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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-224482(P2017-224482A)
(43)【公開日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】引下線用のコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 11/20 20060101AFI20171124BHJP
   H01R 11/15 20060101ALI20171124BHJP
   H01R 4/38 20060101ALI20171124BHJP
   H02G 7/00 20060101ALI20171124BHJP
   H02G 1/02 20060101ALI20171124BHJP
【FI】
   H01R11/20
   H01R11/15
   H01R4/38 A
   H02G7/00
   H02G1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-118882(P2016-118882)
(22)【出願日】2016年6月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(72)【発明者】
【氏名】奥村 宏成
【テーマコード(参考)】
5E012
5G352
5G367
【Fターム(参考)】
5E012BA56
5G352AC02
5G367BA02
(57)【要約】
【課題】 本発明は、架線への取り付け作業が容易且つ安全であり、しかも、架線に対する引下線の切り離し及び接続作業が容易である引下線用のコネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、架線と引下線とを電気的に接続する引下線用のコネクタであって、絶縁性を有し且つ架線を保持するコネクタ本体と、芯線が露出した引下線をコネクタ本体の内部で保持する保持部と、導電性を有し且つコネクタ本体内で引下線の芯線に接触する内部端子と、内部端子に電気的に接続され、架線の被覆への刺通により架線の被覆に接触する刺通端子とを備え、刺通端子は、架線の芯線側への移動に伴って架線の被覆に刺通する刺通部と、コネクタ本体内で該刺通部の移動をガイドするガイド部とを備え、内部端子が該ガイド部に対して電気的に接続される引下線用のコネクタである。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
架線と引下線とを電気的に接続する引下線用のコネクタであって、絶縁性を有し且つ架線を保持するコネクタ本体と、末端部の芯線が露出し且つ該末端部がコネクタ本体の内部に配置された状態の前記引下線を保持する保持部と、導電性を有し且つ該保持部で保持する前記引下線の前記末端部の芯線に接触するようにして前記コネクタ本体の内部に設けられる内部端子と、導電性を有し且つ該内部端子に電気的に接続されるとともに、前記コネクタ本体に保持された前記架線の被覆に刺通することで前記架線の芯線に接触する刺通端子とを備え、該刺通端子は、前記架線の芯線に向かう移動に伴って前記架線の被覆に刺通するように構成される刺通部と、前記コネクタ本体の内部に設けられ且つ該刺通部の前記移動をガイドするガイド部とを備え、前記内部端子が該ガイド部に対して電気的に接続される引下線用のコネクタ。
【請求項2】
前記内部端子は、前記引下線の前記末端部の芯線を抜き挿し可能に構成され、且つ前記ガイド部に対して前記刺通部の移動方向に交差する方向に向けて突設される請求項1に記載の引下線用のコネクタ。
【請求項3】
防水性を有し且つ前記架線と前記刺通端子との間に配置されるシート部材を備え、前記刺通端子は、前記ガイド部によって前記架線に接近する方向にガイドされる被案内部と、該被案内部から延出し且つ該被案内部が前記架線に接近するに伴って該架線の被覆に刺通するように構成される接触子部とを有し、前記被案内部は、前記架線への接近に伴って該接触子部周りで前記シート部材を前記架線に向けて押圧する押圧部を有する請求項1又は請求項2に記載の引下線用のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、架線と引下線とを接続するための引下線用のコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、高圧電線や低圧電線等の架線に接続した引下線を電気設備につなぐことがあり、この場合、架線と引下線とを接続するための引下線用のコネクタが用いられている。
【0003】
このようなコネクタとして、例えば、特許文献1に記載のような電線接続器具が提供されている。かかる電線接続器具は、導電性を有し且つ架線の芯線に引っ掛けるフック部と、導電性を有し且つ該フック部に対して接離可能であるとともに、引下線の芯線が固定されるように構成された押さえ部とを備えている。
【0004】
前記電線接続器具を用いて架線に引下線を接続する場合、引下線の末端部の被覆を剥ぎ取って押さえ部に接続する作業と、架線の被覆を部分的に剥ぎ取って芯線を露出させる作業とが行われる。
【0005】
そして、絶縁ヤットコ等を用いてフック部を架線の芯線に引っ掛ける。このようにすると、架線の芯線がフック部と押さえ部との間に介在した状態になるため、フック部に押さえ部を接近させると、架線の芯線が該フック部と該押さえ部とによって挟み込まれる。これにより、引下線が架線に対して電気的に接続される。
【0006】
