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特開2017-22100押込クランプ保持具、押込クランプアセンブリおよび電気コネクタ要素
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-22100(P2017-22100A)
(43)【公開日】2017年1月26日
(54)【発明の名称】押込クランプ保持具、押込クランプアセンブリおよび電気コネクタ要素
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/48 20060101AFI20170105BHJP
【FI】
   H01R4/48 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2016-132164(P2016-132164)
(22)【出願日】2016年7月4日
(31)【優先権主張番号】15175721.8
(32)【優先日】2015年7月7日
(33)【優先権主張国】EP
(71)【出願人】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100189360
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 昭典
(72)【発明者】
【氏名】モハメド アブルカッセン
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン シュレットリンガー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】操作するためのさらなる要素を必要とせずにコンパクトで容易に製造される押込クランプ保持具と容易な組付けおよび解体が可能なコンパクトな押込クランプアセンブリの提供。最後に、リード線レセプタクルへのリード線の容易な組み付けを可能にする電気コネクタ要素の提供。
【解決手段】押込クランプアセンブリ(59)は、囲壁によって少なくとも部分的に包囲されたリード線レセプタクル(25)を備える押込クランプ保持具(1)とその横方向には、第1の端部(37)および第2の端部(39)を備えるばね部材(35)を備える。ばね部材(35)は、受容部材(13)を押込クランプ保持具(1)の狭窄部(11)に組み入れる。さらに押込クランプアセンブリ(59)にばね解除部材を加えることによって、リード線レセプタクル(25)へのリード線の容易な組み付けを可能にする電気コネクタ要素を得る。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向に囲壁(4)によって少なくとも部分的に包囲されたリード線レセプタクル(25)を備える電気コネクタ(113)用の押込クランプ保持具(1)であって、
前記囲壁(4)は、前記保持具(1)の少なくとも1つの横狭窄部(11)を形成し、
前記保持具(1)にばね部材(35)を固定するための受容部材(13)が、前記横狭窄部(11)に位置される、ことを特徴とする押込クランプ保持具(1)。
【請求項2】
前記保持具(1)の2つの対向する横狭窄部(11)が設けられ、
受容部材(13)が、前記横狭窄部(11)の各々に位置されることを特徴とする、
請求項1に記載の押込クランプ保持具(1)。
【請求項3】
前記受容部材(13)は少なくとも1つのスリット(15)を備えることを特徴とする、
請求項1又は2に記載の押込クランプ保持具(1)。
【請求項4】
当該保持具(1)は、金属板(3)から作製された一体的な打ち抜き曲げ部品であり、
前記金属板(3)の2つの対向する縁(7,9)が、ポジティブロックによって互いに係合されることで、前記縁(7,9)のせん断運動(83)を防止することを特徴とする、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の押込クランプ保持具(1)。
【請求項5】
前記リード線レセプタクル(25)内に導電要素(125)を保持して固定するためのさらなるレセプタクル(145)が設けられることを特徴とする、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の押込クランプ保持具(1)。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の押込クランプ保持具(1)と、
第1の端部(37)および第2の端部(39)を備える別体のばね部材(35)とを備える押込クランプアセンブリ(59)であって、
前記ばね部材(35)の前記第1の端部(37)は、前記少なくとも1つの横狭窄部(11)内で保持具(1)に取り付けられ、
前記ばね部材(35)の前記第2の端部(39)は、前記リード線レセプタクル(25)内へ弾性的に変位可能に延出する自由端であることを特徴とする押込クランプアセンブリ(59)。
【請求項7】
前記ばね部材(35)を受容する前記少なくとも1つの横狭窄部(11)は、前記リード線レセプタクル(25)から離れる方向への前記ばね部材(35)の撓みの限界を定めるためのストッパ(87)であることを特徴とする、
請求項6に記載の押込クランプアセンブリ(59)。
【請求項8】
前記ばね部材(35)は、270°よりも大きく拡張する曲げ部分を備えることを特徴とする、
請求項6又は7に記載の押込クランプアセンブリ(59)。
【請求項9】
前記保持具(1)は、前記横狭窄部(11)に少なくとも1つの凹部(17)を備え、前記ばね部材(35)は、前記凹部(17)内に少なくとも部分的に延出することを特徴とする、
請求項6〜8のいずれか一項に記載の押込クランプアセンブリ(59)。
【請求項10】
前記ばね部材(35)は、前記ばね部材(35)の前記第1の端部(37)と前記第2の端部(39)が90°よりも小さい角度を成すように少なくとも1つの曲げ領域を有することを特徴とする、
請求項6〜9のいずれか一項に記載の押込クランプアセンブリ(59)。
【請求項11】
前記少なくとも1つの横狭窄部(11)は、前記リード線レセプタクル(25)を、同様に前記横方向に前記囲壁(4)によって部分的に包囲された後方中空空間(27)から分離し、
前記ばね部材(35)は、前記後方中空空間(27)内へ少なくとも部分的に延出することを特徴とする、
請求項6〜10のいずれか一項に記載の押込クランプアセンブリ(59)。
【請求項12】
前記押込クランプ保持具(1)は、前記ばね部材(35)のループ(45)内に延出する突起(31)を備えることを特徴とする、
請求項6〜11のいずれか一項に記載の押込クランプアセンブリ(59)。
【請求項13】
ばね解除部材(91)と、
請求項6〜12のいずれか一項に記載の押込クランプアセンブリ(59)とを備える電気コネクタ要素(113)であって、
前記ばね解除部材(91)は、組付け位置(141)から動作位置(145)に移動可能であり、
前記組付け位置(141)では、前記ばね部材(35)は、前記リード線レセプタクル(25)から離れる方向に前記ばね解除部材(91)によって弾性的に撓められ、
前記動作位置(145)では、前記ばね解除部材(91)は、前記ばね部材(35)から離れる方向に移動させられることを特徴とする電気コネクタ要素(113)。
【請求項14】
前記電気コネクタ要素(113)は、ロックサブアセンブリ(109)を備え、
前記ばね解除部材(91)は、前記ロックサブアセンブリ(109)によって前記組付け位置(141)にロックされるように構成されることを特徴とする、
請求項13に記載の電気コネクタ要素(113)。
【請求項15】
前記ロックサブアセンブリ(109)は、前記電気コネクタ要素(113)の外側から手動で操作可能なトリガー面(143)を備えるラッチ解除部材(131)を備え、
前記トリガー面(143)の操作によって前記ロックサブアセンブリ(109)をロック解除することを特徴とする、
請求項14に記載の電気コネクタ要素(113)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横方向に囲壁によって少なくとも部分的に囲まれたリード線レセプタクルを備える電気コネクタ用の押込クランプ保持具に関する。本発明は、さらに、押込クランプ保持具と、第1の端部および第2の端部を備える別体のばね部材とを備える押込クランプアセンブリに関する。最後に、本発明は、ばね解除部材と押込クランプアセンブリとを備える電気コネクタ要素に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる押込クランプ保持具、押込クランプアセンブリ又は電気コネクタ要素は、当該技術では既知であり、リード線をさらなる導電要素に押し付けることによる電気的接触を可能にするために、リード線レセプタクルへの前記導電要素の挿入を必要とする射出成形を用いて製造されることが多い。さらに、押込クランプアセンブリは、当該技術では既知であるが、押込クランプ保持具にばね部材を取り付けるために、リベット留め又は溶接が用いられる。さらに、先行技術から知られる電気コネクタ要素では、例えばねじ回しなどの、さらなる手段がなければ、組付け位置にばね部材を圧縮して保持することが出来ない。
【0003】
導電要素にリード線を押し付けるためにばね部材を用いる電気コネクタ要素は、例えば、欧州特許出願EP2325947A1から知られている。開示の電気コネクタ要素は、前記ばね部材をリード線レセプタクルの内外に移動させるために、ばね部材を解除する又はばね部材に力を及ぼすためにレバーを使用する。導電要素とのリード線の接触が開始されると、リード線にばね部材の全圧力がかけられ、従って導電要素にリード線が押圧されるまでにかかる時間は、組付け位置から動作位置にレバーを移動させる速さのみによって決まる。高電圧および/又は電流が印加されると、リード線と導電要素との間にアーク放電が生じる可能性がある。さらに、レバーは、特別に設計された押込クランプ保持具を必要とし、レバーに不具合が生じた場合、導電要素の動作を完全に妨げる可能性がある。
