【解決手段】鉄道車両の座席に座った乗客に合わせて設けられた天板11と、天板11を支持する脚部材12とを有する鉄道車両用テーブル10において、脚部材12は、鉄道車両が衝突した時に、乗客への衝撃を緩和する緩衝部材13を有すること。これにより、鉄道車両の衝突時に、乗客が鉄道車両用テーブルに衝突する衝撃力を緩和するため、乗客の安全に寄与することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、鉄道車両用テーブルには、次のような問題があった。
(1)鉄道車両において、対向列車あるいは踏切で立ち往生した輸送機器等に衝突した場合を想定すると、衝突によって車両は急減速する。乗客は慣性の法則により衝突前の速度で移動しようとするため、車両−乗客間に速度差が生じ、乗客は前方に飛ばされる。乗客がクロスシート型の座席に座っている場合を想定すると、乗客の前方には前の座席、あるいは鉄道車両用テーブルや壁があるため、これらの障害物に衝突すると考えられる。
特に前方に鉄道車両用テーブルがあるような座席では、鉄道車両用テーブルに頭部等をぶつける恐れがあり、人体を損傷する恐れがある。そのため、列車衝突時にはつぶれ、鉄道車両用テーブルに頭部をぶつけたときの衝撃を緩和することができる鉄道車両用テーブル構造が求められている。また、通常時には、天板の自重や乗客の荷物等の荷重を支える、という本来の鉄道車両用テーブルとしての役割をもつ必要がある。
【0005】
(2)特許文献1、2の技術を鉄道車両用テーブルに応用した場合に、鉄道車両用テーブルの一部を変形、または座屈させることになるが、鉄道車両が衝突した時に、支持部材の一部が必ず座屈または変形するように設計することは、難しい問題があった。その理由は、強度が大きすぎると衝突時に座屈または変形しない可能性があり、強度が小さすぎると衝突ではない急停止時に座屈したり変形したりする可能性があるからである。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、鉄道車両が衝突した時に、乗客に対してダメージを与えることの少ない鉄道車両用テーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の鉄道車両用テーブルは、次のような構成を有している。
(1)鉄道車両の座席に座った乗客に合わせて設けられたテーブル本体と、テーブル本体を支持する支持部材とを有する鉄道車両用テーブルにおいて、支持部材は、鉄道車両が衝突した時に、乗客への衝撃を緩和する緩衝手段を有すること、を特徴とする。
(2)(1)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、支持部材は、脚部材を有すること、緩衝手段は、脚部材の一部を構成するものであって、鉄道車両の衝突時に、脚部材から抜ける抜け部材を有すること、を特徴とする。
【0008】
(3)(1)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、テーブル本体は、鉄道車両の壁面に回転軸により回転自在に取り付けられていること、支持部材は、テーブル本体を水平に維持するためのストッパ部材であること、緩衝手段は、ストッパ部材の一部を構成するものであって、鉄道車両の衝突時に、ストッパ部材から抜ける抜け部材を有すること、を特徴とする。
(4)(2)または(3)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、抜け部材は、鉄道車両の衝突時の慣性力により抜ける楔形状であり、支持部材と連結されるリンク部材を有すること、抜け部材は、リンク部材に取り付けられる重りを有すること、を特徴とする。
(5)(4)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、テーブル本体と、鉄道車両本体との間に、衝撃吸収部材を有すること、を特徴とする。
(6)(4)または(5)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、重りの重力により、通常時には抜け部材と脚部材との間に摩擦力が働くため抜け部材が脚部材から抜けないこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、次のような作用、効果を奏する。
(1)鉄道車両の座席に座った乗客に合わせて設けられたテーブル本体と、テーブル本体を支持する支持部材とを有する鉄道車両用テーブルにおいて、支持部材は、鉄道車両が衝突した時に、乗客への衝撃を緩和する緩衝手段を有すること、を特徴とするので、鉄道車両の衝突時に、乗客が鉄道車両用テーブルに衝突する衝撃力を緩和するため、乗客の安全に寄与することができる。
【0010】
