(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-224852(P2017-224852A)
(43)【公開日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
H01L 33/62 20100101AFI20171124BHJP
H01L 33/48 20100101ALI20171124BHJP
【FI】
H01L33/62
H01L33/48
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-163174(P2017-163174)
(22)【出願日】2017年8月28日
(62)【分割の表示】特願2013-836(P2013-836)の分割
【原出願日】2013年1月8日
(31)【優先権主張番号】特願2012-17914(P2012-17914)
(32)【優先日】2012年1月31日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100161274
【弁理士】
【氏名又は名称】土居 史明
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(72)【発明者】
【氏名】外山 智一郎
(72)【発明者】
【氏名】小早川 正彦
【テーマコード(参考)】
5F142
【Fターム(参考)】
5F142AA04
5F142AA42
5F142BA02
5F142CA02
5F142CC04
5F142CC14
5F142CC26
5F142CD17
5F142CE02
5F142CE03
5F142CE04
5F142CE06
5F142CE08
5F142CE13
5F142CE16
5F142CF02
5F142CF23
5F142DA02
5F142DA12
5F142DA73
5F142DB24
5F142FA01
5F142FA21
5F142FA50
5F142GA01
5F142GA11
5F142GA21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】比較的容易に製造可能であり、かつ、性能の向上を図ることが可能な発光装置およびそのような発光装置の製造方法を提供する。
【解決手段】発光素子3と、リード11,12と、リードを保持し、発光素子を収容する窓部51が形成された樹脂成形体5と、を備え、リード11の主面は樹脂成形体に覆われる第1の被覆領域と、窓部から露出する第1の露出領域とを有し、リード12の主面は樹脂成形体に覆われる第2の被覆領域と、窓部から露出する第2の露出領域とを有し、リード11は、第1の露出領域においてリード12側に突出する突状部を備え、リード12は、第2の露出領域において突状部に対応する凹部を備え、凹部は、平面視において第1の側辺と、底辺と、第1の側辺と底辺とを接続する第1の湾曲部と、を有し、突状部は、凹部の底辺に対向する対向辺と、第2の側辺と、対向辺と第2の側辺とを接続する第2の湾曲部と、を有する。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の電極および第2の電極を有する発光素子と、
互いに反対を向く主面と裏面とを有しており、主面側に上記発光素子が搭載され、かつ、上記第1の電極と導通する第1のリードと、
互いに反対を向く主面と裏面とを有しており、上記第2の電極と導通する第2のリードと、
上記発光素子を覆い、かつ、上記発光素子からの光を透過させる透光部材と、
上記第1のリードおよび上記第2のリードを保持する樹脂成形体と、
を備えており、
上記樹脂成形体には上記発光素子および上記透光部材が収容される窓部が形成されている発光装置であって、
上記第1のリードの主面は、上記樹脂成形体に覆われる第1の被覆領域と、上記窓部において上記樹脂成形体から露出する第1の露出領域とを有しており、
上記第2のリードの主面は、上記樹脂成形体に覆われる第2の被覆領域と、上記窓部において上記樹脂成形体から露出する第2の露出領域とを有しており、
上記第1のリードは、上記第1の露出領域において上記第2のリード側に突出する突状部を備え、
上記第2のリードは、上記第2の露出領域において上記突状部に対応する凹部を備え、
上記凹部は、平面視において第1の側辺と、底辺と、上記第1の側辺と上記底辺とを接続する第1の湾曲部と、を有しており、上記底辺が、上記窓部において上記樹脂成形体から露出しており、
上記突状部は、上記凹部の上記底辺に対向する対向辺と、第2の側辺と、上記対向辺と上記第2の側辺とを接続する第2の湾曲部と、を有することを特徴とする、発光装置。
【請求項2】
上記第1の露出領域において上記第1のリードの主面を覆う第1の金属層と、
上記第2の露出領域において上記第2のリードの主面を覆う第2の金属層と、をさらに備える、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
