特開2017-226443(P2017-226443A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2017-226443ハニカム構造体用梱包材及びハニカム構造体用梱包材の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-226443(P2017-226443A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】ハニカム構造体用梱包材及びハニカム構造体用梱包材の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/30 20060101AFI20171201BHJP
   B65D 81/05 20060101ALI20171201BHJP
【FI】
   B65D85/30 Z
   B65D81/05
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-123737(P2016-123737)
(22)【出願日】2016年6月22日
(71)【出願人】
【識別番号】516186728
【氏名又は名称】イビデン メキシコ エスエーデシーブイ
【氏名又は名称原語表記】IBIDEN Mexico, S.A.de C.V.
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】大塚 睦夫
(72)【発明者】
【氏名】アントニオ サルセドー
(72)【発明者】
【氏名】アレハンドラ アンギアノ
(72)【発明者】
【氏名】ラファエル デ ルナ
【テーマコード(参考)】
3E066
3E096
【Fターム(参考)】
3E066AA03
3E066AA33
3E066AA44
3E066CA01
3E066CA03
3E066CA06
3E066CA11
3E066FA13
3E066HA04
3E066JA03
3E066KA20
3E066MA01
3E066NA41
3E096AA06
3E096BA30
3E096BB01
3E096CA03
3E096CA06
3E096CA19
3E096CB03
3E096CC01
3E096DA04
3E096DB01
3E096DB06
3E096DC02
3E096FA09
3E096FA10
3E096GA11
(57)【要約】
【課題】ハニカム構造体の擦損を抑制する。
【解決手段】ハニカム構造体用梱包材は、保持部材10と保持部材10を被覆する合成樹脂製の被覆部材20とを備え、底面15と周面14とから構成されている凹部13にハニカム構造体を保持する。凹部13は、保持部材10に設けられる保持凹部と、被覆部材20に設けられる被覆凹部とを有し、被覆凹部は、保持凹部に面接触した状態で密着している密着部23と、被覆部材20が折れ曲がって皺状に形成されている皺状部24とを有している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保持部材と前記保持部材を被覆する合成樹脂製の被覆部材とを備え、底面と周面とから構成されている凹部にハニカム構造体を保持するハニカム構造体用梱包材であって、
前記凹部は、前記保持部材に設けられる保持凹部と、前記被覆部材に設けられる被覆凹部とを有し、
前記被覆凹部は、前記保持凹部に面接触した状態で密着している密着部と、前記被覆部材が折れ曲がって皺状に形成されている皺状部とを有していることを特徴とするハニカム構造体用梱包材。
【請求項2】
前記皺状部は、前記被覆凹部の周面から底面にかけて延びるように形成されている請求項1に記載のハニカム構造体用梱包材。
【請求項3】
前記被覆部材は密封された袋状であり、前記被覆部材の内部に前記保持部材が収容されており、前記被覆部材は、内部が大気圧よりも減圧された状態である請求項1又は請求項2に記載のハニカム構造体用梱包材。
【請求項4】
保持部材と前記保持部材を被覆する合成樹脂製の被覆部材とを備え、底面と周面とから構成されている凹部を有し、前記凹部は、前記保持部材に設けられる保持凹部と、前記被覆部材に設けられる被覆凹部とを有し、前記被覆凹部は、前記保持凹部に面接触した状態で密着している密着部と、前記被覆部材が折れ曲がって皺状に形成されている皺状部とを有しているハニカム構造体用梱包材の製造方法であって、
前記保持部材を袋状の前記被覆部材の内部に収容し、前記保持凹部に、前記被覆部材の外側から柱状の治具を仮置きした状態で、前記被覆部材の内部を脱気し、前記被覆部材の開口を封止することを特徴とするハニカム構造体用梱包材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハニカム構造体を梱包する際に用いられるハニカム構造体用梱包材及びハニカム構造体用梱包材の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたハニカム構造体用梱包材は、凹部にハニカム構造体を保持するものであって、保持部材と、この保持部材を被覆する合成樹脂製の被覆部材とを備えている。凹部を構成する、保持部材の保持凹部と被覆部材の被覆凹部との間には気体層が形成されている。ハニカム構造体は、被覆部材の被覆凹部に載置されつつ、気体層を介して保持部材の保持凹部に保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5180835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
