【実施例】
【0021】
(第1実施例)
(ケースA1)
図1〜
図3、及び、
図4(A1)を参照して、本実施例の携帯端末10の一実施態様であるケースA1について説明する。
図1、
図2に示すように、携帯端末10は、情報コード(例えば、バーコードや2次元コード)を読み取るための光学情報読取装置である。携帯端末10は、本体2と、表示画面4と、操作部5と、2個のキーボタン6a,6bと、読み取り部7と、4個のリブ8a〜8dと、を備える。
図3に示すように、利用者は、操作部5を掌で覆うようにして本体2を把持可能である。以下では、本体2の各面のうち、図中の座標系のXY平面に平行であり、Z軸の正方向に向いた面を「上面」と呼ぶ。本体2の各面のうち、図中の座標系のXY平面に平行であり、Z軸の負方向に向いた面を「下面」と呼ぶ。本体2の各面のうち、図中の座標系のYZ平面に平行である2個の面をそれぞれ、「側面」と呼ぶ。
【0022】
表示画面4は、本体2の上面に設けられている液晶画面である。表示画面4は、読み取られた情報コードに記録された情報、操作部5に入力された情報等を表示することができる。操作部5は、本体2の上面に設けられている。操作部5は、表示画面4から見て、Y軸の負方向に位置する。操作部5は、複数のボタンによって構成される。利用者は、操作部5を操作することによって、様々な指示を携帯端末10に入力することができる。
【0023】
本体2の2個の側面のそれぞれには、キーボタン6が設けられている。2個のキーボタン6a,6bは、本体2の側面の表面から突出して設けられている。キーボタン6a,6bは、本体2の上面を平面視にする場合において、X軸方向に表示画面4と並んでいる。キーボタン6a,6bは、本体2の側面を平面視する場合において、矩形形状を有している(
図4(A1)参照)。
図3に示されるように、利用者がキーボタン6a,6bのうちの一方又は両方を側面の表面に向かう方向(X軸方向)に押下すると、キーボタン6は、本体2に内蔵されたスイッチ(図示省略)を作動させる。これにより、読み取り指示が携帯端末10に入力される。読み取り指示は、携帯端末10が読み取り部7を利用して情報コードを読み取るための指示である。なお、キーボタン6は、誤動作を抑制するため、わずかに押下されても反応を開始せず、ある程度深く押下されて初めて反応を開始するように設定されている。
【0024】
4個のリブ8a〜8dは、キーボタン6a,6bの周囲の一部に設けられている。
図4(A1)に示されるように、リブ8a,8bは、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン6aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に設けられている。当該2本の辺は、Z軸方向(「本体2の厚み方向」と言い換えてもよい)に沿って配置されている辺である。リブ8a,8bのそれぞれは、当該2本の辺のそれぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。そのため、リブ8a,8bは、キーボタン6aの4個の角の近傍にも位置している。リブ8aは、リブ8bから見てY軸の負方向に設けられている。リブ8a,8bは、本体2の側面の表面から突出している。リブ8a,8bの表面からの高さは、キーボタン6aの上面の表面からの高さよりも常に高い。以下では、「高さ」は、本体2の側面の表面からの高さを指すものとする。
【0025】
リブ8c,8dの形状はリブ8a,8bの形状と同様である。以下で説明する全ての実施例において、本体2の一方の側面に設けられているキーボタン及びリブの形状と、他方の側面に設けられているキーボタン及びリブの形状と、は同一であるため、一方の側面に設けられているキーボタン及びリブのみについて説明する。
【0026】
リブ8a,8bに着目して、ケースA1の効果を説明する。本ケースの携帯端末10が、落下したり、障害物にぶつかったりすると、キーボタン6a,6b及びリブ8aが形成されている側面が衝撃を受ける可能性がある。携帯端末10では、リブ8a,8bの高さは、キーボタン6aの表面からの高さよりも常に高いので、本体2の側面に衝撃が加わる場合において、衝突物がキーボタン6aの表面に接触しにくい。そのため、キーボタンに衝撃が加わって押下されることを抑制することができる。これにより、キーボタンに衝撃が加わること等によるキーボタンの誤操作が防止され得る。
【0027】
キーボタン6aの辺部分よりも角部分が衝撃を受けやすい。本ケースによると、リブ8a,8bは、側面を平面視する場合におけるキーボタン6aの4個の角の近傍に設けられているため、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0028】
