【解決手段】開示されたユーザ端末は、通信装置から所定の距離だけ離隔した位置における予想受信強度を含むビーコンを受信し、受信されたビーコンの受信強度を測定し、測定された受信強度及びビーコンに含まれた予想受信強度を比較し、測定された受信強度が予想受信強度よりも大きいか同一である場合、通信装置に接続リクエストを送信する。
前記予想受信強度は、前記通信装置における送信電力、アンテナ利益、ケーブル損失、及び前記所定の距離に対する経路損失に基づいて決定される、請求項1に記載の通信方法。
前記測定された受信強度と前記予想受信強度とを比較するステップは、前記ユーザ端末におけるアンテナ利益及びケーブル損失に基づいて前記予想受信強度を補正し、前記補正された予想受信強度を前記測定された受信強度と比較する、請求項1に記載の通信方法。
前記測定された受信強度が前記予想受信強度よりも小さい場合、前記通信装置から次のフレームを受信し、前記受信された次のフレームの受信強度を測定し、前記測定された次のフレームの受信強度と前記次のフレームに含まれた予想受信強度とを比較するステップをさらに含む、請求項1に記載の通信方法。
前記接続リクエストが前記通信装置に送信されることにより設定された前記通信装置と前記ユーザ端末との間の接続は、前記通信装置が前記ビーコンに含まれたATP(Association Timeout Period)の間の前記ユーザ端末からいずれの信号も受信できない場合に終了する、請求項1に記載の通信方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ユーザ端末に対するユーザの別途の操作がなくても、通信装置の接続許容範囲内でユーザ端末を有するだけでも通信装置とユーザ端末との間の接続設定(association establishment)を簡単に行うことにある。
【0006】
本発明の目的は、ユーザがユーザ端末を接続させようとするアクセスポイント(AP)やキオスクなどの通信装置を選択する一連の操作なしに、ユーザ端末を該当の通信装置にアクセスするよう移動させるタッチアクションだけでも通信装置との接続を容易に行うことにある。
【0007】
本発明の目的は、近接距離通信で接続設定及び終了をユーザが介入することなく実行することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態に係るユーザ端末が行う通信方法は、通信装置から所定の距離だけ離隔した位置における予想受信強度を含むビーコンを受信するステップと、前記受信されたビーコンの受信強度を測定し、前記測定された受信強度と前記ビーコンに含まれた予想受信強度とを比較するステップと、前記測定された受信強度が前記予想受信強度よりも大きいか同一である場合、前記通信装置に接続リクエストを送信するステップとを含む。
【0009】
一実施形態に係る通信方法において、前記予想受信強度は、前記通信装置から送信されたビーコンの送信強度及び前記所定の距離に対する経路損失に基づいて決定されてもよい。
【0010】
一実施形態に係る通信方法において、前記予想受信強度は、前記通信装置における送信電力、アンテナ利益、ケーブル損失、及び前記所定の距離に対する経路損失に基づいて決定されてもよい。
【0011】
一実施形態に係る通信方法において、前記測定された受信強度と前記予想受信強度とを比較するステップは、前記ユーザ端末におけるアンテナ利益及びケーブル損失に基づいて前記予想受信強度を補正し、前記補正された予想受信強度を前記測定された受信強度と比較してもよい。
【0012】
一実施形態に係る通信方法は、前記測定された受信強度が前記予想受信強度よりも小さい場合、前記通信装置から次のフレームを受信し、前記受信された次のフレームの受信強度を測定し、前記測定された次のフレームの受信強度と前記次のフレームに含まれた予想受信強度とを比較するステップとをさらに含んでもよい。
【0013】
一実施形態に係る通信方法において、前記測定された受信強度は、前記ユーザ端末に受信されたビーコンのRSSI(Received Signal Strength Indicator)を含み、前記予想受信強度は、前記通信装置から所定の距離だけ離隔した位置で受信されたビーコンのExpected RSSIを含んでもよい。
【0014】
一実施形態に係る通信方法において、前記予想受信強度は、前記ビーコンで1dBのresolutionに+30dBmから−226dBmの間の値を含んでもよい。
【0015】
一実施形態に係る通信方法において、前記接続リクエストが前記通信装置に送信されることで設定された前記通信装置と前記ユーザ端末との間の接続は、前記通信装置が前記ビーコンに含まれたATPの間の前記ユーザ端末からいずれの信号も受信することができない場合に終了し得る。
【0016】
一実施形態に係る通信装置が行う通信方法は、前記通信装置から所定の距離だけ離隔した位置における予想受信強度を含むビーコンをユーザ端末に送信するステップと、前記ユーザ端末から受信された接続リクエストに基づいて前記ユーザ端末と接続を樹立するステップとを含み、前記接続リクエストは、前記ユーザ端末に受信されたビーコンの受信強度と前記ビーコンに含まれた予想受信強度との間の比較結果に基づいて前記ユーザ端末から前記通信装置に送信される。
