【解決手段】施設情報提供システム1は、ユーザに施設の利用を案内する。施設情報提供システム1は、施設内の部屋の状況を検出する検出部110と、検出部110による検出結果に基づいて部屋の活気度を判定する判定部120と、判定部120により判定される活気度が、ユーザについて設定された条件を満足する場合に、部屋の利用をユーザに案内する案内部130と、を備える。
前記案内部は、前記人数が前記部屋に定められた最大人数に満たない場合であって、前記活気度が、前記ユーザについて設定された条件を満足する場合に、前記部屋の利用を前記ユーザに案内する
ことを特徴とする請求項2に記載の施設利用案内システム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、
図1乃至
図15に基づき、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0011】
[1.施設情報提供システム1の全体についての概要説明]
図1には、本実施形態に係る施設情報提供システム1の全体の概要を説明する図を示した。
図1に示されるように、施設情報提供システム1は、施設情報提供サーバ10、管理装置30を備え、交流センターCC(施設の一例)に関する情報を、ユーザ端末50(情報端末の一例)に提供するシステムである。なお、施設情報提供サーバ10と管理装置30とはネットワークNを介して相互に通信可能に接続されている。
【0012】
交流センターCCは、外部との出入り口となるゲートG、複数の部屋(部屋Ra、部屋Rb、部屋Rc)を有する建物である。各部屋では、各種教室、セミナー等のイベントが実施される。また、各部屋には、カメラC、マイクMが備えられるとともに、各部屋の外側には、交流センターCCの外部から視認可能な照明装置Lが設けられている。
【0013】
カメラCは、部屋の内部を撮影し、撮影したカメラ画像を管理装置30に伝送する。また、マイクMは、部屋の音声を集音し、集音した音声データを管理装置30に伝送する。照明装置Lは、複数の色で発光が可能となっており、後述するように、対応する部屋の活気度に応じた色に発光するように、管理装置30により制御される。
【0014】
管理装置30は、交流センターCCの各部屋(部屋Ra、部屋Rb、部屋Rc等)を監視するとともに、各部屋の状況を判定するコンピュータである。
具体的には、管理装置30は、交流センターCCの各部屋に備えられるカメラCで撮影したカメラ画像と、マイクMで集音した音声データに基づいて各部屋の活気度を判定する。ここで、活気度とは、部屋にいるユーザの盛り上がり度を評価した値であり、部屋にいるユーザが活発にコミュニケーションしている程大きな値となる。
なお、活気度の判定処理の詳細については後述するが、管理装置30は、カメラ画像から検出されるユーザ数が多いほど、また音声データ(発話音声)の音圧レベルが大きいほど、活気度が高くなる。
そして、管理装置30は、各部屋について判定した活気度を含む状況データを施設情報提供サーバ10に送信する。また、管理装置30は、例えば所定の時間間隔で上記の状況データを施設情報提供サーバ10に送信することとしてよい。
【0015】
施設情報提供サーバ10は、ネットワークNに接続し、管理装置30やユーザ端末50と通信するサーバコンピュータである。施設情報提供サーバ10は、ネットワークNを介してアクセスを受け付けるユーザ端末50に対して、交流センターCCの各部屋の活気度を含む各種状況を可視化した表示情報を提供する。また、施設情報提供サーバ10は、ユーザ端末50からユーザU(例えば部屋RcにいるユーザU)が入力した投稿情報(メッセージ)を受信し、受信した投稿情報を他のユーザUに対して提供する。なお、施設情報提供サーバ10による処理の詳細や、施設情報提供サーバ10が提供する情報の詳細については後述する。
【0016】
[2.施設情報提供システム1及びユーザ端末50のハードウェア構成]
次に、
図2に基づいて、施設情報提供システム1とユーザ端末50のハードウェア構成例について説明する。
【0017】
[2.1.施設情報提供サーバ10のハードウェア構成]
図2に示されるように、施設情報提供サーバ10は、ハードウェアとして、制御部11、記憶部12及び通信部13を備えるコンピュータである。
【0018】
制御部11は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit)を含み構成され、記憶部12に記憶されるプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行するとともに、施設情報提供サーバ10の各部を制御する。
【0019】
記憶部12は、例えばメモリ、磁気ディスク装置を含み構成され、各種のプログラムやデータを記憶するほか、制御部11のワークメモリとしても機能する。なお、記憶部12には、フラッシュメモリ、光ディスク等の情報記憶媒体を含むこととしてもよい。
【0020】
通信部13は、ネットワークNに接続し、ネットワークNに接続する管理装置30及びユーザ端末50等のデバイスと通信する。
