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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-224511(P2017-224511A)
(43)【公開日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】携帯端末
(51)【国際特許分類】
   H01H 9/02 20060101AFI20171124BHJP
   H01H 13/04 20060101ALI20171124BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20171124BHJP
【FI】
   H01H9/02 A
   H01H13/04 A
   H04M1/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-119784(P2016-119784)
(22)【出願日】2016年6月16日
(71)【出願人】
【識別番号】501428545
【氏名又は名称】株式会社デンソーウェーブ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐武 優
【テーマコード(参考)】
5G052
5G206
5K023
【Fターム(参考)】
5G052AA27
5G052BB01
5G052HA01
5G052HA24
5G052HA30
5G206AS16N
5G206AS32N
5G206GS02
5G206GS04
5G206NS02
5K023AA07
5K023BB20
5K023BB27
5K023GG04
5K023HH06
(57)【要約】
【課題】 例えば、落下衝撃を受けた際などに、携帯端末が備えるキーボタンの誤操作を防止し得る技術を提供すること。
【解決手段】 携帯端末10は、利用者が把持可能な本体2と、本体2の上面に設けられている表示画面4と、本体2の側面に、側面の表面から突出して設けられており、表面方向に押下することで携帯端末10に指示を入力可能なキーボタン6a〜6bと、側面のうちのキーボタン6a,6bの周囲の少なくとも一部に設けられており、表面から突出しているリブ8a〜8dと、を備えており、リブ8a〜8dの表面からの高さは、キーボタン6a,6bが押下される場合においてキーボタン6a,6bが反応を開始する時点のキーボタン6a,6bの上面の表面からの高さよりも高い。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末であって、
利用者が把持可能な本体と、
前記本体の上面に設けられている表示画面と、
前記本体の側面に、前記側面の表面から突出して設けられており、前記表面方向に押下することで前記携帯端末に指示を入力可能なキーボタンと、
前記側面のうちの前記キーボタンの周囲の少なくとも一部に設けられており、前記表面から突出している緩衝部材と、
を備えており、
前記緩衝部材の前記表面からの高さは、前記キーボタンが押下される場合において前記キーボタンが反応を開始する時点の前記キーボタンの上面の前記表面からの高さよりも高い、
携帯端末。
【請求項2】
前記側面を平面視する場合において、前記キーボタンはN角形形状(前記Nは3以上の整数)を有しており、
前記緩衝部材は、前記側面を平面視する場合における前記キーボタンのN個の角のうちの少なくとも1個の角の近傍に設けられている、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記緩衝部材は、前記側面を平面視する場合における前記キーボタンのN本の辺のうちの少なくとも1本の辺の近傍に設けられているとともに、前記少なくとも1本の辺の全長に対応する長さに亘って設けられている、請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記側面を平面視する場合において、前記キーボタンは四角形形状を有しており、
前記緩衝部材は、前記側面を平面視する場合における前記キーボタンの4本の辺のうちの少なくとも対向する2本の辺のそれぞれの近傍に設けられているとともに、前記緩衝部材のそれぞれは、前記少なくとも2本の辺のそれぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている、請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記少なくとも対向する2本の辺のそれぞれは、前記側面を平面視する場合において、前記本体の前記上面から前記本体の下面に向かう方向である特定方向に沿って配置されている辺である、請求項4に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記側面を平面視する場合において、前記キーボタンは略楕円形状を有している、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記緩衝部材は、前記側面を平面視する場合において、前記本体の前記上面から前記本体の下面に向かう方向である特定方向に沿って設けられているとともに、前記キーボタンの前記特定方向の長さに亘って設けられている、請求項6に記載の携帯端末。
【請求項8】
