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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-218190(P2017-218190A)
(43)【公開日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/52 20060101AFI20171117BHJP
   B65D 5/54 20060101ALI20171117BHJP
   B65D 5/18 20060101ALI20171117BHJP
【FI】
   B65D5/52 J
   B65D5/54 311E
   B65D5/18 C
   B65D5/54 311C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-113729(P2016-113729)
(22)【出願日】2016年6月7日
(71)【出願人】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 浩史
(72)【発明者】
【氏名】椎橋 礼子
(72)【発明者】
【氏名】東 享佑
(72)【発明者】
【氏名】山崎 佳奈子
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA03
3E060BA05
3E060BB01
3E060BC02
3E060BC04
3E060CB16
3E060CB24
3E060CE04
3E060CE07
3E060CE12
3E060CE15
3E060CE18
3E060CE19
3E060CE22
3E060CE23
3E060CF05
3E060DA14
3E060DA17
3E060DA18
3E060EA06
(57)【要約】
【課題】密閉性を高めることができるとともに、開封後にトレイとして利用することができる包装箱を提供する。
【解決手段】包装箱1Aであって、頂板60に連設された上側前壁20と、底板10に連設された下側前壁30と、左右一対の側壁50A,50Bと、を備えている。側壁50A,50Bは、頂板60に連設された上側内フラップ51と、底板10に連設された下側内フラップ52と、を備えている。さらに、側壁50A,50Bは、上側前壁20に連設された上側の前側外フラップ53と、下側前壁30に連設された下側の前側外フラップ54と、後壁に連設された後側外フラップ55と、を備えている。後壁40および後側外フラップ55には、切断誘導線L21,L22が形成されている。前側外フラップ53,54と後側外フラップ55との間において、上側内フラップ51の下縁部と下側内フラップ52の上縁部とが突き合わされている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板と、
前記底板の後縁部に連設された後壁と、
前記後壁の上縁部に連設された頂板と、
前記頂板の前縁部に連設された上側前壁と、
前記底板の前縁部に連設された下側前壁と、
左右一対の側壁と、を備え、
前記側壁は、
前記頂板に連設された上側内フラップと、
前記底板に連設された下側内フラップと、
前記上側前壁に連設され、前記上側内フラップの外面に接合された上側の前側外フラップと、
前記下側前壁に連設され、前記下側内フラップの外面に接合された下側の前側外フラップと、
前記後壁に連設され、前記上側内フラップおよび前記下側内フラップの外面に接合された後側外フラップと、を備え、
前記後壁および前記後側外フラップには、上下に分割するための切断誘導線が形成されており、
前記前側外フラップと前記後側外フラップとの間において、前記上側内フラップの下縁部と前記下側内フラップの上縁部とが突き合わされていることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
請求項1に記載の包装箱であって、
前記上側前壁には、前記下側前壁の内面に重ねられた内壁部が形成されていることを特徴する包装箱。
【請求項3】
請求項2に記載の包装箱であって、
前記内壁部の側縁部に突起部が形成され、
前記下側内フラップの前縁部には、前記突起部が差し込まれる凹部が形成されており、
下側の前記前側外フラップには、前記凹部に連通する外穴が形成されていることを特徴とする包装箱。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の包装箱であって、