上記第1のリードは上記第1の金属層を介して上記第1の電極と導通している、請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
上記第1の金属層と上記第1の電極とを導通させる第1の金属ワイヤを有する、請求項3に記載の発光装置。
【請求項5】
上記第1の金属層は上記透光部材に接している、請求項2ないし4のいずれかに記載の発光装置。
【請求項6】
上記第2のリードは上記第2の金属層を介して上記第2の電極と導通している、請求項2ないし5のいずれかに記載の発光装置。
【請求項7】
上記第2の金属層と上記第2の電極とを導通させる第2の金属ワイヤを有する、請求項6に記載の発光装置。
【請求項8】
上記第2の金属層は上記透光部材に接している、請求項2ないし7のいずれかに記載の発光装置。
【請求項9】
上記第1のリードおよび上記第2のリードは銅製であり、上記第1の金属層および上記第2の金属層は銀製である、請求項2ないし8のいずれかに記載の発光装置。
【請求項10】
上記樹脂成形体は熱硬化樹脂よりなる、請求項1ないし9のいずれかに記載の発光装置。
【請求項11】
上記熱硬化樹脂は不飽和ポリエステル樹脂である、請求項10に記載の発光装置。
【請求項12】
上記熱硬化樹脂は、シリコーン樹脂を含む、請求項10または11に記載の発光装置。
【請求項13】
上記第1のリードの裏面および上記第2のリードの裏面が上記樹脂成形体から露出している、請求項1ないし12のいずれかに記載の発光装置。
【請求項14】
上記発光素子は、上記突状部上に搭載されている、請求項1ないし13のいずれかに記載の発光装置。
【請求項15】
上記第1のリードの主面上には、上記発光素子に過大な逆電圧が印加されるのを防止するツェナーダイオードが搭載されている、請求項1ないし14のいずれかに記載の発光装置。
【請求項16】
上記ツェナーダイオードは、その表面と上記第2のリードとが第3の金属ワイヤによって接続されている、請求項15に記載の発光装置。
【請求項17】
上記ツェナーダイオードは、上記第1のリードの主面上において上記突状部を避け、且つ上記第1のリードの主面上において上記第2のリードの上記凹部の最深部からの距離が上記発光素子よりも遠い位置に搭載されている、請求項15または16に記載の発光装置。
【請求項18】
上記第1のリードは、上記突状部の両端に接続されて各々が上記第2のリードの上記凹部から遠ざかるように形成された第1および第2の辺を有する、請求項1ないし17のいずれかに記載の発光装置。
【請求項19】
上記第2の金属ワイヤは、平面視において上記第1のリードの上記突状部の先端と交差している、請求項7に記載の発光装置。
【請求項20】
上記第2の金属ワイヤは、平面視において上記第2のリードの上記凹部の最深部と交差している、請求項19に記載の発光装置。
【請求項21】
上記第3の金属ワイヤは、上記第1のリードの上記第1の露出領域において、上記突状部を避け、且つ上記第1のリードおよび上記第2のリードが互いに離間する方向と直角である方向視において上記発光素子と重なる位置に接続されている、請求項16に記載の発光装置。
【請求項22】
上記第1の被覆領域において上記第1のリードの主面は上記樹脂成形体に当接しており、
上記第2の被覆領域において上記第2のリードの主面は上記樹脂成形体に当接している、請求項1ないし21のいずれかに記載の発光装置。
【請求項23】
上記第1のリードは、上記突状部の上記第2の側辺に対して上記第2のリードから離間する側に位置し且つ上記第1のリードおよび上記第2のリードが離間する方向において上記第2のリードから離間するほど上記離間する方向と直角である方向において上記突状部から離間するように傾斜した斜辺を有する、請求項1ないし22のいずれかに記載の発光装置。
【請求項24】
上記斜辺は、上記離間する方向視において、上記第2のリードの上記凹部の上記第1の側辺と重なる、請求項23に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具、ディスプレイ、携帯電話のバックライト、その他の一般的民生用光源等に組み込まれて使用される発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図11には、従来の発光装置の一例を示している。
図11に示す半導体発光装置90は、金属製のリード91,92と、リード91に搭載された発光素子93と、リード91,92を固定する樹脂成型体94と、発光素子93を覆う透光部材95とを備えている。樹脂成形体94は、たとえば特許文献1に記載されているように、熱硬化樹脂を用いてトランスファーモールド法を行うことにより形成される。
【0003】
トランスファーモールド法により熱硬化樹脂を形成する際には、金型の微細の隙間から樹脂がはみ出し、バリが発生することがある。このため、樹脂成形体94の形成後、たとえば高圧の水流を用いてバリを取る作業が行われるのが一般的である。
【0004】