このように、前記電線接続器具は、導電性を有するフック部と押さえ部とで架線の芯線を挟み込むことによって、引下線を架線に接続できるようになっている(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−198900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、前記電線接続器具は、導電性を有するフック部と押さえ部とで架線の芯線を挟み込むことで引下線を架線に接続する構成であることから、架線の取付箇所の被覆を剥ぎ取って芯線を露出させる作業や、充電状態となるフック部及び押さえ部の絶縁処理(例えば、フック部や、押さえ部に絶縁性を有するカバーを取り付ける処理)が必要となるため、架線への取付作業が煩雑であり、しかも危険であった。
【0009】
また、前記電線接続器具では、引下線の芯線が固定される押さえ部が架線と引下線とを電気的に接続する端子としての役割を担うため、引下線を架線から切り離して停電状態にする場合は、前記電線接続器具自体を架線から取り外すことになり、引下線を架線に再び接続して通電状態とする場合は、架線への取付作業を初めから行うことになる。
【0010】
そのため、前記電線接続器具では、架線から引下線を切り離して停電状態にする作業や、引下線を架線に接続して通電状態にする通電作業も煩雑であった。
【0011】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、架線への取り付け作業が容易且つ安全であり、しかも、架線に対する引下線の切り離し及び接続作業が容易である引下線用のコネクタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の引下線用のコネクタは、架線と引下線とを電気的に接続する引下線用のコネクタであって、絶縁性を有し且つ架線を保持するコネクタ本体と、末端部の芯線が露出し且つ該末端部がコネクタ本体の内部に配置された状態の前記引下線を保持する保持部と、導電性を有し且つ該保持部で保持する前記引下線の前記末端部の芯線に接触するようにして前記コネクタ本体の内部に設けられる内部端子と、導電性を有し且つ該内部端子に電気的に接続されるとともに、前記コネクタ本体に保持された前記架線の被覆に刺通することで前記架線の芯線に接触する刺通端子とを備え、該刺通端子は、前記架線の芯線に向かう移動に伴って前記架線の被覆に刺通するように構成される刺通部と、前記コネクタ本体の内部に設けられ且つ該刺通部の前記移動をガイドするガイド部とを備え、前記内部端子が該ガイド部に対して電気的に接続される。
【0013】
上記構成の引下線用のコネクタによれば、保持部によって引下線をコネクタ本体に保持し、コネクタ本体で架線を保持することで、引下線を架線に取り付けることができる。
【0014】
また、前記引下線用のコネクタは、刺通部の移動(架線の芯線に向かう移動)をガイドするガイド部に対して内部端子が電気的に接続されているため、刺通部を架線の芯線に向けて移動させると該刺通部が架線の被覆に刺通することで芯線に接触する。これにより、架線と引下線とが刺通端子(刺通部及びガイド部)と内部端子とによって電気的に接続される。
【0015】
さらに、前記引下線用のコネクタは、刺通端子がコネクタ本体の内部で架線の芯線に接触して導通し、内部端子がコネクタ本体の内部で引下線の芯線と接触して導通するため、架線と引下線とを電気的に接続した際に充電部がコネクタ本体から露出しないように構成されている。
【0016】
このように、前記引下線用のコネクタは、刺通端子を架線の被覆に刺通させるため、架線の被覆を剥がすことなく架線と引下線とを電気的に接続でき、しかも、架線と引下線とを電気的に接続した状態で充電部を絶縁できる。
【0017】
また、前記引下線用のコネクタは、保持部によってコネクタ本体の内部で保持した引下線が内部端子に接続されるように構成されており、さらに、該内部端子がガイド部に電気的に接続されているため、コネクタ本体の内部に設けられた内部端子から引下線を取り外すことで該引下線を架線から切り離して停電させることができ、引下線を前記内部端子に取り付けることで該引下線を架線に接続して通電させることができる。従って、前記引下線用のコネクタでは、内部端子に対して引下線を着脱することで、架線に対する引下線の切り離しと接続とを行うことができる。
【0018】
本発明の引下線用のコネクタにおいて、前記内部端子は、前記引下線の前記末端部の芯線を抜き挿し可能に構成され、且つ前記ガイド部に対して前記刺通部の移動方向に交差する方向に向けて突設されてもよい。
【0019】
かかる構成によれば、刺通部をガイド部でガイドして架線の被覆に刺通させて芯線に接触させれば、ガイド部から突設されている内部端子に引下線を挿し込んで通電状態にすることができ、内部端子から引下線を抜き取ることで停電状態にすることができる。このように、上記構成の引下線用のコネクタでは、内部端子に対する引下線の抜き挿しによって通電状態と停電状態とを容易に切り替えることができる。
【0020】
本発明の引下線用のコネクタにおいて、防水性を有し且つ前記架線と前記刺通端子との間に配置されるシート部材を備え、前記刺通端子は、前記ガイド部によって前記架線に接近する方向にガイドされる被案内部と、該被案内部から延出し且つ該被案内部が前記架線に接近するに伴って該架線の被覆に刺通するように構成される接触子部とを有し、前記被案内部は、前記架線への接近に伴って該接触子部周りで前記シート部材を前記架線に向けて押圧する押圧部を有するようにしてもよい。
【0021】
上記構成の引下線用のコネクタによれば、被案内部を架線に接近させることによって接触子部を該架線の被覆に刺通させると、シート部材が接触子部の周りで架線と押圧部とによって挟み込まれた状態になる。これにより、前記引下線用のコネクタでは、シート部材が接触子部の周囲で架線と押圧部とに密接するため、接触子部の周囲が止水される。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明の引下線用のコネクタによれば、架線への取り付け作業が容易且つ安全であり、しかも、架線に対する引下線の切り離し及び接続作業が容易であるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る引下線用のコネクタの外観図である。