【0017】
一実施形態に係る通信方法において、前記接続リクエストは、前記ユーザ端末に受信されたビーコンの受信強度が前記ビーコンに含まれた予想受信強度よりも大きいか同一である場合、前記ユーザ端末から前記通信装置に送信されてもよい。
【0018】
一実施形態に係る通信方法において、前記接続リクエストは、前記ユーザ端末におけるアンテナ利益及びケーブル損失に基づいて補正された予想受信強度を前記ユーザ端末に受信されたビーコンの受信強度と比較した結果に基づいて前記ユーザ端末から前記通信装置に送信されてもよい。
【0019】
一実施形態に係る通信方法において、前記予想受信強度は、前記通信装置から送信されたビーコンの送信強度及び前記所定の距離に対する経路損失に基づいて決定されてもよい。
【0020】
一実施形態に係る通信方法で前記予想受信強度は、前記通信装置における送信電力、アンテナ利益、ケーブル損失、及び前記通信装置と前記所定の距離に対する経路損失に基づいて決定されてもよい。
【0021】
一実施形態に係る通信方法は、前記ビーコンに含まれたATP間に前記ユーザ端末からいずれの信号も受信することができない場合、前記ユーザ端末との接続を解除するステップをさらに含んでもよい。
【0022】
一実施形態に係る通信装置と通信を行うユーザ端末は、前記通信装置から所定の距離だけ離隔した位置における予想受信強度を含むビーコンを受信する通信部と、前記受信されたビーコンの受信強度を測定し、前記測定された受信強度と前記ビーコンに含まれた予想受信強度との間の比較結果に基づいて前記通信装置に接続リクエストを送信するか否かを決定するプロセッサをと含み、前記接続リクエストは、前記測定されたビーコンの受信強度が前記ビーコンに含まれた予想受信強度よりも大きいか同一である場合に前記通信装置に送信される。
【0023】
一実施形態に係る前記予想受信強度は、前記通信装置から送信されたビーコンの送信強度及び前記所定の距離に対する経路損失に基づいて前記通信装置によって決定されてもよい。
【0024】
一実施形態に係るユーザ端末において前記プロセッサは、前記ユーザ端末におけるアンテナ利益及びケーブル損失に基づいて前記予想受信強度を補正し、前記補正された予想受信強度を前記測定された受信強度と比較してもよい。
【0025】
一実施形態に係るユーザ端末において、前記プロセッサは、前記測定された受信強度が前記予想受信強度よりも小さい場合、前記通信装置から受信された次のフレームの受信強度を測定し、前記測定された次のフレームの受信強度と前記次のフレームに含まれた予想受信強度とを比較してもよい。
【0026】
一実施形態に係るユーザ端末と通信を行う通信装置は、前記ユーザ端末にビーコンを送信する通信部と、前記ビーコンに通信装置から所定の距離だけ離隔した位置における予想受信強度を含ませ、前記ユーザ端末から受信された接続リクエストに基づいて前記ユーザ端末と接続を樹立するプロセッサとを含み、前記接続リクエストは、前記ユーザ端末に受信されたビーコンの受信強度が前記ビーコンに含まれた予想受信強度よりも大きいか同一である場合、前記ユーザ端末から前記通信装置に送信される。
【発明の効果】
【0027】
本発明によると、ユーザ端末に対するユーザの別途の操作がなくても、通信装置の接続許容範囲内でユーザ端末を有するだけでも通信装置とユーザ端末との間の接続設定を簡単に行うことができる。
【0028】
本発明によると、ユーザがユーザ端末を接続させようとするアクセスポイントやキオスクなどの通信装置を選択する一連の操作なしに、ユーザ端末を該当の通信装置に近接するよう移動させるタッチアクションだけでも通信装置との接続を容易に行うことができる。
【0029】
本発明によると、近接距離通信で接続設定及び終了をユーザが介入することなく実行することができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
実施形態に対する特定の構造的又は機能的な説明は単に例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されて実施され得る。したがって、実施形態は、特定の開示形態に限定されるのではなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物、又は代替物を含む。
【0032】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることができるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0033】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結されて」いると言及された場合、その次の構成要素に直接的に連結されてもよく、又は中間に他の構成要素が存在することもあり得ると理解されなければならない。
【0034】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0035】
異なる定義さがれない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0036】