前記緩衝部材は、前記特定方向に沿って2本設けられており、前記2本の前記緩衝部材は、前記キーボタンの前記特定方向の長さに亘って設けられているとともに、前記キーボタンを挟んで対向する位置に設けられている、請求項7に記載の携帯端末。
【請求項9】
前記緩衝部材は、前記側面を平面視する場合における前記キーボタンの全周に亘って設けられている、請求項1から8のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項10】
前記緩衝部材の前記表面からの高さは、前記キーボタンの上面の前記表面からの高さよりも常に高い、請求項1から9のいずれか一項に記載の携帯端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、キーボタンを備える携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、サイドキーボタンを備える携帯端末が開示されている。筐体内では、サイドキーボタンに連結されている基部とリブとが間隔を空けて対向している。サイドキーボタンが押下される場合に、筐体内に押し込まれたサイドキーボタンがスイッチを作動させ、基部がリブに当接する。そのため、サイドキーボタンがさらに押下されても、リブによる抵抗が発生するので、サイドキーボタンが押しこまれにくくなっている。例えば、サイドキーボタンが落下衝撃を受ける場合に、筐体内に大きく押し込まれることが防止され、携帯端末の破損が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−098674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、基部がリブに当接するまでは、サイドキーボタンが筐体内に押し込まれることを防止することができない。即ち、例えば、落下衝撃を受けた場合、サイドキーボタンが押され、誤ってスイッチを作動させることを防止することはできない。本明細書では、例えば、落下衝撃を受けた際などに、携帯端末が備えるキーボタンの誤操作を防止し得る技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する携帯端末は、利用者が把持可能な本体と、本体の上面に設けられている表示画面と、本体の側面に、側面の表面から突出して設けられており、表面方向に押下することで携帯端末に指示を入力可能なキーボタンと、側面のうちのキーボタンの周囲の少なくとも一部に設けられており、表面から突出している緩衝部材と、を備えており、緩衝部材の表面からの高さは、キーボタンが押下される場合においてキーボタンが反応を開始する時点のキーボタンの上面の表面からの高さよりも高い。
【0006】
上記の携帯端末が、落下したり、障害物にぶつかったりすると、キーボタン及び緩衝部材が形成されている側面が衝撃を受ける可能性がある。上記の携帯端末では、緩衝部材の側面の表面からの高さが、キーボタンが押下される場合においてキーボタンが反応を開始する時点のキーボタンの上記表面からの高さよりも高い。そのため、仮に側面が衝撃を受ける場合において、キーボタンの上面が押圧される状況であっても、緩衝部材の存在により、キーボタンが反応を開始する高さまで押下される事態が発生することを抑制し得る。従って、携帯端末が備えるキーボタンの誤操作が防止され得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】携帯端末の斜視図を示す。
図2】携帯端末の上面図を示す。
図3】利用者が携帯端末を把持している様子を示す。
図4】第1実施例のキーボタンとリブとの例を示す。
図5】第2実施例のキーボタンとリブとの例を示す。
図6】第3実施例のキーボタンとリブとの例を示す。
図7】第4実施例のキーボタンとリブとの例を示す。
図8】第5実施例のキーボタンとリブとの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に示す技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。
【0009】
(特徴1) 側面を平面視する場合において、キーボタンはN角形形状(Nは3以上の整数)を有していてもよい。緩衝部材は、側面を平面視する場合におけるキーボタンのN個の角のうちの少なくとも1個の角の近傍に設けられていてもよい。
【0010】
キーボタンが多角形形状を有する場合、その辺部分よりも角部分が衝撃を受けやすい。特徴1の構成によると、緩衝部材は、側面を平面視する場合におけるキーボタンのN個の角のうちの少なくとも1個の角の近傍に設けられているため、キーボタンの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0011】
(特徴2) 緩衝部材は、側面を平面視する場合におけるキーボタンのN本の辺のうちの少なくとも1本の辺の近傍に設けられているとともに、少なくとも1本の辺の全長に対応する長さに亘って設けられていてもよい。
【0012】
(特徴3) 側面を平面視する場合において、キーボタンは四角形形状を有していてもよい。緩衝部材は、側面を平面視する場合におけるキーボタンの4本の辺のうちの少なくとも対向する2本の辺のそれぞれの近傍に設けられているとともに、緩衝部材のそれぞれは、少なくとも2本の辺のそれぞれの全長に対応する長さに亘って設けられていてもよい。
【0013】
(特徴4) 少なくとも対向する2本の辺のそれぞれは、側面を平面視する場合において、本体の上面から本体の下面に向かう方向である特定方向に沿って配置されている辺であってもよい。