図2図2は、同実施形態に係る引下線用のコネクタの側面の部分断面図である。
図3図3は、同実施形態に係る引下線用のコネクタの縦断面拡大図である。
図4図4は、同実施形態に係る引下線用のコネクタにおけるホルダーの断面図であって、図1のIV−IV線における断面図である。
図5図5は、同実施形態に係る引下線用のコネクタの縦断面拡大図であって、刺通端子の近傍の領域の縦断面拡大図である。
図6図6は、同実施形態に係る引下線用のコネクタの説明図であり、(a)は、コネクタ本体の挿込孔に引下線を挿し込んだ状態の説明図であり、(b)は、保持部によって引下線をコネクタ本体に保持した状態の説明図である。
図7図7は、同実施形態に係る引下線用のコネクタの説明図であり、(a)は、カバーを閉じた状態の説明図であり、(b)は、ホルダーにカバーを仮止めした状態の説明図であり、(c)は、刺通端子を架線の芯線に導通させた状態の説明図である。
図8図8は、同実施形態に係る引下線用のコネクタの外観図であり、架線と引下線とを電気的に接続した状態の引下線用のコネクタの外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態にかかる引下線用のコネクタ(以下、コネクタという)について、添付図面を参照しつつ説明する。コネクタは、図1に示すように、架線(例えば、高圧電線や、低圧電線等)CAと引下線CBとを接続するように構成されたものである。
【0025】
なお、本実施形態に係るコネクタ1を取り付ける対象となる架線CAは、図8に示すように、導電性を有する芯線CA1と、絶縁性を有し且つ該芯線CA1を覆う被覆CA2とを有するものである。また、引下線CBも架線CAと同様に、導電性を有する芯線CB1と、絶縁性を有し且つ該芯線CB1を覆う被覆CB2とを有するものである。
【0026】
本実施形態に係るコネクタ1は、図1に示すように、絶縁性を有し且つ架線CAを保持するコネクタ本体2と、末端部の芯線CB1が露出し且つ該末端部がコネクタ本体2の内部に配置された状態の引下線CBを保持する保持部3と、導電性を有し且つ該保持部3で保持する引下線CBの芯線CB1に接触するようにしてコネクタ本体2の内部に設けられる内部端子4と、コネクタ本体2に保持された架線CAの被覆CA2に刺通することで架線CAの芯線CA1に接触する刺通端子5と、防水性を有し且つコネクタ本体2を保持させている架線CAと該刺通端子5との間に配置されるシート部材6とを備えている。
【0027】
コネクタ本体2は、架線CAを受けるホルダー20と、該ホルダー20に設けられ、該ホルダー20で受けている架線CAを覆うカバー21とを有する。
【0028】
ホルダー20は、図2に示すように、架線CAを配置するホルダー本体部22と、該ホルダー20に連続するベース部23と、該ホルダー本体部22に連続し且つカバー21が連結される連結部24と、カバー21をホルダー20に固定するためのロック部25と、ホルダー本体部22にシート部材6を取り付けるための取付部26とを有する。
【0029】
ホルダー本体部22は、架線CAの軸線と同方向に沿って延びるように形成されている。また、本実施形態では、ホルダー本体部22全体が、架線CAの外面形状に対応して湾曲している。すなわち、ホルダー本体部22は、長手方向と同方向に沿って延びる軸線を中心とする周方向に沿って湾曲した形状となっており、該周方向における両端が離間している。
【0030】
より具体的に説明すると、ホルダー本体部22は、架線CAの側方に配置される側壁部220と、該側壁部220に連続するとともに前記架線CAの下方に配置される底壁部221とを有する。
【0031】
側壁部220は、架線CAの外面に対向する側周面220aを有する。底壁部221は、側周面220aに連続するとともに架線CAの外面に対向する底周面221aを有する。側壁部220の側周面220aと底壁部221の底周面221aとは、互いに連続することで一つの周面(以下、受面という)222を構成している。
【0032】
さらに、底壁部221には、底周面221aから内径方向に刺通端子5を突出させるための突出孔221bが形成されている(図3参照)。
【0033】
ベース部23は、ホルダー本体部22の長手方向と同方向に延びている。また、ベース部23の外面には、長手方向に沿って延びる複数の凸条と、長手方向に沿って延びる複数の凹条とが形成されており、該凸条と該凹条とが長手方向に直交する高さ方向で交互に並ぶように形成されている。そのため、ベース部23の外面は、側面視においては、高さ方向で連続する波形状となっている。
【0034】
本実施形態に係るベース部23は、図3に示すように、刺通端子5が配置される端子設置部230と、内部端子4が配置される拡張配置部231と、引下線CBが配置される引下線配置部232と、保持部43を取り付けるための装着部233とを有する。なお、本実施形態に係るベース部23では、端子設置部230と、拡張配置部231と、引下線配置部232と、装着部233とが一体的に形成されている。
【0035】
端子設置部230は、下方に向けて開口する端子操作孔230aと、該端子操作孔230aに連通する端子用設置孔230bとが形成されている。
【0036】
端子操作孔230aは、ベース部23の下端で開口するように形成されている。そして、端子操作孔230aは、端子用設置孔230bよりも穴径が大きくなるように形成されている。
【0037】
端子用設置孔230bは、突出孔221bに連通している。そのため、端子用設置孔230bは、ホルダー本体部22の架線CAを配置する領域に連通するように構成されている。
【0038】