【0004】
欧州特許EP1515397B1からは、他の例示的な電気コネクタ要素が知られている。かかる電気コネクタ要素は、特別に設計されたばね部材を使用し、ばね部材の第1の端部は、ばね部材の第2の端部の開口を通して送られるようになっており、ばね部材の複雑さを増している。
【0005】
当該技術の別の電気コネクタ要素が、例えば欧州特許出願EP27680479A1から知られており、単純なばね部材を利用しているが、リード線レセプタクルに設置されたさらなる導電要素、例えば、導体レールが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、押込クランプ保持具を操作するためのさらなる要素を必要とせずにコンパクトで容易に製造される同押込クランプ保持具を提供することである。さらに、本発明の目的は、容易な組付けおよび解体が可能なコンパクトな形態を有する押込クランプアセンブリを提供することである。最後に、リード線を用いてばね部材に力を及ぼすことを必要とせずにリード線レセプタクルへのリード線の容易な組み付けを可能にする電気コネクタ要素を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これらの目的は、押込クランプ保持具に関しては、押込クランプ保持具が、横方向に、押込クランプ保持具の少なくとも1つの横狭窄部を形成する囲壁を備えることで達成することができる。前記横狭窄部には、押込クランプ保持具にばね部材を固定するための受容部材が設置される。
【0008】
本発明の押込クランプアセンブリに関しては、これらの目的は、具備されたばね部材によって達成され、その第1の端部は、前記少なくとも1つの横狭窄部において押込クランプ保持具に取り付けられ、その第2の端部は、リード線レセプタクル内へ弾性的に変位可能に延出する自由端である。
【0009】
最後に、これらの目的は、コネクタ要素に関しては、具備されたばね解除部材および具備された押込クランプアセンブリによって達成され、ばね解除部材は、組付け位置から動作位置へ移動可能であり、組付け位置では、ばね部材は、リード線レセプタクルから離れる方向にばね解除部材によって弾性的に撓められ、動作位置では、ばね解除部材は、ばね部材から離れる方向に移動させられる。
【0010】
好適な一実施形態では、押込クランプ保持具は、1つの寸法、例えば、長さが、第2の寸法、例えば、幅よりも大きい直方体形状とすることが出来る。しかしながら、押込クランプ保持具は、正方形又は円形の底面を有する、全く同一又はほぼ同一の長さおよび幅を有することが出来る。
【0011】
押込クランプ保持具は、横方向に対して垂直な1つの方向、好ましくは両方向に開口していることが出来る。この構成では、押込クランプ保持具は、囲壁のみを備えることができ、従って、容易に製造されることができる。
【0012】
狭窄部は、押込クランプ保持具の縁から離して設置されることが好ましい。狭窄部は、押込クランプ保持具の長さに関する中心に配置されることができ、又は中心からずらして配置されることができるが、狭窄部は、好ましくは、押込クランプ保持具の大きい方の寸法に対して垂直であり、その大きい方の寸法は、好ましくは長さである。
【0013】
他の好適な一実施形態では、狭窄部は、単瘤構造として形成されることができ、即ち、囲壁は、狭窄部分において、凸面部分に続いて凹面部分および第2の凸面部分を備える。中心に位置する凸面部分は、従って、囲壁によって包囲された領域に延出する。
【0014】
狭窄部分の中心に位置する凸面部分は、双瘤構造として形成されることができ、即ち、狭窄部の凸面部分は、一続きの凸面部分、凹面部分および第2の凸面部分と取り換えられる。この実施形態では、押込クランプ保持具の外側領域の方に突出する凸面の中心部分は、押込クランプ保持具に挿入されるばね部材の案内要素として機能することができる。
【0015】
狭窄部は、好ましくは、押込クランプ保持具の全高に沿って設置されることができるが、押込クランプ保持具の高さに沿って部分的にのみ設置されることもできる。
【0016】
押込クランプ保持具は、打ち抜き曲げ金属板部品として構成されることができる。この実施形態では、狭窄部により、結果的に、得られる押込クランプ保持具の剛性が増す。狭窄部が押込クランプ保持具の囲壁の全高に沿って具体化されていない場合、狭窄部は、例えば、押込クランプ保持具の高さの半分に達することができるが、押込クランプ保持具の高さの残りの部分であり、上半分又は下半分とすることができる部分は、狭窄部の上方又は下方に設置される凸面状の隆起部分として実施され、押込クランプ保持具の外側に延出する。
【0017】
狭窄部自体は、好ましくは、後に処理されることができる。曲げは特に金属表面に応力を加えるので、狭窄部分には耐食層が塗布されることができる。さらに、ばね部材の挿入を促進する減摩コーティングも考えられる。上述のコーティングは、狭窄部の全面塗布されることができ、又はコーティング材料を節約するパターンに塗布されることができる。
【0018】
さらに、押込クランプ保持具の内側に面する狭窄部表面の一般的な処理が可能である。この表面は、狭窄部の受容部材とばね部材との間の摩擦を増すために粗面化される、即ち、テクスチャ付与されることができる。ばね部材は、好ましくは、摩擦ロックによる固定はされないが、前記処理は、ばねが受容部材内で動く又は振動することがないように構造上の誤差の影響を相殺するために用いられることができる。
【0019】
本発明の別の好適な一実施形態は、押込クランプ保持具のための2つの対向する横狭窄部を備え、受容部材が、横狭窄部の各々に位置される。
【0020】
2つの対向する横狭窄部は、ばね部材のための対称的な取り付け手段と共に、ばね部材から押込クランプ保持具への対称的な荷重伝達をもたらすことができる。
【0021】
両方の対向する横狭窄部の狭窄線は、各狭窄部の凹面状の狭窄面上の全ての頂点をつなぐ線である。これらの狭窄線は、好ましくは、押込クランプ保持具の高さに対して平行である共に、リード線レセプタクルの向きによって定義される挿入方向に対して平行に配置される。
【0022】
多瘤構造の狭窄部分の場合、多数の狭窄線が定義されることができる。全ての横狭窄部の狭窄線は、好ましくは互いに平行であり、基本的に平らで平面状の第1の端部を備えるばね部材の適用を可能にする。
【0023】
押込クランプ保持具は、異なる強度を有する、即ち、押込クランプ保持具の内側への凹面領域の範囲が異なる2つの狭窄部を備えることも出来る。
【0024】
かかる実施形態は、例えば、押込クランプ保持具の1つの側壁がより高い剛性を備えるように構成される場合に適用されることができる。前記実施形態は、非連続的な囲壁を特徴とする打ち抜き曲げ金属板の場合に好ましい可能性がある。
【0025】
かかる金属板部品の縁同士は、金属板全体を曲げることによって近接させることができ、金属板の2つの縁を固定するためのさらなる手段が存在しない場合は、金属板の縁の間のせん断運動が生じる可能性がある。囲壁における隙間の位置によっては、押込クランプ保持具の一方の側では、又は他方の側では、より強い狭窄部によって増大させた剛性が好ましい可能性がある。
【0026】
本発明の押込クランプ保持具の別の実施形態では、受容部材は、少なくとも1つのスリットを備えることができる。
【0027】
前記スリットは、好ましくは、少なくとも1つの狭窄線に平行に、且つ挿入方向に平行に配置される。さらに、囲壁に対する力が壁の厚み方向に作用することを避けるために、スリットは狭窄線に設置されると好ましい。かかる力は、囲壁に望ましくないねじりおよびせん断モーメントを生じる。
【0028】
スリットは、囲壁によって包囲されることができ、スリットからばね部材が外れることを防止する開口を形成する。しかしながら、ばね部材を固定する他の手段が適用される場合は、一方の側に開口する、好ましくはリード線の挿入側に向かって開口するスリットが好ましい可能性がある。かかる一実施形態では、スリットは、ばね部材のための案内要素としてのみならず、ばね部材から押込クランプ保持具への荷重伝達を保証する要素として働くことができる。挿入側におけるスリットの開口は、面取り縁を備えることができ、面取り縁は、押込クランプ保持具へのばね部材の簡単な挿入に有利である。
【0029】
さらに、スリットは、スリットの端部が挿入方向に近づくにつれて減少するスリット幅である円錐形(V字形)を備えることができる。このように形成されたスリットは、単なるばね部材の挿入によるばね部材の自動的なクランプ、およびばね部材とスリットの内壁との摩擦係合を得るためには好ましい可能性がある。
【0030】
さらに、スリットの内壁は、摩擦係合を増強するために、テクスチャ構造、阻止構造又はラッチ構造および/又は機能性コーティングを備えることができ、ばね部材と押込クランプ保持具との間のロックをなし、又はばね部材の挿入を楽にするためにばね部材とスリットとの間の摩擦を低減する。
【0031】
本発明の押込クランプ保持具は、ばね部材の少なくとも1つの相手ロック部材の挿入のためのロック部材を備える少なくとも1つの横狭窄部分を有することができる。
【0032】
ロック部材は、ばね部材の相手ロックラッチとロックするように押込クランプ保持具の内側に延出するロックラッチとして具体化されることができる。
【0033】
ロック部材は、押込クランプ保持具の囲壁によって包囲された円形又は矩形の凹部又は開口として具体化されることもできる。ばね部材の相手ロック部材は、囲壁に向かって突出するばね部材の突出部として実施されることができる。
