特開2017-226320(P2017-226320A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-226320(P2017-226320A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】作業車
(51)【国際特許分類】
   B60K 26/02 20060101AFI20171201BHJP
   B60K 26/04 20060101ALI20171201BHJP
   F02D 9/02 20060101ALI20171201BHJP
【FI】
   B60K26/02
   B60K26/04
   F02D9/02 351D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-123837(P2016-123837)
(22)【出願日】2016年6月22日
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】中尾 耕太
【テーマコード(参考)】
3D037
3G065
【Fターム(参考)】
3D037EB01
3D037EB02
3D037EB12
3D037EC01
3G065BA04
3G065CA17
3G065JA04
3G065KA05
(57)【要約】
【課題】ペダル操作具の操作の信頼性を向上できる作業車を提供する。
【解決手段】横向きの揺動軸27周りに揺動可能に支持されて前後方向に沿って延びるペダルアーム28、及び、ペダルアーム28の揺動端部に取り付けされて踏み操作されるペダル板29が備えられているアクセルペダル22と、ペダル板29の下面に当接してアクセルペダル22の揺動角度を規制可能なストッパ部37と、ストッパ部37から離間した横側に位置し、ペダル板29がストッパ部37の上端部よりも下方に揺動することを阻止する阻止部35と、が備えられている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横向きの揺動軸周りに揺動可能に支持されて前後方向に沿って延びるペダルアーム、及び、前記ペダルアームの揺動端部に取り付けされて踏み操作されるペダル板が備えられているペダル操作具と、
前記ペダル板の下面に当接して前記ペダル操作具の揺動角度を規制可能なストッパ部と、
前記ストッパ部から離間した横側に位置し、前記ペダル板が前記ストッパ部の上端部よりも下方に揺動することを阻止する阻止部と、が備えられている作業車。
【請求項2】
前記ペダル板の横一端部と前記ストッパ部とが前記ペダル板の揺動方向において重複する状態で、前記ペダル板の横他端部と前記阻止部とが前記ペダル板の揺動方向において重複するように構成されている請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記ストッパ部の上端部と前記阻止部との間の横方向の距離が、前記ペダル板の横幅と同じ長さ以下の長さに設定されている請求項1または2に記載の作業車。
【請求項4】
前記ペダル操作具の揺動方向において、前記阻止部の上端部が、前記ストッパ部の上端部よりも、前記ペダル板の下面に近い側に位置している請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業車。
【請求項5】
前記阻止部が、前記ペダル操作具に連繋される操作ケーブルの曲がりを規制するように構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業車。
【請求項6】
前記ストッパ部が、前記ペダル板側への突出量を調節可能なネジ軸部とネジ軸部の上端部に固定される頭部とを有するストッパボルトで構成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の作業車。
【請求項7】
前記阻止部が、ステアリングハンドルの左右中心に対して前記ペダル板よりも横外側に位置している請求項1〜6のいずれか一項に記載の作業車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、横向きの揺動軸周りに揺動可能に支持されて前後方向に沿って延びるペダルアーム、及び、ペダルアームの揺動端部に取り付けされて踏み操作されるペダル板を有するペダル操作具が備えられている作業車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の作業車が、例えば、特許文献1に記載されている。この作業車には、ペダル操作具(同文献では「アクセルペダル」)のペダル板の下面に当接してペダル操作具の揺動角度を規制可能なストッパ部が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−143427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の技術では、ペダル操作具が意図しない横方向の外力を受けながら踏み込み操作されると、ペダル板が横方向にずれた状態で下方に揺動して、ペダル板がストッパ部の上端部の下方に入り込んで引っ掛かり、ペダル操作具が初期位置に戻らなくなるおそれがあった。このため、このような状態が生じないようにするべく改善の余地があった。
