特開2017-224122(P2017-224122A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ オムロン株式会社の特許一覧
特開2017-224122情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム
<>
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000003
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000004
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000005
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000006
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000007
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000008
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000009
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000010
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000011
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000012
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000013
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000014
  • 特開2017224122-情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-224122(P2017-224122A)
(43)【公開日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】情報媒体、情報媒体処理装置、情報媒体処理方法、および情報媒体処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/06 20060101AFI20171124BHJP
   G07B 15/00 20110101ALI20171124BHJP
   G06K 7/12 20060101ALI20171124BHJP
   G07B 1/00 20060101ALI20171124BHJP
【FI】
   G06K19/06 140
   G07B15/00 F
   G06K7/12
   G07B1/00 A
   G07B1/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-118467(P2016-118467)
(22)【出願日】2016年6月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】特許業務法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西本 昌平
【テーマコード(参考)】
3E026
3E127
【Fターム(参考)】
3E026AA06
3E127AA03
3E127CA02
3E127DA02
3E127DA33
3E127EA02
(57)【要約】
【課題】情報コードの読取領域に翳すべき情報コードを誤認する利用者の増加を抑え、かつ情報コードを読取領域に適正に翳していない利用者に対して案内が行える技術を提供する。
【解決手段】乗車券1には、第1の情報を示す2次元コード2と、第2の情報を示す2次元コード3とが形成されている。2次元コード2は、第1の波長の光が照射されると、照射された第1の波長の光を反射し、かつ第2の波長の光が照射されると、照射された第2の波長の光を反射する光学特性を有する。2次元コード3は、第1の波長の光が照射されると、照射された第1の波長の光の反射を妨げ、かつ第2の波長の光が照射されると、照射された第2の波長の光を反射する光学特性を有する。第1の波長と、第2の波長とは異なる波長である。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の情報を示す第1の情報コードと、第2の情報を示す第2の情報コードとが形成され、
前記第1の情報コードは、第1の波長の光が照射されると、照射された前記第1の波長の光を反射し、かつ前記第1の波長とは異なる第2の波長の光が照射されると、照射された前記第2の波長の光を反射する光学特性を有し、
前記第2の情報コードは、前記第1の波長の光が照射されると、照射された前記第1の波長の光の反射を妨げ、かつ前記第2の波長の光が照射されると、照射された前記第2の波長の光を反射する光学特性を有する、情報媒体。
【請求項2】
前記第1の情報コードと、前記第2の情報コードとは、異なる面に形成されている、請求項1に記載の情報媒体。
【請求項3】
前記第1の情報コードが示す前記第1の情報は、当該第1の情報コードが形成されている前記情報媒体の属性を示す属性情報を含む、請求項1、または2に記載の情報媒体。
【請求項4】
前記第2の情報コードが示す前記第2の情報は、他の前記情報媒体との間で共通し、予め定めた特定の情報である、請求項1〜3のいずれかに記載の情報媒体。
【請求項5】
前記第1の情報コードの一部を覆う第1の被覆部が形成され、
前記第1の被覆部は、前記第2の波長の光を透過させ、前記第1の波長の光の透過を妨げる光学特性を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の情報媒体。
【請求項6】
前記第2の情報コードを覆う第2の被覆部が形成され、
前記第2の被覆部は、前記第2の波長の光を透過させ、前記第1の波長の光の透過を妨げる光学特性を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の情報媒体。