下記で説明される実施形態は通信を行うために用いられる。実施形態は、スマートフォン、ウェアラブル装置、モバイル機器、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマート家電機器、キオスク(kiosk)、知能型自動車などの様々な形態の製品に実現される。例えば、実施形態は、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブル装置などで通信を行うために適用され得る。以下、実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0037】
図1は、一実施形態により通信を行う通信装置とユーザ端末との間の関係を説明するための図である。
【0038】
図1を参照すると、通信装置110及び通信装置110から様々な距離に位置するユーザ端末120−1、120−2、120−3が図示されている。
【0039】
通信装置110は、周辺に位置するユーザ端末120−1、120−2、120−3とデータをやり取りできる装置として、例えば、HRCP PNC(High Rate Close Proximity Coordinator)、PPC(Point−to−Point Coordinator)装置、キオスク、支払い端末、チケットゲート、アクセスポイント(AP)などを含んでもよい。一実施形態に係る通信装置110は、P2P(peer to peer)通信を用いて周辺に位置するユーザ端末と通信を行う。
【0040】
ここで、通信装置110は、通信可能範囲111及び接続許容範囲112を有し得る。通信可能範囲111は、通信装置110から送信されたビーコンが有効にユーザ端末に受信されることができる範囲、あるいは物理的に通信装置110とユーザ端末が通信ができる範囲を意味し、例えば、通信装置110から最大10cm距離に離隔した領域を含むように設定されてもよい。通信装置110は、通信可能範囲111とは別に接続許容範囲112を有するが、ここで、接続許容範囲112は、通信装置110への通信接続設定の開始が許容される範囲を意味し、通信可能範囲111よりも狭い範囲を有する。接続許容範囲112は通信装置110で設定され、例えば、通信装置110から最大1cm距離に離隔した領域を含むように設定されてもよい。ユーザ端末は、接続許容範囲112内だけで接続設定を開始し、接続が設定された後には通信可能範囲111内で通信を行うことができる。
【0041】
ユーザ端末120−1、120−2、120−3は、無線通信を用いて通信装置110とデータをやり取りできる端末として、例えば、スマートフォン、ウェアラブル装置、モバイル機器、タブレットコンピュータなどを含んでもよい。ユーザ端末120−1、120−2、120−3は、通信装置110から離隔した距離に基づいて通信装置110との通信が許容される。
【0042】
図1において、ユーザ端末120−1、120−2、120−3が通信装置110に近づくにつれてユーザ端末120−1、120−2、120−3と通信装置110との間の通信接続が設定される過程を仮定して説明する。
【0043】
図1に示すユーザ端末120−1は、通信可能範囲111を離脱して位置する端末であって、通信装置110からのビーコンを有効に受信できない。これにより、ユーザ端末120−1は通信装置110と通信を行うことができない。
【0044】
ユーザ端末120−2は、通信可能範囲111内に位置する端末であって、通信装置110からビーコンを有効に受信できる。ただし、ユーザ端末120−2が接続許容範囲112内に位置しないため、ユーザ端末120−2及び通信装置110間の通信接続は許容されない。
【0045】
ユーザ端末120−3は、通信可能範囲111内に位置する端末であって、通信装置110からビーコンを有効に受信できる。また、ユーザ端末120−3は接続許容範囲112内にも位置するため、ユーザ端末120−3及び通信装置110間の通信接続が許容される。
【0046】
通信可能範囲111だけではなく、接続許容範囲112内に位置するユーザ端末120−3についてのみ通信接続を許容するため、通信装置110はビーコンに接続トリガー閾値情報を含ませて周辺に位置するユーザ端末120−1、120−2、120−3に送信することができる。具体的に、通信装置110は、接続許容範囲112の境界で受信されるビーコンの予想受信強度を接続トリガー閾値情報としてビーコンに含ませて送信し得る。
【0047】
ユーザ端末120−1、120−2、120−3は、通信装置110から送信されたビーコンの受信強度を測定し、測定された受信強度とビーコンに含まれた予想受信強度とを比較することによって、該当のユーザ端末120−1、120−2、120−3が接続許容範囲112内に位置するか否かを決定することができる。もし、該当ユーザ端末120−1、120−2、120−3が接続許容範囲112内に位置すると判断された場合、ユーザ端末120−1、120−2、120−3は、通信装置110に接続リクエストを送信することによって、通信装置110との接続をトリガーできる。
【0048】
このような接続方式をタッチアクションと称し、接続許容範囲112の距離をタッチアクション制限距離と称する。
【0049】