【0005】
上記実情に鑑み、ペダル操作具の操作の信頼性を向上できる作業車の提供が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の作業車は、
横向きの揺動軸周りに揺動可能に支持されて前後方向に沿って延びるペダルアーム、及び、前記ペダルアームの揺動端部に取り付けされて踏み操作されるペダル板が備えられているペダル操作具と、
前記ペダル板の下面に当接して前記ペダル操作具の揺動角度を規制可能なストッパ部と、
前記ストッパ部から離間した横側に位置し、前記ペダル板が前記ストッパ部の上端部よりも下方に揺動することを阻止する阻止部と、が備えられているものである。
【0007】
本発明によると、ペダル操作具が意図しない横方向の外力を受けながら踏み込み操作されると、ペダル板が横方向にずれた状態で下方に揺動したとしても、ストッパ部から離間した横側に設けられている阻止部によって、ペダル板がストッパ部の上端部よりも下方に揺動することが阻止される。これにより、ペダル板がストッパ部の上端部の下方に入り込んで引っ掛かり、ペダル操作具が初期位置に戻らなくなる状態が発生することを回避できる。したがって、本発明であれば、ペダル操作具の操作の信頼性を向上できる。
【0008】
本発明において、
前記ペダル板の横一端部と前記ストッパ部とが前記ペダル板の揺動方向において重複する状態で、前記ペダル板の横他端部と前記阻止部とが前記ペダル板の揺動方向において重複するように構成されていると好適である。
【0009】
本構成によれば、ペダル板の揺動方向において、ペダル板が、ストッパ部と阻止部とのうち少なくともいずれかと重複するようになっている。このため、ペダル板の位置のずれ方にかかわらず、ペダル板が、ストッパ部の上端部よりも下方に入り込んで引っ掛かることを好適に回避できる。
【0010】
本発明において、
前記ストッパ部の上端部と前記阻止部との間の横方向の距離が、前記ペダル板の横幅と同じ長さ以下の長さに設定されていると好適である。
【0011】
本構成によれば、ペダル板の位置が横方向にずれる際は、ペダル板が傾いた状態になることが多く、傾いた状態のペダル板が横方向に占める幅は、通常状態のペダル板の横幅よりも大きくなる。このため、ペダル板の横幅を、ストッパ部の上端部と阻止部との間の横方向の距離と同じ長さ以下の長さに設定しておくことにより、ペダル板が、ストッパ部の上端部よりも下方に入り込んで引っ掛かることを好適に回避できる。
【0012】
本発明において、
前記ペダル操作具の揺動方向において、前記阻止部の上端部が、前記ストッパ部の上端部よりも、前記ペダル板の下面に近い側に位置していると好適である。
【0013】
本構成によれば、通常の場合には、ストッパ部の上端部に当接することによりペダル板の揺動が規制されるが、ペダル板の位置が横方向にずれている場合には、ストッパ部よりも近い阻止部の上端部に当接することによりペダル板の揺動が規制されるようになる。このため、ペダル操作具の踏み代の変化により、ペダル操作具に横方向の外力が作用していることを操縦者に認識させることができる。
【0014】
本発明において、
前記阻止部が、前記ペダル操作具に連繋される操作ケーブルの曲がりを規制するように構成されていると好適である。
【0015】
本構成によれば、ペダル板がストッパ部の上端部よりも下方に揺動することを阻止する阻止部が、ペダル操作具に連繋される操作ケーブルの曲がりを規制する規制部材として兼用されるので、構成の簡素化を図ることができる。
【0016】
本発明において、
前記ストッパ部が、前記ペダル板側への突出量を調節可能なネジ軸部とネジ軸部の上端部に固定される頭部とを有するストッパボルトで構成されていると好適である。
【0017】
本構成によれば、ストッパボルトの頭部の高さ位置を調節することにより、ペダル操作具の踏み代を容易に変更できる。このようなストッパボルトの頭部の下方にペダル板が入り込むと、ペダル板が頭部に引っ掛かり易いが、阻止部を設けているので、そのようなペダル板の引っ掛かりが生じることを好適に回避できる。
【0018】
本発明において、
前記阻止部が、ステアリングハンドルの左右中心に対して前記ペダル板よりも横外側に位置していると好適である。
【0019】
本構成によれば、着座した状態で踏み込み操作を行う場合には、体の左右中心から外側に向かう力が発生しやすい。このため、操縦者の体の左右中心と略一致するステアリングハンドルの左右中心に対してペダル板よりも横外側に阻止部を設けることにより、ペダル板の横方向の位置のずれにより生じる不都合に合理的に対処できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】多目的車両の全体側面図である。
図2】運転部の周辺を示す平面図である。
図3】ペダル操作具、ストッパ部、阻止部等の周辺を示し、一部を断面で示す側面図である。
図4】ペダル操作具、ストッパ部、阻止部等の周辺を示し、一部を断面で示す背面図である。