【0034】
さらに、ロック部材は、狭窄部分に設置されたスリットの一部であることができる。ロック部材はスリットの先端における樽形状の歪み部として形成されることができ、又はスリット幅における狭窄部として構成されることができる。ロック部材は、例えば、内側スリット壁上の少なくとも1つの瘤であることができ、スリットの長さに沿って任意の箇所に設置されることができる。樽形状の歪み部を用いる手段は、局所的に厚みを増したばね部材の側壁の領域によってばね部材とロックさせることができる。内側スリット壁上に突出部が位置される場合は、ばね部材は、それに対応するようにその側壁に形成された凹部を備えることができる。
【0035】
他の好適な一実施形態では、押込クランプ保持具は、金属板の2つの対向する縁が、それらの縁のせん断運動を防止するためにポジティブロックによって互いに係合した状態に金属板から作製された一体的な打ち抜き曲げ部品である。
【0036】
金属板から作製された打ち抜き曲げ部品は、高速且つ低コストで製造されることができる。しかしながら、金属板から作製されたこのような打ち抜き曲げ部品によって囲壁を形成するため、得られる要素は、縁同士の互いに対する移動および/又はせん断運動の可能性が問題となる可能性がある。
【0037】
このようなせん断運動は、金属板の一方の縁に備わることができる少なくとも1つのロック部材によって防止されることができる。前記ロック部材は、金属板の他方の縁の凹部に挿入するように構成されることができる。
【0038】
さらに、ロック部材として使用されるロックラッチ又は戻り止めフックも考えられる。かかる手段により、金属板の2つの縁の互いに対する移動が抑制されることができる。
【0039】
本発明の押込クランプ保持具の他の好適な一実施形態では、リード線レセプタクル内で導電要素を保持して固定するためのさらなるレセプタクルが設けられる。
【0040】
さらなるレセプタクルは、リード線レセプタクル内に備えられることができ、又はリード線レセプタクルの一部であることができ、又は少なくとも部分的にリード線レセプタクルに沿って配置されることができる。
【0041】
さらなるレセプタクルは、押込クランプ保持具の囲壁によって少なくとも部分的に形成されることができる。
【0042】
さらなるレセプタクルは、導電要素が挿入され、保持され且つ固定されるスリットを備えることができる。
【0043】
さらなるレセプタクルを備える押込クランプ保持具は、自立ラッチが作り出されるように実施されることができ、前記ラッチは、少なくとも部分的にさらなるレセプタクルを表す。
【0044】
導電要素は、1つの方向からリード線の挿入方向に、又はその反対方向にさらなるレセプタクル内に保持されることができる。従って、さらなるレセプタクルは、リード線レセプタクルと同じ押込クランプ保持具の側又は押込クランプ保持具の反対側に作り出されることができる。さらなるレセプタクルのスリットは、従って、囲壁の上縁又は囲壁の下縁で終わることができる。
【0045】
導電要素は、スリットの内壁と、押込クランプ保持具の内壁の一部と、さらなるレセプタクル内に備えられたラッチの内壁との間の摩擦係合によってさらなるレセプタクル内に固定されることできる。
【0046】
導電要素は、さらに、ロック要素および相手ロック要素によって押込クランプ保持具に固定されることができるが、夫々、導電要素が、ロック要素又は相手ロック要素を備えてもよく、さらなるレセプタクルを部分的に形成するラッチが、相手ロック要素又はロック要素を備えてもよい。
【0047】
ロック要素は、傾斜面および急勾配面を備える戻り止めフックとして具体化されることができる。傾斜面は、さらなるレセプタクルのラッチの撓みを開始することができるので、傾斜面は、さらなるレセプタクルへの導電要素の挿入を促進することができる。
【0048】
相手ロック要素は、さらなるレセプタクルのラッチの内側又はその縁における凹部であることができる。ラッチの縁に配置される時は、少なくとも1つの凹部は、さらなるレセプタクルのスリットに向かって開口している。
【0049】
さらなるレセプタクルへの導電要素の十分な挿入を受けて、さらなるレセプタクルのラッチは、ロック要素の急勾配面が相手ロック部材に到達するまで、さらなるレセプタクルから離れる方向に撓めることができる。相手ロック要素は、少なくとも部分的にロック要素に巻き付くことによってロック要素を保持することができ、相手ロック要素は、相手ロック要素の内壁に当接するロック要素の急勾配面によって、さらなるレセプタクルから導電要素が外れることを阻止することができる。
【0050】
ロック要素および相手ロック要素は、さらなるレセプタクルのラッチの中心で、又は前記ラッチの縁にて、互いに当接することができる。
【0051】
導電要素は、導電要素の挿入の限界を定める少なくとも1つの肩を備えることができる。前記肩又は複数の肩は、さらなるレセプタクルを少なくとも部分的に形成するスリット又は複数のスリットの端部と接触することができる。
【0052】
導電要素の少なくとも1つの肩とのスリット又は複数のスリットの端部の接触は、優先的には、ロック要素が相手ロック要素に係合された後になされる。
【0053】
導電要素は、その最終的な固定位置において押込クランプ保持具の上縁と面一になるまで、さらなるレセプタクルに挿入されることができる。
【0054】
さらなるレセプタクルに導電要素が挿入される間は互いの方を向いたさらなるレセプタクルのラッチの縁と導電要素の縁とは、面取り面を備えることができる。
【0055】
さらなるレセプタクルのラッチにて実施された面取り面は、導電要素の挿入を促進することができるが、導電要素の縁の面取り面は、押込クランプ保持具の上縁と面一であることができ、リード線レセプタクルへのリード線の挿入を促進することができる。
【0056】
特に組付け状態において、導電要素の一部が、導電要素の挿入方向と反対の方向にさらなるレセプタクルから延出することができる。
【0057】
さらなるレセプタクルのラッチの面取り面は、特に、前記導電要素が、傾斜面を有しない少なくとも1つのロックラッチを備える場合に、導電要素の挿入を促進することができる。
【0058】
ロック要素は急勾配縁のみを備えることができるため、さらなるレセプタクルのラッチの面取り面は、ロック要素が相手ロック要素内に保持されるロック位置に到達するために、さらなるレセプタクルから離れる方向への前記ラッチの撓みを促進することができる。
【0059】
本発明の好適な一実施形態では、押込クランプアセンブリは、押込クランプ保持具と、第1の端部および第2の端部を備える別体のばね部材とを備える。ばね部材の第1の端部は、少なくとも1つの横狭窄部内で押込クランプ保持具に取り付けられ、ばね部材の第2の端部は、リード線レセプタクル内へ弾性的に変位可能に延出する自由端である。
【0060】
ばね部材は、押込クランプ保持具に取り外し可能に受容されおよび/又は取り外し可能に取り付けられることができる。この実施形態は、さらにばね部材の容易な取り換えを可能にするので、この実施形態は、ばね部材の点検および組付けに有利である。
【0061】
上記取り換えは、ばね部材とリード線との間の接触力を増大又は低減する異なるばね定数を備えるばね部材によって行われることができる。従って、リード線と導電要素との間の接触力も変更される。
【0062】
ばね部材は、押込クランプ保持具の側壁から離れる方向に離間して、押込クランプ保持具に挿入されることができる。ばね部材は、押込クランプ保持具の中心に取り付けられることもできるが、押込クランプ保持具へのばね部材の固定箇所は、優先的には、中心からずれている。
【0063】
押込クランプ保持具の中心に又は中心からずらして挿入させたばね部材は、押込クランプ保持具の側壁に寄り掛かることができる。押込クランプ保持具の側壁に接触することにより、ばね部材が誤った方向に曲がることを防止する。
【0064】
ばね部材は、押込クランプ保持具の側壁に接触しないことが好ましいことがある。かかる実施形態の利点とは、ばね部材が、横狭窄部によってリード線レセプタクルから分離された後方中空空間への接触を妨げないことである。後方中空空間への接触は、押込クランプアセンブリに異なる追加の機能部が組み込まれる場合に有利である可能性がある。
【0065】
ばね部材の第1の端部および第2の端部の異なる実施形態が考えられる。ばね部材の第1の端部は、少なくとも1つの狭窄部において押込クランプ保持具に取り付けられるおよび/又はロックされ、少なくとも1つの横狭窄部の上述のロック部材とスナップフィットする相手ロック部材を備えることができる。
【0066】
さらに、ばね部材の第1の端部は、受容部材、例えば、スリットにばね部材を導入することが促進されるようにテーパーを付けることができる。かかるテーパー形状により、押込クランプ保持具に対してばね部材の正確なセンタリングおよび整列が容易になる。
【0067】
ばね部材の第1の端部のテーパー部分の先端は、ばね部材の平行な縁に合流するが、これらの平行な縁は、狭窄部の受容部材内に案内されるおよび/又は固定される。
【0068】
ばね部材の第1の側の縁は、押込クランプ保持具の上述のロック部材に対するスナップフィットをなす少なくとも1つの構造を備えることができる。前記縁は、押込クランプ保持具の受容部材との摩擦を増大するために、表面構造も備えることができる。
【0069】
摩擦を増す構造の代わりに、ばね部材の縁と押込クランプ保持具の受容部材との間の摩擦を低減するための機能性コーティングを備えることもできる。
【0070】
ばね部材は、押込クランプ保持具に完全に組み込まれることができる。これにより、ばね部材は、押込クランプ保持具の外側から誤って接触されることから機械的に保護されることができる。
【0071】
