特開2017-220716(P2017-220716A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-220716(P2017-220716A)
(43)【公開日】2017年12月14日
(54)【発明の名称】発振回路
(51)【国際特許分類】
   H03K 3/013 20060101AFI20171117BHJP
   H03K 3/014 20060101ALI20171117BHJP
【FI】
   H03K3/013
   H03K3/014
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-111890(P2016-111890)
(22)【出願日】2016年6月3日
(71)【出願人】
【識別番号】308017571
【氏名又は名称】シナプティクス・ジャパン合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102864
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 実
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】清水 尚司
【テーマコード(参考)】
5J043
【Fターム(参考)】
5J043AA06
5J043AA13
5J043AA26
5J043BB01
5J043DD00
5J043DD02
5J043DD06
5J043DD14
(57)【要約】
【課題】発振回路の発振周波数のジッタを抑制する。
【解決手段】発振回路が、発振クロック信号を生成する発振器と、NMOSトランジスタと、演算増幅器と、チャージポンプとを具備する。NMOSトランジスタは、発振器の電源端にソースが接続され、電源電圧が供給されている電源線にドレインが接続されている。演算増幅器は、発振器の電源端の電圧に応じてNMOSトランジスタのゲート電圧を制御する。チャージポンプは、該発振クロック信号又は該発振クロック信号から生成されたクロック信号を用いて電源電圧を昇圧して昇圧電源電圧を生成し、昇圧電源電圧を演算増幅器の電源端に供給する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発振クロック信号を生成する発振器と、
前記発振器の電源端にソースが接続され、第1電源電圧が供給されている第1電源線にドレインが接続されたNMOSトランジスタと、
前記発振器の電源端の電圧に応じて前記NMOSトランジスタのゲート電圧を制御する演算増幅器と、
前記発振クロック信号又は前記発振クロック信号から生成されたクロック信号を用いて前記第1電源電圧を昇圧して昇圧電源電圧を生成し、前記昇圧電源電圧を前記演算増幅器の電源端に供給するチャージポンプ
とを具備する
発振回路。
【請求項2】
請求項1に記載の発振回路であって、
更に、
第2電源電圧が供給されている第2電源線と前記発振器の電源端との間に接続された第1スイッチを具備する
発振回路。
【請求項3】
請求項2に記載の発振回路であって、
前記第1スイッチが、前記発振回路の起動時にオンされる
発振回路。
【請求項4】
請求項2に記載の発振回路であって、
前記演算増幅器の電源端の電圧に応じて前記第1スイッチを制御する制御部を具備する
発振回路。
【請求項5】
請求項4に記載の発振回路であって、
更に、
当該発振回路を含む集積回路の起動に応じて前記第1スイッチをオンすると共に刻時動作を開始し、前記刻時動作の開始から所定時間が経過したときに前記第1スイッチをオフするタイマー回路を具備する
発振回路。
【請求項6】
請求項1に記載の発振回路であって、
更に、
第3電源電圧が供給されている第3電源線と前記演算増幅器の電源端との間に接続された第2スイッチを具備する
発振回路。
【請求項7】
請求項6に記載の発振回路であって、
前記第2スイッチが、前記発振回路の起動時にオンされる
発振回路。
【請求項8】
請求項6に記載の発振回路であって、
前記演算増幅器の電源端の電圧に応じて前記第2スイッチを制御する制御部を具備する
発振回路。
【請求項9】
請求項6に記載の発振回路であって、
更に、
当該発振回路を含む集積回路の起動に応じて前記第2スイッチをオンすると共に刻時動作を開始し、前記刻時動作の開始から所定時間が経過したときに前記第2スイッチをオフするタイマー回路を具備する
発振回路。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の発振回路であって、
更に、
前記発振クロック信号を分周して分周クロック信号を生成する分周器
を具備し、
前記チャージポンプは、前記分周クロック信号を用いて前記第1電源電圧を昇圧して前記昇圧電源電圧を生成し、
前記分周器は、前記発振クロック信号の分周における分周比を制御信号に応じて調節するように構成された
発振回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発振回路に関する。
