【解決手段】画像形成装置100は、第1筐体11、画像読取部2、及び位置決め部50を備える。画像読取部2は、原稿の画像を読み取る。第1筐体11は、画像読取部2を支持する。位置決め部50は、第1筐体11に画像読取部2を位置決めする。画像読取部2は、樹脂製のフレームを有する。位置決め部50は、複数の板状部材5と2段ネジ6とを有する。複数の板状部材5は、第1筐体11に固定される。挿通部材6は、画像読取部2に固定される。複数の板状部材5のうち、少なくとも1つの板状部材52は、2段ネジ6が挿通される長孔521を有する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面(
図1〜
図5)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
まず、
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置100について説明する。
図1は、画像形成装置100の構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、複合機である。画像形成装置100は、原稿の画像を読み取ると共に、用紙P(記録媒体)上に画像を形成する装置である。具体的には、画像形成装置100は、画像形成ユニット1及び画像読取ユニット2を備える。
【0012】
また、
図1には、X軸、Y軸及びZ軸を記載している。Z軸は、鉛直方向に平行である。X軸及びY軸は、水平方向に平行である。X軸、Y軸及びZ軸は互いに直交する。具体的には、X軸は、画像形成装置100の幅方向を示す。Y軸は、画像形成装置100の前後方向を示す。
【0013】
画像形成ユニット1は、第1筐体11、給送部12、搬送部L、画像形成部14、定着部17、排出部18、及び載置トレイ19を備える。画像形成部14は、転写部15を含む。
【0014】
第1筐体11は、給送部12、搬送部L、画像形成部14、定着部17、排出部18、及び載置トレイ19を収容する。第1筐体11は、画像読取ユニット2を支持する。第1筐体11は、金属製(例えば、ステンレス鋼製)のフレームを有している。ステンレス鋼の線膨張係数は、1.7×10
-5℃
-1である。
【0015】
給送部12は、用紙Pを搬送部Lへ供給する。搬送部Lは、用紙Pを、転写部15及び定着部17を経由して排出部18まで搬送する。
【0016】
画像形成部14は、用紙Pに画像を形成する。画像形成部14は、画像形成部14c、画像形成部14m、画像形成部14y、及び画像形成部14kを更に含む。
【0017】
転写部15は、中間転写ベルト154を備える。画像形成部14c〜画像形成部14kが、それぞれ、中間転写ベルト154上にトナー像を転写する。複数個のトナー像が中間転写ベルト154上で重畳され、中間転写ベルト154上に画像が形成される。転写部15は、中間転写ベルト154上に形成された画像を、用紙P上に転写する。その結果、用紙P上に画像が形成される。
【0018】
定着部17は、用紙Pを加熱及び加圧し、用紙Pに形成された画像を用紙Pに定着する。排出部18は、用紙Pを載置トレイ19上へ排出する。載置トレイ19は、用紙Pを積層して載置する。
【0019】
画像読取ユニット2は、第2筐体20、コンタクトガラス210、走査部22、及びレール部材23を備えている。画像読取ユニット2は、「画像読取部」に相当する。
【0020】
第2筐体20は、コンタクトガラス210、走査部22、及びレール部材23を収容する。第2筐体20は、フレームを有する。第2筐体20は、フレームを含めて、樹脂で形成されている。例えば、第2筐体20は、ポリカーボネートで形成されている。ポリカーボネートの線膨張係数は、6.5×10
-5℃
-1であり、ステンレス鋼の線膨張係数より大きい。
【0021】
コンタクトガラス210には、原稿が載置される。
【0022】
走査部22は、CISユニット221及びキャリッジ222を備える。CIS(Contact Image Sensor)ユニット221は、LED(Light Emitting Diode)、コンタクトガラス、結像レンズ、及びイメージセンサーを備え、これら各部材が一体化されたユニットである。キャリッジ222は、CISユニット221と一体に形成されている。