【請求項7】
前記第1の情報コードの一部を覆う第1の被覆部、および前記第2の情報コードを覆う第2の被覆部が形成され、
前記第1の被覆部、および前記第2の被覆部は、前記第2の波長の光を透過させ、前記第1の波長の光の透過を妨げる光学特性を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の情報媒体。
【請求項8】
前記第1の情報コード、および前記第2の情報コードは、2次元コードである、請求項1〜7のいずれかに記載の情報媒体。
【請求項9】
前記第1の波長の光は、可視光であり、
前記第2の波長の光は、可視光でない、請求項1〜8のいずれかに記載の情報媒体。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の情報媒体を処理する情報媒体処理装置であって、
前記第1の波長の光を前記情報媒体の読取領域に照射する第1の照明部と、
前記第2の波長の光を前記情報媒体の前記読取領域に照射する第2の照明部と、
前記読取領域を撮像する撮像部と、
前記第1の照明部が前記第1の波長の光を前記情報媒体の前記読取領域に照射しているときに、前記撮像部によって撮像した前記読取領域の撮像画像、および前記第2の照明部が前記第2の波長の光を前記情報媒体の前記読取領域に照射しているときに、前記撮像部によって撮像した前記読取領域の撮像画像を処理し、前記読取領域に翳された情報コードが、前記第1の情報コードであるか、前記第2の情報コードであるかを判定する判定部と、を備えた情報媒体処理装置。
【請求項11】
前記判定部によって、前記読取領域に翳された情報コードが前記第1の情報コードであると判定されたとき、この第1の情報コードが示す第1の情報を用いて前記情報媒体を処理する媒体処理部と、
前記判定部によって、前記読取領域に翳された情報コードが前記第2の情報コードであると判定されたとき、前記第1の情報コードを前記読取領域に翳すことを案内する案内部と、を備えた請求項10に記載の情報媒体処理装置。
【請求項12】
請求項1〜9のいずれかに記載の情報媒体を処理する情報媒体処理装置であって、
前記第2の波長の光を前記情報媒体の読取領域に照射する照明部と、
前記読取領域を撮像する撮像部と、
前記照明部が前記第2の波長の光を前記情報媒体の前記読取領域に照射しているときに、前記撮像部によって撮像した前記読取領域の撮像画像を処理し、前記読取領域に翳された情報コードが、前記第1の情報コードであるか、前記第2の情報コードであるかを判定する判定部と、を備えた情報媒体処理装置。
【請求項13】
請求項1〜9のいずれかに記載の情報媒体を処理する情報媒体処理方法であって、
第1の照明部が前記第1の波長の光を前記情報媒体の読取領域に照射しているときに、撮像部によって前記読取領域を撮像する第1の撮像ステップと、
第2の照明部が前記第2の波長の光を前記情報媒体の読取領域に照射しているときに、撮像部によって前記読取領域を撮像する第2の撮像ステップと、
前記第1の撮像ステップで撮像した撮像画像、および前記第2の撮像ステップで撮像した撮像画像を処理し、前記読取領域に翳された情報コードが、前記第1の情報コードであるか、前記第2の情報コードであるかを判定する判定ステップ、を備えた情報媒体処理方法。
【請求項14】
請求項1〜9のいずれかに記載の情報媒体を処理する情報媒体処理装置のコンピュータに実行させる情報媒体処理プログラムであって、
第1の照明部が前記第1の波長の光を前記情報媒体の読取領域に照射しているときに、撮像部によって前記読取領域を撮像する第1の撮像ステップと、
第2の照明部が前記第2の波長の光を前記情報媒体の読取領域に照射しているときに、撮像部によって前記読取領域を撮像する第2の撮像ステップと、
前記第1の撮像ステップで撮像した撮像画像、および前記第2の撮像ステップで撮像した撮像画像を処理し、前記読取領域に翳された情報コードが、前記第1の情報コードであるか、前記第2の情報コードであるかを判定する判定ステップ、をコンピュータに実行させる情報媒体処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、2次元コード等の情報コードが形成された情報媒体、および情報媒体に形成されている情報コードが示す情報を読み取って処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報記号の1つとして、QRコード(登録商標)等の2次元コードがある。また、2次元コードの利用が、様々なシステムで検討されている。例えば、乗車券情報を示す2次元コードを形成した乗車券(キップ等)を発券し、この2次元コードが示す乗車券情報を自動改札機で読み取って改札処理を行う改札システムがある。2次元コードを一方の面(以下、表面と言う。)にのみ形成した乗車券(2次元コードを裏面に形成していない乗車券)を使用する改札システムでは、自動改札機は、改札通路を通行する利用者が乗車券の裏面を2次元コードの読取領域に翳しても、乗車券の裏面が翳されたことを検知することができない。したがって、自動改札機は、乗車券の裏面を翳した利用者を、乗車券を所持していない無札者と判定し、改札通路の通行を許可しない。すなわち、乗車券の裏面を2次元コードの読取領域に翳した利用者に対して、反対面を2次元コードの読取領域に翳すことを案内できない。
【0003】
券売機等が、適当な間隔で裏面であることを示す2次元コードを裏面に形成したロール紙を用いて、乗車券を発券することが提案されている(特許文献1参照)。券売機等は、乗車券情報を示す2次元コードをロール紙の表面に印刷して乗車券を発券する。これにより、発券された乗車券には、乗車券情報を示す2次元コードが表面に形成され、裏面であることを示す2次元コードが裏面に形成されている。したがって、自動改札機は、改札通路を通行する利用者が乗車券の裏面を2次元コードの読取領域に翳すと、裏面であることを示す2次元コードを読み取るので、乗車券の裏面が翳されたことを検知することができる。したがって、乗車券の裏面を2次元コードの読取領域に翳した利用者に対して、反対面を2次元コードの読取領域に翳すことを案内できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−182432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された構成では、乗車券の表面、および裏面の両方に2次元コードが形成されているため、読取領域に翳す2次元コードを誤認する利用者を増加させる(読取領域に翳す2次元コードを、裏面に形成されている2次元コードであると誤認する利用者を増加させる。)。その結果、乗車券の裏面を2次元コードの読取領域に翳す利用者が増加し、改札処理の処理効率を低下させる。