ユーザ端末120−1、120−2、120−3と通信装置110との間の接続設定(association establishment)が実行される過程について
図2を参照して詳しく後述する。
【0050】
図2は、一実施形態に係る通信方法を示す図である。
【0051】
図2を参照すると、通信装置110及びユーザ端末120で実行される通信方法が図示されている。具体的に、通信装置110及びユーザ端末120のそれぞれは通信部とプロセッサを含んでもよい。
【0052】
ステップS201において、通信装置110は、通信装置110から所定の距離だけ離隔した位置における予想受信強度を決定する。ここで、所定の距離は、
図1に示す通信装置110から接続許容範囲112の境界までの距離を意味し、通信装置110から所定の距離だけ離隔した位置は、
図1に示す接続許容範囲112の境界を意味する。ここで、通信装置110で決定された予想受信強度は、予想RSSI(Expected received signal strength indicator)値に決定され得る。
【0053】
例えば、通信装置110は、通信装置110から送信されるビーコンの送信強度及び所定の距離に対する経路損失に基づいて予想受信強度を決定してもよい。又は、通信装置110は、通信装置110から所定の距離だけ離隔した位置のユーザ端末120で検出されるビーコンの受信強度を試験的に測定し、実際、試験的に測定された値を予想受信強度として決定してもよい。以下では、予想受信強度が通信装置110から送信されたビーコンの送信強度及び所定の距離に対する経路損失に基づいて決定される例示を基準にして説明するが、このような説明が試験的な測定された値を予想受信強度に決定する例示を排除することはない。
【0054】
ステップS202において、通信装置110は、予想受信強度をビーコンに含ませてユーザ端末120に送信する。ここで、通信装置110は、予想受信強度が含まれたビーコンを一定の周期に送信する。
【0055】
ステップS203において、ユーザ端末120は、通信装置110から受信したビーコンの受信強度を測定する。例えば、ユーザ端末120は、受信したビーコンのRSSI値を受信強度として測定する。
【0056】
ステップS204において、ユーザ端末120は、測定された受信強度及びビーコンに含まれた予想受信強度を比較する。ユーザ端末120は、測定された受信強度が予想受信強度よりも大きいか否かを判断する。もし、ユーザ端末120の位置が通信装置110の接続許容範囲内に位置しない場合、該当ユーザ端末120で測定されたビーコンの受信強度は予想受信強度よりも小さくなる。このように測定された受信強度が予想受信強度よりも小さい場合、ユーザ端末120は、通信装置110の接続許容範囲内に位置しないと判断し、通信装置110から次のビーコンが受信されるまで待機する。通信装置110から次のビーコンが受信されれば、ユーザ端末120は、ステップS203及びステップS204を繰り返し行う。
【0057】
もし、測定された受信強度が予想受信強度よりも大きいか同一である場合、ステップS205において、ユーザ端末120は、通信装置110に接続リクエストを送信する。通信装置110の接続許容範囲内に位置するユーザ端末120で測定されたビーコンの受信強度は予想受信強度よりも大きくなり、ここで、ユーザ端末120は、通信装置110に接続リクエストを送信することによって通信装置110との接続をトリガーすることができる。
【0058】
ステップS206において、通信装置110は、ユーザ端末120から送信された接続リクエストに応答してユーザ端末120に接続応答を送信する。又は、通信装置110は、ユーザ端末120から送信された接続リクエストに応答して、ユーザ端末120に接続リクエストに対するACK(acknowledgement)を送信してもよい。
【0059】
前述した通信方法によって、ユーザ端末120が通信装置110の通信可能範囲内に位置してビーコンを有効に受信するとしても、通信装置110に接続がリクエストされず、ユーザ端末120が通信装置110の接続許容範囲内に位置する場合のみ通信装置110への接続がリクエストされる。すなわち、通信装置110と通信装置110の接続許容範囲内に位置するユーザ端末120間の接続設定が実行される。
【0060】
通信装置110とユーザ端末120との間の接続設定が実行された場合、ユーザ端末120が接続許容範囲を離脱しても通信可能範囲内に位置すれば、通信装置110とユーザ端末120との間の接続設定が保持される。しかし、通信装置110とユーザ端末120との間の接続設定が実行されても、該当ユーザ端末120が通信可能範囲を離脱すれば、通信装置110とユーザ端末120との間の接続設定が終了する。
【0061】
図3は、一実施形態によりユーザ端末が通信装置にアクセスすることにより通信装置とユーザ端末との間の通信設定が実行される過程を説明するための図である。
【0062】
図3を参照すると、通信装置110を基準として様々な距離に位置するユーザ端末120−1、120−2、120−3が示されている。
【0063】
ユーザ端末120−1は、通信装置110を中心に設定された通信可能範囲を離脱する位置する端末を示し、この場合にユーザ端末120−1は、通信装置110からビーコンを有効に受信できない。したがって、通信装置110及びユーザ端末120−1間の接続設定は実行されない。
