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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-221527(P2017-221527A)
(43)【公開日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】物理抽選ゲーム機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/02 20060101AFI20171124BHJP
【FI】
   A63F5/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-120312(P2016-120312)
(22)【出願日】2016年6月16日
【新規性喪失の例外の表示】申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100127203
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 泰宏
(72)【発明者】
【氏名】須堯 雅司
(57)【要約】
【課題】抽選回数を増加または減少させることにより、ゲームの興趣性をより一層向上させる。
【解決手段】所定のゲームを進行するために、抽選を繰り返し実行する抽選部と、ユーザの操作に基づいて、前記所定のゲームに対するベット操作を受け付ける複数のサテライト部と、前記所定のゲームの結果に応じて、前記ベット操作に基づいた配当を付与する制御部と、を備え、前記抽選部は、前記抽選の回数を減少させる抽選役または前記抽選の回数を増加させる抽選役を含み、前記制御部は、予め設定された抽選回数が0になった場合、前記抽選を終了させる物理抽選ゲーム機。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のゲームを進行するために、抽選を繰り返し実行する抽選部と、
ユーザの操作に基づいて、前記所定のゲームに対するベット操作を受け付ける複数のサテライト部と、
前記所定のゲームの結果に応じて、前記ベット操作に基づいた配当を付与する制御部と、を備え、
前記抽選部は、前記抽選の回数を減少させる抽選役または前記抽選の回数を増加させる抽選役を含み、
前記制御部は、予め設定された抽選回数が0になった場合、前記抽選を終了させる物理抽選ゲーム機。
【請求項2】
前記抽選の回数を減少させる抽選役または前記抽選回数を増加させる抽選役は、前記ゲームを進行させるための抽選役を含むことを特徴とする請求項1記載の物理抽選ゲーム機。
【請求項3】
前記制御部は、前記ゲームの実行中に、当該ゲームに対する途中参加を許容するベット操作を受け付ける予備ベット期間を設定し、当該予備ベット期間中に少なくとも一のサテライト部から実行中の前記ゲームに対して、途中参加のためのベット操作を受け付けた場合は、前記抽選の回数を増加させることを特徴とする請求項1または2に記載の物理抽選ゲーム機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物理抽選を実行する物理抽選部を備えたゲーム機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボール等の遊戯媒体を利用して物理抽選(アナログ抽選)を実行する様々な物理抽選ゲーム機(ルーレットゲーム機)が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数のマークが配置されたルーレット盤と、ルーレット盤上を転動するボールが収納されるボール収納部とを有するルーレットゲーム機が開示されている。このルーレットゲーム機は、ルーレット盤の周囲にルーレット盤を囲むようにユーザのベット操作を受け付けるコントロール部と、ルーレットゲームに係る画像を表示する画像表示装置とを夫々備えた複数のサテライトを備える。
【0004】
また、このルーレットゲーム機は、ルーレット盤上を転動するボールをボール収納部に収納させるまでを一ゲームとしてゲームが繰り返し継続され、ユーザがベットすることが可能な時間をBETタイマーグラフによって表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−055524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されるルーレットゲーム機では、各ユーザは、各サテライトにおいてベットすることが可能な時間(以下、ベット時間という)内にベットし、ルーレットゲームを楽しむことができ、これを繰り返し継続してプレイすることができる。
【0007】
ところが、繰り返し継続する回数は一定であり、ユーザはルーレットゲームがいつ終了するのかが分かってしまい、期待感を損なうという課題があった。
【0008】