前記上側前壁の上部と前記内壁部との境目に罫線が形成されていることを特徴とする包装箱。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記底板から前記後壁に亘って直線状の開口用領域が設けられており、
前記開口用領域は他の切断誘導線に囲まれていることを特徴とする包装箱。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記後壁に形成された前記切断誘導線は、左右の端部から中央部に向かうに従って下方に向けて傾斜していることを特徴とする包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
ラップアラウンド方式の包装箱としては、前後一対の壁と、左右一対の側壁とを備え、前壁が上下に分割されているとともに、側壁が上下の内フラップおよび前後の外フラップによって構成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような包装箱では、前壁側から包装箱を上下に分割して開封し、包装箱の下部から上部を切り離すと、包装箱の下部がトレイとなるため、包装箱の下部に内容物を収納した状態で陳列することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第9,187,207号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した従来の包装箱では、側壁の前後の外フラップの間に上下の内フラップが露出しており、上下の内フラップの間に隙間が形成されている。したがって、従来の包装箱では、内容物が側壁の隙間から外部に露出するとともに、側壁の隙間から包装箱の内部に異物が入り込む可能性がある。
【0005】
本発明は、前記した問題を解決し、密閉性を高めることができるとともに、開封後にトレイとして利用することができる包装箱を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明の包装箱は、底板と、前記底板の後縁部に連設された後壁と、前記後壁の上縁部に連設された頂板と、前記頂板の前縁部に連設された上側前壁と、前記底板の前縁部に連設された下側前壁と、左右一対の側壁と、を備えている。前記側壁は、前記頂板に連設された上側内フラップと、前記底板に連設された下側内フラップと、を備えている。さらに、前記側壁は、前記上側前壁に連設され、前記上側内フラップの外面に接合された上側の前側外フラップと、前記下側前壁に連設され、前記下側内フラップの外面に接合された下側の前側外フラップと、を備えている。また、前記側壁は、前記後壁に連設され、前記上側内フラップおよび前記下側内フラップの外面に接合された後側外フラップを備えている。そして、前記後壁および前記後側外フラップには、上下に分割するための切断誘導線が形成されている。そして、前記前側外フラップと前記後側外フラップとの間において、前記上側内フラップの下縁部と前記下側内フラップの上縁部とが突き合わされている。
【0007】
本発明の包装箱では、側壁の前後の外フラップの間において、上側内フラップと下側内フラップとが突き合わされており、側壁が閉じられているため、包装箱の密閉性を高めることができる。これにより、本発明の包装箱では、内容物が外部に露出するのを防ぐとともに、異物が入るのを防ぐことができる。
【0008】
本発明の包装箱を搬送および保管するときには、必要に応じて後壁が底部となるように配置することができる。
【0009】
本発明の包装箱を開封するときには、後壁および後側外フラップの切断誘導線を切り開くことで、包装箱を上下に分割することができる。そして、包装箱の下部から上部を切り離すと、包装箱の下部がトレイとなるため、包装箱の下部に内容物を収納した状態で陳列することができる。
【0010】
前記した包装箱において、前記上側前壁には、前記下側前壁の内面に重ねられた内壁部を形成することが好ましい。
この構成では、包装箱の前面を確実に閉じることができるため、包装箱の密閉性を高めることができる。さらに、包装箱の搬送時や保管時に、上側前壁と下側前壁とが離間しようとしたときには、上側前壁の内壁部が下側前壁の内面に引っ掛かるため、上側前壁と下側前壁とが離間するのを防ぐことができる。
【0011】
前記した包装箱において、前記内壁部の側縁部に突起部を形成し、前記下側内フラップの前縁部には、前記突起部が差し込まれる凹部を形成し、下側の前記前側外フラップには、前記凹部に連通する外穴を形成することが好ましい。
【0012】
この構成では、下側内フラップの凹部に上側前壁の突起部を差し込むことで、上側前壁が包装箱の下部に固定されるため、搬送時や保管時に上側前壁と下側前壁とが離間するのを防ぐことができる。