また、リブ8a,8bは、キーボタン6aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。即ち、リブが1本の辺の近傍のみに設けられている構成、リブが2本の辺の全長に満たない長さに亘って設けられている構成等と比較して、本ケースでは、リブ8a,8bがより広範囲に亘って設けられている。そのため、本体2の側面に衝撃が加わる場合において、キーボタン6aにより衝撃が加わり難くなる。これにより、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0029】
リブ8bは、利用者が把持可能な本体2の部位寄りにおいてZ軸方向に沿って設けられている。そのため、利用者は、本体2を把持する際に、指をリブ8bに係止することができる。これにより、キーボタン6aの操作する際の利用者の利便性を向上させることができる。
【0030】
(ケースA2〜A8)
次いで、
図4(A2)〜(A8)を参照して、第1実施例の携帯端末10の他の実施態様であるケースA2〜A8について説明する。なお、
図4(A2)、(A3)・・・(A8)の各パターンがそれぞれ、第1実施例のケースA2、A3・・・A8に対応する。以下、
図5以降についても同様である。ケースA2〜A8では、本体2の側面を平面視する場合におけるリブの形状及び配置位置がケースA1とは異なる。
図4を参照して、ケースA2〜A8のリブについて説明する。なお、各ケースでは、キーボタン6aの近傍のリブと、キーボタン6bの近傍のリブと、は同様の形状であるため、キーボタン6aの近傍のリブのみについて説明する。
【0031】
ケースA2では、リブ18は、キーボタン6aのZ軸方向に沿って配置されている1本の辺の近傍に、当該辺の全長に満たない長さに亘って設けられている。即ち、ケースA2では、リブ18はドット状に形成されている。リブ18の形状がドット状であっても、ケースA1と同様に、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作が防止され得る。そして、リブ18は、利用者が把持可能な本体2の部位の近傍に設けられている。そのため、利用者は、本体2を把持する際に、指をリブ18に係止させることができる。これにより、キーボタン6aの操作する際の利用者の利便性を向上させることができる。
【0032】
ケースA3では、リブ28は、キーボタン6aの1個の角の近傍に設けられている。即ち、リブ28は、キーボタン6aの1個の角をカバーする機能を果たす。上記の通り、本体2の落下時等においては、キーボタン6aの角部は、辺部分よりも衝撃を受けやすい。そのため、ケースA3では、1本の辺の近傍に1個のドット状のリブ18が形成される構成のケースA2と比較して、キーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0033】
ケースA4では、リブ38a,38bは、キーボタン6aの対角線上の2個の角の近傍に設けられている。即ち、リブ38a,38bは、キーボタン6aの対角線上の2個の角をカバーする機能を果たす。これにより、ケースA4では、リブ28が1個の角のみをカバーする構成のケースA3と比較して、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0034】
ケースA5では、リブ48a〜48dは、キーボタン6aの4個の角すべての近傍に設けられている。即ち、リブ48a〜48dにより、キーボタン6aの全ての角がカバーされる。これにより、ケースA5では、リブ38a,38bが2個の角のみをカバーする構成のケースA4と比較して、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がさらに効果的に防止され得る。
【0035】
ケースA6では、リブ58は、キーボタン6aのZ軸方向に沿って配置されている1本の辺の近傍に、当該辺の全長に対応する長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6では、1本の辺の近傍に1個のドット状のリブ18が形成される構成のケースA2と比較して、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。また、リブ58は、利用者が把持可能な本体2の部位寄りに設けられているため、ケースA1と同様に、本体2を把持した際に利用者が指をリブ58に係止し易く、その結果、キーボタン6aの操作する際の利用者の利便性を向上させることができる。
【0036】
ケースA7では、リブ68a,68bは、キーボタン6aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。当該2本の辺は、Y軸方向に沿って配置されている辺である。このような態様でも、2本のリブ68a,68bは、キーボタン6aを衝撃等から守る機能を果たし得る。そのため、ケースA7の態様でも、ケースA1と同様に、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作が防止され得る。
【0037】