したがって、本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、抽選回数を増加または減少させることにより、ゲームの興趣性をより一層向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明によって提供される物理抽選ゲーム機は、所定のゲームを進行するために、抽選を繰り返し実行する抽選部と、ユーザの操作に基づいて、前記所定のゲームに対するベット操作を受け付ける複数のサテライト部と、前記所定のゲームの結果に応じて、前記ベット操作に基づいた配当を付与する制御部と、を備え、前記抽選部は、前記抽選の回数を減少させる抽選役または前記抽選の回数を増加させる抽選役を含み、前記制御部は、予め設定された抽選回数が0になった場合、前記抽選を終了させることを特徴とする。
【0010】
また、上記第1の発明によって提供される物理抽選ゲーム機は、前記抽選の回数を減少させる抽選役または前記抽選回数を増加させる抽選役は、前記ゲームを進行させるための抽選役を含むことを特徴とする。
【0011】
また、上記第1の発明によって提供される物理抽選ゲーム機は、一のゲーム(以下、第1ゲームという)が開始される前に、この第1ゲームに対するベット操作を受け付ける第1ベット期間を設定し、この第1ベット期間が終了した後に、前記第1抽選ゲームを実行し、前記制御部は、前記ゲームの実行中に、当該ゲームに対する途中参加を許容するベット操作を受け付ける予備ベット期間を設定し、当該予備ベット期間中に少なくとも一のサテライト部から実行中の前記ゲームに対して、途中参加のためのベット操作を受け付けた場合は、前記抽選の回数を増加させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、抽選回数を増加または減少させることにより、ゲームの興趣性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態における物理抽選ゲーム機の全体構成を示すブロック図である。
図2】物理抽選ゲーム機の構成を示す概略斜視図である。
図3】物理抽選ゲーム機の構成を示す平面図である。
図4】ベット受付中である物理抽選ゲーム機の示す平面図である。
図5】予備ベット受付中およびゲーム進行中である物理抽選ゲーム機の示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面を参照して、本発明の実施形態である物理抽選ゲーム機について説明する。本発明において、下記の本実施形態に記載される事項は一例(代表例)であり、これに限定されるものではない。また、本実施形態に記載されない事項は意識的に除外したものでもない。
【0015】
本実施形態において上位概念化して記載された事項は、本実施形態に記載されていない当業者において公知であるものも含み、さらに出願時点において存在し得ないものも含む。
【0016】
<物理抽選ゲーム機の全体構成>
まず、本実施の形態に係る物理抽選ゲーム機の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る物理抽選ゲーム機10の全体構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示すように、物理抽選ゲーム機10は、制御部12、映写部13、複数のサテライト部14〜19、物理抽選部20、を備えており、これらがバス11を介して互いに通信可能に接続されている。
【0018】
また、物理抽選ゲーム機10は、バス11上に通信回線および記憶部(図示せず)を備える。
【0019】
制御部12は、CPU、ROM(フラッシュメモリ)、RAM、画像プロセッサ、音声プロセッサおよび操作部を備える(図示せず)。
【0020】
CPUは、後述するように、物理抽選ゲーム機10で実行されるゲームを制御する。
【0021】
ROMには、ゲームプログラムを実行するための基本プログラムなどが記憶されている。
【0022】
RAMには、CPUがゲームプログラムを実行する際に使用されるワークエリアが設定される。ワークエリアには、ゲーム進行に伴って発生する各種パラメータなどが含まれる。
【0023】
画像プロセッサは、ゲーム画面を生成可能なGPU(Graphics Processing Unit)を備える。画像プロセッサには、ビデオRAM(VRAM)が接続される。VRAMには映写部13および表示部14A〜19Aなどが接続されている。画像プロセッサは、CPUの指示に従ってゲーム画像を生成する。このゲーム画像などがゲーム画面としてゲームフィールド部21および表示部14A〜19A表示部上に描画される。
【0024】
音声プロセッサは、ゲーム音声を生成するDSP(Digital Signal Processor)を備える。音声プロセッサは、生成したゲーム音声をD/Aコンバータを含むアンプに送信する。アンプは、この音声信号を増幅してスピーカに送信する。
【0025】
操作部には、コントローラが接続されている。コントローラは、十字ボタン、プッシュスイッチ、ジョイスティック、マウス、キーボードおよびタッチパネルなどを含む。また、操作部は、ユーザによるコントローラを介した操作信号を検出し、その操作信号をCPUに送信する。
【0026】