【0023】
レール部材23は、副走査方向(X軸方向)に延び、キャリッジ222を移動可能に支持する。
【0024】
走査部22がレール部材23に沿って副走査方向に移動し、CISユニット221がコンタクトガラス210上に載置された原稿の画像を読み取る。
【0025】
次に、
図2を参照して、画像形成装置100について説明する。
図2は、画像形成装置100の外観を示す斜視図である。
図2に示すように、第1筐体11は、天板110、側板111、側板112、側板113、及び側板114を有する。天板110は、第1筐体11におけるZ軸の正方向側の外周面(上面)を構成する。天板110は、画像読取ユニット2を支持する。
【0026】
側板111は、第1筐体11におけるX軸の負方向側の外周面を構成する。側板112は、第1筐体11におけるY軸の正方向側の外周面を構成する。側板113は、第1筐体11におけるX軸の正方向側の外周面を構成する。側板114は、第1筐体11におけるY軸の負方向側の外周面を構成する。
【0027】
また、第1筐体11は、操作表示部4を更に備える。操作表示部4は、第1筐体11から上方に突出する。また、操作表示部4は、画像読取ユニット2に対してY軸の負方向側に隣接して配置される。操作表示部4は、ユーザーからの操作を受け付けると共に、種々の情報を表示する。操作表示部4は、表示部41を備える。表示部41は、LCD(Liquid Crystal Display)、及びタッチセンサーを備える。表示部41は、種々の情報を表示する。操作表示部4は、「突出部」の一例に相当する。
【0028】
画像読取ユニット2は、4つの脚部241、脚部242、脚部243、及び脚部244を更に備える。脚部241〜脚部244を脚部24と総称する場合がある。脚部24は第2筐体20と一体に形成される。脚部24は、天板110に当接し、第2筐体20を支持する。
【0029】
画像形成装置100は、位置決め部50を更に備える。位置決め部50は、画像読取ユニット2を第1筐体11に位置決めする。位置決め部50は、複数の板状部材5と、2段ネジ6(不図示)とを備える。複数の板状部材5は、第1筐体11に固定される。2段ネジ6は、画像読取ユニット2に固定される。
【0030】
複数の板状部材5は、側板111の上端及び側板113の上端に固定される。複数の板状部材5は、それぞれ、略矩形状に形成され、第1板状部材51及び第2板状部材52を含む。第1板状部材51及び第2板状部材52は、それぞれ、側板111の上端部(Z軸の正方向の端部)に固定される。また、第1板状部材51は、側板111のY軸の負方向の端部に固定される。第2板状部材52は、側板111のY軸の正方向の端部に固定される。
【0031】
定着部17は、第1筐体11のY軸の負方向側の端部に配置される(
図1参照)。すなわち、定着部17は、側板111の近傍に配置される。第1板状部材51及び第2板状部材52は、定着部17の配置された側の側板111に配置されている。
【0032】
板状部材5は、板状部材53及び板状部材54を更に含む。板状部材53及び板状部材54は、それぞれ、側板112の上端部(Z軸の正方向の端部)に固定される。また、板状部材53は、側板113のY軸の負方向側の端部に固定される。板状部材54は、側板113のY軸の正方向側の端部に固定される。
【0033】
次に、
図3を参照して、第1板状部材51について説明する。
図3は、第1板状部材51を示す斜視図である。
図3に示すように、第1板状部材51は、長孔511、丸孔512、丸孔513、及び丸孔514を有する。丸孔512〜丸孔514は、第1板状部材51の一辺51a(Y軸方向)に沿って形成され、長孔511は、一辺51aと対向する他辺51bの近傍に配置される。長孔511は、一辺51aと直交する方向(Z軸方向)に延びている。長孔511には、2段ネジ6が挿通される。2段ネジ6は、脚部241に固定される。2段ネジ6は、図面の簡略化のため、2段ネジ6の頭部61(
図5参照)の位置を2点鎖線で示している。
【0034】
側板111の上端のY軸の負方向側の端部には、位置決め突起116、位置決め突起118、及びネジ穴117が形成されている。位置決め突起116、118及びネジ穴117は、Y軸に沿って配列される。
【0035】
