特開2017-228440(P2017-228440A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スタンレー電気株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2017228440-車両用信号灯 図000003
  • 特開2017228440-車両用信号灯 図000004
  • 特開2017228440-車両用信号灯 図000005
  • 特開2017228440-車両用信号灯 図000006
  • 特開2017228440-車両用信号灯 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-228440(P2017-228440A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】車両用信号灯
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/10 20060101AFI20171201BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20171201BHJP
   F21W 101/02 20060101ALN20171201BHJP
   F21W 101/14 20060101ALN20171201BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20171201BHJP
【FI】
   F21S8/10 371
   F21V8/00 310
   F21V8/00 330
   F21W101:02
   F21W101:14
   F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2016-124086(P2016-124086)
(22)【出願日】2016年6月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092853
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 亮一
(72)【発明者】
【氏名】天津 直弥
(72)【発明者】
【氏名】渡場 章圭
(72)【発明者】
【氏名】村山 真哉
【テーマコード(参考)】
3K243
3K244
【Fターム(参考)】
3K243AA13
3K243DB01
3K243EA07
3K243EB03
3K243EB19
3K244AA05
3K244BA08
3K244CA02
3K244DA01
3K244EA08
3K244EA16
3K244EE01
(57)【要約】
【課題】導光体の設置スペースを確保して汎用性を高めるとともに、光源からの光を有効に利用して導光体の発光部を全長に亘って均一に発光させることができる車両用信号灯を提供すること。
【解決手段】発光部2Aと該発光部2Aの長手方向一端から直角又は斜めに屈曲する屈曲部2Bを備えた導光体2と、該導光体2の前記屈曲部2Bの端面に対向配置されたLED(光源)3を備えた車両用信号灯1において、前記導光体2の前記屈曲部2Bに、前記LED3から該屈曲部2Bに入射する光を、前記発光部2Aの長手方向へと反射させる第1フォーカス面4と、前記発光部2Aの前記屈曲部2B側に向けて反射させる第2フォーカス面5を設ける。ここで、前記第1フォーカス面4と前記第2フォーカス面5を、前記LED3の中心を焦点とする凸状の放物面とする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部と該発光部の長手方向一端から直角又は斜めに屈曲する屈曲部を備えた導光体と、該導光体の前記屈曲部の端面に対向配置された光源を備えた車両用信号灯において、
前記導光体の前記屈曲部に、前記光源から該屈曲部に入射する光を、前記発光部の長手方向へと反射させる第1フォーカス面と、前記発光部の前記屈曲部側に向けて反射させる第2フォーカス面を設けたことを特徴とする車両用信号灯。
【請求項2】
前記第1フォーカス面と前記第2フォーカス面を、前記光源の中心を焦点とする凸状の放物面としたことを特徴とする請求項1記載の車両用信号灯。
【請求項3】
前記第2フォーカス面を、前記第1フォーカス面の発光部側又は光源側或いは前記屈曲部の側面に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用信号灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源から入射する光によって発光する導光体を備えた車両用信号灯に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、テールランプやストップランプ等の車両用信号灯の光源には、従来のバルブ(電球)に代えてLED(発光ダイオード)が使用されつつある。このLEDは、発光効率が高くて長寿命であり、且つ、省電力等の利点を有する反面、指向性の高い光を出射するため、その光をそのまま利用することができないという問題がある。このため、通常はLEDから出射する指向性の高い光を導光体に入射させ、導光体内で光を導く過程で反射によって光を出射面から出射させることによって導光体の全体を発光させることが行われている。
