【解決手段】編纂物を印刷するための価格に関係するオプションをカスタマイズするサーバーにおいて実行される方法であって、編纂物を作成する操作を第1のユーザーから受け付け、作成した編纂物について、異なる価格で印刷するための少なくとも一つの印刷オプションを設定する操作を第1のユーザーから受け付け、作成した編纂物について、少なくとも一つの印刷オプションに関し、第2のユーザーによる変更を許可するか否かを選択する操作を第1のユーザーから受け付け、少なくとも一つの印刷オプションのうち第2のユーザーによる変更を許可された印刷オプションについてのみ、オプションの選択を第2のユーザーから受け付け、第2のユーザーが選択したオプションに基づいて、第2のユーザーに編纂物を印刷するためのトータル価格を提示する。
編纂物を作成する第1のユーザーと作成された前記編纂物の印刷物を購入する第2のユーザーとがアクセス可能なサーバーであって前記編纂物を印刷するための価格に関係するオプションをカスタマイズする前記サーバーにおいて実行される方法であって、
前記編纂物を作成する操作を前記第1のユーザーから受け付ける第1のステップと、
作成した前記編纂物について、異なる価格で印刷するための少なくとも一つの印刷オプションを設定する操作を前記第1のユーザーから受け付ける第2のステップと、
前記作成した編纂物について、前記少なくとも一つの印刷オプションに関し、前記第2のユーザーによる変更を許可するか否かを選択する操作を前記第1のユーザーから受け付ける第3のステップと、
前記少なくとも一つの印刷オプションのうち前記第2のユーザーによる変更を許可された前記印刷オプションについてのみ、オプションの選択を前記第2のユーザーから受け付ける第4のステップと、
前記第2のユーザーが選択したオプションに基づいて、前記第2のユーザーに前記編纂物を印刷するためのトータル価格を提示する第5のステップと、
を含む、方法。
前記第4のステップにおいては、前記少なくとも一つの印刷オプションのうち、前記第2のユーザーに変更を許可しない前記印刷オプションは表示せず、前記第2のユーザーによる変更を許可された前記印刷オプションのみを表示する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
前記第4のステップにおいては、前記第2のユーザーに変更を許可された前記印刷オプションについて、ドロップダウンメニューによって前記オプションの選択を前記第2のユーザーから受け付ける、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
編纂物を作成する第1のユーザーと作成された前記編纂物の印刷物を購入する第2のユーザーとがアクセス可能であり、前記編纂物を印刷するための価格に関係するオプションをカスタマイズするサーバーであって、
前記編纂物を作成する操作を前記第1のユーザーから受け付ける第1の受付部と、
作成した前記編纂物について、異なる価格で印刷するための少なくとも一つの印刷オプションを設定する操作を前記第1のユーザーから受け付ける第2の受付部と、
前記作成した編纂物について、前記少なくとも一つの印刷オプションに関し、前記第2のユーザーによる変更を許可するか否かを選択する操作を前記第1のユーザーから受け付ける第3の受付部と、
前記少なくとも一つの印刷オプションのうち前記第2のユーザーによる変更を許可された前記印刷オプションについてのみ、オプションの選択を前記第2のユーザーから受け付ける第4の受付部と、
前記第2のユーザーが選択したオプションに基づいて、前記第2のユーザーに前記編纂物を印刷するためのトータル価格を提示する提示部と、
を含む、サーバー。
前記第4の受付部が前記オプションの選択を受け付ける処理においては、前記複数の印刷オプションのうち、前記第2のユーザーに変更を許可しない前記印刷オプションは表示せず、前記第2のユーザーによる変更を許可された前記印刷オプションのみを表示する、請求項11〜14のいずれか1項に記載のサーバー。
前記第4の受付部が前記オプションの選択を受け付ける処理は、前記第2のユーザーが前記編纂物の印刷を注文する際に実行される、請求項11〜15のいずれか1項に記載のサーバー。
前記第4の受付部は、前記第2のユーザーに変更を許可された前記印刷オプションについて、ドロップダウンメニューによって前記オプションの選択を前記第2のユーザーから受け付ける、請求項11〜16のいずれか1項に記載のサーバー。
【発明を実施するための形態】
【0014】
好ましい実施形態の詳細な説明
本発明の実施形態は、異なる価格と関連付けられた顧客が選択可能な印刷オプションで、オンデマンド印刷(POD)方式により著作物の編纂物をオンライン管理、生成、および購入するための、より効率的で費用効果的な方法および関連する装置を提供する。
【0015】
著作物の編纂物を管理、生成、および印刷する必要性についての現実的な状況の例として、教育機関の教師または教授は、学生が注文し購入する教材を集める必要があるかもしれない。この種の必要性についての現実的な状況の別の例として、事業体または組織の講師または指導者は、メンバーが注文し購入する訓練資料を集める必要があるかもしれない。
【0016】