【背景技術】
【0002】
発振回路は、集積回路(IC)において最も広く用いられる回路の一つである。近年の集積回路では、高機能化を背景として発振周波数の高精度化が重要になっており、このため、発振周波数のジッタ(jitter)の抑制が強く求められている。
【0003】
発振周波数のジッタの発生の要因の一つは電源ノイズであり、電源ノイズによる発振周波数のジッタの発生を抑制する一つの手法として、電源と発振器の間に、LDO(low dropout regulator)を設ける技術が知られている。このような技術は、例えば、特開2015−181238号公報に開示されている。
【0004】
図1は、電源と発振器の間に、LDOが設けられた発振回路の構成の一例を示す回路図である。図1の発振回路100は、発振器101とLDO102とを備えている。LDO102は、電源電圧IOVCCが供給される電源線103と発振器101の電源端101aの間に設けられており、発振器電源電圧VDDOSCを発振器101の電源端101aに供給する。LDO102は、PMOSトランジスタ104と差動増幅器105とを備えている。PMOSトランジスタ104は、ソースが電源線103に接続されており、ドレインが発振器101の電源端101aに接続されている。差動増幅器105は、非反転入力(+)が発振器101の電源端101aに接続されると共に反転入力(−)が参照電圧発生回路106に接続されている。差動増幅器105の反転入力には参照電圧発生回路106から参照電圧VREFが供給されており、差動増幅器105は、発振器電源電圧VDDOSCと参照電圧VREFの差分に応じてPMOSトランジスタ104のゲート電圧を制御する。
【0005】
図1の構成の発振回路100では、電源線103から発振器101への電源ノイズの伝搬がLDO102によって抑制されるので、発振周波数のジッタを抑制することができる。
【0006】
しかしながら、発明者の検討によれば、図1の発振回路100には、発振周波数のジッタの抑制において改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2015−181238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、発振回路の発振周波数のジッタを抑制する技術を提供することにある。本発明の他の目的及び新規な特徴は、下記の開示から当業者には理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一の観点では、発振回路が、発振クロック信号を生成する発振器と、NMOSトランジスタと、演算増幅器と、チャージポンプとを具備する。NMOSトランジスタは、発振器の電源端にソースが接続され、電源電圧が供給されている電源線にドレインが接続されている。演算増幅器は、発振器の電源端の電圧に応じてNMOSトランジスタのゲート電圧を制御する。チャージポンプは、該発振クロック信号又は該発振クロック信号から生成されたクロック信号を用いて電源電圧を昇圧して昇圧電源電圧を生成し、昇圧電源電圧を演算増幅器の電源端に供給する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、発振回路の発振周波数のジッタを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、LDOが設けられた発振回路の構成の一例を示す回路図である。
図2】第1の実施形態の発振回路の構成を示す回路図である。
図3】チャージポンプの動作の例を示すタイミングチャートである。
図4】第2の実施形態の発振回路の構成を示す回路図である。
図5】第2の実施形態の発振回路の他の構成を示す回路図である。
図6】第2の実施形態の発振回路の更に他の構成を示す回路図である。
図7】第3の実施形態の発振回路の構成を示す回路図である。
図8】第3の実施形態の発振回路の他の構成を示す回路図である。
図9】第3の実施形態の発振回路の更に他の構成を示す回路図である。
図10】第4の実施形態の発振回路の構成を示す回路図である。
図11】第4の実施形態の発振回路の他の構成を示す回路図である。
図12】第4の実施形態の発振回路の更に他の構成を示す回路図である。
図13】発振クロック信号を分周することで得られる分周クロック信号がチャージポンプに供給される発振回路の構成の一例を示す回路図である。
図14】発振クロック信号を分周することで得られる分周クロック信号がチャージポンプに供給される発振回路の構成の他の例を示す回路図である。
図15】発振クロック信号を分周することで得られる分周クロック信号がチャージポンプに供給される発振回路の構成の更に他の例を示す回路図である。
図16】発振クロック信号を分周することで得られる分周クロック信号がチャージポンプに供給される発振回路の構成の更に他の例を示す回路図である。