拡張配置部231は、ベース部23の長手方向において端子設置部230に連続している。また、拡張配置部231には、端子用設置孔230bに連通する配置孔231aが形成されている。
【0039】
引下線配置部232は、ベース部23の長手方向で端子設置部230と並ぶように形成されている。本実施形態に係る接続部には、ベース部23の長手方向における一方側で開口するとともに、拡張配置部231の配置孔231aに連通する挿込孔232aが形成されている。
【0040】
挿込孔232aは、ベース部23の長手方向における他方側の穴径が徐々に小さくなるように構成されている。すなわち、引下線配置部232は、ベース部23の長手方向における全長に亘って穴径が一定となる長孔を画定する配置用周面232bと、該配置用周面232bに連続し、拡張配置部231の配置孔231a側に向かうにつれて穴径が徐々に小さくなるテーパー面232cとを有する。
【0041】
装着部233には、下方に向けて開口するとともに挿込孔232aに連通する保持操作孔233cが形成されている。保持操作孔233cは、挿込孔232aに連通するねじ孔である出退孔233bと、該出退孔233bに連通してベース部23の下面で開口する保持操作孔233cとで構成されている。
【0042】
保持操作孔233cは、出退孔233bよりも穴径が大きくなるように形成されている。
【0043】
連結部24は、ホルダー本体部22の外周面に立設されている。より具体的に説明すると、連結部24は、ホルダー本体部22の周方向における一方の端部(上端部)に形成されている。さらに、連結部24には、ホルダー本体部22の長手方向で貫通する軸孔240が形成されている。
【0044】
本実施形態のホルダー20では、ホルダー本体部22に対して長手方向で間隔をあけてならぶ二つの連結部24が形成されている。
【0045】
ロック部25は、図2に示すように、ベース部23から延出する引掛部250と、ホルダー本体部22から延出する係合部251とを有する。
【0046】
引掛部250は、ホルダー本体部22に対してカバー21を仮止めできるように構成されている。
【0047】
係合部251は、ベース部23との間に隙間が形成されるようにしてホルダー本体部22から下方側に向けて延出している。本実施形態に係る係合部251は、先端部側であるほどベース部23から離れるように形成されている。
【0048】
取付部26は、受面222上に形成されている。また、本実施形態に係る取付部26は、受面222との間にシート部材6を挿込可能となるように形成されている。
【0049】
カバー21は、ホルダー本体部22に対して回動可能に連結されており、回動に伴って、ホルダー本体部22の開放領域(ホルダー本体部22の周方向における両端間の領域)を開閉するように構成されている。
【0050】
本実施形態に係るカバー21は、ホルダー本体部22の開放領域を覆うカバー本体27と、該カバー本体27に連続するとともにホルダー本体部22に対して回転可能に連結する回転連結部28と、カバー本体27に形成され且つホルダー本体部22に固定可能な被ロック部29とを有する。
【0051】
カバー本体27は、ホルダー本体部22の長手方向と同方向に沿って延びている。また、本実施形態に係るカバー本体27は、全体が長手方向と同方向に延びる軸線を中心とする周方向で湾曲した形状となっている。なお、本実施形態では、カバー本体27の周方向における一端を基端とし、他端を先端として以下の説明を行うこととする。
【0052】
これに伴い、カバー本体27には、ホルダー本体部22に配置されている架線CAの外面を覆う内側湾曲面270であって、カバー本体27の長手方向と同方向に延びる軸線を中心とする周方向に沿って湾曲する内側湾曲面270が含まれている。
【0053】
また、カバー本体27は、ホルダー本体部22の開放領域を閉じている状態において、基端がホルダー本体部22の上端部に突き当たり、先端がホルダー本体部22の下端部に突き当たるように構成されている。
【0054】
さらに、内側湾曲面270の曲率は、受面222の曲率よりも大きくなっている。
【0055】
回転連結部28は、カバー本体27の長手方向で連結部24と隣り合う位置に配置されている。また、回転連結部28は、カバー本体27の外周面に立設されている。本実施形態に係る回転連結部28は、カバー本体27の基端(カバー本体27の周方向における一端)に形成されている。
【0056】
さらに、回転連結部28には、カバー本体27の長手方向で貫通する長軸孔280が形成されている。長軸孔280は、楕円状の孔である。本実施形態に係る長軸孔280は、カバー本体27の長手方向に直交する高さ方向における内径が、該長手方向と該高さ方向とに直交する奥行方向における内径よりも大きくなるように形成されている。
【0057】
そして、回転連結部28と連結部24とは、長軸孔280と軸孔240とがカバー本体27の長手方向で対応するように配置されている。
【0058】
なお、本実施形態のカバー21では、カバー本体27の長手方向で間隔を空けて三つの回転連結部28が配置されており、各回転連結部28が該長手方向で連結部24と隣り合うように配置されている(図3参照)。そして、連結部24の軸孔240と回転連結部28の長軸孔280とには、長尺な軸部材Pが挿通されている。
【0059】
被ロック部29は、カバー本体27の先端から延出する操作片290と、該操作片290に形成され、引掛部250を掛止可能な掛止部291と、該操作片290から延出し、且つ係合部251と係合可能な係合爪292とを有する。
【0060】
保持部3は、図3に示すように、引下線CBの被覆CB2をコネクタ本体2に押し付けて該引下線CBをコネクタ本体2に保持させるように構成されている。
【0061】
本実施形態に係る保持部3は、ベース部23の挿込孔232aに出退可能に構成される出退部30と、該出退部30に連続する出退操作部31と、コネクタ本体2に対する引下線CBの保持状態を確認するための保持状態表示部32とを有する。