(2)(1)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、支持部材は、脚部材を有すること、緩衝手段は、脚部材の一部を構成するものであって、鉄道車両の衝突時に、脚部材から抜ける抜け部材を有すること、を特徴とするので、支持部材である脚部材の一部を構成する抜け部材が抜け出るため、支持部材自体を座屈または変形させることに比較して、鉄道車両の衝突時に、乗客が鉄道車両用テーブルに衝突する衝撃力を、確実かつ安定して緩和することができる。
【0011】
(3)(1)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、テーブル本体は、鉄道車両の壁面に回転軸により回転自在に取り付けられていること、支持部材は、テーブル本体を水平に維持するためのストッパ部材であること、緩衝手段は、ストッパ部材の一部を構成するものであって、鉄道車両の衝突時に、ストッパ部材から抜ける抜け部材を有すること、を特徴とするので、特急車等の壁への取付タイプの鉄道車両用テーブルにも適用することができる。
【0012】
(4)(2)または(3)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、抜け部材は、鉄道車両の衝突時の慣性力により抜ける楔形状であり、支持部材と連結されるリンク部材を有すること、抜け部材は、リンク部材に取り付けられる重りを有すること、を特徴とするので、楔の形状、質量等を変更することにより、また、重りの質量を変更することにより、楔の形状、質量等の設計の自由度を拡げることができ、様々な鉄道車両に適した支持構造を設計することができる。また、抜け部材の形状、質量等を変更すればいろいろな条件に対応できるため、設計の自由度が高いため、様々な鉄道車両に適した支持構造を設計することができる。
【0013】
(5)(4)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、テーブル本体と、鉄道車両本体との間に、衝撃吸収部材を有すること、を特徴とするので、乗客が鉄道車両用テーブルに衝突した時に受ける衝撃力を、衝撃吸収部材によって緩和することができる。
(6)(4)または(5)に記載の鉄道車両用テーブルにおいて、重りの重力により、通常時には抜け部材と脚部材との間に摩擦力が働くため抜け部材が脚部材から抜けないこと、を特徴とするので、抜け部材は、通常時、脚部材から抜けず、鉄道車両の衝突時にのみ抜けるため、乗客が鉄道車両用テーブルに衝突する衝撃力を、確実かつ安定して緩和することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の鉄道車両用テーブル10の実施形態について、図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る鉄道車両用テーブル10の側面図である。
テーブル本体である天板11は、支持部材である4本の脚部材12により床面上に支持されている。4本の脚部材12のうち、乗客が座る座席側に位置する2本の脚部材12の各々には、緩衝部材13が設けられている。
一方、鉄道車両本体に固定された支え板14には、衝撃吸収部材15が取り付けられている。衝撃吸収部材15は、支え板14と天板11との間に位置している。
【0016】
次に、緩衝部材13の第1の実施形態について説明する。
図2に、緩衝部材13の第1の実施形態の通常時の構成を示す。
図3に、緩衝部材13の作動時(鉄道車両衝突時)の状態を示す。
脚部材12には、楔21の外周凸形状と同じ凹形状の溝12aが形成されている。
図2に示すように、通常時には、楔21は、溝12aに嵌合した状態にある。脚部材12の両側には、一対のリンク部材22が取り付けられている。リンク部材22は、両端部が円形で形成された長方形状を有している。一対のリンク部材22は、一端に形成された孔22aにより、脚部材12に固定された固定ピン23に回転可能に支持されている。リンク部材22の他端には、長孔22bが形成されており、長孔22bは、楔21に固定された摺動ピン24を摺動可能に保持している。
なお、緩衝部材13は、請求項に記載する「緩衝手段」に相当する。
【0017】
次に、第1の実施形態の緩衝部材13の作用について説明する。
図3に示すように、鉄道車両が衝突した場合には、楔21は十分な質量を有しているため、楔21は鉄道車両急停止時に受ける進行方向への強い慣性力により溝12aから抜ける。この時、リンク部材22の長孔22b内を摺動ピン24が摺動する。
脚部材12は、楔21が抜けた状態では、継手部12bしか力を受ける部分が残っていない。そのため、鉄道車両急停止時に受ける進行方向への強い慣性力により乗客が天板11に衝突した場合に、脚部材12は、継手部12bの部分で速やかに折れるため、乗客が鉄道車両用テーブル10に衝突する衝撃力を緩和するため、乗客の安全に寄与することができる。
また、
図8に示すように、緩衝部材13が作動した時に、天板11が、支え板14に載置された衝撃吸収部材15により衝突の衝撃を緩和するため、乗客が受ける衝撃力を緩和して、乗客の安全を確保することができる。