図1を参照すれば、本発明の実施形態が実行される典型的なオンライン環境が概略的に示される。典型的なオンライン環境は、サーバー2、クライアントコンピューター4、1つ以上の著作権管理センターサーバー6、および印刷ショップサーバー8を含み、これらは、インターネットまたは他の通信リンクのような1つ以上のコンピューターネットワーク10を介して接続されている。クライアント(たとえば、教師もしくは指導者、または、学生もしくは組織のメンバー)は、クライアントコンピューター4を使用してサーバー2と情報をやり取りする。サーバー2は、メモリに格納されたコンピュータープログラムを実行して、本発明の実施形態に係る処理を行う。著作権管理センターサーバー6は、クライアントが使用するために取得され得る、デジタルコンテンツおよび関連する著作権データまたはライセンス情報を格納する。印刷ショップは、本、小冊子などのような印刷製品を生産するためのプリンタおよび種々の他の画像再生機を備える専門の印刷ショップであることができる。印刷ショップサーバー8は、クライアントまたは顧客によって印刷ショップに送信される印刷ジョブを管理する。
【0017】
サーバー2は、クライアントが、コンテンツソースからコンテンツを検索し取得すること、それらを電子ファイルに編纂し編纂されたファイルをPODサービスに送信して印刷製品を生産すること、および、編纂された著作物の印刷製品を注文し購入することを可能にする統合サービスを一般的に提供する。一旦、サーバー2上にユーザーアカウントを開設すれば、クライアントは、ネットワーク10を介して自分のコンピューター4からサーバー2にアクセスすることができる。サーバー2は、編纂されるべき著作物のコンテンツを検索し取得するために、著作権管理センターサーバー6と情報をやり取りすることができる。また、サーバー2は、ハードコピーまたは電子的形態の編纂された著作物を印刷し配達するために、印刷ショップサーバー8と情報をやり取りすることができる。
【0018】
本出願において、「著作権管理センター」という用語は、一般に、著作権で保護された資料の管理および配布、ならびに、著作権所有者への支払金の取得および送金を手助けする場所またはサービスを示す。一般に、著作権管理センターは、ユーザーが著作物に関する著作権情報を置くことができる著作権レジストリを提供することによって、また、ユーザーが著作権を売買することができる著作権の市場交換を提供することによって、そして、さらに、第三者配信のプラットフォームに接続することができる著作権清算サービスを提供することによって、著作権で保護されたコンテンツへの適法なアクセスを手助けする。このような著作権管理センターの例は、いくつかの出版社によって維持される発行された著作物のデジタルリポジトリ、または、種々の組織によって維持されるデジタル図書館を含むことができる。著作権管理センターの別の例は、著作権清算センターである。
【0019】
したがって、
図1に示されるオンライン環境の「著作権管理センター6」は、デジタルコンテンツならびにそれらの著作権データおよびライセンス情報の任意の種類のソースを含むことができる。より一般的には、
図1に示されるオンライン環境の「著作権管理センター6」は、また、記事、刊行物、または他のコンテンツのハードコピーまたは電子コピー、および、著作物が格納または保持されるデータベースまたは保管場所のような任意の第三者のコンテンツソースを含むことができる。
【0020】
図1に示されるオンライン環境の種々の構成要素間の物理的な位置または商業的な関係は重要でない。たとえば、著作権管理センター、または、印刷ショップ、または、単独の機関、組織、もしくは商業施設によってサーバー2は操作されることができる。
【0021】
また、本出願において、「クライアント」という用語は、一般に、本発明の実施形態によって提供される方法または関連する装置を使用する顧客または他の人を示す。たとえば、それは、教育機関の教師もしくは学生、または、組織の講師もしくはメンバーを示すことができる。特に、本出願に記載されている処理に関して、「クライアント」は、「小冊子の編纂者」および「小冊子の読者」を示すことができ、「小冊子の編纂者」(または、「編纂者」)は、コンテンツまたは記事を管理し、コンテンツまたは記事から著作物の編纂物を生成する人を示し、「小冊子の読者」(または、「読者」)は、すでに生成された著作物の編纂物の完成品の印刷を注文する、または、購入する人を示す。たとえば、編纂者は、教育機関の教師または組織の講師であることができる一方で、読者は、教育機関の学生または組織のメンバーであることができる。
【0022】
編纂者および読者の両方は、サーバー2のアクセスアカウントを有し、サーバー2上でいくつかの共通の権利または機能を共有することができるが、彼らの他の権利のいくつかは異なることができる。たとえば、編纂者は、著作物の編纂物から小冊子を生成する権利を有することができる一方で、読者は、そのような権利を有することができず、小冊子の印刷を注文する権利を有することができる。これらの詳細は、下記の説明においてより明らかになり、はっきりする。
【0023】