【0014】
(特徴5) 側面を平面視する場合において、キーボタンは略楕円形状を有していてもよい。
【0015】
(特徴6) 緩衝部材は、側面を平面視する場合において、本体の上面から本体の下面に向かう方向である特定方向に沿って設けられているとともに、キーボタンの特定方向の長さに亘って設けられていてもよい。
【0016】
(特徴7) 緩衝部材は、特定方向に沿って2本設けられていてもよい。2本の緩衝部材は、キーボタンの特定方向の長さに亘って設けられているとともに、キーボタンを挟んで対向する位置に設けられていてもよい。
【0017】
(特徴8) 緩衝部材は、側面を平面視する場合におけるキーボタンの全周に亘って設けられていてもよい。
【0018】
特徴6〜8の構成によると、緩衝部材がより広範囲に亘って設けられているため、本体の側面に衝撃が加わる場合において、キーボタンにより衝撃が加わり難くなる。これにより、キーボタンの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0019】
(特徴9) 緩衝部材の表面からの高さは、キーボタンの上面の表面からの高さよりも常に高くてもよい。
【0020】
特徴9の構成によると、本体の側面に衝撃が加わる場合において、キーボタンに衝撃が加わって押下されることをより効果的に抑制することができる。これにより、キーボタンの誤操作がより効果的に防止され得る。
【実施例】
【0021】
(第1実施例)
(ケースA1)
図1図3、及び、図4(A1)を参照して、本実施例の携帯端末10の一実施態様であるケースA1について説明する。図1図2に示すように、携帯端末10は、情報コード(例えば、バーコードや2次元コード)を読み取るための光学情報読取装置である。携帯端末10は、本体2と、表示画面4と、操作部5と、2個のキーボタン6a,6bと、読み取り部7と、4個のリブ8a〜8dと、を備える。図3に示すように、利用者は、操作部5を掌で覆うようにして本体2を把持可能である。以下では、本体2の各面のうち、図中の座標系のXY平面に平行であり、Z軸の正方向に向いた面を「上面」と呼ぶ。本体2の各面のうち、図中の座標系のXY平面に平行であり、Z軸の負方向に向いた面を「下面」と呼ぶ。本体2の各面のうち、図中の座標系のYZ平面に平行である2個の面をそれぞれ、「側面」と呼ぶ。
【0022】
表示画面4は、本体2の上面に設けられている液晶画面である。表示画面4は、読み取られた情報コードに記録された情報、操作部5に入力された情報等を表示することができる。操作部5は、本体2の上面に設けられている。操作部5は、表示画面4から見て、Y軸の負方向に位置する。操作部5は、複数のボタンによって構成される。利用者は、操作部5を操作することによって、様々な指示を携帯端末10に入力することができる。
【0023】
本体2の2個の側面のそれぞれには、キーボタン6が設けられている。2個のキーボタン6a,6bは、本体2の側面の表面から突出して設けられている。キーボタン6a,6bは、本体2の上面を平面視にする場合において、X軸方向に表示画面4と並んでいる。キーボタン6a,6bは、本体2の側面を平面視する場合において、矩形形状を有している(図4(A1)参照)。図3に示されるように、利用者がキーボタン6a,6bのうちの一方又は両方を側面の表面に向かう方向(X軸方向)に押下すると、キーボタン6は、本体2に内蔵されたスイッチ(図示省略)を作動させる。これにより、読み取り指示が携帯端末10に入力される。読み取り指示は、携帯端末10が読み取り部7を利用して情報コードを読み取るための指示である。なお、キーボタン6は、誤動作を抑制するため、わずかに押下されても反応を開始せず、ある程度深く押下されて初めて反応を開始するように設定されている。
【0024】
4個のリブ8a〜8dは、キーボタン6a,6bの周囲の一部に設けられている。図4(A1)に示されるように、リブ8a,8bは、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン6aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に設けられている。当該2本の辺は、Z軸方向(「本体2の厚み方向」と言い換えてもよい)に沿って配置されている辺である。リブ8a,8bのそれぞれは、当該2本の辺のそれぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。そのため、リブ8a,8bは、キーボタン6aの4個の角の近傍にも位置している。リブ8aは、リブ8bから見てY軸の負方向に設けられている。リブ8a,8bは、本体2の側面の表面から突出している。リブ8a,8bの表面からの高さは、キーボタン6aの上面の表面からの高さよりも常に高い。以下では、「高さ」は、本体2の側面の表面からの高さを指すものとする。
【0025】
リブ8c,8dの形状はリブ8a,8bの形状と同様である。以下で説明する全ての実施例において、本体2の一方の側面に設けられているキーボタン及びリブの形状と、他方の側面に設けられているキーボタン及びリブの形状と、は同一であるため、一方の側面に設けられているキーボタン及びリブのみについて説明する。
【0026】
