【課題】肌への塗布時に肌のツヤを出し、肌のキメを整え、容器への充填時における泡立ちを抑制することができ、且つ透明性および安定性に優れた化粧料組成物を提供すること。
(式中の基の定義は明細書に記載した通りである。)で表され、5質量%水溶液の曇点が15℃以上であるアルキレンオキシド誘導体を0.1〜15質量%含有し、成分(B)/成分(A)の質量比が5〜20である、化粧料組成物。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の化粧料組成物における成分(A)、成分(B)、成分(C)、およびその他の任意成分について、順に説明する。
【0012】
<グリセリン モノ(C
7−9分岐アルキル)エーテル(成分(A))>
本発明は、成分(A)として、グリセリン モノ(C
7−9分岐アルキル)エーテルを使用することを特徴の一つとする。ここで「グリセリン モノ(C
7−9分岐アルキル)エーテル」とは、グリセリンの一つの水酸基の水素原子が、C
7−9分岐アルキル基で置き換わったエーテルを意味する。また、本明細書中「C
x−y」および「C
z」(x〜zは数を示す)とは、それぞれ、「炭素数がx〜y」および「炭素数がz」であることを意味する。グリセリン モノ(C
7−9分岐アルキル)エーテルは、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0013】
グリセリン モノ(C
7−9分岐アルキル)エーテルは、グリセリンと炭素数7〜9の分岐アルキルを有する1価アルコールとから製造することができる。また、グリセリン モノ(C
7−9分岐アルキル)エーテルは、市販品を使用することができる。グリセリン モノ(C
7−9分岐アルキル)エーテルとしては、例えば、エチルペンチルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、エチルヘプチルグリセリンなどが挙げられる。中でも、ツヤを出し、キメを整える観点からエチルヘキシルグリセリンが好ましい。なお、エチルヘキシルグリセリンの市販品としては、SACHEM,Inc.製の3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオールを挙げることができる。
【0014】
化粧料組成物中の成分(A)の含有量は、0.01〜3質量%、好ましくは0.1〜2質量%、より好ましくは0.5〜1質量%である。この含有量が0.01質量%未満である場合は、十分なツヤを出し、キメを整える効果が得られず、逆にこの含有量が3質量%を上回ると、化粧料組成物の透明性および安定性が低下したり、化粧料組成物の容器への充填時に泡立ちが生じたりする場合がある。
【0015】
<アルキレンオキシド誘導体(成分(B))>
本発明は、成分(B)として、式(I)で表されるアルキレンオキシド誘導体を使用することを特徴の一つとする。成分(B)は1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。成分(B)によって、成分(A)を化粧料組成物中に可溶化させることができる。その結果、化粧料組成物の透明性および安定性を向上させることができ、また、成分(A)の揮発を抑制することで、肌にツヤを出し、キメを整える効果を持たせることができる。
【0016】
成分(B)の5質量%水溶液の曇点は、15℃以上、好ましくは25℃以上、より好ましくは35℃以上である。この曇点が15℃未満であると、化粧料組成物の透明性および安定性が悪化する場合がある。この曇点は、JIS K 3211「界面活性剤用語」にて、「界面活性剤水溶液の温度を上昇させたとき、白濁し始める温度」である、と定義されており、以下の方法で測定することができる。成分(B)の5質量%水溶液を試験管に約40mmの高さまで入れた後、温度計をこの中に入れ、曇りを生ずる温度より約2〜3℃高い温度まで温度計でよく撹拌しなから加温し、再びよく撹拌しながら空冷し、透明になったときの温度を、曇点として測定することができる。また、室温で水溶液が曇りを生じている時は、水溶液が透明になるまでよく撹拌しながら冷却し、再びよく撹拌しながら濁りを生ずる温度まで徐々に加温し、次に徐々に撹拌しながら冷却し、透明になった時の温度を、曇点として測定することができる。
【0017】
式(I)中のZは、2〜4個の水酸基を有するC
2−7多価アルコールから水酸基を除いた残基またはC
1−2アルキルグルコシドから水酸基を除いた残基である。ここで、「C
1−2アルキルグルコシド」とは、グルコースの一つの水酸基の水素原子が、C
