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特開2017-226160印刷制御システム、印刷制御システムの制御方法、印刷装置、及び、制御装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-226160(P2017-226160A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】印刷制御システム、印刷制御システムの制御方法、印刷装置、及び、制御装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/66 20060101AFI20171201BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20171201BHJP
【FI】
   B41J11/66
   B41J29/38 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-124517(P2016-124517)
(22)【出願日】2016年6月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣田 俊之
【テーマコード(参考)】
2C058
2C061
【Fターム(参考)】
2C058AB12
2C058AC06
2C058AD01
2C058AE04
2C058AF51
2C058LA03
2C058LB09
2C058LC02
2C061AP01
2C061AP10
2C061AQ04
2C061AS06
2C061AS14
2C061HH07
2C061HH13
2C061HJ02
2C061HK19
2C061HN05
2C061HN15
(57)【要約】
【課題】印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小する。
【解決手段】タブレット端末3は、印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、印刷装置2による第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、印刷媒体を切断位置まで搬送部34により搬送し、切断部35により切断することを指示するカット予約コマンド、及び、カット予約コマンドの送信後に所定の場合に送信される即時カットコマンドを印刷装置2に送信し、印刷装置2は、第1の印刷指示コマンド、及び、カット予約コマンドを受信した場合において、第1の印刷指示コマンドを実行した後、所定の待機期間が経過する前に、即時カットコマンドを受信した場合は、カット予約コマンドをキャンセルし、即時カットコマンドに基づいて、印刷媒体を切断位置まで搬送部34により搬送し、切断部35により切断する、印刷制御システム1。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部、印刷位置にて前記印刷媒体に印刷する印刷部、及び、前記印刷位置よりも前記搬送方向の下流に位置する切断位置にて前記印刷媒体を切断する切断部を有する印刷装置と、前記印刷装置と接続可能な制御装置と、を備える印刷制御システムであって、
前記制御装置は、
印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、前記印刷装置による前記第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断することを指示するカット予約コマンド、及び、前記カット予約コマンドの送信後に所定の場合に送信される即時カットコマンドを前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置は、
前記第1の印刷指示コマンド、及び、前記カット予約コマンドを受信した場合において、
前記第1の印刷指示コマンドを実行した後、前記所定の待機期間が経過する前に、前記即時カットコマンドを受信した場合は、前記カット予約コマンドをキャンセルし、前記即時カットコマンドに基づいて、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断する、印刷制御システム。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記即時カットコマンドを、前記カット予約コマンドの送信後に送信する予定の第2の印刷指示コマンドが無い場合に送信する、請求項1に記載の印刷制御システム。
【請求項3】
前記印刷装置は、
前記第1の印刷指示コマンド、及び、前記カット予約コマンドを受信した場合において、
前記第1の印刷指示コマンドを実行した後、前記所定の待機期間が経過する前に、第2の印刷指示コマンドを受信した場合は、受信した前記第2の印刷指示コマンドに基づいて前記搬送部により前記印刷媒体を搬送しつつ、前記印刷位置と前記切断位置との離間距離に対応する距離分、前記印刷部により前記印刷媒体に印刷し、前記印刷媒体を前記切断位置で前記切断部により切断する、請求項1に記載の印刷制御システム。
【請求項4】
前記所定の待機期間は、前記印刷装置の記憶部に記憶され、
前記制御装置は、
前記所定の待機期間の値を変更することを指示する待機期間変更指示コマンドを送信可能であり、
前記印刷装置は、
前記制御装置から、前記待機期間変更指示コマンドを受信した場合、前記待機期間変更指示コマンドに基づいて、前記記憶部に記憶された前記所定の待機期間の値を変更する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷制御システム。
【請求項5】
印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部、印刷位置にて前記印刷媒体に印刷する印刷部、及び、前記印刷位置よりも前記搬送方向の下流に位置する切断位置にて前記印刷媒体を切断する切断部を有する印刷装置と、前記印刷装置と接続可能な制御装置と、を備える印刷制御システムの制御方法であって、
前記制御装置は、
印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、前記印刷装置による前記第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断することを指示するカット予約コマンド、及び、前記カット予約コマンドの送信後に所定の場合に送信される即時カットコマンドを前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置は、
前記第1の印刷指示コマンド、及び、前記カット予約コマンドを受信した場合において、
前記第1の印刷指示コマンドを実行した後、前記所定の待機期間が経過する前に、前記即時カットコマンドを受信した場合は、前記カット予約コマンドをキャンセルし、前記即時カットコマンドに基づいて、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断する、印刷制御システムの制御方法。
