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特開2017-219876貨幣処理装置および貨幣処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-219876(P2017-219876A)
(43)【公開日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】貨幣処理装置および貨幣処理システム
(51)【国際特許分類】
   G07D 13/00 20060101AFI20171117BHJP
   G07F 19/00 20060101ALI20171117BHJP
   G07D 9/00 20060101ALI20171117BHJP
【FI】
   G07D9/00 321A
   G07D9/00 421
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2016-111172(P2016-111172)
(22)【出願日】2016年6月2日
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(74)【代理人】
【識別番号】100113365
【弁理士】
【氏名又は名称】高村 雅晴
(72)【発明者】
【氏名】南 武志
【テーマコード(参考)】
3E040
【Fターム(参考)】
3E040BA06
3E040CA01
3E040FA06
3E040FB15
3E040FC07
3E040FG11
3E040FH01
3E040FJ02
(57)【要約】
【課題】貨幣計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって貨幣を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる貨幣処理装置および貨幣処理システムを提供する。
【解決手段】貨幣処理装置(例えば、貨幣入出金機1)は、貨幣の処理内容を選択する処理内容選択手段320と、投入部に貨幣が投入されると、当該投入部に投入された貨幣を筐体の内部に繰り出して識別部により識別した後に一時保留部に保留させるような貨幣計数動作を行うよう各構成部材を制御する制御部300とを備えている。処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に貨幣計数動作を開始することができるようになっている。制御部300は、貨幣計数動作が行われた後に、一時保留部に保留されている貨幣の処理を処理内容選択手段320により選択された貨幣の処理内容に沿って行うよう各構成部材を制御する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の外部から内部に貨幣を投入するための投入部と、
前記筐体の内部で貨幣を搬送する搬送部と、
前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される貨幣を識別する識別部と、
前記投入部により前記筐体の内部に投入され、前記識別部により識別された貨幣を一時的に保留する一時保留部と、
貨幣の処理内容を選択する処理内容選択手段と、
前記投入部に貨幣が投入されると、当該投入部に投入された貨幣を前記筐体の内部に繰り出して前記識別部により識別した後に前記一時保留部に保留させるような貨幣計数動作を行うよう各構成部材を制御する制御部と、
を備え、
前記処理内容選択手段により貨幣の処理内容が選択される前に前記貨幣計数動作を開始することができるようになっており、
前記制御部は、前記貨幣計数動作が行われた後に、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理を前記処理内容選択手段により選択された貨幣の処理内容に沿って行うよう各構成部材を制御する、貨幣処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記貨幣処理装置が待機状態となっている間、操作者情報を入力する間または貨幣の処理内容を選択する間に、前記投入部に貨幣が投入されると前記貨幣計数動作を開始するよう各構成部材を制御する、請求項1記載の貨幣処理装置。
【請求項3】
前記投入部に貨幣が投入されると、前記筐体の内部に貨幣を取り込む処理のみを前記処理内容選択手段により選択することができるようになっている、請求項1または2記載の貨幣処理装置。
【請求項4】
前記貨幣計数動作が行われた後、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理が行われるまでは、前記一時保留部に保留されている貨幣に関する前記識別部による識別結果を未処理データとして記憶する第1記憶手段を更に備えた、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項5】
前記未処理データが前記第1記憶手段に記憶されている場合に、前記未処理データが存在する旨の情報を報知する第1報知手段を更に備えた、請求項4記載の貨幣処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理を停止させるよう各構成部材を制御する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項7】
前記貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理が停止させられた旨の情報を報知する第2報知手段を更に備えた、請求項6記載の貨幣処理装置。
【請求項8】
貨幣を収納する収納部を更に備え、
前記制御部は、前記貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、前記一時保留部に保留されている貨幣を前記収納部に収納させた後に待機状態に戻るよう各構成部材を制御する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項9】
前記所定の情報は、操作者情報および貨幣の処理内容に係る情報のうち少なくともいずれか一方のものである、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項10】
操作者情報と、自動で前記貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶する第2記憶手段を更に備え、
前記制御部は、操作者情報が受け付けられたときに、前記第2記憶手段の記憶内容において受け付けられた操作者情報に対して自動で前記貨幣計数動作を開始するようになっている場合にのみ、前記投入部への貨幣の投入に伴って前記貨幣計数動作を開始するようになっている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項11】
時刻情報と、自動で前記貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶する第3記憶手段を更に備え、
前記制御部は、前記第3記憶手段の記憶内容において現在の時刻に対して自動で前記貨幣計数動作を開始するようになっている場合にのみ、前記投入部への貨幣の投入に伴って前記貨幣計数動作を開始するようになっている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項12】
筐体の外部から内部に貨幣を投入するための投入部、前記筐体の内部で貨幣を搬送する搬送部、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される貨幣を識別する識別部、および前記投入部により前記筐体の内部に投入され、前記識別部により識別された貨幣を一時的に保留する一時保留部を有する貨幣処理装置と、
前記貨幣処理装置とは別に設けられ、当該貨幣処理装置の管理を行う管理装置と、
を備えた貨幣処理システムであって、
貨幣の処理内容を選択する処理内容選択手段と、
前記貨幣処理装置において前記投入部に貨幣が投入されると、当該投入部に投入された貨幣を前記筐体の内部に繰り出して前記識別部により識別した後に前記一時保留部に保留させるような貨幣計数動作を行うよう前記貨幣処理装置の各構成部材を制御する制御部と、
を備え、
前記処理内容選択手段により貨幣の処理内容が選択される前に前記貨幣処理装置において前記貨幣計数動作を開始することができるようになっており、
前記制御部は、前記貨幣計数動作が行われた後に、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理を前記処理内容選択手段により選択された貨幣の処理内容に沿って行うよう前記貨幣処理装置の各構成部材を制御する、貨幣処理システム。
【請求項13】
前記処理内容選択手段および前記制御部のうち少なくともいずれか一方が前記管理装置に設けられている、請求項12記載の貨幣処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも貨幣を受け入れて処理する貨幣処理装置およびこのような貨幣処理装置を備えた貨幣処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
貨幣の入金処理や出金処理等の様々な処理を行う貨幣処理装置として従来から様々なタイプのもの知られている(例えば、特許文献1等参照)。特許文献1に開示される貨幣処理装置では、貨幣の入金処理を行う際に、操作者はまずタッチパネル等の操作表示部においてメニュー画面に表示される複数の操作内容のうち入金処理を行うことを選択し、その後に投入部に貨幣を投入するようになっている。そして、投入部に貨幣を投入した後、貨幣計数動作の開始の指令を操作表示部により入力すると、投入部から筐体の内部に貨幣が1枚ずつ繰り出され、識別部により識別された後に一時保留部に保留されるようになっている。また、投入部に投入された貨幣が全て一時保留部等に送られた後、操作者が入金確定の指令を操作表示部により入力すると、一時保留部に保留されている貨幣が複数の収納部に例えば金種毎に振り分けられるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5646296号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるような従来の貨幣処理装置では、操作者はまずタッチパネル等の操作表示部においてメニュー画面に表示される複数の操作内容のうち入金処理を行うことを選択した後でないと、投入部に投入された貨幣が筐体の内部に1枚ずつ繰り出されて識別部により識別された後に一時保留部に保留されないようになっていた。ここで、投入部から筐体の内部に貨幣を1枚ずつ繰り出して識別部により識別した後に一時保留部に保留させる動作は時間がかかるため、このような動作を開始するタイミングをできるだけ早くすることが望まれている。しかしながら、従来では操作表示部においてメニュー画面に表示される複数の操作内容のうち入金処理を行うことを選択した後でないとこのような動作を行うことができなかったため、貨幣の入金処理にかかる時間が長くなってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、貨幣計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって貨幣を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる貨幣処理装置および貨幣処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の貨幣処理装置は、筐体の外部から内部に貨幣を投入するための投入部と、前記筐体の内部で貨幣を搬送する搬送部と、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される貨幣を識別する識別部と、前記投入部により前記筐体の内部に投入され、前記識別部により識別された貨幣を一時的に保留する一時保留部と、貨幣の処理内容を選択する処理内容選択手段と、前記投入部に貨幣が投入されると、当該投入部に投入された貨幣を前記筐体の内部に繰り出して前記識別部により識別した後に前記一時保留部に保留させるような貨幣計数動作を行うよう各構成部材を制御する制御部と、を備え、前記処理内容選択手段により貨幣の処理内容が選択される前に前記貨幣計数動作を開始することができるようになっており、前記制御部は、前記貨幣計数動作が行われた後に、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理を前記処理内容選択手段により選択された貨幣の処理内容に沿って行うよう各構成部材を制御することを特徴とする。
【0007】
このような貨幣処理装置によれば、処理内容選択手段により貨幣の処理内容が選択される前でも、投入部に貨幣が投入されると、当該投入部に投入された貨幣を筐体の内部に繰り出して識別部により識別した後に一時保留部に保留させるような貨幣計数動作を開始することができるようになっているため、貨幣計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって貨幣を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる。
【0008】
本発明の貨幣処理装置においては、前記制御部は、前記貨幣処理装置が待機状態となっている間、操作者情報を入力する間または貨幣の処理内容を選択する間に、前記投入部に貨幣が投入されると前記貨幣計数動作を開始するよう各構成部材を制御するようになっていてもよい。
【0009】
本発明の貨幣処理装置においては、前記投入部に貨幣が投入されると、前記筐体の内部に貨幣を取り込む処理のみを前記処理内容選択手段により選択することができるようになっていてもよい。
【0010】
本発明の貨幣処理装置は、前記貨幣計数動作が行われた後、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理が行われるまでは、前記一時保留部に保留されている貨幣に関する前記識別部による識別結果を未処理データとして記憶する第1記憶手段を更に備えていてもよい。
【0011】
この場合、本発明の貨幣処理装置は、前記未処理データが前記第1記憶手段に記憶されている場合に、前記未処理データが存在する旨の情報を報知する第1報知手段を更に備えていてもよい。
【0012】
本発明の貨幣処理装置においては、前記制御部は、前記貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理を停止させるよう各構成部材を制御するようになっていてもよい。
【0013】
この場合、本発明の貨幣処理装置は、前記貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理が停止させられた旨の情報を報知する第2報知手段を更に備えていてもよい。
【0014】
本発明の貨幣処理装置は、貨幣を収納する収納部を更に備え、前記制御部は、前記貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、前記一時保留部に保留されている貨幣を前記収納部に収納させた後に待機状態に戻るよう各構成部材を制御するようになっていてもよい。
【0015】
また、前記所定の情報は、操作者情報および貨幣の処理内容に係る情報のうち少なくともいずれか一方のものであってもよい。
【0016】
本発明の貨幣処理装置は、操作者情報と、自動で前記貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶する第2記憶手段を更に備え、前記制御部は、操作者情報が受け付けられたときに、前記第2記憶手段の記憶内容において受け付けられた操作者情報に対して自動で前記貨幣計数動作を開始するようになっている場合にのみ、前記投入部への貨幣の投入に伴って前記貨幣計数動作を開始するようになっていてもよい。
【0017】
本発明の貨幣処理装置は、時刻情報と、自動で前記貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶する第3記憶手段を更に備え、前記制御部は、前記第3記憶手段の記憶内容において現在の時刻に対して自動で前記貨幣計数動作を開始するようになっている場合にのみ、前記投入部への貨幣の投入に伴って前記貨幣計数動作を開始するようになっていてもよい。
【0018】
