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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-226350(P2017-226350A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】撮像装置、撮像方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B64C 39/02 20060101AFI20171201BHJP
   B64D 47/08 20060101ALI20171201BHJP
   B64C 27/24 20060101ALI20171201BHJP
   B64C 13/18 20060101ALI20171201BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20171201BHJP
   G03B 17/00 20060101ALI20171201BHJP
   G03B 37/00 20060101ALI20171201BHJP
【FI】
   B64C39/02
   B64D47/08
   B64C27/24
   B64C13/18 Z
   G03B15/00 P
   G03B15/00 U
   G03B17/00 Q
   G03B37/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-124913(P2016-124913)
(22)【出願日】2016年6月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】土橋 孝基
(72)【発明者】
【氏名】寺崎 努
(72)【発明者】
【氏名】加藤 寛之
【テーマコード(参考)】
2H020
2H059
【Fターム(参考)】
2H020MD15
2H059BA15
2H059CA02
(57)【要約】
【課題】空中から複数の被写体又は一つの被写体を撮像する技術に関し、複数の被写体又は一つの被写体の撮像を簡単に行うことができるようにする。
【解決手段】飛行装置は、推進手段により複数の被写体と撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、一つの被写体と撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように推進手段を推進させて自装置を移動させ、撮像手段により複数の被写体又は一つの被写体を撮像させる。例えば、飛行装置は、被写体グループの列を検出した後(S402、S403)、撮像手段が列の長手方向に対して垂直な位置に向くように自装置を移動させた上で(S404、S405)、撮像を行う(S406)。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空中を飛行する推進手段と、
複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、
制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記推進手段を推進させて自装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる、
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記複数の被写体の列を検出し、前記列の長手方向に対して垂直な位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に前記自装置の影が被らない、又は、前記一つの被写体に前記自装置の前記影が被らない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体にとって逆光とならない、又は、前記一つの被写体にとって前記逆光とならない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体の顔に前記複数の被写体に属する他の被写体が被らない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体の手前又は背後に前記複数の被写体に属さない他の一つ又は他の複数の被写体が被らない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に他の撮像装置の光が被らない、又は、前記一つの被写体に前記他の撮像装置の前記光が被らない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に他の撮像装置の光が被る、又は、前記一つの被写体に前記他の撮像装置の前記光が被る場合に、前記他の撮像装置に対して通信により一時的な消灯を依頼する、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記複数の被写体が静止していると判定したときに、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる、ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記複数の被写体又は前記一つの被写体を認識して登録する認識手段を更に備え、前記認識手段の認識結果に応じて、前記複数の被写体又は前記一つの被写体を捕捉しながら前記自装置を移動させる、ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記認識手段は、前記複数の被写体のそれぞれの顔又は前記一つの被写体の顔を認識して登録する顔認識手段である、ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記複数の被写体のうちの少なくとも一つの被写体からの信号又は前記一つの被写体からの信号を受信する受信手段を更に備え、前記制御手段は前記受信手段の受信結果に応じて、前記少なくとも一つの被写体又は前記一つの被写体を捕捉しながら前記自装置を移動させる、ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記自装置の操作者は、前記複数の被写体に含まれる又は前記一つの被写体と同一である、ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項14】
空中を飛行する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、制御手段と、を備えた飛行装置の撮像方法であって、
前記制御手段に、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記推進手段を推進させて前記飛行装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させるステップ、
を含む、
ことを特徴とする撮像方法。
【請求項15】
空中を飛行する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、を備えた飛行装置を制御するコンピュータに、
前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記飛行装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる処理を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空中から複数の被写体又は一つの被写体を撮像する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
モータで駆動されるロータブレードによる駆動推進装置を例えば4基搭載した、いわゆる「ドローン」と総称される飛行装置にデジタルカメラを取り付け、この飛行装置及びデジタルカメラをタイマ撮像や無線などによってリモート操作をすることで、手の届かない、より高い位置からの撮像を行える飛行装置が普及し始めている。
【0003】
このような飛行装置を用いて被写体を撮像する際、操作者が飛行装置を制御し、適切な撮像ポイントにデジタルカメラを移動させなければいけなかった。
【0004】