図17】発振クロック信号を分周することで得られる分周クロック信号がチャージポンプに供給される発振回路の構成の更に他の例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら実施形態を説明する。以下の説明において、同一又は対応する構成要素が、同一又は対応する参照符号によって参照されることがあることに留意されたい。
【0013】
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態における発振回路10の構成を示す回路図である。発振回路10は、発振器1と、LDO(low dropout regulator)2と、チャージポンプ3とを備えている。
【0014】
発振器1は、電源端1aに供給される発振器電源電圧VDDOSCで動作して発振クロック信号OSCを生成する。
【0015】
LDO2は、電源電圧IOVCCが供給される電源線4と発振器1の電源端1aの間に設けられており、発振器電源電圧VDDOSCを電源端1aに供給するように構成されている。本実施形態では、LDO2は、NMOSトランジスタ5と演算増幅器6とを備えている。NMOSトランジスタ5は、ドレインが電源線4に接続されており、ソースが発振器1の電源端1aに接続されている。演算増幅器6は、反転入力(−)が発振器1の電源端1aに接続され、非反転入力(+)が参照電圧生成回路7に接続されている。演算増幅器6の非反転入力には参照電圧生成回路7から参照電圧VREFが供給される。演算増幅器6の出力はNMOSトランジスタ5のゲートに接続されている。演算増幅器6は、電源端1aに供給される発振器電源電圧VDDOSCに応じてNMOSトランジスタ5のゲート電圧を制御する。NMOSトランジスタ5のゲート電圧は、発振器電源電圧VDDOSCが所望の電圧、本実施形態では、参照電圧VREFになるように制御される。詳細には、本実施形態では、演算増幅器6の出力電圧、即ち、NMOSトランジスタ5のゲート電圧が、参照電圧VREFと発振器電源電圧VDDOSCの差に応じて調節され、これにより、発振器電源電圧VDDOSCが参照電圧VREFになるように制御される。
【0016】
ここで、LDO2が、NMOSトランジスタ5を用いたソースフォロアを構成していることに留意されたい。後に詳細に議論するように、このような構成は、発振器電源電圧VDDOSCを一層に安定化し、発振回路10の発振周波数のジッタの抑制に有効である。
【0017】
チャージポンプ3は、電源電圧IOVCCを昇圧して電源電圧IOVCCより高い電圧レベルを有する昇圧電源電圧V1を生成する。チャージポンプ3には、発振器1によって生成された発振クロック信号OSCが供給されており、チャージポンプ3は、発振クロック信号OSCを用いて電源電圧IOVCCを昇圧する。チャージポンプ3によって生成された昇圧電源電圧V1は演算増幅器6の電源端6aに供給され、演算増幅器6は、昇圧電源電圧V1で動作する。
【0018】
図3は、チャージポンプ3の動作の例を示すタイミングチャートである。図3では、発振クロック信号OSCの1周期が記号“TOSC”で示されている。本実施形態では、チャージポンプ3は、発振クロック信号OSCの各周期において昇圧キャパシタ(図示されない)の充電及び放電を行い、昇圧電源電圧V1が、概ね電源電圧IOVCCの2倍の電圧レベルを有するように昇圧電源電圧V1を生成する。
【0019】
上記の構成の発振回路10では、電源線4と発振器1の電源端1aの間にLDO2が設けられていることにより、電源線4に発生する電源ノイズの発振器1への伝搬が抑制されている。これにより、本実施形態の発振回路10では、発振周波数のジッタが抑制され、発振周波数が安定化されている。
【0020】
ここで、本実施形態では、LDO2がNMOSトランジスタ5を用いたソースフォロアとして構成されているため、発振器電源電圧VDDOSCが一層に安定化され、これにより、発振周波数の一層の安定化が実現されている。例えば、発振器電源電圧VDDOSCが低下した場合には、NMOSトランジスタ5のゲート−ソース間電圧が自動的に増大する。NMOSトランジスタ5のゲート−ソース間電圧が増大すると、発振器1の電源端1aに流れ込む電流が増大し、発振器1の電源端1aの電圧、即ち、発振器電源電圧VDDOSCが増大して元に戻る。逆に、発振器電源電圧VDDOSCが増大した場合には、NMOSトランジスタ5のゲート−ソース間電圧が自動的に減少し、発振器1の電源端1aに流れ込む電流が減少する。発振器1の電源端1aに流れ込む電流が減少すると、発振器電源電圧VDDOSCが減少して元に戻る。このように、本実施形態の発振回路10の構成では、発振器電源電圧VDDOSCの変動を補償するようにNMOSトランジスタ5のゲート−ソース間電圧が自動的に制御されるので、発振器電源電圧VDDOSCが一層に安定化する。これは、発振周波数の一層の安定化に寄与する。
【0021】