【0062】
出退部30は、軸状に形成されており、外周面にねじ山が形成されている。また、出退部30は、出退孔233bに螺合されており、軸線方向を中心として回転させることで、ベース部23の挿込孔232aに進出した状態と、ベース部23の挿込孔232aから退避した状態とに切り替わるように構成される。
【0063】
出退操作部31は、出退部30の軸線方向における一端に連続している。出退操作部31は、出退部30よりも外形が大きくなるように形成されており、保持操作孔233c内に配置されている。
【0064】
保持状態表示部32は、出退操作部31の外側面に設けられている。
【0065】
保持状態表示部32は、出退部30で引下線CBをコネクタ本体2に押し付けていない状態においては、少なくとも一部が保持操作孔233cの下方側から露出するように構成されている。
【0066】
また、保持状態表示部32は、出退部30で引下線CBをコネクタ本体2に押し付けている状態においては、全体が保持操作孔233c内に配置されるように構成されている。
【0067】
なお、保持状態表示部32は、出退操作部31の外側面に彩色することで構成してもよいし、出退操作部31の色とは異なる色を有する部材を貼り付けることで構成してもよい。
【0068】
内部端子4は、図3、及び図4に示すように、弾性を有する金属製の板で形成されている。本実施形態に係る内部端子4は、引下線CBの芯線CB1に当接させる導通接触部40と、該導通接触部40に連続し且つ刺通端子5に対して電気的に接続される接続端部41と、引下線CBの芯線CB1を導通接触部40に当接させるようにして誘導する誘導端部42とを有する。
【0069】
導通接触部40は、挿込孔232aに対して引下線CBを抜き差しする方向(以下、抜差方向という)に沿って延び且つ挿込孔232aの孔中心と対応する位置に配置される接触面400を有する。
【0070】
接続端部41は、導通接触部40に対して傾斜した形状となっている。より具体的に説明すると、接続端部41は、導通接触部40から刺通端子5に向けて延出しており、導通接触部40に連続する一端部側(基端部側)から刺通端子5に連続する他端部側(先端部側)になるにつれて挿込孔232aの孔中心から離れるように傾斜している。
【0071】
誘導端部42も、導通接触部40に対して傾斜した形状となっている。より具体的に説明すると、誘導端部42は、導通接触部40から挿込孔232aに向けて延出しており、導通接触部40に連続する一端部側(基端部側)から挿込孔232a側に向けて配置される他端部側(先端部側)になるにつれて挿込孔232aの孔中心から離れるように傾斜している。
【0072】
本実施形態に係るコネクタ1は、一対の内部端子4を備えており、該一対の内部端子4は、互いの接触面400が当接するように配置されている。
【0073】
これに伴い、各内部端子4の接続端部41は、基端部側から先端部側になるにつれて互いの間隔が徐々に広がるように配置され、さらに、各内部端子4の誘導端部42は、基端部側から先端部側になるにつれて互いの間隔が徐々に広がるように配置されている。
【0074】
刺通端子5は、図3に示すように、架線CAの芯線CA1に向かって移動するに伴って前記架線CAの被覆CA2に刺通するように構成される刺通部50と、コネクタ本体2に設けられ且つ該刺通部50を前記架線CAの芯線CA1に向かう移動をガイドするガイド部51と、絶縁性を有し且つ刺通部50に取り付けられている絶縁接続部52と、刺通部50を移動させるための導通操作部53であって、該絶縁接続部52に取り付けられている導通操作部53と、刺通部50と架線CAとの導通状態を確認するための導通状態表示部54とを有する。
【0075】
刺通部50は、図5に示すように、ガイド部51によって架線CAに接近する方向にガイドされる被案内部500と、該被案内部500から延出し且つ該被案内部500が前記架線CAに接近するに伴って該架線CAの被覆CA2に刺通するように構成される接触子部501と、該接触子部501周りでシート部材6を架線CAに向けて押圧する押圧部502とを有する。
【0076】
被案内部500は、円筒状であり、外周面にはねじ山が形成されている。被案内部500の中心線方向における一端面は、架線CAに向けて配置されている。
【0077】
また、被案内部500は、端子設置部230に取り付けられている状態において、前記一端面の中央部側が前記一端面の外周端部側よりもホルダー本体部22(ホルダー本体部22の架線CAを配置する領域)側に突出するように形成されている。
【0078】
接触子部501は、被案内部500の一端面から前記中心線方向で延出している。接触子部501の長さは、架線CAの被覆CA2の厚みよりも大きくなるように形成されている。そのため、接触子部501は、先端を架線CAの芯線CA1に接触させている状態において、基端が被覆CA2の外側に配置されるように構成されている。
【0079】
本実施形態に係る接触子部501は、先端を架線CAの芯線CA1に接触させている状態において、基端の被覆CA2からの延出量がシート部材6の厚み以下となるように構成されている。
【0080】
本実施形態に係る接触子部501は、円筒状であり、先端が鋭利になっている。すなわち、接触子部501の先端部は、刃となっている。
【0081】
本実施形態の押圧部502は、被案内部500の一端面によって構成されている。
【0082】
ガイド部51は、筒状であり内周面に雌ねじが形成されているガイド本体部510と、該ガイド本体部510の軸線方向における一端に連続し且つ該ガイド本体部510の外周面から突出するように構成される抜止部511とを有する。
【0083】
ガイド本体部510は、端子用設置孔230b内に固定されている。ガイド本体部510の軸線方向における一端は、突出孔221b側に配置され、ガイド本体部510の軸線方向における他端は、端子操作孔230a側に配置されている。