ケースA8では、リブ78は、キーボタン6aの全周に亘って設けられている。即ち、このケースでは、リブ78により、キーボタン6aの全周がカバーされる。そのため、例えば本体2が落下する場合において、どの角度から本体2が落下したとしても、キーボタン6aの全周がリブ78によってカバーされるため、衝突物がキーボタン6aの表面に接触することが抑制される。これにより、ケースA1〜A7と比較して、衝撃等によるキーボタン6aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0038】
(第2実施例)
(ケースB1〜B8)
第2実施例では、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン及びリブの形状が第1実施例とは異なる。
図5を参照して、ケースB1〜B8のキーボタン及びリブについて説明する。ケースB1〜B8のキーボタン106aは、Y軸方向に平行な2辺を有する等脚台形形状を有している。
図5に示すケースB1〜B8では、キーボタン106a及び各リブの形状がケースA1〜A8とは異なるが、各リブの配置位置は上記のケースA1〜A8のそれぞれのリブの配置位置と略共通している。そのため、本実施例のケースB1〜B8の各構成によっても、基本的にはケースA1〜A8の各構成と同様の作用効果が発揮され得る。
【0039】
ケースB1でも、ケースA1と同様に、2個のリブ108a,108bは、キーボタン106aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に設けられている。本ケースでは、当該2本の辺は、Z軸に平行ではないが、Z軸方向に沿って配置されている。ケースB1のキーボタン106aは、ケースA1のキーボタン6aとは形状が異なる。しかし、このような形状のキーボタンを備えるケースB1でも、ケースA1と同様に、リブ108a,108bは、キーボタン106aの全ての角をカバーしており、キーボタン106aの厚み方向に沿って配置されている2本の辺をカバーする長さを有する。また、リブ108bは、利用者が把持可能な本体2の部位寄りに設けられている。そのため、ケースB1でも、ケースA1と同様に、衝撃等による誤操作が防止されるとともに、利用者の利便性を向上させることができる。
【0040】
ケースB2では、上記ケースA2と同様に、リブ118は、キーボタン106aのZ軸方向に沿って配置されている辺の近傍に、当該辺の全長に満たない長さに亘って(即ち、ドット状に)設けられている。リブ118は、利用者が把持可能な本体2の部位の近傍に設けられている。そのため、このケースB2によっても、ケースA2と同様の効果が発揮される。ケースB3では、上記ケースA3と同様に、リブ128は、キーボタン106aの1個の角の近傍に設けられている。そのため、ケースB3によっても、ケースA3と同様の効果が発揮される。ケースB4では、上記ケースA4と同様に、リブ138a,138bは、キーボタン106aの対角線上の2個の角の近傍に設けられている。これにより、ケースB4では、上記ケースA4の場合と同様に、ケースB3と比較して衝撃等によるキーボタン106aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0041】
ケースB5では、リブ148a〜148dは、キーボタン106aの4個の角すべての近傍に設けられている。これにより、ケースB5では、上記ケースA5の場合と同様に、ケースB4と比較して衝撃等によるキーボタン106aの誤操作がより効果的に防止され得る。ケースB6では、リブ158は、キーボタン106aのZ軸方向に沿って配置されている1本の辺の近傍に、当該辺の全長に対応する長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6と同様の効果が発揮される。ケースB7では、リブ168a,168bは、キーボタン106aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。当該2本の辺は、Y軸方向に沿って配置されている辺である。これにより、ケースA7と同様の効果が発揮される。ケースB8では、リブ178は、キーボタン106aの全周に亘って設けられている。これにより、上記ケースA8の場合と同様に、ケースB1〜B7と比較してキーボタン106aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0042】
(第3実施例)
(ケースC1〜C8)
第3実施例では、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン及びリブの形状が第1及び第2実施例とは異なる。
図6を参照して、ケースC1〜C7のキーボタン及びリブについて説明する。ケースC1〜C7のキーボタン206aは、略楕円形状を有している。キーボタン206aは、Y軸に平行な2本の辺と、Y軸方向に膨らむ2本の円弧と、を有している。
