特開2017-221563(P2017-221563A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-221563(P2017-221563A)
(43)【公開日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】動作人形
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/36 20060101AFI20171124BHJP
   A63H 33/26 20060101ALI20171124BHJP
【FI】
   A63H3/36 A
   A63H33/26 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-120696(P2016-120696)
(22)【出願日】2016年6月17日
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
【住所又は居所】東京都台東区駒形一丁目4番8号
(72)【発明者】
【氏名】細野 久由企
【住所又は居所】東京都台東区駒形一丁目4番8号 株式会社バンダイ内
(72)【発明者】
【氏名】森田 健一
【住所又は居所】千葉県松戸市松戸1346−1 イルジェールヴィラ204
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BC02
2C150CA01
2C150DA27
2C150DA33
2C150EB41
2C150EB44
(57)【要約】
【課題】人形同士、あるいは人形を特定の物品に近接させた際に意外性のある動作をすることにより良好な趣向性が得られる動作人形を提供する。
【解決手段】動作部である腕部30を揺動させるための駆動部40に、揺動回動軸41を中心として揺動する揺動部材42を設けて、揺動部材42に磁石部43を設けた。このため、動作人形10が磁性体あるいは永久磁石に近接すると、揺動部材42が揺動して腕部30の収容部31を変位させる。これに伴い、腕部30の露出部32が動作するため、意外性のある動作をすることにより、良好な趣向性が得られる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内外を連通する孔部を有する本体と、
前記孔部に挿通され、前記本体の内部に収容される収容部と、前記本体の外部に露出する露出部と、を有する動作部と、
前記本体に収容された駆動部と、を備え、
前記駆動部は、
揺動回動軸と、
前記揺動回動軸を中心に揺動可能な揺動部材と、
前記揺動部材に支持される磁石部と、を有し、
前記揺動部材の揺動に応じ、前記動作部が揺動する動作人形。
【請求項2】
請求項1に記載の動作人形において、
前記磁石部は、
前記揺動部材に支持される磁石回動軸と、
前記磁石回動軸に回動可能に支持される磁石と、を有する動作人形。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の動作人形において、
前記揺動部材は、
第1揺動部と、第2揺動部と、を有し、
前記揺動回動軸は、前記第1揺動部と前記第2揺動部との間に位置に備えられている動作人形。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の動作人形において、
前記揺動部材の揺動方向は前記本体前後方向である動作人形。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の動作人形において、
前記本体に複数の前記孔部を有するとともに、前記複数の孔部それぞれに挿通される複数の前記動作部を有し、
前記揺動部材の揺動に応じ、前記複数の動作部が揺動する動作人形。
【請求項6】
請求項5に記載の動作人形において、
前記複数の動作部における複数の前記収容部は、前記本体の内部で積層している動作人形。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の動作人形において、
他の動作人形と対向させた際の前記露出部は、互いに移動した位置に備えられている動作人形。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の動作人形において、
前記収容部より前記露出部のほうが長い動作人形。
【請求項9】
請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の動作人形において、