【0021】
[2.2.管理装置30のハードウェア構成]
図2に示されるように、管理装置30は、ハードウェアとして、制御部31、記憶部32、通信部33及び入出力部34を備えるコンピュータである。
【0022】
制御部31は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit)を含み構成され、記憶部32に記憶されるプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行するとともに、管理装置30の各部を制御する。
【0023】
記憶部32は、例えばメモリ、磁気ディスク装置を含み構成され、各種のプログラムやデータを記憶するほか、制御部31のワークメモリとしても機能する。なお、記憶部32には、フラッシュメモリ、光ディスク等の情報記憶媒体を含むこととしてもよい。
【0024】
通信部33は、ネットワークNに接続し、ネットワークNに接続する施設情報提供サーバ10及びユーザ端末50等のデバイスと通信する。
【0025】
入出力部34は、カメラC、マイクM、照明装置L等の各種デバイスと通信する。例えば、入出力部34には、カメラCで撮影されたカメラ画像、マイクMで集音された音声データが入力される。また、入出力部34は、制御部31の制御に応じて、照明装置Lに照明の発光信号を出力する。発光信号は、発光態様(色、点灯状態等)を指示する制御信号である。照明装置Lは、入力された発光信号に応じた態様で点灯する。
【0026】
[2.3.ユーザ端末50のハードウェア構成]
図2に示されるように、ユーザ端末50は、ハードウェアとして、制御部51、記憶部52、通信部53、入力部54及び表示部55を備えるコンピュータである。
【0027】
制御部51は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit)を含み構成され、記憶部52に記憶されるプログラムやデータに基づいて各種の演算処理を実行するとともに、ユーザ端末50の各部を制御する。
【0028】
記憶部52は、例えば半導体メモリ、磁気ディスク装置等の記憶装置を含み構成され、各種のプログラムやデータを記憶するほか、制御部51のワークメモリとしても機能する。なお、記憶部52には、フラッシュメモリ、光学ディスク等の着脱可能な情報記憶媒体を含むこととしてよい。
【0029】
通信部53は、ネットワークNに接続し、ネットワークNに接続する施設情報提供サーバ10及び管理装置30等のデバイスと通信する。
【0030】
入力部54は、例えばタッチパネル、キーボード、マウス等の入力装置を含み構成され、ユーザの操作入力を受け付ける。
【0031】
表示部55は、例えば液晶ディスプレイ装置等の表示装置を含み構成され、制御部51により生成されるグラフィックデータに基づく画面を表示させる。
【0032】
[3.施設情報提供システム1の処理の概要]
次に、
図3乃至
図5に示されるユーザ端末50の表示部55に表示される画面例を参照しながら、施設情報提供システム1で実行される処理の概要について説明する。
【0033】
まず、ユーザ端末50は、入力部54を介してユーザUから受け付けた入力操作に基づいて、通信部53により施設情報提供サーバ10にアクセスする。ここで、ユーザ端末50が施設情報提供サーバ10へのユーザ認証が済んでいない場合には、ユーザ端末50は、施設情報提供サーバ10へのユーザ認証を実行する。この場合、ユーザ端末50の表示部55には、
図3に示されるログイン画面W1が表示される。
【0034】
図3に示されるように、ログイン画面W1には、ユーザIDを入力する入力欄P11、パスワードを入力する入力欄P12、ログイン処理の実行を要求するボタンP13が含まれる。
ここで、ユーザ端末50の入力部54を介して入力欄P11、入力欄P12への情報入力後に、ボタンP13の押下が検知されると、ユーザ端末50からユーザID及びパスワードの情報が施設情報提供サーバ10に送信される。
【0035】
施設情報提供サーバ10では、ユーザ端末50から受信したユーザIDとパスワードの組が真正であるか否かに基づいてユーザ認証を実行する。ここで、ユーザIDとパスワードの組が真正である場合には、施設情報提供サーバ10から
図4に示すメニュー画面W2のデータがユーザ端末50に送信される。
【0036】
ユーザ端末50では、施設情報提供サーバ10からメニュー画面W2のデータを受信すると、表示部55にメニュー画面W2を表示する。
【0037】
図4に示されるように、メニュー画面W2には、交流センターCCの施設予約画面に進むためのボタンP21、交流センターCCの施設の現在の状況を確認する状況確認画面に進むためのボタンP22、メッセージを投稿する投稿画面に進むためのボタンP23、ログアウトをするためのボタンP24が表示される。
【0038】
ここでは、ユーザ端末50の入力部54を介してボタンP22が選択されたこととして説明を続ける。この場合には、ユーザ端末50は、施設情報提供サーバ10に対して状況確認画面のデータの提供を要求する。
【0039】