押込クランプ保持具からのばね部材の容易な解体が望まれる場合は、ばね部材は、押込クランプ保持具に組み込まれることが好ましい可能性がある。この構成では、ばね部材の一部が、押込クランプ保持具の外側に延出することができ、ばね部材への接触および容易な解体を可能にする。
【0072】
本発明の押込クランプ保持具の他の実施形態では、ばね部材を受容する少なくとも1つの横狭窄部は、リード線レセプタクルから離れる方向へのばね部材の撓みの限界を定めるためのストッパである。
【0073】
ばね部材の第2の端部がリード線レセプタクルから離れる方向に弾性的に撓められた場合、ばね部材の第2の端部は、押込クランプ保持具の狭窄部に向かって傾けられることができる。
【0074】
狭窄部における押込クランプ保持具の幅は、ばね部材の第2の端部の幅よりも短くあることができる。従って、狭窄部に向かってばね部材の第2の端部をさらに撓ませることによって、ばね部材の第2の端部の縁は、狭窄部の少なくとも1つの凹面状の内面に接近することができる。
【0075】
ばね部材の第2の端部の十分な傾きを受けて、ばね部材の第2の端部の少なくとも1つの縁は、前記凹面に接触することができる。この接触により、ばね部材の第2の端部の傾きを停止することができ、少なくとも1つの狭窄部は、ばね部材のためのストッパとして働くことができる。
【0076】
押込クランプ保持具が1つの狭窄部を備える場合は、ばね部材の第2の端部の傾きは、突然止まることはできない。狭窄部の凹面状の内面とのばね部材の第2の端部の縁の接触後、ばね部材の第2の端部は、ばね部材の第2の端部に沿って配置された長手軸の周りを歪曲される。
【0077】
この捻じりは、リード線によってばね部材の第2の端部にかけられる力がばね部材の第2の端部によってかけられる反作用の歪曲力と等しくなる時に停止される。
【0078】
押込クランプアセンブリは、2つの均等に構成された狭窄部を備えることができる。この実施形態では、ばね部材の第2の端部が狭窄部に向かって傾けられる場合に、ばね部材の第2の端部の両縁が、同時に2つの狭窄部の凹面状の内面に接触することができる。
【0079】
本発明の押込クランプアセンブリの好適な一実施形態では、単一のストッパおよび2つのストッパの上述の機能は、1つの押込クランプ保持具において組み合わされることができる。これは、2つの具備された狭窄部の異なる強度を利用してなされることができる。
【0080】
押込クランプ保持具の内部領域により深く延出する狭窄部は、単一のストッパの機能を提供することができる。リード線レセプタクルから離れる方向に撓むことを受けて、ばね部材の第2の端部の縁は、まず、より強い方の狭窄部への接触をなすことができる。前記接触に続いて、ばね部材の第2の端部が上述の長手軸の周りに歪曲するが、回転の中心は、より強い方の狭窄部とのばね部材の第2の端部の縁の接点に位置される。
【0081】
この捩じり運動は、ばね部材の第2の端部の第2の縁が、押込クランプ保持具の第2のより弱い方の狭窄部と接触するまで続くことができる。より強い方の狭窄部および弱い方の狭窄部の組み合わせにより、2つの均等に構成されたストッパの機能が提供される。第2の狭窄部とのばね部材の第2の端部の接触後、ばね部材の第2の端部のさらなる撓みが防止される。
【0082】
ばね部材は、弾性強化部材を備えることができる。この弾性強化部材は、ばね部材の第2の端部の旋回点の傾きにつながる弾性的に撓み可能な領域として機能するばね部材における屈曲部として具体化されることができる。従って、ばね部材の第2の端部の旋回点は、固定されるのではなく、弾性強化部材を軸にして傾けられている。
【0083】
弾性強化部材の機能を組み込むために、ばね部材の材料および/又は形状の変更も可能である。ばね部材は、例えば、より小さいばね定数を生じる、異なるより柔らかい材料の領域を備えることができる。また、ばね部材の形状を、その厚みおよび/又は幅に関して変更し、同様にばね定数の変化につなげることができる。低下したばね定数の領域は、弾性強化部材を表す。
【0084】
本発明の押込クランプアセンブリの一実施形態では、ばね部材は、270°よりも大きく拡張する曲げ部分を備えることが好ましい。
【0085】
ばね部材のこのような屈曲部分により、ばね部材のループが形成されることができる。
【0086】
ばね部材の前記ループは、優先的には、ばね部材の中心に設置されることができるが、僅かに中心からずらされることもでき、長さが等しい又は異なる長さを示すことができるばね部材の2つの端部に合流することができる。
【0087】
ばね部材の第2の端部にかけられてばね部材の第1の端部に伝達される力の伝達は、押込クランプ保持具の受容部材に遅れて分散されることができるので、270°よりも大きい角度が好ましい。
【0088】
真っ直ぐなばね部材、即ち、片持ち梁の場合であれば、ばね部材の自由端にかかる力は、ばね部材の第1の固定端部を介して受容部材に、局所的にはばね部材の第1の端部と受容部材の上側および下側の接点に伝達される。
【0089】
ループのより大きな角度により、ばね部材の第1の端部にかかる力は、接線方向だけではなくなり、少なくとも部分的にはばね部材の厚みに沿う方向になることができる。ばね部材による力は、従って、ばね部材の第1の端部と受容部材の内壁との間のより大きな接触面積上に分散されることができる。
【0090】
本発明の押込クランプアセンブリの他の好適な一実施形態では、押込クランプ保持具は、横狭窄部に少なくとも1つの凹部を備え、ばね部材は、この凹部内に少なくとも部分的に延出する。
【0091】
かかる凹部は、様々な利点を有する。第1に、押込クランプ保持具の製造に必要な材料が減少されることができ、第2に、前記凹部は、押込クランプ保持具の内部領域への接触を可能にすることができる。
【0092】
この凹部は、さらに、ばね部材の特別な構成を必要とすることなく、主に押込クランプ保持具内へのばね部材の容易な組み込みを可能にすることができる。従って、ばね部材は、押込クランプ保持具の囲壁の上縁と面一でありながら、ばね部材への接触を可能にすることができる。
【0093】
囲壁は、2つの対向する凹部を備えることができる。前記凹部は、狭窄部の残りの材料が押込クランプ保持具の安定性要求に適合する限りは、任意の高さを有することができる。
【0094】
少なくとも1つの凹部は、好ましくは、狭窄線の周りに設置され、結果的に、ばね部材の固定点および特にばね力の接触点を、押込クランプアセンブリの中心に移動させることができる。従って、ばね部材から押込クランプ保持具に伝達されるばね力は、押込クランプ保持具に均一に分散されることができる。
【0095】
横狭窄部における少なくとも1つの凹部は、さらに、ばね部材の撓みを完全に防止することができ、従ってリード線の挿入も防止する別体のストッパ又はさらにはばね部材阻止要素を導入する機会を提供することができる。
【0096】
さらに、横狭窄部における凹部は、ばね部材への接触を可能にすることができ、ばね部材は、押込クランプアセンブリの外側から圧縮されることができる。これは、リード線レセプタクルから離れる方向にばね部材の第2の端部を撓ませて、リード線によってさらなる力がかけられなくてもリード線の導入を可能にするために、例えば、ねじ回しを用いて行われることができる。
【0097】
本発明の押込クランプアセンブリの他の好適な一実施形態では、ばね部材は、ばね部材の第1の端部および第2の端部が90°よりも小さい角度をなすように少なくとも1つの曲げ領域を有する。
【0098】
ばね部材の曲げ領域は、ばね部材の中心に、又は中心からずらして設置されることができ、優先的には、凸面形状であり、ばね部材を押込クランプ保持具の狭窄部に取り付けるために使用されるばね部材の第1の端部が曲げ領域に合流し、同様に、曲げ領域が、リード線レセプタクルに向かってリード線レセプタクル内に延出するばね部材の第2の端部に合流するようになっている。
【0099】
ばね部材の曲げ領域は、1つの凸面形状のみを備えることができるが、一続きの複数の凸面形状および凹面形状として実施されることもできる。しかしながら、ばね部材の全体形状は、優先的には、凸面の連続を示す。
【0100】
ばね部材の第1の端部と第2の端部とは、90°よりも小さい角度をなすことができ、且つばね部材の第1の端部は、狭窄線に平行に配置されることができ、狭窄線は、同様に挿入方向に平行であるため、リード線レセプタクルに挿入されたリード線とばね部材の第2の端部との間の最大角度は、90°に達する。
【0101】
ばね部材の第1の端部と第2の端部との間の角度は、好ましくは90°よりも小さく、従って、結果的に、リード線とばね部材の第2の端部との間の角度も90°よりも小さくなる。この角度のため、リード線は、ばね部材の第2の端部に引っかかることなくリード線レセプタクルに挿入されることができる。
【0102】
90°よりも小さなばね部材の第1の端部と第2の端部との間の角度を選択することによって、ばね部材の第2の端部は、リード線レセプタクル内に延出することができる一方、ばね部材の第2の端部は、好ましくは、押込クランプ保持具の狭窄部に向かって下方に傾けられる。
【0103】
本発明の好適な一実施形態では、ばね部材の曲げ領域は、押込クランプ保持具の側壁に接触することができる。これにより、ばね部材は、例えば、リード線の取り外しの際、誤った方向に曲がることが防止される。
【0104】
さらに、90°よりも小さなばね部材の第1の端部と第2の端部との間の角度は、押込クランプ保持具の構成を容易にすることができる。この角度により、押込クランプ保持具へのばね部材の挿入方向は、リード線がばね部材に及ぼす力とほぼ平行であることができる。従って、押込クランプ保持具の狭窄部のロック部材にばね部材を保持するロック機構は、ばね部材が押込クランプ保持具から落下することを防止するための保持力のみを提供することができる。