【請求項6】
制御装置と通信可能な通信部、印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部、印刷位置にて前記印刷媒体に印刷する印刷部、及び、前記印刷位置よりも前記搬送方向の下流に位置する切断位置にて前記印刷媒体を切断する切断部を有する印刷装置であって、
前記制御装置から、印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、及び、前記印刷装置による前記第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断することを指示するカット予約コマンドを受信した場合において、
前記第1の印刷指示コマンドを実行した後、前記所定の待機期間が経過する前に、即時カットコマンドを受信した場合は、前記カット予約コマンドをキャンセルし、前記即時カットコマンドに基づいて、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断する、印刷装置。
【請求項7】
印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部、印刷位置にて前記印刷媒体に印刷する印刷部、及び、前記印刷位置よりも前記搬送方向の下流に位置する切断位置にて前記印刷媒体を切断する切断部を有する印刷装置と通信可能な制御装置であって、
印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、前記印刷装置による前記第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断することを指示するカット予約コマンド、及び、前記カット予約コマンドの送信後に所定の場合に送信される即時カットコマンドを前記印刷装置に送信する、制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷制御システム、印刷制御システムの制御方法、印刷装置、及び、制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷媒体(用紙)を搬送方向に搬送する搬送部(用紙搬送部)、印刷位置にて印刷媒体に印刷する印刷部(印刷ヘッド)、及び、印刷位置よりも搬送方向の下流に位置する切断位置にて用紙を切断する切断部(切断機構部)を有する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の印刷装置は、制御装置(ホストコンピューター)から、印刷指示コマンド、及び、カット予約コマンドを受信し、印刷指示コマンドに基づいて印刷を実行した後、所定の場合には、カット予約コマンドに基づいて所定の待機期間が経過した後、印刷媒体の切断を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−297984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載の印刷装置のように、印刷位置の下流に切断位置が位置しているものでは、印刷位置と切断位置とのギャップに起因して発生する余白を削減しつつ、印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを縮小したいとするニーズがある。特許文献1に記載の印刷装置は、印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを縮小する点に改良の余地があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部、印刷位置にて前記印刷媒体に印刷する印刷部、及び、前記印刷位置よりも前記搬送方向の下流に位置する切断位置にて前記印刷媒体を切断する切断部を有する印刷装置と、前記印刷装置と接続可能な制御装置と、を備える印刷制御システムであって、前記制御装置は、印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、前記印刷装置による前記第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断することを指示するカット予約コマンド、及び、前記カット予約コマンドの送信後に所定の場合に送信される即時カットコマンドを前記印刷装置に送信し、前記印刷装置は、前記第1の印刷指示コマンド、及び、前記カット予約コマンドを受信した場合において、前記第1の印刷指示コマンドを実行した後、前記所定の待機期間が経過する前に、前記即時カットコマンドを受信した場合は、前記カット予約コマンドをキャンセルし、前記即時カットコマンドに基づいて、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断する。
本発明の構成によれば、印刷装置が、カット予約コマンドに基づいて、不必要に長時間、待機することを防止でき、印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小できる。
【0006】
また、本発明は、前記制御装置は、前記即時カットコマンドを、前記カット予約コマンドの送信後に送信する予定の第2の印刷指示コマンドが無い場合に送信する。
本発明の構成によれば、第1の印刷指示コマンドを送信した後に、第2の印刷指示コマンドを送信する予定が無い場合に、印刷装置が、カット予約コマンドに基づいて所定の待機期間、待機する事態が発生することを防止でき、印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小できる。
【0007】
また、本発明は、前記印刷装置は、前記第1の印刷指示コマンド、及び、前記カット予約コマンドを受信した場合において、前記第1の印刷指示コマンドを実行した後、前記所定の待機期間が経過する前に、第2の印刷指示コマンドを受信した場合は、受信した前記第2の印刷指示コマンドに基づいて前記搬送部により前記印刷媒体を搬送しつつ、前記印刷位置と前記切断位置との離間距離に対応する距離分、前記印刷部により前記印刷媒体に印刷し、前記印刷媒体を前記切断位置で前記切断部により切断する。
本発明の構成によれば、印刷位置と切断位置との離間距離に起因して発生する拡大を削減できる。
【0008】
また、本発明は、前記所定の待機期間は、前記印刷装置の記憶部に記憶され、前記制御装置は、前記所定の待機期間の値を変更することを指示する待機期間変更指示コマンドを送信可能であり、前記印刷装置は、前記制御装置から、前記待機期間変更指示コマンドを受信した場合、前記待機期間変更指示コマンドに基づいて、前記記憶部に記憶された前記所定の待機期間の値を変更する。