前述のように、一つの態様において、本発明は、データ処理装置に本発明の方法を実行させるコンピュータープログラム製品により具現化される。コンピュータープログラム製品は、データ処理装置を制御するためのコンピューター読み取り可能なプログラムコードがその内部に格納された、コンピューターが使用可能な非一時的な媒体(たとえば、メモリまたは記憶装置)を含み、コンピューター読み取り可能なプログラムコードは、データ処理装置に本発明の方法を実行させるように構成される。コンピューター読み取り可能なプログラムコードは、多くの機能モジュールを含み、後述する処理のステップに密接に関連する必須のものは、代表的に
図2に示される。
【0024】
図2を参照すれば、本発明の実施形態が実行される典型的なコンピュータープログラム構成が概略的に示される。
図2に示されるコンピュータープログラム構成は、本発明に係る処理のステップに必須で密接に関連する機能モジュールを含む。
【0025】
より具体的には、オンラインプラットフォームを提供して本発明の処理の関連するステップを実行するために、
図1に示されるサーバー2(および/または、印刷ショップサーバー8)において動作を制御し実行するオンラインプラットフォームモジュール20が示され、関連するステップは、クライアントにユーザインターフェイス(UI)を提供するステップ、サーバー2上でクライアントアカウントおよびアクセス管理を提供するステップ、サーバー2上でクライアントにフォルダ構造およびデータ記憶管理を提供するステップ、ならびに、サーバー2上でオンライン注文および支払い能力を提供するステップなどを含むが、これらに限定されない。
【0026】
また、編纂者によるサーバー2へのアクセスを提供し、サーバー2において編纂者のアカウント情報を管理し、編纂者に割り当てられたファイルフォルダを管理し、小冊子を作成および編集し、小冊子を注文しオンラインで支払いを行うなどするために、
図1に示される顧客のコンピューター4またはサーバー2(および/または、著作権管理センターのサーバー6)において動作を制御し実行する小冊子編纂者モジュール24が
図2に示される。
【0027】
さらに、読者によるサーバー2へのアクセスを提供し、サーバー2において読者のアカウント情報を管理し、小冊子を閲覧および検索し、小冊子を注文しオンラインで支払いを行うなどするために、
図1に示される顧客のコンピューター4またはサーバー2(および/または、著作権管理センターのサーバー6)において動作を制御し実行する小冊子読者モジュール26が
図2に示される。
【0028】
加えて、オンラインプラットフォーム20でなされる印刷注文を処理し、小冊子の購入の支払いを処理し、印刷ジョブを注文し、印刷ショップサーバー8に小冊子の電子ファイルを送信し、ならびに、小冊子の生産、組み立て、および配達を取り扱うなどするために、
図1に示されるサーバー2(および/または、印刷ショップのサーバー8)において動作を制御し実行する小冊子生産モジュール28が
図2に示される。
【0029】
本発明の実施形態が実行される典型的なコンピュータープログラム構成が、本発明の方法に係る処理のステップの実行を容易にする、
図2に示されない他の機能モジュールを含むことができることは理解される。
【0030】
図3を参照すれば、本発明の一実施形態に係る著作物の編纂物を生成し印刷するためにコンピューターで実行される方法の一部として、コンテンツのオンライン管理および小冊子の生成のための典型的な処理の概略図が示される。一般に、
図3に示されるステップは、オンラインプラットフォームを提供するサーバー、たとえば、
図1に示されるサーバー2上で、編纂者がファイルを管理し小冊子を作成するために踏むステップを示す。当然ながら、必ずしも編纂者ではなく、サーバーへのアクセスおよびサーバー上で自分に割り当てられたファイルフォルダを管理する権限を有する誰もが、これらのステップを踏んでサーバー上で自分のファイルを管理することができる。
【0031】
図3に示されるステップS100として、編纂者は、たとえば、オンラインプラットフォームのウェブサイトにアクセスすることによって、オンラインプラットフォームにアクセスすることができる。編纂者は、一般的に、有効なユーザー名および合致するパスワードを提供してログインする必要がある。
【0032】
図4を参照すれば、編纂者がウェブサイトにログインした後のオンラインプラットフォームウェブサイトのホームページ、この例では、オンライン書店のホームページの典型的なユーザーインタフェース(UI)表示のスクリーンショットが示される。このホームページから、編纂者は、画面の左下部分にある「直ちに検索」をクリックすることによって小冊子を検索することができ、たとえば、トップメニューバーもしくは画面の中央下部分のいずれかにある「マイアカウント」をクリックすることによって自分のアカウントにアクセスすることができ、または、たとえば、トップメニューバーもしくは画面の右下部分のいずれかにある「閲覧」をクリックすることによって、すべての小冊子を閲覧することができる。
【0033】
図3に示されるステップS110において、編纂者は、たとえば、
図4に示されるトップメニューバーまたは画面の中央下部分のいずれかにある「マイアカウント」をクリックすることによって、自分のアカウントにアクセスすることができる。これにより、編纂者は、
図5に示されるような「アカウント状況」ページに進む。
【0034】
