【解決手段】カメラモジュール10は、フロントケース1、リアケース2、及び、プリント基板3pを備える。フロントケース1は、底面を開口した基板収容室1rを内部に有しる。リアケース2は、フロントケース1の底面側から嵌合でき、基板収容室1rを密閉できる。プリント基板3pは、レンズ31及び撮像素子を含む複数の電子部品32を一方の面に実装し、複数のランド電極3rを他方の面に形成している。リアケース2は、複数の可動型プローブピン4を有する。可動型プローブピン4は、プリント基板3pの他方の面に向って、先端部をリアケース2の底部から突出した状態で配列している。フロントケース1にリアケース2を組み込んだ状態では、可動型プローブピン4の先端部をランド電極3rに接触できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図14は、従来技術によるカメラモジュールの構成を示す縦断面図であり、
図14(A)は、フロントケースとリアケースを嵌合する前の状態図、
図14(B)は、フロントケースとリアケースを嵌合した状態図である。
【0006】
図15は、従来技術によるカメラモジュールに備わるリアケースの構成を示す斜視図である。
図16は、従来技術によるカメラモジュールに備わる端子箱の構成を示す斜視図である。
【0007】
図14から
図16を参照すると、従来技術によるカメラモジュール9は、四角錐台状のフロントケース91とリアケース92を備えている。フロントケース91は、底面を開口した基板収容室91rを内部に有している。リアケース92は、フロントケース91の底面側から嵌合できる。そして、リアケース92は、基板収容室91rを密閉できる。
【0008】
図14を参照すると、従来技術によるカメラモジュール9は、プリント基板93pを更に備えている。プリント基板93pは、レンズ931及び撮像素子を含む複数の電子部品932を一方の面に実装している。又、プリント基板93pは、端子箱94を他方の面に実装している。
【0009】
図14(A)を参照すると、フロントケース91は、円形の穴91hを前面に開口している。
図14(B)を参照して、フロントケース91の底面にリアケース92が嵌合した状態では、レンズ931は、穴91hの周囲を内側から封鎖している。又、レンズ931は、穴91hを介して、撮影した映像を撮像素子に取り込むことができる。撮像素子は、撮影した映像を電気信号に変換できる。
【0010】
図14又は
図16を参照すると、端子箱94は、箱状のハウジング94h、金属シェル94s、及び、四つのベローズ形のコンタクト94cで構成している。ハウジング94hは、一方の面を開口している。金属シェル94sは、ハウジング94hの周囲を囲っている。
【0011】
図16を参照すると、コンタクト94cは、その自由端子部をハウジング94hの開口に向かって延出している。又、コンタクト94cは、その中間部をハウジング94hの内壁に圧入している。更に、コンタクト94cは、リード部941を固定端子部に有している。リード部941は、ハウジング94hの底面に配置されている。
【0012】
図14又は
図16を参照して、リード部941は、プリント基板93pの他方の面に形成したパッド(図示せず)にハンダ接合している。又、金属シェル94sは、プリント基板93pの他方の面に形成したハンダ座(図示せず)にハンダ接合している。これにより、端子箱94をプリント基板93pの他方の面に固定できる。
【0013】
図14又は
図15を参照すると、リアケース92は、ヘッダ92hを底面側に突出している。ヘッダ92hには、矩形の接続開口921を穿設している(
図14参照)。接続開口921には、図示しないハーネスの端末に設けた相手側コネクタを嵌合できる。
【0014】
図14を参照すると、接続開口921には、四つのピンコンタクト92pを配列している。図示しないハーネスの端末に設けた相手側コネクタを接続開口921に挿入すると、この相手側コネクタをピンコンタクト92pと電気的に接続できる。
【0015】
図14(A)又は
図15を参照すると、リアケース92は、台座92dを底面から突出している。台座92dは、四つの金属箔からなる円座92sを上面に配置している。円座92sは、ピンコンタクト92pの基端部と導通している。
【0016】
図14(B)を参照して、リアケース92をフロントケース91の底面側に嵌合した状態では、コンタクト94cの頂部の接点を円座92sに接触できる(
図12及び
