技術分野
エジェクタを備えるエジェクタ式冷凍サイクル
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】除湿暖房を行う空調装置に適用されるエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、冷凍機油が熱交換器に滞留してしまうことを抑制しつつ、除湿暖房時の送風空気の温度調整範囲を拡大する。 【解決手段】第1除湿暖房モード時には、室内凝縮器12→第2流量調整弁15b→室外熱交換器17→第5流量調整弁15e→室内蒸発器21の順に冷媒を流し、第2除湿暖房モード時には、室内凝縮器12→第5流量調整弁15e→室内蒸発器21→第2流量調整弁15b→室外熱交換器17の順に冷媒を流す。さらに、第1、第2除湿暖房モード時の室外熱交換器17における冷媒の流れ方向と暖房モード時の室外熱交換器における冷媒の流れ方向が異なっており、第1、第2除湿暖房モード時の室内蒸発器21における冷媒の流れ方向と冷房モード時の室内蒸発器21における冷媒の流れ方向が異なっている。 【選択図】図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
ところが、本発明者等の検討によれば、特許文献1のエジェクタ式冷凍サイクルを実際に作動させると、弱除湿暖房モード時に、送風空気を所望の温度まで昇温させることができないことがあった。そこで、本発明者等がその原因について調査したところ、特許文献1の弱除湿暖房モードでは、室内凝縮器における送風空気の加熱能力を増大させるために、室外熱交換器における冷媒圧力を低下させることが原因であると判った。
その理由は、室外熱交換器における冷媒圧力を低下させると、冷却側ノズル部へ流入する冷媒の圧力も低下してしまうので、冷却側エジェクタが充分な吸引作用を発揮できなくなってしまうからである。そして、室内蒸発器へ冷媒を供給することができなくなり、エジェクタ式冷凍サイクルを適切に作動させることができなくなってしまう。その結果、送風空気を所望の温度まで昇温させることができなくなってしまう。
換言すると、特許文献1の弱除湿暖房モードでは、エジェクタ式冷凍サイクルを適切に作動させるためには、室外熱交換器における冷媒圧力を所定の値以上に維持しておかなければならない。このため、特許文献1の弱除湿暖房モードでは、空調対象空間へ送風される送風空気の温度調整範囲が制限されてしまう。
また、一般的な冷凍サイクル装置では、冷媒に圧縮機を潤滑するための冷凍機油が混入されている。このため、室内蒸発器へ冷媒を供給することができなくなってしまうと、室内蒸発器内に流入した冷凍機油を圧縮機の吸入側へ押し出すことができず、冷凍機油が室内蒸発器内に滞留してしまうおそれがある。
このように冷凍機油が室内蒸発器内に滞留してしまうと、圧縮機へ供給される冷凍機油が減少して圧縮機の耐久性能を悪化させてしまう原因となる。さらに、室内蒸発器の熱交換性能を低下させて、冷房モード等に切り替えた際に室内蒸発器にて発揮させる冷却能力を低下させてしまう原因となる。
本発明は、点に鑑み、除湿暖房を行う空調装置に適用されるエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、冷凍機油が熱交換器に滞留してしまうことを抑制しつつ、除湿暖房時の送風空気の温度調整範囲を拡大することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、空調装置に適用されるエジェクタ式冷凍サイクルであって、
冷凍機油が混入された冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、圧縮機から吐出された高圧冷媒を熱源として空調対象空間に送風される送風空気を加熱する加熱用熱交換器(12)と、加熱用熱交換器下流側の冷媒を減圧させる第1減圧装置(15b)と、第1減圧装置から流出した冷媒を外気と熱交換させる室外熱・・・ 続きを
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この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 第1実施形態の車両用空調装置の全体構成図である。
【図2】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの冷房モード時の冷媒回路を示す全体構成図である。
【図3】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの第1除湿暖房モード時の冷媒回路を示す全体構成図である。
【図4】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの第2除湿暖房モード時の冷媒回路を示す全体構成図である。
【図5】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの暖房モード時の冷媒回路を示す全体構成図である。
【図6】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの除霜モード時の冷媒回路を示す全体構成図である。
【図7】 第1実施形態の車両用空調装置の電気制御部を示すブロック図である。
【図8】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの冷房モード時における冷媒の状態を示すモリエル線図である。
【図9】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの第1除湿暖房モード時の冷媒の状態を示すモリエル線図である。
【図10】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの第2除湿暖房モード時の冷媒の状態を示すモリエル線図である。
【図11】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの暖房モード時の冷媒の状態を示すモリエル線図である。
【図12】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの除霜モード時の冷媒の状態を示すモリエル線図である。
【図13】 第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの送風空気の温度調整可能範囲を説明するための説明図である。
11 圧縮機
12 室内凝縮器(加熱用熱交換器)
13a、13b 第1、第2四方弁(冷媒回路切替装置)
15b、15e 第2、第5流量調整弁(第1、第2減圧装置)
16 加熱側エジェクタ
17 室外熱交換器
18a、18b 第1、第2開閉弁(冷媒回路切替装置)
19 加熱側アキュムレータ(加熱側気液分離器)
21 室内蒸発器(冷却用熱交換器)
22 冷却側エジェクタ
23 冷却側アキュムレータ(冷却側気液分離器)
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