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特開2017-226130印刷装置、及び、印刷装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-226130(P2017-226130A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】印刷装置、及び、印刷装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20171201BHJP
   B41J 2/355 20060101ALI20171201BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J2/355 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-123300(P2016-123300)
(22)【出願日】2016年6月22日
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116665
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 和昭
(74)【代理人】
【識別番号】100164633
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 英二
【テーマコード(参考)】
2C061
2C066
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ04
2C061HH07
2C061HK05
2C061HK11
2C061HK19
2C061HN15
2C066AA08
2C066AB02
2C066AC01
2C066AD05
2C066BF01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】接続する外部装置に電力を供給している場合において、印刷の動作に必要な電力を供給できるようにする印刷装置を提供する。
【解決手段】プリンター1は、スマートデバイス2に接続可能なプリンター1であって、電源回路14と、スマートデバイス2と有線通信しつつ電源回路14からスマートデバイスに電力の供給が可能なUSBインターフェース15と、印刷を実行する印刷部16と、電源回路14からスマートデバイス2へ電力を供給している場合であって、スマートデバイス2から印刷部16による印刷を指示する情報をUSBインターフェース15により受信した場合、印刷部16を制御して省電力モードで印刷を実行する制御部11と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源部と、
外部装置と有線通信しつつ前記電源部から前記外部装置に電力の供給が可能なインターフェースと、
印刷を実行する印刷部と、
前記電源部から前記外部装置へ電力を供給している場合であって、前記外部装置から前記印刷部による印刷を指示する情報が前記インターフェースにより受信された場合、前記印刷部を制御して省電力モードで印刷を実行する制御部と、を備える、
印刷装置。
【請求項2】
前記印刷部は、複数の抵抗体を有する印刷ヘッドを備え、
前記制御部は、
前記省電力モードにおいて、前記印刷ヘッドが有する複数の抵抗体を、複数のブロックに分割し、分割した前記ブロックに属する抵抗体に通電して、分割した前記ブロック毎に印刷を実行する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記外部装置が有するバッテリーの充電度合を監視し、
監視する前記充電度合に応じて、分割する前記ブロックの数を制御する、
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記充電度合が所定値を下回る場合、分割する前記ブロックの数を、前記充電度合が所定値を上回る場合に分割する前記ブロックの数より多く分割する、
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、
監視した前記充電度合が所定値を上回る場合に、前記電源部により前記外部装置から電力を受給する、
請求項3又は4のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記インターフェースに前記外部装置が接続している期間を監視し、
監視した前記期間が所定の期間を上回る場合、前記充電度合が所定の範囲内となるように前記電源部による電力の供給を制御する、
請求項3乃至5のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項7】
前記電源部は、
前記外部装置が有するバッテリーに対する充電用の電力を供給する、
請求項1乃至6に記載のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項8】
電源部と、外部装置と有線通信しつつ前記電源部から前記外部装置に電力の供給が可能なインターフェースと、印刷を実行する印刷部とを備える印刷装置の制御方法であって、
前記電源部から前記外部装置へ電力を供給している場合であって、前記外部装置から前記印刷部による印刷を指示する情報が前記インターフェースにより受信された場合、前記印刷部を制御して省電力モードで印刷を実行する、