図16参照)。これにより、プリント基板93pに実装した撮像素子を含む複数の電子部品932とピンコンタクト92pを電気的に接続できる。
【0017】
従来技術によるカメラモジュール9は、フロントケース91とリアケース92を組み立てることで、フロントケース91の底部側に配置したプリント基板93pの裏面から突出させたコンタクト94cをピンコンタクト92pに電気的に接続できる。そして、カメラモジュール9を相手側コネクタと接続できる。
【0018】
特許文献1によるカメラモジュールは、構造が簡単であり、部品点数が少なく小型化が容易で、組立が簡単になり組立工数も少なく、生産性に優れている、としている。
【0019】
しかし、
図14又は
図16を参照すると、特許文献1によるカメラモジュール9は、フロントケース91の底部側に配置したプリント基板93pの裏面に端子箱94を実装するなど部品点数も多く、プリント基板93pを完成するまで多くの組立工数を必要としている。簡易な構成のモジュール機器が求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
【0020】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、例えば、レンズ及び撮像素子をケースの内部に組み込んだカメラモジュールなどのモジュール機器であって、簡易な構成のモジュール機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明者は、少なくともレンズ及び撮像素子を含む電子部品を一方の面に実装したプリント基板を内部に配置したフロントケースと、フロントケースの底面を密閉自在なリアケースでモジュール機器を構成し、リアケースには、先端部が軸方向に進退自在な複数の可動型プローブピンを底部に設け、プリント基板には、可動型プローブピンの先端部が接触自在な薄箔のランド電極を他方の面に形成することで、構成が簡易になると考え、これに基づいて、以下のような新たなモジュール機器を発明するに至った。
【0022】
(1) 底面を開口した基板収容室を内部に有する四角錐台状のフロントケースと、前記フロントケースの底面側から、前記基板収容室を密閉自在なリアケースと、前記基板収容室に配置され、少なくともレンズ及び撮像素子を含む複数の電子部品を一方の面に実装したプリント基板と、を備え、前記リアケースは、前記プリント基板の他方の面に向って、先端部を底部から突出した状態で配列し、先端部が軸方向に進退自在な複数の可動型プローブピンを有し、前記プリント基板は、前記可動型プローブピンの先端部が接触自在な薄箔のランド電極を他方の面に形成している、モジュール機器。
【0023】
(2) 前記可動型プローブピンは、基端部を閉塞し、先端部を収束した円筒状の本体と、先端部が前記本体の先端部から出没自在に配置され、基端部が前記本体の内部に保持された棒状のプランジャーと、前記本体の内部に保持され、前記プランジャーの先端部が前記本体の先端部から突出する力を付勢する圧縮コイルばねと、を有し、前記本体は、相手側コンタクトと接続自在なピンコンタクトを基端部に有している、(1)記載のモジュール機器。
【0024】
(3) 前記リアケースは、相手側コネクタの両側に配置した一対のフランジを着脱自在に固定できるねじ穴を外壁に有している、(1)又は(2)記載のモジュール機器。
【発明の効果】
【0025】
本発明によるモジュール機器は、少なくともレンズ及び撮像素子を含む電子部品を一方の面に実装したプリント基板を内部に配置したフロントケースと、フロントケースの底面を密閉自在なリアケースと、を備え、リアケースは、先端部が軸方向に進退自在な複数の可動型プローブピンを底部に有し、プリント基板は、可動型プローブピンの先端部が接触自在な薄箔のランド電極を他方の面に形成しているので、構成を簡易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態によるモジュール機器の構成を示す斜視図であり、モジュール機器を前面側から観た状態図である。
【
図2】前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す斜視図であり、モジュール機器を背面側から観た状態図である。
【
図3】前記実施形態によるモジュール機器を前面側から観た斜視図であり、フロントケースとリアケースを対向配置した状態図である。
【
図4】前記実施形態によるモジュール機器を背面側から観た斜視図であり、フロントケースとリアケースを対向配置した状態図である。
