特開2017-223625(P2017-223625A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-223625(P2017-223625A)
(43)【公開日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】位置検出システム
(51)【国際特許分類】
   G01S 5/02 20100101AFI20171124BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20171124BHJP
【FI】
   G01S5/02 Z
   H04W64/00 160
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-121125(P2016-121125)
(22)【出願日】2016年6月17日
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162031
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 豊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100175721
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 秀文
(72)【発明者】
【氏名】高田 昌太
(72)【発明者】
【氏名】村上 伸太郎
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062AA07
5J062BB05
5J062CC18
5J062FF01
5J062HH05
5K067AA41
5K067BB21
5K067CC08
5K067DD19
5K067DD20
5K067DD43
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE13
5K067EE16
5K067FF03
5K067FF16
5K067FF23
5K067HH22
5K067HH23
5K067JJ53
5K067JJ54
(57)【要約】
【課題】既存の設備を利用して、対象者の位置を検出することができる位置検出システムを提供する。
【解決手段】対象者の位置を検出するための位置検出システム1であって、前記対象者が携帯する監視対象者端末3に設けられ、建物内に既設された複数のルータ2から個別に識別可能な電波を受信する電波受信部31と、電波受信部31が受信する電波の識別情報及び電波強度に基づいて、前記対象者の位置を判定する位置判定部130と、を具備する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の位置を検出するための位置検出システムであって、
前記対象者が携帯する対象者端末に設けられ、建物内に既設された複数の電波送信手段から個別に識別可能な電波を受信する電波受信部と、
前記電波受信部が受信する電波の識別情報及び電波強度に基づいて、前記対象者の位置を判定する位置判定部と、
を具備する、
位置検出システム。
【請求項2】
前記電波送信手段は、WiFi通信のためのルータである、
請求項1に記載の位置検出システム。
【請求項3】
複数の地点のそれぞれにおいて受信可能な電波の前記識別情報及び前記電波強度のデータを保持するデータ保持部を有し、
前記位置判定部は、
前記電波受信部が受信する電波の前記識別情報及び前記電波強度と、前記各地点において受信可能な電波の前記識別情報及び前記電波強度とを照合することにより、前記対象者の位置を判定する、
請求項1又は請求項2に記載の位置検出システム。
【請求項4】
前記電波送信手段の位置情報のデータを保持するデータ保持部を有し、
前記位置判定部は、
前記電波受信部が受信する電波の前記識別情報に基づいて、当該電波を送信した電波送信手段を特定し、
特定された前記電波送信手段の位置情報に基づいて、前記対象者の位置を判定する、
請求項1又は請求項2に記載の位置検出システム。
【請求項5】
前記位置判定部によって判定された前記対象者の位置情報を時系列に蓄積する位置情報蓄積部を具備する、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の位置検出システム。
【請求項6】
前記位置判定部によって判定された前記対象者の位置情報を報知する位置情報報知部を具備する、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の位置検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対象者の位置を検出するための位置検出システムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、対象者の位置を検出するための位置検出システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1には、無線タグと、当該無線タグと無線通信可能な複数の基地局とを備える無線タグ位置検出システムが記載されている。