このような問題を解決する従来技術として、携帯電話からの撮像依頼信号が受信されたことが判断されると、フォトバルーンが、撮像依頼信号に含まれる携帯電話の位置を示す位置データにもとづき、位置を含む所定領域の方向に空間中を移動し、所定領域内に位置すると判断された場合に撮像装置を使用して被写体の撮像を行う技術が開示されている(例えば特許文献1)。この従来技術によれば、携帯電話を含む所定領域内へ撮像装置を自動的に移動させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−118087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、複数の被写体又は一つの被写体の撮像をする場合には、操作者が画像を見ながら位置や画角を調整することが必要となる。そのため、複数の被写体又は一つの被写体の撮像を行うためには、操作者はドローンの操作をしながら顔をドローンの方向に向けたりする必要があり、操作が難しいという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、複数の被写体又は一つの被写体の撮像を簡単に行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明の撮像装置の一態様は、
空中を飛行する推進手段と、
複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、
制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記推進手段を推進させて自装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる、
ことを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明の撮像方法の一態様は、
空中を飛行する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、制御手段と、を備えた飛行装置の撮像方法であって、
前記制御手段に、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記推進手段を推進させて前記飛行装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させるステップ、
を含む、
ことを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明のプログラムの一態様は、
空中を飛行する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、を備えた飛行装置を制御するコンピュータに、
前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記飛行装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる処理を実行させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の被写体又は一つの被写体の撮像を簡単に行うことができる撮像装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】飛行装置のモータフレームの構造例を示す図である。
図2】飛行装置のシステム構成例を示す図である。
図3】第1の実施形態の説明図である。
図4】第1の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。
図5】第2の実施形態の説明図である。
図6】第2の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。
図7】第3の実施形態の説明図である。
図8】第3の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。
図9】第4の実施形態の説明図である。
図10】第4の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。
図11】第5の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。
図12】第5の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態の撮像装置は、空中を飛行する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、制御手段とを備える、いわゆるドローン型の飛行装置である。そして、制御手段は、推進手段により複数の被写体と撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、一つの被写体と撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように推進手段を推進させて飛行装置を移動させ、撮像手段により複数の被写体又は一つの被写体を撮像させるものである。
【0012】
図1は、飛行型の撮像装置として動作する、後述する各実施形態に共通の飛行装置100の外観例を示す図である。
【0013】
メインフレーム101に4つの円形のモータフレーム102(支持部)が取り付けられている。モータフレーム102は、モータ104を支持できるようになっていて、モータ104のモータ軸にはロータブレード103が固定されている。4組のモータ104とロータブレード103とは、駆動推進部を構成している。
【0014】
メインフレーム101の内部の回路ボックス105には、モータ104を駆動するためのモータドライバや、コントローラ、センサ類等が収められている。メインフレーム101の下部には、撮像装置であるカメラ106が取り付けられている。
【0015】
図2は、図1に示される構造を有する飛行装置100の後述する各実施形態に共通のシステム構成例を示す図である。コントローラ201には、カメラ106(図1参照)を含むカメラシステム202、例えば地磁気センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、GPS(全地球測位システム)センサなどから構成されるフライトセンサ203、タッチセンサ204(接触検知センサ部)、それぞれ#1から#4までの各モータ104(図1参照)を駆動する#1から#4までのモータドライバ205、バッテリ207の電圧をモニタしながら各モータドライバ205に電力を供給するパワーセンサ206が接続される。ここでタッチセンサ204は接触を検知できれば押しボタン等でもよい。なお、特には図示しないが、バッテリ207の電力は、201〜206の各制御ユニットにも供給される。コントローラ201は、フライトセンサ203から、飛行装置100の機体の姿勢に関する情報をリアルタイムで取得する。また、コントローラ201は、パワーセンサ206を介して、バッテリ207の電圧をモニタしながら、#1から#4までの各モータドライバ205に、それぞれパルス幅変調に基づくデューティ比による電力指示信号を送信する。これにより、#1から#4までのモータドライバ205はそれぞれ、#1から#4までのモータ104の回転速度を制御する。また、コントローラ201は、カメラシステム202を制御して、カメラ106(図1)による撮像動作を制御する。
【0016】
図2のコントローラ201、カメラシステム202、フライトセンサ203、モータドライバ205、パワーセンサ206及びバッテリ207は、図1のメインフレーム101内の回路ボックス105に格納される。また、図1には明示していないが、タッチセンサ204は、図1のメインフレーム101及び/又はモータフレーム102に貼付され、操作者(ユーザ)の指等がメインフレーム101又はモータフレーム102にタッチしているときとタッチしていないときとの電気的な物理量の差を検出する。
〔第1の実施形態〕
【0017】
以上の構成を有する飛行装置100の動作につき、以下に説明する。図3は、第1の実施形態の説明図、図4は、第1の実施形態による飛行装置100の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図2のコントローラ201において、その内蔵するCPU(中央演算処理装置)が、同じく内蔵する特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する処理として実現することができる。
【0018】
第1の実施形態では、図3に示されるように、飛行装置100のコントローラ201が、カメラ102及びカメラシステム202を介して、複数の被写体からなる被写体グループの列を検出し、その列の長手方向に対して垂直な位置へ飛行装置100を移動させた上で、カメラ102及びカメラシステム202に撮像を行わせる。