【
図5】前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す図であり、
図5(A)は、モジュール機器の正面図、
図5(B)は、モジュール機器の平面図、
図5(C)は、モジュール機器の右側面図、
図5(D)は、モジュール機器の左側面図、
図5(E)は、モジュール機器の下面図、
図5(F)は、モジュール機器の背面図、
図5(G)は、モジュール機器を背面側から観た斜視図である。
【
図6】前記実施形態によるモジュール機器に備わるリアケースの構成を示す斜視図である。
【
図7】前記実施形態によるモジュール機器に備わる可動型プローブピンの構成を示す図であり、
図7(A)は、可動型プローブピンの正面図、
図7(B)は、可動型プローブピンの正面分解組立図である。
【
図8】前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す縦断面図であり、フロントケースにプリント基板を組み込む前の状態図である。
【
図9】前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す縦断面図であり、フロントケースにプリント基板を組み込んだ状態図である。
【
図10】前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す縦断面図であり、フロントケースにリアケースを組み込んだ初期の状態図である。
【
図11】前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す縦断面図であり、フロントケースにリアケースを完全に組み込んだ状態図である。
【
図12】前記実施形態によるモジュール機器の要部を拡大した縦断面図であり、可動型プローブピンがプリント基板のランド電極に接触する前の状態図である。
【
図13】前記実施形態によるモジュール機器の要部を拡大した縦断面図であり、可動型プローブピンがプリント基板のランド電極に接触した状態図である。
【
図14】従来技術によるカメラモジュールの構成を示す縦断面図であり、
図14(A)は、フロントケースとリアケースを嵌合する前の状態図、
図14(B)は、フロントケースとリアケースを嵌合した状態図である。
【
図15】従来技術によるカメラモジュールに備わるリアケースの構成を示す斜視図である。
【
図16】従来技術によるカメラモジュールに備わる端子箱の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[モジュール機器の構成]
最初に、本発明の一実施形態によるモジュール機器の構成を説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態によるモジュール機器の構成を示す斜視図であり、モジュール機器を前面側から観た状態図である。
図2は、前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す斜視図であり、モジュール機器を背面側から観た状態図である。
【0029】
図3は、前記実施形態によるモジュール機器を前面側から観た斜視図であり、フロントケースとリアケースを対向配置した状態図である。
図4は、前記実施形態によるモジュール機器を背面側から観た斜視図であり、フロントケースとリアケースを対向配置した状態図である。
【0030】
図5は、前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す図であり、
図5(A)は、モジュール機器の正面図、
図5(B)は、モジュール機器の平面図、
図5(C)は、モジュール機器の右側面図、
図5(D)は、モジュール機器の左側面図、
図5(E)は、モジュール機器の下面図、
図5(F)は、モジュール機器の背面図、
図5(G)は、モジュール機器を背面側から観た斜視図である。
【0031】
図6は、前記実施形態によるモジュール機器に備わるリアケースの構成を示す斜視図である。
図7は、前記実施形態によるモジュール機器に備わる可動型プローブピンの構成を示す図であり、
図7(A)は、可動型プローブピンの正面図、
図7(B)は、可動型プローブピンの正面分解組立図である。
【0032】
図8は、前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す縦断面図であり、フロントケースにプリント基板を組み込む前の状態図である。