当該無線タグには、基地局からの電波を受信するタグ側受信手段と、基地局からの電波の電波強度を検出する電波強度検出手段とが設けられており、当該電波強度に基づいて無線タグの位置が検出される。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、新たに基地局を設置する必要があるため、技術の導入に係る手間やコストの問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−205287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、既存の設備を利用して、対象者の位置を検出することができる位置検出システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、対象者の位置を検出するための位置検出システムであって、前記対象者が携帯する対象者端末に設けられ、建物内に既設された複数の電波送信手段から個別に識別可能な電波を受信する電波受信部と、前記電波受信部が受信する電波の識別情報及び電波強度に基づいて、前記対象者の位置を判定する位置判定部と、を具備するものである。
【0009】
請求項2においては、前記電波送信手段は、WiFi通信のためのルータであるものである。
【0010】
請求項3においては、複数の地点のそれぞれにおいて受信可能な電波の前記識別情報及び前記電波強度のデータを保持するデータ保持部を有し、前記位置判定部は、前記電波受信部が受信する電波の前記識別情報及び前記電波強度と、前記各地点において受信可能な電波の前記識別情報及び前記電波強度とを照合することにより、前記対象者の位置を判定するものである。
【0011】
請求項4においては、前記電波送信手段の位置情報のデータを保持するデータ保持部を有し、前記位置判定部は、前記電波受信部が受信する電波の前記識別情報に基づいて、当該電波を送信した電波送信手段を特定し、特定された前記電波送信手段の位置情報に基づいて、前記対象者の位置を判定するものである。
【0012】
請求項5においては、前記位置判定部によって判定された前記対象者の位置情報を時系列に蓄積する位置情報蓄積部を具備するものである。
【0013】
請求項6においては、前記位置判定部によって判定された前記対象者の位置情報を報知する位置情報報知部を具備するものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0015】
請求項1においては、既存の設備を利用して、対象者の位置を検出することができる。
【0016】
請求項2においては、既存のWiFi通信のためのルータを利用して、対象者の位置を検出することができる。
【0017】
請求項3においては、電波送信手段の位置情報が不明であっても、対象者の位置を検出することができる。
【0018】
請求項4においては、容易に対象者の位置を検出することができる。
【0019】
請求項5においては、対象者の移動ルートを検出することができる。
【0020】
請求項6においては、対象者の位置を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る位置検出システムの構成を示す図。
図2】データ保持部に格納されるデータの測定箇所を示す図。
図3】データ保持部に格納される電波情報のリストを示す図。
図4】本発明の一実施形態に係る位置検出システムの制御に関するフローチャート。
図5】(a)監視対象者端末が受信した電波の電波情報のリストの例を示す図。(b)その別例を示す図。
図6】データ保持部に格納される電波情報のリストの別例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
まず、図1及び図2を用いて、位置検出システム1の構成の概要について説明する。
【0023】
位置検出システム1は、特定地域内において、対象者の位置を検出するシステムである。ここで、「対象者」とは、位置検出システム1によって位置を検出される対象となる者のことをいう。位置検出システム1は、例えば、監視者(例えば親)が監視対象者(例えば子供)の位置を把握するために用いることができる。本実施形態においては、対象者が、子供等の監視対象者である例について説明することとする。
【0024】
また、「特定地域」は、複数の住居を含む任意の領域のことをいい、例えば市町村、街区等である。本実施形態においては、位置検出システム1は、街区内において、監視対象者の位置を検出するシステムとする。位置検出システム1は、ルータ2、監視対象者端末3、監視者端末4及びサーバー100を具備する。
【0025】
ルータ2は、WiFi(登録商標)の通信のために用いられるものである。ルータ2は、街区内の住居Rに既設されているものが用いられる。本実施形態においては、ルータ2として、ルータ2a、ルータ2b、ルータ2c、ルータ2d、ルータ2e、ルータ2f、ルータ2g及びルータ2hが、街区内の住居Rのそれぞれに既設であるとする(図2参照)。ルータ2は、WiFi通信のための無線の電波(以下、単に「電波」という)を所定の範囲に送信している。当該所定の範囲外においては、ルータ2から送信される電波を受信することはできない。また、ルータ2に近づけば近づくほど、受信する電波の強度(電波強度)は強くなる。
【0026】