通信回線は、インターネット回線などを介して、データ通信によって物理抽選ゲーム機10と、サーバ装置または他の物理抽選ゲーム機(図示せず)などとの間でデータ通信を行う。
【0027】
記憶部は、ハードディスクまたはメモリーカードなどであり、後述するサテライトゲームなどに関するゲームプログラムおよびゲームデータなどが記憶される。
【0028】
<制御部について>
物理抽選ゲーム機10は、記憶部に記憶されたゲームプログラムと制御部12との協働によってゲーム進行を実現する。また、物理抽選ゲーム機10のCPUは、ベット管理部、抽選部およびゲーム進行部を備える。
【0029】
なお、CPUは、ベット管理部、抽選部およびゲーム進行部を備えることに限らず他の機能を適宜備える。またそれぞれの機能は、下記実施形態に記載される処理を実行することに限定されない。いかなる処理をどの機能により実現するかは適宜選択され得るものである。
【0030】
<映写部について>
映写部13は、プロジェクターであり、所定のゲーム画像を映写するよう制御部12によって制御される。また、映写部13は、ゲームフィールド部21を含む面に対して所定の画像を映写する。すなわち、ゲームフィールド部21は、映写部13のスクリーンとして用いられる。
【0031】
<物理抽選部の説明について>
図2は、物理抽選ゲーム機10の外観構成を示す概略斜視図である。また、図3は、物理抽選ゲーム機の構成を示す平面図である。
【0032】
物理抽選部20は、ボール26を用いた物理抽選(アナログ抽選)を実行する。この物理抽選は、各サテライト部14〜19で実行されるサテライトゲームの進行に利用される。サテライトゲームについては後述する。
【0033】
物理抽選部20は、ゲームフィールド部21およびボール投入部25を備える。
【0034】
ゲームフィールド部21は、転動部22、周回ポケット部23およびリセットポケット部24を備える。
【0035】
転動部22は、ボール投入部25により投入されたボール26が転動する円形のフィールドであり、ボール26がフィールドの外へ飛び出さないよう円周に壁を備える。
【0036】
周回ポケット部23は、16個の周回ポケット231〜246を備え、制御部12は各周回ポケット231〜246にボール26が入賞したこと(入ったこと)を検出する。
【0037】
リセットポケット部24は、3個のリセットポケット251〜253を備え、制御部12は各リセットポケット251〜253にボール26が入賞したことを検出する。
【0038】
ボール投入部25は、制御部12によって、ゲームフィールド部21にボール26を所定のタイミングで投入するよう制御される。ゲームフィールド部21に投入されたボール26は、転動部22、周回ポケット部23およびリセットポケット部24の上を転動し、周回ポケット231〜246およびリセットポケット251〜253のいずれかに入賞する。
【0039】
また、後述するように、制御部12は、物理抽選部20において、各ポケットに割り当てられた抽選役(入賞役)に含まれる終了抽選役に入賞することで1回のサテライトゲームを終了する。すなわち、制御部12は、サテライトゲームの開始から終了まで(終了抽選役に入賞するまで)物理抽選を継続する。なお、1回のサテライトゲームにおける、物理抽選の継続回数はランダムである。サテライトゲームについては後述する。
【0040】
図2に示すとおり、ゲームフィールド部21は円形である。ゲームフィールド部21には、中心部から順にリセットポケット部24、周回ポケット部23および転動部22が備えられる。
【0041】
また、ゲームフィールド部21は、中心に向かって(内側が)低くなるように形成されている(いわゆる漏斗形状)。すなわち、ゲームフィールド部21の低い位置から順に、リセットポケット部24、周回ポケット部23および転動部22が備えられる。
【0042】
これにより、ゲームフィールド部21に投入されたボール26は、ゲームフィールド部21の上方且つ外側に位置する転動部22を周回しながら、下方かつ内側にある周回ポケット部23およびリセットポケット部24に向かって転動する。
【0043】
複数の周回ポケット231〜246は、周回ポケット部23上に環状に配置される。また、周回ポケット231〜246は、予め設定される複数の抽選役のそれぞれに対応して設けられる。
【0044】
周回ポケット231〜246は、底部が開口しており、この開口の直下には、ボール回収部(図示せず)が位置している。すなわち、各周回ポケット231〜246に入ったボール26はポケット底部の開口を通過し、ボール回収部により回収される。
【0045】
リセットポケット251〜253は、ポケットに入ったボール26を保持(把持)するよう構成されており、保持したボール26を所定条件に基づいて外に押し出すように構成される。また、リセットポケット251〜253から外に押し出されたボール26は、周回ポケット231〜246に入ることにより、ボール回収部により回収される。
【0046】
周回ポケット部23の下方には、モータなどの駆動部が備えられ、物理抽選ゲーム機10(物理抽選部20)の高さ方向(垂直方向)を軸として自転可能に構成されている。
【0047】
