【課題】方形状に成形された支持枠の傾斜度合を、該支持枠に支持させる被支持物を介すことなく、測定器によって直接的に確認可能とする測定用治具を提供することを課題とする。
【解決手段】固定された支持枠4における横方向に長い上下一対の横枠41,42間に掛け渡されるか、或いは該支持枠4における縦方向に長い左右一対の縦枠43,44間に架け渡されるか、或いはその両方に架け渡される治具本体61と、該治具本体61を支持枠4に着脱可能に固定する固定機構62とを備え、前記治具本体61には、測定器5,5´によって傾斜度合が確認される対象部6a,6bが形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記文献の治具(同文献では、「幕板23」)を用いることにより、支持枠を所定の傾斜状態で初めから固定することがある程度可能になるが、このような治具を用いても、遊技場毎の島枠のサイズの微妙な違いや、島枠と支持枠との間に形成された隙間等に起因して、固定された支持枠の傾斜調整が必要になる場合があり、この場合には、治具を用いない場合と同様に支持枠を露出させる手間が結局必要になる。
【0007】
一方、支持枠に支持させた遊戯機本体を介することなく、支持枠の傾斜状態を計測器によって直接的に確認できれば、上記手間は軽減される。これを実現させるため、測定器による支持枠の直接的な計測を可能とさせる治具(測定用治具)を用いることが有効な手段の1つとして考えられる。
【0008】
本発明は、方形状に成形された支持枠の傾斜度合を、該支持枠に支持させる被支持物を介すことなく、測定器によって直接的に確認可能とする測定用治具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、方形状の支持枠の傾斜度合を測定器によって確認する際に用いられる測定用治具であって、固定された支持枠における横方向に長い上下一対の横枠間に掛け渡されるか、或いは該支持枠における縦方向に長い左右一対の縦枠間に架け渡されるか、或いはその両方に架け渡される治具本体と、該治具本体を支持枠に着脱可能に固定する固定機構とを備え、前記治具本体には、測定器によって傾斜度合が確認される対象部が形成されたことを特徴としている。
【0010】
前記治具本体は、上記横枠間に掛け渡される縦長部と、上記縦枠間に架け渡される横長部とを一体的に有し、前記固定機構は、上記横長部及び縦長部によって前記支持枠を前後で挟持するように構成されたものとしてもよい。
【0011】
前記固定機構は、上記支持枠を前後で弾力的に挟持する構造を有するものとしてもよい。
【0012】
前記治具本体は、上記横長部及び縦長部の少なくとも一方を伸縮させる伸縮機構を有するものとしてもよい。
【0013】
前記治具本体は、上記横長部及び縦長部の一方に前記伸縮機構及び上記支持枠の後面と接当する接当部を有するとともに、他方に該支持枠の前面と接当する接当部を設けたものとしてもよい。
【0014】
前記治具本体の背面側には上記伸縮機構が配置される一方で、正面側には、該伸縮機構の作動を操作する操作具が設けられたものとしてもよい。
【0015】
前記対象部は、上記治具本体の正面側に形成されたフラットな面であるものとしてもよい。
【0016】
前記対象部は、測定器が取付固定される被取付部であるものとしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
方形状の支持枠に装着固定させた測定用治具の対象部の傾斜度合を測定器によって測定すれば、支持枠に支持させる被支持物を介して測定を行う必要がなくなり、支持枠の傾斜度合を測定器によって直接的に確認することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1,
図2は遊技機の支持枠及び島枠の分解斜視図及び分解側断面図である。遊戯場に設置された島設備に形成された複数の各島枠1内に、スロット機やパチンコ機等の遊技機が嵌込み支持されて固定される。この遊戯機は、上下の係止具2,3によって島枠1内に係止される支持枠4と、該支持枠4にヒンジ(図示しない)を介して水平回動可能に支持される図示しない遊戯機本体(パチンコ機本体,被支持部)とを備えている。