【0018】
次に、緩衝部材13の第2の実施形態について説明する。
図4に、緩衝部材13の第2の実施形態の通常時の構成を示す。
図5に、緩衝部材13の作動時(鉄道車両衝突時)の状態を示す。
脚部材12には、楔31の外周凸形状と同じ凹形状の溝12aが形成されている。
図4に示すように、通常時には、楔31は、溝12aに嵌合した状態にある。脚部材12の両側には、一対のリンク部材32が取り付けられている。一対のリンク部材32は、中央付近に形成された孔32aにより、脚部材12に固定された固定ピン33に回転可能に支持されている。リンク部材32の上端には、長孔32bが形成されており、長孔32bは、楔31に固定された摺動ピン34を摺動可能に保持している。リンク部材32の他端は、固定ピン33の下側に向かって延設されており、リンク部材32の他端には、重り35が固設されている。楔31は通常時、楔31と溝12aとの間に摩擦力が働くため、重り35の重力だけでは脚部材12から抜けない。
【0019】
次に、第2の実施形態の緩衝部材13の作用について説明する。
図5に示すように、鉄道車両が衝突した場合には、重り35が十分な質量を有しているため、重り35は鉄道車両急停止時に受ける進行方向への強い慣性力を受ける。この力がリンク部材32と固定ピン33により楔31に伝えられ、楔31は溝12aから抜ける。この時、リンク部材32の長孔32b内を摺動ピン34が摺動する。
脚部材12は、楔31が抜けた状態では、継手部12bしか力を受ける部分が残っていない。そのため、鉄道車両急停止時に受ける進行方向への強い慣性力により乗客が天板11に衝突した場合に、脚部材12は、継手部12bの部分で速やかに折れるため、乗客が鉄道車両用テーブル10に衝突する衝撃力を緩和するため、乗客の安全に寄与することができる。
また、
図8に示すように、緩衝部材13が作動した時に、天板11が、支え板14に載置された衝撃吸収部材15により衝突の衝撃を緩和するため、乗客が受ける衝撃力を緩和して、乗客の安全を確保することができる。
【0020】
次に、緩衝部材13の第3の実施形態について説明する。
図6に、緩衝部材13の第3の実施形態の通常時の構成を示す。
図7に、緩衝部材13の作動時(鉄道車両衝突時)の状態を示す。
脚部材12には、楔41の外周凸形状と同じ凹形状の溝12aが形成されている。
図6に示すように、通常時には、楔41は、溝12aに嵌合した状態にある。脚部材12の両側には、一対のリンク部材42が取り付けられている。一対のリンク部材42は、一端に形成された孔42aにより、脚部材12に固定された固定ピン43に回転可能に支持されている。リンク部材42の中央付近には、長孔42bが形成されており、長孔42bは、楔41に固定された摺動ピン44を摺動可能に保持している。リンク部材42の下端には、重り45が固設されている。楔41は通常時、楔41と溝12aとの間に摩擦力が働くため、重り45の重力だけでは脚部材12から抜けない。
【0021】
次に、第3の実施形態の緩衝部材13の作用について説明する。
図7に示すように、鉄道車両が衝突した場合には、重り45が十分な質量を有しているため、重り45は鉄道車両急停止時に受ける進行方向への強い慣性力を受ける。この力がリンク部材42と固定ピン43により楔41に伝えられ、楔41は溝12aから抜ける。この時、リンク部材42の長孔42b内を摺動ピン44が摺動する。
第3の実施形態では、固定ピン43から重り45までの距離が、第2の実施形態と比較して長いため、楔41にかかる回転モーメントを大きく採ることができるため、楔41を確実に抜くことができる。または、重り45の質量を第2の実施形態と比較して軽くすることができる。
脚部材12は、楔41が抜けた状態では、継手部12bしか力を受ける部分が残っていない。そのため、鉄道車両急停止時に受ける進行方向への強い慣性力により乗客が天板11に衝突した場合に、脚部材12は、継手部12bの部分で速やかに折れるため、乗客が鉄道車両用テーブルに衝突する衝撃力を緩和するため、乗客の安全に寄与することができる。
また、
図8に示すように、緩衝部材13が作動した時に、天板11が、支え板14に載置された衝撃吸収部材15により衝突の衝撃を緩和するため、乗客が受ける衝撃力を緩和して、乗客の安全を確保することができる。
【0022】
以上詳細に説明したように、本実施形態によれば、
(1)鉄道車両の座席に座った乗客に合わせて設けられた天板11と、天板11を支持する脚部材12とを有する鉄道車両用テーブル10において、脚部材12は、鉄道車両が衝突した時に、乗客への衝撃を緩和する緩衝部材13を有すること、を特徴とするので、鉄道車両の衝突時に、乗客が鉄道車両用テーブル10に衝突する衝撃力を緩和するため、乗客の安全に寄与することができる。
【0023】