本発明の貨幣処理システムは、筐体の外部から内部に貨幣を投入するための投入部、前記筐体の内部で貨幣を搬送する搬送部、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される貨幣を識別する識別部、および前記投入部により前記筐体の内部に投入され、前記識別部により識別された貨幣を一時的に保留する一時保留部を有する貨幣処理装置と、前記貨幣処理装置とは別に設けられ、当該貨幣処理装置の管理を行う管理装置と、を備えた貨幣処理システムであって、貨幣の処理内容を選択する処理内容選択手段と、前記貨幣処理装置において前記投入部に貨幣が投入されると、当該投入部に投入された貨幣を前記筐体の内部に繰り出して前記識別部により識別した後に前記一時保留部に保留させるような貨幣計数動作を行うよう前記貨幣処理装置の各構成部材を制御する制御部と、を備え、前記処理内容選択手段により貨幣の処理内容が選択される前に前記貨幣処理装置において前記貨幣計数動作を開始することができるようになっており、前記制御部は、前記貨幣計数動作が行われた後に、前記一時保留部に保留されている貨幣の処理を前記処理内容選択手段により選択された貨幣の処理内容に沿って行うよう前記貨幣処理装置の各構成部材を制御することを特徴とする。
【0019】
このような貨幣処理システムによれば、処理内容選択手段により貨幣の処理内容が選択される前でも、貨幣処理装置において投入部に貨幣が投入されると、当該投入部に投入された貨幣を筐体の内部に繰り出して識別部により識別した後に一時保留部に保留させるような貨幣計数動作を開始することができるようになっているため、貨幣計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって貨幣を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる。
【0020】
本発明の貨幣処理システムにおいては、前記処理内容選択手段および前記制御部のうち少なくともいずれか一方が前記管理装置に設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の貨幣処理装置および貨幣処理システムによれば、貨幣計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって貨幣を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施の形態による貨幣入出金機の外観を示す斜視図である。
図2図1に示す貨幣入出金機における紙幣入出金装置を右側方から見たときの内部構成を概略的に示す概略構成図である。
図3図1に示す貨幣入出金機における硬貨入出金装置を左側方から見たときの内部構成を概略的に示す概略構成図である。
図4図1に示す貨幣入出金機における制御系の構成を示す機能ブロック図である。
図5】(a)(b)は、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際のバラ紙幣の搬送経路を示す図である。
図6図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際の動作を示すフローチャートである。
図7図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際の動作を示すフローチャートである。
図8】本実施の形態によるバラ紙幣の入金処理や装填処理にかかる時間と、従来技術によるバラ紙幣の入金処理や装填処理にかかる時間とを比較するためのタイムチャートである。
図9図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際に操作表示部に表示される画面を示す図である。
図10図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際に操作表示部に表示される画面を示す図である。
図11図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際に操作表示部に表示される画面を示す図である。
図12図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際に操作表示部に表示される画面を示す図である。
図13図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理が行われる際に操作表示部に表示される画面を示す図である。
図14図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の装填処理が行われる際に操作表示部に表示される画面を示す図である。
図15図1に示す貨幣入出金機の記憶部に記憶されている、操作者毎の自動で貨幣計数動作を開始するか否かの情報を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図15は、本実施の形態による貨幣入出金機を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による貨幣入出金機の外観を示す斜視図であり、図2および図3は、それぞれ、図1に示す貨幣入出金機における紙幣入出金装置および硬貨入出金装置の内部構成を概略的に示す概略構成図である。また、図4は、図1に示す貨幣入出金機における制御系の構成を示す機能ブロック図である。また、図5(a)および図5(b)は、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際のバラ紙幣の搬送経路を示す図であり、図6および図7は、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際の動作を示すフローチャートである。また、図8は、本実施の形態によるバラ紙幣の入金処理や装填処理にかかる時間と、従来技術によるバラ紙幣の入金処理や装填処理にかかる時間とを比較するためのタイムチャートである。また、図9乃至図14は、それぞれ、図1に示す貨幣入出金機の紙幣入出金装置においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際に操作表示部に表示される画面を示す図である。また、図15は、図1に示す貨幣入出金機の記憶部に記憶されている、操作者毎の自動で貨幣計数動作を開始するか否かの情報を示す表である。
【0024】
図1に示すように、本実施の形態による貨幣入出金機1は、紙幣入出金装置10および硬貨入出金装置110が左右に並ぶよう配置されることにより構成されている。ここで、本実施の形態による貨幣入出金機1における紙幣入出金装置10は、バラ紙幣の入金処理や出金処理を行うことができるとともに、機体内で所定枚数(例えば、100枚)のバラ紙幣から帯封紙幣を作成したりこの作成された帯封紙幣の出金処理を行ったりすることができるようになっている。また、本実施の形態による貨幣入出金機1における硬貨入出金装置110は、バラ硬貨の入金処理や出金処理を行うことができるとともに、機体内で所定枚数(例えば、50枚)のバラ硬貨に紙やフィルム等の包装媒体を巻くことにより包装硬貨を作成したりこの作成された包装硬貨の出金処理を行ったりすることができるようになっている。このような貨幣入出金機1は、例えば、銀行等の金融機関(より詳細には、金融機関の事務所スペース)に設置され、金融機関の行員等により利用されるようになっている。
【0025】
本実施の形態による貨幣入出金機1における紙幣入出金装置10の構成について図1および図2を用いて説明する。図1および図2に示すように、紙幣入出金装置10は略直方体形状の筐体12を有しており、この筐体12の前面には、筐体12の外部から内部にバラ紙幣を入金するための投入部14、筐体12の内部から外部にバラ紙幣を出金するためのバラ紙幣投出部24、筐体12の内部から外部に帯封紙幣を出金するための帯封紙幣投出部48がそれぞれ設けられている。なお、図2における筐体12の左側の側面が紙幣入出金装置10の前面側(すなわち、図1に示すように紙幣入出金装置10を手前側から見たときの正面側)となっており、図2における右方向が筐体12の奥行き方向となっている。
【0026】
図1に示すように、投入部14の前面は筐体12の外部に開口しており、操作者はこの開口を介して投入部14の内部にアクセスする(具体的には、投入部14の内部に手を入れる)ことができるようになっている。このことにより、操作者は投入部14の内部にバラ紙幣の束を投入することができるようになる。
【0027】
一方、バラ紙幣投出部24および帯封紙幣投出部48にはそれぞれシャッター24a、48aが設けられており、これらのシャッター24a、48aは、バラ紙幣投出部24の前面に面する開口(すなわち、バラ紙幣の出金口)や帯封紙幣投出部48の前面に面する開口(すなわち、帯封紙幣の出金口)をそれぞれ開閉するようになっている。そして、シャッター24a、48aによりバラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48の開口が開かれると、操作者はバラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48の内部にそれぞれアクセスする(具体的には、バラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48の内部に手を入れる)ことができるようになり、当該操作者はバラ紙幣投出部24や帯封紙幣投出部48に集積されているバラ紙幣や帯封紙幣を筐体12の内部から外部に取り出すことができるようになる。これらのシャッター24a、48aはシャッター駆動部24b、48b(図4参照)によりそれぞれ駆動されるようになっている。
【0028】
なお、本実施の形態による紙幣入出金装置10では、バラ紙幣投出部24は、バラ紙幣の出金処理が行われる際にバラ紙幣を筐体12の外部に排出するための出金部として機能するとともに、入金処理時に後述する識別部20により識別することができなかったバラ紙幣や、識別部20により正常なバラ紙幣ではないと識別されたバラ紙幣を筐体12の外部に排出するための入金リジェクト部として機能するようになっている。
【0029】
また、図2に示すように、筐体12の前面におけるバラ紙幣投出部24の下方には、紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の出金処理が行われる際にバラ紙幣投出部24により筐体12の外部に出金すべきではないと判断されたバラ紙幣が集積される出金リジェクト部26が設けられている。出金リジェクト部26の前面は筐体12の外部に開口しておらず、操作者は筐体12から紙幣入出金装置10の本体部分を手前側に引き出さない限りこの出金リジェクト部26にアクセスすることができないようになっている。
【0030】
図2に示すように、投入部14には、当該投入部14に投入されたバラ紙幣を1枚ずつ筐体12の内部に繰り出すための繰出部16が設けられている。また、投入部14には、当該投入部14に投入されたバラ紙幣を検知する紙幣検知センサ14aが設けられている。紙幣検知センサ14aは発光素子および受光素子を有する光センサから構成されており、発光素子から発せられた光が投入部14に投入されたバラ紙幣によって遮られることにより受光素子により受けられなくなると、投入部14に投入されたバラ紙幣が紙幣検知センサ14aにより検知されるようになる。また、紙幣入出金装置10の筐体12の内部には、当該筐体12内でバラ紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部18が設けられており、繰出部16により投入部14から繰り出されたバラ紙幣は搬送部18により筐体12内で搬送されるようになっている。また、搬送部18には識別部20が設けられており、搬送部18により搬送されるバラ紙幣は識別部20によりその金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別されるようになっている。また、搬送部18には表裏反転部22が設けられており、識別部20により識別されたバラ紙幣は表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられるようになっている。
【0031】
また、図2に示すように、搬送部18には入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および複数(図2に示す例では3つ)の金種別バラ紙幣収納部34がそれぞれ接続されており、搬送部18からこれらの入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣が送られるようになっている。ここで、入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34にはそれぞれ図2における上下方向に移動可能となっているステージ30a、32a、34aが設けられており、これらのステージ30a、32a、34a上でバラ紙幣が積層状態で集積されるようになっている。
【0032】
また、入金一時保留部30の上端部の近傍には紙幣繰出繰入部30bが設けられており、当該入金一時保留部30に一時的に保留されているバラ紙幣は紙幣繰出繰入部30bにより1枚ずつ搬送部18に繰り出されるようになっている。また、紙幣繰出繰入部30bにより搬送部18から入金一時保留部30にバラ紙幣が1枚ずつ繰り入れられるようになっている。ここで、入金一時保留部30には、バラ紙幣の入金処理において識別部20により識別されたバラ紙幣が混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34に収納される前に一時的に保留されるようになっている。
【0033】
また、混合バラ紙幣収納部32の上端部の近傍には紙幣繰入部32bが設けられており、搬送部18からこの紙幣繰入部32bにより混合バラ紙幣収納部32にバラ紙幣が1枚ずつ繰り入れられるようになっている。ここで、混合バラ紙幣収納部32には、各金種別バラ紙幣収納部34に割り当てられていない金種のバラ紙幣(例えば、二千円紙幣)や損券、ならびに後述するオーバーフロー紙幣等が混合状態で収納されるようになっている。
【0034】
また、各金種別バラ紙幣収納部34の上端部の近傍にはそれぞれ紙幣繰出繰入部34bが設けられており、各金種別バラ紙幣収納部34に収納されているバラ紙幣は紙幣繰出繰入部34bにより1枚ずつ搬送部18に繰り出されるようになっている。バラ紙幣の出金処理が行われる際に、各金種別バラ紙幣収納部34から搬送部18に繰り出されたバラ紙幣が当該搬送部18により識別部20に送られ、識別部20により識別された後にバラ紙幣投出部24に送られることによって、操作者はバラ紙幣投出部24から出金紙幣を取り出すことができるようになる。また、各紙幣繰出繰入部34bにより搬送部18から各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣が1枚ずつ繰り入れられるようになっている。ここで、各金種別バラ紙幣収納部34には、それぞれ予め設定された特定の金種のバラ紙幣(例えば、千円紙幣、五千円紙幣および一万円紙幣からなる3つの金種のバラ紙幣)が金種毎に収納されるようになっている。
【0035】
図1および図2に示すように、筐体12の下部には下部扉12aが設けられており、この下部扉12aを開くことにより操作者は入金一時保留部30の内部にアクセスすることができるようになっている。また、入金一時保留部30、混合バラ紙幣収納部32および各金種別バラ紙幣収納部34は、筐体12の内部から手前側に(すなわち、図2における左方向に)引き出し可能となっている引出ユニット13に収容されている。そして、操作者が下部扉12aを開いて引出ユニット13を筐体12の内部から手前側に引き出すことにより、当該操作者は混合バラ紙幣収納部32や各金種別バラ紙幣収納部34を引出ユニット13から取り外したり引出ユニット13に装着したりすることができるようになる。
【0036】
また、図2に示すように、搬送部18には複数(図2に示す例では2つ)の整理一時保留部40が接続されており、当該搬送部18から各整理一時保留部40にバラ紙幣が送られるとこれらの整理一時保留部40にバラ紙幣が積層状態で集積されるようになっている。また、本実施の形態による紙幣入出金装置10では、所定枚数(例えば、100枚)のバラ紙幣からなる紙幣束に帯封紙を巻くことにより帯封紙幣を作成する帯封部42が各整理一時保留部40の隣に設けられている。
【0037】