また、包装箱を開封するときには、前側外フラップの外穴に指を挿入して、突起部を押し込むことで、突起部を凹部から外すことができる。これにより、上側前壁を上方に向けて移動させることができるようになるため、包装箱の下部から上部を切り離すことができる。
【0013】
前記した包装箱において、包装箱を後壁側から開封する場合には、前記上側前壁の上部と前記内壁部との境目に罫線を形成することが好ましい。
この構成では、包装箱を後壁側から開封するときに、後壁の切断誘導線を切り開いて、包装箱の上部を前方に向けて引き起こすと、上側前壁の上部が罫線を境にして内壁部に対して折れ曲がる。
したがって、内壁部が下側前壁と内容物との間に挟み込まれた状態で、包装箱の上部をスムーズに前方に向けて引き起こすことができる。そして、包装箱の下部から上部を切り離した後に、下側前壁と内容物との間から内壁部を引き抜くことできる。このように、包装箱を後壁側から容易に開封することができる。
【0014】
前記した包装箱において、前記底板から前記後壁に亘って直線状の開口用領域を設け、前記開口用領域が他の切断誘導線に囲まれているように構成してもよい。
この構成では、開口用領域の外周の切断誘導線を切り開いて、底板および後壁から開口用領域を切り取ると、底板および後壁に直線状の開口部が形成される。そして、商品を前方に押し出す押出器具を有する陳列棚に、包装箱の下部を載置するときには、押出器具の押出板を開口部に挿入する。これにより、包装箱の下部に収納された内容物を押出板によって前方に押し出すことができる。
【0015】
前記した包装箱において、前記後壁に形成された前記切断誘導線を、左右の端部から中央部に向かうに従って下方に向けて傾斜させた場合には、包装箱を前壁側から開封したときに、後壁の切断誘導線を上端部から下方に向けてスムーズに切り開くことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の包装箱では、側壁が閉じられているため、密閉性を高めることができ、内容物が外部に露出するのを防ぐとともに、異物が入るのを防ぐことができる。さらに、本発明の包装箱では、搬送時および保管時の変形を防ぐとともに、開封後にはトレイとして利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第一実施形態に係る包装箱を前上側から見た斜視図である。
図2】本発明の第一実施形態に係る包装箱を後下側から見た斜視図である。
図3】本発明の第一実施形態に係る包装箱のブランクシートを示した図である。
図4】本発明の第一実施形態に係る包装箱において、下側前壁を閉じる前の状態を示した斜視図である。
図5】本発明の第一実施形態に係る包装箱の搬送時および保管時の状態を示した斜視図である。
図6】本発明の第一実施形態に係る包装箱を開封した状態を示した斜視図である。
図7】本発明の第一実施形態に係る包装箱の変形例を示した斜視図である。
図8】本発明の第二実施形態に係る包装箱を示した図で、(a)は後下側から見た斜視図、(b)は開口部を形成した状態の斜視図である。
図9】本発明の第二実施形態に係る包装箱を示した図で、(a)は包装箱の下部を押出器具に載置した状態の側断面図、(b)は押出器具によって内容物を押し出す様子を示した側断面図である。
図10】本発明の第三実施形態に係る包装箱を示した図で、(a)は下側前壁を閉じる前の状態の斜視図、(b)は下側前壁を閉じた状態の斜視図である。
図11】本発明の第三実施形態に係る包装箱を示した図で、包装箱の下部から上部を切り離した状態の斜視図である。
図12】本発明の第四実施形態に係る包装箱を示した図で、(a)は切断誘導線を切り開く前の斜視図、(b)は切断誘導線を切り開いた後の斜視図である。
図13】本発明の第四実施形態に係る包装箱を示した図で、(a)は下側前壁を閉じる前の状態の斜視図、(b)は包装箱の下部から上部を切り離している状態の側断面図である。
図14】本発明の第五実施形態に係る包装箱を後下側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
以下の説明において、前後左右方向とは、包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成を限定するものではない。
【0019】
[第一実施形態]
第一実施形態の包装箱1Aは、図1に示すように、ラップアラウンド方式の直方体の箱であり、底板10と、上側前壁20と、下側前壁30と、後壁40と、左右の側壁50A,50Bと、頂板60と、を備えている。
【0020】