【0084】
また、ガイド本体部510の外面には、内部端子4の導通接触部40が接続されている。これにより、刺通端子5と内部端子4とは、刺通部50が架線CAの芯線CA1に接触するに伴って互いに導通状態となるように構成されている。
【0085】
抜止部511は、端子用設置孔230bに対してガイド本体部510の抜け止めを行うように構成されている。
【0086】
本実施形態に係る抜止部511は、環状に形成されている。抜止部511の内径は、ガイド本体部510の内径と同一又は略同一に設定されている。そのため、刺通端子5では、刺通部50を架線CAに接近させたときに、該刺通部50の接触子部501と押圧部502とが抜止部511内を通じて受面222の内側に進出するように構成されている。
【0087】
絶縁接続部52は、被案内部500の軸線方向における他端面につながった状態で導通操作部53内に埋設されている。そのため、刺通端子5では、導通操作部53をガイド部51内で回転させると、該導通操作部53とともに刺通部50及び刺通部50も回転する。
【0088】
導通操作部53は、絶縁接続部52を介して刺通部50に取り付けられている。導通操作部53は、絶縁接続部52に外嵌される外嵌固定部530と、該外嵌固定部530に連続する操作用頭部531とを有する。
【0089】
外嵌固定部530と、該外嵌固定部530に連続する操作用頭部531とは、端子操作孔230a内に配置されている。また、操作用頭部531は、刺通部50と架線CAの芯線CA1とが導通していない状態において全体又は略全体が端子操作孔230aの下方側に配置され、刺通部50と架線CAの芯線CA1とが導通した状態においては、全体又は略全体が端子操作孔230a内に収容されるように構成されている。
【0090】
導通状態表示部54は、操作用頭部531の外側面に設けられている。また、導通状態表示部54は、刺通部50と架線CAの芯線CA1とが導通していない状態においては、少なくとも一部が端子操作孔230aの下方側から露出するように構成されている。
【0091】
さらに、導通状態表示部54は、刺通部50と架線CAの芯線CA1とが導通している状態においては、全体が端子操作孔230a内に配置されるように構成されている。
【0092】
なお、導通状態表示部54は、操作用頭部531の外側面に彩色することで構成してもよいし、操作用頭部531の色とは異なる色を有する部材を貼り付けることで構成してもよい。
【0093】
シート部材6は、受面222(底周面221a)に沿わせて配置されている。また、シート部材6は、両面が粘着性を有するように構成されている。上述のように、シート部材6は、コネクタ本体2を保持させている架線CAと該刺通端子5との間に配置されるように構成されており、本実施形態では、受面222のうちの突出孔221bを含む領域を覆うようにして配置されている。また、シート部材6は、外縁部の一部が受面222と固定部との間に挿し込まれている。
【0094】
本実施形態に係るコネクタ1の構成は、以上の通りの構成である。続いて、本実施形態に係るコネクタ1の使い方について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0095】
コネクタ1で架線CAと引下線CBとを接続するにあたり、引下線CBを内部端子4に電気的に接続し、保持部3によって該引下線CBをコネクタ本体2に保持させる。
【0096】
より具体的に説明すると、図6(a)に示すように、引下線CBの芯線CB1を露出させた末端を先頭にして引下線CBを挿込孔232aに挿し込み、引下線CBの芯線CB1を導通接触部40の間に到達させる。このようにすると、引下線CBの芯線CB1が一対の導通接触部40に挟み込まれた状態になり、引下線CBと内部端子4とが電気的に接続される。
【0097】
この状態で、出退操作部31を回転操作して出退部30を出退孔233bにねじ込むと、図6(b)に示すように、出退部30の先端部が出退孔233bから挿込孔232a内に進出する。これにより、出退部30の先端部が引下線CBの被覆CB2に押し付けられると、引下線CBの被覆CB2が該出退部30と配置用周面232bとによって挟み込まれた状態となり、該引下線CBを引下線配置部232に保持させた状態となる。
【0098】
続いて、ベース部23を絶縁ヤットコ等で掴み、受面222を長手方向の全長に亘って架線CAの外面(被覆CA2)に沿わせるようにして配置する。これにより、ホルダー本体部22内に架線CAが配置される。
【0099】
そして、別の絶縁ヤットコ等でカバー21を回転操作し、該カバー21によってホルダー本体部22の開放領域を閉じる。このようにすると、コネクタ1は、図7(a)に示すように、ホルダー本体部22の受面222と、カバー21の内側湾曲面270とで架線CAの周囲を取り囲んだ状態となる。
【0100】
そして、図7(b)に示すように、引掛部250を掛止部291に掛止することによって、カバー21をコネクタ本体2に仮止めする。
【0101】
本実施形態に係るコネクタ1では、カバー21が下方側に引っ張られると、軸部材Pが長軸孔280内の上部側に配置されるとともに、カバー本体27の基端がホルダー本体部22の上端部よりも下方側にずれた位置に配置された状態になる。
【0102】
コネクタ1によって、架線CAと引下線CBとを導通させるには、刺通端子5を架線CAの芯線CA1に向かって移動させ、該刺通端子5を前記架線CAの被覆CA2に刺通して芯線CAに接触させる。
【0103】
より具体的に説明する。導通操作部53を回転操作すると、該導通操作部53とともに被案内部500が回転し、これに伴い、被案内部500がガイド本体部510によって架線CAに向けて案内されて(架線CAに向けて送られて)、接触子部501がシート部材6と架線CAの被覆CA2とに刺入する。