リブ8a,8bに着目して、ケースA1の効果を説明する。本ケースの携帯端末10が、落下したり、障害物にぶつかったりすると、キーボタン6a,6b及びリブ8aが形成されている側面が衝撃を受ける可能性がある。携帯端末10では、リブ8a,8bの高さは、キーボタン6aの表面からの高さよりも常に高いので、本体2の側面に衝撃が加わる場合において、衝突物がキーボタン6aの表面に接触しにくい。そのため、キーボタンに衝撃が加わって押下されることを抑制することができる。これにより、キーボタンに衝撃が加わること等によるキーボタンの誤操作が防止され得る。
【0027】
キーボタン6aの辺部分よりも角部分が衝撃を受けやすい。本ケースによると、リブ8a,8bは、側面を平面視する場合におけるキーボタン6aの4個の角の近傍に設けられているため、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0028】
また、リブ8a,8bは、キーボタン6aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。即ち、リブが1本の辺の近傍のみに設けられている構成、リブが2本の辺の全長に満たない長さに亘って設けられている構成等と比較して、本ケースでは、リブ8a,8bがより広範囲に亘って設けられている。そのため、本体2の側面に衝撃が加わる場合において、キーボタン6aにより衝撃が加わり難くなる。これにより、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0029】
リブ8bは、利用者が把持可能な本体2の部位寄りにおいてZ軸方向に沿って設けられている。そのため、利用者は、本体2を把持する際に、指をリブ8bに係止することができる。これにより、キーボタン6aの操作する際の利用者の利便性を向上させることができる。
【0030】
(ケースA2〜A8)
次いで、図4(A2)〜(A8)を参照して、第1実施例の携帯端末10の他の実施態様であるケースA2〜A8について説明する。なお、図4(A2)、(A3)・・・(A8)の各パターンがそれぞれ、第1実施例のケースA2、A3・・・A8に対応する。以下、図5以降についても同様である。ケースA2〜A8では、本体2の側面を平面視する場合におけるリブの形状及び配置位置がケースA1とは異なる。図4を参照して、ケースA2〜A8のリブについて説明する。なお、各ケースでは、キーボタン6aの近傍のリブと、キーボタン6bの近傍のリブと、は同様の形状であるため、キーボタン6aの近傍のリブのみについて説明する。
【0031】
ケースA2では、リブ18は、キーボタン6aのZ軸方向に沿って配置されている1本の辺の近傍に、当該辺の全長に満たない長さに亘って設けられている。即ち、ケースA2では、リブ18はドット状に形成されている。リブ18の形状がドット状であっても、ケースA1と同様に、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作が防止され得る。そして、リブ18は、利用者が把持可能な本体2の部位の近傍に設けられている。そのため、利用者は、本体2を把持する際に、指をリブ18に係止させることができる。これにより、キーボタン6aの操作する際の利用者の利便性を向上させることができる。
【0032】
ケースA3では、リブ28は、キーボタン6aの1個の角の近傍に設けられている。即ち、リブ28は、キーボタン6aの1個の角をカバーする機能を果たす。上記の通り、本体2の落下時等においては、キーボタン6aの角部は、辺部分よりも衝撃を受けやすい。そのため、ケースA3では、1本の辺の近傍に1個のドット状のリブ18が形成される構成のケースA2と比較して、キーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0033】
ケースA4では、リブ38a,38bは、キーボタン6aの対角線上の2個の角の近傍に設けられている。即ち、リブ38a,38bは、キーボタン6aの対角線上の2個の角をカバーする機能を果たす。これにより、ケースA4では、リブ28が1個の角のみをカバーする構成のケースA3と比較して、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0034】
ケースA5では、リブ48a〜48dは、キーボタン6aの4個の角すべての近傍に設けられている。即ち、リブ48a〜48dにより、キーボタン6aの全ての角がカバーされる。これにより、ケースA5では、リブ38a,38bが2個の角のみをカバーする構成のケースA4と比較して、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がさらに効果的に防止され得る。
【0035】
ケースA6では、リブ58は、キーボタン6aのZ軸方向に沿って配置されている1本の辺の近傍に、当該辺の全長に対応する長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6では、1本の辺の近傍に1個のドット状のリブ18が形成される構成のケースA2と比較して、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。また、リブ58は、利用者が把持可能な本体2の部位寄りに設けられているため、ケースA1と同様に、本体2を把持した際に利用者が指をリブ58に係止し易く、その結果、キーボタン6aの操作する際の利用者の利便性を向上させることができる。
【0036】