【0019】
第1の実施形態の動作を図4のフローチャートで具体的に説明をすると、コントローラ201はまず、タッチセンサ204の電圧変化を監視すること等により、飛行装置100がユーザの手から離れた(投げられた)か否かを監視する(ステップS401の判定がNOの繰返し)。
【0020】
ステップS401の判定がYESになると、コントローラ201は、図3に例示したような被写体グループの列を検出するように、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS402)。具体的には、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行することにより、複数の被写体の顔を認識する。そして、コントローラ201は、これらの顔が列を成す状態を検出することにより、被写体グループの列を検出する。また、コントローラ201は例えば、被写体グループの列が静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、複数の被写体の顔を捕捉し続ける。
【0021】
コントローラ201は、ステップS402での処理の結果、被写体グループの列の検出に成功したか否かを判定する(ステップS403)。
【0022】
ステップS403の判定がNOならば、ステップS402の処理に戻り、被写体グループの列の検出処理を続行する。
【0023】
ステップS403の判定がYESになると、コントローラ201は、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対する画像処理により、図3に示されるように、被写体グループの列の長手方向に対して垂直な方向からカメラ102が被写体グループの前面を捉えるように、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS404)。
【0024】
ステップS404での移動制御処理の結果、コントローラ201は、カメラ102が被写体グループの列を捉える方向が前述の垂直方向になったか否かを判定する(ステップS405)。
【0025】
ステップS405の判定がNOならば、コントローラ201は、ステップS404の処理に戻り、移動制御処理を続行する。
【0026】
ステップS405の判定がYESになると、コントローラ201は、カメラシステム202に対して、カメラ102による現在位置から被写体グループの列の撮像を実行させる(ステップS406)。このとき、カメラシステム202は、コントローラ201による各被写体の顔認識処理の結果に基づいて、カメラ102のオートフォーカス制御や自動露出制御等を実行する。そして、動作を終了する。
【0027】
以上説明した第1の実施形態の動作により、ユーザは、飛行装置100を投げ上げるだけで、飛行装置100の自律的な制御により、被写体グループの列に属する複数の被写体の撮像を、正面の最適な位置から簡単に撮像することが可能となる。
〔第2の実施形態〕
【0028】
図5は、第2の実施形態の説明図、図6は、第2の実施形態による飛行装置100の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図4の第1の実施形態の場合と同様に、図2のコントローラ201において、その内蔵するCPUが、同じく内蔵する特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する処理として実現することができる。
【0029】
第2の実施形態では、図5に示されるように、飛行装置100のコントローラ201が、複数の被写体からなる被写体グループに属する少なくとも一つの被写体に飛行装置100の影が被らない、又は、一つの被写体に飛行装置100の影が被らない位置へ飛行装置100を移動させた上で、カメラ102及びカメラシステム202に撮像を行わせる。
【0030】
第2の実施形態の動作を図6のフローチャートで具体的に説明をすると、コントローラ201はまず、第1の実施形態に係る図4のステップS401の場合と同様に、飛行装置100がユーザの手から離れた(投げられた)か否かを監視する(ステップS601の判定がNOの繰返し)。
【0031】
ステップS601の判定がYESになると、コントローラ201は、図5に例示したような被写体グループ又は一つの被写体を検出するように、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS602)。具体的には、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行して複数の被写体の顔又は一つの被写体の顔を認識することにより、被写体グループ又は一つの被写体を検出する。また、第1の実施形態の場合と同様に、コントローラ201は例えば、被写体グループ又は一つの被写体が静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、複数の被写体の顔又は一つの被写体の顔を捕捉し続ける。
【0032】
コントローラ201は、ステップS602での処理の結果、被写体グループ又は一つの被写体の検出に成功したか否かを判定する(ステップS603)。
【0033】
ステップS603の判定がNOならば、ステップS602の処理に戻り、被写体グループ又は一つの被写体の検出処理を続行する。
【0034】
ステップS603の判定がYESになると、コントローラ201は、例えばフライトセンサ203を構成する地磁気センサからの出力情報に基づいて太陽の方位を推定し、その太陽の方位の情報とカメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対する画像処理とにより、飛行装置100の影を検出する(ステップS604)。
【0035】
そして、コントローラ201は、ステップS604で検出した飛行装置100の影が、ステップS602及びステップS603で検出した被写体グループ又は一つの被写体に被っているか否かを判定する(ステップS605)。
【0036】
ステップS605の判定がYESならば、コントローラ201は、被写体グループ又は一つの被写体を捕捉し続けながら、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、例えばランダムな方向及び一定量の飛行移動を行わせる(ステップS606)。
【0037】
その後、コントローラ201は、ステップS604の処理に戻り、ステップS604での影の再度の検出処理と、ステップS605での被写体グループと影との被り又は一つの被写体と影との被りの判定処理と、を繰り返し実行する。
【0038】
飛行装置100の影が被写体グループ又は一つの被写体に被らなくなる(ステップS605の判定がNOになる)と、コントローラ201は、第1の実施形態に係る図4のステップS406の場合と同様に、カメラシステム202に対して、カメラ102による現在位置から被写体グループ又は一つの被写体の撮像を実行させる(ステップS607)。そして、動作を終了する。
【0039】
以上説明した第2の実施形態の動作により、ユーザは、飛行装置100を投げ上げるだけで、飛行装置100の自律的な制御により、被写体グループに属する複数の被写体の撮像又は一つの被写体の撮像を、飛行装置100の影の影響を避けながら簡単に撮像することが可能となる。
【0040】
また、第2の実施形態の変形例として、飛行装置100のコントローラ201が、複数の被写体からなる被写体グループに属する少なくとも一つの被写体に飛行装置100の影が被らない、又は、一つの被写体に飛行装置100の影が被らない位置へ飛行装置100を移動させるとともに、逆光とならないような位置へ飛行装置100を移動させた上で、カメラ102及びカメラシステム202に撮像を行わせてもよい。
〔第3の実施形態〕
【0041】
図7は、第3の実施形態の説明図、図8は、第3の実施形態による飛行装置100の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図4の第1の実施形態の場合等と同様に、図2のコントローラ201において、その内蔵するCPUが、同じく内蔵する特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する処理として実現することができる。
【0042】