【0006】
この発明の目的は、情報コードの読取領域に翳すべき情報コードを誤認する利用者の増加を抑え、かつ情報コードを読取領域に適正に翳していない利用者に対する案内が行える技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の情報媒体は、上述の目的を達するために以下のように構成している。
【0008】
情報媒体には、第1の情報を示す第1の情報コードと、第2の情報を示す第2の情報コードとが形成されている。
【0009】
第1の情報コードは、第1の波長の光が照射されると、照射された第1の波長の光を反射し、かつ第2の波長の光が照射されると、照射された第2の波長の光を反射する光学特性を有する。第2の情報コードは、第1の波長の光が照射されると、照射された第1の波長の光の反射を妨げ、かつ第2の波長の光が照射されると、照射された第2の波長の光を反射する光学特性を有する。第1の波長と、第2の波長とは、異なる波長である。
【0010】
この構成によれば、第1の情報コードは、第1の波長の光を照射して情報を読み取ることができるが、第2の情報コードは、第1の波長の光を照射して情報を読み取ることができない。また、第1の情報コード、および第2の情報コードは、第2の波長の光を照射して情報を読み取ることができる。
【0011】
特に、第1の波長の光は、可視光とし、第2の波長の光は、可視光でない光(赤外光や、紫外光)にするのがよい。このようにすると、第1の情報コードは視認しやすいが、第2の情報コードは視認しづらくなる。したがって、読取領域に翳すべき情報コードが第2の情報コードであると誤認する利用者の増加が抑えられる。また、第2の情報コードを読取領域に翳した利用者に対する案内も確実に行える。
【0012】
また、情報媒体が、シート状の媒体やカード状の媒体(厚さが、数十μm〜数mmの媒体)であれば、表面または裏面の一方の面に第1の情報コードを形成し、他方の面に第2の情報コードを形成するのが好ましい。また、情報媒体が、立体形状(例えば、6面体や8面体)であれば、1つ以上の面に第1の情報コードを形成し、1つ以上の面に第2の情報コードを形成するのが好ましい。但し、第1の情報コード、および第2の情報コードは、同一面に形成しないのがよい。
【0013】
また、第1の情報は、媒体の属性を示す情報にし、第2の情報は、読取領域に翳すべき情報コードでないことを示す情報にすればよい。このようにすれば、第2の情報は、情報媒体間で同じ情報コードにできる。
【0014】
また、この発明にかかる情報媒体処理装置は、この発明にかかる情報媒体を処理する。また、この情報媒体処理装置は、第1の波長の光を情報媒体の読取領域に照射する第1の照明部と、第2の波長の光を情報媒体の読取領域に照射する第2の照明部と、読取領域を撮像する撮像部と、第1の照明部が第1の波長の光を情報媒体の読取領域に照射しているときに、撮像部によって撮像した読取領域の撮像画像、および第2の照明部が第2の波長の光を情報媒体の読取領域に照射しているときに、撮像部によって撮像した読取領域の撮像画像を処理し、読取領域に翳された情報コードが、第1の情報コードであるか、第2の情報コードであるかを判定する判定部と、を備えている。
【0015】
この構成によれば、情報コードの読取領域に翳すべき情報コードを誤認する利用者の増加を抑え、かつ情報コードを読取領域に適正に翳していない利用者に対する案内が行える。
【0016】
また、情報媒体処理装置は、判定部によって、読取領域に翳された情報コードが第1の情報コードであると判定されたとき、この第1の情報コードが示す第1の情報を用いて情報媒体を処理する媒体処理部と、判定部によって、前記読取領域に翳された情報コードが第2の情報コードであると判定されたとき、第1の情報コードを前記読取領域に翳すことを案内する案内部と、を備える構成にしてもよい。
【0017】
また、この発明にかかる情報媒体処理装置は、第2の波長の光を情報媒体の読取領域に照射する照明部と、読取領域を撮像する撮像部と、照明部が第2の波長の光を情報媒体の読取領域に照射しているときに、撮像部によって撮像した読取領域の撮像画像を処理し、読取領域に翳された情報コードが、第1の情報コードであるか、第2の情報コードであるかを判定する判定部と、を備える構成にしてもよい。
【0018】
この構成でも、情報コードの読取領域に翳すべき情報コードを誤認する利用者の増加を抑え、かつ情報コードを読取領域に適正に翳していない利用者に対する案内が行える。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、情報コードの読取領域に翳すべき情報コードを誤認する利用者の増加を抑えられる。また、情報コードを読取領域に適正に翳していない利用者に対する案内が行える。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】改札システムの概略図である。
図2】券売機の主要部の構成を示すブロック図である。
図3図3(A)は発券部を説明する図であり、図3(B)はロール氏の裏面を示す図である。
図4図4(A)、(B)は、乗車券の表面、および裏面を示す図である。
図5図5(A)、(B)は、乗車券の表面の2次元コードに被覆部を形成した例を示す図である。
図6図6(A)、(B)、(C)は、乗車券の裏面の2次元コードに被覆部を形成した例を示す図である。
図7】自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。
図8】出場用ユニットの駅構内から出場する利用者にとっての改札通路入口付近の拡大図である。
図9】読取ユニットの構成を示すブロック図である。
図10】自動改札機の改札処理を示すフローチャートである。