【0104】
刺通部50が架線CAに向かって移動する際、接触子部501の周りで押圧部502がシート部材6を架線CAに向けて押し上げる。これにより、接触子部501の周りでシート部材6が押圧部502と架線CAの被覆CA2とによって圧縮され、シート部材6が接触子部501の周囲で架線CAと押圧部502とに密接する。これにより、接触子部501の周囲が止水される。
【0105】
そして、接触子部501の先端が架線CAの芯線CA1に到達(接触)すると、架線CAの芯線CA1と、刺通端子5と、内部端子4とが電気的に接続され、これにより、架線CAと引下線CBとが電気的にも接続される。
【0106】
なお、本実施形態では、接触子部501の先端で架線CAの芯線CA1を突き上げることによって、架線CAを側壁部220の上端側に押し付けている。これに伴い、図7(c)に示すように、架線CAによって、ホルダー本体部22の上端部よりも下方側にずれた位置に配置されていたカバー本体27の基端が押し上げられ、カバー本体27の基端がホルダー本体部22の上端部と対応する位置に配置される。これにより、軸部材Pが長軸孔280内の下部側に配置された状態になるとともに、カバー本体27全体が上方に移動する。
【0107】
そして、カバー本体27の上方への移動に伴って、係合部251が係合爪292に係合する。
【0108】
コネクタ1では、ガイド本体部510に対する被案内部500の締め込みを緩めなければ接触子部501が架線CAから離れる方向に移動しないため、係合部251と係合爪292との係合が維持された状態となる。
【0109】
以上のようにして、図8に示すように、コネクタ1によって架線CAと引下線CBとが電気的に接続される。
【0110】
さらに、コネクタ1によって架線CAに接続されている引下線CBを該架線CAから切り離す場合は、保持操作部を回転操作して出退部30を引下線CBから離れる方向に移動させれば、保持部3とコネクタ本体2による引下線CBに対する保持が解除されるため、コネクタ本体2から引下線CBを取り外すことができる。
【0111】
そして、一旦コネクタ本体2から外した引下線CBを挿込孔232aに挿し込み、該引下線CBを保持部3によってコネクタ本体2に保持させれば、架線CAと引下線CBとを再び電気的に接続することができる。
【0112】
よって、コネクタ1は、架線CAの芯線CA1を露出させずに架線CAと引下線CBとを電気的に接続でき、架線CAと引下線CBとが電気的に接続されたときに充電部の絶縁を図ることができるようになっており、さらには、架線CAに対する引下線CBの切り離しと接続とを行うこともできるため、架線CAへの取り付け、及び架線CAに対する引下線CBの切り離しと接続とを容易に行うことができるという優れた効果を奏する。
【0113】
さらに、コネクタ1では、引下線CBを保持した状態のコネクタ本体2を架線CAに取り付けた後においては、刺通端子5を架線CAの被覆CA2に刺通しなければ、架線CAと刺通端子5及び内部端子4とが導通していない状態のままにしておくことができる。従って、コネクタ1は、引下線CBをコネクタ本体2に仮止めしておき、作業者の意図するタイミングで架線CAに刺通端子5及び内部端子4とを導通させて、架線CAと引下線CBとを電気的に接続することができる。
【0114】
また、内部端子4がガイド部51に対して電気的に接続されているため、刺通部50を動かしたとしても、刺通端子5と内部端子4とが常に電気的に接続された状態となっている。従って、架線CAと引下線CBとを電気的に接続した状態を確実に維持することができる。
【0115】
さらに、コネクタ1では、引下線配置部232が端子設置部230の端子用設置孔230b側に向かうにつれて内径が徐々に小さくなるテーパー面232cを有するため、引下線CBが挿込孔232aに対して傾斜した状態で挿し込まれても、テーパー面232cによって引下線CBの先端部が内部端子4側に案内される。
【0116】
また、内部端子4では、誘導端部42が先端部側から基端部側になるにつれて挿込孔232aの孔中心に対応する位置に向かうように傾斜しているため、挿通孔を通じて配置孔231aに到達した引下線CBの芯線CB1は、誘導端部42によって導通接触部40に向かうように案内される。
【0117】
このように、引下線CBの芯線CB1がテーパー面232cによって位置合わせされた後に誘導端部42によって導通接触部40に当接するように案内されるため、引下線CBの芯線CB1を内部端子4に対して電気的に接続し易くなる。
【0118】
さらに、本実施形態に係る保持部3では、出退操作部31に対して、コネクタ本体2に対する引下線CBの保持状態を確認するための保持状態表示部32が設けられており、保持状態表示部32が、出退部30で引下線CBをコネクタ本体2に押し付けていない状態(すなわち、引下線CBに対する保持が解除されている状態)で少なくとも一部が保持操作孔233cの下方側から露出し、出退部30で引下線CBをコネクタ本体2に押し付けている状態(すなわち、引下線CBを保持している状態)で全体が保持操作孔233c内に配置されるように構成されている。そのため、コネクタ1では、引下線CBのコネクタ本体2に対する保持状態を容易に確認できる。
【0119】
コネクタ1は、保持部3が引下線CBの被覆CB2をコネクタ本体2に押し付けて該引下線CBをコネクタ本体2に保持させるように構成されているため、保持部3を介して架線CAや引下線CBに流れる電流が外部に伝わることが防止される。
【0120】
また、コネクタ1では、保持部3が引下線CBを保持している状態において、出退操作部31全体が保持操作孔233c内に収容されるように構成されているため、コネクタ1を架線CAに取り付けた後に保持部3を介して架線CAや引下線CBに流れる電流が外部に伝わることが防止される。
【0121】