【0003】
ところで、導光体に関して、特許文献1には図5に示すものが提案されている。
【0004】
即ち、図5は特許文献1において提案された導光体の部分側面図であり、図示の導光体101は、発光部102と、該発光部102に対して直角又は斜めに設けられる延長部103と、発光部102と延長部103の間に設けられる接続部104とを有しており、前記延長部103の先端側に配置される光源105からの光を発光部102まで導くものである。
【0005】
上記発光部102は、発光面102a及び該発光面102aに対向して設けられる対向面102bを有し、前記延長部103は、光源105からの光を接続部104に向けて反射させつつ導く一対の延長部反射面103a,103bを有している。又、接続部104は、延長部103を通過した光を発光部102に向けて反射させるべく発光面102aに対して傾斜して設けられた平坦な接続部反射面104aを有している。
【0006】
ここで、延長部103が有する一対の延長部反射面103a,103bのうち発光面102a及び接続部反射面104aと同じ側に並ぶ一方の延長部反射面103aは、該一方の延長部反射面103aの両端部位を含む平面よりも外側を通るように構成されている。そして、一方の延長部反射面103aは、該一方の延長部反射面103a上の任意の点Bでの接面P1と発光面102aに平行な基準面P3との成す角度θが、次式を満たすように構成されている。
【0007】
θ<θ<θ
ここに、θ:光源105と点Bとを結ぶ線L1及び点Bと点A1とを結ぶ線L2の両方に対して等しい角度をなして傾斜する線L3を含む傾斜面P2と発光面102aに平行な基準面P3とのなす角度
θ:光源105と点Bとを結ぶ線L1及び点Bと点A2とを結ぶ線L4の両方に対して等しい角度をなして傾斜する線L5を含む傾斜面P4と発光面102aに平行な基準面P3とのなす角度
である。
【0008】
而して、以上のように構成された導光体101によれば、光源105からの光を損出させることなく効率良く延長部103から接続部反射面104aへと導いて発光部102を発光させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−117155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1において提案された図5に示す導光体101を車両用信号灯に適用する場合には、延長部103の距離が長いため、該延長部103を配置するスペースの確保が容易でなく、汎用性に乏しいという問題がある。
【0011】
又、導光体101の延長部103に入射した光源105からの光を接続部104へと導く過程で光の反射回数が増えることによる減光に加え、光が延長部103を通過する距離が長いための減光によって、光源105からの光の利用効率が悪くなるという問題もある。
【0012】
更に、導光体101の第1の接続部反射面104aによって光を発光面102aに向けて反射させ、第2の接続部反射面104bで対向面102bに向けて光を反射させるようにしているが、このような手法では発光部102の接続部104付近に光が届きにくく、その部分が暗くなってしまうという問題もある。
【0013】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、導光体の設置スペースを確保して汎用性を高めるとともに、光源からの光を有効に利用して導光体の発光部を全長に亘って均一に発光させることができる車両用信号灯を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、発光部と該発光部の長手方向一端から直角又は斜めに屈曲する屈曲部を備えた導光体と、該導光体の前記屈曲部の端面に対向配置された光源を備えた車両用信号灯において、前記導光体の前記屈曲部に、前記光源から該屈曲部に入射する光を、前記発光部の長手方向へと反射させる第1フォーカス面と、前記発光部の前記屈曲部側に向けて反射させる第2フォーカス面を設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1フォーカス面と前記第2フォーカス面を、前記光源の中心を焦点とする凸状の放物面としたことを特徴とする。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記第2フォーカス面を、前記第1フォーカス面の発光部側又は光源側或いは前記屈曲部の側面に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、導光体には、特許文献1に記載された延長部が設けられておらず、屈曲部の長さも比較的短いため、該屈曲部を配置するスペースの確保が容易となり、当該導光体を備える車両用信号灯の汎用性が高められる。
【0018】
又、光源から導光体に入射した光は、直接屈曲部へと向かい、この屈曲部に設けられた第1フォーカス面と第2フォーカス面で発光部の長手方向と発光部の屈曲部側に向けてそれぞれ反射する。このため、導光体の比較的短い屈曲部を光が通過する距離が短縮されるとともに、屈曲部での光の反射回数が少なく抑えられるため、光の減光による利用効率の低下が防がれ、光源からの光が有効に利用されて導光体の発光に供される。
【0019】