本発明の構成によれば、制御装置により、印刷装置がカット予約コマンドに基づいて待機する期間を、所望の長さに変更できる。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明は、印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部、印刷位置にて前記印刷媒体に印刷する印刷部、及び、前記印刷位置よりも前記搬送方向の下流に位置する切断位置にて前記印刷媒体を切断する切断部を有する印刷装置と、前記印刷装置と接続可能な制御装置と、を備える印刷制御システムの制御方法であって、前記制御装置は、印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、前記印刷装置による前記第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断することを指示するカット予約コマンド、及び、前記カット予約コマンドの送信後に所定の場合に送信される即時カットコマンドを前記印刷装置に送信し、前記印刷装置は、前記第1の印刷指示コマンド、及び、前記カット予約コマンドを受信した場合において、前記第1の印刷指示コマンドを実行した後、前記所定の待機期間が経過する前に、前記即時カットコマンドを受信した場合は、前記カット予約コマンドをキャンセルし、前記即時カットコマンドに基づいて、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断する。
本発明の構成によれば、印刷装置が、カット予約コマンドに基づいて、不必要に長時間、待機することを防止でき、印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小できる。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明は、制御装置と通信可能な通信部、印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部、印刷位置にて前記印刷媒体に印刷する印刷部、及び、前記印刷位置よりも前記搬送方向の下流に位置する切断位置にて前記印刷媒体を切断する切断部を有する印刷装置であって、前記制御装置から、印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、及び、前記印刷装置による前記第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断することを指示するカット予約コマンドを受信した場合において、前記第1の印刷指示コマンドを実行した後、前記所定の待機期間が経過する前に、即時カットコマンドを受信した場合は、前記カット予約コマンドをキャンセルし、前記即時カットコマンドに基づいて、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断する。
本発明の構成によれば、印刷装置が、カット予約コマンドに基づいて、不必要に長時間、待機することを防止でき、印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小できる。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明は、印刷媒体を搬送方向に搬送する搬送部、印刷位置にて前記印刷媒体に印刷する印刷部、及び、前記印刷位置よりも前記搬送方向の下流に位置する切断位置にて前記印刷媒体を切断する切断部を有する印刷装置と通信可能な制御装置であって、印刷を指示する第1の印刷指示コマンド、前記印刷装置による前記第1の印刷指示コマンドの実行後、所定の待機期間が経過したときに、前記印刷媒体を前記切断位置まで前記搬送部により搬送し、前記切断部により切断することを指示するカット予約コマンド、及び、前記カット予約コマンドの送信後に所定の場合に送信される即時カットコマンドを前記印刷装置に送信する。
本発明の構成によれば、制御装置に接続された印刷装置について、印刷装置が、カット予約コマンドに基づいて、不必要に長時間、待機することを防止でき、印刷が完了するタイミングと、印刷媒体の切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】印刷装置、及び、タブレット端末の使用態様を示す図。
図2】印刷制御システムを示す図。
図3】印刷装置の構成を示す図。
図4】印刷制御システムの各装置の機能的構成を示す図。
図5】第1切断の説明に利用する図。
図6】タブレット端末の動作を示すフローチャート。
図7】印刷装置の動作を示すフローチャート。
図8】印刷データ、及び、注文伝票を示す図。
図9】タブレット端末が送信するコマンドの構成を示す図。
図10】第2切断の説明に利用する図。
図11】タブレット端末、及び、印刷装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置2、及び、タブレット端末3(制御装置)の使用態様の一例を示す図である。図1は、来店した客に飲食物を提供する飲食店T(店舗)に印刷装置2が設けられた様子を模式的に示す。
図1に示す飲食店Tは、ホールTP1と、キッチンTP2とに分かれる。
ホールTP1は、来店した客が滞在し、ホールTP1の担当者(以下、「ホール担当者」という。)が飲食物の提供等のサービスを客に提供するエリアである。ホールTP1には、来店した客が利用可能な複数の席Sが設けられる。
ホール担当者には、客からの注文を受け付ける際に使用するタブレット端末3(制御装置)が、事前に、付与される。ホールTP1において、客からの注文を受け付ける際、ホール担当者は、客の近くに行き、客から注文を聞き、タブレット端末3に注文に対応する入力を行う。
タブレット端末3の構成、機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
【0014】
キッチンTP2は、キッチンTP2の担当者(以下、「キッチン担当者」という。)が飲食物を作るエリアである。キッチンTP2に設けられた台には、印刷する機能を有する印刷装置2が設けられる。また、キッチンTP2は、作成する飲食物の種類に応じて、エリアが分けられる。例えば、飲食物の種類として、飲み物、焼き物(焼く工程を伴う食べ物。)、揚げ物(揚げる工程を伴う食べ物。)があり、これら種類に応じて、キッチンTP2のエリアが分けられる。
ホール担当者が、客の注文に応じて、タブレット端末3に注文に対応する入力を行った場合、印刷装置2は、注文に関する情報が印刷された注文伝票を発行する。注文に関する情報は、注文された飲食物の名称を示す情報、及び、注文された飲食物の数量を示す情報を含む。後述するように、印刷装置2は、飲食物の種類ごとに、異なる注文伝票を発行する。各エリアのキッチン担当者は、印刷装置2が発行した注文伝票のうち、自身が担当するエリアの注文伝票を取得して参照し、客の注文の内容を把握し、客が注文した飲食物を作り、台に載置する。ホール担当者は、台に載置された飲食物を、対応する客の席Sへ運ぶ。
印刷装置2の構成、機能、及び、機能に基づく処理については後述する。
【0015】
図2は、本実施形態に係る印刷制御システム1を示す図である。
印刷制御システム1は、飲食店Tに適用されたシステムであり、ルーター機能付きのアクセスポイントAPを有するローカルエリアネットワークLNを備える。アクセスポイントAPは、Wi−Fi(登録商標)に従って、無線通信する機能を有する。タブレット端末3、及び、印刷装置2は、Wi−Fiに従って無線通信する機能を有し、アクセスポイントAPと無線通信してローカルエリアネットワークLNにアクセスし、ローカルエリアネットワークLNを介して相互に通信可能である。
