が3速状態(4速状態)に操作される。
【0069】
[7]
次に、変速レバー10の操作による第2変速装置8の操作について説明する。
図2及び図5図9に示すように、変速レバー10を第1操作領域41の第1中立位置N1に操作している状態において(前項[6]参照)、操作アーム29のピン29aは操作アーム39の端部39aから上側に離れた位置A1に位置している。
【0070】
図2及び図5図9に示すように、変速レバー10を第1操作領域41の1速位置F1(2速位置F2)に操作しても(前項[6]参照)、操作アーム29が側面視で横軸芯P1周りに少し回転するような状態となるだけで、操作アーム29のピン29aは操作アーム39の端部39aから上側に離れた位置A1を動かない(操作アーム29のピン29aが側面視で横軸芯P1と同じ位置に配置されていることによる)。
【0071】
図2及び図5図9に示すように、変速レバー10を第1操作領域41の第2中立位置N2、3速位置F3(4速位置F4)に操作すると(前項[6]参照)、操作アーム29が上側に操作されるので、操作アーム29のピン29aは、操作アーム39の端部39a(前述の位置A1)からさらに上側に離れる。
【0072】
これにより、図6及び図7に示すように、変速レバー10が振動しても、操作アーム29のピン29aが操作アーム39の端部39aに接触することはなく、変速レバー10の振動が操作アーム29のピン29aから、操作アーム39及びポテンショメータ36に伝達されることはない。
変速レバー10の振動により操作アーム29のピン29aが操作アーム39の端部39aに接触したとしても、接触時間は短時間であり、変速レバー10から操作アーム39及びポテンショメータ26に伝達される振動は僅かである。
【0073】
図2及び図5図9に示すように、変速レバー10を第1操作領域41の第1中立位置N1から第2操作領域42に操作すると、操作アーム29が下側に操作されて、操作アーム29のピン29aが操作アーム39の端部39aに上側から接当し(当たり)、操作アーム29のピン29aが操作アーム39の端部39aに下側に押し操作する。
【0074】
前述のように操作アーム29が下側に操作されると、操作アーム29がワイヤ33のインナー33aを下側に押し操作する状態となるが、ワイヤ33のインナー33aに弛みが発生するだけで、図4に示す操作軸24(アーム24a)は第1位置F11から第2位置F22に操作されることはない。
【0075】
これにより、図6,7,8に示すように、操作軸38及びポテンショメータ36の検出軸36aが、図6において反時計方向に回転して、ポテンショメータ36の操作信号(電圧値)が変化するのであり、ポテンショメータ36の操作信号(電圧値)の変化によりアクチュエータ11が作動する。
第2変速装置8が低速位置に操作されていれば、アクチュエータ11により第2変速装置8が高速位置に操作されるのであり、第2変速装置8が高速位置に操作されていれば、アクチュエータ11により第2変速装置8が低速位置に操作される。
【0076】
図2及び図5図9に示すように、変速レバー10を第2操作領域42から第1操作領域41の第1中立位置N1に操作すると、操作アーム29が上側に操作されて、操作アーム29のピン29aは操作アーム39の端部39aから上側に離れた位置A1に戻る。
【0077】
これに伴って、図6及び図7に示すように、ポテンショメータ36の内部に備えられた前述のバネ(図示せず)により、操作軸38及びポテンショメータ36の検出軸36aが図6において時計方向に回転し、操作アーム39の端部39bがセットボルト40に接当する位置A2(当たる位置A2)に戻る(前項[4]参照)。
【0078】
以上のように、操作アーム29のピン29aが操作アーム39の端部39aから上側に離れた位置A1に戻り、操作アーム39の端部39bがセットボルト40に接当する位置A2に戻ることによって、操作アーム29のピン29aと操作アーム39の端部39aとが上下方向で離れた状態に復帰する。
【0079】
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、図9に示す第1操作領域41の第2中立位置N2(中立位置に相当)の右の横側部に、第2操作領域42を接続してもよい(第2操作領域42が第1操作領域41に隣接する状態に相当)。
【0080】
前述のように構成すると、図2及び図5図8において、ポテンショメータ36、操作軸38及び操作アーム39等を、操作アーム29の上側に配置すればよい。これにより、変速レバー10を第1操作領域41の第2中立位置N2から第2操作領域42に操作すると、操作アーム29が上側に操作されて、操作アーム39に接当する状態(当たる状態となる)。
【0081】
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、図5図8に示す操作軸38をポテンショメータ36の検出軸36aに連結するように構成してもよい。