第3の実施形態では、図7に示されるように、飛行装置100のコントローラ201が、複数の被写体からなる被写体グループに属する少なくとも一つの被写体の顔に同じ被写体グループに属する他の被写体が被らない位置へ飛行装置100を移動させた上で、カメラ102及びカメラシステム202に撮像を行わせる。
【0043】
第3の実施形態の動作を図8のフローチャートで具体的に説明をすると、コントローラ201はまず、第1の実施形態における図4のステップS401の場合等と同様に、飛行装置100がユーザの手から離れた(投げられた)か否かを監視する(ステップS801の判定がNOの繰返し)。
【0044】
ステップS801の判定がYESになると、コントローラ201は、図7に例示したような被写体グループを検出するように、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS602)。具体的には、第2の実施形態に係る図6のステップS602の場合と同様に、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行して複数の被写体の顔を認識することにより、被写体グループを検出する。また、第1の実施形態の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、被写体グループが静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、複数の被写体の顔を捕捉し続ける。
【0045】
コントローラ201は、ステップS802での処理の結果、被写体グループの検出に成功したか否かを判定する(ステップS803)。
【0046】
ステップS803の判定がNOならば、ステップS802の処理に戻り、被写体グループの検出処理を続行する。
【0047】
ステップS803の判定がYESになると、コントローラ201は例えば、ステップS802での顔認識処理に基づいて、カメラシステム202から得られる撮像データから、各被写体の顔の輪郭を検出する処理を実行し、各輪郭に欠けがないか否かを判定する等により、被写体グループの中で相互に被っている被写体があるか否かを判定する(ステップS804)。
【0048】
ステップS804の判定がYESならば、第2の実施形態に係る図6のステップS606の場合と同様に、コントローラ201は、被写体グループを捕捉し続けながら、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、例えばランダムな方向及び一定量の飛行移動を行わせる(ステップS805)。
【0049】
その後、コントローラ201は、ステップS804の判定処理に戻り、被写体同士の被りの判定処理を繰り返し実行する。
【0050】
被写体同士が被らなくなる(ステップS804の判定がNOになる)と、コントローラ201は、第1の実施形態に係る図4のステップS406の場合と同様に、カメラシステム202に対して、カメラ102による現在位置から被写体グループの撮像を実行させる(ステップS806)。そして、動作を終了する。
【0051】
以上説明した第3の実施形態の動作により、ユーザは、飛行装置100を投げ上げるだけで、飛行装置100の自律的な制御により、被写体グループの列に属する複数の被写体の撮像を、被写体同士の顔が被らないように簡単に撮像することが可能となる。
〔第4の実施形態〕
【0052】
図9は、第4の実施形態の説明図、図10は、第4の実施形態による飛行装置100の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図4の第1の実施形態の場合等と同様に、図2のコントローラ201において、その内蔵するCPUが、同じく内蔵する特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する処理として実現することができる。
【0053】
第4の実施形態では、図9に示されるように、飛行装置100のコントローラ201が、複数の被写体からなる被写体グループに属する少なくとも一つの被写体の手前又は背後にその被写体グループに属さない他の一つ又は他の複数の被写体が被らない位置へ飛行装置100を移動させた上で、カメラ102及びカメラシステム202に撮像を行わせる。
【0054】
第4の実施形態の動作を図10のフローチャートで具体的に説明をすると、コントローラ201はまず、第1の実施形態における図4のステップS401の場合等と同様に、飛行装置100がユーザの手から離れた(投げられた)か否かを監視する(ステップS1001の判定がNOの繰返し)。
【0055】
ステップS1001の判定がYESになると、コントローラ201は、図9に例示したような対象被写体グループを検出するように、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS1002)。具体的には、第2の実施形態に係る図6のステップS602の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行して複数の被写体の顔を認識することにより、対象被写体グループを検出する。或いは、コントローラ201は、対象被写体グループに属する少なくとも一つの被写体が保持するスマートフォン等が発送する信号をコントローラ201が内蔵する受信機で受信することにより、対象被写体グループを検出する。また、第1の実施形態の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、対象被写体グループが静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、対象被写体グループ内の複数の被写体の顔を捕捉し続ける。
【0056】
コントローラ201は、ステップS1002での処理の結果、対象被写体グループの検出に成功したか否かを判定する(ステップS1003)。
【0057】
ステップS1003の判定がNOならば、ステップS1002の処理に戻り、対象被写体グループの検出処理を続行する。
【0058】
ステップS1003の判定がYESになると、コントローラ201は、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、現在位置でホバリングをさせる。その上で、コントローラ201は、カメラシステム202が出力する撮像データに対する更なる顔認識処理により、対象被写体グループに属さない他の被写体又は他の被写体グループを検出する(ステップS1004)。
【0059】
コントローラ201は、ステップS1004で検出した対象被写体グループに属さない他の被写体又は他の被写体グループが、ステップS1002及びステップS1003で検出した対象被写体グループの手前又は背後に被っているか否かを判定する(ステップS1005)。
【0060】
ステップS1005の判定がYESならば、第2の実施形態に係る図6のステップS606の場合等と同様に、コントローラ201は、対象被写体グループを捕捉し続けながら、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、例えばランダムな方向及び一定量の飛行移動を行わせる(ステップS1006)。
【0061】
その後、コントローラ201は、ステップS1004の判定処理に戻り、他の被写体又は他の被写体グループの検出処理と被りとの判定処理を繰り返し実行する。
【0062】
被写体同士が被らなくなる(ステップS1005の判定がNOになる)と、コントローラ201は、第1の実施形態に係る図4のステップS406の場合と同様に、カメラシステム202に対して、カメラ102による現在位置から対象被写体グループの撮像を実行させる(ステップS1007)。そして、動作を終了する。
【0063】
以上説明した第4の実施形態の動作により、ユーザは、飛行装置100を投げ上げるだけで、飛行装置100の自律的な制御により、対象被写体グループの列に属する複数の被写体の撮像を、そのグループ以外の被写体又はそのグループ以外の被写体グループと被らないように簡単に撮像することが可能となる。
〔第5の実施形態〕
【0064】
図11は、第5の実施形態による飛行装置100の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。例えば夜間撮像などにおいて、人が飛行装置100である例えばドローンの位置を認識するときは、ドローンにおいて光を点滅させることにより被写体がどちらを向けばよいかわかるようにすることができる。この場合、第5の実施形態では、飛行装置100であるドローンが被写体グループ又は一つの被写体の夜間撮像を行おうとする場合に、他のドローンが光を点滅させているときには、その光が被写体グループに被らない又は一つの被写体に被らない位置へ飛行装置100を移動させた上で、カメラ102及びカメラシステム202に撮像を行わせる。