前記動作部は腕である動作人形。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作を行う動作人形に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人形に磁石や磁性体を接近させることにより、何らかの動作を行う動作人形が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の動作人形は、2体の人形や動物を有し、一方の人形は内部に永久磁石を埋設し、他方の人形は、腕、目玉、頭等の動作部分を磁性体で形成または磁性体を埋設するとともにこの動作部分を回動自在に支持した。このため、この2体を接近させると、磁性体と永久磁石とが互いに吸引しあい、動作部分が永久磁石に向かって回動または出没する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭51−038991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の動作人形では、磁石と、動作部分である磁性体を磁力で近接させるためのものであり、動作部分は直接磁石の磁力によって移動や変化するため、意外性がなく趣向性に乏しい。また、磁性体を埋設した人形同士の場合は、動作部分は動作しなかった。一方、内部に永久磁石を埋設した人形同士の場合は、永久磁石の極性が異なれば互いに吸引し合うのみであり、極性が同じであれば互いに反発しあうのみだった。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、人形同士、あるいは人形を特定の物品に近接させた際に意外性のある動作をすることにより良好な趣向性が得られる動作人形を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る動作人形は、内外を連通する孔部を有する本体と、前記孔部に挿通され、前記本体の内部に収容される収容部と、前記本体の外部に露出する露出部と、を有する動作部と、前記本体に収容された駆動部と、を備え、前記駆動部は、揺動回動軸と、前記揺動回動軸を中心に揺動可能な揺動部材と、前記揺動部材に支持される磁石部と、を有し、前記揺動部材の揺動に応じ、前記動作部が揺動することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る動作人形においては、前記磁石部は、前記揺動部材に支持される磁石回動軸と、前記磁石回動軸に回動可能に支持される磁石と、を有していてもよい。
【0009】
また、本発明に係る動作人形においては、前記揺動部材は、第1揺動部と、第2揺動部と、を有し、前記揺動回動軸は、前記第1揺動部と前記第2揺動部との間に位置に備えられていてもよい。
【0010】
また、本発明に係る動作人形においては、 前記揺動部材の揺動方向は前記本体前後方向であってもよい。
【0011】
また、本発明に係る動作人形においては、前記本体に複数の前記孔部を有するとともに、前記複数の孔部それぞれに挿通される複数の前記動作部を有し、前記揺動部材の揺動に応じ、前記複数の動作部が揺動してもよい。
【0012】
また、本発明に係る動作人形においては、前記複数の動作部における複数の前記収容部は、前記本体の内部で積層していてもよい。
【0013】
また、本発明に係る動作人形においては、他の動作人形と対向させた際の前記露出部は、互いに移動した位置に備えられていてもよい。
【0014】
また、本発明に係る動作人形においては、前記収容部より前記露出部のほうが長くてもよい。
【0015】
また、本発明に係る動作人形においては、前記動作部は腕であってもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、人形同士、あるいは人形を特定の物品に近接させた際に意外性のある動作をすることにより、良好な趣向性が得られる動作人形を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態である動作人形の全体構成を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態である動作部及び駆動部の構成を背中側から見た斜視図である。
図3】本発明の実施形態である動作部及び駆動部の構成を腹側から見た斜視図である。
図4】本発明の実施形態である動作人形の動作後を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態である動作人形における駆動部の変形例を示す斜視図である。
図6】本発明の実施形態である動作人形の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[本発明の実施の形態]
図1は、本発明の実施形態を説明するための、動作人形の全体構成を示す斜視図である。
【0019】
図1に示す実施形態では、一対の動作人形10が台座50の上に立設されている場合について説明する。
なお、以下の説明において、各動作人形10を区別する際には、「第1の動作人形11」及び「第2の動作人形12」で表示し、動作人形として総称する場合に「動作人形10」で表示する。また、第1の動作人形11は第1の台座51に立設され、第2の動作人形12は第2の台座52に立設されており、第1の台座51及び第2の台座52は、台座回転軸53により、互いに接近、離反可能に接続されている。従って、第1の動作人形11と第2の動作人形12とは、互いに接近、離反可能となっている。