図5】ペダル操作具、ストッパ部、阻止部等の周辺をペダル板の揺動方向視で示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一例である実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1に示す多目的車両(「作業車」の一例)は、荷の運搬やレクリエーション等の多様な目的に使用可能な車両として構成されている。多目的車両には、駆動可能且つ操向操作可能な走行装置としての左右一対の前車輪11と、駆動可能な走行装置としての左右一対の後車輪12と、が備えられている。つまり、多目的車両の走行機体は、左右一対の前車輪11及び左右一対の後車輪12により走行可能に構成されている。走行機体の中央部には、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部13が備えられている。走行機体の後部には、荷を積載可能な荷台14が備えられている。走行機体における荷台14よりも下方には、水冷式のガソリンエンジン(以下、「エンジン15」と略称する)等を備える原動部16が備えられている。
【0022】
図1図2に示すように、運転部13は、枠状のロプスフレーム17で囲まれて保護されている。運転部13には、操縦者が着座する運転座席18、同乗者が着座する補助席19が備えられている。また、運転部13には、左右の前車輪11の操向操作用のステアリングハンドル20、変速操作用の変速レバー21、走行速度を変更操作可能なアクセルペダル22(「ペダル操作具」の一例)、走行機体を制動操作可能なブレーキペダル23等が備えられている。
【0023】
また、図2図4に示すように、運転部13には、板状のパネル部材24が備えられている。パネル部材24には、搭乗者の足元が位置する足元パネル部25、足元パネル部25の前端部に連設される前側パネル部26と、が備えられている。
【0024】
〔アクセルペダルについて〕
図3図5に示すように、アクセルペダル22には、横向きの揺動軸27(揺動軸27の中心の揺動軸心X)周りに揺動可能に支持されて前後方向に沿って延びるペダルアーム28、及び、ペダルアーム28の揺動端部に取り付けされて踏み操作されるペダル板29が備えられている。揺動軸27は、走行機体の支持部材に固定支持されている。揺動軸27は、足元パネル部25よりも上方に位置している。つまり、アクセルペダル22は、吊り下げ式ペダルとなっている。
【0025】
図3図5等に示すように、ペダルアーム28は、ロッド状の部材である。ペダルアーム28は、側面視で略L字状に屈曲した形状となっている。ペダルアーム28の一端側の揺動端部にペダル板29が取り付けられ、ペダルアーム28の他端側の揺動端部に操作ケーブル30の一端部が取り付けられている。ペダルアーム28の中途部は、揺動軸27に回動可能に支持される円筒状のボス部材31に固定されている。
【0026】
操作ケーブル30の他端部は、エンジン15の回転速度を制御する制御装置(図示なし)に連繋されている。
【0027】
図5等に示すように、ペダル板29は、長方形状の板体となっている。ペダル板29は、前後幅D1の方が横幅D2よりも長くなっている。
【0028】
図3図4に示すように、アクセルペダル22には、アクセルペダル22を初期位置に復帰させるように付勢するバネ材等からなる付勢部材32が備えられている。付勢部材32は、ペダルアーム28に取り付けられている。
【0029】
図3図5に示すように、前側パネル部26は、通常状態のペダル板29の下方に位置するペダル下方部33、操作ケーブル30の下方に位置するケーブル下方部34、前後方向に沿って延びる阻止部35が備えられている。ペダル下方部33、ケーブル下方部34、阻止部35の順で、上端部の高さが高くなっている。つまり、前側パネル部26は、段差状に構成されている。ケーブル下方部34は、ペダル下方部33の横外側に連設されている。阻止部35は、ケーブル下方部34の横外側に連設され、上方に向けて隆起している。
【0030】
〔ストッパ部について〕
図3図5に示すように、運転部13には、ペダル板29の下方に、ペダル板29の下面36に当接してアクセルペダル22の揺動角度を規制可能なストッパ部37が備えられている。ストッパ部37は、ペダル下方部33に設けられた貫通孔38を貫通して上方に向けて突出するように配置されている。ストッパ部37は、ペダル下方部33に対するペダル板29側への突出量を調節可能なネジ軸部39とネジ軸部39の上端部に固定される頭部40とを有するストッパボルトで構成されている。ストッパボルトは、ネジ軸部39に取り付けられる2つのナットからなるダブルナット41を操作して、ネジ軸部39の突出量を変更することで、頭部40の高さ位置を変更できる。これにより、アクセルペダル22のペダル板29の踏み代を容易に変更できる。
【0031】
〔阻止部について〕
図4図5等に示すように、阻止部35は、ストッパ部37から離間した横側に位置し、ペダル板29がストッパ部37の上端部よりも下方に揺動することを阻止するようになっている。上記のように、阻止部35は、パネル部材24の一部として一体成形されている。
【0032】
図2に示すように、阻止部35は、運転座席18に着座した操縦者が操作するステアリングハンドル20の左右中心Cに対してペダル板29よりも横外側に位置している。ペダル板29よりもステアリングハンドル20の左右中心Cに近い側には、ペダル板29の揺動を規制する部材がない。このため、運転座席18に着座した操縦者の足元空間が広く確保される。