【0105】
さらに、ばね部材の第2の端部とリード線との間の90°の角度により、リード線を引っ張った時に意図せず外れないように、リード線レセプタクル内にリード線が固定される。
【0106】
リード線が挿入方向とは反対の方向に意図せず引っ張られた場合、ばね部材の第2の端部は、リード線に引っかかることができ、即ち、ばね部材の第2の端部とリード線との間で摩擦係合が生じ、リード線がさらに引っ張られると、この引っ張り運動が、ごく一部の引っ張り力が接線力に転換され、ばね部材の第2の端部を回転させるようにばね部材を圧迫するため、摩擦係合がなお一層増大する。
【0107】
大部分の引っ張り力は、ばね部材の第2の端部に沿って働く力に転換されることができ、従って、ばね部材の凸面状の曲げ領域を主に変形する。リード線レセプタクルへのリード線の挿入中にばね部材が及ぼす反作用力は、従って、リード線の引っ張り中にばね部材が及ぼす反作用力よりも小さくあることができる。このように、90°よりも小さなばね部材の第1の端部と第2の端部との間の角度は、リード線のための固定機能を有することができる。さらに、リード線レセプタクルの側壁とばね部材の傾いた第2の端部との組み合わせは、かかりの付いたフックのように働くことができる。
【0108】
本発明の押込クランプアセンブリの別の好適な一実施形態では、少なくとも1つの横狭窄部は、リード線レセプタクルを、同様に横方向に囲壁によって部分的に包囲された後方中空空間から分離する。この実施形態では、ばね部材は、後方中空空間へ少なくとも部分的に延出する。
【0109】
ばね部材の設計は、概して、押込クランプ保持具の形態から独立していることができる。ばね部材は、後方中空空間に延出することができるが、これは、ばね部材が押込クランプ保持具の壁に取り付けられた場合には不可能である。従って、少なくとも1つの凸面状のばね部材形状を備えるばね部材の曲げ領域を設計するこの好適な実施形態が考えられるのは、前記凸面状のばね部材形状が後方中空空間に延出することができるからである。
【0110】
さらに、ばね部材の凸面状の曲げ領域の直径は、曲げられたばね部材が押込クランプ保持具の外部に達することができるため、任意であることができる。
【0111】
押込クランプ保持具の狭窄部に設置された凹部は、ばね部材の第2の端部がストッパと最初に接触することなく、ばね部材の第2の端部の傾きを可能にするために、より小さな幅を備えるばね部材の領域を設計する必要がなく、押込クランプ保持具にばね部材を主に組み込むことができる。
【0112】
本発明の押込クランプアセンブリの他の実施形態では、押込クランプ保持具は、好ましくは、ばね部材のループ内に延出する突起を備える。
【0113】
突起は、後方中空空間から離れる方向に囲壁から延出することができる。突起は、さらに、後方中空空間に向かって曲げられることができ、曲げられた突起は、ばね部材のループを形成する曲げ領域内に延出することができるようにする。
【0114】
突起は、好ましくは、90°に曲げられ、従って、ばね部材のループ内に横方向に延出する。突起は、押込クランプ保持具の反対の壁に到達するのに十分な長さを備えて構成されることができ、押込クランプ保持具の反対側は、押込クランプ保持具の対向し合う側の間にスターアップ(stirrup)を実現するために、前記突起のための凹部を備えることができる。
【0115】
前記突起は、押込クランプ保持具からのばね部材の意図しない解体に対する固定要素を表すことができる。突起は、ばね部材がその他の手段によって押込クランプ保持具に固定されていない場合、ばね部材が押込クランプ保持具から外れることを防止することができる。
【0116】
電気コネクタ要素の好適な一実施形態は、押込クランプアセンブリと、組付け位置から動作位置へ移動可能なばね解除部材とを備え、組付け位置では、ばね部材は、リード線レセプタクルから離れる方向にばね解除部材によって弾性的に撓められ、動作位置では、ばね解除部材は、ばね部材から離れる方向に移動させられる。
【0117】
前記ばね解除部材は、電気コネクタ要素内に緩く装着されることができるが、ばね解除部材を電気コネクタ要素に固定することによって、失われることがないように固定されてもよい。ばね解除部材は、さらに、例えば、案内溝、スライドピン又はスリットによって、押込クランプ保持具内を案内されることができる。
【0118】
ばね解除部材は、中空体と、曲げ領域と、先端とを備える剛性の中空要素であることができる。
【0119】
ばね解除部材は、リード線挿入方向と平行な方向又はリード線挿入方向とは反対の方向への直線運動のみにつながる回転に対してさらに固定されることができる。
【0120】
ばね解除部材の幅は、ばね解除部材も設置される押込クランプ保持具と同程度の大きさであることができる。従って、ばね部材に対してばね解除部材が及ぼす押込力は、大きな面積によって且つ遅れて分散されることができる。
【0121】
ばね解除部材は、さらに、ばね解除部材がリード線レセプタクル内に延出せず、従ってリード線の動作および/又は組付けに直接影響を及ぼすことがないように設計されることができる。
【0122】
本発明の電気コネクタ要素の異なる実施形態は、ロックサブアセンブリを備え、ばね解除部材は、ロックサブアセンブリによって組付け位置にロックされるように構成される。
【0123】
ロックサブアセンブリは、ばね解除部材に一体的に取り付けられたラッチアームとして実現されることができ、ロックサブアセンブリは、戻り止めフックを備えることができる。ラッチアームは、ばね解除部材に対して可撓性であることが好ましい。
【0124】
ラッチアームは、ばね解除部材を備えるアームと同一の側に位置されることができるが、ばね解除部材の反対の側に位置されることもできる。
【0125】
押込クランプ保持具は、ポジティブロックによってロックサブアセンブリと係合させることができる相手ラッチ要素を備えることができる。
【0126】
電気コネクタ要素のさらなる好適な一実施形態では、ロックサブアセンブリは、電気コネクタ要素の外側から手動で操作可能なトリガー面を備えるラッチ解除部材を備え、トリガー面の操作によって、ロックサブアセンブリをロック解除する。
【0127】
ラッチ解除部材は、押込クランプ保持具の一部であることができ、又は別体の要素として実施されることができる。
【0128】
ラッチ解除部材は、押込クランプ保持具の一部である場合は、可撓性要素であることができ、そうでない場合、例えば、ラッチ解除部材が別体の要素として具体化される場合は、ラッチ解除要素は、押込クランプ保持具に可動的に組み込まれることができ、又は、例えば、押込クランプ保持具の案内および/又は固定構造によって案内されるおよび/又は所定の位置に維持されることができる。押込クランプ保持具の前記案内および/又は固定構造は、それがない場合には押込クランプ保持具から外れてしまう可能性があるラッチ解除部材の喪失を防止することができる。
【0129】
電気コネクタ要素の他の好適な実施形態では、前記電気コネクタ要素は、コネクタハウジングに備えられる。前記コネクタハウジングは、円周方向に全体的に又は部分的に電気コネクタ要素を包囲することができる。
【0130】
さらに、コネクタハウジングは、電気コネクタ要素の高さを部分的に又は全体的に被覆することができ、即ち、電気コネクタ要素は、電気コネクタ要素の一部がコネクタハウジングの外に延出しないようにコネクタハウジングに挿入されることができる。
【0131】
コネクタハウジングは、さらに、例えば、相手ラッチ要素などの、上述の機能的要素の内の1つ、数個、又は全てを備えることができる。また、ばね解除部材および/又はロックサブアセンブリは、コネクタハウジングの可撓性部分として具体化されてもよい。
【0132】
これらの機能的要素は、従って、コネクタハウジングの一体的部分として具体化されることができるが、コネクタハウジングから分離されて、コネクタハウジングに単に取り付けられ、又はそれに固定されることもできる。
【0133】
電気コネクタ要素を備えるコネクタハウジングは、押込クランプ保持具に形状が一致することができる。従って、押込クランプ保持具が打ち抜き曲げ金属板部品である場合は、形状の一致によって、押込クランプ保持具のせん断運動が防止される。
【0134】
コネクタ保持具は、さらに、コネクタ保持具の内側に押込クランプ保持具を保持するためのさらなる部材を備えることができる。前記保持手段は、押込クランプ保持具の縁又はさらなる凹部にスナップ嵌め込みするように設計され且つそれをコネクタ保持具内で所定の位置に維持するさらなるラッチ部材によって実現されることができる。
【0135】
他の好適な一実施形態では、コネクタ保持具は、例えば他のクランプ接続部によって電気的接続をなす接続手段を提供することができる。
【0136】
コネクタ保持具は、例えば、リード線挿入側とは反対の側からコネクタ保持具に挿入されることができる前記その他のクランプ接続部を受容するために他のレセプタクルを備えることができる。
【0137】
その他のクランプ接続部又はその一部は、リード線レセプタクル内に部分的に又は完全に延出することができる。
【0138】
本発明の上述の実施形態の全ての特徴は、任意に互いに組み合わされることができる。幾つかの特徴は、本発明に係る機能が依然として与えられる限りは、それらの実施形態に追加又はそれらの実施形態から除去されることができる。
【0139】
本発明およびその利点のより完璧な理解のために、これから以下の詳細な説明が参照される。説明は、以下の図面に関連してなされ、図面では、一部の部分および/又は機能は、同一の参照記号が付され、各図面は、先行の図面との違いを記載し、既に説明した特徴を繰り返さない。
【図面の簡単な説明】
【0140】