丸孔512には、位置決め突起116が挿通され、丸孔514には、位置決め突起118が挿通され、第1板状部材51は第1筐体11に位置決めされる。丸孔513には、ネジ(図示省略)が挿通され、ネジはネジ穴117と螺合する。その結果、第1板状部材51は、第1筐体11にY軸及びZ軸と平行に固定される。
【0036】
長孔511には2段ネジ6が挿通される。脚部241には、2段ネジ装着部201が形成されている。2段ネジ装着部201は、ネジ穴202及び凹部202aを有する。ネジ穴202は、2段ネジ6のネジ部63(
図5参照)と螺合する。凹部202aには、2段ネジ6の胴部62(
図5参照)の一方側(ネジ部に隣接する側)端部が当接する。第1板状部材51は、2段ネジ6を介して、長孔511の延びる方向(Z軸方向)に移動可能に第2筐体20を位置決めする。
【0037】
以上、
図1〜
図3を参照して説明したように、画像読取ユニット2は、樹脂製のフレームを有する。第1筐体11は、ステンレス製のフレームを有する。よって、画像読取ユニット2の熱膨張率は、第1筐体11の熱膨張率より大きい。したがって、温度が上昇する程、画像読取ユニット2の膨張量が第1筐体11の膨張量よりも大きくなる。また、第1筐体11には、複数の板状部材5が固定される。複数の板状部材5のうち第1板状部材51は、2段ネジ6を挿通する長孔511を有する。よって、画像読取ユニット2の膨張量が第1筐体11の膨張量よりも大きい場合には、画像読取ユニット2を長孔511の延びている方向に膨張させることができる。したがって、画像読取ユニット2と第1筐体11との膨張量の差に起因して画像読取ユニット2が撓む事態を回避できる。その結果、画像読取ユニット2に樹脂フレームを使用した場合にも、画像読取ユニット2が原稿画像を適正に読み取ることができる。
【0038】
また、複数の板状部材5のうち、他の少なくとも1つの板状部材(例えば、第1板状部材51)は、鉛直方向に延びる長孔511を有する。よって、画像読取ユニット2の鉛直方向の膨張量が第1筐体11の鉛直方向の膨張量よりも大きくなった場合に、画像読取ユニット2をスムーズに膨張させることができる。したがって、画像読取ユニット2と第1筐体11との膨張量の差に起因して画像読取ユニット2が撓む事態を確実に回避できる。
【0039】
更に、第1筐体11は、トナー像を用紙Pに定着する定着部17を備える。また、長孔を有する板状部材(本実施形態では、第1板状部材51及び第2板状部材52)は、定着部17の配置された側の側板111に配置される。よって、定着部17の熱によって画像読取ユニット2が熱膨張する場合にも、画像読取ユニット2をスムーズに膨張させることができる。したがって、画像読取ユニット2と第1筐体11との膨張量の差に起因して画像読取ユニット2が撓む事態を確実に回避できる。
【0040】
次に、
図4を参照して、第2板状部材52について説明する。
図4は、第2板状部材52を示す斜視図である。第2板状部材52は、長孔521、丸孔522、丸孔523、及び丸孔524を有する。丸孔522〜丸孔524は、第2板状部材52の一辺52a(Y軸方向)に沿って形成され、長孔521は、一辺52aと対向する他辺52bの近傍に配置される。長孔521は、一辺52aと平行な方向(Y軸方向)に延びている。長孔521には、2段ネジ6が挿通される。2段ネジ6は、脚部242に固定される。2段ネジ6は、図面の簡略化のため、2段ネジ6の頭部61(
図5参照)の位置を2点鎖線で示している。
【0041】
側板111の上端のY軸の正方向の端部には、位置決め突起126、位置決め突起128、及びネジ穴127が形成されている。位置決め突起126、位置決め突起128、及びネジ穴127は、Y軸に沿って配列される。
【0042】
丸孔522には、位置決め突起126が挿通され、丸孔524には、位置決め突起128が挿通され、第2板状部材52は第1筐体11に位置決めされる。丸孔523には、ネジ(図示省略)が挿通され、ネジはネジ穴127と螺合する。その結果、第2板状部材52は、第1筐体11(第1板状部材51)にY軸及びZ軸と平行に固定される。
【0043】
長孔521には2段ネジ6が挿通される。脚部242には、2段ネジ装着部203が形成されている。2段ネジ装着部203は、ネジ穴204及び凹部204aを有する。ネジ穴204には、長孔521に挿通された2段ネジ6のネジ部63(