リード91,92は加工の容易さや価格からたとえば銅が用いられることが多い。発光装置90の性能向上を図るとき、銅製のリード91,92の主面をたとえば銀等の光反射率および熱伝導率により優れた材質でメッキすることが考えられる。しかしながら、樹脂成形体94の形成後のバリ取りを行うときに、メッキが損傷してしまう問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4608294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、比較的容易に製造可能であり、かつ、性能の向上を図ることが可能な発光装置およびそのような発光装置の製造方法を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面によって提供される発光装置は、第1の電極端子および第2の電極端子を有する発光素子と、互いに反対を向く主面と裏面とを有しており、主面側に上記発光素子が搭載され、かつ、上記第1の電極端子と導通する第1のリードと、互いに反対を向く主面と裏面とを有しており、上記第2の電極端子と導通する第2のリードと、上記発光素子を覆い、かつ、上記発光素子からの光を透過させる透光部材と、上記第1のリードおよび上記第2のリードを保持する樹脂成形体と、を備えており、上記樹脂成形体には上記発光素子および上記透光部材が収容される窓部が形成されている発光装置であって、上記第1のリードの主面は、上記樹脂成形体に覆われる第1の被覆領域と、上記窓部において上記樹脂成形体から露出する第1の露出領域とを有しており、上記第2のリードの主面は、上記樹脂成形体に覆われる第2の被覆領域と、上記窓部において上記樹脂成形体から露出する第2の露出領域とを有しており、上記第1の被覆領域において上記第1のリードの主面は上記樹脂成形体に当接しており、上記第2の被覆領域において上記第2のリードの主面は上記樹脂成形体に当接しており、上記第1の露出領域において上記第1のリードの主面を覆う第1の金属層と、上記第2の露出領域において上記第2のリードの主面を覆う第2の金属層と、をさらに備えていることを特徴とする。
【0008】
このような構成は、たとえば、上記窓部を有する上記樹脂成形体を形成後に、上記窓部から露出する上記第1および上記第2のリードの主面に上記第1および第2の金属層を形成することにより自然に形成されるものである。すなわち、上記樹脂成形体を形成後、バリ取りを行った後に、上記第1および上記第2の金属層を形成することが可能であり、上記第1および上記第2の金属層がバリ取りを行う際に損傷するという問題を回避することが可能である。このため、本発明に基づく発光装置は、たとえば比較的加工が容易な銅等で第1および第2のリードを形成し、第1および第2の金属層としてたとえば銀のように光反射率に優れた材質を採用することで、大きな負担なく性能の向上を図ることが可能である。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のリードは上記第1の金属層を介して上記第1の電極端子と導通している。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の金属層と上記第1の電極端子とを導通させる第1の金属ワイヤを有する。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の金属層は上記透光部材に接している。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2のリードは上記第2の金属層を介して上記第2の電極端子と導通している。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2の金属層と上記第2の電極端子とを導通させる第2の金属ワイヤを有する。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2の金属層は上記透光部材に接している。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のリードおよび上記第2のリードは銅製であり、上記第1の金属層および上記第2の金属層は銀製である。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記樹脂成形体は熱硬化樹脂よりなる。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記熱硬化樹脂は不飽和ポリエステル樹脂である。
【0018】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記熱硬化樹脂は、シリコーン樹脂を含む。
【0019】
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1のリードの裏面および上記第2のリードの裏面が上記樹脂成形体から露出している。
【0020】