監視対象者端末3は、監視対象者が携帯して使用する端末である。監視対象者端末3としては、データ(情報)を送受信可能な端末が用いられ、例えばパーソナルコンピュータや高機能携帯電話端末が用いられる。監視対象者端末3は、主として電波受信部31を具備する。
【0027】
電波受信部31は、ルータ2から送信される電波を受信するものである。電波受信部31は、受信している電波を定期的に確認し、受信していると確認された電波に関する情報(電波情報)を、後述するサーバー100に送信する。異なるルータ2から送信される電波は、それぞれ個別に識別可能な情報(識別情報)を有しており、電波受信部31が送信する電波情報には、当該識別情報が含まれる。また、電波受信部31が送信する電波情報には、当該電波受信部31が受信した電波の電波強度が含まれている。
【0028】
監視者端末4は、監視者が使用する端末である。監視者端末4としては、データを送受信可能な端末が用いられ、例えばパーソナルコンピュータや高機能携帯電話端末が用いられる。監視者端末4には、表示部4A及び入力部4Bが備えられる。表示部4Aは、画像や文字などから構成される表示データを表示する部分である。表示部4Aとしては、例えば液晶ディスプレイが用いられる。入力部4Bは、監視者が操作を行う部分である。入力部4Bとしては、例えばキーボードやタッチパネルが用いられる。監視者が入力部4Bを操作することにより、監視者端末4にデータが入力される。
【0029】
監視者端末4は、表示制御部41を具備する。表示制御部41は、画像や文字などから構成される表示データ(監視対象者の位置情報等)を表示部4Aに表示させる制御を行う。
【0030】
サーバー100は、監視対象者端末3及び監視者端末4とデータを送受信可能に構成されるものである。サーバー100は、データ保持部110、電波情報蓄積部120、位置判定部130及び位置情報蓄積部140を具備する。
【0031】
データ保持部110は、各種のデータを保持する(各種のデータが格納される)データベースである。データ保持部110には、街区内のある地点において受信可能な電波(ルータ2から送信される電波)の電波情報(識別情報及び電波強度)のデータが、予め格納されている。そして、データ保持部110には、任意の間隔をおいて設定された複数の地点における当該電波情報のデータが格納されている。データ保持部110が保持するデータは、多ければ多いほど、より正確に監視対象者の位置を判定することができる。
【0032】
電波情報蓄積部120は、監視対象者端末3の電波受信部31が受信した電波の電波情報(識別情報及び電波強度)を蓄積するものである。
【0033】
位置判定部130は、監視対象者端末3の電波受信部31が受信した電波の電波情報(識別情報及び電波強度)に基づいて、監視対象者の位置を判定するものである。具体的には、位置判定部130は、電波情報蓄積部120に蓄積された電波情報(識別情報及び電波強度)と、データ保持部110に保持された電波情報(識別情報及び電波強度)のデータとを照合することで、監視対象者の位置を判定する。
【0034】
位置情報蓄積部140は、位置判定部130によって判定(検出)された監視対象者の位置情報を時系列に蓄積するものである。位置情報蓄積部140に蓄積された位置情報は、監視者端末4に送信される。
【0035】
以下、図2及び図3を参照して、データ保持部110に格納されるデータの取得について説明する。
【0036】
まず、街区内の道路Wにおいて任意の間隔に配置された複数の測定地点(図2に示す地点Aから地点G)を設定する。そして、各地点において受信可能な電波の識別情報及び電波強度のデータを取得する。
【0037】
例えば、地点Aにおいては、識別情報が異なる6種類の電波が受信可能であったとする。この場合、6種類の電波の識別情報と電波強度のリストを作成する(図3の地点Aのリスト参照)。そして、地点Aのリストをデータ保持部110に保存する。他の地点(地点Bから地点G)についても、各地点における受信可能な電波の識別情報と電波強度のリストを作成する(図3の地点Bから地点Dのリスト参照。地点Eから地点Gのリストは省略している。)。そして、地点Bから地点Gのリストをデータ保持部110に保存する。なお、図2においては、ルータ2(2aから2h)の設置場所が示されているが、当該ルータ2の設置場所を事前に把握しておく必要はない。
【0038】
以下、図4を参照して、位置検出システム1の制御について説明する。
【0039】
ステップS10において、監視対象者端末3の電波受信部31は、受信している電波を確認し、受信していると確認された電波の電波情報(識別情報及び電波強度)を取得する。電波受信部31は、取得した電波情報をサーバー100に送信する。送信された電波情報は、電波情報蓄積部120に蓄積される。
【0040】
ステップS10の処理が終わると、位置検出システム1は、ステップS20に進む。
【0041】
ステップS20において、位置判定部130は、データ保持部110に格納されたリストに、監視対象者端末3(電波受信部31)が受信した電波の識別情報を含むものがあるか否かを判定する。位置判定部130は、データ保持部110に格納されたリストのうち、監視対象者端末3が受信した電波の識別情報を一つでも含むものがあれば、「ある」と判定する。
【0042】