【0016】
図3は、印刷装置2の要部の構成を示す図である。
印刷装置2は、ロール紙R(印刷媒体)を収容し、収容したロール紙Rを搬送方向Hに搬送し、サーマルヘッド131によってロール紙Rにドットを形成して画像を印刷するサーマルプリンターである。
【0017】
図3に示すように、印刷装置2は、ロール紙Rを収容するロール紙収容部11を備える。以下の説明では、ロール紙Rのうち、ロール紙収容部11に収容されたロール状の部分を「ロール体RB」と表現する。また、ロール紙Rのうち、ロール紙収容部11に収容されたロール体RBから繰り出されて搬送される部分を「搬送ロール紙RH」と表現する。
【0018】
図3に示すように、印刷装置2には、搬送ロール紙RHが搬送される経路である搬送経路12が形成される。ロール体RBから繰り出された搬送ロール紙RHは、搬送経路12に沿って搬送方向Hに搬送される。
【0019】
図3に示すように、搬送経路12における所定の位置には、印刷ユニット13が設けられる。印刷ユニット13は、サーマルヘッド131と、サーマルヘッド131に対して搬送経路12を挟んで対向する位置に設けられたプラテンローラー132とを備える。
印刷ユニット13は、サーマルヘッド131と、プラテンローラー132とによって搬送ロール紙RHを挟持し、プラテンローラー132を所定方向に回転させることによって、搬送ロール紙RHを搬送方向Hに搬送する。
また、サーマルヘッド131は、搬送方向Hと交わる方向に発熱素子が並べて設けられた発熱素子列を有する。発熱素子列は、搬送経路12の印刷位置T1に対応する位置に位置する。印刷ユニット13は、搬送ロール紙RHを搬送しつつ、印刷位置T1で、サーマルヘッド131の発熱素子列により、感熱紙であるロール紙Rに熱を与えて、ロール紙Rにドットを形成することにより、画像を印刷する。
【0020】
図3に示すように、印刷ユニット13の搬送方向Hにおける下流には、カッターユニット14が設けられる。カッターユニット14は、固定刃141と、固定刃141に対して交叉するように移動可能な可動刃142とを備える。カッターユニット14は、可動刃142を固定刃141に対して交叉させて、搬送経路12の切断位置T2で、搬送ロール紙RHを切断する。カッターユニット14による搬送ロール紙RHの切断に応じて、搬送ロール紙RHから切り離された紙片は、図示しない排出口から排出される。
【0021】
図4は、印刷制御システム1が備えるタブレット端末3、及び、印刷装置2の機能的構成を示すブロック図である。
【0022】
タブレット端末3は、前面の広い領域にタッチパネル21が設けられたタブレット型の端末である。
図4に示すように、タブレット端末3は、タブレット端末制御部20と、タッチパネル21と、タブレット端末記憶部22と、タブレット端末ネットワーク通信部23と、を備える。
【0023】
タブレット端末制御部20は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、タブレット端末3の各部を制御する。タブレット端末制御部20は、例えば、CPUが、ROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、またASICに実装された機能により処理を実行し、また信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアにより処理を実行する。
また、タブレット端末制御部20は、タブレット端末3にインストールされた所定のアプリケーションを読み出して実行することにより、アプリケーション実行部201として機能する。
【0024】
タッチパネル21は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、タブレット端末制御部20の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、タブレット端末制御部20に出力する。タブレット端末制御部20は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0025】
タブレット端末記憶部22は、不揮発性メモリーを備え、各種情報を記憶する。
【0026】
タブレット端末ネットワーク通信部23は、タブレット端末制御部20の制御で、ローカルエリアネットワークLNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。
【0027】
印刷装置2は、サーマルプリンターであり、タブレット端末3の制御で、注文伝票を発行する。
図4に示すように、印刷装置2は、印刷装置制御部30と、印刷装置記憶部31(記憶部)と、印刷装置ネットワーク通信部32(通信部)と、印刷部33と、搬送部34と、切断部35と、を備える。
【0028】
印刷装置制御部30は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、印刷装置2の各部を制御する。印刷装置制御部30は、例えば、CPUが、ROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、またASICに実装された機能により処理を実行し、また信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアにより処理を実行する。
【0029】
印刷装置記憶部31は、不揮発性メモリーを備え、各種情報を記憶する。印刷装置記憶部31は、待機期間情報J1(後述)を記憶する。
【0030】
印刷装置ネットワーク通信部32は、印刷装置制御部30の制御で、ローカルエリアネットワークLNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。
【0031】
印刷部33は、印刷ユニット13、その他のロール紙Rへの印刷に関する要素を備え、印刷位置T1で発熱素子列によりドットを形成することにより、ロール紙Rに画像を印刷する。
【0032】
搬送部34は、印刷ユニット13、その他のロール紙Rの搬送に関する要素を備え、ロール紙Rを搬送方向Hに搬送する。
【0033】
切断部35は、カッターユニット14、その他のロール紙Rの切断に関する要素を備え、切断位置T2でロール紙Rを切断する。
【0034】
ところで、上述したように、印刷装置2は、飲食店Tに来店した客の注文に応じて、注文伝票を発行する。そして、印刷装置2による注文伝票の発行に関し、以下の2つの特徴がある。
【0035】
<第1の特徴>
上述したように、印刷装置2では、印刷位置T1の搬送方向Hにおける下流に、切断位置T2が位置する。そして、印刷位置T1の搬送方向Hにおける下流に、切断位置T2が位置することに起因して、第1の注文伝票を発行し、続けて第2の注文伝票を発行する場合において、これら注文伝票を以下の手順で発行した場合、第2の注文伝票におけるトップマージン(余白)が拡大するという特徴がある。すなわち、第1の注文伝票に係る情報を印刷した後、第1の注文伝票を発行するためにロール紙Rを切断し、その後、第2の注文伝票に係る情報の印刷を開始するという手順で、これら注文伝票を発行した場合、第2の注文伝票におけるトップマージンが拡大する。