梱包材に梱包されたハニカム構造体が輸送中の振動によって擦損することがある。この擦損は、ハニカム構造体が梱包材の凹部に対して回動し、その回動に伴って梱包材との間で摩擦が生じることが要因であると判明した。本発明は、梱包されたハニカム構造体の擦損を抑制することができるハニカム構造体用梱包材及びハニカム構造体用梱包材の製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためのハニカム構造体用梱包材は、保持部材と前記保持部材を被覆する合成樹脂製の被覆部材とを備え、底面と周面とから構成されている凹部にハニカム構造体を保持するハニカム構造体用梱包材であって、前記凹部は、前記保持部材に設けられる保持凹部と、前記被覆部材に設けられる被覆凹部とを有し、前記被覆凹部は、前記保持凹部に面接触した状態で密着している密着部と、前記被覆部材が折れ曲がって皺状に形成されている皺状部とを有していることを要旨とする。
【0006】
この構成によれば、凹部に保持されたハニカム構造体は、被覆凹部に形成されている皺状部に接触する。また、密着部は、保持凹部に面接触した状態であるため、皺状部の位置が変動し難くなる。これら皺状部と密着部の構成によって、凹部に保持されたハニカム構造体の回動を好適に抑制する。したがって、ハニカム構造体の擦損を抑制することができる。さらには、梱包材側の損傷も抑制することができるため、保持部材を繰り返し使用することが可能となり、地球環境の面でも有用である。
【0007】
上記ハニカム構造体用梱包材について、前記皺状部は、前記被覆凹部の周面から底面にかけて延びるように形成されていることが好ましい。この構成によれば、被覆凹部の周面と底面との境界である隅部に皺状部が形成されていることとなり、ハニカム構造体の回動を抑制して保持する構成としては好適となる。
【0008】
上記ハニカム構造体用梱包材について、前記被覆部材は密封された袋状であり、前記被覆部材の内部に前記保持部材が収容されており、前記被覆部材は、内部が大気圧よりも減圧された状態であることが好ましい。この構成によれば、皺状部は、凹部の内域に突出していて、その形成位置は不特定で様々であり、また、突出高さも様々である。したがって、ハニカム構造体に対する接触位置、接触態様に変化を与えることができる。したがって、被覆凹部における密着部と皺状部との形成位置、形成態様を好適なものとすることができる。さらに、被覆部材が袋状であるため、被覆部材のみを容易に交換でき、保持部材の繰り返し利用がしやすくなる。
【0009】
上記課題を解決するためのハニカム構造体用梱包材の製造方法は、保持部材と前記保持部材を被覆する合成樹脂製の被覆部材とを備え、底面と周面とから構成されている凹部を有し、前記凹部は、前記保持部材に設けられる保持凹部と、前記被覆部材に設けられる被覆凹部とを有し、前記被覆凹部は、前記保持凹部に面接触した状態で密着している密着部と、前記被覆部材が折れ曲がって皺状に形成されている皺状部とを有しているハニカム構造体用梱包材の製造方法であって、前記保持部材を袋状の前記被覆部材の内部に収容し、前記保持凹部に、前記被覆部材の外側から柱状の治具を仮置きした状態で、前記被覆部材の内部を脱気し、前記被覆部材の開口を封止することを要旨とする。
【0010】
この構成によれば、被覆凹部が、保持凹部に面接触した状態で密着している密着部と、被覆部材が折れ曲がって皺状に形成されている皺状部とを有するハニカム構造体用梱包材を製造することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の梱包部材によれば、ハニカム構造体の擦損を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ハニカム構造体用梱包材の斜視図。
図2図1の2−2線断面図。
図3】凹部の拡大図。
図4】ハニカム構造体用梱包材の製造方法の説明図。
図5】ハニカム構造体用梱包材の製造方法の説明図。
図6】ハニカム構造体用梱包材を用いた梱包方法の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ハニカム構造体用梱包材の一実施形態を説明する。
図1に示すように、ハニカム構造体用梱包材は、ハニカム構造体50を保持する保持部材10と、保持部材10を被覆する被覆部材20とを備えている。保持部材10は略箱状に形成され、長方形板状をなす天板11と天板11の縁部から鉛直下方に延びる四角板状の4つの側板12とを有する。天板11には5つの保持凹部13が形成されている。保持凹部13は、天面から鉛直下方に延びる円筒状の保持周面14を有している。保持凹部13は、保持周面14の下端部に結合されている円盤状の保持底面15を有している。保持周面14は、天面から保持底面15に向かうにつれて径が徐々に小さくなるテーパ面である。保持周面14の高さは、側板12の高さとほぼ同じである。