【0020】
動作人形10は、台座50に着脱可能に固定された本体20と、本体20に対して動作する動作部であって、左右一対の腕部30を有する。本実施形態では、動作部として腕部30を記載しているが、動作部は腕部30に限らず、例えば、ロボットアーム、翼、脚、頭、尾、耳、衣服、などのように揺動運動をするような部位であれば良い。本体20は、頭部21、頭部21を支持する胴体部22、胴体部22を支持する脚部23を有する。頭部21には、目、鼻、口等を有する顔211が設けられており、動作人形10の性格に応じて描かれたり、取り付けられたりしている。また、脚部23の下側には足部231が設けられており、足部231は台座50に着脱可能に固定されている。このことにより、台座50から動作人形10を分離することができるようになっているので、台座50上の動作人形10を変更できる。すなわち、互いに接近、離反させる第1の動作人形11と第2の動作人形12の組み合わせを変更できるようになっている。
【0021】
図2に示すように、胴体部22は中空に形成され、内部空間24を有する。内部空間24は、胴体部22の上部左右側面に設けられた孔部25によって外部と連通しており、腕部30が孔部25を貫通して設けられている。
なお、両動作人形10において、一方(例えば右側)の孔部25を、他方(例えば左側)の孔部25よりも高い位置に設けて、一方(例えば右側)の腕部30を他方(例えば左側)の腕部30よりも高く設けるのが望ましい。
【0022】
腕部30は、胴体部22の内部空間24に収容される収容部31と、孔部25を貫通して胴体部22の外部に露出する露出部32とを有する。露出部32の長さは、収容部31の長さよりも長いことが望ましい。孔部25には支軸受26が設けられており、腕部30に設けられている支軸33が支軸受26によって回動可能に支持されている。これにより、腕部30は、支軸33を中心として前後方向へ揺動可能となっている。なお、一対の腕部30は、各収容部31における支軸33とは反対側の先端部311が積層(積層部312)するように配設されている。なお、本実施形態では、動作部である腕部30を揺動可能とする手段として支軸33と支軸受26を記載しているが、動作部を揺動可能とする手段はこれに限らず、例えば、図5に示すように、孔部25を回動中心として動作部を揺動可能に支持する突起を設けたり、動作部の回動中心にボールジョイントを設けたり等、動作部を揺動可能とする手段であれば良い。
【0023】
図2及び図3に示すように、本体20の内部空間24には、腕部30を動作させるための駆動部40が設けられている。駆動部40は、内部空間24に設けられている揺動軸受27によって回動可能に支持される揺動回動軸41を有する。揺動回動軸41は、孔部25の連通方向に対して略平行な面に軸線が沿うように配設されている。別言すれば、揺動回動軸41は、駆動部40の両端が動作人形10に対して前後に揺動可能となるように配設されている。
【0024】
揺動回動軸41には、揺動回動軸41を中心として揺動可能な揺動部材42が、上下方向に沿って設けられている。揺動部材42は、揺動回動軸41側に端部を有する第1揺動部421と、揺動回動軸41側に端部を有するとともに第1揺動部421と反対側に端部を有する第2揺動部422を有する。
すなわち、第1揺動部421及び第2揺動部422は、揺動回動軸41を挟んで反対側に設けられる。ここでは、第1揺動部421は揺動回動軸41の下側に設けられ、第2揺動部422は揺動回動軸41の上側に設けられている。従って、第1揺動部421及び第2揺動部422は、揺動回動軸41を中心として前後に揺動可能となっており、互いに反対方向へ揺動する。
【0025】
第1揺動部421の下部には、磁石部43が設けられている。磁石部43は、第1揺動部421に支持される磁石収容部431を有しており、磁石収容部431には、永久磁石432が収容されている。例えば、永久磁石432として円形断面(円筒断面も含む。)のものを用いると、磁石収容部431は、永久磁石432の外径よりも大きな内径を有する半円以上のフレームとすることができる。
なお、永久磁石432の形状は、特に制限するものではない。
【0026】
永久磁石432は、上下方向に延びる磁石回動軸433により、回動可能に支持されている。
なお、磁石回動軸433は、永久磁石432を貫通するように設けることもできるが、永久磁石432の上側及び下側に別個に取り付けることもできる。従って、永久磁石432に別の磁石を近づけた場合には、極の向きに応じて回転し、異極が対面する。例えば、別の磁石がN極ならば、永久磁石432は別の磁石に対してS極が対面するように回転することで、異極が対面する。そして、異極が対面すると、永久磁石432を引き付けるので、第1揺動部421を引き付けて、揺動部材42を揺動させる。
【0027】