一方、位置判定部130は、データ保持部110に格納されたリストのうち、電波受信部31が受信した電波の識別情報を含むものがなければ、「ない」と判定する。また、監視対象者端末3(電波受信部31)が、ルータ2から電波を全く受信しない場合にも、「ない」と判定する。
【0043】
監視対象者端末3が受信した電波の識別情報をもつリストがないと判定された場合(ステップS20で「NO」)、位置検出システム1は、ステップS30に進む。
【0044】
ステップS30において、位置判定部130は、ステップS20における判定結果に基づいて、監視対象者は街区内にいないと判定する。そして、位置検出システム1は、ステップS10へと戻る。
【0045】
一方、監視対象者端末3が受信した電波の識別情報をもつリストがあると判定された場合(ステップS20で「YES」)、位置検出システム1は、ステップS40に進む。
【0046】
ステップS40において、位置判定部130は、データ保持部110に格納されたリストの中から、監視対象者端末3が受信した電波の識別情報とリストに含まれる識別情報との一致が多いものを抽出する。より詳細には、位置判定部130は、前述の一致が多い上位1以上の地点(例えば3地点)のリストを抽出する。
【0047】
例えば、監視対象者端末3が受信した電波の識別情報及び電波強度が、図5(a)に示すものであったとする。監視対象者端末3が受信した電波の識別情報は、ルータ2a、ルータ2b、ルータ2c、ルータ2e、ルータ2f及びルータ2gの識別情報である。この場合、地点A及び地点Bのリストは、ルータ2a、ルータ2b、ルータ2c、ルータ2e、ルータ2f及びルータ2gの識別情報を有しているため(図3参照)、監視対象者端末3が受信した電波の識別情報と地点A及び地点Bのリストの識別情報とは全て一致する。したがって、位置判定部130は、データ保持部110に格納されたリスト(地点Aから地点Gのリスト)のうち、地点A及び地点Bのリストを抽出する。
【0048】
ステップS40の処理が終わると、位置検出システム1は、ステップS50に進む。
【0049】
ステップS50において、位置判定部130は、監視対象者端末3が受信した電波の電波強度に基づいて、監視対象者の位置を判定する。より詳細には、位置判定部130は、ステップS40で抽出したリストと、監視対象者端末3が受信した電波の電波情報とを照合し、同じ識別情報をもつ電波の電波強度の値を比較する。そして、位置判定部130は、この比較結果を総合的に考慮して、電波強度の値が近いリストの位置に監視対象者がいると判定する。図5(a)に示す例の場合、電波強度は地点Aのものと一致するので、監視対象者は地点Aにいると判定される。
【0050】
別例として、監視対象者端末3の電波受信部31が受信した電波の識別情報及び電波強度が、図5(b)に示すものであったとする。図5(b)に示す例の場合、電波強度は地点Bよりも地点Aのリストの方が近い値であるので、監視対象者は地点Aと地点Bの間の位置であって、地点Aに近い位置にいると判定される。
【0051】
ステップS50の処理が終わると、位置検出システム1は、ステップS60に進む。
【0052】
ステップS60において、位置情報蓄積部140は、位置判定部130によって判定された監視対象者の位置情報を格納する。
【0053】
ステップS10からステップS60までを繰り返すことにより、位置情報蓄積部140には、監視対象者の位置情報が時系列に蓄積される。なお、監視対象者端末3は、受信した電波の電波情報(識別情報及び電波強度)を定期的に(例えば1分間隔で)取得し(ステップS10参照)、その都度、ステップS20からステップS60までの処理が行われる。
【0054】
サーバー100は、監視者からの要求があると、位置情報蓄積部140に蓄積された監視対象者の位置情報を監視者端末4に送信する。監視者は、監視者端末4の入力部4Bを操作することにより、位置情報の送信を要求することができる。監視者端末4に送信された位置情報は、表示制御部41の制御により、監視者端末4の表示部4Aに表示される。これにより、監視対象者の位置情報が監視者に報知される。したがって、監視者は、監視対象者がどこにいるかを把握することができる。
【0055】
このように、本実施形態に係る位置検出システム1においては、自動で監視対象者の位置を検出することができ、また、監視者の要求に応じて監視対象者の位置を監視者に知らせてくれるので、監視者は、監視者がどこにいるかを容易に把握することができる。また、位置情報蓄積部140は、監視対象者の位置情報を時系列に蓄積しているので、監視者は、時系列に監視対象者の位置情報を追うことで、監視対象者の移動ルートを知ることができる。
【0056】
また、本実施形態に係る位置検出システム1は、WiFi通信のためのルータ2を用いて位置検出を行うので、GPSで位置検出し難い場所(地下や屋内)でも、監視対象者の位置を検出することができる。また、本実施形態に係る位置検出システム1は、住居に既設の設備(WiFi通信のためのルータ2)を用いて位置検出を行うので、ビーコンのように各所に送信機を設置する必要がなく、新たな設備投資に係る手間やコストを抑えることができる。
【0057】