【0064】
ユーザ端末120−2は、ユーザ端末120−1が通信装置110にアクセスすることにより通信可能範囲内に位置する端末を示す。しかし、ユーザ端末120−2は依然として接続許容範囲内に位置しない。この場合、ユーザ端末120−2は、通信装置110からビーコンを有効に受信でき、受信されたビーコンの受信強度を測定する。ユーザ端末120−2は、測定された受信強度とビーコンに含まれた予想受信強度とを比較し、測定された受信強度が予想受信強度よりも小さいと判断する。ユーザ端末120−2は、測定された受信強度が予想受信強度よりも小さいと判断されることにより、通信装置110から次のビーコンが受信されるまで待機する。
【0065】
ユーザ端末120−3は、ユーザ端末120−2が通信装置110にもっとアクセスするにつれて接続許容範囲の境界又は接続許容範囲内に位置する端末を示す。この場合、ユーザ端末120−3は、通信装置110からビーコンを有効に受信し、受信されたビーコンの受信強度を測定する。ユーザ端末120−3は、測定された受信強度とビーコンに含まれた予想受信強度とを比較し、測定された受信強度が予想受信強度よりも大きいか同一であると判断する。ユーザ端末120−3は、測定された受信強度が予想受信強度よりも大きいか同一であると判断されることにより、通信装置110に接続リクエストを送信することができる。
【0066】
通信装置110は、ユーザ端末120−3からの接続リクエストに応答してユーザ端末120−3に接続応答を送信し、これによって、通信装置110及びユーザ端末120−3間の接続設定を実行することができる。
【0067】
図4は、一実施形態により通信装置で決定された予想受信強度がユーザ端末で補正される過程を説明するための図である。
【0068】
図4を参照すると、通信装置110とユーザ端末120が示されている。
【0069】
通信装置110は、通信装置110における送信電力(TX power)
【数1】
アンテナ利益
【数2】
ケーブル損失
【数3】
を用いてEIRP(Effective Isotropically Radiated Power)を決定する。ここで、送信電力
【数4】
は、通信装置110のRF端から出力されるビーコンの電力を意味する。そして、通信装置110は、EIRPから所定の距離に対する経路損失
【数5】
を引き出すことによって予想受信強度
【数6】
を算出する。経路損失
【数7】
は、ビーコンの送信距離に応じて発生する損失を意味し、所定の距離が増加するほど該当の送信距離に対する経路損失
【数8】
も共に増加する。
【0070】
整理すると、通信装置110では、予想受信強度
【数9】
を下記の数式(1)のように算出することができる。
【0072】
すなわち、通信装置110は、送信電力
【数11】
アンテナ利益
【数12】
ケーブル損失
【数13】
経路損失
【数14】
に基づいて予想受信強度
【数15】
を決定する。
【0073】
ユーザ端末120ではビーコンを受信し、受信したビーコンの受信強度
【数16】
を測定する。ここで、ユーザ端末120で測定されたビーコンの受信強度
【数17】
は、ユーザ端末120におけるアンテナ利益
【数18】
ケーブル損失
【数19】
が含まれて測定された結果である。したがって、測定されたビーコンの受信強度とビーコンに含まれた予想受信強度とを比較するとき、ユーザ端末120におけるアンテナ利益
【数20】
ケーブル損失
【数21】
を考慮しなければならない。
【0074】
ユーザ端末120は、ユーザ端末120におけるアンテナ利益
【数22】
ケーブル損失
【数23】
を考慮してビーコンに含まれた予想受信強度を補正する。具体的に、ユーザ端末120は予想受信強度でアンテナ利益
【数24】
を加えてケーブル損失
【数25】
を引き出すことによって、予想受信強度を補正することができる。
【0075】
そして、ユーザ端末120は、下記の数式(2)のように補正された予想受信強度を測定されたビーコンの受信強度
【数26】
と比較することができる。
【0077】
前述した方法により、ビーコンを受信したユーザ端末120が接続許容範囲内に位置するか否かに対する判断の正確度を向上させることができる。たとえ、補正された予想受信強度と測定されたビーコンの受信強度とを比較するとき、アンテナ利益又はケーブル損失などに誤差が存在し、フェージングチャネル(fading channel)による推定誤差が発生する可能性があるが、このような誤差が存在してもその影響は小さい。
【0078】
図5は、一実施形態により通信装置からユーザ端末に送信されるビーコンを説明するための図である。
【0079】
図5を参照すると、通信装置からユーザ端末に送信されるビーコン500が示されている。
【0080】
通信装置は、予想受信強度を示すExpected RSSI510をビーコン500に含ませて送信してもよい。例えば、Expected RSSI510は、1dBのresolutionを有し、+30〜−226dBmの範囲でビーコンに示すように設定され得る。
【0081】
Expected RSSI510がビーコン500に含まれてユーザ端末に送信される場合、ユーザ端末は、Expected RSSI510に基づいて接続リクエストの送信の有無を決定する。