なお、ボール26が開口に入ったことを検出する方法は特に限定されない。たとえば、ボール26は接触検出、光学的または電気的検出等が挙げられ、当業者により適宜選択される。
【0048】
映写部13は、2本の柱により支持されている。また、そのうちの一方の柱の内側面には、物理抽選部20にボール26を投入するボール投入部25が設けられている。なお、映写部13(プロジェクター)にかかる技術については、公知技術であるため詳細な説明を省略する。
【0049】
<ボール投入部について>
ボール投入部25は、たとえば、物理抽選ゲーム機10の下方に備えられたボールリフタ―により、物理抽選ゲーム機10の下から上に向かってボール26を搬送する。そして、制御部12により所定のタイミングで送信される信号に従い、ボール投入部25からゲームフィールド部21にボール26が投入される。
【0050】
なお、本実施の形態の物理抽選は、ボール26に限らずゲームフィールド部21上を移動することが可能な種々の遊戯媒体(たとえば、多角形オブジェクト、メダルなど)が用いられてもよい。また、ボール投入部25は、本実施の形態に限らず、様々な公知の構成を採用できる。
【0051】
<サテライトゲームについて>
制御部12は、物理抽選部20を制御して物理抽選を実行させ、この物理抽選の実行に伴い映写部13およびサテライト部14〜19におけるサテライトゲームの進行等を制御する。
【0052】
物理抽選部20の周囲には、6個のサテライト部14〜19が設けられている。サテライト部14〜19は、それぞれ表示部14A〜19Aを備える。
【0053】
表示部14A〜19Aは、タッチパネル付きの液晶ディスプレイで構成されており、物理抽選部20における物理抽選ゲームの結果により進行するサテライトゲーム(たとえば、ビンゴゲーム、釣りゲーム、宝探しゲーム)などが表示される。
【0054】
また、各サテライト部14〜19は、ユーザによるメダル等の遊戯価値の投入を受付ける。ユーザは、タッチパネル(表示部14A〜19A)を介して、サテライトゲームにベットできる。さらに、制御部12は、各サテライト部14〜19のサテライトゲームの結果に応じて、所定の倍率でメダルを付与する。
【0055】
このサテライトゲームに対するベットからゲーム終了までを1サイクルのゲームとする。制御部12は、このサテライトゲーム(物理抽選)を繰り返し実行する。ユーザは、繰り返し実行されるサテライトゲームに対して、任意のタイミングで参加することができる(詳細は後述)。
【0056】
図4および図5は、物理抽選部20およびサテライト部14〜19(表示部14A〜19A)の一例を示す模式図である。制御部12による物理抽選の実行およびサテライトゲームの進行の制御について、具体的に説明する。
【0057】
[ベット操作]
各ユーザは、サテライト部14〜19にメダルを投入し、表示部14A〜19Aのタッチパネル操作し、任意のサテライトゲームを選択する。そして、各ユーザはサテライトゲームの1つまたは複数に対してベット操作を行い、サテライトゲームをプレイすることができる制御部12は、これらのベット操作を管理する。
【0058】
制御部12は、サテライトゲームを開始する前に、所定時間(たとえば、20秒)のベット期間を設定する。各ユーザは、サテライトゲームに参加する場合、このベット期間の間に、表示部14A〜19Aに表示される案内(図4では単に「ベット受付中」と示す)に従って、メダルをベットする。
【0059】
次に、ベット期間が終了すれば、制御部12から送信される信号に従い、ボール投入部25からゲームフィールド部21に所定数(たとえば、1球)のボール26が投入され、物理抽選部20においての物理抽選が実行される。
【0060】
この物理抽選において、周回ポケット231〜246またはリセットポケット251〜253のいずれかにボール26が入れば、制御部12は、ボール26が入ったポケットに対応する抽選役が入賞したと判定する。
【0061】
また、映写部13は、各ポケットの近傍に、各ポケットに対応する抽選役を示す画像を表示する。また、入賞した抽選役を報知するために、入賞した抽選役を強調するなどの報知画像を表示する。
【0062】
前述したように、本実施の形態におけるサテライトゲームは、物理抽選において入賞した抽選役に基づいて進行する。例えば、抽選役として、4種類のキャラクタが設定されている。サテライトゲームでは、物理抽選によって、ボール26が入賞したキャラクタのポケット(抽選役)に応じて、そのキャラクタに基づいたゲームが進行する。
【0063】
たとえば、サテライトゲームのひとつである釣りゲームは、物理抽選の結果、入賞した抽選役に対応するキャラクタが魚を釣り上げるゲームである。そして、釣りゲームにベットしているサテライト部では、物理抽選の結果、釣り上げた魚の数が所定数に達する毎にメダルが付与される。
【0064】
また、パズルゲームは、4種類のキャラクタ画像のいずれかが描かれたブロックと複数種のブロックの組み合わせで構成されたゲームである。そして、パズルゲームにベットしているサテライト部では、物理抽選の結果、入賞した抽選役に対応するキャラクタのブロックが消える毎にメダルが付与される。