包装箱1Aは、図3に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートSを各罫線において山折りまたは谷折りすることで形成される。図3に示すブランクシートSは内面側が見えるように配置されている。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝である。
なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
【0021】
底板10は、図2に示すように、長方形に形成されている。
底板10の後縁部には、罫線L1(図3参照)を介して、後壁40が連設されている。
後壁40は、底板10の後縁部から上方に向けて立ち上げられている。後壁40は、底板10に対して垂直に形成されている。後壁40は、長方形に形成されている。
【0022】
後壁40の上縁部には、図1に示すように、罫線L2(図3参照)を介して、頂板60が連設されている。
頂板60は、後壁40の上縁部から前方に向けて延びている。頂板60は、底板10と同じ形状であり、後壁40に対して垂直に形成されている。
【0023】
頂板60の前縁部には、罫線L3(図3参照)を介して、上側前壁20が連設されている。
上側前壁20は、頂板60の前縁部から下方に向けて延びている。上側前壁20は、図4に示すように、後壁40と同じ形状であり(図3参照)、頂板60に対して垂直に形成されている。
上側前壁20の下半分の部位は、後記する下側前壁30の内面に重ねられる内壁部21となっている(図1参照)。
【0024】
底板10の前縁部には、図1に示すように、罫線L4(図3参照)を介して、下側前壁30が連設されている。
下側前壁30は、底板10の前縁部から上方に向けて延びている。下側前壁30は、底板10に対して垂直に形成されている。
下側前壁30は、上側前壁20の外面に重なっている。下側前壁30の高さは、上側前壁20の高さの略半分に形成されている。したがって、下側前壁30は、上側前壁20の内壁部21の外面に重ねられている。
【0025】
ブランクシートS(図3参照)を罫線L1〜L4で折り曲げつつ、上側前壁20の内壁部21に下側前壁30を重ねることで、底板10、後壁40、頂板60、上側前壁20および下側前壁30が角筒状を呈するようになる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、上側前壁20と下側前壁30とは、接着剤などによって接合されておらず、上側前壁20の内壁部21と下側前壁30とを重ね合わせることで、包装箱1Aの前面が塞がれている。
【0026】
左側壁50Aは、底板10の左縁部および頂板60の左縁部に対して垂直に形成されている。左側壁50Aは、頂板60に連設された上側内フラップ51と、底板10に連設された下側内フラップ52と、上側前壁20に連設された上側の前側外フラップ53と、下側前壁30に連設された下側の前側外フラップ54と、後壁40に連設された後側外フラップ55と、を備えている。
【0027】
上側内フラップ51は、頂板60の左縁部に罫線L5(図3参照)を介して連設されている。上側内フラップ51は、頂板60の左縁部から下方に向けて垂れ下がっている。上側内フラップ51は、頂板60に対して垂直に形成されている。
【0028】
下側内フラップ52は、底板10の左縁部に罫線L6(図3参照)を介して連設されている。下側内フラップ52は、底板10の左縁部から上方に向けて立ち上がっている。下側内フラップ52は、底板10に対して垂直に形成されている。
【0029】
上側内フラップ51および下側内フラップ52の高さは、図4に示すように、上側前壁20および後壁40の高さの半分に形成されている。
そして、上側内フラップ51の下縁部と、下側内フラップ52の上縁部とは、左側壁50Aの高さ方向の中央部において突き合わされている。上側内フラップ51および下側内フラップ52によって、包装箱1Aの左側面が塞がれている。
【0030】
上側の前側外フラップ53は、上側前壁20の左縁部に罫線L7(図3参照)を介して連設されている。
上側の前側外フラップ53は、上側前壁20の左縁部から後方に向けて延びている。上側の前側外フラップ53は、上側前壁20に対して垂直に形成されている。
上側の前側外フラップ54の内面は、上側内フラップ51の外面に接着剤によって接合されている。
【0031】
下側の前側外フラップ54は、下側前壁30の左縁部に罫線L8(図3参照)を介して連設されている。
下側の前側外フラップ54は、下側前壁30の左縁部から後方に向けて延びている。下側の前側外フラップ54は、下側前壁30に対して垂直に形成されている。