留意すべきことは、図2の構成においてNMOSトランジスタ5を安定に動作させるためには、NMOSトランジスタ5のゲート電圧を、発振器電源電圧VDDOSCの所望の電圧レベルとNMOSトランジスタ5の閾値電圧VTHとの和の電圧以上に保つことが望ましいということである。このような動作を実現するために、本実施形態の発振回路10では、演算増幅器6がチャージポンプ3によって生成された昇圧電源電圧V1によって動作するように構成されている。チャージポンプ3によって昇圧電源電圧V1を電源電圧IOVCCよりも十分に高い電圧レベル(典型的には電源電圧IOVCCの2倍の電圧レベル)を有するように生成することで、演算増幅器6の出力電圧、即ち、NMOSトランジスタ5のゲート電圧を、発振器電源電圧VDDOSCの所望の電圧レベルとNMOSトランジスタ5の閾値電圧VTHとの和よりも高い電圧に保つことができる。
【0022】
更に、本実施形態では、チャージポンプ3が発振器1によって生成された発振クロック信号OSCで動作するように構成されているので、外部の回路からクロック信号をチャージポンプ3に供給する必要が無いことにも留意されたい。これは、発振回路10の回路規模の増大の抑制に寄与している。
【0023】
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態における発振回路10Aの構成を示す回路図である。第2の実施形態の発振回路10Aは、図1に図示されている第1の実施形態の発振回路10とほぼ同様に構成されている。ただし、第2の実施形態の発振回路10Aには、電源電圧VDDが供給されている電源線12と発振器1の電源端1aの間に接続されたスイッチ11が追加的に設けられている。スイッチ11は、起動信号SSTART_UPに応答してオンオフするように構成されている。本実施形態では、スイッチ11は、起動信号SSTART_UPがアサートされるとオンし、ネゲートされるとオフする。
【0024】
スイッチ11は、発振回路10Aの起動を安定化するために設けられている。本実施形態の発振回路10Aの動作においては、チャージポンプ3の昇圧動作に発振器1によって生成される発振クロック信号OSCが用いられるので、チャージポンプ3を安定に起動するためには、発振回路10Aの起動時に発振器1が速やかに動作を開始することが望ましい。スイッチ11は、発振回路10Aの起動時に発振器1の動作を速やかに開始させるために用いられる。
【0025】
以下では、本実施形態の発振回路10Aの起動の手順について詳細に説明する。
発振回路10Aの起動時には、起動信号SSTART_UPがアサートされ、スイッチ11がオンされる。スイッチ11がオンされると、発振器1の電源端1aに電源線12から電源電圧VDDが供給され、発振器1は、電源電圧VDDを発振器電源電圧VDDOSCとして用いて発振クロック信号OSCを生成する動作を開始する。発振器1によって発生される発振クロック信号OSCは、チャージポンプ3に供給される。
【0026】
チャージポンプ3への発振クロック信号OSCの供給が開始されると、チャージポンプ3は、昇圧動作を開始し、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが上昇し始める。昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇すると、演算増幅器6は、昇圧電源電圧V1による動作を開始し、NMOSトランジスタ5のゲート電圧の制御を開始する。これにより、LDO2が発振器電源電圧VDDOSCを安定化する動作が開始される。
【0027】
その後、スイッチ11がオフされ、発振回路10Aの起動が完了する。スイッチ11がオフされた後においては、発振器電源電圧VDDOSCが演算増幅器6の動作により所望の電圧(例えば、参照電圧VREF)に制御され、発振回路10Aは、発振周波数のジッタを抑制しながら発振クロック信号OSCを生成する動作を行う。
【0028】
スイッチ11は、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇した後でオフされることが好ましい。このような動作を確実に行うためには、昇圧電源電圧V1の電圧レベルを監視し、昇圧電源電圧V1の電圧レベルに応じてスイッチ11をオフすることが好ましい。
【0029】
図5は、昇圧電源電圧V1の電圧レベルを監視するように構成された発振回路10Aの構成を示す回路図である。図5の発振回路10Aは、電圧検出回路13と検出レベル設定レジスタ14とを備えている。電圧検出回路13と検出レベル設定レジスタ14とは、昇圧電源電圧V1の電圧レベルに応じて起動信号SSTART_UPを生成する制御部を構成している。電圧検出回路13は、昇圧電源電圧V1の電圧レベルを検出し、昇圧電源電圧V1の電圧レベルが所定の検出レベルよりも低い場合、起動信号SSTART_UPをアサートし、高い場合、起動信号SSTART_UPをネゲートする。検出レベル設定レジスタ14は、該検出レベルを指定するレジスタ値を保持する。
【0030】