本発明の第2の側面によって提供される発光装置の製造方法は、互いに反対を向く主面と裏面とを有するリードフレームを形成する工程と、上記リードフレームを保持し、上記リードフレームの主面の一部を露出させる窓部を有する樹脂成形体を形成する工程と、上記窓部に発光素子を設置する工程と、上記発光素子からの光を透過する透光部材で上記発光素子を覆う工程と、を有する発光装置の製造方法であって、上記樹脂成形体を形成する工程は、熱硬化樹脂を射出成形する工程を含むことを特徴とする。
【0021】
より好ましい製造方法においては、上記熱硬化樹脂は不飽和ポリエステル樹脂からなる。
【0022】
より好ましい製造方法においては、上記樹脂成形体を形成する工程と、上記発光素子を設置する工程との間に、上記窓部から露出する上記リードフレームの主面を覆う金属層を形成する工程をさらに行う。
【0023】
より好ましい製造方法においては、上記発光素子は電極端子を有しており、上記発光素子を設置する工程では、上記電極端子と上記金属層とを導通させる。
【0024】
より好ましい製造方法においては、上記リードフレームは銅製であり、上記金属層を形成する工程は、上記リードフレームの主面に銀メッキを施すことにより行われる。
【0025】
本発明の第3の側面によって提供される発光装置の製造方法は、互いに反対を向く主面と裏面とを有するリードフレームを形成する工程と、上記リードフレームを保持し、上記リードフレームの主面の一部を露出させる複数の窓部を有する樹脂成形体を形成する工程と、複数の発光素子のそれぞれを上記複数の窓部のいずれかに設置する工程と、上記複数の発光素子からの光を透過する透光部材で上記各発光素子を覆う工程と、上記樹脂成形体を切断する工程と、を有する発光装置の製造方法であって、上記樹脂成形体を形成する工程は、熱硬化樹脂を射出成形する工程を含むことを特徴とする。
【0026】
より好ましい製造方法においては、上記熱硬化樹脂は不飽和ポリエステル樹脂からなる。
【0027】
より好ましい製造方法においては、上記樹脂成形体を形成する工程と、上記複数の発光素子を設置する工程との間に、上記複数の窓部から露出する上記リードフレームの主面を覆う金属層を形成する工程をさらに行う。
【0028】
より好ましい製造方法においては、上記各発光素子は電極端子を有しており、上記複数の発光素子を設置する工程では、上記各発光素子の電極端子と上記金属層とを導通させる。
【0029】
より好ましい製造方法においては、上記リードフレームは銅製であり、上記金属層を形成する工程は、上記リードフレームの主面に銀メッキを施すことにより行われる。
【0030】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の第1実施形態に基づく発光装置を示す要部平面図である。
【
図3】
図1に示す発光装置の製造工程において製造されるリードフレームを示す図である。
【
図4】
図1に示す発光装置の製造工程の一部を示す図である。
【
図5】
図4の工程で製造される物品を示す図である。
【
図6】
図4に続く工程で製造される物品を示す図である。
【
図7】
図6に示す物品に発光素子を設置した状態を示す図である。
【
図8】本発明の第2実施形態に基づく発光装置を示す断面図である。
【
図9】本発明の第3実施形態に基づく発光装置を示す要部平面図である。
【
図11】従来の発光装置の一例を簡略に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0033】
図1および
図2は、本発明の第1実施形態に基づく発光装置を示している。本実施形態の発光装置A1は、第1のリード11、第2のリード12、第1の金属層21、第2の金属層22、発光素子3、ツェナーダイオード33、第1のワイヤ41、第2のワイヤ42、第3のワイヤ43、樹脂成形体5、および透光部材6を備えている。なお、理解の便宜上、
図1においては透光部材6を省略している。
図1に示すように発光装置A1は、平面視長矩形状である。以下の説明において、発光装置A1の長手方向をx方向とし、短手方向をy方向とし、x方向およびy方向と直交する方向をz方向とする。発光装置A1は、たとえば照明器具に組み込まれて使用されるものであり、当該照明器具に内蔵される電子回路に実装され、当該電子回路を通じて電力の供給を受けて発光する。
【0034】
図1および
図2に表れているように、第1のリード11の一部が
図1中左方に突出し、第2のリード12の一部が
図1中右方から突出しているものの、発光装置A1の外形を成すのは樹脂成形体5である。樹脂成形体5には、
図1に示すように平面視中央部に第1のリード11の一部および第2のリード12の一部を露出させる窓部51が形成されている。発光素子3、ツェナーダイオード33、第1のワイヤ41、第2のワイヤ42、第3のワイヤ43、および透光部材6は窓部51に収容されている。樹脂成形体5は第1のリード11および第2のリード12を保持している。
【0035】
第1のリード11は、たとえば銅製であり、x方向に長く延びる略長板状に形成されている。第1のリード11は樹脂成形体5の
図1中左端から突出する突出部11aを有している。第1のリード11は、z方向において互いに反対を向く主面111と裏面112とを有している。