1−2アルキル基で置き換わったエーテルを意味する。
【0018】
2〜4個の水酸基を有するC
2−7多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。C
1−2アルキルグルコシドとしては、例えば、メチルグルコシド等が挙げられる。
【0019】
式(I)中のaは、2〜4の数であり、より好ましく2〜3の数である。aが2〜3の数であると、化粧料組成物の透明性および安定性がさらに改善する。
【0020】
式(I)中のZは、好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、またはメチルグルコシドから水酸基を除いた残基であり、より好ましくはエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンまたはトリメチロールプロパンから水酸基を除いた残基であり、さらに好ましくはグリセリンから水酸基を除いた残基である。
【0021】
式(I)中のPOはオキシプロピレン基であり、EOはオキシエチレン基であり、BOはオキシC
4アルキレン基である。BOとしては、1,2−ブチレンオキシド由来のオキシブチレン基が好ましい。
【0022】
式(I)中のl、mおよびnは、それぞれ、PO、EOおよびBOの1分子あたりの平均付加数である。
【0023】
lは、1〜30の数、好ましくは1〜20の数、より好ましくは1〜10の数である。lが1未満であると、化粧料組成物の透明性および安定性が悪化し、さらに成分(A)による肌のツヤ出し、キメ改善の効果が発揮されない可能性がある。lが30を越えると、化粧料組成物の肌への塗布時にべたつきが生ずる。
【0024】
mは、1〜30の数、好ましくは1〜20の数、より好ましくは1〜10の数である。mが1未満であると、化粧料組成物の容器への充填時に泡立ちが生じてしまう可能性があり、mが30を越えると、化粧料組成物の肌への塗布時にべたつきが生ずる。
【0025】
nは、1〜2の数、好ましくは1である。nが2を越えると、化粧料組成物の透明性および安定性が悪化する場合がある。
【0026】
POの量は、POおよびEOの合計100質量部に対して、好ましくは30〜90質量部、より好ましくは30〜60質量部、さらに好ましくは40〜50質量部である。POの量が、上記の好ましい範囲内であれば、透明性、安定性、肌への塗布時のべたつきのバランスが良い化粧料組成物を得ることができる。
【0027】
式(I)におけるPOおよびEOの結合部分は「−(PO)
l(EO)
m−」と記載しているが、この記載は、POおよびEOが、ブロック状ではなく、ランダム状に結合していることを表す。また、この記載はPOおよびEOがランダム状に結合していることを表すため、式(I)の「Z−{O−」部分に、POではなく、EOが結合しているアルキレンオキシド誘導体も、本発明の成分(B)に包含される。
【0028】
本発明の成分(B)と異なり、POおよびEOがブロック状に結合しているアルキレンオキシド誘導体を使用すると、化粧料組成物の肌への塗布時に肌にツヤが出ず、キメが改善されない場合や、化粧料組成物の透明性および安定性が悪化する場合があり、さらに、塗布後のべたつきが生じてしまう場合がある。
【0029】
化粧料組成物中の成分(B)の含有量は、0.1〜15質量%、好ましくは0.5〜12質量%、より好ましくは1〜10質量%である。この含有量が0.1質量%未満である場合、成分(A)を化粧料組成物中に可溶化させにくく、化粧料組成物の透明性および安定性が低下する場合があり、逆にこの含有量が15質量%を上回ると、化粧料組成物の肌への塗布時にべたつきが生じ、化粧料組成物として適切な使用感触を得られない可能性がある。
【0030】
成分(B)/成分(A)の質量比は、5〜20、好ましくは5〜15、より好ましくは8〜15である。この質量比が5未満である場合、化粧料組成物中への成分(A)の可溶化が困難であり、化粧料組成物の透明性および安定性が低下する可能性がある。逆に、この質量比が20を上回る場合、肌のツヤ出し、キメが改善されず、化粧料組成物の肌への塗布時におけるべたつきが生ずる。
【0031】
成分(B)は、公知の方法で製造することができる。例えば、2〜4個の水酸基を有するC
2−7多価アルコールまたはC
1−2アルキルグルコシド(即ち、Z−(OH)
a)を出発原料として使用し、出発原料にエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドをランダムに付加させた後、C