図6に示すケースC1〜C7でも、キーボタン206a及び各リブの形状がケースA1〜A8とは異なるが、各リブの配置位置は上記のケースA1〜A8で開示したものと略共通している。そのため、本実施例のケースC1〜C7の各構成によっても、基本的にはケースA1〜A8で開示された構成と同様の作用効果が発揮され得る。
【0043】
ケースC1では、リブ208a,208bは、Z軸方向に沿って設けられているとともに、キーボタン206aを挟んで対向する位置に設けられている。リブ208a,208bのそれぞれは、キーボタン206aのZ軸方向の長さに亘って設けられている。そのため、このケースC1においても、ケースA1と同様の効果が発揮される。ケースC2では、リブ218は、キーボタン206aの1本の円弧の近傍に、Z軸方向に沿って設けられている。リブ218は、キーボタン206aのZ軸方向の長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6と同様の効果が発揮される。ケースC3では、リブ228a,228bは、キーボタン206aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、キーボタン206aのY軸方向の長さに亘って設けられている。これにより、ケースA7と同様の効果が発揮される。ケースC4では、リブ238は、キーボタン206aを囲む矩形形状に沿ってキーボタン206aの全周に亘って設けられている。これにより、ケースA8と同様の効果が発揮される。
【0044】
ケースC5では、リブ248a,248bは、キーボタン206aの2本の円弧の近傍に、2本の円弧に沿って(即ち、Z軸方向に沿う曲線状に)設けられている。リブ248a,248bは、キーボタン206aのZ軸方向の長さに亘って設けられている。ケースC5のリブ248a,248bはキーボタン206aの円弧に沿った形状に形成されており、ケースC1のリブ208a,208bとは形状が異なるが、配置位置は略同じである。そのため、このケースC5においても、ケースC1と同様の効果が発揮される。ケースC6では、リブ258は、キーボタン206aの1本の円弧の近傍に、当該1本の円弧に沿って設けられている。リブ258は、キーボタン206aのZ軸方向の長さに亘って設けられている。ケースC6のリブ258は、キーボタン206aの円弧に沿った形状に形成されており、ケースC2のリブ218とは形状が異なるが、配置位置は略同じである。そのため、このケースC6においても、ケースC2と同様の効果が発揮される。ケースC7では、リブ268は、キーボタン206aの外周に沿ってキーボタン206aの全周に亘って設けられている。即ち、ケースC7のリブ268は、キーボタン206aの外周形状(即ち楕円形状)に沿った形状に形成されており、ケースC4のリブ238(即ち矩形形状)とは形状が異なるが、配置位置は略同じである。そのため、このケースC7においても、ケースC4と同様の効果が発揮される。
【0045】
(第4実施例)
(ケースD1〜D8)
第4実施例では、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン及びリブの形状が第1〜第3実施例とは異なる。
図7を参照して、ケースD1〜D8のキーボタン及びリブについて説明する。ケースD1〜D8のキーボタン306aは、台形形状を有している。キーボタン306aは、Y軸に平行な2本の辺と、Z軸に平行な一本の辺と、を有している。
図7に示すケースD1〜D8でも、キーボタン306a及び各リブの形状がケースA1〜A8とは異なるが、各リブの配置位置は上記のケースA1〜A8で開示したものと略共通している。そのため、本実施例のケースD1〜D8の各構成によっても、基本的にはケースA1〜A8で開示された構成と同様の作用効果が発揮される。
【0046】
ケースD1では、リブ308a,308bは、キーボタン306aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に設けられている。当該2本の辺のうちの1本の辺は、Z軸に平行に配置され、他の1本の辺は、Z軸に平行ではないが、Z軸方向に沿って配置されている。そのため、このケースD1においても、ケースA1と同様の効果が発揮される。ケースD2では、リブ318は、キーボタン306aのZ軸に平行に配置されている辺の近傍に、当該辺の全長に満たない長さに亘って(即ち、ドット状に)設けられている。リブ318は、利用者が把持可能な本体2の部位の近傍に設けられている。これにより、ケースA2と同様の効果が発揮される。ケースD3では、リブ328は、キーボタン306aの1個の角の近傍に設けられている。これにより、ケースA3と同様の効果が発揮される。ケースD4では、リブ338a,338bは、キーボタン306aの対角線上の2個の角の近傍に設けられている。これにより、上記ケースA4の場合と同様に、ケースD3と比較してキーボタン306aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0047】