即ち、光源から導光体に入射した光の大部分は、屈曲部の第1フォーカス面で反射して発光部の長手方向に向かい、その過程で反射によって発光部の発光面から出射するために発光面の大部分が発光する。ここで、第1フォーカス面で反射した光は、発光部の発光面に向けて反射するが、反射面の屈曲部付近には届きにくいため、その部分が暗くなる可能性がある。然るに、本発明では、屈曲部に達した光の一部は、第2フォーカス面によって発光部の屈曲部側に向けて反射するため、発光部の屈曲部側が暗くなることがなく、発光部の全体が全長に亘って均一に発光する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る車両用信号灯の正面側斜視図である。
図2】本発明に係る車両用信号灯の正面図である。
図3図2のA−A線断面図である。
図4図3のB部拡大詳細図である。
図5】特許文献1において提案された導光体の部分側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は本発明に係る車両用信号灯の正面側斜視図、図2は同車両用信号灯の正面図、図3図2のA−A線断面図、図4図3のB部拡大詳細図である。
【0023】
本実施の形態に係る車両用信号灯1は、車両後部の左右に配置されるテールランプとして使用されるものであって、横L字状に屈曲する丸棒状の導光体2と、該導光体2の長手方向一端の入射面2aに対向配置された光源であるLED3を含んで構成されている。
【0024】
上記導光体2は、アクリルやポリカーボネイト等の光透過性の高い透明樹脂によって構成されており、水平方向に長い発光部2Aと、該発光部2Aの長手方向一端から直角又は斜めに屈曲する屈曲部2Bを備えている。ここで、導光体2の発光部2Aの正面側の面は、光が出射することによって発光する発光面2bを構成しており、この発光面2bとは反対側の裏面は、光反射面2cを構成している。そして、導光体2の光反射面2cには、鋸刃状の複数の反射カット2c1が長手方向に沿って連続的に形成されている。
【0025】
又、導光体2の屈曲部2Bの外面(発光部2Aの発光面2bに連なる面)には、凸曲面状の第1フォーカス面4と第2フォーカス面5が設けられている。ここで、第1フォーカス面4と第2フォーカス面5は、LED3の中心を焦点とする凸状の放物面であって、第1フォーカス面4は、LED3から導光体2の屈曲部2Bに入射する大部分の光を発光部2Aの長手方向へと反射させる機能を有し、第2フォーカス面5は、LED3から導光体2の屈曲部に入射する一部の光を発光部2Aの屈曲部2B側(図3及び図4の右端部)に向けて反射させる機能を有している。尚、本実施の形態では、第2フォーカス面5を第1フォーカス面4の発光部2A側に設けたがLED3側或いは屈曲部2Bの側面に設けても良い。
【0026】
而して、以上の導光体2とLED3を備える車両用信号灯1によれば、導光体2には、特許文献1に記載された延長部が設けられておらず、屈曲部2Bの長さも比較的短いため、該屈曲部2Bを配置するスペースの確保が容易となり、当該導光体2が設けられた車両用信号灯1の汎用性が高められる。
【0027】
又、LED3から導光体2に入射した光は、直接屈曲部2Bへと向かい、この屈曲部2Bに設けられた第1フォーカス面4と第2フォーカス面5で発光部2Aの長手方向と発光部2Aの屈曲部2B側に向けてそれぞれ反射する。このため、導光体2の比較的短い屈曲部2Bを光が通過する距離が短縮されるとともに、屈曲部2Bでの光の反射回数が少なく抑えられるため、光の減光による利用効率の低下が防がれ、LED3からの光が有効に利用されて導光体2の発光に供される。
【0028】
即ち、LEDから導光体2に入射した光の大部分は、屈曲部2Bの第1フォーカス面4で反射して発光部2Aの長手方向に向かい、その過程で発光部2Aの光反射面2cに形成された反射カット2c1で反射して発光面2bから外部へと出射するために該発光面2bの大部分が発光する。ここで、第1フォーカス面4で反射した光は、発光部2Aの発光面2bに向けて反射するが、反射面2cの屈曲部2B付近には届きにくいため、その部分が暗くなる可能性がある。然るに、本実施の形態では、導光体2の屈曲部2Bに達した光の一部は、第2フォーカス面5によって発光部2Aの屈曲部2B側に向けて反射するため、発光部2Aの屈曲部2B側が暗くなることがなく、発光部2Aの全体が全長に亘って均一に発光する。
【0029】
以上の結果、本実施の形態によれば、導光体2の設置スペースを確保して車両用信号灯1の汎用性を高めることができるとともに、LED3からの光を有効に利用して導光体2の発光部2Aを全長に亘って均一に発光させることができるという効果が得られる。
【0030】
尚、以上は本発明をテールランプとして使用される車両用信号灯に対して適用した形態について説明したが、本発明は、導光体を用いたストップランプ、ポジションランプ、DRL(Day Running Lamp)等として使用される車両用信号灯に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0031】
1 車両用信号灯
2 導光体
2A 導光体の発光部
2B 導光体の屈曲部
2a 導光体の入射面
2b 導光体の発光面
2c 導光体の光反射面
2c1 導光体の反射カット
3 LED(光源)
4 導光体の第1フォーカス面
5 導光体の第2フォーカス面
図1
図2
図3
図4
図5