【0036】
図5は、第1の注文伝票と、第2の注文伝票とを発行する場合において、第2の注文伝票におけるトップマージンが拡大する場合の、注文伝票の発行の手順の説明に利用する図である。図5では、印刷位置T1と、切断位置T2との関係を説明に適した態様で示す。図5に示すように、印刷装置2では、印刷位置T1の搬送方向Hにおける下流に切断位置T2が位置しており、印刷位置T1と切断位置T2との間にはギャップGが形成される。
図5に示すように、第1の注文伝票に係る情報を印刷した後、第1の注文伝票を発行するためにロール紙Rを切断し、その後、第2の注文伝票に係る情報の印刷を開始する場合、第1の注文伝票に係る情報を印刷した後、ロール紙Rを切断する前に、ギャップGに対応する距離、ロール紙Rを搬送方向Hに搬送する必要がある。この搬送に起因して、第2の注文伝票において、第2の伝票に係る紙片の先端と、第2の注文伝票に係る情報の先端との間に形成されるトップマージンTMが拡大する。
【0037】
以下の説明において、1の注文伝票に係る情報のロール紙Rへの印刷が完了した後、ロール紙Rへの印刷を伴うことなく、印刷位置T1と切断位置T2との間のギャップに対応する距離、ロール紙Rを搬送し、その後、ロール紙Rを切断することを「第1切断」という。
【0038】
<第2の特徴>
上述したように、印刷装置2は、客の注文に応じて注文伝票を発行する。その際、1の客が行った注文が、異なる複数の種類の飲食物の注文を含む場合、印刷装置2は、異なる複数の種類の飲食物に係る注文伝票を連続して発行する。一方で、1の注文に係る注文伝票が発行されるタイミングと、当該1の注文とは異なる他の注文に係る注文伝票が発行されるタイミングとの間が離間する場合があり、この場合、印刷装置2は、1の注文に係る注文伝票を発行した後、間隔をあけて他の注文に係る注文伝票を発行する。
以上のように、印刷装置2による注文伝票の発行については、複数の注文伝票について、連続して発行する場合もあれば、間隔をあけて発行する場合もある、という特徴がある。
【0039】
ここで、印刷装置2については、印刷位置T1と切断位置T2とのギャップに起因して発生するトップマージンの拡大(余白)を削減しつつ、1の注文伝票に対する情報の印刷が完了するタイミングと、当該1の注文伝票を発行するためのロール紙Rの切断が行われるタイミングとのタイムラグを縮小したいとするニーズがある。トップマージンの拡大を削減することにより、ロール紙Rの無駄な消費を抑制でき、また、タイムラグを縮小することにより、注文伝票が迅速に発行され、より早く飲食物の料理の作成に取りかかることが可能となるからである。
以上を踏まえ、タブレット端末3、及び、印刷装置2は、上述した印刷装置2による注文伝票の発行に関する2つの特徴に基づいて、以下の処理を実行する。
【0040】
図6のフローチャートFAは、客の注文に応じて注文伝票を発行するときのタブレット端末3の動作を示すフローチャートである。図7のフローチャートFBは、客の注文に応じて注文伝票を発行するときの印刷装置2の動作を示すフローチャートである。
【0041】
ここで、客から注文を受ける前に、ホール担当者は、タブレット端末3に事前にインストールされた所定のアプリケーションを起動する。当該所定のアプリケーションは、注文可能な飲食物を示す情報が選択可能に表示されると共に、選択された飲食物ごとに注文された数量を示す情報を入力可能なユーザーインターフェースをタッチパネル21に表示させる機能を有する。ホール担当者は、客の注文に応じて、当該ユーザーインターフェースに表示された飲食物を示す情報のうち、注文された1又は複数の飲食物を示す情報を選択すると共に、注文された飲食物のそれぞれについて注文された数量を示す情報を入力し、所定の操作を行って入力を確定する(ステップS1)。
【0042】
図6のフローチャートFAに示すように、タブレット端末3のタブレット端末制御部20のアプリケーション実行部201は、ユーザーインターフェースに対するホール担当者の入力に基づいて、顧客が注文した飲食物を示す情報を取得する(ステップSA1)。
次いで、アプリケーション実行部201は、ステップSA1で取得した情報に基づいて、注文された飲食物を認識し、注文された飲食物を、その種類に応じて、区分する(ステップSA2)。なお、注文された飲食物の種類は、複数ある場合もあれば、1つの場合もある。
【0043】
次いで、アプリケーション実行部201は、飲食物の種類ごとに、印刷データを生成する(ステップSA3)。以下、ステップSA3の処理について詳述する。
【0044】
図8は、印刷データの一例である印刷データDT1と、印刷データDT1に基づいて発行される注文伝票である注文伝票DP1とを示す図である。注文伝票DP1は、1つの種類の飲食物に係る注文伝票である。
図8の注文伝票DP1で例示するように、注文伝票の先頭の行には、飲食物の種類を示す情報が印刷される。また、図8の注文伝票DP1で例示するように、注文伝票には、注文された飲食物ごとに、飲食物の名称を示す情報と、注文された数量を示す情報との組み合わせが印刷される。注文伝票において、1の飲食物の名称を示す情報と、当該1の飲食物が注文された数量を示す情報とは、同一の行に印刷される。
【0045】
図8の印刷データDT1に示すように、印刷データは、文字列印刷指示コマンドMCと、改行コマンドLFと、カット予約コマンドCCとを含む。
文字列印刷指示コマンドMCは、1行分の文字列の印刷を指示するコマンドであり、専用の命令コードと、印刷する文字列の情報(文字列を構成する各文字の文字コードの組み合わせ。)と、を含む。改行コマンドLFは、改行を指示するコマンドである。
図8の印刷データDT1において、文字列印刷指示コマンドMC1は、注文伝票DP1の先頭の行の文字列(文字列「種類:飲み物」。)の印刷を指示するコマンドである。また、文字列印刷指示コマンドMC2は2行目の文字列(文字列「コーラ△△@1」。なお、「△」は、空白文字を表す。)の印刷を指示するコマンドである。また、文字列印刷指示コマンドMC3は3行目の文字列(文字列「ビール△△@2」。)の印刷を指示するコマンドである。また、文字列印刷指示コマンドMC4は4行目の文字列(文字列「ソーダ△△@2」。)の印刷を指示するコマンドである。
【0046】
印刷データに含まれるコマンドのうち、カット予約コマンドCCは、最後のコマンドである。そして、印刷データに含まれるコマンドのうち、先頭のコマンドから、カット予約コマンドCCの1つ前のコマンドまでの、コマンド群は、ロール紙Rへの印刷を指示するコマンドである。印刷データの先頭のコマンドから、カット予約コマンドCCの1つ前のコマンドまでのコマンド群は、「印刷指示コマンドPC」に相当する。図8で例示する印刷データDT1では、文字列印刷指示コマンドMC1から、カット予約コマンドCCの1つ前の改行コマンドLFまでのコマンド群が、「印刷指示コマンドPC」に相当する。
【0047】