図1】押込クランプ保持具の第1の実施形態の斜視図を示す。
図2】押込クランプ保持具の第1の実施形態へのばね部材の第1の実施形態の挿入を示す。
図3】押込クランプ保持具の第1の実施形態の底面図を示す。
図4】押込クランプアセンブリの第1の実施形態の側面図を示す。
図5】押込クランプアセンブリの第1の実施形態の斜視図を示す。
図6】押込クランプ保持具の第2の実施形態に設置されようとするばね部材の第2の実施形態を示す。
図7】押込クランプアセンブリの第2の実施形態の斜視図を示す。
図8】異なる斜視図における図7の押込クランプアセンブリを示す。
図9】リード線レセプタクルを部分的に切断した状態で押込クランプアセンブリの第1の実施形態を示す。
図10】ばね解除部材の第1の実施形態の側面図を示す。
図11】ばね解除部材の第1の実施形態の正面図を示す。
図12】ばね解除部材の第1の実施形態の斜視図を示す。
図13】押込クランプアセンブリの第1の実施形態およびばね解除部材の第1の実施形態の斜視図を示す。
図14】挿入されたリード線および挿入された第2のクランプコネクタを備える押込クランプアセンブリの第1の実施形態の斜視図を示す。
図15】遊休状態の電気コネクタ要素の第1の実施形態の切断側面図を示す。
図16】組付け状態の電気コネクタ要素の第1の実施形態を示す。
図17】動作状態の電気コネクタ要素の第1の実施形態を示す。
図18】押込クランプアセンブリの第2の実施形態および導電要素の第1の実施形態を示す。
図19】導電要素の第1の実施形態が設置された押込クランプアセンブリの第2の実施形態を示す。
図20図19に示す押込クランプアセンブリの切断面を示す。
図21】導電要素の第2の実施形態を備える押込クランプアセンブリの第3の実施形態を示す。
図22】導電要素の第2の実施形態が設置された押込クランプアセンブリの第3の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0141】
図1は、押込クランプ保持具1の第1の実施形態を示す。押込クランプ保持具1は、押込クランプ保持具1の囲壁4を形成するように曲げられた1枚の金属板3からなる曲げ打ち抜き板部品である。押込クランプ保持具1は、長さl、幅w、および高さhを有する直方体である。金属板3は、ひいては囲壁4も、厚みtを有する。
【0142】
製造プロセスにより、押込クランプ保持具1は、丸縁5、金属板の第1の縁7および金属板の第2の縁9を備え、囲壁4は、金属板の第1の縁7と金属板の第2の縁9を互いに近接させるように曲げられている。
【0143】
押込クランプ保持具1のこの第1の実施形態では、長さlは、幅wよりも長いが、長さlと高さhは同等である。
【0144】
金属板の厚みtは、押込クランプ保持具1の表面全体に渡ってほぼ一定である。押込クランプ保持具1の曲げ領域、例えば丸縁5では、金属板の厚みtの平均値からの小さなずれが生じてもよい。
【0145】
図1は、さらに、2つの対向するスリット15として実施された2つの対向する受容部材13を備える2つの対向する狭窄部11を示す。
【0146】
2つの対向する左右反対の凹部17も図1に示されている。これらの凹部17は、各狭窄部の中心から押込クランプ保持具1の上縁19まで延在している。
【0147】
2つの対向する狭窄部11は、2つの対向するスリット15と平行であると共に4つの角縁21に平行であり、1つの角縁21は、金属板の第1の縁7および金属板の第2の縁9からなる。
【0148】
スリットの長さlsは、押込クランプ保持具の高さhの約1/4、即ち、狭窄部の高さhcの半分である。対向し合う狭窄部11は、押込クランプ保持具1の内部23をリード線レセプタクル25と後方中空空間27とに分離する。リード線レセプタクル25は、角縁21、狭窄部11およびスリット15に平行な挿入方向29を定義する。
【0149】
図1は、突起31も示し、突起31は、押込クランプ保持具1から離れる方向に上縁19から延出し、押込クランプ保持具1の内部に向かって約90°曲げられている。突起31は、金属板の第1の縁7に近接して後壁33に設置されている。
【0150】
突起の長さltは、押込クランプ保持具1の幅wの半分よりも短い。
【0151】
図2は、押込クランプ保持具1の第1の実施形態へのばね部材35の第1の実施形態の組付けを示す。ばね部材35は、第1の端部37および第2の端部39とともに第1の曲げ領域41および第2の曲げ領域43を備え、第2の曲げ領域43は、ループとして実施されている。
【0152】
ばね部材の第1の端部37およびばね部材の第2の端部39は、この実施形態では90°よりも小さい角度47を成している。
【0153】
ばね部材35は、幅wsおよび厚みtsを有し、これらの2つのばね部材のパラメータおよびばね部材35の形状によって、ばね定数が決まる。ばね部材の幅wsは、ばね部材の第2の端部39、ループ45、第1の曲げ領域41に沿って一定であり、且つばね部材の第1の端部37に沿って部分的に一定である。
【0154】
ばね部材の第1の端部37の先端49は、ばね幅wsの段51と共に第1のばね突起領域53および第2のばね突起領域55を備える。第1のばね突起領域53は平行な縁を特徴とするが、第2のばね突起領域は面取りされている。押込クランプ保持具1へのばね部材35の組付け時は、ばね部材の第1の端部37は、挿入方向29に沿って配置され、ばね部材の幅wsは、狭窄部11に位置するスリット15に対して垂直に延在する。
【0155】
スリット15の縁は、夫々、2つの凹部17の方を指すスリット端部に2つの面取り角57を備える。これらの面取り角57により、スリット15として実施された受容部材13へのばね部材35の挿入が容易になる。
【0156】
挿入方向29を軸にして僅かに傾いた状態、且つ/又は押込クランプ保持具の幅wおよび/又は長さlを軸にして傾いた状態でのばね部材35の挿入が、スリット15の入り口で中断する、即ち、引っかかることがない。面取り角57は、ばね部材35の段51をスリット15内へ案内することになる。
【0157】
押込クランプ保持具1へのばね部材35の組付け時、ばね部材の第2の端部39は、リード線レセプタクル25に挿入される。ばね部材35のループ45は、最終組付け位置(例えば、図4を参照)では押込クランプ保持具1の突起31の周りに巻き付けられるように設置される。
【0158】
ばね部材35のループ45が押込クランプ保持具1の突起31の周りに巻き付けられるために、組付け時には、ばね部材35又は押込クランプ保持具1は僅かに傾けられるおよび/又は曲げられる。
【0159】
図面は、ばね部材の第2の端部39が内壁61に接触することなくリードインレセプタクル25に突入することを示している。ばね部材の幅wsは、従って、押込クランプ保持具の内幅wiよりも狭く、押込クランプ保持具の内幅wiは、押込クランプ保持具1の幅wよりも狭い。
【0160】
図3は、ばね部材35の先端49の幅wtが、狭窄部11間の幅wcとほぼ等しい又はそれより僅かに大きいことを示している。従って、第1のばね突起領域53の外縁は、狭窄部11の内壁61にぴったりと嵌合する。
【0161】
さらに、図3は、ばね部材35の第1の曲げ領域41およびループ45が、後方中空空間27の上部領域を部分的に被覆すること、および、ばね部材35のループ45が、金属板の第1の縁7および金属板の第2の縁9に近接して位置する側壁63の上縁19に接触していることを示す。
【0162】
図3図5は、さらに、ばね部材35の第1の端部37および第1の曲げ領域41が、部分的に2つの凹部17の内側に設置されているが、ばね部材35の幅wsが、2つの狭窄部11の外幅woよりも大きいことを示す。
【0163】
押込クランプ保持具1から延出し且つ後方中空空間27に向かって曲げられた突起31は、ばね部材35のループ45内に延出するが、ばね部材35の全幅wsに沿ってループ45内に延在しない。
【0164】
特に、図5は、ばね部材35が狭窄部11、凹部17、および後方中空空間27内に部分的に設置され、最終的にリード線レセプタクル25内に延出することを示す。
【0165】
ばね部材35は、さらに、突起31の上方で押込クランプ保持具1から突出し、その結果、押込クランプ保持具1によって完全には包囲されていない。
【0166】
押込クランプ保持具1から離れる方向へのばね部材35の延出は、押込クランプ保持具1の上方のみで生じるが、ばね部材35のループ45は、図3および図4から明らかなように、側壁63と一直線になる。
【0167】
図6は、押込クランプ保持具1の第2の実施形態へのばね部材35の第2の実施形態の組付けを示すものであり、両者は、夫々の第1の実施形態と基本的に同一の部分を備える。さらなる部分および/又は機能が以下で説明される。
【0168】
ばね部材35の第2の実施形態は、ばね部材の第1の端部37に位置された2つのばね凹部65を備える。ばね部材35は、段51および第1のばね突起領域53も備えるが、面取りした第2のばね突起領域55を有しないように設計されている。
【0169】
2つのばね凹部65、段51、および第1のばね突起領域53の配置により、このように、基本的に矩形の2つの突出部67が形成される。ばね凹部65は長さlrを有し、突出部67は夫々長さlpを有する。
【0170】
狭窄部11は、この場合も、スリット15として具体化された2つの受容部材13を備えるが、スリットの長さlsは、狭窄部の高さhcの半分よりも短い。
【0171】
スリット15の他に、押込クランプ保持具1の第2の実施形態の狭窄部11は、第1の隔壁69、第2の隔壁71、および、基本的に矩形で、第1の隔壁69と第2の隔壁71との間に設置された開口73を備える。第1の隔壁69は長さlwを有し、開口73は長さl1を有する。
【0172】