印刷装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、接続する外部装置に対して電力の供給を制御する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、画像処理装置の状態が変化した場合、接続する周辺装置に供給可能な電力の電圧と電流との組み合わせを通知し、通知した組み合わせの中に、周辺装置が要求する組み合わせがある場合、周辺装置が要求する電圧と電流との電力を供給する画像処理装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−176442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、印刷装置は、特許文献1に記載のように外部装置が接続する場合、ACアダプター等の電源からの電力に基づいて、接続する外部装置に電力を供給する。印刷装置は、接続する外部装置に電力を供給している場合に印刷の動作を実行すると、印刷の動作に必要な電力を供給できない可能性がある。これは、印刷の動作に影響を与えることにつながる。
そこで、本発明は、接続する外部装置に電力を供給している場合において、印刷の動作に必要な電力を供給できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、電源部と、外部装置と有線通信しつつ前記電源部から前記外部装置に電力の供給が可能なインターフェースと、印刷を実行する印刷部と、前記電源部から前記外部装置へ電力を供給している場合であって、前記外部装置から前記印刷部による印刷を指示する情報が前記インターフェースにより受信された場合、前記印刷部を制御して省電力モードで印刷を実行する制御部と、を備える。
これにより、印刷を指示する情報を受信した場合に、省電力モードで印刷を実行することで印刷の動作に係る消費電力を抑制できるため、接続する外部装置に電力を供給している場合において、印刷の動作に必要な電力を供給できる。
【0006】
また、本発明は、前記印刷部は、複数の抵抗体を有する印刷ヘッドを備え、前記制御部は、前記省電力モードにおいて、前記印刷ヘッドが有する複数の抵抗体を、複数のブロックに分割し、分割した前記ブロックに属する抵抗体に通電して、分割した前記ブロック毎に印刷を実行する。
これにより、省電力モードでは、分割したブロックごとに、ブロックが有する抵抗体に通電して印刷を実行するため、複数の抵抗体を複数のブロックに分割しない構成と比較して、印刷の動作に係る消費電力を抑制できる。
【0007】
また、本発明は、前記制御部は、前記外部装置が有するバッテリーの充電度合を監視し、監視する前記充電度合に応じて、分割する前記ブロックの数を制御する。
これにより、バッテリーの充電度合に応じて、分割するブロックの数を異ならせるため、バッテリーの充電度合に応じて、印刷の動作に係る消費電力を抑制できる。
【0008】
また、本発明は、前記制御部は、前記充電度合が所定値を下回る場合、分割する前記ブロックの数を、前記充電度合が所定値を上回る場合に分割する前記ブロックの数より多く分割する。
これにより、充電度合が所定値を下回る場合、分割するブロックの数を増やすため、充電度合が所定値を上回る場合より、印刷の動作に係る消費電力を抑制できる。
【0009】
また、本発明は、前記制御部は、監視した前記充電度合が所定値を上回る場合に、前記電源部により前記外部装置から電力を受給する。
これにより、外部装置から電力を受給できるため、印刷装置は、受給した電力に基づいて動作できる。
【0010】
また、本発明は、前記制御部は、前記インターフェースに前記外部装置が接続している期間を監視し、監視した前記期間が所定の期間を上回る場合、前記充電度合が所定の範囲内となるように前記電源部による電力の供給を制御する。
これにより、監視した期間が所定の期間を上回る場合、充電度合が所定の範囲内となるように電力の供給を制御するため、外部装置が有するバッテリーに負荷をかけることなく、電力を供給できる。
【0011】
また、本発明の印刷装置は、前記電源部は、前記外部装置が有するバッテリーに対する充電用の電力を供給する。
これにより、外部装置のバッテリーに充電を実行している場合において、印刷の動作に必要な電力を供給できる。
【0012】
上記目的を達成するために、本発明は、電源部と、外部装置と有線通信しつつ前記電源部から前記外部装置に電力の供給が可能なインターフェースと、印刷を実行する印刷部とを備える印刷装置の制御方法であって、前記電源部から前記外部装置へ電力を供給している場合であって、前記外部装置から前記印刷部による印刷を指示する情報が前記インターフェースにより受信された場合、前記印刷部を制御して省電力モードで印刷を実行する。
これにより、印刷を指示する情報を受信した場合に、省電力モードで印刷を実行することで印刷の動作に係る消費電力を抑制できるため、接続する外部装置に電力を供給している場合において、印刷の動作に必要な電力を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】プリンターの構成を示す図。
図2】プリンターの動作を示すフローチャート。
図3】分割印刷を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、プリンター1(印刷装置)の構成を示すブロック図である。
【0015】
プリンター1は、接続する外部装置から入力されるデータに基づいて、記録媒体に文字や画像等を印刷する装置である。本実施形態において、プリンター1は、スマートデバイス2(外部装置)と接続し、スマートデバイス2から入力されるデータに基づいて、記録媒体に文字や画像等を印刷する。プリンター1は、本体に記録媒体として感熱ロール紙(不図示)を収容し、複数の発熱素子たる抵抗体162を備えた後述するラインサーマルヘッド161(印刷ヘッド)により、感熱ロール紙の記録面に熱を加えることで文字や画像等を印刷する。