図5参照)と螺合する。凹部204aは、長孔521に挿通された2段ネジ6の胴部62(
図5参照)の一方側(ネジ部に隣接する側)端部が当接する。第2板状部材52は、2段ネジ6を介して、長孔521の延びる方向(Y軸方向)に移動可能に第2筐体20を位置決めする。
【0044】
以上、
図1〜
図4を参照して説明したように、第2板状部材52は、長孔521を有し、長孔521は、水平方向(Y軸方向)に延びている。よって、画像読取ユニット2の水平方向(Y軸方向)の膨張量が第1筐体11の水平方向(Y軸方向)の膨張量よりも大きくなった場合にも、画像読取ユニット2をスムーズに膨張させることができる。したがって、画像読取ユニット2と第1筐体11との膨張量の差に起因して画像読取ユニット2が撓む事態を確実に回避できる。
【0045】
また、第1筐体11には、上方に突出する操作表示部4が配置される。操作表示部4は、画像読取ユニット2の側面に隣接して配置される。複数の板状部材5のうち、第2板状部材52は、操作表示部4から離間する側に配置され、水平方向に延びる長孔521を有する。複数の板状部材5のうち、第1板状部材51は、第2板状部材52よりも操作表示部4に近い側に配置され、鉛直方向に延びる長孔511を有する。第2板状部材52が長孔521を有するため、画像読取ユニット2を水平方向(Y軸方向)にスムーズに膨張させることができる。また、第1板状部材51が、長孔511を有するため、画像読取ユニット2を鉛直方向(Z軸方向)にスムーズに膨張させることができる。したがって、操作表示部4が画像読取ユニット2の側面に隣接して配置される場合であっても、画像読取ユニット2と第1筐体11との膨張量の差に起因して画像読取ユニット2が撓む事態を確実に回避できる。
【0046】
次に、板状部材53及び板状部材54について説明する。板状部材53及び板状部材54は、それぞれ、第1板状部材51及び第2板状部材52と同形状である。板状部材53及び板状部材54は、それぞれ、第1板状部材51及び第2板状部材52に対向する位置に取り付けられる。
【0047】
3つの丸孔には、位置決め突起とネジとが挿通される。ネジは、それぞれ、側板113(又は、側板114)の上端部に形成されたネジ穴に螺合されて、固定される。よって、板状部材53及び板状部材54にY軸及びZ軸と平行に固定される。
【0048】
また、板状部材53の長穴には、ネジが挿通される。ネジは、脚部243に形成されたネジ穴に螺合されて固定される。よって、板状部材53は、脚部243を第1筐体11に固定する。また、板状部材54の長穴には、2段ネジ6が挿通される。2段ネジ6は、脚部244に形成されたネジ穴に螺合されて固定される。よって、板状部材54は、脚部244を第1筐体11に係合する。
【0049】
次に、
図5を参照して2段ネジ6について説明する。
図5(a)は、2段ネジ6を示す図である。
図5(b)は、2段ネジ6を示すVB−VB断面図(
図4参照)である。
図5(b)は、第2板状部材52を画像読取ユニット2に固定する2段ネジ6を示す。2段ネジ6は、「挿通部材」の一例に相当する。
【0050】
図5(a)に示すように、2段ネジ6は、頭部61、胴部62、及びネジ部63を有する。頭部61、胴部62、及びネジ部63は、一体に形成されている。胴部62は、「連結部」に相当する。
【0051】
頭部61は、略円柱状に形成される。頭部61の直径LBは、長孔521の短辺の長さLA(
図4及び
図5(b)参照)より大きい。
【0052】
胴部62は、頭部61とネジ部63との間に略円柱状に形成される。胴部62の直径LCは、長孔521の短辺の長さLBより小さい。胴部62の長さL6は、第2板状部材52の厚みL52と凹部204aの深さL204との和より長い。
【0053】
ネジ部63は、略円柱状に形成され、周面にネジ山が形成されている。
【0054】
図5(b)に示すように、2段ネジ6は、長孔521に挿通され、長孔521の延びる方向(Y軸方向)に移動可能に第2筐体20(画像読取ユニット2)を位置決めする。ネジ部63は、ネジ穴204と螺合する。胴部62の頭部61から離間する側の端面は、凹部204aの底面204bに当接する。頭部61は、第2板状部材52に対してネジ部63の反対側に位置する。
【0055】