図5を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトの「アカウント状況」ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。このページ上で、編纂者は、生成されたまたは生成中の小冊子の一覧、また、編纂者によってなされたすべての注文の状況を見ることができる。小冊子の一覧上で、各小冊子は、その名称、作成年月日、その簡単な説明、およびその状態とともに一覧表示される。たとえば、生成中の小冊子は、「不完全」(生成中)、「レディ」(生成されたが注文に対して有効でない)、または「アクティブ」(注文に対して有効である)として一覧表示されることができる。書籍一覧の終端のメニュー見出し「動作」の下には、各小冊子に対してとられ得る動作に関するアイコンがある。たとえば、動作アイコンは、小冊子情報を編集するためのアイコン、小冊子ファイルを編集するためのアイコン、印刷オプションを編集するためのアイコン、および小冊子をアクティブ/非アクティブにするためのアイコンを含む。
【0035】
図5に示される「アカウント状況」ページの左部分で、編纂者は、「ファイルマネージャー」リンクをクリックして自分のファイルを管理することができ、または、「小冊子作成」リンクをクリックして小冊子を生成することができる。また、編纂者は、「個人情報管理」リンクをクリックして自分の個人情報を編集することができ、または、「ショッピングカート」リンクをクリックして自分が注文しようとする品物の精算を行うことができる。
【0036】
図3に示されるステップS120において、編纂者は、
図5に示される「ファイルマネージャー」リンクをクリックすることによって、ファイル管理タスクを実行することができる。編纂者が自分のファイルを管理するために実行し得る主なタスクは、ファイルをアクティブまたは非アクティブにすること、ファイル種類を設定および変更すること、ファイルを他人と共有すること、他人により共有されるファイルを拒否または承認し、管理すること、ファイルをアップロードし、読み出し、または検索すること、抄録を新規なファイルとして作成することなどを含む。
【0037】
編纂者のよく管理されたファイルフォルダは、ある意味、編纂者の小さな個人的な「図書館」のようである。図書館は、著作権のような正しい知的所有権(IP)を読み出すために使用されることができるメタデータをもつ記事を含む。図書館にあるいくつかの記事、たとえば、著作権データベースのような著作権管理センターデータベースから読み出された記事は、すでに関連する知的所有権を有しているかもしれない。図書館にあるいくつかの記事、たとえば、編纂者によってアップロードされた記事は、まだ、知的所有権を有していないかもしれない。しかしながら、すべての必要な知的所有権は、記事が使用される前、たとえば、読者により注文および購入された小冊子に印刷される前に、オンラインプラットフォームによって取得される。図書館にあるファイルは、必ずしもまだ購入されず、したがって、それらは、ダウンロードされず、または、その反対で配布されないかもしれないが、編纂者は、小冊子を作成するためにそれらを見ることができ、小冊子の知的所有権は、小冊子が購入されるときに後で支払われる。
【0038】
なお、図書館にあるいくつかの記事は、価格情報を有することができる。記事の価格は、多数の要因、たとえば、ページ数、編纂者および/または読者の会員の地位または所属などに基づくことができる。記事のメタデータおよび他の情報は、記事の価格を計算する著作権管理センターに送られることができる。
【0039】
再び
図3を参照すれば、編纂者がオンラインプラットフォームで実行し得るもう一つの重要なタスクは、小冊子を生成することであり、それもまた、本発明の一実施形態に係る著作物の編纂物を生成し印刷するためにコンピューターで実行される方法の一部である。ステップ130において、編纂者は、
図6に示されるような「小冊子作成」ページにリンクする、
図5に示されるページの左部分、または、この種のリンクが提供される他の任意のページにある「小冊子作成」リンクをクリックすることによって、新たな小冊子を作成することができる。
【0040】
図6を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトの「小冊子作成」ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。
図3に示されるステップ132において、編纂者は、小冊子情報を入力する。
図6に示されるUIは、編纂者が小冊子の名称および説明を入力するためのテキストボックスを提供する。また、編纂者のローカルコンピューター、たとえば、
図1に示されるクライアントコンピューター4から、オンラインプラットフォームプロバイダーのサーバー、たとえば、
図1に示されるサーバー2に、画像がアップロードされることもできる。この例では、教育機関用に小冊子が作成され、したがって、編纂者は、講座の講師の名前、小冊子が使用される学期および学年、ならびに、小冊子のメインカテゴリを同様に入力することができる。
【0041】
図7を参照すれば、
図3に示されるステップ134において、編纂者が小冊子に含まれるべき記事またはファイルを選択する、「小冊子作成」UIの次のページが示される。