【0016】
また、プリンター1は、商用交流電源5に接続するACアダプター4から電力の供給を受けて動作する。
【0017】
スマートデバイス2は、ユーザーが持ち運び可能な端末であり、例えばスマートフォンやタブレット型端末等である。図1に示すように、スマートデバイス2は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル3を介して、プリンター1に接続する。本実施形態では、スマートデバイス2は、USB−PD(USB−Power Delivery)規格のUSBケーブル3を介して、プリンター1に接続する。
【0018】
USB−PD規格では、最大100ワットの電力が供給可能とされている。また、USB−PD規格では、電力とデータ通信とのそれぞれについて、ホストとデバイスとの関係を切り替えるスワップ機能を有する。例えば、USB−PD規格では、スワップ機能により、電力について、電力の供給側と電力の受給側とを切り替え可能である。つまり、本実施形態の場合、USB−PD規格では、スマートデバイス2からプリンター1への電力の供給、又は、プリンター1からスマートデバイス2への電力の供給が可能である。
ここで、スマートデバイス2からプリンター1に例えば印刷データを送信する場合、スマートデバイス2がホストを担うことになり、プリンターからスマートデバイスに電力を供給する場合、プリンターがホストを担うことになる。
従来の規格では、スワップ機能を有さないため、スマートデバイス2がホストを担うとともにプリンターがホストを担うことはできなかった。つまり、スマートデバイス2からプリンター1に印刷データを含むコマンドを送信する場合、スマートデバイス2がホストを担うため、プリンター1は、スマートデバイス2に電力の供給を実行できなかった。しかしながら、USB−PD規格では、このスワップ機能を用いることにより、プリンター1からスマートデバイス2に電力を供給しながら、スマートデバイス2からプリンター1に印刷データを含むコマンドを送信することが可能である。
【0019】
スマートデバイス2の説明に戻り、図1に示すように、スマートデバイス2は、バッテリー21を備え、バッテリー21に充電された電力により動作する。スマートデバイス2が備えるバッテリー21は、例えば、リチウムイオン電池等の二次電池である。スマートデバイス2は、USBインターフェース15から供給される電力によりバッテリー21に対して充電が可能である。
【0020】
また、スマートデバイス2は、ユーザーの指示等をトリガーとし、印刷に係るコマンド(印刷を指示する情報)をプリンター1に送信可能である。本実施形態では、スマートデバイス2は、USBケーブル3を介して、印刷に係るコマンドを送信する。プリンター1は、スマートデバイス2から送信されたコマンドを受信すると、後述する受信バッファー13に記憶する。印刷に係るコマンドは、例えば、印字を指示するコマンドや、行送りを指示するコマンド、記録媒体の切断を指示するコマンド等が挙げられる。つまり、印刷に係るコマンドは、後述するラインサーマルヘッド161、搬送モーター164、及び、カッター駆動モーター165の何れかの駆動の指示に相当するコマンドである。
【0021】
なお、スマートデバイス2は、プリンター1に印刷を実行させる際、ユーザーの指示等をトリガーとして、プリンター1が印刷する文字や画像等の印刷データを生成する。スマートデバイス2は、生成した印刷データを含むコマンドを、USB−PD規格に従って、プリンター1に送信する。そして、プリンター1は、当該コマンドを実行し、印刷データに基づいて記録媒体に文字や画像等を印刷する。
【0022】
ACアダプター4は、商用交流電源5にケーブルを介し接続され、例えば、交流100ボルトの商用交流電源5から供給される電力を、整流、平滑、及び、電圧変換し、24ボルトの直流電力をプリンター1にケーブルを介し供給する。ACアダプター4は、プリンター1にコネクターを介して着脱可能に構成される。
【0023】
図1に示すように、プリンター1は、制御部11と、不揮発性メモリー12と、受信バッファー13と、電源回路14(電源部)、USBインターフェース15(インターフェース)と、印刷部16と、を備える。
【0024】
制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、その他周辺回路等を備え、プリンター1の各部を制御する。
【0025】
不揮発性メモリー12は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリー等の半導体記憶素子、或いは、ハードディスク等の記憶媒体を備え、各種データを書き換え可能に不揮発的に記憶する。
【0026】
受信バッファー13は、RAMと呼ばれる一時記憶領域であり、例えば半導体記憶デバイスで構成される。受信バッファー13は、制御部11の制御で、外部装置から受信したコマンドを記憶する。本実施形態において、受信バッファー13は、有線通信によりスマートデバイス2から受信したコマンドを記憶する。
【0027】
電源回路14は、ACアダプター4に接続し、ACアダプター4から供給される電力に基づきプリンター1の各部に電力を供給する。また、電源回路14は、USBインターフェース15を介して、スマートデバイス2が有するバッテリー21に対する充電用の電力を供給する。
【0028】