【0020】
上記島枠1は、左右方向に延びる上下一対の枠11,12と、該上下の枠11,12間に配置されて上下方向に延びる左右一対の枠13,13によって、正面視で、方形状に成形されている。上側の枠11は側断面視で上方及び後方に突出したL字状に成形された上枠であり、下側の枠12は側断面視で方形状に成形された下枠であり、左右の各枠13は前後方向に厚みを有する板状に成形されたサイド枠である。
【0021】
上記支持枠4は、左右方向(横方向)に延びる上下一対の横枠41,42と、上下方向(縦方向)に延びる左右一対の縦枠43,44とによって、正面視で方形状に成形されている。上側の横枠41は、上下方向に厚みを有する板状の上枠である。下側の横枠42は、側断面視で上方及び後方に延びるL字状に成形された下枠である。左右の縦枠43,44は左右方向に厚みを有する板状に成形された右枠及び左枠である。左枠43は上下の横枠41,42の左側端部間に配置固定され、右枠44は上下の横枠41,42の右側端部間に配置固定されている。
【0022】
この支持枠4の上枠41が取付ブラケット46及び左右一対の係止具(上部係止具)2,2によって島枠1の上枠11に係止されるとともに、該支持枠4の下枠42が左右一対の係止具(下部固定具)3,3によって島枠1の下枠12に係止され、この上下の係止によって該支持枠4が島枠1の方形枠内に着脱可能に嵌込み固定される。
【0023】
さらに詳しく説明すると、取付ブラケット46は上枠41の上面側に固定され、上部係止部2は、上枠11の上面側に固定された固定部21と、該固定部21に前後位置調整可能に支持され且つ該上枠11の後方且つ下方まで延出された可動部22と、該可動部22の延出端部に設けられた係止具23とを有し、取付ブラケット46の後方に突出した先端部に一体形成されて設けられた被係止部46aが前記係止具23に係止される。
【0024】
そして、前記支持枠4の上枠41を上部係止具2によって島枠1の上枠11に係止させるとともに、該支持枠4の下枠42を下部係止具3によって島枠1の下枠12に係止させた状態で、上部固定具2における可動部22を固定部21に対して前後スライドさせることにより、支持枠2の傾斜調整を行う。
【0025】
このようにして島枠1内に固定された支持枠4の左右の枠43,44の一方(具体的には、左枠43)に、ヒンジを介して、遊技機本体を水平回動可能に支持される。
【0026】
ところで、上記傾斜調整の際には、その都度、測定器5(
図3参照)によって遊技機の傾斜度合(傾斜角度)を確認する必要があるが、この確認を、遊技機本体を介することなく、支持枠4に対して直接行うことができれば、前記傾斜構成の手間が大幅に低減される。このような直接的な傾斜角度の確認を実現させるため、支持枠4に着脱可能に装着される測定用治具6(
図3参照)を用いる。
【0027】
図3(A)は測定用治具を支持枠に装着させる前の状態を示す斜視図であり、(B)は測定用治具を支持枠に装着させる途中の状態を示す斜視図であり、(C)は測定用治具を支持枠に装着させた状態を示す斜視図である。支持枠4の正面側に測定用治具6を位置させ(同図(A)参照)、該支持枠4の方形枠内に嵌め込み挿入させて支持枠4の前面側に接当させ(同図(B)参照)、この状態から測定用治具6の一部を伸長させ、この伸長させた部分を支持枠4の後面側に接当させ、支持枠4を測定用治具6によって前後で弾力的に挟持することにより、該支持枠4に測定用治具6を装着固定させる(同図(C)参照)。
【0028】
このようにして支持枠4に装着された測定用治具6の正面側に形成されたフラットな対象面(対象部)6aに上記測定器(具体的にはデジタル測定器又はアナログ測定器)5を押し当て、この対象面6aの傾斜度合を確認(傾斜角度を測定)する。
【0029】
次に、
図4乃至
図6に基づいて、測定用治具6の構成を説明する。
【0030】
図4及び