ばね部材35および押込クランプ保持具1の第2の実施形態は、ばね凹部の長さlrが第1の隔壁の長さlwと等しい又はそれより僅かに長いように、且つ、突出部の長さlpが、開口の長さl1と等しい又はそれより僅かに短いように設計される。
【0173】
組付け中および組付け状態において、突出部67は、ロック部材77である開口73にロックされることができる相手ロック部材75である。
【0174】
図7および図8は、ばね部材35の第2の実施形態および押込クランプ保持具1の第2の実施形態からなる押込クランプアセンブリ59の第2の実施形態の異なる斜視図を示す。
【0175】
これらの図面は、ばね部材35の2つの突出部67が、2つの狭窄部11の2つの開口73内に位置されるおよび/又は嵌め込まれていることを示す。このように組み付けられると、ばね部材35は、ばね部材35のループ45を下方に向けた状態で保持される時に、押込クランプ保持具1から外れることができない。
【0176】
しかしながら、ばね部材35は、ループ45内に延出する突起31によって、押込クランプ保持具1から外れないようにさらに固定されている。
【0177】
さらに、図7および図8は、金属板の第1の縁7が、金属板の第1の縁7から離れる方向に延出して後方中空空間27に向かって曲げられ、且つ側壁63に設置された凹部17に挿入された曲げ突起31によって金属板の第2の縁9に係合していることを示す。
【0178】
突起31と側壁63の凹部17のポジティブロックにより、金属板の第2の縁9に対する金属板の第1の縁7のせん断運動を防止し、このせん断運動は、矢印83によって示されている。
【0179】
図9は、第1の実施形態における押込クランプアセンブリ59の斜視の部分切断図を示すが、ばね部材35は圧縮状態にある。ばね部材35の圧縮を担う要素、例えば、リード線119は、分かり易さのために図示されていない。
【0180】
クランプ保持具の壁の断面により、リード線レセプタクル25内への洞察を可能にし、接点85において狭窄部11の内壁61と接触するように撓められたばね部材の第2の端部39を示している。
【0181】
反対側に位置する第2の狭窄部11は、対称的に具体化されており、従って、ばね部材の第2の端部39は、第2の接点85(当該図では図示せず)において反対側に位置する狭窄部11にも接触している。
【0182】
ばね部材の第2の端部39が2つの狭窄部11に位置された2つの接点85にて内壁61と接触するので、2つの狭窄部11がストッパ87として機能するため、ばね部材の第2の端部39のさらなる撓みが防止される。
【0183】
ばね部材の第2の端部39が前記2点で押込クランプ保持具1に接触するので、ばね部材の第2の端部39の撓み移動が、2つのストッパ87において停止される。
【0184】
しかしながら、ばね部材の端面89に十分な力がかけられれば、ばね部材の第2の端部39の僅かな撓みをなおも可能とすることができる。しかしながら、ばね部材の第2の端部39が2つのストッパ87に接触する前は、ばね部材の第2の端部39の全長、即ち、ばね部材の端面89からループ45の始まりまでが、ループ45の圧縮のためのレバーのアームとして機能する。
【0185】
一旦ばね部材の第2の端部39がストッパ87に接触すると、前記ストッパは、レバーの支点となり、ばね部材の第2の端部39は、従って、接点85からばね部材の端面89までの短いレバーアームと、接点85からループ45の始まりまでのより長いレバーアームとを備える。
【0186】
小さなレバーアームの撓みにより、接点85間の線の回りで長いレバーアームの移動が開始されるが、その作用力によって、第1の曲げ領域41の曲げが減少し始める。
【0187】
これらのレバーの関係により、ストッパ87に接触した後にリード線レセプタクル25から離れる方向にばね部材の第2の端部39をさらに撓めるために必要な力は、ばね部材の第2の端部39をストッパ87に接触するまで撓めるために必要な力よりも大きい。
【0188】
図10図12は、互いに部分的に平行な2つのアーム93を備えるばね解除部材91の様々な図を示す。
【0189】
ばね解除アーム95は、様々な屈曲点99にて先端101と一体化する中空体97を備える。
【0190】
中空体97の屈曲点99は、ばね解除アーム95の後面103が、ばね解除部材91の他方のアーム93から離れるように曲げられて角度105を成すように配置されている。ばね解除アーム95の先端領域107は、さらに、中空体97と第2の角度106を成す第2の後面104を備える。
【0191】
ばね解除アーム95は、先端領域107を除いて幅w1を有し、先端領域107では、当該幅は、w2に減少する。
【0192】
ばね解除部材91の第2のアーム93は、先端領域107と同一の幅w2を有するがばね解除アーム95と比較すると短い長さを有するロックサブアセンブリ109である。ロックサブアセンブリの先端領域107には、ばね解除アーム95から離れる方向に尖った戻り止めフック111が備わっている。
【0193】
ばね解除アーム95とは異なり、ロックサブアセンブリは、中空には構成されていないがコンパクトであり、その結果、ばね解除アーム95に対して可撓性である。
【0194】
図13は、ばね解除部材91および押込クランプアセンブリ59を備える電気コネクタ要素113を示す。
【0195】
電気コネクタ要素113は遊休状態115で示されており、第2の後面104は、広い面積でばね部材の第2の端部39に接触している、即ち、前記第2の後面104の第2の角度106は、ばね部材の第2の端部39の傾きに等しい。
【0196】
図14は、他のクランプコネクタ117、リード線119、および押込クランプアセンブリ59を備える電気コネクタ要素113を示す。
【0197】
電気コネクタ要素113は動作状態121にある、即ち、ばね部材の第2の端部39は、リード線レセプタクル25から夫々離れるように撓められ、続いて、ばね部材の第2の端部39がクランプコネクタ117の導電要素125に対してリード線の端部123を押圧するように解除される。クランプコネクタ117は、挿入方向29とは反対の方向にリード線レセプタクル25に挿入されて、クランプコネクタ屈曲部127によってリード線レセプタクル25内に固定される。
【0198】
クランプコネクタ117は、第2のリード線(図示せず)を第1のリード線119に電気的に接続するために前記第2のリード線を受容するための第2のレセプタクル129を備える。
【0199】
図14に示す実施形態では、リード線119のケーブル方向が変えられていない、即ち、第2のレセプタクル129に挿入される第2のリード線(図示せず)は、第1のリード線119と平行に配置される。第2のリード線(図示せず)の撓みは、第2のクランプコネクタ117の構成のみによって決まる。
【0200】
図15図17は、複雑な実施形態の電気コネクタ要素を示すが、電気コネクタ要素113の全体が、断面として図示されている(リード線119は切断されていない)。
【0201】
電気コネクタ要素113は、リード線119、コネクタハウジング130、ばね解除部材91、ラッチ解除部材131、押込クランプアセンブリ59、および第2のクランプコネクタ117を備える。
【0202】
コネクタハウジング130は、下部品Lは第2のクランプコネクタ117、中心部品Cは押込クランプアセンブリ59、上部品Uはばね解除部材91およびラッチ解除部材131の挿入のための異なる凹部17を備える。
【0203】
電気コネクタ要素113の幾つかの部材、例えば中部品C内に延出する導電要素125などは、電気コネクタ要素の2つの部品に渡って延在してもよい。
【0204】
図15は遊休状態115、図16は組付け状態133、図17は動作状態121における電気コネクタ要素113を示す。
【0205】
図15では、リード線119は、電気コネクタ要素113に接続、即ち、夫々、組付けられようとしている。ばね解除部材91は、動作位置137にある、即ち、ばね解除アーム95の第2の後面104は、ばね部材の第2の端部39に対してヒンジ式に動く。
【0206】
ばね解除部材91はばね解除部材91が電気コネクタ要素113から外れることをハウジングレセプタクル壁が防止するようにハウジングレセプタクル139に挿入される。
【0207】
電気コネクタ要素113の遊休状態115では、ばね部材の第2の端部39は、ばね部材の端面89が導電要素125に近接位置した状態で、リード線レセプタクル25内に延出する。
【0208】
ラッチ解除部材131は、第2のハウジングレセプタクル139に設置された可動性の直方体部分であり、ラッチ解除部材131の移動は、この第2のハウジングレセプタクル139によって案内される。
【0209】
図16では、電気コネクタ要素113は、組付け状態133で示されており、即ち、ばね解除部材91は、組付け位置141にある。この組付け位置141に到達するために、ばね解除部材91は、挿入方向29に沿って移動させられるが、このばね解除部材91の直線移動の際、ばね部材の第2の端部39は、リード線レセプタクル25から離れる方向に撓められ、狭窄部11およびストッパ87に接近する。
【0210】
ばね部材の第2の端部39の傾きの増加中、ばね解除部材91とばね部材の第2の端部39との間の接点85は、ばね解除部材91の第2の後面104から第1の後面103へと変化する。
【0211】
ばね解除部材91とばね部材の第2の端部39との間の接点85の変化した位置により、ばね部材の第2の端部39を撓ませるレバーの長さが短くなり、撓みに必要な力の増加につながる。このことが、結果的に、ばね解除部材91に加えられる力がより強くなることによって組付け位置に接近しているということを示す触覚フィードバックを生じる。
【0212】