また、図2に示すように、筐体12の内部において帯封部42の近傍にはアーム機構44が設けられており、当該アーム機構44は各整理一時保留部40、帯封部42および後述する帯封紙幣揚送部46の間で移動可能となっている。このようなアーム機構44は、各整理一時保留部40に集積された所定枚数のバラ紙幣からなる紙幣束を帯封部42に搬送するようになっている。また、帯封部42において帯封処理が行われる際に、所定枚数のバラ紙幣からなる紙幣束を保持しているアーム機構44はこの帯封部42に移動し、当該帯封部42においてアーム機構44の上下一対のアーム部により挟持された状態にある紙幣束の外周面に帯封紙が巻かれるようになっている。また、帯封部42において帯封処理が行われた後、アーム機構44は帯封部42から帯封紙幣揚送部46に移動して、この帯封紙幣揚送部46のステージ46a(後述)上に帯封紙幣を受け渡すことができるようになっている。このような動作を繰り返すことにより、複数の帯封紙幣を帯封紙幣揚送部46のステージ46a上に集積させることができる。
【0038】
帯封紙幣揚送部46には、図2における上下方向に移動可能となっているステージ46aが設けられており、帯封部42により作成された帯封紙幣がアーム機構44からステージ46a上に受け渡されると、当該ステージ46a上に帯封紙幣が集積されるようになる。そして、アーム機構44からステージ46a上に1または複数の帯封紙幣が受け渡された後、ステージ46aが図2における上方向に移動することにより帯封紙幣投出部48と同じ高さレベルに到達し、シャッター48aが開くと、操作者は帯封紙幣投出部48の内部にアクセスしてステージ46a上に集積されている帯封紙幣を筐体12の外部に取り出すことができるようになる。また、ステージ46aが更に上昇すると、当該ステージ46a上に集積されている帯封紙幣を後述する帯封紙幣搬送部60に受け渡したり、帯封紙幣搬送部60から帯封紙幣をステージ46a上に集積させたりすることができるようになる。
【0039】
図2に示すように、筐体12の内部における上部領域には、複数(図2に示す例では4つ)の帯封紙幣収納部70が設けられており、これらの帯封紙幣収納部70には、帯封部42により作成された帯封紙幣が積層状態で収納されるようになっている。具体的には、各帯封紙幣収納部70には、それぞれ予め設定された特定の金種の帯封紙幣が収納されるようになっている。なお、予め設定された特定の金種の帯封紙幣が収納される帯封紙幣収納部70が4つ設けられる代わりに、複数の帯封紙幣収納部70のうち少なくとも1つの帯封紙幣収納部70に金種が異なる帯封紙幣が混合状態で収納されるようになっていてもよい。
【0040】
各帯封紙幣収納部70の内部にはそれぞれ図2における上下方向に移動可能となっているステージ70aが設けられており、帯封紙幣収納部70の上端部(天井部分)に設けられた開口(図示せず)からこれらの各帯封紙幣収納部70に送られた帯封紙幣はステージ70a上に積層状態で集積されるようになっている。また、各帯封紙幣収納部70から帯封紙幣を出す場合には、ステージ70aが上昇することにより各帯封紙幣収納部70の上端部(天井部分)に設けられた開口から帯封紙幣が上方に出されるようになる。
【0041】
また、これらの各帯封紙幣収納部70の上方には帯封紙幣の搬送を行う帯封紙幣搬送部60が設けられている。帯封紙幣搬送部60は、複数の突起60aが等間隔で設けられた循環ベルト60bを有しており、この循環ベルト60bは図2における時計回りの方向および反時計回りの方向の両方向に循環移動することができるようになっている。そして、帯封紙幣搬送部60により帯封紙幣が搬送される際に、当該帯封紙幣は循環ベルト60bの下面に沿って突起60aにより引っ掛けられた状態で図2における左右いずれかの方向に移動するようになる。また、図2に示すように、帯封紙幣搬送部60による帯封紙幣の搬送路における帯封紙幣揚送部46の上端と帯封紙幣収納部70との間には判別部62が設けられており、帯封紙幣搬送部60により搬送される帯封紙幣は当該判別部62によりその金種が判別されるようになっている。
【0042】
ここで、帯封部42により作成された帯封紙幣を各帯封紙幣収納部70に収納させる際には、アーム機構44から帯封紙幣が帯封紙幣揚送部46のステージ46a上に受け渡された後に当該ステージ46aが上昇して帯封紙幣搬送部60の近傍の位置まで到達するようになる。また、循環ベルト60bは図2における反時計回りの方向に循環移動する。このことにより、ステージ46a上の帯封紙幣のうち最上位にある帯封紙幣が突起60aにより引っ掛けられて循環ベルト60bの下面に沿って図2における右方向に搬送され、判別部62によりその金種が判別された後、当該判別部62による判別結果に基づいて対応する各帯封紙幣収納部70に収納されるようになる。一方、各帯封紙幣収納部70に収納されている帯封紙幣を帯封紙幣投出部48により筐体12の外部に出金する際には、循環ベルト60bは図2における時計回りの方向に循環移動し、各帯封紙幣収納部70から上方に押し出された最上位の帯封紙幣が突起60aにより引っ掛けられて循環ベルト60bの下面に沿って図2における左方向に搬送されるようになる。また、ステージ46aが上昇して帯封紙幣搬送部60の近傍の位置まで到達するようになる。そして、帯封紙幣搬送部60により搬送される帯封紙幣の金種が判別部62により判別された後、当該帯封紙幣はステージ46a上に集積される。複数の帯封紙幣を出金する際には、帯封紙幣の送り込みに合わせてステージ46aが所定量(具体的には、帯封紙幣の厚み寸法相当)ずつ下降する。ステージ46a上に所定の数の帯封紙幣が集積されると当該ステージ46aが帯封紙幣投出部48と同じ高さレベルまで下降し、シャッター48aが開くようになる。
【0043】
次に、本実施の形態による貨幣入出金機1における硬貨入出金装置110の構成について図1および図3を用いて説明する。図1および図3に示すように、本実施の形態による硬貨入出金装置110は、略直方体形状の筐体112と、筐体112の上面に設けられた硬貨投入口121に投入されたバラ硬貨を筐体112の内部に繰り出す入金繰出部120と、入金繰出部120により繰り出されたバラ硬貨を搬送する入金搬送部128と、入金搬送部128により搬送されるバラ硬貨を識別する入金識別部129とを備えている。入金搬送部128は、入金繰出部120により繰り出されたバラ硬貨を図3における右端部分から左方向に搬送するようになっている。また、入金搬送部128には、入金識別部129により正常な硬貨ではないと識別されたバラ硬貨や入金識別部129により識別することができなかったバラ硬貨をリジェクト硬貨として選別するリジェクト選別部130、入金識別部129により特定の任意の金種の硬貨であると識別されたバラ硬貨を選別する任意選別部134、および入金識別部129により各々の金種の硬貨であると識別されたバラ硬貨を選別する複数の金種別選別部136がそれぞれ設けられている。
【0044】
また、筐体112の内部には、任意選別部134や各金種別選別部136により選別されたバラ硬貨を金種毎に一時的に保留する入金一時保留部140、および入金一時保留部140から送られたバラ硬貨を金種毎に収納するとともに収納されているバラ硬貨を繰り出すことができる複数の収納繰出部152がそれぞれ設けられている。また、筐体112の内部には、任意選別部134により選別されたバラ硬貨を紙やフィルム等の包装媒体により包装することによって包装硬貨を作成する包装部160、包装部160により作成された包装媒体を収納する包装硬貨収納ユニット200(図4参照、図1図3では図示せず)および包装部160により作成された包装媒体を筐体112の内部で搬送する包装硬貨搬送ユニット210(図4参照、図1図3では図示せず)がそれぞれ設けられている。このような硬貨入出金装置110の各構成部材の詳細について以下に説明する。
【0045】
図3に示すように、入金繰出部120は、筐体112の上面に設けられた硬貨投入口121に投入されたバラ硬貨を受け入れる供給円盤122と、この供給円盤122からバラ硬貨が適量ずつ供給される回転円盤124と、回転円盤124からバラ硬貨を1枚ずつ入金搬送部128に繰り出す繰出機構(図示せず)とを有している。また、供給円盤122や回転円盤124には、これらの供給円盤122や回転円盤124に集積されているバラ硬貨を検知する硬貨検知センサ122a、124aがそれぞれ設けられている。硬貨検知センサ122a、124aはそれぞれ発光素子および受光素子を有する光センサから構成されており、発光素子から発せられた光が供給円盤122や回転円盤124に集積されているバラ硬貨によって遮られることにより受光素子により受けられなくなると、供給円盤122や回転円盤124に集積されているバラ硬貨が硬貨検知センサ122a、124aにより検知されるようになる。
【0046】
入金搬送部128は、入金繰出部120から繰り出されたバラ硬貨を搬送路に沿って図3における右端部分から左方向に搬送する搬送ベルトを有している。また、入金搬送部128には、当該入金搬送部128により搬送されるバラ硬貨の金種、真偽、正損、新旧、搬送状態等の識別を行う入金識別部129が設けられている。入金識別部129によるバラ硬貨の識別情報は後述する制御部300に送られるようになっている。
【0047】
また、図3に示すように、入金搬送部128には、入金識別部129により正常な硬貨ではないと識別されたバラ硬貨や入金識別部129により識別することができなかったバラ硬貨をリジェクト硬貨として選別するリジェクト選別部130が設けられている。また、図3に示すように、筐体112の内部には、リジェクト選別部130により選別されたリジェクト硬貨としてのバラ硬貨が集積される入金リジェクト部138、およびリジェクト選別部130から入金リジェクト部138にリジェクト硬貨としてのバラ硬貨を送る入金リジェクト用シュート131がそれぞれ設けられている。ここで、図1に示すように、操作者は筐体112の前面から入金リジェクト部138の内部にアクセス可能となっており、入金リジェクト部138に送られたリジェクト硬貨としてのバラ硬貨を操作者は筐体112の前面から取り出すことができるようになっている。
【0048】
また、図3に示すように、入金搬送部128において、硬貨の搬送方向におけるリジェクト選別部130の下流側には、入金識別部129により特定の任意の金種の硬貨であると識別されたバラ硬貨を選別する任意選別部134が設けられている。ここで、任意選別部134により選別される特定の任意の金種の硬貨とは、例えばバラ硬貨の包装処理において包装部160によって包装媒体により包装されることにより包装硬貨とされるべきバラ硬貨や、特定の金種の硬貨の計数処理において袋装着部に装着される貯留袋175(図3において二点鎖線で表示)に送られるべきバラ硬貨のことをいう。
【0049】
また、図3に示すように、入金搬送部128において、硬貨の搬送方向における任意選別部134の更に下流側には、入金識別部129により各々の金種の硬貨であると識別されたバラ硬貨を選別する複数の金種別選別部136が設けられている。
【0050】
また、図3に示すように、筐体112の内部において入金搬送部128の下方には入金一時保留部140が設けられている。入金一時保留部140は、任意選別部134により選別されたバラ硬貨が一時的に保留される任意一時保留部142と、各金種別選別部136により選別されたバラ硬貨が金種別に一時的に保留される金種別一時保留部144とを有している。ここで、任意一時保留部142は、その上部および底部が開口した枠体から構成されている。また、金種別一時保留部144は、5円、1円、50円、100円、10円、500円の各金種に対応する保留領域144a、144b、144c、144d、144e、144fに区画された、その上部および底部が開口した枠体から構成されている。また、任意一時保留部142および金種別一時保留部144は互いに連結されており、これらの任意一時保留部142および金種別一時保留部144は一体的に水平方向に移動するようになっている。また、任意一時保留部142や金種別一時保留部144の下方には板状の底部材146が設けられており、これらの任意一時保留部142や金種別一時保留部144の枠体の底部に設けられた開口が底部材146により選択的に閉止されるようになっている。また、入金一時保留部140は、任意一時保留部142および金種別一時保留部144を水平方向に移動させる第1駆動機構145と、底部材146を水平方向に移動させる第2駆動機構147とを有している。
【0051】
また、図3に示すように、筐体112の内部において入金一時保留部140の更に下方には、入金一時保留部140から送られたバラ硬貨を筐体112の外部に排出するための排出部150、入金一時保留部140から送られたバラ硬貨を金種毎に収納するとともに収納されているバラ硬貨を繰り出すことができる複数の収納繰出部152、入金一時保留部140の任意一時保留部142から送られたバラ硬貨を包装部160や後述する袋装着部に装着された貯留袋175に送るシュート機構170、および入金一時保留部140の任意一時保留部142から送られたバラ硬貨が収納されるバラ硬貨一括収納箱198(図1参照、図3では図示せず)がそれぞれ設けられている。
【0052】
入金一時保留部140における金種別一時保留部144は、各金種別選別部136の分岐孔の真下かつ排出部150の真上の位置である第1位置と、各収納繰出部152の真上の位置である第2位置との間で水平方向に移動可能となっている。また、底部材146は、第1位置にある金種別一時保留部144の底部の開口を塞ぐ第1位置と、第1位置にある金種別一時保留部144の底部の開口を開く第2位置との間で水平方向に移動可能となっている。また、本実施の形態による硬貨入出金装置110が待機状態にあるときには金種別一時保留部144は第1位置に位置するとともに底部材146も第1位置に位置するようになる。ここで、金種別一時保留部144が第1位置に位置するとともに底部材146が第1位置に位置しているときには、各金種別選別部136の分岐孔に落とし込まれたバラ硬貨は金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fに金種毎に一時的に保留されるようになる。そして、金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fにバラ硬貨が一時的に保留されている状態から第1駆動機構145により金種別一時保留部144が第1位置から第2位置に移動させられると、金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fの底部に設けられた開口が開くことにより各保留領域144a〜144fからバラ硬貨が自重により落下して各収納繰出部152の収納領域152a〜152f(後述)に金種毎に送られ、各収納繰出部152の収納領域152a〜152fに金種毎に収納されるようになる。一方、金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fにバラ硬貨が一時的に保留されている状態から第2駆動機構147により底部材146が第1位置から第2位置に移動させられると、金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fの底部に設けられた開口が開くことにより各保留領域144a〜144fからバラ硬貨が自重により落下して排出部150に送られ、この排出部150に金種混合状態で集積されるようになる。
【0053】
また、入金一時保留部140における任意一時保留部142は、第1駆動機構145による当該任意一時保留部142の移動方向に沿って並ぶ第1保留領域および第2保留領域に区画されたものから構成されている。そして、金種別一時保留部144が第1位置に位置しているときには任意一時保留部142の第1保留領域が任意選別部134の分岐孔の真下に位置するとともに排出部150の真上に位置するようになる。なお、このときに底部材146が第1位置に位置しているときには任意一時保留部142の第1保留領域の底部の開口が当該底部材146により塞がれるようになり、任意選別部134の分岐孔に落とし込まれたバラ硬貨は任意一時保留部142の第1保留領域に一時的に保留されるようになる。また、金種別一時保留部144が第2位置に位置しているときには任意一時保留部142の第1保留領域がバラ硬貨一括収納箱198の真上に位置するようになっている。そして、任意一時保留部142の第1保留領域にバラ硬貨が一時的に保留されている状態から第1駆動機構145により金種別一時保留部144が第1位置から第2位置に移動させられると、任意一時保留部142の第1保留領域の底部に設けられた開口が開くことによりこの第1保留領域からバラ硬貨が自重により落下してバラ硬貨一括収納箱198に送られ、このバラ硬貨一括収納箱198に収納されるようになる。一方、任意一時保留部142の第1保留領域にバラ硬貨が一時的に保留されている状態から第2駆動機構147により底部材146が第1位置から第2位置に移動させられると、任意一時保留部142の第1保留領域の底部に設けられた開口が開くことによりこの第1保留領域からバラ硬貨が自重により落下して排出部150に送られ、当該排出部150に集積されるようになる。また、第1駆動機構145によって、入金一時保留部140における任意一時保留部142を、その第2保留領域が任意選別部134の分岐孔の真下に位置するような第3位置に移動させることができるようになっている。ここで、任意一時保留部142が第3位置に位置しているときには、任意選別部134の分岐孔に落とし込まれたバラ硬貨は任意一時保留部142の第2保留領域に送られた後、この第2保留領域を通過してシュート機構170の上部シュート172(後述)に送られるようになっている。