下側の前側外フラップ54の内面は、下側内フラップ52の外面に接着剤によって接合されている。
【0032】
後側外フラップ55は、後壁40の左縁部に罫線L9(図3参照)を介して連設されている。
後側外フラップ55は、後壁40の左縁部から前方に向けて延びている。後側外フラップ55は、後壁40に対して垂直に形成されている。
後側外フラップ55の上半分の内面は、上側内フラップ51の外面に接着剤によって接合されている。また、後側外フラップ55の下半分の内面は、下側内フラップ52の外面に接着剤によって接合されている。
【0033】
上下の前側外フラップ53,54と後側外フラップ55とは、前後方向に間隔を空けて配置されている。
上下の前側外フラップ53,54と、後側外フラップ55との間には、上側内フラップ51および下側内フラップ52が露出している。上側内フラップ51の下縁部と、下側内フラップ52の上縁部とは突き合わされているため、左側壁50Aは閉じられている。
【0034】
右側壁50Bは、図2に示すように、底板10の右縁部および頂板60の右縁部に対して垂直に形成されている。
右側壁50Bは、左側壁50A(図1参照)と同様に、上側内フラップ51、下側内フラップ52、上下の前側外フラップ53,54および後側外フラップ55によって構成されている。左側壁50Aと右側壁50Bとは左右対称な形状である。
【0035】
第一実施形態の包装箱1Aでは、図3に示すように、後壁40および左右の後側外フラップ55,55に切断誘導線L21,L22が形成されている。
切断誘導線L21,L22は、切れ込みを断続的に形成したミシン目状の線であり、切断誘導線L21,L22の各切れ込みはブランクシートS(図3参照)を貫通している。
【0036】
後側外フラップ55には、図1および図2に示すように、前縁部から後縁部に亘って直線状の切断誘導線L22が形成されている。この切断誘導線L22は、後側外フラップ55の高さ方向の半分に配置されており、上側内フラップ51と下側内フラップ52との突き合わせ部に重なっている。
【0037】
後壁40には、図2に示すように、左縁部から右縁部に亘って切断誘導線L21が形成されている。この切断誘導線L21は、後壁40の高さ方向の略半分に配置されている。切断誘導線L21の左右の端部は、図3に示すように、左右の後側外フラップ55,55の両切断誘導線L21,L21の後端部に接続されている(図1および図2参照)。
また、後壁40の切断誘導線L21は、左右方向の中央部が上向きに凸形状となるように、全体的に湾曲している。
【0038】
第一実施形態の包装箱1Aを搬送および保管するときには、図5に示すように、後壁40が底部(下部)となるように配置する。つまり、上側前壁20と下側前壁30とに分割されている面を頂部(上部)に配置し、前後左右の縁部が他の壁に罫線を介して連設されている後壁40を底部に配置している。
【0039】
第一実施形態の包装箱1Aを開封するときには、図1に示すように、底板10が底部(下部)となるように配置する。そして、上側前壁20を上方に引き上げると、包装箱1Aの上部が後方に向けて引き起こされる。これにより、上側の前側外フラップ53が下側の前側外フラップ54から離間するとともに、上側内フラップ51が下側内フラップ52から離間する。
【0040】
また、図6に示すように、後側外フラップ55の切断誘導線L22が前端部から後端部に向けて切り開かれ、後側外フラップ55が上下に分割される。
さらに、後壁40の切断誘導線L21が左右の端部から中央部に向けて切り開かれ、後壁40が上下に分割される。
このようにして、包装箱1Aの下部から上部を切り離すと、包装箱1Aの下部がトレイとなるため、包装箱1Aの下部に内容物を収納した状態で陳列することができる。
【0041】
以上のような第一実施形態の包装箱1Aでは、図1および図2に示すように、上下の前側外フラップ53,54と後側外フラップ55との間で、上側内フラップ51と下側内フラップ52とが突き合わされており、左右の側壁50A,50Bが閉じられている。このように、第一実施形態の包装箱1Aの密閉性を高めることができるため、内容物が外部に露出するのを防ぐとともに、包装箱1Aの内部に異物が入るのを防ぐことができる。
【0042】
また、第一実施形態の包装箱1Aでは、図1に示すように、上側前壁20の内壁部21が下側前壁30の内面に重ねられているため、包装箱1Aの前面を確実に閉じることができ、包装箱1Aの密閉性を高めることができる。
さらに、図5に示すように、包装箱1Aの搬送時や保管時に、上側前壁20と下側前壁30とが離間しようとしたときには、上側前壁20の内壁部21が下側前壁30の内面に引っ掛かるため、上側前壁20と下側前壁30とが離間するのを防ぐことができる。