図7に示されるように、小冊子で使用され得るアクティブな記事が、ページの左側部分に表示される。「フィルター表示」をクリックすることによって、ファイル表示にフィルターが適用されて、特定のラベルが付されたファイルに注目することができ、「フィルター表示」上には、ファイルにフィルターをかけるために使用されるべく選択されるように、使用されるファイルラベルが表示される。たとえば、仮に、ラベル「最優先」がフィルター用に選択されれば、「最優先」というラベルが付されたファイルのみがファイル一覧に表示される。
【0042】
各記事のファイル種類は、見出し「種類」の下に小さなアイコンによって表示される。これは、一覧表示される各ファイルの種類について、編纂者にクイックリファレンスを提供する。ファイル名の終端でファイル種類アイコンの隣にある小さなプラス記号のアイコンをクリックすることによって、ファイルが、小冊子に追加されることができる。あるいは、「すべて追加」ボタンをクリックすることによって、一覧表示されるすべてのファイルを小冊子に追加することができる。小冊子に追加されるファイルは、ページの右側部分に表示される。
【0043】
小冊子に追加されたコンテンツファイルに加え、
図3に示されるステップ136において、編纂者は、「注記ページ追加」ボタンをクリックすることによって小冊子に注記ページを追加することができ、また、「区切り追加」ボタンをクリックすることによって小冊子に区切りページを追加することができる。注記ページは、読者が彼らのメモを書くことができる白紙ページであり、区切りページは、小冊子の様々な部分、節、または章を分離するために使用されるページである。
【0044】
注記および区切りページを含む、小冊子に追加されるすべてのファイルについて、それらの個別のファイル種類は、見出し「種類」の下に小さなファイル種類アイコンによって表示される。これは、各ファイルの種類、たとえば、通常記事、表紙画像、目次(TOC)、ページ番号が付けられていない抄録、注記ページ、区切りページなどについて、編纂者にクイックリファレンスを提供する。これは、ファイル名の終端にある上昇または下降アイコンをクリックすることによって調整されることができる、小冊子内でのファイルの適当な位置を、編纂者が素早く決定するのに役立つ。たとえば、表紙ページは、小冊子の最初に配置されることができ、その一方で、注記ページは、小冊子の最後に配置されることができる。
【0045】
小冊子から取り除かれる必要のあるファイルは、各ファイル名の終端にあるアイコン群の中の小さなアイコンをクリックすることによって取り除かれる。あるいは、
図18に見られる「全消去」ボタンをクリックすることによって、小冊子内のすべてのファイルが取り除かれる。ページナビゲーションボタン、たとえば、「前のページ」および「次のページ」は、編纂者が、小冊子作成処理において、様々なページの中を進むことができるように提供される。
【0046】
小冊子のファイルが選択された後、
図3に示されるステップS140において、編纂者は、小冊子を印刷するためのオプションを指定することができる。オンラインプラットフォームウェブサイトで編纂者に提供されるUIは、
図8〜
図10に見られるように、これを円滑な処理にするように設計されている。
【0047】
図8を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトの「オプション」ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。このページから、編纂者は、「カラー」、「用紙」、「綴じ方」ボタンをそれぞれクリックすることによって、カラー、用紙、綴じ方などの様々な印刷オプションを設定することができる。これらは、
図3に示されるステップ142、144、および146である。当然ながら、また、他のステップも、印刷/価格オプションを指定するために含まれ得る。
【0048】
各印刷オプションが指定されるとき、オプションの価格情報が表示される。いくつかの印刷オプションは、必須であり、それ故、読者が小冊子を後から注文するとき、読者によって変更され得ない。したがって、編纂者は、「オプションを表示する」のすぐ前の小さなボックスをチェックしないままにすることによって、いくつかのオプションを読者に表示しないことを選択することができる。
図8には、編纂者によって設定され得るカラーオプションが示される。ページの左部分の小さなウインドウは、カラーオプションおよびそれらの個別の価格情報を表示する。小冊子の概要が、ページの右部分に表示され、それは、編纂者によってオプションが変更されるとすぐにリアルタイムで更新される。
【0049】
図9を参照すれば、編纂者によって設定され得る用紙オプションが示される。ページの左部分の小さなウインドウは、用紙オプションおよびそれらの個別の価格情報を表示する。
【0050】
図10を参照すれば、編纂者によって設定され得る綴じ方オプションが示される。ページの左部分の小さなウインドウは、綴じ方オプションおよびそれらの個別の価格情報を表示する。この例では、読者は、異なる綴じ方を選択することを許可され、したがって、「オプションを表示する」のすぐ前の小さなボックスがチェックされる。これは、読者が小冊子を注文しているときに、異なる綴じ方を読者が選択することを許可することになる。たとえば、読者は、いくらかのお金を節約するために、小冊子毎に10ドルの費用がかかる綴じ方「無線綴じ」に対して、小冊子毎に2ドルだけ費用がかかる綴じ方「二重ステープル」を選択することができる。