【0082】
もし、ユーザ端末に送信されるビーコンのExpected RSSI510が特定値(例えば、「0」)を含む場合、該当ビーコンを受信したユーザ端末は、受信されたビーコンの受信強度に関係なく、常に接続リクエストを通信装置に送信するようにする。この場合、タッチアクションが不活性化されたと見なすことができる。ただし、この場合でも、ユーザ端末は通信装置の通信可能範囲内に位置しなければならない。
【0083】
また、ビーコン500には、Recommend ATP(Association Timeout Period)520が含まれてもよい。Recommend ATPは、通信装置で推薦されたATPの長さ値を含み、1msのresolutionを有し、0〜65535msの範囲を有する。一例として、ATPは0〜500msの値を有することが好ましい。Recommend ATPに対しては
図6を参照して後述する。
【0084】
図5に示すビーコン500では、Expected RSSI510が1octetを有し、Recommend ATP520が2octetを有するものと図示したが、これは一実施形態に過ぎず、実施形態がこれによって制限されることはない。
【0085】
追加的に、ビーコン500には、接続トリガー閾値情報に該当するExpected RSSI510だけではなく、断線閾値情報が含まれてもよい。断線閾値情報を用いてユーザ端末が通信装置から所定の第2距離よりも遠く位置すれば、ユーザ端末と通信装置との間の接続は終了する。
【0086】
例えば、通信装置は、ユーザ端末に送信されるデータフレーム又はackフレーム(例えば、通信装置とユーザ端末との間の接続設定が実行された後、通信装置で送信される第2ビーコン)に断線閾値情報を含ませて送信してもよい。該当のフレームを受信したユーザ端末は、該当のフレームの受信強度を測定し、測定されたフレームの受信強度と断線閾値情報に含まれた第2予想受信強度とを比較する。もし、測定されたフレームの受信強度が第2予想受信強度よりも小さい場合、ユーザ端末は、通信装置と所定の第2距離より遠く位置したと判断し、通信装置との接続を終了する。反対に、測定されたフレームの受信強度が第2予想受信強度よりも大きいか同一である場合、ユーザ端末は通信装置との接続を保持する。
【0087】
図6は、一実施形態により通信装置とユーザ端末との間の接続が終了する過程を説明するための図である。
【0088】
図6を参照すると、通信装置110の通信可能範囲内に位置するユーザ端末120−3及び通信不可範囲に移動したユーザ端末120−1が示されている。
【0089】
ユーザ端末120−3は、通信装置110の通信可能範囲内に位置する端末として、ユーザ端末120−3と通信装置110との間の接続は有効である。ここで、通信装置110からユーザ端末120−3に送信されるビーコンはATPを含んでもよい。ATPは、ユーザ端末120−3が通信装置110に接続されるとき通信装置110とユーザ端末120−3との間のネゴシエーションによって決定されてもよい。
【0090】
通信装置110は、ユーザ端末120−3からATPに指定された時間の間にいずれのデータが送信されない場合、該当ユーザ端末120−3との接続を終了する。一例として、ユーザ端末120−3が通信装置110から遠くなるにつれてユーザ端末120−1は通信不可範囲に位置することになり、この場合、ユーザ端末120−1は通信装置110にいずれのデータも送信することができず、通信装置110は、ATP間ユーザ端末120−1からのデータを受信しなければ、ユーザ端末120−1との通信を終了する。
【0091】
ユーザ端末120−1が通信不可範囲内に移動した場合に該当のユーザ端末120−1との接続を迅速に終了するためには、ATP値が小さくなければならない。もし、ATP値が十分小さくなくて通信不可範囲内に移動したユーザ端末120−1との通信が迅速に終了しなければ、ユーザ端末120−1が通信不可範囲に進入した後にも該当のユーザ端末120−1のセッションが持続し、このとき、他の端末が通信装置110との接続設定後に持続されるセッションを続けて利用するという弱点が発生する恐れがある。したがって、前述した弱点が発生しないように、ATP値は十分に小さくなければならない(例えば、0〜500msのATP値)。
【0092】
異なる一例として、通信可能範囲内に位置するユーザ端末120−3と通信装置110との間に相互交換されるフレームが一時的に存在しない場合があり、この場合もユーザ端末120−3と通信装置110は予め決定した時間の間に電力節減モードとして動作してもよい。しかし、ATPより長い時間の間に電力節減モードとして動作する場合、電力節減モード途中にユーザ端末120−3と通信装置110との間の接続が終了してしまう場合がある。これを防止するために、ATPの時間区間よりも電力節減モードの時間区間を短く設定しなければならない。ただし、ATPの時間区間が必要以上短く設定されれば、電力節減モードの時間区間がより短くなり、かえって電力節減の効率が減少することから、ATP値はこのような事項を考慮して設定しなければならない。
【0093】