【0043】
第一実施形態の包装箱1Aを開封するときには、図6に示すように、後壁40および左右の後側外フラップ55,55の切断誘導線L21,L22を切り開くことで、包装箱1Aを上下に分割することができる。
そして、包装箱1Aの下部から上部を切り離すと、包装箱1Aの下部がトレイとなるため、包装箱1Aの下部に内容物を収納した状態で陳列することができる。
【0044】
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は前記第一実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
【0045】
第一実施形態の包装箱1Aでは、図4に示すように、上側内フラップ51の下縁部全体と、下側内フラップ52の上縁部全体とが突き合わされている。
しかしながら、上下の前側外フラップ53,54と後側外フラップ55との間において、上側内フラップ51と下側内フラップ52とが突き合わされていればよい。つまり、側壁50A,50Bに隙間が形成されないのであれば、上側内フラップ51の下縁部の前後端部と、下側内フラップ52の上縁部の前後端部とが離間していてもよい。
【0046】
例えば、下側内フラップ52の前側の角部を円弧状に形成したり、角部を切り欠いて傾斜させたりした場合には、包装箱1Aの下部から上部を切り離すときに、包装箱1Aの上部が下側内フラップ52の角部に引っ掛かるのを防ぐことができる。
【0047】
第一実施形態の包装箱1Aでは、図1および図2に示すように、上下の前側外フラップ53,54が左右の側壁50A,50Bの高さ方向の中央部で突き合わされている。しかしながら、上下の前側外フラップ53,54を左右の側壁50A,50Bの高さ方向の中央部よりも下方または上方の位置で突き合わせてもよい。
また、第一実施形態の包装箱1Aでは、後側外フラップ55の切断誘導線L22が左右の側壁50A,50Bの高さ方向の中央部に配置されている。しかしながら、後側外フラップ55の切断誘導線L22を左右の側壁50A,50Bの高さ方向の中央部よりも下方または上方の位置に配置してもよい。
さらに、下側前壁30の上縁部の形状や後壁40の切断誘導線L21の位置や形状も限定されるものではない。
このように、包装箱1Aでは、図6に示すように、包装箱1Aの下部をトレイとして利用するときの内容物の見栄えや取り出し易さを考慮して、包装箱1Aを下部と上部に分割する切断形状を設定することができる。
【0048】
第一実施形態の包装箱1Aでは、上側前壁20の内壁部21が下側前壁30の内面に重なるように構成されているが、図7に示すように、上側前壁20の下縁部と、下側前壁30の上縁部とを突き合わせてもよい。
【0049】
第一実施形態の包装箱1Aでは、図2に示すように、切断誘導線L21,L22が直線状の複数の切れ込みによって形成されたミシン目であるが、切断誘導線L21,L22の各切れ込みを屈曲させてもよい。または、切断誘導線L21,L22をハーフカット線によって形成してもよい。
【0050】
第一実施形態の包装箱1Aは段ボール製であるが、各種公知の板紙によって包装箱を形成してもよい。
【0051】
[第二実施形態]
第二実施形態の包装箱1Bは、図8(a)に示すように、前記した第一実施形態の包装箱1A(図2参照)と略同様な構成であり、開口用領域70が設けられている点が異なっている。
【0052】
第二実施形態の包装箱1Bでは、底板10から後壁40に亘って直線状の開口用領域70が設けられている。開口用領域70は、複数の切れ込みによって形成されたミシン目状の切断誘導線L30によって囲まれている領域である。
【0053】
開口用領域70は、底板10の前縁部から後縁部に亘って直線状に形成されるとともに、後壁40の下縁部から後壁40の高さ方向の略中央部まで形成されている。
開口用領域70は、帯状の領域であり、底板10および後壁40の左右方向の中央部に形成されている。
開口用領域70は、図9(b)に示すように、後記する押出器具100の押出板110が挿入される部位であり、押出板110を挿入可能な幅に設定されている。
【0054】
押出器具100は、陳列棚の上面に設けられる装置であり、載置台120のレール(図示せず)に沿って前後方向に移動自在な押出板110が設けられている。押出板110は、載置台120の上面に立設されており、コイルばねなどの付勢部材(図示せず)によって前方に押圧力が付与されている。
【0055】
第二実施形態の包装箱1Bでは、図8(b)に示すように、包装箱1Bの下部から上部を切り離した後に、切断誘導線L30を切り開いて、開口用領域70内の壁部を切り離す。これにより、開口用領域70が開口し、底板10から後壁40に亘って帯状の開口部71が形成される。