ケースD5では、リブ348a〜348dは、キーボタン306aの4個の角すべての近傍に設けられている。これにより、上記ケースA5の場合と同様に、ケースD4と比較してキーボタン306aの誤操作がより効果的に防止され得る。ケースD6では、リブ358は、キーボタン306aのZ軸に平行に配置されている1本の辺の近傍に、当該辺の全長に対応する長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6と同様の効果が発揮される。ケースD7では、リブ368a,368bは、キーボタン306aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。当該2本の辺は、Y軸に平行に配置されている辺である。これにより、ケースA7と同様の効果が発揮される。ケースD8では、リブ378は、キーボタン306aの全周に亘って設けられている。これにより、上記ケースA8の場合と同様に、ケースD1〜D7と比較して衝撃等によるキーボタン306aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0048】
(第5実施例)
(ケースE1〜E7)
第5実施例では、本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタン及びリブの形状が第1〜第4実施例とは異なる。
図8を参照して、ケースE1〜E7のキーボタン及びリブについて説明する。ケースE1〜E7のキーボタン406aは、六角形形状を有している。キーボタン406aは、Y軸に平行な2本の辺と、Z軸方向に沿って配置されている4本の辺と、を有している。
図8に示すケースE1〜E7でも、キーボタン406a及び各リブの形状がケースA1〜A8とは異なるが、各リブの配置位置は上記のケースA1〜A8で開示したものと略共通している。そのため、本実施例のケースE1〜E7の各構成によっても、基本的にはケースA1〜A8で開示された構成と同様の作用効果が発揮される。
【0049】
ケースE1では、2個のリブ408a,408bは、キーボタン406aの対向する4本の辺のそれぞれの近傍に設けられている。当該4本の辺は、Z軸方向に沿って配置されている辺である。そのため、ケースE1の構成による場合も、ケースA1の場合と同様の効果が発揮される。ケースE2では、リブ418は、キーボタン406aの1個の角の近傍に設けられている。ケースE2の構成による場合も、ケースA3と同様の効果が発揮される。ケースE3では、リブ428a,428bは、キーボタン406aの対角線上の2個の角の近傍に設けられている。これにより、ケースE3では、ケースA4と同様に、ケースE2と比較して衝撃等によるキーボタン406aの誤操作がより効果的に防止され得る。ケースE4では、リブ438a〜438dは、キーボタン406aの4個の角すべての近傍に設けられている。これにより、ケースE4では、ケースA5と同様に、ケースE3と比較してキーボタン406aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0050】
ケースE5では、リブ448は、キーボタン406aのZ軸方向に沿って配置されている隣り合う2本の辺の近傍に、当該2本の辺の全長に対応する長さに亘って設けられている。これにより、ケースA6と同様の効果が発揮される。ケースE6では、リブ458a,458bは、キーボタン406aの対向する2本の辺のそれぞれの近傍に、それぞれの全長に対応する長さに亘って設けられている。当該2本の辺は、Y軸方向に沿って配置されている辺である。これにより、ケースA7と同様の効果が発揮される。ケースE7では、リブ468は、キーボタン406aの全周に亘って設けられている。これにより、ケースA8と同様に、ケースE1〜E6と比較してキーボタン406aの誤操作がより効果的に防止され得る。
【0051】
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を含んでもよい。
【0052】
(変形例1)上記の各実施例では、リブの高さは、キーボタンの上面の高さよりも常に高い。変形例では、リブの高さは、キーボタンが押下される場合においてキーボタンが反応を開始する時点のキーボタンの上面の高さよりも高ければよい。即ち、リブの高さは、キーボタンが反応を開始する前のキーボタンの上面の高さよりも低くてもよい。本変形例によると、仮に本体2の側面が衝撃を受ける場合において、キーボタンの上面が押圧される状況であっても、リブの存在により、キーボタンが反応を開始する高さまで押下される事態が発生することを抑制し得る。従って、携帯端末10が備えるキーボタンの誤操作が防止され得る。
【0053】
(変形例2)本体2の側面を平面視する場合におけるキーボタンの形状は、例えば、楕円、円、三角形、五角形等どのような形状であってもよい。