すなわち、通信装置110及びユーザ端末120−3は電力節減モードとして動作してもATP値が満了する前に同時にウェイクアップ(wake up)しなければならない。ユーザ端末120−3は、ウェイクアップ後に通信装置110に送信すべきデータを送信したり、又は送信するデータがない場合、プローブリクエスト、ACKなどのフレームを送信してATPが満了することなく持続されるように行わなければならない。
【0094】
ユーザ端末120−3は、ATPが満了する前に周期的にプローブリクエスト、ACKなどのkeep alive frameを通信装置110に送信することによって、ATPを短く設定することにより発生する弱点を防止しながらも、通信装置110とのセッションを持続できる。
【0095】
また、ATP値を短く設定することによって、ビーコン内にATPを1octetに表現することでき、これによって、ビーコンのフレームサイズを効率よく減少させることができる。
【0096】
例えば、もし、ユーザ端末120−3を通信装置110から通信不可範囲まで移動するために必要な時間は0.3〜0.35秒であり、ユーザ端末120−3を通信装置110から通信可能範囲の境界まで移動するために必要な時間は0.2秒と仮定すれば、ユーザ端末120−3を通信装置110の通信可能範囲の境界近所で通信可能範囲の外に移動するために所要する時間は0.1〜0.15秒となる。この時間が経過すれば、接続終了が発生しなければならず、前述した場合には、そのためにATPが127msと設定されてもよく、ATPは1octetに表現できる。ATP値は、各メーカーの場合のサービス環境や提供されるアプリケーションに適するよう設定される。
【0097】
図7は、一実施形態によりユーザ端末で実行される接続設定以前あるいは接続設定過程のうちの電力節減を説明するための図である。
【0098】
図7を参照すると、通信不可範囲内に位置するユーザ端末120−1及び接続許容範囲内に移動したユーザ端末120−3が示されている。
【0099】
通信不可範囲内に位置するユーザ端末120−1がタッチアクションのために通信装置110の方向に移動するにつれて通信装置110から受信したビーコン710に基づいて通信装置110との接続設定が実行される。ここで、ユーザ端末120−1はいつ端末が通信可能範囲内に位置することか分からないため、通信不可範囲にある時でも常に通信装置110から送信されるビーコン710に対する受信の試みを行わなければならない。ただし、持続的にウェイクアップ状態を保持してビーコン710に対する受信の試みを行う合場合に多くの電力消耗が発生する。したがって、ユーザ端末120−1は、電力節減モードに応じて動作することで該当の電力消耗を最小化し、その具体的な方法は下記の通りである。
【0100】
図7に示す実施形態において、ユーザ端末120−1が通信可能範囲の境界で通信装置110まで移動するために所要する時間が0.2秒であり、ユーザ端末120−1を接続許容範囲の境界で通信装置110まで移動するために所要する時間が0.02秒であると仮定すれば、ユーザ端末120−1が通信装置110に達するまでビーコン710を受信するためには、0.2−0.02=0.18秒のうち1回以上ウェイクアップしなければならない。すなわち、ユーザ端末120−1は、
図7に示すウェイクアップ区間で1回以上ウェイクアップすることが好ましい。また、1回ウェイクアップすると、ビーコンインターバルだけウェイクアップした状態を保持しなければならない。そのため、ユーザ端末120−1は、通信可能範囲又は接続許容範囲内でウェイクアップしてビーコン710を受信することができる。1回にビーコン710を受信すると、ユーザ端末120−1は、ウェイクアップした状態を保持しながら持続的にビーコン710を受信し、受信されたビーコン710の受信強度とビーコン710に含まれた予想受信強度とを比較することによって、通信装置110に接続リクエストを送信するか否かを決定することができる。
【0101】
一実施形態によりビーコンインターバルを2msに仮定すれば、ユーザ端末120−1を接続許容範囲内で移動するために所要する時間はビーコンインターバルの10倍程度であるため、ユーザ端末120−1は、通信装置110に達する前に通信装置110と接続設定を行う。また、前述した電力節減モードによって電力を節減できる時間の比率を98〜99%まで向上させることができる。
【0102】
図8は、他の一実施形態に係る通信方法を示す図である。
【0103】
図8を参照すると、通信装置810を基準として様々な距離に位置するユーザ端末820−1、820−2、820−3が示されている。
【0104】
前述した通信方法は、ユーザ端末120が通信装置110から受信されたビーコンに基づいて通信装置110との接続設定を行う静的スキャン(passive scanning)方式であったが、
図8に示すユーザ端末810−1、810−2、810−3は通信装置810にプローブリクエストを送信することによって通信装置810との接続設定を行う動的スキャン(active scanning)方式が示されている。
【0105】
ユーザ端末820−1は通信可能範囲を離脱する位置する端末を示し、この場合にユーザ端末820−1は、接続許容範囲だけ送信できる電力にプローブリクエストを送信する。したがって、ユーザ端末820−1から送信されたプローブリクエストは通信装置810に受信されない。