4アルキレンオキシドを付加させることによって、成分(B)を製造することができる。
【0032】
<(成分(C))>
本発明の化粧料組成物は、成分(C)として、ポリ(オキシC
2−3アルキレン)メチルグルコシドを含有していてもよい。ここで「ポリ(オキシC
2−3アルキレン)メチルグルコシド」とは、メチルグルコシドが有する四つのヒドロキシ基の全てに、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドを付加させて得られる化合物を意味する。成分(C)を使用することで、肌のツヤを出し、キメを整える化粧料組成物の効果が向上する。成分(C)は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0033】
成分(C)中のオキシC
2−3アルキレンは、オキシエチレンおよび/またはオキシプロピレンである。成分(C)1分子あたりのオキシC
2−3アルキレンの平均付加数は、好ましくは5〜30、より好ましくは10〜20である。
【0034】
ポリ(オキシC
2−3アルキレン)メチルグルコシドとしては、例えば、メチルグルセス−10(即ち、1分子あたりのオキシエチレン基の平均付加数:10)、メチルグルセス−20(即ち、1分子あたりのオキシエチレン基の平均付加数:20)、PPG−10メチルグルコース(即ち、1分子あたりのオキシプロピレン基の平均付加数:10)、PPG−20メチルグルコース(即ち、1分子あたりのオキシプロピレン基の平均付加数:20)等が挙げられる。これらの中で、PPG−10メチルグルコース、PPG−20メチルグルコースが好ましく、PPG−10メチルグルコースがより好ましい。
【0035】
成分(C)を使用する場合、化粧料組成物中のその含有量は、0.1〜5%質量%、好ましくは0.5〜4質量%、より好ましくは1〜3質量%である。
【0036】
<その他の任意成分>
本発明の化粧料組成物は、その他の任意成分として、化粧品に一般的に用いられている成分を含有していてもよい。その他の任意成分としては、例えば、界面活性剤、エタノール、イソプロパノール等の溶剤、炭化水素油、エステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン油等の油分、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の保湿剤、エチレンジアミン四酢酸塩、エデト酸等のキレート剤、ジステアリン酸エチレングリコール等のパール化剤、パラメトキシケイ皮酸エステル、メトキシジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤、増粘剤、酸化防止剤、pH調整剤、植物抽出物、アミノ酸、ビタミン類、色素、香料等が挙げられる。
【0037】
<水>
本発明の化粧料組成物において、成分(A)および成分(B)、並びに必要に応じて使用し得る成分(C)およびその他の任意成分以外の残部は水である。化粧料組成物中の水の含有量は、好ましくは70〜99質量%、より好ましくは75〜95質量%、さらに好ましくは80〜90質量%である。
【0038】
本発明の化粧料組成物は、常法に従い、成分(A)および成分(B)、並びに必要に応じて成分(C)およびその他の任意成分を混合することによって、製造できる。また、化粧料組成物の剤型に特に限定はなく、例えば、透明系液体状、パール系液体状、ペースト状、クリーム状、ゲル状、固形状、エアゾール型スプレー、非エアゾール型のスプレー状等が挙げられる。
【実施例】
【0039】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、上記・下記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
なお、以下の「%」および「部」は、特段の記載が無い限り、それぞれ「質量%」および「質量部」を意味する。
【0040】
合成例1:成分(B−1)の合成