図5は、本発明を適用した測定用治具の斜視図及び分解斜視図である。これらの図面に示された測定用治具6は、固定された支持枠4の上下一対の横枠41,42間に掛け渡されるか、或いは該支持枠4の左右一対の縦枠43,44間に架け渡されるか、或いはその両方に架け渡される(図示する例では、横枠41,42間及び縦枠43,44間に架け渡される)治具本体61と、該治具本体61を支持枠4に着脱可能に固定する固定機構62とを備えている。
【0031】
治具本体61は、正面視で十字状に成形され且つ前後方向に厚みを有するメインフレーム611と、メインフレーム611の上端部から一体的に前方突出する上部支持部(支持部)612と、メインフレーム611の下端部から一体的に前方突出する下部支持部(支持部)613と、上部支持部612の前端部に前後可動可能に支持された上側接当部材(接当部材)614と、下部支持部613の前端部に前後可動可動に支持された下側接当部材(接当部材)616と、メインフレーム611の左右方向に長い部分における左右両側にそれぞれ左右スライド可能に支持された左右一対のサイド接当部材(接当部材)617,617とを備えている。
【0032】
上部支持部612及び下部支持部613は、左右方向に長く上下に厚みを有する厚板状に成形されている。
【0033】
上側接当部材614は、上部支持部材612と同一又は略同一の正断面形状を有する本体部6141と、この本体部6141の上面の左右両端部から上方に一体で突出形成されたフック状の接当部6142,6142とを有している。下側接当部材616は、下部支持部材613と同一又は略同一の正断面形状を有する本体部6161と、この本体部6161の下面の左右両端部から下方に一体で突出形成された板状の接当部6162,6162とを有している。
【0034】
上下の接当部材614,616に支持部612,613への支持構造は略同一であるため、上側の接当部材614を例にその構造を説明する。
【0035】
図6は、上部接当部材の支持構造を示す側断面図である。同図に示す通り、接当部材614は、自身の本体部6141が正面視で支持部612と完全にラップさせた状態で、該支持部612の左右両側にそれぞれ穿設された前後方向の挿通孔612a,612aに個別に挿通される左右一対の支持ピン621,621と、各支持ピン621に外装される圧縮スプリング(弾性部材)622とによって、前後方向に可動自在に取付支持される。
【0036】
さらに詳しく説明すると、挿通孔612aに軸方向に移動可能な状態で挿通された支持ピン612の挿入端部(先端部)は、接当部材614の本体部6141に穿設された前後方向の固定孔6141aに挿入して固定される一方で、該支持ピン612の基端部には、径大の頭部621aが一体成形され、この頭部621aは、先端部が固定孔614a内に固定された状態で抜け止として機能し、これによって接当部材614が支持部612に前後可動可能に支持される。
【0037】
そして、前記圧縮スプリング622は、支持ピン621の外周面と、挿通孔612aの内周面との間に位置した状態で、この接当部材614を、所定の前後移動範囲において、支持部612に近づく側に弾性付勢する。ちなみに、上記挿通孔612aにおける前記圧縮スプリング622を収容させる部分(後側半部)は、その他の部分(前側半部)に比べて径大に成形され、上述の頭部621aの収容可能である一方で、この挿通孔612における前記その他の部分(前側半部)は該頭部621aの外径よりも小さい小径に成形され、上述の抜け止がなされている。
【0038】
下側の接当部材616の支持構造も以上の構成と同一又は略同一となり、支持部613には左右一対の前後方向の挿通孔613a,613aが穿設され、接当部材616の本体部6161の左右両側にも前後の固定孔6161a,6161aがそれぞれ穿設され、これらの孔613a,6161aに挿入される支持ピン623と、該支持ピン623に外装される圧縮スプリング624とによって、接当部材616が所定の前後範囲内において支持部613に近づく側に弾性付勢された状態で、該支持部613に支持される。ちなみに、この支持ピン623の基端部にも、上述の支持ピン621と同様に、径大の頭部623aが一体成形されている。
【0039】
左右のサイド接当部材617,617は、