(2)(1)に記載の鉄道車両用テーブル10において、緩衝部材13は、脚部材12の一部を構成するものであって、鉄道車両の衝突時に、脚部材12から抜ける楔21、31、41を有すること、を特徴とするので、脚部材12の一部を構成する楔21、31、41が抜け出るため、脚部材12自体を座屈または変形させることに比較して、鉄道車両の衝突時に、乗客が鉄道車両用テーブル10に衝突する衝撃力を、確実かつ安定して緩和することができる。
【0024】
(3)(2)に記載の鉄道車両用テーブル10において、楔21、31、41は、鉄道車両の衝突時の慣性力により抜ける楔形状であり、脚部材12と連結されるリンク部材22、32、42を有すること、楔31、41は、リンク部材32、42に取り付けられる重り35、45を有すること、を特徴とするので、楔の形状、質量等を変更することにより、また、重り35、45の質量を変更することにより、さらに楔31、41の形状、質量等の設計の自由度を拡げることができ、様々な鉄道車両に適した支持構造を設計することができる。また、楔21、31、41の形状、質量等を変更すればいろいろな条件に対応できるため、設計の自由度が高いため、様々な鉄道車両に適した支持構造を設計することができる。
【0025】
(4)(3)に記載の鉄道車両用テーブル10において、楔21、31、41が抜けて、天板11が移動した時に、天板11と、鉄道車両本体の支え板14との間に、衝撃吸収部材15を有すこと、を特徴とするので、楔21、31、41が抜けて天板11が移動し、乗客が鉄道車両用テーブル10に衝突した時に、衝撃吸収部材15が乗客に与えるダメージを低減することができる。
(5)(3)または(4)に記載の鉄道車両用テーブル10において、重り35、45の重力により、通常時に楔21、31、41と脚部材12との間に摩擦力が働くため楔21、31、41が脚部材12から抜けないこと、を特徴とするので、楔21、31、41は、通常時に脚部材12から抜けず、鉄道車両の衝突時にのみ抜けるため、乗客が鉄道車両用テーブル10に衝突する衝撃力を、確実かつ安定して緩和することができる。
【0026】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9に、本発明の第4の実施形態に係る鉄道車両用テーブル10の側面図を示す。
図10に、
図9の緩衝部材13の作動時の状態を示す。第4の実施形態は、基本的には、第1乃至第3の実施形態と同じなので、相違する点のみ詳細に説明し、同じ部分については、説明を割愛する。
図9に示すように、天板11の一端は、車両の内壁である壁面50に固定されている。天板11の他端側は、1本又は2本の脚部材12により支持されている。脚部材12には、緩衝部材13が設けられている。
緩衝部材13の構成、作用は、第1乃至第3の実施形態と同じなので説明を割愛する。
【0027】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図11に、本発明の第5の実施形態に係る鉄道車両用テーブル10の側面図を示す。
図12に、
図11の緩衝部材13の作動時の状態を示す。第5の実施形態は、基本的には、第1乃至第3の実施形態と同じなので、相違する点のみ詳細に説明し、同じ部分については、説明を割愛する。
図11に示すように、天板11の一端は、車両の壁面50に固定された支持板52の回転軸53に回転可能に保持されている。壁面50には、天板11の荷重を受けるためのストッパ部材51の一端が固設されている。ストッパ部材51の他端は、天板11が水平位置にあるときに当接している。ストッパ部材51の中間位置に、緩衝部材13が設けられている。
緩衝部材13の構成、作用は、第1乃至第3の実施形態と同じなので説明を割愛する。
【0028】
以上詳細に説明したように、第5の実施形態によれば、天板11は、鉄道車両の壁面50に回転軸53により回転自在に取り付けられていること、支持部材は、天板11を水平に維持するためのストッパ部材51であること、緩衝部材13は、ストッパ部材51の一部を構成するものであって、鉄道車両の衝突時に、ストッパ部材51から抜ける楔21、31、41を有すること、を特徴とするので、特急車等の壁への取付タイプの鉄道車両用テーブル10にも適用することができる。
【0029】
なお、本実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な改良、変形が可能である。
例えば、本実施形態では、楔として、楔形状のものを使用しているが、先端に平らな部分があっても、両側に傾斜部が形成されていれば、楔としての機能を果たす。
例えば、本実施形態では、リンク部材として、端部が円形で形成された長方形状のものを使用しているが、支持部材と連結されていればよく、バネなどの弾性部材で支持部材と連結されても良い。
例えば、本実施形態では、緩衝部材をむき出しのまま使用しているが、乗客が勝手に作動できないようにするために脚部にカバーを取り付けても良い。または支持部材に緩衝部材を内蔵させても良い。