第2板状部材52は、X軸方向には、2段ネジ6の第2筐体20側の面61aと、第2筐体20の第2板状部材52側の面20aとの間で移動可能である。また、胴部62は、Y軸方向に、長孔521の一方側端部521aと他方側端部521bとの間で移動可能である。
【0056】
以上、
図1〜
図5を参照して説明したように、挿通部材は、2段ネジ6である。2段ネジ6は、頭部61、胴部62、及びネジ部63を有する。胴部62は、頭部61とネジ部63との間に配置された円柱状の部材である。2段ネジ6の軸方向に沿った胴部62の長さL6は、例えば、第2板状部材52の厚みL52と凹部204aの深さL204との和より大きい。よって、第2板状部材52は、2段ネジ6の画像読取ユニット2側の面61aと、画像読取ユニット2の第2板状部材52側の面20aとの間で移動可能である。したがって、画像読取ユニット2の膨張量が第1筐体11の膨張量よりも大きくなった場合に、画像読取ユニット2を長孔521の延びている方向にスムーズに膨張させることができる。したがって、画像読取ユニット2と第1筐体11との膨張量の差に起因して画像読取ユニット2が撓む事態を確実に回避できる。
【0057】
また、胴部62の周面は凹凸が小さいように形成されている。よって、画像読取ユニット2の膨張量が第1筐体11の膨張量よりも大きくなった場合に、胴部62が長孔521の内面に沿ってスムーズに移動(摺動)できる。
【0058】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(8))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であり、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0059】
(1)
図1を参照して説明したように、画像形成装置100はカラー複写機であるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置が用紙Pに画像を形成する形態であればよい。例えば、画像形成装置がモノクロ複写機である形態でもよい。また、例えば、画像形成装置が複合機である形態でもよい。
【0060】
(2)
図1を参照して説明したように、画像読取ユニット2がCISを備えるが、本発明はこれに限定されない。画像読取ユニットが複数のレンズ及びCCD(Charge Coupled Device)を備える形態でもよい。
【0061】
(3)
図2〜
図4を参照して説明したように、第1筐体11が4つの板状部材51〜板状部材54を備えるが、本発明はこれに限定されない。第1筐体11が5つ以上の板状部材を備える形態でもよい。
【0062】
(4)
図2〜
図4を参照して説明したように、板状部材53及び板状部材54は長孔を有しないが、本発明はこれに限定されない。板状部材53が、第1板状部材51と同様に鉛直方向に延びる長孔を備え、板状部材54が、第2板状部材52と同様に水平方向に延びる長孔を備える形態でもよい。
【0063】
(5)
図2〜
図4を参照して説明したように、第1筐体11が突出部(操作表示部4)を備えるが、本発明はこれに限定されない。第1筐体11が突出部を備えない形態でもよい。この形態では、第1板状部材51及び第2板状部材52の一方が、鉛直方向に延びる長孔を備え、他方が水平方向に延びる長孔を備えればよい。
【0064】
(6)
図2〜
図4を参照して説明したように、脚部241、脚部243、及び脚部244が第2筐体20を支持するが、本発明はこれに限定されない。脚部241〜脚部244が第2筐体20を支持する形態でもよい。
【0065】
(7)
図5を参照して説明したように、挿通部材が2段ネジ6であるが、本発明はこれに限定されない。挿通部材がビスである形態でもよい。この形態では、画像読取ユニット2をスムーズに膨張させるために、ビスの頭を第1板状部材51及び第2板状部材52に当接させないように、ビスを第2筐体20に固定することが好ましい。
【0066】
(8)
図5を参照して説明したように、2段ネジ装着部204は凹部204aを有するが、本発明はこれに限定されない。2段ネジ装着部204が凹部を有しない形態でもよい。この形態では、2段ネジ6の軸方向に沿った胴部62の長さL6は、第2板状部材52の厚みL52より大きければよい。