【0065】
また、ジャンプゲームは、入賞した抽選役に対応するキャラクタがジャンプしてゲームアイテムを取得するゲームである。そして、ジャンプゲームにベットしているサテライト部では、物理抽選の結果、ジャンプしたキャラクタが取得したゲームアイテムに基づいてメダルが付与される。
【0066】
ユーザは、複数のサテライトゲームに対して、任意にベット操作を行うことができる。ベットするサテライトゲームは一つであっても複数であっても良い。また、サテライトゲームの種類は本実施形態に限らず、様々なものが選択され得る。また、サテライトゲームの種類に応じて、物理抽選の抽選役が設定される。
【0067】
また、制御部12は、ユーザの表示部14A〜19Aに対する操作に基づいて、ベット単位を1枚単位、5枚単位、10枚単位、20枚単位、50枚単位および100枚単位などに切り替える。
【0068】
制御部12は、各サテライト部14〜19から、各サテライトゲームに対するベット数を受信する。そして、物理抽選の結果に基づいて、各ゲームにおいてゲームが進行し、ベット数に基づいた量のメダルを付与する。たとえば、釣りゲームの結果が「倍率5倍」およびベット数が「10枚」であった場合、10枚×5倍=50枚のメダルを付与する。
【0069】
[大量ベットによるボーナス]
制御部12は、各サテライト部14〜19から、所定量を超えるベット数(以下、大量ベットという)がなされたことを受信した場合、ベット期間終了後(サテライトゲーム開始時)に、サテライトゲーム(物理抽選)の結果に基づいて付与されるメダル量を増加させる補正値(たとえば、1倍〜5倍)を抽選する。
【0070】
抽選結果により決定された補正値を表示部14A〜19Aに表示しても良い。また、ベット期間終了後(サテライトゲーム開始時)に補正値を抽選することに限らず、サテライトゲーム中の任意のタイミングまたはサテライトゲーム終了後に補正値を抽選してもよい。
【0071】
・サテライトボーナス
たとえば、複数のサテライトゲームのうち1つのサテライトゲームについて、大量ベット(たとえば、1サテライトゲームにつき20枚以上)があった場合、そのサテライトゲームにおけるベットボーナスを決定する。そして、サテライトゲーム(物理抽選)の結果に基づいて付与されるメダル量に、決定された補正値を乗じたメダル量を付与する。
【0072】
たとえば、釣りゲームの結果「倍率5倍」、ベット数「20枚」およびベットボーナス「2倍」であった場合、5倍×20枚×2倍=200枚のメダルを付与する。なお、この釣りゲームと並行して実施されるジャンプゲームにおいて、大量ベット未満のベット数(たとえば、10枚)であれば、ベットボーナスは付与されない。
【0073】
これにより、一サイクルのサテライトゲームにおいて、所定のサテライトゲームに対して大量ベットをしたユーザ(サテライト部)には、よりたくさんのメダルを取得できるチャンスを与えることができる。そして、ユーザに対して、ハイリスクハイリターンの興趣性のあるゲームを提供することができる。
【0074】
また、サテライトゲームの種類に応じて、大量ベットとなる枚数を変化させてもよい。なお、大量ベットボーナスの対象となるサテライトゲームは1つであってもよい。
【0075】
たとえば、釣りゲームの大量ベットは20枚以上およびパズルゲームの大量ベットは50枚以上とし、ジャンプゲームの大量ベットについては対象外(大量ベットボーナスなし)としてもよい。
【0076】
また、物理抽選ゲームのペイアウト率の参照し、ペイアウト率が所定値(所定値より低い)の場合に、大量ベットボーナスを実施してもよい。
【0077】
なお、所定条件を満たすサテライト部にのみ、大量ベットボーナスを実施してもよい。たとえば、物理抽選部20がランダムで決定してもよいし、前回のサテライトゲームにおいて、メダルが付与されなかったサテライト部のみ大量ベットボーナスを実施してもよい。
【0078】
上記実施形態では、任意のサテライトゲーム毎に、所定量以上のベットが行われたときに、補正値を抽選すると説明した。しかし、これに限らずまたはこれに加えて、以下のボーナスを付与してもよい。
【0079】
・ベット総量ボーナス
複数のサテライトゲームにベットされたベット数の合計が、所定値以上である場合に、補正値を抽選する(ベット総量ボーナスを付与する)ようにしてもよい。
【0080】
たとえば、釣りゲームのベット数、パズルゲームのベット数およびジャンプゲームのベット数の合計が100以上のときにベット総量ボーナスを付与してもよい。また、すべてのサテライトゲームのベット数を総量することに限らず、対象外(総量として加算しない)のサテライトゲームを設定してもよい。
【0081】
・ゲーム数ボーナス
また、ベット数量に限らず、ベットしたサテライトゲームの数に応じて補正値を抽選しても(ゲーム数ボーナスを付与しても)よい。たとえば、1つのサテライトゲームにだけベットした場合は1倍、2つのサテライトゲームにベットした場合は2倍、3つのゲームにベットした場合は5倍のゲーム数ボーナスを付与してもよい。さらに、このゲーム数ボーナスは、各サテライトゲームに対して所定値以上(たとえば30枚以上)のベットをすることを条件としてもよい。