エチレングリコール50gと触媒として水酸化カリウム3gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら混合物を140℃に加熱し、水酸化カリウムをエチレングリコール中に完全に溶解させた。次に、オートクレーブ中の混合物の温度を140℃に維持しながら、滴下装置によりエチレンオキシド284gとプロピレンオキシド234gの混合物をオートクレーブ中に滴下させ、前記温度で混合物を2時間攪拌した。オートクレーブ中の混合物の温度を140℃に維持しながら、さらに滴下装置により1,2−ブチレンオキシド116gをオートクレーブ中に滴下させ、前記温度で混合物を2時間攪拌した。その後、オートクレーブより混合物を取り出し、そのpHを塩酸で中性とした後、混合物中の水分を除去するため、減圧−0.095MPa(ゲージ圧)および100℃で1時間処理した。この処理の後、生成した塩を除去するため、混合物の濾過を行い、アルキレンオキシド誘導体(成分(B−1))を得た。また、JIS K1557−1に準じた水酸基価測定によって得られる値から、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物の数平均分子量、および1,2−ブチレンオキシド付加物の数平均分子量を算出し、l、mおよびnの値を特定した。
【0041】
合成例2:成分(B−2)〜成分(B’−2)の合成
出発原料の種類、並びにエチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび1,2−ブチレンオキシドの付加量を変更したこと以外は、合成例1と同様の方法にて、アルキレンオキシド誘導体(成分(B−2)〜成分(B’−2))を合成した。
【0042】
成分(B−1)〜成分(B’−2)のために合成例1および2で使用した出発原料(Z−(OH)
a)、並びに得られた成分(B−1)〜成分(B’−2)の式(I)のa、l、mおよびn、POおよびEOの合計100質量部に対するPOの量、並びに5%水溶液の曇点を、表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
実施例1〜10および比較例1〜10
合成例1または2で得られた成分(B−1)〜成分(B’−2)、並びに以下に記載する成分(A)、成分(A’)、成分(B’−3)〜成分(B’−5)、成分(C)、共通成分および水を、表2に示した量で、室温にて均一になるまで混合し、液状の化粧料組成物を得た。
【0045】
<成分(A)および成分(A’)>
成分(A−1):エチルヘキシルグリセリン(SACHEM,Inc.製、3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオール)
成分(A’−1):シリコーン油(信越シリコーン株式会社製「KF−995」)
【0046】
<成分(B’)>
成分(B’−3):ラウリル硫酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)
成分(B’−4):ジエチレングリコールモノブチルエーテル(和光純薬工業株式会社製、5%水溶液の曇点:30℃)
成分(B’−5):POE(20)POP(8)セチルエーテル(セタノールにオキシプロピレンおよびオキシエチレンを付加重合させて得られるブロックポリマー(オキシプロピレン基およびオキシエチレン基が、それぞれブロック状に結合)、日油株式会社製「ユニセーフ20P−8」、1分子あたりのオキシエチレン基の平均付加数:20、1分子あたりのオキシプロピレン基の平均付加数:8、5%水溶液の曇点:52℃)
【0047】
<成分(C)>
成分(C−1):メチルグルセス−10(日油株式会社製、1分子あたりのオキシエチレン基の平均付加数:10)
成分(C−2):メチルグルセス−20(日油株式会社製、1分子あたりのオキシエチレン基の平均付加数:20)
成分(C−3):PPG−10メチルグルコース(日油株式会社製、1分子あたりのオキシプロピレン基の平均付加数:10)
成分(C−4):PPG−20メチルグルコース(日油株式会社製、1分子あたりのオキシプロピレン基の平均付加数:20)
【0048】
<共通成分>
0.5%のPOE硬化ヒマシ油(60)(日油株式会社製「ユニオックスHC−60」、1分子あたりのオキシエチレン基の平均付加数:60)を、3%のグリセリン、3%の1,3−ブチレングリコール、1.5%のプロピレングリコール、0.05%のクエン酸、および0.2%のクエン酸ナトリウムを共通成分として使用した(共通成分の合計8.25%)。なお、前記の成分量は、化粧料組成物中の含有量を示す。
【0049】
<評価>
得られた実施例1〜10および比較例1〜10の化粧料組成物の肌のツヤ改善効果、肌のキメ改善効果、泡立ち抑制効果、透明性および安定性を以下のようにして評価した。結果を表2に示す。
【0050】
(a)肌のツヤ改善効果
パネラー10名が、化粧料組成物1mLを1日2回、手の甲に塗布し、2週間使用後の肌の状態について、下記基準で官能評価を行った。