施設情報提供サーバ10は、ユーザ端末50から状況確認画面のデータの提供要求を受け付けると、
図5に示す施設状況画面W3のデータを生成し、ユーザ端末50に送信する。
【0040】
ユーザ端末50では、施設情報提供サーバ10から施設状況画面W3のデータを受信すると、表示部55に施設状況画面W3を表示する。
【0041】
図5に示されるように、施設状況画面W3には、交流センターCCの各部屋(部屋Ra、部屋Rb、部屋Rc)の現在の状況及びユーザUに推奨する部屋の情報が表示される。具体的には、施設状況画面W3には、それぞれ後述する情報を表示する表示領域P31、表示領域P32、表示領域P33、表示領域P34、表示領域P35、及び凡例表示領域P36が含まれる。
【0042】
表示領域P31には、ログインしているユーザUの嗜好に合致すると判定された状況の部屋の情報が表示される。
図5に示す例では、ログインしているユーザUが活気のある状況を嗜好していることとし、この場合には、後述するように活気度が高い部屋Rc(ルーム「C」)が選択され、推奨されることとなる。
表示領域P32には、部屋Ra(ルーム「A」)の利用目的(イベント)、最大利用者数と現在の利用者、部屋Raの活気度が表示される。
図5に示す例では、部屋Raの活気度のレベルは「1」となっている。
表示領域P33には、部屋Rb(ルーム「B」)の利用目的(イベント)、最大利用者数と現在の利用者、部屋Rbの活気度が表示される。
図5に示す例では、部屋Rbの活気度のレベルは「0」となっている。
表示領域P34には、部屋Rc(ルーム「C」)の利用目的(イベント)、最大利用者数と現在の利用者、部屋Rcの活気度が表示される。
図5に示す例では、部屋Rcの活気度のレベルは「5」となっている。
表示領域P35には、部屋の利用者からの投稿情報が表示される。
図5に示す例では、部屋Rcのイベント(DIY教室)に参加しているユーザから投稿されたメッセージが表示される。
凡例表示領域P36には、活気度のランク(0〜4)のそれぞれに対応する表示パターンが示される。なお、活気度のランクは高い程、活気があることを示す。
【0043】
詳細については後述するが、施設情報提供サーバ10は、管理装置30から受信した交流センターCCの各部屋の状況データ、個々のユーザUについて登録される嗜好(例えば賑やかな環境(活気度が高いこと)を嗜好するか、静かな環境(活気度が低いこと)を嗜好するか等)及び当該嗜好に基づき設定される条件に基づいて、上記の施設状況画面W3のデータを生成する。
【0044】
ユーザUは、ユーザ端末50の表示部55に表示した施設状況画面W3に基づいて、交流センターCCの現在の状況や、自らの嗜好に合ったイベントが行われているか否かを確認できるため、交流センターCCを訪れる動機付けを高めることができる。
【0045】
[4.施設情報提供システム1の機能構成]
次に、
図6に基づいて、以上の処理を実現するために施設情報提供システム1に備えられるハードウェアを用いて実現される機能について説明する。
図6には、施設情報提供システム1に備えられる機能を示した。なお、以下に説明する機能は、施設情報提供システム1における主要な機能の一部であり、施設情報提供システム1が他の機能を備えていてもよい。
【0046】
図6に示されるように、施設情報提供システム1は、機能として、データ記憶部100、検出部110、判定部120及び案内部130を備える。ここで、上記各部の機能は、施設情報提供システム1に含まれる施設情報提供サーバ10の制御部11が記憶部12に記憶されるプログラムに基づいて施設情報提供サーバ10の各部を動作させ、また管理装置30の制御部31が記憶部32に記憶されるプログラムに基づいて管理装置30の各部を動作させることにより実現されるものである。なお、上記のプログラムは、情報記憶媒体から読み込むこととしてもよいし、他のデバイスからダウンロードして取得してもよい。
【0047】
[4.1.データ記憶部100]
データ記憶部100は、主に施設情報提供サーバ10の記憶部12により実現される。なお、本実施形態では、データ記憶部100は施設情報提供サーバ10の記憶部12により実現されることとして説明するが、データ記憶部100は施設情報提供サーバ10の記憶部12、又は/及び管理装置30の記憶部32により実現されることとしてもよい。
【0048】
データ記憶部100は、個々のユーザUが嗜好する活気に関する情報を記憶する第1記憶部101、個々のユーザUが嗜好するイベントに関する情報を記憶する第2記憶部102、交流センターCCの各部屋で実施されるイベントの予約情報を記憶する予約情報記憶部103を有し、交流センターCC及びユーザUに関する各種情報を記憶する。
以下、データ記憶部100に記憶される情報の具体例について説明する。なお、データ記憶部100、第1記憶部101、第2記憶部102、予約情報記憶部103の構成は論理的なものであって、これらが必ずしも物理的に分離されていることを示すものではない。
【0049】
図7には、データ記憶部100に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示した。