【0054】
図3に示すように、複数の収納繰出部152の各々は、それぞれ、5円、1円、50円、100円、10円、500円の各金種に対応する収納領域152a、152b、152c、152d、152e、152fを有しており、これらの収納領域152a〜152fにバラ硬貨が金種別に収納されるようになっている。より詳細には、各収納繰出部152の収納領域152a〜152fには、入金一時保留部140の金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fからバラ硬貨がそれぞれ送られるようになっている。また、各収納繰出部152において収納領域152a〜152fの底部には回転円盤等の硬貨繰出部152pがそれぞれ設けられており、各硬貨繰出部152pにより各収納繰出部152の収納領域152a〜152fからバラ硬貨が1枚ずつ繰り出されるようになっている。また、各収納繰出部152の下方には水平方向に延びるコンベア154が設けられており、各硬貨繰出部152pにより各収納繰出部152の収納領域152a〜152fから繰り出されたバラ硬貨はコンベア154により搬送されるようになっている。ここで、コンベア154には、当該コンベア154により搬送されるバラ硬貨の金種、真偽、正損、新旧、表裏、搬送状態等の識別を行う出金識別部155が設けられている。出金識別部155によるバラ硬貨の識別情報は後述する制御部300に送られるようになっている。また、出金識別部155により識別されたバラ硬貨はコンベア154により出金用シュート158を介して出金箱190に送られるか、あるいは包装用シュート(図示せず)を介して包装部160に送られるようになっている。
【0055】
排出部150は、筐体112の前面から操作者が手前側に引き出し可能な返却箱150aを有しており、入金一時保留部140における任意一時保留部142の第1保留領域や金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fから送られたバラ硬貨が金種混合状態で返却箱150aに集積されるようになっている。
【0056】
バラ硬貨一括収納箱198は、筐体112の前面から操作者が手前側に引き出し可能となっており、入金一時保留部140における任意一時保留部142の第1保留領域から送られたバラ硬貨が集積されるようになっている。
【0057】
図3に示すように、シュート機構170は、入金一時保留部140における任意一時保留部142の第2保留領域から送られたバラ硬貨が通過する上部シュート172と、この上部シュート172から分岐した貯留用シュート174および包装用シュート176とを有しており、上部シュート172から貯留用シュート174や包装用シュート176への分岐箇所には分岐部材178が設けられている。ここで、上部シュート172から分岐部材178により包装用シュート176に分岐させられたバラ硬貨は包装部160に送られるようになっている。一方、図3に示すように、貯留用シュート174の下流側端部に位置する排出側開口174aは筐体112の前面に開口するようになっており、この排出側開口174aの近傍には、図3において二点鎖線で示すような貯留袋175を筐体112の前面に装着させる袋装着部(図示せず)が設けられている。そして、袋装着部に貯留袋175が装着されているときには、上部シュート172から分岐部材178により貯留用シュート174に分岐させられたバラ硬貨は排出側開口174aから貯留袋175に送られてこの貯留袋175に貯留されるようになる。
【0058】
出金箱190は、筐体112の前面から操作者が手前側に引き出し可能となっており、本実施の形態による硬貨入出金装置110においてバラ硬貨の出金処理が行われる際に、各収納繰出部152の収納領域152a〜152fから繰り出されたバラ硬貨がコンベア154により出金用シュート158を介して出金箱190に送られるようになっている。また、出金箱190には、操作者が当該出金箱190を筐体112の前面から手前側に引き出す際に把持される取っ手190aが設けられており、このような取っ手190aを操作者が把持することにより出金箱190を筐体112から容易に引き出すことができるようになっている。また、出金箱190には図示しないロック機構が設けられており、このロック機構により出金箱190は筐体112の内部にロックされるようになっている。一方、ロック機構によるロックが解除されると、操作者は出金箱190を筐体112の前面から手前側に引き出すことができるようになる。また、図3に示すように、出金箱190の底部には開口が設けられているとともに、この開口はシャッタ部材192により選択的に閉じられるようになっている。また、筐体112の下部には、出金リジェクト箱156と、出金箱190の底部に設けられた開口から出金リジェクト箱156にバラ硬貨を送る出金リジェクト用シュート194がそれぞれ設けられている。そして、本実施の形態による硬貨入出金装置110においてバラ硬貨の出金処理が行われる際に、出金されるべきバラ硬貨の金種とは異なる金種のバラ硬貨が収納繰出部152の各収納領域152a〜152fから繰り出されて出金箱190に送られたり、収納繰出部152の各収納領域152a〜152fからのバラ硬貨の繰り出しエラーによって各収納領域152a〜152fから繰り出されたバラ硬貨の枚数が不確定となってしまったりした場合には、出金箱190の底部に設けられた開口がシャッタ部材192により開かれ、出金箱190に送られたバラ硬貨はこの出金箱190から出金リジェクト用シュート194を介して出金リジェクト箱156に送られるようになる。
【0059】
包装部160は、シュート機構170の包装用シュート176や包装用シュート(図閉示せず)により当該包装部160に送られたバラ硬貨が集積されるとともに集積されたバラ硬貨を1枚ずつ繰り出す集積部としての回転円盤162と、回転円盤162により繰り出されたバラ硬貨を搬送するコンベア(図示せず)と、コンベアにより搬送されたバラ硬貨が積層状態で集積されるとともに集積された所定の枚数(例えば、50枚)のバラ硬貨を紙やフィルム等の包装媒体により包装する包装機構168とを有している。ここで、包装機構168は上方から見て仮想の正三角形の各頂点に位置する3本の包装ローラ168aを有しており、各包装ローラ168aの間の包装領域において所定枚数重積した重積硬貨が包装媒体により包装されることにより包装硬貨が作成されるようになっている。また、包装機構168により作成された包装硬貨はこの包装機構168から下方に排出され、後述する包装硬貨搬送ユニット210に送られるようになっている。
【0060】
包装硬貨搬送ユニット210(図4参照、図1図3では図示せず)は、包装部160の包装機構168により作成された包装硬貨を後述する包装硬貨収納ユニット200の収納トレイに収納させたり、後述する包装硬貨出金部230、包装硬貨一括収納箱232または包装硬貨投出部236に送ったりするようになっている。また、筐体112の内部において包装硬貨搬送ユニット210の近傍には、包装硬貨の収納を行うとともに収納されている包装硬貨を包装硬貨搬送ユニット210に1本ずつ繰出可能な包装硬貨収納ユニット200(図4参照、図1図3では図示せず)が設けられている。ここで、包装硬貨収納ユニット200は、同一金種の複数の包装硬貨を一列に収納する複数の収納トレイ(図示せず)を有しており、各収納トレイには包装硬貨が金種別に収納されるようになっている。より詳細には、各収納トレイは水平方向に対して傾斜しており、収納トレイに収納されている包装硬貨は、包装硬貨搬送ユニット210に近い側である収納トレイの最前部に向かって転がるようになっている。また、各収納トレイは鉛直方向に沿って並ぶよう配置されている。また、各収納トレイに収納される包装硬貨の金種は収納トレイ毎に予め設定されている。
【0061】
また、図1に示すように、筐体112の前面において包装硬貨搬送ユニット210の前部域には、包装硬貨出金部230、包装硬貨一括収納箱232および包装硬貨投出部236がそれぞれ設けられている。また、包装硬貨出金部230、包装硬貨一括収納箱232および包装硬貨投出部236の各々に対応して、包装硬貨搬送ユニット210により搬送される包装硬貨を選択的に包装硬貨出金部230、包装硬貨一括収納箱232および包装硬貨投出部236にそれぞれ分岐させる分岐部材218、219、220(図4参照)が鉛直方向における上から順に設けられている。ここで、図1に示すように、操作者は筐体112の前面から包装硬貨出金部230にアクセス可能となっており、分岐部材218により包装硬貨搬送ユニット210から分岐させられて包装硬貨出金部230に送られた包装硬貨を操作者は筐体112の外部に取り出すことができるようになっている。また、分岐部材219により包装硬貨搬送ユニット210から分岐させられて包装硬貨一括収納箱232に送られた包装硬貨は当該包装硬貨一括収納箱232に収納されるようになっている。なお、操作者は包装硬貨一括収納箱232を筐体112の外部に取り出すことによりこの包装硬貨一括収納箱232から包装硬貨を回収することができるようになる。また、図1に示すように、操作者は筐体112の前面から包装硬貨投出部236にアクセス可能となっており、分岐部材220により包装硬貨搬送ユニット210から分岐させられて包装硬貨投出部236に送られた包装硬貨を操作者は筐体112の外部に取り出すことができるようになっている(具体的には、包装硬貨投出部236の下方に箱状の容器を置いて、投出される包装硬貨をこの容器で受け入れるようになっている)。
【0062】
また、図1に示すように、筐体112の前面側における右側部分には開閉可能な前扉114が設けられており、当該前扉114を開くことにより筐体112内の包装硬貨収納ユニット200にアクセスすることができるようになっている。より詳細には、前扉114には上述した包装硬貨出金部230、包装硬貨一括収納箱232、包装硬貨投出部236および包装硬貨搬送ユニット210が取り付けられており、前扉114を開いたときにはこれらの包装硬貨出金部230、包装硬貨一括収納箱232、包装硬貨投出部236および包装硬貨搬送ユニット210も前扉114と一体的に移動するようになっている。このことにより、操作者は前扉114を開くと包装硬貨収納ユニット200にアクセスして収納トレイを取り出すことにより収納トレイに包装硬貨を収納したり収納トレイから包装硬貨を取り出したりすることができるようになっている。
【0063】
また、図1に示すように、筐体112の前面側における左側部分にも開閉可能な前扉115が設けられている。また、筐体112の内部において前扉115の裏側には複数の引出ユニットが設けられており、操作者は前扉115を開くことにより各引出ユニットを筐体112の手前側に引き出すことができるようになっている。
【0064】
また、本実施の形態の貨幣入出金機1には、当該貨幣入出金機1の各構成部材の制御を行う制御部300が設けられている。より詳細には、図4に示すように、制御部300には、紙幣入出金装置10の投入部14、繰出部16、搬送部18、識別部20、表裏反転部22、入金一時保留部30(具体的には、入金一時保留部30に設けられたステージ30aの駆動機構(図示せず)や紙幣繰出繰入部30b)、混合バラ紙幣収納部32(具体的には、混合バラ紙幣収納部32に設けられたステージ32aの駆動機構(図示せず)や紙幣繰入部32b)、各金種別バラ紙幣収納部34(具体的には、各金種別バラ紙幣収納部34に設けられたステージ34aの駆動機構(図示せず)や紙幣繰出繰入部34b)、帯封部42、アーム機構44、帯封紙幣揚送部46、帯封紙幣搬送部60、判別部62、各帯封紙幣収納部70(具体的には、各帯封紙幣収納部70に設けられたステージ70aの駆動機構(図示せず))、各シャッター24a、48aを開閉させるシャッター駆動部24b、48b等がそれぞれ接続されている。そして、識別部20によるバラ紙幣の識別結果に係る信号や判別部62による帯封紙幣の金種の判別結果に係る情報等が制御部300に送られるとともに、制御部300は紙幣入出金装置10の各構成部材に指令信号を送ることによりこれらの構成部材の動作を制御するようになっている。
【0065】
また、図4に示すように、制御部300には、硬貨入出金装置110の入金繰出部120、入金搬送部128、入金識別部129、各選別部130、134、136、入金一時保留部140、各収納繰出部152、コンベア154、出金識別部155、包装部160、包装硬貨収納ユニット200、包装硬貨搬送ユニット210、各分岐部材218、219、220等がそれぞれ接続されている。ここで、入金識別部129や出金識別部155によるバラ硬貨の識別情報はこれらの入金識別部129や出金識別部155から制御部300に送られるようになっている。また、制御部300は、硬貨入出金装置110の各構成部材に指令の信号を送ることによりこれらの構成部材の動作を制御するようになっている。
【0066】
また、図4に示すように、制御部300には、操作表示部302、印字部304、記憶部306および通信インターフェース部308がそれぞれ接続されている。図1に示すように、操作表示部302は、例えば硬貨入出金装置110の筐体112の上部に設けられたタッチパネル等からなり、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110における紙幣や硬貨の処理状況や、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110に収納されている紙幣や硬貨の在高等の情報を表示するようになっている。また、操作者はこの操作表示部302により制御部300に様々な指令を入力することができるようになっている。また、図1に示すように、印字部304は、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110における紙幣や硬貨の処理状況や、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110に収納されている紙幣や硬貨の在高等の情報をレシート等に印刷するプリンタ等から構成されている。また、記憶部306は、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110における紙幣や硬貨の処理履歴や、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110に収納されている紙幣や硬貨の在高等の情報を記憶するようになっている。また、制御部300は通信インターフェース部308を介して上位端末等の外部装置310に対して様々な信号の送受信を行うことができるようになっている。
【0067】
また、本実施の形態による貨幣入出金機1では、貨幣の処理内容を選択する処理内容選択手段320が制御部300に接続されている。処理内容選択手段320は、操作者によって操作表示部302により入力された情報や、上位端末等の外部装置310から通信インターフェース部308を介して貨幣入出金機1の制御部300に送られた情報に基づいて、貨幣の処理内容を複数の処理内容の中から選択するようになっている。このような処理内容選択手段320の機能の詳細については後述する。
【0068】
次に、このような構成からなる貨幣入出金機1の紙幣入出金装置10においてバラ紙幣の入金処理や装填処理が行われる際の動作について図5(a)(b)に示す紙幣の搬送経路、図6および図7に示すフローチャート、図8に示すタイムチャート、ならびに図9乃至図14に示す操作表示部302の表示画面を用いて説明する。
【0069】