図11】2次元コード読取処理を示すフローチャートである。
図12】別の例にかかる2次元コード読取処理を示すフローチャートである。
図13】別の例にかかる2次元コード読取処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施形態について説明する。
【0022】
図1は、この例にかかる改札システムの概略図である。この改札システムは、利用者に対して乗車券1(1a、1b)を発券する券売機10と、利用者に対して改札処理を行う自動改札機5と、を備える。図1では、自動改札機5、および券売機10を3台ずつ示しているが、これらの台数はいくつであってもよい。券売機10は、駅の改札口近くに設置される。自動改札機5は、駅の改札口に設置される。乗車券1がこの発明で言う情報媒体に相当する。また、自動改札機5が、この発明で言う情報媒体処理装置を備える。
【0023】
図2は、券売機の主要部の構成を示すブロック図である。券売機10は、制御部101と、表示部102と、操作部103と、発券部104と、硬貨処理部105と、紙幣処理部106と、無線通信部107と、通信部108と、を備えている。この券売機10は、キップ1aや1日乗車券1b等を乗車券1として発券する。以下の説明では、キップ1a、1日乗車券1b等を区別しないときは、単に乗車券1と言う。また、ここでは特に説明しないが、券売機10は、ICカードに対するチャージ(入金)等の処理も行える。ICカードに対するチャージ(入金)等の処理は、すでに公知である。
【0024】
制御部101は、券売機10本体各部の動作を制御する。表示部102は、本体正面に設けた表示器を有し、この表示器における画面表示を制御する。操作部103は、表示器の画面上に貼付したタッチパネルや、テンキー等を有するキー操作部等の入力デバイスを有する。操作部103は、入力デバイスにおける利用者の入力操作を検出し、これを制御部101に通知する。
【0025】
発券部104は、乗車券1を発券する。券売機10は、発券口やカード挿入/放出口等を本体正面に設けている。発券部104は、利用者に対して発券する乗車券1を発券口に放出する。また、発券部104は、カード挿入/放出口に挿入されたICカードを取り込み、このICカードに記録されているカードデータの読み取りや、このカードに対するカードデータの書き込み(カードデータの更新)等を行い、その後、利用者に返却するために、カード挿入/放出口に放出する。無線通信部107が、ICカードに記録されているカードデータの読み取りや、このカードに対するカードデータの書き込みを、このICカードとの無線通信により実行する。
【0026】
硬貨処理部105は、乗車券1の発券等にかかる取引金額の精算に用いる硬貨を受け付けるとともに、利用者に対して釣銭硬貨の放出を行う。券売機10は、投入硬貨受皿、および釣銭硬貨受皿を本体正面に設けている。硬貨処理部105は、利用者が投入した投入硬貨や、利用者に対して釣銭として放出する釣銭硬貨について、金種や真偽を識別する硬貨識別部(不図示)を有している。
【0027】
紙幣処理部106は、乗車券の発券等にかかる取引金額の精算に用いる紙幣を受け付けるとともに、利用者に対して釣銭紙幣の放出を行う。券売機10は、紙幣挿入口、および紙幣放出口を本体正面に設けている。紙幣処理部106は、紙幣挿入口において利用者が挿入した投入紙幣や、利用者に対して放出する釣銭紙幣について、金種や真偽を識別する紙幣識別部(不図示)を有している。
【0028】
通信部108は、ネットワークを介して、自動改札機5や駅サーバ(不図示)等の他の駅務機器と通信する。
【0029】
ここで、発券部104における乗車券1の発券について説明する。図3(A)は、発券部を説明する図であり、図3(B)はロール氏の裏面を示す図である。図4(A)は、発券部によって発券されたキップの表面、および裏面を示す図であり、図4(B)は、発券部によって発券された1日乗車券の表面、および裏面を示す図である。発券部104には、ロール紙110がセットされている。発券部104は、ロール紙110の一方の面(以下、表面と言う。)に乗車券情報を示す2次元コード2や、文字等を印字ヘッド111により形成する。2次元コード2は、例えばQRコード(登録商標)である。また、発券部104は、2次元コード2を印字した部分をカッタ112でカットし、乗車券1として発券口に放出する。2次元コード2が、この発明で言う第1の情報コードに相当する。2次元コード2が示す乗車券情報は、乗車券1の属性である。乗車券1の属性は、乗車券1を識別する識別情報、乗車券の種別(キップ、1日乗車券等)を示す種別情報、乗車券の有効期間を示す有効期間情報、乗車券の有効区間を示す有効区間情報等である。乗車券情報は、発券された乗車券1固有の情報である。
【0030】
また、ロール紙110は、図3(B)に示すように、2次元コード3が略一定間隔で予め裏面に印刷されている。この2次元コード3は、乗車券1の裏面であることを示す情報である。2次元コード3が、この発明で言う第2の情報コードに相当する。2次元コード3は、2次元コード2が示す乗車券情報でないことを示す情報(ここでは、裏面を示す情報と言う。)であれば、どのような情報であってもよい。また、各2次元コード3が示す情報は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。この2次元コードは、後述するが、利用者が視認しづらいインクによって形成されている。図3(B)に示すL1は、発券する最小サイズの乗車券1(この例では、キップ1a)の大きさを示し、図3(B)に示すL2は、発券する最大サイズの乗車券1(この例では、1日乗車券1b)の大きさを示している。ロール紙110の巻回方向における2次元コード3の間隔は、(L1/2)以下である。また、図3(B)に示すように、この例では、3つの2次元コード3を、ロール紙110の巻回方向に直交する方向に並べて印刷している。したがって、ロール紙110の巻回方向におけるカット位置に影響されることなく、券売機10が発券した乗車券1の裏面には、すくなくとも3つ以上の2次元コード3が印刷されている。
【0031】
なお、2次元コード3は、ロール紙110の巻回方向に直交する方向に1つ以上印刷されていればよい。
【0032】