図4及び
図5に示すように、互いが左右対称な形状に成形されている。各サイド接当部材617は、左右方向のスライド部6171と、該スライド部6171の左右外側端部に一体的に成形され且つ上下方向に長い方形板状の接当部6172とを有している。
【0040】
各サイド接当部材617,617のスライド部6171は、メインフレーム611の横長部分の背面に一体的に凸設された上下一対の支持レール6111,6111の間に左右スライド可能に嵌込まれて係合支持されている。
【0041】
接当部6172は、メインフレーム611よりも前方に位置した状態で、スライド部6171と共に一体で左右スライドされるが、この接当部6172を正面視でメインフレーム611の横長部分とラップする位置まで左右内側にスライドさせることが可能なように、該横長部分の左右両端の端部には挿通支持部611a,611aが、左右内側に切欠かれるようにして凹設されている。この各挿通支持部611aには、接当部6172とスライド部6171との連接部分が前後に挿通されて支持される。
【0042】
以上のような構造によれば、この左右のサイド接当部材617,617及びメインフレーム611の横長部分によって、治具本体6の横長部を構成し、この横長部は、左右のサイド接当部材617,617を互いに近づく側(左右内側)にそれぞれスライドさせることにより縮小作動するとともに、左右のサイド接当部材617,617を互いに遠ざかる側(左右外側)にそれぞれスライドさせることにより伸長作動する。
【0043】
言換えると、左右のスライド部6171,6171と、上下一対の支持レール6111,6111とによって、治具本体61(メインフレーム611)の背面側には横長部を伸縮させる伸縮機構61aが構成される(
図7,8参照)。そして、この治具本体6の横長部は、伸縮機構61aの伸長時には支持枠4における左右の縦枠43,44間に架渡し可能なようにその長さが縦枠43,44間よりも長く設定され、縮小時には支持枠4における左右の縦枠43,44間の距離よりも短くなる。
【0044】
また、上下の支持部612,613及び接当部材614,616によって、治具本体6の縦長部を構成している。この縦長部は、支持枠4における上下の横枠41,42の間に架渡される。
【0045】
この横長部と縦長部とは、治具本体6に一体的に成形されている。
【0046】
そして、この縦長部の上側に位置する左右一対のフック状の接当部6142,6142は、支持枠4の上枠41の上面にそれぞれ引掛けられて係止され且つ支持枠4の前面(上枠41の前端面)に接当し、該縦長部の下側に位置する左右一対の接当部6162,6162は、支持枠4の前面(下枠42の前端面)に接当している。
【0047】
また、横長部の左右の接当部6172,6172は、伸縮機構61aを縮小作動させた状態で、支持枠4の前方位置から方形枠内を通して後方位置に移動させた後、該伸縮機構61aを伸長作動させ、左右の縦枠43,44の後端面(支持枠4の後面)にそれぞれ接当させる。
【0048】
上記固定機構62は、上下左右の接当部材614,616,617と、支持部612,613と、支持ピン621,631と、圧縮スプリング622,624とによって構成され、前側の上下左右の接当部6142,6142,6162,6162と、後側の接当部6172,6172とが、圧縮スプリング622,624の弾性力によって、支持枠4を、前後で弾力的に挟持し、これによって、測定治具6が支持枠4に着脱自在に挟持して固定される。
【0049】
そして、測定用治具6を支持枠4に装着固定した状態で、治具本体61(メインフレーム611)の正面側に成形されたフラットな面である上述の対象面6aに、測定器5を押し当てれば、支持枠4(遊戯機)の正確な傾斜角度(傾斜度合)を該支持枠4から直接知ることができるため、傾斜調整時の手間が大幅に軽減される。ちなみに、この対象面6aの範囲や傾斜状況は、正確な測定が可能なように接当部6142,6162,6172との関係で、予め厳密に定められている。
【0050】