本実施の形態の貨幣入出金機1が待機状態となっている場合には(STEP1)、当該貨幣入出金機1の操作表示部302には図9に示すような待機画面が表示されるようになっている。このような待機画面において、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110に収納されている紙幣や硬貨の在高等の情報が表示されるようになっている。操作表示部302に待機画面が表示されているときに、操作者が入金処理や出金処理等の様々な処理を行うために当該操作表示部302の画面に手を触れると(STEP3の「YES」)、操作表示部302における表示画面が図10に示すような操作者情報の入力画面に切り替えられる。このような操作者情報の入力画面において操作者が操作者情報(具体的には担当者番号およびパスワード)を入力すると(STEP4の「YES」)、操作表示部302における表示画面が図11に示すようなメニュー画面に切り替えられる。このような操作表示部302のメニュー画面において操作者は貨幣の処理内容を選択することができるようになる。そして、操作者が図11に示すような操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択すると(STEP5の「YES」)、処理内容選択手段320は、操作表示部302によって操作者により入力された貨幣の処理内容に基づいて、貨幣の処理内容を複数の処理内容の中から選択するようになる。なお、処理内容選択手段320は、操作表示部302によって操作者により入力された貨幣の処理内容の代わりに、上位端末等の外部装置310から通信インターフェース部308を介して貨幣入出金機1の制御部300に送られた情報に基づいて、貨幣の処理内容を複数の処理内容の中から選択してもよい。
【0070】
操作者は、操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容として例えば入金処理や装填処理を選択した後、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨を投入する。なお、以下の説明では、操作者が紙幣入出金装置10の投入部14にバラ紙幣を投入した場合について述べる。操作者が投入部14にバラ紙幣を投入し、投入部14にバラ紙幣が投入されたことが紙幣検知センサ14aによって検知されると(STEP6の「YES」)、投入部14に投入されたバラ紙幣は1枚ずつ繰出部16により筐体12の内部に繰り出される。そして、筐体12の内部に繰り出されたバラ紙幣は搬送部18により識別部20に搬送され、この識別部20によりバラ紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別された後、表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられる(STEP7)。その後、識別部20により正常な紙幣であると識別されたバラ紙幣は(STEP8の「YES」)、搬送部18により入金一時保留部30に送られ、この入金一時保留部30に保留される(STEP9)。一方、識別部20により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣や識別部20により識別することができなかったバラ紙幣は(STEP8の「NO」)、リジェクト紙幣としてバラ紙幣投出部24に送られる(STEP10)。また、バラ紙幣投出部24にバラ紙幣が存在することが図示しない検知センサにより検知されると、このバラ紙幣投出部24に設けられたシャッター24aが開くようになる。このことにより、操作者はバラ紙幣投出部24からリジェクト紙幣を取り出して投入部14に再投入等することができるようになる。投入部14に投入されたバラ紙幣を筐体12の内部に繰り出して識別部20により識別させた後に入金一時保留部30またはバラ紙幣投出部24に送るときのバラ紙幣の搬送経路を図5(a)に示す。なお、投入部14に投入されたバラ紙幣を筐体12の内部に繰り出して識別部20により識別させた後に入金一時保留部30またはバラ紙幣投出部24に送る動作(以下、バラ紙幣の計数動作ともいう)は、投入部14から入金一時保留部30またはバラ紙幣投出部24に全てのバラ紙幣が送られるまで繰り返し行われる(STEP11の「NO」)。
【0071】
投入部14に投入されたバラ紙幣が全て筐体12の内部に繰り出されて入金一時保留部30またはバラ紙幣投出部24に送られることにより、紙幣検知センサ14aによって投入部14に残留するバラ紙幣が検知されなくなると(STEP11の「YES」)、操作表示部302には、識別部20によるバラ紙幣の計数結果が表示される(STEP12)。具体的には、処理内容選択手段320により選択された貨幣の処理内容が入金処理の場合には、操作表示部302には図13に示すような画面が表示される。このような操作表示部302の画面では、識別部20によるバラ紙幣の計数結果が表示されるとともに、操作者は伝票等に記載されている入金情報を見ながら入金されるべきバラ紙幣の金種毎の枚数や合計金額等を入力することができるようになる。そして、操作者が図13に示すような操作表示部302の画面において入金されるべきバラ紙幣の金種毎の枚数や合計金額等を入力した後に「完了」ボタンを押下すると(STEP13の「YES」)、識別部20による識別結果に基づくバラ紙幣の計数結果におけるバラ紙幣の金種毎の枚数や合計金額と、操作者によって操作表示部302により入力された結果におけるバラ紙幣の金種毎の枚数や合計金額とが等しいか否かが照合される。そして、識別部20による識別結果に基づくバラ紙幣の計数結果におけるバラ紙幣の金種毎の枚数や合計金額と、操作者によって操作表示部302により入力された結果におけるバラ紙幣の金種毎の枚数や合計金額とが等しい場合には、制御部300においてバラ紙幣の計数動作が確定されるようになる(STEP14)。また、バラ紙幣の計数動作が確定されると、入金されたバラ紙幣の明細書(レシート)が印字部304により発行されるようになる。なお、別の例として、識別部20による識別結果に基づくバラ紙幣の計数結果におけるバラ紙幣の金種毎の枚数や合計金額と、操作者によって操作表示部302により入力された結果におけるバラ紙幣の金種毎の枚数や合計金額とが等しい場合に、バラ紙幣の計数動作の確定を操作者に求める画面が操作表示部302に表示され、このようなバラ紙幣の計数動作の確定を操作者に求める画面が操作表示部302に表示されているときに、操作者が操作表示部302によりバラ紙幣の計数動作の確定の指令を制御部300に与えると制御部300においてバラ紙幣の計数動作が確定されるようになっていてもよい。
【0072】
また、処理内容選択手段320により選択された貨幣の処理内容が装填処理の場合には、操作表示部302には図14に示すような画面が表示される。このような操作表示部302の画面では、識別部20によるバラ紙幣の計数結果が表示されるとともに、バラ紙幣の追加投入を行う際の紙幣投入口を示す画像が表示されるようになる。そして、操作者が図14に示すような操作表示部302の画面において「完了」ボタンを押下すると(STEP13の「YES」)、制御部300においてバラ紙幣の計数動作が確定されるようになる(STEP14)。また、バラ紙幣の計数動作が確定されると、入金されたバラ紙幣の明細書が印字部304により発行されるようになる。
【0073】
操作者が図13図14に示すような操作表示部302の画面において「完了」ボタンを押下し(STEP13の「YES」)、制御部300においてバラ紙幣の計数動作が確定されると、入金一時保留部30から各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣が金種毎に振り分けられる(STEP14)。具体的には、入金一時保留部30の内部に一時的に保留されているバラ紙幣が紙幣繰出繰入部30bにより搬送部18に1枚ずつ繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は識別部20を送られることによりその金種等が識別される。その後、識別部20により識別されたバラ紙幣のうち、当該バラ紙幣の金種に対応する金種別バラ紙幣収納部34がニアフル状態またはフル状態となっていないバラ紙幣については、搬送部18により当該バラ紙幣の金種に対応する金種別バラ紙幣収納部34に送られ、この金種別バラ紙幣収納部34に収納される。一方、識別部20により識別されたバラ紙幣のうち、当該バラ紙幣の金種に対応する金種別バラ紙幣収納部34がニアフル状態またはフル状態となっているバラ紙幣は、搬送部18により混合バラ紙幣収納部32に送られ、この混合バラ紙幣収納部32に収納される。このような入金一時保留部30から繰り出されたバラ紙幣を識別部20により識別させた後に各金種別バラ紙幣収納部34または混合バラ紙幣収納部32に送るときのバラ紙幣の搬送経路を図5(b)に示す。そして、入金一時保留部30からバラ紙幣が全て繰り出され、混合バラ紙幣収納部32または各金種別バラ紙幣収納部34に送られると、入金一時保留部30から各金種別バラ紙幣収納部34へのバラ紙幣の振り分け動作が完了する。
【0074】
また、操作表示部302に図13図14に示すような画面が表示されているときに操作者が「完了」ボタンではなく「取消」ボタンを押下すると(STEP15の「YES」)、入金一時保留部30の内部に一時的に保留されているバラ紙幣の計数結果が取り消されるようになる。また、この場合には、入金一時保留部30の内部に一時的に保留されているバラ紙幣が紙幣繰出繰入部30bにより搬送部18に1枚ずつ繰り出され、この繰り出されたバラ紙幣は搬送部18によりバラ紙幣投出部24に送られる。このことにより、入金一時保留部30の内部に一時的に保留されているバラ紙幣が筐体12の外部に返却されるようになる(STEP16)。なお、操作表示部302に図13図14に示すような画面が表示されているときに操作者が「完了」ボタンではなく「取消」ボタンを押下すると引出ユニット13が筐体12の内部から手前側に(すなわち、図2における左方向に)引き出し可能となっていてもよい。この場合には、操作者は引出ユニット13を筐体12の内部から手前側に引き出すことにより、入金一時保留部30の内部に保留されているバラ紙幣を筐体12の外部に取り出すことができるようになる。
【0075】
また、本実施の形態による貨幣入出金機1では、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に図5(a)に示すようなバラ紙幣の計数動作を開始することができるようになっており、制御部300は、バラ紙幣の計数動作が行われた後に、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣の処理を処理内容選択手段320により選択された貨幣の処理内容に沿って行うよう紙幣入出金装置10の各構成部材を制御するようになっている。具体的には、制御部300は、貨幣入出金機1が待機状態となっている間、図10に示すような操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力する間、または図11に示すような操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択する間に、投入部14にバラ紙幣が投入されると当該バラ紙幣の計数動作を開始するよう各構成部材を制御するようになっている。このような技術的事項により、バラ紙幣の計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって紙幣入出金装置10においてバラ紙幣を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる。このような動作について以下に説明する。
【0076】
本実施の形態の貨幣入出金機1が待機状態となっている場合に(STEP1)、当該貨幣入出金機1の操作表示部302には図9に示すような待機画面が表示されるようになっているが、操作者が当該操作表示部302の待機画面に手を触れて操作者情報の入力を開始する代わりに、投入部14にバラ紙幣を投入した場合には、操作者情報の入力動作や貨幣の処理内容の選択動作と並行して図5(a)に示すようなバラ紙幣の計数動作が行われるようになる。具体的には、本実施の形態の貨幣入出金機1が待機状態となっている間に、投入部14にバラ紙幣が投入されたことが紙幣検知センサ14aによって検知されると(STEP2の「YES」)、投入部14に投入されたバラ紙幣は1枚ずつ繰出部16により筐体12の内部に繰り出される。そして、筐体12の内部に繰り出されたバラ紙幣は搬送部18により識別部20に搬送され、この識別部20によりバラ紙幣の金種、真偽、表裏、正損、新旧、搬送状態等が識別された後、表裏反転部22によりその表裏が揃うように反転させられる(STEP17)。その後、識別部20により正常な紙幣であると識別されたバラ紙幣は(STEP18の「YES」)、搬送部18により入金一時保留部30に送られ、この入金一時保留部30に保留される(STEP19)。一方、識別部20により正常な紙幣ではないと識別されたバラ紙幣や識別部20により識別することができなかったバラ紙幣は(STEP18の「NO」)、リジェクト紙幣としてバラ紙幣投出部24に送られる(STEP20)。また、バラ紙幣投出部24にバラ紙幣が存在することが図示しない検知センサにより検知されると、このバラ紙幣投出部24に設けられたシャッター24aが開くようになる。このことにより、操作者はバラ紙幣投出部24からリジェクト紙幣を取り出して投入部14に再投入等することができるようになる。なお、投入部14に投入されたバラ紙幣を筐体12の内部に繰り出して識別部20により識別させた後に入金一時保留部30またはバラ紙幣投出部24に送る動作(すなわち、バラ紙幣の計数動作)は、投入部14から入金一時保留部30またはバラ紙幣投出部24に全てのバラ紙幣が送られるまで繰り返し行われる(STEP21の「NO」)。
【0077】
投入部14に投入されたバラ紙幣が全て筐体12の内部に繰り出されて入金一時保留部30またはバラ紙幣投出部24に送られることにより、紙幣検知センサ14aによって投入部14に残留するバラ紙幣が検知されなくなると(STEP21の「YES」)、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣に関する識別部20による識別結果が未処理データとして記憶部306に記憶されるようになる。より詳細には、未処理データとして、識別部20により識別されたバラ紙幣の金種毎の枚数、処理日、処理時刻、処理状態(具体的には、入金一時保留部30に保留されているという状態)に係る情報が取引番号に紐付けられて記憶部306に記憶されるようになる。なお、この際に、識別部20によるバラ紙幣の計数結果(具体的には、計数されたバラ紙幣の金種毎の枚数等の情報)が操作表示部302に表示されるようになっていてもよい。また、このようなバラ紙幣の計数動作が行われる間、操作表示部302には図9に示すような待機画面が表示され続けるようになり、操作者はバラ紙幣の計数動作と並行して操作者情報の入力動作や貨幣の処理内容の選択動作を行うことができるようになる。
【0078】
なお、本実施の形態では、貨幣入出金機1が待機状態となっている間のみならず、図10に示すような操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力する間や、図11に示すような操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択する間でも、投入部14にバラ紙幣が投入されるとSTEP17乃至STEP22に示すようなバラ紙幣の計数動作が行われ、入金一時保留部30に保留されたバラ紙幣に関する識別部20による識別結果が未処理データとして記憶部306に記憶されるようになる。
【0079】