ここで、2次元コード2と、2次元コード3とについて説明する。
【0033】
2次元コード2、3は、公知のように、光の反射特性が異なる2つのモジュールをコード領域に配列したものである。コード領域は、略正方形である。2次元コード2、3は、コード領域の3つの角に、コード領域の向き(2次元コード2、3の向き)を検知するためのシンボルを形成している。コード領域には、2次元コード2、3の情報に応じて、光の反射特性が異なる2つのモジュールが配列されている。モジュールは、2次元コード2、3を構成する最小の単位セルであり、1つのモジュールが1ビットのデータに相当する。2次元コード2、3の情報の読み取りは、コード領域におけるモジュールの配列を読み取ることにより行える。具体的には、2次元コード2、3を撮像した撮像画像を処理し、コード領域におけるモジュールの配列を読み取ることにより、2次元コード2、3が示す情報を読み取ることができる。
【0034】
なお、シンボルも、複数のモジュールによって構成されている。
【0035】
また、2次元コード2は、可視光の光(この発明で言う第1の波長の光)が照射されたとき、照射された可視光の光を反射するインクによって形成されている。したがって、利用者は、乗車券1の表面に印刷(形成)されている2次元コード2を視認することができる。また、2次元コード2は、可視光でない赤外光(この発明で言う第2の波長の光)が照射されたときも、照射された赤外光を反射する。したがって、2次元コード2は、可視光、および赤外光のいずれの光を照射しても、2次元コード2を撮像することができる。すなわち、2次元コード2は、可視光、および赤外光のいずれの光を照射したときの撮像画像であっても、その撮像画像を処理することで情報を読み取ることができる。
【0036】
一方、2次元コード3は、可視光の光が照射されたとき、照射された可視光の反射を妨げるインクによって形成されている。したがって、乗車券1の裏面に形成されている2次元コード3は、利用者とって視認しづらい(図3図4では、説明の便宜上、2次元コード3を視認できるように図示しているだけである。)。また、2次元コード3は、赤外光が照射されたとき、照射された赤外光を反射する。したがって、2次元コード3は、可視光を照射しても2次元コード3を撮像することはできないが、赤外光を照射することにより、2次元コード3を撮像することができる。すなわち、2次元コード3は、可視光を照射したときの撮像画像を処理しても情報を読み取ることはできないが、赤外光を照射したときの撮像画像を処理することで情報を読み取ることができる。
【0037】
また、乗車券1に印刷された2次元コード2が、コピー等により不正に複製されるのを防止するために、図5に示す被覆部11を形成してもよい。図5(A)、(B)に示す2次元コード2は、図4(A)、(B)に示す2次元コード2と同様に、可視光、および赤外光のいずれの光が照射されても、照射された光を反射する。
【0038】
被覆部11は、可視光が照射されたときに、この被覆部11が設けられている領域に位置するモジュールからの反射光の透過を妨げる。また、被覆部11は、赤外光が照射されたときに、被覆部11が設けられている領域に位置するモジュールからの反射光を透過させる。例えば、被覆部11は、発券部104が、このような特性を有するインク(例えば、赤外線透過インク)を塗布して形成した領域である。被覆部11が、この発明で言う第1の被覆部に相当する。被覆部11は、コード領域の3つの角に形成されているシンボルに重ならないように形成している。
【0039】
したがって、被覆部11を形成した2次元コード2は、可視光を照射して撮像すると、被覆部11に重なっている部分のモジュールが撮像されない(被覆部11に重なっていない部分のモジュールは撮像される。)。一方、被覆部11を形成した2次元コード2は、赤外光を照射して撮像すると、被覆部11に重なっている部分のモジュールが撮像される(被覆部11に重なっていない部分のモジュールも撮像される。)。
【0040】
コード領域における被覆部11の大きさは、可視光を照射して撮像した2次元コード2の情報の読み取りに失敗する大きさであればよい。コード領域における被覆部11は、2次元コード2の誤り訂正レベルの復元能力では復元できない大きさ、例えばコード領域の30%以上の大きさである。
【0041】
この被覆部11を形成した2次元コード2は、可視光を照射して撮像した撮像画像を処理しても情報を読み取ることはできないが、赤外光を照射して撮像した撮像画像を処理することで情報を読み取ることができる。
【0042】
したがって、被覆部11を形成した2次元コード2は、コピー等により不正に複製されるのを防止することができる。
【0043】
また、ロール紙110の裏面に形成されている2次元コード3についても、上述の被覆部11と同様の光学特性を有する被覆部12を形成してもよい。図6(A)は、被覆部12が、裏面に形成されている2次元コード3のコード領域の3つの角に形成されているシンボルに重ならないように形成した例である。図6(B)は、被覆部12を裏面全体に形成した例である。図6(C)は、「反対面にある2次元コードを翳してください」という案内メッセージにかかる文字列が抜き文字になるように、被覆部12を裏面の略全体に形成した例である。図6(B)、(C)は、2次元コード3を被覆部12で覆っている(2次元コード3は、図4(B)に示すように形成されている。)。
【0044】
したがって、図6(A)、(B)、(C)に示す被覆部12を設けた場合も、2次元コード3は、可視光を照射したときの撮像画像を処理しても情報を読み取ることはできないが、赤外光を照射したときの撮像画像を処理することで情報を読み取ることができる。
【0045】
このように、乗車券1は、利用者にとって、表面に形成されている2次元コード2が視認でき、裏面に形成されている2次元コード3が視認しづらいので、読取領域に翳すべき乗車券1の面を誤認する利用者の増加を抑えられる。また、乗車券1の裏面を読取領域に翳した利用者に対する案内も行える。
【0046】