ケースA7では、リブ68a,68bは、キーボタン6aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。当該2本の辺は、Y軸方向に沿って配置されている辺である。このような態様でも、2本のリブ68a,68bは、キーボタン6aを衝撃等から守る機能を果たし得る。そのため、ケースA7の態様でも、ケースA1と同様に、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作が防止され得る。
【0037】
ケースA8では、リブ78は、キーボタン6aの全周に亘って設けられている。即ち、このケースでは、リブ78により、キーボタン6aの全周がカバーされる。そのため、例えば本体2が落下する場合において、どの角度から本体2が落下したとしても、キーボタン6aの全周がリブ78によってカバーされるため、衝突物がキーボタン6aの表面に接触することが抑制される。これにより、ケースA1〜A7と比較して、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0038】
(第2実施例)
(ケースB1〜B8)
第2実施例では、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン及びリブの形状が第1実施例とは異なる。図5を参照して、ケースB1〜B8のキーボタン及びリブについて説明する。ケースB1〜B8のキーボタン106aは、Y軸方向に平行な2辺を有する等脚台形形状を有している。図5に示すケースB1〜B8では、キーボタン106a及び各リブの形状がケースA1〜A8とは異なるが、各リブの配置位置は上記のケースA1〜A8のそれぞれのリブの配置位置と略共通している。そのため、本実施例のケースB1〜B8の各構成によっても、基本的にはケースA1〜A8の各構成と同様の作用効果が発揮され得る。
【0039】
ケースB1でも、ケースA1と同様に、2個のリブ108a,108bは、キーボタン106aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に設けられている。本ケースでは、当該2本の辺は、Z軸に平行ではないが、Z軸方向に沿って配置されている。ケースB1のキーボタン106aは、ケースA1のキーボタン6aとは形状が異なる。しかし、このような形状のキーボタンを備えるケースB1でも、ケースA1と同様に、リブ108a,108bは、キーボタン106aの全ての角をカバーしており、キーボタン106aの厚み方向に沿って配置されている2本の辺をカバーする長さを有する。また、リブ108bは、利用者が把持可能な本体2の部位寄りに設けられている。そのため、ケースB1でも、ケースA1と同様に、衝撃等による誤操作が防止されるとともに、利用者の利便性を向上させることができる。
【0040】
ケースB2では、上記ケースA2と同様に、リブ118は、キーボタン106aのZ軸方向に沿って配置されている辺の近傍に、当該辺の全長に満たない長さに亘って(即ち、ドット状に)設けられている。リブ118は、利用者が把持可能な本体2の部位の近傍に設けられている。そのため、このケースB2によっても、ケースA2と同様の効果が発揮される。ケースB3では、上記ケースA3と同様に、リブ128は、キーボタン106aの1個の角の近傍に設けられている。そのため、ケースB3によっても、ケースA3と同様の効果が発揮される。ケースB4では、上記ケースA4と同様に、リブ138a,138bは、キーボタン106aの対角線上の2個の角の近傍に設けられている。これにより、ケースB4では、上記ケースA4の場合と同様に、ケースB3と比較して衝撃等によるキーボタン106aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0041】
ケースB5では、リブ148a〜148dは、キーボタン106aの4個の角すべての近傍に設けられている。これにより、ケースB5では、上記ケースA5の場合と同様に、ケースB4と比較して衝撃等によるキーボタン106aの誤操作がより効果的に防止され得る。ケースB6では、リブ158は、キーボタン106aのZ軸方向に沿って配置されている1本の辺の近傍に、当該辺の全長に対応する長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6と同様の効果が発揮される。ケースB7では、リブ168a,168bは、キーボタン106aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。当該2本の辺は、Y軸方向に沿って配置されている辺である。これにより、ケースA7と同様の効果が発揮される。ケースB8では、リブ178は、キーボタン106aの全周に亘って設けられている。これにより、上記ケースA8の場合と同様に、ケースB1〜B7と比較してキーボタン106aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0042】
(第3実施例)
(ケースC1〜C8)
第3実施例では、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン及びリブの形状が第1及び第2実施例とは異なる。図6を参照して、ケースC1〜C7のキーボタン及びリブについて説明する。ケースC1〜C7のキーボタン206aは、略楕円形状を有している。キーボタン206aは、Y軸に平行な2本の辺と、Y軸方向に膨らむ2本の円弧と、を有している。図6に示すケースC1〜C7でも、キーボタン206a及び各リブの形状がケースA1〜A8とは異なるが、各リブの配置位置は上記のケースA1〜A8で開示したものと略共通している。そのため、本実施例のケースC1〜C7の各構成によっても、基本的にはケースA1〜A8で開示された構成と同様の作用効果が発揮され得る。