3点:パネラーが、明らかに肌のツヤが改善したと感じた
2点:パネラーが、やや肌のツヤが改善したと感じた
1点:パネラーが、肌に変化を感じなかったか、または肌のツヤが悪くなったと感じた
【0051】
さらに、パネラー10名の評価の合計点を、下記基準で判定した。
◎:22点以上(化粧料組成物は、非常に優れた肌のツヤ改善効果を有する)
○:15点以上22点未満(化粧料組成物は、優れた肌のツヤ改善効果を有する)
×:15点未満(化粧料組成物は、肌のツヤ改善効果を有しない)
【0052】
(b)肌のキメ改善効果
パネラー10名が、化粧料組成物1mLを1日2回、手の甲に塗布し、2週間使用後の肌の状態について、下記基準で官能評価を行った。
3点:パネラーが、明らかに肌のキメが改善したと感じた
2点:パネラーが、やや肌のキメが改善したと感じた
1点:パネラーが、肌に変化を感じなかった、または肌のキメが悪くなったと感じた
【0053】
さらに、パネラー10名の評価の合計点を、下記基準で判定した。
◎:22点以上(化粧料組成物は、非常に優れた肌のキメ改善効果を有する)
○:15点以上22点未満(化粧料組成物は、優れた肌のキメ改善効果を有する)
×:15点未満(化粧料組成物は、肌のキメ改善効果を有しない)
【0054】
(c)泡立ち抑制効果
泡立ち抑制効果は、ロスマイルス法、JIS K 3362「家庭用合成洗剤試験方法」に準じた方法で評価した。その概要は、化粧料組成物200mLを所定の温度条件のもとで900mmの高さから30秒間で水面上に落下させたときに生じる泡の高さを判定するものである。本評価においては、温度条件を25℃に設定したときの液面における落下後および30秒後の泡の高さから泡立ち抑制の有無を観察し、それぞれの場合において下記基準で採点し、これらの合計点で評価した。
<泡立ちの抑制効果>
3点:落下直後において泡立ちが2mm未満
2点:落下直後において泡立ちが5mm未満
1点:落下直後において泡立ちが5mm以上
<泡立ちの消泡効果>
3点:落下30秒後において泡が殆ど消泡した
2点:落下30秒後において泡が5mm未満
1点:落下30秒において泡が5mm以上
<合計点>
◎:6〜5点
○:4〜3点
×:2点
【0055】
(d)透明性および安定性
化粧料組成物50mLを透明ガラス容器に入れて密封し、0℃、25℃および40℃で1ヶ月間保存した。1ヵ月後に、それぞれの温度で保存した化粧料組成物の外観を観察して、下記基準で判定した。
○:保存後の化粧料組成物の外観が、いずれの温度でも無色透明であり、変化が無かった
×:保存後の化粧料組成物の外観が、いずれかの温度において半透明または白濁し、析出、固化、分離等の変化があった
【0056】
【表2-1】
【0057】
【表2-2】
【0058】
表2より明らかなように、実施例1〜10の化粧料組成物はいずれも優れた性能を有していた。
【0059】
本発明の成分(B)の要件を満たさない成分(B’−1)または成分(B’−2)を使用する比較例1および2の化粧料組成物では、油成分(即ち、成分(A−1))を可溶化できず、透明性および安定性が悪くなった。
【0060】
成分(B’−3)(ラウリル硫酸ナトリウム)を使用する比較例3の化粧料組成物では、油成分を可溶化でき、透明性および安定性は優れていたが、肌のツヤ改善効果、肌のキメ改善効果、および泡立ち抑制効果が低かった。
【0061】
成分(B’−4)(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)を使用する比較例4の化粧料組成物では、油成分を可溶化できず、透明性および安定性が悪くなった。
【0062】
成分(B’−5)(POE(20)POP(8)セチルエーテル)を使用する比較例5の化粧料組成物では、泡立ち抑制効果が不十分であった。
【0063】
成分(A’−1)(シリコーン油)を使用する比較例6の化粧料組成物では、肌のツヤ改善効果、肌のキメ改善効果、並びに透明性および安定性が悪かった。
【0064】
成分(B)/成分(A)の質量比が5〜20の範囲外である比較例7〜10の化粧料組成物では、肌のツヤ改善効果、肌のキメの改善効果、泡立ち抑制効果、または透明性および安定性のいずれかが、実施例1〜10の化粧料組成物に比べて劣っていた。
【0065】
実施例11
上述の成分(A−1)(エチルヘキシルグリセリン)、成分(B−3)および成分(C−3)(PPG−10メチルグルコース)、並びに下記成分を表3に示す量で、室温にて均一になるまで混合することによって、液状の化粧料組成物(化粧水)が得られる。
【0066】
【表3】