次に、自動改札機5について説明する。この例にかかる自動改札機5は、駅の改札口に設置される。ここでは、駅構内に入場する利用者に対して改札処理を行う入場用ユニットと、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う出場用ユニットと、を対向させて配置し、入場用ユニットと出場用ユニットの間に形成される改札通路における利用者の通行方向を双方向(駅構内に入場する方向、および駅構内から出場する方向)にした自動改札機5を例にして説明する。
【0047】
図7は、自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。図8は、出場用ユニットの駅構内から出場する利用者にとっての改札通路入口付近の拡大図である。
【0048】
なお、駅構内に入場する利用者が所持する乗車券を受け付ける入場用ユニットも図8に示す出場用ユニットと略同じであるが、2次元コード2、3が形成された乗車券1を回収する構成を備えていない点で相違する。
【0049】
自動改札機5は、制御部50と、読取ユニット51(51a、51b)と、IC券情報読取部52(52a、52b)と、回収部53と、利用者検知部54と、表示部55と、扉開閉部56と、通信部57と、を備えている。
【0050】
制御部50は、自動改札機5本体の動作を制御する。
【0051】
読取ユニット51(51a、51b)は、改札通路を通行する利用者が読取領域内に翳した乗車券1に形成されている2次元コード2、3を光学的に読み取る。読取ユニット51aは出場用ユニットに取り付けている。また、読取ユニット51bは、図示していない入場用ユニットに取り付けている。この読取ユニット51の詳細については後述するが、この読取ユニット51が、この発明で言う情報媒体処理装置に相当する。
【0052】
IC券情報読取部52(52a、52b)は、改札通路を通行する利用者が無線通信エリア内に翳した非接触IC券との無線通信により、この非接触IC券に対する乗車券情報の読み取りや、乗車券情報の書き込みを行う。IC券情報読取部52aは、出場用ユニットに取り付けている。また、IC券情報読取部52bは、入場用ユニットに取り付けている。
【0053】
読取ユニット51aの撮像領域と、IC券情報読取部52aの無線通信領域とは、図8に示すように、駅構内から出場する利用者にとっての改札通路の入口付近に設けている。また、読取ユニット51bの撮像領域と、IC券情報読取部52bの無線通信領域とは、駅構内に入場する利用者にとっての改札通路の入口付近に設けている。
【0054】
回収部53は、今回の使用で、使用済みになった乗車券1を回収する。この回収部53は、出場用ユニットに設けられ、入場用ユニットに設けられていない。回収部53は、乗車券回収口53aに設けられたシャッタを開閉する。乗車券回収口53aは、読取ユニット51aの撮像領域の近くに設けている。
【0055】
利用者検知部54は、改札通路に沿って配置した複数のセンサにより、改札通路内に位置する利用者の位置を検知する。利用者検知部54は、改札通路を挟んで対向させて配置した一方のユニットに、この改札通路に沿って取り付けた複数の発光素子と、他方のユニットに、各発光素子が対向する位置に取り付けた複数の受光素子と、を有する。利用者検知部54は、発光素子から照射されている光を受光していない受光素子があれば、その受光素子に対応する位置に利用者がいると判断する。
【0056】
表示部55は、改札通路を通行している利用者に対してメッセージを表示する表示器を2つ備えている。一方の表示器は、出場用ユニットに取り付けており、駅構内から出場する利用者に対するメッセージを表示する。他方の表示器は、入場用ユニットに取り付けており、駅構内に入場する利用者に対するメッセージを表示する。この表示部55が、この発明で言う案内部に相当する。
【0057】
扉開閉部56は、改札通路における利用者の通行を許可するときに、その利用者の出口側に設けた扉を開する。また、扉開閉部56は、改札通路における利用者の通行を許可しないときに、その利用者の出口側に設けた扉を閉する。図8に示す扉56aは、駅構内に入場する利用者に対して開閉する扉である。
【0058】
通信部57は、図示していない駅サーバ等との間におけるデータ通信を制御する。
【0059】
ここで、読取ユニット51(51a、51b)について説明する。読取ユニット51a、51bは同じ構成である。図9は、読取ユニットの主要部の構成を示すブロック図である。読取ユニット51は、制御部60と、第1の照射部61と、第2の照射部62と、撮像部63と、読取部64と、出力部65と、を備えている。
【0060】
制御部60は、読取ユニット51本体各部の動作を制御する。制御部60は、読取ユニット51本体の動作を制御するコンピュータ(プロセッサ)を有し、このコンピュータが、この発明にかかる情報媒体処理方法を実行する。また、この発明にかかる情報媒体処理プログラムは、制御部60が有するコンピュータにインストールされるプログラムである。制御部60が、この発明で言う判定部に相当する構成を有する。
【0061】
第1の照射部61は、読取領域に対して可視光を照射する。第2の照射部62は、読取領域に対して赤外光を照射する。撮像部63は、読取領域を撮像する。
【0062】
読取部64は、撮像部63が撮像した読取領域の画像を処理し、この画像に撮像されている2次元コード2、3のコード領域におけるモジュールの配列を読み取ることにより、撮像されている2次元コード2、3が示す情報を読み取る。
【0063】
出力部65は、読取部64が読み取った2次元コード2、3が示す情報を自動改札機5の制御部50に出力する。
【0064】
次に、自動改札機5における改札処理の動作について説明する。この例では、乗車券1の表面には、乗車券情報を示す2次元コード2とともに、図5に示した2次元コード2の一部を覆う被覆部11が形成されている。また、乗車券1の裏面には、裏面であることを示す2次元コード3が形成されているが、図6(A)、(B)、(C)に示した被覆部12については、形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。
【0065】
上述したように、乗車券1は、乗車券情報を示す2次元コード2の一部が被覆部11によって覆われているので、この2次元コード2がコピー等により不正に複製されるのを防止できる。すなわち、コピー等により不正に複製された2次元コード2が乗車券として不正利用されるのを防止できる。
【0066】