【0056】
次に、図9(a)に示すように、押出器具100の載置台120の上面に包装箱1Bの下部を載置し、押出板110を後壁40の開口部71に入り込ませる。これにより、押出板110は、最後部に配置された内容物Aの後面に当接する。
そして、包装箱1Bの下部から最前部の内容物Aが取り出されると、図9(b)に示すように、各内容物Aが押出板110によって前方に押し出されるため、最前部に内容物Aを配置することができる。
このように、第二実施形態の包装箱1Bでは、押出器具100を利用することができるため、内容物Aを包装箱1Bの下部の最前部に自動的に配置することができる。
【0057】
[第三実施形態]
第三実施形態の包装箱1Cは、図10(b)に示すように、前記した第一実施形態の包装箱1A(図2参照)と略同様な構成であり、ロック機構80を有している点が異なっている。
【0058】
包装箱1Cのロック機構80は、上側前壁20を包装箱1Cの下部に固定するための機構である。
ロック機構80は、図10(a)に示すように、上側前壁20の内壁部21に形成された左右の突起部81,81と、左右の下側内フラップ52,52に形成された凹部82,82と、下側の前側外フラップ54に形成された外穴83と、を備えている。
【0059】
下側内フラップ52の前縁部には、凹部82が形成されている。凹部82は、下側内フラップ52の前縁部の高さ方向の略中央部に形成されている。凹部82は、下側内フラップ52の前縁部から後方に向けて略矩形状に窪んでいる。
【0060】
第三実施形態の包装箱1Cの内壁部21の幅は、上側前壁20の上部の幅よりも小さく形成されている。
内壁部21の左右の側縁部には、左右の突起部81,81が側方に向けて突出している。内壁部21の上下方向の略中央部に突起部81が形成されている。突起部81の先端部は、下側内フラップ52の凹部82の後部に差し込まれている。
これにより、上側前壁20の内壁部21は、左右の下側内フラップ52,52に対して上下方向に係止されており、上側前壁20が包装箱1Cの下部に固定されている。
【0061】
下側前壁30と下側の前側外フラップ54との角部には、図10(b)に示すように、外穴83が貫通している。外穴83において、前側外フラップ54に形成された部位は、下側内フラップ52の凹部82に連通している。
また、外穴83において、前側外フラップ54に形成された部位の後部は、押込片84によって塞がれている。押込片84の後縁部は、罫線を介して前側外フラップ54に連設されている。押込片84の上下の縁部は、ミシン目状の切断誘導線を介して前側外フラップ54に連設されている。
押込片84の内面は、突起部81の外端部に接しており、突起部81は、後方に僅かに折り曲げられている。このようにして、突起部81の外端部は、凹部82内に入り込んでいる。
【0062】
第三実施形態の包装箱1Cでは、下側内フラップ52の凹部82に上側前壁20の突起部81を差し込むことで、上側前壁20を包装箱1Cの下部に固定させることができるため、搬送時や保管時に上側前壁20と下側前壁30とが開くのを防ぐことができる。
【0063】
第三実施形態の包装箱1Cを開封するときには、前側外フラップ54の押込片84を指で押し込み、外穴83に指を挿入する。これにより、押込片84によって突起部81が内方に押し込まれ、突起部81が凹部82から外れるため、図11に示すように、上側前壁20と下側内フラップ52との固定状態が解除される。そして、上側前壁20を引き上げることができるようになり、包装箱1Cの下部から上部を切り離すことができる。
【0064】
なお、第三実施形態の包装箱1Cにおいて、上側前壁20を引き上げるときには、左右の外穴83,83に指を入れて、包装箱1Cの下部を抑えることで、包装箱1Cの下部から上部を容易に切り離すことができる。
【0065】
[第四実施形態]
第四実施形態の包装箱1Dは、図12および図13に示すように、前記した第一実施形態の包装箱1A(図2参照)と略同様な構成であり、開封時に後壁40側から開封可能である点が異なっている。
【0066】
第四実施形態の包装箱1Dでは、図12(a)に示すように、後壁40に開封開始部41が形成されるとともに、後壁40に罫線L40が形成されている。また、第四実施形態の包装箱1Dでは、図13(a)に示すように、上側前壁20に罫線L45が形成されている。
【0067】
図12(a)に示すように、第四実施形態の後壁40に形成された切断誘導線L21は、左右の端部から中央部に向かうに従って下方に向けて傾斜している。さらに、切断誘導線L21の中央部には、開封開始部41が形成されている。