【0082】
・複数サテライトボーナス
また、これに限らずまたはこれに加えて、少なくとも2つのサテライト部においてベットされたメダルの量の合計が所定値以上である場合に、補正値を抽選する(複数サテライトボーナスを付与する)ようにしてもよい。
【0083】
たとえば、1回のサテライトゲームにおいて、各サテライト部14〜19にてベットされたベット数の合計が大量ベット(たとえば、500枚以上)である場合、各サテライト部14〜19において、複数サテライトボーナスを付与してもよい。
【0084】
また、複数サテライトボーナスは、各サテライト部に一律にしてもよいし、各サテライト部におけるベット数に応じて内容を変化させてもよい。
【0085】
なお、複数サテライト部のメダル量の合計にかかわらず、ベットされているサテライトの数が所定値以上である場合に、補正値を抽選するようにしてもよい。
【0086】
たとえば、1回のサテライトゲームにおいて、所定のサテライトゲームにベットしているサテライト部14〜19が所定値以上(たとえば、4サテライト部以上)である場合に、各サテライト部14〜19において、補正値を抽選する(複数サテライトボーナスを付与する)ようにしてもよい。
【0087】
なお、1回のサテライトゲームにベットしているサテライト部の数が多くなるにつれて、補正値が高くなるように設定してもよい。
【0088】
[物理抽選(サテライトゲームの進行)]
制御部12は、サテライトゲーム中、表示部14A〜19Aに、物理抽選で入賞した抽選役の情報、サテライトゲームの進行状況および獲得した遊戯価値(たとえば、メダル、ゲームアイテム)を表示する(図5の表示部14A〜19Aでは単に「抽選ゲーム中」と示す)。物理抽選が連続して実行されている間(サテライトゲーム中)、複数のサテライトゲームについて進行を確認できる。たとえば、表示部14A〜19Aに各サテライトゲームを並べて表示してもよいし、表示したいサテライトゲームを適宜切り替えて表示するようにしてもよい。
【0089】
・終了条件
制御部12は、所定の終了条件を満たすまで物理抽選を繰り返し行う(継続させる)。終了条件とは、たとえば、所定の終了抽選役(終了ポケット)に入賞することである。制御部12は、所定の終了抽選役に入賞するまで物理抽選を所定回数繰り返すため、1回のサテライトゲームにおいて、どの程度物理抽選が繰り返されるかはランダムである。
【0090】
なお、所定の終了条件は、所定の終了抽選役が入賞するまでに限らず、これに代えてまたは加えて、物理抽選の回数が規定回数(たとえば20回)に達することであってもよい。
【0091】
また、増減可能な抽選回数(ボール残数)が0となることであってもよい。この場合、サテライトゲームの開始時に、所定の初期抽選回数が設定される。そして、抽選役の中には、ボール残数を増加させる抽選役(ポケット)、ボール残数を減少させる抽選役(ポケット)、またはボール残数が減らない抽選役(ポケット)が含まれる。
【0092】
たとえば、抽選役にはサテライトゲームを進行させるA〜Dの4種類のキャラクタの抽選役に加え、抽選回数(ボール残数)を増減させる「−2」〜「+2」の抽選役または、抽選回数(ボール残数)を乗ずる「×1」〜「×3」の役が含まれる。また、これらの増減数および倍率は入賞後にランダムで決定してもよい。
【0093】
なお、A〜Dの4種類のキャラクタの抽選役が、抽選回数を増減などさせる抽選役を兼ねていても良い。この場合、キャラクタ毎に、抽選回数を増減させる値が設定されていてもよいし(たとえば、キャラクタAは+2、キャラクタBは−1など)、1つのキャラクタにおいて複数種類の値が設定されていてもよい(たとえば、キャラクタAには+1〜−1のポケットがランダムで設定)。
【0094】
さらに、これらの抽選役に加えて、前述した終了ポケットや、入賞後に所定回数だけ継続して終了するカウントダウンポケット(たとえば、入賞後の次のゲームで終了するラストワンポケット)が含まれても良い。
【0095】
なお、物理抽選(サテライトゲーム)が開始してから所定回数は、前述した終了ポケットなどのユーザが不利益となる抽選役(以下、不利益抽選役という)を備えないようにしてもよい。たとえば、物理抽選(サテライトゲーム)の1〜2回目は、不利益抽選役が存在しないようにするまたは入賞したとしても無効とする。そして、制御部12は、2回目の物理抽選において入賞した抽選役(第一入賞役)を、次の物理抽選において不利益抽選役(第二入賞役)となるように切り替える。すなわち、3回目以降の物理抽選では不利益抽選役に入賞すれば、物理抽選を終えるまたはボール残数を減算することとなる。
【0096】
これにより、ユーザの興趣性をより一層向上することができる。なお、規定回数および初期抽選回数は特に限定されず、1回でも複数回でもよい。さらに、制御部12は、規定回数および初期抽選回数を、所定数のゲーム(サテライトゲーム)が終了する毎に変更してもよい。
【0097】