USBインターフェース15は、USBに係るUSBポート151を有するインターフェースボード、その他のUSB通信に従った通信に関する構成を備える。本実施形態では、USBポート151は、USBtype−C規格に従ったポートにより構成される。USBインターフェース15は、制御部11の制御で、USBポート151にUSBケーブル3を介して接続されたスマートデバイス2と通信する。
【0029】
USBポート151は、プリンター1の外部に露出し、例えば、電力端子(VBUS/GND)やデータ端子(D+/D−)等の端子を備える。USBインターフェース15は、制御部11の制御で、USBポート151の電力端子により、USBケーブル3を介して接続する外部装置に電力を供給する。本実施形態では、USBポート151にUSBケーブル3を介してスマートデバイス2が接続される。そして、電源回路14は、USBインターフェース15を介して、接続するスマートデバイス2に、バッテリー21に対する充電用の電力を供給する。前述した通り、USB−PD規格は、スワップ機能を有する。そのため、本実施形態では、後述する場合において、プリンター1は、スマートデバイス2から電力を受給する。
また、USBインターフェース15は、外部装置の接続を検出する。検出信号は、制御部11に出力される。
【0030】
印刷部16は、制御部11の制御で、電源回路14から電力の供給を受けて、外部装置から受信する印刷データに基づく印刷を実行する。本実施形態では、印刷部16は、スマートデバイス2から受信する印刷データに基づく印刷を実行する。印刷部16は、ラインサーマルヘッド161と、印刷ヘッド駆動部163と、搬送モーター164と、カッター駆動モーター165とを備える。
【0031】
ラインサーマルヘッド161は、複数の抵抗体162を感熱ロール紙の搬送方向と直交する方向に配列して有する。ラインサーマルヘッド161は、抵抗体162に通電することにより発熱させ、感熱ロール紙の印刷面に熱を加えることによって、文字や画像等を印刷する。
【0032】
印刷ヘッド駆動部163は、制御部11の制御で、ラインサーマルヘッド161の抵抗体162に対する通電を制御する。
【0033】
搬送モーター164は、制御部11の制御で、搬送ローラー(不図示)を回転させ、感熱ロール紙を搬送する。
【0034】
カッター駆動モーター165は、制御部11の制御で、可動刃(不図示)を固定刃(不図示)に向けてスライドするように駆動させ、感熱ロール紙を切断する。
【0035】
ところで、スマートデバイス2は、プリンター1と共に、POS(Point Of Sale)システムとして利用される場合がある。POSシステムとは、ショッピングセンターや、百貨店、コンビニエンスストア、車内販売等の小売業や、レストランや、喫茶店、居酒屋等の飲食業等の業務に適用されるシステムである。POSシステムは、顧客が購入した商品に応じて会計を行う機能や、会計に応じてレシートを印刷する機能等を有する。
【0036】
ここで、POSシステムについて、POSシステムが飲食店等の店舗に適用される場合を例示する。店舗のスタッフは、スマートデバイス2が付与され、スマートデバイス2を携帯して店舗を移動する。そして、店舗のスタッフは、レシート等の印刷が必要となった際に、スマートデバイス2を操作し、店舗内に設置されるプリンター1に印刷データを送信し、プリンター1に印刷データに基づく印刷を実行させる。これにより、プリンター1は、スマートデバイス2にて行われる操作に応じて、レシートを印刷する。
【0037】
このように、スマートデバイス2をユーザーが携帯するためには、スマートデバイス2が備えるバッテリー21に対する充電が必須となる。
【0038】
本実施形態において、プリンター1は、USBインターフェース15を介して、接続するスマートデバイス2に電力を供給する。スマートデバイス2は、電力の供給を受け、バッテリー21に対して充電を実行する。
【0039】
前述した通り、USB−PD規格のUSBケーブル3を介してスマートデバイス2と接続する場合、プリンター1は、スマートデバイス2に充電用の電力を供給しつつ、スマートデバイス2から受信した印刷に係るコマンドに基づいて、印刷を実行が可能である。しかしながら、プリンター1が接続するスマートデバイス2に電力を供給している場合に印刷の動作を実行すると、印刷部16が印刷の動作に必要とする電力によっては、プリンター1が必要とする電力がACアダプター4の容量を上回る場合がある。つまり、スマートデバイス2に電力を供給している場合に印刷を実行すると、印刷部16が必要とする電力によっては、スマートデバイス2に供給する電力と印刷部16に供給する電力との和が、ACアダプター4の容量を上回る場合がある。この場合、プリンター1は、印刷部16に十分な電力を供給できない可能性がある。このことは、印刷部16による印刷の動作を実行できないといった事態の発生につながる。特に、プリンター1がPOSシステムとして用いられる場合、プリンター1は、感熱ロール紙に印刷を実行して、レシートを発行することから、印刷部16が必要とする電力を供給できず、レシートの発行の処理に影響を与えることになる。
【0040】
そこで、本実施形態のプリンター1は、以下に説明する動作を実行する。
【0041】
図2は、本実施形態のプリンター1の動作を示すフローチャートである。
【0042】
プリンター1の制御部11は、USBインターフェース15から出力された検出信号に基づいて、スマートデバイス2が接続されたか否かを判別する(ステップS1)。制御部11は、スマートデバイス2が接続されたと判別すると(ステップS1:YES)、スマートデバイス2が有するバッテリー21の充電度合の監視を実行する(ステップS2)。充電度合とは、バッテリー21が蓄積可能な電荷の容量に対する、バッテリー21に蓄積された電荷の度合いである。例えば、充電度合が10パーセントであるとは、バッテリー21に、蓄積可能な電荷の容量に対して10パーセントの電荷が蓄積されていることを示す。制御部11は、例えば、USBインターフェース15を介してバッテリー21の電圧を取得し、取得した電圧に基づいて、バッテリー21の充電度合を監視する。なお、バッテリー21の充電度合を監視する方法は、何れの方法を用いてもよい。