このように構成すると、操作軸38及び操作アーム39がポテンショメータ36の検出軸36aに支持された状態となるので、支持部材35の縦壁部35b及びボス部材37を廃止することが可能になる。
【0082】
前述のように、操作軸38をポテンショメータ36の検出軸36aに連結(固定)した場合、支持部材35の縦壁部35b及びボス部材37を残しておけば、操作軸38がボス部材37により安定して回転するように支持される。
【0083】
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、連係ロッド27,28及び連係軸26に代えて、変速レバー10と第1変速装置7の操作軸23とを、ワイヤ(図示せず)により連係(接続)するように構成してもよい。
【0084】
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、変速レバー10と第1変速装置7とを連係ロッド27,28及びワイヤ33等により機械的に連係するのではなく、変速レバー10と第2変速装置8との電気的な連係と同様に、変速レバー10と第1変速装置7とを電気的に連係してもよい。
【0085】
この場合、変速レバー10が第1操作領域41の第1及び第2中立位置N1,N2、1速〜4速位置F1〜F4に操作されたことを検出するポテンショメータ(図示せず)又はリミットスイッチ(図示せず)(連係手段に相当)を備え、第1変速装置7を操作するアクチュエータ(図示せず)を備えることにより、ポテンショメータ又はリミットスイッチの操作信号に基づいてアクチュエータが作動して、第1変速装置7が操作されるように構成すればよい。
【0086】
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、図9に示すカバー45における開口部45aから1速及び3速位置F1,F3側の部分を着色し、カバー45における開口部45aから2速及び4速位置F2,F4側の部分を別の色で着色してもよい。
これにより、変速レバー10を1速及び3速位置F1,F3、2速及び4速位置F2,F4に操作する場合において、前述のようにカバー45の色が異なることにより、運転者にとって視認性が良いものとなる。
【0087】
[発明の実施の第6別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第5別形態]において、図9,10,11に示すレバーガイド43の表面に、以下の説明のような文字を備えてもよい。
【0088】
レバーガイド43の表面における1速位置F1に隣接する位置(例えば図9において1速位置F1の紙面上側又は左側の位置)に、1速位置F1に対応する「1」という文字を備える。
レバーガイド43の表面における2速位置F2に隣接する位置(例えば図9において2速位置F2の紙面下側又は左側の位置)に、2速位置F2に対応する「2」という文字を備える。
レバーガイド43の表面における3速位置F3に隣接する位置(例えば図9において3速位置F3の紙面上側又は右側の位置)に、3速位置F3に対応する「3」という文字を備える。
レバーガイド43の表面における4速位置F4に隣接する位置(例えば図9において4速位置F4の紙面下側又は右側の位置)に、4速位置F4に対応する「4」という文字を備える。
【0089】
レバーガイド43の表面における第2操作領域42に隣接する位置(例えば図9において第2操作領域42の紙面左側又は上側又は下側の位置)に、第2変速装置8が低速位置から高速位置に操作されること(高速位置から低速位置に操作されること)に対応する「H/L」という文字を備える。
【0090】
[発明の実施の第7別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第6別形態]において、第1変速装置7を1速〜6速状態に操作自在に構成したり、1速〜8速状態に操作自在に構成してもよく、第1変速装置7を静油圧式等の無段変速装置に構成してもよい。第2変速装置8を1速〜3速状態に操作自在に構成してもよく、1速〜4速状態に操作自在に構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、トラクタばかりではなく、コンバインや乗用型田植機の農作業機、ホイルローダ等の建設機械にも適用できる。
【符号の説明】
【0092】
7 第1変速装置
8 第2変速装置
10 変速レバー
11 アクチュエータ
26 連係手段、連係機構
27 連係手段、連係機構
28 連係手段、連係機構
29 操作アーム
29a 操作部
31 支持部
33 連係手段、連係機構、ワイヤ
33a ワイヤのインナー
33b ワイヤのアウター
36 ポテンショメータ
36a ポテンショメータの検出軸
38 被操作部
39 被操作部
41 第1操作領域
42 第2操作領域
43 レバーガイド
N1 中立位置
N2 中立位置
L1 第1操作領域の前後方向の長さ
L2 第2操作領域の前後方向の長さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11