【0043】
ケースC1では、リブ208a,208bは、Z軸方向に沿って設けられているとともに、キーボタン206aを挟んで対向する位置に設けられている。リブ208a,208bのそれぞれは、キーボタン206aのZ軸方向の長さに亘って設けられている。そのため、このケースC1においても、ケースA1と同様の効果が発揮される。ケースC2では、リブ218は、キーボタン206aの1本の円弧の近傍に、Z軸方向に沿って設けられている。リブ218は、キーボタン206aのZ軸方向の長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6と同様の効果が発揮される。ケースC3では、リブ228a,228bは、キーボタン206aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、キーボタン206aのY軸方向の長さに亘って設けられている。これにより、ケースA7と同様の効果が発揮される。ケースC4では、リブ238は、キーボタン206aを囲む矩形形状に沿ってキーボタン206aの全周に亘って設けられている。これにより、ケースA8と同様の効果が発揮される。
【0044】
ケースC5では、リブ248a,248bは、キーボタン206aの2本の円弧の近傍に、2本の円弧に沿って(即ち、Z軸方向に沿う曲線状に)設けられている。リブ248a,248bは、キーボタン206aのZ軸方向の長さに亘って設けられている。ケースC5のリブ248a,248bはキーボタン206aの円弧に沿った形状に形成されており、ケースC1のリブ208a,208bとは形状が異なるが、配置位置は略同じである。そのため、このケースC5においても、ケースC1と同様の効果が発揮される。ケースC6では、リブ258は、キーボタン206aの1本の円弧の近傍に、当該1本の円弧に沿って設けられている。リブ258は、キーボタン206aのZ軸方向の長さに亘って設けられている。ケースC6のリブ258は、キーボタン206aの円弧に沿った形状に形成されており、ケースC2のリブ218とは形状が異なるが、配置位置は略同じである。そのため、このケースC6においても、ケースC2と同様の効果が発揮される。ケースC7では、リブ268は、キーボタン206aの外周に沿ってキーボタン206aの全周に亘って設けられている。即ち、ケースC7のリブ268は、キーボタン206aの外周形状(即ち楕円形状)に沿った形状に形成されており、ケースC4のリブ238(即ち矩形形状)とは形状が異なるが、配置位置は略同じである。そのため、このケースC7においても、ケースC4と同様の効果が発揮される。
【0045】
(第4実施例)
(ケースD1〜D8)
第4実施例では、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン及びリブの形状が第1〜第3実施例とは異なる。図7を参照して、ケースD1〜D8のキーボタン及びリブについて説明する。ケースD1〜D8のキーボタン306aは、台形形状を有している。キーボタン306aは、Y軸に平行な2本の辺と、Z軸に平行な一本の辺と、を有している。図7に示すケースD1〜D8でも、キーボタン306a及び各リブの形状がケースA1〜A8とは異なるが、各リブの配置位置は上記のケースA1〜A8で開示したものと略共通している。そのため、本実施例のケースD1〜D8の各構成によっても、基本的にはケースA1〜A8で開示された構成と同様の作用効果が発揮される。
【0046】
ケースD1では、リブ308a,308bは、キーボタン306aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に設けられている。当該2本の辺のうちの1本の辺は、Z軸に平行に配置され、他の1本の辺は、Z軸に平行ではないが、Z軸方向に沿って配置されている。そのため、このケースD1においても、ケースA1と同様の効果が発揮される。ケースD2では、リブ318は、キーボタン306aのZ軸に平行に配置されている辺の近傍に、当該辺の全長に満たない長さに亘って(即ち、ドット状に)設けられている。リブ318は、利用者が把持可能な本体2の部位の近傍に設けられている。これにより、ケースA2と同様の効果が発揮される。ケースD3では、リブ328は、キーボタン306aの1個の角の近傍に設けられている。これにより、ケースA3と同様の効果が発揮される。ケースD4では、リブ338a,338bは、キーボタン306aの対角線上の2個の角の近傍に設けられている。これにより、上記ケースA4の場合と同様に、ケースD3と比較してキーボタン306aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0047】
ケースD5では、リブ348a〜348dは、キーボタン306aの4個の角すべての近傍に設けられている。これにより、上記ケースA5の場合と同様に、ケースD4と比較してキーボタン306aの誤操作がより効果的に防止され得る。ケースD6では、リブ358は、キーボタン306aのZ軸に平行に配置されている1本の辺の近傍に、当該辺の全長に対応する長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6と同様の効果が発揮される。ケースD7では、リブ368a,368bは、キーボタン306aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。当該2本の辺は、Y軸に平行に配置されている辺である。これにより、ケースA7と同様の効果が発揮される。ケースD8では、リブ378は、キーボタン306aの全周に亘って設けられている。これにより、上記ケースA8の場合と同様に、ケースD1〜D7と比較して衝撃等によるキーボタン306aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0048】