【0014】
保持部材10は、保持凹部13を含め、一体成形品として構成され、保持部材10の材質は、公知の保持部材10に用いられる材料を用いることができる。たとえば、合成樹脂、ダンボール、木材、金属等が挙げられる。合成樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリアミド、発泡スチロール、ABS樹脂等が挙げられる。その中でも、ポリプロピレンは軽量で且つ強度が高いため好ましい。
【0015】
図1に示すように、被覆部材20は、袋状をなしており、保持部材10を収容することによって全体を被覆している。被覆部材20内は大気圧よりも減圧された状態にあり、その状態を維持すべく一端側に封止部21が形成されている。
【0016】
図2に示すように、被覆部材20は、保持部材10の保持凹部13を被覆する被覆凹部22を有する。被覆凹部22は、保持凹部13の保持周面14及び保持底面15に密着する密着部23を有している。被覆凹部22は、被覆部材20が折れ曲がって皺状に形成されている皺状部24を有している。皺状部24は、保持凹部13の保持周面14及び保持底面15に対応した位置に形成され、その周囲には密着部23が形成されている。図3に示すように、皺状部24は、複数本形成されていて、その形成長さは、長短様々であり、延びる方向も様々である。一部の皺状部24は、保持周面14から保持底面15に到るまで延びるように形成されている。皺状部24の形成高さは、高低様々であり、1本の皺においてもその高さは形成方向に沿って変化している。
【0017】
被覆部材20は、合成樹脂製であり、被覆部材20として用いられる公知の材料を用いることができる。被覆部材20の材質としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。その中でも、ポリエチレンは、柔軟性を有する袋状にすることが容易であるため好ましい。なお、ハニカム構造体50の材質は特に限定されるものではなく、公知のハニカム構造体50に用いられる材料を用いることができる。たとえば、セラミックや金属が挙げられる。
【0018】
本実施形態のハニカム構造体用梱包材の製造方法について説明する。
図4に示すように、被覆部材20は、一端側が開口された袋状の状態にあり、その開口から被覆部材20の内部に保持部材10を入れて収容する。図5に示すように、収容するハニカム構造体とほぼ同じ直径をもつ円柱状の治具30を被覆部材20の外側から保持凹部13に進入するように仮置きする。このとき、治具30が保持凹部13へ進入するにしたがって被覆部材20の位置が変動する。治具30が保持凹部13に進入したら、この状態のまま、被覆部材20の内部を公知のバキュームポンプ付き熱圧着機40で減圧する。被覆部材20の内部が減圧されると、密着部23と皺状部24とを有する被覆凹部22が形成される。そして、この減圧した状態のまま、被覆部材20の開口を熱圧着して封止する。
【0019】
被覆部材20の大きさは任意に変更可能であるが、被覆部材20の内部を減圧した際に、保持凹部13の保持周面14及び保持底面15に対応して被覆凹部22に密着部23及び皺状部24が形成されるような大きさが必要である。保持部材10に対する大きさが大きいほど、被覆凹部22の皺状部24の突出長さが長く、また、突出高さが高くなりやすい。治具30は、ハニカム構造体50と同様の形状であることが好ましい。
【0020】
本実施形態のハニカム構造体用梱包材を用いたハニカム構造体の梱包方法について説明する。
図6に示すように、第1のハニカム構造体用梱包材について、その凹部が上方に開口するように配置する。この凹部にハニカム構造体50の一端側が収容されるように各凹部にハニカム構造体50をそれぞれ載置する。このとき、ハニカム構造体50の一端側は、被覆凹部22の密着部23及び皺状部24によって保持される。次に、第2のハニカム構造体用梱包材の凹部が下方に開口するように配置し、この凹部にハニカム構造体50の他端側が収容されるように被せる。このとき、ハニカム構造体50の他端側は、被覆凹部22の密着部23及び皺状部24によって保持される。これにより、ハニカム構造体50は、両側の端部が第1及び第2のハニカム構造体用梱包材で保持された状態となる。この状態で、箱体60の内部に収納することにより、ハニカム構造体50を梱包体70に梱包することができる。
【0021】
本実施形態のハニカム構造体用梱包材の作用効果を説明する。
(1)被覆凹部は、保持凹部に面接触した状態で密着している密着部と、被覆部材が折れ曲がって皺状に形成されている皺状部とを有している。皺状部がハニカム構造体に接触するとともに、密着部によって皺状部の位置の変動が抑制されていることにより、ハニカム構造体の回動が好適に抑制される。したがって、ハニカム構造体と梱包材との摩擦による擦損を抑制することができる。
【0022】
(2)皺状部は、被覆凹部の周面から底面にかけて延びるように形成されている。これにより、被覆凹部の周面と底面との境界である隅部に皺状部が形成されることとなる。隅部は、被覆凹部の周面とハニカム構造体との距離が最も短くなる箇所であるため、隅部に皺状部を形成することによって、ハニカム構造体の回動を好適に抑制することができる。したがって、ハニカム構造体と梱包材との摩擦による擦損を抑制することができる。