図5の発振回路10Aは、下記のように動作する。発振回路10Aの起動が開始される時点では、演算増幅器6の電源端6aの電圧レベルは、接地レベル又は接地レベルに近い電圧レベルであり、よって、電圧検出回路13は、起動信号SSTART_UPをアサートする。起動信号SSTART_UPのアサートによってスイッチ11がオンされると、発振器1の電源端1aに電源電圧VDDが供給され、発振器1は、電源電圧VDDを発振器電源電圧VDDOSCとして用いて発振クロック信号OSCを生成する動作を開始する。チャージポンプ3への発振クロック信号OSCの供給が開始されると、チャージポンプ3は、昇圧動作を開始し、演算増幅器6の電源端6aの電圧、即ち、昇圧電源電圧V1が上昇し始める。昇圧電源電圧V1の電圧レベルが検出レベル設定レジスタ14に設定されている検出レベルを超えると、電圧検出回路13は、起動信号SSTART_UPをネゲートしてスイッチ11をオフする。以上で、図5の発振回路10Aの起動が完了する。
【0031】
このような動作によれば、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇した後でスイッチ11がオフされるので発振回路10Aを安定的に起動することができる。
【0032】
一変形例では、タイマー回路によって刻時動作(time counting operation)を行い、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇したことが想定されるタイミングでスイッチ11をオフしてもよい。図6は、このような構成の発振回路10Aの構成を示す回路図である。図6の発振回路10Aは、タイマー回路15とタイマー設定レジスタ16とを備えている。タイマー設定レジスタ16は、タイマー回路15の刻時動作によって検出すべき経過時間を設定するレジスタ値を保持している。
【0033】
図6の発振回路10Aは、下記のように動作する。タイマー回路15は、当該発振回路10Aを含む集積回路の起動が開始されると(例えば、当該集積回路の電源が投入され、又は、当該集積回路がリセットされると)、起動信号SSTART_UPをアサートしてスイッチ11をオンすると共に、刻時動作を開始する。スイッチ11がオンされることで、発振器1及びチャージポンプ3が動作を開始して昇圧電源電圧V1が上昇し始めることは、上述されているとおりである。タイマー回路15は、更に、刻時動作の開始からタイマー設定レジスタ16のレジスタ値で指定された経過時間が経過すると、起動信号SSTART_UPをネゲートしてスイッチ11をオフする。以上で、図6の発振回路10Aの起動が完了する。スイッチ11がオフされた後、発振器電源電圧VDDOSCは演算増幅器6の動作により所望の電圧(例えば、参照電圧VREF)に制御される。
【0034】
このような動作では、タイマー設定レジスタ16のレジスタ値で指定される経過時間を、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇したことが想定されるタイミングでスイッチ11がオフされるように決定することで、発振回路10Aを安定的に起動することができる。
【0035】
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態における発振回路10Bの構成を示す回路図である。第2の実施形態の発振回路10Bは、図1に図示されている第1の実施形態の発振回路10とほぼ同様に構成されている。ただし、第3の実施形態の発振回路10Bでは、電源電圧IOVCCが供給されている電源線22と演算増幅器6の電源端6aの間に接続されたスイッチ21が追加的に設けられている。スイッチ21は、プリチャージ信号SPRE_CHARGEに応答してオンオフするように構成されている。本実施形態では、スイッチ21は、プリチャージ信号SPRE_CHARGEがアサートされるとオンし、ネゲートされるとオフする。
【0036】
スイッチ21は、発振回路10Bの起動を安定化するために設けられている。本実施形態の発振回路10Bでは、発振器1の動作を開始するためには、発振器1が動作可能な電圧レベルを有する発振器電源電圧VDDOSCが電源端1aに生成されている必要があり、このためには、演算増幅器6の動作が速やかに開始されることが望ましい。スイッチ21は、発振回路10Bの起動時に演算増幅器6の動作を速やかに開始させるために用いられる。
【0037】
以下では、本実施形態の発振回路10Bの起動の手順について詳細に説明する。
発振回路10Bの起動時には、プリチャージ信号SPRE_CHARGEがアサートされ、スイッチ21がオンされる。
【0038】
スイッチ21がオンされると、演算増幅器6の電源端6aに電源電圧IOVCCが供給され、これにより、演算増幅器6の動作が開始される。NMOSトランジスタ5のゲート電圧の制御を最適に行うためには、本来、電源電圧IOVCCよりも高い電源電圧が演算増幅器6に供給されることが望まれるが、電源電圧IOVCCが演算増幅器6の電源端6aに供給されれば、演算増幅器6はNMOSトランジスタ5を動作させる程度のゲート電圧を出力可能である。
【0039】
演算増幅器6が動作を開始することによってNMOSトランジスタ5も動作し、発振器1の電源端1aには、発振器1が動作可能な電圧レベルの発振器電源電圧VDDOSCが生成される。これにより、発振器1は、発振クロック信号OSCを生成する動作を開始する。発振器1によって発生される発振クロック信号OSCは、チャージポンプ3に供給される。