【0051】
これらのステップから見て、編纂者は、著作物の編纂物を印刷する異なるオプションの特定の1つが、読者により変更され得るか否かを決定することができ、そのような決定に応じて、特定のオプションは、読者によって見られる、または、見られないことができる。言い換えれば、顧客によってオプションが変更され得ると決定される場合、読者は、オプションを見ることを許可されるが、顧客によってオプションが変更され得ないと決定される場合、読者は、オプションを見ることを許可されない。編纂者は、特定のオプションの状態を、顧客によって変更されることが許可されている状態から、顧客によって変更されることが許可されていない状態に変更することができ、逆の場合もある。
【0052】
一旦、すべてのオプションが設定されれば、
図3に示されるステップS152において、編纂者は、オプションページ(たとえば、
図8〜
図10)に示されるページの右下の角部にある「保存および概要に移動」ボタンをクリックすることができる。これにより、
図11に示されるような「概要」ページに進むことになる。
【0053】
図11を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトの小冊子作成「概要」ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。名称、説明、作成年月日、印刷オプション、小冊子に含まれるファイルなどを含む小冊子の詳細が、素早く簡単に参照できるようにすべて表示される。これは、作成され保存された小冊子の概説を提供し、編纂者が、計画通りに小冊子が作成されたかどうかを理解するのに役立つ。
【0054】
図12を参照すれば、作成され保存されたばかりの小冊子を示している、オンラインプラットフォームウェブサイトの「マイアカウント状況」ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。
図3に示されるステップS154において、編纂者は、見出し「動作」の下の小冊子名の終端にある小さなプラス記号のアイコンをクリックすることによって、後の購入のために小冊子をアクティブにすることができる。購入可能にされた小冊子のアクティブ化を確認するために、テキストメッセージが手短に表示される。理由のいかんに関わらず、編纂者が、小冊子を購入可能にしないことを決定する場合、編纂者は、見出し「動作」の下の小冊子名の終端にある小さなクロス記号のアイコンをクリックすることによって、小冊子を非アクティブにすることができる。それ故、
図12に示されるように、アクティブな小冊子は、見出し「動作」の下のその名称の終端に小さなクロス記号のアイコンを有する一方で、非アクティブな小冊子は、見出し「動作」の下のその名称の終端に小さなプラス記号のアイコンを有することになる。
【0055】
図13を参照すれば、ウェブページ上の「閲覧」ボタンをクリックすることによって、すべてのアクティブな小冊子が表示される。小冊子は、異なるカテゴリに割り当てられることができ、ページの左部分にある特定のカテゴリのリンクをクリックすることによって、選択されたカテゴリの小冊子のみが表示される。ここから、小冊子の表紙のサムネイル画像の下の「購入」ボタンをクリックすることによって、表示された任意の小冊子が購入されることができる。小冊子を購入するステップは、以下に詳細に説明される。
【0056】
印刷オプションが選択されたとき、編纂者は、カラー、用紙、綴じ方などのような異なるオプションについて、価格差および読者用の価格を見ることができる。編纂者は、印刷オプションについての自分の選択の最終結果(つまり、読者にとっての価格)を見ることができ、したがって、編纂者は、読者の費用に対して敏感であることができる。
【0057】
図14を参照すれば、本発明の一実施形態に係る著作物の編纂物を生成し印刷するためにコンピューターで実行される方法の一部として、小冊子のオンライン検索および購入のための典型的な処理の概略図が示される。一般的に、
図14に示されるステップは、オンラインプラットフォームを提供するサーバー、たとえば、
図1に示されるサーバー2上で、読者が小冊子を見付けて注文するために踏むステップを示す。当然ながら、必ずしも読者ではなく、サーバーへのアクセスおよびサーバー上でアクティブ化された小冊子を検索し購入する権限を有する誰もが、これらのステップを踏んでサーバー上で小冊子を検索し購入することができる。たとえば、編纂者は、本質的に同一の処理を経て、小冊子の印刷コピーを注文して購入することができ、編纂者用のUIページは、以下に記述されるものと基本的に同じである。
【0058】
図14に示されるステップS200において、読者は、たとえば、オンラインプラットフォームのウェブサイトにアクセスすることによって、オンラインプラットフォームにアクセスする。読者は、また、有効なユーザー名および合致するパスワードを提供してログインする必要がある。一旦、ログインすれば、読者は、