図2に示すように、主面111はz方向における上方を向き、裏面112は下方を向いている。第1のリード11の裏面112は、樹脂成形体5から露出している。
【0036】
主面111は、
図2に示すように、樹脂成形体5に覆われた第1の被覆領域111aと、窓部51が設けられていることにより樹脂成形体5から露出する第1の露出領域111bとを有している。主面111の第1の被覆領域111aは樹脂成形体5に接している。
【0037】
第1の金属層21は主面111の第1の露出領域111bを覆うように形成されている。第1の金属層21は、たとえば銀製であり、第1の露出領域111b上に積層されている。
図2に示すように、第1の金属層21の図中上面は透光部材6に接している。
【0038】
第2のリード12は、たとえば銅製であり、y方向に長く延びる長板状に形成されている。第2のリード12のy方向寸法は第1のリード11のy方向寸法と同じであり、第2のリード12のx方向寸法は第1のリード11のx方向と比較して短くなっている。第2のリード12は、x方向において第1のリード11と離間するように配置されている。具体的には、
図1および
図2に示すように第2のリード12は第1のリード11の図中右方に配置されている。第1のリード11と第2のリード12との隙間には樹脂成形体5の一部が入り込んでいる。さらに、第2のリード12は樹脂成形体5の
図1中右端から突出する突出部12aを有している。第2のリード12は、z方向において互いに反対を向く主面121と裏面122とを有している。
図2に示すように、主面121はz方向における上方を向き、裏面122は下方を向いている。
【0039】
主面121は、
図2に示すように、樹脂成形体5に覆われた第2の被覆領域121aと、窓部51が設けられていることにより樹脂成形体5から露出する第2の露出領域121bとを有している。主面121の第2の被覆領域121aは樹脂成形体5に接している。
【0040】
第2の金属層22は主面121の第2の露出領域121bを覆うように形成されている。第2の金属層22は、たとえば銀製であり、第2の露出領域121bに積層されている。
図2に示すように、第2の金属層22の図中上面は透光部材6に接している。
【0041】
発光素子3は、たとえば、GaNからなるn型半導体層、活性層およびp型半導体層が積層された構造とされた発光ダイオード(LED)素子でおり、たとえば青色光を発する。発光素子3は略直方体形状であり、z方向における
図2中上方側に配置された第1の電極端子31および第2の電極端子32を有している。
図2に示す例では、第2の電極端子32は、第1の電極端子31と離間しており、第1の電極端子31よりもx方向において図中右方に位置している。発光素子3は、第1のリード11の主面111側に搭載されている。より具体的には、発光素子3は、たとえば図示しない接合材を介して第1の金属層21の
図2中上面に固定されている。なお、図示しない接合材としては、たとえば銀ペーストを用いたものが利用可能である。
【0042】
第1の電極端子31は第1のワイヤ41を介して第1の金属層21と導通しており、第2の電極端子32は第2のワイヤ42を介して第2の金属層22と導通している。従って、第1の電極端子31は第1のワイヤ41および第1の金属層21を介して第1のリード11と導通しており、第2の電極端子32は第2のワイヤ42および第2の金属層22を介して第2のリード12と導通していることになる。このような構造によれば、第1のリード11の裏面112および第2のリード12の裏面122を電子回路に実装することで第1の電極端子31および第2の電極端子32に電力を供給し発光素子3を発光させることができる。
【0043】
発光素子3から発せられた光の一部は第1の金属層21または第2の金属層22によって
図2中z方向上方へと反射されていく。
【0044】
ツェナーダイオード33は、発光素子3に過大な逆電圧が印加されるのを防止するためのものであり、
図1に示すように、第1の金属層21上に設置されている。ツェナーダイオード33は第3のワイヤ43を介して第2の金属層22に接続されている。
【0045】
第1のワイヤ41、第2のワイヤ42、および第3のワイヤ43はたとえば金線である。
【0046】
樹脂成形体5は、たとえば白色の熱硬化樹脂からなり、好ましい熱硬化樹脂の例としては、不飽和ポリエステル樹脂を挙げることができる。
図1および
図2に示すように、樹脂成形体5には窓部51が形成されている。窓部51は、z方向視においてx方向を長手方向とする略矩形状であり、樹脂成形体5の中央に設けられている。窓部51はz方向における
図2中下方ほど、z方向視における面積が小さくなるように形成されている。具体的には、窓部51は発光素子3を囲む4つの斜面により構成されている。
図2には、4つの斜面のうち2つが表れている。
図2に表れる両斜面はそれぞれz方向において第1のリード11に近づくほどx方向において発光素子3に近づくように形成されている。これらの斜面は、発光素子3から側方(たとえば、x,y方向)に発せられた光を樹脂成形体5の外方(たとえばz方向