図10は、自動改札機における改札処理を示すフローチャートである。自動改札機5は、読取ユニット51(51a、51b)において、2次元コード2、3の読取処理を行う(s1)。s1にかかる2次元コードの読取処理の詳細については後述する。読取ユニット51は、s1で2次元コード2が示す乗車券情報を読み取ると、今回読み取った乗車券情報を制御部50に出力する。また、読取ユニット51は、s1で2次元コード3が示す裏面であることを示す情報を読み取ると、乗車券1の裏面が読取領域に翳された旨を制御部50に出力する。
【0067】
制御部50は、読取ユニット51から乗車券情報が入力されると(s2)、入力された乗車券情報を用いて、改札通路における利用者の通行可否を判定する(s3)。s3における通行可否の判定は、公知の自動改札機と同様に、乗車券1の有効期間、有効区間等に基づいて行う。
【0068】
制御部50は、s3における通行可否判定において、改札通路における利用者の通行を許可しないと判定すると、この利用者にとっての改札通路の出口側に位置する扉を閉し(s4、s6)、s1に戻る。また、制御部50は、s3における通行可否判定において、改札通路における利用者の通行を許可すると判定すると、この利用者にとっての改札通路の出口側に位置する扉を開し(s4、s5)、s1に戻る。また、s5では、利用者から乗車券1を回収する必要があれば、乗車券回収口53aに設けたシャッタを一時的に開し、利用者による乗車券1の投入を受け付けた後、このシャッタを閉する。
【0069】
また、制御部50は、s2で読取ユニット51から入力されたのが乗車券情報ではなく、読取領域に翳されたのが乗車券1の裏面である旨の入力であれば、利用者に対して乗車券1の反対面を読取領域に翳すことを促す案内を行い(s2、s7)、s1に戻る。s7では、表示部55が、表示器に案内メッセージを表示してもよいし、音声メッセージで案内してもよい。
【0070】
なお、図10では、乗車券がICカードである場合の処理を省略している。乗車券がICカードである場合の処理については、公知の自動改札機と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0071】
次に、s1にかかる2次元コード読取処理について説明する。図11は、2次元コード読取処理を示すフローチャートである。読取ユニット51が、この2次元コード読取処理を実行する。制御部60は、前回のs12の処理の実行から一定時間(50msec〜100msec程度)以上経過しているかどうかを判定する(s11)。制御部60は、前回のs12の処理の実行から一定時間以上経過していると、第1の撮像処理を行う(s12)。この第1の撮像処理は、第1の照射部61が読取領域に照射する可視光を消灯し、第2の照射部62が読取領域に照射する赤外光を点灯した状態で、撮像部63が読取領域を撮像する処理である。s12では、乗車券1が読取領域に翳されていれば、翳されている面が表面、または裏面のいずれであっても、2次元コード2、3が撮像部63によって撮像され、読取領域に乗車券1が翳されていなければ、2次元コード2、3が撮像部63によって撮像されない。
【0072】
読取部64は、撮像部63がs12で撮像した画像に、2次元コードが撮像されているかどうかを検出し、2次元コードが撮像されていれば、その2次元コードが示す情報を読み取る(s13)。s13では、撮像部63がs12で撮像した画像から、2次元コードの3つのシンボルを検出できると、2次元コードが撮像されていると判定する。言い換えれば、s13では、撮像部63がs12で撮像した画像から、2次元コードの3つのシンボルを検出できないと、2次元コードが撮像されていない(乗車券1が読取領域に翳されていない)と判定する。
【0073】
制御部60は、撮像部63がs12で今回撮像した画像に、2次元コードが撮像されていなければ、s11に戻る。
【0074】
制御部60は、撮像部63がs12で今回撮像した画像に、2次元コードが撮像されていると、この2次元コードが示す情報が乗車券1の裏面であることを示す情報であるかどうかを判定する(s14)。すなわち、制御部60は、撮像部63がs12で今回撮像した画像に、2次元コード3が撮像されているかどうかを判定している。
【0075】
制御部60は、s14で乗車券1の裏面であることを示す情報であると判定すると、出力部65において、その旨を自動改札機5の制御部50に出力し(s20)、s11に戻る。自動改札機5の制御部50は、読取ユニット51から読取領域に翳されたのが乗車券1の裏面である旨の入力があると、上述したs7にかかる処理を行う。
【0076】
また、制御部60は、s14で乗車券1の裏面であることを示す情報でないと判定すると、第2の撮像処理を行う(s15)。この第2の撮像処理は、第1の照射部61が読取領域に照射する可視光を点灯し、第2の照射部62が読取領域に照射する赤外光を消灯した状態で、撮像部63が読取領域を撮像する処理である。s15では、読取領域に乗車券1が翳されていても(翳されている面が表面、または裏面のいずれであっても)、読取部64で2次元コード2、3が示す情報を読み取ることができない。
【0077】
読取部64は、撮像部63がs15で今回撮像した画像を読取部64で処理し、2次元コードが示す情報の読み取りが行えると(s16)、今回読取領域に翳されたものが、コピー等により不正に複製された券や、乗車券でないものが翳されたと判断し、s11に戻る。すなわち、s15、s16にかかる処理は、コピー等により不正に複製された券の使用に対するセキュリティを確保するために実行している。
【0078】
また、制御部60は、撮像部63がs15で今回撮像した画像を読取部64で処理し、2次元コードが示す情報を読み取ることができないと、再度第1の撮像処理を実行する(s17)。s17は、上述したs12と同じ処理である。読取ユニット51は、撮像部63がs17で撮像した画像から、2次元コードが示す情報を読み取ると(s18)、今回読み取った2次元コードが示す情報を乗車券情報として自動改札機5の制御部50に出力し(s19)、s11に戻る。自動改札機5は、読取ユニット51から乗車券情報の入力があると、上述したs3〜s6にかかる処理を行う。
【0079】
このように、この2次元コードの読取処理において、s15、およびs16にかかる処理を実行することで、コピー等により不正に複製された券が使用されるのを防止できる。