【0040】
チャージポンプ3への発振クロック信号OSCの供給が開始されると、チャージポンプ3は、昇圧動作を開始し、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが上昇し始める。昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇した後では、演算増幅器6は、NMOSトランジスタ5のゲート電圧を発振器電源電圧VDDOSCに応じて最適に制御する。これにより、発振器電源電圧VDDOSCが安定化される。
【0041】
その後、スイッチ21がオフされ、発振回路10Bの起動が完了する。スイッチ21がオフされた後においては、演算増幅器6は、十分に高い電圧レベルを有する昇圧電源電圧V1で動作し、発振器電源電圧VDDOSCが演算増幅器6の動作により所望の電圧(例えば、参照電圧VREF)に制御される。これにより、発振回路10Bは、発振周波数のジッタを抑制しながら発振クロック信号OSCを生成する動作を行う。
【0042】
スイッチ21は、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇した後でオフされることが好ましい。このような動作を確実に行うためには、昇圧電源電圧V1の電圧レベルを監視し、昇圧電源電圧V1の電圧レベルに応じてスイッチ11をオフすることが好ましい。
【0043】
図8は、昇圧電源電圧V1の電圧レベルを監視するように構成された発振回路10Bの構成を示す回路図である。図8の発振回路10Bは、電圧検出回路23と検出レベル設定レジスタ24とを備えている。電圧検出回路23と検出レベル設定レジスタ24とは、昇圧電源電圧V1の電圧レベルに応じてプリチャージ信号SPRE_CHARGEを生成する制御部を構成している。電圧検出回路23は、昇圧電源電圧V1の電圧レベルを検出し、昇圧電源電圧V1の電圧レベルが所定の検出レベルよりも低い場合、プリチャージ信号SPRE_CHARGEをアサートし、高い場合、プリチャージ信号SPRE_CHARGEをネゲートする。検出レベル設定レジスタ24は、該検出レベルを指定するレジスタ値を保持する。
【0044】
図8の発振回路10Bは、下記のように動作する。発振回路10Bの起動が開始される時点では、演算増幅器6の電源端6aの電圧レベルは、接地レベル又は接地レベルに近い電圧レベルであり、電圧検出回路23は、プリチャージ信号SPRE_CHARGEをアサートする。プリチャージ信号SPRE_CHARGEのアサートによってスイッチ21がオンされると、演算増幅器6の電源端6aに電源電圧IOVCCが供給され、これにより、演算増幅器6の動作が開始される。演算増幅器6が動作を開始することによってNMOSトランジスタ5も動作し、発振器1の電源端1aには、発振器1が動作可能な電圧レベルの発振器電源電圧VDDOSCが生成される。これにより、発振器1は、発振クロック信号OSCを生成する動作を開始する。チャージポンプ3への発振クロック信号OSCの供給が開始されると、チャージポンプ3は、昇圧動作を開始し、演算増幅器6の電源端6aの電圧、即ち、昇圧電源電圧V1が更に上昇し始める。昇圧電源電圧V1の電圧レベルが検出レベル設定レジスタ24に設定されている検出レベルを超えると電圧検出回路23は、プリチャージ信号SPRE_CHARGEをネゲートし、スイッチ21をオフする。以上で発振回路10Bの起動が完了する。
【0045】
このような動作によれば、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇した後でスイッチ21がオフされるので発振回路10Bを安定的に起動することができる。
【0046】
一変形例では、タイマー回路によって刻時動作を行い、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇したことが想定されるタイミングでスイッチ21をオフしてもよい。図9は、このような構成の発振回路10Bの構成を示す回路図である。図9の発振回路10Bは、タイマー回路25とタイマー設定レジスタ26とを備えている。タイマー設定レジスタ26は、タイマー回路25の刻時動作によって検出すべき経過時間を設定するレジスタ値を保持している。
【0047】
図9の発振回路10Bは、下記のように動作する。タイマー回路25は、当該発振回路10Bを含む集積回路の起動が開始されると(例えば、当該集積回路の電源が投入され、又は、当該集積回路がリセットされると)、プリチャージ信号SPRE_CHARGEをアサートしてスイッチ21をオンすると共に、刻時動作を開始する。スイッチ21がオンされることで、演算増幅器6、NMOSトランジスタ5、発振器1及びチャージポンプ3が動作を開始して昇圧電源電圧V1が上昇し始めることは、上述されているとおりである。タイマー回路25は、更に、刻時動作の開始からタイマー設定レジスタ16のレジスタ値で指定された経過時間が経過すると、プリチャージ信号SPRE_CHARGEをネゲートしてスイッチ21をオフする。以上で発振回路10Bの起動が完了する。