カット予約コマンドCCは、印刷指示コマンドPC(印刷指示コマンドPCに含まれる全てのコマンド)の実行が完了した後、待機期間が経過したときに、上述した第1切断を実行することを指示するコマンドである。
ここで、印刷装置2の印刷装置記憶部31は、待機期間を示す待機期間情報J1を記憶する。後述するように、印刷装置制御部30は、カット予約コマンドCCに基づいて待機する場合、待機期間情報J1が示す待機期間、待機する。また、後述するように、待機期間情報J1の値は、タブレット端末3により、変更可能である。
【0048】
なお、印刷データについて、印刷データDT1を例として具体的に説明したが、例示した印刷データDT1は、説明の便宜を考慮して、当該データに含まれるコマンドを単純化したものである。例えば、印刷データDT1の印刷指示コマンドPCに、文字列の装飾を指示するコマンドや、イメージデータを含み、イメージデータに基づく画像の印刷を指示するコマンドを含む構成でもよい。
【0049】
ステップSA3で飲食物の種類ごとに、印刷データを生成した後、アプリケーション実行部201は、タブレット端末ネットワーク通信部23を制御して、印刷データのうち、いずれか1つの印刷データを印刷装置2に送信する(ステップSA4)。例えば、飲食物の種類ごとに、印刷データを送信する順番の優先順位が定められており、アプリケーション実行部201は、送信してない印刷データのうち、最も優先順位の高い印刷データを、印刷装置2に送信する。
【0050】
次いで、アプリケーション実行部201は、送信してない印刷データがあるか否かを判別する(ステップSA5)。
送信してない印刷データがある場合(ステップSA5:YES)、アプリケーション実行部201は、処理手順をステップSA4へ戻す。
【0051】
送信してない印刷データがない場合(ステップSA5:NO)、アプリケーション実行部201は、タブレット端末ネットワーク通信部23を制御して、即時カットコマンドSCを印刷装置2に送信する(ステップSA6)。
【0052】
即時カットコマンドSCは、当該コマンドの読み出しに応じて、上述した第1印刷を即時に実行することを指示するコマンドである。
【0053】
ステップSA4、及び、ステップSA5において、アプリケーション実行部201は、1の印刷データ(当該1の印刷データに含まれるカット予約コマンド)を送信後、当該1の印刷データの送信後に送信する予定の他の印刷データ(当該他の印刷データに含まれる印刷指示コマンドPC)が有る場合は、即時カットコマンドSCを送信することなく、当該他の印刷データを送信する。一方、アプリケーション実行部201は、1の印刷データを送信後、当該1の印刷データの送信後に送信する予定の他の印刷データが無い場合は、即時カットコマンドSCを送信する。
【0054】
タブレット端末3により以上のような処理が実行される結果、印刷装置2に送信すべき印刷データが、複数、ある場合、例えば、以下の態様で、タブレット端末3から印刷装置2にコマンドが送信される。
図9は、飲食物の種類が「3つ」あり、タブレット端末3から印刷装置2に送信すべき印刷データが「3つ」ある場合に、タブレット端末3から印刷装置2に送信されるコマンドの内容、及び、コマンドの順番を示す図である。図9では、タブレット端末3から印刷装置2に送信すべき印刷データが、第1の印刷データ、第2の印刷データ、及び、第3の印刷データである場合を例にしている。
図9に示すように、まず、アプリケーション実行部201は、第1の印刷データに含まれる印刷指示コマンドPCを送信する。次いで、アプリケーション実行部201は、第1の印刷データに含まれるカット予約コマンドCCを送信する。次いで、アプリケーション実行部201は、第2の印刷データに含まれる印刷指示コマンドPCを送信する。次いで、アプリケーション実行部201は、第2の印刷データに含まれるカット予約コマンドCCを送信する。次いで、アプリケーション実行部201は、第3の印刷データに含まれる印刷指示コマンドPCを送信する。次いで、アプリケーション実行部201は、第3の印刷データに含まれるカット予約コマンドCCを送信する。次いで、アプリケーション実行部201は、即時カットコマンドSCを送信する。
このように、アプリケーション実行部201は、印刷データのそれぞれを、順次、印刷装置2に送信し、最後の印刷データの送信後、即時カットコマンドSCを送信する。
【0055】
図7のフローチャートFBは、印刷装置2の動作を示す。以下、図6のフローチャートFAの処理に従って、タブレット端末3が、1又は複数の印刷データ、及び、即時カットコマンドSCを送信したことを前提として、フローチャートFBを用いて印刷装置2の動作を説明する。
【0056】
図7に示すように、印刷装置2の印刷装置制御部30は、受信バッファーに新たに印刷指示コマンドPCが格納されたか否かを監視する(ステップSB1)。
なお、タブレット端末3から印刷装置2に送信されたコマンドは、印刷装置制御部30、及び、印刷装置ネットワーク通信部32の機能により、順次、受信バッファーに格納される。
【0057】
受信バッファーに新たに印刷指示コマンドPCが格納された場合(ステップSB1:YES)、印刷装置制御部30は、印刷指示コマンドPCに含まれるコマンドを、順次、読み出して実行することにより、1の種類の飲食物の注文に関する情報(図8の注文伝票DP1を参照。)をロール紙Rに印刷する(ステップSB2)。
次いで、印刷装置制御部30は、印刷指示コマンドPCに続けて送信されるカット予約コマンドCCを読み出す(ステップSB3)。上述したように、カット予約コマンドCCは、印刷指示コマンドPCの実行が完了した後、待機期間が経過したときに、上述した第1切断を実行することを指示するコマンドである。
【0058】
次いで、印刷装置制御部30は、読み出したカット予約コマンドCCに基づいて、印刷装置記憶部31が記憶する待機期間情報J1を取得する(ステップSB4)。
次いで、印刷装置制御部30は、待機期間情報J1が示す待機期間の待機を開始する(ステップSB5)。
【0059】
次いで、印刷装置制御部30は、待機を開始してから、待機期間が経過したか否かを監視しつつ(ステップSB8)、待機期間が経過する前に、即時カットコマンドSCが受信バッファーに格納されたか否か(ステップSB6)、又は、待機期間が経過する前に、印刷指示コマンドPCが受信バッファーに格納されたか否か(ステップSB7)を判別する。
【0060】
即時カットコマンドSCが受信バッファーに格納されることなく(ステップSB6:NO)、かつ、印刷指示コマンドPCが受信バッファーに格納されることなく(ステップSB7:NO)、待機期間が経過した場合、印刷装置制御部30は、カット予約コマンドCCに基づいて、搬送部34、切断部35、その他の機構を制御して、第1切断を実行する(ステップSB9)。ステップSB9の第1切断により、ロール紙Rから注文伝票が切り離されて、注文伝票が発行される。ステップSB9の処理後、印刷装置制御部30は、処理手順をステップSB1へ戻す。
【0061】
待機期間が経過する前に、即時カットコマンドSCが受信バッファーに格納された場合(ステップSB6:YES)、印刷装置制御部30は、カット予約コマンドCCに基づくロール紙Rの切断をキャンセルする(ステップSB10)。