図9は、前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す縦断面図であり、フロントケースにプリント基板を組み込んだ状態図である。
【0033】
図10は、前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す縦断面図であり、フロントケースにリアケースを組み込んだ初期の状態図である。
図11は、前記実施形態によるモジュール機器の構成を示す縦断面図であり、フロントケースにリアケースを完全に組み込んだ状態図である。
【0034】
(全体構成)
図1から
図6を参照すると、本発明の一実施形態によるモジュール機器(以下、カメラモジュールという)10は、四角錐台状のフロントケース1とリアケース2を備えている。又、カメラモジュール10は、プリント基板3pを備えている(
図4参照)。
【0035】
図4を参照すると、フロントケース1は、底面を開口した基板収容室1rを内部に有している(
図8参照)。
図1から
図5を参照すると、リアケース2は、フロントケース1の底面側から嵌合できる。そして、リアケース2は、基板収容室1rを密閉できる。フロントケース1の端縁とリアケース2の端縁は、超音波加工により接合することが好ましい。
【0036】
図8から
図11を参照すると、プリント基板3pは、レンズ31及び撮像素子を含む複数の電子部品32を一方の面に実装している。又、プリント基板93pは、複数の薄箔のランド電極3rを他方の面に形成している(
図4参照)。これらのランド電極3rは、数の電子部品32と電気的に接続している。
【0037】
図8を参照すると、フロントケース1は、円形の穴11hを前面に開口している。
図1又は
図2及び
図9から
図11を参照して、フロントケース1の底面にリアケース2が嵌合した状態では、レンズ31は、穴11hの周囲を内側から封鎖している。又、レンズ31は、穴11hを介して、撮影した映像を撮像素子に取り込むことができる。撮像素子は、撮影した映像を電気信号に変換できる。
【0038】
図3又は
図6及び8から
図11を参照すると、リアケース2は、六つの可動型プローブピン4を有している。これらの可動型プローブピン4は、プリント基板3pの他方の面に向って、先端部をリアケース2の底部から突出した状態で配列している。可動型プローブピン4は、その先端部を軸方向に進退できる。
【0039】
図11を参照して、フロントケース1にリアケース2を完全に組み込んだ状態では、可動型プローブピン4の先端部をランド電極3rに接触できる。
【0040】
図1から
図11を参照すると、実施形態によるカメラモジュール10は、少なくともレンズ31及び撮像素子を含む電子部品32を一方の面に実装したプリント基板3pを内部に配置したフロントケース1と、フロントケース1の底面を密閉自在なリアケース2と、を備え、リアケース2は、先端部が軸方向に進退自在な複数の可動型プローブピン4を底部に有し、プリント基板3pは、可動型プローブピン4の先端部が接触自在な薄箔のランド電極3rを他方の面に形成しているので、構成を簡易にできる。
【0041】
(リアケースの構成)
次に、実施形態によるリアケース2の構成を説明する。
図2又は
図4を参照すると、リアケース2は、ヘッダ2hを底面側に突出している。ヘッダ2hには、矩形の接続開口21を穿設している(
図8から
図11参照)。接続開口21には、ハーネス8の端末に設けたプラグ(相手側コネクタ)81を嵌合できる(
図1参照)。より具体的には、接続開口21には、プラグ81に設けたヘッダ81hを嵌合できる(
図1参照)。
【0042】
図2又は
図4を参照すると、接続開口21には、後述する六つのピンコンタクト41pを配列している。
図1を参照して、ハーネス8の端末に設けたプラグ81を接続開口21に挿入すると、プラグ81をピンコンタクト41pと電気的に接続できる。
【0043】
図1を参照すると、プラグ81は、一対のフランジ81f・81fを両側に配置している。これらのフランジ81f・81fには、図示しないねじ部材を挿通できる穴811を開口している。
【0044】
一方、
図2又は
図4を参照すると、ヘッダ2hには、一対のねじ穴21s・21sを外壁に有している。図示しないねじ部材を用いて、一対のフランジ81f・81fをヘッダ2hに着脱自在に固定できる(
図1参照)。これにより、ハーネス8の端末をカメラモジュール10に確実に固定できる。
【0045】
図3又は