【0048】
このような動作では、タイマー設定レジスタ26のレジスタ値で指定される経過時間を、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇したことが想定されるタイミングでスイッチ21がオフされるように決定することで、発振回路10Bを安定的に起動することができる。
【0049】
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態における発振回路10Cの構成を示す回路図である。第4の実施形態では、発振回路10Cに、発振器1の電源端1aに電源電圧VDDを供給するスイッチ11と、演算増幅器6の電源端6aに電源電圧IOVCCを供給するスイッチ21の両方が設けられる。
【0050】
図10の発振回路10Cは、次のように動作する。発振回路10Cの起動時には、起動信号SSTART_UP及びプリチャージ信号SPRE_CHARGEがアサートされ、スイッチ11、21がオンされる。スイッチ11、21がオンされることで、発振器1、NMOSトランジスタ5及び演算増幅器6が動作を開始し、発振クロック信号OSCが生成される。発生された発振クロック信号OSCは、チャージポンプ3に供給される。発振クロック信号OSCのチャージポンプ3への供給が開始されると、チャージポンプ3は、昇圧動作を開始し、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが上昇し始める。昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇すると、演算増幅器6は、昇圧電源電圧V1による動作を開始し、NMOSトランジスタ5のゲート電圧の制御を開始する。これにより、LDO2が発振器電源電圧VDDOSCを安定化する動作が開始される。その後、スイッチ11、21がオフされ、発振回路10Cの起動が完了する。
【0051】
図10の発振回路10Cにおいても、発振回路10Cの起動が開始されたときにスイッチ11、21をオンし、昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇したことが想定されるタイミングでスイッチ11、21をオフすることで発振回路10Cを安定的に起動することができる。
【0052】
第2及び第3の実施形態での議論から理解されるように、スイッチ11、21は、昇圧電源電圧V1の電圧レベルに応じて制御されることが好ましい。図11は、昇圧電源電圧V1の電圧レベルに応じてスイッチ11、21が制御される場合の発振回路10Cの構成を示す回路図である。図11の発振回路10Cは、電圧検出回路31と検出レベル設定レジスタ32とを備えている。電圧検出回路31と検出レベル設定レジスタ32とは、昇圧電源電圧V1の電圧レベルに応じて起動信号SSTART_UP及びプリチャージ信号SPRE_CHARGEを生成する制御部を構成している。電圧検出回路31は、昇圧電源電圧V1の電圧レベルを検出し、昇圧電源電圧V1の電圧レベルが所定の検出レベルよりも低い場合、起動信号SSTART_UP及びプリチャージ信号SPRE_CHARGEをアサートし、昇圧電源電圧V1の電圧レベルが該検出レベル高い場合、起動信号SSTART_UP及びプリチャージ信号SPRE_CHARGEをネゲートする。検出レベル設定レジスタ32は、該検出レベルを指定するレジスタ値を保持する。
【0053】
図11の発振回路10Cは、次のように動作する。発振回路10Cの起動時には、昇圧電源電圧V1の電圧レベルが低いので、起動信号SSTART_UP及びプリチャージ信号SPRE_CHARGEがアサートされ、スイッチ11、21がオンされる。スイッチ11、21がオンされることで、発振器1、NMOSトランジスタ5及び演算増幅器6が動作を開始し、発振クロック信号OSCが生成される。発生された発振クロック信号OSCは、チャージポンプ3に供給される。発振クロック信号OSCのチャージポンプ3への供給が開始されると、チャージポンプ3は、昇圧動作を開始し、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが上昇し始める。昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇すると、演算増幅器6は、昇圧電源電圧V1による動作を開始し、NMOSトランジスタ5のゲート電圧の制御を開始する。これにより、LDO2が発振器電源電圧VDDOSCを安定化する動作が開始される。その後、昇圧電源電圧V1の電圧レベルが所定の検出レベルよりも高くなるとスイッチ11、21がオフされ、発振回路10Aの起動が完了する。
【0054】
一変形例では、タイマー回路によって刻時動作を行い、演算増幅器6の電源端6aに供給される昇圧電源電圧V1の電圧レベルが十分に上昇したことが想定されるタイミングでスイッチ11、21をオフしてもよい。図12は、このような構成の発振回路10Cの構成を示す回路図である。図12の発振回路10Cは、タイマー回路33とタイマー設定レジスタ34とを備えている。タイマー設定レジスタ34は、タイマー回路33の刻時動作によって検出すべき経過時間を設定するレジスタ値を保持している。