次いで、印刷装置制御部30は、即時カットコマンドSCを読み出し、当該コマンドに基づいて第1切断を実行する(ステップSB11)。ステップSB11の第1切断により、ロール紙Rから注文伝票が切り離されて、注文伝票が発行される。ステップSB11の処理後、印刷装置制御部30は、処理手順をステップSB1へ戻す。
【0062】
待機期間が経過する前に、印刷指示コマンドPCが受信バッファーに格納された場合(ステップSB7:YES)、印刷装置制御部30は、カット予約コマンドCCに基づくロール紙Rの切断をキャンセルする(ステップSB12)。
次いで、印刷装置制御部30は、印刷指示コマンドPCを読み出し、当該コマンドに基づいて印刷部33、及び、搬送部34を制御して、ロール紙Rへの情報の印刷、及び、情報の印刷に付随して行われるロール紙Rの搬送方向Hへの搬送を実行する(ステップSB13)。以下、印刷指示コマンドPCに基づく情報の印刷と、情報の印刷に付随して行われるロール紙Rの搬送方向Hへの搬送を「印刷搬送処理」という。
さらに、ステップSB13において、印刷装置制御部30は、印刷搬送処理を実行しつつ、切断部35を制御して、適切なタイミングでロール紙Rを切断する。以下、印刷搬送処理を実行中に行われる切断を「第2切断」という。ステップSB13の第2切断により、ロール紙Rから注文伝票が切り離されて、注文伝票が発行される。ステップSB13の処理後、印刷装置制御部30は、処理手順をステップSB3へ戻す。
以下、ステップSB13の処理について詳述する。
【0063】
図10は、第1の注文伝票を発行し、続けて第2の注文伝票を発行する場合において、第1の注文伝票を発行するための切断を、第2切断により行った場合を例にして、第2切断を説明するための図である。図10は、印刷位置T1と、切断位置T2との関係を説明に適した態様で示す。
第2切断は、以下の方法で行われる。すなわち、図10に示すように、第1の注文伝票に係る情報の印刷が完了した後、ロール紙Rへの第2の注文伝票に係る情報の印刷と、ギャップGに対応する距離分のロール紙Rの搬送方向Hへの搬送とが並行して行われる。そして、ギャップGに対応する距離分のロール紙Rへの第2の注文伝票に係る情報の印刷と、ロール紙Rの搬送が行われ、ロール紙Rの被切断箇所が、切断位置T2に位置したときに、第2切断が行われる。
このようにして第2切断が行われる結果、図10図5との比較で明らかなとおり、第1印刷が行われた第1の注文伝票が発行される場合と比較して、第2の注文伝票におけるトップマージンTMが縮小する。
【0064】
なお、第2切断が、ある1行分の文字列の印刷中に実行された場合、白スジが発生する原因となり、印刷品質の低下につながる。これを踏まえ、第2切断が1の行の文字列の印刷が完了した後、当該1の行の次の行の文字列の印刷の開始前に行われるよう、既存の技術により、第2の注文伝票に係る情報の印刷の開始位置が適切に調整される。
【0065】
以上のように、本実施形態では、タブレット端末3は、1の印刷データを送信後、当該1の印刷データの後に送信する予定の他の印刷データがある場合は、当該1の印刷データに続けて、連続して、当該他の印刷データを送信する。印刷装置2は、当該1の印刷データに含まれる印刷指示コマンドPCに基づく情報の印刷後、当該1の印刷データに含まれるカット予約コマンドCCに基づく待機中に、当該他の印刷データを受信した場合、待機期間の経過を待つことなく、当該他の印刷データに基づく印刷搬送処理を実行すると共に、印刷搬送処理の実行中に第2切断を行って、当該1の印刷データに係る注文伝票を発行する。これにより、不必要に長時間の待機が発生することを防止し、印刷が完了するタイミングと、ロール紙Rの切断が行われるタイミングとのタイムラグを縮小できる。また、これにより、印刷装置2は、連続して注文伝票を発行する場合に、印刷位置T1と切断位置T2とのギャップに起因して発生する余白を削減できる。
【0066】
さらに、タブレット端末3は、1の印刷データを送信後、当該1の印刷データの後に送信する予定の他の印刷データが無い場合は、当該1の印刷データに続けて即時カットコマンドSCを送信する。印刷装置2は、カット予約コマンドCCに基づく待機中に、即時カットコマンドSCを受信した場合、待機期間の経過を待つことなく、ロール紙Rの切断を実行する。これにより、不必要に長時間の待機が発生することを防止し、印刷が完了するタイミングと、ロール紙Rの切断が行われるタイミングとのタイムラグを縮小できる。
【0067】
さらに、タブレット端末3が印刷装置2に送信する印刷データには、カット予約コマンドCCが含まれる。カット予約コマンドCCは、印刷指示コマンドPCの実行後、待機期間が経過したときにロール紙Rを切断することを指示するコマンドである。印刷装置2は、カット予約コマンドCCに基づく待機中に、即時カットコマンドSCを受信せず、かつ、印刷データを受信しなかった場合、待機期間が経過したときに、ロール紙Rを切断する。これにより、1の注文伝票について、当該1の注文伝票に係る情報の印刷が完了した後、待機期間が経過するまでに、ロール紙Rの切断が実行されて、当該1の注文伝票の発行が行われることが確実に担保される。
例えば、タブレット端末3が、カット予約コマンドCC、又は、即時カットコマンドSCを送信した場合に、通信に関するエラーに起因して、印刷装置2におけるコマンドの受信が遅延する場合がある。このような場合であっても、待機期間の経過後に確実にロール紙Rの切断が行われ、注文伝票が発行される。
【0068】
次に、印刷装置2、及び、タブレット端末3の別の処理について説明する。
上述したように、印刷装置2の印刷装置記憶部31は、待機期間情報J1を記憶する。待機期間情報J1は、所定のデフォルト値(例えば、「2秒」。)を有する。そして、待機期間情報J1の値は、ユーザーが変更可能である。ユーザーは、自身のニーズや、印刷装置2が設けられる環境等によって、待機期間情報J1の値を変更する。
【0069】
図11は、ユーザーの指示に応じて、印刷装置2が記憶する待機期間情報J1の値を変更するときのタブレット端末3、及び、印刷装置2の動作を示すフローチャートである。図11において、フローチャートFCはタブレット端末3の動作を示し、フローチャートFDは印刷装置2の動作を示す。
【0070】
ユーザーは、タブレット端末3に事前にインストールされた所定のアプリケーションを起動し、所定の操作を行って、待機期間情報J1の値の変更に用いるユーザーインターフェースを表示させる。当該ユーザーインターフェースは、変更後の待機期間情報J1の値を入力する欄を少なくとも有する。ユーザーは、当該欄に、変更後の待機期間情報J1の値を入力し、所定の操作を行って入力を確定する(ステップS2)。
以下、ユーザーが入力した変更後の待機期間情報J1の値を「変更後待機期間値」という。
【0071】
図11のフローチャートFCに示すように、タブレット端末3のタブレット端末制御部20のアプリケーション実行部201は、ユーザーインターフェースに対するユーザーの入力に基づいて、変更後待機期間値を取得する(ステップSC1)。