図6を参照すると、リアケース2は、台座21dを底面から突出している。台座21dには、後述する可動型プローブピン4のピンコンタクト41pを先頭に、可動型プローブピン4の本体41を底部側から圧入している。
【0046】
(可動型プローブピンの構成)
次に、実施形態による可動型プローブピン4の構成を説明する。
【0047】
図12は、前記実施形態によるモジュール機器の要部を拡大した縦断面図であり、可動型プローブピンがプリント基板のランド電極に接触する前の状態図である。
図13は、前記実施形態によるモジュール機器の要部を拡大した縦断面図であり、可動型プローブピンがプリント基板のランド電極に接触した状態図である。
【0048】
図7又は
図12及び
図13を参照すると、可動型プローブピン4は、円筒状の本体41、棒状のプランジャー42、及び、圧縮コイルばね43を有している。又、本体41は、ピンコンタクト31pを基端部に有している。そして、可動型プローブピン4は、導電性を有するこれらの金属部材で構成している。これらの金属部材は、金メッキを施すことが好ましく、接触抵抗を低減できる。
【0049】
図7又は
図12及び
図13を参照すると、本体41は、基端部を閉塞し、先端部を収束している。プランジャー42は、その先端部が本体41の先端部から出没自在に配置されている。又、プランジャー42は、その基端部が本体41の内部に保持されている。圧縮コイルばね43は、本体41の内部に保持されている。又、圧縮コイルばね43は、プランジャー42の先端部が本体41の先端部から突出する力を付勢している。
【0050】
図9又は
図12を参照して、フロントケース1にリアケース2を組み込む前の状態、及び、可動型プローブピン4がプリント基板3pのランド電極3rに接触する前の状態では、圧縮コイルばね43に付勢されて、プランジャー42は、その先端部を本体41の先端部から突出している。
【0051】
図11又は
図13を参照して、フロントケース1にリアケース2を組み込んだ状態、及び、可動型プローブピン4がプリント基板3pのランド電極3rに接触した状態では、プランジャー42は、後退して圧縮コイルばね43を圧縮している。そして、圧縮コイルばね43の反作用で、プランジャー42は、所定の接触圧をランド電極3rに付与できる。
【0052】
図1又は
図2及び
図4を参照して、ハーネス8の端末に設けたプラグ81を接続開口21に挿入すると、プラグ81に設けた相手側コンタクトとピンコンタクト41pを電気的に接続できる。
【0053】
[モジュール機器の作用]
次に、実施形態によるカメラモジュール10の作用及び効果を説明する。
【0054】
図1から
図11を参照すると、実施形態によるカメラモジュール10は、少なくともレンズ31及び撮像素子を含む電子部品32を一方の面に実装したプリント基板3pを内部に配置したフロントケース1と、フロントケース1の底面を密閉自在なリアケース2と、を備え、リアケース2は、先端部が軸方向に進退自在な複数の可動型プローブピン4を底部に有し、プリント基板3pは、可動型プローブピン4の先端部が接触自在な薄箔のランド電極3rを他方の面に形成しているので、従来のカメラモジュールと比較して、構成を簡易にできる。
【0055】
図11又は
図13を参照すると、プランジャー42は、圧縮コイルばね43を圧縮している。そして、圧縮コイルばね43の反作用で、プランジャー42は、所定の接触圧をランド電極3rに付与できる。
【0056】
図2又は
図4を参照すると、図示しないねじ部材を用いて、一対のフランジ81f・81fをヘッダ2hに着脱自在に固定できる(
図1参照)。これにより、ハーネス8の端末をカメラモジュール10に確実に固定できる。
【0057】
本発明によるモジュール機器は、次の効果を奏することができる。
(1)フロントケースの内部に配置したプリント基板と、リアケースに設けた可動型プローブピンを直結できるので、モジュール機器の部品点数を削減でき、組立工数を削減できる。
(2)従来のモジュール機器と比べて、その奥行長さを短縮できる。
(3)従来のベローズ形のコンタクトと比較して、可動型プローブピンは、ストロークの設定が容易である。
(4)フロントケースとリアケースを嵌合することで、プリント基板と可動型プローブピンを直結できる。
【0058】
本発明によるモジュール機器は、適宜な取り付け部材を用いて、監視カメラとして使用することもできる。又、本発明によるモジュール機器は、車載用に用途を限定されることなく、携帯電話機に応用することが期待できる。