図4に示されるものと同じホームページを見ることができ、そこから、読者は、画面の左下部分にある「直ちに検索」ボタンをクリックすることによって小冊子を検索することができ、または、トップメニューバーもしくは画面の右下部分のいずれかにある「閲覧」ボタンをクリックすることによってすべての入手可能な小冊子を閲覧することができ、または、たとえば、トップメニューバーもしくは画面の中央下部分のいずれかにある「マイアカウント」ボタンをクリックすることによって自分のアカウントにアクセスすることができる。
【0059】
図14に示されるステップ202において、読者が、たとえば、トップメニューバーもしくは画面の中央下部分のいずれかにある「マイアカウント」ボタンをクリックすることによって自分のアカウントに続けてアクセスするとき、
図15に示されるように、アカウント状況ページが表示されることになる。
【0060】
図15を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトの読者の「アカウント状況」ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。このページ上で、読者は、読者により注文されている小冊子の一覧、および、編纂者によりなされたすべての注文の状況を見ることができる。
図14に示されるステップS212において、このページから、読者は、「閲覧」ボタンをクリックして、購入可能なすべてのアクティブ化された小冊子を閲覧することができ、それは、
図4に示される画面の右下部分にある「すべての小冊子を閲覧」ボタンをクリックすることと同じ効果を有する。
【0061】
図14に示されるステップ204において、読者が、トップメニューバーにある「閲覧」ボタンもしくは
図4に示されるページの右下部分にある「すべての小冊子を閲覧」ボタンをクリックすることによって、または、
図15に示される「アカウント状況」ページからトップメニューバーにある「閲覧」ボタンをクリックすることによって、すべての小冊子を続けて閲覧するとき、購入可能なすべての小冊子が検索され、
図16に示されるように1つのページに表示される。
【0062】
図16を参照すれば、入手可能な小冊子についてのすべての検索結果が表示される。このページは、
図13に示されるページと同じであり、そこには、すべてのカテゴリの小冊子が表示される。この場合もやはり、小冊子は、それらのカテゴリにしたがって表示されることができる。
図14に示されるステップS214において、読者は、
図16に示されるページの左部分にあるカテゴリのリンクをクリックすることによって、特定のカテゴリの小冊子を検索することができ、その結果、選択されたカテゴリの小冊子のみが検索されて表示される。たとえば、ページの左部分にある「テキスト」カテゴリリンクをクリックすることによって、
図17に示されるように、カテゴリ「テキスト」に属する小冊子のみが表示される。
【0063】
図17を参照すれば、選択されたカテゴリ、たとえば、「テキスト」についての閲覧結果が示される。
図17に示される例では、小冊子「参考文献−特許文書」がこのカテゴリに含まれ、それ故に表示される。
【0064】
図14に示されるステップ206において、読者が、
図4に示されるようなホームページの左下部分にある「直ちに検索」ボタンをクリックすることによって、特定の小冊子を続けて検索するとき、
図18に示されるように、検索ページが表示される。これは、
図14に示されるステップ216において、読者が小冊子を検索することを可能にする。
【0065】
図18を参照すれば、検索画面上でテキストボックスが読者に提供される。読者は、小冊子の表題、著者、主題などのような任意の検索基準またはキーワードを打ち込むことができ、
図19に示されるように、検索は、検索基準に合致するすべての小冊子を返す。
【0066】
図19を参照すれば、検索結果が示される。例では、小冊子「参考文献−特許文書」が検索基準に合致すると認められ、それ故に表示される。このページのUIは、
図17に示されるものと同じである。両方のページが、読者により購入されるために見付けられた小冊子を示す。ステップS220において、読者は、
図20に示される次のページに進む、
図17および
図19に示されるような小冊子の表紙のサムネイル画像の下に示される「購入」ボタンをクリックすることによって、小冊子を購入することができる。
【0067】
図20を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトの読者の「レビュー」ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。このページ上で、読者は、ページの左部分に表示される小冊子印刷オプションの概要を見ることができる。見出し「小冊子詳細」下のページの中央部分にあるメインウィンドウ内に小冊子のページの画像が表示され、そこには、ページを行き来するためのスクロールバーを画像の下に伴って、小冊子の各ページの画像が一度に1ページ観察されることができる。ページの右部分には、読者に対して表示されることが許可されている印刷オプションが表示され、読者は、小冊子の記事および小冊子の印刷オプションをカスタマイズする機会を与えられる。
【0068】