【0055】
図12の発振回路10Cは、下記のように動作する。タイマー回路33は、当該発振回路10Cを含む集積回路の起動が開始されると(例えば、当該集積回路の電源が投入され、又は、当該集積回路がリセットされると)、起動信号SSTART_UP及びプリチャージ信号SPRE_CHARGEをアサートしてスイッチ11、21をオンすると共に、刻時動作を開始する。スイッチ11、21がオンされることで、発振器1、チャージポンプ3、NMOSトランジスタ5及び演算増幅器6が動作を開始して昇圧電源電圧V1が上昇し始めることは、上述されているとおりである。タイマー回路33は、更に、刻時動作の開始からタイマー設定レジスタ34のレジスタ値で指定された経過時間が経過すると、起動信号SSTART_UP及びプリチャージ信号SPRE_CHARGEをネゲートしてスイッチ11、21をオフする。以上で、図12の発振回路10Cの起動が完了する。
【0056】
上記の実施形態では、発振器1で生成された発振クロック信号OSCがチャージポンプ3に供給されているが、発振クロック信号OSCから生成されたクロック信号、例えば、発振クロック信号OSCを分周することで得られる分周クロック信号がチャージポンプ3に供給されてもよい。この場合、チャージポンプ3は、発振クロック信号OSCから生成されたクロック信号(例えば、分周クロック信号)を用いて電源電圧IOVCCを昇圧して昇圧電源電圧V1を生成する。
【0057】
図13は、発振クロック信号OSCを分周することで得られる分周クロック信号がチャージポンプ3に供給される構成の一例を示す回路図である。図13の発振回路10は、図1に図示されている発振回路10とほぼ同様に構成されているが、分周器8を追加的に備えている点で相違する。分周器8は、発振器1によって生成された発振クロック信号OSCを分周して分周クロック信号OSC_Dを生成し、分周クロック信号OSC_Dをチャージポンプ3に供給する。
【0058】
一実施形態では、分周器8によって行われる発振クロック信号OSCの分周の分周比nを制御する制御信号CTLが分周器8に供給されてもよい。ここで、分周比nは、自然数であり、発振クロック信号OSCの周波数fと、分周クロック信号OSC_Dの周波数fとを用いて下記式(1)で定義されるパラメータである:
n=f/f・・・(1)
【0059】
例えば、発振回路10の起動された直後においては、昇圧電源電圧V1を速やかに上昇させるために、より高い周波数の分周クロック信号OSC_Dをチャージポンプ3に供給してもよい。このためには、発振回路10の起動された直後において分周比nが低く設定される。
【0060】
また、発振回路10の起動から十分に時間が経過した後では、消費電力を低減するために、より低い周波数の分周クロック信号OSC_Dをチャージポンプ3に供給してもよい。このためには、発振回路10の起動から十分に時間が経過した後において分周比nが高く設定されてもよい。
【0061】
第2〜第4の実施形態で述べられている発振回路10A〜10Cについても、分周器8を備える構成であってもよい。図14図17は、このように構成された発振回路10A、10Bの構成の例を示す回路図である。図14は、図5の発振回路10Aに分周器8が追加された場合の発振回路10Aの構成を示しており、図15は、図6の発振回路10Aに分周器8が追加された場合の発振回路10Aの構成を示している。また、図16は、図8の発振回路10Bに分周器8が追加された場合の発振回路10Bの構成を示しており、図16は、図9の発振回路10Bに分周器8が追加された場合の発振回路10Bの構成を示している。
【0062】
以上には、本発明の実施形態が具体的に記述されているが、本発明は、上記の実施形態に限定されると解釈してはならない。本発明が様々な変更と共に実施され得ることは、当業者には自明的であろう。
【符号の説明】
【0063】
10、10A〜10C:発振回路
1 :発振器
1a :電源端
3 :チャージポンプ
4 :電源線
5 :NMOSトランジスタ
6 :演算増幅器
6a :電源端
7 :参照電圧生成回路
8 :分周器
11 :スイッチ
12 :電源線
13 :電圧検出回路
14 :検出レベル設定レジスタ
15 :タイマー回路
16 :タイマー設定レジスタ
21 :スイッチ
22 :電源線
23 :電圧検出回路
24 :検出レベル設定レジスタ
25 :タイマー回路
26 :タイマー設定レジスタ
31 :電圧検出回路
32 :検出レベル設定レジスタ
33 :タイマー回路
34 :タイマー設定レジスタ
100 :発振回路
101 :発振器
101a :電源端
103 :電源線
104 :PMOSトランジスタ
105 :差動増幅器
106 :参照電圧発生回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17