第2揺動部422の先端部(上端部)は、左右の腕部30の収容部31の先端部311に設けられている積層部312に接触可能に配置されている。ここでは、第2揺動部422は収容部31および積層部312の前側(腹側)に設けられており、先端部311に第2揺動部422が接触することにより、先端部311および積層部312を後方へ付勢することができる。また、積層部312の後側(背中側)には、積層部312を常時前方へ付勢して、第2揺動部422から離れないように押し付けるスプリング44が設けられている。
これにより、第2揺動部422が前方へ揺動した際には、積層部312はスプリングにより前方へ付勢されるので、左右の腕部30は同調して、第2揺動部422の揺動に応じた動作を行う。
なお、本実施形態では、第2揺動部422が揺動し収容部31に接触することで収容部31を(後方へ)付勢しているが、第2揺動部422と収容部31は接触していなくても良く、第2揺動部と収容部31との間に、例えば、歯車、リンク機構、反発しあうように設けた磁石、等の伝達手段を設け、第2揺動部422の揺動を収容部31へ伝達可能な構成としても良い。
【0028】
次に、動作人形10の動作について説明する。
図1に示すように、第1の動作人形11と第2の動作人形12は、台座50を介して接近、離反可能に設けられている。第1の動作人形11を載せた第1の台座51と、第2の動作人形12を載せた第2の台座52とを接近させると、第1の動作人形11と第2の動作人形12とが接近する。これにより、第1の動作人形11の磁石部43と第2の動作人形12の磁石部43とが接近する。
【0029】
このとき、第1の動作人形11の磁石部43の永久磁石432の前面の磁極と、第2の動作人形12の永久磁石432の前面の磁極とが同じ場合には、永久磁石432同士が反発するので、両磁石部43は離反する。これにより、揺動部材42は、揺動回動軸41を中心として第1揺動部421が後方(背中側)に揺動するので、第2揺動部422が前方へ揺動する。
【0030】
第2揺動部422が前方へ揺動すると、腕部30の収容部31の先端部311の積層部312は、スプリング44の付勢力により前方へ揺動する(図3中矢印A1参照)ので、露出部32が支軸33を中心として後方へ揺動する(図3中矢印A2参照)。これにより、両腕を広げる動作を行う。
【0031】
また、前述のとおり、本実施形態の動作人形10は、永久磁石432が磁石回動軸433を中心に回動可能となっているため、永久磁石432同士が反発することで両動作人形10の内の少なくとも一方の永久磁石432が磁石回動軸433を中心として回転する。このことにより、両永久磁石432の前面の磁極が異なるようになると、両永久磁石432は互いに引き合う。これにより、両磁石部43が接近するので、両揺動部材42の第1揺動部421が接近し、第2揺動部422は、後方へ揺動する(図3中矢印B1参照)。
【0032】
これにより、スプリング44の付勢力に抗して腕部30の収容部31が後方へ揺動し、露出部32が支軸33を中心として前方へ揺動する(図3中矢印B2参照)ので、図4に示すように、両動作人形10は、腕部30を相手の動作人形10の背中に回して(図4中矢印A参照)抱擁し合う動作を行う。このとき、左右の孔部25の高さがずれていて、腕部30の高さが異なるようにすると、互いの腕部30が干渉しなくなり、より自然な形で抱擁し合う。
【0033】
なお、第1の動作人形11と第2の動作人形12を接近させる際に、初めから両永久磁石432の前面の磁極が異なる場合には、永久磁石432が磁石回動軸433を中心として回転することなく、接近する。そして、両動作人形10は、前述したように、腕部30の露出部32を相手の動作人形10の背中に回して抱擁し合う動作を行う。
【0034】
また、一方の動作人形10が、磁石部43に永久磁石432ではなく磁性体を有する場合には、永久磁石432の前面の磁極に関係なく磁性体を引き付ける。このため、第1揺動部421同士が接近するので、両動作人形10は、腕部30を相手の動作人形10の背中に回して抱擁し合う動作を行う。
【0035】
次に、本実施形態に係る動作人形の作用、効果について説明する。
本実施形態に係る動作人形10では、腕部30を揺動させるための駆動部40に、揺動回動軸41を中心として揺動する揺動部材42を設けて、揺動部材42の一方の端部に磁石部43を設けるとともに、揺動部材42の他方の端部を腕部30の収容部31に当接させた。
【0036】
このため、動作人形10が磁性体あるいは永久磁石432に近接すると、本体20の内部において磁性体あるいは永久磁石432に磁石部43が引き寄せられるため、揺動回動軸41を中心として揺動部材42が揺動して腕部30の収容部31を変位させる。これに伴い、直接磁力によって移動するものではない腕部30の露出部32が動作するため、意外性のある動作をすることにより、良好な趣向性が得られる。
【0037】
また、本実施形態に係る動作人形10では、揺動部材42は、揺動回動軸41に端部が配置される第1揺動部421と、揺動回動軸41に端部が配置されるとともに第1揺動部421とは反対側に端部が配置される第2揺動部422と、を有する。すなわち、揺動部材42は、第1揺動部421と、第2揺動部422と、を有し、揺動回動軸41は、第1揺動部421と第2揺動部422との間に位置に備えられている。そして、磁石部43は第1揺動部421に支持され、収容部31は第2揺動部422に係合するようにした。