図2中上方)に向けて反射し、発光素子3の光量向上に好ましく寄与する。
【0047】
樹脂成形体5は、たとえば材料となる不飽和ポリエステル樹脂に酸化チタン顔料を混入させることにより白色とされている。
【0048】
透光部材6は、発光素子3からの光を透過させる材質からなり、発光素子3を覆うように形成されている。本実施形態では、
図2に示すように透光部材6は窓部51の内側の空間に充填されており、第1のワイヤ41、第2のワイヤ42、第3のワイヤ43、第1の金属層21、および第2の金属層22をも覆っている。具体的には、透光部材6は、たとえば透明なエポキシ樹脂に蛍光材料が混入された材質からなる。この蛍光材料は、たとえば発光素子3からの青色光によって励起されることにより黄色光を発する。発光素子3からの青色光と上記蛍光材料からの黄色光とが混色することにより、発光装置A1からは白色光が発せられる。なお、上記蛍光材料に代えて、青色光によって励起されることにより赤色光を発する蛍光材料と緑色光を発する蛍光材料とを合わせて用いてもよい。
【0049】
次に、
図3〜
図7を参照にしつつ、発光装置A1の製造方法について説明する。
【0050】
図3には、発光装置A1を製造する際に使用するリードフレームの一例を示している。
図3に示すリードフレーム10は、銅製の金属薄板に打ち抜き加工を施すことにより形成されたものである。リードフレーム10は、連続フープ状態であり、複数の第1のアイランド部13と、複数の第2のアイランド部14と、複数の第1のアイランド部13および複数の第2のアイランド部14を繋ぎ合わせる連結部15とを備えている。第2のアイランド部14はx方向寸法が第1のアイランド部13のx方向寸法よりも短くなるように形成されている。各第1のアイランド部13はx方向における一方側において連結部15に繋がり、x方向における他方側においては第2のアイランド部14のいずれかと所定の間隔を隔てて隣り合っている。リードフレーム10は、z方向において互いに反対を向く主面および裏面を有している。
【0051】
発光装置A1を製造する際には、まず上述したようなリードフレーム10を製造する工程を行い、その後、リードフレーム10の一部を覆う樹脂成形体50を形成する工程を行う。樹脂成形体50を形成する工程は、熱硬化樹脂を射出成形する工程を含んでいる。
【0052】
熱硬化樹脂を射出成形する工程は、たとえば
図4に簡略に要部を示した射出成形装置70を用いて行われる。射出成形装置70は、固定部71、タイバー72、可動部73、射出ノズル74、シリンダ75、および、金型76,77を備えている。金型76は固定部71に設置され、金型77は可動部73に設置されている。固定部71と可動部73はタイバー72を介して連結されており、可動部73は金型77を保持したまま
図4中上下に移動可能である。
図4に示す状態から可動部73を図中下方に移動させることにより、金型76,77を合わせることができる。射出ノズル74はシリンダ75に連結されている。シリンダ75には液状の樹脂材料とこの樹脂材料を硬化させる硬化剤とが供給される。シリンダ75で硬化剤が添加された樹脂材料は速やかに射出ノズル74へ送られ、金型76,77へと送り出される。
【0053】
本工程において、射出ノズル74に供給される樹脂材料は熱硬化樹脂、具体的には不飽和ポリエステル樹脂である。本工程では、金型76にリードフレーム10を設置し、可動部73を移動させることにより、金型76と金型77との間にリードフレーム10を挟み込む。金型76はたとえば平坦な底面を有しており、リードフレーム10は裏面がこの底面に接するように設置される。金型77は凹凸を有する形状であり、金型76に合わせたときに複数の凸部がリードフレーム10の主面に接するようになっている。このような金型76,77を用いることにより、リードフレーム10の主面の一部を露出させる複数の窓部51が形成された樹脂成形体50を形成することができる。
図5には、リードフレーム10および樹脂成形体50の発光装置A1単品に相当する部分を示している。第1のアイランド部13は後に第1のリード11となり、第2のアイランド部14は後に第2のリード12となる。
【0054】
図5に示すように、リードフレーム10の第1のアイランド部13の主面131の一部は樹脂成形体50に覆われる。この領域131aは後に第1の被覆領域111aとなる。また、主面131の一部の領域は窓部51において樹脂成形体50から露出している。この領域131bは、後に第1の露出領域111bとなる。一方、第1のアイランド部13の裏面132は樹脂成形体50から露出している。第1のアイランド部13の裏面132は後に第1のリード11の裏面112となる。
【0055】
図5に示すように、リードフレーム10の第2のアイランド部14の主面141の一部は樹脂成形体50に覆われる。この領域141aは後に第2の被覆領域121aとなる。また、主面141の一部の領域は窓部51において樹脂成形体50から露出している。この領域141bは、後に第2の露出領域121bとなる。第2のアイランド部14の裏面142は後に第2のリード12の裏面122となる。