そして、本実施形態に係るコネクタ1では、操作用頭部531の外側面に対して刺通部50と架線CAとの導通状態を確認するための導通状態表示部54が設けられており、該導通状態表示部54が、刺通部50と架線CAの芯線CA1とが導通していない(すなわち、架線CAと引下線CBとが電気的に接続されていない状態)状態においては、少なくとも一部が端子操作孔230aの下方側から露出し、刺通部50と架線CAの芯線CA1とが導通している状態(すなわち、架線CAと引下線CBとが電気的に接続されている状態)においては、全体が端子操作孔230a内に配置されるように構成されている。
【0122】
そのため、コネクタ1では、架線CAと引下線CBとの導通状態を容易に確認できる。
【0123】
コネクタ1は、導通操作部53が絶縁接続部52を介して刺通部50に取り付けられているため、導通操作部53を介して架線CAや引下線CBに流れる電流が外部に伝わることが防止される。
【0124】
また、コネクタ1では、架線CAと引下線CBとが電気的に接続されている状態において、導通操作部53の略全体が端子操作孔230a内に収容されるように構成されているため、導通操作部53を介して架線CAや引下線CBに流れる電流が外部に伝わることが防止される。
【0125】
さらに、コネクタ1では、接触子部501を架線CAの被覆CA2に刺通させたときに、接触子部501の周囲で架線CAと押圧部502とにシート部材6が密接するため、接触子部501の周囲が止水される。
【0126】
なお、本発明の引下線用のコネクタは、上記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
【0127】
上記実施形態において、ホルダー本体部22の受面222とカバー本体27の内側湾曲面270とは、架線CAの軸線を中心とする周方向に沿って湾曲していたが、架線CAを挟み込んで保持することができれば、湾曲した形状に限定されるものではない。
【0128】
上記実施形態の刺通端子5では、刺通部50がガイド部51を介して端子設置部230内に設置されていたが、この構成に限定されない。例えば、刺通部50は、端子設置部230内に直接固定されていてもよい。この場合、端子設置部230の端子用設置孔230bをねじ孔とする等して、端子設置部230によって刺通部50の架線CAに向かう移動をガイドできるようにすればよい。
【0129】
上記実施形態において、接触子部501は、円筒状の刃で構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、接触子部501は、針状に形成されていてもよい。但し、接触子部501は、円筒状の刃で構成されていれば、折れにくく、架線CAの芯線CA1との接触面積を確保し易くなる。
【0130】
上記実施形態において、シート部材6は、両面が粘着性を有するように構成されていたが、接触子部501の周りの全周に亘って架線CAと押圧部502とに密接するように構成されていれば、粘着性を有するものでなくてもよい。
【0131】
上記実施形態において、コネクタ1は、一対の内部端子4を備えていたが、この構成に限定されない。例えば、コネクタ1は、一つの内部端子4を備えていてもよい。なお、コネクタ1が一対の内部端子4を備えている場合は、引下線CBの芯線CB1を一対の内部端子4で挟み込むことができるため、挿込孔232aに挿し込んだ引下線CBを一対の内部端子4によって仮止めすることができる。
【0132】
上記実施形態において、一対の導通接触部40の接触面400は、挿込孔232aに引下線CBが差し込まれていない状態において、互いに当接するように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、一対の導通接触部40の接触面400の間には隙間が形成されていてもよい。この場合、導通接触部40の接触面400の隙間(間隔)は、引下線CBの芯線CB1の外径よりも小さくなるように設定されていればよい。すなわち、一対の導通接触部40の接触面400は、挿込孔232aに挿し込まれた引下線CBを挟み込めるようになっていればよい。
【0133】
上記実施形態では、架線CAと引下線CBとを接続する際に、引下線CBをコネクタ本体2に保持させた後に、架線CAにコネクタ本体2を保持させていたが、この構成に限定されない。例えば、架線CAにコネクタ本体2を保持させた後に、引下線CBをコネクタ本体2に保持させてもよい。
【符号の説明】
【0134】
1…コネクタ、2…コネクタ本体、3…保持部、4…内部端子、5…刺通端子、6…シート部材、20…ホルダー、21…カバー、22…ホルダー本体部、23…ベース部、24…連結部、25…ロック部、26…取付部、27…カバー本体、28…回転連結部、29…被ロック部、30…出退部、31…出退操作部、32…保持状態表示部、40…導通接触部、41…接続端部、42…誘導端部、43…保持部、50…刺通部、51…ガイド部、52…絶縁接続部、53…導通操作部、54…導通状態表示部、220…側壁部、220a…側周面、221…底壁部、221a…底周面、221b…突出孔、222…受面、230…端子設置部、230a…端子操作孔、230b…端子用設置孔、231…拡張配置部、231a…配置孔、232…引下線配置部、232a…挿込孔、232b…配置用周面、232c…テーパー面、233…装着部、233a…保持操作孔、233b…出退孔、233c…保持操作孔、240…軸孔、250…引掛部、251…係合部、270…内側湾曲面、280…長軸孔、290…操作片、291…掛止部、292…係合爪、400…接触面、500…被案内部、501…接触子部、502…押圧部、510…ガイド本体部、511…抜止部、530…外嵌固定部、531…操作用頭部、CA…架線、CA1…芯線、CA2…被覆、CB…引下線、CB1…芯線、CB2…被覆
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8