【0065】
第5の実施形態の動作を図11のフローチャートで具体的に説明をすると、コントローラ201はまず、第1の実施形態における図4のステップS401の場合等と同様に、飛行装置100がユーザの手から離れた(投げられた)か否かを監視する(ステップS1101の判定がNOの繰返し)。
【0066】
ステップS1101の判定がYESになると、コントローラ201は、図10に例示したような被写体グループ又は一つの被写体を検出するように、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS1102)。具体的には、第2の実施形態に係る図6のステップS602の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行して複数の被写体の顔又は一つの被写体の顔を認識することにより、被写体グループ又は一つの被写体を検出する。或いは、コントローラ201は、第4の実施形態に係る図10のステップS1002の場合と同様に、被写体グループに属する少なくとも一つの被写体が保持するスマートフォン等が発送する信号又は一つの被写体が保持するスマートフォン等が発送する信号をコントローラ201が内蔵する受信機で受信することにより、対象被写体グループ又は一つの被写体を検出する。また、第1の実施形態の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、被写体グループ又は一つの被写体が静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、被写体グループ内の複数の被写体の顔又は一つの被写体の顔を捕捉し続ける。
【0067】
コントローラ201は、ステップS1102での処理の結果、被写体グループ又は一つの被写体の検出に成功したか否かを判定する(ステップS1103)。
【0068】
ステップS1103の判定がNOならば、ステップS1102の処理に戻り、被写体グループ又は一つの被写体の検出処理を続行する。
【0069】
ステップS1103の判定がYESになると、コントローラ201は、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、現在位置でホバリングをさせる。その上で、コントローラ201は、現在のホバリング位置で他の飛行装置が発する光を検出する(ステップS1104)。具体的には、コントローラ201は、空中で時間的に位置が変化する光を、該当する光として検出する。
【0070】
コントローラ201は、ステップS1104で検出した光が、ステップS1102及びステップS1103で検出した被写体グループ又は一つの被写体に被っているか否かを判定する(ステップS1105)。
【0071】
ステップS1105の判定がYESならば、第2の実施形態に係る図6のステップS606の場合等と同様に、コントローラ201は、被写体グループ又は一つの被写体を捕捉し続けながら、#1から#4までのモータドライバ204を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、例えばランダムな方向及び一定量の飛行移動を行わせる(ステップS1106)。
【0072】
その後、コントローラ201は、ステップS1104の判定処理に戻り、光の検出と被りの判定処理とを繰り返し実行する。
【0073】
光が被写体グループ又は一つの被写体に被らなくなる(ステップS1105の判定がNOになる)と、コントローラ201は、第1の実施形態に係る図4のステップS406の場合と同様に、カメラシステム202に対して、カメラ102による現在位置から被写体グループ又は一つの被写体の撮像を実行させる(ステップS1107)。そして、動作を終了する。
【0074】
以上説明した第5の実施形態の動作により、ユーザは、夜間撮像においても、飛行装置100を投げ上げるだけで、飛行装置100の自律的な制御により、被写体グループの列に属する複数の被写体の撮像又は一つの被写体の撮像を、他の飛行装置の光の影響を受けないように簡単に撮像することが可能となる。
〔第6の実施形態〕
【0075】
図12は、第6の実施形態による飛行装置100の撮像制御処理の例を示すフローチャートである。第6の実施形態は、第5の実施形態の場合と同様に、飛行装置100であるドローンが被写体グループ又は一つの被写体の夜間撮像を行おうとする場合に、他のドローンが光を点滅させている場合の制御動作である。第6の実施形態では、他のドローンが光を点滅させている場合に、他の撮像装置に対して通信により一時的な消灯を依頼した上で、カメラ102及びカメラシステム202に撮像を行わせるものである。
【0076】
第6の実施形態に係る図12のフローチャートにおいて、図11の場合と同じステップ番号を付した処理は、第5の実施形態の場合と同じ処理を実行するものとする。
【0077】
第6の実施形態に係る図12の処理が第5の実施形態に係る図11の処理と異なるのは、ステップS1105で光が被写体グループ又は一つの被写体に被っていると判定された場合に、コントローラ201が、飛行装置100を移動させるのではなく、他の飛行装置に通信をして一時的な消灯依頼を行う点である(ステップS1201)。この結果、他の飛行装置が一時的に消灯すると、ステップS1104の処理の後、ステップS1105の判定がNOとなって、撮像を行うことが可能となる。
【0078】
以上説明した第6の実施形態の動作により、第5の実施形態の場合と同様に、ユーザは、夜間撮像においても、飛行装置100を投げ上げるだけで、飛行装置100の自律的な制御により、被写体グループの列に属する複数の被写体の撮像又は一つの被写体の撮像を、他の飛行装置の光の影響を受けないように簡単に撮像することが可能となる。
【0079】
以上説明した各実施形態により、複数の被写体の撮像又は一つの被写体の撮像を簡単に行うことが可能となる。
〔変形例〕
【0080】
前述した各実施形態では、単純な顔認識処理により被写体グループに属する各被写体又は一つの被写体を捕捉したが、更に笑顔を認識するようにしてもよい。
【0081】
以上説明した各実施形態の処理は、ユーザによるスイッチ選択等によって選択的に実施されるようにしてもよい。
【0082】
以上説明した実施形態において、飛行装置100が撮像する静止画の枚数は任意である。また、飛行装置100が撮像を行うのは、静止画に限らず、動画でもよい。その場合の動画の撮像時間も任意である。
【0083】
前述の各実施形態の説明では、駆動推進部がモータ104とロータブレード103とを含む例について説明したが、空気圧やエンジン出力により推進される機構により駆動推進部が実現されてもよい。
【0084】
前述の各実施形態の説明では、複数の被写体と撮像装置の操作者との関係又は一つの被写体と撮像装置の操作者との関係については特に記載していないが、撮像装置の操作者は、複数の被写体に含まれていてもよく又は一つの被写体と同一でもよい。
【0085】
以上の各実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
空中を飛行する推進手段と、
複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、
制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記推進手段を推進させて自装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる、
ことを特徴とする撮像装置。
(付記2)
前記制御手段は、前記複数の被写体の列を検出し、前記列の長手方向に対して垂直な位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記3)
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に前記自装置の影が被らない、又は、前記一つの被写体に前記自装置の前記影が被らない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記4)
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体にとって逆光とならない、又は、前記一つの被写体にとって前記逆光とならない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする付記3に記載の撮像装置。
(付記5)