また、本実施形態に係る位置検出システム1は、街区内の複数の地点のそれぞれにおいて受信可能な電波の識別情報及び電波強度のデータを用いて位置検出を行うので、ルータ2の位置情報が不明であっても、監視対象者の位置を検出することができる。したがって、ルータ2を保有する住居の住人に、わざわざルータ2に関する情報を開示してもらわなくても、監視対象者の位置を検出することができる。
【0058】
逆に、ルータ2の位置情報が事前にわかっている場合は、街区内の各地点(地点Aから地点G)における電波情報のデータを取得しなくても、監視対象者の位置検出を行うことができる。以下、図6を用いて、監視対象者の位置検出の方法の別例について説明する。
【0059】
データ保持部110は、図6に示すように、ルータ2の種類(名前)、及び当該ルータ2の位置情報(緯度及び経度)のリストを保持している。位置判定部130は、監視対象者端末3が受信した電波の識別情報から、当該電波を送信しているルータ2の種類を特定する。そうすると、特定されたルータ2の位置情報から、監視対象者のおおよその位置が推定される。
【0060】
次に、位置判定部130は、推定されるおおよその位置から、監視対象者端末3が受信した電波の電波強度に基づいて、監視対象者の位置情報を絞り込む。例えば、位置判定部130は、監視対象者端末3が受信した電波の電波強度に基づいて、電波強度が最も強い電波を送信したルータ2を特定する。そうすることで、位置判定部130は、特定したルータ2の近くに監視対象者がいると判定することができる。また、位置判定部130は、電波強度が高い2つのルータ2がある場合には、これら2つのルータ2の間に監視対象者がいると判定することができる。
【0061】
以上の如く、本実施形態に係る位置検出システム1は、対象者の位置を検出するための位置検出システム1であって、前記対象者が携帯する監視対象者端末3(対象者端末)に設けられ、建物内に既設された複数のルータ2(電波送信手段)から個別に識別可能な電波を受信する電波受信部31と、前記電波受信部31が受信する電波の識別情報及び電波強度に基づいて、前記対象者の位置を判定する位置判定部130と、を具備するものである。
このように構成することにより、既存の設備を利用して、対象者の位置を検出することができる。
【0062】
また、前記ルータ2は、WiFi通信のためのルータである。
このように構成することにより、既存のWiFi通信のためのルータ2を利用して、対象者の位置を検出することができる。
【0063】
また、複数の地点のそれぞれにおいて受信可能な電波の前記識別情報及び前記電波強度のデータを保持するデータ保持部110を有し、前記位置判定部130は、前記電波受信部31が受信する電波の前記識別情報及び前記電波強度と、前記各地点において受信可能な電波の前記識別情報及び前記電波強度とを照合することにより、前記対象者の位置を判定するものである。
このように構成することにより、ルータ2の位置情報が不明であっても、対象者の位置を検出することができる。
【0064】
また、前記ルータ2の位置情報のデータを保持するデータ保持部110を有し、前記位置判定部130は、前記電波受信部31が受信する電波の前記識別情報に基づいて、当該電波を送信したルータ2を特定し、特定された前記ルータ2の位置情報に基づいて、前記対象者の位置を判定するものである。
このように構成することにより、容易に対象者の位置を検出することができる。
【0065】
また、前記位置判定部130によって判定された前記対象者の位置情報を時系列に蓄積する位置情報蓄積部140を具備するものである。
このように構成することにより、対象者の移動ルートを検出することができる。
【0066】
また、前記位置判定部130によって判定された前記対象者の位置情報を報知する表示部4A(位置情報報知部)を具備するするものである。
このように構成することにより、対象者の位置を知ることができる。
【0067】
なお、本実施形態に係るルータ2は、本発明に係る電波送信手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る表示部4Aは、本発明に係る位置情報報知部の一形態である。
【0068】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0069】
例えば、本実施形態においては、電波送信手段としてWiFi通信のためのルータ2を用いるものとしたが、本発明の電波送信手段はこれに限定されるものではなく、例えば、bluetooth(登録商標)の通信に用いられる電波送信手段等の、個別に識別可能な電波を送信するものであればよい。
【0070】
また、本実施形態においては、監視者(例えば親)が監視対象者(例えば子供)の位置を把握するために用いるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、位置を検出する対象(対象者)は任意の者とすることができる。
【0071】
また、本実施形態においては、ルータ2は住居に既設のものを用いるものとしたが、住居に限らず、建物内(例えば会社、事務所等)に既設のものを用いてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1 位置検出システム
2 ルータ
3 監視対象者端末
4A 表示部
31 電波受信部
110 データ保持部
130 位置判定部
140 位置情報蓄積部
図1
図2
図3
図4
図5
図6