【0106】
ユーザ端末820−2は、ユーザ端末820−1が通信装置810に移動することにより通信可能範囲内に位置する端末を示す。しかし、ユーザ端末820−2は、依然として接続許容範囲内には位置することができない。この場合も同様に、接続許容範囲だけ送信できる電力でユーザ端末820−2から送信されたプローブリクエストは通信装置810に受信されない。
【0107】
ユーザ端末820−3は、ユーザ端末820−2が通信装置810にもっと移動することにより接続許容範囲の境界又は接続許容範囲内に位置する端末を示す。この場合、接続許容範囲だけ送信できる電力にユーザ端末820−3から送信されたプローブリクエストは、通信装置810に有効に受信されることができる。
【0108】
通信装置810は、ユーザ端末820−3から受信したプローブリクエストに応答してユーザ端末820−3にプローブ応答を送信できる。通信装置810からプローブ応答を受信したユーザ端末820−3は、現在の位置が接続許容範囲内であることを確認し、通信装置810に接続リクエストを送信する。通信装置810は、ユーザ端末820−3から受信した接続リクエストに応答して、ユーザ端末820−3に接続応答を送信することができ、このような過程によって通信装置810及びユーザ端末820−3の間の接続設定が実行されることができる。
【0109】
以上述した実施形態は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及び/又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組合で実現してもよい。例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサー、または、命令を実行して応答できる異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的のコンピュータを用いて実現されてもよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及び前記オペレーティングシステム上で行われる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを行ってもよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答してデータをアクセス、格納、操作、処理及び生成してもよい。理解の便宜のために、処理装置は1つ使用されるものと説明される場合もあるが、当該の技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素及び/又は複数類型の処理要素を含んでいることが分かる。例えば、処理装置は、複数のプロセッサまたは1つのプロセッサ及び1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0110】
ソフトウェアはコンピュータプログラム、コード、命令、またはこのうちの1つ以上の組合せを含んでもよく、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり独立的または結合的に処理装置を命令してもよい。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令またはデータを提供するためどのような類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体または装置、送信される信号波に永久的または一時的に具体化できる。ソフトウェアは、ネットワークに接続されたコンピュータシステム上に分散し、分散された方法で格納されたり実行されてもよい。ソフトウェア及びデータは1つ以上のコンピュータで読み出し可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0111】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータで読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などのうち1つまたはその組合せを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり、使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例には、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタなどを用いてコンピュータによって実行できる高級言語コードが含まれる。前記したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同様である。
【0112】
上述したように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形が可能である。
【0113】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。