図7に示されるように、ユーザ情報テーブルには、ユーザUを識別するユーザID、パスワード、ユーザUのニックネーム(表示される名前)、電子メールアドレスが関連付けて記憶される。
【0050】
図8には、第1記憶部101に記憶される嗜好活気情報テーブルの一例を示した。
図8に示されるように、嗜好活気情報テーブルには、ユーザUを識別するユーザID、ユーザUが嗜好する活気の状態を示す情報(嗜好活気情報)、ユーザUの活気に関する嗜好に合致した状態を判定するための判定条件が関連付けて記憶される。
嗜好活気情報は、例えばユーザUに対するアンケートの結果に基づいて設定することとしてよく、ユーザUが賑やかなことが好きか、静かな環境が好きかの質問に対する回答に基づいて設定することとしてよい。
図8に示した例では、ユーザUが嗜好する活気の状態には[0]静けさ、[1]賑やかさの二通りがあることとする。そして、部屋の活気度が第1の閾値(TH1)以上であれば、ユーザUが嗜好する[1]賑やかさを満足し、部屋の活気度が第2の閾値(TH2)未満であれば、ユーザUが嗜好する[0]静けさを満足することとする。なお、第1の閾値は、第2の閾値以上であり、両者の値は予め定められることとしてよい。
【0051】
図9には、第2記憶部102に記憶される嗜好イベント情報テーブルの一例を示した。
図9に示されるように、嗜好イベント情報テーブルには、ユーザUを識別するユーザID、ユーザUが嗜好するイベントの情報(嗜好イベント情報)、ユーザUが嗜好するイベントにとって好ましい状態を判定するための判定条件が関連付けて記憶される。
嗜好イベント情報は、例えばユーザUに対するアンケートの結果に基づいて設定することとしてよく、ユーザUに提示したイベントに関する選択肢の中からユーザUが選択した回答に基づいて設定することとしてよい。
また、判定条件は、イベントに関連付けて予め設定しておくこととしてよく、例えばユーザUが嗜好するイベントが「スポーツ観戦」や「DIY教室」である場合には、これらのイベントにとっては活気がある方が好ましいとして、判定条件は、活気度が第1の閾値以上であることとする。これにより、「スポーツ観戦」や「DIY教室」を行う部屋の活気度が第1の閾値(TH1)以上であるときにユーザが嗜好するイベントが実施されていると判定されることとなる。
また例えば、例えばユーザUが嗜好するイベントが「カフェ」である場合には、静かな状態の方が好ましいとして、判定条件は活気度が第2の閾値未満であることとする。これにより、「カフェ」の部屋の活気度が第2の閾値(TH2)未満であるときにユーザが嗜好するイベントが実施されていると判定されることとなる。
なお、上記の判定条件は一例であり、例えば「スポーツ観戦」に関しては「DIY教室」よりも閾値を大きくする等のように、イベントに応じて閾値を個別に設定しても構わない。
【0052】
図10には、予約情報記憶部103に記憶される施設予約テーブルの一例を示した。
図10に示されるように、施設予約テーブルには、交流センターCC内の部屋を識別する部屋ID、部屋の名称、予約日時、実施されるイベント、参加可能な最大人数、予約している参加者の情報(ユーザID)が関連付けて記憶される。
また、予約情報記憶部103には、交流センターCCの図面情報、各部屋の間取り、設備の情報等が記憶されることとしてもよい。
また、施設予約テーブルは、管理装置30が施設情報提供サーバ10から取得することにより、管理装置30においても同じ情報を保持することとしてよい。
【0053】
図11には、データ記憶部100に記憶される投稿情報テーブルの一例を示した。
図11に示されるように、投稿情報テーブルには、投稿されたメッセージを識別する投稿ID、メッセージの投稿者(ユーザID)、メッセージの投稿時間、投稿されたメッセージの内容、投稿者がメッセージの投稿時にいた部屋の情報(部屋ID)が関連付けて記憶される。
例えば、投稿者がメッセージの投稿時にいた部屋の情報は、
図10に示す施設予約テーブルにおいて、投稿時を予約日時に含むレコードのうち、投稿者が参加者として記憶されるレコードが抽出された場合には、当該抽出されたレコードに記憶される部屋IDを上記の投稿情報テーブルに記憶することとしてよい。
【0054】
[4.2.検出部110]
検出部110は、主に管理装置30の制御部31、記憶部32、及び入出力部34と、入出力部34に接続されるカメラC、マイクMにより実現される。
【0055】
検出部110は、交流センターCC内の各部屋の状況を検出する。具体的には、検出部110は、各部屋にいるユーザの人数を取得する取得部111と、各部屋にいるユーザの音声を集音する集音部112を有する。
【0056】
取得部111は、例えば部屋に設置されたカメラCにより撮影されたカメラ画像を、入出力部34を介して取得し、取得したカメラ画像を解析することで、当該部屋にいる人数を計数することとしてよい。また、交流センターCCの各部屋に入るためのドアDにおいて、ユーザIDを読み取るカードリーダーが設けられている場合には、取得部111は、当該カードリーダーにより読み取ったユーザIDに基づいて各部屋の人数を取得してもよい。