バラ紙幣の計数動作中または計数動作終了後に、操作表示部302に表示されている待機画面に操作者が手を触れると(STEP3の「YES」)、操作表示部302における表示画面が図10に示すような操作者情報の入力画面に切り替えられる。このような操作者情報の入力画面において操作者が操作者情報(具体的には担当者番号およびパスワード)を入力すると(STEP4の「YES」)、操作表示部302にはメニュー画面が表示されるようになるが、バラ紙幣の計数動作中や未処理データが記憶部306に記憶されている場合には(STEP23の「YES」)、操作表示部302における表示画面が図11に示すようなメニュー画面ではなく図12に示すようなメニュー画面に切り替えられるようになる。図12に示すようなメニュー画面では、筐体12の内部にバラ紙幣を取り込む処理に対応する選択肢のみが表示されるようになる(他の選択肢は表示されないか、グレイアウト表示されて無効化されている)。このため、操作者は筐体12の内部にバラ紙幣を取り込む処理のみを選択することができるようになる。すなわち、筐体12の内部から外部にバラ紙幣を投出するような出金処理や回収処理を操作者は操作表示部302のメニュー画面で選択することができなくなる。上述したように、投入部14に投入されたバラ紙幣が既に筐体12の内部に繰り出されて識別部20により識別された後に入金一時保留部30またはバラ紙幣投出部24に送られているため、このような状態で筐体12の内部にバラ紙幣を取り込む処理以外の処理(例えば、出金処理や回収処理)が行われると、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣の処理が行われなくなってしまい不都合が生じるからである。また、図12に示すようなメニュー画面では、図11に示すようなメニュー画面と異なり、「計数済未処理」というマークが表示されるようになる。このことにより、操作者は、計数済のバラ紙幣が入金一時保留部30に保留されていることを認識することができるようになる。なお、図12に示すような「計数済未処理」というマークは、未処理データが記憶部306に記憶されている場合に、図9に示すような操作表示部302の待機画面にも表示されるようになっていてもよい。また、操作者が操作表示部302に表示される「計数済未処理」というマークを押下すると、記憶部306に記憶されている未処理データ(具体的には、計数されたバラ紙幣の金種毎の枚数等の情報)が操作表示部302に表示されるようになっていてもよい。
【0080】
そして、操作者が図12に示すような操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択すると(STEP24の「YES」)、処理内容選択手段320は、操作表示部302によって操作者により入力された貨幣の処理内容に基づいて、貨幣の処理内容を複数の処理内容の中から選択するようになる。また、操作表示部302には、識別部20によるバラ紙幣の計数結果が表示される(STEP12)。なお、識別部20によるバラ紙幣の計数結果が表示されているときに、操作者は投入部14にバラ紙幣を追加投入してもよい。この場合には、追加投入されたバラ紙幣についてSTEP6乃至STEP11に示すような計数動作が行われるようになる。また、追加投入されたバラ紙幣の計数結果は、記憶部306に記憶されている未処理データに加算されるようになる。その後、操作表示部302の画面において操作者により「完了」ボタンが押下されると(STEP13の「YES」)制御部300においてバラ紙幣の計数動作が確定され、入金一時保留部30から各金種別バラ紙幣収納部34にバラ紙幣が金種毎に振り分けられるようになる(STEP14)。また、入金一時保留部30に保留されているバラ紙幣の処理が行われると、未処理データが記憶部306から削除されるようになる。
【0081】
このように、本実施の形態では、制御部300は、貨幣入出金機1が待機状態となっている間、操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力する間、または操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択する間に、投入部14にバラ紙幣が投入されると当該バラ紙幣の計数動作を開始するよう各構成部材を制御するようになっている。このような技術的事項により、バラ紙幣の計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって紙幣入出金装置10においてバラ紙幣を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる。このことについて図8のタイムチャートを用いて説明する。図8のタイムチャートに示すように、本実施の形態では、操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力する前や、操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択する前でも、操作者が投入部14にバラ紙幣を投入するとバラ紙幣の計数動作が行われるようになり、このようなバラ紙幣の計数動作と並行して操作者は操作者情報の入力動作や貨幣の処理内容の選択動作を行うことができるようになる。このことにより、入金されたバラ紙幣の明細書(レシート)が印字部304により発行される動作が開始されるタイミングや、図5(b)に示すようなバラ紙幣の振分動作が開始されるタイミングも早めることができるようになる。これに対し、従来技術では、操作者がまず操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力し、次に操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択した後でないと、投入部14に投入されたバラ紙幣の計数動作が行われないため、入金されたバラ紙幣の明細書(レシート)が印字部304により発行される動作が開始されるタイミングや、図5(b)に示すようなバラ紙幣の振分動作が開始されるタイミングも遅くなる。このため、本実施の形態では、紙幣入出金装置10においてバラ紙幣を受け入れて処理する際の時間を従来技術よりも短縮することができる。
【0082】
また、本実施の形態では、硬貨入出金装置110においてバラ硬貨の入金処理が行われる際にも同様の動作が行われるようになっている。すなわち、制御部300は、貨幣入出金機1が待機状態となっている間、操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力する間、または操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択する間に、硬貨投入口121にバラ硬貨が投入されると当該バラ硬貨の計数動作を開始するよう各構成部材を制御するようになっている。このような技術的事項により、バラ硬貨の計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって硬貨入出金装置110においてバラ硬貨を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる。このような動作の詳細について以下に説明する。
【0083】
上述したように、本実施の形態の貨幣入出金機1が待機状態となっている場合には、当該貨幣入出金機1の操作表示部302には図9に示すような待機画面が表示されるようになっている。このような待機画面が操作表示部302に表示されているときに、操作者が硬貨入出金装置110においてバラ硬貨の入金処理や出金処理等の様々な処理を行うために当該操作表示部302の画面に手を触れると、操作表示部302における表示画面が図10に示すような操作者情報の入力画面に切り替えられる。このような操作者情報の入力画面において操作者が操作者情報(具体的には担当者番号およびパスワード)を入力すると、操作表示部302における表示画面が図11に示すようなメニュー画面に切り替えられる。このような操作表示部302のメニュー画面において操作者は貨幣の処理内容を選択することができるようになる。そして、操作者が図11に示すような操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択すると、処理内容選択手段320は、操作表示部302によって操作者により入力された貨幣の処理内容に基づいて、貨幣の処理内容を複数の処理内容の中から選択するようになる。
【0084】
操作者は、操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容として例えば入金処理や装填処理を選択した後、硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ硬貨を投入すると、供給円盤122や回転円盤124に集積されたバラ硬貨が硬貨検知センサ122a、124aにより検知される。そして、供給円盤122や回転円盤124に集積されたバラ硬貨が硬貨検知センサ122a、124aにより検知されると、入金繰出部120から入金搬送部128にバラ硬貨が1枚ずつ繰り出され、この繰り出されたバラ硬貨は入金搬送部128により搬送される。また、入金搬送部128により搬送されるバラ硬貨は入金識別部129によりその金種、真偽、正損、新旧、搬送状態等の識別が行われる。ここで、入金識別部129により正常な硬貨ではないと識別されたバラ硬貨や入金識別部129により識別することができなかったバラ硬貨はリジェクト硬貨としてリジェクト選別部130により選別され、このリジェクト選別部130の分岐孔に送り込まれたバラ硬貨は入金リジェクト用シュート131を介して入金リジェクト部138に送られる。上述したように、操作者は筐体112の前面から入金リジェクト部138の内部にアクセス可能となっており、入金リジェクト部138に送られたリジェクト硬貨としてのバラ硬貨を操作者は筐体112の前面から取り出して硬貨投入口121に再投入等することができるようになる。
【0085】
一方、正常な硬貨であると入金識別部129により識別されたバラ硬貨は各金種別選別部136により金種毎に選別され、各金種別選別部136の分岐孔に送り込まれたバラ硬貨は入金一時保留部140における金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fに金種別に一時的に保留されるようになる。また、ある金種の収納繰出部152が例えばフル状態またはニアフル状態でありこの収納繰出部152にバラ硬貨をこれ以上収納することができない場合には、入金繰出部120から入金搬送部128に繰り出されたバラ硬貨のうちフル状態またはニアフル状態となっている収納繰出部152の金種に対応するバラ硬貨は任意選別部134により選別されて任意一時保留部142に一時的に保留されるようになる。また、出金処理において出金可能ではない損貨であると入金識別部129により識別されたバラ硬貨や、各収納繰出部152に割り当てられていない金種のバラ硬貨も任意選別部134により選別されて任意一時保留部142に一時的に保留されるようになる。硬貨投入口121に投入されたバラ硬貨を筐体112の内部に繰り出して入金識別部129により識別させた後に金種別一時保留部144または任意一時保留部142に送る動作(以下、バラ硬貨の計数動作ともいう)は、入金繰出部120から金種別一時保留部144または任意一時保留部142に全てのバラ硬貨が送られるまで行われる。
【0086】
硬貨投入口121に投入されたバラ硬貨が全て筐体112の内部に繰り出されて入金一時保留部140に送られることにより、硬貨検知センサ122a、124aによって供給円盤122や回転円盤124に残留するバラ硬貨が検知されなくなると、操作表示部302には、入金識別部129によるバラ硬貨の計数結果が表示される。具体的には、処理内容選択手段320により選択された貨幣の処理内容が入金処理の場合には、操作表示部302には入金識別部129によるバラ硬貨の計数結果が表示されるとともに、操作者は伝票等に記載されている入金情報を見ながら操作表示部302の当該画面において入金されるべきバラ硬貨の金種毎の枚数や合計金額等を入力することができるようになる。そして、操作者が操作表示部302の画面において入金されるべきバラ硬貨の金種毎の枚数や合計金額等を入力した後に「完了」ボタンを押下すると、入金識別部129による識別結果に基づくバラ硬貨の計数結果におけるバラ硬貨の金種毎の枚数や合計金額と、操作者によって操作表示部302により入力された結果におけるバラ硬貨の金種毎の枚数や合計金額とが等しいか否かが照合される。そして、入金識別部129による識別結果に基づくバラ硬貨の計数結果におけるバラ硬貨の金種毎の枚数や合計金額と、操作者によって操作表示部302により入力された結果におけるバラ硬貨の金種毎の枚数や合計金額とが等しい場合には、制御部300においてバラ硬貨の計数動作が確定されるようになる。また、バラ硬貨の計数動作が確定されると、入金されたバラ硬貨の明細書(レシート)が印字部304により発行されるようになる。
【0087】
また、処理内容選択手段320により選択された貨幣の処理内容が装填処理の場合には、操作表示部302には入金識別部129によるバラ硬貨の計数結果が表示されるとともに、バラ硬貨の追加投入を行う際の硬貨投入口121を示す画像が表示されるようになる。そして、操作者がこのような操作表示部302の画面において「完了」ボタンを押下すると、制御部300においてバラ硬貨の計数動作が確定されるようになる。また、バラ硬貨の計数動作が確定されると、入金されたバラ硬貨の明細書が印字部304により発行されるようになる。
【0088】
このように、操作者が操作表示部302の画面において「完了」ボタンを押下し、制御部300においてバラ紙幣の計数動作が確定されると、入金一時保留部140において金種別一時保留部144が第1駆動機構145により第1位置から第2位置に移動させられ、金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fの底部に設けられた開口が開くことにより各保留領域144a〜144fからバラ硬貨が自重により落下して各収納繰出部152の収納領域152a〜152fに金種毎に送られ、各収納領域152a〜152fに金種毎に収納されるようになる。また、任意一時保留部142に一時的に保留されているバラ硬貨はバラ硬貨一括収納箱198に送られ、このバラ硬貨一括収納箱198に収納されるようになる。
【0089】
また、操作者が操作表示部302の画面において「完了」ボタンではなく「取消」ボタンを押下すると、入金一時保留部140において底部材146が第2駆動機構147により第1位置から第2位置に移動させられ、金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fの底部に設けられた開口が開くことにより各保留領域144a〜144fからバラ硬貨が自重により落下して排出部150の返却箱150aに送られ、この返却箱150aに金種混合状態で集積されるようになる。また、この場合には任意一時保留部142に一時的に保留されているバラ硬貨も自重により落下して排出部150の返却箱150aに送られ、この返却箱150aに金種混合状態で集積されるようになる。そして、操作者は筐体112の前面から返却箱150aを手前側に引き出すことにより、返却されたバラ硬貨を返却箱150aから筐体112の外部に取り出すことができるようになる。
【0090】
また、本実施の形態による貨幣入出金機1では、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に上述したバラ硬貨の計数動作を開始することができるようになっており、制御部300は、バラ硬貨の計数動作が行われた後に、入金一時保留部140に保留されているバラ硬貨の処理を処理内容選択手段320により選択された貨幣の処理内容に沿って行うよう硬貨入出金装置110の各構成部材を制御するようになっている。具体的には、制御部300は、貨幣入出金機1が待機状態となっている間、操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力する間、または操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択する間に、硬貨投入口121にバラ硬貨が投入されると当該バラ硬貨の計数動作を開始するよう各構成部材を制御するようになっている。このような技術的事項により、バラ硬貨の計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって硬貨入出金装置110においてバラ硬貨を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる。このような動作について以下に説明する。
【0091】