図14に示されるステップS230において、読者は、
図20に示されるような小冊子印刷オプションの概要下のページの左部分にある「小冊子の記事をカスタマイズ」リンクをクリックすることによって、小冊子の記事の統合をカスタマイズすることができる。
【0069】
図20を参照すれば、小冊子内の記事および他のページの一覧が表示される。見出し「動作」の下の各ファイル名の終端には、小さな動作アイコンがある。読者は、ファイル名の終端にある小さなアイコンの1つをクリックして、そのファイルに対して作用を及ぼすことができる。たとえば、
図20に示されるアイコンは、記事を取り除くためのものである。しばしば、読者は、小冊子に含まれる特定の記事の以前に入手したコピーをすでに持っていることがある。一覧表示される記事のファイル名の終端にある小さな除去アイコンをクリックすることによって、その記事が小冊子から取り除かれることができ、これにより、読者の印刷費用を節約する結果になることができる。1つ以上の記事が取り除かれた後、他の記事のページ番号は同じままであることができる。たとえば、目次のように、特定の種類の記事またはページが、取り除かれることを許可され得ないことは留意される。
【0070】
さらに、
図14に示されるステップ240において、読者は、小冊子の印刷/価格オプションをカスタマイズすることができる。再び
図20を参照すれば、印刷設定が読者に示されることを許可される場合、その印刷設定のオプションは、ページの右部分に表示される。これらのオプションは、
図3に示される前述のステップS140〜S146において編纂者が設定したものである。たとえば、印刷/価格オプションは、個別の価格を有するカラー、用紙、および綴じ方オプションを含むことができる。しかしながら、編纂者が変更を許可するもののみが、読者に示され得る。
【0071】
図20に示される例において、読者に示されることを許可された印刷/価格は、「綴じ方」であり、したがって、綴じ方のオプションおよびその価格が、ページの右部分に示される。綴じ方のオプションが読者によって変更されることを許可される場合、ドロップダウンメニューが表示され、そこから読者は自分が望むオプションを選択することができる。たとえば、「綴じ方」表示の下で、ドロップダウンメニューは、「無線綴じ:10ドル」および「二重ステープル:2ドル」のオプションを含むことができる。もし、読者が、より高い品質の小冊子の印刷物を所有することを望み、より高い価格を気にしないのであれば、綴じ方のオプション「無線綴じ」を選択することができる。一方、もし、読者が、より価格に敏感で、ステープル止めの小冊子を所有することを気にしないのであれば、綴じ方のオプション「二重ステープル」を選択することができる。
【0072】
一旦、読者がカスタマイズに満足すれば、
図21に示されるページ上で、購入されるべき小冊子の数量を示し、それから、「カートに追加」ボタンをクリックして、
図14に示されるステップ250である、小冊子を購入する精算ステップに進むことができる。
図22に示されるように、新たなウインドウが開く。
【0073】
図22を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトのショッピングカートプレビューページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。ショッピングカートに加えられたすべての品物が表示される。不要な品物はどれも、カートから削除されることができる。
【0074】
図23を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトの精算確認ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。読者は、適切な購入ポリシーに気付く。
【0075】
図24を参照すれば、オンラインプラットフォームウェブサイトの支払い処理ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。種々の有効なオンライン支払方法が利用可能であり得る。
【0076】
図25を参照すれば、読者が1つ以上の冊子を購入する注文をした後の、読者の「アカウント状況」ページの典型的なUI表示のスクリーンショットが示される。読者によってなされた各購入注文の状況が表示され、読者によってなされたすべての注文についての簡単な概説を読者に提供する。
【0077】
上記の処理は、コンピューターソフトウエアプログラムによって実行されることができる。本発明は、また、データ処理装置を制御するためのコンピューター読み取り可能なプログラムコードがその内部に格納された、コンピューターが使用可能な非一時的な媒体(たとえば、メモリまたは記憶装置)を含むコンピュータープログラム製品を提供し、コンピューター読み取り可能なプログラムコードは、データ処理装置に上記の処理を実行させるように構成される。
【0078】
本発明の精神または範囲から逸脱することなく、本発明の方法および関連する装置において、種々の修正および変更がなされ得ることは、当業者にとって明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にある修正および変更に本発明が及ぶことは意図される。