また、抽選役が不利益抽選役へと変化する条件(以下、変更条件という)は所定の回数などに限らず、時間の経過であってもよい。たとえば、所定時間(たとえば、30秒)が経過した場合は、それ以降にボール26が入賞した抽選役を終了ポケットに変えてもよいし、所定時間が経過する毎(たとえば10秒経過毎)に順次抽選役が終了ポケットに終了役に変化していってもよい。
【0098】
リセットポケット251〜253は、不利益抽選役をリセットする抽選役が設定されている。すなわち、ボール26がリセットポケット251〜253のいずれか1つまたは2以上のポケットに入賞した場合、少なくともひとつの不利益抽選役をリセットする(たとえば、終了抽選役をA〜Dの4種類のキャラクタのいずれかに変化させる)。
【0099】
以下、抽選役の不利益抽選役へと変化させる方法について説明する。制御部12は、入賞した抽選役に対応するポケットを不利益抽選役に切り替えた場合、映写部13は、制御部12の指示により、抽選役に対応する抽選役画像(第一入賞役画像)を不利益抽選役画像(第二入賞役画像)に切り替えて映写する。
【0100】
例えば、物理抽選の実行回数が規定回数に達した後、任意の周回ポケット(第一入賞役ポケット)にボール26が入ることで、抽選役画像を不利益抽選画像(第二入賞役画像)に切り替えて映写する。
【0101】
その後の物理抽選において、不利益抽選役に対応する周回ポケット(第二入賞役ポケット)にボール26が入賞すれば、継続していた物理抽選が終了したり、ボール残数が減少したりするなどの不利益が生じる。
【0102】
繰り返し実行される物理抽選が終了すれば、物理抽選ゲーム機10における1回のサテライトゲームが終了する。そして、制御部12は、次のサテライトゲームに対するベット期間を開始する。
【0103】
[物理抽選ゲーム中の予備ベット]
本実施形態は、第1サテライトゲーム(第1抽選)にベットする期間であるベット期間(第1ベット期間)の開始〜当該第1ベット期間の終了〜第1サテライトゲーム(第1抽選)開始〜第1サテライトゲーム終了、を1つのサイクルとして繰り返す。すなわち、第1サテライトゲームのサイクルが終わったあとは、第2サテライトゲーム(第2抽選)にベットする期間であるベット期間(第2ベット期間)の開始〜当該第2ベット期間の終了〜第2サテライトゲーム(第2抽選)開始〜第2サテライトゲーム終了、と続く。
【0104】
しかし、本実施形態はこれに限らず、第1ベット期間に加えて、第1サテライトゲーム期間中にもベットができる第1予備ベット期間を備えても良い。
【0105】
第1予備ベット期間は、第1ベット期間において第1サテライトゲームにベットしなかった(参加しなかった)サテライト部のみに与えてもよい。また、第1予備ベット期間は、すべてのサテライト部に与えてもよい。
【0106】
第1予備ベット期間は、第1ベット期間が終了してから、第2サテライトゲームが開始されるまでの任意の期間に設定すればよい。たとえば、第1予備ベット期間は、第1サテライトゲームが継続する期間と同一であってもよいし、第1サテライトゲームが継続する期間の一部であってもよい。
【0107】
・先行ベット
たとえば、第1予備ベット期間におけるベットでは、第1サテライトゲームの次に実行される第2サテライトゲームに対するベットを受け付けるようにしてもよい。すなわち、第1サテライトゲーム中に第2サテライトゲームに対する先行ベットを受け付ける。
【0108】
前述したように、サテライトゲームがどれだけの期間継続するかはランダムである。しかし、この先行ベットによれば、第1サテライトゲームに参加しなかったユーザは、第2ベット期間が始まるまで(第1サテライトゲームが終わるまで)手持ち無沙汰になることがない。これにより、第2サテライトゲームにてどのサテライトゲームにベットするのかなどを考え、第2サテライトゲームに備えることができる。
【0109】
なお、第1サテライトゲーム中に第2サテライトゲームに対する先行ベットを受け付けてから、第2ベット期間または第2サテライトゲームが開始されるまでに所定時間以上経過した場合には、先行ベットをしたユーザに対して特典を付与するようにしてもよい。特典はメダルの付与、ゲームアイテムの付与、またはベット総量ボーナスの補正値の高倍率化などであって、ユーザにとって利益になるものであれば例示列挙したものに限られない。
【0110】
第2ベット期間または第2サテライトゲームが開始されるまでの経過した時間が長いほど、ユーザに付与する特典の価値を高いものとしてもよい。このような構成にすることによって、先行ベットから第2サテライトゲームが開始されるまでの待ち時間に感じる退屈感を軽減することができる。
【0111】
・途中参加ベット
たとえば、第1予備ベット期間におけるベットでは、継続進行中の第1サテライトゲームに対するベットを受け付けるようにしてもよい。すなわち、第1サテライトゲームの途中から第1サテライトゲームに対する途中参加ベットを受け付ける。
【0112】
また、このように、第1抽選へ途中参加したサテライト部は、所定の制限を備えても良い。たとえば、所定のサテライトゲームにはベットできないようにしたり、ベットできる最大枚数に制限を設けたり、大きい単位(100枚単位以上)でのみベットできるように制限してもよい。
【0113】