本実施の形態の貨幣入出金機1が待機状態となっている場合に、当該貨幣入出金機1の操作表示部302には図9に示すような待機画面が表示されるようになっているが、操作者が当該操作表示部302の待機画面に手をタッチして操作者情報の入力を開始する代わりに、硬貨投入口121にバラ硬貨を投入し、供給円盤122や回転円盤124に集積されたバラ硬貨が硬貨検知センサ122a、124aにより検知されると、入金繰出部120から入金搬送部128にバラ硬貨が1枚ずつ繰り出され、この繰り出されたバラ硬貨は入金搬送部128により搬送される。また、入金搬送部128により搬送されるバラ硬貨は入金識別部129によりその金種、真偽、正損、新旧、搬送状態等の識別が行われる。ここで、入金識別部129により正常な硬貨ではないと識別されたバラ硬貨や入金識別部129により識別することができなかったバラ硬貨はリジェクト硬貨としてリジェクト選別部130により選別され、このリジェクト選別部130の分岐孔に送り込まれたバラ硬貨は入金リジェクト用シュート131を介して入金リジェクト部138に送られる。上述したように、操作者は筐体112の前面から入金リジェクト部138の内部にアクセス可能となっており、入金リジェクト部138に送られたリジェクト硬貨としてのバラ硬貨を操作者は筐体112の前面から取り出して硬貨投入口121に再投入等することができるようになる。一方、正常な硬貨であると入金識別部129により識別されたバラ硬貨は各金種別選別部136により金種毎に選別され、各金種別選別部136の分岐孔に送り込まれたバラ硬貨は入金一時保留部140における金種別一時保留部144の各保留領域144a〜144fに金種別に一時的に保留されるようになる。硬貨投入口121に投入されたバラ硬貨を筐体112の内部に繰り出して入金識別部129により識別させた後に入金一時保留部140に送る動作(すなわち、バラ硬貨の計数動作)は、入金繰出部120から入金一時保留部140に全てのバラ硬貨が送られるまで行われる。
【0092】
硬貨投入口121に投入されたバラ硬貨が全て筐体112の内部に繰り出されて入金一時保留部140に送られることにより、硬貨検知センサ122a、124aによって供給円盤122や回転円盤124に残留するバラ硬貨が検知されなくなると、入金一時保留部140に保留されているバラ硬貨に関する入金識別部129による識別結果が未処理データとして記憶部306に記憶されるようになる。より詳細には、未処理データとして、入金識別部129により識別されたバラ硬貨の金種毎の枚数、処理日、処理時刻、処理状態(具体的には、入金一時保留部140に保留されているという状態)に係る情報が取引番号に紐付けられて記憶部306に記憶されるようになる。なお、この際に、入金識別部129によるバラ硬貨の計数結果(具体的には、計数されたバラ硬貨の金種毎の枚数等に係る情報)が操作表示部302に表示されるようになっていてもよい。また、このようなバラ硬貨の計数動作が行われる間、操作表示部302には図9に示すような待機画面が表示され続けるようになり、操作者はバラ硬貨の計数動作と並行して操作者情報の入力動作や貨幣の処理内容の選択動作を行うことができるようになる。
【0093】
なお、本実施の形態では、貨幣入出金機1が待機状態となっている間のみならず、図10に示すような操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力する間や、図11に示すような操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択する間でも、硬貨投入口121にバラ硬貨が投入されるとこの投入されたバラ硬貨が筐体112の内部に繰り出されることによってバラ硬貨の計数動作が行われ、入金一時保留部140に保留されたバラ硬貨に関する入金識別部129による識別結果が未処理データとして記憶部306に記憶されるようになる。
【0094】
バラ硬貨の計数動作中または計数動作終了後に、操作表示部302に表示されている待機画面に操作者が手を触れると、操作表示部302における表示画面が図10に示すような操作者情報の入力画面に切り替えられる。このような操作者情報の入力画面において操作者が操作者情報(具体的には担当者番号およびパスワード)を入力すると、操作表示部302にはメニュー画面が表示されるようになるが、バラ硬貨の計数動作中や未処理データが記憶部306に記憶されている場合には、操作表示部302に表示されるメニュー画面において操作者は筐体112の内部にバラ硬貨を取り込む処理のみを選択することができるようになる。すなわち、筐体112の内部から外部にバラ硬貨を投出するような出金処理や回収処理を操作者は操作表示部302のメニュー画面で選択することができなくなる。上述したように、硬貨投入口121に投入されたバラ硬貨が既に筐体112の内部に繰り出されて入金識別部129により識別された後に入金一時保留部140に送られているため、このような状態で筐体112の内部にバラ硬貨を取り込む処理以外の処理(例えば、出金処理や装填処理)が行われると、入金一時保留部140に保留されているバラ硬貨の処理が行われなくなってしまい不都合が生じるからである。また、未処理データが記憶部306に記憶されている場合には、操作表示部302に表示されるメニュー画面において、「計数済未処理」というマークが表示されるようになる。このことにより、操作者は、計数済のバラ硬貨が入金一時保留部140に保留されていることを認識することができるようになる。なお、このような「計数済未処理」というマークは、未処理データが記憶部306に記憶されている場合に、図9に示すような操作表示部302の待機画面にも表示されるようになっていてもよい。
【0095】
そして、操作者が操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択すると、処理内容選択手段320は、操作表示部302によって操作者により入力された貨幣の処理内容に基づいて、貨幣の処理内容を複数の処理内容の中から選択するようになる。また、操作表示部302には、入金識別部129によるバラ硬貨の計数結果が表示される。なお、入金識別部129によるバラ硬貨の計数結果が表示されているときに、操作者は硬貨投入口121にバラ硬貨を追加投入してもよい。この場合には、追加投入されたバラ硬貨について計数動作が行われ、このバラ硬貨の計数結果が記憶部306に記憶されている未処理データに加算されるようになる。その後、操作表示部302の画面において操作者により「完了」ボタンが押下されると、制御部300においてバラ硬貨の入金処理や装填処理が確定され、入金一時保留部140の金種別一時保留部144や任意一時保留部142から各収納繰出部152の収納領域152a〜152fやバラ硬貨一括収納箱198にバラ硬貨が金種毎に振り分けられるようになる。また、入金一時保留部140に保留されているバラ硬貨の処理が行われると、未処理データが記憶部306から削除されるようになる。
【0096】
このように、本実施の形態では、制御部300は、貨幣入出金機1が待機状態となっている間、操作表示部302の操作者情報入力画面において操作者情報を入力する間、または操作表示部302のメニュー画面において貨幣の処理内容を選択する間に、硬貨投入口121にバラ硬貨が投入されると当該バラ硬貨の計数動作を開始するよう各構成部材を制御するようになっている。このような技術的事項により、バラ硬貨の計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって硬貨入出金装置110においてバラ硬貨を受け入れて処理する際の時間を短縮することができる。
【0097】
また、本実施の形態による貨幣入出金機1では、貨幣入出金機1の操作を行う操作者の操作者情報(具体的には、担当者番号)に基づいて、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に貨幣(具体的には、バラ紙幣やバラ硬貨)の計数動作を開始することができるようにするか(すなわち、貨幣の計数動作の自動スタートを行うか)、または処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択されなければ貨幣の計数動作を開始することができないようにするか(すなわち、貨幣の計数動作の自動スタートを行わないようにするか)が切り替わるようになっていてもよい。このような技術的事項について図15に示す表を用いて説明する。なお、図15は、図1に示す貨幣入出金機1の記憶部306に記憶されている、操作者毎の自動で貨幣計数動作を開始するか否かの情報を示す表である。
【0098】
図15に示すように、記憶部306には、操作者の名前、役職のランク(例えば、一般の担当者や管理者等)および自動スタートの有無が担当者番号に紐付けられて記憶されるようになっている。具体的には、図15の表に示す例では、貨幣の入金処理や装填処理を行う頻度が高い操作者(例えば、担当者番号が1234である操作者)については、貨幣の計数動作の自動スタートをONとし、貨幣の入金処理や装填処理を行う頻度が低い操作者(例えば、担当者番号が1233や1235である操作者)については、貨幣の計数動作の自動スタートをOFFとするという情報が記憶部306に記憶されている。そして、貨幣入出金機1において操作者が貨幣の処理を行う際に、操作表示部302によって操作者情報(具体的には、担当者番号)を入力すると、記憶部306に記憶されている情報および入力された担当者番号に基づいて、貨幣の計数動作の自動スタートを行うか否かが制御部300により判断される。そして、入力された担当者番号に対応する貨幣の計数動作の自動スタートがONとなっている場合には、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前でも、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入されると、この投入されたバラ紙幣やバラ硬貨の計数動作が自動で行われるようになる。一方、入力された担当者番号に対応する貨幣の計数動作の自動スタートがOFFとなっている場合には、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入されると、バラ紙幣やバラ硬貨は投入部14や入金繰出部120で保留され、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択された後にこの保留されたバラ紙幣やバラ硬貨の計数動作が行われるようになる。このように、本実施の形態では、記憶部306は、操作者情報と、自動で貨幣の計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶するようになっており、制御部300は、操作者情報が受け付けられたときに、記憶部306の記憶内容において受け付けられた操作者情報に対して自動で貨幣計数動作を開始するようになっている場合にのみ、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121への貨幣の投入に伴って貨幣計数動作を開始するようになっている。また、先に紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入された状態で操作表示部302によって操作者により操作者情報(具体的には、担当者番号)が入力された場合には、入力された担当者番号に対応する貨幣の計数動作の自動スタートがONとなっていることを条件に、投入されたバラ紙幣やバラ硬貨の計数動作が自動で行われるようになる。
【0099】
また、本実施の形態による貨幣入出金機1では、貨幣入出金機1の操作が行われる時刻に基づいて、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に貨幣(具体的には、バラ紙幣やバラ硬貨)の計数動作を開始することができるようにするか(すなわち、貨幣の計数動作の自動スタートを行うか)、または処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択されなければ貨幣の計数動作を開始することができないようにするか(すなわち、貨幣の計数動作の自動スタートを行わないようにするか)が切り替わるようになっていてもよい。このような技術的事項について以下に説明する。
【0100】
記憶部306には、貨幣の計数動作の自動スタートが行われる時間帯が記憶されるようになっている。具体的には、貨幣の入金処理や装填処理を行う頻度が高い所定の時間帯(例えば、12:00〜15:00)について、貨幣の計数動作の自動スタートを行うことが記憶部306に記憶されている。そして、貨幣入出金機1において操作者が貨幣の処理を行う際に、現在の時刻が、記憶部306に記憶されている、貨幣の計数動作の自動スタートを行う時間帯であれば、操作表示部302によって操作者情報が入力される前や処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前でも、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入されると、この投入されたバラ紙幣やバラ硬貨の自動で計数動作が行われるようになる。一方、現在の時刻が、記憶部306に記憶されている、貨幣の計数動作の自動スタートを行う時間帯から外れている場合には、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入されると、バラ紙幣やバラ硬貨は投入部14や入金繰出部120で保留され、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択された後にこの保留されたバラ紙幣やバラ硬貨の計数動作が行われるようになる。このように、本実施の形態では、記憶部306は、時刻情報と、自動で貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶するようになっており、制御部300は、記憶部306の記憶内容において現在の時刻に対して自動で貨幣計数動作を開始するようになっている場合にのみ、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121への貨幣の投入に伴って貨幣計数動作を開始するようになっている。
【0101】
また、本実施の形態において、操作者の名前、役職のランクおよび自動スタートの有無が担当者番号に紐付けられて記憶部306に記憶されているとともに、貨幣の計数動作の自動スタートが行われる時間帯が記憶部306に記憶されている場合には、以下の処理が行われるようになっていてもよい。すなわち、操作者によって操作表示部302により入力された担当者番号に対応する貨幣の計数動作の自動スタートがONとなっている場合には、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前でも、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入されると、この投入されたバラ紙幣やバラ硬貨の計数動作が自動で行われるようになる。また、操作者によって操作表示部302により入力された担当者番号に対応する貨幣の計数動作の自動スタートがOFFとなっている場合には、操作者情報が入力されたときの時刻が、記憶部306に記憶されている、貨幣の計数動作の自動スタートを行う時間帯であれば、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前でも、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入されると、この投入されたバラ紙幣やバラ硬貨の計数動作が自動で行われるようになる。また、操作者によって操作表示部302により入力された担当者番号に対応する貨幣の計数動作の自動スタートがOFFとなっている場合において、操作者情報が入力されたときの時刻が、記憶部306に記憶されている、貨幣の計数動作の自動スタートを行う時間帯から外れているときには、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入されると、バラ紙幣やバラ硬貨は投入部14や入金繰出部120で保留され、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択された後にこの保留されたバラ紙幣やバラ硬貨の計数動作が行われるようになる。
【0102】