【0033】
図3等に示すように、アクセルペダル22の揺動方向において、阻止部35の上端部は、ストッパ部37の上端部よりも、ペダル板29の下面36に近い側に位置している。
【0034】
図5に示すように、ストッパ部37の上端部と阻止部35との間の横方向の距離D3は、ペダル板29の横幅D2と同じ長さに設定されている。
【0035】
図5において二点鎖線で示すように、アクセルペダル22のペダル板29が横方向に位置ずれした場合に、ペダル板29の横一端部42とストッパ部37の頭部40とがペダル板29の揺動方向において重複する状態で、ペダル板29の横他端部43と阻止部35とがペダル板29の揺動方向において重複するように構成されている。このため、ペダル板29が、ストッパ部37の頭部40と阻止部35との間を下方に通り抜けることがない。
【0036】
図3図4から理解されるように、阻止部35は、アクセルペダル22に連繋される操作ケーブル30の横外側への曲がりを規制するように構成されている。操作ケーブル30は、足元パネル部25に開口された挿通孔44を通されて、足元パネル部25の下方から制御装置(不図示)に向けて案内されるようになっている。
【0037】
このような阻止部35を設けているので、アクセルペダル22がストッパボルトの頭部40の下部に引っ掛かることが回避され、操縦者がアクセルペダル22の操作を行い易くなる。
【0038】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて上記実施形態に適用してもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
【0039】
(1)上記実施形態では、「ペダル操作具」の一例としてアクセルペダル22が例示されているが、これに限られない。「ペダル操作具」が、ブレーキペダル23であってもよい。
【0040】
(2)上記実施形態では、ストッパ部37の上端部と阻止部35との間の横方向の距離D3が、ペダル板29の横幅D2と同じ長さに設定されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、ストッパ部37の上端部と阻止部35との間の横方向の距離D3が、ペダル板29の横幅D2よりも短い長さに設定されていてもよい。つまり、ストッパ部37の上端部と阻止部35との間の横方向の距離D3は、ペダル板29の横幅D2と同じ長さ以下の長さに設定されていると好適である。また、例えば、ストッパ部37の上端部と阻止部35との間の横方向の距離は、ペダル板29の横幅D2よりも長く設定されていてもよい。
【0041】
(3)上記実施形態では、アクセルペダル22の揺動方向において、阻止部35の上端部が、ストッパ部37の上端部よりも、ペダル板29の下面36に近い側に位置しているものが例示されているが、これに限られない。例えば、アクセルペダル22の揺動方向において、阻止部35の上端部が、ストッパ部37の上端部と同じ距離(同じ高さ)に位置していてもよい。また、例えば、アクセルペダル22の揺動方向において、阻止部35の上端部が、ストッパ部37の上端部よりも、ペダル板29の下面36から遠い側に位置していたりしてもよい。
【0042】
(4)上記実施形態では、阻止部35が、アクセルペダル22に連繋される操作ケーブル30の曲がりを規制するように構成されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、アクセルペダル22に連繋される操作ケーブル30の曲がりを規制する機能を持たない阻止部35であってもよい。
【0043】
(5)上記実施形態では、ストッパ部37として、ストッパボルトが備えられているものが例示されているが、これに限られない。これに代えて、例えば、他のストッパ部として、調節機能を持たず、フロアパネルから突出している突出体等を採用してもよい。
【0044】
(6)上記実施形態では、阻止部35が、ステアリングハンドル20の左右中心Cに対してペダル板29よりも横外側にのみ配置されているものが例示されているが、これに限られない。この阻止部35に加えて、ペダル板29よりもステアリングハンドル20の左右中心Cに近い側に他の阻止部35が配置されていてもよい。
【0045】
(7)上記実施形態では、阻止部35が、パネル部材24の一部として一体成形されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、阻止部35が、パネル部材24とは別体であり、パネル材24に取り付けられるものであってもよい。また、阻止部35の形状は、任意のものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、多目的車両の他、トラクタ、草刈機、コンバイン、田植機、建設機械等の種々の作業車に利用可能である。
【符号の説明】
【0047】
20 :ステアリングハンドル
22 :アクセルペダル(ペダル操作具)
27 :揺動軸
28 :ペダルアーム
29 :ペダル板
30 :操作ケーブル
35 :阻止部
36 :下面
37 :ストッパ部
39 :ネジ軸部
40 :頭部
C :左右中心
D2 :横幅
D3 :距離
図1
図2
図3
図4
図5