【0043】
次いで、制御部11は、スマートデバイス2が接続している期間が3日以上であるか否かを判別する(ステップS3)。例えば、制御部11は、現在時刻を計時しており、USBインターフェース15から検出信号が入力された場合、不揮発性メモリー12等に、スマートデバイス2が接続された日時を示す情報を記憶する。そして、制御部11は、計時する現在時刻が、記憶した当該日時を示す情報から3日以上経過した否かを判別する。
【0044】
制御部11は、スマートデバイス2が接続している期間が3日以上であると判別した場合(ステップS3:NO)、常時接続供給モードで、スマートデバイス2に電力を供給する(ステップS4)。
【0045】
ここで、常時接続供給モードとは、バッテリー21の充電度合が80パーセントから30パーセントの範囲内(所定の範囲内)となるように、スマートデバイス2に電力を供給するモードである。
【0046】
スマートデバイス2が接続する期間が、長ければ長いほど、プリンター1から電力が供給される期間が長くなるため、スマートデバイス2は、バッテリー21が満充電であるにも係らず、充電し続けてしまう場合がある。この場合、バッテリー21には、過充電が生じる可能性がある。過充電は、バッテリー21の劣化につながる現象であり、バッテリー21に負荷をかける。そこで、制御部11は、スマートデバイス2が接続している期間が3日以上である場合、常時接続供給モードとすることで、過充電を防止し、バッテリー21の劣化を抑制できる。また、制御部11は、常時接続供給モードで、バッテリー21の充電度合が30パーセントを下回らないように電力の供給を制御するため、スマートデバイス2が接続解消した後であっても、充電の不足でスマートデバイス2が動作しないといった事態の発生を防止できる。
【0047】
ステップS3の説明に戻り、制御部11は、スマートデバイス2が接続している期間が3日以上でないと判別した場合(ステップS3:NO)、通常接続供給モードで、スマートデバイス2に電力を供給する(ステップS5)。
【0048】
ここで、通常接続供給モードとは、バッテリー21が満充電、すなわち、充電度合が100パーセントとなるように、電力を供給するモードである。
【0049】
このように、スマートデバイス2が接続する期間が3日以上である場合、制御部11は、常時接続供給モードで電力を供給し、スマートデバイス2が接続する期間が3日以上でない場合、通常接続供給モードで電力を供給する。したがって、制御部11は、スマートデバイス2が接続する期間に応じて、バッテリー21の充電度合を制御できる。
【0050】
制御部11は、常時接続供給モード、又は、通常接続供給モードで電力の供給を開始すると、スマートデバイス2から受信したコマンドを受信バッファー13から読み出し(ステップS6)、読み出したコマンドを解析する(ステップS7)。
【0051】
次いで、制御部11は、ステップS7におけるコマンドの解析により、読み出したコマンドが、印刷に係るコマンドであるか否かを判別する(ステップS8)。制御部11は、印刷に係るコマンドでないと判別した場合(ステップS8:NO)、このコマンドを実行する(ステップS9)。例えば、読み出したコマンドが、プリンター1の状態を要求するステータス要求コマンドである場合、制御部11は、スマートデバイス2に、プリンター1の状態を示す情報を送信する。
【0052】
一方で、読み出したコマンドが、印刷に係るコマンドであると判別した場合(ステップS8:YES)、制御部11は、印刷部16を制御して、省電力モードでの印刷を開始すると判定する(ステップS10)。本実施形態では、制御部11は、省電力モードでの印刷として分割印刷を実行する。
【0053】
ここで、分割印刷について詳述する。
図3は、分割印刷を説明するための図である。
【0054】
図3では、ラインサーマルヘッド161が、24つの抵抗体162を、感熱ロール紙Kの搬送方向Yと直交する方向に12の抵抗体162が配列された列を2列有して構成される場合を例示する。
【0055】
分割印刷は、ラインサーマルヘッド161が有する複数の抵抗体162を、複数のブロックに分割し、分割したブロック毎に、分割したブロックのそれぞれに属する抵抗体162に通電を実行する印刷である。
【0056】
図3では、1つのブロックが、搬送方向Yと直交する直交方向Zに3つ、搬送方向Yに2つ、の合計6つの抵抗体162を有するように、24の抵抗体162を、ブロックB1、ブロックB2、ブロックB3、及び、ブロックB4の4つブロックに分割した場合を示す。
【0057】
図3のように分割された場合、制御部11は、印刷ヘッド駆動部163を制御して、ブロックB1、ブロックB2、ブロックB3、ブロックB4の順に、各ブロックに属する抵抗体162に通電する。より詳述すると、制御部11は、印刷ヘッド駆動部163を制御して、図3のように24の抵抗体162を分割した場合、まず、ブロックB1に属する6つの抵抗体162に通電する。次いで、ブロックB1の通電が終了すると、制御部11は、ブロックB2に属する6つの抵抗体162に通電する。次いで、ブロックB2の通電が終了すると、制御部11は、ブロックB3に属する6つの抵抗体162に通電する。次いで、ブロックB3の通電が終了すると、制御部11は、ブロックB4の属する6つの抵抗体162に通電する。