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体の顔に前記複数の被写体に属する他の被写体が被らない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記6)
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体の手前又は背後に前記複数の被写体に属さない他の一つ又は他の複数の被写体が被らない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記7)
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に他の撮像装置の光が被らない、又は、前記一つの被写体に前記他の撮像装置の前記光が被らない位置へ前記自装置を移動させる、ことを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記8)
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に他の撮像装置の光が被る、又は、前記一つの被写体に前記他の撮像装置の前記光が被る場合に、前記他の撮像装置に対して通信により一時的な消灯を依頼する、ことを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記9)
前記制御手段は、前記複数の被写体が静止していると判定したときに、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる、ことを特徴とする付記1乃至8の何れか1つに記載の撮像装置。
(付記10)
前記制御手段は、前記複数の被写体又は前記一つの被写体を認識して登録する認識手段を更に備え、前記認識手段の認識結果に応じて、前記複数の被写体又は前記一つの被写体を捕捉しながら前記自装置を移動させる、ことを特徴とする付記1乃至9の何れか1つに記載の撮像装置。
(付記11)
前記認識手段は、前記複数の被写体のそれぞれの顔又は前記一つの被写体の顔を認識して登録する顔認識手段である、ことを特徴とする付記10に記載の撮像装置。
(付記12)
前記複数の被写体のうちの少なくとも一つの被写体からの信号又は前記一つの被写体からの信号を受信する受信手段を更に備え、前記制御手段は前記受信手段の受信結果に応じて、前記少なくとも一つの被写体又は前記一つの被写体を捕捉しながら前記自装置を移動させる、ことを特徴とする付記1乃至9の何れか1つに記載の撮像装置。
(付記13)
前記自装置の操作者は、前記複数の被写体に含まれる又は前記一つの被写体と同一である、ことを特徴とする付記1乃至12の何れか1つに記載の撮像装置。
(付記14)
空中を飛行する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、制御手段と、を備えた飛行装置の撮像方法であって、
前記制御手段に、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記推進手段を推進させて前記飛行装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させるステップ、
を含む、
ことを特徴とする撮像方法。
(付記15)
空中を飛行する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、を備えた飛行装置を制御するコンピュータに、
前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない所定の位置関係になるように前記飛行装置を移動させ、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる処理を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0086】
100 飛行装置
101 メインフレーム
102 モータフレーム
103 ロータブレード
104 モータ
105 回路ボックス
106 カメラ
201 コントローラ
202 カメラシステム
203 フライトセンサ
204 タッチセンサ
205 モータドライバ
206 パワーセンサ
207 バッテリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2017年2月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置を推進する推進手段と、
複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、
前記推進手段と前記撮像手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない位置関係になるように、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない位置関係になるように前記推進手段を推進させて前記自装置を移動させ
とを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、干渉しない位置関係となるように、前記複数の被写体の列を検出し、前記列の長手方向に対して垂直な位置へ前記自装置を移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、干渉しない位置関係となるように、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に前記自装置の影が被らない、又は、前記一つの被写体に前記自装置の前記影が被らない位置へ前記自装置を移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、干渉しない位置関係となるように、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体にとって逆光とならない、又は、前記一つの被写体にとって前記逆光とならない位置へ前記自装置を移動させる、
ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記制御手段は、干渉しない位置関係となるように、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体の顔に前記複数の被写体に属する他の被写体が被らない位置へ前記自装置を移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記制御手段は、干渉しない位置関係となるように、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体の手前又は背後又は前記一つの被写体の手前又は背後前記複数の被写体に属さない他の一つの被写体又は前記複数の被写体に属さない他の複数の被写体が被らない位置へ前記自装置を移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記制御手段は、干渉しない位置関係となるように、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に他の撮像装置の光が被らない位置へ、又は、前記一つの被写体に前記他の撮像装置の前記光が被らない位置へ前記自装置を移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記複数の被写体に属する少なくとも一つの被写体に他の撮像装置の光が被る場合に、又は、前記一つの被写体に前記他の撮像装置の前記光が被る場合に、前記他の撮像装置に対して通信により前記他の撮像装置の前記光の一時的な期間の消灯を依頼する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記複数の被写体が静止していると判定したときに、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる、
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記複数の被写体又は前記一つの被写体を認識して登録する認識手段を更に備え、前記認識手段の認識結果に応じて、前記複数の被写体又は前記一つの被写体を捕捉しながら前記自装置を移動させる、
ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記認識手段は、前記複数の被写体のそれぞれの顔又は前記一つの被写体の顔を認識して登録する顔認識手段である、
ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記複数の被写体のうちの少なくとも一つの被写体からの信号又は前記一つの被写体からの信号を受信する受信手段を更に備え、前記制御手段は前記受信手段の受信結果に応じて、前記少なくとも一つの被写体又は前記一つの被写体を捕捉しながら前記自装置を移動させる、
ことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記自装置の操作者は、前記複数の被写体に含まれる又は前記一つの被写体と同一である、
ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記推進手段は、前記自装置を空中で飛行させる、
ことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記制御手段は、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる、
ことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項16】
撮像装置を推進する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、前記推進手段と前記撮像手段を制御する制御手段と、を備えた前記撮像装置の撮像方法であって、
前記制御手段に、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない位置関係になるように、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない位置関係になるように前記推進手段を推進させて前記撮像装置を移動させるステップ、
を含む、
ことを特徴とする撮像方法。
【請求項17】
前記推進手段は、前記撮像装置を空中で飛行させる、
ことを特徴とする請求項16に記載の撮像方法。
【請求項18】
前記制御手段に、前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させるステップ、
を更に含む、
ことを特徴とする請求項16又は17に記載の撮像方法。
【請求項19】
撮像装置を推進する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、を備えた前記撮像装置を制御するコンピュータに、
前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない位置関係になるように、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない位置関係になるように前記撮像装置を移動させる処理を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項20】
前記推進手段により前記撮像装置を空中で飛行させる処理を前記コンピュータに更に実行させる、
ことを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
【請求項21】
前記撮像手段により前記複数の被写体又は前記一つの被写体を撮像させる処理を前記コンピュータに更に実行させる、
ことを特徴とする請求項19又は20に記載のプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する技術に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
そこで、本発明は、複数の被写体又は一つの被写体の撮像を簡単に行うことができる撮像装置、撮像方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明の撮像装置の一態様は、
自装置を推進する推進手段と、
複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、
前記推進手段と前記撮像手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない位置関係になるように、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない位置関係になるように前記推進手段を推進させて前記自装置を移動させ
とを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明の撮像方法の一態様は、
撮像装置を推進する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、前記推進手段と前記撮像手段を制御する制御手段と、を備えた前記撮像装置の撮像方法であって、
前記制御手段に、前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない位置関係になるように、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない位置関係になるように前記推進手段を推進させて前記撮像装置を移動させるステップ、
を含む、
ことを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明のプログラムの一態様は、
撮像装置を推進する推進手段と、複数の被写体又は一つの被写体を撮像する撮像手段と、を備えた前記撮像装置を制御するコンピュータに、
前記推進手段により前記複数の被写体と前記撮像手段とのうちの少なくとも2つが干渉しない位置関係になるように、又は、前記一つの被写体と前記撮像手段とが干渉しない位置関係になるように前記撮像装置を移動させる処理を実行させる、
ことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明によれば、複数の被写体又は一つの被写体の撮像を簡単に行うことができる撮像装置、撮像方法及びプログラムを提供することが可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
図1】飛行装置のモータフレームの構造例を示す図である。
図2】飛行装置のシステム構成例を示す図である。
図3】第1の実施形態の説明図である。
図4】第1の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートで ある。
図5】第2の実施形態の説明図である。
図6】第2の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートで ある。
図7】第3の実施形態の説明図である。
図8】第3の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャートで ある。
図9】第4の実施形態の説明図である。
図10】第4の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャート である。
図11】第5の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャート である。
図12】第の実施形態による飛行装置の撮像制御処理の例を示すフローチャート である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
ステップS401の判定がYESになると、コントローラ201は、図3に例示したような被写体グループの列を検出するように、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS402)。具体的には、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行することにより、複数の被写体の顔を認識する。そして、コントローラ201は、これらの顔が列を成す状態を検出することにより、被写体グループの列を検出する。また、コントローラ201は例えば、被写体グループの列が静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、複数の被写体の顔を捕捉し続ける。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