このため、磁石部43の移動によって収容部31を移動させて、磁石が取り付けられていない露出部32を揺動させることができる。
なお、露出部32の長さを収容部31の長さよりも長くすることにより、動作を大きく見せることができる。
【0038】
また、本実施形態に係る動作人形10では、磁石部43に設けられる永久磁石432を、磁石回動軸433により回動可能に支持した。
このため、一方の動作人形10における永久磁石432の前面の磁極と、他方の動作人形10の永久磁石432の前面の磁極とが同じで反発するときに、いずれかの永久磁石432が磁石回動軸433を中心として回動するので、確実に磁石同士が吸引しあうようにして、動作を行うことができる。つまり、いずれの動作人形10同士を近接させた際でも確実に磁石同士が吸引しあい、動作を行うことが可能となる。
【0039】
また、本実施形態に係る動作人形10では、孔部25に挿通される左右一対の腕部30の収容部31の端部同士を積層し、この部分に揺動部材42を係合した。
このため、左右一対の腕部30を、同時に同調させて、動作させることができる。
【0040】
本発明の動作人形は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、一対の動作人形10を、お互いの腹部同士を接触させる向きに接近させた場合について説明したが、これに限らない。すなわち、一方の腹部と他方の背中を近接させて接触させる向き(背負うような状態)に接近させたり、両動作人形10の背中同士が接触する向き(背中合わせのような状態)に接近させたりすることもできる。また、例えば、駆動部40を腹部や背中に設けるのではなく、頭、脇腹、肩、腕、等の身体の他の部位や、人形の持ち物や台座等に設け、動作人形10の磁石部43付近を互いに接近させても良い。このような場合でも、永久磁石432が回転して両磁石部43が引き合うので、永久磁石432及び揺動部材42は前述した場合と同様に動き、動作部を動かすことができる。
【0041】
また、前述した実施形態においては、第2揺動部422が、腕部30の積層部312の前側(腹側)に当接するとともに、積層部312の後側にスプリング44を設けた場合を示した。この場合、磁石部43が前方に引き付けられると、第2揺動部422が後方へ揺動し、スプリング44の付勢力に抗して腕部30の収容部31が後方へ押されて露出部32を閉じる方向へ揺動させる。
この場合とは逆に、第2揺動部422を腕部30の積層部312の後側(背中側)に当接させるとともに、積層部312の前側にスプリング44を設けることもできる。このように構成しても、前述と同様の作用、効果を得ることができる。
【0042】
また、前述した実施形態においては、第1揺動部421と第2揺動部422とを直線的に有する揺動部材42を用いた場合について説明した。第1揺動部421と第2揺動部422とを直線的に配置できない場合には、図5に示すように、第1揺動部421と第2揺動部422とがクランク状に屈曲した揺動部材42を揺動回動軸41に回動可能に設けることもできる。このように構成しても、前述と同様の作用、効果を得ることができる。
【0043】
また、前述した実施形態においては、第1の動作人形11及び第2の動作人形12を同様の構成とし、両動作人形10に永久磁石432を設けたが、一方の動作人形10には、永久磁石432の代わりに鉄等の磁性体を用いることもできる。このように構成しても、前述と同様の作用、効果を得ることができる。
【0044】
図6には、本発明の動作人形の変形例が示されている。図6に示す動作人形13では、全体鳥の形状を呈しており、腕部として一対の翼34が設けられている。翼34は、前述した腕部30と同様に、収容部31と露出部32とを有しており、支軸33を中心として回動可能に支持されている。駆動部40においては、揺動部材42の略中央に磁石部43を設け、磁石部43の下側に第1揺動部421を設けるとともに、第1揺動部421の下端部を揺動回動軸41で揺動可能に支持した。また、磁石部43の上側に第2揺動部422を設け、一対の翼34の積層部312に対向して配置した。
【0045】
このようにすることにより、磁石や磁性体を永久磁石432に接近及び離反させて、翼34を羽ばたかせる動作を得ることができる。さらに、揺動部材42の下端部である第1揺動部421の下端部を、揺動回動軸41で回動可能に支持したので、磁石部43の移動量よりも第2揺動部422の先端の移動量を大きくとることができ、翼34を大きく羽ばたかせるような動作を行わせることができる。
【符号の説明】
【0046】
10 動作人形
20 本体
25 孔部
30 腕部(動作部)
31 収容部
32 露出部
40 駆動部
41 揺動回動軸
42 揺動部材
421 第1揺動部
422 第2揺動部
43 磁石部
432 永久磁石
433 磁石回動軸

図1
図2
図3
図4
図5
図6