【0057】
集音部112は、例えば部屋に設置されたマイクMにより集音された音声データを、入出力部34を介して取得する。また、集音部112は、集音された音声データから、環境音等のノイズを除去するようにして、ユーザの音声を抽出するようにしてもよい。
【0058】
[4.3.判定部120]
判定部120は、主に管理装置30の制御部31及び記憶部32により実現される。
【0059】
判定部120は、検出部110による検出結果に基づいて交流センターCCの各部屋の活気度を判定する。例えば、判定部120は、交流センターCCの各部屋について取得部111で取得された人数と、集音部112で集音された音声データに基づいて、活気度を判定する。以下、判定部120による活気度の判定処理の具体例について説明する。
【0060】
判定部120は、部屋に収容可能な最大人数をNmax、当該部屋について取得部111で取得された人数(すなわち現在の人数)をn、当該部屋について集音部112で集音された音声データの音圧レベル(dB)をLとした場合に、例えば以下の式(1)により部屋の活気度Acを算出する。
Ac=α・n/Nmax+β・L (1)
上記の音圧レベルは、所定期間(例えば5分間)における平均値を用いることとしてよい。また、上記の最大人数は、部屋について固定値としてもよいし、
図10に示す施設予約テーブルにおける各部屋で行うイベントについて定められる最大人数の値を用いてもよい。また、上記のα、βは予め定められた正の係数とする。
上記式(1)によれば、各部屋の最大人数に対する現在部屋にいる人数の比が大きい程、また音圧レベルが大きい程の部屋の活気度が大きくなるように算出される。
【0061】
なお、判定部120による各部屋の活気度の判定処理は繰り返し実行されることとしてよく、管理装置30は、各部屋について判定した活気度を、施設情報提供サーバ10に対して送信することとしてよい。
【0062】
[4.4.案内部130]
案内部130は、主に施設情報提供サーバ10の制御部11、記憶部12及び通信部13により実現される。
【0063】
案内部130は、判定部120により判定される部屋の活気度が、ユーザUについて設定された条件を満足する場合に、当該部屋の利用をユーザUに案内する。以下、案内部130による案内処理の具体例について説明する。
【0064】
案内部130は、交流センターCCの各部屋について判定部120により判定された活気度を取得する。次に、案内部130は、ユーザUから交流センターCCに関する情報の提供要求を受け付けると、当該ユーザUについて嗜好活気情報テーブルに記憶される判定条件(以下、第1判定条件)を参照する。そして、案内部130は、活気度が上記参照した第1判定条件を満足する部屋がある場合に、その部屋に推奨フラグを設定する。
また、案内部130は、上記要求を受け付けたユーザUについて嗜好イベント情報テーブルに記憶されるイベント情報(以下、嗜好イベント)と判定条件(以下、第2判定条件)を参照する。そして、案内部130は、交流センターCCの部屋のうち、上記ユーザUの嗜好イベントを実施している部屋であって、活気度が第2判定条件を満足する部屋がある場合に、その部屋に推奨フラグを設定する。
【0065】
案内部130は、上記推奨フラグが設定された部屋の利用をユーザUに対して案内する。例えば、案内部130は、
図5に示す施設状況画面W3のうちの表示領域P31に上記推奨フラグが設定された部屋の情報を表示することで、ユーザUの嗜好に合致する状態の部屋の情報を案内することとしてよい。
また例えば、案内部130は、
図12に示されるように、ユーザUの電子メールアドレスに対して、推奨フラグが設定された部屋の利用を案内する案内メールMLを送信するようにしてもよい。
また、ユーザUは、プッシュ通知を受け取るか否か、プッシュ通知を受け取る曜日や時間を設定しておくこととしてもよく、プッシュ通知を受け取りが可能なタイミングである場合に、案内部130は、推奨フラグが設定された部屋の利用を案内する情報をユーザUに対して送信するようにしてもよい。
【0066】
また、案内部130は、
図5に示す施設状況画面W3のように、交流センターCCの各部屋について判定部120により判定された活気度の大きさを識別可能な態様(例えば異なる色、異なるパターン等)で表示させることで、各部屋の活気度をユーザUに分かりやすく伝えることとしてよい。
この場合に、
図5の施設状況画面W3に示すように、それぞれ活気度の数値範囲を対応付けたランクを複数設定し、各部屋がどのランクに属するかを表示するようにしてよい。
【0067】
[5.施設情報提供システム1で実行される処理]
次に、
図13乃至
図15を参照しながら、施設情報提供システム1において実行される処理の流れについて説明する。
【0068】
図13は、交流センターCCの各部屋の活気度を含む状況データを収集する処理の一例を示すシーケンス図である。
図13に示すシーケンスは、交流センターCCの一つの部屋(以下、対象の部屋)の状況データを収集する処理を説明するものであるが、この処理は交流センターCCの各部屋について、繰り返し実行されることとしてよい。