【0023】
(3)被覆部材は密封された袋状であり、袋状の被覆部材の内部に保持部材が収容されており、被覆部材は、内部が大気圧よりも減圧された状態である。皺状部は、凹部の内域に突出していて、その形成位置は不特定で様々であり、また、突出高さも様々である。したがって、ハニカム構造体に対する接触位置、接触態様に変化を与えることができる。これにより、被覆凹部における密着部と皺状部との形成位置、形成態様を好適なものとすることができるため、ハニカム構造体の回動を好適に抑制することができる。したがって、ハニカム構造体と梱包材との摩擦による擦損を抑制することができる。また、袋状の被覆部材の内部に保持部材が収容されていることによって、保持部材を保護することも可能になる。
【0024】
(4)ハニカム構造体用梱包材の製造方法は、保持部材を袋状の被覆部材の内部に収容し、保持凹部に、被覆部材の外側から柱状の治具を仮置きした状態で、被覆部材の内部を脱気し、被覆部材の開口を封止している。被覆部材の内部を脱気することによって、密着部と皺状部とを同時に形成することができる。したがって、効率良く密着部と皺状部とを形成することができる。
【0025】
本実施形態は、次のように変更して実施することも可能である。また、上記実施形態の構成や以下の変更例に示す構成を適宜組み合わせて実施することも可能である。
・皺状部は、被覆凹部の周面から底面にかけて延びるように形成されていなくてもよく、被覆凹部の周面又は底面にそれぞれ分かれて形成されていてもよい。梱包材を製造する際に用いる治具の直径を調整することによって、被覆凹部の底面に皺状部を形成しないようにすることもできる。
【0026】
・保持凹部の保持周面及び保持底面の形状は特に限定されない。ハニカム構造体の断面形状に合わせて、たとえば、楕円形状、略三角形状、略四角形状等にすることも可能である。ハニカム構造体の断面形状が円形以外であると凹部内でハニカム構造体が回動することはないが、輸送中の振動による擦損を抑制することができる。
【0027】
・保持底面は、平面状に形成されていなくてもよく、保持底面の中心部側に凸部が設けられていてもよい。保持底面の中心部側に凸部が設けられていることにより、ハニカム構造体の端面の外周部側が、被覆凹部を介して保持底面に接触することを抑制することができる。
【0028】
・保持凹部の個数は5個に限定されない。保持部材に保持するハニカム構造体の個数に合わせて、適宜選択することができる。
・保持部材は、一体成形品として構成されたものに限定されない。複数の部材を組み合わせて天板と側板とを構成したものでもよい。また、保持部材は、天板と側板のみで構成されたものに限定されず、天板と側板に加えて、底板が形成された中空箱状に構成されていてもよいし、中実の板状部材で構成されていてもよい。
【0029】
・被覆部材の形状は袋状に限定されない。たとえば、両端が開口した筒状の被覆部材を用いることもできる。この場合、内部に保持部材を収容した後、一端側の開口部を封止し、被覆部材の内部を減圧した状態で他端側の開口部を封止してもよい。また、シート状の被覆部材を保持部材に設置して、被覆部材の外周を保持部材に接合させた状態で、被覆部材と保持部材の間を減圧してもよい。
【0030】
・被覆部材の密着部と皺状部とは、被覆部材の内部が大気圧よりも減圧された状態で封止されることによって形成されたものに限定されない。たとえば、保持部材と被覆部材の少なくともいずれか一方に接着剤を塗布した後、両者を接着させることによって形成することができる。または、保持部材と被覆部材に帯電性の材料を用い、両者を静電気によって貼り合せることによって形成することができる。また、被覆部材を袋状の熱収縮性フィルムとし、この熱収縮性フィルムを加熱することで被覆凹部に密着部及び皺状部を形成するようにしてもよい。
【0031】
・袋状の被覆部材に封止部を形成する方法は熱圧着に限定されない。たとえば、開口を接着剤やテープで封止してもよいし、凹凸係合するチャックを用いてもよい。
・ハニカム構造体を梱包する際、本実施形態の梱包材は、ハニカム構造体のどちらか一方側の端部のみに用いてもよい。ハニカム構造体の下側の梱包材は、ハニカム構造体の荷重がかかるため、擦損が起こり易い。したがって、下側の梱包材に本実施形態の梱包材を用いることが好ましい。また、上側の梱包材は省略してもよい。その場合、ハニカム構造体の上側の端部と箱体との間に隙間が生じることがあるが、ハニカム構造体に公知のスペーサを配置することにより、隙間を無くすことができる。
【0032】
・梱包体は、箱体の内部にハニカム構造体が1段で収容された態様に限定されない。箱体の内部にハニカム構造体が2段以上積み重ねられていてもよい。ハニカム構造体を2段以上積み重ねる際は、たとえば、1段目のハニカム構造体の上側の端部に、凹部が上側となるように本実施形態の梱包材を載置し、この梱包材の凹部に2段目のハニカム構造体を保持してもよい。これを繰り返せばハニカム構造体を3段以上積み重ねることも可能になる。
【符号の説明】
【0033】
10…保持部材、13…保持凹部、20…被覆部材、22…被覆凹部、23…密着部、24…皺状部、50…ハニカム構造体
図1
図2
図3
図4
図5
図6