【0080】
また、利用者が誤って乗車券1の裏面を読取領域に翳したときには、その利用者に対して、乗車券1の反対面(表面)を翳すように案内することができる。
【0081】
さらに、乗車券1の裏面には、利用者が視認しづらい2次元コード3を形成しているので、読取領域に翳すべき乗車券1の面を誤認する利用者の増加を抑えられる。
【0082】
なお、s17、s18にかかる処理をなくし、s19では、撮像部63がs12で撮像した画像に撮像されていた2次元コードが示す情報を乗車券情報として自動改札機5の制御部50に出力してもよい。この例では、s17、s18にかかる処理は、コピー等により不正に複製された券がs12の第1の撮像処理において読取領域内に翳され、且つs15の第2の撮像処理において読取領域外に移動させられた場合に、適正な乗車券1であると誤判定するのを防止するために設けている。
【0083】
また、図11に示した2次元コード読取処理は、図12に示す処理に置き換えてもよい。図12に示すs31〜s33の処理は、図11に示したs11〜s13と同じである。
【0084】
読取ユニット51の制御部60は、読取部64がs33で検出できた2次元コードが示す情報を読み取ることができると、s34〜s37にかかる処理を実行する。s34〜s37にかかる処理は、図11に示したs15〜s18と同じである。すなわち、この例にかかる読取ユニット51は、s33とs34との間で、上述したs14にかかる処理を実行しない。
【0085】
また、制御部60は、読取部64がs37で検出できた2次元コードが示す情報を読み取ることができると、読み取った情報が乗車券1の裏面であることを示す情報であるか、乗車券情報であるかを判定する(s38)。s38は、図11に示したs14と同じ処理である。制御部60は、s38で裏面を示す情報であると判定すると、その旨を自動改札機5の制御部50に出力し(s40)、s31に戻る。
【0086】
また、制御部60は、s38で乗車券情報であると判定すると、今回読み取った2次元コード2の情報を乗車券情報として自動改札機5の制御部50に出力し(s39)、s31に戻る。
【0087】
この図12に示す2次元コード読取処理も、図11に示した2次元コード読取処理と同様の効果を奏する。また、図12においては、s32、およびs33にかかる処理を不要にしてもよい。この場合には、s34にかかる前回の第2の撮像処理を行ってからの経過時間を、s31で判定すればよい。
【0088】
さらに、2次元コード読取処理は、図13に示す処理にしてもよい。図13に示すs51〜s53の処理は、図11に示したs11〜s13、図12に示したs31〜s33と同じである。
【0089】
制御部60は、読取部64がs53で検出できた2次元コードが示す情報を読み取ることができると、読み取った情報が乗車券1の裏面であることを示す情報であるか、乗車券情報であるかを判定する(s54)。s54は、図11に示したs14や、図12に示したs38と同じ処理である。制御部60は、s54で裏面を示す情報であると判定すると、その旨を自動改札機5の制御部50に出力し(s56)、s51に戻る。
【0090】
また、読取ユニット51は、s54で乗車券情報であると判定すると、今回読み取った2次元コード2の情報を乗車券情報として自動改札機5の制御部50に出力し(s55)、s51に戻る。
【0091】
この図13に示す処理では、上述した第2の撮像処理を行わないので、処理負荷を低減できる。また、読取ユニット51は、第1の照射部61を必要としないので、構成を簡単にできる。
【0092】
また、上記の例では、読取ユニット51において、撮像部63が撮像した読取領域の撮像画像を、読取部64で処理し、撮像画像に撮像されている2次元コード2、3の情報を読み取るとしたが、撮像部63が撮像した読取領域の撮像画像を処理し、撮像されている2次元コード2、3の情報を読み取る処理を自動改札機5側で行う構成にしてもよい(この発明で言う判定部にかかる構成を自動改札機5側に設けてもよい。)。この場合、読取ユニット51は、s36、またはs52で撮像した読取領域の撮像画像を自動改札機5の制御部50に出力すればよい。
【0093】
また、被覆部11を形成していない乗車券1の場合には、2次元コード2、3の読取処理を、図13に示した処理で実行すればよい。
【0094】
また、読取ユニット51が、乗車券1の裏面が読取領域に翳されたと判定したときに、反対面を翳す案内を行う構成を備えてもよい(この発明で言う案内部にかかる構成を読取ユニット51側に設けてもよい。)。
【0095】
また、上記の例では、赤外光を用いる例を示したが、紫外光を用いてもよい。この場合、2次元コード2、3、および被覆部11、12については、インクの光学特性を使用する紫外光に応じて決めればよい。
【0096】
また、上記の例では、この発明にかかる情報媒体を乗車券1として説明したが、乗車券1以外の用途にも適用できる。例えば、情報媒体は、セキュリティルームへの入退室に使用するID媒体であってもよい。この場合、この発明にかかる情報媒体処理装置は、入退室管理装置に適用される。
【0097】
また、この発明にかかる情報媒体は、シート状の媒体や、カード状の媒体に限らず、立体形状(例えば、6面体や8面体)であってもよい。この場合には、1つ以上の面に第1の情報コードを形成し、1つ以上の面に第2の情報コードを形成すればよい。但し、第1の情報コード、および第2の情報コードは、同一面に形成しない。
【0098】
また、この発明にかかる情報媒体は、リストバンドにしてもよい。この場合、第1の情報コード、および第2の情報コードは、同一面に形成すればよい。
【0099】
また、情報コードは、2次元コードに限らず、1次元のバーコード等であってもよいし、他の情報記号であってもよい。
【符号の説明】
【0100】
1…乗車券
1a…キップ
2、3…2次元コード
5…自動改札機
11、12…被覆部
12…被覆部
50…制御部
51(51a、51b)…読取ユニット
60…制御部
61…第1の照射部
62…第2の照射部
63…撮像部
64…読取部
65…出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13