【0069】
図13に示されるように、管理装置30の制御部31は、対象の部屋に関する施設予約情報を参照する(S301)。具体的には、管理装置30の制御部31は、施設予約テーブルのレコードのうち、対象の部屋のID(部屋ID)、現在日時をキーとして、実行するイベント情報、最大人数等の情報を取得する。
【0070】
次に、管理装置30の制御部31は、入出力部34を介して対象の部屋に設置されたカメラCからカメラ画像を取得し(S302)、取得したカメラ画像を解析して対象の部屋にいるユーザの人数を計数する(S303)。
【0071】
次に、管理装置30の制御部31は、入出力部34を介して対象の部屋に設置されたマイクMから音声を取得する(S304)。
【0072】
そして、管理装置30の制御部31は、例えば上述した式(1)と、対象の部屋にいるユーザ数、対象の部屋の最大人数、対象の部屋の音圧レベルに基づいて、対象の部屋の活気度を判定(算出)する(S305)。
【0073】
管理装置30の制御部31は、通信部13を介して、対象の部屋のID(部屋ID)、参加者数(検出人数)、活気度、判定時刻等を含む状況データを施設情報提供サーバ10に対して送信する(S306)。
【0074】
施設情報提供サーバ10の制御部11は、通信部13を介して管理装置30から状況データを受信し(S101)、受信した状況データを記憶部12に記録する(S102)。
【0075】
次に、
図14及び
図15を参照しながら、交流センターCCの各部屋の状況及びユーザUに推奨する部屋の情報を含む施設情報の提供処理の一例について説明する。
【0076】
図14に示されるように、ユーザ端末50は、施設情報提供サーバ10に対するユーザ認証が済んでいない場合には、ユーザ端末50と施設情報提供サーバ10はログイン処理を実行する(S511,S111)。具体的には、ユーザ端末50の表示部55にログイン画面W1(
図3参照)が表示され、ログイン画面W1に入力されたユーザIDとパスワードが施設情報提供サーバ10に送信され、送信されたユーザIDとパスワードが正しい場合にユーザ認証が成功し、そうでない場合には失敗したと判定される。以下では、ユーザ認証が成功したこととし、認証されたユーザを対象ユーザと称する。
【0077】
施設情報提供サーバ10の制御部11は、メニュー画面W2のデータをユーザ端末50に送信する(S112)。ユーザ端末50の制御部51は、施設情報提供サーバ10からメニュー画面W2のデータを受信すると(S512)、受信したデータに基づいて表示部55にメニュー画面W2(
図4参照)を表示する(S513)。
【0078】
ユーザ端末50の制御部51は、メニュー画面W2のボタンP22の選択を受け付けると、施設状況画面W3のデータの提供を施設情報提供サーバ10に対して要求する(S514)。
【0079】
施設情報提供サーバ10の制御部11は、ユーザ端末50からの施設状況画面W3のデータ提供の要求を受け付けると(S113)、施設状況画面W3のデータを生成する(S114)。ここで、S114の処理の詳細については
図15に示すフロー図に基づいて説明する。以下に説明するフローにおいては、交流センターCCに部屋R
1〜R
N(ただしNは1以上の整数)があることとする。
【0080】
図15に示されるように、施設情報提供サーバ10の制御部11は、変数iを1に初期化して(S1)、部屋Riの現在の状況データを取得する(S2)。なお、状況データには、部屋Riにいる参加者数、活気度の情報が含まれる。
【0081】
次に、施設情報提供サーバ10の制御部11は、部屋Riの参加者からの投稿情報を取得する(S3)。
例えば、施設情報提供サーバ10の制御部11は、
図10に示す施設予約テーブルのうち、部屋Riと現在時刻とに基づいて、部屋Riで現在実施中のイベントとイベントの時間帯を特定する。次に、施設情報提供サーバ10の制御部11は、
図11に示す投稿情報テーブルのうち、部屋Riの部屋IDを含み、投稿時間がイベントの時間帯に含まれるレコード(投稿情報)を取得する。
【0082】
ここで、部屋Riのイベントへの参加者数が、部屋Riのイベントに参加可能な最大人数未満である場合には(S4:Y)、施設情報提供サーバ10の制御部11は、
図8に示す嗜好活気情報テーブルから、対象ユーザのレコード(嗜好活気情報)を参照する(S5)。
【0083】
ここで、S2で取得した部屋Riの活気度により、S5で参照した嗜好活気情報に含まれる判定条件が満たされる(すなわち活気に関する対象ユーザの嗜好が満たされる)場合には(S6:Y)、施設情報提供サーバ10の制御部11は、部屋Riの推奨フラグをONに設定する(S7)。なお、推奨フラグの初期値はOFFであることとする。
一方、S2で取得した状況データに含まれる活気度により、S5で参照した嗜好活気情報に含まれる判定条件が満たされない場合には(S6:N)、S8に進む。
【0084】
次に、施設情報提供サーバ10の制御部11は、