(第5実施例)
(ケースE1〜E7)
第5実施例では、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン及びリブの形状が第1〜第4実施例とは異なる。図8を参照して、ケースE1〜E7のキーボタン及びリブについて説明する。ケースE1〜E7のキーボタン406aは、六角形形状を有している。キーボタン406aは、Y軸に平行な2本の辺と、Z軸方向に沿って配置されている4本の辺と、を有している。図8に示すケースE1〜E7でも、キーボタン406a及び各リブの形状がケースA1〜A8とは異なるが、各リブの配置位置は上記のケースA1〜A8で開示したものと略共通している。そのため、本実施例のケースE1〜E7の各構成によっても、基本的にはケースA1〜A8で開示された構成と同様の作用効果が発揮される。
【0049】
ケースE1では、2個のリブ408a,408bは、キーボタン406aの対向する4本の辺のそれぞれの近傍に設けられている。当該4本の辺は、Z軸方向に沿って配置されている辺である。そのため、ケースE1の構成による場合も、ケースA1の場合と同様の効果が発揮される。ケースE2では、リブ418は、キーボタン406aの1個の角の近傍に設けられている。ケースE2の構成による場合も、ケースA3と同様の効果が発揮される。ケースE3では、リブ428a,428bは、キーボタン406aの対角線上の2個の角の近傍に設けられている。これにより、ケースE3では、ケースA4と同様に、ケースE2と比較して衝撃等によるキーボタン406aの誤操作がより効果的に防止され得る。ケースE4では、リブ438a〜438dは、キーボタン406aの4個の角すべての近傍に設けられている。これにより、ケースE4では、ケースA5と同様に、ケースE3と比較してキーボタン406aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0050】
ケースE5では、リブ448は、キーボタン406aのZ軸方向に沿って配置されている隣り合う2本の辺の近傍に、当該2本の辺の全長に対応する長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6と同様の効果が発揮される。ケースE6では、リブ458a,458bは、キーボタン406aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。当該2本の辺は、Y軸方向に沿って配置されている辺である。これにより、ケースA7と同様の効果が発揮される。ケースE7では、リブ468は、キーボタン406aの全周に亘って設けられている。これにより、ケースA8と同様に、ケースE1〜E6と比較してキーボタン406aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0051】
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を含んでもよい。
【0052】
(変形例1)上記の各実施例では、リブの高さは、キーボタンの上面の高さよりも常に高い。変形例では、リブの高さは、キーボタンが押下される場合においてキーボタンが反応を開始する時点のキーボタンの上面の高さよりも高ければよい。即ち、リブの高さは、キーボタンが反応を開始する前のキーボタンの上面の高さよりも低くてもよい。本変形例によると、仮に本体2の側面が衝撃を受ける場合において、キーボタンの上面が押圧される状況であっても、リブの存在により、キーボタンが反応を開始する高さまで押下される事態が発生することを抑制し得る。従って、携帯端末10が備えるキーボタンの誤操作が防止され得る。
【0053】
(変形例2)本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタンの形状は、例えば、楕円、円、三角形、五角形等どのような形状であってもよい。
【符号の説明】
【0054】
2:本体
4:表示画面
5:操作部
6a,6b,106a,206a,306a,406a:キーボタン
8a〜8d,18,28,38a,38b,48a〜48d,58,68a,68b,78,108a,108b,118,128,138a,138b,148a〜148d,158,168a,168b,178,208a,208b,218,228a,228b,238,248a,248b,258,268,308a,308b,318,328,338a,338b,348a〜348d,358,368a,368b,378,408a,408b,418,428a,428b,438a〜438d,448,458a,458b,468:リブ
10:携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2016年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3