【0056】
樹脂成形体50を形成した後バリ取りを行い、その後に、金属層を形成する工程を行う。
【0057】
金属層を形成する工程は、たとえば、リードフレーム10に対してば銀メッキを施すことにより行われる。当然のこととして、樹脂成形体50に覆われている領域にはメッキは形成されない。また、樹脂成形体50から露出している部分であっても金属層を設ける必要のない部分を予め樹脂等で被覆することにより選択的に必要な領域にメッキを施すことができる。
【0058】
本工程では、
図6に示すように、主面131の領域131bに第1の金属層21を形成し、主面141の領域141bに第2の金属層22を形成する。
【0059】
金属層を形成した後、リードフレーム10に複数の発光素子3を設置する工程を行う。この工程では、各発光素子3はそれぞれ複数の第1のアイランド部13のいずれかに設置される。より具体的には、各第1のアイランド部13の窓部51から露出する領域131bに1個の発光素子3が設置される。先の工程で領域131bは第1の金属層21が形成されているため、本工程は第1の金属層21の所定の位置に銀ペーストを設置し、その銀ペーストに発光素子3を設置していく。なお、本工程では、ツェナーダイオード33の設置も併せて行う。
【0060】
さらに続けて、第1のワイヤ41、第2のワイヤ42、第3のワイヤ43を形成する工程を行う。この工程はワイヤボンダを用い、複数の発光素子3および複数のツェナーダイオード33のそれぞれに対し順次ワイヤボンディングを行っていく。
図7には、発光装置A1単品にあたる部分の第1のワイヤ41、第2のワイヤ42、第3のワイヤ43を形成された後の状態を示している。
【0061】
ワイヤの設置後、複数の窓部51のそれぞれを透光樹脂で埋める工程を行う。この工程で用いられる液状の透光樹脂が硬化したものが透光部材6である。この工程の後、リードフレーム10の連結部15を切断し、樹脂成形体50の不要部分を除去する工程を行う。この工程により、複数の第1のアイランド部13はそれぞれ第1のリード11となり、複数の第2のアイランド部14はそれぞれ第2のリード12となる。また樹脂成形体50は切り分けられ、複数の樹脂成形体5となる。なお、切断された連結部15の残留部が突出部11a,12aとなる。
【0062】
以上のようにして、一挙に複数の発光装置A1を製造することができる。
【0063】
次に、発光装置A1およびその製造方法の作用について説明する。
【0064】
発光装置A1では、第1のリード11および第2のリード12の窓部51から露出する領域の大部分が第1の金属層21または第2の金属層22によって覆われている。第1の金属層21および第2の金属層22は銀製であり、銅製の第1のリード11および第2のリード12よりも光反射率および熱伝導率において優れた性質を備えている。このため、発光装置A1は、第1のリード11および第2のリード12に第1の金属層21および第2の金属層22を設けない場合と比較して、外部への光取り出し効率がより高く、発光素子3が発する熱をより速やかに放熱することができる。
【0065】
上述した製造方法によれば、第1の金属層21および第2の金属層22は、樹脂成形体50が形成されバリ取りが行われた後に形成される。このため、バリ取りの作業によって第1の金属層21および第2の金属層22が損傷を受けることがなく、より良好な状態の第1の金属層21および第2の金属層22を得ることができる。従って、発光装置A1は、加工容易で安価な銅製のリードフレーム10を用いつつ、銀メッキを施すことで性能の向上を図ることが可能である。
【0066】
さらに、上述した製造方法では、連続フープ状態のリードフレーム10が用いられており、一度の工程で多数の発光装置A1を製造可能である。このため、上述した製造方法によれば、大量生産を行うことで発光装置A1の製造コストの削減を図ることができる。
【0067】
連続フープ状態のリードフレーム10に合う金型76,77は比較的大型のものとなる。このような大型の金型76,77に硬化剤を添加した樹脂材料を流し込む場合、樹脂材料を流し込んでいる最中に硬化が始まるため、なるべく短い時間で樹脂材料を金型76,77に送り込む必要がある。上述した発光装置A1の製造方法では、熱硬化樹脂を射出成形しているが、このことは大型の金型76,77により短い時間で樹脂材料を送り込むうえで望ましい手法である。
【0068】
図8〜
図10は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0069】
図8は、本発明の第2実施形態に基づく発光装置を示している。本実施形態の発光装置A2は、第1のリード11および第2のリード12に、第1の金属層21および第2の金属層22以外の金属層が設けられている点が、上述した発光装置A1と異なっている。
【0070】
本実施形態においては、第1のリード11の裏面112が、金属層23によって覆われている。また、突出部11aの図中z方向上面が金属層25によって覆われている。一方、突出部11aのx方向左端面は、金属層によっては覆われていない。