本実施形態では、たとえば全10回の物理抽選が継続する第1サテライトゲームの場合に、3回目の物理抽選から参加したサテライト部は、第1サテライトゲームに関する物理抽選回数が8回のみなり、サテライトゲームを進行させうる機会が2回分失われる。このため、第1抽選期間からベットしていた場合に比べて、獲得しうる配当が少なくなる。すなわち、途中参加するタイミングが遅くなるにつれ、獲得しうる配当が少なくなる可能性がある。
【0114】
また、第1サテライトゲームの初回の物理抽選では、ゲームを終了させるポケットが存在するが、途中参加の場合はこのポケットがはじめから存在することになる。これにより、途中参加してから1球目にゲームが終了する可能性がある。
【0115】
しかし、この途中参加により、第1抽選期間における第1ベット期間にベットすることができなかったサテライト部(ユーザ)に対して、進行中の第1サテライトゲームであるにもかかわらずこの第1サテライトゲームに参加できるようになる。これにより、第1サテライトゲームにはじめから参加しなかったユーザは、第2ベット期間が始まるまで(第1サテライトゲームが終わるまで)手持ち無沙汰になることがなく、進行中の第1サテライトゲームに途中参加してプレイすることができる。
【0116】
なお、前述した途中参加ベットは、メダルを消費することでベットするとしたが、これに限られない。たとえば、途中参加ベットでは、メダルを消費せずにベットすることでき(以下、デモベットという)。このデモベットによりサテライトゲームでは、メダルの付与などがない、お試しプレイが可能となる。
【0117】
[閉店による払い戻し]
本実施形態におけるゲーム機は、ゲームセンター等のアミューズメントシステムに設置されることがある。そのため、所定の時間(営業終了時間)が到来した場合、制御部12は継続しているサテライトゲーム(物理抽選ゲーム)を中断させる。
【0118】
このとき、制御部12は各サテライト部14〜19にベットされているメダルを、ベットしていなかったものとして全てまたは一部を返却する。これにより、無効となったサテライトゲームにベットしたメダルを無駄にしないようにすることができる。
【0119】
また、メダルを返却することについて、所定の条件を設定してもよい。たとえば、所定数以上(たとえば、50枚以上)のベットがあった場合に返却するようにしてもよい。また、サテライトゲームの進行度に応じて返却の有無を判断してもよい。たとえば、1回のサテライトゲームにおいて、物理抽選の継続回数が3回未満の場合はメダルを返却せず、継続回数が3回以上5回未満の場合はメダルの一部を返却し、継続回数が6回以上の場合はメダルの全ての返却するようにしてもよい。
【0120】
なお、ベットされたメダルが返却されるのは、前述した「先行ベット」だけであってもよい。先行ベットは、閉店時において、未だ開始されていないサテライトゲームである。そのため、少なくともこの先行ベットに関してすべてを返却するようにしてもよい。
【0121】
なお、閉店によって返却するメダルは、各サテライト部に備えられた払い出口から払い出して返却してもよいし、返却する量のメダルに基づいた価値のあるものを返却してもよい。たとえば、返却枚数を記載したチケット、バーコードなどであってもよい。
【0122】
これにより、ユーザは時間を気にすることなく、閉店間際まで遊ぶことができる。
【0123】
[他の実施例]
終了抽選役が入賞した場合には物理抽選の連続実行が終了するが、サテライト部14〜19では、所定の回数以内の物理抽選で、ボール26が終了抽選役に入ることについてベットできるようにしてもよい。この場合、制御部12は、物理抽選の結果、ベットされた終了抽選役にボール26が入賞したときには、これにベットしたサテライト部14〜19のユーザに対してメダルを付与するように、サテライト部14〜19を制御する。
【0124】
また、サテライトゲームの終了条件が、増減可能な抽選回数(ボール残数)が0となることである場合、サテライトゲーム中に所定のサテライト部から予備ベットがあった場合は、進行中の物理抽選の抽選回数を増加させるようにしてもよい。または、抽選回数(ボール残数)を増減させる抽選役または、抽選回数(ボール残数)を乗ずる抽選役の内容を変更するようにしてもよい。
【0125】
なお、抽選回数は、本実施形態に関わらず、所定量のメダル、金銭またはゲーム内価値を消費することにより、増加させるようにしてもよい。
【0126】
本発明は前記実施の形態の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態や複数の変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明は、物理抽選を実行する物理抽選部を備えるゲーム機の分野に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0128】
10 物理抽選ゲーム機
12 制御部
13 映写部
14〜19 サテライト部
20 物理抽選部
22 転動部
23 周回ポケット部
24 リセットポケット部
231〜246 周回ポケット
251〜253 リセットポケット

図1
図2
図3
図4
図5