図9に示す嗜好イベント情報テーブルから、対象ユーザのレコード(嗜好イベント情報)を参照する(S8)。
【0085】
ここで、部屋Riで実施されるイベントが、対象ユーザの嗜好イベント情報に含まれるイベントであり、且つ、部屋Riの活気度により嗜好イベント情報に含まれる判定条件が満たされる(すなわちイベントに関する対象ユーザの嗜好が満たされる)場合には(S9:Y)、施設情報提供サーバ10の制御部11は、部屋Riの推奨フラグをONに設定する(S10)。
一方、S9でイベントに関する対象ユーザの嗜好が満たされない場合には(S9:N)、S11に進む。
また、S4において、部屋Riのイベントへの参加者数が、部屋Riのイベントに参加可能な最大人数未満でない場合にも(S4:N)、S11に進む。
【0086】
S11において、変数iがN(部屋数)に達していない場合には(S11:N)、変数iに1を加算して(S12)、S2に戻る。
一方、S11において、変数iがN(部屋数)に達している場合には(S11:Y)、交流センターCCの各部屋の活気度、推奨フラグが設定された部屋の情報、各部屋についての投稿情報に基づいて、施設状況画面W3を表示するためのデータを生成し(S13)、処理を抜ける。
【0087】
次に、
図14に戻り説明を続ける。
図14に示されるように、施設情報提供サーバ10の制御部11は、通信部13を介して、S114で生成した施設状況画面W3のデータをユーザ端末50に送信する(S115)。
【0088】
ユーザ端末50の制御部51は、通信部53を介して施設情報提供サーバ10から施設状況画面W3のデータを受信し(S515)、受信したデータに基づいて表示部55に施設状況画面W3(
図5参照)を表示する(S516)。
【0089】
ユーザUは施設状況画面W3の表示を確認することにより、交流センターCCの各部屋の状況(人数、混雑度、活気度、実施イベント等)を把握することができる。また、ユーザUの嗜好に合うイベントや環境の部屋の存在も認識できるため、交流センターCCを利用しようとする動機付けが得られる。
【0090】
以上説明した本実施形態に係る施設情報提供システム1によれば、交流センターCCの部屋のリアルタイムの活気等の状況に応じて、ユーザに交流センターCC内の部屋の利用を案内することができる。
また、施設情報提供システム1によれば、交流センターCCの部屋について検出した人数、音声、混雑度に基づいて、部屋の活気を精度良く判定できる。
また、施設情報提供システム1によれば、賑やかさを好むユーザに対しては、部屋が盛り上がっている場合に、部屋の利用を案内できる。一方で、静けさを好むユーザに対しては、部屋が静かなときに、部屋の利用を案内できる。すなわち、ユーザの活気の嗜好に合わせてユーザを交流センターCCに来るように促すことができる。
また、施設情報提供システム1によれば、部屋の参加人数に余裕がある場合にユーザに部屋の利用を促すことができる。これにより、ユーザが施設に来ても利用ができないような場合に、施設の利用を案内してしまうことを回避できる。
また、施設情報提供システム1によれば、ユーザが嗜好するイベントを実施する部屋の状況に応じてユーザに部屋の利用を案内できる。
また、施設情報提供システム1によれば、ユーザ端末50の表示部55に表示される施設状況画面W3により、ユーザは交流センターCCの各部屋の状況を確認することができる。これにより、ユーザは交流センターCCの各部屋のリアルタイムの状況や、ユーザが交流センターCCを現に利用している者の生の声を確認できるようになる。これにより、ユーザは交流センターCCを利用するか否かを判断するための判断材料を得ることができる。
【0091】
[6.その他の実施形態]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、施設情報提供システム1では、施設情報提供サーバ10と管理装置30とを分けて構成したが、両者を1つの装置として構成してもよいし、施設情報提供システム1で実現される機能を3以上の装置に分散させて構成してもよい。
【0092】
また例えば、施設情報提供システム1において、活気度のランクに対応付けて照明装置Lの発光態様(発光色、点灯態様)を定めておき、各部屋に対応する照明装置Lを、管理装置30が各部屋について判定した活気度に応じた発光態様で発光させるようにしてもよい。こうすることで、交流センターCCの外を歩いているユーザUが、交流センターCCの各部屋の状況を確認することができる。これにより、ユーザUが交流センターCCの状況を把握できるため、交流センターCCに立ち寄る動機付けとなり得る。
また、照明装置Lは各部屋に設けられていなくともよく、交流センターCCの外部に設けられた照明装置Lが、交流センターCCのいずれかの部屋の活気度が閾値以上となった場合に発光するようにしてもよい。
【0093】
また、施設情報提供システム1において、ユーザは例えば以下の(1)〜(3)のように複数の判定条件を設定し、いずれか又は2以上の判定条件が満足された場合に、施設の利用を案内する通知を受けるようにしてもよい。
(1)所定の期間において、活気度が閾値以上となった回数が所定回数以上である。