【0068】
開封開始部41は、図12(b)に示すように、切断誘導線L21の左右方向の中央部に形成される貫通穴である。
包装箱1Dを開封する前は、図12(a)に示すように、開封開始部41は左右二枚の壁部41a,41aによって塞がれている。左右の壁部41a,41aの側縁部は、罫線を介して後壁40に連設されている。また、左右の壁部41a,41aの上下の縁部は、切断誘導線を介して後壁40に連設されている。
そして、図12(b)に示すように、左右の壁部41a,41aを指で内方に押し込むと、開封開始部41が開口した状態となる。
【0069】
また、第四実施形態の包装箱1Dでは、図12(a)に示すように、後壁40に罫線L40が形成されている。罫線L40は、切断誘導線L21の上方に配置されている。罫線L40は、上向きに凸形状となるように湾曲している。また、罫線L40の左右の端部は、切断誘導線L21の左右の端部に接続されている。
【0070】
また、第四実施形態の包装箱1Dでは、図13(a)に示すように、上側前壁20に罫線L45が形成されている。罫線L45は、上側前壁20の左右の縁部に亘って直線状に形成されており、上側前壁20の上縁部に平行している。
罫線L45は、上側前壁20の上部と内壁部21との境目に配置されている。つまり、罫線L45は、内壁部21の上縁部を構成している。したがって、図13(b)に示すように、上側前壁20の内壁部21と下側前壁30とを重ねたときに、罫線L45は下側前壁30の上縁部に重なる。
【0071】
第四実施形態の包装箱1Dを開封するときには、図12(b)に示すように、開封開始部41を開口させ、開封開始部41に指を挿入して、切断誘導線L21の中央部を後方に向けて引っ張る。
これにより、後壁40において、罫線L40と切断誘導線L21との間の領域が後方に向けて引き出され、切断誘導線L21が中央部から左右の端部に向けて切り開かれる。このように、後壁40の切断誘導線L21を容易に切り開くことができる。
【0072】
続いて、図13(b)に示すように、後壁40の上部を引き上げると、包装箱1Dの上部が前方に向けて引き起こされる。これにより、後側外フラップ55(図12(a)参照)が上下に切り開かれるとともに、上側内フラップ51が下側内フラップ52から離間する。
【0073】
包装箱1Dの上部を前方に向けて引き起こしたときに、上側前壁20の上部は、罫線L45を境にして、内壁部21に対して前方に向けて折れ曲がる。
したがって、内壁部21が下側前壁30と内容物Aとの間に挟み込まれた状態で、包装箱1Dの上部をスムーズに前方に向けて引き起こすことができる。
そして、包装箱1Dの下部から上部を切り離した後に、下側前壁30と内容物Aとの間から内壁部21を引き抜くことできる。このように、第四実施形態の包装箱1Dは、後壁40側から容易に開封することができる。
【0074】
[第五実施形態]
第五実施形態の包装箱1Eは、図14に示すように、前記した第一実施形態の包装箱1A(図2参照)と略同様な構成であり、後壁40の切断誘導線L21の形状が異なっている。
【0075】
第五実施形態の包装箱1Eでは、後壁40に形成された切断誘導線L21が左右の端部から中央部に向かうに従って下方に向けて傾斜している。第五実施形態の切断誘導線L21の傾斜部は、後壁40の上下の縁部に対して40度以上の角度で傾斜していることが好ましい。
【0076】
第五実施形態の包装箱1Eを前側から開封したときに、後壁40には下方に向けて押圧力が作用し、切断誘導線L21は上端部から下端部に向けて切り開かれる。このように、後壁40に作用する力の方向に合わせて、切断誘導線L21が延びているため、切断誘導線L21をスムーズに切り開くことができる。
【符号の説明】
【0077】
1A 包装箱(第一実施形態)
1B 包装箱(第二実施形態)
1C 包装箱(第三実施形態)
1D 包装箱(第四実施形態)
1E 包装箱(第五実施形態)
10 底板
20 上側前壁
21 内壁部
30 下側前壁
40 後壁
41 開封開始部
50A 左側壁
50B 右側壁
51 上側内フラップ
52 下側内フラップ
53 上側の前側外フラップ
54 下側の前側外フラップ
55 後側外フラップ
60 頂板
70 開口用領域
71 開口部
80 ロック機構
81 突起部
82 凹部
83 外穴
84 押込片
100 押出器具
110 押出板
120 載置台
A 内容物
L21 切断誘導線
L22 切断誘導線
S ブランクシート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14