次いで、アプリケーション実行部201は、ステップSC1で取得した変更後待機期間値に基づいて、印刷装置2が記憶する待機期間情報J1の値を、変更後待機期間値に変更することを指示する待機期間変更指示コマンドを生成する(ステップSC2)。
次いで、アプリケーション実行部201は、タブレット端末ネットワーク通信部23を制御して、ステップSC2で生成した待機期間変更指示コマンドを印刷装置2に送信する(ステップSC3)。
【0072】
図11のフローチャートFDに示すように、印刷装置2の印刷装置制御部30は、印刷装置ネットワーク通信部32を制御して、待機期間変更指示コマンドを受信する(ステップSD1)。
次いで、印刷装置制御部30は、受信した待機期間変更指示コマンドに基づいて、印刷装置記憶部31が記憶する待機期間情報J1の値を、変更後待機期間値に変更する(ステップSD2)。
【0073】
以上のように、ユーザーは、タブレット端末3に対する入力という簡易な操作によって、待機期間情報J1を所望の値に変更できる。
【0074】
以上説明したように、本実施形態に係る印刷制御システム1は、印刷装置2と、タブレット端末3(制御装置)とを備える。印刷装置2は、ロール紙R(印刷媒体)を搬送方向Hに搬送する搬送部34、印刷位置T1にてロール紙Rに印刷する印刷部33、及び、印刷位置T1よりも搬送方向Hの下流に位置する切断位置T2にてロール紙Rを切断する切断部35を有する。タブレット端末3は、印刷装置2と接続可能である。
タブレット端末3は、印刷を指示する第1の印刷指示コマンドPC、印刷装置2による第1の印刷指示コマンドPCの実行後、所定の待機期間が経過したときに、ロール紙Rを切断位置T2まで搬送部34により搬送後、切断部35により切断することを指示するカット予約コマンドCC、及び、カット予約コマンドCCの送信後に所定の場合に送信される即時カットコマンドSCを印刷装置2に送信する。印刷装置2は、第1の印刷指示コマンドPC、及び、カット予約コマンドCCを受信した場合において、第1の印刷指示コマンドPCを実行した後、所定の待機期間が経過する前に、即時カットコマンドSCを受信した場合は、カット予約コマンドCCに基づく切断の実行をキャンセルし、即時カットコマンドSCに基づいて、ロール紙Rを切断位置T2まで搬送部34により搬送後、切断部35により切断する。
この構成によれば、印刷装置2が、カット予約コマンドCCに基づいて、不必要に長時間、待機することを防止し、印刷が完了するタイミングと、ロール紙Rの切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小できる。
【0075】
また、本実施形態において、タブレット端末3は、即時カットコマンドSCを、カット予約コマンドCCの送信後に送信する予定の第2の印刷指示コマンドPCが無い場合に送信する。
この構成によれば、第1の印刷指示コマンドPCを送信した後に、第2の印刷指示コマンドPCを送信する予定が無い場合に、印刷装置2が、カット予約コマンドCCに基づいて所定の待機期間、待機する事態が発生することを防止でき、印刷が完了するタイミングと、ロール紙Rの切断が行われるタイミングとのタイムラグを効果的に縮小できる。
【0076】
また、本実施形態において、印刷装置2は、第1の印刷指示コマンドPC、及び、カット予約コマンドCCを受信した場合において、第1の印刷指示コマンドPCを実行した後、所定の待機期間が経過する前に、第2の印刷指示コマンドPCを受信した場合は、受信した第2の印刷指示コマンドPCに基づいて搬送部34によりロール紙Rを搬送しつつ、印刷位置T1と切断位置T2とのギャップ(離間距離)に対応する距離分、印刷部33によりロール紙Rに印刷し、ロール紙Rを切断位置T2で切断部35により切断する。
この構成によれば、印刷位置T1と切断位置T2とのギャップに起因して発生するトップマージンの拡大(余白)を削減できる。
【0077】
また、本実施形態において、待機期間を示す待機期間情報J1は、印刷装置2の印刷装置記憶部31(記憶部)に記憶される。タブレット端末3は、待機期間情報J1の値を変更することを指示する待機期間変更指示コマンドを送信可能である。印刷装置2は、タブレット端末3から、待機期間変更指示コマンドを受信した場合、待機期間変更指示コマンドに基づいて、印刷装置記憶部31に記憶された待機期間情報J1の値を変更する。
この構成によれば、タブレット端末3により、印刷装置2がカット予約コマンドCCに基づいて待機する期間を、所望の長さに変更できる。
【0078】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、印刷制御システム1が飲食物を提供する飲食店Tに適用される場合を例にして、印刷制御システム1の説明を行った。しかしながら、印刷制御システム1が適用される施設は、飲食店Tに限られない。また、上述した実施形態では、印刷装置2が注文伝票を発行する場合を例にしたが、印刷装置2が発行する紙片は注文伝票に限られない。
また、上述した実施形態では、印刷装置2を制御する制御装置は、タブレット端末3であったが、制御装置はタブレット型の端末に限られない。すなわち、制御装置は、印刷装置2と通信可能な装置であれば何でもよい。
また、上述した実施形態では、タブレット端末3は、事前にインストールされた所定のアプリケーションの機能により、各種処理を実行した。しかしながら、タブレット端末3が、ブラウザーの機能により所定のサーバーにアクセスし、当該所定のサーバーで動作するWebアプリケーションの機能により、各種処理を実行する構成でもよい。
また、図を用いて説明した各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアにより任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
また、上述した印刷制御システム1の制御方法(印刷制御システムの制御方法)が、印刷制御システム1を構成する装置のうち、いずれかの装置(以下、「対応装置」という。)について、対応装置が備えるコンピューター、又は、対応装置に接続される外部装置を用いて実現される場合、本発明を、当該方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムをコンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標)Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、対応装置や、対応装置に接続された外部装置が備える内部記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置でもよい。
【符号の説明】
【0079】
1…印刷制御システム、2…印刷装置、3…タブレット端末、20…タブレット端末制御部、21…タッチパネル、22…タブレット端末記憶部、23…タブレット端末ネットワーク通信部、30…印刷装置制御部、31…印刷装置記憶部、32…印刷装置ネットワーク通信部、33…印刷部、34…搬送部、35…切断部、201…アプリケーション実行部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11