【0058】
このように、分割印刷では、制御部11は、印刷ヘッド駆動部163を制御して、分割したブロック毎に、分割したブロックに属する抵抗体162に通電を実行し、印刷を実行する。したがって、制御部11は、ラインサーマルヘッド161の有する抵抗体162を分割しない構成と比較して、同時に通電する抵抗体162の数を減らすことができ、印刷時におけるラインサーマルヘッド161の消費電力を抑制できる。
【0059】
図3では、ラインサーマルヘッド161が有する24つの抵抗体162を、4つのブロックに分割する場合を例示したが、より多く分割することにより、更に印刷時におけるラインサーマルヘッド161の消費電力を抑制できる。例えば、1つのブロックが、搬送方向Yに2つ、直交方向Zに2つ、の合計4つの抵抗体162を有するように、6つのブロックに分割したとする。この場合、同時に通電する抵抗体162が、4つのブロックに分割する場合より少ないため、6つのブロックに分割する分割印刷は、4つのブロックに分割する分割印刷より、ラインサーマルヘッド161の消費電力を抑制できる。
【0060】
図2のフローチャートの説明に戻り、制御部11は、省電力モードでの印刷を開始すると判定すると、ラインサーマルヘッド161の有する複数の抵抗体162を分割するブロックの数を決定する(ステップS11)。制御部11は、分割するブロックの数を決定する際、監視するバッテリー21の充電度合に基づいて、決定する。
【0061】
ここで、ステップS11の処理について、処理の一例を挙げて、説明する。
以下に示すステップS11の処理では、図3に示すラインサーマルヘッド161が有する24つの抵抗体162を分割するブロックの数を決定する場合を例示する。
【0062】
この例では、不揮発性メモリー12が、ブロック数分割情報を記憶するとする。ブロック数分割情報は、充電度合の範囲を示す充電度合範囲情報と、ラインサーマルヘッド161が有する複数の抵抗体162を分割するブロックの数を示すブロック数情報とが対応付いた情報を、複数有する。
【0063】
具体的に、この例では、不揮発性メモリー12が記憶するブロック数分割情報は、充電度合100パーセントから70パーセントの範囲を示す充電度合範囲情報と、分割するブロックの数が2を示すブロック数情報とが対応づく情報を有する。
また、ブロック数分割情報は、充電度合が69パーセントから40パーセントの範囲を示す充電度合範囲情報と、分割するブロックの数が3を示すブロック数情報とが対応づく情報を有する。
また、ブロック数分割情報は、充電度合が39パーセントから10パーセントの範囲を示す充電度合範囲情報と、分割するブロックの数が4を示すブロック数情報とが対応づく情報を有する。
また、ブロック数分割情報は、充電度合が9パーセントから0パーセントの範囲を示す充電度合範囲情報と、分割するブロックの数が6を示すブロック数情報とが対応づく情報を有する。
【0064】
なお、この例で示すブロック数情報が示す数は、ラインサーマルヘッド161において直交方向Zに並ぶ複数の抵抗体162に基づいて分割する数を示すとする。例えば、図3のラインサーマルヘッド161において、2つのブロックに分割するとは、1のブロックが、搬送方向Y2つ、直交方向Zに6つ、の合計12の抵抗体162を有するように、24つの抵抗体162を2つのブロックに分割することを示す。
【0065】
制御部11は、監視した充電度合と、ブロック数分割情報とに基づいて、ラインサーマルヘッド161の有する複数の抵抗体162を分割するブロックの数を決定する。例えば、制御部11は、バッテリー21の監視により、充電度合が50パーセントであることを取得した場合、ブロック数分割情報を参照し、充電度合が70パーセント(所定値)を上回る場合に分割するブロックの数より多く分割すると決定する、すなわち、3つのブロックに分割すると決定する。
また、例えば、制御部11は、バッテリー21の充電度合が20パーセントであることを取得した場合、ブロック数分割情報を参照し、充電度合が40パーセント(所定値)を上回る場合に分割するブロックの数より多く分割すると決定する、すなわち、4つのブロックに分割すると決定する。
また、例えば、制御部11は、バッテリー21の充電度合が5パーセントであることを取得した場合、ブロック数分割情報を参照し、充電度合が10パーセント(所定値)を上回る場合に分割するブロックの数より多く分割すると決定する、すなわち、6つのブロックに分割すると決定する。
【0066】
図2のフローチャートの説明に戻り、制御部11は、電源回路14を制御してスマートデバイス2に供給する電力の電流値を低下させ、ステップS11で決定したブロックの数でラインサーマルヘッド161が有する複数の抵抗体162を分割して、分割印刷を実行する(ステップS12)。なお、電流値を低下させる方法は、何れの方法を用いてもよい。
【0067】
このように、制御部11は、スマートデバイス2が有するバッテリー21の充電度合を監視し、バッテリー21の充電度合に応じて、ラインサーマルヘッド161の有する複数の抵抗体162を分割するブロックの数を決定する。そして、制御部11は、決定したブロックの数で、複数の抵抗体162を分割して分割印刷を実行する。これにより、制御部11は、スマートデバイス2が有するバッテリー21の充電度合に応じて、印刷の動作に係る消費電力を抑制できるため、スマートデバイス2に電力を供給している場合において、印刷の動作に必要な電力を印刷部16に供給できる。また、プリンター1、及び、スマートデバイス2がPOSシステムとして利用される場合、スマートデバイス2に電力を供給している場合において、印刷の動作に必要な電力を印刷部16に供給できるため、レシートの発行の処理に影響を与えることを防止できる。