(2)所定の期間において、所定の部屋(例えば個室等)の利用者数が閾値を下回っている。
(3)所定の期間において、ユーザが嗜好するイベントを実施する部屋(例えばカフェ等)の利用者数が閾値を下回っている。
【0094】
また、施設情報提供システム1は、交流センターCCへの来訪者数、各部屋の人数、活気度等のデータを記録し、記録したデータを各種分析に供することとしてもよい。
【0095】
[7.付記]
本発明の代表的な態様は以下の通りである。
【0096】
本発明に係る施設利用案内システムは、ユーザに施設の利用を案内する施設利用案内システムであって、前記施設内の部屋の状況を検出する検出部と、前記検出部による検出結果に基づいて前記部屋の活気度を判定する判定部と、前記判定部により判定される前記活気度が、前記ユーザについて設定された条件を満足する場合に、前記部屋の利用を前記ユーザに案内する案内部と、を備える。
【0097】
また、本発明に係る施設利用案内方法は、ユーザに施設の利用を案内する施設利用案内システムによる施設利用案内方法であって、前記施設利用案内システムが、前記施設内の部屋の状況を検出する検出ステップと、前記検出ステップによる検出結果に基づいて前記部屋の活気度を判定する判定ステップと、前記判定される前記活気度が、前記ユーザについて設定された条件を満足する場合に、前記部屋の利用を前記ユーザに案内する案内ステップと、を実行する。
【0098】
上記の施設利用案内システム及び施設利用案内方法によれば、施設内の部屋の活気に応じて、ユーザに施設内の部屋の利用を案内することができる。
【0099】
また、上記の施設利用案内システムにおいて、前記検出部は、前記部屋にいる人数を取得する取得部と、前記部屋における音声を集音する集音部と、を有し、前記判定部は、前記人数が多い程、また前記音声が大きい程、前記活気度が大きいと判定することとしてもよい。
こうすることで、施設内の部屋の活気を精度良く判定できる。
【0100】
また、上記の施設利用案内システムにおいて、前記ユーザに関連付けて、嗜好する活気に関する情報を記憶する第1記憶部を更に備え、前記ユーザに関連付けて前記第1記憶部に記憶される情報が賑やかさを好むことを示す場合には、前記案内部は、前記活気度が第1閾値以上となったときに前記部屋の利用を前記ユーザに案内し、前記ユーザに関連付けて前記第1記憶部に記憶される情報が静けさを好むことを示す場合には、前記案内部は、前記活気度が前記第1閾値以下の第2閾値未満となったときに前記部屋の利用を前記ユーザに案内することとしてもよい。
こうすることで、賑やかさを好むユーザに対しては、部屋が盛り上がっている場合に、部屋の利用を案内できる。一方で、静けさを好むユーザに対しては、部屋が静かなときに、部屋の利用を案内できる。すなわち、ユーザの活気の嗜好に合わせてユーザを施設に来るように促すことができる。
【0101】
また、上記の施設利用案内システムにおいて、前記案内部は、前記人数が前記部屋に定められた最大人数に満たない場合であって、前記活気度が、前記ユーザについて設定された条件を満足する場合に、前記部屋の利用を前記ユーザに案内することとしてもよい。
こうすることで、施設内の部屋に余裕がある場合に部屋の利用を促すことができる。これにより、ユーザが施設に来ても利用ができないような場合に、施設の利用を案内してしまうことを回避できる。
【0102】
また、上記の施設利用案内システムにおいて、前記判定部は、前記最大人数に対する前記人数の比率が大きい程、前記活気度が大きいと判定することとしてもよい。
こうすることで、施設内の部屋の活気を精度良く判定できる。
【0103】
また、上記の施設利用案内システムにおいて、前記ユーザに関連付けて、嗜好するイベントに関する情報を記憶する第2記憶部と、前記部屋で実施されるイベントの予約情報を記憶する予約情報記憶部と、を更に備え、前記案内部は、前記部屋において現在実施されているイベントである実施中イベントが、前記ユーザに関連付けて前記第2記憶部に記憶されるイベントに合致し、前記活気度が当該実施中イベントに応じて定められる条件を満足する場合に、前記部屋の利用を前記ユーザに案内することとしてもよい。
こうすることで、ユーザが嗜好するイベントを実施する部屋の状況に応じてユーザに部屋の利用を案内できる。
【0104】
また、上記の施設利用案内システムにおいて、前記案内部は、前記部屋の利用を案内する案内画面を、前記ユーザが操作する情報端末の表示部に表示させ、前記案内画面には、前記部屋について判定された前記活気度の大きさが認識可能に表示されることとしてもよい。
こうすることで、ユーザが情報端末の画面により施設の部屋がどの程度の活気であるかを確認できる。これにより、ユーザに施設を利用する判断材料を与えることができる。
【0105】
また、上記の施設利用案内システムにおいて、前記案内部は、前記部屋にいるユーザから投稿された投稿情報を、前記案内画面に表示させることとしてもよい。
こうすることで、ユーザが施設を利用している者の生の声を確認できるようになる。これにより、ユーザに施設を利用する判断材料を与えることができる。