また、本実施の形態では、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に貨幣(具体的には、バラ紙幣やバラ硬貨)の計数動作が行われ、この計数動作に係る結果が未処理データとして記憶部306に記憶された後、操作表示部302によって所定の情報が所定時間内に入力されなかった場合には、紙幣入出金装置10の入金一時保留部30や硬貨入出金装置110の入金一時保留部140に保留されている貨幣の処理が制御部300によって停止させられるようになる。ここで、操作表示部302によって入力される所定の情報とは、操作者情報や貨幣の処理内容のことをいう。また、貨幣の計数動作が行われ、この計数動作に係る結果が未処理データとして記憶部306に記憶された後、操作表示部302によって所定の情報が所定時間内に入力されなかった場合には、紙幣入出金装置10の入金一時保留部30や硬貨入出金装置110の入金一時保留部140に保留されている貨幣の処理が停止させられた旨の情報が操作表示部302に表示されるようになる。このことにより、貨幣の処理が停止させられた旨の情報が管理者に通知されるようになる。その後、管理者は、貨幣の処理履歴を操作表示部302に表示させることにより、貨幣の計数動作の自動スタートを行った操作者を特定し、当該操作者に残りの処理(具体的には、例えば入金一時保留部30、140に保留されている貨幣を各金種別バラ紙幣収納部34や各収納繰出部152の収納領域152a〜152f等に振り分ける処理)の実行を促すか、あるいは入金一時保留部30、140に保留されている貨幣を回収することにより、貨幣入出金機1を復旧させる。
【0103】
また、本実施の形態では、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に貨幣の計数動作が行われ、この計数動作に係る結果が未処理データとして記憶部306に記憶された後、操作表示部302によって所定の情報が所定時間内に入力されなかった場合に、紙幣入出金装置10の入金一時保留部30や硬貨入出金装置110の入金一時保留部140に保留されている貨幣が混合バラ紙幣収納部32や排出部150の返却箱150aに自動で送られるようになっていてよい。この場合には、混合バラ紙幣収納部32や排出部150の返却箱150aに送られた貨幣が操作者により回収されるようになる。また、入金一時保留部30や入金一時保留部140に保留されている貨幣が混合バラ紙幣収納部32や排出部150の返却箱150aに自動で送られた後、貨幣入出金機1は待機状態に戻るようになる。また、貨幣入出金機1の締め処理時等において、処理されずに回収された貨幣が存在する旨の情報が操作表示部302に表示される等によって管理者に報知されるようになっていてもよい。この場合には、管理者は貨幣の処理履歴を操作表示部302に表示させることにより、回収された貨幣について適切な処理を行うようになる。
【0104】
以上のような構成からなる本実施の形態の貨幣入出金機1によれば、制御部300は、投入部(具体的には、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121)に貨幣が投入されると、当該投入部に投入された貨幣を筐体12、112の内部に繰り出して識別部(具体的には、識別部20や入金識別部129)により識別した後に一時保留部(具体的には、入金一時保留部30や入金一時保留部140)に保留させるような貨幣計数動作を行うよう紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110の各構成部材を制御するようになっており、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前にこのような貨幣計数動作を開始することができるようになっている。また、制御部300は、貨幣計数動作が行われた後に、一時保留部に保留されている貨幣の処理を処理内容選択手段320により選択された貨幣の処理内容に沿って行うよう紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110の各構成部材を制御するようになっている。このような貨幣入出金機1によれば、貨幣計数動作を開始するタイミングを早めることができ、よって貨幣を受け入れて処理する際の時間を短縮することができるようになる。
【0105】
また、本実施の形態の貨幣入出金機1においては、上述したように、制御部300は、貨幣入出金機1が待機状態となっている間、操作者情報を入力する間または貨幣の処理内容を選択する間に、投入部に貨幣が投入されると貨幣計数動作を開始するよう紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110の各構成部材を制御するようになっている。
【0106】
また、本実施の形態の貨幣入出金機1においては、上述したように、投入部に貨幣が投入されると、筐体12、112の内部に貨幣を取り込む処理のみを処理内容選択手段320により選択することができるようになっている。具体的には、操作表示部302に表示されるメニュー画面において、筐体12、112の内部にバラ紙幣やバラ硬貨を取り込む処理に対応する選択肢のみが表示されるようになる。このため、操作者は筐体12、112の内部にバラ紙幣やバラ硬貨を取り込む処理のみを選択することができるようになる。すなわち、筐体12、112の内部から外部にバラ紙幣やバラ硬貨を投出するような出金処理や回収処理を操作者は操作表示部302のメニュー画面で選択することができなくなる。
【0107】
また、本実施の形態の貨幣入出金機1においては、上述したように、貨幣計数動作が行われた後、一時保留部に保留されている貨幣の処理が行われるまでは、一時保留部に保留されている貨幣に関する識別部による識別結果が未処理データとして記憶部306に記憶されるようになっている。ここで、記憶部306は、一時保留部に保留されている貨幣に関する識別部による識別結果を未処理データとして記憶する第1記憶手段として機能するようになる。また、未処理データが第1記憶手段としての記憶部306に記憶されている場合に、未処理データが存在する旨の情報が操作表示部302に表示されるようになっている。ここで、操作表示部302は、未処理データが存在する旨の情報を報知する第1報知手段として機能するようになる。なお、第1報知手段は、未処理データが存在する旨の情報を操作表示部302に表示させることによって当該情報を報知するものに限定されることはなく、操作表示部302に表示させる以外の手段によって未処理データが存在する旨の情報を報知するようになっていてもよい。
【0108】
また、本実施の形態の貨幣入出金機1においては、上述したように、制御部300は、貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、一時保留部に保留されている貨幣の処理を停止させるよう各構成部材を制御するようになっている。ここで、所定の情報は、操作者情報および貨幣の処理内容に係る情報のうち少なくともいずれか一方のものとなっている。また、貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、一時保留部に保留されている貨幣の処理が停止させられた旨の情報が操作表示部302に表示されるようになっている。ここで、操作表示部302は、一時保留部に保留されている貨幣の処理が停止させられた旨の情報を報知する第2報知手段として機能するようになる。なお、第2報知手段は、一時保留部に保留されている貨幣の処理が停止させられた旨の情報を操作表示部302に表示させることによって当該情報を報知するものに限定されることはなく、操作表示部302に表示させる以外の手段によって一時保留部に保留されている貨幣の処理が停止させられた旨の情報を報知するようになっていてもよい。
【0109】
また、本実施の形態の貨幣入出金機1においては、上述したように、制御部300は、貨幣計数動作が行われた後、所定時間内に所定の情報を受け付けなかった場合には、一時保留部に保留されている貨幣を収納部(具体的には、混合バラ紙幣収納部32や排出部150の返却箱150a)に収納させた後に待機状態に戻るよう紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110の各構成部材を制御するようになっていてもよい。ここで、所定の情報は、操作者情報および貨幣の処理内容に係る情報のうち少なくともいずれか一方のものとなっている。
【0110】
また、本実施の形態の貨幣入出金機1においては、上述したように、記憶部306は、操作者情報と、自動で貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶するようになっており、制御部300は、操作者情報が受け付けられたときに、記憶部306の記憶内容において受け付けられた操作者情報に対して自動で貨幣計数動作を開始するようになっている場合にのみ、投入部への貨幣の投入に伴って貨幣計数動作を開始するようになっている。この場合には、記憶部306は、操作者情報と、自動で貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶する第2記憶手段として機能するようになる。
【0111】
また、本実施の形態の貨幣入出金機1においては、上述したように、記憶部306は、時刻情報と、自動で貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶するようになっており、制御部300は、記憶部306の記憶内容において現在の時刻に対して自動で貨幣計数動作を開始するようになっている場合にのみ、投入部への貨幣の投入に伴って貨幣計数動作を開始するようになっている。この場合には、記憶部306は、時刻情報と、自動で貨幣計数動作を開始するか否かの情報とを関連付けて記憶する第3記憶手段として機能するようになる。
【0112】
なお、本実施の形態による貨幣入出金機1は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0113】
例えば、本発明に係る貨幣処理装置は、紙幣入出金装置10および硬貨入出金装置110を組み合わせた貨幣入出金機1に限定されることはない。本発明に係る貨幣処理装置として、紙幣入出金装置10が単体で用いられてもよく、あるいは硬貨入出金装置110が単体で用いられてもよい。
【0114】
また、上述した貨幣入出金機1および上位端末等の外部装置310を組み合わせることにより本発明に係る貨幣処理システムが構成されるようになっていてもよい。この場合には、上位端末等の外部装置310は、貨幣入出金機1の管理を行う管理装置として機能するようになる。また、上記の説明では、貨幣の処理内容を選択する処理内容選択手段320や、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110の投入部に投入された貨幣を筐体12、112の内部に繰り出して識別部により識別した後に一時保留部に保留させるような貨幣計数動作を行うよう紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110の各構成部材を制御する制御部300が貨幣入出金機1に設けられるような態様について述べたが、本発明に係る貨幣処理システムでは、貨幣の処理内容を選択する処理内容選択手段および紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110の各構成部材を制御する制御部のうち少なくとも一方、あるいは両方が貨幣入出金機1ではなく外部装置310に設けられていてもよい。
【0115】
また、本実施の形態による貨幣入出金機1において、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に貨幣の計数動作が行われた場合に、処理内容選択手段320により貨幣の両替処理を選択することができるようになっていてもよい。具体的には、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容が選択される前に貨幣の計数動作が行われた場合において、操作者が操作表示部302により操作者情報の入力を行った後に当該操作表示部302により貨幣の両替処理を選択したときには、操作表示部302には両替パターンの選択画面が表示されるようになる。このような両替パターンの選択画面において操作者が両替パターンを選択すると、貨幣計数動作で計数された貨幣と同額かつ金種が異なる貨幣が紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110から出金される。その後、紙幣入出金装置10の入金一時保留部30や硬貨入出金装置110の入金一時保留部140に保留されている貨幣が紙幣入出金装置10の各金種別バラ紙幣収納部34や硬貨入出金装置110の各収納繰出部152に送られ、これらの金種別バラ紙幣収納部34や収納繰出部152に収納されるようになる。
【0116】
また、本実施の形態による貨幣入出金機1の紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110が、貨幣の入金処理や出金処理を行う代わりに、貨幣の計数処理のみを行うようになっていてもよい。また、この場合、操作者情報の入力が不要となっていてもよい。ここで、紙幣入出金装置10や硬貨入出金装置110が貨幣の計数処理のみを行うようになっている場合において、紙幣入出金装置10の投入部14や硬貨入出金装置110の硬貨投入口121にバラ紙幣やバラ硬貨が投入されると、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容として計数処理が選択される前でも、貨幣の計数動作が開始するようになっている。そして、計数された貨幣は紙幣入出金装置10の入金一時保留部30や硬貨入出金装置110の入金一時保留部140に送られるようになる。その後、操作者が操作表示部302に表示されている貨幣の計数結果を確認し、操作表示部302において「確認」ボタンを押下すると、入金一時保留部30や入金一時保留部140に保留されている貨幣が筐体12、112の外部に返却されるようになる。このような貨幣の計数処理のみを行う貨幣入出金機1でも、処理内容選択手段320により貨幣の処理内容として計数処理が選択される前に、貨幣の計数動作が行われると、操作表示部302の待機画面やメニュー画面において「計数済未処理」というマークが表示されるようになる。このことにより、操作者は、貨幣の計数動作が既に行われたことを認識することができるようになる。また、操作者が操作表示部302に表示される「計数済未処理」というマークを押下すると、記憶部306に記憶されている未処理データ(具体的には、計数された貨幣の金種毎の枚数等の情報)が操作表示部302に表示されるようになる。
【符号の説明】
【0117】
1 貨幣入出金機
10 紙幣入出金装置
12 筐体
12a 下部扉
13 引出ユニット
14 投入部
14a 紙幣検知センサ
16 繰出部
18 搬送部
20 識別部
22 表裏反転部
24 バラ紙幣投出部
24a シャッター
24b シャッター駆動部
26 出金リジェクト部
30 入金一時保留部
30a ステージ
30b 紙幣繰出繰入部
32 混合バラ紙幣収納部
32a ステージ
32b 紙幣繰入部
34 金種別バラ紙幣収納部
34a ステージ
34b 紙幣繰出繰入部
40 整理一時保留部
42 帯封部
44 アーム機構
46 帯封紙幣揚送部
46a ステージ
48 帯封紙幣投出部
48a シャッター
48b シャッター駆動部
60 帯封紙幣搬送部
60a 突起
60b 循環ベルト
62 判別部
70 帯封紙幣収納部
70a ステージ
110 硬貨入出金装置
112 筐体
114、115 前扉
120 入金繰出部
121 硬貨投入口
122 供給円盤
122a 硬貨検知センサ
124 回転円盤
124a 硬貨検知センサ
128 入金搬送部
129 入金識別部
130 リジェクト選別部
131 入金リジェクト用シュート
134 任意選別部
136 金種別選別部
138 入金リジェクト部
140 入金一時保留部
142 任意一時保留部
144 金種別一時保留部
144a〜144f 保留領域
145 第1駆動機構
146 底部材
147 第2駆動機構
150 排出部
150a 返却箱
152 収納繰出部
152a〜152f 収納領域
152p 硬貨繰出部
154 コンベア
155 出金識別部
156 出金リジェクト箱
158 出金用シュート
160 包装部
162 回転円盤
168 包装機構
168a 包装ローラ
170 シュート機構
172 上部シュート
174 貯留用シュート
174a 排出側開口
175 貯留袋
176 包装用シュート
178 分岐部材
190 出金箱
190a 取っ手
192 シャッタ部材
194 出金リジェクト用シュート
198 バラ硬貨一括収納箱
200 包装硬貨収納ユニット
210 包装硬貨搬送ユニット
218、219、220 分岐部材
230 包装硬貨出金部
232 包装硬貨一括収納箱
236 包装硬貨投出部
300 制御部
302 操作表示部
304 印字部
306 記憶部
308 通信インターフェース部
310 外部装置
320 処理内容選択手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15