【0068】
また、上述のように、分割印刷を実行する際、制御部11は、分割印刷を実行しない場合に供給する電力の電流値より低い電流値で、スマートデバイス2に電力を供給する。そのため、制御部11は、スマートデバイス2に供給する電力と、印刷部16に供給する電力との和がACアダプター4の容量を上回ることをより抑制できる。
【0069】
特に、制御部11は、バッテリー21の充電度合が小さければ小さいほど、ラインサーマルヘッド161が有する複数の抵抗体162を分割するブロックの数を多くし、分割印刷を実行する。したがって、制御部11は、バッテリー21の充電度合が小さければ小さいほど、印刷の動作に係る消費電力を抑制できる。そのため、制御部11は、バッテリー21の充電度合が小さければ小さいほど、スマートデバイス2に供給する電力の電流値を大きくするといった制御を行っても、印刷部16に供給する電力とスマートデバイス2に供給する電力との和がACアダプター4の容量を上回ることを抑制できる。すなわち、制御部11は、分割印刷を実行する際、バッテリー21の充電度合に応じて、スマートデバイスに供給する電力の電流値を異ならせる制御を行った場合であっても、印刷部16に供給する電力とスマートデバイス2に供給する電力との和がACアダプター4の容量を上回ることを抑制できる。
【0070】
図2に示すフローチャートの説明に戻り、制御部11は、省電力モードでの印刷を終了するか否かを判別する(ステップS13)。省電力モードでの印刷を終了するか否かの判別は、例えば、制御部11が受信バッファー13から読み出したコマンドが印刷終了に係るコマンドか否かに基づき行われる。印刷終了に係るコマンドとしては、例えば、カッターコマンドが挙げられる。制御部11は、受信バッファー13から読み出したコマンドが印刷終了に係るコマンドである場合、省電力モードでの印刷を終了すると判別する(ステップS13:YES)。なお、制御部11は、省電力モードでの印刷を終了すると判別した場合、スマートデバイスに供給する電力の電流値を、印刷の実行前の電流値に戻す。
【0071】
次いで、制御部11は、USBインターフェース15からの検出信号に基づいて、スマートデバイス2がプリンター1との接続を解消したか否かを判別する(ステップS14)。接続が解消していないと判別した場合(ステップS14:NO)、制御部11は、処理をステップS2に移行させる。一方、接続を解消したと判別すると(ステップS14:YES)、制御部11は、スマートデバイス2への電力の供給をオフにする(ステップS15)。
【0072】
以上、プリンター1からスマートデバイス2に電力を供給している場合におけるプリンター1の動作を説明した。前述した通り、USB−PD規格では、スワップ機能により、供給側と受給側とを切り替えることが可能である。そのため、スマートデバイス2が有するバッテリー21の充電度合が、例えば、90パーセント(所定値)を上回る場合に、制御部11は、スマートデバイス2から電力を受給する構成としてもよい。
【0073】
ここで、プリンター1が、小型で携帯可能な、いわゆるモバイルプリンターであり、バッテリーを有し、このバッテリーから電力の供給を受けて印刷等の動作を実行するとする。このような構成のプリンター1は、ユーザーによって携帯、及び、使用されるため、プリンター1が有するバッテリーに対して充電が必須となる。そこで、プリンター1は、スマートデバイス2から電力を受給するため、受給した電力に基づいて、プリンター1のバッテリーに充電を実行できる。
【0074】
このように、USB−PD規格では、電力の供給側と受給側とを切り替えることが可能であるため、プリンター1は、スマートデバイスから電力を受給でき、受給した電力に基づいて、例えば、プリンター1が備えるバッテリーに対する充電等の動作を実行できる。
【0075】
以上、説明したように、本実施形態のプリンター1(印刷装置)は、電源回路14(電源部)と、スマートデバイス2と有線通信しつつ電源回路14からスマートデバイス2に電力の供給が可能なUSBインターフェース15(インターフェース)と、印刷を実行する印刷部16と、電源回路14からスマートデバイス2へ電力を供給している場合であって、スマートデバイス2から印刷部16による印刷に係るコマンド(印刷を指示する情報)をUSBインターフェース15により受信された場合、印刷部16を制御して省電力モードで印刷を実行する制御部11と、を備える。
【0076】
これにより、制御部11は、印刷に係るコマンドを受信した場合に、省電力モードで印刷を実行することで印刷の動作に係る消費電力を抑制できる。そのため、制御部11は、接続するスマートデバイス2に電力を供給している場合において、印刷の動作に必要な電力を供給できる。
【0077】
また、印刷部16は、複数の抵抗体162を有するラインサーマルヘッド161(印刷ヘッド)を備える。制御部11は、省電力モードにおいて、ラインサーマルヘッド161が有する複数の抵抗体162を、複数のブロックに分割し、分割したブロックに属する抵抗体162に通電して、分割したブロック毎に印刷を実行する。
【0078】
これにより、省電力モードでは、分割したブロックごとに、ブロックが有する抵抗体162に通電して印刷を実行する。そのため、制御部11は、複数の抵抗体162を複数のブロックに分割しない構成と比較して、同時に通電する抵抗体162の数を低下できるため、印刷の動作に係る消費電力を抑制できる。
【0079】
