特開2017-225324(P2017-225324A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2017-225324高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と同過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な、電源容量を適切に考慮した軽量・静音な電源装置。
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-225324(P2017-225324A)
(43)【公開日】2017年12月21日
(54)【発明の名称】高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と同過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な、電源容量を適切に考慮した軽量・静音な電源装置。
(51)【国際特許分類】
   H02H 3/05 20060101AFI20171124BHJP
   H02H 3/08 20060101ALI20171124BHJP
【FI】
   H02H3/05 Q
   H02H3/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2016-132026(P2016-132026)
(22)【出願日】2016年6月16日
(71)【出願人】
【識別番号】316011721
【氏名又は名称】山下 博志
(72)【発明者】
【氏名】山下 博志
【テーマコード(参考)】
5G004
5G142
【Fターム(参考)】
5G004AA01
5G004AB02
5G004BA01
5G004BA03
5G004BA04
5G004CA08
5G004EA04
5G004FA02
5G142AB05
5G142FF04
5G142FF06
5G142FF07
5G142FF09
5G142FF24
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と、同過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な電源装置であって、軽量で静音に連動試験ができる電源装置を提供する。
【解決手段】適切な容量の逆変換装置(インバータ)と、遮断機(CB)と過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な2次電池(バッテリー)の2つ、もしくは適切な容量の逆変換装置(インバータ)と、遮断機(CB)と過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な2次電池(バッテリー)と、2次電池(バッテリー)に適した充電器(チャージャー)の3つで電源装置を構成する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と同過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な、
1) 逆変換装置(インバータ)と
2) 2次電池(バッテリー)の
2つの組合せで構成される、電源容量を適切に考慮した軽量・静音な電源装置。
【請求項2】
高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と同過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な、
1) 逆変換装置(インバータ)と
2) 2次電池(バッテリー)と
3) 充電器(チャージャー)の
3つの組合せで構成される、電源容量を適切に考慮した軽量・静音な電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と同過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な、電源容量を適切に考慮した軽量・静音な電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、多くの場合、電源装置として主に900VAや1600VAの汎用の発電機が、稀に2500VAの汎用の発電機が使用されているが、「燃料と原動機と発電機」を合わせた重量はそれぞれ、14kg程度と23kg程度と34kg程度で重量であり、作業者の作業中の大きな負担になっている。
【0003】
また、原動機の騒音も大きく、作業者の作業中の会話の妨げになったり、夜中の民家近くでの使用に際し度々、問題になったりしていた。
【0004】
PC用のUPSを使用する事も考えられるが、この場合、順変換装置(コンバータ)や逆変換装置(インバータ)と、2次電池(バッテリー)の容量のバランスが悪く、900VAや1600VAや2500VAの汎用の発電機よりも大きく重くなってしまう。
【0005】
高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と、過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な電源装置が、今日でも存在しない。
【発明の概要】
【0006】
高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と、同過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に減らす事により、適切に軽量・静音にできる電源装置。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現在、多くの場合、電源装置として主に900VAや1600VAの汎用の発電機が、稀に2500VAの汎用の発電機が使用されているが、「燃料と原動機と発電機」を合わせた重量はそれぞれ、14kg程度と23kg程度と34kg程度で重量であり、作業者の作業中の大きな負担になっている。
【0008】
また、原動機の騒音も大きく、作業者の作業中の会話の妨げになったり、夜中の民家近くでの使用に際し度々、問題になったりしていた。
【0009】
PC用のUPSを使用する事も考えられるが、この場合、順変換装置(コンバータ)や逆変換装置(インバータ)と、2次電池(バッテリー)の容量のバランスが悪く、900VAや1600VAや2500VAの汎用の発電機よりも大きく重くなってしまう。
【0010】
高圧の受変電設備に適用される遮断機(CB)と、過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な電源装置が、今日でも存在しない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
1) 適切な容量の逆変換装置(インバータ)と、
2) 遮断機(CB)と過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な2次電池(バッテリー)の2つで構成される。
【0012】
1) 適切な容量の逆変換装置(インバータ)と、
2) 遮断機(CB)と過電流継電器(OCR)のルーチン化された連動試験を、十数回程度に限り実施可能な2次電池(バッテリー)と、
3) 2次電池(バッテリー)に適した充電器(チャージャー)の3つで構成される。
【発明の効果】
【0013】
現在、多くの場合、電源装置として主に900VAや1600VAの汎用の発電機が、稀に2500VAの汎用の発電機が使用されているが、「燃料と原動機と発電機」を合わせた重量はそれぞれ、14kg程度と23kg程度と34kg程度で重量であり、作業者の作業中の大きな負担になっている。
本発明により従来品より大幅に軽量化でき、作業者の作業中の負担を大きく低減できる。
【0014】
また、原動機の騒音も大きく、作業者の作業中の会話の妨げになったり、夜中の民家近くでの使用に際し度々、問題になったりしていた。
本発明により騒音の問題も解決できる。
【実施例】
【0015】
2500VAの汎用の発電機に相当する電源装置として、3000Wクラスの逆変換装置(インバータ)と、リチウムイオン2次電池(バッテリー)の組合せにより、ルーチン化された、
1) 限時の最小動作試験に相当する5Aを、4秒間流す。
2) 15Aを10秒間流し、R相のCBをトリップさせる試験をする。
3) 15Aを10秒間流し、T相のCBをトリップさせる試験をする。
4) 25Aを3.2秒間流し、R相のCBをトリップさせる試験をする。
5) 25Aを3.2秒間流し、T相のCBをトリップさせる試験をする。
6) 35Aを1.6秒間流し、R相のCBをトリップさせる試験をする。
7) 35Aを1.6秒間流し、T相のCBをトリップさせる試験をする。
8) 瞬時の最小動作試験に相当する40Aを、4秒間流す。
9) 40Aを0.1秒間流し、R相のCBをトリップさせる試験をする。
10)40Aを0.1秒間流し、T相のCBをトリップさせる試験をする。
の1)から10)の作業を、少なくとも10回実施可能。また重量は2500VAの汎用の発電機の半分程度である。
【0016】
1600VAの汎用の発電機に相当する電源装置として、2000Wクラスの逆変換装置(インバータ)と、リチウムイオン2次電池(バッテリー)の組合せにより、ルーチン化された、上記の[0015]の1)から10)の作業を、少なくとも10回実施可能。また重量は1600VAの汎用の発電機の半分程度である。
【0017】
900VAの汎用の発電機に相当する電源装置として、1500Wクラスの逆変換装置(インバータ)と、リチウムイオン2次電池(バッテリー)の組合せにより、ルーチン化された、上記の[0015]の1)から10)に相当する作業を、少なくとも10回実施可能。また重量は900VAの汎用の発電機の半分程度である。