一方、圧縮スプリング622,624の弾性的な付勢力に抗し、測定用治具6を後方に押込み、伸長状態の横長部における左右の接当部6172,6172の支持枠4との接当を解除させ、該横長部を伸縮機構61aによって縮小作動させることにより、上記挟持固定が解除される。
【0051】
ところで、この測定用治具6の支持枠4への装着作業では、伸縮機構61aを伸縮作動させる必要があり、この伸縮機構61aを伸縮させる伸縮操作を行う操作具618を治具本体61(メインフレーム611)の正面側に回動可能に設けられている。
【0052】
具体的には、この操作具618が治具本体61の背面側に設置された連係機構619を介して左右のサイド接当部材617,617に連係され、この操作具618の回動操作(伸縮操作)によって、この左右のサイド接当部材617,617が左右対称な状態を保持して互いに離間・近接作動(伸縮作動)する。
【0053】
次に、
図5、
図7及び
図8に基づいて、操作具618及び連係機構619の構成を詳述する。
【0054】
図7は伸縮機構によって縮小状態となった測定用治具の背面図であり、
図8は伸縮機構によって伸長状態となった測定用治具の背面図である。操作具618は、グリップ部618aと、該グリップ部618aの後端面の中心部から後方に突出した操作軸618bとを一体的に有している。操作軸618bは、自身の軸回りに回動可能な状態でメインフレーム611の中央側部分に穿設された支持孔611bに挿通支持されている。操作具618は、グリップ部618aを把持して、操作軸618bの軸回りに回動操作するように構成されている。
【0055】
連係機構619は、操作軸618bの後端部に一体回転可能に固定された操作アーム6191と、メインフレーム611の背面における中央部分に凸設された左右一対の係合レール6112,6112の間に、上下スライド可能に係合支持されたスライダー6192と、前記操作アーム6191の上記操作軸618bを支点とした上下回動によって前記スライダー6192が上下スライドするように両者を連結する操作リンク6193と、前記スライダー6192の上下スライドが左右のスライド部6171,6171の左右対称作動(離間・近接作動)に変換されるように、該スライダー6192と、左右のスライド部6171,6171とをそれぞれ連結する左右一対の作動リンク6194,6194とを有している。
【0056】
左右の作動リンク6194,6194のスライダー6192との連結支点は背面視で同一位置に配置され、該連結支点と、左右の作動リンク6194,6194のスライド部6171,6171へのそれぞれの連結支点とがあるが、この3つの支点を直線で結ぶと背面視で二等辺三角形となるため、左右のスライド部6171,6171は左右対称の位置を保持して離間・近接作動される。
【0057】
そして、グリップ部618aが正面視で鉛直方向を向く位置に操作具618を回動操作することにより、伸縮作動6aを縮小作動させるる一方で(
図7参照)、グリップ部618aが正面視で水平方向を向く位置に操作具618を回動操作することにより、伸縮作動6aを伸長作動させる(
図8参照)。
【0058】
以上のように構成される測定用治具6によれば、方形状自体の傾斜を、対象面6aを利用して直接測定し、所望の傾斜状態と異なっていれば、上下の係止具2,3によって、傾斜状態を変更することが可能であり、角度調整をスムーズ且つ迅速に行うことが可能になる。
【0059】
なお、
図4に仮想線で示すように、上下の支持部612,613の側端面を、同一平面上に位置するフラットな被取付面(被取付部)6b,6bとし、この上下の被取付面6b,6bに、水平器等の傾斜度合を確認が可能な測定器5´を予め架渡し状態で固定(装着)させれば、傾斜状態の確認がさらに容易になり、より迅速に傾斜調整を行うことが可能になる。
【0060】
また、本例では、伸縮機構6aと支持枠4の後面側に接当する接当部6172とを横長部に設けるとともに、支持枠4の前面側に接当する接当部6142,6162を縦長部に設ける例につき説明したが、これを逆にして、伸縮機構6aと支持枠4の後面側に接当する接当部とを縦長部に設けるとともに、支持枠4の前面側に接当する接当部を横長部に設けてもよい。