挿入方向29へのばね解除部材91の移動の間、ロックサブアセンブリ109の戻り止めフック111が、ばね解除部材91の組み付け位置に達するまで相手ロック部材75に沿って横移動させられるように、ロックサブアセンブリ109の戻り止めフック111は、ロックサブアセンブリ109をばね解除部材91の中空体97に向かって撓ませる相手ロック部材75に接触する。
【0213】
前記組付け位置141では、戻り止めフック111は、ラッチ解除部材131も位置するハウジングレセプタクル139に到達し、戻り止めフック111は、結果的に、相手ロック部材75とポジティブロックで係合し、ばね解除部材91を挿入方向29とは反対方向に移動させることを防止する。
【0214】
その結果、電気コネクタ要素113の組付け状態133では、ばね解除部材91は、相手ロック部材75との戻り止めフック111のポジティブロックによって組付け位置141にロックされ、ばね部材の第2の端部39は、リード線レセプタクル25から離れる方向にその外へ撓められ、プレテンション位置142に保持される。
【0215】
組付け状態133では、リード線(図16では図示せず)は、追加の力を必要とすることなくリード線レセプタクル25に挿入されることができる。
【0216】
ばね解除部材91の組付け位置では、ラッチ解除部材131および特にトリガー面143は、コネクタハウジング130の縁上に延在していない。このようにして、コネクタハウジングは、戻り止めフック111および相手ロック部材75の意図しないロック解除並びにリード線レセプタクル25へのばね部材の第2の端部39の意図しない解放を防止する。
【0217】
リード線(図示せず)がリード線レセプタクル25に挿入された後、トリガー面143は、ラッチ解除部材131をリード線レセプタクル25に向かう方向に移動させるように操作され、ラッチ解除部材131は、戻り止めフック111に接触し、戻り止めフック111と相手ロック部材75の間のポジティブロックが解除されるようにロックサブアセンブリ109を撓ませる。
【0218】
このポジティブロックを解除することは、結果的に、挿入方向29とは反対の方向へのばね解除部材91の移動を引き起こし、この移動は、ばね部材35によって開始される。
【0219】
ばね解除部材91は、このようにして図17に示す動作位置137に戻る。
【0220】
電気コネクタ要素113の動作状態121では、ばね部材35は、リード線レセプタクル25に挿入されて第2のクランプコネクタ117の導電要素125に押圧されたリード線119にばね力を働かせる。
【0221】
リード線119は、リード線119が、挿入方向29とは反対方向に、即ち、リード線レセプタクル25の外に移動される時に接点85で引っかかるので、ばね部材の第2の端部39の傾きによって、リード線レセプタクル25から意図せず外れることがないように固定されている。
【0222】
図18は、押込クランプアセンブリ59の第2の実施形態および導電要素125の第1の実施形態を示す。押込クランプアセンブリ59は、押込クランプ保持具1の囲壁4に夫々実施された2つのスリット15およびラッチ149を備える。
【0223】
ラッチ149は、凹部17および面取り面151を備える。凹部17は、相手ラッチ要素158を表す。面取り面151は、スリット15、ラッチ149、および内側囲壁4の一部を備えるさらなるレセプタクル145に向かって傾斜している。
【0224】
ラッチ149の可撓性を増すために、囲壁4に対する一体的な接点が、可撓性増大領域153を示す。
【0225】
導電要素125は、面取り面151、2つの肩155、ロック要素157、および接触領域159を備える。ロック要素157は、傾斜面159および急勾配面161を備える。
【0226】
図19では、導電要素125は、押込クランプアセンブリ59のさらなるレセプタクル145に挿入されている。
【0227】
ロック要素157は、相手ロック要素158と係合し、導電要素125の肩155は、スリットの端部163に当接し、このようにして、さらなるレセプタクル145への導電要素125のさらなる挿入を阻止する。
【0228】
電気的接触部材165は、押込クランプアセンブリ59の外に延出する導電要素125の唯一の部分である。導電要素125の面取り面151は、押込クランプ保持具1の上縁19と面一である。
【0229】
図20では、導電要素125が挿入された押込クランプアセンブリが、断面の斜視図で示されており、導電要素125およびさらなるレセプタクル145のラッチ149にて具体化された面取り面151を示す。
【0230】
図20は、さらに、ロック要素157が、凹部17として実施された相手ロック要素158の内側に当接するロック要素157の急勾配面161によって相手ロック要素158の内側に保持されて固定されている様子を示す。
【0231】
図21は、導電要素125の第2の実施形態を備える押込クランプアセンブリ59の第3の実施形態を示す。
【0232】
押込クランプアセンブリ59のこの実施形態もラッチ149を備えるが、ラッチ149は、相手ロック要素158として働く2つの凹部17を備える。
【0233】
前記相手ロック要素158は、ラッチ149の縁に配置され、ラッチ149の材料によって部分的にのみ包囲されている。
【0234】
導電要素125は、半円として形成された基端領域を備える2つの突出部として具体化された2つのロック要素157を備える。図21に示す押込クランプアセンブリ59および導電要素125の実施形態は、面取り面151を備える。ラッチ149に位置された面取り面151により、さらなるレセプタクル145への導電要素125の挿入が容易になる一方、導電要素125に位置された面取り面151により、リード線レセプタクル25へのリード線119(図示せず)の挿入が容易になる。
【0235】
ラッチ要素157および相手ラッチ要素158は、夫々、導電要素125又はラッチ149の縁に夫々配置されている。
【0236】
さらなるレセプタクル145への導電要素125の挿入を受けて、ロック要素157は、ラッチ149の面取り面151と相互作用して、押込クランプ保持具1から離れる方向に前記ラッチ149を撓ませ、最終的に相手ロック部材158内に嵌合する。
【0237】
ロック要素157および相手ロック要素158は、導電要素125と押込クランプアセンブリ59との間のポジティブロックを確保する急勾配面161を示している。
【0238】
図22は、押込クランプアセンブリ59と導電要素125との間の係合状態を示す。
【0239】
導電要素125は、さらなるレセプタクル145に挿入されており、ロック要素157と相手ロック要素158との確実な係合によって、挿入方向29への又はそれと反対の方向への導電要素125の移動が阻止される。
【0240】
さらに、導電要素125の肩155は、スリットの端部163に接触し、同様に挿入方向29とは反対の方向への導電要素125のさらなる移動を阻止する。
【0241】
導電要素125の面取り面151は、押込クランプ保持具1の上縁19と面一であり、電気的接触部材165は、押込クランプ保持具1から挿入方向29に延出している。
【0242】
導電要素125は、さらなるレセプタクル145内にきつく保持され、部分的にリード線レセプタクル25に沿って配置される。
【0243】
このようにして導電要素125を保持することにより、押込クランプアセンブリ59に対して導電要素125の並進および回転は、6自由度全てに関して最小化される。
【符号の説明】
【0244】
1 押込クランプ保持具
3 金属板
4 囲壁
5 丸縁
7 金属板の第1の縁
9 金属板の第2の縁
11 狭窄部
13 受容部材
15 スリット
17 凹部
19 上縁
23 内部
25 リード線レセプタクル
27 後方中空空間
29 挿入方向
31 突起
33 後壁
35 ばね部材
37 ばね部材の第1の端部
39 ばね部材の第2の端部
41 第1の曲げ領域
43 第2の曲げ領域
45 ループ
47 ばね端部の角度
49 先端
51 段
53 第1のばね突起領域
55 第2のばね突起領域
57 面取り角
59 押込クランプアセンブリ
61 内壁
63 側壁
65 ばね凹部
67 突出部
69 第1の隔壁
71 第2の隔壁
73 開口
75 相手ロック部材
77 ロック部材
83 せん断運動を示す矢印
85 接点
87 ストッパ
89 ばね部材の端面
91 ばね解除部材
93 アーム
95 ばね解除アーム
97 中空体
99 屈曲点
101 ばね解除部材の先端
103 後面
104 第2の後面
105 第1の角度
106 第2の角度
107 先端領域
109 ロックサブアセンブリ
111 戻り止めフック
113 電気コネクタ要素
115 遊休状態
117 クランプコネクタ
119 リード線
121 動作状態
123 リード線の端部
125 導電要素
127 クランプコネクタ屈曲部
129 第2のレセプタクル
130 コネクタハウジング
131 ラッチ解除部材
133 組付け状態
137 動作位置
139 ハウジングレセプタクル
141 組付け位置
142 プレテンション位置
143 トリガー面
145 さらなるレセプタクル
149 ラッチ
151 面取り面
153 可撓性増大領域
155 肩
157 ロック要素
158 相手ロック要素
159 傾斜面
161 急勾配面
163 スリットの端部
165 電気的接触部材
C 中心部分
L 下部品
l1 開口の長さ
ls スリットの長さ
lt 突起の長さ
lw 第1の隔壁の長さ
h 高さ
hc 狭窄部の高さ
t 金属板の厚み
ts ばね部材厚み
U 上部品
w 幅
wc 狭窄部間の幅
wi 内幅
wo 外幅
ws ばね部材の幅
wt 突起の幅
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【外国語明細書】
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