ステップS403の判定がYESになると、コントローラ201は、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対する画像処理により、図3に示されるように、被写体グループの列の長手方向に対して垂直な方向からカメラ102が被写体グループの前面を捉えるように、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS404)。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
ステップS601の判定がYESになると、コントローラ201は、図5に例示したような被写体グループ又は一つの被写体を検出するように、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS602)。具体的には、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行して複数の被写体の顔又は一つの被写体の顔を認識することにより、被写体グループ又は一つの被写体を検出する。また、第1の実施形態の場合と同様に、コントローラ201は例えば、被写体グループ又は一つの被写体が静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、複数の被写体の顔又は一つの被写体の顔を捕捉し続ける。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
ステップS605の判定がYESならば、コントローラ201は、被写体グループ又は一つの被写体を捕捉し続けながら、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、例えばランダムな方向及び一定量の飛行移動を行わせる(ステップS606)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
ステップS801の判定がYESになると、コントローラ201は、図7に例示したような被写体グループを検出するように、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS602)。具体的には、第2の実施形態に係る図6のステップS602の場合と同様に、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行して複数の被写体の顔を認識することにより、被写体グループを検出する。また、第1の実施形態の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、被写体グループが静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、複数の被写体の顔を捕捉し続ける。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
ステップS804の判定がYESならば、第2の実施形態に係る図6のステップS606の場合と同様に、コントローラ201は、被写体グループを捕捉し続けながら、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、例えばランダムな方向及び一定量の飛行移動を行わせる(ステップS805)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
第4の実施形態では、図9に示されるように、飛行装置100のコントローラ201が、複数の被写体からなる被写体グループに属する少なくとも一つの被写体の手前又は背後にその被写体グループに属さない他の一つの被写体又は他の複数の被写体が被らない位置へ飛行装置100を移動させた上で、カメラ102及びカメラシステム202に撮像を行わせる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
ステップS1001の判定がYESになると、コントローラ201は、図9に例示したような対象被写体グループを検出するように、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS1002)。具体的には、第2の実施形態に係る図6のステップS602の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行して複数の被写体の顔を認識することにより、対象被写体グループを検出する。或いは、コントローラ201は、対象被写体グループに属する少なくとも一つの被写体が保持するスマートフォン等が発送する信号をコントローラ201が内蔵する受信機で受信することにより、対象被写体グループを検出する。また、第1の実施形態の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、対象被写体グループが静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、対象被写体グループ内の複数の被写体の顔を捕捉し続ける。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
ステップS1003の判定がYESになると、コントローラ201は、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、現在位置でホバリングをさせる。その上で、コントローラ201は、カメラシステム202が出力する撮像データに対する更なる顔認識処理により、対象被写体グループに属さない他の被写体又は他の被写体グループを検出する(ステップS1004)。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
ステップS1005の判定がYESならば、第2の実施形態に係る図6のステップS606の場合等と同様に、コントローラ201は、対象被写体グループを捕捉し続けながら、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、例えばランダムな方向及び一定量の飛行移動を行わせる(ステップS1006)。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
ステップS1101の判定がYESになると、コントローラ201は、図10に例示したような被写体グループ又は一つの被写体を検出するように、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより飛行移動を行わせる(ステップS1102)。具体的には、第2の実施形態に係る図6のステップS602の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、カメラ102及びカメラシステム202を介して得られる撮像データに対して、顔認識処理を実行して複数の被写体の顔又は一つの被写体の顔を認識することにより、被写体グループ又は一つの被写体を検出する。或いは、コントローラ201は、第4の実施形態に係る図10のステップS1002の場合と同様に、被写体グループに属する少なくとも一つの被写体が保持するスマートフォン等が発送する信号又は一つの被写体が保持するスマートフォン等が発送する信号をコントローラ201が内蔵する受信機で受信することにより、対象被写体グループ又は一つの被写体を検出する。また、第1の実施形態の場合等と同様に、コントローラ201は例えば、被写体グループ又は一つの被写体が静止している状態を一度検出すると、顔認識処理を連続的に実行しながら、被写体グループ内の複数の被写体の顔又は一つの被写体の顔を捕捉し続ける。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
ステップS1103の判定がYESになると、コントローラ201は、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、現在位置でホバリングをさせる。その上で、コントローラ201は、現在のホバリング位置で他の飛行装置が発する光を検出する(ステップS1104)。具体的には、コントローラ201は、空中で時間的に位置が変化する光を、該当する光として検出する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
ステップS1105の判定がYESならば、第2の実施形態に係る図6のステップS606の場合等と同様に、コントローラ201は、被写体グループ又は一つの被写体を捕捉し続けながら、#1から#4までのモータドライバ20を介して#1から#4までのモータ104、ロータブレード103を駆動することにより、例えばランダムな方向及び一定量の飛行移動を行わせる(ステップS1106)。