【0071】
第2のリード12の裏面122が、金属層24によって覆われている。また、突出部12aの図中z方向上面が金属層26によって覆われている。一方、突出部12aのx方向右端面は、金属層によっては覆われていない。
【0072】
発光装置A2の製造工程においては、
図6に示す発光装置A1の製造工程におけるメッキ工程において、第1のアイランド部13、第2のアイランド部14、連結部15にメッキをマスクするための樹脂被膜を形成しない。このため、第1のアイランド部13、第2のアイランド部14、連結部15の露出部分のすべてにメッキ処理が施される。これにより、上述した金属層23,24,25,26が形成される。
図8に示す突出部11a,12aの先端面は、
図6に示すメッキ工程においては、いまだ形成されていない。このため、これらの先端面は、金属層に覆われることなく露出する。
【0073】
このような実施形態によっても、外部への光取り出し効率がより高く、発光素子3が発する熱をより速やかに放熱することができる。
【0074】
図9および
図10は、本発明の第3実施形態に基づく発光装置を示している。本実施形態の発光装置A3は、主に、樹脂成形体5、第1のリード11および第2のリード12の構成が上述した発光装置A1,A2と異なっている。
【0075】
本実施形態においては、樹脂成形体5は、第1のリード11の裏面112および第2のリード12の裏面122を覆う部分を有している。樹脂成形体5のうち裏面112,122を覆う部分は、z方向寸法が窓部51をと同等程度とされており、x方向中央部分がz方向下方に若干膨出している。
【0076】
本実施形態においては、突出部11a,12aは、樹脂成形体5の図中側面から突出し、z方向下方に折り曲げられ、さらにx方向内方に向けて折り曲げられている。これにより、突出部11a,12aは、樹脂成形体5のうち裏面112,122を覆う部分を回りこむようにして樹脂成形体5よりもz方向下方に到達している。突出部11a,12aの先端は、発光装置A2を実装するための実装端子として用いられる。なお、突出部11a,12aのうち樹脂成形体5から突出する位置において折り曲げられている部分は、そのy方向中央部分が開口している。これは、折り曲げに要する力を軽減するためである。
【0077】
突出部11aには、金属層23,25,27が積層されている。金属層23は、突出部1aのうち裏面112に繋がる部位を覆っている。金属層25は、突出部11aのうち主面111に繋がる部位を覆っている。金属層27は、突出部11aの上述した開口の内面を覆っている。一方、突出部11aの先端面は、金属層によっては覆われていない。
【0078】
突出部12aには、金属層24,26,28が積層されている。金属層24は、突出部2aのうち裏面122に繋がる部位を覆っている。金属層26は、突出部12aのうち主面121に繋がる部位を覆っている。金属層28は、突出部12aの上述した開口の内面を覆っている。一方、突出部12aの先端面は、金属層によっては覆われていない。
【0079】
このような実施形態によっても、外部への光取り出し効率がより高く、発光素子3が発する熱をより速やかに放熱することができる。
【0080】
本発明にかかる発光装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明にかかる発光装置の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0081】
上述した発光装置A1は、いわゆる2ワイヤタイプの装置であるが、1ワイヤタイプのものや、発光素子3をフリップチップ実装するタイプのものであっても構わない。
【0082】
上述した発光装置A1においては、樹脂成形体5を形成するための熱硬化樹脂の例として不飽和ポリエステル樹脂を挙げているが、この例に限定されることはない。たとえば、樹脂成形体5をエポキシ樹脂で製造しても構わない。また、樹脂成形体5を形成するための熱硬化樹脂がシリコーン樹脂を含むものであってもよい。
【符号の説明】
【0083】
A1 発光装置
10 リードフレーム
11 第1のリード
11a 突出部
11b 端子部
12 第2のリード
12a 突出部
12b 端子部
13 第1のアイランド部
14 第2のアイランド部
15 連結部
21 第1の金属層
22 第2の金属層
23 第3の金属層
24 第4の金属層
25,26,27,28 金属層
3 発光素子
31 第1の電極端子
32 第2の電極端子
33 ツェナーダイオード
41 第1のワイヤ
42 第2のワイヤ
43 第3のワイヤ
5 樹脂成形体
51 窓部
6 透光部材
70 射出成形装置
71 固定部
72 タイバー
73 可動部
74 射出ノズル
75 シリンダ
76,77 金型
111 主面
111a 第1の被覆領域
111b 第1の露出領域
112 裏面
121 主面
121a 第2の被覆領域
121b 第2の露出領域
122 裏面