また、制御部11は、スマートデバイス2が有するバッテリー21の充電度合を監視し、監視する充電度合に応じて、分割するブロックの数を制御する。より具体的には、制御部11は、バッテリー21の充電度合が小さければ小さいほど、分割するブロックの数を多くする。
【0080】
これにより、制御部11は、バッテリー21の充電度合に応じて、分割するブロックの数を異ならせるため、バッテリー21の充電度合に応じて、印刷の動作に係る消費電力を抑制できる。特に、制御部11は、バッテリー21の充電度合が小さければ小さいほど、ラインサーマルヘッド161が有する複数の抵抗体162を分割するブロックの数を多くし、分割印刷を実行する。そのため、制御部11は、バッテリー21の充電度合が小さければ小さいほど、印刷の動作に係る消費電力を抑制できる。したがって、制御部11は、バッテリー21の充電度合が小さければ小さいほど、スマートデバイス2に供給する電力の電流値を大きくするといった制御を行っても、印刷部16に供給する電力とスマートデバイス2に供給する電力との和がACアダプター4の容量を上回ることを抑制できる。
【0081】
また、制御部11は、監視した充電度合が所定値を上回る場合に、電源回路14によりスマートデバイス2から電力を受給する。
【0082】
これにより、プリンター1は、スマートデバイス2から電力を受給できるため、スマートデバイス2から受給した電力に基づいて動作できる。特に、プリンター1がモバイルプリンターである場合、プリンター1は、スマートデバイス2から受給した電力に基づいて、プリンター1のバッテリーに充電する等の動作を実行できる。
【0083】
また、制御部11は、USBインターフェース15にスマートデバイス2が接続している期間を監視する。制御部11は、監視した期間が3日(所定の期間)を上回る場合、充電度合が80パーセントから30パーセントの範囲内(所定の範囲内)となるように電源回路14による電力の供給を制御する。
【0084】
これにより、制御部11は、監視した期間が3日を上回る場合、充電度合が80パーセントから30パーセントの範囲内となるように電力の供給を制御するため、スマートデバイス2のバッテリー21の負荷をかけることなく、スマートデバイス2に電力を供給できる。
【0085】
また、電源回路14は、スマートデバイス2が有するバッテリー21に対する充電用の電力を供給する。
【0086】
これにより、制御部11は、充電用の電力をスマートデバイス2に供給するため、スマートデバイス2のバッテリー21に充電を実行している場合において、印刷の動作に必要な電力を供給できる。
【0087】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。
【0088】
例えば、上述した実施形態では、ラインサーマルヘッド161が24つの抵抗体162を有する構成を例示したが、抵抗体162の数は、24つに限定されない。また、ラインサーマルヘッド161が有する複数の抵抗体162の配列も、上述した配列(搬送方向Yに2つの抵抗体162が並び、直交方向Zに12つ抵抗体162が並ぶ配列)に限定されない。
【0089】
例えば、上述した実施形態では、スマートデバイス2が接続する期間が3日以上経過した場合に、常時接続供給モードで、スマートデバイス2に電力を供給する場合を例示した。しかしながら、常時接続供給モードを開始するための期間は、3日に限定されない。また、上述した実施形態では、常時接続供給モードにおいて、バッテリー21の充電度合が80パーセントから30パーセントの範囲内となるように電力の供給を制御する場合を例示した。しかしながら、この範囲に限定されない。但し、この範囲の上限は、過充電の発生を防止するため、100パーセントでないことが好ましく、この範囲の下限は、接続解消後に動作が実行できる充電度合であることが好ましい。また、上述した実施形態では、スマートデバイス2の充電度合が90パーセント以上である場合に、プリンター1がスマートデバイス2から電力を受給する構成を例示したが、受給可能な充電度合は、90パーセントに限定されない。
【0090】
また、例えば、上述したプリンター1の制御方法(印刷装置の制御方法)が、プリンター1が備えるコンピューターを用いて実現される場合、本発明を、上記制御方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、プリンター1が備える内部記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
【0091】
また、例えば、図2の処理単位は、プリンター1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。プリンター1の処理は、処理内容に応じて、されに多くの処理単位に分割してもよい。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。
【0092】
また、図1に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プリンター1の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【符号の説明】
【0093】
1…プリンター(印刷装置)、2…スマートデバイス(外部装置)、3…USBケーブル、4…ACアダプター、5…商用交流電源、11…制御部、12…不揮発性メモリー、13…受信バッファー、14…電源回路(電源部)、15…USBインターフェース(インターフェース)、16…印刷部、21…バッテリー、161…ラインサーマルヘッド(印刷ヘッド)、162…抵抗体、163…印刷ヘッド駆動部、164…搬送モーター、165…カッター駆動モーター、B1〜B4…ブロック。
図1
図2
図3